JP2001150830A - スクリーン版とその製造方法及び液晶表示装置 - Google Patents

スクリーン版とその製造方法及び液晶表示装置

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JP2001150830A
JP2001150830A JP33550799A JP33550799A JP2001150830A JP 2001150830 A JP2001150830 A JP 2001150830A JP 33550799 A JP33550799 A JP 33550799A JP 33550799 A JP33550799 A JP 33550799A JP 2001150830 A JP2001150830 A JP 2001150830A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プラスチック基板でも上下電極間のギャップを
一定に保つスペーサを均一に配置する。 【解決手段】スクリーン版1の表面に対してほぼ垂直形
状に設けられた一対の突起構造体3を多数の開口2を中
心にした印刷方向の上流側の左右に配置し、一対の突起
構造体3の間隔を印刷方向の上流側から下流側に向かい
緩やかに減少させる。スキージ15により運ばれるスペ
ーサ12を一対の突起構造体3により掻き集めて凝集状
態にして開口2付近へ運び、開口2に対応した位置にス
ペーサ12を確実に置くための必要量を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液晶表示装置の
上下電極間のギャップを一定に保つために基板上にスペ
ーサを配置するためのスクリーン版とその製造方法及び
液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、液晶分子が電圧を印加
されることにより旋光性の消失,複屈折,吸収,干渉,
反射等を起こして光学的特性が変化することを利用した
表示装置である。この液晶表示装置は各々電極が形成さ
れた2枚の基板上に5〜10μm程度の球状のスペーサ
を多数配置して上下電極間のギャップを一定に保つよう
に制御している。このスペーサの配置方法としては、一
般的にスペーサを湿式又は乾式状態で散布ノズルにより
基板上に噴霧して分散させる散布方式が採用されてい
る。
【0003】電極間のギャップは液晶表示装置の応答速
度やコントラスト等に影響を与える。この液晶表示装置
のパネル面で均一な表示を実現するためには電極間のギ
ャップの均一性が要求されるが、散布方式では基板全面
にスペーサを散布するときに、スペーサの凝集や散布状
態の不均一が生じる。そのため電極上にスペーサが置か
れた場合と電極間にスペーサが置かれた場合ではギャッ
プが異なり、ギャップの均一性を低下させて、表示性能
のパネル面内のバラツキを増加させる原因となってい
た。また、散布方式ではスペーサが凝集や散布状態に均
一性と再現性に問題がある。このため基板の任意の位置
にスペーサを配置して電極間のギャップの均一性を向上
させることが検討されている。
【0004】例えば散布方式の代わりに印刷を用いた方
法が特開平8−258444号公報や特開平5−173
147号公報,特開平9−304779号公報に示され
ている。特開平8−258444号公報に示されたスペ
ーサの配置方法は、スクリーン版に多数の貫通孔を設
け、各貫通孔には、図8に示すように、スクリーン版2
0の表面から裏面に向かって直径が小さくなるテーパ形
状の開口部21を設け、スクリーン版20の裏面の開口
端22の周囲には凹部を設けている。そしてガラス基板
23上にスペーサを配置するときに、(a)に示すよう
に、溶媒中に分散したスペーサ12をスキージ15によ
り印刷方向に移動する。スキージ15により移動してい
るスペーサ12は、(b)に示すように、スクリーン版
20の上部に形成されたテーパ形状の開口部21で集め
られ、スクリーン版20の裏面側の開口端22で凝集状
態になる。そして、最初のスペーサ12が開口端22か
ら押し出され、(c)に示すように、開口部21に対応
した場所に押し出されたスペーサ12が配置される。一
方、最初に押し出されたスペーサ12につながっていた
スペーサ12は開口端22とガラス基板23との間隔が
スペーサの径以下に設定されているため、スクリーン版
20とガラス基板23の間に入ることができないため、
最初に押し出されたスペーサ12のみが開口端22から
押し出され、ガラス基板23上にスペーサ12を凝集な
しで配置する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年は、通常のガラス
基板以外のプラスチック基板を用いた液晶表示装置が携
帯用機器に用いられている。この柔軟性のあるプラスチ
ック基板を用い、前記スクリーン版20を使用してスペ
ーサ12を配置しようとすると、図9の(a)に示すよ
うに、溶媒中に分散したスペーサ12がスキージ15の
印刷方向に対する移動により、(b)に示すように、ス
