JP2001149382A - 拡張作動式外科手術装置トラッキングシステム - Google Patents

拡張作動式外科手術装置トラッキングシステム

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ジェイ ロジンコ マイケル
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エイ バーテルス キース
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現在の手動チャネルマッピング技術を、向上
した精度を備えるコンピュータ制御のビデオ基盤マッピ
ング技術に取り換えることを目的とし、具体的には、外
科手術処置手順期間中にライブの蛍光図で外科手術装置
をトラッキングする方法およびシステムを提供するこ
と。 【解決手段】 少なくとも1つの透視図の第1のものに
対応するライブの蛍光ビデオ信号から、少なくとも1つ
の作業画像を生成すること、肉体システムデータを獲得
して、その肉体システムデータが少なくとも1つの作業
画像で整合されること、外科手術処置手順に関する追加
データから、少なくとも1つの事象を検出し、この追加
データを少なくとも1つの作業画像へと融合すること、
生成した少なくとも1つの作業画像をライブの蛍光ビデ
オ信号と結合し、複数の出力の第1のものを形成し、こ
の第1の出力をビデオ信号とすること、および、表示シ
ステムに第1の出力を供与し、この表示システムでは、
第1の出力は、少なくとも1つのビデオ表示装置上に描
出可能であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本願は、1998年6月4日に出願した、
「コンピュータ基盤のX線透視検査視認処理を利用した
心筋血管再生のための拡張作動式視認処理(Enhanced V
iewing for Myocardial Revascularization Using Comp
uter Based Fluoro-scopy Viewing)」と題する、米国
予備出願第60/088,018号 の、35 U.S.C.§11
9(e)に基づく国内優先権の利益を請求する、1999年
6月4日に出願した、「X線透視検査トラッキング処理
による拡張作動式の心室内カテーテルシステム(Fluoro
scopic Tracking Enhanced Intraventricular Catheter
System)」と題する、米国特許出願連続番号第09/
326,128号の部分継続出願である。
【発明の属する技術分野】本発明は、心臓外科手術用の
X線透視検査機器を用いた機材をコンピュータ基盤で視
認する分野に関するものであり、より特定すると、心筋
血管再生用の各種装置を視認することに関連する。
【0002】
【従来の技術】心臓病は重大な健康上の問題であり、実
質的な医療研究の課題であった。バイパス外科手術は既
に常識となっているが、かかる外科手術は、各閉塞症の
性質のせいか、または、患者の肉体状況のせいか、いず
れかの理由で、多くの患者に利用可能とならないことが
ある。かかる症例を治療するための1つの見込みのある
代替技術は、経心筋血管再生術(TMR)として周知であ
る。この技術は、「手術による心臓への新血液供給法開
発(The Development of a New Blood Supply tothe He
art by Operation)」、外科手術年報(Annuals of Sur
gery)102巻5号(11/35)801頁から813頁における、C.
Beck博士の著作と同時期のものと考えられていたが、こ
の方法は、「心臓胸郭外科手術におけるレーザ(Lasers
in Cardiothoracic Surgery)」、汎用外科手術におけ
るレーザ(Lasers Iin General Surgery)、Williams a
nd Williams 1989年刊、216頁から223頁にその一例
を見る、M. Mirhoseini博士およびM. Cayton博士の著作
に至って初めて、広範に研究された。
【0003】介入する心臓病専門医が使用する心筋血管
再生システムとしては、カテーテルである、経皮的心筋
内冠動脈血行再建術(PMR)機器と、左心室内部から心
筋層内へと部分的にチャネルを形成する、組織除去エネ
ルギー輸送システムとが、挙げられる。PMR処置手順に
おいて、介入する心臓病専門医は、鼡径部の大腿動脈に
挿入され、かつ、大動脈弓を通して心臓の左心室内へと
前進させられる、内部光ファイバを備えたカテーテルを
用いて、心臓カテーテル挿入処置手順を実施する。心室
に入ってしまうと、カテーテルは心内膜に誘導される
が、そこでは、装置が心内膜と心筋層の一部とを貫通す
る経路を設ける。
【0004】PMR処置手順は一般に、機械的切断装置ま
たは他の好適なエネルギー輸送装置を誘導する把持式装
置を使用することを、医者に要求する。たとえば、エネ
ルギー輸送装置は、中でレーザエネルギーの方向付けを
行う1個以上の光ファイバを有するレーザエネルギー装
置を備え得る。機械的エネルギー、レーザエネルギー、
または、他の好適なエネルギーが、装置の末梢端の直ぐ
正面の心筋組織を切除または気化する。更に、心筋組織
内部のエネルギー輸送装置の透過深さを変化させること
が、可能である。臨床試験の実施証明するところでは、
心室と全面的に導通する血行再建チャネル/経路は、心
筋の血行再建を促進する。
【0005】Gibaらに付与された、「操舵自在カテーテ
ル(Steerable Catheter)」という名称の、1997年
4月4日出願、1999年3月2日公布の、米国特許第
5,876,373号と、「先端整列表面接触検出装置
を備えた操舵自在カテーテル(Steerable Catheter wit
h Tip Alignment and Surface Contact Detector)」と
いう名称の、1999年3月31日公開の、EPO公開番
号第EP 0 868 923 A2号とは、それらの全体
が、本明細書中に引例として援用されている。上記応用
例は、特にPMR用途に適合する、操舵自在カテーテル
と、その使用方法とを教示している。これらカテーテル
の末梢部は屈折可能である。それゆえ、PMR処置手順期
間中の左心室内部などでのカテーテルの回転は、心室内
部の本質的にどのような表面領域の治療をも許容する。
カテーテルは、カテーテルの末梢部とその内部に配置さ
れた機能装置との間の位置決めを維持するための、相対
的運動補償機構を有している。カテーテルの屈曲可能部
は変形不能である。
【0006】PMRについてのカテーテル構築の別なアプ
ローチは、1996年5月9日にKestenらにより出願さ
れた、国際出願番号第PCT/US96/06700号に
ついての、「心臓組織を治療または診断するためのシス
テム(System for Treating orDiagnosing Heart Tissu
e)」という名称の国際公開番号第WO 96/35469
号に記載されており、また、Javierらにより1998年
3月6日に出願された、国際出願番号第PCT/US98
/04484号についての、「異なる可撓性の3セクシ
ョンを備えるカテーテル(Catheter with Three Sectio
ns of Different Flexibilities)」という名称の国際
公開番号第WO 98/39045号は、また、それらの
全体が、本明細書中に引例として援用されている。上記
各システムでは、整列カテーテルは、左心室の長軸線に
沿って伸張するような形状にされているが、左心室内部
で多様かつ所定の個々の点まで、レーザカテーテルを誘
導する。管腔内カテーテルは、心腔などの患者の肉体領
域内部に治療装置または診断装置を位置決めするため
の、基部シャフトセクション、中間シャフトセクショ
ン、および、末梢シャフトセクションを備える、長手の
管状シャフトを有している。中間シャフトセクション
は、基部シャフトセクションまたは末梢シャフトセクシ
ョンよりも大きな可撓性を有しており、かつ、好ましく
は、患者の大動脈弓の曲率を容易に呈するのに十分な、
また、カテーテルの末梢端と、患者の肉体領域を規定す
る組織との間の接触の力を低減することにより、カテー
テルの回転への抑制を低減するのに十分な、可撓性を備
えている。可撓性中間シャフトセクションは、大動脈弓
の重要な部分を占有する長さを備えているのが好まし
く、かつ、カテーテルの全長は、患者から外へ延びるカ
テーテル基端と、患者の左心室に隣接する、少なくとも
大動脈管路内へ延びる末梢端とを有するのに十分である
のが、好ましい。或る実施例では、誘導カテーテルまた
は第1輸送カテーテルの末梢セクションには、2重屈曲
部、または、それ以外の所定の幾何学的形状と寸法が設
けられていて、左心室の心内膜表面へのレーザ輸送装
置、または、それ以外のエネルギー輸送装置による垂直
方向接近を容易にする。
【0007】X線透視検査はPMR処置手順期間中に使
用されて、心臓内部にエネルギー輸送装置の末梢先端を
配置し、適切なチャネル形成を確実に行うと共に、心臓
の心筋組織の過剰な透過を防止する。典型例として、コ
ントラストを設けて、X線透視検査画像を向上させるよ
うに、染料が心臓心腔に注入される。X線透視検査の採
用に関与する問題点が存在する。この染料は、通常は、
PMR処置手順の血行再建チャネルおよび/または管路
が全て作られる前に、散逸してしまっている。更に、最
新のX線透視検査結象システムは2次元画像形成システ
ムであるので、PMR処置手順期間中は、心臓病専門医
は心臓の2つの互いに直交する平面画像を継続的に監視
して、3次元透視法でエネルギー輸送装置の末梢先端位
置を、より正確に判定しなければならない。
【0008】これに加えて、この処置手順期間に先に作
られたチャネルをトラッキングすることは、これら先に
作られたチャネルの位置をスクリーンが容易には示し得
ないので、また別な問題点となる。追加放射または過剰
放射を利用して、エネルギー輸送装置の末梢先端をトラ
ッキングする補佐をすること、または、X線透視検査シ
ステムを利用しながら、先に作ったチャネルをトラッキ
ングする補佐をすることは、患者と手術室人員を有害放
射線に晒す。
【0009】Chiuに付与した、「X線透視検査処置手順
期間にカテーテルプローブをトラッキングする方法(Me
thod for Tracking a Catheter Probe during a Fluoro
scopic Procedure)」という名称の米国特許第5,36
9,678号は、経皮的介入処置手順について、バルー
ン血管形成術またはレーザアブレーションの期間中に、
体内のカテーテルの位置を監視するためのX線透視検査
システムを教示している。Chiuは、中心領域に最大限の
X線線量を閉じ込めるディジタル画像形成処理技術を利
用して、コンピュータ画像形成拡張により、周辺領域に
おける低減したX線線量を補償しながら、X線透視検査画
像からカテーテル先端位置を判定する方法を教示しては
いるが、PMR、および、その他の心臓内カテーテル基盤
の処置手順における誘導用および視覚マーキング用のX
線透視検査の採用に目下関与している問題点を解決して
はいない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】PMR処置手順期間中に
心臓病専門医を補佐するために、処理システム、ビデオ
捕捉、画像表示と画像操作、および、X線透視検査装置
からの角フィードバックの一体型ハードウエアを使用す
る装置および方法を提供することが、望ましい。PMR、
および、それ以外の心臓内カテーテル基盤の処置手順に
おける誘導用および視覚マーキング用のX線透視検査の
採用に関与する問題点を解決する装置および方法の更な
る必要が、存在する。更に、心筋血管再生期間中にチャ
ネルを形成するように、かかるカテーテルを位置決め
し、かつ、左心室内部の厳密な位置を査定するという複
雑さを低減する必要が、存在する。
【0011】
【課題を解決するための手段】外科手術処置手順を実施
するには、人間の体内に入って中を移動する外科手術装
置を使用する場合は、所望の治療の適用期間中に、末梢
部の適切な設置を確実にするように、外科手術装置の末
梢部の位置と配向とを確認する必要が生じることが多
い。本発明は、人間体内における外科手術装置のトラッ
キングに関与する。多様な入力機器が、外科手術装置に
関する位置情報および配向情報を提供し、かつ、この情
報を、或るアルゴリズムの使用により、これら情報を翻
訳する処理装置へと伝送する。上記情報は、次いで、外
科手術装置の位置および配向を記述する、少なくとも1
つの出力を生成するための基準として使用するために獲
得した追加データと、融合される。
【0012】それゆえ、本発明の第1の目的は、現在の
手動チャネルマッピング技術を、向上した精度を備える
コンピュータ制御のビデオ基盤マッピング技術に取り換
えることである。
【0013】本発明の更なる目的は、X線透視検査関連
のPMR処置手順が付加的視覚化能力または付加的視覚
化手段に依存する程度を減じ、上記処置手順の大部分を
一貫して、ユーザが、主として単一平面投影図に維持で
きるようにすることである。
【0014】本発明の別な目的は、異なるソースからデ
ータを収集してから、収集データを共通の基準点と相関
関連付けて、相関関係にあるデータから多様な出力を生
成することにより、心臓の左心室内部の外科手術装置の
より正確な描写を提供することである。
【0015】本発明のまた別な目的は、外科手術処置手
順期間中に認知されたデータの複雑な解釈を医者が実施
する負担を軽減するためのシステムを提供することであ
る。
【0016】本発明の更に別な目的は、外科手術処置手
順の描写を医者が作成または指令できるようにし、その
外科手術処置手順の一部として特定作業の期間中に医者
を支援するシステムを提供することである。
【0017】本発明の別な目的は、外科手術処置手順の
期間中に標的組織領域における外科手術装置の設置につ
いて医者を支援し、医者がライブX線画像で外科手術装
置の描写を視認できるようにすることである。
【0018】本発明のまた別な目的は、外科手術処置手
順期間中に標的組織領域における外科手術装置の設置に
ついて医者を支援することであり、この支援は、或る描
写で標的組織場所の位置を記述した、医者からの最初入
力に基づき、別な一般化した描写で標的組織場所を最終
表示するにあたり、提供される。
【0019】本発明の、多数の上記以外の利点および特
徴が、本発明の下記の詳細な説明および本発明の実施例
から、また、特許請求の範囲から、更に、添付の図面か
ら容易に明白となるだろう。
【発明実施の形態】
【0020】本発明の多数の好ましい実施態様が本明細
書中に提示されているが、各実施例の多数の個別的要素
および機能的局面は類似しているものと、理解される。
それゆえ、類似機能または同一機能を有する、本明細書
中に開示された多数の装置の各構造的要素は、互いに関
連する同一参照番号を有し得るものと、理解される。
【0021】それに加えて、以下の論説は、PMR処置
手順を特に対象としているが、肉体内部、または、標的
組織場所の付近、もしくは、その内部における位置及び
配向を含め、外科手術装置のトラッキング処理に関与す
るどのような外科手術処置手順にも適用されるものと、
一般的に理解するべきである。
【0022】PMR処置手順ここで図1、図2A、図2
B、図3A、図4A、図6、図7、および、図8を参照
すると、本発明に従って実施されたPMR処置手順がよ
り容易に理解可能となる。血行再建チャネルは、心臓の
左心室内部の特定の標的組織場所にエネルギーを付与
し、その場所においてアブレーション処理を行う、また
は、他の方法で傷を生じるエネルギー輸送システムを用
いて、形成される。エネルギーは、患者の肉体の外部の
点から、標的組織場所まで、エネルギー輸送装置により
伝達される。かかるエネルギー輸送システムとしては、
下記のエネルギー源のうちの1つを単独使用する、また
は、1つ以上のエネルギー源を組み合わせて使用するも
のが挙げられるが、それらに限定されない。すなわち、
レーザシステム、高周波(RF)システム、超音響シス
テム、流体システム、熱システム、穿孔加工(ピアシン
グ)、芯抜き加工(コアリング)を含む機械システム、
並進運動または回転運動などを必要とする上記以外のシ
ステム、または、エネルギー源を組み入れて、エネルギ
ー輸送装置を介して標的組織までエネルギーを伝達する
上記以外のシステムが挙げられる。エネルギー輸送装置
の特定の構成は、伝達されるエネルギーで決まる。
【0023】本発明は、他の医学的治療、または、1種
以上の機能的装置を含む追加機材と関与するエネルギー
輸送装置と関連して使用し得るものとも、思量される。
例えば、エネルギー輸送装置は、エネルギー輸送に関連
した輸送服用量のタイミングおよび体積などの薬物輸送
の動作局面が、システムを処理することにより制御され
る、本明細書中に記載される発明に従った薬物輸送装置
を備えていてもよい。この薬物輸送装置としては、具体
例にすぎないが、「心腔のための輸送カテーテルシステ
ム(Delivery Catheter System for Heart Chamber)」
という名称の、1999年10月7日に公開された国際
公開番号第WO 99/49773号、「レーザ支援式
薬物輸送(Laser Assisted Drug Delivery)」という名
称の、1996年12月17日出願、1999年12月
7日公布の米国特許第5,999,678号、および、
「レーザ支援式薬物輸送(Laser Assisted Drug Delive
