JP2001153841A - 電気泳動装置 - Google Patents

電気泳動装置

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JP2001153841A
JP2001153841A JP33607699A JP33607699A JP2001153841A JP 2001153841 A JP2001153841 A JP 2001153841A JP 33607699 A JP33607699 A JP 33607699A JP 33607699 A JP33607699 A JP 33607699A JP 2001153841 A JP2001153841 A JP 2001153841A
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Nobuyoshi Tajima
信芳 田島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フリーフロー電気泳動によってサンプルの連
続的な分離・分取作業が可能であり、且つ分取機構によ
って複数検体を自動で分離分取することが可能な電気泳
動装置を提供する。 【解決手段】 フリーフロー電気泳動素子(10)を有
し、該フリーフロー電気泳動素子からの分離液の流出口
の下部にサンプルカップ(49)が配置され、該サンプ
ルカップを保持する部位を該フリーフロー電気泳動素子
に対して進退可能に移動させる機構を有する。フリーフ
ロー電気泳動によってサンプルの連続的な分離・分取作
業が可能であり、且つ分取機構によって複数検体を自動
で分離分取することが可能な電気泳動装置を提供でき
る。さらに、一歩進め、極少量からのサンプルを連続
的、且つ高速、且つ容易に分離・分取が可能であって、
複数サンプルを全自動にて分離・分取可能なフリーフロ
ー電気泳動装置を提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気泳動装置に関
し、より詳しくは、液体試料に電圧を印加することによ
って該液体に含まれる溶質を分離するフリーフロー電気
泳動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気泳動は液体試料中の溶質(成分)の
分離・分取や液体試料の分析に用いることができる。電
気泳動装置として、ゲルや膜を支持体として分離が行わ
れるようにする装置、または、キャピラリーを用いて分
離が行われるようにする装置は、従来既知である。
【0003】たとえば、キャピラリー電気泳動装置は、
キャピラリーと高電圧装置と検出器等からから構成され
ることができる。キャピラリーは、該電気泳動装置の心
臓部であり、一般に、溶融石英ガラスを中空円筒状に細
長く引き延ばし、さらにその周囲をポリイミド樹脂でコ
ーティングすることにより補強したものを用いることが
できる。
【0004】ここに、上記したゲルや膜を利用するもの
と、キャピラリーを用いるものを比較すると、後者のキ
ャピラリー電気泳動装置は、支持体を用いずに分離が可
能であるため、分離後のサンプルを分取して用いるとき
に支持体より分離物質を抽出する必要がない。キャピラ
リー電気泳動装置には、既に分取機構を付属させた装置
が市販されている。
【0005】一方、支持体を用いずに分離・分取を行う
電気泳動法としてフリーフロー電気泳動法も従来知られ
ている。フリーフロー電気泳動は、2枚の板に挟まれて
構成された液体流路に一定流速で支持液を流して流出ロ
ヘの液の流れを作り、該流路への液体注入口近傍に設け
た試料注入口から試料を注入し、流路の両端に設けた電
極に電圧を印加することによって試料に含まれる物質が
電気泳動の原理によって正負いずれかの電極側に泳動分
離しながら流出口に流出することを応用するもので、こ
れを利用する電気泳動装置がフリーフロー電気泳動装置
である。
【0006】たとえば、特開平5−203623号公報
(文献1)には、下流側に複数の出口を有する電気泳動
槽と、同電気泳動槽の上流に出口を有するバッファー液
タンクと、同バッファー液タンクに接続される低圧加圧
装置と、上記複数の出口に対応してそれぞれ設けられる
分取容器と、上記複数の出口および上記分取容器間をそ
れぞれ接続する流体抵抗手段を有する配管とを備えたフ
リーフロー電気泳動装置が報告されている。
【0007】該電気泳動装置は、次のような点が特徴と
される。上記構成手段において、バッファー液タンクが
低圧加圧装置で、所定の一定圧で加圧される。すると、
上流側の出口から一定流の流速で電気泳動槽内にバッフ
ァー液が流れ込む。一方、下流側の複数の出口から分離
された試料と共にバッファー液は配管を通って分取容器
に流れ込む。このとき、配管の流体抵抗手段によって、
各配管を流れる流速は一定に保持される。したがって、
電気泳動槽内の流速が均一化される。このようにするこ
とで、簡単な装置で流れの均一化が得られ、コンパクト
で安価な電気泳動装置が提供できると、報告されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかして、従来既知の
電気泳動装置は、本発明者による以下の考察に基づけ
ば、次のような点が指摘できる。
【0009】(イ)まず、最初に述べた電気泳動装置と
して、キャピラリー電気泳動装置につき考察すると、か
かる装置において、分離された成分の分取にて技術的に
最も困難な点として、高電圧の印加に伴う操作性の問題
がある。また、キャピラリー電気泳動装置は、一度の分
析で分離できる成分量がきわめて少ない。ゆえに、まと
まった量を得ようとすると、そのためには分取を繰り返
して分取液を蓄積することが必要になるところ、しかし
ながら、キャピラリー電気泳動は繰り返し精度が高くな
く、したがって、この点でも問題となる。
【0010】(ロ)一方、サンプルの連続的な分離・分
取作業が可能なフリーフロー電気泳動は、フリーフロー
電気泳動素子から流出する液の操作性等が問題となる。
たとえば、前掲文献1(特開平5−203623号公
報)では、分取液は複数の出口に対応してそれぞれ設け
られる分取容器に流れ込むように構成されており、した
がって、後記本発明実施例で明らかにされるごとくの該
分取容器の交換手段については、明記されていない。
【0011】ここに、本発明着想・具現化の基礎となっ
た、本発明者の認識に従えば、フリーフロー電気泳動素
子を用いる電気泳動装置を、分析装置として確立せしめ
るためには、複数のサンプルを自動で(より好ましくは
全自動化して)分離できることが望ましいが、そのため
