JP2001139067A - 脱酸素性多層ペレット - Google Patents

脱酸素性多層ペレット

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JP2001139067A
JP2001139067A JP32227099A JP32227099A JP2001139067A JP 2001139067 A JP2001139067 A JP 2001139067A JP 32227099 A JP32227099 A JP 32227099A JP 32227099 A JP32227099 A JP 32227099A JP 2001139067 A JP2001139067 A JP 2001139067A
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】量産対応が可能で、耐液性、長期保存性に
優れる脱酸素材または脱酸素性パッキング用の材料を提
供する。 【解決手段】脱酸素組成物を含んだ酸素透過性熱可塑性
重合物を内部層とし、その全体が酸素透過性熱可塑性重
合物からなる表面層にて被覆した脱酸素性多層ペレッ
ト、好ましくは、内部層の中心部にさらにガスバリア性
熱可塑性樹脂からなる中心層を有する脱酸素性多層ペレ
ットを用いて、これを加熱して蓋に押圧することによ
り、脱酸素性パッキングを装着した容器蓋が量産され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の脱酸素保存
容器に使用される脱酸素性ペレットに関する。また、脱
酸素保存に使用される脱酸素材に関する。特に、ビンも
しくはプラスチックボトル他各種容器の口部を密封する
のに使われる脱酸素機能を有する蓋もしくはキャップ用
パッキング、又は、脱酸素機能を有するシートもしくは
脱酸素材に使用される脱酸素性ペレットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、酸素劣化を受けやすい飲料、
食品、医薬品等は、保存期間中に容器内の酸素により品
質低下してしまう問題が指摘されていた。この問題を解
決する手段として、真空パック、窒素置換等が用いられ
ているが、完全に容器内酸素を除去する事は困難であ
り、品質保持効果の点で満足されていない。一方、酸素
除去効果に優れる脱酸素組成物の使用も試みられている
が、小袋形状からくる装填性に問題があった。また、容
器蓋がガスバリア性を有しない場合には、脱酸素組成物
で吸収しうる酸素量には限度があり、容器蓋を透過して
くる酸素により、長期保存中に内容物の酸化劣化が生じ
るという問題点があった。
【0003】 これに対し、容器の蓋、キャップへ脱酸
素組成物を組み入れる方法が種々提案されている。特開
昭57−9746号公報には、脱酸素剤小袋を収納した
パッキングが提案されているが、複雑な製造工程を経る
ためにコストが高くなるという欠点があった。
【0004】 一方、特開平6−255680号公報に
は、マトリックス中に分散された脱酸素組成物を有する
組成物を容器蓋の内面に設ける方法が提案されている
が、このような方法では、脱酸素組成物が露出して内容
物中に溶出するおそれがあり、外観も良くないという問
題点がある。
【0005】 実開平1−177165号公報には、発
泡体/ガスバリア性フィルム/脱酸素フィルム/脱臭フ
ィルム/酸素透過性フィルムの構成からなる容器用パッ
キング材、特開平7−137761号公報には、発泡体
/ガスバリア性フィルム/シート状脱酸素組成物/酸素
透過性シートの構成からなる容器用パッキング材、特開
平9−183453号公報には、シート状パッキング材
/ガスバリア性層/樹脂に脱酸素組成物を練り込んだ脱
酸素樹脂層/樹脂層の構成からなる蓋用パッキングが提
案されているが、パッキング材を多層フィルムで構成す
る場合には、多層フィルムそのものが高価であるだけで
なく、保存中又は大気中に置いたときに、失活しやすい
という問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の容器口部を密封
するための容器蓋用脱酸素パッキングは、上述のごと
く、量産適応が困難であったり、液体用途への耐液性に
