JP2001146401A - 積層型改質器 - Google Patents

積層型改質器

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JP2001146401A
JP2001146401A JP32569899A JP32569899A JP2001146401A JP 2001146401 A JP2001146401 A JP 2001146401A JP 32569899 A JP32569899 A JP 32569899A JP 32569899 A JP32569899 A JP 32569899A JP 2001146401 A JP2001146401 A JP 2001146401A
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JP32569899A
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Kenro Mitsuta
憲朗 光田
Yoshihide Kotogami
佳秀 言上
Kazunori Tsuchino
和典 土野
Yoshiaki Odai
佳明 尾台
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 改質セル内に著しい温度分布が生じても高い
改質率を確保することができる積層型改質器を得る。 【解決手段】 改質セル50の面内に、改質原料ガス供
給孔11から入った改質原料ガスを前記面内で4回折り
返した後に改質ガス排出孔12から排出させる仕切板3
0を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、メタノール、D
ME(ジメチルエーテル)、都市ガス、ブタンなどのア
ルコール、エーテルや炭化水素を改質して水素を主成分
とする改質ガスに変換する改質器に関する。さらに詳し
くは、改質セルユニットと加熱セルユニットとが交互に
積層された積層型改質器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の積層型改質器としては、本願出願
人が出願した特開平5−319801号公報(特許第2
672923号)に開示されたものが知られている。図
8はその公報に開示された積層型改質器の側面構成図で
ある。なお、この積層型改質器は、押さえ板や各種ガス
の出入口ポート等も備えているが、簡単化のために、改
質セルユニット及び加熱セルユニットのみが示されてい
る。図において、4は酸化触媒を有する板状の加熱セル
ユニット、3は改質触媒を有する板状の改質セルユニッ
トで、この例では4段の改質セル5から構成されてい
る。11は積層型改質器の一端側に形成され改質原料ガ
スを改質セル5の面内に導く改質原料ガス供給孔、12
は積層型改質器の他端側に形成され改質セル5の面内の
改質ガスを改質器の外部に排出する改質ガス排出孔であ
る。
【0003】図9は図8の改質セル5の平面構成図であ
る。6は改質セル5の構成部材である改質ガス分離板の
凹部にペレット状もしくは板状の改質触媒が充填された
充填部である。この充填部にはコルゲート状の金属製の
フィンから構成された改質触媒が充填される場合もあ
る。13は積層型改質器の改質ガス排出孔12側に形成
され加熱セルユニット4内に酸化ガスを導く酸化ガス供
給孔、14は改質原料ガス供給孔11側に形成され加熱
セルユニット4内の酸化ガスを外部に排出する酸化ガス
排出孔、15は改質原料ガス供給孔11と酸化ガス排出
孔14との間に形成され加熱セルユニット4内に燃料ガ
スを導く燃料ガス供給孔、16は改質ガス排出孔12と
酸化ガス供給孔13との間に形成され加熱セルユニット
4内の燃料ガスを外部に排出する燃料ガス排出孔、22
は充填部6の一端部に設けられた入口マニホールド、2
1は改質原料ガス供給孔11と入口マニホールド22と
を接続した連絡路、23は充填部6の他端部に設けられ
た出口マニホールド、24は出口マニホールド23と改
質ガス排出孔12とを接続した連絡路である。なお、2
6、27は改質セル5の面内の改質ガスを採取するため
のサンプリングポートである。
