JP2001145599A - 内視鏡用画像処理方法及び内視鏡用画像処理装置 - Google Patents

内視鏡用画像処理方法及び内視鏡用画像処理装置

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JP2001145599A
JP2001145599A JP33323799A JP33323799A JP2001145599A JP 2001145599 A JP2001145599 A JP 2001145599A JP 33323799 A JP33323799 A JP 33323799A JP 33323799 A JP33323799 A JP 33323799A JP 2001145599 A JP2001145599 A JP 2001145599A
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Hiroshi Takasugi
啓 高杉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2次光の影響を除去し、精度の良い色素量の
算出を可能とする内視鏡用画像処理方法及び内視鏡用画
像処理装置を提供する。 【解決手段】 電子内視鏡2で撮像されビデオプロセッ
サ4で信号処理された生体粘膜の画像データは内視鏡用
画像処理装置6の画像メモリ33に格納され、第2モニ
タ7に表示され、領域選択部35のマウスを操作して測
定領域とヘモグロビン色素量(IHb値)が既知の標準
チャート領域とをカーソル41、42でそれぞれ選択指
定することにより、CPU34は指定された領域でのI
Hb値を算出し、さらに標準チャート31の既知のIH
b値を読み出して標準チャート31の場合における2次
光による補正値を算出してこの値で、測定領域に対して
算出したIHb値を補正することにより、2次光の影響
を除去した精度の良いIHb値の算出を可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精度良く色素量を
算出する事に適した内視鏡用画像処理方法及び内視鏡用
画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、生体粘膜の血行動態と病変部との
関連も研究され、内視鏡画像から画像処理によって血流
量などを算出して診断に役立てようとする試みが行われ
ている。このような内視鏡装置の例として、特公平5−
3295号公報に示されるように、狭帯域波長の照射光
に基づいて被写体を撮像して得た2次元画像データと標
準データとを用いて、血流量または酸素飽和度の機能情
報を画像化する装置があった。
【0003】また、特願平10−217868号に記載
されいるように、インドシアニングリーン(以下ICG
と記す。)と呼ばれる薬剤を静脈注射し、805nmと
それ以外の赤外光を照射する事によってコントラスト良
く血管の走行状態を観察する内視鏡装置において、生体
内にあるICG量を定量的に測定しようとする試みが行
われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示すように、生体内においては、スコープ71の先端
から照明された照明光が一度粘膜面72に反射してから
観察領域に照明される照明光、いわゆる2次光73(図
内点線)が存在している。この2次光は、反射される粘
膜面の分光特性の影響を受けるため、生体内においては
赤い反射光となって観察領域に再照明される事になる。
【0005】従って、生体内では、観察領域の色は実際
の色とは異なる色で観察され、2次光73が存在してい
る画像から算出した血流量やICG量などの色素量も誤
差を含んだものとなる。正常部位と病変部位との間での
差を観察する上では大きな問題はないが、定量的な評価
を行う上では、このような誤差は取り除く事が望まし
い。
【0006】本発明は上述した点に鑑みてなされたもの
で、2次光の影響を除去し、算出される色素量の精度を
向上させ、より診断能の高い内視鏡用画像処理方法及び
内視鏡用画像処理装置を提供する事を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡用画像処
理方法は、内視鏡装置によって撮像された画像から色素
量を算出する内視鏡用画像処理方法において、色素量の
値が既知である標準体が一緒に撮像された生体の画像か
ら、生体と標準体の色素量を算出し、これらの値と既知
である標準体の色素量の値を用いて生体に対して算出し
た色素量を補正する事により、2次光の影響を除去した
補正された色素量を算出する事が可能となり、精度が高
い血流量を算出できるようにしている。
【0008】また、内視鏡装置によって撮像された画像
から色素量を算出する内視鏡用画像処理装置において、
色素量の値が既知である標準体が一緒に撮像された生体
の画像から、生体と標準体の色素量を算出する色素量算
出手段と、前記色素量算出手段で算出された生体の色素
量を、前記標準体の既知の色素量の値を用いて補正する
色素量補正手段と、とを備えたことにより、2次光の影
響を除去した補正された色素量を算出する事が可能とな
り、精度が高い血流量を算出できるようにしている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。まず、内視鏡画像より画像
処理によって粘膜の血流量に密接に相関するヘモグロビ
ン色素量の値(以下、IHb値と記す。)を算出する方
法について説明する。一般に、内視鏡画像の画像間演算
