JP2001142148A - 消音装置 - Google Patents

消音装置

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JP2001142148A
JP2001142148A JP32634299A JP32634299A JP2001142148A JP 2001142148 A JP2001142148 A JP 2001142148A JP 32634299 A JP32634299 A JP 32634299A JP 32634299 A JP32634299 A JP 32634299A JP 2001142148 A JP2001142148 A JP 2001142148A
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JP
Japan
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exhaust
air
light source
cooling
source lamp
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JP32634299A
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English (en)
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Shoji Kawahara
河原  昭二
Toshiaki Tabuchi
敏彰 田渕
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 投射型表示装置において、簡略な構成で、液
晶パネルあるいは光源ランプユニット等の冷却の際に生
ずる送風騒音を格段に抑制する消音装置を提供する。 【解決手段】 排気ファン7の排気空気を装置本体外部
へ導くための、排気導風部材101の通風路に面する周
壁部に弾性膜体102を貼り付け、弾性膜体101の背
後側には概ね密閉的な空気室を備え、排気空気流と衝突
させることで、騒音エネルギーの一部を弾性膜体101
の振動エネルギー及び熱エネルギーに変換させ、騒音エ
ネルギーを減衰させることにより、装置全体の送風騒音
を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源ランプからの
白色光を赤、青、緑の3色光に分解し、これらの各光を
例えば液晶パネルから構成されるライトバルブを通して
画像情報に対応させて変調し、変調した後の各色の変調
光を色合成して投射レンズユニットを介してスクリーン
上に拡大投射する投射型表示装置等で使用可能な、光源
ランプユニットや液晶パネルユニットを効率よく冷却出
来、かつ冷却ファンによる送風騒音を大幅に減少するこ
とが可能な消音装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、投射型液晶表示装置は画像情報を
より鮮明に投影するために高解像度のライトバルブデバ
イス、例えば液晶パネルが用いられ、投影画面を更に明
るくするための高輝度化が進められている。また、ノー
トパソコンなどのパーソナルコンピュータの普及拡大に
より、電子プレゼンテーションも多く用いられ、ノート
パソコンなどの画像出力装置として、可搬性に優れた小
型軽量の投射型表示装置が強く望まれている。
【0003】高輝度化にともない光源ランプの定格入力
電力も大きくなり、構成される光学素子部品などの冷却
性能が重要課題となっており、液晶パネルや光源ランプ
などの冷却のための送風ファンも高回転及び大型化が進
んでいる。それに伴い、冷却ファンの回転に伴う風きり
騒音などが過大となり問題となっている。そこで、冷却
性能は同等でありながら、音が小さくかつ小型の投射型
表示装置が強く望まれている。
【0004】図5は、従来の投射型表示装置の光源ラン
プユニットの冷却構造を示す平面図を示している。図面
を参照しながら従来の投射型表示装置の冷却構造につい
て説明する。
