JP2001136416A - 信号処理装置及び方法 - Google Patents

信号処理装置及び方法

Info

Publication number
JP2001136416A
JP2001136416A JP2000195068A JP2000195068A JP2001136416A JP 2001136416 A JP2001136416 A JP 2001136416A JP 2000195068 A JP2000195068 A JP 2000195068A JP 2000195068 A JP2000195068 A JP 2000195068A JP 2001136416 A JP2001136416 A JP 2001136416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noise level
signal
motion vector
detected
video signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000195068A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyoko Fukuda
京子 福田
Hiroshi Kobayashi
博 小林
Masami Tomita
真巳 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000195068A priority Critical patent/JP2001136416A/ja
Publication of JP2001136416A publication Critical patent/JP2001136416A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Picture Signal Circuits (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像信号からノイズを低減する際に、ノイズ
レベルに応じた最適のノイズ低減効果が得られるように
する。 【解決手段】 入力映像信号から動きベクトルを検出す
る動きベクトル検出回路308と、入力映像信号に対す
る上記動きベクトルに基づく動き補正制御信号を発生す
るメモリコントローラ306と、動きベクトル検出回路
308における検出結果に基づいて入力映像信号のノイ
ズレベルを検出するノイズレベル検出回路310と、第
1の減算器304からの差分信号に対して、上記ノイズ
レベルに応じた強さの非線形処理を施す非線形処理回路
303と、非線形処理が施された信号と入力映像信号を
合成する第2の減算器302とを有して成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号のノイズ
低減処理を行うような信号処理装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フレームメモリを使用した巡回型ノイズ
低減装置は、フィールド間の平均化処理を行うことで雑
音を軽減するものがディジタル映像信号処理の分野で知
られており、入力映像信号とフレームメモリからの1フ
レーム前の映像信号との差の内の小レベルの部分をノイ
ズとして抽出し、抽出したノイズ成分を入力映像信号か
ら減算することによって、ノイズを低減し、また、ノイ
ズが低減された信号をフレームメモリに書き込むものが
提案されている。なお、フレームメモリの代わりにフィ
ールドメモリを使用すれば、メモリの容量を少なくする
ことができる。
【0003】図15は、従来のノイズ低減装置の一例を
示すものである。入力端子201からディジタル信号に
変換された入力映像信号Vinが供給され、この入力映像
信号Vinが第1の減算器202及び第2の減算器204
に供給される。第1の減算器202の出力映像信号Vou
tが出力端子207に取り出されると共に、フレームメ
モリ205に書き込まれる。フレームメモリ205と関
連してメモリコントローラ206が設けられている。メ
モリコントローラ206は、フレームメモリ205の書
き込み動作及び読み出し動作を制御するためのもので、
フレームメモリ205の読み出しデータは、書き込みデ
ータに対して1フレーム遅延されたものである。1フレ
ーム遅延をF-1で表すと、フレームメモリ205の出力
信号Vout ・F-1が第2の減算器204に供給される。
第2の減算器204では、入力映像信号Vinが供給され
るので、フレーム差分が発生する。
【0004】第2の減算器204の出力映像信号が非線
形処理回路203を介して第1の減算器202に供給さ
れる。非線形処理回路203は、入力信号のレベルに応
じて帰還係数Kを乗じるもので、ROM(読み出し専用
メモリ)により構成される。非線形処理回路203の入
出力特性は、入力(フレーム差分)が小さい範囲では、
K=1として入力をノイズ成分として出力し、入力が中
間的レベルの範囲では、出力を所定値に制限し、入力が
大きい範囲では、出力を小さくし、さらに、入力が大き
いときには、フレーム差分は、動きにより発生したもの
として、出力を0としている。
【0005】このように、ノイズ成分は、フレーム間の
相関が小さく、かつ小振幅であるという特性を利用して
非線形処理回路203がノイズ成分を抽出する。第1の
減算器202において、抽出されたノイズ成分が入力映
像信号から減算されることによって、ノイズを低減する
ことができる。
【0006】ノイズ低減装置からの出力映像信号Vout
は、 で表すことができる。
【0007】上述のように、従来のノイズ低減装置にお
いては、入力映像信号とフレームメモリから読み出した
1フレーム前の映像信号との差分から、小振幅の成分を
ノイズとして抽出し、入力映像信号から減算することに
よってノイズを低減する。
【0008】また、従来のノイズ低減装置においては、
このノイズを低減した映像信号をフレームメモリに書き
込み次のフレームの処理に利用する。フレームの代わり
にフィールド間の自己相関を利用するなら、フレームメ
モリではなくフィールドメモリでも同様の構成が可能で
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のノイ
ズ低減装置は、入力されたノイズレベルや周波数分布に
よらず同一の非線形処理回路を用いるため、大きなノイ
ズレベルの映像信号が入力されても、ノイズ低減効果が
低かったり、ある周波数帯域のノイズ低減効果が低いと
いう問題がある。逆に、ノイズがほとんど存在しない場
合は、動きベクトル検出ができなかったブロックやフィ
ールド相関の動きボケが目立ったり、ノイズが逆に増加
したりといった問題がある。
【0010】また、入力信号のダイナミックレンジの大
きさによっては、映像信号の高い振幅や低い振幅の値が
一定の値にはりついてしまうことがある。このような一
定の値にはりついた信号が存在している場合には、はり
ついた部分にはノイズが存在しないので、元の映像信号
にノイズが無いと誤検出してしまうことになる。本発明
は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、大き
なノイズレベルの映像信号からもノイズを低減し、各周
波数帯域からもノイズを低減し、ノイズがほとんど存在
しない場合にも画質が劣化しないようにノイズを低減で
き、また、信号がはりついた場合のノイズ無しとの誤検
出を防止できるような信号処理装置及び方法を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係る信号処理装置は、入力映像信号から
動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、上記
入力映像信号に対して、上記動きベクトル検出手段で検
出した動きベクトルに基づいて動き補正を行う動き補正
手段と、上記動き補正手段で動き補正された信号と、上
記入力映像信号との差分信号を得る差分手段と、上記動
きベクトル検出手段における検出結果に基づいて上記入
力映像信号のノイズレベルを検出するノイズレベル検出
手段と、上記差分手段にて得た差分信号に対して、上記
ノイズレベル検出手段で検出したノイズレベルに応じた
強さの非線形処理を施す非線形処理手段と、上記非線形
処理手段で非線形処理が施された信号と上記入力映像信
号とを合成する合成手段とを有するものである。
【0012】また、本発明に係る信号処理装置は、入力
映像信号から動きベクトルを検出する動きベクトル検出
手段と、上記入力映像信号に対して、上記動きベクトル
検出手段で検出した動きベクトルに基づいて動き補正を
行う動き補正手段と、上記動き補正手段で動き補正され
た信号と上記入力映像信号との差分信号を得る差分手段
と、上記差分手段にて得られた差分信号を周波数帯域に
変換する直交変換手段と、上記動きベクトル検出手段に
おける検出結果に基づいて上記入力映像信号のノイズレ
ベルを検出するノイズレベル検出手段と、上記直交変換
手段にて周波数帯域に変換された信号に対して、上記ノ
イズレベル検出手段において検出したノイズレベルに応
じた強さの非線形処理を周波数帯域ごとに施す非線形処
理手段と、上記非線形処理手段で非線形処理が施された
信号と上記入力映像信号とを合成する合成手段とを有す
るものである。
【0013】本発明に係る信号処理方法は、入力映像信
号から動きベクトルを検出し、上記入力映像信号に対し
て、検出した動きベクトルに基づいて動き補正を行い、
上記動き補正された信号と、上記入力映像信号との差分
信号を得、上記動きベクトルの検出結果に基づいて上記
入力映像信号のノイズレベルを検出し、上記差分信号に
対して、検出したノイズレベルに応じた強さの非線形処
理を施し、上記非線形処理が施された信号と上記入力映
像信号とを合成するものである。
【0014】また、本発明に係る信号処理方法は、入力
映像信号から動きベクトルを検出し、上記入力映像信号