クリーン版20の開口部21の裏面側の開口端22に集
められて凝集状態となり、最初のスペーサ12が押し出
された状態で、さらにスキージ15が印刷方向へ移動す
ると、開口端22に凝集したスペーサ12を上部の開口
部21のテーパ形状に沿って移動させ、開口端22から
押し出された最初のスペーサ12をプラスチック基板1
4へ押し込もうとする応力Fを発生させる。ガラス基板
の場合は剛性があるため応力Fによる基板表面の変形は
起きないが、柔軟性を有するプラスチック基板14は応
力Fにより変形し、プラスチック基板14の表面に大き
な凹み24が生じる。このため開口端22とプラスチッ
ク基板14との間隔を大きくし、開口端22から最初の
スペーサ12につながった状態で次のスペーサ12も押
し出されてしまう。その結果、(c)に示すように、プ
ラスチック基板14の開口部21に対応した場所に複数
のスペーサ12が凝集して配置される。このように複数
のスペーサ12が凝集して配置されると、電極間のギャ
ップの均一性を低下させ、表示性能が低下してしまう。
【0006】また、スペーサ12が凝集するため、電極
間のギャップを確保のために必要なスペーサの量が増加
して液晶表示装置のコストアップになってしまう。
【0007】このプラスチック基板の変形が生じること
を防ぐために、スキージの押し込み圧を低減してスペー
サの凝集を抑制すると、スペーサがスクリーン版の裏面
側の開口端に集められにくくなり、スクリーン版の貫通
孔に対応したプラスチック基板上の位置にスペーサが配
置されない場所が多く発生し、ギャップ均一性を低下さ
せてしまう。
【0008】この発明はかかる短所を改善し、プラスチ
ック基板でもスペーサを均一に配置することができるス
クリーン版とその製造方法及びスクリーン版でスペーサ
を均一に配置した液晶表示装置を提供することを目的と
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るスクリー
ン版は、溶媒中に分散したスペーサをスクリーン印刷に
よって基板上に配置するスクリーン版において、表面に
対してほぼ垂直形状に設けられた多数の開口と、各開口
を中心にした印刷方向の上流側の左右に配置され、印刷
方向の上流側に向かう一対の突起構造体を有し、一対の
突起構造体の間隔が印刷方向の上流側から下流側に向か
い緩やかに減少することを特徴とする。
【0010】この発明に係る第2のスクリーン版は、上
記一対の突起構造体を印刷方向で複数に分割したことを
特徴とする。
【0011】この発明に係る第3のスクリーン版は、溶
媒中に分散したスペーサをスクリーン印刷によって基板
上に配置するスクリーン版において、表面に対してほぼ
垂直形状に設けられた多数の開口と、複数の開口の両側
の印刷方向の上流側に配置され、印刷方向上流側に向か
う一対の突起構造体を有し、一対の突起構造体の間隔が
印刷方向の上流側から下流側に向かい緩やかに減少する
ことを特徴とする。
【0012】この発明に係る第4のスクリーン版は、溶
媒中に分散したスペーサをスクリーン印刷によって基板
上に配置するスクリーン版において、表面に対してほぼ
垂直形状に設けられた多数の開口と、各開口間の印刷方
向の上流間に配置され、印刷方向上流側の先端がV字状
に形成された突起構造体を有することを特徴とする。
【0013】この発明に係るスクリーン版の製造方法
は、上記各スクリーン版を電鋳加工によって作製するこ
とを特徴とする。
【0014】この発明に係る液晶表示装置は、上記各ス
クリーン版を用い、スクリーン版上の溶媒に分散された
スペーサを基板上に配置し、スペーサを配置した基板を
使用したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】この発明のスクリーン版は、スペ
ーサが1個だけ入る大きさの複数の開口と、各開口を中
心にした印刷方向の上流側すなわちスクリーン版をスキ
ージで擦る方向の上流側の左右の表面に設けられた一対
の突起構造体を有する。突起構造体はスクリーン版表面
からほぼ垂直に一定高さだけ突出し、一定長さを有し、
印刷方向上流側の間隔が開口の近傍の間隔より大きくな
っており、一対の突起構造体の相対する面が開口に対し
て一定角度をなしている。また、隣接する一対の突起構
造体は一定間隔をおいて設けてある。
【0016】このスクリーン版を作製するときは、ガラ
ス基板上に第1層目のレジストを被覆し、一対の突起構
造体のパターンに対応するマスクを用い,フォトリソグ
ラフィにより一対の突起構造体の反転レジストパターン
を形成する。次に、反転レジストパターンが溶解しない
ように加熱を行い、反転レジストパターンの高分子樹脂
を架橋させる。その後、一対の突起構造体の反転レジス
トパターン上に第2層目のレジストを被覆し、開口のパ
ターンに対応するマスクを用い、フォトリソグラフィに
より開口の反転レジストパターンを形成して金型を完成
させる。この金型の表面に金属薄膜を真空蒸着又はスパ
ッタリングにより成膜して導電処理を行い、必要に応じ
て離型剤を塗布する。その後、金型を使用して電鋳加工
