JP2001159478A - 可とう伸縮管及び可とう伸縮継手 - Google Patents

可とう伸縮管及び可とう伸縮継手

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JP2001159478A
JP2001159478A JP34405499A JP34405499A JP2001159478A JP 2001159478 A JP2001159478 A JP 2001159478A JP 34405499 A JP34405499 A JP 34405499A JP 34405499 A JP34405499 A JP 34405499A JP 2001159478 A JP2001159478 A JP 2001159478A
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flexible
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Kenji Noda
憲治 野田
Shizuo Yokobori
志津雄 横堀
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた耐熱性等のベローズ状金属管の特性を
生かしながら、伸縮性や偏心特性に優れ、更に耐久性や
防振特性が改善された可とう伸縮管、及びそれを使用し
た可とう伸縮継手を提供する。 【解決手段】 ベローズ状金属管1と、その外周を被覆
する耐熱性ゴム層2と、その耐熱性ゴム層2に埋設さ
れ、各々逆方向のらせん状に織らずに配列された金属線
材群3a,3bよりなる補強層3とを備える可とう伸縮
管、及びそれを使用した可とう伸縮継手。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベローズ状金属管
を使用した可とう伸縮管及び可とう伸縮継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、施工時の変位、地盤の不等沈
下による接続配管もしくはその接続部の破損を防止する
目的で、各種の可とう伸縮継手が使用されている。この
ような可とう伸縮継手としては、可とう伸縮部にベロー
ズ状金属管やゴムホースを使用したものが知られている
が、耐熱性、耐薬品性、耐油性等が要求される用途には
前者のタイプが主に使用されてきた。
【0003】上記の金属ベローズタイプでは、一般的に
SUS製のベローズ管が使用され、図5(a)に示すよ
うに、内外圧補強などを目的として、SUS製のブレー
ド20を円筒状に織り上げた補強層21がベローズ管の
外周部に設けられていた。また、図5(b)に示すよう
に、ブレード20の代わりにSUS製の線材22を複数
並べたものを円筒状に織り上げた補強層23が設けられ
ていた。そして、上記の如き補強層はSUSベローズ管
の拡径と軸方向の伸びを拘束するものであり、両者間に
介在する接着剤層又は充填層などは存在しなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような金属ベローズタイプでは、補強層が金属ブレード
等を織り上げたものであり、交差するブレード同士の角
度を僅かに変えられる程度であるため補強層の伸縮量が
小さく、配管の伸縮時や偏心時に継手に変形が生じにく
く、このため接続配管やその接続部に破損が生じ易かっ
た。そして、ブレードの代わりにSUS製の線材を用い
たものでは、この現象が多少改善されるものの、複数並
んだ線材の間隔が変化しない点はブレードの場合と同様
であるため、配管の伸縮時や偏心時の継手の変形量が十
分とは言えなった。
【0005】また、ベローズ状金属管の構造上、局部的
に応力が集中し易く、その部分で金属疲労による破損が
生じ易かった。更に、ベローズ状金属管と上記補強層と
の組合せでは、流体や接続配管を介して伝達される振動
(特に周波数の高い振動)を減衰できないため、防振継
手としては不適当であり、またポンプまわりに使用され
た継手が短期間で金属疲労を起こすなどの問題が生じ易
い。
【0006】一方、特開平11−294658号公報に
は、補強構造を有するゴムホースの内部にベローズ状金
属管を設けて、両者間に断熱性を有する発泡ゴム層を介
在させた可とう伸縮継手が開示されている。しかし、ゴ
ムホース自体の耐熱性が改善されていないため、上記の
発泡ゴム層の介在のみでは耐熱性が十分改善できなかっ
た。
【0007】そこで、本発明の目的は、優れた耐熱性等
のベローズ状金属管の特性を生かしながら、伸縮性や偏
心特性に優れ、更に耐久性や防振特性が改善された可と
う伸縮管、及びそれを使用した可とう伸縮継手を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記の如き
本発明により達成できる。即ち、本発明の可とう伸縮管
は、ベローズ状金属管と、その外周を被覆する耐熱性ゴ
