JP2001168301A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2001168301A JP35089499A JP35089499A JP2001168301A JP 2001168301 A JP2001168301 A JP 2001168301A JP 35089499 A JP35089499 A JP 35089499A JP 35089499 A JP35089499 A JP 35089499A JP 2001168301 A JP2001168301 A JP 2001168301A
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insulating film
film
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    • H10B12/033Making the capacitor or connections thereto the capacitor extending over the transistor

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャパシタとして正常な動作を行うのに必要
な容量を確保した上で、リーク電流を抑制する。 【解決手段】 開示される半導体装置は、キャパシタ1
0は、窒化チタン膜から成る下部電極8Aと、この下部
電極8A上に形成された酸化タンタル膜から成る第1の
容量絶縁膜9Aと、この第1の容量絶縁膜9Aと下部電
極8Aとの界面に形成された酸化チタン膜から成る膜厚
が0.2〜1nmの第2の容量絶縁膜11Aと、第1の
容量絶縁膜9A上に形成された窒化チタン膜から成る上
部電極12Aとから構成され、下部電極8Aが容量コン
タクト13を通じてN型拡散領域5に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置及び
その製造方法に係り、詳しくは、高誘電率絶縁膜から成
る容量絶縁膜を用いて構成したキャパシタを備える半導
体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の代表として知られているL
SI(大規模集積回路)は、メモリ製品とロジック製品
とに大別されるが、最近の半導体製造技術の進歩につれ
て、特に前者における発展がめざましい。また、メモリ
製品は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)と、
SRAM(Static Random Access Memory)とに分類さ
れるが、これらのメモリ製品はほとんどが、集積度の点
で優れているMOS(Metal Oxide Semiconductor)トラ
ンジスタによって構成されている。また、DRAMはS
RAMに比較して上述したような高集積化の利点をより
大きく生かせるため、コストダウンが図れるので、情報
機器等の各種の記憶装置に広く適用されている。
【0003】DRAMはキャパシタを情報記憶用容量素
子として利用して、その電荷の有無により情報を記憶す
るので、記憶情報の大容量化に伴って半導体基板上に形
成される個々のキャパシタの占有面積は制約されてく
る。したがって、それぞれのキャパシタのキャパシタン
ス(容量)を増加させる工夫が必要になる。もしキャパ
シタの容量が情報を記憶するのに十分な値を有していな
いと、外部からのノイズ信号等により容易に誤動作する
ようになるので、ソフトエラーで代表されるようなエラ
ーが生じ易くなる。
【0004】上述のキャパシタの容量を増加させるに
は、容量絶縁膜として誘電率の大きい絶縁材料を用いる
必要があり、従来から、高誘電率絶縁材料の代表として
金属酸化膜の一種である酸化タンタル(Ta25)膜が
広く用いられている。この酸化タンタル膜は、容量絶縁
膜として従来から用いられている酸化シリコン(SiO
2)膜と比べて略10倍の大きさの誘電率を有し、また
同様に従来から用いられている窒化シリコン(Si
34)膜と比べて略4倍の大きさの誘電率(25〜3
0)を有している。したがって、酸化タンタル膜を容量
絶縁膜として用いてキャパシタを構成することにより、
高容量化を図ることができるようになる。
【0005】また、酸化タンタル膜を容量絶縁膜として
用いると共に、この容量絶縁膜の両面に形成する下部電
極及び上部電極を、CVD(Chemical Vapor Depositio
n)法によりステップカバレッジに優れた薄膜として形成
できる窒化チタン(TiN)膜を用いて構成するように
したMIM(Metal Insulator Metal)構造のキャパシタ
が広く採用されている。
【0006】図15は、そのようなMIM構造のキャパ
シタ(以下、単にキャパシタと称する)を備えた従来の
半導体装置の構成を示す断面図である。同半導体装置
は、図15に示すように、例えばP型シリコン基板51
に形成された素子分離用絶縁膜52により囲まれた活性
領域に、ゲート酸化膜53及びゲート電極(ワードライ
ン)54が形成され、ソース領域又はドレイン領域を構
成するN型拡散領域55が選択的に形成されて、表面は
酸化シリコン膜等から成る層間絶縁膜56で覆われてい
る。なお、説明を簡単にするため、N型拡散領域55は
一方の領域のみを示している。
【0007】N型拡散領域55の表面の層間絶縁膜56
にはコンタクトホール57が形成されて、このコンタク
トホール57にはN型拡散領域55に接続されるように
キャパシタ61が形成されている。このキャパシタ61
は、窒化チタン膜から成る下部電極58Aと、この下部
電極58A上に形成された酸化タンタル膜から成る容量
絶縁膜59Aと、この容量絶縁膜59A上に形成された
窒化チタン膜から成る上部電極60Aとから構成されて
いる。次に、図17及び18を参照して、同半導体装置
の製造方法について工程順に説明する。
【0008】まず、図17(a)に示すように、例えば
P型シリコン基板51に、周知のLOCOS(Local Oxi
dation of Silicon)法等により酸化シリコン膜から成る
素子分離用絶縁膜52を形成した後、この素子分離用絶
縁膜52により囲まれた活性領域に酸化シリコン膜、多
結晶シリコン膜を順次に形成し、これら酸化シリコン膜
及び多結晶シリコン膜を所望の形状にパターニングして
ゲート酸化膜53及びゲート電極54を形成する。次
に、ゲート酸化膜53及びゲート電極54をマスクとす
るセルフアラインにより、イオン注入法等の周知の不純
物導入方法によりN型不純物をシリコン基板51に導入
して、ソース領域又はドレイン領域を構成するN型拡散
領域55を選択的に形成した後、CVD法等により全面
に酸化シリコン膜等から成る層間絶縁膜56を形成す
る。
【0009】次に、図17(b)に示すように、フォト
リソグラフィ法によりN型拡散領域55の表面の層間絶
縁膜56にコンタクトホール57を形成した後、CVD
法等により、全面に下部電極膜となる窒化チタン膜58
を形成する。次に、図18(c)に示すように、CVD
法等により、酸素を含む雰囲気中で窒化チタン膜58上
に容量絶縁膜となる酸化タンタル膜59を形成する。
【0010】次に、シリコン基板51を、UV(Ultra-V
iolet)−O3(紫外線照射によるオゾン雰囲気)から成
る酸化性雰囲気中で、略500℃で熱処理(アニール処
理)して、酸化タンタル膜59の酸化を行うことによ
り、酸化タンタル膜59が容量絶縁膜として十分な役割
を担うように膜質の改善を行う。すなわち、酸化タンタ
ル膜59を容量絶縁膜として用いる場合は、リーク特性
上で難点があるので、酸化処理を行うことにより絶縁性
を高めてリーク電流を抑制するようにしている。具体的
には、例えば酸化タンタル膜59が十分に酸化されてい
ない膜(Ta2x、x≦4)の場合は、この酸化タンタ
ル膜59の十分な酸化を行って安定な膜(Ta25)に
変質させるような改善を行っている。
【0011】次に、図18(d)に示すように、CVD
法等により、酸化タンタル膜59上に上部電極膜となる
窒化チタン膜60を形成する。次に、フォトリソグラフ
ィ法により、窒化チタン膜58、酸化タンタル膜59及
び窒化チタン膜60をパターニングすることにより上部
電極60Aを形成して、図15に示したようなキャパシ
タ61を備えた半導体装置を完成させる。
【0012】ところで、従来の半導体装置の製造方法で
は、下部電極58Aとなる窒化チタン膜58は酸化し易
いので、上述のシリコン基板51の酸化性雰囲気中での
熱処理時に酸化されて、図14に示すように、窒化チタ
ン膜58から成る下部電極58Aの表面に酸化チタン
(TiO2)膜58Bが形成されるようになる。そし
て、この酸化チタン膜58Bが低誘電率膜として働いて
しまうという不都合が生ずる。このように、下部電極5
8Aと容量絶縁膜59Aとの界面に低誘電率膜である酸
化チタン膜58Bが形成されると、この酸化チタン膜5
8Bは容量絶縁膜59Aと直列に接続されて容量絶縁膜
の一部として働くようになるので、キャパシタ61の総
容量は低誘電率膜の影響を受けて低下するようになる。
したがって、高誘電率膜である酸化タンタル膜を用いて
も、キャパシタの高容量化を図ることが困難になる。
【0013】ここで、酸化チタン膜の誘電率について
は、例えば、Japan Journal of Applied Physics (Vol.
