JP2001160239A - 光ピックアップの製造方法 - Google Patents

光ピックアップの製造方法

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JP2001160239A
JP2001160239A JP34354899A JP34354899A JP2001160239A JP 2001160239 A JP2001160239 A JP 2001160239A JP 34354899 A JP34354899 A JP 34354899A JP 34354899 A JP34354899 A JP 34354899A JP 2001160239 A JP2001160239 A JP 2001160239A
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lens
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Hiroyuki Tono
宏行 東野
Masayuki Shinoda
昌幸 篠田
Ikuo Kasuga
郁夫 春日
Toshihiko Okina
稔彦 翁
Katsushige Yanagisawa
克重 柳澤
Toru Hotta
徹 堀田
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Toshiba Corp
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軸摺動型の2レンズタイプの光ピックアップに
おいて、2つのレンズの角度誤差を所定の範囲内に容易
に組立可能な光ピックアップおよびその光ピックアップ
を用いた光ディスク装置を提供する。 【解決手段】この発明の光ディスク装置1は、DVD向
け対物レンズ9とCD向け対物レンズ8および摺動軸6
を有し、摺動軸6の回りの回転と軸方向の移動の動作に
より各レンズのトラッキングおよびフォーカシングを制
御するよう設計されたレンズホルダ7を有し、個々の対
物レンズは、レンズホルダの所定の位置に形成されてい
るガイド穴(固定部)78,79に、接着による貼り付
け方法により固定されている。これにより、トラックエ
ラーやクロストークが低減され、個々の光ディスクから
安定に情報を再生できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ビームを用い
て光学的情報記録媒体に情報を記録し、既に記録されて
いる情報を光学的情報記録媒体から再生または消去する
ディスク装置に用いられる光ピックアップおよびその光
ピックアップが適用される光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ビームを用いた光学的情報記録および
再生に利用される光ディスク装置は、光ビームを発生す
るレーザ光源と、光源から発生された光ビームを光ディ
スクの所定の位置に集束させるとともに光ディスクで反
射された光ビームを収集する対物レンズと、光源と対物
レンズとの間で、光ビームを案内する光学要素と、光学
要素により伝達された光ビームを光電変換して所定の信
号を出力するフォトディテクタと、対物レンズを光ディ
スクの半径方向に移動させるヘッド駆動機構等から構成
される。なお、対物レンズは、一般に対物レンズを光デ
ィスクの記録層を含む面と直交する方向および記録層を
含む面の半径方向に移動させるための推進力発生機構
と、対物レンズを上述したそれぞれの方向に移動可能に
支持するばね部材とにより、光ピックアップとして一体
的に構成されている。また、光ピックアップを、光ディ
スクの記録層を含む面と直交する方向および記録層を含
む面の半径方向にそれぞれ移動するために推進力発生機
構が発生すべきそれぞれの移動量は、フォトディテクタ
からの出力信号により規定される。
【0003】今日では、音楽用のCDタイプの光ディス
クと記憶容量の多いDVDタイプの光ディスクとが混在
しているため、それぞれの光ディスクに最適な集光能力
(NA)を有する2つの対物レンズを有し、光ディスク
の種類に応じて対物レンズを切り換える形式の光ピック
アップが実用化されている。一例としては、軸摺動型の
レンズホルダに、DVDタイプの光ディスク用とCDタ
イプの光ディスク用の2つの対物レンズを設け、光ディ
スクの種類によってレンズホルダを回転させて、いずれ
か一方の対物レンズを選択するものが普及している。
【0004】2つの対物レンズを有する光ピックアップ
を製造する際には、レンズホルダのそれぞれのレンズを
保持する部分にレンズ突き当て面を設け、それぞれのレ
ンズ突き当て面に、レンズを突き当てることにより、レ
ンズホルダの機械的加工精度を利用して、2つのレンズ
の相対的な傾き角の精度を確保している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これまでは、DVDタ
イプの光ディスク用の対物レンズは、ターンテーブル面
への垂線(光ディスク保持部の回転中心の軸方向)とレ
ンズの中心軸とのなす角度を一定の範囲内に調整してレ
ンズホルダに接着固定し、NA(開口数)で示される集
光性がDVD用の対物レンズに比較して小さなCDタイ
プの光ディスク用の対物レンズは、レンズホルダに設け
られているレンズ保持部に固定するのみで組み立てられ
ている。
【0006】すなわち、DVD用の対物レンズは、レン
ズホルダの形状精度によらずに調整にを経て、所定の角
度で接着固定されるが、CD用の対物レンズは、要求さ
れる集光性の程度が比較的小さく、開口数(NA)の小
さい(NA=0.45以下で集光性は良くないが傾きに
対する集光性の劣化度が小さい)レンズを使用できたこ