ム層と、その耐熱性ゴム層に埋設され、各々逆方向のら
せん状に織らずに配列された金属線材群よりなる補強層
とを備えるものである。ここで、耐熱性ゴムとは、従来
のゴムホースに使用される汎用ゴムと比較して、より耐
熱性に優れるものを指し、使用可能温度範囲が100℃
を超えるものを含む。
【0009】上記において、前記耐熱性ゴム層がシリコ
ーンゴムで形成されていることが好ましい。
【0010】また、前記耐熱性ゴム層の内周部が、前記
ベローズ状金属管の外周面の凹部に充填されていること
が好ましい。
【0011】一方、本発明の可とう伸縮継手は、可とう
伸縮部とその両端に設けた相手管の接続部とを備える可
とう伸縮継手において、前記可とう伸縮部が上記何れか
の可とう伸縮管にて形成されていることを特徴とする。
【0012】また、本発明の可とう伸縮継手は、可とう
伸縮部とその両端に設けた相手管の接続部とを備える可
とう伸縮継手において、前記可とう伸縮部が上記いずれ
かに記載の可とう伸縮管にて形成されていると共に、前
記ベローズ状金属管の端部の環状凹部内に前記金属線材
の端部近傍を折り込んで環状に配置可能な係止部材で係
止してあることが好ましい。
【0013】〔作用効果〕本発明の可とう伸縮管による
と、ベローズ状金属管の外周を耐熱性ゴム層で被覆して
あるため、ベローズ状金属管に生じる振動を減衰するこ
とができ、しかも耐熱性ゴムを使用するため、ベローズ
状金属管の耐熱性を損ないにくい。また、その耐熱性ゴ
ム層に埋設された金属線材群は、各々逆方向のらせん状
に織らずに配列されているため、交差する金属線材同士
の角度変化が容易に行え、また、並列する金属線材同士
の間隔も容易に変えられるので、補強層が内外圧補強を
行いつつ十分な伸縮や偏心が可能となる。そして、この
ように補強された耐熱性ゴム層が、ベローズ状金属管を
外周から拘束するため、耐久性を向上させることができ
る。その結果、優れた耐熱性等のベローズ状金属管の特
性を生かしながら、伸縮性や偏心特性に優れ、更に耐久
性や防振特性が改善された可とう伸縮管を提供すること
ができた。
【0014】また、前記耐熱性ゴム層がシリコーンゴム
で形成されている場合、シリコーンゴムは他のゴム材料
に比べて耐熱性が格段に高いため、耐熱性をより向上さ
せることができる。このため、200℃以上での使用が
可能であり、高温(70〜120℃)で使用される衛生
設備、給湯設備等の可とう伸縮継手等に特に有用とな
る。しかも、シリコーンゴムは、それ程高価でなく、ま
た、液状から固形状のものまで種々の原料が入手でき、
製造上も有利な面が多い。
【0015】前記耐熱性ゴム層の内周部が、前記ベロー
ズ状金属管の外周面の凹部に充填されている場合、ベロ
ーズ状金属管の外周面の凹部に存在する耐熱性ゴムが、
ベローズ状金属管に生じる局部的な応力集中を分散させ
るため、金属疲労による破損を起こりにくくして、より
耐久性を高めることができる。
【0016】一方、本発明の可とう伸縮継手によると、
可とう伸縮部が本発明の可とう伸縮管にて形成されてい
るため、上記の如き作用効果により、優れた耐熱性等の
ベローズ状金属管の特性を生かしながら、伸縮性や偏心
特性に優れ、更に耐久性や防振特性が改善されたものと
なる。
【0017】また、前記可とう伸縮部が上記いずれかに
記載の可とう伸縮管にて形成されていると共に、前記ベ
ローズ状金属管の端部の環状凹部内に前記金属線材の端
部近傍を折り込んで環状に配置可能な係止部材で係止し
てある場合、ベローズ状金属管の環状凹部を利用して、
金属線材の折り込みと係止部材による係止という簡易な
構造により、引き抜き力に対して高い強度が得られ、継
手端部の強度や耐久性を効率良く高めることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、可とう伸縮管、可とう伸縮継手の順で説明する。
【0019】〔可とう伸縮管〕本発明の可とう伸縮管
は、図1に示すように、ベローズ状金属管1と、その外
周を被覆する耐熱性ゴム層2と、その耐熱性ゴム層2に
埋設され、各々逆方向のらせん状に織らずに配列された
金属線材群3a,3bよりなる補強層3とを備える。
【0020】ベローズ状金属管1は、ジャバラ管、コル
ゲート管などと呼ばれ、径の細い部分(凹部1a)と太
い部分(凸部1b)が長手方向に交互に設けられた金属
管である。図1に示すように凹部1aが環状に形成され
たものの他、凹部1aがらせん状に形成されたもの等が
使用可能である。ベローズ状金属管1を構成する材料
は、通過させる流体に応じて適宜選択されるが、ステン
レス鋼、メッキした鉄、アルミニウム、真鍮等が使用可
能であり、一般的にはステンレス鋼を使用することが耐
蝕性の点で好適である。
【0021】ベローズ状金属管1の厚さは、内圧等を考
慮してて適宜設定されるが、0.2〜1.0mmのもの
が好適に使用される。また、内径や長さも用途に応じて
適宜設定されるが、可とう伸縮継手に用いる場合、0.
