JP2001149289A

JP2001149289A - 充電式掃除機

Info

Publication number: JP2001149289A
Application number: JP35927999A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Mori; 宏森; Kiminori Kato; 公軌加藤; Naoyuki Ohara; 直行尾原; Koichi Ito; 幸一伊藤
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1999-09-13
Filing date: 1999-12-17
Publication date: 2001-06-05

Abstract

(57)【要約】【課題】使用時間が長く、軽量小型で使用勝手の良い
充電式掃除機を提供する。【解決手段】電池７と電池７により吸引力を発生する
電動送風機４の吸引力が作用し被掃除面の塵埃を吸い込
むための吸込口３と、前記吸込口３からの塵埃を集塵す
る集塵室１８と、接続部２６を有し電池を収納する電池
収納室２５と、この電池収納室２５内の前記電池７を充
電式掃除機に装着した状態で充電する本体充電部２７を
充電台６に備え、かつ、前記充電台６に電池７単体を充
電する予備電池充電部２８を設けたことにより、充電式
掃除機での掃除時間を延ばし小型軽量で使い勝手の良い
充電式掃除機を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、充電式掃除機に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の充電式掃除機は、公開特
許公報昭６１−１２２８２７で示すように構成してい
た。以下、その構成について説明する。

【０００３】図１８に示すように、掃除機本体１は集塵
室２、吸込口３を備え、電動送風機４により塵埃を集塵
室２に捕獲するものであり、通常使用時は握り手５を持
って掃除を行う。掃除をしない、いわゆる収納時には充
電台６に設置して掃除機本体１内の電池７を充電する。
充電は掃除機本体１にある充電端子嵌合部８が充電台６
の充電端子９に接触することにより行われる。なお、１
０は電源コ−ドであり、通常は屋内のコンセントに差し
込まれている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、満充電でも約３０分使用することが精一杯であ
り、これ以上時間がかかるようであれば掃除機を充電し
なければならなくて、短時間で簡単な掃除しかできなか
った。また、一度充電を行うと約６時間充電に時間がか
かりすぐには使用できないものであった。軽量小型で使
いやすい電気掃除機にするには、使用時間を延ばすこと
が必要条件であった。

【０００５】また、床ノズルの幅より狭いところは掃除
ができないという課題があった。

【０００６】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、充電式掃除機の充電台に掃除機を充電する充電部の
みならず予備の電池を充電することができる予備電池充
電部を構成することにより、予備の電池と交換すること
で充電式掃除機の使用時間を延ばし、軽量小型で使いや
すい充電式掃除機を提供することを第１の目的としてい
る。また、床ノズルが入り込めない狭いところでも掃除
ができ、使い勝手の良い充電式掃除機を提供することを
第２の目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記第１の目的を達成す
るための第１の発明は、電池と、電池により吸込力を発
生する電動送風機と、前記電動送風機の吸引力が作用し
被掃除面の塵埃を吸込むための吸込口と、前記吸込口か
らの塵埃を集塵する集塵室と、接続部を有し電池を収納
する電池収納室と、この電池収納室内の前記電池を掃除
機本体に装着した状態で充電する本体充電部を充電台に
備え、かつ、前記充電台に電池単体を充電する予備電池
充電部を設けたもので、これにより予備電池充電部で充
電された予備の電池と交換することで、掃除時間を延ば
し、小型、軽量で、使い勝手の良い充電式掃除機を得る
ことができる。

【０００８】上記第２の目的を達成するための第２の発
明は、充電式掃除機に取り付けられる延長ホ−スの収納
部を、前記本体、および／または前記充電台に設けたも
ので、床ノズルが入りこめない狭いところでも掃除がで
き小型軽量で、使い勝手の良い充電式掃除機を得ること
ができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１記載の発明は、
電池と、電池により吸込力を発生する電動送風機と、前
記電動送風機の吸引力が作用し被掃除面の塵埃を吸込む
ための吸込口と、前記吸込口からの塵埃を集塵する集塵
室と、接続部を有し電池を収納する電池収納室と、この
電池収納室内の前記電池を掃除機本体に装着した状態で
充電する本体充電部を充電台に備え、かつ、前記充電台
に電池単体を充電する予備電池充電部を設けて、掃除時
間が電池１本分を越えてしまった場合に、すぐに予備電
池充電部で充電した電池に交換して掃除をすることがで
きる充電式掃除機を提供する。

【００１０】請求項２に記載の発明は、横長の充電台の
長手方向に対して、略直角方向に横長の予備電池充電部
を設けて、充電台の幅方向を短くコンパクトにして、充
電台の安定性を向上させる充電式掃除機を提供する。