に対して、検出した動きベクトルに基づいて動き補正を
行い、上記動き補正された信号と上記入力映像信号との
差分信号を得、上記差分信号を周波数帯域に変換し、上
記動きベクトル検出手段における検出結果に基づいて上
記入力映像信号のノイズレベルを検出し、上記周波数帯
域に変換された信号に対して、上記ノイズレベル検出手
段において検出したノイズレベルに応じた強さの非線形
処理を周波数帯域ごとに施し、上記非線形処理が施され
た信号と上記入力映像信号とを合成するものである。
【0015】ここで、1映像単位(フィールド又はフレ
ーム)、あるいは入力映像信号をブロックに分割した場
合の各ブロック毎に、入力信号にはりつきが有ったか否
かを判定し、はりつきが有った映像単位(フィールド又
はフレーム)毎にノイズレベル検出の入力をマスクした
り、はりつきの無いブロックのみをノイズレベル検出に
用いるようにすることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。まず、この発明を適
用できる光ディスク記録再生装置の一例について図1を
参照して説明する。
【0017】図1において、光ディスク記録再生装置1
の記録系は、入力端子101から画像信号が入力される
A/D変換回路102と、A/D変換回路102から画
像データが入力されるNTSC(National Television
System Committee)デコーダ103と、NTSCデコー
ダ103から画像が入力されるノイズ低減回路104
と、ノイズ低減回路104から画像データが入力される
MPEG(Moving Picture Experts Group)エンコーダ
105と、MPEGエンコーダ105から画像データが
入力されるECC(Error Correction Codes)エンコー
ダ106と、ECCエンコーダ106から画像データが
入力される8−14変調回路107と、8−14変調回
路107から画像データが入力されるRFアンプ108
とで構成されている。
【0018】A/D変換回路102は、入力端子101
からNTSC方式の画像信号が入力されて、A/D変換
処理を施す。このA/D変換処理回路102は、A/D
変換処理を施すことで、アナログの画像信号をディジタ
ルの画像データとする。そして、このA/D変換回路1
02は、画像データをNTSCデコーダ103に入力す
る。
【0019】NTSCデコーダ103には、A/D変換
回路102からNTSC方式の画像データが入力され
る。このNTSCデコーダ103は、NTSC方式のコ
ンポジット信号にデコード処理を施す。このNTSCデ
コーダ103は、デコード処理を施すことで、画像デー
タをベースバンド信号(輝度信号、R−Y信号、B−Y
信号)に変換する。そして、このNTSCデコーダ10
3は、画像データをノイズ低減回路104に出力する。
【0020】ノイズ低減回路104には、NTSCデコ
ーダ103から画像データが入力される。このノイズ低
減回路104は、入力映像信号に含まれているランダム
ノイズの低減処理を施す。このノイズ低減回路104
は、ノイズ低減処理を施すことで、後段のMPEGエン
コーダ105における画像圧縮効率を高めるとともに、
動き補償予測精度を向上させる。ノイズ低減処理を、す
べてのコンポーネントに対して行うか、又は輝度信号の
みに対して行う。ノイズ低減回路104は、フィルタリ
ング処理を行うことで、NTSCデコーダ103から送
られた画像データに対してノイズ低減処理を施す。ま
た、このノイズ低減回路104は制御回路120と接続
されており、この制御回路120から送られた制御信号
に応じて動作する。制御回路120は、マイクロコンピ
ュータの構成とされる。そして、このノイズ低減回路1
04は、画像データをMPEGエンコーダ105に出力
する。本実施の形態のノイズ低減回路104は、動きを
除いたノイズ成分を抽出し、ノイズレベルに応じた最適
な非線形回路を選択することによりノイズを低減するも
のである。
【0021】MPEGエンコーダ105は、ノイズ低減
回路104から送られた画像データに対して動き補償フ
レーム間予測符号化を行い、予測誤差に対してブロック
DCT(Discrete Cosine Transformation:離散コサイ
ン変換)符号化処理を施す。このMPEGエンコーダ1
05は、画像データに符号化処理を施すことで、MPE
G方式の画像データとする。このとき、MPEGエンコ
ーダ105では、例えば量子化スケール等の符号化情報
を画像データに付加してビットストリームとする。そし
て、このMPEGエンコーダ105は、画像データをE
CCエンコーダ106に出力する。
【0022】ECCエンコーダ106は、MPEGエン
コーダ105から送られたビットストリームにエラーコ
レクションコードの冗長データを付加する。そして、こ
のECCエンコーダ106は、このビットストリームを
8−14変調回路107に出力する。
【0023】8−14変調回路107は、ECCエンコ
ーダ106から送られたビットストリームに8−14変
調等の信号処理を施す。8−14変調は、記録信号の低
域周波数成分を少なくするために、8ビットのコードを
14ビットのデータに変換する。8−14変調回路10
7は、8−14変調及びほかの処理を施したビットスト
リームをRFアンプ108に出力する。RFアンプ10
8は、8−14変調回路107から送られたビットスト
リームに増幅処理を施して、光ピックアップ109に出
力する。
【0024】そして、この光ディスク記録再生装置1の
記録系は光ディスク110に光ピックアップ109を介
して画像を示すビットストリームを記録する。光ディス
ク110は、記録可能なものであって光磁気ディスク、
相変化型ディスク等の光ディスクを使用することができ
る。
【0025】また、光ディスク記録再生装置1の再生系
は、光ディスク110に記録された画像データを光ピッ
クアップ109を介して画像を示すビットストリームを
記録する。光ディスク110は、記録可能なものであっ
て光磁気ディスク、相変化型ディスク等の光ディスクを
使用することができる。
【0026】また、光ディスク記録再生装置1の再生系
は、光ディスク110に記録された画像データを光ピッ
クアップ109を介して入力されるRFアンプ111
と、RFアンプ111から画像データが入力される8−
14復調回路112と8−14復調回路112から画像
データが入力されるECCデコーダ113とECCデコ
ーダ113から画像データが入力されるMPEGデコー
ダ114と、MPEGデコーダ114から画像データが
入力されるノイズ低減回路115と、ノイズ低減回路1
15からノイズが抑制された画像データが入力される画
質補正回路116と、画質補正回路116から画像補正
がなされた画像データが入力されるNTSCエンコーダ
117と、NTSCエンコーダ117からNTSC方式
の画像データが入力されるD/A変換回路118とで構
成されている。
【0027】RFアンプ111は、光ピックアップ10
9で検出した光ディスク110から送られた画像データ
に増幅処理を施す。また、図1では省略しているが、ト
ラッキングサーボ、フォーカスサーボのために、トラッ
キングエラー信号、フォーカスエラー信号がRFアンプ
111において生成される。これらのトラッキングエラ
ー信号及びフォーカスサーボ信号がサーボ回路に対して
供給される。RFアンプ111は、増幅処理を施した画
像データを8−14復調回路112に出力する。
【0028】8−14復調回路112は、RFアンプ1
11から送られた画像データに8−14復調処理を施
す。8−14復調回路112は、記録系の8−14変調
と逆に、14ビットのデータを8ビットのコードに変換
する。この8−14復調回路112は、復調処理を施し
た画像データをECCデコーダ113に出力する。
【0029】ECCデコーダ113は、8−14復調回
路112から送られた画像データにデコード処理を施
す。すなわち、再生データ中に含まれるエラーを検出
し、訂正可能なエラーを訂正する。そして、このECC
デコーダ113は、エラー訂正処理を施した画像データ
をMPEGデコーダ114に出力する。MPEGでコー
ダ114は、MPEGの復号を行い、ベースバンド信号
を出力する。MPEGデコーダ114はベースバンド信
号をノイズ低減回路115に対して出力する。
【0030】ノイズ低減回路115は、フィルタリング
処理を行うことで、MPEGデコーダ114から送られ
た画像データに対してノイズ低減処理を施す。このノイ
ズ低減回路115は、ノイズ低減処理を施すことで、M
PEGデコーダ114でデコード処理を行ったことで生
じたモスキートノイズやブロック歪みを低減する。ま
た、このノイズ低減回路115は、制御回路120と接
続されており、この制御回路120から送られた制御信
号に応じて制御される。そして、このノイズ低減回路1
15では、ノイズ低減処理を施した画像データを画質補
正回路116に出力する。
【0031】本実施の形態のノイズ低減回路115は、
動きを除いたノイズ成分を抽出し、ノイズレベルに応じ
た最適な非線形回路を選択することによりノイズを低減
するものである。
【0032】画質補正回路116は、ノイズ低減回路1
15から送られた画像データに画質補正処理を施す。こ
の画質補正回路116は、画質補正処理として例えば輪
郭補正処理等を行う。また、この画質補正回路116
は、後述する制御回路120と接続されており、この制
御回路120から送られた制御信号に応じて制御され
る。そして、この画質補正回路116は、画質補正処理
を施した画像データをNTSCエンコーダ117に出力
する。
【0033】NTSCエンコーダ117は、画質補正回
路116から送られた画像データに同期信号の付加、色
差信号の変調などの処理を施す。このNTSCエンコー
ダ117は、エンコード処理を施すことで、画像データ
をNTSC方式の復号映像信号へ変換する。そして、こ
のNTSCエンコーダ117は、NTSC映像信号をD
/A変換回路118に出力する。
