JP2001153007A - スタータ - Google Patents

スタータ

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JP2001153007A
JP2001153007A JP33154699A JP33154699A JP2001153007A JP 2001153007 A JP2001153007 A JP 2001153007A JP 33154699 A JP33154699 A JP 33154699A JP 33154699 A JP33154699 A JP 33154699A JP 2001153007 A JP2001153007 A JP 2001153007A
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coil
starter
switch
control element
current control
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JP33154699A
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Masahiro So
正浩 宗
Mikio Saito
幹男 齋藤
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Denso Corp
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Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キースイッチを巡る配線を小型軽量化および
コストダウンするとともに、信頼性が向上したエンジン
スタータを提供すること。 【解決手段】 本発明のエンジンスタータ100は、マ
グネットスイッチ1とスタータモータ2とを有する。マ
グネットスイッチ1には、メイン端子11とコネクティ
ング端子12とをもつメインスイッチ10と、メインス
イッチ10を開閉するプランジャ13およびコイル14
とに加えて、コイル電流制御素子15が備わっている。
コイル電流制御素子15は、MOS−FETであって、
キースイッチKからの入力信号に基づき、メイン端子1
1からコイル14への通電をオンオフする。入力信号の
電流は微弱でよいから、信号線Lは細くて軽いもので済
み、接続抵抗の影響も受けにくくなって、配線の小型軽
量化およびコストダウンと、エンジンスタータ100自
体の信頼性向上とが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンをスター
タモータの回転力で始動するスタータの技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の技術としては、特開昭59−18
5869号公報や特開昭57−210533号公報など
に開示されたマグネットスイッチをもつスタータが公知
である。
【0003】従来技術による自動車用のスタータ10
0’は、図5に示すように、バッテリBの正端子に接続
されたマグネットスイッチ1’と、マグネットスイッチ
1’を介して電力が供給されるスタータモータ(直流モ
ータ)2とを有する。
【0004】マグネットスイッチ1’は、バッテリBに
接続されるメイン端子11と、スタータモータ2に接続
されたコネクティング端子12と、プランジャ13の一
端に保持された可動接点とを主要機能要素としたメイン
スイッチ10をもつ。マグネットスイッチ1’はさら
に、メインスイッチ10を開閉するプランジャ13と、
プランジャ13を吸引するプルインコイルおよびホール
ディングコイルからなるコイル14とをもつ。そして、
コイル14は、50番端子に接続されている。
【0005】一方、スタータ100’の外部では、エン
ジンルームのバッテリBの正端子から運転席のキースイ
ッチK’を介して50番端子に至るまで、コイル配線
L’が延びている。
【0006】それゆえ、キースイッチK’が閉じられる
と、キースイッチK’、コイル配線L’および50番端
子を介して、バッテリBから電流がコイル14に流れ
る。すると、コイル14は磁気吸引力を生じてプランジ
ャ13を吸引し、メインスイッチ10を閉じる。その結
果、メインスイッチ10を介してスタータモータ2に大