限界があるなど、必ずしも満足すべきものではなかっ
た。本発明の目的とするところは、上記従来技術の課題
を解決して、量産対応が可能で、耐液性、長期保存性に
優れる脱酸素パッキング用の材料を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明者らは、前記従来技
術の問題点に鑑み鋭意研究を行った結果、本発明を完成
するに至った。すなわち、本発明は、脱酸素組成物を含
む熱可塑性重合物を、熱可塑性重合物にて被覆した状態
でペレット化し、該ペレットを溶融させて容器蓋に貼り
つけパッキングを作製することで、作業性を損なうこと
なく、脱酸素組成物の溶出も防止できる。さらに脱酸素
組成物を含む重合物の内側にガスバリア性樹脂層を設け
ることで、容器蓋にガスバリア性がなくても、長期保存
が可能な容器蓋用パッキングを作製できることを特徴と
する。
【0008】 すなわち、本発明は、脱酸素組成物を含
んだ熱可塑性重合物をコアとし、熱可塑性重合物からな
るシェルにて被覆した脱酸素性多層ペレット、好ましく
は、コアの中心部にさらにガスバリア性樹脂からなるセ
ンターを有する脱酸素性多層ペレットに関する。また、
本発明は、前記ペレットを用いて作製された脱酸素性パ
ッキング及びこれを装着した容器蓋に関する。さらに、
本発明は、前記ペレットを加熱し、押圧することを特徴
とする脱酸素性パッキングの製造方法に関する。また、
本発明は、前記ペレットを用いて作製された脱酸素材に
関する。
【0009】 脱酸素組成物を含む熱可塑性重合物とし
ては、熱可塑性重合物が使用される。また、脱酸素組成
物を含む熱可塑性重合物を被覆する熱可塑性重合物とし
ては、酸素透過性を有する熱可塑性重合物が使用され
る。これらの熱可塑性重合物として、中でも、以下のよ
うな酸素透過性熱可塑性重合物を使用することが好まし
い。オレフィン樹脂;例えば低密度、直鎖状低密度、中
密度、高密度のポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ポリブテ
ン、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタク
リル酸共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合
体、エチレン−メチルメタアクリレート共重合体、エチ
レン−エチルアクリレート共重合体、アイオノマー樹
脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体等、或いはオ
レフィン系エラストマー;例えばエチレン−プロピレン
共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、水
素化エチレン−プロピレン−ジエン共重合体等、或いは
これらのブレンド物を適宜用いることが可能である。脱
酸素組成物を含む熱可塑性重合物とこれを被覆する熱可
塑性重合物は同一である必要はなく、樹脂の溶融状態、
要求される酸素吸収速度などにより適宜組み合わせて使
用することができる。
【0010】 特に、脱酸素組成物を含む熱可塑性重合
物を被覆する熱可塑性重合物としては、溶融粘度の低い
樹脂を用いると、成形時に脱酸素組成物が溶融流動して
表面への露出を防ぐことができるので、好ましい。ま
た、脱酸素組成物を含む熱可塑性重合物を被覆する熱可
塑性重合物として、パッキングを構成した際に適度なク
ッション性又は弾性を有する組成物が好ましい。
【0011】 さらに、脱酸素組成物を含んだ熱可塑性
重合体又は該重合体を被覆する重合体には、公知の樹脂
用添加剤、例えばチタン白等の白色顔料;活性炭等の脱
臭剤;炭酸カルシウム、ホワイトカーボン、クレイ等の
充填剤;発泡剤;酸化防止剤;滑剤;可塑剤;帯電防止
剤;熱安定剤等を配合することができる。食品用添加剤
を配合することもできる。或いは、前記添加剤を含む熱
可塑性重合体からなる一つ以上の新たな層をペレット表
面又は各層間に付加しても良い。
【0012】 本発明で用いる脱酸素成分としては、種
々の組成物が知られているが、中でも鉄粉、アルミニウ
ム粉、マグネシウム粉、ケイ素粉などの金属粉、第一鉄
塩などの無機塩類、アスコルビン酸とその塩類、グリセ