38(1999), pp.6034-6038)に記載されている。この文献
には、図19に示すように、熱処理温度(横軸)と誘電
率(縦軸)との関係が図示されており、酸化チタン膜の
誘電率は熱処理温度により変化することが説明されてい
る。一例として、略600℃で熱処理した場合には、略
22の誘電率が得られることが図示されており、さらに
低い温度で熱処理した場合には誘電率は低下する傾向に
ある。上述したような熱処理により、下部電極58Aと
なる窒化チタン膜58の表面に形成された酸化チタン膜
58Bの誘電率は、略15以下となって、酸化タンタル
膜59の誘電率(前述したように25〜30)に比較す
るとかなり低くなる。
【0014】一方、低誘電率膜である酸化チタン膜58
Bは、キャパシタの総容量を低下させるように働くもの
の、キャパシタのリーク電流を抑制するリークストッパ
膜として機能するという利点を有している。したがっ
て、酸化チタン膜58Bが全く形成されない場合は、リ
ーク電流は増加する傾向になる。但し、酸化チタン膜5
8Bは容量絶縁膜の一部として働くため、膜厚があまり
厚くなると、キャパシタの容量はより低下することにな
る。
【0015】ここで、前述したようなUV−O3による
酸化処理は、比較的高い温度で行う強い酸化の場合と、
比較的低い温度で行う弱い酸化の場合とでは、完成され
たキャパシタのリーク特性が異なってくる。図20は、
一例として略500℃で、略10分間、酸化処理するこ
とにより強い酸化を行って完成されたキャパシタのリー
ク特性を示すもので、印加電圧(横軸)とリーク電流
(縦軸)との関係を示す図である。一方、図21は、一
例として略400℃で、略10分間、酸化処理すること
により弱い酸化を行って完成されたキャパシタのリーク
特性を示している。
【0016】 図20と図21とを比較して明らかなよ
うに、強い酸化を行って完成されたキャパシタにより得
られた図20の特性は、下部電極の表面に形成される酸
化チタン膜の膜厚が大きくなるのでリーク電流は小さく
なるものの、酸化シリコン膜換算膜厚teqが略3.2
nmと相対的に大きくなるので容量は小さくなる。一
方、弱い酸化を行って完成されたキャパシタにより得ら
れた図21の特性は、下部電極の表面に形成される酸化
チタン膜の膜厚が小さいので容量は大きくなるものの、
酸化シリコン膜換算膜厚teqが2.5nmと相対的に
小さくなるのでリーク電流は増加する。
【0017】ここで、酸化シリコン膜換算膜厚teq
は、所定の容量を得るために必要な酸化シリコン膜に換
算した膜厚を示しており、小さくなるほど優れているこ
とを示している。このように、容量絶縁膜として用いた
酸化タンタル膜59の膜質の改善を行うために施した熱
処理時に、キャパシタ61の下部電極58Aの表面に形
成された酸化チタン膜58Bから成る低誘電率膜の存在
は必要であるものの、この低誘電率膜の膜厚はキャパシ
タの容量とリーク特性との間で相反する関係となる。
【0018】下部電極と容量絶縁膜との界面での低誘電
率膜の形成を防止して、容量が大きくリーク電流の小さ
なキャパシタを実現する半導体装置及びその製造方法
が、例えば特開平7−14992号公報に開示されてい
る。同半導体装置は、図22に示すように、シリコン基
板71上に形成されたTa(タンタル)膜から成る膜厚
が略100nmの下部電極72と、この下部電極72上
に形成された酸化タンタル膜から成る膜厚が略5nmの
第1の容量絶縁膜73と、この第1の容量絶縁膜73上
に形成された膜厚が略25nmの酸化チタン膜から成る
第2の容量絶縁膜74と、この第2の容量絶縁膜74上
に形成された窒化チタン膜から成る膜厚が略100nm
の上部電極75とから構成されたキャパシタ70を備え
ている。
【0019】上述の構成のキャパシタ70によれば、容
量絶縁膜を、酸化タンタル膜から成る第1の容量絶縁膜
73(誘電率は20以上と記載されている)と、酸化チ
タン膜から成る第2の容量絶縁膜74(誘電率は100
以上と記載されている)とから構成することにより、下
部電極72と第2の容量絶縁膜74との界面には低誘電
率膜は形成されずに高誘電率膜である第1の容量絶縁膜
73が形成されているので、容量が大きくリーク電流の
小さなキャパシタを実現することができるとされてい
る。
【0020】次に、図23を参照して、同半導体装置の
製造方法について工程順に説明する。 まず、図23
(a)に示すように、シリコン基板71上に、スパッタ
法によりタンタル膜72A及びチタン膜74Aを順次に
形成する。次に、図23(b)に示すように、プラズマ
酸化法によりチタン膜74Aを完全に酸化して酸化チタ
ン膜74Bを形成すると同時に、タンタル膜72Aの表
面のみを酸化して酸化タンタル膜72Bを形成する。次
に、酸化チタン膜74B上に窒化チタン膜を形成した
後、この窒化チタン膜を通常のフォトリソグラフィ法に
より所望の形状にパターニングさせて上部電極75を形
成することにより、図22のキャパシタ70を完成させ
る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報記
載の従来の半導体装置及びその製造方法では、容量絶縁
膜として用いられている酸化チタン膜が高誘電率膜とし
て機能するのが困難なので、大きな容量が得られない、
という問題がある。すなわち、上記公報には、図22に
示したようなキャパシタ70を構成している第2の容量
絶縁膜74として用いられている酸化チタン膜は、10
0以上の誘電率が得られると記載されているが、図19
に示したように、酸化チタン膜の誘電率は熱処理温度に
より変化してくるので、上記公報に記載されているよう
にプラズマ酸化により高誘電率膜を安定に形成するのは
困難となる。
【0022】むしろ、プラズマ酸化により形成された酸
化チタン膜は、誘電率がばらついて、図16で説明した
ように下部電極58Aの表面が酸化された酸化チタン膜
58Bのように、誘電率が略15以下の低誘電率膜が形
成される可能性が強い。このように、キャパシタの容量
を決定する容量絶縁膜の誘電率がばらつき易くなってい
ると、キャパシタとして正常な動作を行うのに必要な容
量を確保するのが困難になる。
【0023】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、キャパシタとして正常な動作を行うのに必要な
容量を確保した上で、リーク電流を抑制することができ
るようにした半導体装置及びその製造方法を提供するこ
とを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、半導体基板の一つの拡散領