により多数の開口と、各開口に対応する一対の突起構造
体を有するスクリーン版を作製する。
【0017】このスクリーン版を用いて溶媒中に分散し
たスペーサをプラスチック基板上へ配置するときは、ス
クリーン版をプラスチック基板に配置し、スクリーン版
の表面に溶媒中に分散させたスペーサを主に印刷上流側
に置き、スキージで印刷を行う。スキージが印刷方向に
移動すると、スペーサはスキージに当たり印刷下流側へ
運ばれる。スキージがさらに移動して一対の突起構造体
上にくると、スペーサは一対の突起構造体に当たり掻き
集められ、凝集状態になりながら開口付近へと運ばれ、
開口に対応した位置にスペーサを確実に置くための必要
量が確保される。その結果、凝集したスペーサの最初の
1個のスペーサが開口に入り、スクリーン版の裏面側の
開口端を通してプラスチック基板上に置かれる。
【0018】
【実施例】〔実施例1〕 図1はこの発明の一実施例の
スクリーン版の構成を示し、(a)は斜視図、(b)は
正面図である。図に示すように、スクリーン版1はスペ
ーサが1個だけ入る大きさの複数の開口2と、各開口2
を中心にした印刷方向の上流側すなわちスクリーン版1
をスキージで擦る方向の上流側の左右の表面に設けられ
た一対の突起構造体3a,3bを有する。突起構造体3
a,3bはスクリーン版1表面からほぼ垂直に高さGH
だけ突出し、長さGLを有し、印刷方向上流側の間隔G
W1が開口2の近傍の間隔GW2より大きくなってお
り、一対の突起構造体3a,3bの相対する面が開口2
に対して一定角度θをなしている。また、隣接する一対
の突起構造体3a,3bは間隔GS1をおいて設けてあ
る。
【0019】このスクリーン版1を作製するとき、通常
のスクリーン版の製造に広く用いられているナイロンメ
ッシュを樹脂で被覆する方法は表面に突起構造体3a,
3bを形成できないために適せず、スクリーン版1は金
属をレジストで被覆し薬液により所望の形状にエッチン
グして形成するか、あるいは電鋳加工によって作製す
る。特に電鋳加工は金型の形状をμmのオーダで転写で
きるため、スクリーン版1の作製に適している。すなわ
ち、スクリーン版1の開口2や突起構造体3a,3bの
大きさは数μmから数10μmであり、フォトリソグラ
フィによって容易にスクリーン版1の反転形状のレジス
トパターンを作製できる。したがってフォトリソグラフ
ィによりスクリーン版1の金型を作製し、その金型を電
鋳加工によって転写することによって容易にスクリーン
版1を作製することができる。また、電鋳加工とフォト
リソグラフィは広く用いられている技術であり,エッチ
ングでスクリーン版を製造する場合と比較し低コストで
スクリーン版1を製造できる。
【0020】この電鋳加工によるスクリーン版1を作製
する方法の一例を図2の工程図を参照して説明する。図
2(a)に示すように、ガラス基板4上に第1層目のレ
ジスト5を被覆し、突起構造体3a,3bのパターンに
対応するマスクを用い,フォトリソグラフィにより突起
構造体3a,3bの反転レジストパターン6を形成す
る。次に、反転レジストパターン6が溶解しないように
加熱を行い、反転レジストパターン6の高分子樹脂を架
橋させる。その後、(b)に示すように、突起構造体3
a,3bの反転レジストパターン6上に第2層目のレジ
ストを被覆し、開口2のパターンに対応するマスクを用
い、フォトリソグラフィにより開口2の反転レジストパ
ターン7を形成して金型8を完成させる。この金型8の
表面に金属薄膜を真空蒸着又はスパッタリングにより成
膜して導電処理を行い、必要に応じて離型剤を塗布す
る。その後、(c)に示すように、金型8をNi電解液
9に浸積し、電極10から電圧を印加し、金型8上にN
iを析出させてNi膜11を作製する。Ni膜11を作
製後、金型8からNi膜11を外しAl枠に取り付け、
(d)に示すようにスクリーン版1を作製する。このよ
うにしてスクリーン版1の表面に開口2と1対の突起構
造体3a,3bを設けることができる。なお、スクリー
ン版の材質としてはNi,Cr,Mo,Coやそれらの
合金あるいはステンレス等が使用できるが、電鋳加工で
は主にNiやNi合金が用いられる。
【0021】上記のように作製したスクリーン版1を用
いて溶媒中に分散したスペーサ12をプラスチック基板
上へ配置する方法を図3の正面図(A)と側面断面図
(B)の配置模式図を参照して説明する。
【0022】図3(a)に示すように、開口2の裏面に
凹み13を有するスクリーン版1をプラスチック基板1
4に配置し、スクリーン版1表面に溶媒中に分散させた
スペーサ12を主に印刷上流側に置き、スキージ15で
印刷を行う。スキージ15が印刷方向に移動すると、ス
ペーサ12はスキージ15に当たり印刷下流側へ運ばれ
る。スキージ15がさらに移動して突起構造体3a,3
b上にくると、(b)に示すように、スペーサ12は突
起構造体13a,13bにも当たり移動方向が限定され
る。すなわち、突起構造体13a,13bは開口2から
印刷上流側へ伸びており、その間隔が印刷下流側に向か
って減少しているため、スキージ15によって運ばれる
スペーサ12はスキージ15の移動にしたがって掻き集