【００１１】請求項３に記載の発明は、横長の充電台の
長手方向に対して、略平行方向に横長の予備電池充電部
を設けて、奥行き方向を短くすることができ充電台の設
置面積を少なくした充電式掃除機を提供する。

【００１２】請求項４に記載の発明は、上記請求項１に
記載の充電台の予備電池充電部を凹形状として予備電池
充電部を使用しない場合は蓋で前記凹部を覆う構成とし
て、凹部にゴミが溜まらないようにして充電端子部の接
触不良を防ぎ品質の良い充電式掃除機を提供する。

【００１３】請求項５に記載の発明は、上記請求項１に
記載の充電台の予備電池充電部を凹形状として予備充電
をしない機種の場合は充電端子部を塞ぎ内部に塵埃が侵
入しないようにして、予備電池充電部を化学雑巾入れ、
ティッシュヘ−パ−等掃除用の小物入れ、あるいはアタ
ッチメント等の付属品収納場所として使いやすい充電式
掃除機を提供する。

【００１４】請求項６に記載の発明は、充電台の予備電
池充電部の凹形状上端部に付属品のパイプを係合する付
属品保持部を設けて、化学雑巾と付属品とを分けて収納
することができ、また、保持部を上端部にもうけたため
付属品があるのが見やすく、かつ、取出し易く使い勝手
の良い充電式掃除機を提供する。

【００１５】請求項７に記載の発明は、上記請求項１に
記載の充電台の予備電池充電部の開口端部の一方を相対
する他方より低く構成することにより、予備電池充電部
に電池挿入の誘いを設けることにより、電池を挿入しや
すくして使いやすい充電式掃除機を提供する。

【００１６】請求項８に記載の発明は、上記請求項１に
記載の充電台の幅を本体吸込口の幅より狭くし、トラン
スと、回路部品を充電台内部の左右に配設し、前記トラ
ンス、回路部品の冷却用の孔部をそれぞれ左右の壁面に
構成することによりトランスとプリント基板等の回路部
品の重量物を左右に振り分け重心をとりやすくし、か
つ、室内のコ−ナ−に充電台を設置されても充電台の幅
が本体吸込口より狭いため、必ず冷却用の孔部が塞がれ
ないようにした品質の良い充電式掃除機を提供する。

【００１７】請求項９に記載の発明は、上記請求項１に
記載の充電台の後面に、トランスと、回路部品の冷却用
の孔部を設け、この冷却用の孔部の近傍に、前記後面よ
り突出する突出部を設けることにより室内の壁面に前記
充電台をくっつけてもこの突出部が先に当たり、冷却用
の孔部を塞がれることがないようにした品質の良い充電
式掃除機を提供する。

【００１８】請求項１０に記載の発明は、前記充電式掃
除機に取り付けられる延長ホ−スの収納部を、前記本
体、および、前記充電台または両方に設けたことによ
り、掃除をするのに延長ホ−スを掃除機に付けたままで
も掃除ができ、また、充電台に延長ホ−スを取り付けて
も掃除ができ、かつ充電台に延長ホ−スを付けたままで
電池を充電することができ使用者の都合によりどちらに
も延長ホ−スを収納でき使いやすい充電式掃除機を提供
する。

【００１９】請求項１１に記載の発明は、上記請求項１
０に記載の充電台上部に延長ホ−ス係合収納部を設ける
ことにより、設置面積を少なくし、かつ、延長ホ−スを
腰を屈めずに取りやすくした充電式掃除機を提供する。

【００２０】請求項１２に記載の発明は、上記請求項１
０に記載の充電台側面に延長ホ−ス係合部を設けること
により、延長ホ−スの位置が下に下がり延長ホ−スが安
定して設置される電気掃除機の充電台を提供する。

【００２１】請求項１３に記載の発明は、トランスと回
路部品を内部の左右に配設し、上部に予備電池充電部を
設けた充電台とすることにより、プリント基板とトラン
スより離して予備電池充電部を配設することで電池への
熱伝導を抑え、電池の寿命を延ばす。

【００２２】請求項１４に記載の発明は、予備電池充電
部の下部に遮熱板を設けることにより、電池への熱伝導
を抑え、電池の寿命を延ばすことができる。

【００２３】

【実施例】（実施例１）以下、本発明の第１の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。

【００２４】実施例１は、図１および図２に示すよう
に、掃除機本体１は、吸引力を発生する電動送風機４を
内蔵し、下部前方に吸込口３を有する床ノズル１４を設
けるとともに下部後方にロ−ラ−１１を設け、掃除機本
体１の上部に、掃除機本体１と一体に形成したハンドル
部１２を操作することにより被掃除面を移動可能にして
いる。