【0034】D/A変換回路118は、NTSCエンコ
ーダ117から送られた画像データにD/A変換処理を
施す。このD/A変換回路118は、D/A変換処理を
施すことで、アナログのNTSC方式の復号映像信号を
発生する。そして、このD/A変換回路118は、D/
A変換処理を施した画像信号を出力端子119に対して
出力する。
【0035】上述したノイズ低減回路104、ノイズ低
減回路115及び画質補正回路116に制御信号を供給
する制御回路120と関連して、例えばユーザにより操
作されて制御回路120に入力信号を供給する操作入力
部121が設けられている。
【0036】制御回路120は、例えばマイクロコンピ
ュータ等で構成され、上述のノイズ低減回路104、ノ
イズ低減回路115及び画質補正回路116に制御信号
を供給する。制御回路120は、操作入力部121から
送られた入力信号に応じて例えばブロック歪みの低減を
行うための制御信号をノイズ低減回路115に供給す
る。また、制御回路120は、画質補正を行うか否かを
示す制御回路や、画質補正の程度を示す制御信号を画質
補正回路116に供給する。
【0037】操作入力部121は、例えばユーザ等がブ
ロック歪み低減のオン/オフの制御を行うときに選択的
に例えばスイッチ等が押圧されることで入力信号を生成
出力する。また、この操作入力部121は、画質補正の
程度をユーザが制御することができるスイッチ等も設け
られており、ユーザが選択的にスイッチを押圧すること
で入力信号を生成出力する。
【0038】本実施の形態は、上述した記録再生装置に
おいて、ノイズ低減回路104やノイズ低減回路115
のようにノイズ低減のために適用されるものである。な
お、本発明は、光ディスク以外の記録媒体を使用する記
録再生装置に対しても適用することができる。さらに、
画像データの通信を行う場合にも適用することができ
る。
【0039】この発明が適用されたノイズ低減回路の第
1の実施の形態を図2に示す。ノイズ低減装置の第1の
実施の形態は、入力映像信号のノイズレベルを検出する
ノイズレベル検出回路310を設けたノイズレベル適応
型フィールド巡回型ノイズ低減回路である。ノイズレベ
ル検出回路310において、検出されたノイズレベルに
応じて、最適な非線形処理回路303を自動に選択する
ので、入力されたノイズの強さに応じて帰還量を制御す
ることができる。
【0040】このノイズ低減装置は、入力端子301か
ら入力された映像信号を1フィールド蓄積する第1のフ
ィールドメモリ309と、端子301から送られた映像
信号と第1のフィールドメモリ309にて1フィールド
+β遅延された映像信号から動きベクトルを検出する動
きベクトル検出回路308を有している。
【0041】入力端子301には、ディジタル信号に変
換された映像信号が供給される。そして、この入力映像
信号Vinは、第1のフィールドメモリ309に書き込ま
れると同時に、動きベクトル検出回路308に入力され
る。動きベクトル検出回路308では、入力端子301
から入力された映像信号と第1のフィールドメモリ30
9から読み出された1フィールド+β遅延した映像信号
とで各ブロックの動きベクトルを求める。
【0042】また、ノイズ低減装置は、出力端子307
から出力される映像信号を1フィールド蓄積する第2の
フィールドメモリ305と、動きベクトル検出回路30
8にて検出された動きベクトル等に基づいて第2のフィ
ールドメモリ305を制御するメモリコントローラ30
6とを有している。
【0043】メモリコントローラ306には、動きベク
トル検出回路308から得られた動きベクトル等が入力
され、動き補正制御信号としてメモリコントローラ30
6から出力されるまでに1フィールド遅延される。映像
信号は、この動き補正制御信号の1フィールドの遅延を
合わせるために、第1のフィールドメモリ309に入力
され、1フィールド+β遅延して読み出される。この1
フィールド+β遅延した映像信号に合わせて、メモリコ
ントローラ306から送られた動き補正制御信号に応じ
て第2のフィールドメモリ305から1フィールド+α
遅延した映像信号が読み出される。
【0044】さらに、ノイズ低減装置は、第1のフィー
ルドメモリ309から送られた映像信号から第2の映像
信号305から送られた映像信号を減算して差分信号を
得る第1の減算器304と、第1の減算器304から送
られた差分信号に非線形処理を施す非線形処理回路30
3と、第1のフィールドメモリ309から送られた映像
信号から非線形処理回路303から送られた映像信号を
減ずることにより合成する第2の減算器302とを有し
ている。
【0045】第1の減算器304においては、第1のフ
ィールドメモリ309から送られた1フィールド+β遅
延した映像信号と、第2のフィールドメモリ305から
送られた1フィールド+α遅延した映像信号とのフィー
ルド差分信号を得る。
【0046】このフィールド差分信号は、非線形処理回
路303において、非線形処理が施されてノイズ成分が
抽出される。非線形処理回路303にて処理された信号
は、第2の減算器302にて第1のフィールドメモリ3
09から送られた映像信号と合成され、出力端子307
から出力される。
【0047】そして、ノイズ低減装置は、動きベクトル
検出回路308における検出結果に基づいてノイズレベ
ルを検出し、このノイズレベルに応じて非線形処理回路
303を制御するノイズレベル検出回路310を有して
いる。
【0048】ノイズレベル検出回路310には、動きベ
クトル検出回路308から得られた各ブロックごとの動
きベクトルのブロックマッチングの差分の最小値と動き
ベクトル検出の有効/無効判定とが入力される。
【0049】ノイズレベル検出回路310は、映像信号
の平均的なノイズレベルを計測し、N段階のリミッタレ
ベルに変換して出力して、非線形処理回路303に入力
する。このノイズレベル検出回路310における処理に
ついては、さらに後述する。
【0050】非線形処理回路303では、ノイズレベル
検出回路310から入力されたN段階のリミッタレベル
に応じた非線形処理をN個の処理から選択し、その非線
形処理を施す。N個の非線形処理の特性は、複数のメモ
リ(ROM又はRAM)テーブルにより実現される。
【0051】非線形処理回路303にて処理が施される
ことによりノイズとして抽出されたノイズは、第2の減
算器302で入力映像信号から減算される。このように
して、入力映像信号からノイズを低減するノイズレベル
適応型フィールド巡回型ノイズ低減回路104が構成さ
れている。
【0052】次に、ノイズレベル検出回路310におい
て、各ブロックごとのブロックマッチングの差分の最小
値と検出の有効/無効判定から平均的なノイズレベルを
計測して、ノイズレベルに応じたリミッタレベルを出力
する方法について、図3を用いて説明する。
【0053】動きベクトル検出回路308から得られた
各ブロックごとの有効/無効判定結果401は最小値検
出部403に入力される。そして、有効と判定されたブ
ロックのブロックマッチングの差分の最小値だけを使っ
て、動きベクトルのブロックマッチングの差分の最小値
の最小値が求められる。
【0054】動きベクトル検出が有効と判定された動き
ベクトルのブロックマッチングの差分の最小値のみを使
うことにより、動きによる差分を除いたノイズのみの差
分を抽出することが可能である。
【0055】なお、最小値検出部403における最小値
の検出としては、フィールド内で一つの最小値を求めて
もよいし、複数の最小値の平均をとってもよいし、フィ
ールド内に分割された各エリア内の最小値の平均をとっ
てもよい。
【0056】フィルタ405には最小値検出部403で
抽出されたノイズが入力される。フィルタ405は、例
えば図4に示す回路において無限インパルス応答(infi
niteimpulse response; IIR)を施す。
【0057】図4に示すフィルタ405は、ノイズレベ
ル501を1−K倍に増幅する第1のアンプ503と、
平均的ノイズレベル507を単位時間遅延させる遅延部
506と、遅延部506からの出力をK倍に増幅する第
2のアンプ505と、第1のアンプ503からの出力
と、第2のアンプ505からの出力を加算して平均的ノ
イズレベルとする加算器504とを有している。なお、
第1のアンプ503は、係数1−Kを乗算する係数乗算
器、第2のアンプ505は、係数Kを乗算する係数乗算
器と見ることもできる。
【0058】ここで、第1のアンプ503における増幅
率1−Kと、第2のアンプ505における増幅率Kと
は、ノイズレベル検出の確度502に依存している。フ
ィルタ係数Kと、ノイズレベル検出の確度502との関
係は、さらに後述する。なお、ここで用いるフィルタ4
05は、図4に示した回路のIIRに限定されるもので
はなく、異なる伝達関数を持つIIRでもよく、メディ
アンフィルタであってもよい。
【0059】フィルタ405にはノイズレベル検出の確
度決定部404で決定されたノイズレベルの確度が入力
され、この確度に応じて第1のアンプ503、第2のア
ンプ505の係数Kの値をアダプティブに変化させる。
【0060】図5にノイズレベルの確度と係数Kの関係
を示す。図5に示すように、ノイズレベル検出の確度が
0であるときには、フィルタ係数Kは1である。ノイズ
レベル検出の確度が増加するにつれてフィルタ係数Kは
単調に減少する。ノイズレベル検出の確度が1であると
きには、フィルタ係数Kはほぼ0である。
【0061】ノイズレベルの確度が低ければ低いほど、
そのフィールドの情報は抑制される。ノイズレベル検出
の確度決定部404には、各ブロックごとの有効/無効
判定結果401が入力され、有効ブロック数をカウント
して、確度=有効ブロック数/全ブロック数をノイズレ
ベル検出の確度として出力する。なお、ノイズレべルの
確度の決定方法はこの方法に限らない。
【0062】フィルタ405から出力されたノイズレベ
ルはリミッタレベル変換部406に入力され、N段階の
強さのリミッタレベルに変換される。