には、分取容器の交換が必要になる。また、複数サンプ
ルを分析可能とさせる場合、サンプル間でフリーフロー
電気泳動素子を洗浄する必要が生じるが、分析容器が固
定されていると、洗浄液までをも容器に納められてしま
う。複数の出口に対応して配管を介してそれぞれ設けら
れる分取機構であると、構成が複雑であり、各サンプ
ル、また洗浄ごとにその分取容器の交換が必要であっ
て、自動化に適していない。
【0012】(ハ)よって、望ましいのは、サンプルの
連続的な分離・分取作業が容易に可能であり、且つ複数
検体を自動で分離分取することが可能なことであり、よ
り望ましいのは、極少量からのサンプルを連続的、且つ
高速、且つ容易に分離・分取が可能であって、複数サン
プルを全自動にて分離・分取可能な電気泳動装置、特に
フリーフロー電気泳動による装置を得ることができるこ
とである。
【0013】(ニ)さらにまた、本発明着想・具現化の
基礎となった、本発明者の認識に従えば、フリーフロー
電気泳動は素子内での流れが現に均一であることが重要
であるところ、前掲文献1には“流れの均一”に言及す
る記載(文献1第2頁右欄第46行〜第47行、第3頁
右欄第3行等)もみられるが、しかし、流れが均一にな
ると記載されるのにとどまり、流れが本当に均一かどう
かを確認できるようにするための機能ないし確認手段ま
では有してはいない。このため、実際に現に均一な流れ
が生じているか否かを判断することができない。また、
フリーフロー電気泳動は、支持液と共にサンプルを流し
ながら泳動分離を行う特性上、分取した液は、支持液で
希釈されてしまう。よって、ここに、分取液を他の用途
に用いる場合、希釈された液を濃縮することが望まし
い。しかしながら、前掲文献1には、かかる分取液の濃
縮についても、特に記載がない。さらにまた、フリーフ
ロー電気泳動は、上記のキャピラリー電気泳動に比べ面
積の広い泳動槽に電圧を印加するために、大電流が流れ
る危険性を有する。しかしながら、前掲文献1は、その
危険性の回避策についても、特に記載がない。
【0014】したがって本発明は、上記考察に基づき、
また後述する考察にも基づき、電気泳動装置の改良をな
すべくなされたもので、サンプルを連続的、且つ容易に
分離・分取が可能であって、複数サンプルを自動にて分
離・分取可能な改良された電気泳動装置を提供しようと
いうものである。また、素子内の流れを確認可能な電気
泳動装置、特に、フリーフロー電気泳動による電気泳動
装置を提供することにある。また、分取液を濃縮可能な
電気泳動装置、特に、フリーフロー電気泳動によるフリ
ーフロー電気泳動装置を提供することにある。また、電
圧印加に伴う安全性を有する電気泳動装置、特に、フリ
ーフロー電気泳動によるフリーフロー電気泳動装置を提
供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段および作用効果】本発明に
よって、下記の電気泳動装置が提供される。すなわち、
本発明によれば、フリーフロー電気泳動素子を有し、該
フリーフロー電気泳動素子からの分離液の流出口の下部
にサンプルカップが配置され、該サンプルカップを保持
する部位を該フリーフロー電気泳動素子に対して進退可
能に移動させる機構を有することを特徴とする電気泳動
装置が提供される(請求項1)。
【0016】ここに、請求項1中の「サンプルカップを
保持する部位」は、本発明の好ましい(第1実施例の変
形、変更例を含む)では、サンプリング装置の分離抽出
機構が該当する。本発明によれば、フリーフロー電気泳
動によってサンプルの連続的な分離・分取作業が可能で
あり、且つ分取機構によって複数検体を自動で分離分取
することが可能な電気泳動装置を提供することができ
る。
【0017】また、本発明によれば、前記フリーフロー
電気泳動素子が装置上部部分に配置され、該フリーフロ
ー電気泳動素子における流れを観察するカメラを備える
観察部を有する、ことを特徴とする電気泳動装置が提供
される(請求項2)。ここに、請求項2中の「カメラ」
は、本発明の好ましい実施例(第2実施例の変形、変更
例を含む)では、CCDカメラが該当する。
【0018】本発明によれば、請求項1の電気泳動装置
による作用・効果に加えて、さらに、素子内の流れを確
認可能なフリーフロー電気泳動装置を提供することを可
能ならしめる。たとえば、サンプルに蛍光試薬を含むサ
ンプルを用いることで泳動分離槽内の液の流れを蛍光色
素の流れとしてリアルタイムで観察可能となる。よっ
て、フリーフロー電気泳動素子を用いた分離において非
常に重要である液の流れを、常に観察しながら分離分取
作業を進めることを可能ならしめる。この場合におて、
好適例では、たとえば、前記フリーフロー電気泳動素子
の上部にダイクロイックミラーを有し、該ダイクロイッ
クミラーを介して該フリーフロー電気泳動素子に光を入
射する光源と、該フリーフロー電気泳動素子からの反射
光を該ダイクロイックミラーを介して観察するカメラと
を有する構成として、本発明は好適に実施できるが、ダ
イクロイックミラーや光源を用いず、たとえば、色素の
流れを色としてカメラで直接観察する態様として、本発
明は好適に実施できる。
【0019】また、本発明によれば、前記サンプルカッ
プを保持する部位がヒートブロックにて構成されてい
る、ことを特徴とする電気泳動装置が提供される(請求
項3)。本発明によれば、請求項1または請求項2の電
気泳動装置による作用・効果に加えて、さらに、分取液
を濃縮可能なフリーフロー電気泳動装置を提供すること
を可能ならしめる。本発明においては、ヒートブロック
を設けたことで分取液の温度コントロールが可能とな
り、ヒートブロックを一定温度まで昇温させた状態で用
いれば、分取液を濃縮することが可能となる。よって、
フリーフロー電気泳動素子を用いた分離において支持液
で希釈された分取液を、分離分取作業と同時に濃縮する
ことを可能ならしめる。
【0020】また、本発明によれば、液体が接液する部
品が非金属で構成されている、ことを特徴とする電気泳
動装置でが提供される(請求項4)。本発明によれば、
請求項1、請求項2または請求項3の電気泳動装置によ
る作用・効果に加えて、さらに、電圧印加に伴う安全性
を有するフリーフロー電気泳動装置を提供することを可
能ならしめる。本発明においては、液体が接液する部分
を非金属で構成することにより、電圧印加に伴う安全性
を有する電気泳動装置を提供することができる。この場
合において、好適例では、フリーフロー電気泳動の用に
供する電圧印加用電源が他の機構とは独立した構成とし
