JP2001137643A - ガス分解装置 - Google Patents

ガス分解装置

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JP2001137643A
JP2001137643A JP32047199A JP32047199A JP2001137643A JP 2001137643 A JP2001137643 A JP 2001137643A JP 32047199 A JP32047199 A JP 32047199A JP 32047199 A JP32047199 A JP 32047199A JP 2001137643 A JP2001137643 A JP 2001137643A
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reactor
dielectric
atmospheric pressure
electrodes
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JP32047199A
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Toshimoto Nishiguchi
敏司 西口
Ikuo Nakajima
生朗 中嶋
Hiromi Aoyanagi
広美 青柳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大気圧プラズマによる放電を利用し、大気圧
下で安定した均一なグロー放電を発生させることによ
り、有機化合物成分を含むガスを連続的に高効率で分解
処理することができるガス分解装置を提供する。 【解決手段】 リアクター1内に配設された相対向する
反応管電極5と接地電極6間にガスが流れることが可能
な空隙を有する無機誘電体2を充填し、有機化合物を含
むガスをパイプ7からリアクター1内の無機誘電体2中
に導入するとともに、両電極5、6間に交流電界を印加
して電位差を設け、大気圧下でグロー放電プラズマを発
生させる。この大気圧プラズマによる放電を利用し、反
応器電極間に充填された誘電体を最適な材質および形態
とすることで、放電の安定性と高い処理効率を得ること
ができ、ガス中の有機化合物を効率良く分解処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機化合物を含む
気体、特に揮発性有機物質を含む気体を分解処理するた
めのガス分解装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、有機化合物の分解方法として、
熱、光、生物、化学反応、触媒利用などの方法が知られ
ており、また、これらの方法を利用した装置が数多くて
提案されている。例えば、熱分解の最も身近かな例は焼
却であり、排ガス処理、廃液処理等に利用されている。
また、光反応では紫外線による分解法、生物分解では廃
水に対する活性汚泥法などが知られている。
【0003】しかし、上記のような熱、光、生物、化学
反応、触媒利用などの方法はいずれも分解効率、装置規
模、ランニングコストなどの点で全てのプロセスで満足
されるものではない。特に、分解対象物質が、低濃度成
分のガスを連続して小規模装置で処理する必要がある場
合、上記のような処理方法ではいずれも満足されるもの
ではない。
【0004】また、有機化合物を効率よく分解する方法
として、プラズマによる方法が提案されている。例え
ば、特開平3−90172号や特開平7−24081号
では、プラズマによるハロゲン化合物の分解が提案され
ている。この方法によれば、低濃度ガスに対しても分解
を実施することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プラズマを利用した分解方法では、高温プラズマを利用
したり、あるいは減圧状態にあるガスを高周波などによ
りプラズマ化したものを利用するものであるために装置
が大規模であったり、連続した処理には適していない等
の問題を有している。
【0006】そこで、このような問題点を解決するため
には、常圧かつ低温で放電を発生させて、有機化合物の
分解を実施する方法が必要であり、このような常圧下で
放電を発生させる方法もこれまでに数多く開発されてお
り、その方法は、無声放電、沿面放電、パルスコロナ放
電等に大別できる。