域に接続されるように形成されるキャパシタを備える半
導体装置に係り、上記キャパシタは、上記拡散領域に接
続されるように形成された金属膜から成る下部電極と、
該下部電極上に形成された高誘電率絶縁膜から成る第1
の容量絶縁膜と、該第1の容量絶縁膜と上記下部電極と
の界面に形成された該下部電極の構成金属の酸化膜から
成り、上記第1の容量絶縁膜よりも低誘電率の所定の膜
厚の第2の容量絶縁膜と、上記第1の容量絶縁膜上に形
成された金属膜から成る上部電極とから構成されたこと
を特徴としている。
【0025】請求項2記載の発明は、半導体基板の一つ
の拡散領域に接続されるように形成されるキャパシタを
備える半導体装置に係り、上記キャパシタは、上記拡散
領域に接続されるように形成された金属膜から成る下部
電極と、該下部電極上に形成された高誘電率絶縁膜から
成る第1の容量絶縁膜と、該第1の容量絶縁膜上に形成
された金属酸化膜から成り、上記第1の容量絶縁膜より
も低誘電率の所定の膜厚の第2の容量絶縁膜と、該第2
の容量絶縁膜上に形成された金属膜から成る上部電極と
から構成されたことを特徴としている。
【0026】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の半導体装置に係り、上記下部電極が、容量コンタク
トを通じて上記拡散領域に接続されていることを特徴と
している。
【0027】請求項4記載の発明は、請求項1、2又は
3記載の半導体装置に係り、上記下部電極又は上部電極
が、窒化チタン、チタン、窒化タングステン又はタング
ステンから成ることを特徴としている。
【0028】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
いずれか1に記載の半導体装置に係り、上記第1の容量
絶縁膜が、酸化タンタルから成ることを特徴としてい
る。
【0029】請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の
いずれか1に記載の半導体装置に係り、上記第2の容量
絶縁膜が、0.2〜1nmの膜厚を有する酸化チタンか
ら成ることを特徴としている。
【0030】また、請求項7記載の発明は、半導体基板
の一つの拡散領域に接続されるように形成されるキャパ
シタを備える半導体装置の製造方法に係り、第1導電型
半導体基板に選択的に第2導電型拡散領域を形成する拡
散領域形成工程と、上記拡散領域に接続されるように上
記キャパシタを構成する金属膜から成る下部電極を形成
する下部電極形成工程と、上記下部電極上に上記キャパ
シタを構成する高誘電率絶縁膜から成る第1の容量絶縁
膜を複数の段階で順次に形成する容量絶縁膜形成工程
と、上記容量絶縁膜形成工程の各段階毎に上記半導体基
板を酸化性雰囲気中で熱処理して、上記第1の容量絶縁
膜と上記下部電極との界面に該下部電極の構成金属の酸
化膜から成る第2の容量絶縁膜を所定の膜厚に形成する
半導体基板熱処理工程と、上記第1の容量絶縁膜上に上
記キャパシタを構成する金属膜から成る上部電極を形成
する上部電極形成工程とを含むことを特徴としている。
【0031】請求項8記載の発明は、半導体基板の一つ
の拡散領域に接続されるように形成されるキャパシタを
備える半導体装置の製造方法に係り、第1導電型半導体
基板に選択的に第2導電型拡散領域を形成する拡散領域
形成工程と、上記拡散領域に接続されるように上記キャ
パシタを構成する金属膜から成る下部電極を形成する下
部電極形成工程と、上記下部電極上に上記キャパシタを
構成する高誘電率絶縁膜から成る第1の容量絶縁膜を形
成する容量絶縁膜形成工程と、上記第1の容量絶縁膜上
に酸化膜を形成し得る金属膜を形成する金属膜形成工程
と、上記半導体基板を酸化性雰囲気中で熱処理して、上
記金属膜を酸化させて所定の膜厚の金属酸化膜から成る
第2の容量絶縁膜を形成する半導体基板熱処理工程と、
上記第1の容量絶縁膜上に上記キャパシタを構成する金
属膜から成る上部電極を形成する上部電極形成工程とを
含むことを特徴としている。
【0032】請求項9記載の発明は、請求項7又は8記
載の半導体装置の製造方法に係り、上記拡散領域形成工
程と上記下部電極形成工程との間に、上記拡散領域に接
続されるように容量コンタクトを形成する容量コンタク
ト形成工程を含むことを特徴としている。
【0033】請求項10記載の発明は、請求項7、8又
は9記載の半導体装置の製造方法に係り、上記下部電極
又は上部電極として、窒化チタン、チタン、窒化タング
ステン又はタングステンを用いることを特徴としてい
る。
【0034】また、請求項11記載の発明は、請求項7
乃至10のいずれか1に記載の半導体装置の製造方法に
係り、上記第1の容量絶縁膜として、酸化タンタルを用
いることを特徴としている。
【0035】請求項12記載の発明は、請求項7乃至1
1のいずれか1に記載の半導体装置の製造方法に係り、
上記第2の容量絶縁膜として、0.2〜1nmの膜厚を
有する酸化チタンを形成することを特徴としている。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は実施例を用いて
具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例である半導体装置の構成
を示す断面図、図2は同半導体装置のキャパシタの等価
回路を示す図、図3は同半導体装置のキャパシタの容量
絶縁膜の一部を構成する酸化チタン膜の膜厚と容量との
関係を示す図、図4は同半導体装置のキャパシタの容量
絶縁膜の一部を構成する酸化チタン膜の膜厚とリーク電
流との関係を示す図、図5は同半導体装置のキャパシタ
の印加電圧とリーク電流との関係を示す図、また、図6
乃至図9は同半導体装置の製造方法を工程順に示す工程
図である。この例の半導体装置は、図1に示すように、
例えばP型シリコン基板1に形成された素子分離用絶縁
膜2により囲まれた活性領域に、ゲート酸化膜3及びゲ
ート電極(ワードライン)4が形成され、ソース領域又
はドレイン領域を構成するN型拡散領域5が選択的に形
成されて、表面は酸化シリコン膜等から成る第1の層間
絶縁膜6で覆われている。なお、説明を簡単にするた
め、N型拡散領域5は一方の領域のみを示している。
【0037】N型拡散領域5の表面の第1の層間絶縁膜
6には第1のコンタクトホール7が形成されて、この第
1のコンタクトホール7には容量コンタクト13が形成
されている。この容量コンタクト13は、多結晶シリコ