【００２５】床ノズル１４の吸込口３には、被掃除面の
塵埃を掻き揚げる回転ブラシ１３を設け、電動送風機４
の吸引力が作用して被掃除面の塵埃を吸い込むよう構成
している。

【００２６】電動送風機４は、ファン部１５と、このフ
ァン部１５を駆動するモ−タ１６とで構成し、モ−タ１
６を直流モ−タで構成し、モ−タ入力４０Ｗ、ファン出
力２０Ｗの低入力型モ−タを使用している。電池７はモ
−タ１６を駆動するもので、ニッケル−カドミウム電池
１０セル（１．２Ｖ／セル）を使用し、モ−タ１６に１
２Ｖを印加し、電流３．３Ａを流すようにしている。こ
の電池７では２５分の連続運転が可能となる。

【００２７】ここで、電動送風機４を構成するモ−タ１
６を低入力型モ−タとすることにより、モ−タ１６その
ものを小型にできるとともに、モ−タ１６を電池７によ
り駆動する場合に、電池７を小型、軽量にでき、掃除機
本体１の重量を軽量にできる。

【００２８】また、モ−タ１６を電池７で駆動すること
により、掃除する際、コ−ドレスとして被掃除面に対し
て床ノズル１４を自在に移動させることができ、使い勝
手を向上することができるとともに、ちょっとした掃除
も手軽に、かつ簡単に掃除することができ、しかも、モ
−タ１６が低消費電力、低入力型であるので、電池７で
駆動するようにしても、長時間掃除することができる。

【００２９】集塵室２は、床ノズル１４の吸込口３から
の塵埃を集塵するもので、図１に示すように、吸気口１
７を設けた有定の略円筒状に形成したダストボックス１
８と、ダストボックス１８の上部を蓋体２０に構成され
たフィルタ−１９で覆い構成している。ダストボックス
１８は、有底に形成するとともに、内部に吸気する吸気
口１７をダストボックス１８の側壁に接線方向に設けて
いる。ダストボックス１８に蓋体２０とフィルタ−１９
を取りつけた状態で、掃除機本体１に着脱自在に取りつ
け、電動送風機４の吸引力により床ノズル１４より吸気
通路２１を通して、ダストボックス１８内に吸気し、サ
イクロン作用を発生させ、フィルタ−１９を通して排気
孔２２より排気通路２３を通して電動送風機４の排気の
一部を床ノズル１４の吸込口３に導いている。

【００３０】フィルタ−１９下部が吸気口１７より上方
に位置している。また、ダストボックス１８は、下部に
上端開口部の面積より底部の面積が小さくなるように、
傾斜部２４を設けており、さらに、ダストボックス１８
の上端開口部にフィルタ−１９の外周を嵌合する段落と
しを設けている。

【００３１】ダストボックス１８の外側面に持ち運び用
の握り手部５を設け、この握り手部５により掃除機本体
１に着脱自在に取りつけ可能とし、掃除機本体１に取り
つけたとき、床ノズル１４に連通した吸気通路２１に吸
気口１７を圧接して気密に連結できるように構成してい
る。

【００３２】電池７は掃除機本体１の後部に設けられた
電池収納室２５に配設され、電池収納室２５の下部に設
けられた接続端子２９を有する接続部２６につながって
いる。接続端子２９は電池７で掃除機本体１を運転する
回路を構成する端子と、電池７が放電してしまい充電す
るために充電台６と接続する端子を構成している。

【００３３】充電台６は本体充電部２７、予備電池充電
部２８、制御部を有するプリント基板３１、および、交
流電源を直流電源に変圧するトランス３２を備え、本体
充電部２７には本体充電端子３０を備え、掃除機本体１
の接続端子２９と圧接する。予備電池充電部２８は、略
凹状の形状をしており、電池７を挿入できる形状となっ
ている。また、電池７に設けられた端子部３３に対応し
た位置に予備充電端子３４を構成しており、電池７だけ
を充電することができる。

【００３４】上記構成において動作を説明する。ダスト
ボックス１８に蓋体２０とフィルタ−１９を取りつけた
状態で、掃除機本体１に着脱自在に取りつけ、運転を開
始すると、吸込口３より、吸気通路２１、ダストボック
ス１８の吸気口１７、フィルタ−１９および蓋体２０の
排気口２２を通る経路で電動送風機４の吸引力が作用
し、この電動送風機４の吸引力により、回転ブラシ１３
により掻き上げられた被掃除面の塵埃を床ノズル１４よ
り吸い込む。吸い込まれた塵埃は、空気とともに床ノズ
ル１４に連通した吸気通路２１を通して、吸気口１７よ
りダストボックス１８内に接線方向に導入される。