められ、凝集状態になりながら開口2付近へと運ばれ、
開口2に対応した位置にスペーサ12を確実に置くため
の必要量が確保される。その結果、凝集したスペーサ1
2の最初の1個のスペーサ12aが開口2に入り、スク
リーン版1の裏面側の開口端16を通してプラスチック
基板14上に置かれる。ここで開口2はほぼ垂直形状を
しているため、スキージ15が印刷中にスペーサ12に
加えられる応力は印刷方向と同じになり、プラスチック
基板14へスペーサ12を押し込もうとする方向へは働
かない。その結果、プラスチック基板14上に最初に置
かれたスペーサ12aはプラスチック基板14へ押し込
まれず、スクリーン版1の開口端16とプラスチック基
板14との間隔を広げないですむ。また、スクリーン版
1の裏面の凹み13とプラスチック基板14の間隔はス
ペーサ12が1個だけ入るように作られているので、ス
クリーン版1とプラスチック基板14の間には最初のス
ペーサ12aだけが入り、(c)に示すように、1個の
スペーサ12aだけがスクリーン版1の開口2に対応し
た位置に置かれ、プラスチック基板14上でスペーサ1
2が凝集することを抑制できる。
【0023】このようにしてプラスチック基板14上で
スペーサ12が凝集することを抑制できるから、電極間
のギャップ制御に必要なスペーサ量が少なくて済み、ス
ペーサ配置のための製造コストを低減することができ
る。また、プラスチック基板14上でスペーサ12を配
置する位置に対応してスクリーン版1に開口2と突起構
造体3a,3bを設けることにより、プラスチック基板
14上の所望の位置にそれぞれ1個のスペーサ12を配
置することができる。特にスクリーン版1とプラスチッ
ク基板14を位置合わせするアライメント機構をスクリ
ーン印刷装置に取り付けた場合、スクリーン版1とプラ
スチック基板14を正確に位置合わせすることができ、
プラスチック基板14上の任意の位置に正確にスペーサ
12を配置できる。
【0024】このようにスキージ15によってスペーサ
12を効率的に掻き集めるために突起構造体13a,1
3bの形状が重要である。例えば突起構造体13a,1
3bの高さGHが小さすぎる場合、スキージ15で集め
られたスペーサ12が印刷中に突起構造体13a,13
bを乗り越えてしまい、開口2に対応した位置にスペー
サ12を確実に置くための必要量が突起構造体13a,
13bの印刷下流側の終端である開口2付近で確保され
なくなる。その結果スクリーン版1全面にある多数の開
口2のなかでスペーサ12が置かれない開口2が生じ、
プラスチック基板14上のスペーサ12の占有率が低下
してしまう。また、突起構造体13a,13bの高さG
Hが大きすぎる場合は、スキージ15の押し込み圧を上
げても、スキージ15がスペーサ12に接触しなくな
り、スキージ15でスペーサ12を掻き集めることがで
きなくなり、やはりプラスチック基板14上のスペーサ
12の占有率は低下する。この突起構造体3a,3bの
高さGHはスキージ15の硬度や押し込み圧,スクリー
ン版1の材質や加工法,スペーサ12の大きさや含有
量,開口2の大きさや密度等に影響されるが、一般的に
はスペーサ12の大きさの1/2から3倍程度にすれ
ば、上記弊害を解消しプラスチック基板14上のスペー
サ12の占有率を高めることができる。例えばSTNモ
ードやTNモードで用いられる5μmのスペーサ12を
配置する場合、突起構造体3a,3bの高さGHを3μ
m〜15μm程度にすると,プラスチック基板14上で
スペーサ12は凝集がなく、占有率も高く配置すること
ができる。
【0025】また、突起構造体3a,3bの長さGLが
短すぎる場合、スキージ15の印刷方向と直交する長手
方向における開口2のピッチを考慮すると、隣接する一
対の突起構造体3a,3bの隙間GS1が非常に大きく
なる。その結果、スキージ15で運ばれるスペーサ12
のうち多くは隙間GS1を通り、スペーサ12を開口2
付近に効率よく集めることができなくなり、やはりプラ
スチック基板14上のスペーサ12の占有率が低下して
しまう。一方、隣接する一対の突起構造体3a,3bの
隙間GS1がスペーサ12の大きさ未満になるのに十分
な隙間GLを突起構造体3a,3bが持つ場合、スペー
サ12は隙間GS1を通らなくなり、効率的にスペーサ
12を開口2付近に集めることができ、プラスチック基
板14上のスペーサ12の占有率を高めることができ
る。したがって、突起構造体3a,3bの長さGLは隣
接する一対の突起構造体3a,3bの隙間GS1がスペ
ーサ12の大きさ未満になるように設定すると良い。但
し、印刷速度やスペーサ12の大きさや含有量,開口2
の大きさや密度等によっては隣接する一対の突起構造体
3a,3bの隙間GS1がスペーサ12の大きさ以上で
あってもスペーサ12を開口2付近に十分な必要量を集
めることができる場合もある。したがって、この発明に
おいては、隣接する一対の突起構造体3a,3bの隙間
GS1がスペーサ12の大きさ未満に限定するものでは
ない。
【0026】また、突起構造体3a,3bの角度θも印