によってIHb値を求める場合、以下のような式を用い
て求める。
【0010】IHb=32×(Log(R/G)−Lo
g(IR /IG )) ここで、Rは、R(赤)の波長光を照射して得られた画
像の輝度値、Gは、G(緑)の波長光を照射して得られ
た画像の輝度値、IR は、Rの波長光の照射光強度、I
G は、Gの波長光の照射光強度である。なお、Rの照明
光とGの照明光は、狭帯域の照明光を用いても通常観察
時の(広帯域の)照明光を用いても良い。
【0011】2次光が存在しない条件下で波長依存性が
ない白色光が照明されたとすると、IR =IG であるの
で、 IHb=32×Log(R/G) となる。
【0012】2次光が存在する条件下においては、IR
≠IG であるので、32×Log(IR /IG )=Aと
おいて、 IHb=32×Log(R/G)−A…(1) 従って、2次光の影響のないIHb値は、測定されるI
Hb値から定数Aを引いた値で表わす事ができる。
【0013】ここで、IHb値が既にわかっている(I
Hb値の)標準体としての標準チャートで(1)式を適
用した場合を考えると、 A=標準チャートの測定したIHb値−標準チャートの既知のIHb値…(2) となる。
【0014】この標準チャートをIHb値を測定しよう
としている粘膜の領域にできるだけ近接させて画像を撮
像した場合、標準チャート上と測定領域上の2次光の影
響はほとんど同じと考える事ができる。すると(1)、
(2)式から、 2次光の影響の無いIHb値 =粘膜の測定したIHb値−(標準チャートの測定したIHb値−標準チャート の既知のIHb値)…(3) となる。
【0015】なお、標準チャートの既知のIHb値が0
である標準チャートを用いた場合は、 2次光の影響の無いIHb値=粘膜の測定したIHb値−標準チャートの測定 したIHb値…(4) である。以上、(3)または(4)式を用いる事によっ
て、2次光の影響が除去された粘膜のIHb値を求める
事ができる。
【0016】図1は、本発明の第1の実施の形態の内視
鏡用画像処理装置6を備えた内視鏡システム1の構成を
示す。
【0017】この内視鏡システム1は体腔内に挿入され
て患部等を撮像する電子内視鏡2と、この電子内視鏡2
に照明光を供給する光源装置3と、電子内視鏡2に内蔵
された撮像手段に対する信号処理を行うビデオプロセッ
サ4と、このビデオプロセッサ4から出力される通常の
映像信号による内視鏡画像を表示する第1モニタ5と、
ビデオプロセッサ4と接続され、上述した2次光補正式
を用いて2次光の影響が除去された生体粘膜のIHb値
を算出する内視鏡用画像処理装置6と、この内視鏡用画
像処理装置6と接続され、算出したIHb値の表示等を
行う第2モニタ7とから構成される。そして、内視鏡用
画像処理装置6は(符号1〜5で構成される)内視鏡装
置と接続され、内視鏡画像(のデータ)からIHb値を
算出して表示できるようにしている。
【0018】電子内視鏡2は細長の挿入部8と、この挿
入部8の後端に設けられた操作部9と、この操作部9か
ら延出されたユニバーサルコード10とを有し、このユ
ニバーサルコード10の端部に設けた光源用コネクタ1
1を光源装置3に着脱自在で接続することができる。ま
た、この光源用コネクタ11から接続ケーブル12が延
出され、その端部の信号コネクタ13をビデオプロセッ
サ4に着脱自在で接続することができる。
【0019】電子内視鏡2の挿入部8内等には照明光を
伝送するライトガイド14が挿通され、光源用コネクタ
11を光源装置3に接続することにより、光源装置3内
のランプ15の白色光が回転カラーフィルタ16を通
り、面順次光となって集光レンズで集光されてライトガ
イド14の手元側端部に供給される。
【0020】回転カラーフィルタ16は円板形状で、そ
の円板にはその周方向に扇形状の3つの開口が設けて、
R,G,Bの波長の光をそれぞれ透過する図示しない
R,G,B透過フィルタが取り付けてあり、回転カラー
フィルタ16をモータ17で回転することにより、ラン
プ15の照明光路上にR,G,B透過フィルタが順次介
挿され、従ってライトガイド14の手元側端部にはR,
G,Bの波長の照明光、つまりR,G,Bの面順次照明
光が供給される。ライトガイド14で伝送された面順次
照明光は挿入部8の先端部の照明窓に取り付けたライト
ガイド先端面から前方に出射され、患部等の生体粘膜を
照明する。
【0021】また、上記先端部には照明窓に隣接して設
けた観察窓に対物レンズ19が取り付けられ、照明され
た患部等の光学像を結像位置に結ぶ。この結像位置には
固体撮像素子として例えばCCD21が配置され、光電
変換される。
【0022】このCCD21は挿入部8内等を挿通され
た信号線によりビデオプロセッサ4内のCCDドライブ
回路22と、信号処理回路23とに接続される。そし
て、CCDドライブ回路22からのCCDドライブ信号
が印加されることにより、光電変換された信号が信号処
理回路23を構成する図示しないアンプで増幅された
後、A/D変換回路24でA/D変換されてデジタル信
号となり、セレクタ25でセレクトされてR,G,Bメ
モリ26R、26G、26Bに順次格納される。
【0023】つまり、Rの波長の照明光で照明されてC
CD21で撮像されたRの画像信号データ(Rの色成分
画像データ)はRメモリ26Rに格納され、Gの波長の
照明光で照明されてCCD21で撮像されたGの画像信
号データはGメモリ26Gに格納され、Bの波長の照明
光で照明されてCCD21で撮像されたBの画像信号デ
ータはBメモリ26Bに格納される。