【0007】無声放電は、オゾン発生器として知られて
いるが、電極間距離が数mm程度と非常に狭く大容量の
ガスで安定放電を得るためには反応器を数多く用意する
必要がある。また、沿面放電は、セラミックス等の無機
物表面と内部に電極を形成し、交流電界を印加するとセ
ラミックス表面に放電が発生するもので、極めて部分的
な放電状態となる。パルスコロナ放電は、電極の立上が
り時間が10〜50nsと速く、半値幅50〜500n
sの極短パルス高電圧を印加するとストリーマーコロナ
が電極空間に発生するが、電源や電極等が高価である。
また、電極の工夫により大気圧下で安定したグロー放電
を得る方法も提案されているが、ヘリウムあるいはアル
ゴンといった高価なガスを必要としたり、安定放電部分
が極端に狭いなどの欠点を有している。
【0008】すなわち、上記のような方法は、いずれも
高い処理効率を得ることが難しく、連続した処理を簡易
な装置で実施するには適していない。
【0009】そこで、本発明は、上述の従来技術の有す
る未解決の問題点に鑑みてなされたものであって、大気
圧プラズマによる放電を利用し、大気圧下で安定した均
一なグロー放電を発生させることにより、有機化合物成
分を含むガスを連続的に高効率で分解処理することがで
きるガス分解装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のガス分解装置は、相対向する2つの電極に
よって構成される反応電極を有する反応装置を備え、前
記両電極間にガスが流れることが可能な空隙を有する誘
電体を充填し、両電極間に電位差を印加することにより
発生するグロー放電により、前記両電極間に導入される
有機化合物を含むガスの分解処理を行なうことを特徴と
する。
【0011】本発明のガス分解装置において、前記誘電
体は、Bax Sr(1-x) TiO3 (但し、xは、0≦x
≦1)で表される物質であることが好ましい。
【0012】本発明のガス分解装置において、前記誘電
体は、粒状、網目状構造、格子状構造、あるいはスポン
ジ体に形成されていることが好ましい。
【0013】
【作用】本発明によれば、相対向する両電極間にガスが
流れることが可能な空隙を有する誘電体を充填し、両電
極間に電位差を印加することにより、大気圧下で安定し
た均一なグロー放電をきわめて小さい印加電圧で発生さ
せることができ、大気圧プラズマを得ることができ、こ
の大気圧プラズマによる放電を利用して、両電極間に導
入されるガス中の有機化合物、特に揮発性有機物質を連
続的にかつ高効率で分解処理を行なうことができる。
【0014】なお、大気圧プラズマ法とは、大気圧下で
安定して均一なグロー放電をきわめて小さい印加電力で
発生することで、反応効率が高く、発熱等のエネルギー
ロスの少ないエネルギー効率に優れた方法をいう。
【0015】また、相対向する両電極間に充填される誘
電体は、粒状、網目状、格子状あるいはスポンジ体のよ
うに誘電体内をガスが流れる空隙を有する構造とするこ
とにより、誘電体の小さい空隙での放電が可能となり、
極めて小さい印加電力で均一なグロー放電を発生させる
ことができ、また、誘電体として、Bax Sr(1-x)
iO3 (但し、xは、0≦x≦1)で表される物質が適
している。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0017】図1は、本発明に係るガス分解装置を示す
概略構成図であり、図2は、本発明に係るガス分解装置
におけるリアクターの詳細な構造を粒状誘電体を使用し
た例で示す断面図であり、図3の(a)および(b)
は、同じくリアクターの詳細な構造を網目状誘電体を使
用した例で示す断面図である。
【0018】図1に図示する本発明のガス分解装置は、
リアクター1とリアクター1の電極対間に電圧を印加す
る交流電源3と電流計4を備え、リアクター1の電極対
間に交流電界を印加することができるように構成されて
いる。
【0019】リアクター1は、図2に示すように、円筒
状の反応管電極5、反応管電極5に対向するように中心
部に配置された断面円形状の接地電極6、リアクター1
内の両電極5、6の間にガスを導入し排出するためのパ
イプ7(7a、7b)、アウターフランジ8(8a、8
b)およびインナーフランジ9(9a、9b)とで構成
され、相対向する反応管電極5と接地電極6の間に粒状
の無機誘電体2がガスが流れることができる状態で充填
されている。
【0020】リアクター1の蓋の役割を果たすアウター