刷速度やスペーサ12の大きさや含有量,開口2の大き
さや密度等に依存するが、一般的に角度θが大きすぎる
場合にはスキージ15で押されるスペーサ12に対して
突起構造体3a,3bが遮蔽物となり、スペーサ12が
突起構造体3a,3bに当たり開口2に向かって円滑に
運ばれにくくなり、スペーサ12を開口2付近に効率よ
く集めることができず、プラスチック基板14上のスペ
ーサ12の占有率が低下する。一方、角度θが小さすぎ
る場合、印刷方向における開口2のピッチを考慮する
と、隣接する一対の突起構造体3a,3bの隙間GS1
が大きくなり、スペーサ12を開口2付近に効率よく集
めることができなくなり、やはりプラスチック基板14
上のスペーサ12の占有率が低下する。一般的に開口2
はスクリーン版1表面の2次元方向で等ピッチで配置さ
れているので、一対の突起構造体3a,3bのなす角度
θはスペーサ12が突起構造体3a,3bに沿って円滑
に運ばれるよう60度〜120度にすると良い。
【0027】また、スクリーン版1の厚さ、すなわち開
口2の深さと使用するスペーサ12の大きさは強い相関
があり、スクリーン版1の厚さを一意には決定できない
が、例えばSTNモードやTNモードで用いられる5μ
mのスペーサ12を配置する場合はスクリーン版1の膜
厚を5〜30μm程度にすると、プラスチック基板14
上でスペーサ12を凝集なく配置することができる。
【0028】さらに、開口2の大きさはスペーサ12が
1個だけ入る必要があるため、スペーサ12の大きさよ
り幾分大きくて2倍未満、望ましくはスペーサ12の大
きさの1.2倍〜1.6倍にするのが良い。例えばST
NモードやTNモードで用いられる5μmのスペーサ1
2の場合は、開口形状のバラツキを考慮して開口2の大
きさを6〜8μm程度にするのが良い。また、スクリー
ン版1の裏面に開口2に対応して凹み13を設けると、
開口2から多くの溶媒が凹み13に入り込み、スペーサ
12をプラスチック基板14上に固定しやすくなる。こ
の凹み13の大きさは、スペーサ12をプラスチック基
板14上に固定できる量の溶媒が供給される容積があれ
ば良いので、凹み13のスクリーン版1の印刷方向の長
さは10〜50μmとするのが良く、凹み13の深さは
スペーサ12の大きさよりも小さい必要があり、STN
やTNモードの場合は1〜3μmにすると良い。なお、
この実施例ではスクリーン版1の裏面に開口2に対応し
て凹み13を設けた場合について説明したが、凹み13
がなくても相当数のスペーサ12がプラスチック基板1
4上に固定されるので、液晶表示装置の表示品質によっ
ては凹み13が必要ない場合もある。
【0029】また、上記実施例では一対の突起構造体3
a,3bの間隔GWは印刷上流側から印刷下流側に向か
い直線的に減少している場合について説明したが、各突
起構造体3a,3bを湾曲させ、間隔GWを印刷上流側
から印刷下流側に向かって曲線状に緩やかに減少させて
も良い。
【0030】さらに、使用できるスペーサ12はプラス
チック製やシリカ製のどちらでも良く、スペーサ12を
分散させる溶媒としてはスクリーン印刷中に蒸発が少な
く、かつ印刷後には比較的低温の加熱で蒸発する有機溶
媒、例えば1−オクタノールや2−エチル−1−ヘキサ
ノール,2−メチル−1,3−ヘキサジオール等のアル
コール類を使用すれば良い。
【0031】また、スペーサ12を掻き集めるスキージ
15の材質としては、スクリーン印刷用のスキージで使
用されている材料であればいずれでも良く、一般的に使
用されるウレタン樹脂等の高分子樹脂やステンレス等の
金属を用いれば良い。特にスキージ15の材質として高
分子樹脂を用いた場合は、突起構造体3a,3bがスキ
ージ15に押し込まれ易くなり、スキージ15が突起構
造体3a,3bの上にある場合でもスキージ15がスク
リーン版1表面に接触しやすくなり、スペーサ12を円
滑に運ぶことができる。また、長期間使用しても、スキ
ージ15の押し込みによる突起構造体3a,3bの形状
劣化が小さくなり、スクリーン版1の寿命を伸ばすこと
ができる。
【0032】また、スペーサ12を配置するプラスチッ
ク基板14としては一般的な高分子フィルムや高分子シ
ートが用いられ、例えばポリカーボネート(PC)やポ
リエーテルサルフォン(PES),ポリエチレンテレフ
タレート(PET)等が使用できる。その厚さは0.0
5mm〜1.5mm位が一般的であり、特に薄い液晶表
示装置を作製したい場合は0.07mm〜0.4mm程
度のプラスチック基板14を使用する。さらにプラスチ
ック基板14上に種々の薬液から基板を保護する耐溶剤
層や液晶層への気体進入を抑制するガスバリア層,透明
電極等の電極を形成する時の応力を緩和するバッファ層
等が積層されていると、液晶表示装置の製造歩留や寿命
が向上するのでより望ましい。また、スペーサ12を配
置する基板として柔軟性のないガラス基板や石英基板等
の非プラスチック基板であっても、スクリーン版1を用
いて上記実施例と同様にスペーサ12を凝集させないで
任意の位置に配置することができる。
【0033】〔実施例2〕 実施例1ではスクリーン版