リン、カテコール、ヒドロキノン、没食子酸などの多価
アルコールまたはフェノール類、グルコース、フラクト
ース、ガラクトースなどの糖類およびそれらの酵素剤、
不飽和脂肪酸、不飽和脂肪族炭化水素例えばブタジエ
ン、イソプレンなどの重合物、アセチレンの重合物、ス
クアレンなど、あるいはこれら不飽和脂肪族炭化水素を
部分的に架橋させた重合物、あるいはポリアミド、ポリ
プロピレンなどを主剤とするものが好ましい。触媒、ア
ルカリ剤等の助剤を加えることもできる。この中でも特
に、金属粉に特許第1088514号に開示される方法
等で、ハロゲン化金属を表面に付着させたもの、金属粉
とハロゲン化金属、必要であればその他の添加物を加え
てバインダー等を用いて造粒したものが好適に用いられ
る。
【0013】 本発明では、内部層の中心部にさらに、
ガスバリア性熱可塑性樹脂からなる中心層を加えること
ができる。ガスバリア性熱可塑性樹脂からなる中心層
は、外部から侵入する酸素を遮断する機能を果たす。中
心層に用いるガスバリア性熱可塑性樹脂としては、ポリ
エチレンテレフタレート、脂肪族又は芳香族ポリアミド
類、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エチレンビ
ニルアルコール共重合体等、或いはこれらと他重合体と
のブレンド物を用いることができる。好ましいガスバリ
ア性熱可塑性樹脂は、ポリ塩化ビニリデン、エチレンビ
ニルアルコール共重合体である。
【0014】 本発明の脱酸素性多層ペレットの製造方
法としては、種々の方法が採用可能であり、最も簡便に
は2層構成の場合には、熱盤上で外層の重合物を溶解
し、その上にペレット状の内層重合物を置き外層重合物
で被覆してやればよい。3層以上の場合には、最内層の
外側の重合物を熱盤上で溶融させ、その上にペレット状
の最内層を置き被覆することで、まず2層構成とする。
この2層構成のペレットの外側にくる重合物を熱盤上で
溶融させ、2層構成ペレットを被覆する。これを繰り返
すことで、順次積層された構造となる。
【0015】 その他にも、最内層重合物に高速気流中
衝撃、転動流動などの方法を用いて、その外層の重合物
を順次積層していくことが可能であるが、量産製造に適
する方法としては、例えば、共押出装置を用いることが
できる。2層構成について説明すると、脱酸素組成物を
含む樹脂組成物及び酸素透過性熱可塑性重合物をそれぞ
れ溶融混錬し、フィードブロックなどの適当な金型を用
いて、中心から順に、脱酸素組成物を含む熱可塑性重合
物からなる内部層、さらに酸素透過性熱可塑性重合物か
らなる表面層が順に被覆されたストランドを構成し、ホ
ットカットする方法がある。3層構成について説明する
と、ガスバリア性樹脂、脱酸素組成物を含む樹脂組成
物、酸素透過性熱可塑性重合物をそれぞれ溶融混錬し、
フィードブロックなどの適当な金型を用いて、ガスバリ
ア性樹脂からなる中心層に、脱酸素組成物を含む熱可塑
性重合物からなる内部層、さらに酸素透過性熱可塑性重
合物からなる表面層が順に被覆されたストランドを構成
し、ホットカットする方法がある。また、ペレタイザー
で切断してもよい。また、射出成形装置を用いることも
できる。
【0016】 本発明の脱酸素性多層ペレットを製造す
る際、前記構成したストランドを延伸した後、ホットカ
ットしてペレットとすることが好ましい。このようにし
て製造されたペレットは、脱酸素組成物を含んだ熱可塑
性重合物からなる内部層が多孔質になり、又は、酸素透
過性熱可塑性重合物からなる表面層が薄くなる結果、脱
酸素速度が向上する。延伸倍率は、2〜20倍が好まし
い。また、最外層の酸素透過性熱可塑性重合物に溶融粘
度の低い樹脂を用いると、成形時に最外層重合物が溶融
流動して内部層の露出を防ぐことができるので、好まし
い。
【0017】 本発明の脱酸素性多層ペレットの形状に
制限はない。球が代表的であるが、半球、碁石形、ラグ
ビーボール形、円柱、角柱、円筒、輪その他の立体形状
が可能である。製造効率の点からは、球形が好ましい。
脱酸素性多層ペレットの大きさにも制限はない。市販の
樹脂ペレットの大きさに限定されない。製造効率の点か
らは、最短径が1〜50mmのペレットが好ましく、5〜20
mmのペレットがより好ましい。