【００３５】吸気口１７から接線方向に導入された塵埃
を含む空気は、ダストボックス１８内周面に沿った渦流
となって回転しながら下降し、下端近くまで下降する
と、流れは反転上昇を始め、ダストボックス１８の中心
部を回転しながら排気口２２へと上昇していく。

【００３６】このとき、サイクロン作用による遠心力に
よって、空気中の塵埃はダストボックス１８の内壁面に
沿って下降し、大きな塵埃はダストボックス１８の底部
に集積され、微細な塵埃はダストボックス１８のほぼ中
心部を反転上昇して、フィルタ−１９に付着する。

【００３７】すなわち、サイクロン作用による遠心力に
よって集塵することによって、電動送風機４の吸引側に
流れこもうとする塵埃を減らすことができ、したがっ
て、その塵埃を除去するフィルタ−１９により付着する
塵埃の量は極めて少なくなる。特に、ダストボックス１
８の底面から離れるにしたがって塵埃の舞い上がりの影
響は少なくなり、排気口２２に近い位置では舞い上がり
による塵埃の付着も低く抑えることができる。

【００３８】このように、ダストボックス１８の底面か
ら離れた位置にフィルタ−１９を設けることにより、ダ
ストボックス１８内に溜まった塵埃を捨てるたびにフィ
ルタ−１９を掃除しなくても目詰まりすることがなく、
高い集塵性能を得ることができるとともに、使い勝手を
向上することができる。

【００３９】また、部品点数が少なく、簡単な構造のダ
ストボックス１８内で遠心力集塵ができ、ダストボック
ス１８内には内部に突出するものがないので、遠心力集
塵によりダストボックス１８内に溜まる塵埃の量を多く
することができ、使い勝手を向上させることができる。
また、フィルタ−１９の下部が吸気口１７より上方に
位置するように構成しているので、電動送風機４の吸引
力により、吸気口１７よりダストボックス１８内に導入
された塵埃を含む空気がダストボックス１８の内周に沿
った渦流となって回転する際、フィルタ−１９に塵埃を
含む空気が直接当たることがなく、サイクロン作用によ
る遠心力によって円滑に集塵することができ、集塵性能
を向上することができる。

【００４０】また、ダストボックス１８の下部に、上端
開口部の面積より底部の面積が小さくなるように傾斜部
２４を設けているので、電動送風機４の吸引力により、
吸気口１７よりダストボックス１８内に導入された塵埃
を含む空気がダストボックス１８の内周に沿った渦流と
なって回転する際、ダストボックス１８の下部へ回転し
ながら下降するにしたがって、回転速度が上昇し、サイ
クロン作用による遠心力集塵性能を向上することができ
る。

【００４１】また、ダストボックス１８の上端開口部に
フィルタ−１９の外周を嵌合する段落とし部に嵌合する
ことにより、フィルタ−１９をダストボックス１８の上
端開口部に隙間を介する事なく取りつけることができ、
遠心力集塵したとき、小さな塵埃が上端開口部よりダス
トボックス１８外に漏出することを防止することができ
る。

【００４２】掃除を終えたら、また、電池７が放電した
ら電源コ−ド１０をコンセントに差し込んだ充電台６の
本体充電部２７に、掃除機本体１を接続することにより
掃除機本体１の電池収納室２５の電池７に充電すること
ができる。このとき、電池収納室２５の接続部２６の接
続端子２９と本体充電端子３０が接触することにより充
電が開始される。充電中は表示部３５に充電ランプが点
灯し、充電が終了すると、表示部３５の充電ランプは消
灯する。これにより、使用者は充電が終了したことを知
る。

【００４３】また、充電台６の中央部に凹状の予備電池
充電部２８があり、予備充電端子３４が内部に配設され
ている。電池７単品をこの凹状の予備電池充電部２８に
挿入し易いように、上方開口部を底面より広く構成し、
また、底部には電池７のがたつき防止のリブを構成して
電池７が装着した後は、ぐらぐらがたついたりして接点
の接触不良の原因とならないようにし、また、見た目の
不安定感につながらないようにしている。

【００４４】動作を説明すると、電池７単品をこの予備
電池充電部２８に装着すると、電池７の端子部が予備電
池充電部２８に設けられている予備充電端子３４に接触
し充電を開始する。表示部３５の予備電池充電部２８の
充電ランプが点灯し、充電が終了すると、表示部３５の
充電ランプは消灯する。通常使用の場合は、本体に電池
７が付いた状態でしか充電ができなかったのが電池７単
品で、充電可能となり掃除機を使用しているときでも電
池７を充電することができ、また、掃除機がなくても充
電でき、掃除機を２台必要としないで電池を充電するこ
とができるので経済的である。