フランジ8(8a、8b)は、円筒状の反応管電極5の
両端部に、ガスの漏れがないように密着状態で、それぞ
れ取り付けられ、また、その中心部にはパイプ7(7
a、7b)がガス漏れのない状態で挿通されている。両
アウターフランジ8(8a、8b)からそれぞれ内方へ
やや離間して配置されたインナーフランジ9(9a、9
b)は、アウターフランジ8(8a、8b)との間に空
間部を形成するとともに、無機誘電体2を密閉するため
の蓋の役割を果たすものであり、その中心部には接地電
極6に接続されるパイプ7(7a、7b)が挿通されて
いる。また、インナーフランジ9(9a、9b)にはガ
スが通過できるように複数のガス通過穴11(11a、
11b)が設けられている。これらのアウターフランジ
8とインナーフランジ9は、絶縁体で形成され、その材
料としては、ナイロン、塩ビ、ポリテトラフルオロエチ
レン、ポリエチレン、PET、ポリイミド、ポリサルフ
ォン、エポキシ樹脂等の有機物や、ガラス、セラミック
ス等の無機物などを用いることができる。
【0021】接地電極6の両端部には、リアクター1の
内部にガスを導入しそして排出するためのパイプ7(7
a、7b)が溶接などにより接続されており、パイプ7
a、7bには、リアクター1内の両フランジ8、9の間
の空間部に対応する部位に複数のパイプガス通過穴10
(10a、10b)がそれぞれ設けられており、一方の
パイプ7aを介して導入されるガスを、パイプガス通過
穴10aから両フランジ8a、9a間の空間部に流れ、
さらにインナーフランジ9aに設けられた複数のガス通
過穴11aを経てリアクター1内部に供給し、そして、
他方側のインナーフランジ9bの複数のガス通過穴11
bを経て両フランジ8b、9b間の空間部およびパイプ
ガス通過穴10bbを介して他方側のパイプ7bから排
出するように構成されている。
【0022】相対向する反応管電極5と接地電極6は導
電体で形成され、材料としては、SUS、銅、真鍮、
鉄、アルミニウム、タングステン、ニッケル等が挙げら
れる。そして、接地電極6に接続するパイプ7(7a、
7b)を導電体で形成することにより、パイプ7と接地
電極6が導通している状態とし、このパイプ7を利用し
て接地電極6をアースすることが可能となる。このよう
に相対向する反応管電極5と接地電極6に対して交流電
源3によりガス存在下で交流電界を印加することによ
り、大気圧下でグロー放電プラズマを発生させ、このプ
ラズマにより排ガス処理等を行なうことができる。な
お、相対向する電極5、6の接続は逆でもよく、すなわ
ち、円筒状の電極5を接地電極とし、他方の中心部の電
極6を反応管電極とすることも可能であり、ここで必要
なことは二つの電極間に電圧差が存在し、それによりプ
ラズマが発生することである。
【0023】本発明において特に重要な要素である無機
誘電体2は、リアクター1内の相対向する反応管電極5
と接地電極6の間に充填されており、無機誘電体2の形
状は、粒状(図2)、あるいは網目状(図3)や格子
状、あるいはスポンジ体のように内部に空隙を有し、そ
の空隙を通ってガスが透過できかつ誘電体間の空隙で放
電が発生することができる構造を有するものである。ま
た、無機誘電体2は、高誘電体であり、特に、誘電率が
1000以上のものが望ましいため、その材質として
は、Bax Sr(1-x) TiO3 (但し、xは、0≦x≦
1)で表される物質が特に適している。以上述べた無機
誘電体2に求められる形状および誘電率についてさらに
言い換えれば、誘電体を充填した両電極間にガスを導入
した際にその誘電体の空隙部分を通ってガスが流れ、そ
して、電極間に適当な電位差を設けたときにプラズマの
発生に適した範囲の電流が流れるように設定することが
重要である。
【0024】誘電体の形状についてさらに詳細に説明す
ると、図2に示すような粒状(ペレット)の場合は、そ
の最適形状は用途により異なるが、通常ガス処理の場合
は、サイズは0.1mm〜数10mm程度であることが
望ましい。形状は、球状、ペレット状、角状、不定形状
のいずれでもよく、特に限定されるものではない。
【0025】また、図3の(a)および(b)に示すよ
うな網目状に形成した誘電体を用いることもできる。図
3において、12は網目状誘電体であり、その断面形状
は内外の両電極5、6にそれぞれ接触するような外径と
内径を有する大きさとし、これをリアクター1の内部に
ガスの流れ方向に複数重ねて充填する。網目の形状は、