て、本発明は好適に実施できる(請求項5)。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
【0022】〔第1実施例の構成〕図1〜4は、本発明
の電気泳動装置の一実施例を示す。このうち、図1は電
気泳動装置の構成図を示す。また、図2,3は、同装置
のうちの分離抽出機構の説明に供する図であり、図4
は、分離抽出機構に適用できるフリーフロー電気泳動素
子を示す。図1は、本発明に従う電気泳動装置の全体的
なシステムとしての構成を表すものでもあり、この電気
泳動装置100は、ここでは、サンプリング装置102
と電圧印加用電源103と制御用コンピュータ104か
ら構成されるものとすることができる。
【0023】ここに、後述もするように、サンプリング
装置102と電圧印加用電源103とはそれぞれ独立し
たもので、コード110で接続される。制御用コンピュ
ータ104も、電圧印加用電源103とコード110で
接続されるとともに、各種制御要素を含むサンプリング
装置102に対しては後述する工程の処理を自動で遂行
させるため、制御信号の送出を含む信号授受用のコネク
タ結合みよる多芯ケーブル等(不図示)を含んだ接続手
段を介して、図1中、参照符号101を付して表す本体
部(本体ハウジング部)の部分と接続されるものとする
ことができる。
【0024】サンプリング装置102は、ここでは、そ
の内部を透過的に示したように、サンプルストッカー1
05と、送液ポンプ106と、サンプリング機構107
と、サンプリング液注入機構108とを有し、装置上部
には、図2〜4に構成要素が示されるごとき、本装置の
心臓部である分離抽出機構109(図1中では、便宜上
2点鎖線による偏平矩形状のものに表されている)が配
置されている。本装置は制御用コンピュータ104にて
全て自動制御されるよう構成することができる。
【0025】ここに、サンプルストッカー105は、図
示のごとくに複数の容器105aを配置でき、サンプル
をセットしておくことができる。後記で詳細に説明され
るように、送液ポンプ106は、制御用コンピュータ1
04により所定のタイミングで起動されることができ、
支持液の送液はこれにより行うことができる。サンプリ
ング機構107も、制御用コンピュータ104により所
定のタイミングで起動されることができる。サンプルス
トッカー105内のサンプルの所要量のサンプリングお
よびサンプリング液注入機構108への送出は、斯く起
動されたサンプリング機構107によって行うことがで
き、サンプリングされた液をサンプリング液注入機構1
08により分離抽出機構109へ与えるのも、制御用コ
ンピュータ104の制御のもとで実行される。
【0026】図2に分離抽出機構109の部分の側面図
を、また図3に分離抽出機構109の上面図を、それぞ
れ示し、図4は、適用できるフリーフロー電気泳動素子
10の一例であって、該分離抽出機構109に組み込ま
れているフリーフロー電気泳動素子10を示す。
【0027】フリーフロー電気泳動素子10は、図2に
示すごとく、たとえば、2枚のガラス基板10a,10
aにて構成され、該2枚のガラス基板10a,10aの
間に泳動分離槽11となる空隙が構成されている。さら
に、図3あるいは図4にみられように、空隙(泳動分離
槽11)の一方の端側には、複数(図示例では7個)の
支持液注入口12が設けられ、その反対側の端側には、
複数(図示例では6個)の分離液抽出口14が設けられ
ている。同じく、支持液注入口12と分離液抽出口14
の間の支持液注入口12近傍には、サンプル注入口13
が設けられ、サンプル注入口13と分離液抽出口14の
間の両側面部分には、電極15,15が設けられてい
る。
【0028】図示例では、支持液注入のための支持液注
入口12、サンプル注入のためのサンプル注入口13、
および分取のための分離液抽出口14それぞれは、とも
に同一面側、すなわち図2中の下側のガラス基板10a
に設けれている。ここに、図4は、図2中において分離
抽出機構109に組み込まれている分離カラムとしての
フリーフロー電気泳動素子10について、これを単体の
状態で示した図(下面のガラス基板部分側から見たもの
で、泳動分離槽11や電極15部分は、該ガラス部分を
透過した状態で表した図)に相当する。また、図3の右
部に示されているフリーフロー電気泳動素子10の部分
は、後述する移動可能な分取機構48の移動位置(仮想
線位置)との相互関係を表せるよう、上面のガラス基板
部分はこれを除去した状態で描いてある。
【0029】フリーフロー電気泳動素子10の支持液注
入口12は、本体ハウジング内の送液ポンプ106と液
管106aによって接続され、該送液ポンプ作動時、送
液ポンプ106から送液された支持液が分離泳動槽11
に注入される。フリーフロー電気泳動素子10のサンプ
ル注入口13は、液管108aによって本体ハウジング
内のサンプリング液注入機構108に接続され、これに
より、サンプルが分離泳動槽11に注入される。フリー
フロー電気泳動素子10の電極15,15は、サンプリ
ング装置102と別体の電圧印加用電源103から電圧
印加が可能となるように該電圧印加用電源に接続され、
これより分離泳動槽11内にフリーフロー電気泳動のた
めの電圧の印加が行われる。
【0030】本実施例において図示のごとくにサンプリ
ング装置102の上面(本体部101における上面10
1a)に構成される分離抽出機構109は、上述のよう
なフリーフロー電気泳動素子10のほか、さらに、該フ
リーフロー電気泳動素子10の保持台26と、流出液の
廃液バット37と、上記で触れた分取機構48から構成
される。
【0031】フリーフロー電気泳動素子10の保持につ
いては、該フリーフロー電気泳動素子10は、支持液注
入口12、サンプル注入口13、分離液抽出口14を下
側にして、保持台26に保持される。ここに、好適に
は、保持台16は、フリーフロー電気泳動素子10の周
囲を固定する構成を採用するとよい。このようにするこ
とで、分離泳動槽11の上面(上側ガラス基板10a)
および下面(下側ガラス基板10a)からの支えのない
状態(上側、下側にスペースを空けうる状態)で、フリ
ーフロー電気泳動素子10を保持できるよう構成される
ものとすることができる。したがって、後述でもさらに
説明されるように、分離泳動槽11の下面から液の注
入、分取が可能であり、さらには、上面から分離泳動槽
11の観察も可能となる。
【0032】ここに、前者の利点(分離泳動槽11の下
面から液の注入、分取が可能な点)は、分取機構48を
して、フリーフロー電気泳動素子10からの分離液の流
出口となる分離液抽出口14の下部側へまで,図2,3