とにより、調整が省略されている。
【0007】しかしながら、CDタイプの光ディスクが
記録可能(CD−R,CD−RWの記録)である場合、
再生専用の場合に比べて集光性のよい(NAの値の大き
な)対物レンズを用いる必要があり、この場合、レンズ
ホルダのレンズ突き当て面の機械加工精度を信頼してレ
ンズを固定すると、レンズの中心軸がターンテーブル面
への垂線に対する基準の角度に入らない確率が増加し
て、記録再生装置を組み立てる際の歩留まりが低下する
問題がある。
【0008】この発明の目的は、軸摺動型の2レンズタ
イプの光ピックアップにおいて、2つのレンズの角度誤
差を所定の範囲内に容易に組立可能な光ピックアップお
よびその光ピックアップを用いた光ディスク装置を提供
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した問
題点に基づきなされたもので、所定の開口数を有する第
1の対物レンズをレンズホルダに固定し、前記第1の対
物レンズと開口数の異なる第2の対物レンズを、前記第
2の対物レンズの光路内における中心軸と前記第1の対
物レンズの光路内における中心軸との角度の差をモニタ
して前記第2の対物レンズの角度を調節し、前記第1お
よび第2のレンズの相対傾角が所定の値よりも小さくな
るよう調整し、接着固定することを特徴とする光学的情
報記録再生装置の光ピックアップの製造方法を提供する
ものである。
【0010】またこの発明は、所定の平行光線と同一の
光軸を有する光学的検出系において、所定の開口数を有
する第1の対物レンズとこの第1の対物レンズと開口数
の異なる第2の対物レンズを所定の順で、前記平行光線
上に挿入し、前記いずれかの対物レンズの中心軸と前記
光軸のなす角度に応じて変化するビームスポットを撮像
手段により撮像し、前記撮像手段に撮像されたビームス
ポットの状態が前記平行光線の光軸に一致するよう個々
の対物レンズの傾きおよび位置を調整することを特徴と
する光学的情報記録再生装置の光ピックアップの製造方
法を提供するものである。
【0011】さらにこの発明は、所定の平行光線と同一
の光軸を有する光学的検出系において、所定の開口数を
有する第1の対物レンズとこの第1の対物レンズと開口
数の異なる第2の対物レンズを所定の順で、前記平行光
線上に挿入し、前記いずれかの対物レンズの中心軸と前
記光軸のなす角度に応じて変化するビームスポットを撮
像手段により撮像し、レンズホルダに固定され、前記平
行光線の光路内に挿入された前記第1の対物レンズの中
心軸を、前記撮像手段により撮像されたスポット形状を
モニタしながら、前記レンズホルダを固定している水平
方向移動部材により水平方向の位置を設定し、前記撮像
手段の光軸に対する前記レンズホルダとの相対的な角度
を調整して前記第1の対物レンズの光軸と前記平行光線
の光軸とを所定の精度で一致させ、前記レンズホルダを
前記第1の対物レンズの中心軸と平行な回転軸のまわり
を回転させ、あるいは前記第1の対物レンズの中心軸と
垂直な方向に前記レンズホルダを平行移動することによ
り、前記第2の対物レンズを保持すべき前記レンズホル
ダの固定部を前記平行光線の光路内に移動し、前記平行
光線の光路内に前記第2の対物レンズを挿入し、前記撮
像手段で検出されるスポット形状をモニタしながら前記
平行光線内で独立して前記第2の対物レンズの角度を所
定の範囲で変化させて前記第2の対物レンズの角度を調
整し、前記第2の対物レンズを前記レンズホルダに固定
することを特徴とする光学的情報記録再生装置の光ピッ
クアップの製造方を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態である光ピックアップについて詳細に説明
する。
【0013】図1は、この発明の実施の形態である軸摺
動型の切換タイプの光ピックアップを用いた光ディスク
装置を説明する概略図である。
【0014】図1に示されるように、光ディスク装置1
は、モータシャーシ2に固定され、光ディスク(記録媒
体)Dを所定の速度で回転させるスピンドルモータ3
と、光ディスクDの図示しない記録面にレーザビーム
(光ビーム)を照射するとともに記録面で反射されたレ
ーザビームを取り出す光ピックアップ4と光ピックアッ
プ4を光ディスクDの記録面と平行な方向に移動させる
駆動機構5を有している。なお、駆動機構5は、駆動装
置5の一部を構成であって、光ディスクDの記録面に沿
って、かつ互いに平行に設けられた一対のガイドレール
5a,5bにガイドされて、光ディスクDの半径方向に
往復動される。
【0015】光ピックアップ4の所定の位置には、光デ
ィスクDの半径方向と光ディスクDの記録面と直交する
方向のそれぞれの方向に移動可能に形成されたレンズホ
ルダ7が設けられている。なお、レンズホルダ7の所定
の位置には、互いに異なる開口率(NA)が与えられて
いる第1および第2の対物レンズ8,9が設けられてい
る。
【0016】光ピックアップ4において、レンズホルダ
7により覆われる領域には、図2を用いて以下に説明す
る半導体レーザ素子、半導体レーザ素子からのレーザビ
ームを第1および第2の対物レンズ8,9に導く光学要
素、光学要素を経由して対物レンズ8,9により取り込
まれた光ディスクDの記録面からの反射レーザビームを
受光して、(受光したレーザビーム)の光強度に対応す
る電気信号を出力するフォトディテクタ等が設けられて
いる。
【0017】図2は、図1に示した光ディスク装置に組
み込まれる光ピックアップの構成の一例を説明する概略
図である。
【0018】図2に示されるように、レンズホルダ7
は、円筒状で、円筒の一端が平面7aに形成されてい
る。平面7aには、第1および第2の対物レンズ8,9
が、平面7aの中心を軸として、所定の角度および所定