ン膜、タングステン膜、窒化チタン膜等から成り、N型
拡散領域5とキャパシタ10とを接続する。第1の層間
絶縁膜6は酸化シリコン膜等から成る第2の層間絶縁膜
14で覆われ、この第2の層間絶縁膜14には第2のコ
ンタクトホール15が形成されて、この第2のコンタク
トホール15にはキャパシタ10が形成されている。こ
のキャパシタ10は、窒化チタン膜から成る下部電極8
Aと、この下部電極8A上に形成された酸化タンタル膜
から成る第1の容量絶縁膜9Aと、この第1の容量絶縁
膜9Aと下部電極8Aとの界面に形成された酸化チタン
膜から成る膜厚が0.2〜1nmの第2の容量絶縁膜1
1Aと、第1の容量絶縁膜9A上に形成された窒化チタ
ン膜から成る上部電極12Aとから構成されて、下部電
極8Aが容量コンタクト13を通じてN型拡散領域5に
接続されている。
【0038】上述のように、キャパシタ10を容量コン
タクト13を通じてN型拡散領域5に接続させることに
より、第1の層間絶縁膜6にアスペクト比の大きな第1
のコンタクトホール7が形成された場合でも、キャパシ
タ10を良好な接続状態でN型拡散領域5に接続させる
ことができるようになる。
【0039】上述の酸化チタン膜から成る第2の容量絶
縁膜11Aの膜厚の値(0.2〜1nm)は、この例に
おいて、キャパシタ10の容量を低下させることなく、
リーク特性を改善することができる条件となる。すなわ
ち、第2の容量絶縁膜11Aの膜厚が0.2nm以下の
場合には、キャパシタ10の容量はより大きくなるが、
リーク電流は許容値を越えるようになるので、望ましく
ない。一方、第2の容量絶縁膜11Aの膜厚が1nm以
上の場合には、リーク電流は改善されるが、キャパシタ
10の容量はより小さくなるので、望ましくない。以
下、酸化チタン膜から成る第2の容量絶縁膜11Aの膜
厚の値を上述の範囲に設定した理由について説明する。
【0040】(1)膜厚の上限の設定 この例の半導体装置のキャパシタ10の等価回路は、図
2に示すように、酸化タンタル膜から成る第1の容量絶
縁膜9Aの容量CTaと、酸化チタン膜から成る第2の容
量絶縁膜11Aの容量CTiとが直列に接続されたものと
なる。それぞれの容量CTa及び容量CTiは、次のように
示される。 CTa=ε0・εTa・S/dTa (1) CTi=ε0・εTi・S/dTi (2) ここで、ε0:真空の誘電率 εTa:酸化タンタル膜の誘電率 dTa:酸化タンタル膜の膜厚 εTi:酸化チタン膜の誘電率 dTi:酸化チタン膜の膜厚 S:電極の面積
【0041】次に、上述の第1の容量絶縁膜9Aの容量
CTaと、第2の容量絶縁膜11Aの容量CTiとの総容量
CToは、式(1)、(2)を基に次のように示される。 1/CTo=(1/CTa)+(1/CTi) =(dTa/ε0・εTa・S)+(dTi/ε0・εTi・S) =(1/ε0・S((dTa/εTa)+(dTi/εTi)) (3)
【0042】したがって、総容量CToは、式(3)を基
に次のように示される。 CTo=ε0・S(1/((dTa/εTa)+(dTi/εTi))) (4) 式(4)から明らかなように、総容量CToは、(dTi/
εTi)の値が大きくなるほど小さくなる。
【0043】ここで、窒化チタン膜から成る下部電極8
Aの表面に第2の容量絶縁膜11Aとなる酸化チタン膜
が全く形成されない(dTi=0)場合と、この酸化チタ
ン膜11を通常程度の膜厚に形成した(一例として、d
Ti=1nm)場合とで、上述の式(4)に基づいて、そ
れぞれの総容量CToを求めると次の値が求まる。 dTi=0の場合は、総容量CTo≒3.125ε0・S dTi=1nmの場合は、総容量CTo≒2.586ε0・S 但し、いずれの場合も、εTa=25、εTi=15に設定
した。したがって、上記両値を比較して明らかなよう
に、後者の総容量CToは前者のそれの略82%に減少
し、下部電極8Aの表面に形成される第2の容量絶縁膜
11Aとなる酸化チタン膜の膜厚が大きくなると、総容
量CToが小さくなることが理解される。
【0044】図3は、キャパシタの容量絶縁膜の一部を
構成する酸化チタン膜の膜厚(横軸)とセル当たりの容
量(縦軸)との関係を示す図である。同図から明らかな
ように、酸化チタン膜の膜厚の増加につれて容量は減少
する関係にある。ここで、実際のDRAMのキャパシタ
を形成する場合は、キャパシタとして正常な動作を行わ
せるためにはこの容量は略30fF(femto Farad)/セ
ル以上を確保することが必要とされ、図3において、許
容ラインLcが設定される。したがって、この条件を満
足する酸化チタン膜の膜厚は略1nm以下となり、この
1nmの値が酸化チタン膜の膜厚の上限として設定され
る。
【0045】(2)膜厚の下限の設定 図4は、キャパシタの容量絶縁膜の一部を構成する酸化
チタン膜の膜厚(横軸)とセル当たりのリーク電流(縦
軸)との関係を示す図である。同図から明らかなよう
に、酸化チタン膜の膜厚の増加につれてリーク電流は減
少する関係にある。ここで、実際のDRAMのキャパシ
タを形成する場合は、キャパシタとして正常な動作を行
わせるためにはこのリーク電流は略10-15A(Ampere)
/セル以下に抑制することが必要とされ、図4におい
て、許容ラインLdが設定される。したがって、この条
件を満足する酸化チタン膜の膜厚は略0.2nm以上と
なり、この0.2nmの値が酸化チタン膜の膜厚の下限
として設定される。
【0046】以上のように、窒化チタン膜から成る下部
電極8Aの表面に形成される第2の容量絶縁膜11Aの
膜厚の上限は、キャパシタとして正常な動作を行わせる
のに必要な容量を確保する観点から略1nmに設定され
る。一方、その第2の容量絶縁膜11Aの膜厚の下限
は、キャパシタとして正常な動作を行わせるのに必要な
リーク電流に抑圧する観点から略0.2nmに設定され
る。
【0047】図5は、この例による半導体装置のキャパ
シタ10のリーク特性を示すもので、印加電圧(横軸)
とリーク電流(縦軸)との関係を示す図である。同図の
特性は、上述したように、窒化チタン膜から成る下部電
極8Aの表面に形成される第2の容量絶縁膜11Aの膜
厚を0.2〜1nmに設定することにより、図20及び
図21に示した従来例よりも小さい略2.7nmの酸化
シリコン膜換算膜厚teqで、キャパシタ10の容量の
低下を極力抑えつつリーク電流を小さくすることができ
ることを示している。
【0048】次に、図6乃至図9を参照して、同半導体
装置の製造方法について工程順に説明する。まず、図6
(a)に示すように、例えばP型シリコン基板1に、周