ry)」という名称の、1996年12月27日出願、1
999年7月20日公布の米国特許第5,925,01
2号に開示されているものが挙がられるが、3件全てが
本明細書中で引例として援用されている。
【0024】図4Aを特に参照すると、本発明に従って
使用し得る、1タイプのエネルギー輸送装置が、レーザ
カテーテル500の形式で図示されている。カテーテル
500は、Kestenらが教示したような同軸カテーテルシ
ステムであり(国際出願PCT/US96/06700
号)、整列カテーテル502と、事前形成した末梢先端
部506を有するレーザカテーテル504とを含んでい
る。レーザカテーテル504は、整列カテーテル502
内部に、回転自在に、かつ、滑動自在に配置される。少
なくとも1個の光ファイバ508は、末梢先端部506
の開口部においてカテーテル504を出て、レーザカテ
ーテル504内部に、回転自在に、かつ、滑動自在に配
置される。レンズ部510は、標的組織場所に向けてレ
ーザエネルギーを合焦させる光ファイバまたはファイバ
束508の末梢先端部に作動可能に装着されている。レ
ンズ部510には、シリンダ状放射線不透過性マーカー
512が付着されている。以下により詳細に論じるよう
に、カテーテル500に付着した追加マーカーが使用さ
れて、心臓の心腔内部でカテーテル500の位置および
配向をより良好に判定する補佐を行うようにしても良
い。
【0025】PMR処置手順期間中は、カテーテル50
0は、例えば、鼡径部における大腿動脈に挿入され、心
臓に向けて血管を通して前進させられるが、この時、カ
テーテル500の末梢部は、大動脈弓を経由して、心臓
の左心室内へと通過する。心室において、カテーテル5
00の末梢先端部510がエネルギー源から標的組織ま
でエネルギーを伝達する心内膜へと、カテーテル500
が誘導されてしまうと、伝達エネルギーは、心内膜と心
筋層の一部とを貫通する経路を作成する。図6は、PM
R処置手順の期間中に使用されているカテーテル500
を描写し、達成可能な角度の組み合わせの小さい表示
が、特定標的組織場所への略直交方向の接近を提供する
ことを図示している。
【0026】カテーテル500が心臓の左心室に向けて
前進し、次いで、その内部で前進し、標的組織場所へ向
けられると、放射線不透過性マーカーが、X線透視検査
システム118のビデオ表示装置116上で視認可能と
なる。ビデオ表示装置116上のライブX線画像は、医
者が、標的組織場所に向けてカテーテル500を前進ま
たは通過させる支援は元より、標的組織場所に末梢先端
部510を位置決めする支援を行う。
【0027】図4Eを参照すると、別なエネルギー輸送
装置、すなわち、カテーテル400が図示されている。
カテーテル400は主要シャフト部402と、カテーテ
ル500のマーカー512に類似する末梢先端部放射線
不透過性マーカー412を備える末梢端410とを有し
ている。カテーテル400はまた、主要シャフト402
の末梢端とマーカー412とにより規定されたカテーテ
ル400の末梢部416に沿って互いから所定距離の間
隔を設けた、複数の薄い円形マーカー414を備えてい
る。カテーテル400の末梢部416はまた、末梢部を
偏向させる偏向機構を備えており、末梢端410の開口
部の中心軸線と主要シャフト402の中心軸線とは、こ
の場合はシャフト402が最基部寄りマーカー414と
界面を設けているが、各中心軸線の間で或る角度を形成
している。代替例として、図4Gに示すように、マーカ
ー414Aは、マーカー412と類似の寸法を有すると
同時に、各マーカー414Aが互いから所定距離に在る
ように、構成可能である。
【0028】議論のために、エネルギー輸送装置300
は、少なくとも1個の放射線不透過性マーカーと少なく
とも1個の管腔とを備えた末梢先端部310の共通属性
を有している、どのようなエネルギー輸送装置であって
も良い。従って、エネルギー輸送装置300は、カテー
テル400、カテーテル500、または、外科手術処置
手順の期間中に外科手術機材として使用する、または、
そのような機材と組み合わせた、形状が類似し、かつ、
この直前に説明したような装置300に類似する構造を
有する別な装置であっても良い。
【0029】ここで図1を特に参照すれば、大腿動脈か
ら左心室へのエネルギー輸送装置の誘導は、より良く理
解できる。破線で図示するX線透視検査システム118
は、X線透視検査器110と、少なくとも1個のビデオ
表示装置16とを含んでいる。X線透視検査器110は
当該技術公知の装置であって、角度センサー112およ
び蛍光ビデオ源114を含んでいる。
【0030】別な各システムにおけるように、X線透視
検査器110は、X線源、および、それと対向する画像
検出装置(図示せず)を更に含んでいる。使用期間中
は、被写体は、X線源と画像検出装置の間に設置される
のが、典型的である。X線源が活性化した後、画像検出
装置が検出したX線は、後でビデオ信号にコード化され
る画像を規定する。コード化ビデオ信号が、次いで、蛍
光ビデオ源114の一部として、X線透視検査器110
により出力として提供される。PMR処置手順期間中は、X
線源と、それと対向する画像検出装置とは、異なる遠近
法から被写体の図を提供するように移動するが、各遠近
法は、被写体に関連する特定配向を有する平面により、
規定される。X線透視検査器110は単一平面ユニット
であっても、または、立体平面(2平面)ユニットであ
っても良く、単一平面ユニットは、単一配向平面に関連
する単一画像を提示し得るが、立体平面(2平面)ユニ
ットは、2つの別個の画像を同時に提示可能で、各画像
は、別個の配向平面に呼応する。蛍光ビデオ源114か
らの、ビデオ表示装置116上に表示されるべきビデオ
信号は、ビデオ信号が被写体の実時間図を表示するの
で、ライブ蛍光と称されるのが、典型的である。
【0031】立体平面X線透視検査器110を使用した
場合には、X線透視検査システム118が第2のビデオ
表示装置116a(図示せず)を含み得るのは明白に違
いないが、この場合、被写体の第1配向平面に対応する
第1画像は、第1ビデオ表示装置上に表示され、被写体
の第2配向平面に対応する第2画像は、第2ビデオ表示
装置上に表示される。代替例として、ビデオ表示装置1
16が十分な寸法である場合は、両方の画像は単一ビデ
オ表示装置116上に表示され得る。
【0032】「放射線不透過性マーカーを備えた体内装
置(Intracorporeal Device with Radiopaque Marke
r)」という名称の、1998年6月30日にRosenthal
らが出願した米国特許出願第09/107,843号
は、その全体が、本明細書中に引例として援用されてい
る。上記出願は、本願発明と互換性のあるエネルギー輸
送装置を、少なくとも1つの非対称放射線不透過性マー
カーがその末梢端上またはその末梢端内部に配置された
長手のシャフトを備えたカテーテルの形態で、教示して
いる。放射線不透過性マーカーは、ユーザが、X線透視
検査システムを利用した装置の末梢端の配向を識別でき
るようにする。
【0033】ここで図2Aおよび図3を参照すると、心
臓の左心室の一般的構造の幾何学的描写が、左心室平面
表面と関連する冠状血管を概括的に表示した状態で、図
示されている。例えば、前面平面表面は、左前面下行
(LAD)冠動脈が概括的に規定している。図3Aに示すよ
うに、LAD冠動脈は前面表面を概括的に規定し、その最
末梢端においては、左心室の頂端面表面を規定するが、
右冠動脈(RCA)のPDAは、左心室の下面表面を規定す
る。図3Bに示すように、右冠動脈(RCA)と、左冠動脈
の回旋動脈(CFX)とは、心臓の中隔表面と側面方向表
面とを、それぞれ、規定する。
【0034】右冠動脈(RCA)の背面下行動脈(PDA)も
図示されている。図2Bおよび図2Cは、図2Aの心臓の
左心室内部のエネルギー輸送装置の、それぞれ、代表的
な、右前面斜面(RAO)図および左前面斜面(LAO)図で
ある。
【0035】図2Bおよび図2Cの各図は、それぞれに、
RAO図およびLAO図と称するが、より特定すると、図2B
の図は、同図が垂直方向から30゜に在るので、RAO-3
0と称し、図2Cの図は、同図が垂直方向から60゜に
在るので、LAO-60と称する。簡略化のために、今後
は、別途言明が無い限り、RAOはRAO-30に言及し、LAO
はLAO-60に言及しているものとする。
【0036】図2Aおよび図2Bに例示するように、RAO
図は、心室間平面と一般に称する左心室の長軸線に、略
平行である。図2Aおよび図2Cに示すように、LAO図
は、房室平面と一般に称する左心室の短軸線に、略平行
である。図3Aおよび図3Bについても参照すると、心室
間平面および房室平面と左心室の心臓血管との間の関係
が、より良好に理解できる。図3Aは、心室間平面に略
平行であり、従って、房室平面に直交する、代表的RAO
図である。ここで図7および図8を参照すると、2つの
例示的血行再建チャネル作成技術が示されている。図7
は、チャネルがカテーテル500に類似するエネルギー
輸送装置を使用して形成された、心臓のRAO図を概括的
に描写している。心臓の頂端面付近に一層近い点から始
まって、第1のチャネル1は、図7Aに示すように設け
られる。次いで、レーザカテーテル504は後退し、第
2のチャネル2が図7Bに示すように形成される。この
工程は、図7Cのチャネル3および図7Dのチャネル4を
それぞれに設けるように、反復される。
【0037】図8は、カテーテル500の特性を利用し
た第2の処置手順を描写している。第1のチャネル1が
図8Aに示すように設けられた後で、レーザカテーテル
504は整列カテーテル502の内部で回転し、図8B
に示すように、新たな標的組織場所2に末梢先端510
を整復する。チャネル2が設けられた後で、レーザカテ
ーテルは再度回転して、末梢先端510を整復し、第3
のチャネル3が図8Cに示すように設けられる。
【0038】
【実施例】拡張作動式トラッキングシステムの一般的実
施態様 一般に、本発明は、エネルギー輸送装置などの外科手術
装置の相対的位置および配向の表示出力を、PMR処置手
順などの外科手術処置手順の期間中に、その周囲環境お
よび獲得した他のデータに関連して、トラッキングし、
かつ、提供するための処理システムの用途に関与する。
外科手術装置のトラッキングは、外科手術装置の位置お
よび配向に関して、外科手術処置手順期間中に発生した
事象を医者が連携させ得るようにするからという理由
で、重要である。例えば、PMR処置手順期間中、エネル
ギー輸送装置の末梢先端部のトラッキングは、作成した
血行再建チャネルのマッピングを可能にし、かかるチャ
ネルが特定の標的組織場所において正確に設けられ、か
つ、所定の距離に分離させられることを、確実にする。
【0039】これに加えて、本発明によれば、トラッキ
ングは、処理システムが実行したアルゴリズムにより少
なくとも部分的に作成された表示から、標的組織場所を
医者が初期的に選択できるようにし、次いで、エネルギ
ー輸送装置の末梢先端部を医者が選択した標的組織場所
まで操縦して、同末梢先端部を選択した標的組織場所と
整列させ得るようにする。
【0040】本発明に従って使用されるエネルギー輸送
装置は、特殊設計し、かつ、公知の構成でエネルギー輸
送装置に設置した1個以上のセンサーを受容するように
している。本明細書中で採用したようなセンサーという
用語は、能動的にか、または、受動的にのいずれかの態
様で、信号すなわち刺激を受信し、かつ、それに応答す
る装置を意味することを意図している。放射線不透過性
マーカーは、X線透視検査システムと共に使用した場合
は、本明細書中で使用されるようなセンサーの定義の範
疇に入るものと見なす。これに加えて、磁石などの受動
装置と、加速度計などの変換装置と、圧力検知装置と、
超音響装置も、また、本明細書中で使用されるようなセ
ンサーという語の範囲に入るものと見なす。
【0041】この直前に述べたように、上記センサー
は、能動装置であってもよいし、また、受動装置であっ
てもよい。例えば、上述のように、1つのかかるセンサ
ーは、特殊設計の放射線不透過性マーカーであってもよ
く、X線透視検査システムからのX線を受けると、X線を
吸収してマーカーとその周囲環境との間にコントラスト
を設け、関与する蛍光表示装置上に表示されると、マー
カー構造が視認可能となることを可能にする。次に、こ
れらマーカーは分析されて、マーカーが付着したエネル
ギー輸送装置の位置および配向を判定可能にする。
【0042】放射線不透過性マーカーがカテーテル先端
で使用されて、縦横透視図を許容するのが好ましいが、
どのような特殊設計の放射線不透過性マーカーも、マー
カーを規定する特殊寸法が処理システムに提供されてい
る限りは、好ましくない。他方で、特的設計のマーカー
の縦横は、1対の垂直方向図から既に得られているかも
しれない情報のうちの幾らか、または、その全部を1つ
の図から得ることを目標とする。これは、1つのX線透
視検査投影図から視認した場合に、エネルギー輸送装置
の末梢先端部の位置および配向に関する追加情報を提示
するように設計された放射線不透過性の各要素をまず使
用することにより、次に、以下により詳細に論じるよう
に、処理システムが獲得または生成した追加情報と、か
かる放射線不透過性要素を組み合わせることにより、達
成される。
【0043】磁石は、本発明に従って使用され得る受動
センサーの、別な具体例である。対比すると、センサー
は、信号を受信したのに応答して、または、信号を要素
の方向に方向付けたのに応答して信号を送信する能動装
置であってもよい。
【0044】多様な入力機器が使用されて、各要素をト
ラッキングすると同時に、幾つかの異なるフォーマット
のうちの1つのフォーマットの位置および配向データを
処理システムに供与する。このデータは処理システムが
処理し、外科手術処置手順を実施中の医者に一層利用可
能な形式で供与される。出力フォーマットとしては、チ
ャネル構造の2次元および3次元出力描写と、描写中の
エネルギー輸送装置を示す、心室の異なる図のコンピュ
ータ生成グラフィックス表示とが挙げられるが、その両
方ともに、ライブのX線透視検査画像と組み合わさった
ビデオオーバーレイとして、または、X線透視検査画像
に極めて近接した状態の分離画像として、処置手順を実
施中の医者が見るとおりの、ライブのX線透視検査画像
が組み入れ可能であり、医者が自分の視野で両方を容易
に視認できるようにしている。
【0045】ここで図1を参照すると、本発明に従った
拡張作動式トラッキングシステムの一般的実施態様が、
より容易に理解可能である。拡張作動式トラッキングシ
ステム100は、入力機器108、中央処理装置(CP
U)102、および、ビデオ表示システム106を含ん
でいる。PMR処理手順期間中に医者を支援するために、X
線透視検査システム118が、最初に上述したように、
利用されるのが典型的である。
【0046】入力機器108は、外科手術処置手順期間
中に、エネルギー輸送装置の位置および配向に関して、
未加工データをCPU102に与える。未加工データ
は、獲得した追加データと一緒に、情報をCPU102
に与えて、先により詳細に記載したように、少なくとも
1つのシステム出力を生成させる。未加工データは、C
PU102のデータ獲得システムに言及しながらここに
記載するどのような信号の形態を呈していてもよい。入
力機器108は単独で、または、他の装置と組み合わせ
て作動して、CPU102にシステム出力を生成するた
めの必要情報を提供し得る。それゆえ、X線透視検査シ
ステム118、1個以上の入力装置104、または、こ
れら2種の組み合わせは、本発明に従って使用する入力
機器108であると思量してもよい。具体例としての
み、入力機器108は、少なくとも1つのセンサーが装
着された外科手術装置を描写する、X線透視検査器が提
供するライブの蛍光ビデオ信号と、1個以上の入力装置
104と組み合わさった、直前に記載したような、ライ
ブの蛍光ビデオ信号と、外科手術装置に配置した1個以
上の磁気センサーが生成する磁界を利用したシステム
と、外科手術装置の位置および配向情報を提供可能な他
のシステム、または、上記各具体例の位置の組み合わせ
とを含む、これらに限定されない。
【0047】CPU102は、ここに記載した各工程を
所定の時間制限内に実施可能にするような、十分な効率
のマイクロプロセッサと、プログラムおよび獲得データ
の一時的記憶に十分なサイズのメモリモジュールと、プ
ログラムおよび獲得データの一時的不揮発性記憶用の記
憶装置(図示せず)とを有する、プログラミング可能計
算装置であり得る。CPU102は、例えば、パーソナ
ルコンピュータシステムまたはコンピュータワークステ
ーションであり得るが、ここに記載したような機能性を
提供可能である。不揮発性記憶用記憶装置としては、1
個以上のハードディスクか、または、持ち運びがより自
在な記憶媒体を挙げることができる。
【0048】CPU102は、多様な入力信号を受信可
能で、かつ、かかる信号を、CPU102による分析に
ついてより一層の互換性を有する形式に変換可能であ
る、データ獲得システム(図示せず)を更に含んでい
る。このような受信信号としては、ある種のビデオ信号
または他の可変電圧信号などのアナログ信号、バイナリ
入力として扱われるスイッチなどのディジタル信号、ま
たは、電流もしくは電圧として説明し得る他の信号が挙
げられる。例えば、信号源は、或る現象を測定する変換
装置であり得るが、獲得システムに供与した条件付き信
号は、測定した単位現象に比例する電圧であり得る。心
電図(ECG)の波形、または、患者の呼吸サイクルを表
示する発振信号は、かかる各信号の2つの具体例であ
る。