【0024】R,G,Bメモリ26R、26G、26B
に格納されたR,G,Bの色成分画像データは同時に読
み出されてD/A変換回路27によりD/A変換されて
アナログの3原色の色信号に変換され、第1モニタ5に
出力され、この第1モニタ5に患部等がカラーの内視鏡
画像として表示される。
【0025】なお、電子内視鏡2は鉗子等の処置具を挿
通するチャンネル28を有し、このチャンネル28の挿
入口29から例えば把持する鉗子等で予め既知のIHb
値を持つ標準チャート31を把持してIHb値を測定し
ようとする生体粘膜付近に置く操作を行うことができる
ようにしている。
【0026】また、R,G,Bメモリ26R、26G、
26Bの内視鏡画像データは内視鏡用画像処理装置6に
入力される。この内視鏡用画像処理装置6は内視鏡画像
データを一時的に格納し、かつ算出されたIHb値を合
成して格納する画像メモリ33と、この画像メモリ33
に格納された内視鏡画像から2次光の影響を除外して粘
膜のIHb値を算出するプログラムを実行可能なCPU
34と、内視鏡画像内に測定領域と標準チャートの領域
を選択指定するための領域選択部(領域指定部)35
と、画像メモリ33の画像データをD/A変換してアナ
ログの映像信号に変換するD/A変換回路36とから構
成され、このD/A変換回路36で変換された映像信号
は第2モニタ7に出力され、IHb値を算出した場合に
は、その算出したIHb値を含む内視鏡画像を表示す
る。
【0027】また、領域選択部35はポインティングデ
バイスとして例えばマウスが設けられており、このマウ
スを用いて内視鏡画像内の任意の部分に測定領域と、標
準チャート31が設置されている標準チャート領域の指
定を行うことができるようにマウスの操作に対応したカ
ーソル信号を画像メモリ33から出力される映像信号に
重畳できるようにしている。
【0028】そして、領域の指定を行うことにより、上
述した算出方法に従って、R,Gの画像データを用いて
指定された領域のIHb値の算出を行うことができるよ
うにしている。
【0029】本実施の形態ではCPU34が生体粘膜に
おける指定された所望の部位のR,Gの画像データから
その部位のIHb値を算出すると共に、その部位の近く
に設置した標準チャート31に対してもそのIHb値を
算出し、さらに標準チャート31の既知のIHb値を使
用して生体に対して求めたIHb値を補正する機能を有
し、この補正により2次光の影響を排除した精度の良い
IHb値を算出するようにしている。
【0030】図1では内視鏡用画像処理装置6の画像メ
モリ33はビデオプロセッサ4側のR,G,Bメモリ2
6R、26G、26Bのように色成分画像データをそれ
ぞれ格納する3つのフレームメモリから構成され、ビデ
オプロセッサ4からR,G,Bの画像データが入力され
るように接続され、本実施の形態では第2モニタ7にも
第1モニタ5と同様にカラーの内視鏡画像を表示し、そ
のカラーの内視鏡画像に対し、マウスにより領域指定な
どを行い、IHb値の算出を行って、その結果を表示す
るようにしている(第1モニタ5でカラー表示を行って
おり、第2モニタ7ではカラーで表示しない場合には、
画像メモリ33はR,Gの2つの色成分画像データを格
納するフレームメモリでも良く、またD/A変換回路3
6には1つの色信号のみを出力するようにしても良
い)。
【0031】なお、図1では画像メモリ33はバスでC
PU34と接続され、画像メモリ33の任意のメモリセ
ルにアクセスしてその画像データを読み出してIHb値
の算出を行うことができる。また、この画像メモリ33
はビデオプロセッサ4のR,G,Bメモリ26R、26
G、26Bから画像データがCPU34と接続されたバ
スとは別のルートで入力されるように図示されている
が、バスを介して入力されるようにしても良い。
【0032】本実施の形態では以下に詳細に説明するよ
うにIHb値を算出しようとする領域付近の生体粘膜に
IHb値が分かっている標準チャート31を図1に示す
ように置いて、この標準チャート31を視野内に入れて
撮像した内視鏡画像から上述した算出方法を利用して、
2次光の影響を除外して生体粘膜のIHb値を算出でき
るようにしている。
【0033】このように構成された本実施の形態の装置
及び方法による動作を図2の処理フローを参照して以下
に説明する。図1に示すように各装置を接続して、内視
鏡システム1の電源を投入することにより、第1モニタ
5には通常の内視鏡画像が表示され、また内視鏡用画像
処理装置6にも内視鏡画像が入力される。そして、上述
したように鉗子等により、患部等の生体粘膜付近にIH
b値が予め分かっている標準チャート31を置く。
【0034】この標準チャート31の色はIHb値が予
め分かっていればどんな色でも良い。ただし、標準チャ
ート31の明るさは、粘膜面の観察に支障をきたさない
ようにするため、生体粘膜とほぼ等しい明るさとする事
が望ましい。
【0035】この場合の内視鏡画像が図2のステップS
1に示すように内視鏡用画像処理装置6に入力され、そ
の内視鏡画像が画像メモリ33に記憶される。
【0036】この場合の第1モニタ5には図1に示すよ
うな表示となる。また、第2モニタ7にも図1に示すよ
うに第1モニタ5での内視鏡画像の表示の他に、領域選
択部35による領域指定用のカーソル41、42が表示
される。
【0037】カーソル41及びカーソル42の大きさは
自由に変える事が可能であり、本実施の形態では四角い
領域であるが、丸領域であったり、自由な曲線を描いて
指定できるようになっていても良い。