知のLOCOS法等により酸化シリコン膜から成る素子
分離用絶縁膜2を形成した後、この素子分離用絶縁膜2
により囲まれた活性領域に酸化シリコン膜、多結晶シリ
コン膜を順次に形成し、これら酸化シリコン膜及び多結
晶シリコン膜を所望の形状にパターニングしてゲート酸
化膜3及びゲート電極4を形成する。次に、ゲート酸化
膜3及びゲート電極4をマスクとするセルフアラインに
より、イオン注入法等の周知の不純物導入方法によりN
型不純物をシリコン基板1に導入して、ソース領域又は
ドレイン領域を構成するN型拡散領域5を選択的に形成
した後、CVD法等により全面に酸化シリコン膜等から
成る第1の層間絶縁膜6を形成する。
【0049】次に、図6(b)に示すように、フォトリ
ソグラフィ法により第1の層間絶縁膜6をパターニング
して、N型拡散領域5の表面を露出する第1のコンタク
トホール7を形成した後、CVD法等により、全面に容
量コンタクト膜となる多結晶シリコン膜、タングステン
膜、窒化チタン膜等から成る導電膜を形成する。次に、
第1の層間絶縁膜6上に形成されている不要な導電膜を
エッチバック法により除去して、第1のコンタクトホー
ル7内に埋め込むように容量コンタクト13を形成す
る。
【0050】次に、図7(c)に示すように、CVD法
等により全面に酸化シリコン膜等から成る第2の層間絶
縁膜14を形成した後、フォトリソグラフィ法により第
2の層間絶縁膜14をパターニングして、容量コンタク
ト13の表面を露出するコンタクトホール15を形成す
る。
【0051】次に、図7(d)に示すように、CVD法
等により全面に下部電極膜となる膜厚が10〜50nm
の窒化チタン膜8を形成する。次に、第2の層間絶縁膜
14上に形成されている不要な窒化チタン膜8をエッチ
バック法により除去する。
【0052】次に、図8(e)に示すように、シリコン
基板1をCVD装置内に収容して、ソースガスとしてタ
ンタルペンタエトキシガスを供給して、略430℃で、
圧力が略53Pa(Pascal)(略0.4Torr)の条件の基
で、全面に第1の容量絶縁膜となる膜厚が略4nmの第
1の酸化タンタル膜9aを形成する。この第1の酸化タ
ンタル膜9aは、十分に酸化されていない膜(Ta
2x、x≦4)になっている場合が多く、この後に十分
な酸化を行って安定な膜(Ta25)に変質させる必要
がある。
【0053】次に、図8(f)に示すように、シリコン
基板1を、UV−O3の酸化性雰囲気中で、略400℃
で、略5分間、熱処理する。この酸化処理は、いわゆる
弱い酸化であるが、この酸化処理により、上述の十分に
酸化されていない第1の酸化タンタル膜9aの十分な酸
化を行って、安定な膜に変質させる。また、この酸化処
理時に、酸化チタン膜8と第1の酸化タンタル膜9aと
の界面に、膜厚が0.2〜1nmの酸化チタン膜11が
形成される。この酸化チタン膜11は第2の容量絶縁膜
11Aとして機能することになる。
【0054】次に、図9(g)に示すように、図8
(e)に示した条件と略同じ条件で、CVD法等によ
り、第1の酸化タンタル膜9a上に、第1の容量絶縁膜
となる膜厚が略4nmの第2の酸化タンタル膜9bを形
成する。この第2の酸化タンタル膜9bも、第1の酸化
タンタル膜9aの場合と同様に、十分に酸化されていな
い膜になっている場合が多いので、この後に十分な酸化
を行って安定な膜に変質させる必要がある。
【0055】次に、図8(f)に示した条件と略同じ条
件で、熱処理を行って、上述の十分に酸化されていない
第2の酸化タンタル膜9bの十分な酸化を行って、安定
な膜に変質させる。この酸化処理は、上述と同様に弱い
酸化なので、既に形成されている酸化チタン膜11の膜
厚はほとんど酸化されない。したがって、この酸化チタ
ン膜11の膜厚は略0.2〜1nmに保たれている。第
2の酸化タンタル膜9bは、既に形成されている第1の
酸化タンタル膜9aに積層されて共に第1の容量絶縁膜
9Aとして機能することになる。
【0056】次に、図9(h)に示すように、CVD法
等により、第2の酸化タンタル膜9b上に上部電極膜と
なる窒化チタン膜12を形成する。次に、フォトリソグ
ラフィ法により、第1の酸化タンタル膜9a、第2の酸
化タンタル膜9b及び窒化チタン膜12をパターニング
することにより上部電極12Aを形成して、図1に示し
たようなキャパシタ10を備えた半導体装置を完成させ
る。
【0057】このように、この例の構成の半導体装置に
よれば、キャパシタ10は、窒化チタン膜から成る下部
電極8Aと、この下部電極8A上に形成された酸化タン
タル膜から成る第1の容量絶縁膜9Aと、この第1の容
量絶縁膜9Aと下部電極8Aとの界面に形成された酸化
チタン膜から成る膜厚が0.2〜1nmの第2の容量絶
縁膜11Aと、第1の容量絶縁膜9A上に形成された窒
化チタン膜から成る上部電極12Aとから構成されてい
るので、小さな酸化シリコン膜換算膜厚で、キャパシタ
の容量の低下を極力抑えつつリーク電流を小さくするこ
とができる。また、この例の構成の半導体装置の製造方
法によれば、下部電極膜となる窒化チタン膜8を形成し
た後、第1の容量絶縁膜9Aとなる第1の酸化タンタル
膜9a及び第2の酸化タンタル膜9bを順次に形成し、
各酸化タンタル膜9a、9bの形成後に酸化処理を行っ
て、第1の容量絶縁膜9Aと下部電極8Aとの界面に酸
化チタン膜から成る膜厚が0.2〜1nmの第2の容量
絶縁膜11Aを形成するようにしたので、特別な工程を
要することなくキャパシタを容易に製造することができ
る。したがって、キャパシタとして正常な動作を行うの
に必要な容量を確保した上で、リーク電流を抑制するこ
とができる。
【0058】◇第2実施例 図10は、この発明の第2実施例である半導体装置の構
成を示す断面図、図11及び図12は同半導体装置の製
造方法を工程順に示す工程図である。この例の半導体装
置の構成が、上述した第1実施例の構成と大きく異なる
ところは第2の容量絶縁膜を第1の容量絶縁膜上に形成
するようにした点である。この例の半導体装置は、図1
0に示すように、キャパシタ20は、窒化チタン膜から
成る下部電極18Aと、この下部電極18A上に形成さ
れた酸化タンタル膜から成る第1の容量絶縁膜19A
と、この第1の容量絶縁膜19A上に形成された酸化チ
タン膜から成る膜厚が0.2〜1nmの第2の容量絶縁
膜21Aと、この第2の容量絶縁膜21A上に形成され
た窒化チタン膜から成る上部電極22Aとから構成され
ている。
【0059】ここで、上述の酸化チタン膜から成る第2
の容量絶縁膜21Aの膜厚の値(0.2〜1nm)は、
