JP2001152463A - 人工地盤 - Google Patents

人工地盤

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JP2001152463A
JP2001152463A JP33407099A JP33407099A JP2001152463A JP 2001152463 A JP2001152463 A JP 2001152463A JP 33407099 A JP33407099 A JP 33407099A JP 33407099 A JP33407099 A JP 33407099A JP 2001152463 A JP2001152463 A JP 2001152463A
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JP
Japan
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seismic isolation
building
isolation device
ground
artificial ground
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Pending
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JP33407099A
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English (en)
Inventor
Akimichi Miyamoto
明倫 宮本
Yoshitaka Takeuchi
義高 竹内
Takahiro Somaki
孝裕 杣木
Saori Takami
さおり 高見
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物の追加建設や増改築等の変更があった場
合にも免震性能を維持することが可能な人工地盤を提供
する。 【解決手段】 人工地盤10は、地面12に敷設された
下部基礎板14と、下部基礎板14上に設置された免震
装置16と、免震装置16により支持された上部基礎板
18とにより構成される。免震装置16には、人工地盤
10自体に対応して設けた基本免震装置16Aと、上部
基礎板18上に建築された建物28に対応する追加免震
装置16Bとがある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、免震構造を有する
人工地盤に係り、特に、建物の追加・変更等を行った場
合に免震性能を維持するうえで好適な人工地盤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平1−16902
2号公報、特開平9−170241号公報、および特開
平11−190149号公報等に開示される如く、免震
構造を有する人工地盤が知られている。これら公報に開
示された人工地盤は、地面上に積層免震ゴム等の免震装
置を設置し、この免震装置を介して人工的な地盤を支持
することにより構成されている。かかる構成によれば、
地面から人工地盤へ伝達される振動が免震装置により減
衰されることで、人工地盤上に建設された建物を地震災
害から保護することが可能となる。また、人工地盤の下
の空間を、水道・ガス・電気などのライフラインや通信
網の設置スペース、非常時の避難場所、および非常用食
料の備蓄倉庫等として利用できるため、災害発生時にお
ける避難・救援の拠点としても有効に機能させることが
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】免震構造を有する人工
地盤において、その免震性能を最適なものとするには、
人工地盤に建築される建物の重量分布を考慮して免震装
置の特性および配置を設定する必要がある。したがっ
て、人工地盤の構築後に人工地盤上に建物を追加建築し
た場合には、人工地盤上の建物の重量分布が変化するの
で、人工地盤の最適な免震性能を維持すべく、建物の追
加に応じて免震装置の追加や配置変更等の措置を講ずる
ことが必要である。また、建物の増改築や撤去により重
量分布が変化した場合も同様である。しかしながら、上
記各公報に開示される人工地盤の何れにおいても、人工
地盤の構築後に、建物の追加等に伴って免震装置の追加
や配置変更等を行うことは何ら開示されていない。この
点、上記公報に開示される従来の人工地盤は、人工地盤
上に建物を追加した場合等に初期の免震性能を維持する
うえで適切な構成ではなかった。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、建物の追加建設や増改築等の変更があった場合に
も免震性能を維持することが可能な人工地盤を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、免震装置と、該免震装置を介して支持
された地盤板とを有する人工地盤であって、前記地盤板
上に建設された建物の夫々に対応して設けられた建物用
免震装置を含む人工地盤により達成される。
【0006】請求項1記載の発明によれば、地盤板上に
建設された建物の夫々に対応した建物用免震装置が設け
られるので、地盤板上の建物の分布が変化した場合にも
常に適正な免震性能を維持できる。
【0007】また、上記の目的は、請求項2に記載する
如く、免震装置と、該免震装置を介して支持された地盤
板とを有する人工地盤であって、前記地盤板上に建設さ
れるべき建物に対応する建物用免震装置の追加、交換、