【0038】なお、図1の第2モニタ7での表示は図3
のようになる。図3では内視鏡画像40と共に、標準チ
ャート31の像31′(以下では簡単化のため、標準チ
ャート31′と記す)と、領域指定用のカーソル41、
42が表示されている。但し、この段階では、図3の符
号43で示すIHb値の表示はまだ行われない。
【0039】次に図2のステップS2の測定領域の指定
を行う。つまり、領域選択部35のマウスの操作で、カ
ーソル41を移動してIHb値を算出したい領域に移動
させて決定する事で測定領域の指定が行われる。
【0040】この測定領域を決定すると次にカーソル4
2が移動可能となり、ステップS2の測定領域を指定す
る方法と同様にしてステップS3の標準チャート領域の
指定を行う。つまり、領域選択部35のマウスの操作
で、カーソル42を移動して標準チャート31′内にカ
ーソル42を設定して、決定操作を行い標準チャート領
域の指定をする。
【0041】前述したように(3)、(4)式を用いて
2次光の補正を行う場合、測定領域上と標準チャート3
1上では2次光の影響がほぼ同じである必要がある。よ
って、測定領域は標準チャート31′上の指定した領域
にできるだけ近接している方が、精度良く2次光の影響
を除去する事ができる。
【0042】従って、あらかじめ標準チャート31の色
を内視鏡用画像処理装置6に登録しておき、測定領域を
設定した後、自動的に測定領域に近接した領域で登録さ
れた色に近い色を持つ領域を標準チャート31の領域と
して決定するようにしても良い。
【0043】また、完全に自動化するのではなく、測定
領域に近接した複数の領域を候補領域として表示し、ユ
ーザに選択させるようにしても良い。逆に標準チャート
領域を先に設定し、測定領域を近接した複数の領域から
選択させるようにしても良い。
【0044】前述した方法で設定された測定領域と標準
チャート領域の情報は、CPU34に送られる。そして
CPU34は、ステップS4のIHb値の算出を行う。
【0045】具体的には、CPU34は設定された測定
領域と標準チャート31′の領域に対応する位置の画素
データを画像メモリ33から読み出して、測定領域のI
Hb値と標準チャートのIHb値を算出する。
【0046】また、ステップS5の標準チャート31の
既知のIHb値を呼び出して、前述した(3)式または
(4)式を用いてステップS6の2次光の影響を除いた
粘膜の測定領域におけるIHb値の補正を行い、2次光
の影響を除いた粘膜の測定領域におけるIHb値の算出
を行う。そして、ステップS7に示すようにこのIHb
値を表示する。なお、ステップS5の標準チャート31
の既知のIHb値の呼び出し処理の代わりに、図示しな
いキーボード等から標準チャート31の既知のIHb値
をCPU34に入力するようにしても良い。
【0047】図3に示すように、算出した2次光の影響
のないIHb値の表示43は、入力された内視鏡画像4
0とともにモニタ7で表示される。また、内視鏡画像4
0とは別にIHb値のみを表示する液晶表示装置等を内
視鏡用画像処理装置6に設けるようにしても良い。本実
施の形態では、画像メモリ33を1つにまとめて表記し
たが、画像処理用メモリと表示用メモリを別々に設けて
も良い。
【0048】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、2次光の影響のない、精度の高いIHb値を算出す
る事ができる。したがって、2次光の影響が異なると思
われる患者間においてもIHb値の比較が可能となり、
病変部の診断などをより定量的に行う事ができる。ま
た、精度良くIHb値を算出する事ができるので、初期
の病変部を診断する場合にもそれを正常部と識別可能と
なり、より識別機能を向上できる。
【0049】なお、上述では内視鏡用画像処理装置6に
入力される内視鏡画像には、予めIHb値がわかってい
る標準チャート31を鉗子等で粘膜に設置して粘膜と一
緒に撮像するようにしているが、特公2690078号
に記載されているような先端部に回動自在に設けられた
標準チャートを有する内視鏡用色基準具を用いて、測定
粘膜の近傍に標準チャートが撮像されるようにしても良
い。
【0050】(第2の実施の形態)図4は、本発明の第
2実施の形態の内視鏡用画像処理装置46の構成を示す
ブロック図である。この画像処理装置46は、入力され
る内視鏡画像のすべての画素についてIHb値を算出す
るIHb値算出部51と、算出されたIHb値の分布画
像を記憶する画像メモリ52と、画像メモリ52から指
定された領域のIHb値を読み出して2次光の影響を除
去する処理を行うCPU53と、測定領域を選択指定す
る領域選択部54と、補正されたIHb値とIHb分布
画像を表示装置(第2モニタ7)に表示するための表示
メモリ55と、表示メモリ55の画像データをD/A変
換して第2モニタ7に出力するD/A変換回路56とか
ら構成される。
【0051】この画像処理装置46の動作の動作フロー
を図5に示す。本実施の形態の画像処理装置46は、入
力された内視鏡画像から2次光の影響が除去されたIH
b分布画像を算出し、且つ測定領域の2次光の影響が除
去されたIHb値をIHb分布画像に合成して出力する
画像処理装置である。
【0052】第1実施の形態と同様に画像処理装置46
に入力される内視鏡画像には、予めIHb値がわかって
いる標準チャートが粘膜と一緒に撮像される。
【0053】ステップS11に示すように入力された内
視鏡画像は、図4のIHb算出部51によってステップ
S12に示すように画素毎にIHb値が算出され、画像