【0018】ペレットを構成する各層の厚さの比率は、
酸素透過性熱可塑性重合物からなる表面層の厚さは、脱
酸素組成物を含む熱可塑性重合物からなる内部層の厚さ
に対し0.001〜10倍、好ましくは、ペレットをそのまま
脱酸素材として使用する場合は0.001〜1倍、ペレット
をさらに成形する場合は0.05〜10倍である。ガスバリア
性樹脂からなる中心層の厚さは、脱酸素組成物を含む熱
可塑性重合物からなる内部層の厚さに対し0.01〜50倍、
好ましくは0.05〜10倍である。
【0019】 本発明の脱酸素性多層ペレットは、脱酸
素材として使用できる。その際、脱酸素性多層ペレット
を通気性包装材料で包装して使用してもよく、包装しな
いで使用してもよい。本発明の脱酸素性多層ペレット
は、さらに延伸して使用することも好ましい。延伸によ
り、脱酸素組成物を含んだ熱可塑性重合物からなる内部
層が多孔質になり、又は、酸素透過性熱可塑性重合物か
らなる表面層が薄くなる結果、脱酸素速度が向上する。
延伸倍率は、2〜20倍が好ましい。
【0020】 また、本発明の脱酸素性多層ペレットを
容器蓋用パッキングとするには、脱酸素性多層ペレット
を加熱し、押圧することにより行うことができる。その
ためには、熱可塑性重合物パッキングを形成するのに用
いられる公知の方法を適用することができ、ポッティン
グプレス法が作業効率が高いので最適である。得られた
パッキングは、脱酸素組成物を含んだ酸素透過性熱可塑
性重合物を内部層とし、その全体が酸素透過性熱可塑性
重合物からなる表面層により被覆された構造を有する。
脱酸素性多層ペレットを加熱、押圧後、さらに延伸して
使用することも好ましい。延伸倍率は、2〜20倍が好ま
しい。
【0021】 本発明の脱酸素性パッキングを構成する
各層の厚さの比率は、酸素透過性熱可塑性重合物からな
る表面層の厚さは、脱酸素組成物を含む熱可塑性重合物
からなる内部層の厚さに対し0.001〜10倍、好ましく
は、0.05〜10倍である。ガスバリア性樹脂からなる中心
層の厚さは、脱酸素組成物を含む熱可塑性重合物からな
る内部層の厚さに対し0.01〜50倍、好ましくは0.05〜10
倍である。
【0022】 本発明の一つは、脱酸素組成物を含んだ
酸素透過性熱可塑性重合物を内部層とし、その全体が酸
素透過性熱可塑性重合物からなる表面層により被覆され
た脱酸素性パッキング、又は、これを装着した容器蓋で
ある。容器蓋の材料には、通常のプラスチックも使用で
きるが、ガスバリア性樹脂や金属等の酸素透過性の低い
材料からなるものが好ましい。通常のプラスチックから
なる容器蓋に対しては、前記した脱酸素性多層ペレット
において内部層の中にさらに、ガスバリア性熱可塑性樹
脂からなる中心層を有する脱酸素性多層ペレットを使用
することが好ましい。この場合の脱酸素性パッキング
は、容器蓋側から順に酸素透過性熱可塑性重合物からな
る表面層、脱酸素組成物を含んだ酸素透過性熱可塑性重
合物からなる内部層、ガスバリア性熱可塑性樹脂からな
る中心層、脱酸素組成物を含んだ酸素透過性熱可塑性重
合物からなる内部層、及び、酸素透過性熱可塑性重合物
からなる表面層の構造からなる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明によるガスバリア性樹脂層
を含まない構成のペレットの例を図1に、ガスバリア性
樹脂層を含む構成の例を図2に、図1のペレットをパッ
キングとして装着した容器蓋の例を図3に示す。ガスバ
リア性樹脂層を含まない構成のペレットでは、内層に脱
酸素組成物含有熱可塑性重合物1があり、それを被覆す
るように熱可塑性重合物からなる外層2を配置する。ガ
スバリア性樹脂層を含む構成では、最内層にガスバリア
性樹脂層3があり、その外側に脱酸素組成物含有熱可塑
性重合物層1があり、最外層に熱可塑性重合物からなる
外層2を配置する。これらを加熱加圧しながら容器蓋に
装着すると、各層は蓋の形状に沿って広がり、図3に示
すように、多層構成を有するパッキングとなる。
【0024】 本発明の容器蓋は、耐液性に優れ、ジュ
ース、酒、ワイン、ビール、他の液体飲料、塩辛、佃
煮、ジャム、マーマレード、鮭フレーク、他の高水分食
品をはじめとする各種食品、あるいは医薬品等を収納し
た保存容器の密封に使用して、酸素による品質劣化を防
