JP2001145936A - 多層樹脂成形品の製造方法並びに製造装置 - Google Patents
多層樹脂成形品の製造方法並びに製造装置Info
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Abstract
回の成形工程によって得ることのできる新規な製造方法
及び製造装置を提供する。 【解決手段】 雄型10と雌型20との間に形成される
回転体状のキャビティ内に粘度の異なる2種以上の樹脂
材料を混合溶融してなる溶融混合樹脂材料を充填し、雄
型10と雌型20とを相対回転することで剪断応力の小
さいキャビティの厚さ方向所定部分に粘度の高い樹脂材
料の層を形成させるとともに、該高粘度樹脂層の内外に
粘度の低い樹脂材料の層を形成させ、かかる多層状態で
樹脂材料を硬化させる。
Description
層を複数積層状に形成してなる多層樹脂成形品の製造方
法並びに製造装置に関し、特に、単一の金型で一回の成
形工程によって多層構造を得ることのできる新規な製造
方法及び製造装置に関する。
品を得るための従来の成形方法としては、インサート成
形法や多色成形法が知られている。これら従来公知の成
形法は、いずれも各層をそれぞれの成形金型と成形工程
によって成形している。
のように、各層をそれぞれの金型を用いて個別の成形工
程によって成形すると、設備コスト、成形コストが増大
し、成形品が非常に高価なものとなる。
回の成形工程によって多層成形品を得ることのできる新
規な多層樹脂成形品の製造方法並びに製造装置を提供す
ることを目的とする。
形品の各層を構成するそれぞれの成形材料を単純に混ぜ
合わせて溶融したブレンド物に剪断力を付与すると、各
成形材料の粘度差によって成形時の金型充填中に層状に
構成されることを知見した。即ち、射出成形や圧縮成形
は、溶融した成形材料を、金型の雄型と雌型との隙間
(キャビティ)に流し込み、硬化した後に成形品として
取り出すが、金型内で成形材料が流動すると、溶融樹脂
材料が金型壁面に触れた直後から冷却されてその粘度が
上昇し、その結果、粘度が上昇した材料のすぐ内側の流
動中材料との間で常に剪断状態にある。このとき、成形
材料が溶融時粘度に差がある混合材料により構成されて
いると、この剪断現象によって低粘度材料が流動層の外
側へ移行し、高粘度材料が流動層の中心(内側)に移行
しようとする現象が生じる。かかる知見に加えて、本願
発明者らは、単純に射出成形や圧縮成形するときに成形
材料に生じる剪断現象のみでは良好な多層構造を得るこ
とはできないため、成形材料の金型充填開始の時点か
ら、金型の雌型及び/又は雄型を高速に相対回転させる
ことによって強烈な剪断力を発生させ、その結果混合材
料の積層成形品を得る方法を見出した。
は、雄型と雌型との間に形成される回転体状のキャビテ
ィ(製品成形用空洞部)内に粘度の異なる2種以上の樹
脂材料を混合溶融してなる溶融混合樹脂材料を充填し、
雄型と雌型とを相対回転することで剪断応力の小さいキ
ャビティの厚さ方向所定部分に粘度の高い樹脂材料の層
を形成させるとともに、該高粘度樹脂層の内外に粘度の
低い樹脂材料の層を形成させ、かかる多層状態で樹脂材
料を硬化させることを特徴とするものである。
は、これら複数の樹脂材料のうちの最も高い融点の近傍
の温度では相溶性の小さいもの(即ち、非相溶系の組み
合わせ)を選択するのが好ましい。一方で、キャビティ
に充填される際の溶融混合樹脂材料は、2種以上の樹脂
材料が均一に混合溶融された均一ブレンド物であること
が望ましい。異種のポリマーは、通常は混和し難いが、
重合性の界面作用物質である相溶化剤を添加することに
よって、2種以上のポリマーから所望の性質を有する均
一ブレンド物が形成され易くなる。特に、本発明におい
て用いる相溶化剤としては、所定の温度以上で大きな相
溶性を示すものが好ましい。これによれば、キャビティ
内に溶融混合樹脂材料を射出或いは投入等する際には、
この溶融混合樹脂材料の温度を、相溶化剤により大きな
相溶性を示す温度にしておくことで、押出機内で分離現
象が生じることを解消して、均一ブレンド物の状態でキ
ャビティ内に溶融混合樹脂材料を充填することが可能で
ある。そして、金型に接触して冷却されると相溶性を示
さなくなり、上記した金型の相対回転によりキャビティ
内の樹脂材料に剪断力を付与することで容易に多層化さ
せることが可能となる。
型を用いた一回の成形工程を経ることにより、多層構造