移動、調整、または撤去を行う手段を設けた人工地盤に
よっても達成される。
【0008】請求項2記載の発明によれば、建物用免震
装置の追加、交換、調整、および撤去を行えるので、地
盤板上における建物の追加、変更、撤去等に対応して免
震装置の追加等を行うことで、地盤板上の建物の分布の
変化にかかわらず、常に適正な免震性能を維持できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照して説明する。
【0010】図1および図2は、それぞれ、本発明の一
実施形態である人工地盤10並びにこれに付帯して設け
られた各種の施設を示す鳥瞰図および断面図である。
【0011】図1および図2に示す如く、人工地盤10
は、地面12の上に敷設された下部基礎板14と、下部
基礎板14上に設置された複数の免震装置16と、免震
装置16上に支持された上部基礎板18とにより構成さ
れている。上部基礎板18は所定の寸法(例えば100
m×100m)を有しており、この上部基礎板18が複
数隣接して設けられることにより、複数の免震領域が画
成されている。下部基礎板14と上部基礎板18との間
には、地盤下空間19が形成されている。なお、図1に
おいては、地盤下空間19の内部の状況を示すため、上
部基礎板18の図中右前方部を切り欠いて表している。
地盤下空間19は、その内部で作業者が作業できる程度
の十分な高さを有している。したがって、上部基礎板1
8にハッチ等の穴部を設けることで、地盤下空間19に
て免震装置16の追加、交換、移動、調整、撤去等の作
業を行うことができる。また、地面12には、地面12
を補強するための基礎杭20が打設されている。ただ
し、地面12が十分な地盤強度を有する場合は、基礎杭
20を省略してもよい。
【0012】本実施形態では、上記した免震装置16と
して、例えば、ゴムと鋼板とを交互に積層してなる積層
免震ゴムを用いている。積層免震ゴムは縦方向(積層面
に垂直な方向)に高い剛性を有し、横方向(積層面に平
行な方向)に比較的低い剛性を有している。このため、
積層免震ゴムによれば、上部基礎板18の大きな重量を
支持しつつ、地面12から上部基礎板18へ伝達される
水平方向の振動を減衰させることができる。なお、免震
装置16として、積層免震ゴムに代えて例えば油圧式ダ
ンパー等を用いてもよく、また、複数種類の免震装置を
併用してもよい。
【0013】免震装置16には、人工地盤10自体に対
応して設けられた装置(以下、基本免震装置16Aとも
称す)と、人工地盤10上へ建築される建物28に対応
して設けられた装置(以下、追加免震装置16Bとも称
す)とがある。基本免震装置16Aの特性および配置
は、上部基礎板18の重量を考慮して、最適な免震性能
が得られるように設計されている。また、後述の如く、
追加免震装置16Bの特性および配置は、人工地盤10
に建物が建設された際に、人工地盤10の免震性能が維
持されるように設定されている。
【0014】なお、人工地盤10への建物の追加建設は
例えば次のように行われる。すなわち、図2に示す如
く、上部基礎板18には、建物28aの建設が想定され
る位置に開口部18aが設けてあり、建物28aの建設
前は開口部18aをカバーで覆っておく。そして、建物
28aを建設する際には、このカバーを取り外して、建
物28aに対応した追加免震装置16Bを設置した後、
建物28aを追加免震装置16B上に載置し固定する。
なお、建物28aと上部基礎板18とは剛に結合しても
よく、あるいは、フレキシブルな結合部材を介して結合
してもよい。
【0015】地盤下空間19には、人工地盤10への建
物の追加建設を想定して予め水道・ガス・電気等のライ
フライン用設備配管32が取り回されている。このた
め、人工地盤10へ建物を新設する場合には、設備配管
32を建物へ分岐させれば足り、追加した建物へのライ
フラインの供給を容易に行うことができる。
【0016】上記した人工地盤10によれば、地面12
から上部基礎板18へ伝達される振動が免震装置16に
よって減衰される。また、免震装置16の特性を適切に
設定することで、上部基礎板18へ伝達される振動の周
期を建物の一般的な固有振動周期の範囲から外すことが
できる。このため、人工地盤10によれば、その上に設
置された建物28の地震による被害を効果的に防止する
ことができる。
【0017】なお、上記の如く、地盤下空間19は免震
装置16の追加・調整等の作業のため用いられるが、こ
の地盤下空間19を駐車場や、非常時用の物資の備蓄倉
庫等として有効利用することもできる。
【0018】図3および図4は、本実施形態における免
震装置16および設備配管32の配置を模式的に示す平
面図である。図3は、人工地盤10に建物40a、40
bが設けられた状態を示し、また、図4は、人工地盤1
0に更に建物40cが追加して設けられた状態を示して
いる。図3に示す如く、基本免震装置16Aに加えて建
物40a,40bに対応する追加免震装置16Bが設け
られていると共に、設備配管32が分岐管32a,32
bにより建物40a,40bへそれぞれ分岐させられて
いる。更に、図4に示す如く、建物40cが追加される
と、それに対応して追加免震装置16Bが設けられると
共に、設備配管32が分岐管32cにより建物40cへ
分岐させられる。
【0019】図5は、設備配管32の配置を主に示す人
工地盤10の断面図であり、隣接する2つの上部基礎板
18を示している。図5に示す如く、設備配管32は、
隣接する上部基礎板18間において、柔軟性を有するジ
ョイント部42により接続されている。これにより、2
つの上部基礎板18が異なる動きで振動した場合にも、