メモリ52に記憶される。IHb算出部51には例えば
図1のビデオプロセッサ4のRメモリ26R及びGメモ
リ26Gからの画像データが順次入力され、IHb算出
部51はこれらの画像データに対し、各画素毎に32l
og(R/G)を計算してIHb値を算出し、画像メモ
リ52に送り、記憶する。
【0054】ここで算出されるIHb値は2次光の影響
を含んでいる値である。画像メモリ52に記憶されたI
Hb分布画像は、CPU53によってステップS13の
擬似カラー処理が行われ、表示メモリ55に記憶され
る。そして、画像処理装置46から擬似カラー化された
IHb分布画像が図4では示していない第2モニタ7な
どへ出力される。
【0055】ここで擬似カラー処理について説明する。
IHb値のうちの例えば30〜80の間というように、
ある範囲を例えば16分割し、その16分割された範囲
に適当な色を割り当て、算出されたIHb値を算出して
画素毎に色割り当てを行う処理であり、割り当てに対応
したR、G、Bの色信号がカラー表示する機能を持つモ
ニタ7に出力され、カラーで表示される。モノクロで輝
度レベルの違いで表示するよりも、どの範囲に値が存在
しているのかがより明確に判別可能となる処理方法であ
る。
【0056】領域選択部54は、ポインティングデバイ
スとして例えばマウスで構成され、操作者はこのマウス
を操作する事によって標準チャート領域等を指定するこ
とが可能である。
【0057】標準チャート領域を指定するためのカーソ
ルが第1の実施の形態と同様に表示メモリ55を介して
IHb分布画像に合成されて表示される。前記カーソル
はマウスを移動させる事によってIHb分布画像上を移
動可能であり、操作者は、標準チャート上にカーソルを
合わせて標準チャート領域として決定する(ステップS
14)。
【0058】このように標準チャート領域が決定される
と、ステップS15の標準チャートの既知のIHb値が
図示しない記憶手段から呼び出され、前述した(2)式
から定数Aが求められる。
【0059】CPU53は、定数Aが求まると、画像メ
モリ52から画素毎に2次光の影響を含んだIHb値を
読み出して、前述した(1)式からこの定数AでIHb
値の補正を行い(ステップS16)、2次光の影響が除
去されたIHb値を算出する。
【0060】そして、2次光の影響の除去されたIHb
値に対して、ステップS17の擬似カラー処理を行って
表示メモリ55に記憶する。この2次光の補正動作およ
び擬似カラー処理を内視鏡画像の画素数の数だけ繰り返
し実行する。この動作により表示メモリ55には、2次
光の影響が除去されて擬似カラー化されたIHb分布画
像が記憶され、画像処理装置46から表示装置としての
モニタ7に出力され、表示が行われる。以上の標準チャ
ート領域指定から2次光の影響の除去されたIHb分布
画像を表示するまでの2次光補正の動作フローを図6に
示す(後述)。
【0061】図6に示す2次光補正動作が終了するとモ
ニタ7の表示画面上には測定領域指定用のカーソルが標
準チャート領域の指定時と同様に表示され、操作者は図
5のステップS18に示すようにIHb値の数値を測定
したい領域にカーソルを移動させ、決定する。測定領域
が決定されると、CPU53は、その領域内の2次光の
影響が除去されたIHb値の平均値を算出し、かつステ
ップS19に示すように表示メモリ55のIHb分布画
像に合成してIHbの表示を行う。IHbの表示の画面
は第1実施の形態の図3と同様な画面である。2次光の
影響を含んだIHb値とともに表示を行っても良い。
【0062】次に図6の2次光補正の動作を説明する。
ステップS31に示すように標準チャート領域の指定を
行い、この標準チャート領域の指定により、ステップS
32でCPU53はその標準チャートの既知のIHb値
を呼出して、ステップS33の(2)式の実行、つまり
定数Aを算出する処理を行う。
【0063】次にステップS34の全画素数に対応する
パラメータNに初期値0を代入し、次のステップS35
で画像メモリ52から2次光の影響を含んだIHb値を
読出す。そして、ステップS36の(1)式の32Lo
g(R/G)−Aを実行する。つまり、2次光の影響を
含んだIHb値から2次光の影響を含む部分の定数Aを
引いて2次光の影響を含まないIHb値を算出する。
【0064】次にステップS37の擬似カラー処理を行
う。そして、ステップS38の表示メモリ55に書込み
を行う。この処理の後、次のステップS39でパラメー
タNにN+1を代入して、さらにステップS40でこの
パラメータNの値が全画素数の値に達したか否かを判断
し、全画素数に達しない場合にはステップS35に戻り
ステップS35〜S39の処理を全画素数に達するまで
繰り返し、全画素数に達するまで行ったらこの処理を終
了して、上述の図5のステップS18の測定領域指定の
処理に移る。
【0065】以上述べたように第2の実施の形態によれ
ば、第1の実施の形態と同様に2次光の影響のない、精
度の向上したIHb値を算出する事ができるとともに、
2次光の影響のない、精度が向上したIHb分布画像を
得る事が可能である。したがって、病変部と正常粘膜と
の血流量の違いが明確に観察できるとともに、異なる患
者間の比較も可能となる。
【0066】本実施の形態は、上述したような血流量に
関する値についてのみ2次光の影響が除去できるのに限
らず、特願平10−217868号に記載されているよ
うなICG量を算出機能な内視鏡装置にも応用する事が
可能である。ICGによる吸収の大きい波長の照明光に
よって得られた画像をG画像、ICGによる吸収の少な