【0004】上記構成の従来の積層型改質器では、改質
原料ガス供給孔11から連絡路21を通じて改質セル5
の面内に流入した改質原料ガスは、改質セル5内で水素
を主成分とする改質ガスに改質される。その改質ガスは
改質セル5の面内で改質ガス排出孔12に向かって並流
し、改質ガス排出孔12から外部に排出される。なお、
図中矢印Aはガスの流れ方向を示す。この積層型改質器
は、改質セルユニット3と加熱セルユニット4とが交互
に積層されており、改質セルユニット3内での改質原料
ガスの改質による吸熱と加熱セルユニット4での燃料ガ
スの燃焼による発熱とがバランスしており、全体として
放熱が少なく、定常状態では改質率が高く、またコンパ
クトであるという利点を有している。
【0005】しかしながら、上記積層型改質器では、燃
料電池の負荷変動により、燃焼量、改質量が大きく変化
した場合に、一時的に改質率が大きく低下する場合があ
ることが判明した。積層型改質器は、そのコンパクト性
能故に、ポータブル電源や電気自動車用としての用途が
考えられているが、こうした用途では負荷の変動が大き
く、一時的にせよ改質率の大きな低下は、燃料電池での
燃料欠乏を引き起こし、燃料電池の腐食という最悪の事
態を招くおそれがある。
【0006】本願の発明者は、2枚の加熱セルユニット
4に挟まれた改質セル5の面内の9箇所の部位25に熱
電対を挿入して改質セル5の面内の温度分布を測定する
と共に、改質ガス排出孔12以外のガスサンプリングポ
ート26、27から改質ガスを採取して、燃焼量、改質
量が大きく変化した場合に、一時的にせよ改質率が大き
く低下する原因を調査した。調査の結果、改質セルユニ
ット3内の改質量及び加熱セルユニット4内の燃焼量が
大きく変化した直後には、燃料ガス供給孔15から供給
される燃料ガスの量が大きく変わり加熱セルユニット4
内の燃料ガスの濃度分布が均一でなくなり、そのため加
熱セルユニット4内の燃料ガスの発熱量が内部で均一で
なく、改質セル5の面内では低温部28及び高温部29
が生じてしまい、高温部29の下流側での改質原料ガス
の改質率が99%ときわめて高いのに対して、低温部2
8の下流側での改質原料ガスの改質率が69%と低く、
改質ガス排出孔12では、85%と中間的な値になるこ
とが分かった。このことは、つまり、改質原料ガス供給
孔11から連絡路21を通じて改質セル5内に流入した
改質原料ガスは、改質セル5内の改質触媒を通るが、高
温部29を通った改質原料ガスはほとんど改質されるも
のの、低温部28を通った改質原料ガスは、低温故に改
質が進まず、十分に改質されないままで改質ガス排出孔
12に達し、全体的には許容できない低い改質率にとど
まることが判明した。なお、改質セルユニット3内の改
質量及び加熱セルユニット4内の燃焼量が一定である定
常状態では、加熱セルユニット4の内部では温度分布は
小さく、改質セル5の面内の改質率の差異も小さいこと
が確認された。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の積層型改質器で
は、例えば、燃料電池の負荷により改質セルユニット3
内での改質量及び加熱セルユニット4内での燃焼量が大
きく変化した直後に、改質セル5の面内で低温部28及
び高温部29が生じてしまい、改質セル5の低温部28
での改質率が大きく低下するために、全体としての改質
率が一時的でも低下してしまい、その結果燃料電池で燃
料欠乏が起こり、燃料電池の腐食という事態を引き起こ
す可能性があるという問題点があった。
【0008】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題とするものであって、改質セル内に著しい
温度分布が生じても高い改質率を確保することができる
積層型改質器を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る積層型改質器は、改質セルの面内に、改質原料ガス供
給孔から入った改質原料ガスを前記面内で折り返した後
に改質ガス排出孔から排出させる仕切板が設けられてい
る。
【0010】この発明の請求項2に係る積層型改質器で
は、改質セルユニットは、加熱セルユニットに隣接した
第1の改質セルと、この第1の改質セルに隣接した第2