2〜0.6mm程度が好ましい。
【0022】耐熱性ゴム層2は、ベローズ状金属管1の
外周を被覆するものであり、必ずしもその内周部が、ベ
ローズ状金属管1の外周面の凹部1aに充填されている
必要はないが、前述の理由より、図1に示すように凹部
1aにまで充填されていることが好ましい。
【0023】耐熱性ゴム層2を形成するゴム材料として
は、使用可能温度範囲が100℃を超えるものであれ
ば、何れのゴム材料も使用可能であるが、シリコーンゴ
ム(フッ化シリコーンゴムを含む)、フッ素ゴムなど
が、特に耐熱性が高いため好ましく、シリコーンゴムが
最も好ましい。また、耐熱性ゴム層2の硬度は、JIS
A硬度で60°以下が好ましい。なお、耐熱性ゴム層2
は、発泡した耐熱性ゴムで形成してもよい。
【0024】シリコーンゴムの原料としては、液状から
固形状のものまで種々の原料が種々市販されており、こ
れを加熱加硫して耐熱性ゴム層2を形成することができ
る。その際、シート状の原料を内・外層に用いると、後
述のように可とう伸縮管の製造が容易になる。なお、液
状又は液状に近い原料を使用して、適当な金型(外型)
を用いて、原料を注入することも可能である。
【0025】補強層3は、らせん状に配列された金属線
材群3aと、それとは逆方向のらせん状に配列された金
属線材群3bよりなる。図1に示す例では、金属線材群
3a,3bは何れも略平行で略等間隔に配置された多数
の金属線材で構成されており、各金属線材の隙間、及び
金属線材群3aと3bとの間隙には、いずれも耐熱性ゴ
ムが充填されている。このように金属線材間に耐熱性ゴ
ムが充填されることにより、管の変形時や内圧負荷時
に、線材間の摺動による摩滅等を効果的に防止すること
ができる。
【0026】金属線材としては、ステンレス鋼、鋼線、
又はこれらの撚り線などが好ましく、直径0.1〜2.
0mm程度のものが材質、管の外径等に応じて選択され
る。なお、金属線材同士の間隔は、ゴム材料が入り込む
だけの隙間が有ればよく、金属線材の直径以上の間隔を
あけるのが好ましい。
【0027】らせん状に配列する際の軸線に対する補強
角度θは、いわゆる静止角(約55℃)に近い方が耐圧
性が高くなるが、偏心時の後退量(引き込み量)を小さ
くするには、静止角よりやや大きい方が好ましい。
【0028】耐熱性ゴム層2と、金属線材やベローズ状
金属管1とは接着でも、非接着でもよいが、非接着で
も、構造上、金属線材やベローズ状金属管1からの離反
が生じにくい。例えばシリコーンゴムとの接着を行う場
合、金属線材及びベローズ状金属管1をプライマー処理
し、加硫接着する等すればよい。
【0029】本発明の可とう伸縮管は、次のようにして
製造される。図2に示すように、まず、ベローズ状金属
管1の外周にシート状の原料ゴム(例えば東レシリコン
SH52Uなど)を巻き付け、必要によりテープ等で外
周を締め付けることにより、耐熱性ゴム層2の内側層2
aをベローズ状金属管1の外周に形成する。その際、原
料ゴムを加熱すると凹部1aへの充填が容易になる。次
に、内側層2aの外径と略同じ内径を有し、金属線材群
3aがらせん状に配列された金属線材円筒体3Aを、拡
径する方向に両端から回転力を与えつつ内側層2aに外
挿した後、一端から他端にかけて、縮径する方向に順次
回転力を与えることで、内側層2aに金属線材群3aを
埋入させることができる。必要により薄いシート状の原
料ゴムを巻き付けてから、同様にして、金属線材群3b
がらせん状に配列された金属線材円筒体3Bを巻き付け
た後、更にシート状の原料ゴムを巻き付けることによ
り、耐熱性ゴム層2の外側層2bを形成する。その後、
布テープ等を用いて外周部から十分な締め付けを行うこ
とにより、金属線材同士の間に原料ゴムを充填すること
ができる。これを必要により分割可能な外型内に入れ
て、水蒸気加硫や高温での空気加硫を行う。シリコーン
ゴムを使用する場合、比較的低温(例えば140〜16
0℃)での一次加硫と、比較的高温(例えば220〜2
60℃)での二次加硫を行うことで、諸物性を向上させ
ることができる。
【0030】なお、金属線材円筒体3A,3Bとして
は、図2に示すように、金属線材群3a,3bを円柱表
面等にらせん状に巻いて円筒状にした後、その配列を保
持するための環状保持部材4を接合(例えば抵抗溶接)
したものが好適に使用できる。この環状保持部材4を逆