の実線位置(48a)の状態から仮想線位置(48b)
で示すごときにスライドさせて移動せしめるにあたり、
その際、そうした移動の邪魔となるような障害となるも
ののない状態として、当該移動を行わせるのにも、有利
に役立つ。さらにはまた、後者の利点(上面から分離泳
動槽11の観察も可能な点)は、後記の他の実施例にお
いてさらに有利なものとして発揮、活用される。
【0033】廃液バット17については、これは、分離
液抽出口14の下側に設けられ、分離液抽出口14から
の流出液を受け、液管37aを介して図示しない廃液タ
ンクに流す役割を持つ。
【0034】分取機構48については、サンプルカップ
を有してフリーフロー電気泳動素子10に対し進退可能
に移動できるものとして構成される(図2,3矢印S参
照)。ここでは、分取用サンプルカップ49とサンプル
カップホルダー50とを有しており、分取用サンプルカ
ップ49は、サンプルカップホルダー50に納められ、
サンプルカップホルダー50は、分取機構48に設けた
空間51(ここでは、図3に示すように分取機構移動方
向Sに対し直交する方向(図3中の上下方向)に延在す
る切り欠き状の長孔)に装着、固定される構成とするこ
とができる。好ましくは、該長孔における取り付け位置
(長孔の長手方向に沿った位置)は、これを調整できる
ようにするとよい。
【0035】分取機構48は、たとえば、図示しない進
退可能なロッドを有するシリンダー(エアーシリンダー
等)によって、フリーフロー電気泳動素子10に対して
平行に駆動できるよう構成され、ここでは、図2のごと
くに本体部101上に水平に位置したフリーフロー電気
泳動素子10に対して水平に移動するよう構成されてい
る。したがって、分取機構48は、装置上面の適宜の基
部上をスライドして、前進、後退が可能である。ここ
に、分取機構48の駆動範囲は、少なくとも保持台26
に向かって駆動する分取機構48の先端が保持台26の
端から離れる場所から、空間51が分離液抽出口14の
下部に位置する場所までであり、その駆動源としては上
記のとおり図示しないシリンダーを用い、これによって
行われる。該駆動範囲は、図2および図3では、実線で
示す位置(48a)から仮想線で示す位置(48b)で
ある。
【0036】分取機構48のサンプルカップホルダー5
0は、分離液抽出口14の数(図示例では6個)設ける
ことができ(図3は、分離液抽出口14の数だけ設けら
れた例が示されている)、分取用サンプルカップ49
は、分取機構48が、仮想線で示す位置(48b)の位
置の際に分離液抽出口14からの流出液が各サンプルカ
ップ内に滴下され、収まる位置に設置されている。
【0037】サンプリング装置102は、サンプルの分
離分取だけでなく、ここでは、各サンプル間に行うフリ
ーフロー電気泳動素子10の洗浄や表面処理等を自動で
処理できるよう構成されている。ここに、これら処理も
自動で行わせる場合、当該処理のための制御も、制御用
コンピュータ104の制御のもと、実行させることがで
きる。
【0038】制御用コンピュータ104は、本電気泳動
装置100(システム)全体の制御を司る制御手段であ
り、入出力インタフェースと、演算処置回路(CPU)
と、該演算処置回路で実行される各種制御プログラム、
および各種演算結果を記憶格納する記憶回路等とを有す
るとともに、キーボード等の入力手段やディスプレイ部
104aを備えて構成される。
【0039】サンプリング装置102と電圧印加用電源
103とは独立した装置であり、電圧印加用電源103
はアースに接続されている。また、ここでは、サンプリ
ング装置102の液体が接液する部分は全て非金属で構
成されており、フリーフロー電気泳動素子10の電極1
5からの電圧が装置を構成する機器にリークしないよう
になっている。
【0040】次に、本電気泳動装置100を利用したサ
ンプルの分離分取方法について説明する。予め制御用コ
ンピュータ104にて各条件のプログラムを組んでおく
ものとし、その制御用プログラムは制御用コンピュータ
104の上記記憶回路に格納されている。
【0041】サンプルストッカー105に、サンプルを
セットし、以下の工程を実行させるための制御プログラ
ムをスタートさせる。サンプルストッカー105には、
複数検体のためサンプルを収容した容器105aを予め
セットすることができる。
【0042】スタートの際、分取機構48は実線で示す
位置(48a)で保持されている(図2,3中左側の第
1の位置:初期位置)。後述する分取用サンプルカップ
49のサンプルカップホルダー50に対する脱着(自動
交換)の工程は、かかる位置にあるとき、実行させるこ
とができる。図中の左部に示す実線状態(48a)の分
取機構48の様子は、すでにサンプルカップホルダー5
0へ新たな分取用サンプルカップ49の装着がなされた
状態を示してある。
【0043】ここで、制御用コンピュータ104の制御
のもと、制御プログラムに従い、送液ポンプ106が起
動し、フリーフロー電気泳動素子10の支持液注入口1
2から泳動分離槽11内に支持液を送液して、分離液抽
出口14までの液の流れを作る。
【0044】このとき、分離液抽出口14からの流出液
は、廃液バット37に滴下され、結果、不図示の廃液タ
ンクに導かれる。この時点では、いまだ分取機構48
は、したがてサンプルカップホルダー50上の分取用サ
ンプルカップ49は移動しておらず、したがって、分離
液抽出口14の下には、分取用サンプルカップ49は存
在しない。結果、このときの支持液は、廃液バット37
に滴下(そのままスルー)されることとなって、分取用
サンプルカップ49に不必要に液が入ることもない。分
取用サンプルカップ49に分取すべき分取液が分取され
ることとなるのは、後述するタイミングである。
【0045】次に、制御用コンピュータ104の制御の
もと、サンプリング機構107が起動し、サンプルスト
ッカー105内の容器105aに入っているサンプルを
指定量サンプリングする。サンプリングされた液は、サ
ンプリング液注入機構108に送られ、指定量のサンプ
ルをフリーフロー電気泳動素子10のサンプル注入口1
3から注入することになる。
【0046】サンプル注入後、これも制御用コンピュー
タ104の制御のもと、電圧印加用電源3からフリーフ
ロー電気泳動素子10の電極15,15に対し電圧が印
加され、電極15,15間に電圧がかかって、サンプル
は、その電気的特性により正または負の電極側に向かっ
て電気泳動しながら分離液抽出口14に流出する。これ
に合わせて、制御用コンピュータ104の制御のもと、
サンプルの分離が生じた時点で、分取機構48の不図示