【００４５】従来から１回の掃除時間が電池の放電時間
で決まっており、長くても３０分が最長であり、３０分
を越す場合は１０分か２０分程度再充電して充電が完了
しないうちに使って掃除を済ますのが普通であったが、
本発明により電池単品を充電することができるようにな
り３０分を超過する場合には、次の電池に取り替えるこ
とにより、１時間まで掃除時間を延長することができ、
一回の掃除で電池の再充電の心配のいらない、より使い
やすい掃除機を提供する。

【００４６】次に、図１６、図１７を用いて他の例を説
明する。

【００４７】図１６、図１７において、充電台６の中央
上部に予備電池充電部２８が取り付けられ、予備電池充
電部２８と充電台６との間には遮熱板４７が設けられて
いる。充電台６内の左右には、回路部品である制御部を
有したプリント基板３１とトランス３２を配設してお
り、パワ−があり、充電時間が短く、より長く使えると
いう消費者からの要望に答えようとすると電流を従来よ
りも多量に流さなくてはならなくなり、プリント基板３
１、およびトランス３２から多量の熱を発する。この熱
により電池７が炙られると、電池７の上方と下方で温度
差を生じ、充電しても温度が高い側は十分に充電しきれ
ず、電池７の寿命、および、使用時間に悪影響を与えて
しまう。

【００４８】この熱を予備電池充電部２８にある予備充
電端子３４、および、電池７に伝えない様遮熱するため
に予備電池充電部２８をプリント基板３１とトランス３
２より離れた充電台６の中央上部に配設するとともに、
遮熱板４７が設けられている。この遮熱板４７は、断熱
材とアルミ箔で構成されておりアルミ箔側が充電台６内
に向いてつけられている。

【００４９】上記構成において、電池７を予備電池充電
部２８に装着して充電すると、プリント基板３１とトラ
ンス３２より多量の熱を発散するが、予備電池充電部２
８がプリント基板３１とトランス３２から離れているた
め、また予備電池充電部２８の下部に設けられた遮熱板
４７によって電池７、予備充電端子３４には熱を伝える
ことがなく、電池７の寿命を長くもたせ、かつ、使用時
間も長く使える品質のよい充電式掃除機を提供する。

【００５０】次に、他の例を図３により説明する。

【００５１】図は、充電台６の予備電池充電部２８の凹
部の位置を示している。図３−（ａ）において、中央の
ａ×ｂが凹部である。充電台６の大きさはｅ×ｆであ
る。これは、予備電池充電部２８を横長に設けたもので
あり、図３−（ｂ）では凹部を縦長に設け、斜線部は、
違いを示している。縦長に凹部を設けた場合は、ｅより
もｇ、ｈ長くなりｃとなる。また、ｆよりｉ、ｊ短くな
ってｄとなる。図１にも示しているが、充電台６は小型
軽量を求め、電池７は大きく重いので、充電台６に装置
しても電池７は半分以上が突出した状態では安定性が良
くない。しかし、縦長に設けた場合は充電台６は前後方
向に長くなり、前後方向の設置面積が広くなるため、電
池７を装着しても倒れにくくなる。縦長に予備電池充電
部２８の凹部を形成することにより安定性の良い充電台
を提供する。

【００５２】次に、他の例を図４により説明する。

【００５３】図は、充電台６の予備電池充電部２８の凹
部の位置を示している。図４−（ａ）において、中央の
ａ×ｂが凹部である。充電台６の大きさはｃ×ｄであ
る。これは、予備電池充電部２８を縦長に設けたもので
あり、図４−（ｂ）では凹部を横長に設け、斜線部は、
違いを示している。横長に凹部を設けた場合は、ｃより
もｇ、ｈ短くなりｅとなる。また、ｄよりｉ、ｊ長くな
ってｆとなる。充電台６の前後方向に掃除機本体１をセ
ットするのであれば、ｃよりもｇ、ｈ短くなるため充電
台に掃除機をセットした設置面積が最小になり、場所を
取らない掃除機を提供する。

【００５４】次に、他の例を図５により説明する。

【００５５】図において蓋３６の爪３７を充電台６の凹
部に嵌合する構成を示している。予備電池充電部２８の
切り欠き部３８より予備充電端子３４が突出している。

【００５６】図のように構成することによって、予備電
池充電部２８を使用しない場合は、蓋３６をすることで
外部より埃等の侵入、および、何かをこぼすことによる
予備充電端子３４への悪影響を防ぎ、爪嵌合により、蓋
３６を固定するため、充電台６の予備電池充電部２８を
使用する際には蓋３６を取り張り外して使用できるた
め、簡単で品質の安定した充電台を提供する。