【0049】CPU102は、そのデータ獲得システム
の一部として、少なくとも1つの、好ましくは2つの、
ビデオフレームグラブ装置(グラバー)を含んでいる。
フレームグラブ装置は、標準NTSC信号またはPAL
信号などの公知の形態のビデオ信号を継続的に受信し、
指令に基づいて、受信中の目下のビデオフレームをディ
ジタル化する。これに加えて、CPU102に供与した
ビデオ信号は、X線透視検査システム118が供与した
ディジタル信号であり得る。
【0050】CPU102が幾つかのフレームグラブ装
置を有し得て、各フレームグラブ装置がそれに対応する
ビデオ信号を入力として有し、従って、CPU102が
幾つかのビデオ信号を同時に受信およびディジタル化で
きるようにしていることに注目することは、重要であ
る。ディジタル化ビデオフレーム(1個または複数個)
は、次に、分析のために記憶され、かつ/または、直ち
に表示され得る。それゆえ、フレームグラブ装置は、指
令に基づいて、ビデオのフレームを凍結するか、また
は、捕捉して、ディジタル化する能力を有しているの
で、ディジタル化フレームが時間と相関関係づけられ
て、複数のフレームグラブ装置からの各ディジタル化フ
レームは、丁度よい時に、一瞬の特定図を表示する。
【0051】好ましい実施態様においては、以下により
十分に論じるように、フレームグラブ装置は追加入力端
を有しており、それらからビデオデータと相関関係が生
じる。従って、例えば、ビデオフレームがディジタル化
されると、現在の心臓サイクルデータと現在の呼吸サイ
クルデータなどの、患者に関する他の分かっているパラ
メータが獲得され、かつ、後の分析のためのフレームと
共に記憶可能となる。
【0052】CPU102はまた、外科手術処置手順期
間中に獲得したデータに応答して生成したビデオ信号
が、ライブの蛍光図などの他のビデオ信号と組み合わさ
れ得るように、ビデオ結合装置と、ビデオ表示システム
106に対するインターフェイスとして機能する、少な
くとも1つのビデオ出力ポートとを含んでいる。ビデオ
結合装置は、必要プロセッサ帯域が利用できる場合に、
ハードウエアまたはソフトウエアにより実行可能とな
る。表示システム106は少なくとも1つのビデオ表示
装置を含み、CPU102のビデオ出力ポートからの出
力ビデオ信号を表示する。
【0053】CPU102のデータ獲得システムはま
た、少なくとも1つの入力装置104から入力信号を受
信する。入力装置104は、以下により詳細に説明する
ように、CPU102にデータおよび/または他の事象
マーカーを提供し、これらから、エネルギー輸送装置に
より標的組織場所に送信されるエネルギー源の活性化な
どの、ビデオ信号またはディスクリート信号などの追加
獲得データとの相関関係が設定され得る。それゆえ、入
力装置104は、スイッチなどの好適な事象マーキング
装置であってもよいか、または、ポインティング装置か
ら受信した信号などの、実行中の外科手術処置手順に関
するアナログデータまたはディジタルデータを提供し得
るか、或いは、上記2機能の組み合わせであってもよ
い。本明細書中で熟考されているポインティング装置と
しては、コンピュータマウス、トラックボール、光ペ
ン、キーボード、または、少なくとも2次元空間におけ
る1点を規定し得て、単独で作動するか、または、ビデ
オ表示装置などの別な構造と組み合わさった、上記以外
の装置が挙げられるが、これらに限定されない。代替案
として、入力装置104は、CPU102が獲得する信
号源であると共に、以下により詳細に記載するように、
次いで更なるデータ分析の基準を提供する事象を規定す
るスイッチであり得る。
【0054】少なくとも1つの入力機器108および少
なくとも1つの入力装置104により外科手術処置手順
期間中に提供される入力データであって、それらの各々
が外科手術処置手順の各事象を規定しもし得る、そのよ
うな入力データに基づいて、CPU102は獲得した事
象を参照しながらデータを処理し、かつ、処置手順期間
中に実時間で、または、近実時間で事象に応答して所望
の情報を表示可能である。表示した情報は、ビデオ表示
システム106の一部としての1個以上のビデオ表示装
置上に表示可能であり、かつ/または、以下に論じるよ
うに、1個以上のライブの蛍光ビデオ表示装置上に表示
可能である。
【0055】外科手術処置手順を実施する医者は、次
に、この表示情報を使用して、進行状態をトラッキング
し、外科手術処置手順期間中に利用した外科手術機器を
より正確に位置決めする。例えば、PMR処置手順期間
中は、以下に十分に論じるように、医者が作成した血行
再建チャネルは効率的な態様でトラッキングおよびマッ
ピングして、各チャネルを左心室内部の所望の位置にお
いて、かつ、互いから所定の距離に作成する点について
或るレベルの確実さを医者に提供し得る。更に、表示し
た情報は実時間で使用して、所望の標的組織場所におけ
るエネルギー輸送装置の末梢先端部の設置にあたり、医
者の支援を行い得る。
【0056】PMR処置手順を実施する前に、CPU1
02は心室造影像すなわちV−グラムと称することがあ
る、左心室の2つの虚像2次元描写を獲得する。2次元
描写すなわち心室造影像(V−グラム)は2つの非平行
平面透視図から作成可能であるが、2次元描写はRAO
図およびLAO図から作成するのが好ましい。X線透視
検査器110の角度センサー112は、2つの平面透視
図の間の角度関係をCPU102に供与する。それゆ
え、角度関係が与えられると、各透視図の点対象は2
線、すなわち、第1平面透視図に垂直な第1線と、第2
平面透視図に垂直な第2線の交点と規定可能であること
を、明白にしておくべきである。
【0057】放射線不透過性染料は、左心室に注入され
る。放射線不透過性染料はX線放射を吸収するので、染
料は、左心室の周囲組織と左心室心腔自体との間のコン
トラストを生じる。結果として生じるX線透視検査画像
は、CPU102に与えて獲得される。本発明の好まし
い実施態様では、心臓壁や冠状血管などの、獲得した心
臓画像の主要な特性も、コンピュータマウスまたは光ペ
ンなどの入力装置104を用いて、輪郭が描かれる。次
いで、獲得した心室輪郭と、所望された場合は冠状血管
の輪郭は、対応するライブの蛍光表示装置上に重畳し
て、染料が散逸した後で、心室構造に関する情報を心臓
病専門医に提供する。
【0058】より特定すると、RAO図が表示され、入力
装置104を使用した場合、心臓病専門医は、染料によ
り発生したコントラストにより規定されるような左心室
壁構造の輪郭を描くと同時に、左心室心腔のRAO図を規
定する。心臓病専門医は、染料が規定した心腔壁に沿っ
て幾つかの点を識別することにより、左心室壁の輪郭を
描く。上記各点は、染料と心臓組織により規定される端
縁まで入力装置104を操作することにより、かつ、コ
マンドをCPU102に送ってその点を獲得および規定
することにより、識別される。適切な数の点、典型例で
は16個から20個の点が規定されてしまうと、CPU
102は指令により、挿間技術を利用して、個々の点を
平滑線と結合させ、RAO図に関して良好に規定した左
心室心腔を生じる結果となる。同様の態様で、LAO図
が表示された場合、上述の処置手順を再度実施して、L
AO図に関して左心室心腔を規定する。
【0059】図2Bおよび図2Cに例示されたような輪
郭図RAO−OおよびLAO−Oは、それぞれに、心臓
病専門医が供与した入力に基づきCPU102によって
処理されるような、具体的結果の図である。獲得してし
まうと、輪郭図は、外科手術処置手順期間中に、後の使
用のためにCPU102に記憶される。後でより詳細に
論じるように、上述の左心室の獲得した輪郭は、CPU
102の結合装置により、ライブの蛍光ビデオ信号への
重畳として提供し得る。結合した画像は、次いで、ビデ
オ表示装置116に供与され、放射線不透過性染料が散
逸した後で、重畳によって、他の方法では不可視となる
構造的規定が供与されるようにする。第2のビデオ表示
装置116aを利用した場合、RAO図に対応する結合
画像はビデオ表示装置116上に表示可能であるが、L
AO図に対応する結合画像は、ビデオ表示装置116a
上に表示可能である。
【0060】代替例として、十分な寸法のビデオ表示装
置116を用いた場合は、RAO結合画像とLAO結合
画像の両方が、単一ビデオ表示装置116上に表示可能
である。更に、ライブの蛍光を結合画像とは分離して表
示するのが望ましい場合は、ライブの蛍光はビデオ表示
装置116および116a上に表示可能であり、結合画
像は、ビデオ表示システム106の一部として1個以上
のビデオ表示装置上に表示可能である。各モニター11
6、116a、および、ビデオ表示システム106のビ
デオモニターは、適用可能であるならば、「最終画像保
留」機能を有しており、ユーザが、1個以上のビデオ画
像を同時に比較できるようにする。最終画像保留機能は
CPU102によっても実行可能である。この後者の構
成において、両方の画像が視認用ビデオモニターに供与
した単一ビデオ信号の一部である場合は、CPU102
は一方の画像を他方の画像に関して保留または凍結させ
得る。
【0061】心室造影像に加えて、心臓血管に放射線不
透過性染料を注入することにより、血管造影図を実行可
能である。前述の輪郭結像技術を利用して、血管造影図
は心室の外側表面を査定するための使用可能であるが、
上述の獲得した心室造影像は内側表面の査定を提供し、
それゆえ、心臓壁厚さの査定を行い得る。単一平面デー
タしか収集されない場合は、その平面の心筋厚さが査定
可能となる。代替例として、データが複数図から収集さ
れる場合は(2平面X線透視検査システムまたは単一平
面X線透視検査システムのいずれかを利用して)、RA
O図およびLAO図など、2つの図に関する心筋厚さが
査定可能となる。
【0062】以下により十分に論じるように、より好ま
しい実施態様では、心室造影像および血管造影図の輪郭
描出画像は、CPU102によるビデオ信号ディジタル
化の使用とディジタル化信号の獲得とにより、得られ
る。放射線不透過性染料が左心室に注入された時に、心
室内部の染料と心室壁との間のコントラストが認知され
るように、CPU102は、端縁検出アルゴリズムを利
用して、輪郭画像精細度を獲得する。手動で得た輪郭画
像に関して先に論じたように、蛍光ビデオにより獲得し
た輪郭画像は、外科手術処置手順の期間中に、後の利用
のために記憶される。
【0063】ここで図10を参照すると、本発明により
生成された出力描写が、より容易に理解可能となる。図
10は、単一モニター上に表示されたような、トラッキ
ングシステムにより生成された幾つかの出力の代表的図
である。上述のように、出力描写が1つの表示装置上に
示されると、幾つかの表示装置116aが使用されて、
出力情報を表示し得る。図10Aおよび図10Bを特に
参照すると、RAO結合図およびLAO結合図が示され
ている。外科手術処置手順の期間中は、上述のように、
CPU102は、ライブの蛍光画像をディジタル化し、
作業画像を生じる結果となる。作業画像は、例えば、R
AO図またはLAO図などの、特定図に対応する各ビデ
オ入力について規定または作成される。本発明に従った
方法の期間中は、或るアルゴリズムがCPU102によ
り実行されて、エネルギー輸送装置(図示せず)の一部
の位置情報および配向情報の描写が、記憶済み輪郭画像
RAO−OおよびLAO−O、および、図10において
1および2として例示される標的組織場所などの、他の
情報と融合される結果となり、所望の治療の適用の場所
を対応する作業画像内へと規定する。これは一般に治療
マッピングと称し、より特定的には、チャネルマッピン
グと称する。次に、作業画像は、結合装置により対応図
のライブの蛍光ビデオ上に重畳され、かつ、表示され
る。輪郭図、すなわち、RAO−OおよびLAO−O
は、前述のように得られた、代表的RAO−30および
LAO−60である。
【0064】CPU102により「+」、「−」、
「X」、および、「O」という表象が使用されて、以下
により詳細に説明するように、現在の作業画像をライブ
の蛍光ビデオと整列させる。これは、X線透視検査シス
テム118に関する患者の回転運動を補償するのに、役
立つ。
【0065】より好ましい実施態様において、LAO図
はCPU102によりその全体が生成されると同時に、
単一平面X線透視検査器110のみが利用可能な場合に
は、より迅速な処置手順を許容する。
【0066】ここで図10Cおよび図2Aを参照する
と、本発明により生成された別な出力が例示される。図
10Cは、心臓の左心室の開いた2次元図を描写してい
るが、この場合、心臓の左心室の長軸線に沿った側面表
面の中心線は、左側にBと標識を付した基底表面から始
まって、右側にAと標識を付した頂端面表面まで通じ
る、図の中心線または中心軸線を規定している。この特
定出力は心臓のより単純な図を提供し、標的組織場所の
ライブの蛍光、または、他のより複雑な画像を解釈する
際に医者が費やす時間を低減する。
【0067】図10Aおよび図10Bの標的組織場所1
および2の描写と比較すると、図10Cは、場所2より
も一層頂端に近く、一層低位に在る、場所1を例示して
いる。或る条件下では、標的組織場所は、特定図におい
て見かけ上は互いに重なり合っているかもしれない。こ
こで医者は各図を、この場合はRAO図とLAO図とを
継続的に走査して、各標的組織場所間の間隔を判定しな
けらばならない。比較すると、図10Cの図のみが、治
療場所の適切な位置を確保するために必要となる。
【0068】また、以下により詳細に説明するように、
入力装置104を用いた場合、医者は図10Cの2次元
図内の場所を規定可能となり、CPU102は、ライブ
の蛍光と結合する作業画像の一部として、標的組織場所
の近似を提供する。次に、医者はエネルギー輸送装置の
末梢先端を所望場所まで誘導し、所望の治療を適用し、
その場所が他の確立場所に関して所定の位置にあること
を確保できる。
【0069】本発明に従った別な生成出力が図10Dに
例示されている。図10Dは、輪郭画像RAO−Oおよ
びLAO−Oと規定済み標的組織場所とからCPU10
2が作成した、左心室のワイヤフレーム描写を提示して
いる。輪郭図は、図3Aおよび図3Bに例示され、か
つ、先に論じたように、心室間平面および房室平面を照
合している。
【0070】図10Dの3次元描写は、キーボードまた
はコンピュータマウスなどの入力装置104を介してC
PU102にコマンドを供与することにより、外科手術
処置手順期間中に医者または助手が操作し得る。従っ
て、医者はどの軸線を中心として描写を回転させること
も可能であると共に、標的組織場所の配向を視認するこ
とが可能である。より好ましい実施態様では、描写は、
左心室(明瞭にするために図示せず)内部のエネルギー
輸送装置の末梢部を表示する画像を含んでおり、医者
が、所望の標的組織場所に向けてエネルギー輸送装置の
末梢先端をより正確に前進させ、かつ、所望の標的組織
場所にその末梢端先端を配置できるようにする。
【0071】図4Cおよび図4Dを参照すると、本発明
に従った別な生成出力が例示されている。以下により詳
細に論じるように、本発明の一実施態様は、RAO図な
どの単一図を利用し、生成済みのLAO図か、または、
特定のエネルギー輸送装置の末梢先端の配向を表示する
クロックフェース画像のいずれかを得る。クロックフェ
ースアナロジーを利用すると、LAO描写図は、約1
1:00から2:00までの心臓の前面領域と、2:0
0から5:00までの側面領域と、5:00から8:0
0までの下面領域と、8:00から11:00までの中
隔領域とを示している。図4Cに示したように、エネル
ギー輸送装置は、整列カテーテル502、レーザカテー
テル504、および、光ファイバーまたはファイバー束
508が全て、図のRAO平面に平行になるように配向
された、カテーテル500である。それゆえ、LAO図
においては、カテーテル500の描写は単一垂直線を用
いて作成可能である。
【0072】クロックフェース1は、エネルギー輸送装
置の末梢部の配向と、この事例ではレーザーカテーテル
504、光ファイバまたはファイバー束508、およ
び、末梢先端510の配向とを描いており、この場合、
クロックフェースの中心は、レーザカテーテル504の
主要軸線を描いている。それゆえ、図示のように、クロ
ックフェース1は、垂直方向矢印が円の中心から外側表
面まで延びている円を供えており、この垂直方向矢印
は、LAO図のカテーテル500の配向が図のRAO平
面に平行であることを描いている。
【0073】比較すると、カテーテル500の末梢先端
が左心室の側面表面に向けて回転したのを例示している
図4Dを参照すると、クロックフェース2は、カテーテ
ル500の末梢先端のLAO図がRAO平面図内を指し
ていることを描いている。従って、医者、または、外科
手術処置手順期間中に存在する他の人員は、単一RAO
図を見ながら、末梢先端配向の描写を得ている。
【0074】これに加えて、クロックフェース描写は、
以下に詳細に説明している方法を利用して、各治療位置
ごとに供与され得る。治療位置を表示する各クロックフ
ェース描写は、入力装置などを用いてチャネル場所また
は位置を選択することにより、処置手順期間中に、継続
視認可能であるか、または、医者などのユーザのコマン
ドに応じて視認可能である。
【0075】また、本発明によれば、CPU102は、
外科手術処置手順に関連すると共に、ビデオ表示システ
ム106またはビデオ表示装置116の一部としての表
示装置上に発光ダイオード装置などのインジケータを介
して表示される複数のシステム信号を供与し得る、また
は、作業画像へと融合し、かつ、ビデオ信号と結合した