電流が流れ、スタータモータ2が大出力で回転してエン
ジンを始動するに至る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来技術では、プランジャ13を吸引してメインスイッ
チ10を閉じるのに十分な磁気吸引力をコイル14が発
揮することができるように、キースイッチK’およびコ
イル配線L’にある程度大きな電流を流す必要がある。
ここで、通常のガソリンエンジンを搭載した乗用車で
は、この電流は十数A程度である。すなわち、前述のキ
ースイッチK’、コイル配線L’および50番端子は、
この程度の大きさの電流に対し十分な安全性をもって耐
えることができるように、大きく太くして十分大きな電
流容量を持つように設計されていなければならない。
【0008】その結果、前述のキースイッチK’、コイ
ル配線L’および50番端子は、ある程度は太く大きく
重くならざるを得ないので、これらの小型軽量化は困難
である。また、同様の理由で、これらのコストダウンも
困難である。
【0009】そればかりではなく、コイル配線L’と5
0番端子とのつなぎ目などで錆が出て接続抵抗が増した
り、高温など様々な環境劣化によってコイル配線L’な
どの抵抗が増大することがある。そして、あまり抵抗が
増大するとコイル14に流れる電流が減り、コイル14
が十分な磁気吸引力を発揮できなくなってメインスイッ
チ10が作動不良を起こし、その結果、スタータ10
0’の信頼性が低下することもある。
【0010】そこで本発明は、キースイッチを巡る配線
を小型軽量化およびコストダウンすることができるとと
もに、信頼性を向上させることができるスタータを提供
することを解決すべき課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、発明者は以下の手段を発明した。
【0012】(第1手段)本発明の第1手段は、請求項
1記載のスタータである。
【0013】すなわち、本手段のスタータにおいては、
マグネットスイッチは、メイン端子からコイルへの通電
を入力信号によってオンオフするコイル電流制御素子を
もつことを特徴とする。
【0014】本手段では、スタータモータへの電流は、
メインスイッチの開閉によってON/OFFされるが、
メインスイッチの開閉を行うプランジャを吸引するコイ
ルには、コイル電流制御素子によって通電が制御されて
いる。すなわち、コイル電流制御素子は、入力信号に基
づいてメイン端子からコイルへの通電をON/OFF
し、もってメインスイッチの開閉を行う。
【0015】ここで、コイル電流制御素子としては、次
の第2手段の項で述べるように半導体スイッチング素子
であることが現段階では望ましいが、リレーなどその他
のスイッチング手段であってもよいものとする。また、
コイル電流制御素子への入力信号は、電気信号であって
もよいし、光信号など電気信号以外の信号であってもよ
い。なお、本手段のスタータが自動車に搭載される場合
には、運転席のキースイッチから信号線を経て入力信号
が操作されるが、スタータが自動車用とは限らない場合
には、キースイッチや信号線は必須ではない。念のため
に申し上げると、自動車用のスタータであっても、キー
スイッチや信号線は本手段のスタータの必須構成要件で
はない。
【0016】さらに、コイル電流制御素子は、メイン端
子からコイルへの通電をON/OFFするとしている
が、メイン端子から直接に電流を取り出すように接続さ
れている必要はない。すなわち、短距離でメイン端子と
コイルとが接続されるようにコイル電流制御素子は配設
されていればよく、端的に言えば本手段のスタータの内
部でメイン端子とコイルとの接続がコイル電流制御素子
によって制御されるように接続されていればよいものと
する。なお、仮にメイン端子、コイルおよびコイル電流
制御素子を接続する配線の一部が本手段のスタータのフ
レームから外へはみ出していても、その配線は本手段の
スタータの一部であり内部にあるものと見なす。
【0017】すると本手段では、バッテリから(あるい
はメイン端子から)キースイッチを経てコイル電流制御
素子に至る信号線は、仮に電線であるとすると、電流の
量が桁違いに小さい信号線で足りる。すなわち、バッテ
リから(あるいはメイン端子から)キースイッチを経て
コイルに至る太い配線は不要になり、キースイッチの接
点の電流容量も小さくて済む。また、信号線の接続部分
にも大電流が流れないで済むので、小さく簡素な接続方