【００５７】次に、他の実施例を図６により説明する。

【００５８】図において、予備充電端子３４が無い機種
展開を行うのに、予備電池充電部２８の切り欠き部３８
を塞ぎ、予備電池充電部２８の凹部に塵埃が侵入して
も、充電台６の内部に侵入することもなく、また、別部
品で予備電池充電部２８を覆う必要もなく、さらに、こ
の凹部を小物入れとして利用することもでき便利な充電
台を提供する。

【００５９】次に、他の例を図７により説明する。

【００６０】図において、充電台６の予備電池充電部２
８の凹部上端部に付属品保持部４５を設け、この付属品
保持部４５に付属品４６を取り付けることにより、充電
台６より突出しているため取り外し易く、かつ、他の小
物と混ざらない便利で、使い勝手の良い充電台を提供す
る。

【００６１】次に、他の例を図８により説明する。

【００６２】充電台６の中央部に予備電池充電部２８を
備え、充電台６の内部に、トランス３２、回路部品であ
る制御部を有したプリント基板３１を配設して、正面に
は掃除機本体１を充電している図である。トランス３
２、および、プリント基板３１は発熱しておりこれを冷
却するために図２に示すような孔部３９を充電台６の上
方、および、下方に備えている。充電台６は通常、部屋
の隅に設置してあり、充電台６後面は壁にぴったりと付
いている。掃除機本体１の床ノズル１４の幅が充電台６
の幅よりも大きい場合には、図７のように、充電台６の
後面は壁に付いているが、左右の孔部３９は壁に接して
おらずトランス３２、および、プリント基板３１の冷却
を行うことができ、安全で品質の良い、充電台を提供す
る。

【００６３】次に、他の例を図９により説明する。

【００６４】充電台６の後面にも孔部３９を設け、か
つ、突出部４０が後面の壁に接しているのを図９に示
す。充電台６の内部には、トランス３２、および、プリ
ント基板３１を配設しているが、発熱量が多くて左右の
孔部３９だけでは放熱が十分でなく、充電台６後部にも
孔部３９を設ける必要がある場合、図９に示す突出部４
０を設けることにより、部屋の壁に充電台６が接せず放
熱を十分に行うことができ、安全で、品質の良い充電台
を提供する。

【００６５】また、デザイン等の関係で充電台６の左右
に孔部３９を設けずに、充電台６の後面に孔部３９を設
ける場合も同様に突出部４０を設けることにより、放熱
が十分で安全で品質の良い充電台を提供する。

【００６６】次に、他の例を図１０により説明する。

【００６７】充電台６の形状を電池７単品を挿入するの
に、挿入される前方を段落としにして誘いをつけ図９に
示すように前方の段を支点にして、電池７を簡単に予備
電池充電部２８に装着することができる充電台を提供す
る。

【００６８】（実施例２）次に、本発明の第２の実施例
を図１１〜図１４により説明する。

【００６９】図において、掃除機本体１の側面から上面
を通って反対の側面に付けられた延長ホ−ス４１は本体
後部に設けられた延長ホ−ス取りつけ孔（図示せず）に
取りつけられ、床ノズル１４がはいらないような狭いと
ころ、またスポット的に狭い範囲で吸い込みたいところ
を掃除するのに使われる。この延長ホ−ス４１を掃除機
本体１に図１４に示すような延長ホ−ス保持部４３に係
止して掃除をすることができ、必要に応じて延長ホ−ス
４１を使うことができる。延長ホ−ス４１の係止は簡単
な係止であり、着脱自在である。また、図１２に示すよ
うに、充電台６の上部に延長ホ−ス係合収納部４２を設
けてこの延長ホ−ス４１を係止できるようにしている。

【００７０】図１３に示すように延長ホ−ス４１と延長
ホ−ス係合収納部４２は嵌合して、外れないように保持
している。掃除機本体１に延長ホ−ス４１を取りつける
ことも可能であり、充電台６に取りつけておくことによ
り、紛失することもなく、また、掃除機本体１に取りつ
けると取り外すときは、体を曲げないと取り外せなく、
充電台６に取りつけると、延長ホ−ス４１の一部を引っ
張って取り外すことができ使用者の好みに応じて収納す
ることができる。

【００７１】次に、他の例を図１５により説明する。

【００７２】図１５に示すように延長ホ−ス４１を充電
台６の左右に設けられた延長ホ−ス係合部４４に取りつ
けるようにすることにより、充電台６の側壁に延長ホ−
ス４１を這わすことにより、また、充電台６からの突出
量を少なくすることにより延長ホ−ス４１が安定して充
電台６に取りつけられている。