の改質セルとを備え、改質原料ガスは、改質原料ガス供
給孔から前記第1の改質セルの面内に入って加熱セルユ
ニットからの熱により改質ガスに改質され、その改質ガ
スは、前記第2の改質セルの面内を通って改質ガス排出
孔から排出されるようになっている。
【0011】この発明の請求項3に係る積層型改質器で
は、第1の改質セルの面内に、改質原料ガスを面内で折
り返す仕切板が設けられている。
【0012】この発明の請求項4に係る積層型改質器で
は、仕切板は、改質原料ガスを面内で複数回折り返すよ
うになっている。
【0013】この発明の請求項5に係る積層型改質器で
は、改質原料ガスはメチルアルコールであり、仕切板は
アルミニウムで構成されている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の積層型改質器に
ついて説明するが、従来例の積層型改質器と同一または
相当部分には同一符号を付して説明する。
【0015】実施の形態1 図1はこの発明の実施の形態1による積層型改質器の側
面構成図、図2は図1の改質セルの平面構成図である。
図において、100は改質セルユニットで、ペレットの
改質触媒が充填された2段の改質セル50から構成され
ている。30は改質セル50の面内を第1区画31、第
2区画32、第3区画33に区分けする仕切板、34は
改質セル50の第1区画31の一端部に設けられ連絡路
21を介して改質原料ガス供給孔11に接続された第1
のマニホールド、35は第1区画31の他端部及び第2
区画32の一端部に設けられた第2のマニホールド、3
6は第2区画32の他端部及び第3区画33の一端部に
設けられた第3のマニホールド、37は第3区画33の
他端部に設けられているとともに連絡路24を介して改
質ガス排出孔12に接続された第4のマニホールドであ
る。
【0016】上記構成の積層型改質器では、改質原料ガ
ス供給孔11、連絡路21及び第1のマニホールド34
を通じて改質セル50内に改質原料ガスが流入する。改
質セル50の面内では、ガスは、第1区画31、第2の
マニホールド35、第2区画32、第3のマニホールド
36、第3区画33、第4のマニホールド37、連絡路
24及び改質ガス排出孔12から外部に排出されるよう
になっており、その2回折り返し蛇行した経路の途中、
加熱セルユニット4からの熱により水素を主成分とする
改質ガスに改質される。なお、図中矢印Bはガスの流れ
方向を示す。
【0017】従って、燃料電池の負荷により改質セルユ
ニット50内での改質量及び加熱セルユニット4内での
燃焼量を大きく変化させた直後に、加熱セルユニット4
内の燃料ガスの濃度分布の偏りに起因した燃焼ガスの発
熱量の過渡的な変化に伴って、改質セル50の面内に高
温部と低温部とが生じた場合でも、全ての改質原料ガス
は、第1区画31、第2区画32、第3区画33を流れ
て改質セル50の面内を通過し、高い確率で高温部の改
質触媒を通過する。
【0018】本願の発明者は、軽量及び高熱伝導率のア
ルミニウムを用いて仕切板30を構成し、改質原料ガス
としてメタノールを用い、また銅−亜鉛系のペレット状
の改質触媒を各区画31、32、33に充填して、スチ
ームカーボン比1.5の条件で、改質及び燃料の量を
(3倍〜1/3倍)の範囲で運転試験を実施した。その
結果、何れも場合も改質率は97%以上の高い改質率が
得られた。
【0019】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2による積層型改質器の改質セルの平面構成図であ
る。図において、30は改質セル51の面内を第1区画
31、第2区画32、第3区画33、第4区画38及び
第5区画39に区分けするアルミニウム製の仕切板、3
4は改質セル51の第1区画31の一端部に設けられた
第1のマニホールド、35は第1区画31の他端部及び
第2区画32の一端部に設けられた第2のマニホール
ド、36は第2区画32の他端部及び第3区画33の一
端部に設けられた第3のマニホールド、40は第3区画
33の他端部及び第4区画38の一端部に設けられた第
4のマニホールド、41は第4区画38の他端部及び第
5区画39の一端部に設けられた第5のマニホールド、