グラフィカル画像として、本明細書中で既に説明したよ
うに、ビデオ表示装置上に表示可能である複数のシステ
ム信号を供与し得る。
【0076】これらシステム信号は、患者の状態または
外科手術処置手順の状態を表示する、アラームなどのデ
ィスクリート信号またはバイナリ信号であり得るが、所
与の標的組織場所において2度以上の回数の所望の治療
の適用を防止する。これに加えて、これらシステム信号
はまた、トラッキングシステム自体にも関連しており、
システムがデータを獲得するのに準備完了していないこ
との表示を提供し、すなわち、システムエラーを表示し
得る。また、これらシステム信号は、トラッキングシス
テムと外科手術処置手順との間の相互作用に関与し得
る。例えば、エネルギー輸送装置が、レーザエネルギー
を標的組織場所まで伝送するために使用されるレーザフ
ァイバーである場合は、トラッキングシステムにエネル
ギー源を制御させて、エネルギー源を活性化させると共
に、心臓周期または呼吸器系周期に関して或る条件下に
ある場合のみ、エネルギーがレーザファイバーを介して
伝送されるようにすることが、望ましいことがある。ト
ラッキングシステムは、エネルギー源がその制御下にあ
ることの表示を提供可能である。
【0077】出力は先に別個に説明したが、CPU10
2からの実際の出力は、1個以上の前述の出力を組み合
わせた状態で含み得ることを、明瞭にしておくべきであ
る。更に前述のように、これら具体例は特にPMR処置
手順に関連するが、他の外科手術機器の設置に際して、
かつ/または、多様な薬物または治療薬、生理食塩水ま
たは他の流体、もしくは、その他、「治療薬および診断
薬の輸送(Therapeutic and Diagnostic Agent Deliver
y)」という名称の、その全体を引例として本願に組み
入れた米国特許第5,840,059号に記載したような物質な
どの材料の適用に際して、かかるシステムを使用し得る
ことが明白であると認識することは、重要である。
【0078】
【実施例1】図1を参照すると、本発明に従った拡張作
動式トラッキングシステムの第1実施態様は、一般的実
施態様に関連する前述の特性を組み入れており、より容
易に理解可能である。上述のように、トラッキングシス
テム100は、入力機器108、CPU102、および、
ビデオ表示システム106を含んでいる。PMR処置手順
の期間中に医者を支援するために、X線透視検査システ
ム188は、X線透視検査器110および1つ以上のビ
デオ表示装置116を組み入れた状態で、利用されるの
が典型的である。また、X線透視検査システム118
は、エネルギー輸送装置の末梢先端を設置する際の指針
を提供し、これは、標的組織場所において、少なくとも
1つのセンサーを組み入れている。この第1の実施態様
では、X線透視検査システム118はまた、入力機器1
08の一部として作用し、部分的には、エネルギー輸送
装置に関して位置情報と配向情報とを提供している。
【0079】ここでまた図9Aを参照しながら、トラッ
キングシステム100に従ったPMR処置手順を論じる。
図9Aは、本発明の第1実施態様に従って実施される好
ましい方法の、代表的フローチャートである。好ましい
方法の実施の期間中、1個以上の蛍光画像は作業画像へ
とディジタル化される。次に、他のデータが獲得され、
CPU102により分析され、その結果が作業画像と結
合して、1個以上の出力として提示される。データ分析
技術に基づいて、先により詳細に論じたように、他の出
力もCPU102が提示して、外科手術処置手順を実施
する際にユーザを支援する。この蛍光画像はX線透視検
査システム118により提示され、2平面X線透視検査
器110から得たRAO図およびLAO図を含んでいる
のが、好ましい。
【0080】図9Aの好ましい方法は、心臓病専門医、
または、外科手術処置手順を実施する他の医者、もしく
は、外科手術処置手順期間中に立ち会って心臓病専門医
または医者を補佐している助手などのユーザが、X線透
視検査システム118およびビデオ表示システム106
と組み合わせたソフトウエア制御下の、または、ファー
ムウエア制御下のCPU102ハードウエアと組み合わ
せて、達成する。
【0081】初期工程150において、CPU102が
ビデオ源114から受信したビデオ信号120の一部と
してのビデオフレームが、フレームグラブ装置によりデ
ィジタル化される。好ましい実施態様では、CPU10
2は2つのフレームグラブ装置を備えており、各フレー
ムグラブ装置は、ビデオ信号120の一部として分離蛍
光ビデオ信号とは別個のビデオフレームをディジタル化
し、2個の別個のビデオフレームは同時にディジタル化
され、各フレームはRAO図およびLAO図などの、異
なる投影図または異なる図を、それぞれに表示する。2
つのディジタル化フレームは、同時にディジタル化され
ているので、同時に丁度よい時間にそれぞれの図を照合
し、従って、それぞれの図を表示する。
【0082】工程150で得たディジタル化フレーム
は、以下により詳細に説明するように、他のデータを融
合するための開始ブロックとして使用される作業画像を
規定する。作業画像を規定した後、次いで、この作業画
像は、工程152で、患者の肉体システムが生成した多
様な肉体信号と整合され、或いは、別途、相関関係づけ
られる。例えば、先に説明したように、CPU102が
獲得したECGおよび呼吸周期信号は、工程150でフ
レームをディジタル化した時に、データ獲得システムに
より獲得され、現在の各フレーム図と獲得済みECGお
よび呼吸周期信号との間の相関関係を許容する。この点
で、ECGおよび呼吸信号は、他の肉体システム信号と
一緒に、入力機器108の一部と考えられる。獲得した
肉体信号の所要の信号調整も、工程152の一部と思量
される。かかる調整は、獲得した信号の一部としての電
磁ノイズまたは電気ノイズのフィルタリング処理を含み
得る。
【0083】既存の肉体信号と比較するよりはむしろ、
工程150における各フレームのディジタル化がECG
信号などの、1個以上の肉体信号に応答して実施可能で
あり、実質的に同様の配向のディジタル化フレームが、
工程150で継続的に獲得されることを、明白とするべ
きである。例えば、RAOディジタル化フレームおよび
LAOディジタル化フレームは、心臓周期の心内拡張相
に関して獲得可能であり、時間が経つと、実質的に類似
するフレームを生じる結果となる。各フレームはまた、
中間呼吸点などの呼吸周期内の点と、更に相関関係づけ
られ得る。後でより明白となるように、これら測定は、
1個以上のCPU102出力の一部として生成した、心
臓の標的組織領域のより正確な事実上の描写を作成する
のに役立つ。
【0084】工程152の期間中は、ディジタル化フレ
ーム自体も、上述の同一または異なる信号調整プロセス
を受けて、不所望なノイズを除去し、或いは、CPU1
02によるそれ以上の分析により好適なフォーマット
で、フレームを設置し得る。不所望なノイズは、ディジ
タル化フレーム、または、獲得した他の信号に関連して
論じる時は、ユーザの見地から判断したのであれ、CP
U102自体が判断したのであれ、ディジタル化フレー
ムまたは獲得した信号の一部の除去が、そこに在る情報
のより明瞭な理解を生じる結果となることと、広く定義
しなければならない。
【0085】工程152の最後には、CPU102は2
つの蛍光ビデオフレームを獲得すると同時、2個の作業
画像を規定し終えており、これら作業画像を多様な肉体
系信号と相関関係付けたり、または、整合させたりを完
了している。作業画像は、他の獲得済みデータと一緒
に、CPU102のランダムアクセスメモリに記憶され
る一方で、後の視認処理のため、または、後の分析のた
めに、CPU102の不揮発性記憶装置にも記憶可能で
ある。例えば、この処置手順を実施した後で、これら作
業画像および他の記憶済み画像は、再調査のための処置
手順の組織学へと最構築可能である。
【0086】ディジタル化フレームが工程152で整合
されてしまうと、CPU102は反応モードに入り、処
置手順期間中に発生する1つ以上の特定事象に反応す
る。これら事象としては、モーションマーカー検出事
象、心室造影像検出事象、エネルギー輸送装置検出事
象、および、治療事象が挙げられるが、これらに限定さ
れない。これら事象の各々は、1個以上の入力装置10
4のユーザ操作により、CPU102に供与される。例
えば、図10Eを参照しながら、ユーザは、「モーショ
ンマーカー検出」(図示しない特定標識付与)のボタン
など、事象の標識を付したボタンB1を選択することに
より、事象を初期化し得る。工程160では、CPU1
02はこの入力を、この場合は、モーションマーカー検
出事象として検出および解釈する。
【0087】代替例として、この事象、または、他の事
象は、特定事象に関連して、入力装置104の一部とし
て、スイッチまたはスイッチの組み合わせの閉鎖により
規定可能である。従って、ユーザは入力装置104を使
用して、ライブの蛍光上でカーソルまたは十字線をモー
ションマーカーと整列させ得る。次に、ユーザは、モー
ションマーカー検出事象を規定し、かつ、CPU102
にコマンドを与えて、以下により詳細に記載するよう
に、十字線の現在位置をモーションマーカーの位置とし
て解釈させるボタンを押すことができる。
【0088】CPU102が現在および過去の作業フレ
ームをライブの蛍光と相関関係付けるためには、X線透
視検査器110に関して患者の肉体を規定する基準点
を、規定しなければならない。モーションマーカーは、
CPU102の結合器が利用して、生成した作業フレー
ムをライブの蛍光図と整列させる。従って、患者の肉体
が回転すると、または、別な方法で特定図に関して移動
すると、作業画像がそれぞれのライブの蛍光図と整列状
態になるように、作業画像が回転可能となり、或いは、
別な方法で配向可能となる。上述のように、モーション
マーカーは、患者の肉体上またはその内部の公知の位置
に戦略的に設置された多様な形状および寸法の放射線不
透過性マーカーであり得るが、外科手術処置手順期間中
には、適所で、かつ、RAO図などの少なくとも1つの
透視図の内部に残留する。
【0089】具体例としてのみ、図10Aの放射線不透
過性マーカー「+」および「−」、ならびに、図10B
の「X」および「O」は、4種のかかるマーカーであ
り、図10Aのマーカーは、患者の肉体の胸部領域上に
設置されており、図10Bのマーカーは、患者の肉体の
左側に設置されている。
【0090】CPU102は、モーションマーカー検出
モードに入ってしまうと、工程162で、入力装置10
4が記述した現在位置を獲得する。次に、工程164で
は、CPU102内部の作業画像の配向は、作業画像配
向がライブ蛍光画像中に観察されるような配向と本質的
に類似するように、操作される。それゆえ、例えば、以
下に論じるように、ライブの蛍光上に重畳した作業画像
と比較した場合に、図10Aのモーションマーカー
「X」の位置がX゜シフトされるように、X線透視検査
システム118により提示されたライブの蛍光画像の中
心に関して、患者の肉体がX゜回転した場合は、ユーザ
は新たなモーションマーカー位置を規定し直し得る。新
たなモーションマーカー位置に応じて、CPU102
は、作業画像をライブの蛍光と結合させる前に、そのメ
モリにおいて作業画像をX゜回転させて、1組の対応す
るモーションマーカーのみが出力中で可視となるように
する。
【0091】モーション整合マーカーが、RAO図およ
びLAO図を表示するディジタル化フレームから得られ
ると、各フレームは、CPU102により、RAO図お
よびLAO図の先に獲得したフレームに、それぞれに、
相関関係づけることが可能となる。モーション整合マー
カーの設置が行われて、マーカー自体が他の平面図でX
線透視検査法的に視認可能となる。従って、例えば、図
10AのRAO図のモーションマーカーの側面図が、図
10Bのマーカー「+」および「−」により指示される
ように、LAO図で視認可能となる。これらマーカーの
追加図は、CPU102が過去の作業画像を現在獲得さ
れているフレームまたは作業画像と、より正確に相関関
係づけ得るようにする。
【0092】モーションマーカー検出事象に類似する態
様で、CPU102は工程170においてユーザが提示
した心室造影像検出事象についてチェックを行う。工程
170では、CPU102は、心室造影像が現在実施中
であるか否か、すなわち、心室造影像事象が、左心室
の、RAO図およびLAO図などの輪郭を描出した構造
的図を獲得する前序として、ユーザにより提供されてい
るか否かを検索する、或いは、別途検出する。心室造影
像が実施中である場合は、心室造影像事象と同時に、ま
たは、その直後に、放射線不透過性染料をユーザが左心
室に注入する。左心室心腔と周囲組織との間に染料がコ
ントラストを供与した状態で、先により詳細に記載した
ように、工程172において、左心室の輪郭が実施され
る。工程172で獲得した左心室の輪郭画像は、工程1
74において、揮発性記憶装置または不揮発性記憶装置
のいずれかに記憶される。典型例では、輪郭画像は、外
科手術所持手順の開始時に、一度、獲得され、次に、い
かに論じる後続の工程で、現在の作業画像に継続的に結
合される。しかし、処置手順期間中に必要ならば、上述
のように、ユーザが工程170から174ごとに左心室
の新輪郭画像を獲得可能である場合、新画像は記憶さ
れ、或いは、先に獲得した輪郭画像を別途置換する。
【0093】これに加えて、心臓の壁にエネルギー輸送
装置の末梢先端を押圧設置し、かつ、CPU102にコ
マンドを与えて、以下により詳細に論じるように、エネ
ルギー輸送装置の末梢先端の位置を獲得することによ
り、左心室の心腔が更に規定可能となる。次に、獲得し
た点が記憶され、CPU102にその位置を提供しなが
ら、後で利用に備え得る。
【0094】上述の他の事象については、工程180に
おいて、CPU102はエネルギー輸送装置検出事象に
ついてのチェックを行う。本発明の第1実施態様に従っ
たPMR処置手順期間中は、エネルギー輸送装置300
の末梢先端は、ライブの蛍光画像上でユーザが視認可能
である。上述のように、装置300は、放射線不透過性
マーカーを含むセンサーを備えていてもよい。本発明の
第1実施態様のエネルギー輸送装置300は、少なくと
も1つの放射線不透過性マーカー312を備えており、
マーカーは装置300の末梢先端310に設置されて、
末梢先端が、ライブの蛍光において容易に認識可能とな
るようにする。処置手順期間中に、装置300の末梢先
端310の現在位置を記録または記憶することが望まし
い場合は、工程182において、ユーザは、入力装置1
04を利用して、ライブの蛍光画像上に十字線を設置す
ると共に、RAO図などの第1図に現在の末梢先端31
0位置を規定する点を獲得するように、CPU102に
コマンドを与えることにより、位置を提示する。
【0095】CPU102のフレームグラブ装置の一部
として、ライブの蛍光凍結能力を利用すると、ユーザ
は、工程182の一部として、LAO図などの、第2図
の末梢先端310の末梢先端位置情報を獲得可能とな
る。第2図は、第1図と組み合わせると、CPU102
が虚像の2次元図または3次元図を生成する、或いは、
前述の他の所望の出力を生成するための情報を提供す
る。工程188では、工程182で獲得した位置情報は
作業画像へと融合される。
【0096】CPU102はまた、工程200における
治療事象の発生について、チェックを行う。標的組織に
おける所望治療の適用は、治療事象を規定する。例え
ば、入力装置104としてのフットスイッチを押し下げ
ることによるエネルギー源の活性化は、治療事象を規定
するために使用可能である。前述のように、所望の治療
としては、薬物または脈管形成試薬、他の流体、もしく
は、組織を除去するように、または別な方法で組織への
損傷を引き起こすように設計したアブレーションエネル
ギーの適用が挙げられる。治療が進行中であるとCPU
102が判断すると、エネルギー輸送装置300の末梢
先端310の位置が工程202で得られ、工程208で
は、工程182および工程188におけるのと類似の態
様で、それぞれに、作業画像と結合する。より特定する
と、典型例として、治療位置は、エネルギー輸送装置3
00の末梢先端310に関連して記述される。従って、
治療位置は、工程182で得た末梢先端位置である。
【0097】所望の施療または治療の適用前に、時に
は、エネルギー輸送装置300の末梢先端300と標的
組織場所との間の接触が既に発生しているか否かを、ユ
ーザが判定するのが望ましいことがある。例えば、これ
は、血行再建チャネルの作成を結果として生じる、レー
ザエネルギー源の活性化より前であるのが望ましい。末
梢先端が左心室の壁と接触状態にない間の、レーザエネ
ルギー源の適用は、壁組織自体よりもむしろ心室を通っ
て流れている血液セルに直接、エネルギーが血液セルに
直接付与されるという理由から、望ましくない。
【0098】それゆえ、工程200の予備工程200A
として、装置300の末梢先端310が左心室の壁表面
と接触状態になるまでは、ユーザはエネルギー源を可能
化せずに、CPU102に治療事象を与える。末梢先端
310と壁表面との間の接触は、ライブの蛍光画像で視
認されるように、末梢先端310の比較から査定可能で
あり、この時、左心室の輪郭は、本明細書中で論じてい
るように、CPU102の出力の一部を成している。心
臓壁接触の確認は、心臓の拍動と同期的に、より特定す
ると、左心室自体の収縮および弛緩と同期的に、装置3
00の末梢先端310が移動するのをユーザが観察した
場合に行われる。この点で、ユーザはCPU102へ治
療事象を渡し得るが、その結果、工程202および工程