第1実施例と略同じ理由で、キャパシタ20の容量を低
下させることなく、リーク特性を改善することができる
条件となる。すなわち、第2の容量絶縁膜21Aの膜厚
が0.2nm以下の場合には、キャパシタ20の容量は
より大きくなるが、リーク電流は許容値を越えるように
なるので、望ましくない。一方、第2の容量絶縁膜21
Aの膜厚が1nm以上の場合には、リーク電流は改善さ
れるが、キャパシタ20の容量はより小さくなるので、
望ましくない。
【0060】次に、図11及び図12を参照して、同半
導体装置の製造方法について工程順に説明する。まず、
第1実施例における図6(a)、(b)及び図7
(c)、(d)の工程と略同一内容の工程を経た後、図
11(a)に示すように、シリコン基板1をCVD装置
内に収容して、ソースガスとしてタンタルペンタエトキ
シガスを供給して、略430℃で、圧力が略53.2P
a(Pascal)の条件の基で、全面に第1の容量絶縁膜と
なる膜厚が略8nmの酸化タンタル膜19を形成する。
この第1の酸化タンタル膜19は、十分に酸化されてい
ない膜(Ta2x、x≦4)になっている場合が多く、
この後に十分な酸化を行って安定な膜(Ta25)に変
質させる必要がある。
【0061】次に、図11(b)に示すように、CVD
法等により全面に膜厚が0.3〜0.8nmのチタン膜
16を形成する。次に、図12(c)に示すように、シ
リコン基板1を、UV−O3の酸化性雰囲気中で、略4
00℃で、略5分間、熱処理する。この酸化処理は、い
わゆる弱い酸化であるが、この酸化処理により、上述の
十分に酸化されていない酸化タンタル膜19の十分な酸
化を行って、安定な膜に変質させる。また、この酸化処
理時に、チタン膜16を完全に酸化させて酸化タンタル
膜19上に、膜厚が0.2〜1nmの酸化チタン膜21
を形成する。この酸化チタン膜21は第2の容量絶縁膜
21Aとして機能することになる。
【0062】次に、図12(d)に示すように、CVD
法等により、酸化チタン膜21上に上部電極膜となる窒
化チタン膜22を形成する。次に、フォトリソグラフィ
法により、酸化タンタル膜19、酸化チタン膜21及び
窒化チタン膜22をパターニングすることにより上部電
極22Aを形成して、図10に示したようなキャパシタ
20を備えた半導体装置を完成させる。これ以外は、上
述した第1実施例と略同様である。それゆえ、図10に
おいて、図1の構成部分と対応する各部には、同一の番
号を付してその説明を省略する。
【0063】このように、この例の構成の半導体装置に
よれば、キャパシタ20は、窒化チタン膜から成る下部
電極18Aと、この下部電極18A上に形成された酸化
タンタル膜から成る第1の容量絶縁膜19Aと、この第
1の容量絶縁膜19A上に形成された酸化チタン膜から
成る膜厚が0.2〜1nmの第2の容量絶縁膜21A
と、この第2の容量絶縁膜21A上に形成された窒化チ
タン膜から成る上部電極22Aとから構成されているの
で、小さな酸化シリコン膜換算膜厚で、キャパシタの容
量の低下を極力抑えつつリーク電流を小さくすることが
できる。また、この例の構成の半導体装置の製造方法に
よれば、下部電極膜となる窒化チタン膜8を形成した
後、第1の容量絶縁膜19Aとなる化タンタル膜19及
び第2の容量絶縁膜21Aとなるチタン膜16を形成
し、このチタン膜16を酸化処理して第1の容量絶縁膜
19Aに酸化チタン膜から成る膜厚が0.2〜1nmの
第2の容量絶縁膜21Aを形成するようにしたので、特
別な工程を要することなくキャパシタを容易に製造する
ことができる。
【0064】このように、この例の構成によっても、第
1実施例において述べたのと略同様な効果を得ることが
できる。加えて、この例の構成によれば、容量絶縁膜形
成後の酸化処理工程を複数回繰り返す必要がないので、
工程数を省略することができる。
【0065】◇第3実施例 図13は、この発明の第3実施例である半導体装置の構
成を示す断面図である。この例の半導体装置の構成が、
上述した第1実施例の構成と大きく異なるところはキャ
パシタを拡散領域に直接に接続させるように形成した点
である。この例の半導体装置は、図13に示すように、
キャパシタ10は、窒化チタン膜から成る下部電極8A
と、この下部電極8A上に形成された酸化タンタル膜か
ら成る第1の容量絶縁膜9Aと、この第1の容量絶縁膜
9Aと下部電極8Aとの界面に形成された酸化チタン膜
から成る膜厚が0.2〜1nmの第2の容量絶縁膜11
Aと、第1の容量絶縁膜9A上に形成された窒化チタン
膜から成る上部電極12Aとから構成されて、下部電極
8AはN型拡散領域5に直接に接続されている。これ以
外は、上述した第1実施例と略同様である。それゆえ、
図13において、図1の構成部分と対応する各部には、
同一の番号を付してその説明を省略する。
【0066】このように、この例の構成によっても、第
1実施例において述べたのと略同様な効果を得ることが
できる。加えて、この例の構成によれば、キャパシタを
拡散領域に直接に接続させるので、工程数を省略するこ
とができる。
【0067】◇第4実施例 図14は、この発明の第4実施例である半導体装置の構
成を示す断面図である。この例の半導体装置の構成が、
上述した第2実施例の構成と大きく異なるところはキャ
パシタを拡散領域に直接に接続させるように形成した点
である。この例の半導体装置では、図14に示すよう
に、キャパシタ20が、窒化チタン膜から成る下部電極
18Aと、この下部電極18A上に形成された酸化タン
タル膜から成る第1の容量絶縁膜19Aと、この第1の
容量絶縁膜19Aに形成された酸化チタン膜から成る膜
厚が0.2〜1nmの第2の容量絶縁膜21Aと、この
第2の容量絶縁膜21A上に形成された窒化チタン膜か
ら成る上部電極22Aとから構成されていて、また、下
部電極18AはN型拡散領域5に直接接続されている。
これ以外は、上述した第2実施例と略同様である。それ
ゆえ、図14において、図10の構成部分と対応する各
部には、同一の番号を付してその説明を省略する。
【0068】このように、この例の構成によっても、第
2実施例において述べたのと略同様な効果を得ることが
できる。加えて、この例の構成によれば、キャパシタを
拡散領域に直接に接続させるので、工程数を省略するこ
とができる。
【0069】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、下部電極
又は上部電極は、窒化チタンに限らずにチタン、窒化タ
ングステン又はタングステン等の他の金属膜を用いるこ
とができる。また、容量絶縁膜としては酸化タンタルに