式で済む。
【0018】すなわち、本手段のスタータの構成では、
コイルに流す比較的大きな電流は、メイン端子とコイル
とコイル電流制御素子とを接続する短い配線に流れるだ
けである。それゆえ、電流容量の大きな電線を長く配設
し、エンジンルームから運転席のキースイッチを経てま
たエンジンルームのスタータに接続するような太くて重
い配線が不要になる。そして、その代わりに入力信号を
伝達するための細くて軽い信号線が配設されるようにな
る。
【0019】その結果、電流容量の大きな太くて重い電
線からの重量、容量およびコストから、細くて軽い信号
線のそれらを引いた分だけ、小型軽量化およびコストダ
ウンをすることが可能になる。ここで、コイル電流制御
素子は価格が比較的安価であり小型軽量であるうえ、メ
イン端子とコイルとコイル電流制御素子とを接続する配
線も十分に短いので、いずれも小型軽量化およびコスト
ダウンの妨げなることはほとんどない。
【0020】そればかりではなく、入力信号が電圧信号
であるとすれば、信号線のもつ抵抗がある程度大きくな
っても、信号線は主に電圧を伝達できればよく信号線に
大電流を流すことは要求されないので、コイル電流制御
素子は高い信頼性をもって作動する。その結果、信号線
からの入力信号があれば、コイル電流制御素子が確実に
作動してコイルは規定の磁気吸引力を発揮するので、メ
インスイッチも確実に作動する。信号線が光ファイバな
ど電線以外の信号線であれば、さらに信頼性が向上する
可能性が大きい。
【0021】したがって、本手段のスタータによれば、
キースイッチを巡る配線を小型軽量化およびコストダウ
ンすることができるとともに、信頼性を向上させること
ができるという効果がある。
【0022】(第2手段)本発明の第2手段は、請求項
2記載のスタータである。
【0023】すなわち本手段では、コイル電流制御素子
として半導体スイッチング素子が採用されている。半導
体スイッチング素子としては、パワートランジスタ、F
ETおよびIGBTなどのトランジスタの類が代表的で
ある。また、ゲート電流を入力とするトランジスタだけ
ではなく、フォトトランジスタとFET等とを組み合わ
せて、光信号を入力信号とした半導体スイッチング素子
を採用することも可能である。
【0024】以下、入力信号が電気信号である半導体ス
イッチング素子をコイル電流制御素子として採用した場
合について作用効果を述べる。
【0025】プランジャを吸引するコイル電流を半導体
スイッチング素子に流すことに必要な半導体スイッチン
グ素子のゲート電流は、コイル電流よりも桁違いに小さ
く、たとえば百分の一程度である。それゆえ、信号線は
極めて細くて軽いリード線で構成でき、小型軽量化およ
びコストダウンの効果が大きい。また、半導体スイッチ
ング素子は、リレーなどと違って機械的な接点をもたず
ソリッドステートであるので、極めて信頼性が高い。
【0026】したがって本手段によれば、前述の第1手
段の効果がさらに強化されるという効果がある。
【0027】(第3手段)本発明の第3手段は、請求項
3記載のスタータである。
【0028】本手段では、入力信号は、キースイッチを
介して通電される電気信号であるので、在来の車種に対
しても改造が容易であり、マイナーモデルチェンジの折
りに実施することもできる。また、構成が簡素であるの
で、やはり信頼性が高い。
【0029】したがって本手段によれば、前述の第1手
段または第2手段の効果に加えて、在来の車種に対して
も改造が容易であるという効果がある。
【0030】(第4手段)本発明の第4手段は、請求項
4記載のスタータである。
【0031】本手段では、マグネットスイッチは、キー
スイッチからの電気信号と所定の条件とに基づいて入力
信号を制御する制御回路をもつので、スタータモータの
より高度な制御が可能になる。たとえば、スタータモー
タの作動時間を検出して所定時間を超えてスタータモー
タを駆動させないようにし、スタータモータの過熱を予
防することができる。また、プランジャがピニオンを押
し出してエンジンのリングギヤに係合させる型のスター
タでは、メインスイッチが閉じるまでチョッパ等でコイ
ルの磁気吸引力を調整し、ピニオンをゆっくりとエンジ
ンのリングギヤに当接させるようにすることもできる。
あるいは、回転数センサやスタータモータの温度センサ
を設けてこれらのセンサからの入力信号を制御回路に取