208に関して先に論じたようなデータの獲得および操
作を生じる。壁接触は、所望している施療の適用の要件
となることもあり、また、要件とならないこともある。
【0099】工程210では、作業画像は、本明細書中
で論じたようにCPU102が獲得した心室造影像輪郭
画像および他のデータを含めて、それぞれのライブの蛍
光画像と結合し、その結合出力は、手術室人員による視
認のための出力ビデオ信号122として、ビデオ表示装
置116およびビデオ表示システム106へと、CPU
102が供与する。それゆえ、蛍光ビデオ120は、R
AO図およびLAO図を表示するビデオ信号を含み、C
PU102が受信するが、結合器により、対応する透視
図の記憶した輪郭画像と結合し、ビデオ出力ポートにビ
デオ信号122として供与される。それゆえ、ビデオ表
示装置116は、例えば、図2Bに示すようなRAO−
O輪郭描出画像が重畳されたRAO透視図からのライブ
の蛍光図などを含み、左心室形状のその長軸線に沿った
査定を心臓病専門医に与え得る。同様に、図2Cに示し
たようなLAO−O輪郭描出画像を備えたLAO透視図
に対応する図が、CPU102によりビデオ表示装置1
16に供与される。
【0100】これに加えて、上述のように、最終工程2
20において他の出力がCPU102により生成可能と
なり、本発明に従ってユーザの要求時に獲得したフレー
ムデータおよび他のデータに応答して、1個以上のビデ
オ表示装置116、116a、および/または、ビデオ
表示システム106の一部としての追加表示装置上に、
表示可能となる。
【0101】工程150から工程220は、典型例では
3Hzと10Hzの間で、有用な視覚応答を許容するの
に十分に頻繁に実施されるべき主要ループを規定する。
また、多様な事象を、図9Aの方法の一部としてシーケ
ンシャルに実施するよりはむしろ、CPU102に供与
する結果を生じるユーザ入力は、中断を基本とする事象
となり得る。すなわち、主要ループは、工程150、工
程152、工程210、および、工程220として単純
に規定可能であり、先に論じた各事象を規定するユーザ
入力は、主要ループ工程の処理を中断し、CPU102
に暫時アドレス指定させ、かつ、提供された現在の事象
を処理させる。
【0102】例えば、標的組織場所に末梢先端310を
押圧した状態で、ユーザは、入力装置104を使用し
て、治療事象を規定する入力をCPU102に供与す
る。CPU102は、主要ループ工程150、工程15
2、工程210、または、工程220のうちの1工程の
作動を停止し、工程202および工程208を実行す
る。次に、CPU102は、工程208の実行後に、各
主要ループ工程に戻り、それらを継続して実行する。か
かるシステムは、CPU102をユーザが所望したタス
クに集中させるので、より効率的である。かかるシステ
ムの利得は、更なる実施態様を論じる際に、本明細書の
後段で更に実現されている。
【0103】図10をも参照すると、CPU102が実
行したソフトウエアの組み合わせ、ユーザが提供した手
動入力、および、本発明の第1実施態様に従ってCPU
102が生成した選択済み出力がより良好に理解可能と
なる。図10Eに示すような、「治療位置を規定せよ
(DEFINE TREATMENT LOCATION)」と標識を付し得る
(図示しない特定標識付け)ボタンB2などのCPU1
02のソフトウエアインターフェイスにより、ユーザ
は、RAO図などの第1の図におけるエネルギー輸送装置
300(図示せず)の末梢先端310に対応するデータ
点(X1RAO、Y1RAO)を獲得するようにと、CPU102
に通知すると共に、コマンドを与える。この点は、前述
のように、末梢先端310上に十字線を移動させ、次
に、マウスなどをクリックすることによってCPU10
2に信号発信することにより規定されて、RAO図にお
けるデータ点を獲得する。類似の態様で、データ点(X1
LAO、Y1LAO)は、図10Bに示すように、LAO図など
の第2の図に関して獲得される。
【0104】2つのデータ点がCPU102に入ると、
または、ユーザによりCPU102に別途供与される
と、各データ点の他のデータ点または構造に関する2次
元描写または3次元描写は、前述の1個以上のシステム
出力の一部として作成可能となる。
【0105】RAO図およびLAO図などの2つの異な
る図に関して得られた、これら2つの2次元データ点
は、これら2つの図の間の角度関係と一緒に結合して、
3次元データ点を生成可能である。生成した3次元デー
タ点は2つの線により規定され、第1線は第1の図に直
交し、第2線は第2の図に直交し、各線は、エネルギー
輸送装置300の末梢先端300などの、関心のある2
次元データ点を通過し、または、この点で交差する。次
に、上記2つの線の間の最短線があるとすれば、その中
点となるように、3次元位置が算出される。これら計算
は、2つの図が直交状態になることを必要とはせず、む
しろ、これらが完全一致しないことを必要とするもの
と、認識されたい。
【0106】例えば、左心室の輪郭描出した画像は、各
配向平面がわかっているので、図10Cに示すような2
次元描写で表示可能であるか、または、図10Dに示す
ような3次元描写で表示可能である。更に、最初に生成
したデータ点(X1、Y1、Z1)は、RAO輪郭およ
びLAO輪郭に関するその配向がわかっているので、図
10Eに示すように、同一3次元描写へと融合可能であ
り、先により詳細に説明されている。外科手術処置手順
の期間中は、多数の追加治療点n、すなわち、(X2、
Y2、Z2)…(Xn、Yn、Zn)が後で得られ、か
つ、RAO輪郭図およびLAO輪郭図、ならびに、現在
の作業画像の一部としての他のデータと融合し、更に、
ビデオスクリーン116、116a、および/または、
ビデオ表示システム106の一部としてのビデオ表示装
置上へ表示するために、CPU102がライブの蛍光と
後で結合させる。
【0107】より好ましい実施態様では、工程182で
得たカテーテル位置データ点は、工程188において、
ユーザの要求時に、各データ点または規定したグループ
を呼び戻して、現在の作業画像に融合するように、不揮
発性メモリに記憶させる。例えば、ユーザは、第1行の
治療位置として、一連のデータ点を規定可能である。次
いで、この行は、ユーザの要求時に、所与の作業画像へ
と融合し、先に規定したように、CPU102の1個以
上の出力中で視認するために、ライブの蛍光画像と結合
可能である。これによりユーザは、より良好な解釈を行
い、かつ、左心室の一方の内部心腔壁上などの1組のチ
ャネルを、別な組のチャネルから識別できるようにな
る。これによりユーザはまた、多様なグループのチャネ
ルを系統的に表示して、他の組のチャネルまたは他のグ
ループのチャネルに関する、かかるチャネルの位置およ
び配向をより良好に理解できるようにもなる。
【0108】前述のように、図9Aの各工程は、所定の
ループ周期の時間制限内で継続的に実行される、プログ
ラムループを規定する。本発明のより好ましい第1の実
施態様では、心室造影像以外の入力と、ユーザが直接提
供した治療関連の事象とは、必要ではない。むしろ、C
PU102には、物体検出、運動検出、端縁検出、また
は、他の画像分析を実施することを目標とする1個以上
のアルゴリズムを含む追加のソフトウエアが組み込まれ
て、例えば、多様な放射線不透過性マーカーの位置を自
動的に判定する。従って、図9Aの工程160では、C
PU102は工程150で得た現在のディジタル化フレ
ームを分析して、モーション整合マーカーの位置を判定
する。個々のマーカーに固有の特徴は、CPU102の
分析期間中に、各マーカーを識別するのに役立つ。
【0109】CPU102は、次に、フレームを分析
し、かつ、周囲部分に対して高コントラストの画像部分
を、外科手術処置手順期間中に利用したモーション整合
マーカーの、分かっている画像と比較する。整合マーカ
ーの位置が判定されると、先に論じたように、CPU1
02がこの情報を作業フレームへと結合する。
【0110】これに加えて、工程170では、左心室造
影像のX線透視検査法的獲得の際のコントラスト注入の
後に続く心室輪郭は、端縁検出アルゴリズムを利用し
て、獲得可能となる。従って、工程170の一部とし
て、放射線不透過性染料を心臓の左心室に注入した後
で、ユーザが提供した心室造影像事象に基づいて、CP
U102はディジタル化フレームを分析する。獲得した
フレームにおいて染料が生成したコントラストに端縁検
出アルゴリズムを適用すると、CPU102が、左心室
構造を判定して、先に論じたように、輪郭描出したRA
O図およびLAO図を生成する。
【0111】直ぐ前の工程170で使用したアルゴリズ
ムに類似する端縁検出アルゴリズムを利用して、末梢先
端310放射線不透過性マーカー312を装着したエネ
ルギー輸送装置300の末梢先端310が、工程180
において、ディジタル化フレームで検出可能となる。更
に、幾つかの連続するフレームの分析期間中の、検出し
た末梢先端310の獲得位置は、CPU102に供給し
たECG信号と比較して、壁接触予備工程200aの一
部として、末梢先端310が左心室壁と接触状態にある
か否かを判定可能となる。
【0112】類似の態様で、工程202で獲得した治療
領域が検出され、工程200から工程208に関して先
に論じたように、CPU102により、検出アルゴリズ
ムを組み入れたフレーム分析の使用により、作業画像へ
と結合される。これに加えて、CPU102が先に規定
した治療事象を検出すると、所望の治療の適用を規定す
る点を獲得するよりはむしろ、CPU102は、治療事
象の期間中にエネルギー輸送装置300の末梢先端の移
動により更に規定した多数の点の特定的獲得により規定
した治療領域を獲得可能となる。次いで、獲得した治療
領域は、工程208において現在の作業画像へと融合す
る。
【0113】壁接触が所与の治療の適用についての前提
要件である場合は、エネルギー輸送装置300は機能的
装置を備え得て、この装置が、壁接触を検出し、かつ、
解釈および制御を目的としてCPU102に情報を供与
する。例えば、機能的装置は壁接触を検出するために使
用される圧力変換器を備え得るが、これは、「先端整列
および表面接触検出器を備えた操舵自在カテーテル(St
eerable Catheter with Tip Alignment and Surface Co
ntact Detector)」という名称の、1999年3月31
日公開の、EPO公開番号第 EP 0 868 923 A2 号に記載さ
れているとおりである。
【0114】図9Cおよび図9Dをここで参照すると、本
発明の第1実施態様に従った外科手術処置手順の期間中
に使用される工程182の一部としての、エネルギー輸
送装置上の放射線不透過性マーカーの検出のための、好
ましい物体検出、運動検出、および、端縁検出のアルゴ
リズムが、より容易に理解可能となる。以下に規定した
アルゴリズムは、末梢先端310自体を検出するわけで
はない。むしろ、各アルゴリズムは、末梢先端310の
一部として放射線不透過性マーカー312を検出して、
末梢先端310の相対位置を提供する。これに加えて、
以下に規定したアルゴリズムが末梢先端310上のマー
カー312を検出可能であるので、アルゴリズムはま
た、以下により詳細に論じるように、エネルギー輸送装
置に沿って設置した他のマーカーも検出可能である。
【0115】図9Cおよび図9Dは、CPU102にカテー
テル先端の位置情報および配向情報を供与する、主要ア
ルゴリズムと二次アルゴリズムを、それぞれに規定して
いる。各アルゴリズムはユーザ供給型パラメータを基本
としており、このパラメータは、キーボードまたは他の
英数字データ入力装置を用いるなどして、好適な態様
で、CPU102に供与可能である。アルゴリズムパラ
メータとしては、分析するべき作業画像の一部としての
抽出した二次画像の寸法、二次画像データをフィルター
処理する程度、二次画像と符号するような表示画像の
数、ガウス関数についての分散パラメータが挙げられ
る。
【0116】図9Cを特に参照すると、初期工程10に
おいて、末梢先端312位置について、CPU102が
初期査定を得ている。この査定は、図9Cおよび図9D
が規定しているCPU102のアルゴリズムについての
開始点を提示して、末梢先端310上のマーカー312
の検出を開始する。これはまた、より高速の先端312
認識を可能にし、以下でより明瞭となるように、先端3
12の厳密な位置の探査の際にCPU102が調査しな
ければならない領域を低減する。
【0117】先端310位置の査定は、各データ点をマ
ーキングするのに関して、ユーザが入力装置104と上
述の技術を利用することにより、CPU102に供与さ
れる。代替例として、上述のようにディジタル化フレー
ムから得た作業画像の分析により、工程10A(図示せ
ず)の一部として、工程10の期間中に、CPU102
が先端312の系統的探査を開始し得る。以下により詳
細に説明するように、図9Cのアルゴリズムは、所与の
作業画像の全領域を探査するために使用可能である。C
PU102は、全画像を検査するにあたり、いくつかの
見込みの先端候補点、すなわち、1つの真の先端と、多
数の他の間違いの先端を見つけ得る。CPU102は、
次に、本明細書中に説明し、かつ、図9Cおよび図9D
に関連する各アルゴリズムを用いて、各候補を分析し
て、1つの真の末梢先端マーカー312を見つける。
【0118】先端312位置の初期査定をCPU102
が得た後で、変数初期化工程12を実施する。工程12
の期間中は、変数iは、現在のシーケンスの間に考査さ
れる作業画像の数を表すが、ゼロに等しくなるように初
期化され、作業画像のxおよびy方向の先端312の速
度、すなわち、VxおよびVyは、ゼロへと初期化され
る。ここでは、変数xおよびyは、2次元空間を表示す
る変数である。従って、作業画像がRAO図である場合
は、次元変数は、xおよびyであるよりはむしろ、xお
よびzである。
【0119】図示のように、工程14は、図9Cのアル
ゴリズムの主要ループの始まりを規定する。工程14の
期間中は、末梢先端312の現在位置を包囲する小さい
二次画像モェ、現在の作業画像から抽出されている。ユ
ーザが規定した所定寸法の二次画像は作業画像から選択
および獲得されて、先端312の誤った検出の可能性を
減じ、図9Cのアルゴリズムの処理を高速化するが、と
いうのも、これにより、CPU102が分析しなければ
ならない領域が劇的に低減されるからである。選択され
た寸法は、ピクセルなどのビデオ素子、または、ビッ
ト、バイト、ワードなどのメモリ特性を含む好適な形態
を呈し得る。これは初回であるので、工程14は、使用
している現在の位置が工程10で得た査定である現在の
シーケンスの期間中に、実行される。しかし、現在のシ
ーケンスの一部として、連続作業画像を分析する期間中
は、現在の位置は、主要ループの先の繰り返しで算出し
た現実の位置である。
【0120】次いで、二次画像モヘ、それ自体から二次
画像 fのメディアンフィルター処理したバージョンを差
し引くことにより、工程16においてフィルター処理さ
れ、この工程は、図示のように、数学的表現fm= f−メ
ディアンフィルーター処理値(f)により表現される。
工程16のフィルタリングはゆっくりと変化する輝度変
動を二次画像fmから除去し、従って、ディジタル化蛍光
画像の一部としての作業画像の背景詳細に、エネルギー
輸送装置300の移動放射線不透過性先端マーカー31
2に対してコントラストを生じさせる。次いで、工程1
8で、フィルター処理画像fmの範囲内のコントラスト発
生素子の分析のせいで、エネルギー輸送装置300の末
梢先端マーカー312を配置する。
【0121】次に、新たに獲得したカテーテル先端マー
カー312位置を、現在の作業画像iに関するx座標お
よびy座標として、CPU102がメモリに記憶する。
それゆえ、作業画像0(i=0)について、点(x
(0),y(0))は、末梢先端マーカー312につい
て、現在獲得した座標を表示する。
【0122】工程22では、速度ベクトルVxおよびVy
は、現在のシーケンスの一部として、作業フレーム>0
(i>0)について現在得ている位置から最後のマーカ
ー312座標位置を減算することにより、算出される。
次に、末梢先端312位置査定は、現在得ている先端3
12位置を工程22で算出した先端速度の効果と加算す
ることにより、工程24において算出される。先端位置
査定は、図9Cのアルゴリズムに関して先に注目した他
の利点と結合して、エネルギー輸送装置末梢先端検出の
効率を改善する。
【0123】図9Cのアルゴリズムの個々の工程を実施
するソフトウエアおよびファームウエアの実行に要する
時間を確かめ得るが、特定数のCPU周期を要する各工
程は、実行に要する有限時間を規定する。それゆえ、末
梢先端312の速度ベクトルが点座標に加算された状態
で例示されているが、実際、これら速度および座標は、
かかる計算を可能にするように、時間素子に関連してい
る。
【0124】工程24において査定を行った後で、変数
iが工程26で増分され、工程28でシーケンス判定の終
結が行われる。シーケンス(i−1)の全ての作業画像
が所定値に等しいならば、工程14から工程28が規定
する主要ループが励起され、図9Bの工程182が完了
したと見なす。他の作業画像が分析するべく残されてい
る場合は、アルゴリズム実行が工程14で継続し、工程
28におけるシーケンス判定の終結が真となるまで、上
述のように進行する。
【0125】
【実施例2】図5Aおよび図5Bを参照すると、本発明
に従った拡張作動式トラッキングシステムの第2実施例
は、一般的実施態様に関連して先に説明した特性を組み