止するのに用いられる。
【0025】 また、本発明の脱酸素性多層ペレットを
加熱し、押圧することにより脱酸素性シートを製造する
ことができる。本発明のペレットを成形して作製された
脱酸素性容器は、各種食品、あるいは医薬品等を収納し
た保存容器の密封に使用して、酸素による品質劣化を防
止するのに用いられる。
【0026】
【実施例】以下、実施例と比較例を用いて本発明をさら
に詳しく説明するが、本発明はこれによって限定される
ものではない。実施例1脱酸素成分として、最大粒径約
50μmの鉄粉に塩化カルシウム水溶液を噴霧し加熱乾燥
させてコーティングした被覆鉄粉(以下、これを単に脱
酸素組成物と呼ぶことがある)を得た。比率は鉄粉100
重量部に対して塩化カルシウム2重量部である。この脱
酸素組成物を、低密度ポリエチレン(日本ポリケム(株)
製、LC500)に、鉄粉:ポリエチレン=1:1の重
量比で加え、30mm径二軸押出機にて混練し、ブロワ付き
ネットベルトで冷却後、ペレタイザーを経て、直径7mm
の球状の脱酸素組成物配合樹脂組成物を作製した。脱酸
素組成物配合樹脂組成物は、ガスバリア性袋に入れて保
存した。
【0027】 低密度ポリエチレン(日本ポリケム(株)
製、LC500)を200℃の熱盤上にて溶融させ、前記
脱酸素配合樹脂組成物をその上に置き、溶融した樹脂で
覆って冷却し、直径8mmの球状の脱酸素性多層ペレット
を作製した。脱酸素性多層ペレットを構成する各層の厚
さは、低密度ポリエチレンからなる表面層が0.5mm、脱
酸素組成物配合樹脂組成物からなる内部層の直径が7mm
である。
【0028】 このようにして得られたペレットをペッ
トボトル用アルミ製キャップの裏面にホットプレスにて
溶融圧着して厚さ0.6mmの円盤状のパッキングとして貼
りつけ、脱酸素性パッキングを装着したキャップを得
た。脱酸素性パッキングを構成する各層の厚さは、低密
度ポリエチレンからなる2つの表面層が各0.1mm、脱酸
素組成物配合樹脂組成物からなる内部層が0.4mmであ
る。
【0029】 500cc容量のペットボトルに天然果汁オ
レンジジュースを、ヘッドスペースが10ccとなるように
充填し、前記のキャップで密栓した。該オレンジジュー
ス入りペットボトルを25℃下に多数保存し、一定期間ご
とにサンプリングして、ボトル内酸素濃度をガスクロマ
トグラフィーで測定すると共にオレンジジュースの外観
の観察および香りの状態を官能試験により調べた。ジュ
ースの外観、風味共に異常なく、保存状態は良好であっ
た。
【0030】実施例2実施例1で得られた脱酸素性多層
ペレットを20℃70%RHの室内に12時間放置後、実施例
1と同様にして脱酸素キャップを作製した。実施例1と
同様にして、天然果汁オレンジジュースを充填したペッ
トボトルを前記のキャップで密栓し、オレンジジュース
の外観の観察および風味の状態を官能試験により調べ
た。ジュースの外観、風味共に異常なく、保存状態は良
好であった。すなわち、本脱酸素性多層ペレットは優れ
た保存安定性を有する。
【0031】実施例3実施例1記載の低密度ポリエチレ
ンを直鎖状低密度ポリエチレン(三井化学(株)製、S
P2040)に代えた他は実施例1の記載と同様にして
作成した脱酸素組成物配合樹脂組成物、酸素透過性熱可
塑性重合物としてエチレン−プロピレン共重合体(三井
化学(株)製、P0680)、及び、ガスバリア性熱可
塑性樹脂としてMXD6ナイロン(三菱ガス化学(株)
製、#6001)をそれぞれ溶融混錬し、フィードブロ
ックを用いて、共押し出しによりストランドを得、ホッ
トカットにて直径9mmの碁石形の脱酸素性多層ペレット
を作製した。得られた脱酸素性多層ペレットは、ガスバ
リア性熱可塑性樹脂からなる中心層に、脱酸素組成物を
含む樹脂組成物からなる内部層、さらに透過性熱可塑性
重合物からなる表面層が順に被覆された構造を有してい
た。脱酸素性多層ペレットを構成する各層の厚さは、低
密度ポリエチレンからなる表面層が各0.3mm、脱酸素組
成物配合樹脂組成物からなる内部層が各1.7mm、ガスバ
リア性熱可塑性樹脂からなる中心層が5mmであった。
【0032】 得られた脱酸素性多層ペレットをペット
ボトル用樹脂キャップの裏面にホットプレスにて厚さ0.