42は第5区画39の他端部に設けられているとともに
連絡路24を介して改質ガス排出孔12に接続された第
6のマニホールドである。
【0020】上記構成の積層型改質器では、改質原料ガ
ス供給孔11、連絡路21及び第1のマニホールド34
を通じて改質セル51の面内に改質原料ガスが流入す
る。改質セル51の面内では、ガスは、第1区画31、
第2のマニホールド35、第2区画32、第3のマニホ
ールド36、第3区画33、第4のマニホールド40、
第4区画38、第5のマニホールド41、第5区画3
9、第6のマニホールド42、連絡路24及び改質ガス
排出孔12から外部に排出されるようになっており、そ
の4回折り返し蛇行した経路の途中、加熱セルユニット
4からの熱により水素を主成分とする改質ガスに改質さ
れる。なお、図中矢印Cはガスの流れ方向を示す。
【0021】この実施の形態2では、実施の形態1と比
較して折り返し回数が2回から4回に増加して区画が3
区画から5区画に分かれている分、改質原料ガスは改質
効率の高い高温部をより確実に通過でき、高温部が局部
的にしか発生しない場合でも高い改質効率を確保するこ
とができる。但し、区画数を増やすと構造が複雑化し、
ガスの圧力損失も増加するので、改質セルの面積に応じ
て区画数を変化させ、面積が狭い場合には一回の折り返
し回数でもよく、面積が大きくなる場合には、折り返し
回数を増加させることが望ましい。
【0022】本願の発明者は、軽量及び高熱伝導率のア
ルミニウムを用いて仕切板30を構成し、改質原料ガス
としてメタノールを用い、また銅−亜鉛系のペレット状
の改質触媒を各区画31、32、33、38、39に充
填して、スチームカーボン比1.5の条件で、改質及び
燃料の量を(3倍〜1/3倍)の範囲で運転試験を実施
した。その結果、何れも場合も改質率は97%以上の高
い改質率が得られた。
【0023】実施の形態3.図4はこの発明の実施の形
態3の積層型改質器の側面構成図、図5は図4の第1の
改質セルの平面構成図、図6は第2の改質セルAの平面
構成図、図7は第2の改質セルBの平面構成図である。
図において、52は加熱セルユニット4に隣接した第1
の改質セル、53、54は第1の改質セル52の間に配
設された第2の改質セルA、第2の改質セルBであり、
第1の改質セル52、第2の改質セルA53及び第2の
改質セルB54で、改質セルユニット200を構成して
いる。30は改質セル52の面内を第1区画31、第2
区画32及び第3区画33に区分けするアルミニウム製
の仕切板、34は改質セル51の第1区画31の一端部
に設けられ連絡路21を介して改質原料ガス供給孔11
に接続された第1のマニホールド、35は第1区画31
の他端部及び第2区画32の一端部に設けられた第2の
マニホールド、36は第2区画32の他端部及び第3区
画33の一端部に設けられた第3のマニホールド、43
は第3区画33の他端部、第2の改質セルA53及び第
2の改質セルB54の端部に設けられているとともに改
質ガス排出孔12に通路45を介して接続された第4の
マニホールド、44は第2の改質セルA53、第2の改
質セルB54の端部に設けられた第5のマニホールドで
ある。第4のマニホールド43は第1の改質セル52の
出口部及び第2の改質セルA53の入口部であり、第5
のマニホールド44は第2の改質セルA53の出口部及
び第2の改質セルB54の入口部である。
【0024】上記構成の積層型改質器では、改質原料ガ
ス供給孔11、連絡路21及び第1のマニホールド34
を通じて第1の改質セル52の面内に改質原料ガスが流
入する。第1の改質セル52の面内では、ガスは、第1
区画31、第2のマニホールド35、第2区画32、第
3のマニホールド36及び第3区画33を流れる。その
後、そのガスは第4のマニホールド43を通じて第2の
改質セルA53の面内を一方向に流れ、引き続き第5の
マニホールド44から第2の改質セルB54の面内を一
方向に流れ、通路45、改質ガス排出孔12から外部に
排出される。なお、図中、矢印Dはガスの流れ方向を示
す。
【0025】この実施の形態では、改質原料ガスは、第
1の改質セル52の面内を2回折り返し蛇行した経路の
途中、第1の改質セル52に隣接した加熱セルユニット