入れた状態で、より容易に理解可能となる。本発明の第
2実施例は、エネルギー輸送装置が多数の放射線不透過
性マーカーをその末梢部の上またはその付近に備えてい
るという点で、第1の実施例とは異なっている。全て
の、または、幾つかの放射線不透過性マーカーAからD
は、寸法と形状が類似しており、図5Aおよび図5Bに
示すように、エネルギー輸送装置の末梢部に沿って互い
から分かっている距離に設置される。
【0126】放射線不透過性マーカーAからDは、カテ
ーテル400および500の末梢先端412および51
0上のマーカー412および512を参照しながら、先
に論じたいずれかの形態を備え得る。エネルギー輸送装
置600は、本明細書中に論じた、カテーテル400、
カテーテル500、または、複数のマーカーを組み込ん
だ他のエネルギー輸送装置であり得る。第1実施例に関
して、この第2実施例では、X線透視検査システム11
8はまた、入力機器108の一部として作用して、一
部、エネルギー輸送装置に関する位置情報および配向情
報を提供する。
【0127】ライブの蛍光画像はマーカーAからDが空
間を一見して浮動しているのを示すにすぎないので、外
科手術処置手順期間中に、ユーザが解釈するのにより容
易な方法で、エネルギー輸送装置300の末梢端の位置
および配向を表示するのが、望ましい。
【0128】ここでまた図9Aを参照しながら、本発明
の第2実施例に従った処置手順を論じる。図5Aおよび
図5Bは、心臓の左心室内部のエネルギー輸送装置60
0と、工程170から工程174に言及しながら先に論
じたように得られた、先に論じたものと類似する態様で
左心室構造を規定する、輪郭RAO−OおよびLAO−
Oとを描写している。末梢先端410および510上の
マーカーについては、マーカーAからDは、工程180
から工程182において検出され、先に論じた技術を用
いた表示を目的として、工程188において作業画像と
結合する。更に、工程188では、CPU102は、追
加の挿間アルゴリズムを利用して、マーカーAからDを
結合して、エネルギー輸送装置600の末梢部の位置お
よび配向のより記述的表示を生じる結果となる。
【0129】CPU102は、カテーテル配向描写を算
出および生成しながら、好適な形態で結果として生じる
表示を提供可能である。例えば、CPU102の性能特
性に依存して、エネルギー輸送装置600の末梢部は、
検出したマーカーAの中心で始まり、マーカーDの中心
で終端し、マーカーBおよびマーカーCの各中心を通過
する線により、表示し得る。代替例として、装置の末梢
部は、図5Aおよび図5Bに示すように、本質的に互い
に平行で、かつ、マーカーAからマーカーDの検出した
表面に沿って正接して走る2本の線により表示し得る。
破線状のエネルギー輸送装置310の部分は、特定配向
が未知であるかもしれない部分を表示している。装置の
破線部分に沿って設置した追加マーカーは、その部分ば
かりか、より末梢部を、CPU102が検出し、かつ、
重畳作業画像に表示するのを可能にする。
【0130】それゆえ、図9Aの好ましい方法の結果と
して、ライブの蛍光がマーカー自体の視認を提供する
間、CPU102は、上述のアルゴリズムを利用しなが
ら、カテーテル600の位置描写および配向描写を生成
し、かつ、作業画像の一部としてこの描写をライブの蛍
光と結合させて、図5Aおよび図5Bにおいて描出した
ような各図を生じる結果となる。かかる図は、閉鎖領域
内部で特定配向を有するカテーテル−600の設置に際
して、ユーザ、および、特に、心臓病専門医または医者
を補佐し、例えば、末梢先端610が所望の治療の適用
期間中に、標的組織に所要の力を付与できるようにす
る。
【0131】CPU102は、第1実施例に関して先に
論じたように、末梢先端610のマーカーAと一緒に、
末梢先端610から近いカテーテル600に沿った、マ
ーカーBからDの手動同定などの、或るユーザ作業を組
み入れることが可能である。かかるマーカーAからD
を、例えば、CPU102が自動的に獲得し、先に論じ
たように動的表示することが可能である。これに加え
て、治療事象の期間中は、末梢マーカーA位置は、先に
説明したように、獲得および記憶可能である。
【0132】図9Cのアルゴリズムは、アルゴリズムが
RAO図とLAO図の両方からの作業画像を処理するた
めに使用される場合には、エネルギー輸送装置の第2実
施例の全てのマーカーAからDを配置するのに使用可能
でる。かかる分析の結果として、上述のように、作業画
像の範囲内で、また、究極的にはライブの蛍光の範囲内
で、エネルギー輸送装置600の高速で正確な位置描写
および配向描写を生じる。
【0133】これに加えて、LAO図自体をCPU10
2が完璧に生成可能であり、同図は、マーカーAからD
を備えたエネルギー輸送装置の末梢部の描写を含むこと
が前述の説明から明白となっている筈であるが、1個以
上のマーカーAからDが非対称である場合は、同図は任
意でLAO輪郭図を含み、これは、異なるセンサー構成
を組み入れた追加の実施態様に関して以下により詳細に
論じるとおりである。エネルギー輸送装置の末梢先端が
図の平面を参照しながら同平面方向または異平面方向に
向けられる時に観察される或る曖昧さのより正確な解釈
を、非対称マーカーが可能にする。従って、ライブの蛍
光RAO図を、対応するRAO図作業画像およびCPU
102が生成したLAO図と結合させた状態を、1個以
上のビデオ表示装置116および116aが含んでいる
のを、ユーザが視認可能である。
【0134】
【実施例3】図4B、図4C、および、図4Dを参照す
ると、本発明に従った拡張作動式トラッキングシステム
の第3実施例は、一般的実施例に関連して先に説明した
特性を組み入れて、より容易に理解可能である。本発明
の第3実施例は、エネルギー輸送装置が、X線透視検査
システム118から受像した単一図の、好ましくはRA
O図の分析により、位置情報および配向方向をCPU1
02が獲得できるように特に設計した、多数の放射線不
透過性マーカーを備えているという点で、第1実施例お
よび第2実施例とは異なっている。
【0135】図4Bを特に参照すると、本発明の第3実
施例に従って使用するような末梢端先端510の放射線
不透過性マーカー520が、より容易に理解可能とな
る。より特定すると、図4Bは、システム118などの
X線透視検査システムが認知するようなマーカー520
の代表的図を描いている。
【0136】マーカー520は、本明細書中で説明した
他のマーカーに類似する材料から作成された、薄壁シリ
ンダ状マーカーである。図示のように、マーカー520
の配向に依存して、マーカー520は、際立った形状を
有して顕現する。マーカー520Aはマーカー520の
代表的蛍光図であり、同図では、マーカー520の中心
軸線が蛍光平面に直交する、すなわち、垂直である。従
って、マーカー520の薄壁の円形顕現のみが視認可能
であり、エネルギー輸送装置300の末梢先端310
は、異平面図として後述するX線源の方に向けられる
か、または、同平面図として後述するX線源から離れる
方に向けられるか、いずれかである。
【0137】マーカー520Dは、その中心軸線が蛍光
平面に平行であるような配向状態で例示され、ライブの
蛍光の所定寸法の本質的に矩形画像を生成しながら、エ
ネルギー輸送装置300の末梢先端310が蛍光平面図
に平行に配向されるという表示を提供する。マーカー5
20Bおよび520Cは、マーカー520Aおよびマー
カー520Dの軸線配向角度の間の、すなわち、それぞ
れに、0゜と90゜の間の軸線方向配向角度にある、マ
ーカー520の表示図である。
【0138】マーカー520は軸線Aを中心として回転
し、その形状は、マーカー520Aが示すような円形か
ら、具体的マーカー520Bおよび520Cが示すよう
な、多様な寸法を有する長円形状までと、マーカー52
0Dが示すような矩形形状まで、変化する。これらの形
状の各々は際立っており、それゆえ、ライブの蛍光ビデ
オ画像において容易に、かつ、個別的に認知可能であ
る。
【0139】図4Cおよび図4Dにも目を転じると、カ
テーテル500Aと一緒にマーカー520を利用する例
が、より良好に理解される。図4Cおよび図4Dに示す
ように、RAO図は、RAO輪郭画像RAO−Oが左心
室を表示した状態で描写されている。先に論じたよう
に、RAO−O画像は、処置手順より前のより早期段階
で生成され、かつ、カテーテルの各部を描くライブの蛍
光画像を組み入れ、または、それと結合している。
【0140】カテーテル500Aは、図4Bのマーカー
520を組み入れた状態で例示した、具体的カテーテル
である。図4Aのカテーテル500とは異なり、図4C
および図4Dのカテーテル500Aは、以下により詳細
に説明するように、図4Aのレーザーカテーテル504
とは異なるレーザーカテーテル504Aを備えている。
整列カテーテル502は、図示のように、1個以上のセ
グメントSがそれら自体の間に形成した或る角度により
規定され得る。しかし、レーザーカテーテル504A
は、カテーテル504Aが蛍光図と平行である場合は、
レーザカテーテル504Aがライブの蛍光において部分
的にのみ可視となり得るのに十分な量の、放射線不透過
性材料を包含し、または、含んでいる。
【0141】例えば、放射線不透過性マーカー520
は、X線を吸収するか、または、X線の透過を別途遮断
する材料から作成され、従って、物体が日光を受けて保
持されている場合は、表面に生じた物体の影に均等な暗
黒領域として、ライブの蛍光中に顕現する。これに比べ
て、レーザーカテーテル504Aは、その主要壁表面内
部に、放射線不透過性粉末などの放射線不透過性物質を
包含している。レーザーカテーテルの配向が変化する
と、ライブの蛍光中にカテーテル504Aが生成した画
像は、X線透視検査システム118のX線源と画像検出
器との間に、より大量の放射線不透過性材料が存在する
ことが時々あるので、暗くなり、或いは、不透過性の程
度の変化を生じる。
【0142】これに加えて、レーザカテーテル504A
は、その末梢部に沿って、互いに関して分かっている位
置および配向で、1個以上の対称マーカーまたは非対称
マーカー514(明瞭にするために図示しない)を組み
入れているだけでなく、本質的に平面表面を規定すると
共に、レーザーカテーテル504Aの偏向の平面に平行
に存する1個以上の縦走方向マーカー518を組み入れ
て、以下により詳細に論じるように、カテーテル500
Aの末梢部の位置および配向を、CPU102がより良
好に判定するのを支援し得る。同様に、整列カテーテル
502は、その末梢部に沿って、互いに関して分かって
いる位置に、1個以上の対称マーカーまたは非対称マー
カー516を含んでいてもよい。例えば、第1の非対称
マーカー516AはセグメントS1上に設置可能である
が、第2の非対称マーカー516BはセグメントS2
に設置され、マーカー516Aおよびマーカー516B
は、それらの間の角度と位置的配向を規定する。
【0143】セグメントS1はカテーテル502の第1
表面上に設置されるが、セグメントS2は反対表面上に
設置される、位置的配向の具体例がわかっている。代替
例として、マーカー516Cは、2個以上のセクション
Sに沿って延びる整列カテーテル502上に設置可能で
あり、CPU102が分析を行い得る基準位置となる、
別なわかっている配向を提示する。これら分かっている
マーカー設置位置および配向は、上述のように、配向に
基づき不透過性の程度の差を生じる結果となる、可変量
の放射線不透過性材料を備えたカテーテル500Aの他
の構成要素と同様に、以下により十分に論じるように、
異平面画像を生成する際に、CPU102を補佐する。
【0144】クロックフェース出力の具体的図も、図4
Cおよび図4Dに例示されている。先に論じたように、
CPU102が生成したクロックフェースグラフィカル
出力は、LAO図などの異なる図に関するカテーテル5
00A末梢先端510配向の表示を、ユーザに提供す
る。従って、図4Cを特に参照すると、カテーテル50
0Aは、RAO−Oが描出しているように、左心室の内
部表面方向を末梢先端510が指した状態で、例示され
ている。マーカー520は、末梢先端510が蛍光平面
に平行に存する、すなわち、同平面または異平面で回転
しないという表示を、矩形のマーカー520Dが提示し
ている状態を、例示している。LAO透視図に由来する
対応図は、末梢先端510が、蛍光平面と0゜の角度を
形成し、従って、左心室の内部表面方向を指しているの
を、例示している。
【0145】これに比して、図4Dを特に参照すると、
カテーテル500Aは、末梢先端510が蛍光平面に関
して同平面か異平面のいずれかで方向を指しているよう
にするように、レーザーカテーテル504Aが回転する
のを例示している。以下により詳細に論じるように、マ
ーカー520Dに類似する配向を有したマーカー520
などを含んたカテーテル構成要素を分析しなければ、カ
テーテル先端510が同平面対異平面の、いずれの方向
を指しているかを識別することは、困難である。本明細
書中では、末梢先端510は、同平面を指しており、従
って、LAO図を包括的に描写しているクロックフェー
ス画像は、末梢先端510が心臓の側面方向壁の方をよ
り多分に指すことを示している。
【0146】カテーテル500Aの構造を得た、図9A
から図9Dをも参照すると、本発明の第3実施例に関与
する好ましい処置手順が、より良好に理解可能である。
上述のように、単一平面のX線透視検査器を有するX線
透視検査システム118を組み入れた外科手術処置手順
の期間中に肉体内のエネルギー輸送装置の位置および配
向を算出するのが望ましく、この場合、例えばLAO図
などの第2の図を獲得するためにX線透視検査器を回転
させて、処置手順の時間を低減し、処置手順期間中にX
線放射に晒すことは望ましくない。本発明の第3実施例
に関与する好ましい方法は、図9Aの好ましい方法を基
礎に積み上げ、または、同方法に添加する。
【0147】単一平面X線透視検査器110のみを利用
して単一図を、好ましくはRAO図を生成する場合は、
末梢先端配向が分析され、LAO図などの別な図に関し
て、位置情報および配向情報を提供する。図9Bを参照
すると、末梢先端マーカー312の配向は、工程182
の一部としての工程184において検出されなければな
らない。マーカー312の配向が検出されてしまうと、
同平面座標または異平面座標への配向情報の並進は、工
程182の一部である工程186において、実施され
る。マーカー312の配向は、図9Dのアルゴリズムに
より判定されるが、二次アルゴリズムは、図9Cの主要
アルゴリズムの工程18の更なる定義である。他の入力
機器108を利用した場合は、工程184および工程1
86の実行期間中に獲得したデータに対応するデータの
一部または全ては、CPU102のデータ獲得システム
に供与され得る。例えば、特定の入力機器108は、セ
ンサー配向を供与し得るが、CPU102が獲得した他
のデータと照合しながら、これら配向を提供するわけで
はない。次に、CPU102は、センサーデータを、獲
得した他のデータと相関関係づけて、工程186ごとの
座標を提供する。
【0148】ここで図9Cおよび図9Dを特に参照する
と、先端配向情報を組み入れた末梢部マーカー位置を用
意する各工程は、図9Cの工程18として描写されて、
より十分に理解可能となる。末梢部マーカー位置アルゴ
リズムは、カテーテル300の末梢先端310の1個以
上の記憶済み画像を、現在の作業画像の一部として、現
在の二次画像fmと比較することにより、一般に機能す
る。記憶済み二次画像はカーネルと呼称されて、各カー
ネルは、特定配向で放射線不透過性マーカー312を有
するカテーテル先端310を表示する。
【0149】第1工程18.0では、変数Nkは、末梢
部マーカー位置二次アルゴリズムの実行期間中に考査さ
れる、カーネルの個数に設定される。提供されたカーネ
ルの数が多いほど、マーカー配向のより正確な判定を生
じる結果となる。第2工程では、カーネルカウンタj
は、考査中の現在のカーネルを規定するが、ゼロに初期
化される。
【0150】工程18.4において、二次アルゴリズム
の主要ループの、すなわち、平均二乗差(MSD)付き
合わせフィルタの第1工程は、工程16の二次画像f
mを、h(j)と規定された現在のカーネルと比較する
ために使用される。MSDフィルター自体は以下のよう
に規定される。
【数2】 この場合、h(k,l)=ピクセル位置(k,l)にお
ける現在のカーネルの値 L=ピクセルにおけるカーネルの長さ K=ピクセルにおけるカーネルの幅
【0151】MSDフィルタの出力は、記憶したカーネ
ルの、二次画像fmおよび現在のカーネルが極めて類似し
ていると分かった場合に、小さな値を生じる。現在のカ
ーネルと二次画像fmとの間の類似性を増大させると、M
SD出力はゼロの値に近づく。
【0152】次に、画像Zは、工程18.6において、
MSD出力の逆数に設定される。それゆえ、画像Zは、
作業画像の二次画像および現在のカーネルがほぼ同一で
ある時に、最大限になる。工程18.8では、画像Z
は、ZGすなわち予測したカテーテル先端310位置の
中心でその最大値を獲得する、2次元ガウス関数G2d
より、乗算される。工程18.8において画像ZをG2d
で乗算すると、予測したカテーテル先端310位置に近
接しているピークに一層の重みを与える。
【0153】ZGの最大値の値および位置は、工程1
8.10で見出され、記憶される。工程18.12にお
いては、カーネルカウンタ変数jは増分される。次に、
カーネルカウンタ変数が記憶したカーネルの数よりも低
いことが分かった場合、すなわち、全てのカーネルを現
在の二次画像と比較し終わっていない場合、工程18.