のシリンダーが駆動し、よって、仮想線に示す位置(4
8b)まで分取機構48を移動する(図2,3中右側へ
可動した状態の第2の位置:分取位置)。結果、このよ
うなタイミングで、電圧印加によって分離された液は、
分離液抽出口14から分取用サンプルカップ49に滴下
される。注入サンプルが全量注入され、分離液抽出口1
4に流出した時点で分取機構48は実線に示す位置(4
8a)の位置に戻る。先に触れたとおり、かかる分取機
構48の復帰位置において、分取用サンプルカップ自動
交換の操作が可能である。そうした復帰制御も、制御用
コンピュータ104の制御のもとで実行される。
【0047】ここに、本電気泳動装置100では、前掲
文献1のごとくの構成ではなく、分取用サンプルカップ
49は、分取機構48の移動に伴って第1および第2の
位置をとり得て、一方の位置(第1の位置)で新旧の分
取用サンプルカップ49の交換を、他方の位置(第2の
位置)で分取用サンプルカップ49への分取を、それぞ
れを行わせることが可能となる。サンプルの連続的な分
離・分取の場合でもこれに適切に対応し得て容易に行わ
せられ、且つまた、複数検体の分離・分取の場合でも、
分取機構48によってこれを自動化し、以下にも述べる
ように全自動で分離分取することも容易に行わせること
ができる。
【0048】しかして、上記復帰制御が行われると、分
離抽出液を収納した分取用サンプルカップ49は、図示
しないロボットアーム機構によって移動され、他の処理
に導かれるか、または用途別に保管される。かくし、分
取用サンプルカップ交換のための分離抽出液収納済み分
取用サンプルカップの取り外しが行われる。この場合の
ロボットアーム機構に対する指令制御も、制御用コンピ
ュータ10による制御のもとで実行される。
【0049】さらに、本実施例では、サンプル注入後、
同手順にてサンプリング機構107とサンプリング液注
入機構108を介して洗浄液や表面処理液が泳動分離槽
11内を流れ、洗浄や表面処理が全自動で行われる。こ
の際、分離液抽出口14からの流出液は廃液バット37
に滴下され、同様に廃液タンクに導かれる。このとき
も、当該液は、そのままスルーされることとなる。もと
より、この場合も、本電気泳動装置100では、分取用
サンプルカップは分離液抽出口14の下には存在せず、
結果、その洗浄液等が分取用サンプルカップに納められ
ることない。
【0050】ここに、上記のような洗浄等の処理にあた
り、容器が固定されている構成であると、その洗浄液ま
で容器に納められてしまい、あるいはまた、複数の出口
に対応して配管を介してそれぞれ設けられるような場合
には構成も複雑で、各サンプル、また洗浄ごとにその分
取容器の交換が必要であって自動化に適さないが、本電
気泳動装置100では、そうした不利等もない。
【0051】しかして、たとえば上記の洗浄や表面処理
の間、実線位置(48a)に復帰せしめられた分取機構
48に対しては、上記の分取用サンプルカップ(49)
の取り外し操作が可能であり、且つまた、これに引きに
続いて、同様にロボットアーム機構に対する制御により
サンプルカップホルダー50への新たな分取用サンプル
カップ49の装着工程を実行させることができることと
なり(分取用サンプルカップ交換のための新たな分取用
サンプルカップの装着)、かくて、分取用サンプルカッ
プの自動交換も容易に実行される。かかる交換後は、最
初に述べた状態となる。したがって、引き続いて、連続
処理を実行させるときは、以後、同様にして、以上に述
べたきた一連の手順を自動的に実行させていくことがで
きる。
【0052】かくして、上記工程は全て制御用コンピュ
ータ104に組んだ制御用プログラムにて全自動で行わ
れ、この手順の繰り返しによって複数検体の連続的処理
を可能とする。
【0053】〔第1実施例の作用・効果〕本実施例によ
る電気泳動装置100は、上記構成にて記載したよう
に、フリーフロー電気泳動によってサンプルの連続的な
分離・分取作業が可能であり、且つ分取機構48によっ
て複数検体を自動で分離分取することが容易に可能な電
気泳動装置を提供することができる。したがってまた、
明細書冒頭での既知の電気泳動装置についての考察事項
の観点からも良好で効果的な解決策を実現できる。
【0054】既述のごとく、キャピラリー電気泳動装置
では、分離された成分の分取にて技術的に最も困難な点
として高電圧の印加に伴う操作性の問題があり、また、
一度の分析で分離できる成分量がきわめて少ないため、
まとまった量を得るためには分取を繰り返して分取液を
蓄積することが必要になるが、キャピラリー電気泳動は
繰り返し精度が高くなく、この点が問題となり、他方、
既知のフリーフロー電気泳動装置では、フリーフロー電
気泳動素子から流出する液の操作性等が問題となるが、
本実施例装置100による上記構成によれば、このよう
な問題を解消し得て電気泳動装置として効果的なものと
なる。
【0055】特に、フリーフロー電気泳動素子を用いた
電気泳動装置を分析装置として確立するためには、複数
のサンプルを全自動で分離できることが望ましいが、そ
のためには分取用の容器の交換が必要になるところ、前
掲文献1の場合には、分取液は複数の出口に対応してそ
れぞれ設けられる容器(分取容器)に流れ込むように構
成されており、従ってその容器の交換手段までは有して
おらず、さらには、複数サンプルを分析可能とさせる場
合、サンプル間でフリーフロー電気泳動素子を洗浄する
必要が生じるが、容器が固定されていると洗浄液まで容
器に納められてしまうこととなり、さらにまた、複数の
出口に対応して配管を介してそれぞれ設けられる分取機
構は構成が複雑であり、各サンプル、また洗浄ごとにそ
の分取容器の交換が必要であって自動化に適していな
い。
【0056】対するに、液体試料を電気的に分離し分取
する電気泳動装置を構成するにあたり、複数検体のサン
プリング機構107、サンプリング液注入機構108、
電圧印加用電源103、送液ポンプ106、制御用コン
ピュータ104を有し(図1)、また、分離カラムとし
てフリーフロー電気泳動素子10を有し、フリーフロー
電気泳動素子10が装置上部部分に配置され、フリーフ
ロー電気泳動素子10からの分離液の流出口がフリーフ
ロー電気泳動素子10の下面基板10aに構成され、該
流出口の下部にサンプルカップ49が配置され、該サン
プルカップ49を保持する部位が該フリーフロー電気泳
動素子10に対して進退可能の移動する機構を有して
(図2〜4)、極少量からのサンプルを連続的、且つ高
速、且つ容易に分離・分取が可能で、複数サンプルを全
自動にて分離・分取可能なフリーフロー電気泳動装置を