1に四角柱状の突起構造体3a,3bを設けた場合につ
いて説明したが、図4の斜視図に示すように、スクリー
ン版1に上端が鋭利に形成された三角柱状の突起構造体
31a,31bを設けても良い。このように三角柱状の
突起構造体31a,31bを設けることにより、スキー
ジ15が突起構造体31a,31bと接触するときに三
角柱状の鋭利な上端で接触する。したがってスキージ1
5がスクリーン版1に押し込まれるとき、スキージ15
と突起構造体31a,31bとの接触面積が減り、突起
構造体31a,31b上では単位面積当たりの押し込み
圧力が大きくなり、スキージ15が高分子樹脂で作製さ
れている場合は、前記実施例1よりも突起構造体31
a,31bがスキージ15に押し込まれ易くなる。その
結果、四角柱状の突起構造体3a,3bの場合よりも突
起構造体31a,31bの高さGHを大きくでき、スペ
ーサ12をより容易に開口2付近に集めることができ、
プラスチック基板14上にスペーサ12を高占有率で配
置することができる。
【0034】〔実施例3〕 また、図5の斜視図に示す
ように、印刷方向の上流側がV字状に形成され、両側面
が印刷方向の上流側に広がり、両側面の下流端が隣接す
る開口2の近傍にある突起構造体32を各開口2の間に
設けても良い。このように、各開口2の間に印刷方向の
上流側がV字状に形成に形成され突起構造体32を設け
ることにより、実施例1,2のように一対の突起構造体
3a,3bや突起構造体31a,31b同士の隙間GS
1がないため、スキージ15が印刷方向に動くときに、
スクリーン版1上の全てのスペーサ12を突起構造体3
2に沿って開口2付近に集めることができる。したがっ
てプラスチック基板14上にスペーサ12をより高占有
率で配置することができる。
【0035】〔実施例4〕 また、実施例1に示した一
対の突起構造体3a,3bあるいは、実施例2に示した
一対の突起構造体31a,31bをそれぞれ複数に分割
して設けても良い。例えば図6に示すように、スクリー
ン版1表面からほぼ垂直に高さGHだけ突出し、長さG
Lを有する一対の突起構造体をそれぞれ印刷方向に複数
に分割して、分割した各突起構造体片34で一対の突起
構造体33a,33bを構成する。ここで分割した各突
起構造体片34の隙間GS2はスペーサ12の大きさよ
り小さくしておく。このように一対の突起構造体33
a,33bはそれぞれ突起構造体片34で分割されてい
るが、各突起構造体片34の隙間GS2をスペーサ12
の大きさより小さくしておくことにより、スキージ15
が印刷方向に動くときスペーサ12は一対の突起構造体
33a,33bに沿って開口2付近に集められる。ま
た、スペーサ12を分散させた溶媒はスキージ15が移
動するにしたがって分割された各突起構造体片34の隙
間GS2を通して一対の突起構造体33a,33bの外
側に流れ出し、一対の突起構造体33a,33bで挟ま
れた領域の溶媒の容量が減る。その結果、スキージ15
が印刷方向に移動するにしたがって溶媒が一対の突起構
造体33a,33bの上を越えて溢れ出すことを抑制で
きる。この一対の突起構造体33a,33bの上を越え
て溢れ出す溶媒の量が多いと、一対の突起構造体33
a,33bで挟まれた領域にあるスペーサ12の一部を
溶媒の流れに乗せて突起構造体33a,33bを乗り越
えさせるが、この一対の突起構造体33a,33bの上
を越えて溢れ出す溶媒の量を抑制することにより、一対
の突起構造体33a,33bで挟まれた領域にあるスペ
ーサ12が突起構造体33a,33bを乗り越えること
を抑えることができ、一対の突起構造体33a,33b
で挟まれた領域にあるスペーサ12を効率よく開口2付
近に集めることができる。このスペーサ12が突起構造
体33a,33bを乗り越えることを抑えるために設け
た各突起構造体片34の隙間GS2は加工精度を考える
とスペーサ12の大きさの1/2〜1倍未満にすれば良
い。例えばSTNモードやTNモードで用いられる5μ
mのスペーサを配置する場合は、各突起構造体片34の
隙間GS2を3〜4μm程度にすると良い。但し、印刷
速度,スペーサ12の大きさや含有量,開口2の大きさ
や密度,突起構造体33a,33bの高さGHと長さG
L及び角度θ等によっては隙間GS2がスペーサ807
の大きさ以上であっても,スペーサ807が各突起構造
体片34の隙間GS2をほとんど通らなくなる場合もあ
り、そのような場合は隙間GS2をスペーサ12の大き
さ未満にしなくても良い。
【0036】〔実施例5〕 また、液晶表示装置の表示
性能や表示モードによってギャップ均一性のマージンが
広い場合や開口2の密度が非常に多い場合及びスペーサ
12の含有量が非常に多い場合等においては、スクリー
ン版1の1個の開口2に対し一対の突起構造体3a,3
bあるいは突起構造体31a,31bを設けるのではな
く、一部の突起構造体を間引いても良い。例えば図7の
斜視図に示すように、2個の開口2を挟んで一対の突起
構造体3a,3bを設けても良い。このように突起構造
体3a,3bの数を減らすことにより、スクリーン版1
を作製するときの歩留を向上することができ、スペーサ