【００７３】

【発明の効果】以上のように、第１の発明によれば、電
池により運転している掃除機の充電台に、掃除機本体を
セットする本体充電部と、電池単品を充電する予備電池
充電部を備えることにより、掃除時間を２倍に延ばし、
安定していて、充電し易く、手軽に使え、また電池、予
備充電端子に熱が伝わるのを防止し、電池の寿命を延ば
し、安全で品質の良い充電式掃除機を提供するものであ
る。

【００７４】また、横長の充電台の長手方向に対して、
略直角方向に横長の予備電池充電部を設けて、充電台の
幅方向を短くコンパクトにして、充電台の安定性を向上
させる充電式掃除機を提供するものである。

【００７５】また、横長の充電台の長手方向に対して、
略平行方向に横長の予備電池充電部を設けて、奥行き方
向を短くすることができ充電台の設置面積を少なくした
充電式掃除機を提供するものである。

【００７６】また、充電台の予備電池充電部を凹形状と
して予備電池充電部を使用しない場合は蓋で前記凹部を
覆う構成として、凹部にゴミが溜まらないようにして充
電端子部の接触不良を防ぎ品質の良い充電式掃除機を提
供するものである。

【００７７】また、充電台の予備電池充電部を凹形状と
して予備充電をしない機種の場合は充電端子部を塞ぎ内
部に塵埃が侵入しないようにして、予備電池充電部を化
学雑巾入れ、ティッシュヘ−パ−等掃除用の小物入れ、
あるいはアタッチメント等の付属品収納場所として使い
やすい充電式掃除機を提供するものである。

【００７８】また、充電台の予備電池充電部の凹形状上
端部に付属品のパイプを係合する付属品保持部を設け
て、化学雑巾と付属品とを分けて収納することができ、
また、保持部を上端部にもうけたため付属品があるのが
見やすく、かつ、取出し易く使い勝手の良い充電式掃除
機を提供するものである。

【００７９】また、充電台の予備電池充電部の開口端部
の一方を相対する他方より低く構成することにより、予
備電池充電部に電池挿入の誘いを設けることにより、電
池を挿入しやすくして使いやすい充電式掃除機を提供す
るものである。

【００８０】また、充電台の幅を本体吸込口の幅より狭
くし、トランスと、回路部品を充電台内部の左右に配設
し、前記トランス、回路部品の冷却用の孔部をそれぞれ
左右の壁面に構成することによりトランスとプリント基
板等の回路部品の重量物を左右に振り分け重心をとりや
すくし、かつ、室内のコ−ナ−に充電台を設置されても
充電台の幅が本体吸込口より狭いため、必ず冷却用の孔
部が塞がれないようにした品質の良い充電式掃除機を提
供するものである。

【００８１】また、充電台の後面に、トランスと、回路
部品の冷却用の孔部を設け、この冷却用の孔部の近傍
に、前記後面より突出する突出部を設けることにより室
内の壁面に前記充電台をくっつけてもこの突出部が先に
当たり、冷却用の孔部を塞がれることがないようにした
品質の良い充電式掃除機を提供するものである。

【００８２】また、第２の発明によれば、充電式掃除機
に取り付けられる延長ホ−スの収納部を、掃除機本体、
および／または前記充電台に設けたことにより、掃除を
するのに延長ホ−スを掃除機に付けたままでも掃除がで
き、また、充電台に延長ホ−スを取り付けても掃除がで
き、かつ充電台に延長ホ−スを付けたままで電池を充電
することができ使用者の都合によりどちらにも延長ホ−
スを収納でき、かつ、狭い床ノズルの入らないところを
掃除でき、手軽に使え、使い勝手の良い充電式掃除機を
提供するものである。

【００８３】また、充電台上部に延長ホ−ス係合収納部
を設けることにより、設置面積を少なくし、かつ、延長
ホ−スを腰を屈めずに取りやすくした充電式掃除機を提
供するものである。

【００８４】また、充電台側面に延長ホ−ス係合部を設
けることにより、延長ホ−スの位置が下に下がり延長ホ
−スが安定して設置される電気掃除機の充電台を提供す
るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例を示す充電式掃除機の縦
断面図

