JP2001137691A - 二酸化炭素固定化装置 - Google Patents

二酸化炭素固定化装置

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JP2001137691A
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hydrogen
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Shigeki Ono
成樹 尾野
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 熱効率が高く、構造の簡単、製造及びランニ
ングコストを低減する。 【解決手段】 メタン発酵槽で生成するメタン主成分の
ガス中の不純物を硫化水素分離部及び窒素分離部で除去
後、反応槽内に導入する。反応槽内に水素燃焼用触媒が
マット状に充填され、水素分離器からの水素ガスを触媒
上で燃焼させる。反応槽内にメタン分解・水素生成反応
用触媒、二酸化炭素固定化反応用触媒及び剥離剤を混合
した触媒が充填され、吸熱反応のメタン分解・水素生成
反応に必要な熱を触媒16上の水素燃焼で供給し、触媒
上でメタンが分解し水素が生成する。生成水素ガスと二
酸化炭素が触媒上で反応して二酸化炭素が固定化され
る。固定化反応に必要な熱も水素燃焼で供給される。発
熱反応である固定化反応の熱はメタン分解・水素生成反
応に利用される。生成炭素粉末は触媒に混合された剥離
剤で触媒から剥離され、邪魔板で飛散防止され、反応槽
より回収される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大気中又は工場等
の排煙中に含まれる二酸化炭素を他の物質に変換して回
収する二酸化炭素固定化装置、下水道処理、生ゴミ処
理、家畜廃棄物処理などの環境制御分野一般、カーボン
ブラック等の炭素化合物製造分野に関する。
【0002】
【従来の技術】工場、発電所、自動車等から大気中に排
出される二酸化炭素(CO)は地球温暖化の主たる原
因であることが知られており、近年、このCOの排出
量を削減することが地球環境の保護の大きな課題となっ
ている。これに対し、従来より工場等の排煙や大気中の
COを固定化し除去するためのシステムが種々提案さ
れている。
【0003】COを固定して再資源化する方法の一つ
に、例えば水素(H)雰囲気下でCOを還元し、微
粉状の炭素に変換する方法が考案されている。その変換
方式は、大気や排ガス中からCOを分離するCO
離装置、その分離されたCO を濃縮するCO濃縮装
置、COとHを触媒の存在下で反応させて微粉状炭
素を生成するCO/H反応装置などから構成されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記装置では、二酸化
炭素固定化に必要なHは外部から供給する必要があ
る。Hは主に水の電気分解により生成されるが、大き
な電力を消費するため、電力コストが高く運転コストが
大変高いものとなる。また、電力を得るためのもっとも
一般的な方法は火力発電であるが、火力発電では石油、
石炭、LNG等の化石燃料を燃焼して大量のCOガス
を排出するため、総合的なCOの削減効果は高くでき
ないというジレンマがある。この水素生成における高コ
スト問題を解決するため、有機廃棄物を嫌気性発酵する
ことによりメタンガス(CH)を安価に製造し、この
CHの分解によるHの入手方法が提案されている。
しかしながら、CHを分解しHを製造する場合、そ
の分解反応は(1)式で示されるように吸熱反応であ
り、Hを製造するためには常に熱を供給する必要があ
る。 CH→C+2H+90.1kJ/mol――――――(1) CO+2H→C+2HO−96.0kJ/mol――(2) また、二酸化炭素固定化反応は(2)式で示されるよう
に、発熱反応であるが、この反応は400℃以上の温度
で進行するため、反応を開始させるための初期過程にお
いては熱の供給が必要である。このため、メタン分解反
応が生じる反応槽および二酸化炭素固定化反応が生じる
反応槽へ外部から熱を供給しなければならない。この熱