12を配置する工程のコストを抑えることができる。
【0037】〔具体例1〕 実施例1〜実施例5のスク
リーン版1とスキージ15を用いて透明電極が形成され
た厚さ0.13mmのPC基板上に大きさ5.5μmの
スペーサ12を配置した。スクリーン版1は電鋳加工に
よりNi合金で下記表に示す構造で作製した。
【0038】
【表1】
【0039】この各スクリーン版1を作製したときに、
No7のスクリーン版1を製造するための金型を作製し
たときの歩留は他のスクリーン版1の金型作製の歩留よ
り若干良かった。これは突起構造体の数が少ないためと
考えられる。また、スペーサ12を配置するためのイン
クは直径5.5μmで固着剤無しのプラスチックスペー
サを2−メチル−1,3−ヘキサジオールの溶媒に50
重量%分散させたものを用い、スキージ15はポリウレ
タン製のものを使用した。また、使用したプラスチック
基板14は有機膜からなる耐溶剤層と酸化シリコン膜か
らなるガスバリア層が積層された厚さ0.13mmのP
C基板上に反応性スパッタ法によりITO層を75nm
成膜し、フォトリソグラフィ/エッチングプロセスによ
り塩化鉄/塩酸系のウエットエッチング液を用いてIT
O層をエッチングして透明電極を形成し、その後、透明
電極上にフレキソ印刷で可溶性ポリイミド樹脂を80n
m塗布し,加熱により溶媒を蒸発させ配向膜とし、さら
にラビングにより配向処理を行った。
【0040】そして各スクリーン版1をスクリーン印刷
装置に取り付け、プラスチック基板14をスクリーン印
刷装置に設置した。その後、スクリーン版1の印刷上流
側にインクを置き、スキージ15で擦り印刷を行い、プ
ラスチック基板14を100℃15分間オーブン中で加
熱し溶媒を蒸発させてプラスチック基板14にスペーサ
12を配置した。このプラスチック基板14上に配置さ
れたスペーサ12を観察した結果、占有率はNo1から
No7の全てのスクリーン版1で90%以上であり、配
置されたスペーサ12のうち凝集していない比率は85
%以上となっていた。特にNo3,No4,No5、N
o6のスクリーン版1では占有率が95%を越えてお
り、スクリーン版1全面に良好なスペーサ配置ができて
いた。
【0041】
【具体例2】 上記具体例1のNo1〜No7のスクリ
ーン版1によってスペーサ12が配置された7枚のプラ
スチック基板14を用い液晶表示装置を作製した。液晶
表示装置を作製するにあたり、対向基板となる厚さ0.
13mmのPC基板上に反応性スパッタ法によりITO
層を75nm成膜し、フォトリソグラフィ/エッチング
プロセスにより塩化鉄/塩酸系のウエットエッチング液
を用いてITO層をエッチングして対向透明電極を形成
した。この対向透明電極上にフレキソ印刷で可溶性ポリ
イミド樹脂を80nm塗布し、加熱により溶媒を蒸発さ
せ配向膜とした。その後ラビングにより配向処理を行っ
た。この対向基板となるPC基板の周辺にエポキシ樹脂
からなるシール剤をディスペンサにより塗布し、スペー
サ12が配置された7枚のプラスチック基板14と各々
貼り合わせ、120℃の加熱によりシール剤を硬化させ
7個の空セルを完成させた。この空セルにネマチック液
晶を注入して注入孔をアクリル性の封止剤で封止した。
さらに、両基板表面に偏光板を貼り付け、透明電極と対
向透明電極のパットとTAB形状の駆動用LSIを異方
性導電膜を介して接続して7個の液晶表示装置を完成さ
せた。完成した7個の液晶表示装置の表示特性を測定し
た結果,表示品質の面内均一性が高く、全て4〜8階調
表示が可能であった。
【0042】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、スクリ
ーン版に、表面に対してほぼ垂直形状に設けられた多数
の開口と、各開口を中心にした印刷方向の上流側の左右
に配置され、印刷方向の上流側に向かう一対の突起構造
体を設け、一対の突起構造体の間隔が印刷方向の上流側
から下流側に向かい緩やかに減少するようにしたから、
スキージにより運ばれるスペーサを一対の突起構造体に
より掻き集めて凝集状態にして開口付近へ運ぶことがで
き、開口に対応した位置にスペーサを確実に置くための
必要量を確保することができる。したがって基板上にス
ペーサを高占有率で配置することができる。また、スク
リーン版上のスペーサを有効に使用するから、ギャップ
制御に必要なスペーサの使用量を減少でき、スペーサ配
置のための製造コストを低減することができる。
【0043】また、開口が表面に対してほぼ垂直形状を
しているから、スキージが印刷中にスペーサを圧する応
力は印刷方向と同じになり、スペーサを基板へ押し込も
うとする方向へ応力が働かず、プラスチック基板を使用
した場合、プラスチック基板の変形を防ぎ、開口に対応
した基板上に1個のスペーサだけを配置して、基板上で
スペーサが凝集することを抑制できる。
【0044】また、一対の突起構造体が印刷方向で複数
に分割することにより、スキージで押された溶媒を分割
した突起構造体の間隙から流出させて、一対の突起構造
体の上を越えて溢れ出す溶媒の量を抑制することによ