り込めば、過回転による遠心破損を予防したり、過熱に
よる焼損をより有効に予防したりすることも可能にな
る。
【0032】したがって本手段によれば、前述の第1手
段または第2手段の効果に加えて、スタータモータのよ
り高度な制御が可能になり、スタータの信頼性をさらに
向上させることができるようになるという効果がある。
【0033】(第5手段)本発明の第5手段は、請求項
5記載のスタータである。
【0034】すなわち、本手段では、コイルは、一端が
メイン端子およびコネクティング端子のうち一方に接続
され、他端がコイル電流制御素子を介してメイン端子お
よびコネクティング端子のうち他方に接続されている。
ここで、コネクティング端子に接続されているというこ
とは、スタータモータの正端子に接続されていることと
電気的に等価である。
【0035】それゆえ、コイルはスタータモータの端子
にアースされているので、コイルに通電を始めた段階で
スタータモータにはコイルに流れた電流が流れ、比較的
弱い電力でスタータモータがゆっくりと回転を始める。
その結果、ピニオンが飛び出してエンジンのリングギヤ
に噛み合う形式のスタータでは、ピニオンとリングギヤ
との噛み合い衝撃が減り、騒音や衝撃が減るとともに、
ピニオンおよびリングギヤがいっそう長持ちするように
なる。また、スタータモータも衝撃荷重が減る分だけよ
り長持ちするようになる。
【0036】したがって本手段によれば、前述の第1手
段ないし第4手段の効果に加えて、ピニオンとリングギ
ヤとの噛み合い衝撃が減って騒音が減り、スタータモー
タおよびギヤがいっそう長持ちするようになるという効
果がある。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明のスタータの実施の形態に
ついては、当業者に実施可能な理解が得られるよう、以
下の実施例で明確かつ十分に説明する。
【0038】[実施例1] (実施例1の構成)本発明の実施例1としてのスタータ
100は、図1に示すように、大きく分けてマグネット
スイッチ1およびスタータモータ2からなる。ここで、
図1は回路図であり、本実施例のスタータ100が通常
のピストンエンジンを搭載した自動車に取り付けられた
状態で描かれている。
【0039】マグネットスイッチ1は、正負の端子1
1,12をもつメインスイッチ10と、メインスイッチ
10を開閉するプランジャ13と、プランジャ13を吸
引するコイル14とをもつ。ここで、メインスイッチ1
0は、直流電源としてのバッテリBの正端子に接続され
たメイン端子11と、スタータモータ2に接続されてい
るコネクティング端子12とをもつ。プランジャ13の
メインスイッチ10側の一端には可動接点(図略)が固
定されており、プランジャ13がコイル14に吸引され
ると、この可動接点が正負の端子11,12を互いに接
続してメインスイッチ10が閉じられる。
【0040】一方、プランジャ13の他端にはドライブ
レバー(図略)が接続されており、コイル14にプラン
ジャ13が吸引される際には、プランジャ13に作用す
る磁気吸引力をもってこのドライブレバーが傾く。そし
てドライブレバーは、梃子のようにしてスタータモータ
2に駆動されるピニオンをエンジン側のリングギヤ(い
ずれも図略)に向かって突出させる。
【0041】マグネットスイッチ1はいわゆる2コイル
型であって、コイル14は、プランジャ13を吸引する
プルインコイルと、吸引されたプランジャを保持するホ
ールディングコイルとからなる。
【0042】スタータモータ2は直流モータであって、
メインスイッチ10が閉じられるとバッテリBからメイ
ンスイッチ10を介して大電流が供給され、ピニオンギ
ヤを回転駆動してエンジンを始動するようになってい
る。
【0043】本実施例のスタータ100の特徴は、マグ
ネットスイッチ1が、メイン端子11からコイル14へ
の通電を入力信号によってオンオフするコイル電流制御
素子15をもつことである。コイル電流制御素子15
は、マグネットスイッチ1のフレームのうちメイン端子
11に隣接する部分に形成された小さな内部空間に収容
されており、コイル電流制御素子15の一端はメイン端
子11に、他端はコイル14の中間部に接続されてい
る。
【0044】すなわち、コイル電流制御素子15がコイ
ル14のうちプルインコイルに電流を供給するコイルリ
ードは、マグネットスイッチ1のメイン端子11からコ
イル電流制御素子を介してプルインコイルとホールディ