7mmの円盤状パッキングとして貼りつけ、キャップ側か
ら、熱可塑性重合物層、脱酸素組成物含有層、ガスバリ
ア層、脱酸素組成物含有層、熱可塑性重合物層からなる
脱酸素性パッキングを装着した脱酸素性キャップを得
た。脱酸素性パッキングを構成する各層の厚さは、低密
度ポリエチレンからなる2つの表面層が各0.1mm、脱酸
素組成物配合樹脂組成物からなる2つの内部層が各0.2m
m、MXD6ナイロンからなる中心層が0.1mmである。実
施例1と同様にして、天然果汁オレンジジュースを充填
したペットボトルを前記のキャップで密栓し、オレンジ
ジュースの外観の観察および風味の状態を官能試験によ
り調べた。ジュースの外観、風味共に異常なく、保存状
態は良好であった。
【0033】比較例1 脱酸素成分を含有しない低密度ポリエチレン(日本ポリ
ケム(株)製、LC500)ペレットを金属キャップの裏
面に置き、実施例と同様に貼りつけてキャップを得た。
実施例1と同様にして、天然果汁オレンジジュースを充
填したペットボトルを前記のキャップで密栓し、オレン
ジジュースの外観の観察および風味の状態を官能試験に
より調べた。ジュースの外観上、変色があり、香りにも
変化があった。
【0034】比較例2シリカ蒸着ポリエチレンテレフタ
レートと直鎖状低密度ポリエチレンからなる積層シート
を円盤状に切り抜き、金属キャップの裏面にホットメル
ト接着剤によりに貼りつけてキャップを得た。
【0035】 500cc容量のペットボトルに天然果汁オ
レンジジュースを、ヘッドスペースが10ccとなるように
充填し、ヘッドスペースを窒素置換後、前記のキャップ
で密栓した。該オレンジジュース入りペットボトルを25
℃下に多数保存し、一定期間ごとにサンプリングして、
ボトル内酸素濃度をガスクロマトグラフィーで測定する
と共にオレンジジュースの外観の観察および香りの状態
を官能試験により調べた。ジュースは外観上の変色はな
かったが、香りに変化が生じていた。
【0036】
【表1】
【0037】実施例4 実施例1記載の低密度ポリエチレンを直鎖状低密度ポリ
エチレン(三井化学(株)製、SP2040)に代えた
他は実施例1の記載と同様にして作成した脱酸素組成物
配合樹脂組成物、及び、酸素透過性熱可塑性重合物とし
て活性炭が3重量%配合された直鎖状低密度ポリエチレ
ン(三井化学(株)製、SP2040)をそれぞれ溶融
混錬し、フィードブロックを用いて、共押し出しにより
ストランドを得、4倍に延伸した後、ホットカットにて
ラグビーボール形の脱酸素性多層ペレットを作製した。
得られた脱酸素性多層ペレットは、脱酸素組成物を含む
樹脂組成物からなる長径15mm短径10mmの多孔質の内部層
に、透過性熱可塑性重合物からなる厚さが0.05mmの表面
層が被覆された構造を有していた。
【0038】 この脱酸素性多層ペレット6個を脱酸素
材として、紙に有孔ポリエチレンをラミネートした通気
性包装材料からなる袋内に包装し、脱酸素材包装体を得
た。この脱酸素材包装体を炊飯米200g及び空気100mlと
ともにガスバリア性外包袋内に密封した。25℃で10日間
放置した後、外包袋内の酸素濃度を測定すると、0.10%
であった。炊飯米は良好に保存されていた。
【0039】
【発明の効果】本発明の脱酸素性多層ペレットは、大量
製造に適するものであり、優れた保存安定性を有する。
また、それ自体脱酸素材として使用できるほか、簡単に
脱酸素性パッキング、脱酸素シート又は脱酸素材等に成
形することができる。特に、本発明の脱酸素性多層ペレ
ットを用いて、これを加熱して蓋に押圧することによ
り、脱酸素性パッキングを装着した容器蓋が量産され
る。本発明の脱酸素性多層ペレットを用いて製造された
脱酸素性シート又は脱酸素材は、耐液性及び安全衛生性
に優れ、酸素吸収性能を有し、長期保存に対応可能な品
質保持効果を発揮するものである。
【0040】 本発明の脱酸素シート又は脱酸素容器部
材は、ジュース、ビール、酒、ワイン、その他液体飲