図3に図示する形状に限定されるものではなく、多角
形、円、不定形状等いずれでもよく、特に限定されるも
のではない。また、網目の大きさについては、大きさに
より分解効率が異なってくるため用途により適宜選択す
る必要があるが、特に制限はない。さらに、例えばセラ
ミックスなどの他の材料で網目状構造に形成し、その表
面に無機誘電体をコーティングしたものを用いることも
できる。
【0026】また、放電に必要な交流周波数は、数Hz
からMHzオーダーの高周波数の範囲で使用でき、特
に、50〜60Hzの商用周波数で使用可能である。
【0027】次に、本発明のガス分解装置におけるプラ
ズマの発生およびガスの分解処理について、特に図1お
よび図2を用いて説明する。
【0028】図2に示すようにリアクター1の反応管電
極5と接地電極6の間に粒状の無機誘電体2をガスが粒
状無機誘電体の空隙部を流れることができる状態で充填
し、有機化合物を含む気体をパイプ7aからパイプガス
通過穴10aおよびインナーフランジ9aのガス通過穴
11aを介して両電極5、6間に導入する。そして、交
流電源3により両電極5、6間に交流電界を印加して電
位差を設けて、大気圧下でのグロー放電を発生させる。
このとき、リアクター1内には粒状の無機誘電体2が充
填されているので、無機誘電体2はその内部間で分極が
起こり、nsオーダーのパルス状マイクロディスチャー
ジが発生すると考えられる。このマイクロディスチャー
ジによりガスがプラズマ化する。この無機誘電体2の空
隙が非常に小さいため、酸素や窒素などの放電開始電圧
の大きいガスであっても、極めて小さい印加電力で均一
なグロー放電を発生させることが可能であり、大気圧下
でプラズマを発生させることができる。
【0029】そして、リアクター1内で分解処理された
ガスは、他方のインナーフランジ9bのガス通過穴11
bおよびパイプガス通過穴10bを介して他方のパイプ
7bから排出される。
【0030】以上のように、大気圧プラズマによる放電
を利用し、反応器電極間に充填された誘電体を最適な材
質および形態とすることで、放電の安定性と高い処理効
率を得ることができ、ガスに含まれる揮発性有機物質等
の有機化合物を連続的に高効率的に分解処理することが
できる。
【0031】以下に、本発明の具体的な実施例を効果と
ともに説明するが、本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。
【0032】(実施例1)図1および図2に図示するガ
ス分解装置において、電極5および6をSUS製とし、
反応管電極5を内径80mmφ、長さ300mmの円筒
形状とし、接地電極6を芯部分で外径40mmφの形状
とし、無機誘電体2として、誘電率5000で2mmφ
のチタン酸バリウム(BaTiO3 )ペレットを約20
0gを対向する両電極5、6間に充填した。そして、反
応管電極5と接地電極6の間に50Hz、4KVの電圧
を印加し、乾燥空気を500ml/分の流量で流通させ
てプラズマを発生させたところ、電流は50mA流れ
た。
【0033】その状態において、処理ガスとしてメタノ
ールを300mg/l含有した空気をプラズマ空間に5
l/分の流量で流通させ、そして、排出されるガスの種
類および濃度をガスクロマトグラフ質量分析計で測定し
たところ、メタノール濃度は5mg/lであり、酸素、
窒素、二酸化炭素がそれぞれ検出された。
【0034】(実施例2)処理ガスとして、ジクロロメ
タンを500mg/l含有した空気をプラズマ空間に1
l/分の流量で流通させ、その他の構造や条件は実施例
1と同様に設定して同様に分解を実施した。そして、排
出されるガスの種類および濃度をガスクロマトグラフ質
量分析計で測定したところ、ジクロロメタンは検出され
ず、塩化水素、酸素、窒素、二酸化炭素がそれぞれ検出
された。
【0035】(実施例3)処理ガスとして、テトラクロ
ロエチレンを50mg/l含有した空気をプラズマ空間
に1l/分の流量で流通させ、その他の条件は実施例1
と同様に設定して同様に分解を実施した。そして、排出
されるガスの種類および濃度をガスクロマトグラフ質量
分析計で測定したところ、テトラクロロエチレンは検出
されず、塩化水素、酸素、窒素、二酸化炭素がそれぞれ
検出された。
【0036】(実施例4)ガス分解装置において、両電
極間に充填する誘電体を図3に図示するような網目構造
のものを用い、その他の構造や条件は、実施例1のもの
と同様とする。誘電体は、図3に図示するように、穴径