ングコイルとの接続部にまで延びている。ここで、コイ
ル電流制御素子15はメイン端子11にもコイル14に
も近接して配設されているので、コイルリードはごく短
い。
【0045】コイル電流制御素子15としては、半導体
スイッチング素子であるMOS−FETを採用し、その
ゲート電圧はキースイッチKを介してバッテリBの正端
子から与えられるように信号線Lが接続されている。す
なわち、信号線Lは、バッテリBの正端子からメインス
イッチ10のメイン端子11までの間の太い配線のどこ
かから分岐した細い信号用の被覆電線である。信号線L
は、エンジンルーム内から運転席のキースイッチKを経
て再びエンジンルームのスタータ100にまで延在し、
従来技術のコイル配線L’と同程度に長い。ただし、信
号線Lは従来技術のコイル配線L’よりも二桁程度小さ
な電流しか流さないでよいので、長さの割には極めて軽
く安価である。
【0046】また、同様の理由でキースイッチKの接点
が小型軽量化されており、キースイッチKも小型軽量化
およびコストダウンされている。さらに、コイル電流制
御素子15の入力信号は、キースイッチKを介して通電
される電気信号であるから、在来の自動車にほとんど改
造を加える必要なしに、従来のスタータから本実施例の
スタータ100へと換装することができる。
【0047】(実施例1の作用効果)本実施例のスター
タ100は、以上のように構成されているので、以下の
ような作用効果を発揮する。
【0048】前述のように、本実施例のスタータ100
では、プルインコイル作動時のコイル14への電流は、
メイン端子11およびコイル14の近傍に配設されたコ
イル電流制御素子15を介してごく短いコイルリードを
通じて供給される。コイル電流制御素子15を制御する
入力信号は、ごく細くて軽い信号線Lを通じてバッテリ
BからキースイッチKを経てコイル電流制御素子15の
ベース端子に印加される。その他の点においては、マグ
ネットスイッチ1およびスタータモータ2の作用は、通
常の2コイル式のマグネットスイッチ1’をもつスター
タ100’(図5参照)の作用と同様である。
【0049】前述のように、本実施例のスタータ100
では、バッテリBの正端子の配線からキースイッチKを
経てコイル電流制御素子15に至る信号線Lは、細くて
軽いリード線で事足りる。それゆえ、キースイッチKを
経てコイル14に至る太いコイル配線L’(図5参照)
は不要になり、キースイッチKの接点の電流容量も小さ
くて済む。また、信号線Lの接続部分にも大電流が流れ
ないで済むので、信号線Lの各接続部もコンパクトで簡
素になる。
【0050】その結果、電流容量の大きな太くて重いコ
イル配線L’(図5参照)からの重量、容量およびコス
トから、細くて軽い信号線Lのそれらを引いた分だけ、
小型軽量化およびコストダウンをすることが可能にな
る。ここで、コイル電流制御素子15は価格が比較的安
価であり小型軽量であるうえに、前述のコイルリードも
ごく短いので、いずれをとっても小型軽量化およびコス
トダウンの妨げにはあまりならない。
【0051】そればかりではなく、入力信号は主に電圧
信号であって電流容量が少なくて済むから、信号線Lの
もつ抵抗がある程度大きくなっても、コイル電流制御素
子15は高い信頼性をもって作動する。その結果、信号
線Lからの入力信号があれば、コイル電流制御素子15
が確実に作動してコイル14は規定の磁気吸引力を発揮
するので、メインスイッチ10も確実に作動する。ま
た、コイル電流制御素子15はMOS−FETであり、
可動部をもたないソリッドステートであるから、信頼性
は極めて高い。
【0052】したがって、本実施例のスタータ100に
よれば、キースイッチKを巡る配線を大幅に小型軽量化
およびコストダウンすることができるとともに、信頼性
を向上させることができるという効果がある。
【0053】そればかりではなく、入力信号はキースイ
ッチKを介して通電される電気信号であるので、在来の
車種に対しても改造が容易であり、自動車のマイナーモ
デルチェンジの折りに実施することもできる。したがっ
て、本実施例のスタータ100によれば、在来の車種に
搭載することが極めて容易であり、自動車の設計変更や
製造設備変更に伴うコストも節約できるという効果があ
る。
【0054】[実施例2] (実施例2の構成)本実施例のスタータ100の構成
は、図2に示すように、マグネットスイッチ1に付設さ