【0063】以上説明したように、ノイズ低減装置の第
1の実施の形態においては、入力されたノイズの平均的
ノイズレベルを抽出し、この抽出されたノイズレベルに
応じた最適な非線形処理回路を自動に選択し、入力され
たノイズの強さに応じたノイズ低減を行っている。
【0064】次に、ノイズの抽出のために、例えばアダ
マール変換のような直交変換を用いるようにした、ノイ
ズ低減装置の第2の実施の形態について説明する。第2
の実施の形態は、各周波数成分のノイズレベルを自動的
に計測し、そのノイズレベルに応じて適応的に周波数成
分ごとの帰還量を制御する動き適応型フィールド巡回型
ノイズ低減装置である。
【0065】ここで、ノイズ低減装置の第2の実施の形
態の前提となるノイズ低減装置(ノイズリデューサ)の
構成について、図6を参照して説明する。このノイズ低
減装置は、ディジタル画像信号処理の分野で従来知られ
ている、巡回型フィルタを形成し、フィールド間の平均
化処理を行い、雑音を軽減するフレームメモリを使用し
たものである。
【0066】本実施の形態の前提となるノイズ低減装置
は、画像に動きがあったときの動きボケの回避や周波数
成分ごとの独立したノイズ成分の除去を可能にするため
に、さらに、動き補正で得られた現信号との差分信号を
直交変換により複数周波数成分に分割した後にそれぞれ
非線形処理を行い、逆直交変換してノイズ成分を得るも
のである。
【0067】入力端子1からディジタル信号に変換され
たビデオ信号が供給され、この入力ビデオ信号Vinは、
第1のフィールドメモリ9に書き込まれると同時に、動
きベクトル検出回路8に入力される。第1のフィールド
メモリ9からは、約1フィールド遅延された映像信号が
読み出される。正確には、第1のフィールドメモリ9か
ら読み出される映像信号は、1フィールドに加えてさら
に時間β遅延されている。この時間βは、タイミング調
整等に用いられる。
【0068】動きベクトル検出回路8では、端子1から
入力された映像信号と第1のフィールドメモリ9から読
み出された映像信号とでブロックの動きベクトルを求め
る。
【0069】動きベクトル検出回路8から得られた動き
ベクトル等がメモリコントローラ6に入力され、動き補
正制御信号としてメモリコントローラ6から出力される
までに約1フィールド遅延される。
【0070】出力端子7から出力される映像信号は、第
2のフィールドメモリ5にフィールド単位で書き込まれ
る。第2のフィールドメモリ5に書き込まれた映像信号
は、第1のフィールドメモリ9からの映像信号に対して
約1フィールド遅れて読み出され、第1の減算器4にて
第1のフィールドメモリ9からの映像信号との差分が取
られる。
【0071】すなわち、第1のフィールドメモリ9から
の映像信号に合わせて、動き補償処理が施された映像信
号を第2のフィールドメモリから読み出す。第1のフィ
ールドメモリ9から読み出した映像信号と、第2のフィ
ールドメモリ5から読み出した映像信号とから第1の減
算器4でフィールド差分信号を得る。
【0072】メモリコントローラ6は、動きベクトル検
出回路8にて検出された動きベクトルに基づいて、入力
映像信号の動きを補償するように第2のフィールドメモ
リ5からの映像信号の読み出しを制御する。
【0073】なお、第2のフィールドメモリ5において
は、正確には、映像信号は、1フィールドに加えて、さ
らに時間αだけ遅延される。この時間αは、タイミング
調整等に用いられる。
【0074】第1の減算器4にて得られたフィールド差
分信号は、アダマール変換回路10に入力される。アダ
マール変換回路10は、アダマール変換を施し、フィー
ルド差分信号を所定の周波数成分へ分割する直交変換を
行う。
【0075】各周波数成分は、それぞれ非線形処理回路
13を通り、周波数帯域ごとのノイズ成分が抽出され
る。非線形処理回路13は、入力信号の周波数帯域ごと
のレベルに応じて帰還係数Kを乗じる。
【0076】非線形処理回路13の入出力特性は、入力
(フィールド差分)が小さい範囲では、K=1として入
力をノイズ成分として出力し、入力が中間的レベルの範
囲では、出力を所定値に制限し、入力が大きい範囲で
は、出力を小さくし、さらに、入力が大きいときには、
フィールド差分は、動きにより発生したものとして、出
力を0としている。
【0077】非線形処理回路13にて非線形処理により
抽出されたノイズは、逆アダマール変換回路11により
時間上の信号に戻される。そして、第2の減算器2にお
いて、第1のフィールドメモリ9から送られた映像信号
からノイズを除くように合成される。
【0078】このノイズ低減装置は、動き補正と直交変
換を用い、画面内で複数の動きがある場合の動きボケを
削減することが可能である。
【0079】ノイズ低減装置の第2の実施の形態は、こ
のようなノイズ低減装置を前提として、動きを除いたノ
イズ成分を抽出し、ノイズレベルに応じた最適な非線形
処理回路を選択することにより、ノイズを低減するもの
である。すなわち、本実施の形態は、上述のノイズ低減
装置において、入力映像信号のノイズレベルを検出し、
このノイズレベルに応じて非線形処理をアダプティブに
適用させるようにしたものである。
【0080】図7は、ノイズ低減装置の第2の実施の形
態のブロック図である。ノイズ低減装置の第2の実施の
形態においては、動き適応処理を行い、平均的ノイズレ
ベル検出回路712で平均的ノイズレベルを得るところ
までは、図3に示した第1の実施の形態における構成と
同様である。
【0081】このノイズ低減装置は、入力端子701か
ら入力された映像信号を1フィールド蓄積する第1のフ
ィールドメモリ709と、入力端子701から送られた
映像信号と第1のフィールドメモリ709にて1フィー
ルド+β遅延された映像信号から動きベクトルを検出す
る動きベクトル検出回路708を有している。
【0082】また、ノイズ低減装置は、出力端子707
から出力される映像信号を1フィールド蓄積する第2の
フィールドメモリ705と、動きベクトル検出回路70
8にて検出された動きベクトルに基づいて第2のフィー
ルドメモリ705を制御するメモリコントローラ706
とを有している。第2のフィールドメモリ705は、1
フィールド+α遅延された映像信号を出力する。
【0083】さらに、ノイズ低減装置は、第1のフィー
ルドメモリ709から送られた映像信号から第2のフィ
ールドメモリ705から送られた映像信号を減算する第
1の減算器704と、第1の減算器704から送られた
差分信号をアダマール変換により周波数帯域に変換する
アダマール変換回路710と、アダマール変換回路71
0から送られた信号に周波数帯域ごとに非線形処理を施
す非線形処理回路703とを有している。
【0084】第2のフィールドメモリ705からは、動
きベクトル検出回路708で得られた動きベクトルに基
づいたメモリコントローラ706からの動き補正制御信
号に基づいて、1フィールド+α遅延された映像信号が
出力される。
【0085】第1の減算器704においては、第2のフ
ィールドメモリ705から出力された1フィールド+α
遅延された映像信号と、第1のフィールドメモリ709
から送られた1フィールド+β遅延した映像信号とのフ
ィールド差分信号が得られる。このフィールド差分信号
は、第1の減算器704からアダマール変換回路710
に入力される。
【0086】アダマール変換回路710は、アダマール
変換処理を施し、フィールド差分信号を所定の周波数成
分へ分割する。
【0087】非線形処理回路703は、周波数別ノイズ
レベル検出回路713のリミッタレベルに対応して、N
個の処理を行うことができる。非線形処理回路703で
は、周波数別ノイズレベル検出回路713から入力され
たN段階のリミッタレベルに応じた非線形処理をN個の
処理から選択し、非線形処理を施す。
【0088】そして、ノイズ低減装置は、非線形処理回
路703にて非線形処理を施された周波数帯域の信号に
逆アダマール変換を施して実時間に変換する逆アダマー
ル変換回路711と、第1のフィールドメモリ309か
ら送られた映像信号から逆アダマール変換回路711か
ら送られた映像信号を減ずる第2の減算器702とを有
している。
【0089】非線形処理回路703を通り、ノイズとし
て抽出された周波数成分ごとのノイズ成分は逆アダマー
ル変換回路711により時間軸上の信号に戻される。逆
アダマール変換回路711の出力信号は、減算器702
に供給され、第2の減算器702で入力映像信号から減
算される。
【0090】そして、ノイズ低減装置は、動きベクトル
708における検出結果に基づいて平均的ノイズレベル
を検出する平均的ノイズレベル検出回路712と、平均
的ノイズレベル検出回路712及びアダマール変換回路
710から送られた周波数帯域の信号から周波数別のノ
イズレベルを検出して非線形処理回路703を制御する
周波数別ノイズレベル検出回路713とを有している。
【0091】アダマール変換回路710から出力された
各周波数成分ごとのフィールド差分信号は、周波数別ノ
イズレベル検出回路713へ入力される。周波数別ノイ
ズレベル検出回路713には、平均的ノイズレベル検出
回路712で得られた平均的ノイズレベルが入力され、
動きベクトル検出回路708からは各ブロックごとの検
出の有効/無効判定結果が入力される。そして、それぞ
れの周波数成分についてのノイズレベルを計測し、N段
階のリミッタレベルに変換して出力して、非線形処理回
路703に入力する。
【0092】すなわち、周波数別ノイズレベル検出回路
713は、平均的ノイズレベル検出回路712で検出し
たノイズレベルをリファレンスにして、再度ノイズレベ
ルのみのブロックを抽出し直し、抽出されたブロックの
アダマール変換後の差分値の平均を周波数別に求める。
【0093】これに対して、平均的ノイズレベル検出回
路712は、ノイズ成分のみのブロックを抽出して、差
分値からフィールド内で一つのノイズレベルを検出する
ものである。
【0094】次に、周波数別ノイズレベル検出回路71
3において、各周波数帯域のノイズレベルに応じたリミ