限らずに、BST(BaSr)TiO3、PZT(Pb
(ZrTi)O3等の他の高誘電率絶縁膜を用いること
ができる。また、第2及び第4実施例における第2の容
量絶縁膜を形成する金属は、酸化膜を形成し得る金属で
あればタンタル等の他の材料を用いることができる。
【0070】また、容量絶縁膜あるいは金属膜を酸化処
理して第2の容量絶縁膜を形成する方法は、酸素プラズ
マ装置を用いるようにしても良い。この場合は、一例と
してプラズマパワーが略300W、圧力が略53Pa、
基板温度が略300℃の条件で行うことができる。同様
にして、第2の容量絶縁膜を形成する方法は、リモート
プラズマ装置を用いるようにしても良い。この場合も、
上述のプラズマ装置の場合と、略同一条件で行うことが
できる。特に、リモートプラズマ装置を用いる場合は、
半導体基板から離れた位置からプラズマ励起を行うの
で、半導体基板に与えるダメージを軽減できる効果が得
られる。
【0071】また、半導体基板上にキャパシタを製造す
る場合であれば、DRAMに限らずにキャパシタ単体を
製造する場合にも適用することができる。また、各導電
膜、絶縁膜等の膜厚、形成条件方法等は一例を示したも
のであり、用途、目的等によって変更することができ
る。また、ゲート酸化膜は、酸化膜(Oxide Film)に限
らず、窒化膜(Nitride Film)でも良く、あるいは、酸
化膜と窒化膜との2重膜構成でも良い。つまり、MIS
型トランジスタである限り、MOS型トランジスタに限
らず、MNS(Metal Nitride Semiconductor)型トラ
ンジスタでも良く、あるいは、MNOS(Metal Nitrid
e Oxide Semiconductor)型トランジスタでも良い。ま
た、各半導体領域の導電型はP型とN型とを逆にするこ
とができる。すなわち、Nチャネル型に限らずPチャネ
ル型のMIS型トランジスタに対しても適用できる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の半導体
装置によれば、キャパシタは、金属膜から成る下部電極
と、この下部電極上に形成された高誘電率絶縁膜から成
る第1の容量絶縁膜と、この第1の容量絶縁膜と下部電
極との界面に形成されたこの下部電極の構成金属の酸化
膜から成り、第1の容量絶縁膜よりも低誘電率の所定の
膜厚の第2の容量絶縁膜と、第1の容量絶縁膜上に形成
された金属膜から成る上部電極とから構成されているの
で、小さな酸化シリコン膜換算膜厚で、キャパシタの容
量の低下を極力抑えつつリーク電流を小さくすることが
できる。また、この発明の別の半導体装置によれば、キ
ャパシタは、金属膜から成る下部電極と、この下部電極
上に形成された高誘電率絶縁膜から成る第1の容量絶縁
膜と、この第1の容量絶縁膜上に形成された金属酸化膜
から成り、第1の容量絶縁膜よりも低誘電率の所定の膜
厚の第2の容量絶縁膜と、この第2の容量絶縁膜上に形
成された金属膜から成る上部電極とから構成されている
ので、小さな酸化シリコン膜換算膜厚で、キャパシタの
容量の低下を極力抑えつつリーク電流を小さくすること
ができる。また、この発明の半導体装置の製造方法によ
れば、下部電極膜を形成した後、第1の容量絶縁膜とな
る第1及び第2の高誘電率絶縁膜を順次に形成し、各高
誘電率絶縁膜の形成後に酸化処理を行って、第1の容量
絶縁膜と下部電極との界面に金属酸化膜から成る所定の
膜厚の第2の容量絶縁膜を形成するようにしたので、特
別な工程を要することなくキャパシタを容易に製造する
ことができる。また、この発明の別の半導体装置の製造
方法によれば、下部電極膜を形成した後、第1の容量絶
縁膜となる高誘電率絶縁膜及び第2の容量絶縁膜となる
酸化膜を形成し得る金属膜を形成し、この金属膜を酸化
処理して第1の容量絶縁膜に金属酸化膜から成る所定の
膜厚の第2の容量絶縁膜を形成するようにしたので、特
別な工程を要することなくキャパシタを容易に製造する
ことができる。したがって、キャパシタとして正常な動
作を行うのに必要な容量を確保した上で、リーク電流を
抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である半導体装置の構成
を示す断面図である。
【図2】図2は同半導体装置のキャパシタの等価回路を
示す図である。
【図3】同半導体装置のキャパシタの容量絶縁膜の一部
を構成する酸化チタン膜の膜厚(横軸)と容量(縦軸)
との関係を示す図である。
【図4】同半導体装置のキャパシタの容量絶縁膜の一部
を構成する酸化チタン膜の膜厚(横軸)とリーク電流
(縦軸)との関係を示す図である。
【図5】同半導体装置のキャパシタの印加電圧(横軸)
とリーク電流(縦軸)との関係を示す図である。
【図6】同半導体装置の製造方法を工程順に示す工程図
である。
【図7】同半導体装置の製造方法を工程順に示す工程図
である。
【図8】同半導体装置の製造方法を工程順に示す工程図
である。
【図9】同半導体装置の製造方法を工程順に示す工程図
である。
【図10】この発明の第2実施例である半導体装置の構
成を示す断面図である。
【図11】同半導体装置の製造方法を工程順に示す工程
図である。
【図12】同半導体装置の製造方法を工程順に示す工程
図である。
【図13】この発明の第3実施例である半導体装置の構
成を示す断面図である。
【図14】この発明の第4実施例である半導体装置の構
成を示す断面図である。
【図15】従来の半導体装置の構成を示す断面図であ
る。
【図16】同半導体装置の欠点を示す断面図である。
【図17】同半導体装置の製造方法を工程順に示す工程
図である。
【図18】同半導体装置の製造方法を工程順に示す工程
図である。
【図19】同半導体装置のキャパシタを構成する酸化チ
タン膜の熱処理温度(横軸)と誘電率(縦軸)との関係
を示す図である。
【図20】同半導体装置のキャパシタの強い酸化処理後
の印加電圧(横軸)とリーク電流(縦軸)との関係を示
す図である。
【図21】同半導体装置のキャパシタの弱い酸化処理後
の印加電圧(横軸)とリーク電流(縦軸)との関係を示
す図である。
【図22】従来の半導体装置の構成を示す断面図であ
る。
【図23】同半導体装置の製造方法を工程順に示す工程
図である。
【符号の説明】