い波長の照明光によって得られた画像をR画像に対応さ
せれば、前述した2次光補正の式がそのまま適用可能で
ある。
【0067】また、上述の説明では1つの標準チャート
領域の指定を想定して説明したが、1つの標準チャート
を観察視野内で(鉗子等で)移動して、例えば中央部と
4隅に設置した場合でそれぞれ5枚の画像を撮像し、中
央領域付近の生体粘膜に対するIHb値の補正は中央部
に標準チャートを設置した画像での定数Aで補正を行
い、周辺部などではその周辺部に近い領域に標準チャー
トを設置した場合に得られる定数Aを用いて補正を行う
ようにしても良い。
【0068】このように補正すると、より精度が高いI
Hb値の分布画像を得ることが可能となる。また、標準
チャートを移動してその定数Aをそれぞれ求め、それら
の値の平均値を補正に用い、かつその平均値からのバラ
ツキを、求めたIHb値の精度の目安として必要に応じ
て表示可能にしても良い。このようにすると、算出した
IHb値がどの程度の信頼性が有るかを知りたい場合に
有効となる。また、1つの標準チャートの場合で説明し
たが、複数の標準チャートを設置して同様に補正を行う
ようにしても良い。
【0069】(第3の実施の形態)図7は、本発明の第
3の実施の形態におけるICG量に相関する値(以下、
IIcg値と記す。)を算出する画像処理装置61の構
成を示すブロック図である。この画像処理装置61に入
力される内視鏡画像は、特願平10−217868号に
記載されているようなIGC量の変化を捉える事ができ
る赤外領域の波長光を照明して得られた画像である。
【0070】画像処理装置61は、入力される内視鏡画
像からIIcg値を算出するIIcg値算出部62と、
2次光の影響を除去したIIcg値を算出するIIcg
値補正部63と、複数の標準チャートの2次光に影響が
ない時のIIcg値が記憶されている標準チャートII
cg値記憶部64と、2次光の影響が除去されたIIc
g値に擬似カラー処理を行う擬似カラー処理部65で構
成され、この擬似カラー処理部65の出力信号がモニタ
に出力される。
【0071】第1、第2実施の形態と同様に、画像処理
装置61に入力される内視鏡画像には、予めIIcg値
がわっている標準チャートが生体粘膜と一緒に撮像され
ているものとする。また、標準チャートが撮像されてい
る位置はいつも一定であるとする。
【0072】特公2690078号公報に記載されてい
るような内視鏡用色基準具の先端に標準チャートを取り
付け、この内視鏡用色差基準具を内視鏡チャンネルを介
して生体内に導いた場合、撮像素子と内視鏡チャンネル
の位置関係は固定であるため、必ず決まった位置に標準
チャートを導く事が可能である。
【0073】図8は、前記内視鏡用色基準具66を内視
鏡先端から突出させ、前記内視鏡用色基準具66の先端
に取り付けられた標準チャート67を内視鏡画像68の
中心よりやや左側に導いた時の内視鏡観察画像を示して
いる。
【0074】また、本実施の形態では、内視鏡画像全体
のIIcg値の分布を示す擬似カラー処理とともに、内
視鏡画像68の中心部分、標準チャート67に隣接する
領域69の粘膜の2次光の影響を除去したIIcg値を
算出する。
【0075】標準チャート67が一緒に撮像された内視
鏡画像68が画像処理装置61に入力されると、IIc
g値算出部62でIIcg値が算出される。IIcg値
は、IHb値と同様にRとGの画像間演算によって算出
される。算出式は前述した(1)式と同様であり、IC
Gによる吸収変化が大きい波長の照明光によって撮像さ
れた画像をG画像、ICGによる吸収変化が少ない波長
の照明光によって撮像された画像をR画像として処理を
する事によって算出可能である。
【0076】算出されたIIcg値からは、IIcg値
補正部63によって2次光の影響が除去されるが、2次
光の補正処理の前に、標準チャートの選択が行われる。
操作者は、標準チャートIIcg値記憶部64に記憶さ
れている複数の標準チャートのIIcg値から、処理を
行う内視鏡画像に撮像されている標準チャートを選択す
る。
【0077】ここで選択された標準チャートのIIcg
値は、IIcg値補正部63に入力される。選択の方法
は、画像処理装置の操作パネルに設けたスイッチによっ
て行っても良いし、画面に選択ウィンドウなどを表示し
てマウスで選択を行うようにしても良く、本実施の形態
では選択の形態はどのような形態でも良いものとし、限
定はしない。
【0078】IIcg値補正部63では、前記標準チャ
ートIIcg値記憶部64から入力される標準チャート
のIIcg値と前記IIcg値算出部62から入力され
るIIcg値から2次光補正処理を行う。図9は、II
cg値補正部63で行われる処理のフローを示す図であ
る。以下、図9のフロー図をもとにIIcg値補正部6
3の動作について説明する。
【0079】まず、IIcg補正部63では、(この前
処理を行う)IIcg値算出部62で算出されたIIc
g値が入力され、ステップS41に示すように所定の位
置に撮像された標準チャートの領域のIIcg値の平均
値を算出する。
【0080】そして、次のステップS42で標準チャー
トの既知のIIcg値が選択されているかの確認を求
め、選択されていない場合にはステップS43の標準チ
ャートの既知のIIcg値の選択を促す。これは、画面
上に選択を促すメッセージなどを表示したり、音声によ
って選択を促すなどすれば良い。
【0081】標準チャートの既知のIIcg値が選択さ
れた事を確認した後は、ステップS44で各画素のII
cg値と標準チャートの既知のIIcg値と画像より求