ッタレベルを出力する方法について、図8を用いて説明
する。
【0095】絶対値処理部805は、アダマール変換回
路710から得られたフィールド差分信号803に対し
て絶対値処理を施す。
【0096】平均化部806は、動きベクトル検出回路
708から得られた各ブロックごとの有効/無効判定結
果801から有効と判定されたブロックで、かつ、平均
的ノイズレベル検出回路713から得られた平均的ノイ
ズレベル802にオフセットαF を加えた値に対して動
きベクトル検出回路708から得られたブロックマッチ
ングの差分の最小値が小さいブロックのみのフィールド
差分信号のみを加算し、平均値をとって出力する。この
ことにより、平均的なノイズ成分を持ったブロックのみ
のノイズ成分を、各周波数成分ごとに出力したことにな
る。
【0097】ここで、平均的ノイズレベル802にオフ
セットαF を加えるのは、ノイズの大きさは一定でなく
変動分を含んでいるので、マッチングを行ったブロック
の位置によってノイズによる差分値の値が異なるためで
ある。αF は、このノイズ成分の変動分で、この変動分
はノイズの大きさに比例する。例えば、Aを定数とする
と、 αF =A×平均的ノイズレベル である。
【0098】フィルタ807には平均化部806で抽出
されたノイズがそれぞれの周波数成分について入力さ
れ、上述したIIRを行うフィルタ405と同様の処理
がなされる。フィルタ807には平均的ノイズレベル検
出回路712のノイズレベル検出の確度決定部で決定さ
れたノイズレベルの確度804が入力され、この確度に
より上記フィルタ405と同様に、フィルタの特性が変
化する。
【0099】フィルタ807から出力されたノイズレベ
ルはリミッタレベル変換部808に入力され、N段階の
強さのリミッタレベル809に変換される。
【0100】なお、ここでは、リミッタレベルを出力す
る方法についてノイズ低減装置の第2の実施の形態に対
して適用した例を示したが、ノイズ低減装置の第1の実
施の形態においても同様な構成を用いてリミッタレベル
を出力することができる。ノイズ低減装置の第2の実施
の形態においては、入力されたノイズを周波数帯域別に
抽出し、それぞれのノイズレベルに応じた最適な非線形
処理回路を自動に選択し、それぞれの周波数帯域のノイ
ズの強さに応じたノイズ低減を行っている。
【0101】また、ノイズ低減装置の第2の実施の形態
においては、ノイズ抽出後、時間的なフィルタリング処
理を行い、ノイズレベルの時間的な変動を平滑化してい
る。
【0102】次に、ノイズレベル検出回路の他の例につ
いて、図9を使って説明する。このノイズレベル検出回
路は、図3に示したノイズ低減装置におけるノイズレベ
ル検出回路310や、図7に示したノイズ低減装置の平
均的ノイズレベル検出回路712に適用されるものであ
る。
【0103】このノイズレベル検出回路は、画像のコン
トラストが小さいエリアにおけるブロックマッチングに
よるベクトル(0,0)の差分値は、ノイズ成分による
差分であることを用いるものである。ここで、ベクトル
(0,0)とは、(x、y)方向のサーチ範囲について
のブロックマッチングについての零ベクトルである。例
えば動きベクトル検出回路308から得られたブロック
マッチングの差分値の平均値901と、ベクトル(0,
0)の差分値の差分値902は最小値検出部903に入
力される。最小値検出部903では、この平均値がある
スレッシュホールド値より小さい、すなわち画像のコン
トラストが小さいという条件を満たすブロックの中か
ら、ベクトル(0,0)の差分値の最小を求める。
【0104】この最小値がこのフィールド内のノイズレ
ベルとして、例えば動きベクトル検出回路308から出
力される。なお、最小値検出部903における最小値の
検出としては、フィールド内で一つの最小値を求めても
良いし、複数の最小値を取っても良いし、フィールド内
で分割された各エリア内の最小値の平均をとってもよ
い。
【0105】このノイズ検出方法の図3に示したノイズ
レベル検出回路との関係は、次の通りである。すなわ
ち、両者の結果の最小値を取ってもよい。
【0106】また、動きベクトルの有効領域数が多いと
きには動きベクトルの検出結果の有効領域を使った検出
方法を行い、有効領域数が少ないときにはコントラスト
が小さいブロックを使った検出方法を用いるといった切
り換えを行っても良い。
【0107】さらに、コントラストが小さいブロック数
が多いときにはコントラストが小さいブロックを使った
検出方法を用い、その逆には動きベクトル検出結果の有
効領域を使った検出方法を用いるといった切り換えを行
っても良い。
【0108】次に、周波数別ノイズレベル検出回路71
3において、各周波数帯域のノイズレベルに応じたリミ
ッタレベルを出力する他の方法について、図10を使っ
て説明する。
【0109】この方法は、画像のコントラストが小さい
エリアにおけるベクトル(0,0)の差分値は、ノイズ
成分による差分であるということを用いるものである。
【0110】平均化部1005には、動きベクトル検出
回路708から得られた各ブロックごとのブロックマッ
チングの差分値の平均値1001とブロックマッチング
のベクトル(0,0)の差分値1002と平均的ノイズ
レベル検出回路712から得られた平均的ノイズレベル
1000が入力される。平均的ノイズレベル1000に
ノイズレベルの変動分αを加えた値よりベクトル(0,
0)の差分値1002が小さく、かつ、差分値の平均値
1001がスレッシュホールド値より小さいブロックの
みのアダマール変換後のフィールド差分信号1003を
各周波数成分ごとに加算し平均を取り、1006から出
力する。
【0111】スレッシュホールドの値は、平均的ノイズ
レベル1000の値に応じた値である。例えば、平均的
ノイズレベル×動きベクトルのサーチ範囲(x×y)×
定数Aである。
【0112】図8に示した周波数帯域別のノイズレベル
検出方法との関係は、次の通りである。すなわち、両者
の方法で有効と判断されたブロックすべてについて、加
算、平均を行っても良い。
【0113】また、動きベクトルの検出結果の有効領域
を使った検出方法によって得られたブロック数が多い場
合と少ない場合でこれらの方法の切り換えを毎フィール
ドごとに行っても良い。
【0114】さらに、コントラストの小さいブロックを
用いた検出方法によって得られたブロック数が多い場合
と少ない場合でこれらの方法の切り換えを行っても良
い。上述したように、本実施の形態は、フィールド巡回
型ノイズ低減回路において、動きを除いた高精度のノイ
ズ成分を抽出し、ノイズレベルに応じた最適な非線形処
理回路を自動に選択することにより、ノイズ低減効果の
調整を自動で行うことができ、かつ高精度の調整を行う
ものである。
【0115】次に、本発明の第3の実施の形態として、
ノイズ低減回路内のノイズレベル検出回路に対して、映
像単位(フィールド又はフレーム)毎のはりつき検出を
設けたノイズ低減装置について、図11を参照しながら
説明する。この第3の実施の形態となるノイズ低減装置
の全体構成は、上述した図2や図7と同様であるため、
図示せず説明を省略する。
【0116】この第3の実施の形態のノイズ低減装置に
おいては、上記図2のノイズレベル検出回路310や、
上記図7の平均的ノイズレベル検出回路712及び周波
数別ノイズレベル検出回路713として、図11に示す
ような構成が用いられる。
【0117】図11において、上記図2の動きベクトル
検出回路308あるいは上記図7の動きベクトル検出回
路708から得られた各ブロック毎の有効/無効判定結
果321と、動きベクトル検出の差分の最小値322と
は、最小値検出部325に入力される。最小値検出部3
25では、動きベクトル検出において有効と判定された
ブロックの差分の最小値だけを使って、例えば最小値を
さらに求める。最小値検出部325から出力された最小
値、すなわち平均的ノイズレベルは、はりつき判定回路
330に入力され、はりつきが1映像単位、例えばフィ
ールド内に存在したか否かの判定を行う。
【0118】このはりつき判定回路330におけるアル
ゴリズムとしては、上記平均的ノイズレベルが所定の閾
値αH より小さいときに、はりつき有りとするものであ
り、これは、フィールド差分をとっていることから、静
止画であっても、平均的ノイズレベルは何らかの非ゼロ
の値をとることを考慮したものである。すなわちこの判
定条件は、例えば、 平均的ノイズレベル < 閾値αH : はりつき有り 平均的ノイズレベル ≧ 閾値αH : はりつき無し のように表現できる。
【0119】はりつき判定回路330によって判定され
て得られたはりつき有り/無し信号は、フィルタ327
に送られる。このフィルタ327は、最小値検出部32
5からの平均的ノイズレベルをフィルタ処理するもので
あり、フィルタ制御信号としては、上記はりつき判定回
路330からのはりつき有り/無し信号と、ノイズレベ
ル検出の確度決定部326で決定されたノイズレベルの
確度とが入力される。このフィルタ327の例を図12
に示す。
【0120】図12において、上記最小値検出部325
からの平均的ノイズレベル421が係数乗算器423に
送られ、係数乗算器423からの出力は加算器424を
介してノイズレベル427として取り出される。このノ
イズレベル427は、単位遅延素子426を介し、係数
乗算器425を介して、加算器242に送られ、係数乗
算器423からの出力と加算される。ここで、この係数
乗算器423の乗算係数1−K、係数乗算器425の乗
算係数Kは、上記ノイズレベル検出の確度決定部326
からのノイズレベルの確度422と、上記はりつき判定
回路330からのはりつき有り/無し信号429とによ
り適応的に可変制御されるようになっている。具体的に
は、例えば、ノイズレベルの確度422と係数Kとの関
係を、前記図5に示すように、確度が増加するに従って
フィルタ係数Kが単調に減少するようにし、また、はり
つき有り/無し信号429によりはりつき有りとされた