1〜3mmの網目構造を有するセラミックスにチタン酸
バリウム(BaTiO3 )を有機バインダーを用いてコ
ーティングしたものを用い、その断面形状は両電極に接
触するような外径と内径を有する大きさとし、これをリ
アクター内部にガスの流れ方向に複数重ねて充填した。
【0037】実施例1と同様に分解を実施し、排出され
るガスの種類および濃度をガスクロマトグラフ質量分析
計で測定したところ、メタノール濃度は検出されず、酸
素、窒素、二酸化炭素がそれぞれ検出された。
【0038】(実施例5)誘電体として2mmφのチタ
ン酸ストロンチウム(SrTiO3 )ペレットを用い、
その他の構造や条件は実施例1と同様に設定して同様に
分解を実施した。そして、排出されるガスの種類および
濃度をガスクロマトグラフ質量分析計で測定したとこ
ろ、メタノール濃度は7mg/lであり、酸素、窒素、
二酸化炭素がそれぞれ検出された。
【0039】(比較例1)誘電体としてのチタン酸バリ
ウムの代わりにポリテトラフルオロエチレンを使用し、
その他の構造や条件は実施例1と同様に設定して同様に
分解を実施した。そして、排出されるガスの種類および
濃度をガスクロマトグラフ質量分析計で測定したとこ
ろ、メタノール濃度は300mg/lのままであり、ガ
スの分解処理を行なうことができなかった。
【0040】(比較例2)誘電体としてのチタン酸バリ
ウムの代わりに酸化アルミニウムを使用し、その他の構
造や条件は実施例1と同様に設定して同様に分解を実施
した。そして、排出されるガスの種類および濃度をガス
クロマトグラフ質量分析計で測定したところ、メタノー
ル濃度は300mg/lのままであり、ガスの分解処理
を行なうことができなかった。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
安定した大気圧プラズマを得ることができ、有機化合物
成分を含むガスに対し大気圧プラズマにより高効率で連
続的に分解処理を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガス分解装置を示す概略構成図で
ある。
【図2】本発明に係るガス分解装置におけるリアクター
の詳細な構造を示し、粒状無機誘電体を使用した例を示
す断面図である。
【図3】(a)は本発明に係るガス分解装置におけるリ
アクターの詳細な構造を示し、網目状誘電体を使用した
例を示す断面図であり、(b)は(a)におけるA−A
面に沿った縦断面図である。
【符号の説明】
1 リアクター 2 (粒状)無機誘電体 3 交流電源 4 電流計 5 反応管電極 6 接地電極 7(7a、7b) パイプ 8(8a、8b) アウターフランジ 9(9a、9b) インナーフランジ 10(10a、10b) パイプガス通過穴 11(11a、11b) ガス通過穴 12 網目状誘電体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青柳 広美 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 4D002 AA21 AA40 BA07 DA04 DA11 DA25 4G075 AA03 AA37 BA05 CA16 EB21 EC21 EE15 FA14 FB02 FB04 FB06 FB12 FC11 FC15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向する2つの電極によって構成され
    る反応電極を有する反応装置を備え、前記両電極間にガ
    スが流れることが可能な空隙を有する誘電体を充填し、
    両電極間に電位差を印加することにより発生するグロー
    放電により、前記両電極間に導入される有機化合物を含
    むガスの分解処理を行なうことを特徴とするガス分解装
    置。
  2. 【請求項2】 前記誘電体は、Bax Sr(1-x) TiO
    3 (但し、xは、0≦x≦1)で表される物質であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のガス分解装置。
  3. 【請求項3】 前記誘電体は、粒状、網目状構造、格子
    状構造、あるいはスポンジ体に形成されていることを特
    徴とする請求項1または2記載のガス分解装置。
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