提供することができる本実施例装置100は、明細書冒
頭での考察事項(イ)〜(ハ)で述べた観点からの有利
な問題解決策ともなって、さらに一歩を進めた改良され
た電気泳動装置を実現することができる。
【0057】加えて、本実施例装置100は、電圧印加
に伴う安全性を有する電気泳動装置を提供することがで
きる。ここに、キャピラリー電気泳動とフリーフロー電
気泳動とかかる面から比較すると、後者のフリーフロー
電気泳動はキャピラリー電気泳動に比べ面積の広い泳動
槽に電圧を印加するために、大電流が流れる危険性を有
し、前掲文献1ではその危険性の回避策についても特段
の記載がないのに対し、液体が接液する部分を全て非金
属で構成することにより、電圧印加に伴う安全性をする
電気泳動装置を提供することができる本実施例装置10
0は、明細書冒頭での考察事項(ニ)で述べた危険性回
避についても有効な手段も併せ有するものとして実現す
ることができ、したがって、さらにこの点でも、一歩進
めた改良された電気泳動装置を実現することができる。
この場合において、電圧印加用電源103をサンプリン
グ装置102と独立させると、電圧印加に伴う安全性を
確保し危険性を回避するのに、より一層効果的な回避策
となる。
【0058】〔第1実施例の変形・変更例〕なお、本実
施例の各構成は、当然、各種変形、変更が可能である。
【0059】〔1−1〕:たとえば、本実施例では、フ
リーフロー電気泳動素子10は2枚のガラス基板10
a,10aにて構成されているが、その素材はガラスに
限定されずプラスチック等の絶縁性の基板であれば使用
できる。
【0060】〔1−2〕:また、たとえば、支持液注入
口12、サンプル注入口13、分離液抽出口14はフリ
ーフロー電気泳動素子10の同一表面に形成されている
が、その形成面は限定されない。たとえば、流出口とな
る分離液抽出口14は、フリーフロー電気泳動素子の側
面に構成されてもよい
【0061】〔1−3〕:また、たとえば、分取機構4
8はシリンダーによって駆動するよう構成されている
が、その駆動源はシリンダーに限定されない。
【0062】〔1−4〕:また、たとえば、分取用サン
プルカップ49とサンプルカップホルダー50は、分離
液抽出口14から流出する分取液の中で必要とする分取
液の流出する分離液抽出口の数だけ設けられていればよ
く、必ずしも分離液抽出口14の数だけ設ける必要はな
い。この場合において、分取を必要としない分取液の流
出部分は、分取機構48における空間(長孔)51部分
をそのまま通過して(つまり、分取用サンプルカップ4
9とサンプルカップホルダー50が存在しない部分をそ
のままスルーして)、廃液バット37に滴下され、同様
に廃液タンクに導かれることとなる(図3参照)。
【0063】分取機構48に設けたスリット状の空間
(長孔)51については、かくして、サンプルカップホ
ルダー50を、その個数や、あるいは分取機構48上に
おける位置調整が可能なものとして装着するように構成
できる構造とあいまって、サンプルカップホルダー50
に対する、そうした取り付け手段に単にとどまらず、か
ような機能をも併せ有する。
【0064】これら〔1−1〕〜〔1−4〕の点は、以
下も実施例における変形、変更の場合にも準ずる。
【0065】〔第2実施例の構成〕以下に、本発明の電
気泳動装置の他の実施例(第2実施例)について、図5
を参照して説明する。第1実施例による電気泳動装置1
00が、複数の溶質が溶解した液体試料を電気的に分離
し分取する電気泳動装置で、少なくとも複数検体のサン
プリング機構、サンプリング液注入機構、電圧印加用電
源、送液ポンプ、制御用コンピュータを有し、また、分
離カラムとしてフリーフロー電気泳動素子を有し、該フ
リーフロー電気泳動素子が装置上部に水平に配置され、
該フリーフロー電気泳動素子からの分離液の流出口が該
フリーフロー電気泳動素子の下面に構成され、該流出口
の下部にサンプルカップが配置され、該サンプルカップ
を固定する部位が該フリーフロー電気泳動素子に対して
水平に移動する機構を有する場合の例であったのに対
し、
【0066】次に述べるものは、これに加えて、さら
に、フリーフロー電気泳動素子内の流れを確認すること
もできるようにしようという場合の例であり、第1実施
例の変形例と捉えることもできる。
【0067】図5は、この場合の好適実施例の要部を説
明するためのもので、本実施例(第2実施例)による電
気泳動装置も、基本的な構成としては、前記第1実施例
と同様で、図1〜4に示されたサンプリング装置102
と電圧印加用電源103と制御用コンピュータ104か
ら構成されるものとすることができる。ここに、図5
は、本実施例におけるサンプリング装置102Aの図で
ある。これは、前記第1実施例の図2に相当する図であ
って、第1実施例の場合と相違するのは、図5中参照符
号120を付して示す観察機構が第1実施例の構成に追
加されている点であって、かかる観察機構120以外
の、今まで述べてきた他の構成部分については同じであ
ってよい。したがって、同一の構成要素については、同
一に符号を付し、その詳細な説明は省略し、第1実施例
に関する説明は、その記述中、たとえば「サンプリング
装置102」を「サンプリング装置102A」と読み替
える等して、本実施例の説明に適用される(この点は、
以下の例もこれに準ずる)。以下、本実施例に係る電気
泳動装置100の要部を説明する。
【0068】図5に示すように、ここでは、前記第1実
施例の図2に示した分取機構109の上方に、励起用光
源121、ダイクロイックミラー122、吸収フィルタ
123、CCDカメラ124による系が構成されてい
る。ダイクロイックミラー121は、既述のごとくに、
その上面側に支え等のないフリーフロー電気泳動素子1
0の上部にある。励起用光源121は、該ダイクロイッ
クミラー122を介してフリーフロー電気泳動素子10
に光を入射する光源であり、CCDカメラ124は、フ
リーフロー電気泳動素子10からの反射光を該ダイクロ
イックミラー122を介して観察するカメラであり、吸
収フィルタ123は、ダイクロイックミラー122とC
CDカメラ124との間に配置される。ここに、CCD
カメラ124からの画像情報は、これを、たとえば、制
御用コンピュータ104(図1)に与える構成であって
よい。
【0069】上記構成の電気泳動装置100における観
察機構120は、以下のようにして使用することができ
る。
【0070】たとえば、サンプルに蛍光色素を含んだサ
ンプルを用いた場合、励起用光源121からの光はダイ
クロイックミラー122を介してフリーフロー電気泳動