料、塩辛、佃煮、ジャム、マーマレード、鮭フレーク、
他の高水分食品をはじめとする各種食品、あるいは医薬
品等を収納した容器の蓋もしくは本体に使用して、又
は、脱酸素材として使用して、酸素により品質劣化し易
く、また、微生物が繁殖して腐敗や変質し易いこれらの
物品の品質保持に、長期に亘ってその優れた効果を発揮
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】脱酸素性多層ペレットの断面図(ガスバリア層
を含まない構成)
【図2】脱酸素性多層ペレットの断面図(ガスバリア層
を含む構成)
【図3】脱酸素性パッキングを装着した容器蓋の断面図
(ガスバリア層を含まない構成)
【符号の説明】
1 脱酸素組成物含有熱可塑性重合物からなる内部層 2 熱可塑性重合物からなる表面層 3 ガスバリア性樹脂からなる中心層 4 容器蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神宝 正文 東京都千代田区丸の内2丁目5番2号 三 菱瓦斯化学株式会社内 Fターム(参考) 3E067 AA03 AA05 AA11 AB01 AB26 AB81 AB97 BB14A BB15A BB16A BB22A BB25A CA04 EE25 EE30 EE32 GB13 GD02 3E084 AB01 AB02 AB05 AB10 BA01 CC08 JA04 KA01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脱酸素組成物を含んだ熱可塑性重合物を内
    部層とし、その全体が酸素透過性熱可塑性重合物からな
    る表面層により被覆された脱酸素性多層ペレット。
  2. 【請求項2】内部層の中にさらに、ガスバリア性熱可塑
    性樹脂からなる中心層を有する請求項1に記載のペレッ
    ト。
  3. 【請求項3】表面層が弾性を有する請求項1又は2に記
    載のペレット。
  4. 【請求項4】脱酸素組成物を含む樹脂組成物及び酸素透
    過性熱可塑性重合物をそれぞれ溶融混錬し、脱酸素組成
    物を含む熱可塑性重合物からなる内部層に酸素透過性熱
    可塑性重合物からなる表面層が被覆されたストランドを
    構成し、ホットカットする請求項1に記載のペレットの
    製造方法。
  5. 【請求項5】ガスバリア性樹脂、脱酸素組成物を含む樹
    脂組成物及び酸素透過性熱可塑性重合物をそれぞれ溶融
    混錬し、ガスバリア性樹脂からなる中心層から順に、脱
    酸素組成物を含む熱可塑性重合物からなる内部層、さら
    に酸素透過性熱可塑性重合物からなる表面層が順に被覆
    されたストランドを構成し、ホットカットする請求項2
    に記載のペレットの製造方法。
  6. 【請求項6】ストランドを構成した後、延伸することを
    特徴とする請求項4又は5に記載のペレットの製造方
    法。
  7. 【請求項7】請求項1又は2に記載のペレットを成形し
    て作製された脱酸素性パッキング。
  8. 【請求項8】請求項1又は2に記載のペレットを成形し
    て作製された脱酸素性シート。
  9. 【請求項9】請求項1又は2に記載のペレットを成形し
    て作製された脱酸素材。
  10. 【請求項10】請求項1又は2に記載のペレットを加熱
    し、押圧することを特徴とする脱酸素性パッキングの製
    造方法。
  11. 【請求項11】請求項1又は2に記載のペレットを加熱
    し、押圧することを特徴とする脱酸素性シートの製造方
    法。
  12. 【請求項12】請求項1又は2に記載のペレットを加熱
    し、押圧することを特徴とする脱酸素材の製造方法。
  13. 【請求項13】請求項7に記載の脱酸素性パッキングが
    装着された容器蓋。
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