【0005】従来の投射型表示装置において、1は光源
ランプユニットであり、2は光源ランプユニット1から
の白色光を赤、青、緑に色分解し、色分解された各光を
集光する照射光学ユニットである。また3は照射光学ユ
ニット2で集光された光を画像情報に応じて変調する液
晶パネルユニットであり、液晶パネルユニット3から構
成されたライトバルブと変調された光を色合成する色合
成系ユニット4とで画像情報を形成する。また、色合成
系ユニット4で色合成された光を拡大投影する投射光学
ユニット5によってスクリーン上に画像を拡大投射する
ものである。またこの他に光源ランプユニットや電気的
デバイスを駆動する駆動源となる電源ユニット6と図示
しない信号処理回路等で構成されている。
【0006】この種の投射型表示装置は強力な光出力を
有する光源ランプユニット1の自己発熱、光源ランプユ
ニット1からの出射光が入射される液晶パネルユニット
3等光学素子部品の温度上昇や電源ユニット6の各デバ
イスの損失などによる発熱などに対し一般的には強制的
な冷却が必要となり、光源ランプ用あるいは液晶パネル
ユニット用あるいは電源ユニット用など冷却ブロックに
対応した冷却ファンなどを複数用いた各冷却装置が組み
込まれている。
【0007】まず、光源ランプユニット1の冷却構造に
ついて図面を参照しながら説明する。図1において、7
は光源ランプユニット1のまわりの高温雰囲気の空気を
吸気および換気することにより、光源ランプユニット1
の高温部を適当に冷却し温度調節する光源ランプ冷却用
の排気ファンである。光源ランプ収納部材8は、光源ラ
ンプ用排気ファン7による空気流れの上流側に配置さ
れ、光源ランプユニット1を保持している。光源ランプ
収納部材8には、光源ランプ用排気ファン7より吸気さ
れた光源ランプユニット1のまわりの高温雰囲気の空気
を装置外へ排出するため、空気の排気口となる空気流れ
のための開口部が一体的に形成されている。また、光源
ランプ用排気ファン7によって光源ランプ収納部材8の
内部が負圧的になることによって、光源ランプユニット
1の管球あるいはリフレクター部分に沿って空気が流れ
るように上流側には空気の吸入口が形成されている。光
源ランプ収納部材8は、光源ランプユニット1を交換管
理できるように脱着自在に保持できるような案内部を有
し装置のハウジング10あるいは照射光学ユニット2に
位置決めされて固定されている。
【0008】ここでハウジング内部及び光源ランプユニ
ット1の冷却の仕組みについて説明する。冷却のための
排気ファン7を回転駆動させることにより、矢印A方向
に空気が流れ、前述の光源ランプユニット1の内部及び
光源ランプ収納部材8の周辺また、さらにはハウジング
内部の空気を、ハウジング外部へ排出するものであり、
空気流通に伴い、発熱高温部では熱交換が行われ、冷却
がなされるものである。また、光源ランプユニット1の
最適な冷却温度は、排気ファン7の駆動電圧により調節
されて、冷却がなされることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の投射型表示装置は画像情報をより鮮明に投影する
ために高解像・高精細のライトバルブデバイスが用いら
れ、さらにはスクリーン上の画像を視聴室内を暗くしな
くとも鮮明に見えるようにするため、投影画面を更に明
るくするための高輝度化が進められている。そのため高
出力の光源ランプユニットを適用したりして、高輝度を
実現することが一般的に行われており、冷却性を満足さ
せるために大型の排気ファンを使用したり、排気ファン
を高速回転して冷却性能を満足させていた。しかしなが
ら、前述の従来構成では、排気ファンのNz音と称す、
ファンの羽根の風切り騒音がセットの外部に大きく放射
されて、送風騒音が過大になり、視聴の妨げになるとい
う問題があった。
【0010】本発明は、このような課題に着目したもの
であって、光源ランプユニット等の熱源の冷却効率を格
段に向上させかつ装置外部へ放射される送風騒音を格段
に低く抑えることのできる消音装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本願の第1の発明は、光源ランプユニット等の熱源