ときには、係数Kを強制的に1にし、係数乗算器423
の係数(1−K)を0にして、平均的ノイズレベル42
1をフィルタ内に入力しないように(入力信号をマスク
するように)することが挙げられる。
【0121】再び図11に戻って、フィルタ327から
の出力である上記ノイズレベル427はリミッタレベル
変換部328に送られ、このリミッタレベル変換部32
8では、フィルタ327からのノイズレベルに応じてN
段階のリミッタレベルに変換され、このリミッタレベル
329が取り出される。
【0122】次に、本発明の第4の実施の形態として、
ブロック内にはりつきが有ったか否かの判定を行うよう
にしたノイズ低減装置について、図13を参照しながら
説明する。この第4の実施の形態のノイズ低減装置にお
いて、上記図2のノイズレベル検出回路310や、上記
図7の平均的ノイズレベル検出回路712及び周波数別
ノイズレベル検出回路713として、図13に示すよう
な構成が用いられる。なお、この第4の実施の形態とな
るノイズ低減装置の全体構成は、上述した図2や図7と
同様であるため、図示せず説明を省略する。
【0123】図13において、上記図2の動きベクトル
検出回路308あるいは上記図7の動きベクトル検出回
路708から得られた各ブロック毎の有効/無効判定結
果521と、動きベクトル検出の差分の最小値522と
は、最小値検出部525に入力される。また、動きベク
トル検出の差分の最小値522は、はりつき判定回路5
30にも送られており、はりつき判定回路530では、
動きベクトル検出の差分の最小値522に基づいて、各
ブロックのはりつきの有り/無しを判定し、その判定結
果を最小値検出部525に送っている。
【0124】はりつき判定回路530におけるアルゴリ
ズムとしては、上記動きベクトル検出の差分の最小値5
22が所定の閾値βH より小さいときに、はりつき有り
とするものである。すなわち、この判定条件は、 動きベクトル検出の差分の最小値 < 閾値βH : はりつき有り 動きベクトル検出の差分の最小値 ≧ 閾値βH : はりつき無し のように表現できる。これは、はりつき無しの状態で
は、動きベクトル検出の差分の最小値は何らかの非ゼロ
の値をとることを考慮したものである。
【0125】最小値検出部525では、動きベクトル検
出において有効と判定されたブロックであり、かつはり
つきが無いと判定されたブロックの動きベクトル検出の
差分の最小値だけを使って、例えばさらに最小値を求め
る。最小値検出部525から出力された最小値、すなわ
ち平均的ノイズレベルは、フィルタ507に送られる。
このフィルタ507の具体的な構成例を図14に示す。
【0126】この図14において、上記最小値検出部5
25からの平均的ノイズレベル621が係数乗算器62
3に送られ、係数乗算器623からの出力は加算器62
4を介してノイズレベル627として取り出される。こ
のノイズレベル627は、単位遅延素子626を介し、
係数乗算器625を介して、加算器642に送られ、係
数乗算器623からの出力と加算される。ここで、この
係数乗算器623の乗算係数1−K、係数乗算器625
の乗算係数Kは、上記ノイズレベル検出の確度決定部6
26からのノイズレベルの確度622により適応的に可
変制御されるようになっている。具体的には、例えば、
ノイズレベルの確度622と係数Kとの関係を、前記図
5に示すように、確度が増加するに従ってフィルタ係数
Kが単調に減少するようにすることが挙げられる。
【0127】再び図13に戻って、フィルタ527から
の出力である上記ノイズレベル627はリミッタレベル
変換部528に送られ、このリミッタレベル変換部52
8では、フィルタ527からのノイズレベルに応じてN
段階のリミッタレベルに変換され、このリミッタレベル
529が取り出される。
【0128】これらの第3、第4の実施の形態によれ
ば、入力信号にはりつきが有ったことを検出する回路
(はりつき判定回路330,530)を付加することに
より、画像信号のはりつきによるノイズ誤検出を削減
し、良好な自動最適化ノイズ削減装置を実現することが
できる。
【0129】ここで、本発明の上記第1〜第4の実施の
形態は、ディジタルビデオ信号中のノイズを低減する巡
回型のノイズ低減装置(ノイズリデュサー)や、画像
を、例えば、光ディスクや磁気テープなどの記録媒体に
記録/再生したり、またテレビ会議システム、テレビ電
話システムや放送機器など、画像を伝送路を介して送信
側から受信側に転送する場合などに適用することができ
る。また、本発明の実施の形態は、入力されたノイズレ
ベルや周波数分布に応じて、複数の非線形処理回路を用
いるため、大きなノイズレベルの映像信号が入力されて
も、各周波数帯域においてノイズを効果的に低減するこ
とができる。
【0130】すなわち、本実施の形態では、入力された
ノイズレベルや周波数分布によらず同一の非線形処理回
路を用いる、本実施の形態の前提となるノイズ低減装置
で見られた、大きなノイズレベルの映像信号が入力され
てもノイズ低減効果が低かったり、ある周波数帯域のノ
イズ低減効果が低いという問題は軽減されている。
【0131】また、本実施の形態では、本実施の形態の
前提となるノイズ低減装置で見られた、ノイズがほとん
ど存在しない場合は、動きベクトル検出ができなかった
ブロックやフィールド相関の低いブロックの動きぼけが
目立ったり、ノイズが逆に増加するといった問題は軽減
されている。
【0132】なお、本実施の形態においては、映像信号
をフィールド単位で処理したが、本発明はこれに限定さ
れない。本発明は、映像信号をフレーム単位で処理する
こともできる。
【0133】また、本実施の形態においては、直交変換
の一例としてアダマール変換を示したが、本発明はこれ
に限定されない。本発明は、他の直交変換を利用するこ
ともできる。
【0134】
【発明の効果】本発明によれば、フィールドあるいはフ
レーム間差分信号から、動きを除いた高精度のノイズ成
分を抽出し、このノイズレベルに応じた最適な非線形処
理回路を自動に選択することにより、ノイズ低減効果の
調整を自動で行うことができ、かつ高精度の調整を行う
ことができる。
【0135】本発明によれば、フィールドあるいはフレ
ーム間差分を複数の周波数帯域成分に分割し、それぞれ
の周波数帯域成分について、動きを除いた高精度のノイ
ズ成分を抽出し、それぞれのノイズレベルに応じた最適
な非線形処理回路を自動に選択することにより、ノイズ
の分布に応じたノイズ低減効果を自動で行うことができ
る。
【0136】本発明によれば、ノイズ抽出後、ノイズレ
ベル検出確度に応じてフィルタの係数を変えるアダプテ
ィブフィルタ処理を施しているので、時間的に平滑なノ
イズ低減を行うことが可能である。
【0137】また、本発明によれば、入力信号にはりつ
きが有ったときにはその信号をノイズレベル検出に用い
ないようにしているため、ノイズ誤検出が防止でき、良
好な自動最適化ノイズ低減を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録再生装置の概略的な構成を示すブロック図
である。
【図2】ノイズ低減装置の第1の実施の形態の構成を示
すブロック図である。
【図3】ノイズレベル検出回路を説明するためのブロッ
ク図である。
【図4】ノイズレベル検出回路におけるフィルタ処理を
説明する回路図である。
【図5】ノイズレベル検出回路におけるフィルタ係数K
とノイズレベルの確度との関係を示す図である。
【図6】ノイズ低減装置の第2の実施の形態の前提とな
る構成を示すブロック図である。
【図7】ノイズ低減装置の第2の実施の形態の構成を示
すブロック図である。
【図8】ノイズ低減装置におけるリミッタレベルを説明
するブロック図である。
【図9】ノイズレベル検出回路の他の例を示す図であ
る。
【図10】各周波数帯域ごとにノイズレベルを検出する
他の方法を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態のノイズ低減装置
の要部となるノイズレベル検出回路の一例を示すブロッ
ク図である。
【図12】図11のノイズレベル検出回路におけるフィ
ルタの具体的な構成例を示すブロック図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態のノイズ低減装置
の要部となるノイズレベル検出回路の一例を示すブロッ
ク図である。
【図14】図13のノイズレベル検出回路におけるフィ
ルタの具体的な構成例を示すブロック図である。
【図15】従来のノイズ低減装置の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
303,703 非線形処理回路、 305,705
第2のフィールドメモリ、 306,706 メモリコ
ントローラ、 308,708 動きベクトル検出回
路、 309,709 第1のフィールドメモリ、 3
10 ノイズレベル検出回路、 325,403,52
5,903 最小値検出部、 326,404,526
ノイズレベル検出の確度決定部、 327,405,
527,905 フィルタ、 328,406,52
8,906 リミッタレベル変換部、330,530
はりつき判定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨田 真巳 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C021 XA01 XA43 XB12 YA02 YC00 5C053 FA23 FA27 GA11 GB19 GB37 HA09 KA03 KA11 KA16 KA22 KA24 KA25

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力映像信号から動きベクトルを検出す
    る動きベクトル検出手段と、 上記入力映像信号に対して、上記動きベクトル検出手段
    で検出した動きベクトルに基づいて動き補正を行う動き