の距離で設けられている。なお、第1の対物レンズ8に
は、CD−R(CDタイプで記録可能な)ディスク(厚
さ1.2mm)向けの開口率が、第2の対物レンズ9に
は、DVDディスク(厚さ0.6mm)向けの開口率
が、それぞれ与えられている。また、第1および第2の
対物レンズ8,9(すなわちレンズホルダ7)は、フォ
ーカス制御7fおよびトラック制御コイル7tならびに
図示しないマグネットからなる回転力発生機構から提供
される推進力により、レンズホルダ7の平面7aの軸を
中心として以下に説明する切換動作で切り換えられる作
動位置に切換可能な第1および第2の位置に、位置され
ている。
【0019】レンズホルダ7の軸に平行であって、それ
ぞれの対物レンズ8,9の作動位置にレーザビームを反
射可能な位置には、以下に説明する第1および第2の半
導体レーザ素子からのレーザビームを、上述の作動位置
に位置されている対物レンズ(8または9)に案内する
ミラー11が設けられている。
【0020】ミラー11に所定の波長のレーザビームを
入射可能な位置には、第1の波長のレーザビームを出射
する第1の半導体レーザ素子12と、第1の波長とは異
なる第2の波長のレーザビームを出射する第2の半導体
レーザ素子13が設けられている。なお、第1の半導体
レーザ素子12が放射するレーザビームの波長は、DV
Dディスクに記録されている情報を再生するために、例
えば650nmに設定されている。また、第2の半導体
レーザ素子13が放射するレーザビームの波長は、CD
−Rディスクに情報を記録し、また再生するために、例
えば780nmに設定されている。
【0021】それぞれの半導体レーザ素子12,13か
らのレーザビームは、ミラー11と各半導体レーザ素子
12,13との間に設けられ、特定の波長のレーザビー
ムについては概ね全量を反射し、ある波長のレーザビー
ムについては概ね全量を透過させるダイクロイックミラ
ー14により合成され、または分離される。
【0022】ダイクロイックミラー14と第1の半導体
レーザ素子12との間には、半導体レーザ素子12から
の発散性のレーザビームをコリメートするコリメートレ
ンズ15と、半導体レーザ素子12から光ディスクDへ
向けられるレーザビームと光ディスクDの記録層で反射
された反射レーザビームとを、それぞれのレーザビーム
の偏光の方向に基づいて分離するためのアイソレータ1
6が設けられている。なお、アイソレータ16により分
離された反射レーザビームが、コリメートレンズ15の
集束性により収束される位置には、反射レーザビームを
検知して光電変換し、DVDディスクに記録されている
情報として再生するための第1のフォトディテクタ17
が設けられている。また、コリメートレンズ15とアイ
ソレータ16との間には、光ディスクDで反射された反
射レーザビームの一部を検知して第1の半導体レーザ素
子12から放射されるレーザビームの光強度をモニタす
る第2のフォトディテクタ18が設けられている。
【0023】ダイクロイックミラー14と第2の半導体
レーザ素子13との間には、半導体レーザ素子13から
の発散性のレーザビームをコリメートするコリメートレ
ンズ19と、半導体レーザ素子13から光ディスクDへ
向けられるレーザビームと光ディスクDの記録層で反射
された反射レーザビームとを、所定の比率で反射し、残
りを透過することで分離するハーフミラービームスプリ
ッタ20が設けられている。なお、ハーフミラービーム
スプリッタ20により分離された反射レーザビームが、
コリメートレンズ19の集束性により収束される位置に
は、反射レーザビームを検知して光電変換し、CD−R
ディスクに記録されている情報を再生し、さらに光ディ
スクDの記録面の記録層および記録層に設けられている
トラック(案内溝)のそれぞれと対物レンズの位置との
相対的な位置関係を、所定の条件内に設定するためのサ
ーボ信号を生成するための第3のフォトディテクタ21
が設けられている。なお、第2の半導体レーザ素子13
とハーフミラービームスプリッタ20との間には、光デ
ィスクDの記録面で反射されて第3のフォトディテクタ
21に案内される反射レーザビームの所定の光学特性を
与えるための回折格子22が設けられている。
【0024】次に、図2に示した光ピックアップのレン
ズホルダに、第1および第2の対物レンズを固定する手
順を、説明する。
【0025】図1および図2に示したように、DVD向
け対物レンズ9とCD向け対物レンズ8および摺動軸6
を有し、摺動軸6の回りの回転と軸方向の移動(θ方
向)の動作により各レンズ9,8のトラッキングおよび
フォーカシングを制御するよう設計されたレンズホルダ
7を有する光学的情報記録再生装置(光ディスク装置)
1においては、個々の対物レンズ8,9は、図3を用い
て以下に説明するレンズホルダ7の所定の位置に形成さ
れているガイド穴(固定部)78,79に、接着による
貼り付け方法により固定されている。
【0026】図3は、図2に示した光ピックアップに用
いられるレンズホルダの構成を説明する概略図である。
【0027】図3に示すように、レンズホルダ7は、C
D向けの対物レンズ8が固定されるCD用レンズ固定部
78と、CD用レンズ固定部78に対して、摺動軸6を
回転中心として所定の角度、例えば90°の角度に設け
られたDVD向けレンズ9用が固定されるDVD用レン
ズ固定部79が形成されている。なお、個々のレンズ
8,9は、以下に説明する方法により、対応する固定部
78,79に所定の角度および位置関係(相対位置)が
与えられて、接着により固定される。なお、CD向け対
物レンズ8とレンズホルダ7の固定部78の位置決めに
は、対物レンズ8の外径とレンズ8の外周の平面部分が
用いられる。また、それぞれの対物レンズ8(9)は、