14において、飛び越しは工程18.4へと逆戻しさ
れ、二次アルゴリズムの実行は、上述のように継続す
る。
【0154】全ての記憶済みカーネルが考査されると、
工程18.16において、先端310位置が判定され
る。カテーテル先端310は、全ての最大値のうちのZ
Gの最大値に対応する点に配置される。配向情報、すな
わち、二次画像に最も近接して符号するカーネルの配向
と同様に、座標は、二次画像に最も近接して符号するカ
ーネルのピクセル座標(k,l)と関連するが、最終工
程18.18において、図9Cの主要アルゴリズムの工
程20に供与される。
【0155】それゆえ、末梢先端マーカー312の特定
形状を分析することにより、CPU102は、エネルギ
ー輸送装置300の末梢先端310の位置および配向を
査定し、かつ、上述のように、クロックフェース描写な
どの1個以上の出力を供与し得る。CPU102は、レ
ーザーカテーテルおよび整列カテーテルの回転運動と、
末梢先端310に関する光ファイバまたはファイバ束5
08の並進運動とを照合することにより、同平面回転運
動と異平面運動とを識別可能となる。カテーテル502
および504Aの回転運動と、光ファイバ508の並進
運動とは、例えば、回転暗号化システムまたは電位差計
などの使用より、従来の態様で測定可能である。これら
測定装置により供与される信号を表示する信号は、次い
で、本発明の実施態様に従って、獲得、解釈、および、
1個以上の作業画像への統合を目的として、CPU10
2のデータ獲得システムに供与される。任意で、同平面
運動および異平面運動はユーザが、側面方向を向いた末
梢先端310を記述するためのキーボード入力「L」、
および、中隔方向を向いた末梢先端310を記述するた
めの入力「S」などの、CPU102への追加入力を供
与することにより、識別がが可能となる。
【0156】図4Cおよび図4Dのカテーテル500A
に関して、図9Aから図9Dのアルゴリズムは、整列カ
テーテルとレーザーカテーテル上のマーカー516およ
び518の配向をそれぞれに解釈するために、類似の態
様で利用され得て、CPU102が出力描写をより正確
に規定することを可能にする。例えば、図4Cに描いた
配向などの、分かっている配向から開始して、本明細書
中で説明した方法に従ったCPU102は、マーカー5
18の運動に関与し得るが、このマーカーは、レーザー
カテーテルの側壁上に設置されて、レーザーカテーテル
504Aの回転を示す。これに加えて、レーザーカテー
テル504Aの曲率はわかっている、すなわち、予め定
められているので、観察したレーザーカテーテル504
Aの末梢部の、X測定値およびYの測定値により表され
る、レーザーカテーテル504Aの末梢部の短縮の程度
が、回転の角度を規定する。X測定値およびY測定値
は、本発明に従ったCPU102により獲得され、か
つ、図4Cおよび図4Dに示されるような、上述のクロ
ックフェース出力などの、1個以上の出力の生成の際に
利用され得る。
【0157】これに加えて、レーザーカテーテル504
Aの末梢先端の回転の量は、バリウムサルフェートまた
はビスマスサブカーボネートなどの放射線不透過性フィ
ルタ材料を、典型的には10%と40%の間の重量荷重
で末梢先端内に埋設することにより、拡張されて、末梢
先端がRAO図に関して同平面位置から異平面位置まで
回転すると、変化する透過性の画像がライブの蛍光にお
いて観察されるようにする。カテーテル504Aの末梢
先端をRAO図に平行に方向づけると、最小不透過性が
認知され、カテーテル504Aの末梢先端をRAO図に
関して同平面または異平面のいずれかで方向づけると、
最大不透過性が認知される。
【0158】マーカー516およびマーカー518の分
析は、カテーテル502および504A、ならびに、光
ファイバ508の回転運動および並進運動の獲得に加え
て、それぞれに、行われて、カテーテル500Aの現在
の位置および配向をより正確に規定し得る。
【0159】
【実施例4】図4Eから図5Hを参照すると、本発明に
従った拡張作動式トラッキングシステムの第4実施例
は、一般的実施例に関連して先に説明した特性を組み入
れて、より容易に理解可能となる。本発明の第4実施例
は、エネルギー輸送装置が、類似の寸法および形状を備
え、かつ、X線不透過性システム118から受像した単
一図の、好ましくはRAO図の分析により、CPU10
2が位置情報および配向情報を獲得できるようにするよ
う特に設計した各マーカーの間の分かっている距離を隔
ててエネルギー輸送装置上に配置されている、多数の放
射線不透過性マーカーを備えているという点で、第3実
施例とは異なっている。この実施態様は、カテーテル4
00などの先端偏向自在型エネルギー輸送装置が外科手
術処置手順期間中に利用される場合には、特に有用であ
る。
【0160】互いから等距離にあるようにマーカーが示
されているが、各マーカーは、各マーカーの間の分かっ
ている関係を規定して、設置される必要があるにすぎな
いことを、明白にするべきである。これに加えて、マー
カーは類似の寸法および形状を備えているように示され
ているが、或る同平面の曖昧さと異平面の曖昧さとをよ
り正確に解くにあたり、1個以上のマーカーが非対称に
なって、CPU102を支援するようにも、実現され得
る。図4Eを特に参照すると、カテーテル400は、末
梢部416上に複数の薄壁マーカー414を有した状態
で、例示されている。図4Gにより良好に示しているよ
うに、カテーテル400の末梢部416が偏向機構によ
り偏向されて、末梢先端410が、RAO図などの特定
図を参照しながら、異平面または同平面のいずれかで移
動するようにすると、マーカー414は、マーカー52
0と類似の態様の運動を示し、最大偏向を有する末梢部
416は、円により近似した蛍光画像を生成するように
示される。主要シャフト402により近接したマーカー
414は、薄い矩形部分として顕現し、先端410によ
り近接したマーカー414は、楕円率を有して顕現する
ので、末梢先端410は、主要シャフト402と同平面
か、または、それとは異平面のいずれかで、偏向させら
れねばならない。
【0161】比較すると、図4Fに示すように、末梢部
416の偏向が、本質的に図の平面に沿っている場合
は、最末梢部マーカー414のみがわずかな楕円率を示
す。それゆえ、カテーテル400の偏向した末梢先端4
10は、図の平面に略平行な平面で偏向する。
【0162】カテーテル400のマーカーが偏向自在末
梢先端部416の一部であるので、末梢部416が偏向
している間は、末梢部416の壁部分は、偏向の平面に
沿って内側屈曲半径および外側屈曲半径を規定する。そ
れゆえ、末梢部が偏向すると、各マーカー414の間隔
は変化し、外側屈曲半径に沿って本質的に存在している
マーカー414の各部は、内側屈曲半径に沿って本質的
に存在しているマーカー414の各部よりは、更に距離
を隔てている。例えば、図4Gを参照すると、第1マー
カー414の点Aは、偏向の外側屈曲半径の一部として
示され、点Cは、偏向の内側屈曲半径の一部として示さ
れる。これに加えて、第2のマーカー414は、偏向の
外側屈曲半径および内側屈曲半径の一部として、点Bお
よび点Dを、それぞれに、備えている。それゆえ、カテ
ーテル400の末梢部416が図示のように偏向する
と、点Aと点Bの間の距離は、点Cと点Dの間の距離よ
りも大きくなり、末梢端部416が本質的に同平面で偏
向するという結論を提供する。
【0163】図9Aから図9Dを参照しながら先により
詳細に論じたように、図9Aから図9Dのアルゴリズム
は、末梢先端410のマーカー412の配向を特に判定
し、次いで、マーカー414の、互いの間の関係など
の、周辺空間関係を分析することにより、カテーテル4
00の末梢部416の位置および配向を判定するために
使用可能となり、異なるマーカー414の間で観察した
最大距離は、偏向の外側屈曲半径を規定し、従って、末
梢部416の配向を規定する。
【0164】ここで図4Hを参照すると、代替のカテー
テル400Aが示されている。図4Hのカテーテル40
0Aは、図4Eから図4Gのカテーテル400と同様
に、複数のマーカー414Aが、末梢部416に沿っ
て、互いに分かっている関係で配置されるように構成さ
れている。しかし、マーカー414Aは、図示のよう
に、寸法および形状が、マーカー412に類似してい
る。それゆえ、図9Aから図9Dのアルゴリズムの実行
前に、ユーザは1個のマーカーしか規定する必要がな
く、図9Aから図9Dのアルゴリズムは、屈曲半径とは
関係無しに、各マーカー414Aの配向を判定し、その
時、各マーカー414Aは、末梢部410に沿ってその
場にあるエネルギー輸送装置の位置と配向を特に規定す
る。
【0165】任意で、カテーテル400Aは、本質的に
形状が矩形の、図4Hに示したように、2個の最基部寄
り位置のマーカー414Aの間のブリッジとして作用す
る、別な放射線不透過性マーカー414Bを備え得る。
この「Iビーム」マーカー414A/414B形状は、Ro
senthalの引例により詳細に規定されているが、追加の
情報を提供し、それに基づいて、CPU102は、エネ
ルギー輸送装置の末梢部416の同平面投影と異平面投
影とを算出可能である。
【0166】より特定すると、マーカー414Bは、カ
テーテル400Aの偏向の平面に本質的に平行なカテー
テル400A上に設置される。従って、カテーテル末梢
先端410が同平面方向に向くと、マーカー414B
は、2個の最基部寄り位置のマーカー414Aの間のカ
テーテル末梢部416の第1側面部に沿って、細い線と
して顕在する。これに比べて、末梢先端410が異平面
方向を向くと、マーカー414Bは、第1側面部とは反
対側に現れる第2側面部に沿った、細い線として顕在す
る。
【0167】それゆえ、CPU102は、本発明に従っ
た方法の一部として、現在の作業フレームを分析する
が、末梢先端410を備えた末梢端部416の位置をよ
り良好に規定および記述するようにマーカー414Bを
利用可能であり、ライブの蛍光図と結合すると、RAO
図などの単一平面図に基づいた幾つかの出力のうちの1
つとして、結合画像を生成し得る。
【0168】図9Eも参照すると、図9Cの工程18の
一部として実施される、エネルギー輸送装置300の位
置および配向を算出する追加の方法が、より良好に理解
可能となる。カテーテル400Aのマーカー414Aの
個々の位置および配向は、各個別マーカー414Aにつ
いて、図9Dの工程を実施することにより、既に判定さ
れていることが、図9Eの工程を実施する前の前提とな
る。図9Eの工程の結果は、以下により詳細に説明する
ように、CPU102が規定した座標システムに関する
ヨー、ロール、および、ピッチに関連する末梢マーカー
の位置および配向を提供または記述する。例えば、基準
点は、X線透視検査平坦図により、好ましくはRAO図
により提示可能であり、この場合、RAO透視図の垂直
方向軸線はxであり、RAO透視図の水平方向軸線はy
であり、正のz方向は、図4Hに示すように、x−y平
面に関して同平面で移動するように、規定される。
【0169】初期工程18.20において、個別マーカ
ーには、1つのマーカー414Aを別なマーカー414
Aから識別する根拠となる、作業識別番号(ID)、ま
たは、それ以外の記述情報が与えられている。論述のた
めであるが、マーカーは識別番号ID1からID5が供
与され、図4Hに示すように、ID1は最基部寄り位置
マーカー414Aに付され、ID5は最末梢位置マーカ
ー414Aに付されている。
【0170】図9Eの方法は3つのマーカー414Aを
最小限として必要とするが、カテーテル400Aに沿っ
た追加マーカー414Aの設置は、本発明の他の方法に
従った対応する分析と一緒に、カテーテル400Aの末
梢部の位置および配向のより正確な判定に備えているこ
とに留意することが、重要である。
【0171】工程18.22において、最小二乗アプロ
ーチを利用した最適線は、カテーテル400Aの縦走方
向シャフトのより基部より位置マーカー414Aにより
判定され、本明細書中では、ID1からID3の各識別
番号を有するマーカー414Aにより代表される。最適
線は、線「L」と示される。
【0172】工程18.24において、線Lはy−z平
面表面と比較されて、それらの間に形成される角度は、
カテーテル400Aのヨー配向を規定する。次に、工程
18.26においては、線Lに直交し、かつ、ID5を
付した末梢位置マーカー414Aを通過する線Dが生成
され、現在の透視図に関して線Dの長さを表す距離d e
が算出される。所定の形状を有するカテーテル400A
の末梢部416を用いた場合、deの最大値、既に分か
っているか、または、較正プロセス期間中に算出可能で
あるが、カテーテル400Aの偏向平面が図の平面に平
行である場合に、観察される。カテーテル400Aが、
線Lと示される、その主要シャフトの長軸線を中心とし
て回転すると、測定された距離deは減少する。次い
で、ロール角は以下の等式により測定可能である。
【数3】 この場合、de90は、deの最大値である。
【0173】工程18.30では、線Lに沿った2以上
のマーカー414Aの間の距離daが判定される。上記
測定値deについては、カテーテル400Aの長軸線に
沿ったマーカー414Aの配向および位置は既に分かっ
ているので、長軸線が透視図平面に平行である場合の各
マーカー間の距離も、既に分かっている。次いで、ピッ
チは、線Lおよびx−y平面表面により形成された角度
と定義されるが、以下の等式の計算により、工程18.
32において測定される。
【数4】 ここでは、da0は、daの最大値である。
【0174】工程18.34では、制御は図9Cに逆戻
しされ、ヨー、ロール、および、ピッチの各表示は、C
PU102が利用して、カテーテル400Aの位置およ
び配向をより正確に規定する。図4Hに示すように、カ
テーテル400Aは、2個の最基部寄り位置マーカー4
14Aの間に、ブリッジ式放射線不透過性部材414B
を含み得て、本明細書中のどこか別段に記載されている
が、末梢部416の同平面配向と異平面配向とを、CP
U102がより良好に判定するのを補佐する。これに加
えて、図4Hの工程は、カテーテル400Aに関して説
明されているが、ID1、ID2、および、ID5の各
識別番号を付したマーカー414Aなどの、互いに関す
る既に分かっている配向で少なくとも3個の放射線不透
過性マーカーが配置されたエネルギー輸送装置の分析に
適用可能であることを、明瞭とするべきである。各マー
カーはどのような好適な形状を備えていてもよく、図9
Eに関して先に説明した計算を可能にする。
【0175】3次元座標システムの原点を基準として、
カテーテル400Aについて、ヨー、ロール、および、
ピッチの各角度が算出されると、CPU102はこのデ
ータを、現在の作業画像において獲得した他のデータと
融合し得る。次に、作業画像はライブの蛍光図と結合し
て、CPU102の出力のうちの1つとして提供可能で
ある。画像の解像度がわかっているので、現実の測定は
画像のピクセルに関して行われるが、測定は長さの他の
単位に関して規定されてもよいものと、理解すべきであ
る。
【0176】これに加えて、所望されれば、放射線不透
過性材料を組み入れたエネルギー輸送装置または他のア
イテムの、図示しないX線源からの距離は、追加工程
(図示せず)にて算出可能である。物体の寸法と、X線
透視検査システムにおけるその結像寸法との間の関係を
記述する等式は、以下のとおりである。
【数5】 ここでは、DはX線源から検出器までの距離であり、Z
は物体から検出器までの距離であり、xは物体寸法であ
り、uは結像寸法である。
【0177】エネルギー輸送装置に関する相対位置情報
および配向情報、心臓の描写、および、本発明に従って
本明細書中に記載されたような外科手術処置手順期間中
に利用される他のアイテムは、追加の分析と提携し得
る。例えば、平面透視図は、RAO図およびLAO図に
関して包括的に記述されているが、脳および尾骨の角度
を含め、他の角度成分を含む可能性がある。
【0178】放射線不透過性が向上した、または、低下
したセクションを有する、または、そのようなセクショ
ンを構成要素とするが、検出可能で、成形加工したエネ
ルギー輸送装置の使用を思量することは、本発明に従っ
て採用すれば、外科手術処置手順期間中の、向上した視
覚化、認識、および、エネルギー輸送装置の制御を提供
するものと、理解される。従って、例えば、カテーテル
の先端は中隔壁または側面方向壁に向けて回転する間、
RAO透視図から視認されているが、X線源とX線透視
検査器の画像検出器との間に存在する物理的量の材料は
増加し、そのX線透視検査画像は不透過性を増して顕現
し、すなわち、不透過性の変化は、回転の程度ばかり
か、先端の位置および他の部分の位置と相関関係をなす
可能性があるものと、理解される。
【0179】図4Iを参照すると、1組の輻射方向非対
称に間隔を設けた放射線不透過性マーカー718を用い
た場合の、左心室における、マーカー312に類似する
放射線不透過性マーカー712を有しているエネルギー
輸送装置700の末梢端710の代表的RAO投影図お
よびLAO投影図は、心臓の側面方向表面に向けて偏向
した状態で、例示されている。類似の態様で、図4J
は、末梢部が心臓の中隔表面に向けて偏向しているのを
描く、代表的RAOおよびLAO図である。先に説明し
たように、エネルギー輸送装置700の末梢部が図4I
および図4Jに示したように配向された場合、末梢先端
マーカー712は、ライブの蛍光における円として顕現
する。図4Iにおけるマーカー712の一部は、エネル
ギー輸送装置700の末梢部が心臓の側面方向表面に向
けられているという、より明瞭な理解を提供するために
のみ、破線で示されていることに、留意されたい。
【0180】マーカー718は、中心が先端偏向の方向
から略90゜半径方向に配置された、すなわち、例えば
先に記載したような内側屈曲半径を有する、細いストラ
イプ型マーカーである。それゆえ、RAO図に関するエ
ネルギー輸送装置700の同平面および異平面の末梢部
の偏向は、識別可能である。
【0181】図4IのRAO図に描いたように、マーカ
ー718はエネルギー輸送装置描写の頂部表面上に視認
されるので、エネルギー輸送装置が左心室の側面方向表
面に向けて偏向された状態が例示されているものと、判
断可能である。対比すると、図4JのRAO図では、マ
ーカー718がエネルギー輸送装置描写の底面表面上で
視認されるので、エネルギー輸送装置の末梢部は、中隔
表面に向けて偏向し、エネルギー輸送装置が既に180
゜回転したことの表示を与えている。
【0182】それゆえ、本発明の方法を利用すると、C
PU102は、図4Iおよび図4JのRAO描写のマー
カー718と一緒に、末梢先端マーカー712を分析可
能であり、これらの図から、エネルギー輸送装置700
の末梢部716の位置および配向を判定可能である。
【0183】
【実施例5】図1に戻って参照すると、本発明に従った
拡張作動式トラッキングシステムの第5実施例は、一般
的実施例に関連して先に説明した特性を組み入れた状態
で、より容易に理解可能である。本発明の第5実施例
は、入力機器が、エネルギー輸送装置の末梢部上に配置
された磁気センサーを利用した局所的位置および配向シ
ステムを組み入れているという点で、他の実施例とは異
なっている。かかるシステムは、具体例としては、「埋
設式医療装置の位置および配向を判定するシステムおよ
び方法(System and Method to Determine the Locatio
n and Orientation of an Indwelling Medical Devic
e)」という名称の、Haynorら(以下、Haynorと称す
る)に付与された米国特許第5,879,297号に開示されて
いる。
【0184】Haynorのシステムは、ハウジングを備え、
磁界分析を利用すれば、ハウジングに関してエネルギー
輸送装置の位置を記述する出力を提供可能である。次
に、この出力は本発明のCPU102に供与され、他の
獲得したデータと一緒に、1個以上の作業画像と融合
し、かつ、他の情報と結合して、先により詳細に論じた