4からの熱により水素を主成分とする改質ガスに改質さ
れる。この第1の改質セル52の面内では改質反応はほ
ぼ完了しており、この後は、改質ガスは第2の改質セル
A53及び第2の改質セルB54の面内を一方向に流れ
る。
【0026】本願の発明者は、軽量及び高熱伝導率のア
ルミニウムを用いて仕切板30を構成し、改質原料ガス
としてメタノールを用い、また銅−亜鉛系のペレット状
の改質触媒を用い、スチームカーボン比1.5の条件
で、改質及び燃料の量を(3倍〜1/3倍)の範囲で運
転試験を実施した。その結果、何れも場合も改質率は9
9%以上の高い改質率が得られた。また、一酸化炭素濃
度は0.8%と、実施の形態1及び実施の形態2の場合
の1%に比べて低い値が得られた。
【0027】実施の形態1及び実施の形態2に比べて高
い改質率(97%→99%)が得られたのは、第2の改
質セルA53、第2の改質セルB54でも改質が進行し
たためである。また、実施の形態1及び実施の形態2に
比べて一酸化炭素濃度が低くなったのは、第2の改質セ
ルA53、第2の改質セルB54が、加熱セルユニット
4に隣接する第1の改質セル52と比較して低温であ
り、改質温度が低くなるほど第2の改質セルA53、第
2の改質セルB54の面内では反応平衡(CO2+H2
CO+H2O)が一酸化炭素濃度が低くなる方向にシフ
トするためである。改質後の一酸化炭素濃度が低い程、
改質器の後工程に配置されたCO選択酸化器において空
気を添加して一酸化炭素を酸化(CO+(1/2)O2
=CO2)して一酸化炭素の濃度を低下することが容易
になる。
【0028】なお、上記実施の形態3では、高改質率化
及び一酸化炭素の低濃度化のために、第1の改質セル5
2内に仕切板30を用いたが、一酸化炭素濃度の低濃度
化だけを主目的としたときには、仕切板を削除してもよ
い。また、上記各実施の形態では、メタノール改質の場
合を示したが、DMEや天然ガス、ブタンの改質の場合
にもこの発明を適用することができ、また水蒸気改質以
外に、改質セルユニットで一部の燃料を燃焼させながら
改質する部分酸化改質や水蒸気改質と部分酸化改質の中
間的な併用改質方式のものにも、この発明を適用するこ
とができる。また、積層型改質器に蒸発ユニットや一酸
化炭素の選択酸化ユニットが組み込まれているものにも
この発明を適用することができる。また、改質原料ガス
として都市ガスを用いたときには、仕切板の材料として
耐熱性の点からステンレス鋼が用いられる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1に係る積層型改質器によれば、改質セルの面内に、改
質原料ガス供給孔から入った改質原料ガスを前記面内で
折り返した後に改質ガス排出孔から排出させる仕切板が
設けられているので、加熱セルユニットに温度分布が生
じた場合でも、改質原料ガスは、改質セルの面内の高温
部分を通過する確率が高くなり、それだけ高い改質率を
確保することができる。また、一部の改質触媒が劣化し
た場合でも、従来のものと比較して劣化していない改質
触媒を通過する確率が増えるので、劣化していない改質
触媒で改質が賄われ、積層型改質器の寿命を長く保つこ
とができる。
【0030】また、この発明の請求項2に係る積層型改
質器によれば、改質セルユニットは、加熱セルユニット
に隣接した第1の改質セルと、この第1の改質セルに隣
接した第2の改質セルとを備え、改質原料ガスは、改質
原料ガス供給孔から前記第1の改質セルの面内に入って
加熱セルユニットからの熱により改質ガスに改質され、
その改質ガスは、前記第2の改質セルの面内を通って改
質ガス排出孔から排出されるようになっているので、第
1の改質セルと比較して低温の第2の改質セルの面内を
改質ガスが通過するときに、反応平衡(CO2+H2=C
O+H2O)が一酸化炭素濃度が低くなる方向にシフト
し、一酸化酸素の濃度が低い改質ガスを得ることができ
る。
【0031】また、この発明の請求項3に係る積層型改
質器によれば、第1の改質セルの面内に、改質原料ガス
を面内で折り返す仕切板が設けられているので、一酸化
酸素の濃度が低い改質ガスを得ることができるととも
に、改質原料ガスは、第1の改質セルの面内の高温部分