図12または図13を用いて後段に説明する構成と同一
の構成であり、周辺(フランジ)部80(90)が一体
に設けられたもので、フランジ80(90)の外径81
(91)によりレンズホルダ7の固定部78(79)の
直径に対して位置決めされ、フランジ80(90)の平
面部分82(92)によりレンズホルダ7の固定部78
(79)の平面部と接触されることで、光軸方向が位置
決めされる。
【0028】詳細には、図4を用いて以下に説明する計
測装置101により、計測装置101の撮像装置141
の撮像素子144に投影されるビームスポットの状態を
モニタ装置145,146により2段階に切り替えてモ
ニタすることで、個々の対物レンズ8,9を所定の位置
に固定できる。
【0029】なお、モニタ装置145および146に映
し出されるビームスポットは、対物レンズ8を通過した
レーザビームと対物レンズ8の光軸が一致した場合に、
図6(a)に示すように、中央部の輝度が高く、中央部
の周囲に、同心円状に、概ね均一な間隔で生じるサイド
ローブを伴った状態となる。
【0030】図4は、計測装置を説明する概略図であ
る。
【0031】図4に示すように、計測装置101は、周
知のマニピュレータ112を含み、対物レンズ8または
9を任意の位置に位置させるレンズクランプ機構111
と、レンズクランプ機構111に対して独立に移動可能
に構成され、対物レンズ9,8が固定されるレンズホル
ダ7を所定の位置に保持するゴニオステージ121と、
レンズクランプ機構111とゴニオステージ121によ
りレンズホルダ7の所定の位置に位置された対物レンズ
9または対物レンズ8を通過して所定の収束性が与えら
れた光源131からのレーザビームのビームスポットの
収束状態を撮像してモニタ装置に出力する撮像装置14
1とを有している。
【0032】レンズクランプ機構111は、マニピュレ
ータ112を、対物レンズ8(9)の光軸方向(Z軸方
向)、光軸方向と直交する平面の互いに直交する第1お
よび第2の方向(X軸方向およびY軸方向)のそれぞれ
の方向に独立に移動させることのできるXステージ11
3、Yステージ114およびZステージ115を有し、
マニピュレータ112のアームにより保持されている対
物レンズを、ゴニオステージ121に保持されているレ
ンズホルダ7の固定部78(79)に対して、所定の角
度(傾き)および相対位置に、位置させる。
【0033】ゴニオステージ121は、図示しないレン
ズホルダ保持機構により保持されている(光ピックアッ
プ4の)レンズホルダ7を、光軸方向(Z軸方向)、Z
軸方向と直交する平面で相互に直交する第1および第2
の方向(X軸方向およびY軸方向)に移動可能に支持す
るもので、光ピックアップ4の組立工程において、作業
者によりレンズホルダ7が図示しないレンズホルダ保持
機構にセットされた後、撮像装置141の撮像領域すな
わちマニピュレータ112の近傍の所定の位置に移動さ
れる。これにより、レンズホルダ7が対物レンズ9また
は8の近傍に位置される。なお、レンズホルダ7は、レ
ンズホルダ保持機構に保持された状態で光源131の近
傍に設けられている調整台122上にセットされる。
【0034】撮像装置141は、対象物である対物レン
ズ8および9のそれぞれに対応したNAが与えられてい
る第1および第2の対物レンズ142,143と、いず
れかの対物レンズを通過した光源131からのレーザビ
ームのビームスポットを撮像する撮像素子144と、撮
像素子144により撮像されたビームスポットを表示す
る低解像度のモニタ装置145と、同高解像度のモニタ
装置146とにより構成されている。なお、2つの対物
レンズ142,143は、詳述しない回動機構(リボル
バー)により、光源131からのレーザビームが入射可
能な計測位置と一方のレンズが計測位置に位置されてい
る場合に位置される待避(非計測)位置とに、切り替え
られる。また、撮像素子144に案内されるビームスポ
ット形状は、対物レンズ8の中心軸と光軸とのなす角度
に依存して変化される。
【0035】次に、図4に示した計測装置を用いて、レ
ンズホルダに第1および第2の対物レンズを固定する手
順を、詳細に説明する。
【0036】図4に示した計測装置101のゴニオステ
ージ121の調整台122の所定の位置に、レンズホル
ダ保持機構により保持されているレンズホルダ7を、セ
ットする。
【0037】この状態で、レンズホルダ7を摺動軸6に
対して、図5に示すように所定の位置関係となるよう
に、例えば摺動軸6との隙間、底面高さ、および側面隙
間(円周)等の位置関係を調整して、位置決めする。
【0038】次に、レンズホルダ7のマニピュレータ1
12のアームに、CD向け対物レンズ8をセットし、撮
像装置141の一方の対物レンズ(ここでは、CD向け
のレンズ142)を通過した光源131からのレーザビ
ームのビームスポットを撮像素子144により撮像す
る。
【0039】このとき、低解像度モニタ145によりレ
ーザビームが対物レンズ8を通過していることを目視に
て確認し、高解像度モニタ146に切り替えて、図6
(a)に示すように、中央部の輝度が高く、中央部の周
囲に、同心円状に、概ね均一な間隔で生じるサイドロー
ブを伴った状態でビームスポットがモニタできるよう
に、対物レンズ8の傾きおよび位置を、マニピュレータ
112により設定する。
【0040】このとき、対物レンズ8の位置および傾き
が存在する場合、例えば図6(b)ないし図6(g)に
示すような中央部の変形(真円から楕円への変形)とサ
イドローブの数および方向に偏りが生じることから、高
解像度モニタ146の映像を目視しながらマニピュレー
タ112の傾きおよび位置を最適な傾きおよび位置に設
定することで、対物レンズ8を通過するレーザビームの
ビームスポットが変形することのない位置に、容易に位