方向に回転させることにより、金属線材円筒体3A,3
Bを容易に拡径又は縮径させることができる。
【0031】〔可とう伸縮管の他の実施形態〕 (1)前述の実施形態では、金属線材群3aと金属線材
群3bとを2層に間隔をおいて配置した例を示したが、
更に層数を増やしてもよい。その場合、各々逆方向のら
せん状に配列された金属線材群の補強のバランスをとる
のが好ましく、偶数層とするのが好ましい。また、金属
線材群3aと金属線材群3bとを間隔をあけずに配置し
てもよい。
【0032】(2)前述の実施形態では、予め作製した
金属線材円筒体3A,3Bを用いて補強層3を形成した
ものの例を示したが、耐熱性ゴム層2の内側層2aをベ
ローズ状金属管1の外周に形成した後、その内側層2a
の外周面に、ベローズ状金属管1の内側層2aを軸方向
に往復動させながら金属線材を巻き付けて、各々逆方向
のらせん状に織らずに配列された金属線材群よりなる補
強層を形成してもよい。その場合、1本又は少数本の金
属線材が使用される。即ち、本発明にいう金属線材群と
は、らせん状に配列された金属線材部分の集合を指し、
1本の金属線材で形成される場合を包含する。
【0033】(3)前述の実施形態では、金属線材群3
aと金属線材群3bとが何れも耐熱性ゴム層2に埋設さ
れている例を示したが、最も外周側に配置される金属線
材の一部が部分的に露出していてもよい。従って、耐熱
性ゴム層の外側層として、シート状の原料ゴムを巻き付
ける工程を省略することも可能である。
【0034】〔可とう伸縮継手〕本発明の可とう伸縮継
手は、可とう伸縮部とその両端に設けた相手管の接続部
とを備える可とう伸縮継手において、前記可とう伸縮部
が以上のような可とう伸縮管にて形成されていることを
特徴とする。
【0035】本実施形態では、図3に示すように、前記
接続部が、接続のためのボルト孔10bを有するフラン
ジ部材10、平板リング状のガスケット部材11、及び
2つ割りの割リング12により形成される例を示す。
【0036】可とう伸縮管のベローズ状金属管1の末端
部1cは、端面が平坦化されて、ガスケット部材11に
溶接又は接着等にて接合されている。その際、末端部1
cが予めフレアー加工されたものを用いてもよい。ベロ
ーズ状金属管1の端部の環状凹部1a内には、金属線材
の端部近傍を折り込んであり、環状に配置可能な係止部
材である割リング12で係止してある。割リング12は
フランジ部材10に接合されて外れないようにしてある
が、フランジ部材10の継手端部側の内周を切り欠い
て、割リング12を内嵌保持できるようにしてもよい。
【0037】なお、円筒状の環状保持部材4はフランジ
部材10の内周近傍に配置されており、フランジ部材1
0と可とう伸縮管の境界部の応力集中を緩和している。
また、フランジ部材10及び割リング12としては、例
えば鋼材、ステンレス鋼などの各種金属が使用でき、ガ
スケット部材11としては、例えばテフロン等の耐熱性
樹脂やそれと金属との複合体が使用できる。
【0038】上記のような本発明の可とう伸縮継手の性
能を、SUS製ベローズ管の外周部にSUS製ブレード
を円筒状に織り上げた補強層(図5(a)参照)を設け
た従来の可とう伸縮継手と較すると、下記の表1のよう
になる。
【0039】
【表1】 *1) 後退量とは、可とう伸縮継手が偏心したとき、軸長が変化しない分、取付 面間の距離が縮小する際の縮小量をいう。この後退量が大きいと配管を引っ張っ てしまうことになる。
【0040】本発明の可とう伸縮継手は、例えば次のよ
うにして製造される。前述のようにして可とう伸縮管を
製造する際に、予めベローズ状金属管1の末端部1cの
端面を平坦化しておき、金属線材群3a,3bをその末
端部1cより若干長めに残しつつ、耐熱性ゴム層2をベ
ローズ状金属管1の端部の環状凹部1aを残して形成す
る。次いで、適当なジグ等又は割リング12により、金
属線材の端部近傍を環状凹部1aに折り込んで、割リン
グ12で金属線材を係止する。その後、他方より挿通し
たフランジ部材10を割リング12に接合し、また、ベ
ローズ状金属管1の末端部1cにガスケット部材11を
溶接又は接着等にて接合する。他方の接続部も同様にし
て作製するが、フランジ部材10を予め可とう伸縮管に
挿通しておけばよい。その後、必要により適当な外型を
使用して、可とう伸縮管の場合と同様に加熱加硫を行え
ばよい。