を得ることが可能であるから、多層成形品の大幅なコス
ト低減を図ることが可能となる。
融混合樹脂材料をキャビティ内に充填すると、金型接触
面近傍が最も剪断力が大きくなり、キャビティの厚さ方
向中央部が最も剪断力が小さくなる。したがって、上記
高粘度樹脂層は、キャビティの厚さ方向中央部に形成さ
れる。
型及び雌型を含む射出成形金型により多層樹脂成形品を
製造する場合には、キャビティ内への溶融混合樹脂材料
の射出・充填は、雄型と雌型との型閉め後であって、雄
型と雌型との相対回転開始後に行う。また、雄型及び雌
型を含む圧縮成形金型により多層樹脂成形品を製造する
場合には、型開きした状態で雌型内に所定量の溶融混合
樹脂材料を投入し、雄型と雌型とを相対回転させつつ型
閉めを行う。
よって実施することが可能である。即ち、本発明の多層
樹脂成形品の製造装置は、雄型と雌型とを型締めするこ
とで回転体状成形品を成形するためのキャビティが形成
される成形金型と、雄型と雌型とを相対的に回転駆動す
る回転駆動機構と、前記キャビティ内に、粘度の異なる
2種以上の樹脂材料を混合溶融してなる溶融混合樹脂材
料を供給する溶融混合樹脂材料供給手段とを備えている
ことを特徴とするものである。
方をその軸心回りに回転駆動するものとすることができ
る。これによれば、雄型と雌型の一方のみに回転駆動機
構を設ければよいから、装置構造の簡素化が図られると
ともに、ゲートやスプルーなどの設計の自由度を大きく
することができる。
雄型若しくは雌型には、溶融混合樹脂材料を射出するた
めのゲートを、軸心に対して略均等に設けることが好ま
しい。また、成形金型は圧縮成形型である場合には、該
成形金型には、型開き時に雌型の軸心中央部に溶融混合
樹脂材料を投入する材料供給ノズルを付設する。
成形品が好ましく、特に射出成形法、圧縮成形法に好適
に用いられる。また、成形品としては最終成形品のみな
らず、その後に更に真空成形等の成形加工或いはアフタ
ーベーキング等の二次加工が施されるもの(パリソンな
ど)も含まれる。成形品は軸心方向に沿って径が略一定
である円筒状部分を有するものに限られず、軸心方向に
沿って順次径が減少・増加する断面テーパー状の部分を
有するもの、或いは皿状形状の部分を有するもの等も含
まれる。
的に回転駆動するものであればどのような構成を採用し
てもよく、例えば、雄型と雌型の両者を回転駆動するも
のでもよいし、雄型と雌型のいずれか一方を固定し、他
方を回転駆動するものでもよい。具体的には、例えば、
回転駆動機構は、雄型をその軸心回りに回転駆動するも
のとすることができる。また、回転駆動機構は、雌型を
その軸心回りに回転駆動するものとすることもできる。
に基づいて説明する。
する有底形状の多層樹脂成形品を所謂圧縮成形法により
成形する成形金型を有する製造装置を図面に基づいて説
明する。
の製造装置2の簡略全体図を示しており、該装置2は、
圧縮成形金型1と、該金型1へ溶融混合樹脂材料(成形
材料)を供給する混練押出機3と、該混練押出機3にペ
レット状の原材料を供給するためのホッパー4とを備え
ている。このホッパー4には、多層成形品の各層を構成
する複数の樹脂材料が供給される。この樹脂材料の組み
合わせは、成形品に要求される性能、用途等に応じて種
々選択することができ、例えば、ポリオレフィンとナイ
ロンなどとすることができる。なお、各樹脂材料毎にホ
ッパー4を設けてもよく、また、各樹脂材料毎に溶融混
練を行い、溶融状態で異なる樹脂材料を混合するように
構成することもできる。而して、上記押出機3やホッパ
ー4等により、キャビティ内に粘度の異なる2種以上の
樹脂材料を混合溶融してなる溶融混合樹脂材料を供給す
る溶融混合樹脂材料供給手段が構成されている。
に、互いに接離可能に設けられた雄型10及び雌型30
とを有し、図示例では雌型30の基台34が金型装置本
体(図示せず)に固定され、雄型10の基台34が金型
装置本体に上下動するように設けられている。
に両者の間に所定の隙間が形成されるように設けられて
おり、型締めされた際のこの隙間部分は合成樹脂材料が
硬化するキャビティとなる。ここで、雌型30の内径及
び雄型10の外径は、成形される合成樹脂成形品の円筒
状部分に対応すべく、夫々軸心と平行な断面が円形にな
るように形成されている。雌型30は、図4に示すよう
に内径が軸心に略平行な垂下部分31を有し、その垂下
部分31の底側が底方向につれて順次狭まって、底部に
は溶融した合成樹脂が投入され貯留される貯留部32