は原料ガスとしてHもしくはCHを用い、これらを
燃焼させることにより供給されるが、原料ガスおよび熱
供給のための配管系統が複雑になり、装置製造コスト高
の一因になっている。さらに、外部でHまたはCH
を燃焼する場合、専用の燃焼器やコンプレッサなどが必
要になる。
【0005】有機廃棄物を嫌気性発酵することによりメ
タンガスを製造する場合、発生したCH中には窒素ガ
スと硫化水素ガスが多量に含まれている。これらのガス
はメタン分解・水素生成反応および二酸化炭素固定化反
応を阻害し、装置の稼働効率を低下させる原因となって
いる。また、硫化水素ガスは非常な悪臭を有しており、
装置周囲の環境を悪化させている。
【0006】COとHを触媒の存在下で反応させて
微粉状炭素を生成する二酸化炭素固定化のための反応槽
においては、固定化される炭素は触媒表面上にひげ状に
生成するため、生成した炭素微粉末を反応槽外に取り除
くためには、この触媒表面にひげ状についた炭素と触媒
とを一旦反応槽の外部に取り出し、炭素と触媒を分離し
た後、触媒を反応槽に戻す必要がある。この操作は非常
に煩雑であるとともに、高価な炭素・触媒分離器を必要
とし、装置製造コストおよびランニングコスト高の原因
となっている。
【0007】メタン分解・水素生成反応と二酸化炭素固
定化反応は別々の二つの反応槽で行われているが、メタ
ン分解・水素生成反応は(1)式で示されるように吸熱
反応であり、一方、二酸化炭素固定化反応は(2)式で
示されるように発熱反応である。従来の二酸化炭素固定
化装置ではメタン分解・水素生成用の反応槽には熱を供
給しなければならず、二酸化炭素固定化用の反応槽では
反応により得られる熱を有効利用するための熱交換機が
設けられている。従って、二つの反応槽に必要な配管系
統が複雑になり、装置製造コスト上昇の原因となってい
る。さらに、これらの反応を分離して行うことは熱効率
の点から考えると明らかに不利である。
【0008】そこで、本発明は、従来の技術の有する上
記問題点に鑑みてなされたものであって、熱効率が高
く、構造の簡単な、製造コストおよびランニングコスト
を低減できる二酸化炭素固定化装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明における二酸化炭素固定化装置は、有機廃棄物
を嫌気性発酵することによりメタンガスを生成する発酵
手段と、該メタンガスを分解して水素を取り出す水素生
成手段と、該水素ガスと二酸化炭素ガスとの化学反応に
より固体炭素を生成する二酸化炭素固定手段と、を有す
る二酸化炭素固定化装置であって、二酸化炭素固定化反
応が生じる反応槽内に二酸化炭素固定化用触媒と水素燃
焼用触媒を充填したものである。二酸化炭素固定化反応
を開始させるためには、反応槽内を400℃以上に加熱
しなければならず、反応槽に熱を供給する必要がある
が、本発明においては、水素の一部を反応槽内に充填し
た水素燃焼用触媒上で燃焼させることにより、二酸化炭
素固定化反応開始に必要な熱を発生させ、反応槽外部か
らの熱の供給を不要とすることができる。これにより、
熱供給のための燃焼器、コンプレッサーやこれらに伴う
配管が不要となり、装置の簡素化が可能となる。
【0010】さらに、有機廃棄物を嫌気性発酵すること
によりメタンガスを製造する際にメタンガス中に含まれ
る窒素および硫化水素ガスを、二酸化炭素固定化反応が
生じる反応槽の前段で分離する手段を設けたものであ
る。メタンガスが反応槽に導入される前に窒素および硫
化水素ガスを分離しておくことにより、反応槽内での二
酸化炭素固定化反応を阻害する要因をあらかじめ取り除
くことができ、装置全体の稼働効率を上昇させることが
可能となる。
【0011】また、二酸化炭素固定化のための反応槽
に、二酸化炭素固定化用触媒の表面に生成する固体状炭
素を分離できる剥離剤を、二酸化炭素固定化用触媒と混
合して充填したものである。剥離剤を混合しておくこと
により、生成した炭素微粉末を反応槽外に取り除くため
の高価な炭素/触媒分離器を必要とせず、装置製造コス
トを削減することができる。さらに、炭素と触媒とを一
旦反応槽の外部に取り出し、炭素と触媒を分離した後、