と、前記熱源の排熱用の排気ファンとを備えた機器にお
ける消音装置であって、前記排気ファンの排気空気の導
風部材を、前記排気ファンの空気流出側から機器外部に
わたり密閉配置し、前記導風部材の通風路に面する周壁
部には排気ファンより発生する音波により振動自在な弾
性膜体を、排気空気の流れに少なくとも衝突しかつ排気
方向の空気の流れを封鎖させない位置に配置し、前記弾
性膜体の背後側には空気室を形成したことを特徴とする
消音装置である。
【0012】このような特徴を有する第1の発明によれ
ば、光源ランプユニット等の熱源の冷却のための排気フ
ァンから発生される羽根の風切り騒音(Nz音)が、装
置外部へ放射されるまえに、音波により、周壁に設けら
れた弾性膜が振動させられ音エネルギーが一部熱エネル
ギーに変換されるため、装置外部へ放射される騒音を格
段に低く抑えることが出来る。
【0013】また、本願の第2の発明は、光源ランプユ
ニット等の熱源と、前記熱源の排熱用の排気ファンとを
備えた機器における消音装置であって、前記排気ファン
の排気空気の通風路を、排気ファンの空気流出側から機
外までに密閉的に配置し、前記排気ファンから機器外部
までの通風路の途中に、所定長さを持ちかつ通路断面積
が急拡大となる通風路を形成し、その急拡大部位に通風
路面積が変化させないように通気性の気泡材料を装着し
たことを特徴とする消音装置である。
【0014】このような特徴を有する第2の発明によれ
ば、光源ランプユニット等の熱源の冷却のための排気フ
ァンから発生される羽根の風切り騒音(Nz音)が、装
置外部へ放射されるまえに、導風路断面積が急拡大する
ことによって、音エネルギーが損失するとともに、急拡
大部に設けられた発砲材料により吸音も同時にされるた
め、装置外部へ放射される騒音が格段に低く抑えること
が出来る。
【0015】また、本願の第3の発明は、光源ランプユ
ニット等の熱源と、前記熱源の廃熱用の排気ファンを複
数備えた機器における消音装置であって、前記複数の排
気ファンの通風路の排気口を一つの排気口にまとめる導
風部材と、前記複数の排気ファンの発生する騒音を互い
に打ち消しあうように各排気ファンの回転位相を所定の
関係に保つ制御手段とを設けたことを特徴とする消音装
置である。
【0016】このような特徴を有する第3の発明によれ
ば、光源ランプユニット等の熱源の冷却のための排気フ
ァンから発生される羽根の風切り騒音(Nz音)が、同
一の複数の排気ファンで回転位相が異なるために、音の
粗密波がキャンセルされて、装置外部に放射される騒音
が格段に低く抑えることが出来る。
【0017】また、本願の第4の発明は、白色光束を出
射する光源ランプユニットと、前記光源ランプユニット
からの光を集光する照射光学ユニットと、前記照射光学
ユニットで集光された光を光学的に画像情報を生成する
R、G、Bの3枚の液晶パネルユニットと、前記液晶パ
ネルユニットの光学情報を色合成する色合成系ユニット
と、画像情報をスクリーン上に拡大投射する投射光学ユ
ニットと、装置外装ケースに形成した冷却用外気取り入
れ口と、前記冷却用外気取り入れ口から装置内部に冷却
用外気を導入し、前記液晶パネルユニット、前記光源ラ
ンプユニットおよび前記電源ユニットに前記冷却用外気
を送風する単一の冷却ファンとを備えた機器における消
音装置であって、前記冷却ファンは、前記冷却ファンの
空気吸入口を前記冷却用外気取入れ口との関係をオフセ
ットさせた位置に配置したことを特徴とする消音装置で
ある。
【0018】このような特徴を有する第4の発明によれ
ば、液晶パネルなどの冷却のための吸気ファンの吸入口
から、ハウジングに設けられた吸入口とがオフセット配
置されているために、吸気ファンの羽根の風切り騒音
(Nz音)が、ハウジング吸入口を経由して、装置外部
へ放射されるのを防ぐために、装置外部への放射騒音を
著しく低く抑えることが出来る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態について、
図面を参照しながら説明する。
【0020】(実施の形態1)図1は、本発明の第1の