    補正手段と、 上記動き補正手段で動き補正された信号と、上記入力映
    像信号との差分信号を得る差分手段と、 上記動きベクトル検出手段における検出結果に基づいて
    上記入力映像信号のノイズレベルを検出するノイズレベ
    ル検出手段と、 上記差分手段にて得た差分信号に対して、上記ノイズレ
    ベル検出手段で検出したノイズレベルに応じた強さの非
    線形処理を施す非線形処理手段と、 上記非線形処理手段で非線形処理が施された信号と上記
    入力映像信号とを合成する合成手段とを有することを特
    徴とする信号処理装置。
  2. 【請求項2】 上記動きベクトル検出手段は、上記入力
    映像信号を構成する映像単位間における動きベクトルを
    検出し、上記動き補正手段は、上記動きベクトル検出手
    段で検出した動きベクトルに基づいて、1映像単位前の
    上記入力映像信号から動体を抽出し、抽出した動体に対
    して上記動きベクトルにより動き補正を行うことを特徴
    とする請求項1記載の信号処理装置。
  3. 【請求項3】 上記映像単位は、フレーム又はフィール
    ドであることを特徴とする請求項2記載の信号処理装
    置。
  4. 【請求項4】 上記動きベクトル検出手段は、上記入力
    映像信号をブロックに分割し、各ブロックに対して動き
    ベクトルを検出することを特徴とする請求項1記載の信
    号処理装置。
  5. 【請求項5】 上記ノイズレベル検出手段は、 各ブロックに対して検出された動きベクトルに基づいて
    平均のノイズレベルを検出する平均レベル検出手段と、 上記平均レベル検出手段で検出した平均のノイズレベル
    の時間的な変動を平滑化するフィルタ処理を行うフィル
    タ手段と、 上記フィルタ手段により平滑化されたノイズレベルを上
    記非線形処理手段における非線形処理の強さに変換する
    強さ変換手段とを有することを特徴とする請求項4記載
    の信号処理装置。
  6. 【請求項6】 上記フィルタ手段は、上記ノイズレベル
    検出手段におけるノイズ検出の確度に対して特性を適応
    させることを特徴とする請求項5記載の信号処理装置。
  7. 【請求項7】 上記ノイズレベル検出手段は、 各ブロックに対して検出された動きベクトルの差分値に
    基づいて平均のノイズレベルを検出する平均レベル検出
    手段と、 上記平均レベル検出手段で検出した平均のノイズレベル
    から1映像単位内の信号のはりつきの有無を判定するは
    りつき判定手段と、 上記平均レベル検出手段からの平均的ノイズレベルの時
    間的な変動を平滑化し、上記はりつき判定手段によりは
    りつきが有りと判定されたとき入力をマスクするフィル
    タ処理を行うフィルタ手段とを有することを特徴とする
    請求項4記載の信号処理装置。
  8. 【請求項8】 上記ノイズレベル検出手段は、 各ブロックに対して検出された動きベクトルの差分の最
    小値に基づいて各ブロック毎に信号のはりつきの有無を
    判定するはりつき判定手段と、 上記はりつき判定手段によりはりつき無しと判定された
    ブロックについて、ブロック毎に検出された動きベクト
    ルに基づいて平均のノイズレベルを検出する平均レベル
    検出手段と、 上記平均レベル検出手段で検出した平均のノイズレベル
    の時間的な変動を平滑化するフィルタ処理を行うフィル
    タ手段とを有することを特徴とする請求項4記載の信号
    処理装置。
  9. 【請求項9】 入力映像信号から動きベクトルを検出す
    る動きベクトル検出手段と、 上記入力映像信号に対して、上記動きベクトル検出手段
    で検出した動きベクトルに基づいて動き補正を行う動き
    補正手段と、 上記動き補正手段で動き補正された信号と上記入力映像
    信号との差分信号を得る差分手段と、 上記差分手段にて得られた差分信号を周波数帯域に変換
    する直交変換手段と、 上記動きベクトル検出手段における検出結果に基づいて
    上記入力映像信号のノイズレベルを検出するノイズレベ
    ル検出手段と、 上記直交変換手段にて周波数帯域に変換された信号に対
    して、上記ノイズレベル検出手段において検出したノイ
    ズレベルに応じた強さの非線形処理を周波数帯域ごとに
    施す非線形処理手段と、 上記非線形処理手段で非線形処理が施された信号と上記
    入力映像信号とを合成する合成手段とを有することを特
    徴とする信号処理装置。
  10. 【請求項10】 上記動きベクトル検出手段は、上記入
    力映像信号を構成する映像単位間における動きベクトル
    を検出し、上記動き補正手段は、上記動きベクトル検出
    手段で検出した動きベクトルに基づいて、1映像単位前
    の上記入力映像信号から動体を抽出し、抽出した動体に
    対して上記動きベクトルにより動き補正を行うことを特
    徴とする請求項9記載の信号処理装置。
  11. 【請求項11】 上記映像単位は、フレーム又はフィー
    ルドであることを特徴とする請求項10記載の信号処理
    装置。
  12. 【請求項12】 上記動きベクトル検出手段は、上記入
    力映像信号をブロックに分割し、各ブロックに対して動
    きベクトルを検出することを特徴とする請求項9記載の
    信号処理装置。
  13. 【請求項13】 上記ノイズレベル検出手段は、 各ブロックに対して検出された動きベクトルに基づいて
    平均のノイズレベルを検出する平均レベル検出手段と、 上記平均レベル検出手段で検出した平均のノイズレベル
    の時間的な変動を平滑化するフィルタ処理を行うフィル
    タ手段と、 上記フィルタ手段により平滑化されたノイズレベルを上
    記非線形処理手段における非線形処理の強さに変換する
    強さ変換手段とを有することを特徴とする請求項12記
    載の信号処理装置。
  14. 【請求項14】 上記フィルタ手段は、上記ノイズレベ
    ル検出手段におけるノイズ検出の確度に対して特性を適
    応させることを特徴とする請求項13記載の信号処理装
    置。
  15. 【請求項15】 上記ノイズレベル検出手段は、 各ブロックに対して検出された動きベクトルの差分値に
    基づいて平均のノイズレベルを検出する平均レベル検出
    手段と、 上記平均レベル検出手段で検出した平均のノイズレベル
    から1映像単位内の信号のはりつきの有無を判定するは
    りつき判定手段と、 上記平均レベル検出手段からの平均的ノイズレベルの時
    間的な変動を平滑化し、上記はりつき判定手段によりは
    りつきが有りと判定されたとき入力をマスクするフィル
    タ処理を行うフィルタ手段とを有することを特徴とする
    請求項12記載の信号処理装置。
  16. 【請求項16】 上記ノイズレベル検出手段は、 各ブロックに対して検出された動きベクトルの差分の最
    小値に基づいて各ブロック毎に信号のはりつきの有無を
    判定するはりつき判定手段と、 上記はりつき判定手段によりはりつき無しと判定された
    ブロックについて、ブロック毎に検出された動きベクト
    ルに基づいて平均のノイズレベルを検出する平均レベル
    検出手段と、 上記平均レベル検出手段で検出した平均のノイズレベル
    の時間的な変動を平滑化するフィルタ処理を行うフィル
    タ手段とを有することを特徴とする請求項12記載の信
    号処理装置。
  17. 【請求項17】 入力映像信号から動きベクトルを検出
    し、 上記入力映像信号に対して、検出した動きベクトルに基
    づいて動き補正を行い、 上記動き補正された信号と、上記入力映像信号との差分
    信号を得、 上記動きベクトルの検出結果に基づいて上記入力映像信
    号のノイズレベルを検出し、 上記差分信号に対して、検出したノイズレベルに応じた
    強さの非線形処理を施し、 上記非線形処理が施された信号と上記入力映像信号とを
    合成することを特徴とする信号処理方法。
  18. 【請求項18】 上記入力映像信号を構成する映像単位
    間における動きベクトルを検出し、検出した動きベクト
    ルに基づいて、1映像単位前の上記入力映像信号から動
    体を抽出し、抽出した動体に対して上記動きベクトルに
    より動き補正を行うことを特徴とする請求項17記載の
    信号処理方法。
  19. 【請求項19】 上記映像単位は、フレーム又はフィー
    ルドであることを特徴とする請求項18記載の信号処理
    方法。
  20. 【請求項20】 上記入力映像信号をブロックに分割
    し、各ブロックに対して動きベクトルを検出することを
    特徴とする請求項17記載の信号処理方法。
  21. 【請求項21】 上記ノイズレベル検出は、 各ブロックに対して検出された動きベクトルの差分値に
    基づいて平均的ノイズレベルを検出し、 上記検出した平均的ノイズレベルから1映像単位内の信
    号のはりつきの有無を判定し、 上記平均的ノイズレベルの時間的な変動を平滑化し、上
    記はりつき判定によりはりつきが有りと判定されたとき
    入力をマスクするフィルタ処理を行うことを特徴とする
    請求項20記載の信号処理方法。
  22. 【請求項22】 上記ノイズレベル検出は、 各ブロックに対して検出された動きベクトルの差分の最
    小値に基づいて各ブロック毎に信号のはりつきの有無を
    判定し、 上記はりつき判定によりはりつき無しと判定されたブロ
    ックについて、ブロック毎に検出された動きベクトルに
    基づいて平均的ノイズレベルを検出し、 上記検出した平均的ノイズレベルの時間的な変動を平滑
    化することを特徴とする請求項20記載の信号処理方
    法。
  23. 【請求項23】 入力映像信号から動きベクトルを検出