触媒を反応槽に戻すという煩雑な操作も不要となり、ラ
ンニングコストの低減を可能とする。
【0012】さらに、メタン分解・水素生成用触媒と二
酸化炭素固定化用触媒を一つの反応槽内に充填したもの
である。これら2種類の触媒を適当量混合し、吸熱反応
であるメタン分解・水素生成反応と、発熱反応である二
酸化炭素固定化反応とを一つの反応槽内で行わせること
で、メタン分解・水素生成反応に必要な熱量を二酸化炭
素固定化反応で発生する熱量で供給可能となる。これに
より反応槽が一つになり、反応槽に必要であった熱供
給、熱回収のための配管系が不要となり、装置製造コス
トを削減することができる。また、装置の保守、点検が
非常に容易となる。さらに、二酸化炭素固定化反応で発
生する熱をほぼ100%有効利用することが可能にな
り、ランニングコストの低減がはかれる。
【0013】本発明の二酸化炭素固定化装置は上記のよ
うに構成されており、配管系統および反応槽の簡素化、
反応熱の有効利用等が可能となり、装置の製造コストお
よびランニングコストを低減することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のメタン発酵を利
用した二酸化炭素固定化装置の一実施例を示している。
【0015】本実施例の二酸化炭素固定化装置は、生ゴ
ミなどの有機廃棄物を嫌気性発酵槽で細菌によって分解
しCHを発生させるメタン発酵槽2、硫化水素分離部
4、窒素分離部6、水素発生および二酸化炭素固定化反
応が起こる反応槽8、熱交換器18、凝縮器20、水素
分離器22および燃料電池24を備えている。反応槽8
内部には邪魔板10、メタン分解・水素生成反応のため
の触媒と二酸化炭素固定化反応のための触媒および剥離
剤が混合された触媒12、焼結板14および水素燃焼用
の触媒16が配置されている。
【0016】有機廃棄物をメタン細菌などの細菌と共に
メタン発酵槽2に導入し、有機廃棄物の嫌気性発酵によ
って、CHやCOを含むガスを生じさせる。その発
生ガス中には、主生成物であるCHの他に窒素ガス、
硫化水素ガスが含まれており、まずこの発生ガスは硫化
水素分離部4に送られる。硫化水素分離部は内部に酸化
亜鉛(ZnO)が充填されており、(3)式で示される
反応により硫化水素を吸着することにより発生ガス中の
硫化水素を除去する。 HS+ZnO→ZnS+HO――――――(3) さらに、硫化水素を除去された発生ガスは窒素分離部6
へ送られる。窒素分離部6内部にはゼオライトが充填さ
れており、ゼオライトの分子篩い作用により、二酸化炭
素、メタン、窒素の混合ガスから窒素を分離する。ここ
で、窒素ガス分離に使用可能なゼオライトとしては、C
a−、Ba−モルデナイト等がある。
【0017】メタン発酵槽2で発生したガスは硫化水素
分離部4および窒素分離部6で硫化水素ガスおよび窒素
ガスを取り除かれた後、反応槽8下部に導入される。反
応槽8には固定化されるCOおよび水素分離器22か
ら供給されるHも下部から導入される。導入されたC
は触媒12により分解され水素を生成する。この分
解反応は(1)式で示したように吸熱反応であり、熱を
供給する必要がある。本発明ではこの熱を、水素分離器
22から供給されるHを触媒16上で燃焼させること
によって得るものである。触媒16としては、例えばA
を担体とするPt、Auなどを用いることがで
き、反応槽8内にマット状に充填される。水素の燃焼反
応は(4)式で表される。 H+1/2O→HO−285kJ/mol―――――(4) この水素の燃焼により反応槽8全体の温度を上昇させる
ことができ、メタン分解・水素生成反応を進行させるこ
とができる。ここで得られたHを用いて、(2)式で
示される二酸化炭素固定化反応が触媒12上で進行する
が、この二酸化炭素固定化反応は400℃以上で進行す
るものであり、反応を開始させるためには触媒12を4
00℃以上に加熱しなければならない。本発明ではこの
加熱に必要な熱も、触媒16上での水素の燃焼反応から
得るものであり、反応槽8には反応槽外部から熱を供給
する必要がない。触媒12としては、例えばSiO
Al を担体とするNi、Coなどを用いることが
でき、通気性を有する焼結板上に層状に配置されてい