実施形態に係る投射型表示装置における消音装置を示す
平面図である。図5で説明した従来技術の投射型表示装
置の構成部分と同一の部分は同符号を用いて説明する。
図1において、1は光源ランプユニットであり、2は光
源ランプユニット1からの白色光を赤、青、緑に色分解
し、色分解された各光を集光する照射光学ユニットであ
る。また3は照射光学ユニット2で集光された光を画像
情報に応じて変調する液晶パネルユニットであり、液晶
パネルユニット3から構成されたライトバルブと変調さ
れた光を色合成する色合成系ユニット4とで画像情報を
形成する。また、色合成系ユニット4で色合成された光
を拡大投影する投射光学ユニット5によってスクリーン
上に画像を拡大投射するものである。またこの他に光源
ランプユニット1や電気的デバイスを駆動する駆動源と
なる電源ユニット6と図示しない信号処理回路等で構成
されている。
【0021】この種の投射型液晶表示装置は強力な光出
力を有する光源ランプユニット1の自己発熱また、光源
ランプユニット1からの光により入射される液晶パネル
ユニット3等の温度上昇や電源ユニット6内部の素子部
品の発熱などに対し一般的には強制的な冷却が必要とな
り冷却ファンなどを用いた各冷却装置が組み込まれてい
る。
【0022】図1を参照しながら本発明の冷却構造の詳
細を説明する。図1において、7は光源ランプユニット
1のまわりの高温雰囲気の空気を吸気および換気するこ
とにより、光源ランプユニット1の高温部を適当に冷却
し温度調節する光源ランプ用冷却のための排気ファンで
ある。光源ランプ収納部材8は、光源ランプ用冷却ファ
ン7による空気流れの上流側に配置され、光源ランプユ
ニット1を保持している。光源ランプ収納部材8には、
光源ランプ用冷却ファン7より吸気された光源ランプユ
ニット1のまわりの高温雰囲気の空気を装置外へ排出す
るため、空気の排気口となる空気流れのための開口部が
一体的に形成されている。また、光源ランプ用冷却ファ
ン7によって光源ランプ収納部材8の内部が負圧的にな
ることによって、光源ランプユニット1の管球あるいは
リフレクター部分に沿って空気が流れるように上流側に
は空気の吸入口が形成されている。光源ランプ収納部材
8は、光源ランプユニット1を交換管理できるように脱
着自在に保持できるような案内部を有し装置のハウジン
グ10あるいは照射光学ユニット2に位置決めされて固
定されている。
【0023】ここでハウジング内部及び光源ランプユニ
ット1の冷却の仕組みについて説明する。冷却のための
排気ファン7を回転駆動させることにより、矢印A方向
に空気が流れ、前述の光源ランプユニット1の内部及び
光源ランプ収納部材8の周辺また、さらにはハウジング
内部の空気を、ハウジング外部へ排出するものであり、
空気流通に伴い、発熱高温部では熱交換が行われ、冷却
がなされるものである。また、光源ランプユニット1の
最適な冷却温度は、排気ファン7の駆動電圧により調節
されて、冷却がなされることになる。
【0024】次に、本発明における消音構造について詳
細に説明する。101は前記排気ファン7を保持しか
つ、ハウジング10の外部へ冷却空気を排出するための
排気導風部材である。排気導風部材101は、ハウジン
グ10の外部へ空気を導風する方向で排気通路を縮小さ
せて、排気のための空気流が、排気導風部材101の周
壁に衝突するようになっている。但し、排気通路を封鎖
するには至らないように、通路は少なくとも確保されて
いる。102は、排気導風部材101に、前述の排気空
気の流れに衝突する場所に、所定の空気室としての密閉
空気層103を確保した状態すなわち、排気導風部材1
01の周壁から所定量浮いた状態で貼り付けられた弾性
膜体である。弾性膜体は、例えば、薄手のシリコンゴム
のような、変形によるモーメントを伝達しない材料であ
って、厚さは100ミクロン程度のものである。すなわ
ち、排気ファン7によりハウジング10の外部へ排出さ
れる空気流は、排気導風部材101によって、ハウジン
グ10の排出口へ導風されて、その途中では、前述の弾
性膜体102に衝突することになる。
【0025】ここで本発明における消音のメカニズムを