(凹部)が形成されている。また、雄型10は、外径が
軸心に略平行で前記雌型30の垂下部分31に対応する
垂下部分11を有し、その垂下部分11の底側が底方向
につれて順次狭まって、更に底方向には前記貯留部32
に対応した突出部12が形成されている。なお、雄型1
0と雌型30の垂下部分11は成形後の成形品の抜き取
りを考慮して下方(雄型10の突出方向)につれて若干
径が狭められている。また、雌型30の開口部分には、
余剰の合成樹脂材料を溜めるための溝部33が形成され
ている。
載置固定された台座部35aと、この台座部35aに載
置固定された立設部35bとから成る雌型ホルダー35
が固定されている。この雌型ホルダー35は、その台座
部35aが四隅の固定具36により固定されることによ
り、基台34に固定されている。そして、雌型ホルダー
35には、ベアリング5を介して前記雌型30が軸心を
中心として回転可能に保持されている。このため、雌型
30は、基台34に軸心を中心として回転可能に保持さ
れている。
段を有する回転駆動機構7が連結されている。この回転
駆動機構7は、図示例ではスプロケット7b、チェーン
7c及び回転モータ7aからなり、具体的には、雌型3
0にスプロケット7bが固着され、このスプロケット7
bには図2及び図3に示すように回転モータ7aに巻回
されたチェーン7cが巻回されており、回転モータ7a
の駆動により雌型30が回転するように設けられてい
る。この回転モータ7aはCPU等からなる制御部(図
示省略)によりその駆動が制御されている。なお、回転
モータ7aは雌型30の基台34にフランジ部材を介し
て固定されている。また、前記雌型ホルダー35にはス
プロケット7bと干渉しないように切り欠き部35cが
形成されており、この切り欠き部35cは雌型ホルダー
35の立設部35bの底部に2箇所形成されている。
の中央部の貯留池32に成形樹脂材料を投入するための
材料供給ノズル(図示省略)が雌型30の開口部に向け
て出退可能に取付けられている。この材料供給ノズルの
上流端は、上記押出機3の下流端に接続される。このよ
うな材料供給ノズルとしては、従来公知の適宜のものを
採用できる。なお、該材料供給ノズルの出退を行う駆動
機構も前記制御部によりその駆動が制御されている。
具16により台座15が載置固定されており、この台座
15には中央部に孔部15aが形成されており、雄型1
0はこの孔部15aに嵌合されて基台14に固定されて
いる。
冷却手段により、その成形面の温度が調整されるように
設けられており、この加熱冷却手段も前記制御部により
制御されている。図示例において、雌型30は隣接する
雌型ホルダー35によって加熱冷却され、雌型ホルダー
35は内部に形成された流通孔に流体が循環されること
により加熱冷却されるように設けられている。また、雄
型10は台座15によって加熱冷却され、雄型ホルダー
15は内部に形成された流通孔に流体が循環されること
により加熱冷却されるように設けられている。さらに、
雄型10は中空状に形成され、その内部の空間部18に
は管路17の流出口が突出して設けられている。この管
路17は、雄型10の底面部及び台座15の底面部に形
成された溝部内に嵌めこまれ、台座15の外部へと表出
しており、この管路17は、雄型冷却加熱用の流体の給
排用に用いられる。なお、本実施形態においては、空間
部18には前記管路17から流体が流入され、雄型10
に形成された流出口(図示省略)から流体が排出される
ように構成されている。
成からなるが、次にこの製造装置を用いて、例えばポリ
エチレンなどのポリオレフィンとナイロンとのポリマー
ブレンドから1回の成形工程によって多層樹脂成形品を
製造する方法について説明する。
開き状態として、溶融混合された均一ブレンド樹脂材料
を材料供給ノズルから雌型30内に投入する。この投入
された合成樹脂材料は貯留池32に貯留される。
部から離反した後に、雄型10を雌型30内に進入させ
て、型締めを開始する。この型締め開始の際には、回転
駆動機構7を駆動させて、雌型30を回転させておく。
対回転を継続して行っていると、ポリオレフィンとナイ
ロンとの溶融時粘度差により、粘度の高いナイロンがキ
ャビティの厚さ方向中央側へ移行し、粘度の低いポリオ
レフィンがキャビティの厚さ方向方向両外側へ移行して
いき、混合樹脂材料がキャビティ内で多層化される。そ
して、成形材料の硬化が進むにつれて雌型30の回転速
度を徐々に遅くなるように制御する。
行い、成形品を取り出す。なお、型開きの前に成形品を