を通過する確率が高くなり、それだけ高い改質率を得る
ことができる。また、一部の改質触媒が劣化した場合で
も、劣化していない改質触媒を通過する確率が高くなる
ので、劣化していない改質触媒で改質が賄われ、積層型
改質器の寿命を長く保つことができる。
【0032】また、この発明の請求項4に係る積層型改
質器によれば、仕切板は、改質原料ガスを面内で複数回
折り返すようになっているので、それだけ改質原料ガス
は、改質セルの面内の高温部分を通過する確率がより高
くなり、より高い改質率を得ることができる。
【0033】また、この発明の請求項5に係る積層型改
質器では、改質原料ガスとしてメチルアルコールを用い
たときに、仕切板はアルミニウムで構成されているの
で、軽量、高熱伝導率、耐熱性及び低コストの仕切板を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1による積層型改質器の側面構成
図である。
【図2】 図1の改質セルの平面構成図である。
【図3】 実施の形態2による積層型改質器の平面構成
図である。
【図4】 実施の形態3による積層型改質器の側面構成
図である。
【図5】 図4の第1の改質セルの平面構成図である。
【図6】 図4の第2の改質セルAの平面構成図であ
る。
【図7】 図4の第2の改質セルBの平面構成図であ
る。
【図8】 従来の積層型改質器の側面構成図である。
【図9】 図8の改質セルの平面構成図である。
【符号の説明】 4 加熱セルユニット、11 改質原料ガス供給孔、1
2 改質ガス排出孔、50,51 改質セル、30 仕
切板、52 第1の改質セル、53 第2の改質セル
A、54 第2の改質セルB、100,200 改質セ
ルユニット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土野 和典 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 尾台 佳明 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 4G040 EA02 EA06 EB23 EB44 EB46 EC08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化触媒を有する板状の加熱セルユニッ
    トと、改質触媒を有するとともに改質原料ガス供給孔及
    び改質ガス排出孔が形成された板状の改質セルを含む改
    質セルユニットとが交互に積層された積層型改質器であ
    って、 前記改質セルの面内には、前記改質原料ガス供給孔から
    入った改質原料ガスを前記面内で折り返した後に前記改
    質ガス排出孔から排出させる仕切板が設けられている積
    層型改質器。
  2. 【請求項2】 酸化触媒を有する板状の加熱セルユニッ
    トと、改質触媒を有するとともに改質原料ガス供給孔及
    び改質ガス排出孔が形成された板状の改質セルユニット
    とが交互に積層された積層型改質器であって、 前記改質セルユニットは、前記加熱セルユニットに隣接
    した第1の改質セルと、この第1の改質セルに隣接した
    第2の改質セルとを備え改質原料ガスは、前記改質原料
    ガス供給孔から前記第1の改質セルの面内に入って前記
    加熱セルユニットからの熱により改質ガスに改質され、
    その改質ガスは、前記第2の改質セルの面内を通って前
    記改質ガス排出孔から排出されるようになっている積層
    型改質器。
  3. 【請求項3】 第1の改質セルの面内には、改質原料ガ
    スを面内で折り返す仕切板が設けられている請求項2に
    記載の積層型改質器。
  4. 【請求項4】 仕切板は、改質原料ガスを面内で複数回
    折り返すようになっている請求項1または請求項3に記
    載の積層型改質器。
  5. 【請求項5】 改質原料ガスはメチルアルコールであ
    り、仕切板はアルミニウムで構成されている請求項1、
    請求項3、請求項4の何れかに記載の積層型改質器。
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