れキースイッチKからの電気信号と所定の条件とに基づ
いて入力信号を制御する制御回路16がある点で実施例
1と異なる。
【0055】すなわち、本実施例のスタータ100は、
マグネットスイッチ1のメイン端子11とコイル14と
に近接してフレームに内部空間が形成されており、この
内部空間に前述のコイル電流制御素子15と一緒に制御
回路16が収容されている。制御回路16は、デジタル
演算回路をもったマイクロコンピュータであり、キース
イッチKからの電気信号と所定の条件とに基づいて、所
定電圧の入力信号をコイル電流制御素子15のゲート端
子に印加する機能を持つ。
【0056】制御回路16は、コイル電流制御素子15
のゲートに入力信号を印加している時間を計測するタイ
マーをもつ。また、制御回路16にはA/D変換器など
の入力端子があり、各所に設けられた各種センサからの
信号を取り込めるようになっている。
【0057】すなわち、スタータモータ2には、シャン
ト抵抗を挿置してスタータモータ2に流れた電流を計測
する電流センサ(図略)と、サーミスタ温度センサ(図
略)とが取り付けられており、スタータモータ2の温度
と電流とが制御回路16によってモニターされている。
また、既存のエンジン回転数センサからの出力が分岐さ
れて制御回路16に取り込まれ、制御回路16によって
エンジン回転数もモニターされている。
【0058】そればかりではなく、制御回路16は、入
力電圧が異常に高かった場合に自らの回路を保護すると
ともにコイル電流制御素子15への入力信号の電圧も適
正に制限する保護回路(図略)をもつ。また、制御回路
16は、スタータ100の運転初期などに、必要に応じ
て所定のデューティ比で入力信号をON/OFFするチ
ョッパ回路(図略)をもつ。
【0059】(実施例2の作用効果)本実施例のスター
タ100は、前述のようにマグネットスイッチ1に制御
回路16をもっているので、実施例1と同様な作用効果
が得られるほかに、スタータモータ2のより高度な制御
が可能になる。
【0060】すなわち、本実施例のスタータ100で
は、制御回路16に次のような機能が備わっている。
【0061】第一に、制御回路16は、キースイッチK
からの入力信号が電磁パルスなど何らかの不具合で高電
圧になった場合にも、保護回路によって自らの回路を保
護する。これとともに、制御回路16は、コイル電流制
御素子15のゲートに入力信号が適正な電圧でかかるよ
うにする。その結果、高電圧の印加に起因するコイル電
流制御素子15および制御回路16の故障が防止され、
スタータ100の信頼性が高まる。
【0062】第二に、制御回路16は、タイマーによっ
て計時することにより、コイル電流制御素子15への入
力信号を高電位にする時間を所定時間以内(例えば十秒
以内)に制限し、連続運転によるスタータモータ2の過
熱焼損を防止する。
【0063】第三に、制御回路16は、エンジン回転数
を検出し、同回転数が所定値に達したら入力信号を低電
位にしてメインスイッチ10を開き、スタータモータ2
への通電を停止させる。その結果、運転者のミスなどに
より、エンジンがかかって十分に高い回転数になってい
るにもかかわらずスタータモータ2に通電が続けられる
ような事態が回避され、過回転によるスタータモータ2
の遠心破壊を防止することができる。また、すでにエン
ジンがかかっているにもかかわらず、誤ってキースイッ
チKを閉じてしまった場合にも、コイル14への通電が
行われないので、ピニオンが回転中のリングギヤとがぶ
つかって異音や振動を発生するようなこともない。
【0064】第四に、制御回路16は、スタータモータ
2に流れる電流を検知し、電流が所定の安全範囲を逸脱
した場合にはメインスイッチ10を開けてスタータモー
タ2への通電を停止させる。すなわち、スタータモータ
2の回転数が上がってくるとスタータモータ2に流れる
電流は減ってくるので、同電流が所定値以下になったら
スタータモータ2への通電を停止し、過回転によるスタ
ータモータ2の遠心破壊を防止する。逆に、スタータモ
ータ2に短絡等の異常があり、正常な起動電流の範囲を
超えて大電流がスタータモータ2に流れた場合にも、ス
タータモータ2への通電を停止してスタータモータ2の
過熱焼損を防止する。
【0065】第五に、制御回路16は、スタータモータ
2の温度をモニターしており、同温度が所定値を越えた
ら、メインスイッチ10を開いたままにして閉じず、ス