ように、1個以上の出力を生成する。CPU102に付
与した出力は、例えば、現在の末梢先端位置および関連
治療場所配置の描写を提供するビデオ信号を含み得る。
代替例として、供与した出力は、エネルギー輸送装置の
末梢先端位置と治療場所配置との相対的位置のバイナリ
データ記述を含み得る。しかし、いずれの場合も、出力
は、Haynor装置のハウジングに関する3次元原点を基準
とする。
【0185】CPU102は、1個以上の出力を生成す
るために、Haynorシステムから受信したデータを、既に
獲得して現在の作業画像へと統合した他のデータと相関
関係づけることが可能でなければならない。これは、C
PU102がデータを獲得する元となる他の物体または
センサーに関して、既に分かっている関係において追加
の磁気センサーを設置することにより、達成され得る。
例えば、磁気センサーは、先に説明したモーションマー
カーの中心に配置され得る。これに加えて、そこに設置
した磁気センサーに関して既に分かっている関係にある
エネルギー輸送装置の末梢先端上の単一放射線不透過性
マーカーは、好適なデータ基準を提供可能である。上記
具体例の両方が、基準点をCPU102に提供するが、
この基準点に基づいて、Haynorシステムから受信した出
力データを、データから得た他のデータに相関関係づけ
得る。
【0186】この点で、向上した計算力を利用すれば、
本発明の出力描写に関する複雑さが対応して増大するこ
とを、認識するべきである。例えば、先に説明した3次
元出力描写は、心臓自体の現実に生成した描写であり得
る。心臓は回転可能であり、そうでなければ、心臓にお
けるエネルギー輸送装置の位置および配向を描くように
操作可能である。
【0187】本発明の原理を例示の実施態様について明
瞭にしてきたが、本発明の実施に際して使用した構造、
構成、比率、要素、材料、および、成分の多数の修正例
が、当業者には直ちに自明となるが、これらは、発明の
原理から逸脱せずに、特定の環境および動作上の要件に
特に適合する。添付の特許請求の範囲は、本発明の真の
権限、精神、および、範囲のみを限定するが、かかる修
正のいずれか、および、それらの全てをカバーおよび包
含するものと意図している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従った向上したトラッキングシステム
のブロック図である。
【図2A】心臓の左心室部の幾何学的表示の斜視図であ
る。
【図2B】本発明に従った心臓の左心室内部のエネルギ
ー輸送装置の右前面斜め投影図である。
【図2C】本発明に従った心臓の左心室内部のエネルギ
ー輸送装置の左前面斜め投影図である。
【図3A】心臓の右前面斜め投影図である。
【図3B】心臓の左前面斜め投影図である。
【図4A】本発明に従って使用される第1のエネルギー
輸送装置の立面図である。
【図4B】本発明に従ったエネルギー輸送装置の末梢先
端上で使用するための、具体的な放射線不透過性マーカ
ー帯の、代表的な頂面正投影立面図である。
【図4C】本発明に従った左心室における心室内エネル
ギー輸送装置の、代表的RAO−30投影図である。
【図4D】本発明に従った左心室における心室内エネル
ギー輸送装置の、別な代表的RAO−30投影図であ
る。
【図4E】本発明に従った第2のエネルギー輸送装置の
末梢端の、代表的立面図である。
【図4F】本発明に従った第2のエネルギー輸送装置の
一部偏向し、頂点方向を向いた末梢端の、代表的立面図
である。
【図4G】本発明に従った第2のエネルギー輸送装置の
一部偏向し、側面方向を向いた末梢端の、代表的立面図
である。
【図4H】本発明に従った一部が偏向した第3のエネル
ギー輸送装置の、代表的立面図である。
【図4I】心臓の左心室内部の別なエネルギー輸送装置
の末梢端の、RAOおよびLAO投影図である。
【図4J】心臓の左心室内部の別なエネルギー輸送装置
の末梢端の、別な代表的RAOおよびLAO投影図であ
る。
【図5A】心臓の左心室内部の別なえネルぎー輸送装置
の、代表的RAO−30投影図である。
【図5B】心臓の左心室内部の別なエネルギー輸送装置
の、代表的LAO−60投影図である。
【図6】左心室の内部表面領域に向けて直交状態に配向
されたエネルギー輸送装置の末梢端先端部の、代表的R
AO−30投影図である。
【図7】左心室の内部表面領域に向けて直交状態に配向
されたエネルギー輸送装置の末梢端先端部により形成さ
れた一連のチャネルの、一連の代表的RAO−30投影
図である。
【図8】左心室の内部表面領域に向けて直交状態に配向
されたエネルギー輸送装置の末梢端先端部により形成さ
れた一連のチャネルの、一連の代表的RAO−60投影
図である。
【図9】本発明に従って実施される好ましい方法を規定
した、一連のフローチャートである。
【図10】本発明に従って生成された出力の、具体図で
ある。
【符号の説明】
100 拡張作動式トラッキングシステム 102 中央処理装置 104 入力装置 106 ビデオ表示システム 110 X線透視検査器 112 角度センサー 114 蛍光ビデオ源 116 ビデオ表示装置 118 X線透視検査システム 120 ビデオ信号 122 出力ビデオ信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダグラス アール マーフィー チュート リアン アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94301 パロ アルト ローウェル アベ ニュー 151 (72)発明者 キース エイ バーテルス アメリカ合衆国 テキサス州 78209 サ ン アントニオ パイク ロード 231 (72)発明者 マーク ラウシュ アメリカ合衆国 イリノイ州 62236 コ ロンビア バーチウッド コート 600 (72)発明者 ランディー ジェイ ケーステン アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94043 マウンテン ヴィュー エイダ アベニュー 181−41

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外科手術処置手順期間中にライブの蛍光
    図中で外科手術装置をトラッキングする方法であって、
    a)少なくとも1つの透視図の第1のものに対応する
    ライブの蛍光ビデオ信号から、少なくとも1つの作業画
    像を生成すること、 b)肉体システムデータを獲得
    し、該肉体システムデータは、前記少なくとも1つの作
    業画像で整合されること、 c)外科手術処置手順に関
    する追加データを獲得する根源となる少なくとも1つの
    事象を検出し、前記追加データは少なくとも1つの作業
    画像へと融合されること、 d)前記生成した少なくとも1つの作業画像をライブの
    蛍光ビデオ信号と結合し、複数の出力のうちの第1のも
    のを形成し、該第1出力がビデオ信号であること、及び e)前記第1出力を表示システムに提供し、該表示シス
    テムでは、前記第1出力を少なくとも1つのビデオ表示
    装置上に描出し得ることを含む、前記方法。
  2. 【請求項2】 前記生成した少なくとも1つの作業画像
    を前記ライブの蛍光ビデオ信号と結合する前記工程は、
    前記少なくとも1つの作業画像を記憶することを含み、
    この場合、前記記憶したデータは、外科手術処置手順の
    組織学を提供する、請求項1に記載の前記方法。
  3. 【請求項3】 ライブの蛍光ビデオ信号から少なくとも
    1つの作業画像を生成する前記工程は、少なくとも1つ
    の透視図の第1のものを表示する前記ライブの蛍光ビデ
    オ信号の一部としてのビデオフレームをディジタル化す
    ることを含む、請求項1に記載の前記方法。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも1つの事象の第1のもの
    は、モーションマーカー検出事象であり、少なくとも1
    つの事象を検出する前記工程で得たデータは、少なくと
    も1つのモーションマーカーに関する位置情報および配
    向情報を含み、前記少なくとも1つの作業画像は、前記
    ライブの蛍光ビデオ信号を用いて配向される、請求項2
    に記載の前記工程。
  5. 【請求項5】 前記少なくとも1つの事象の第2のもの
    は、心室造影像事象であり、少なくとも1つの事象を検
    出する前記工程で得たデータは、少なくとも1つの透視
    図の前記第1のものに対応する少なくとも1つの輪郭図
    を表示するデータを更に含み、前記少なくとも1つの輪
    郭図は記憶される、請求項4に記載の工程。
  6. 【請求項6】 前記少なくとも1つの事象の第3のもの
    は、外科手術装置検出事象であり、少なくとも1つの事
    象を検出する前記工程は、外科手術装置の末梢部の位置
    を獲得することを更に含み、少なくとも1つの事象を検
    出する前記工程において得たデータは、外科手術装置の
    前記末梢部の位置データを更に含む、請求項5に記載の
    前記工程。
  7. 【請求項7】 前記少なくとも1つの事象の第4のもの
    は、治療事象であり、少なくとも1つの事象を検出する
    前記工程において得たデータは、所望の治療の適用期間
    中の外科手術装置の前記末梢部の位置データを更に含
    む、請求項6に記載の前記工程。
  8. 【請求項8】 前記少なくとも1つの輪郭図の第1のも
    の、および、第2のものを更に含み、少なくとも1つの
    輪郭図の前記第1のものは、右前方斜め30゜の図であ
    り、少なくとも1つの輪郭図の前記第2のものは、左前
    方は斜め60゜の図である、請求項5に記載の方法。
  9. 【請求項9】 外科手術装置の前記末梢部の位置を獲得
    する前記工程は、 a)前記ライブの蛍光の特定透視図
    を描出する少なくとも2つの作業画像を含む一連の画像
    を規定すること、 b)現在の作業画像内の外科手術装
    置の前記末梢部の位置を表示する座標を獲得すること、
    c)前記現在の作業画像から二次画像を抽出し、該二
    次画像が前記座標から所定の距離に在ること、 d)前記二次画像内の外科手術装置の前記末梢部を検出
    し、その際に、外科手術装置の前記末梢部の中心部を規
    定する新たな座標が、前記現在の作業画像に関して規定
    されること、 e)前記一連の画像の一部としての次の作業画像中の外
    科手術装置の前記末梢部の位置を査定すること、及び f)前記一連の画像のうちの全ての画像の考査が完了す
    るまで、前記工程c)からe)を反復し、前記次の作業
    画像が前記現在の作業画像になっていくことを更に含
    む、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記二次画像を用いて外科手術装置の
    前記末梢部を検出する前記工程は、前記二次画像をフィ
    ルタリング処理する初期工程を含む、請求項9に記載の
    方法。
  11. 【請求項11】 外科手術装置の前記末梢部の位置を査
    定する前記工程は、外科手術装置の前記末梢部を表示す
    る速度ベクトルを算出することを含む、請求項10に記載
    の方法。
  12. 【請求項12】 前記二次画像内の外科手術装置の前記
    末梢部を検出する前記工程は、前記二次画像を、外科手
    術装置の前記末梢部の少なくとも1つの既に分かってい
    る描写と比較することを更に含む、請求項11に記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 前記二次画像内の外科手術装置の前記
    末梢部を検出する前記工程は、前記座標を記憶する最終
    工程を更に含む、請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 外科手術装置の前記末梢部の位置デー
    タを獲得する前記工程は、 a)外科手術装置の前記末梢部の配向を検出すること、
    及び b)外科手術装置の前記末梢部を表示する異平面座標ま
    たは同表面座標へと前記配向を並進させることを更に含
    む、請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記二次画像を、外科手術装置の前記
    末梢部の少なくとも1つの既に分かっている描写と比較
    する前記工程は、 a)外科手術装置の前記末梢部の少なくとも2種の描写
    を規定し、現在の描写は、前記少なくとも2種の描写の
    うちの第1のものにより規定されること、 b)選択した描写に対応する出力変数をゼロに初期化す
    ること、 c)前記二次画像および前記現在の描写に平均二乗差の
    フィルタを適用すること、 d)外科手術装置の前記末梢部の配向を判定すること、
    及び e)全ての描写の考査が完了するまで前記工程b)から
    c)を反復し、出力値が、外科手術装置の前記末梢部の
    位置を表示することを含む、請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 平均二乗差のフィルタが下記の等式の
    ように規定され、 【数1】 この場合、h(k,l)はピクセル位置(k,l)にお
    ける前記現在の描写の値 Lはピクセルにおける前記描写の長さ Kはピクセルにおける前記描写の幅 である、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 外科手術装置の前記末梢部の配向を判
    定する前記工程は、 a)前記平均二乗差のフィルタの適用から得た結果の逆
    数値を算出すること、 b)2次元ガウス関数を前記逆数値に応用することによ
    り、前記二次画像と前記現在の描写との間の相似度を表
    示する相似値の度数を算出すること、及び c)相似値の度数が前記出力値よりも大きい場合に、前
    記出力変数を前記相似値の度数に設定することを含む、
    請求項15に記載の方法。
  18. 【請求項18】 外科手術装置の前記末梢部の配向を判
    定する前記工程は、 a)数学的方法を利用して、第1の線の等式を算出し、
    該線は、前記外科手術装置の長軸線上に位置決めされた
    少なくとも2つの放射線不透過性マーカーを通過し、前
    記第1の線は、座標系の2つの軸線により規定された第
    1の平面表面と比較した場合、第1の角度を規定するこ
    と、 b)数学的方法を利用して、第2の線の等式を算出し、
    該第2の線は前記第1の線に正接し、かつ、外科手術装
    置の前記末梢先端部上の放射線不透過性マーカーを通過
    し、前記第2の線の長さは、前記外科手術装置の長軸線
    を中心とした回転の角度を表示すること、 c)前記外科手術装置の長軸線上に位置決めされた少な
    くとも2つの放射線不透過性マーカーの間の距離を算定
    し、該距離は、前記外科手術装置の長軸線と、前記座標
    系の2つの軸線により規定された第2の平面表面との間
    に形成された第2の角度を表示し、前記第2の平面表面
    は、前記第1の平面表面に垂直である、請求項17に記載
    の方法。
  19. 【請求項19】 拡張作動式外科手術装置トラッキング
    システムであって、 中央処理装置、 外科手術装置と組み合わさった少なくとも1つのセンサ
    ーを備えた、少なくとも1つの入力機器であって、該少
    なくとも1つの入力機器は、前記中央処理装置が作動自
    在にインターフェイス動作を実施し、かつ、前記外科手
    術装置の相対位置および相対配向を記述した未加工デー
    タを前記中央処理装置に提供する、前記少なくとも1つ
    の入力機器、 前記中央処理装置が作動自在にインターフェイス動作を
    実施する、少なくとも1つの入力装置であって、該少な
    くとも1つの入力装置は、実行中の外科手術処置手順を
    記述した追加データを前記中央処理装置に提供し、前記
    中央処理装置は、獲得した前記未加工データおよび前記
    追加データから特定透視図に対応する少なくとも1つの
    作業画像を生成可能である、前記少なくとも1つの入力
    装置、及び前記中央処理装置が作動自在にインターフェ
    イス動作を実施し、かつ、前記中央処理装置から少なく
    とも1つの出力信号を受信し、表示するようにされた、
    ビデオ表示システムであって、前記少なくとも1つの出
    力信号のうちの第1のものは、同一特定透視図のライブ
    の蛍光ビデオ信号と共に少なくとも1つの作業画像を含
    む、ビデオ信号である、前記ビデオ表示システムを備え
    た、前記拡張作動式外科手術装置トラッキングシステ
    ム。
  20. 【請求項20】 経皮的心筋内冠動脈血行再建術処置手
    順の期間中に、ライブの蛍光図中で外科手術装置をトラ
    ッキングする方法であって、 a)1つ以上の入力機器と1つ以上の入力装置から、外
    科手術装置の位置および配向を記述するデータを獲得す
    ること、 b)前記獲得したデータを処理すること、及び c)前記処理したデータから少なくとも1つの出力を生
    成することを含む、前記方法。
  21. 【請求項21】 外科手術処置手順の期間中に外科手術
    装置をトラッキングするためのコンピュータプログラム
    生成物であって、該生成物は、 コンピュータによる読み出しが可能なプログラムコード
    が外科手術装置トラッキングシステムにおけるコンピュ
    ータで使用するための媒体に埋設された、コンピュータ
    による使用が可能な媒体であって、前記外科手術装置ト
    ラッキングシステムは、中央処理装置と、外科手術装置
    と組み合わさった少なくとも1つのセンサーを備え、少
    前記中央処理装置が作動自在にインターフェイス動作を
    実施し、前記外科手術処置手順が実施されている期間中
    に前記外科手術装置の相対位置および相対配向を記述す
    る未加工データを前記中央処理装置に提供する、少なく
    とも1つの入力機器と、前記中央処理装置が作動自在に
    インターフェイス動作を実施し、実行中の外科手術処置
    手順を記述した追加データを前記中央処理装置に提供す
    る、少なくとも1つの入力装置と、前記中央処理装置が
    作動自在にインターフェイス動作を実施し、前記中央処
    理装置から少なくとも1つの出力信号を受信し、かつ、
    表示するようにした、ビデオ表示システムとを含む、前
    記コンピュータによる使用が可能な媒体を含み、前記プ
    ログラムコードは、 前記中央処理装置に、前記少なくとも1つの入力機器か
    ら入力を受信するようにさせる第1コード、 前記中央処理装置に前記少なくとも1つの入力装置から
    入力を受信するようにさせる第2コード、 前記中央処理装置に、前記少なくとも1つの入力機器お
    よび前記少なくとも1つの入力装置から受信したデータ
    から少なくとも1つの作業画像を生成するようにさせる
    第3コード、 前記中央処理装置に、前記生成した作業画像をライブの
    蛍光ビデオ信号と結合するようにさせて、結合信号を形
    成する第4コード、及び前記中央処理装置に、前記結合
    した信号を前記ビデオ表示システムに伝送するようにさ
    せて、前記中央処理装置からの前記少なくとも1つの出
    力信号のうちの第1のものとして前記結合した信号を表
    示させる第5のコードを含む、前記コンピュータプログ
    ラム製品。
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EP1057455A2 (en) 2000-12-06

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