置させることができる。なお、図6(b)は、対物レン
ズ8が摺動軸6と平行な方向(タンジェンシャル(Ta
n)方向)に対して10分(´、すなわち10/60
度)傾いた状態を、図6(c)は、対物レンズ8が摺動
軸6と平行な方向に20分傾いた状態を、図6(d)
は、対物レンズ8が摺動軸6と平行な方向に30分傾い
た状態を、それぞれ示している。また、図6(e)は、
対物レンズ8が摺動軸6を軸中心として回転した方向
(ラジアル(Rad)方向)に対して10分(10/6
0度)傾いた状態を、図6(f)は、対物レンズ8が摺
動軸6を軸中心として回転した方向に20分傾いた状態
を、図6(f)は、対物レンズ8が摺動軸6を軸中心と
して回転した方向に30分傾いた状態を、それぞれ示し
ている。
【0041】このようにして、対物レンズ8とレンズホ
ルダ7の位置を決め、続いて、CDタイプの光ディスク
を再生する際に用いる波長と同一の波長のモニタ光を、
再生時と概ね同一の方向および精度でCD向け対物レン
ズ8に照射する。
【0042】このモニタ光を、撮像装置141の対応す
る対物レンズ142により撮像装置144に案内して撮
像し、得られたビームスポットの形状をモニタする。例
えば、対物レンズ8に入射するモニタ光の強度が均一
で、レンズ8の中心軸と光軸が一致した場合、スポット
形状(強度分布)は、図6(a)に示したように、中心
対称で、サイドローブが、中心部と同心円状に発生す
る。なお、対物レンズ8に入射したモニタ光の中心軸
が、光軸に対して傾くと、図6(b)〜図6(g)に示
したように、傾きに応じて、スポット形状の対象性が崩
れる。
【0043】従って、撮像装置141の撮像素子144
に投影されるスポット形状をモニタすることにより、モ
ニタ光に対する対物レンズ8の傾きの大小および方向を
検知できる。
【0044】次に、ゴニオステージ121の調整台12
2の傾きを調整して、レンズホルダ7を保持しているレ
ンズホルダ保持機構の角度を、先に説明した対物レンズ
8の固定のための撮像装置141の撮像素子144で撮
像されたスポット形状の対称性をモニタする方法によ
り、調整する。
【0045】続いて、レンズホルダ7を、摺動軸6を中
心軸として回転させ、DVD向けの対物レンズ9を保持
するレンズ固定部79が、モニタ光線の光束内に入るよ
うに位置決めし、固定する。このとき、モニタに用いる
モニタ光線の波長を、DVD向けの光ディスクを再生す
る際に用いる波長と同一の波長の平行光に切り換え、そ
の光軸を、CD用の対物レンズ8を位置決めする際に用
いたモニタ光の光軸と同等(以上)の所定の精度で一致
するように予め調整しておく。なお、スポット形状をモ
ニタするモニタ系の対物レンズも、DVD測定用のもの
を用いる(計測装置101の撮像装置141の対物レン
ズを、CD向けの対物レンズ142からDVD向けの対
物レンズ143に切り換える)。
【0046】詳細には、ゴニオステージ121の調整台
122の所定の位置にレンズホルダ7を位置させ、マニ
ピュレータ112を用いて、DVD向けの対物レンズ9
を、図7(a)に示すように、レンズホルダ7のDVD
用レンズ固定部79の軸上に位置させて、対物レンズ1
43を通過して撮像素子144に投射されたスポット形
状をモニタしながら、マニピュレータ112とゴニオス
テージ121とによりモニタ光の光軸と垂直方法(X−
Y方向)および光軸方向(Z方向)に平行移動し、さら
に光軸方向の傾きを調整して、対物レンズ9をモニタ光
線の光束内に位置させて、レンズホルダ7を所定の固定
位置に近接させる(このとき、DVDレンズ9の一部が
レンズホルダ7の固定部79と接触しても調整されたD
VDレンズの角度が保持されていればよい)。
【0047】この状態で、紫外線硬化型接着剤を用い
て、DVDレンズ9をレンズホルダ7のレンズ9固定部
79に接着して固定する(図7(b)参照)。
【0048】なお、上述したスポット形状をモニタする
装置(計測装置101)は、「光学ピックアップスポッ
ト評価装置」等の名称で市販されているもので、光ピッ
クアップ4すなわち光ヘッドから放射された光が光ディ
スクの基板と同等の光学特性および厚さを有する基板を
通過して(基板の反対側の面に)集光したスポットの形
状(集光点における測定系光軸と垂直な面での光の強度
分布)をモニタできるものである。
【0049】光学ピックアップスポット評価装置は、実
質的に顕微鏡とほぼ同じであるが、測定系の対物レンズ
と対象物(光ヘッド)との間に、光ディスク基板と同等
の光学特性および厚さを有する透明基板が設置される
(設置可能な)点が異なる。
【0050】なお、計測装置101では通常、測定対象
である対物レンズのNAよりもNAの大きな(高い)対
物(計測)レンズが用いられる。すなわち、NAが対象
物よりも小さい(低い)計測レンズであると、対象物で
ある対物レンズからの収束光の一部がカットされ(絞り
が入った状態となり)、測定対象である対物レンズの集
光スポット形状を正しく観測できないためである。
【0051】ところで、DVD用の対物レンズのNAは
通常0.5以上であり、評価装置101の対物レンズ
(顕微鏡用対物レンズ)のNAは、0.55以上である
ことが望ましいが、NAが大きくなると市販されている
焦点距離の長い顕微鏡用の対物レンズの種類は少なくな
り、高価となる(高価ではあるが、NAが0.55以上
で焦点距離が5mmを越える仕様のものが「長作動距離
対物レンズ」等の名称で市販されている)。
【0052】多少高額となっても、この発明の実施の形
態の評価装置101の顕微鏡用対物レンズの焦点距離
は、5mm以上あることが望ましい。その理由は、測定
対象の対物レンズにより形成されたスポットをモニタす
る際に、評価装置101の対物レンズと光ピックアップ