タータモータ2の過熱焼損を防止する。
【0066】第六に、制御回路16は、キースイッチK
が閉じてからメインスイッチ10が閉じてスタータモー
タ2に大電流が流れるまで、コイル電流制御素子15へ
の入力信号をチョッパ回路で細かくON/OFFする。
すると、コイル14の磁気吸引力が適正に低減され、プ
ランジャ13がコイル14に吸引される速度が緩やかに
なってプランジャ13によって押し出されるピニオンが
ゆっくりと突出する。その結果、ピニオンとリングギヤ
とは穏やかに当接して係合するので、ピニオンおよびリ
ングギヤが保護されるとともに、両者の係合が安定して
得られるようになる。
【0067】したがって本実施例によれば、以上のよう
な制御回路16の機能によって、マグネットスイッチ1
およびスタータモータ2のより高度な制御が可能にな
る。その結果、実施例1とほぼ同様の効果が得られるば
かりではなく、制御回路16に要するわずかのコストア
ップだけで、スタータ100の信頼性をさらに向上させ
ることができるという効果がある。
【0068】(実施例2の変形態様1)本実施例の変形
態様1として、前述の制御回路16の機能を運用実態に
合わせて、適正に選択して減らしたり逆に付加したりし
たスタータ100の変形態様が可能である。付加する機
能としては、例えばマグネットスイッチ1のコイル14
の温度をモニターして過熱焼損しないようにする機能な
どを挙げることができる。
【0069】[実施例3] (実施例3の構成)本発明の実施例3としてのスタータ
100は、図3に示すように、前述の実施例1と異なっ
て1コイル型のマグネットスイッチ1を採用している。
マグネットスイッチ1のコイル14’は、一端でメイン
端子11に接続されており、他端でコイル電流制御素子
15を介してアースされている。
【0070】プランジャ13およびコイル14’には、
ピニオン(図略)を押し出す作用はないので、コイル1
4’はプランジャ13をしてメインスイッチ10を開閉
させるだけの磁気吸引力があればよい。それゆえ、本実
施例のスタータ100には、実施例1と異なり、ピニオ
ンをプランジャ13で押し出すためのドライブレバーは
備わっていない。本発明の説明に必要な構成において
は、本実施例のスタータ100の構成は、その他の点で
は実施例1とおおむね同様である。
【0071】(実施例3の作用効果)本実施例のスター
タ100においては、マグネットスイッチ1の構成は、
通常の1コイル型のマグネットスイッチ1と異なり、コ
イル14’の他端からアースに至るまでのコイルリード
がほとんどない。すなわち、コイル14’の他端がコイ
ル電流制御素子15の正端子に接続され、コイル電流制
御素子15の負端子は直接フレームにアースされている
ので、コイル14’からコイル電流制御素子15を経て
アースされるまでのリード線はないに等しい。それゆ
え、ある程度大きな電流に耐える太くて重いコイルリー
ドを、エンジンルームから運転席のキースイッチKを介
して再びエンジンルームのスタータにまで引き回す必要
はなくなる。その代わり、実施例1と同様に微弱な電流
を流すだけの信号線Lを電流容量の小さなキースイッチ
Kを経由して引き回すだけでよい。
【0072】したがって、本実施例のスタータ100に
よれば、実施例1と同様に、コイルリードと信号線Lと
の違いの分だけ、小型軽量化およびコストダウンができ
るという効果がある。
【0073】また、信号線Lはコイル電流制御素子15
を開閉するだけのゲート電圧を伝達できればよく、ゲー
ト電流は微弱であるので、マグネットスイッチ1は信号
線Lの接続抵抗に対しても鋭敏でなくなる。それゆえ、
従来技術と異なってコイルリードの抵抗の増大にマグネ
ットスイッチ1が鋭敏でなくなり、マグネットスイッチ
1の作動の信頼性が増すので、やはり実施例1と同様に
スタータ100の信頼性が向上する。
【0074】(実施例3の変形態様1)本実施例の変形
態様1として、コイル電流制御素子15がメイン端子1
1とコイル14との間に挿置されているマグネットスイ
ッチ1をもつスタータ100の実施が可能である。本変
形態様によっても、実施例3と同様の作用効果が得られ
る。
【0075】(実施例3の変形態様2)本実施例の変形
態様2として、実施例1に対する実施例2およびその変
形態様1に対応して制御回路16(図2参照)をもつス
タータ100の実施が可能である。本変形態様によって
も、実施例3と同様の作用効果に加えて、実施例1に対