冷却し、冷却工程終了後に成形品を取り出しても良い。
また、取り出された成形品にアフターベーキング等の後
処理を施しても良い。
成形金型を例示したが、本発明の製造装置は、圧縮成形
金型に代えて射出成形金型を用いることも可能である。
以下、本発明の第2実施形態に係る製造装置の射出成形
金型を図面を参酌して詳細に説明する。なお、図5は、
第2実施形態において成形金型の雌型に雄型を挿入する
段階における縦断面図である。なお、第1実施形態と同
様の構成からなる部分については、図番を共通のものと
し、その詳細説明を省略する。
第1実施形態と同様に、互いに接離可能に設けられると
ともに型締めされた際にキャビティを形成する雄型10
及び雌型30が、回転駆動機構7によって相対的に回転
操作可能に構成されている。なお、図示例では雌型30
の基台34が金型装置本体(図示せず)に固定され、雄
型10の基台14が金型装置本体に上下動するように設
けられている。また、後述するように雄型10が回転駆
動機構7によって回転操作可能に設けられている。
基台14には、基台14に載置固定された台座部19a
と、この台座部19aに載置固定された立設部19bと
から成る雄型ホルダー19が固定されている。この雄型
ホルダー19は、その台座部19aが四隅の固定具16
により固定されて基台14に固定されている。そして、
前記雄型10は、雄型ホルダー19にベアリング5を介
して軸心を中心として回転可能に保持されて、また軸心
に直交する方向に微小移動可能となる。そして、雄型1
0は回転駆動機構7が連結されており、この回転駆動機
構7は、雄型10に固着されたスプロケット7b、該ス
プロケット7bに券回されたチェーン(図示省略)及び
このチェーンが巻回された回転モータ(図示省略)から
構成されている。
態と同様に、型締めされた際にキャビティとして機能す
るものであるが、雌型30の軸心中央部には、混練押出
機3(図示省略)により溶融された成形材料をキャビテ
ィ内に射出するゲート9が設けられている。なお、ゲー
ト9に溶融成形材料を供給するランナー38はヒーター
等のランナー加熱手段によって加熱されるホットランナ
ー式を採用することが好ましく、また雌型30は二段ス
プール式の金型から構成することも可能である。
形態と同様に、加熱冷却手段により、その成形面の温度
を調整可能に設けられており、雄型10は雄型ホルダー
19によって、雌型30は基台34に固定され雌型30
を固定する台座39によって加熱冷却されている。な
お、上述のホットランナー式のランナーを採用する場合
には、ランナー加熱手段は雌型30と隙間をもって配し
て、ランナー加熱手段による雌型30の成形面の温度変
化を防止することが好ましい。
成からなるが、次にこの成形金型1を用いて、例えばポ
リスチレン樹脂等の熱可塑性樹脂からなる成形品の成形
方法について説明する。
型締め状態とし、雄型10及び雌型30の相対回転を開
始し、混練押出機3により混合溶融された溶融混合樹脂
材料(成形材料)をゲート9からキャビティ内に射出す
る。ここで、射出速度、射出圧力等は使用する成形材料
の特性、製品形状等によって定められ、射出に際してそ
の射出圧等を一定とすることもでき、多段階で変更する
ことも可能である。
材料は雄型10及び雌型30の成形面と接触する部分か
ら順次硬化を開始し、雄型10及び雌型30とが相対回
転することによって、キャビティ内を流動する成形材料
に大きな剪断力が付与される。すると、粘度の大きい樹
脂材料はキャビティの厚さ方向中央側へ移行し、粘度の
小さい樹脂材料はキャビティの厚さ方向両外側へ移行す
るため、1回の成形工程によって混合樹脂材料の多層化
が図られる。なお、上記射出が行われている段階におい
て、雄型10の回転速度を徐々に遅くなるように制御す
るのが好ましい。
置の圧力を下げて、所謂保圧を行い、合成樹脂材料を硬
化させる。合成樹脂がすべて硬化した後に、型開きを行
い、多層樹脂成形品を取り出す。
定されるものではなく、本願発明の意図する範囲内で適
宜設計変更可能である。
形品の各層を構成する樹脂材料を予め溶融混合し、この
溶融混合樹脂材料をキャビティ内に充填する際に雄型及
び雌型を相対回転させることにより、各樹脂材料の粘度
差とキャビティ内部における剪断力の差に起因して各樹
脂材料が内外に分散し、一つの金型を用いた1回の成形
工程で多層構造を得ることができる。かかる新規な製造
方法及び製造装置を用いて多層樹脂成形品を製造するこ