り、一対の突起構造体で挟まれた領域にあるスペーサが
突起構造体を乗り越えることを抑えることができ、一対
の突起構造体で挟まれた領域にあるスペーサを効率よく
開口付近に集めることができる。
【0045】さらに、一対の突起構造体を複数の開口の
両側の印刷方向の上流側に配置することにより、突起構
造体の数を減らしてスクリーン版を作製するときの歩留
を向上することができ、スペーサを配置する工程のコス
トを抑えることができる。
【0046】また、各開口の間の印刷方向の上流間に配
置され、印刷方向上流側の先端がV字状に形成された突
起構造体を設けることにより、スキージによりスクリー
ン版上の全てのスペーサを突起構造体に沿って開口付近
に集めることができ、基板上にスペーサをより高占有率
で配置することができる。また、スクリーン版上のスペ
ーサを全て有効に使用でき、ギャップ制御に必要なスペ
ーサの使用量を大幅に減少でき、スペーサ配置のための
製造コストをより低減することができる。
【0047】また、多数の開口と突起構造体を有するス
クリーン版を電鋳加工によって作製することにより、エ
ッチング加工でスクリーン版を製造する場合と比べて低
コストで安定した形状と寸法を有するスクリーン版を容
易に作製することができる。
【0048】また、多数の開口と突起構造体を有するス
クリーン版を用いて、スクリーン版上の溶媒に分散され
たスペーサを基板上に配置し、このスペーサを配置した
基板を液晶表示装置に使用することにより、電極間のギ
ャップの均一性を高め、表示品質の面内バラツキが低減
した良好な表示特性を持つ液晶表示装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のスクリーン版の構成図であ
る。
【図2】上記実施例のスクリーン版を作製するときの工
程図である。
【図3】上記スクリーン版を使用してスペーサを配置す
るときの動作工程図である。
【図4】第2の実施例のスクリーン版の構成を示す斜視
図である。
【図5】第3の実施例のスクリーン版の構成を示す斜視
図である。
【図6】第4の実施例のスクリーン版の構成を示す斜視
図である。
【図7】第5の実施例のスクリーン版の構成を示す斜視
図である。
【図8】従来例の動作を示す動作工程図である。
【図9】従来例でプラスチック基板を使用したときの動
作を示す動作工程図である。
【符号の説明】
1;スクリーン版、2;開口、3;突起構造体、12;
スペーサ、14;プラスチック基板、15;スキージ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶媒中に分散したスペーサをスクリーン
    印刷によって基板上に配置するスクリーン版において、 表面に対してほぼ垂直形状に設けられた多数の開口と、
    各開口を中心にした印刷方向の上流側の左右に配置さ
    れ、印刷方向の上流側に向かう一対の突起構造体を有
    し、一対の突起構造体の間隔が印刷方向の上流側から下
    流側に向かい緩やかに減少することを特徴とするスクリ
    ーン版。
  2. 【請求項2】 請求項1項に記載のスクリーン版におい
    て、一対の突起構造体が印刷方向で複数に分割されてい
    ることを特徴とするスクリーン版。
  3. 【請求項3】 溶媒中に分散したスペーサをスクリーン
    印刷によって基板上に配置するスクリーン版において、 表面に対してほぼ垂直形状に設けられた多数の開口と、
    複数の開口の両側の印刷方向の上流側に配置され、印刷
    方向上流側に向かう一対の突起構造体を有し、一対の突
    起構造体の間隔が印刷方向の上流側から下流側に向かい
    緩やかに減少することを特徴とするスクリーン版。
  4. 【請求項4】 溶媒中に分散したスペーサをスクリーン
    印刷によって基板上に配置するスクリーン版において、 表面に対してほぼ垂直形状に設けられた多数の開口と、
    各開口の間の印刷方向の上流間に配置され、印刷方向上
    流側の先端がV字状に形成された突起構造体を有するこ
    とを特徴とするスクリーン版。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載のスク
    リーン版を電鋳加工によって作製することを特徴とする
    スクリーン版の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれかに記載のスク
    リーン版を用いて、スクリーン版上の溶媒に分散された
    スペーサを基板上に配置し、スペーサを配置した基板を
    使用したことを特徴とする液晶表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113276536A (zh) * 2021-05-14 2021-08-20 常州天禄显示科技有限公司 一种巨量微结构孔金属印刷模板及其制造方法

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