設備配管32に無理な力が作用して破損が生ずるのを防
止することができる。
【0020】上述の如く、本実施形態では、人工地盤1
0に建物が追加新設されると、その建物に対応した追加
免震装置16Bが設置される。このため、建物の追加に
より人工地盤10上の重量分布が変化しても、その変化
が追加免震装置16Bによって補償されることで、人工
地盤10の免震性能を適正に維持することが可能とな
る。
【0021】図6(a)〜(c)は、追加免震装置16
Bにより免震性能が維持される様子を例示するための図
である。図6(a)に示す如く、人工地盤10上に建物
が建築されていない状態では、基本免震装置16Aによ
り、上部基礎板18は水平方向に並進運動する振動モー
ドのみが生ずるように免震される。この状態で、図6
(b)に示す如く、追加免震装置16Bを設けることな
く建物42を追加すると、重量分布の変化に起因して人
工地盤10の振動特性も変化し、上部基礎板18が回転
運動するような振動モードが生ずるようになる。かかる
状態では、上部基礎板18の振動振幅が大きくなること
で、建物42の耐震性が低下する。また、上部基礎板1
8の振動周期も変化するため、その周期が建物42の固
有振動周期に一致した場合には耐震性を更に悪化させる
ことにもなる。これに対して、本実施形態では、図6
(c)に示す如く、建物42に対応してその底部付近に
追加免震装置16Bが設けられることにより、上部基礎
板18の回転運動が規制されて図6(a)の場合と同様
の振動モードとなり、免震性能は建物42の追加前と同
等に維持される。
【0022】このように、本実施形態では、人工地盤1
0に建物を追加建設する毎に、各建物に対応して追加免
震装置16Bを設けることにより、人工地盤10の免震
性能を常に良好に維持することが可能となっている。
【0023】なお、以上の説明では、人工地盤10に建
物を追加建設する際に、新たな建物に対応して免震装置
16を追加する場合について説明したが、これに限ら
ず、例えば、建物の増改築、移設または撤去により重量
分布が変化した場合にも、その建物に対応する追加免震
装置16Bの交換、配置変更、撤去を行うことにより、
免震性能を維持することが可能となる。また、免震装置
16としてその特性を調整可能な装置を用いる場合に
は、免震装置16の特性を調整することにより建物の変
更等に対応することとしてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および2
記載の発明によれば、地盤板上の建物の分布が変化した
場合にも常に適正な免震性能を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である人工地盤およびこれ
に付帯して設けられた各種の施設を示す鳥瞰図である。
【図2】本発明の一実施形態である人工地盤およびこれ
に付帯して設けられた各種の施設を示す断面図である。
【図3】本実施形態における免震装置およびライフライ
ン配管の配置を模式的に示す平面図である。
【図4】図3において建物を追加して設けた状態を示す
平面図である。
【図5】ライフライン配管の配置を主に示す人工地盤の
断面図である。
【図6】追加免震装置によって免震性能の低下が防止さ
れる原理を説明するための図である。
【符号の説明】
10 人工地盤 16 免震装置 16A 基礎免震装置 16B 追加免震装置 18 上部基礎板 19 地盤下空間 28,28a 建物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杣木 孝裕 東京都港区港南2丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 (72)発明者 高見 さおり 東京都港区港南2丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 Fターム(参考) 2D046 DA13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 免震装置と、該免震装置を介して支持さ
    れた地盤板とを有する人工地盤であって、前記地盤板上
    に建設された建物の夫々に対応して設けられた建物用免
    震装置を含むことを特徴とする人工地盤。
  2. 【請求項2】 免震装置と、該免震装置を介して支持さ
    れた地盤板とを有する人工地盤であって、前記地盤板上
    に建設されるべき建物に対応する建物用免震装置の追
    加、交換、移動、調整、または撤去を行う手段を設けた
    ことを特徴とする人工地盤。
JP33407099A 1999-11-25 1999-11-25 人工地盤 Pending JP2001152463A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4871418B1 (ja) * 2011-06-01 2012-02-08 黒沢建設株式会社 防災機能を有するpc人工地盤と集落としての自治機能とを備えた集合住宅街区システム
JP2013199739A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Ohmori Co Ltd 建造物の免震工法及び免震構造
JP2016132938A (ja) * 2015-01-20 2016-07-25 株式会社竹中工務店 免震建物の施工方法

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Effective date: 20040922