説明する。弾性膜体102は、排気途中の空気流が衝突
されて、空気の圧力を受けることになる。かかる空気流
は、排気ファン7の回転に同期して羽根部を通過する際
に発生する風切り騒音(Nz音)すなわち、空気中の密
度の粗密波が含まれている。ここで、空気流に含まれ
た、空気流の密度の粗密によって、弾性膜体102は、
空気流と衝突することによって振動させられることにな
る。かかるNz音のエネルギーは、衝突時の弾性膜10
2の振動によって、振動エネルギーや熱エネルギーなど
に分散されて、騒音そのもののエネルギーは減衰するこ
とになる。したがって、排気導風部材101を経てハウ
ジング10の外部に排出される騒音は、前述のエネルギ
ーの減衰現象より、大幅に抑制されることになり、装置
の騒音レベルは、明らかに減少させられることになる。
【0026】なお、前述の排気導風部材101は、矩形
や円筒状のものでもよく、また弾性膜は、排気される空
気流に衝突される部位では、周壁の全周に貼り付けて
も、また一部だけに貼り付けても同様の効果が得られ
る。
【0027】(実施の形態2)図2は本発明の第2の実
施の形態に係る投射型表示装置における消音装置を示す
平面図である。基本的な全体の構成は第1の実施の形態
と同様であるため、同構成部品は同符号を用いて説明す
る。また、同構成部品の説明は省略し、本発明での相違
部分である消音構造部分について図2を参照しながら詳
細に説明する。
【0028】201は排気ファン7を保持しかつハウジ
ング10の外部へ冷却空気を排出するための排気導風部
材である。本発明における排気導風部材201は、ハウ
ジング10の外部へ排気した後の空気を導風する途中
で、通路断面積が急拡大する形状をしているのが特徴で
ある。急拡大部は、排気方向に対し、一定の長さを有し
ており、その急拡大部には、表面が気泡上で覆われかつ
通気性のある材料である気泡材料202を装着してお
り、排気導風部材201の排気通路形状では、一定の通
路断面積になるように構成した。ここで気泡材料202
は、一般に称されているポーラス材料であって、硬度は
大きくても、ウレタンのように柔らかくても同様の効果
が現れる。
【0029】ここで本発明における消音のメカニズムを
説明する。排気ファン7によって排出される空気流は、
排気導風部材201によってハウジング10の外部へ排
出される。ところで、同様の排気ファン7によって発生
する羽根の風切り騒音(Nz音)は空気密度の粗密波と
なって、ハウジング10の外部へ導かれることになる
が、排気ファン7とハウジング10の排出口との途中
で、排気導風部材201の通路断面積の急拡大部で、通
気性のある気泡材料202であるため、断面積急拡大の
影響を受けて、圧力が減衰することになる。さらには、
表面の気泡状となっている気泡材料202によって、圧
力はさらに減衰されて、ハウジング10の外部へ排出さ
れることになる。したがって、装置全体の騒音レベル
は、大幅に抑制され、明らかに騒音が低減する。
【0030】(実施の形態3)図3は本発明の第3の実
施の形態に係る投射型表示装置における消音装置を示す
平面図である。基本的な全体の構成は第1の実施の形態
と同様であるため、同構成部品は同符号を用いて説明す
る。また、同構成部品の説明は省略し、本発明での相違
部分である冷却用排気ファン及び消音構造部分について
図3を参照しながら詳細に説明する。
【0031】まず、本発明における冷却構造について説
明する。301及び302は、冷却のための複数の排気
ファンであり、同一仕様のものを配置している。301
及び302の排気ファンを回転駆動させることにより、
矢印A方向に空気が流れ、光源ランプユニット1の内部
及び光源ランプ収納部材8の周辺また、さらにはハウジ
ング内部の空気を、ハウジング外部へ排出するものであ
り、空気流通に伴い、発熱高温部では熱交換が行われ、
冷却がなされるものである。また、光源ランプユニット
1の最適な冷却温度は、排気ファン301、302の駆
動電圧により調節されて、冷却がなされることになる。
【0032】ここで、本発明の消音構造の詳細を図面を
参照しながら説明する。303は排気される空気をハウ