4の対物レンズ(DVD用レンズ)を、両者の焦点距離
の「和」程度に近接させる必要があり、この距離が短い
と、この間に挿入する光ディスク基板と同等の厚さの透
明基板とDVD用レンズ9またはDVD用レンズ9を保
持するマニピュレータとが干渉する危険性が生ずるから
である。
【0053】なお、上述した実施の形態においては、図
7(a)に示したように、DVD用レンズ9の角度を調
整する際に、レンズ9をレンズホルダ7に接触させない
で調整している。
【0054】図8および図9は、図7(a)および図7
(b)に示したDVD向けレンズをレンズホルダに固定
するための別の実施の形態を説明する概略図である。
【0055】図8に示すように、DVD向けの対物レン
ズ9をレンズホルダ7に固定する際に、DVD用レンズ
9のレンズホルダ7の固定部79に接触する方の面の球
面に近い曲面を利用して傾き調整することができる。す
なわち、対物レンズ9のレンズホルダ7側の面は、概ね
球面であるから、レンズホルダ7の固定部79の軸方向
の内面(内周側)を円錐面とすることで、レンズ9の重
量と球面による調芯作用により、レンズ9をレンズホル
ダ7の固定部79に、光軸が中心を通るよう配置するこ
とができる。
【0056】なお、図9に示すように、DVD用レンズ
9の外表面部分に、光学的な目的ではなく、角度調整
(調芯)の目的で曲面部分99を設けて、この曲面部分
99と固定部79とによる調芯効果を利用してもよい。
【0057】詳細には、図8に示すように、レンズホル
ダ7の固定部79に設けられている絞りの役割をする円
形の開口穴(内面の直径)79−1(開口穴79−1の
中心軸は、一般にモニタ光の光軸と記録再生時のレーザ
ビームの光軸と同一になるよう設計されている)は、一
般に対物レンズ9の光学的な有効径(光を絞ることので
きる直径に相当)よりも小さいので、開口穴79−1の
縁に、レンズ9の曲面が接触するようにして、レンズ9
をレンズホルダ7に押しつけながらレンズ9を開口穴7
9−1の中心軸に垂直な平面のX−Y方向に動かすこと
により、DVD用レンズ9の角度(レンズの中心軸と開
口穴の中心軸のなす角度)を調整する。
【0058】このとき、レンズ9をレンズホルダ7の固
定部79に押しつけるカは、レンズ9とレンズホルダ7
の摩擦でスムーズな動きが妨げられない程度、またはレ
ンズ9、レンズホルダ7および調整機構等を変形させな
い程度の微量な力であることが望ましい。
【0059】なお、対物レンズ9がX−Y方向に必要以
上に変位することを防ぐために、図10に示すように、
図3に示したレンズホルダ7の固定部79の軸方向に同
心円の円筒状のストッパ部79−2を設けることで、作
業性が向上する。
【0060】また、図8に示したこの方法で対物レンズ
9の傾きを調整する場合、「対物レンズ9の傾き調整=
レンズのX−Y−Z調整」となるため、傾きを調整をし
た後に、改めてX−Y−Zを調整する必要がなくなるた
め、先に説明した方法に比べて作業効率がよくなる。
【0061】図11は、図8に示したDVD用対物レン
ズをレンズホルダの固定部に固定する方法の別の実施の
形態を説明する概略図である。
【0062】図11に示すように、レンズホルダ7のD
VD向けレンズ固定部79の開口穴79−1とレンズ9
が接する部分を、皿モミ(テーパ)、三角錐面あるいは
四角錐面等の斜面79−3として、斜面79−3によ
り、レンズ9の外周(外縁)部分を支持する。
【0063】詳細には、斜面79−3でレンズ9を支持
した状態でレンズ9を、斜面79−3(レンズホルダ
7)に押しつけながらレンズ9を開口穴79−1の中心
軸に垂直な平面のX−Y方向に動かすことにより、レン
ズ9の角度(レンズの中心軸と開口穴の中心軸のなす角
度)を調整できる。なお、このとき、レンズ9をレンズ
ホルダ7に押しつける力は、レンズ9とレンズホルダ7
の摩擦でレンズ9のスムーズな動きが妨げられない程
度、あるいはレンズ9、レンズホルダ7および調整機構
を変形させない程度の微量なカであることが望ましい。
【0064】このとき、レンズ9がX−Y方向に必要以
上に変位することを防ぐための円筒状のストッパ79−
2をレンズホルダ7に設けることで作業性が向上でき
る。
【0065】図12は、図8または図11に示したDV
D向けの対物レンズを保持するレンズホルダの固定部の
別の実施の形態を説明する概略図である。
【0066】図12に示されるように、レンズホルダ7
のDVD用レンズ固定部79の円筒状のストッパ79−
2には、マニピュレータ112のアームが挿入されるた
めの、複数の切り欠き79−4が設けられている。な
お、切り欠き79−4は、レンズホルダ7のレンズ固定
部79の開口部79−1に斜面79−3を設けた構造と
した場合に、対物レンズ9を固定部79の円筒状のスト
ッパ79−2の周囲の任意の位置であって、図12に示
す例では左右から、マニピュレータ112のアームが挿
入される(レンズ9をレンズホルダ7に固定した後マニ
ピュレータ112のアームを逃がす)ために有益であ
る。なお、切り欠き79−4の数は、マニピュレータ1
12のアームをレンズ9の側面の2方向以上から入れら
れるよう(離脱可能)に、2カ所以上設けることが望ま
しい。
【0067】この構造により、DVD用対物レンズ9の
NAおよび計測装置101の撮像装置111のDVD用
対物レンズ113のNAがともに比較的大きく、撮像装
置111によりビームスポットを監視中に両レンズ間の
距離が10mm以下まで接近する場合に、DVDディス
ク相当の透明基板が挿入されたとしても、レンズ9の傾
角を調整するためのマニピュレータ112のアームをレ
ンズ9の側面方向から、容易に挿入および離脱可能とす
る。なお、この方法で対物レンズ9の傾きを調整する場
合も、レンズ9の傾き調整は、「X−Y−Z調整」とな