る。
【0018】メタン分解・水素生成反応および二酸化炭
素固定化反応で生成した炭素粉末は触媒12中に混合さ
れている剥離剤により触媒12から剥離されるが、この
遊離した炭素粉末は飛散しやすく、反応槽8の後段へと
運ばれ、パイプの目詰まり等のトラブルの原因となる。
本発明ではこのようなトラブルを防止するため、反応槽
8内に邪魔板10を設置している。邪魔板10により遊
離した炭素粉末は反応槽8の外部へ飛散することはな
く、すべて回収される。また、触媒12中に剥離剤を混
合した結果、生成した炭素粉末を触媒から分離するため
の炭素・触媒分離器を必要とせず、反応器8内から容易
に炭素粉末を回収することができる。
【0019】反応槽8で生成した混合ガスは熱交換器1
8を通り、凝縮器20に導入される。熱交換器18にお
いて高温の混合ガスは降温され、この際に混合ガスから
得られる熱は熱交換器18に蓄えられる。混合ガス中の
水蒸気は凝縮器20で水となり、系外へ排出される。水
蒸気を取り除かれた混合ガスはさらに水素分離器22に
導入される。水素分離器22において、混合ガス中に含
まれる水素が分離精製され、この水素ガスは一部は燃料
電池24に導入され電力として蓄えられ、一部は水素燃
焼用の水素として反応槽8に導入される。水素分離器2
2には、水素分子を選択的に透過させる透過膜を利用す
る、あるいは水素分子を選択的に吸着する吸着剤を利用
する等の、周知の種々の方法を用いることができる。残
りの排ガスである未反応の二酸化炭素およびメタンは熱
交換器18へと運ばれ、熱交換器18で蓄えられた熱に
より昇温された後、再び反応槽8に循環される。
【0020】二酸化炭素固定化反応は発熱反応であり、
一旦反応が開始すれば熱の供給は必要でなく、逆に生成
する熱をメタン分解・水素生成反応に利用することがで
きる。触媒12に混合されるメタン分解・水素生成反応
用触媒と二酸化炭素固定化反応用触媒の混合量を適当に
調整し、さらに反応槽8に供給される水素ガスの量を調
整することで触媒16上において水素ガスの燃焼により
発生する熱量を適当に調節することにより、メタン分解
・水素生成反応に必要な熱を、反応槽8外部より供給す
ること無しに、過不足無く発生させることが可能にな
り、理想的な熱効率が実現でき、ランニングコストの低
減が可能になる。
【0021】反応槽8から排出される反応ガスを熱交換
器18、凝縮器20および水素分離器28に送った後、
再び反応槽8に循環させることにより、混合ガス中のC
をすべて炭素と水に変換でき、外部に一切のCO
を排出しないことが可能となる。
【0022】反応槽8で生成し分離された炭素は工業用
カーボンブラックとして使用することができ、廃棄物を
有用物質に変換することが可能であり、資源の節約に貢
献することができる。
【0023】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求範
囲に記載された本発明の要旨の範囲内で種々の変更を行
うことができる。例えば、硫化水素分離部4で使用され
る充填剤としては、酸化亜鉛の他にも常温で硫化水素ガ
スと反応して硫化物を生成する化合物であれば良く、酸
化鉛、酸化カドミウム等を用いることができる。さら
に、窒素分離部6で使用される充填剤としては、ゼオラ
イトの他にも適当なサイズの細孔を有し分子篩い作用を
示す材料であれば良く、多孔質シリカ等を用いることが
できる。また、触媒12に混合される二酸化炭素固定化
反応用触媒としてNi−SiOを用いることにより、
カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー、フラ
ーレン等の付加価値の高い炭素化合物を生成することを
ができる。上記触媒には第3成分としてPt、La、C
e、K等を添加してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る二酸
化炭素固定化装置は次のような効果を有している。 (1)二酸化炭素固定化反応が生じる反応槽内に二酸化
炭素固定化用触媒と水素燃焼用触媒を充填することによ
り、二酸化炭素固定化反応開始に必要な熱を水素燃焼用