ジング10の外部へ排出するための排気導風部材であ
り、前述の複数の排気ファン301及び302を保持し
ている。また、排気導風部材の排気ファン301及び3
02の空気排出口部は、それぞれ独立した空気経路にな
っているが、ハウジング10の空気排出口までの間で、
一つの導風路にまとめている。したがって、複数の排気
ファン301及び302によって排気される空気流は、
最初は独立した排気導風経路を進むが、ハウジング10
の外部へ放射される前に、一つに合成されるようになっ
ている。304は、制御ブロックであり、例えば電源ユ
ニットに内臓されている。制御ブロック304は、前述
の複数の排気ファン301及び302の回転位相を制御
自在となっており、複数の排気ファン301及び302
のそれぞれの、羽根の風切り騒音が発生する周期を、半
周期ずらすことが可能となっている。そのため、複数の
排気ファン301及び302でそれぞれ発生した、羽根
の風切り騒音(Nz音)が、位相が半分ずれた状態で、
排気導風部材303へ導かれることになる。また、排気
導風部材303の最初に経路は、複数の排気ファン30
1及び302でそれぞれ独立しているが、ハウジング1
0の外部へ放射される前に、一つにまとめられるように
しているため、前述の羽根の風切り騒音は、空気密度の
粗密波が、互いに位相が半分ずれているために、お互い
に打ち消されるようになり、結果としてハウジング10
の外部へ、放射される騒音は大幅に抑制されるものとな
る。したがって、装置全体の騒音レベルは、格段に低減
される。
【0033】なお、上述の説明では、軸流ファンを例に
あげて説明したが、各種のファン例えば、遠心ファンや
横流ファンなど適用しても同様の効果が得られる。
【0034】(実施の形態4)図4は本発明の第4の実
施の形態に係る投射型表示装置における消音装置を示す
平面図である。なお、第1の実施の形態と同様の構成部
品は同符号を用いて説明する。
【0035】図4において、1は光源ランプユニットで
あり、2は光源ランプユニット1からの白色光を赤、
青、緑に色分解し、色分解された各光を集光する照射光
学ユニットである。また3は照射光学ユニット2で集光
された光を画像情報に応じて変調する液晶パネルユニッ
トであり、液晶パネルユニット3から構成されたライト
バルブと変調された光を色合成する色合成系ユニット4
とで画像情報を形成する。また、色合成ユニット4で色
合成された光を拡大投影する投射光学ユニット5によっ
てスクリーン上に画像を拡大投射するものである。また
この他に図示しない電源回路と信号処理回路等で構成さ
れている。
【0036】この種の投射型液晶表示装置は強力な光出
力を有する光源ランプユニット1の自己発熱また、光源
ランプユニット1からの光により入射される液晶パネル
ユニット3等の温度上昇や電源回路ユニットの発熱など
に対し一般的には強制的な冷却が必要となり冷却ファン
などを用いた各冷却装置が組み込まれている。
【0037】図4を参照しながら本発明の冷却構造の詳
細を説明する。図4において、液晶パネルユニット3を
冷却する冷却ファン12は、例えば静圧の大きい小型の
遠心ファンであり、液晶パネルユニット3から離れた位
置に配置固定されている。冷却ファン12には、空気吐
出口13から液晶パネルユニット3の真下に位置し、図
示しない光学ベースの開口部まで導風するための導風路
手段であるエアーダクト11が取り付けられており、前
記冷却ファン12からの冷却風を矢印B方向に向かっ
て、外気を取り入れ、液晶パネルユニット3まで導く構
成となっている。特に、冷却ファン12の空気吐出口1
3から、3カ所の液晶パネルユニット3に向けて、エア
ーダクト11の通風路を少なくとも2つ以上に分岐させ
ており、通風路断面積を冷却ファン12から液晶パネル
ユニット3にわたって概略一定になるように形成してい
る。また、2カ所以上に分岐させた一方のエアーダクト
11の端部は独立して、R,G,B用のうちの一つの液
晶パネルユニット3に導風されて液晶パネルユニット3
や偏光フィルムなどの冷却がなされるものである。
【0038】また、401は、ハウジング10の外気吸
入口402と冷却ファン12の冷却ファン吸気口403