とにより、成形工数の大幅な削減、設備コストの削減を
図ることができ、製品コストをも大幅に低減することが
可能である。
の製造装置の全体簡略側面図である。
面図である。
階における図2のA−A線断面図である。
型に雄型を挿入する段階における縦断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 雄型(10)と雌型(30)との間に形
成される回転体状のキャビティ内に粘度の異なる2種以
上の樹脂材料を混合溶融してなる溶融混合樹脂材料を充
填し、雄型(10)と雌型(30)とを相対回転するこ
とで剪断応力の小さいキャビティの厚さ方向所定部分に
粘度の高い樹脂材料の層を形成させるとともに、該高粘
度樹脂層の内外に粘度の低い樹脂材料の層を形成させ、
かかる多層状態で樹脂材料を硬化させることを特徴とす
る多層樹脂成形品の製造方法。 - 【請求項2】 高粘度樹脂層は、キャビティの厚さ方向
中央部に形成させることを特徴とする請求項1に記載の
多層樹脂成形品の製造方法。 - 【請求項3】 前記雄型(10)及び雌型(30)を含
む射出成形金型(1)により多層樹脂成形品を製造する
請求項1又は2に記載の製造方法であって、キャビティ
内への溶融混合樹脂材料の射出・充填は、雄型(10)
と雌型(30)との型閉め後であって、雄型(10)と
雌型(30)との相対回転開始後に行うことを特徴とす
る多層樹脂成形品の製造方法。 - 【請求項4】 雄型(10)及び雌型(30)を含む圧
縮成形金型(1)により多層樹脂成形品を製造する請求
項1又は2に記載の製造方法であって、型開きした状態
で雌型(30)内に所定量の溶融混合樹脂材料を投入
し、雄型(10)と雌型(30)とを相対回転させつつ
型閉めを行うことを特徴とする多層樹脂成形品の製造方
法。 - 【請求項5】 雄型(10)と雌型(30)とを型締め
することで回転体状成形品を成形するためのキャビティ
が形成される成形金型(1)と、雄型(10)と雌型
(30)とを相対的に回転駆動する回転駆動機構(7)
と、前記キャビティ内に、粘度の異なる2種以上の樹脂
材料を混合溶融してなる溶融混合樹脂材料を供給する溶
融混合樹脂材料供給手段とを備えていることを特徴とす
る多層樹脂成形品の製造装置。 - 【請求項6】 回転駆動機構(7)は、雄型(10)及
び雌型(30)の何れか一方をその軸心回りに回転駆動
するものである請求項5に記載の多層樹脂成形品の製造
装置。
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JP32912199A JP4116745B2 (ja) | 1999-11-19 | 1999-11-19 | 多層樹脂成形品の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP4116745B2 JP4116745B2 (ja) | 2008-07-09 |
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
JP2010180313A (ja) * | 2009-02-05 | 2010-08-19 | Mitsubishi Electric Corp | ポリプロピレン着色成形品及びポリプロピレン着色成形品の製造方法 |
WO2015011289A1 (de) * | 2013-07-26 | 2015-01-29 | Kraussmaffei Technologies Gmbh | Verfahren zur endkonturgetreuen herstellung mechanisch hoch belastbarer kunststoff-bauteile |
-
1999
- 1999-11-19 JP JP32912199A patent/JP4116745B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN105392615A (zh) * | 2013-07-26 | 2016-03-09 | 克劳斯玛菲科技有限公司 | 用于与最终轮廓相符地制造可承受高机械负荷的塑料构件的方法 |
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JP4116745B2 (ja) | 2008-07-09 |
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