する実施例2およびその変形態様1に相当する効果が得
られる。
【0076】もちろん、前述の本実施例の変形態様1に
対しても、本変形態様に相当する変形態様を実施するこ
とも可能であり、その場合にも本変形態様と同様の作用
効果が得られる。
【0077】[実施例4] (実施例4の構成)本発明の実施例4としてのスタータ
100は、前述の実施例3でコイル電流制御素子15の
負端子を直接フレームにアースしていたが、その代わり
に図4に示すようにスタータモータ2の正端子側に接続
したものである。
【0078】実際には、コイル14’は、一端がメイン
端子11に接続され、他端がコイル電流制御素子15を
介してコネクティング端子12に接続されている。それ
ゆえ、コイルリードはマグネットスイッチ1の中だけを
通っており、極めて短い。一方、キースイッチKを巡る
信号線Lは実施例3と同様に長いが、やはり実施例3と
同様に細くて軽い被覆導線が使用されている。
【0079】(実施例4の作用効果)本実施例のスター
タ100では、コイル14’に通電を始めた段階でスタ
ータモータ2にはコイル14’に流れた電流が流れ、比
較的弱い電力でスタータモータ2がゆっくりと回転を始
める。それゆえ、ピニオン(図略)が飛び出してエンジ
ンのリングギヤに噛み合う際の噛み合い衝撃が減り、騒
音や衝撃が減るとともに、ピニオンおよびリングギヤが
いっそう長持ちするようになる。また、スタータモータ
2も衝撃荷重が減る分だけより長持ちするようになる。
【0080】したがって、本実施例のスタータ100に
よれば、前述の実施例3の効果に加えて、ピニオンとリ
ングギヤとの噛み合い衝撃が減って騒音が減るという効
果がある。また、スタータモータ2、ピニオンおよびリ
ングギヤがいっそう長持ちするようになるという効果も
ある。
【0081】(実施例4の変形態様1,2)本実施例の
変形態様1,2として、前述の実施例3に対するその変
形態様1,2にそれぞれ相当するスタータ100の実施
が可能であり、本実施例の効果に加えてそれぞれに特有
の作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1としてのスタータの構成を示す回路
【図2】 実施例2としてのスタータの構成を示す回路
【図3】 実施例3としてのスタータの構成を示す回路
【図4】 実施例4としてのスタータの構成を示す回路
【図5】 従来技術によるスタータの構成を示す回路図
【符号の説明】
100:スタータ 1:マグネットスイッチ 11:メイン端子 12:コネクティング端子 13:プランジャ 14,14’:コイル 15:コイル電流制御素子(MOS−FET) 16:制御回路(マイクロコンピュータ) 2:スタータモータ(直流モータ) B:バッテリ(電源として) K:キースイッチ
L:信号線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源に接続されるメイン端子とスタータモ
    ータに接続されたコネクティング端子とをもつメインス
    イッチと、このメインスイッチを開閉するプランジャ
    と、このプランジャを吸引するコイルとをもつマグネッ
    トスイッチと、 このメインスイッチを介して電力が供給されるスタータ
    モータと、を有するスタータにおいて、 前記マグネットスイッチは、前記メイン端子から前記コ
    イルへの通電を入力信号によってオンオフするコイル電
    流制御素子をもつことを特徴とする、 スタータ
  2. 【請求項2】前記コイル電流制御素子は、半導体スイッ
    チング素子である、 請求項1記載のスタータ。
  3. 【請求項3】前記入力信号は、キースイッチを介して通
    電される電気信号である、 請求項1〜2のうちいずれかに記載のスタータ。
  4. 【請求項4】前記マグネットスイッチは、キースイッチ
    からの電気信号と所定の条件とに基づいて前記入力信号
    を制御する制御回路をもつ、 請求項1〜2のうちいずれかに記載のスタータ。
  5. 【請求項5】前記コイルは、一端が前記メイン端子およ
    び前記コネクティング端子のうち一方に接続され、他端
    が前記コイル電流制御素子を介して他方に接続されてい
    る、 請求項1〜4のうちいずれかに記載のスタータ。
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