を結ぶための、外気導風手段であり、ハウジング10の
吸入口402から冷却ファン12の冷却ファン吸気口4
03にわたって概ね密閉的に形成してある。ここで外気
導風手段401は、ハウジング10の吸気口と冷却ファ
ン12の冷却ファン吸気口403とを、オフセット配置
していることが特徴であって、冷却ファン12の吸気口
403が直接、ハウジング10の外気吸入口402すな
わち、ハウジング外部へ向かっていない配置となってい
る。
【0039】そのため、冷却ファン12で外気を吸い込
む際に発生する羽根の風切り騒音(Nz音)が、セット
外部に放射されるまえに、前記外気導風手段401の内
壁によって遮音され、結果として、セット外部から吸入
される際に生ずる騒音は格段に抑制されたものとなる。
【0040】なお、以上の説明は、投射型表示装置とし
て、光透過型の液晶パネルユニット3をライトバルブと
したもので説明したが、画素構造を有し、光学的特性と
して光学像を形成するライトバルブであれば、そのよう
な投射型表示装置にも使用できる。
【0041】
【発明の効果】以上のように本願の第1の発明は、排気
導風部材の周壁に設けられた弾性膜体に、排気途中の空
気流が衝突されて、振動エネルギーや熱エネルギーなど
に分散されて、騒音そのもののエネルギーは減衰するこ
とになり、排気導風部材を経てハウジングの外部に排出
される騒音は、前述のエネルギーの減衰現象より、大幅
に抑制されることになり、装置の騒音レベルは、明らか
に減少するという優れた効果が得られる。
【0042】また本願の第2の発明は、排気ファンによ
って発生する羽根の風切り騒音(Nz音)は空気密度の
粗密波となって、ハウジングの外部へ導かれることにな
るが、排気ファンとハウジングの排出口との途中で、排
気導風部材の通路断面積の急拡大部で、通気性のある気
泡材料を配置しているため、断面積急拡大の影響を受け
て、排気の空気流の圧力が減衰することになり、さら
に、表面の気泡状となっている気泡材料によって、圧力
はさらに減衰されて、ハウジングの外部へ排出され、装
置全体の騒音レベルは、大幅に抑制させられて、騒音が
低減するという優れた効果が得られる。
【0043】また本願の第3の発明は、複数の排気ファ
ンでそれぞれ発生した、羽根の風切り騒音(Nz音)
が、位相が半分ずれた状態で、排気導風部材へ導かれ、
ハウジングの外部へ放射される前に、一つにまとめられ
るようにしているため、羽根の風切り騒音は、空気密度
の粗密波が、互いに位相が半分ずれているために、お互
いに打ち消されるようになり、結果としてハウジングの
外部へ、放射される騒音は大幅に抑制されるという優れ
た効果が得られる。
【0044】また本願の第4の発明は、外気導風手段
は、ハウジングの吸気口と冷却ファンの吸気口とを、オ
フセット配置し、冷却ファンの吸気口が直接ハウジング
の外気吸入口に向かっていない配置となっている。その
ため、冷却ファンで外気を吸い込む際に発生する羽根の
風切り騒音(Nz音)が、セット外部に放射されるまえ
に、前記外気導風手段の内壁によって遮音され、結果と
して、セット外部から吸入される際に生ずる騒音は格段
に抑制されるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る投射型表示装置
における消音装置を示す平面図
【図2】本発明の第2の実施形態に係る投射型表示装置
における消音装置を示す平面図
【図3】本発明の第3の実施形態に係る投射型表示装置
における消音装置を示す平面図
【図4】本発明の第4の実施形態に係る投射型表示装置
における消音装置を示す平面図
【図5】従来技術の投射型表示装置を示す平面図
【符号の説明】