めた標準チャートのIIcg値から、前述した(3)式
に基づいて各画素のIIcg値の2次光の補正処理を行
う。
【0082】この処理で内視鏡画像全体のIIcg値に
ついて2次光の補正を行った後、次のステップS45
で、領域69内のIIcg値の平均値を求めて、内視鏡
画像に合成したり、画像処理装置61に設けた表示部
(図示しない)などに表示を行う。算出されたIIcg
値は疑似カラー処理部65に出力される。
【0083】疑似カラー処理部65に入力されたIIc
g値は、第2の実施の形態と同様な疑似カラー処理がな
され、IIcg値分布画像として画像処理装置61から
出力されて、モニタ7等の表示装置などにIIcg値分
布画像が表示される。
【0084】以上、本実施の形態によれば、第1、第2
実施の形態と同様に、IIcg値に関して2次光の影響
を除去し、精度の高いIIcg値分布画像を得る事がで
きる。また、標準チャートの既知のIIcg値を複数選
択できる手段を設けた事によって、使用できる標準チャ
ートを操作者が選択可能となり、より操作者の都合に合
わせた画像処理装置を提供する事が可能である。
【0085】以上述べたように本実施の形態によれば、
内視鏡画像より算出した色素量から2次光の影響を除去
する事ができるため、例えば異なる患者間における色素
量の比較が可能となり、より診断能の高い画像処理装置
及び画像処理方法を提供する事ができる。
【0086】[付記] 1.内視鏡装置によって撮像された画像から色素量を算
出する内視鏡用画像処理方法において、色素量の値が既
知である標準体が一緒に撮像された生体の画像から、生
体と標準体の色素量を算出し、これらの値と前記標準体
の既知の色素量の値を用いて生体に対して算出した色素
量を補正する事を特徴とする内視鏡用画像処理方法。
【0087】2.前記色素量は、ヘモグロビン色素量で
ある事を特徴とする付記項1記載の内視鏡用画像処理方
法。 3.前記色素量は、インドシアニングリーンの色素量で
ある事を特徴とする付記項1記載の内視鏡用画像処理方
法。 4.前記標準体は、生体の粘膜とほぼ等しい明るさを持
つ標準チャートである事を特徴とする付記項1記載の内
視鏡用画像処理方法。
【0088】5.内視鏡装置によって撮像された画像か
ら色素量を算出する内視鏡用画像処理装置において、色
素量の値が既知である標準体が一緒に撮像された生体の
画像から、生体と標準体の色素量を算出する色素量算出
手段と、前記色素量算出手段で算出された生体の色素量
と標準体の色素量、既知である標準体の色素量の値を用
いて生体に対して算出した色素量を補正する色素量補正
手段と、とを備えたことを特徴とする内視鏡用画像処理
装置。
【0089】6.前記色素量は、ヘモグロビン色素量で
ある事を特徴とする付記項5記載の内視鏡用画像処理装
置。 7.前記色素量は、インドシアニングリーンの色素量で
ある事を特徴とする付記項5記載の内視鏡用画像処理装
置。 8.前記標準体は、生体の粘膜とほぼ等しい明るさを持
つ標準チャートである事を特徴とする付記項5記載の内
視鏡用画像処理装置。
【0090】9.内視鏡装置によって撮像された画像か
ら色素量を算出する内視鏡用画像処理装置において、色
素量の値が既知である標準体が一緒に撮像された生体の
画像から、生体と標準体の色素量を算出する色素量算出
手段、測定領域と標準体領域を指定するための領域指定
手段、2次光の影響の無い場合の標準体の色素量を記憶
しておく標準体色素量記憶手段、前記領域指定手段によ
って指定された標準体の色素量と、前記標準体色素量記
憶手段に記憶された2次光の影響の無い場合の標準体の
色素量を用いて、前記領域指定手段によって指定された
領域の生体粘膜の色素量を補正する色素量補正手段、前
記色素量補正手段によって補正された色素量を出力する
色素量出力手段とを備えた事を特徴とする内視鏡用画像
処理装置。
【0091】10.前記色素量は、ヘモグロビン色素量
である事を特徴とする付記項9記載の内視鏡用画像処理
装置。 11.前記色素量は、インドシアニングリーンの色素量
である事を特徴とする付記項9記載の内視鏡用画像処理
装置。 12.前記標準体は、生体の粘膜とほぼ等しい明るさで
ある標準チャートである事を特徴とする付記項9記載の
内視鏡用画像処理装置。 13.前記領域指定手段は、測定領域または標準体領域
のどちらか一方を指定すると、自動的に近接する領域を
指定していない方の領域として決定する事を特徴とする
付記項9記載の内視鏡用画像処理装置。
【0092】14.前記領域指定手段は、測定領域また
は標準体領域のどちらか一方を指定すると、自動的に近
接する複数の領域を指定していない方の領域候補として
表示する事を特徴とする付記項9記載の内視鏡用画像処
理装置。 15.前記色素量出力手段によって出力される色素量
は、前記色素量補正手段によって補正された色素量の前
記領域設定手段によって指定された測定領域内の平均値
である事を特徴とする付記項9記載の内視鏡用画像処理
装置。 16.前記色素量出力手段は、前記色素量補正手段によ
って補正された色素量を内視鏡画像に入力された画像に
合成して出力する事を特徴とする付記項9記載の内視鏡
用画像処理装置。 17.前記色素量出力手段は、前記色素量補正手段によ
って補正された色素量を擬似カラー化して出力する事を
特徴とする付記項9記載の内視鏡用画像処理装置。
【0093】18.前記標準体色素量記憶手段は、複数
種類の標準体の色素量を記憶しておく事を特徴とする付
記項9記載の内視鏡用画像処理装置。 19.前記色素量補正手段は、前記標準体色素量記憶手