素子10に照射され、これによってサンプルに含まれた
色素が励起される。その蛍光はダイクロイックミラー1
22にて反射され、吸収フィルタ123にてサンプルの
蛍光波長以外の波長に光をカットし、CCDカメラ12
4にて観察される。つまり、本装置にてサンプルに蛍光
試薬を含むサンプルを用いると、泳動分離槽11内の液
の流れを蛍光色素の流れとしてリアルタイムで観察可能
となる。
【0071】CCDカメラ124により撮像した画像情
報を、図1に示した制御用コンピュータ104に与える
構成の場合は、そのディスプレイ部104aに表示させ
てもよく、あるいは、これに代えて、またはこれととも
に、適宜のモニタディスプレイ装置でこれを表示させる
ようにしてもよい。
【0072】〔第2実施例の作用・効果〕本実施例に従
う電気泳動装置100は、上記〔第1実施例の構成〕,
〔第1実施例の作用・効果〕で述べた第1実施例と同様
の作用・効果を奏する。
【0073】さらに、これに加えて、たとえばサンプル
に蛍光試薬を含むサンプルを用いることで泳動分離槽1
1内の液の流れを蛍光色素の流れとしてリアルタイムで
観察可能となる。このことで、フリーフロー電気泳動素
子10を用いた分離において非常に重要である液の流れ
を、常に観察しながら分離分取作業を進めることが可能
となる。既述のごとく、フリーフロー電気泳動は素子内
での流れが均一であることが重要なことは前掲文献1に
も触れられているが、流れが本当に均一かどうかの確認
手段を有していないがために、均一な流れが生じている
か否かを判断することができない本発明非採用のもの対
し、素子10内の流れを確認可能なフリーフロー電気泳
動装置を提供することのできる本実施例装置100は、
明細書冒頭での考察事項(ニ)で述べた観点からの適切
な確認・判断手段も併せ有するものとして実現すること
ができる。
【0074】〔第2実施例の変形・変更例〕なお、第2
実施例の構成も、当然、各種変形、変更(上記〔第1実
施例の変形・変更例〕の項の〔1−1〕〜〔1−4〕を
含む)が可能である。
【0075】〔2−1〕:たとえば、CCDカメラ12
4は蛍光像を観察できるカメラであれば特に限定されな
い。
【0076】〔2−2〕:また、たとえば、励起用光源
121とCCDカメラ124の位置は特に限定されず、
フリーフロー電気泳動素子10の蛍光像が観察可能な任
意の位置に配置することができる。
【0077】〔2−3〕:また、たとえば、図示例で
は、フリーフロー電気泳動素子10の上部にダイクロイ
ックミラー122を有し、ダイクロイックミラー122
を介してフリーフロー電気泳動素子10に光を入射する
励起用光源121と、フリーフロー電気泳動素子10か
らの反射光をダイクロイックミラー122を介して観察
するCCDカメラ124とを有するが、かかる構成に限
られない。たとえば、励起用光源121、ダイクロイッ
クミラー122、吸収フィルタ123等を用いず、色素
の流れを色としてCCDカメラ24で直接観察すること
も可能である。本発明は、このようにして実施すること
もできる。
【0078】〔第3実施例の構成〕次に、本発明の電気
泳動装置のさらに他の実施例(第3実施例)について、
図6を参照して説明する。本実施例は、さらに、分取用
サンプルカップへ分取された場合、分取された分取液を
濃縮することもできるようにしようとする場合の例であ
り、前記第1実施例の変形例と捉えることもできる。
【0079】図6は、この場合の好適実施例の要部を説
明するためのもので、本実施例(第3実施例)による電
気泳動装置も、基本的な構成としては、前記第1実施例
と同様で、図1〜4に示されたサンプリング装置102
と電圧印加用電源103と制御用コンピュータ104か
ら構成されるものとすることができる。ここに、図6
は、本実施例におけるサンプリング装置102Bの図
で、前記第1実施例の図2に相当するものである。以
下、本実施例に係る電気泳動装置100の要部を説明す
る。
【0080】図6に示すように、ここでは、前記第1実
施例の図2に示した分取機構109においてサンプルカ
ップ49を保持する手段として有しているサンプルカッ
プホルダー50の代わりに、ヒートブロック61を設け
て構成されている。ヒートブロック61は、図2のサン
プルカップホルダー50の場合と同様に、サンプルカッ
プ49を保持する穴を有し、各サンプルカップごとに複
数個設けられる構成として実施することができる。
【0081】ここに、該ヒートブロック61は、各ブロ
ックごとに温度コントロールが可能なものである。本実
施例に従って、ヒートブロック61を導入する態様のと
きは、該温度コントロールについても、制御用コンピュ
ータ104による制御によってこれを行わせることがで
き、この場合は、制御プログラムとして、かかる温度コ
ントロールのためのプログラムも予め組み込んでおくこ
とができる。
【0082】上記構成の電気泳動装置100におけるヒ
ートブロック61は、以下のようにして使用することが
できる。制御用コンピュータ104によるヒートブロッ
ク61に対する温度コントロールを含んで、該制御用コ
ンピュータ104の制御のもと、ヒートブロック61を
一定温度まで昇温させた状態でサンプルカップ49を保
持させ、前記〔第1実施例の構成〕の項においてすでに
説明した分離分取作業を行うと、フリーフロー電気泳動
素子10の分離液抽出口14から流出した液は、かかる
ヒートブロック61にて加熱されたサンプルカップ49
に滴下される。したがって、サンプルカップ49内に滴
下した分取液は、ヒートブロック61の熱によって加熱
され、分取液の揮発が促進されて分取液が濃縮される。
つまり、本構成とすることで分離分取作業と同時に分取
液の濃縮が可能となる。
【0083】〔第3実施例の作用・効果〕本実施例に従
う電気泳動装置100は、前記〔第1実施例の構成〕,
〔第1実施例の作用・効果〕の項で述べた第1実施例と
同様の作用・効果を奏する。
【0084】さらに、これに加えて、ヒートブロック6
1を設けたことで分取液の温度コントロールが可能とな
る。ヒートブロック61を一定温度まで昇温させた状態
で用いれば、分取液を濃縮することが可能となる。この
ことで、フリーフロー電気泳動素子10を用いた分離に
おいて支持液で希釈された分取液を、分離分取作業と同
時に濃縮することが可能となる。既述のごとく、フリー
フロー電気泳動は、支持液とともにサンプルを流しなが
ら泳動分離を行う特性上、分取した液は支持液で希釈さ
れてしまい、よって、分取液を他の用途に用いる場合
等、希釈された液を濃縮することが望ましいところ、前