【図２】同充電式掃除機の充電台の斜視図

【図３】（ａ）他の例を示す充電式掃除機の充電台の平
面図（ｂ）同充電台の断面図

【図４】（ａ）他の例を示す充電式掃除機の充電台の平
面図（ｂ）同充電台の断面図

【図５】他の例を示す充電式掃除機の充電台の斜視図

【図６】他の例を示す充電式掃除機の充電台の斜視図

【図７】他の例を示す充電式掃除機の充電台の斜視図

【図８】他の例を示す充電式掃除機を充電台に載置した
状態を示す平面図

【図９】他の例を示す充電式掃除機を充電台に載置した
状態を示す平面図

【図１０】他の例を示す充電式掃除機の充電台の縦断面
図

【図１１】本発明の第２の実施例を示す充電式掃除機の
斜視図

【図１２】同充電式掃除機の充電台の斜視図

【図１３】同充電式掃除機の充電台の要部断面図

【図１４】同充電式掃除機の要部断面図

【図１５】他の例を示す充電式掃除機の充電台の斜視図

【図１６】第１の実施例の他の例を示す充電式掃除機の
充電台の平面図

【図１７】同充電式掃除機の充電台の要部断面図

【図１８】従来の充電式掃除機の斜視図

【符号の説明】１掃除機本体２集塵室３吸込口４電動送風機６充電台７電池２５電池収納室２６接続部２７本体充電部２８予備電池充電部３１プリント基板（回路部品）３２トランス３６蓋３９孔部４０突出部４１延長ホ−ス４２延長ホ−ス係合収納部４４延長ホ−ス係合部４５付属品保持部４７遮熱板

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者尾原直行大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内 (72)発明者伊藤幸一大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内Ｆターム(参考） 3B057 DE03 DE06 5G003 AA01 BA02 DA04 FA03

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電池と、電池により吸込力を発生する電
動送風機と、前記電動送風機の吸引力が作用し被掃除面
の塵埃を吸込むための吸込口と、前記吸込口からの塵埃
を集塵する集塵室と、接続部を有し電池を収納する電池
収納室と、この電池収納室内の前記電池を掃除機本体に
装着した状態で充電する本体充電部を充電台に備え、か
つ、前記充電台に電池単体を充電する予備電池充電部を
設けた充電式掃除機。
【請求項２】横長の充電台の長手方向に対して、略直
角方向に横長の予備電池充電部を設けた請求項１記載の
充電式掃除機。
【請求項３】横長の充電台の長手方向に対して、略平
行方向に横長の予備電池充電部を設けた請求項１記載の
充電式掃除機。
【請求項４】充電台の予備電池充電部を凹形状として
前記予備電池充電部を使用しない場合は蓋で前記凹部を
覆う構成とした請求項１記載の充電式掃除機。
【請求項５】充電台の予備電池充電部を凹形状として
予備充電をしない機種の場合は予備電池充電部を小物入
れ、あるいは付属品の収納場所としてなる請求項１記載
の充電式掃除機。
【請求項６】充電台の予備電池充電部の凹形状上端部
に付属品のパイプを係合する付属品保持部を設けた請求
項１記載の充電式掃除機。
【請求項７】充電台の予備電池充電部の開口端部の一
方を相対する他方より低く構成した請求項１記載の充電
式掃除機。
【請求項８】充電台の幅を本体吸込口の幅より狭く
し、トランスと、回路部品を充電台内部の左右に配設
し、前記トランス、回路部品の冷却用の孔部をそれぞれ
左右の壁面に設けた請求項１記載の充電式掃除機。
【請求項９】充電台の後面に、トランスと、回路部品
の冷却用の孔部を設け、この冷却用の孔部の近傍に、前
記後面より突出する突出部を設けた請求項１記載の充電
式掃除機。
【請求項１０】電池と、電池により吸込力を発生する
電動送風機と、前記電動送風機の吸引力が作用し被掃除
面の塵埃を吸込むための吸込口と、前記吸込口からの塵
埃を集塵する集塵室と、接続部を有した電池収納室と、
この電池収納室内の前記電池を掃除機本体に装着した状
態で充電する本体充電部を充電台に備え、前記充電式掃
除機に取り付けられる延長ホ−スの収納部を、前記本
体、および／または前記充電台に設けた充電式掃除機。
【請求項１１】充電台上部に延長ホ−ス係合収納部を
設けた請求項１０記載の充電式掃除機。
【請求項１２】充電台側面に延長ホ−ス係合部を設け
た請求項１０記載の充電式掃除機。
【請求項１３】トランスと回路部品を内部の左右に配
設し、上部に予備電池充電部を設けた充電台を有する請
求項１記載の充電式掃除機。
【請求項１４】予備電池充電部の下部に遮熱板を設け
た請求項１３記載の充電式掃除機。充電台側面に延長ホ
−ス係合部を設けた請求項１０記載の充電式掃除機。