るため、傾き調整をした後に、改めてX−Y−Zを調整
する必要がなくなる。
【0068】また、図12に示した構成とは別に、例え
ば計測装置101のDVD用の対物レンズ113の直径
を大きくする等の方法により、計測装置101の対物レ
ンズ113とDVD用対物レンズ9との間の間隔を大き
くできる場合には、図8または図11に示した構成にお
いて、対物レンズ9の外周(外縁)部分に、光軸と平行
な方向に力を加えることによりレンズの傾きを調整する
機構としてもよい。
【0069】なお、図8、図11および図12に示した
方法によれば、図7(a)および図7(b)に示した方
法に比較して、例えばレンズホルダ7の固定部79の斜
面79−2の角度(傾斜)を適当に選ぶことができるこ
とで、X−Y方向の変位量に対する傾きの変化量α(X
−Y方向の単位変位量に対するDVD向け対物レンズ9
の傾き変化量)を、作業性に応じて適当に選択すること
ができる(αが大きすぎると、X−Yの変位に対してD
VDレンズ9は過敏に傾くため、調整が困難となる。逆
の場合は、X−Yの変位に対してDVDレンズ9の傾き
が鈍感になり、必要以上に調整に時間を要することにな
る)。
【0070】また、マニピュレータ112で傾角を調整
する対物レンズ9は、例えば図13または図14を用い
て以下に説明するように、1ピースである必要はなく、
複数のパーツからなるレンズでもよい。
【0071】図13は、2以上の構成部材からなる対物
レンズの第1の実施の形態を説明する概略図である。
【0072】図13に示すように、DVD用の対物レン
ズ9は、平坦なガラスプレート9aに、光学特性を担う
2つの部材(レンズ部分)9b,9cが中心を合わせた
状態で上下方向から接合されたものである。なお、図1
4(第2の実施の形態)に示すように、レンズ部分9b
に、フランジ状の平面部分を有するリング9dが一体に
形成されてもよい。
【0073】以上説明したように、この発明によれば、
軸摺動タイプの光ピックアップにおいて、DVDタイプ
のディスク用のNAを有する対物レンズとCDタイプの
ディスク用のNAを有する異なる2つの対物レンズの相
対傾角(それぞれの軸中心に対する傾き量)を、所定の
範囲に抑えることができる。これにより、トラックエラ
ーやクロストークが低減され、個々の光ディスクから安
定に情報を再生できる。また、CDタイプの光ディスク
に情報を記録するために、高い位置精度が求められるレ
ンズホルダへの対物レンズの固定作業において、歩留ま
りが向上し、光ピックアップ全体のコストが低減され
る。
【0074】なお、2つの対物レンズをレンズホルダの
摺動軸に対して所定の範囲の角度に収めることにより、
サーボ系の動作量が低減されることから、フォーカス制
御時やトラック制御時の収束時間(対物レンズを所定の
位置に位置させるための所要時間)が短縮されて、シー
ク速度が向上される。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の光ピッ
クアップの製造方法により組み立てられられた光ピック
アップは、DVDタイプのディスク用のNAを有する対
物レンズとCDタイプのディスク用のNAを有する異な
る2つの対物レンズの相対傾角を、所定の範囲に抑える
ことができる。
【0076】これにより、レンズホルダへの対物レンズ
の固定作業において、歩留まりが向上し、光ピックアッ
プ全体のコストが低減される。また、対物レンズを所定
の位置に位置させるためのサーボ系が簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態である光ピックアップが
組み込まれる光ディスク装置を示す概略図。
【図2】図1に示した光ディスク装置の光ピックアップ
を構成する要素を説明する概略図。
【図3】図2に示した光ピックアップのレンズホルダを
示す概略図。
【図4】図3に示したレンズホルダに対物レンズを固定
するための計測装置を説明する概略図。
【図5】図2に示した光ピックアップの傾きおよび回転
を説明する概略図。
【図6】図4に示した計測装置の撮像素子により撮像さ
れるビームスポット形状の例を説明する概略図。
【図7】図2に示した光ピックアップのレンズホルダ
に、第2の対物レンズを固定する方法を説明する概略
図。
【図8】図3に示したレンズホルダのレンズ保持部の構
成の一例を説明する概略図。
【図9】図3に示したレンズホルダのレンズ保持部の構
成の一例を説明する概略図。
【図10】図3に示したレンズホルダのレンズ保持部の
構成の一例を説明する概略図。
【図11】図3に示したレンズホルダのレンズ保持部の
構成の一例を説明する概略図。
【図12】図3に示したレンズホルダのレンズ保持部の
構成の一例を説明する概略図。
【図13】図2に示した光ピックアップに用いられる対
物レンズの構成の一例を説明する概略図。
【図14】図2に示した光ピックアップに用いられる対
物レンズの構成の一例を説明する概略図。
【符号の説明】
1 ・・・光ディスク装置、 2 ・・・モータシャーシ、 3 ・・・スピンドルモータ、 4 ・・・光ピックアップ、 7 ・・・レンズホルダ、 8 ・・・対物レンズ(CD用)、 9 ・・・対物レンズ(DVD用)、 78 ・・・CD向けレンズ固定部、 79 ・・・DVD向けレンズ固定部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠田 昌幸 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 (72)発明者 春日 郁夫 長野県諏訪郡下諏訪町5329番地 株式会社 三協精機製作所内 (72)発明者 翁 稔彦 長野県諏訪郡下諏訪町5329番地 株式会社 三協精機製作所内 (72)発明者 柳澤 克重 長野県諏訪郡下諏訪町5329番地 株式会社 三協精機製作所内 (72)発明者 堀田 徹 長野県諏訪郡下諏訪町5329番地 株式会社 三協精機製作所内 Fターム(参考) 5D119 AA38 BA01 EB03 JA43 JC03 JC05 JC07 NA01 PA04 PA05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の開口数を有する第1の対物レンズを