段に記憶された複数の標準体の色素量の中から1つの選
択して色素量の補正に用いる事を特徴とする付記項18
記載の内視鏡用画像処理装置。 20.前記色素量補正手段は、前記標準体色素量記憶手
段に記憶された複数の標準体の色素量の中から選択が行
われていない場合に、選択を促すメッセージを出力する
事を特徴とする付記項19記載の内視鏡用画像処理装
置。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内
視鏡装置によって撮像された画像から色素量を算出する
内視鏡用画像処理方法において、色素量の値が既知であ
る標準体が一緒に撮像された生体の画像から、生体と標
準体の色素量を算出し、これらの値と既知である標準体
の色素量の値を用いて生体に対して算出した色素量を補
正する事により、2次光の影響を除去した補正された色
素量を算出する事が可能となり、精度が高い血流量を算
出できる。
【0095】また、内視鏡装置によって撮像された画像
から色素量を算出する内視鏡用画像処理装置において、
色素量の値が既知である標準体が一緒に撮像された生体
の画像から、生体と標準体の色素量を算出する色素量算
出手段と、前記色素量算出手段で算出された生体の色素
量を、前記標準体の既知の色素量の値を用いて補正する
色素量補正手段と、とを備えているので、2次光の影響
を除去した補正された色素量を算出する事が可能とな
り、精度が高い血流量を算出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の内視鏡用画像処理
装置を備えた内視鏡システムの構成を示すブロック図。
【図2】内視鏡用画像処理装置の処理内容を示すフロー
チャート図。
【図3】第2モニタの表示例を示す図。
【図4】本発明の第2の実施の形態の内視鏡用画像処理
装置の構成を示すブロック図。
【図5】内視鏡用画像処理装置の処理内容を示すフロー
チャート図。
【図6】図5における2次光補正の処理内容を示すフロ
ーチャート図。
【図7】本発明の第3の実施の形態の内視鏡用画像処理
装置の構成を示すブロック図。
【図8】内視鏡用色基準具を観察視野内に入れて撮像し
た場合におけるモニタでの表示例を示す図。
【図9】内視鏡用画像処理装置の処理内容を示すフロー
チャート図。
【図10】2次光の影響が生じることの説明図。
【符号の説明】
1…内視鏡システム 2…電子内視鏡 3…光源装置 4…ビデオプロセッサ 5…第1モニタ 6…内視鏡用画像処理装置 7…第2モニタ 8…挿入部 14…ライトガイド 15…ランプ 16…回転カラーフィルタ 17…モータ 19…対物レンズ 21…CCD 24…A/D変換回路 26R,26G,26B…メモリ 27…D/A変換回路 31…標準チャート 33…画像メモリ 34…CPU 35…領域選択部 36…D/A変換回路 41,42…カーソル 43…IHb値の表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C038 KK00 KL01 KL07 KM01 KX02 4C061 AA22 BB02 CC06 DD03 MM03 NN05 SS11 SS21 VV04 WW02 WW18 5B057 AA07 BA02 CA01 CA08 CB01 CB08 CE14 CE17 DA11 DB06 DC25 DC33 5C054 AA01 CA04 CC02 EA07 EB05 EB07 EE08 FB03 FC08 FC12 GA04 GB02 GC03 HA12 5C065 AA04 BB13 CC01 DD02 EE06 GG18 GG30 GG44 GG49

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡装置によって撮像された画像から
    色素量を算出する内視鏡用画像処理方法において、 色素量の値が既知である標準体が一緒に撮像された生体
    の画像から、生体と標準体の色素量を算出し、これらの
    値と前記標準体の既知の色素量の値を用いて生体に対し
    て算出した色素量を補正する事を特徴とする内視鏡用画
    像処理方法。
  2. 【請求項2】 上記色素量は、ヘモグロビン色素量であ
    る事を特徴とする請求項1記載の内視鏡用画像処理方
    法。
  3. 【請求項3】 内視鏡装置によって撮像された画像から
    色素量を算出する内視鏡用画像処理装置において、 色素量の値が既知である標準体が一緒に撮像された生体
    の画像から、生体と標準体の色素量を算出する色素量算
    出手段と、 前記色素量算出手段で算出された生体の色素量を、前記
    標準体の既知の色素量の値を用いて補正する色素量補正
    手段と、 とを備えたことを特徴とする内視鏡用画像処理装置。
JP33323799A 1999-11-24 1999-11-24 内視鏡用画像処理方法及び内視鏡用画像処理装置 Withdrawn JP2001145599A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003093336A (ja) * 2001-09-26 2003-04-02 Toshiba Corp 電子内視鏡装置
JP2011036488A (ja) * 2009-08-13 2011-02-24 Hoya Corp 電子内視鏡システムおよび電子内視鏡用プロセッサ

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