掲文献1には分取液の濃縮について特に記載がないのに
対し、分取液を濃縮可能なフリーフロー電気泳動装置を
提供することのできる本実施例装置100は、明細書冒
頭での考察事項(ニ)で述べた観点からの効果的な手段
も併せ有するものとして実現することができる。
【0085】〔第3実施例の変形・変更例〕なお、第3
実施例の構成も、当然、各種変形、変更(前記〔第1実
施例の変形・変更例〕の項の〔1−1〕〜〔1−4〕を
含む)が可能である。
【0086】〔3−1〕:たとえば、ヒートブロック6
1は温度を制御できるものであれば特に限定されない。
【0087】〔3−2〕:また、たとえば、液体などを
用いた恒温槽に変更することもできる。
【0088】〔3−3〕:また、上記説明ではヒートブ
ロック61を加熱して用いているが、分取液を冷却させ
たい場合は温度を下げて冷却することもできる。
【0089】〔3−4〕:また、本実施例は、その要部
を図6で示した形態で実施できるのはもちろんのこと、
これに前記第2実施例(前記〔第2実施例の変形・変更
例〕の項の〔2−1〕〜〔2−3〕を含む)を組み合わ
せて実施することもできることも、いうまでもない。か
かる組み合わせ場合は、前記〔第2実施例の作用・効
果〕の項で述べた第2実施例と同様の作用・効果をさら
に併せ有するものとなる。本発明は、このようにして実
施することもできる。
【0090】以上に記載された内容は、次のような発明
として捉えることもできる。
【0091】〔付記項1〕 複数の溶質が溶解した液体
試料を電気的に分離し分取する電気泳動装置にして、少
なくとも複数検体のサンプリング機構、サンプリング液
注入機構、電圧印加用電源、送液ポンプ、制御用コンピ
ュータを有し、また、分離カラムとしてフリーフロー電
気泳動素子を有するものであって、該フリーフロー電気
泳動素子が装置上部に水平に配置され、該フリーフロー
電気泳動素子からの分離液の流出口が該フリーフロー電
気泳動素子の下面または側面に構成され、該流出口の下
部にサンプルカップが配置され、該サンプルカップを固
定する部位が該フリーフロー電気泳動素子に対して水平
に移動する機構を有することを特徴とする電気泳動装置
ないしシステム。
【0092】〔付記項2〕 付記項1記載の電気泳動装
置ないしシステムにおいて、該フリーフロー電気泳動素
子の上部にダイクロイックミラーを有し、該ダイクロイ
ックミラーを介して該フリーフロー電気泳動素子に光を
入射する光源と、該フリーフロー電気泳動素子からの反
射光を該ダイクロイックミラーを介して観察するカメラ
とを有することを特徴とする電気泳動装置ないしシステ
ム。
【0093】〔付記項3〕 付記項1または付記項2記
載の電気泳動装置ないしシステムにおいて、該サンプル
カップを固定する部位がヒートブロックにて構成されて
いることを特徴とする電気泳動装置ないしシステム。
【0094】〔付記項4〕 付記項1ないし付記項3の
いずれかに記載の電気泳動装置ないしシステムにおい
て、該電圧印加用電源が他の機構とは独立しており、且
つ液体が接液する全ての部品が非金属であることを特徴
とする電気泳動装置ないしシステム。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例(第1実施例)に係る電気
泳動装置を示す図である。
【図2】 同例での分離抽出機構の一例の説明に供する
図である。
【図3】 同じく、その説明に供する図である。
【図4】 同じく、同機構に組み込むことのできるフリ
ーフロー電気泳動素子の一例を示す図である。
【図5】 本発明の他の実施例(第2実施例)に係る電
気泳動装置を示すもので、同例での要部の説明に供する
図である。
【図6】 本発明のさらに他の実施例(第3実施例)に
係る電気泳動装置を示すもので、同例での要部の説明に
供する図である。
【符号の説明】
10 フリーフロー電気泳動素子 10a ガラス基板 11 泳動分離槽 12 支持液注入口 13 分離液抽出口 14 サンプル注入口 15 電極 26 保持台 37 廃液バット 37a 液管 48 分取機構 49 サンプルカップ 50 サンプルカップホルダー 51 空間(長孔) 61 ヒートブロック(サンプルカップホルダー) 100 電気泳動装置 101 本体部 102,102A,102B サンプリング装置 103 電圧印加用電源 104 制御用コンピュータ 104a ディスプレイ部 105 サンプルストッカー 105a 容器 106 送液ポンプ 106a 液管 107 サンプリング機構 108 サンプリング液注入機構 108a 液管 109 分離抽出機構 110 コード 120 観察機構 121 励起用光源 122 ダイクロイックミラー 123 吸収フィルタ 124 CCDカメラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フリーフロー電気泳動素子を有し、該フ
    リーフロー電気泳動素子からの分離液の流出口の下部に
    サンプルカップが配置され、該サンプルカップを保持す
    る部位を該フリーフロー電気泳動素子に対して進退可能
    に移動させる機構を有することを特徴とする電気泳動装
    置。
  2. 【請求項2】 前記フリーフロー電気泳動素子が装置上
    部部分に配置され、該フリーフロー電気泳動素子におけ
    る流れを観察するカメラを備える観察手段を有する、こ
    とを特徴とする請求項1記載の電気泳動装置。
  3. 【請求項3】 前記サンプルカップを保持する部位がヒ
    ートブロックにて構成されている、ことを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の電気泳動装置。
  4. 【請求項4】 液体が接液する部品が非金属で構成され
    ている、ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のい
    ずれかに記載の電気泳動装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 フリーフロー電気泳動の用に供する電圧印加用電源が他
    の機構とは独立している、ことを特徴とする電気泳動装
    置。
JP33607699A 1999-11-26 1999-11-26 電気泳動装置 Withdrawn JP2001153841A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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