1 光源ランプユニット 2 照射光学ユニット 3 液晶パネルユニット 4 色合成系ユニット 5 投射光学ユニット 6 電源ユニット 7 排気ファン 8 光源ランプ収納部材 9 排気導風部材 10 ハウジング 11 エアーダクト 12 冷却ファン 13 空気吐出口 101 排気導風部材 102 弾性膜体 103 密閉空気層 201 排気導風部材 202 気泡材料 301 第1の排気ファン 302 第2の排気ファン 303 排気導風部材 304 制御ブロック 401 外気導風手段 402 外気吸入口 403 冷却ファン吸気口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C058 AA06 EA02 EA26 EA51 5C060 EA01 GA01 HC01 HC09 JB06 5D061 AA04 AA26 BB37 DD06 EE01 EE12 EE24 FF02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源ランプユニット等の熱源と、前記熱
    源の排熱用の排気ファンとを備えた機器における消音装
    置であって、前記排気ファンの排気空気の導風部材を、
    前記排気ファンの空気流出側から機器外部にわたり密閉
    配置し、前記導風部材の通風路に面する周壁部には排気
    ファンより発生する音波により振動自在な弾性膜体を、
    排気空気の流れに少なくとも衝突しかつ排気方向の空気
    の流れを封鎖させない位置に配置し、前記弾性膜体の背
    後側には空気室を形成したことを特徴とする消音装置。
  2. 【請求項2】 光源ランプユニット等の熱源と、前記熱
    源の排熱用の排気ファンとを備えた機器における消音装
    置であって、前記排気ファンの排気空気の通風路を、排
    気ファンの空気流出側から機外までに密閉的に配置し、
    前記排気ファンから機器外部までの通風路の途中に、所
    定長さを持ちかつ通路断面積が急拡大となる通風路を形
    成し、その急拡大部位に通風路面積が変化させないよう
    に通気性の気泡材料を装着したことを特徴とする消音装
    置。
  3. 【請求項3】 光源ランプユニット等の熱源と、前記熱
    源の廃熱用の排気ファンを複数備えた機器における消音
    装置であって、前記複数の排気ファンの通風路の排気口
    を一つの排気口にまとめる導風部材と、前記複数の排気
    ファンの発生する騒音を互いに打ち消しあうように各排
    気ファンの回転位相を所定の関係に保つ制御手段とを設
    けたことを特徴とする消音装置。
  4. 【請求項4】 白色光束を出射する光源ランプユニット
    と、前記光源ランプユニットからの光を集光する照射光
    学ユニットと、前記照射光学ユニットで集光された光を
    光学的に画像情報を生成するR、G、Bの3枚の液晶パ
    ネルユニットと、前記液晶パネルユニットの光学情報を
    色合成する色合成系ユニットと、画像情報をスクリーン
    上に拡大投射する投射光学ユニットと、装置外装ケース
    に形成した冷却用外気取り入れ口と、前記冷却用外気取
    り入れ口から装置内部に冷却用外気を導入し、前記液晶
    パネルユニット、前記光源ランプユニットおよび前記電
    源ユニットに前記冷却用外気を送風する単一の冷却ファ
    ンとを備えた機器における消音装置であって、前記冷却
    ファンは、前記冷却ファンの空気吸入口を前記冷却用外
    気取入れ口との関係をオフセットさせた位置に配置した
    ことを特徴とする消音装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005031455A1 (ja) * 2003-09-30 2005-04-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. ディスプレイ装置
US7029123B2 (en) 2001-06-21 2006-04-18 Sanyo Electric Co., Ltd. Projector device
KR100705061B1 (ko) 2005-02-14 2007-04-06 엘지전자 주식회사 프로젝션 텔레비전의 배기팬 구조
WO2020217819A1 (ja) 2019-04-24 2020-10-29 富士フイルム株式会社 ファン消音システム

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