【0041】〔可とう伸縮継手の他の実施形態〕 (1)前述の実施形態では、ベローズ状金属管の端部の
環状凹部内に金属線材の端部近傍を折り込んで環状に配
置可能な係止部材で係止してある例を示したが、図4に
示すように、接続部に金属線材を溶接等にて接合しても
よい。その場合、内周側の金属線材群3aの端部を割リ
ング12に突き合わせて溶接等すると共に、外周側の金
属線材群3bの端部をフランジ部材10の内周部10a
に溶接等すればよい。その際、環状保持部材4としての
機能をフランジ部材10が有することになり、金属線材
群3bの環状保持部材4は省略できる。
【0042】(2)前述の実施形態では、相手管の接続
部がフランジタイプの可とう伸縮継手の例を示したが、
相手管の接続部としては、ベベルタイプ、メカニカルタ
イプ、ビクトリップタイプ、ニップルタイプ、雌ねじタ
イプなど、公知の接続部が何れも使用可能である。
【0043】その場合、いずれの接続部に対しても、可
とう伸縮管の金属線材群3a,3bを接合又は係止等に
より接続部に強固に保持させるのが好ましい。また、ガ
スケット部材11を使用する接続部に対しては、ガスケ
ット部材11をベローズ状金属管1の端部に接合等する
のが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可とう伸縮管の一例を示す部分破断正
面図
【図2】本発明の可とう伸縮管の一例を示す組み立て図
【図3】本発明の可とう伸縮継手の一例を示す要部断面
【図4】本発明の可とう伸縮継手の他の例を示す要部断
面図
【図5】従来の可とう伸縮継手を示す要部拡大図
【符号の説明】
1 ベローズ状金属管 1a 凹部 2 耐熱性ゴム層 3 補強層 3a,3b 金属線材群 12 割リング(係止部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16L 27/10 F16L 27/10 A 33/00 33/26 33/28 33/00 B 33/26 Fターム(参考) 3H017 CA03 3H104 JA07 JA08 JB02 JC01 JC04 JC10 JD09 LB01 LB38 LC02 LC13 3H111 AA03 BA01 BA12 CA44 CA47 CA52 CB03 CB10 CB14 CB27 CC07 DA11 DA26 DB17 3J039 AA02 BB01 GA01 3J045 AA04 AA06 AA09 AA14 AA20 BA03 BA04 CB10 CB11 CB12 CB14 CB21 DA05 EA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベローズ状金属管と、その外周を被覆す
    る耐熱性ゴム層と、その耐熱性ゴム層に埋設され、各々
    逆方向のらせん状に織らずに配列された金属線材群より
    なる補強層とを備える可とう伸縮管。
  2. 【請求項2】 前記耐熱性ゴム層がシリコーンゴムで形
    成されている請求項1に記載の可とう伸縮管。
  3. 【請求項3】 前記耐熱性ゴム層の内周部が、前記ベロ
    ーズ状金属管の外周面の凹部に充填されている請求項1
    又は2に記載の可とう伸縮管。
  4. 【請求項4】 可とう伸縮部とその両端に設けた相手管
    の接続部とを備える可とう伸縮継手において、 前記可とう伸縮部が請求項1〜3いずれかに記載の可と
    う伸縮管にて形成されていることを特徴とする可とう伸
    縮継手。
  5. 【請求項5】 可とう伸縮部とその両端に設けた相手管
    の接続部とを備える可とう伸縮継手において、 前記可とう伸縮部が請求項1〜3いずれかに記載の可と
    う伸縮管にて形成されていると共に、前記ベローズ状金
    属管の端部の環状凹部内に前記金属線材の端部近傍を折
    り込んで環状に配置可能な係止部材で係止してあること
    を特徴とする可とう伸縮継手。
JP34405499A 1999-12-03 1999-12-03 可とう伸縮管及び可とう伸縮継手 Withdrawn JP2001159478A (ja)

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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