    レンズホルダに固定し、 前記第1の対物レンズと開口数の異なる第2の対物レン
    ズを、前記第2の対物レンズの光路内における中心軸と
    前記第1の対物レンズの光路内における中心軸との角度
    の差をモニタして前記第2の対物レンズの角度を調節
    し、 前記第1および第2のレンズの相対傾角が所定の値より
    も小さくなるよう調整し、 接着固定することを特徴とする光学的情報記録再生装置
    の光ピックアップの製造方法。
  2. 【請求項2】所定の平行光線と同一の光軸を有する光学
    的検出系において、所定の開口数を有する第1の対物レ
    ンズとこの第1の対物レンズと開口数の異なる第2の対
    物レンズを所定の順で、前記平行光線上に挿入し、前記
    いずれかの対物レンズの中心軸と前記光軸のなす角度に
    応じて変化するビームスポットを撮像手段により撮像
    し、 前記撮像手段に撮像されたビームスポットの状態が前記
    平行光線の光軸に一致するよう個々の対物レンズの傾き
    および位置を調整することを特徴とする光学的情報記録
    再生装置の光ピックアップの製造方法。
  3. 【請求項3】所定の平行光線と同一の光軸を有する光学
    的検出系において、所定の開口数を有する第1の対物レ
    ンズとこの第1の対物レンズと開口数の異なる第2の対
    物レンズを所定の順で、前記平行光線上に挿入し、前記
    いずれかの対物レンズの中心軸と前記光軸のなす角度に
    応じて変化するビームスポットを撮像手段により撮像
    し、 レンズホルダに固定され、前記平行光線の光路内に挿入
    された前記第1の対物レンズの中心軸を、前記撮像手段
    により撮像されたスポット形状をモニタしながら、前記
    レンズホルダを固定している水平方向移動部材により水
    平方向の位置を設定し、 前記撮像手段の光軸に対する前記レンズホルダとの相対
    的な角度を調整して前記第1の対物レンズの光軸と前記
    平行光線の光軸とを所定の精度で一致させ、 前記レンズホルダを前記第1の対物レンズの中心軸と平
    行な回転軸のまわりを回転させ、あるいは前記第1の対
    物レンズの中心軸と垂直な方向に前記レンズホルダを平
    行移動することにより、前記第2の対物レンズを保持す
    べき前記レンズホルダの固定部を前記平行光線の光路内
    に移動し、 前記平行光線の光路内に前記第2の対物レンズを挿入
    し、前記撮像手段で検出されるスポット形状をモニタし
    ながら前記平行光線内で独立して前記第2の対物レンズ
    の角度を所定の範囲で変化させて前記第2の対物レンズ
    の角度を調整し、 前記第2の対物レンズを前記レンズホルダに固定するこ
    とを特徴とする光学的情報記録再生装置の光ピックアッ
    プの製造方法。
  4. 【請求項4】前記第2の対物レンズと前記レンズホルダ
    は、非接触、あるいは1点のみ接触し、前記第2の対物
    レンズは、接着剤により前記レンズホルダに固定される
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の
    光ピックアップの製造方法。
  5. 【請求項5】前記レンズホルダの前記第2の対物レンズ
    の接触部分と前記第2の対物レンズを、前記第2の対物
    レンズの球面部分で接触させ、前記第2の対物レンズを
    前記レンズホルダに押しつけながら前記光軸に対して垂
    直方向に、前記レンズホルダと相対的に動かすことによ
    り、前記第2の対物レンズの中心軸と前記光軸の相対角
    度を制御することを特徴とする請求項2記載の光ピック
    アップの製造方法。
  6. 【請求項6】前記レンズホルダの前記第2の対物レンズ
    との接触部分は、前記第2の対物レンズの外径部分を傾
    斜面で受ける構造を有し、前記第2の対物レンズを前記
    レンズホルダに押しつけながら、前記光軸に対して垂直
    な方向に前記レンズホルダと相対的に動かすことによ
    り、前記第2の対物レンズの中心軸と前記光軸との相対
    角度を制御することを特徴とする請求項2記載の光ピッ
    クアップの製造方法。
  7. 【請求項7】前記レンズホルダの外周面の一部が他の領
    域に比べて開放された形状のレンズホルダを用いること
    を特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載の光ピ
    ックアップの製造方法。
  8. 【請求項8】前記レンズホルダは、前記第2の対物レン
    ズが必要以上に変位することを防ぐためのバリア構造を
    有することを特徴とする請求項4ないし6記載の光ピッ
    クアップの製造方法。
  9. 【請求項9】前記レンズホルダの前記第2の対物レンズ
    との接触部分の近傍には、前記第2の対物レンズの傾角
    を調整可能とする工具が設置可能な空間が設けられてい
    ることを特徴とする請求項8記載の光ピックアップの製
    造方法。
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