1 P型シリコン基板 2 素子分離用絶縁膜 3 ゲート酸化膜 4 ゲート電極(ワードライン) 5 N型拡散領域 6 第1の層間絶縁膜 7 第1のコンタクトホール 8 窒化チタン膜(下部電極膜) 8A、18A 下部電極 9、19 酸化タンタル膜 9A、19A 第1の容量絶縁膜 9a 第1の酸化タンタル膜 9b 第2の酸化タンタル膜 10、20 キャパシタ 11、21 酸化チタン膜 11A、21A 第2の容量絶縁膜 12、22 窒化チタン膜(上部電極膜) 12A、22A 上部電極 13 容量コンタクト 14 第2の層間絶縁膜 15 第2のコンタクトホール 16 チタン膜

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の一つの拡散領域に接続され
    るように形成されるキャパシタを備える半導体装置であ
    って、 前記キャパシタは、前記拡散領域に接続されるように形
    成された金属膜から成る下部電極と、該下部電極上に形
    成された高誘電率絶縁膜から成る第1の容量絶縁膜と、
    該第1の容量絶縁膜と前記下部電極との界面に形成され
    た該下部電極の構成金属の酸化膜から成り、前記第1の
    容量絶縁膜よりも低誘電率の所定の膜厚の第2の容量絶
    縁膜と、前記第1の容量絶縁膜上に形成された金属膜か
    ら成る上部電極とから構成されたことを特徴とする半導
    体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板の一つの拡散領域に接続され
    るように形成されるキャパシタを備える半導体装置であ
    って、 前記キャパシタは、前記拡散領域に接続されるように形
    成された金属膜から成る下部電極と、該下部電極上に形
    成された高誘電率絶縁膜から成る第1の容量絶縁膜と、
    該第1の容量絶縁膜上に形成された金属酸化膜から成
    り、前記第1の容量絶縁膜よりも低誘電率の所定の膜厚
    の第2の容量絶縁膜と、該第2の容量絶縁膜上に形成さ
    れた金属膜から成る上部電極とから構成されたことを特
    徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記下部電極が、容量コンタクトを通じ
    て前記拡散領域に接続されていることを特徴とする請求
    項1又は2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記下部電極又は上部電極が、窒化チタ
    ン、チタン、窒化タングステン又はタングステンから成
    ることを特徴とする請求項1、2又は3記載の半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1の容量絶縁膜が、酸化タンタル
    から成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1
    に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の容量絶縁膜が、0.2〜1n
    mの膜厚を有する酸化チタンから成ることを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれか1に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 半導体基板の一つの拡散領域に接続され
    るように形成されるキャパシタを備える半導体装置の製
    造方法であって、 第1導電型半導体基板に選択的に第2導電型拡散領域を
    形成する拡散領域形成工程と、 前記拡散領域に接続されるように前記キャパシタを構成
    する金属膜から成る下部電極を形成する下部電極形成工
    程と、 前記下部電極上に前記キャパシタを構成する高誘電率絶
    縁膜から成る第1の容量絶縁膜を複数の段階で順次に形
    成する容量絶縁膜形成工程と、 前記容量絶縁膜形成工程の各段階毎に前記半導体基板を
    酸化性雰囲気中で熱処理して、前記第1の容量絶縁膜と
    前記下部電極との界面に該下部電極の構成金属の酸化膜
    から成る第2の容量絶縁膜を所定の膜厚に形成する半導
    体基板熱処理工程と、 前記第1の容量絶縁膜上に前記キャパシタを構成する金
    属膜から成る上部電極を形成する上部電極形成工程とを
    含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 半導体基板の一つの拡散領域に接続され
    るように形成されるキャパシタを備える半導体装置の製
    造方法であって、 第1導電型半導体基板に選択的に第2導電型拡散領域を
    形成する拡散領域形成工程と、 前記拡散領域に接続されるように前記キャパシタを構成
    する金属膜から成る下部電極を形成する下部電極形成工
    程と、 前記下部電極上に前記キャパシタを構成する高誘電率絶
    縁膜から成る第1の容量絶縁膜を形成する容量絶縁膜形
    成工程と、 前記第1の容量絶縁膜上に酸化膜を形成し得る金属膜を
    形成する金属膜形成工程と、 前記半導体基板を酸化性雰囲気中で熱処理して、前記金
    属膜を酸化させて所定の膜厚の金属酸化膜から成る第2
    の容量絶縁膜を形成する半導体基板熱処理工程と、 前記第1の容量絶縁膜上に前記キャパシタを構成する金
    属膜から成る上部電極を形成する上部電極形成工程とを
    含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記拡散領域形成工程と前記下部電極形
    成工程との間に、前記拡散領域に接続されるように容量
    コンタクトを形成する容量コンタクト形成工程を含むこ
    とを特徴とする請求項7又は8記載の半導体装置の製造
    方法。
  10. 【請求項10】 前記下部電極又は上部電極として、窒
    化チタン、チタン、窒化タングステン又はタングステン
    を用いることを特徴とする請求項7、8又は9記載の半
    導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第1の容量絶縁膜として、酸化タ
    ンタルを用いることを特徴とする請求項7乃至10のい
    ずれか1に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第2の容量絶縁膜として、0.2
    〜1nmの膜厚を有する酸化チタンを形成することを特
    徴とする請求項7乃至11のいずれか1に記載の半導体
    装置の製造方法。
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