触媒上で水素ガスを燃焼させることにより発生させ、反
応槽外部からの熱の供給を不要とすることができ、装置
の簡素化が可能となる。 (2)有機廃棄物を嫌気性発酵することによりメタンガ
スを製造する際にメタンガス中に含まれる窒素および硫
化水素ガスを反応槽の前段で分離する手段を有すること
により、反応槽内での二酸化炭素固定化反応を阻害する
要因を取り除くことができ、装置全体の稼働効率を上昇
させることが可能となる。 (3)反応槽に、二酸化炭素固定化用触媒の表面に生成
する固体状炭素を分離できる剥離剤を、二酸化炭素固定
化用触媒と混合して充填することにより、炭素/触媒分
離器を必要とせず、装置製造コストを削減することがで
きる。 (4)反応槽内に邪魔板を設置することにより、生成す
る炭素粉末の飛散を防止することができ、炭素粉末の回
収を容易にする。 (5)メタン分解・水素生成用触媒と二酸化炭素固定化
用触媒を一つの反応槽内に充填することにより、二酸化
炭素固定化反応で発生する熱を有効利用することが可能
になり、ランニングコストの低減がはかれる。さらに、
反応槽が一つになり、反応槽に必要であった熱供給、熱
回収のための配管系が不要となり、装置製造コストを削
減することができる。 (6)有用な炭素化合物を副製品として得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二酸化炭素固定化装置の実施例の全体
構成図である。
【符号の説明】
2---メタン発酵槽 4---硫化水素分離部 6---窒素分離部 8---反応槽 10---邪魔板 12、16---触媒 14---焼結板 18---熱交換器 20---凝縮器 22---水素分離器 24---燃料電池
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D004 AA02 AA03 AB05 CA18 CA34 CC09 4D059 AA01 AA07 BA12 BA15 CA14 CC10 DA37 4G046 CA02 CB02 CC08 CC09 JA01 4G075 AA04 BA06 BD04 BD12 CA02 CA54 DA01 EB01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機廃棄物を嫌気性発酵することにより
    メタンガスを生成する発酵手段と、該メタンガスを分解
    して水素を取り出す水素生成手段と、該水素ガスと二酸
    化炭素ガスとの化学反応により固体炭素を生成する二酸
    化炭素固定手段と、を有する二酸化炭素固定化装置にお
    いて、二酸化炭素固定化反応が生じる反応槽内に二酸化
    炭素固定化用触媒と水素燃焼用触媒を充填したことを特
    徴とする二酸化炭素固定化装置。
  2. 【請求項2】 前記反応槽に、二酸化炭素固定化用触媒
    と生成する固体状炭素とを分離する剥離剤を充填したこ
    とを特徴とする請求項1記載の二酸化炭素固定化装置。
  3. 【請求項3】 有機廃棄物を嫌気性発酵することにより
    メタンガスを生成する発酵手段と、該メタンガスを分解
    して水素を取り出す水素生成手段と、該水素ガスと二酸
    化炭素ガスとの化学反応により固体炭素を生成する二酸
    化炭素固定手段と、を有する二酸化炭素固定化装置にお
    いて、該メタンガス中に含有される窒素ガスおよび硫化
    水素ガスを分離する手段を有することを特徴とする二酸
    化炭素固定化装置。
  4. 【請求項4】 有機廃棄物を嫌気性発酵することにより
    メタンガスを生成する発酵手段と、該メタンガスを分解
    して水素を取り出す水素生成手段と、該水素ガスと二酸
    化炭素ガスとの化学反応により固体炭素を生成する二酸
    化炭素固定手段と、を有する二酸化炭素固定化装置にお
    いて、二酸化炭素固定化反応が生じる反応槽内にメタン
    分解・水素生成用触媒と二酸化炭素固定化用触媒を充填
    したことを特徴とする二酸化炭素固定化装置。
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