    し、 上記入力映像信号に対して、検出した動きベクトルに基
    づいて動き補正を行い、 上記動き補正された信号と上記入力映像信号との差分信
    号を得、 上記差分信号を周波数帯域に変換し、 上記動きベクトルの検出結果に基づいて上記入力映像信
    号のノイズレベルを検出し、 上記周波数帯域に変換された信号に対して、上記ノイズ
    レベル検出において検出したノイズレベルに応じた強さ
    の非線形処理を周波数帯域ごとに施し、 上記非線形処理が施された信号と上記入力映像信号とを
    合成することを有することを特徴とする信号処理方法。
  24. 【請求項24】 上記入力映像信号を構成する映像単位
    間における動きベクトルを検出し、検出した動きベクト
    ルに基づいて、1映像単位前の上記入力映像信号から動
    体を抽出し、抽出した動体に対して上記動きベクトルに
    より動き補正を行うことを特徴とする請求項23記載の
    信号処理方法。
  25. 【請求項25】 上記映像単位は、フレーム又はフィー
    ルドであることを特徴とする請求項24記載の信号処理
    方法。
  26. 【請求項26】 上記入力映像信号をブロックに分割
    し、各ブロックに対して動きベクトルを検出することを
    特徴とする請求項23記載の信号処理方法。
  27. 【請求項27】 上記ノイズレベル検出は、 各ブロックに対して検出された動きベクトルの差分値に
    基づいて平均的ノイズレベルを検出し、 上記検出した平均的ノイズレベルから1映像単位内の信
    号のはりつきの有無を判定し、 上記平均的ノイズレベルの時間的な変動を平滑化し、上
    記はりつき判定によりはりつきが有りと判定されたとき
    入力をマスクするフィルタ処理を行うことを特徴とする
    請求項26記載の信号処理方法。
  28. 【請求項28】 上記ノイズレベル検出は、 各ブロックに対して検出された動きベクトルの差分の最
    小値に基づいて各ブロック毎に信号のはりつきの有無を
    判定し、 上記はりつき判定によりはりつき無しと判定されたブロ
    ックについて、ブロック毎に検出された動きベクトルに
    基づいて平均的ノイズレベルを検出し、 上記検出した平均的ノイズレベルの時間的な変動を平滑
    化することを特徴とする請求項26記載の信号処理方
    法。
JP2000195068A 1999-08-20 2000-06-28 信号処理装置及び方法 Withdrawn JP2001136416A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000195068A JP2001136416A (ja) 1999-08-20 2000-06-28 信号処理装置及び方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-234369 1999-08-20
JP23436999 1999-08-20
JP2000195068A JP2001136416A (ja) 1999-08-20 2000-06-28 信号処理装置及び方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001136416A true JP2001136416A (ja) 2001-05-18

Family

ID=26531523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000195068A Withdrawn JP2001136416A (ja) 1999-08-20 2000-06-28 信号処理装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001136416A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100522607B1 (ko) * 2003-07-15 2005-10-19 삼성전자주식회사 노이즈 상태를 고려한 적응적 비디오 신호 처리 장치 및방법
JP2006279563A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Pioneer Electronic Corp 画質調整装置、画質調整方法およびディスプレイ装置
JP2007329524A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Sony Corp ノイズ抑圧方法、ノイズ抑圧方法のプログラム、ノイズ抑圧方法のプログラムを記録した記録媒体及びノイズ抑圧装置
WO2009066603A1 (ja) * 2007-11-21 2009-05-28 Olympus Corporation 画像処理装置、画像処理方法
US7705918B2 (en) 2008-08-04 2010-04-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Noise reduction apparatus and noise reduction method
WO2010073488A1 (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 パナソニック株式会社 画像ノイズ除去装置及び方法
CN101087366B (zh) * 2006-06-06 2010-12-01 索尼株式会社 影像信号处理方法及影像信号处理装置
US8319897B2 (en) 2006-07-03 2012-11-27 Sony Corporation Noise reduction method, noise reduction program, recording medium having noise reduction program recorded thereon, and noise reduction apparatus
US8786677B2 (en) 2010-08-05 2014-07-22 Panasonic Corporation Imaging device

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100522607B1 (ko) * 2003-07-15 2005-10-19 삼성전자주식회사 노이즈 상태를 고려한 적응적 비디오 신호 처리 장치 및방법
JP2006279563A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Pioneer Electronic Corp 画質調整装置、画質調整方法およびディスプレイ装置
US8248537B2 (en) 2006-06-06 2012-08-21 Sony Corporation Video-signal processing method, program of video-signal processing method, recording medium having recorded thereon program of video-signal processing method, and video-signal processing apparatus
CN100481879C (zh) * 2006-06-06 2009-04-22 索尼株式会社 噪声抑制方法及噪声抑制装置
CN101087366B (zh) * 2006-06-06 2010-12-01 索尼株式会社 影像信号处理方法及影像信号处理装置
US8111332B2 (en) 2006-06-06 2012-02-07 Sony Corporation Noise suppression method, noise suppression method program, recording medium recording noise suppression method program, and noise suppression apparatus
JP2007329524A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Sony Corp ノイズ抑圧方法、ノイズ抑圧方法のプログラム、ノイズ抑圧方法のプログラムを記録した記録媒体及びノイズ抑圧装置
US8319897B2 (en) 2006-07-03 2012-11-27 Sony Corporation Noise reduction method, noise reduction program, recording medium having noise reduction program recorded thereon, and noise reduction apparatus
WO2009066603A1 (ja) * 2007-11-21 2009-05-28 Olympus Corporation 画像処理装置、画像処理方法
US8373777B2 (en) 2007-11-21 2013-02-12 Olympus Corporation Image processing apparatus and image processing method
US7705918B2 (en) 2008-08-04 2010-04-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Noise reduction apparatus and noise reduction method
WO2010073488A1 (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 パナソニック株式会社 画像ノイズ除去装置及び方法
US8411993B2 (en) 2008-12-22 2013-04-02 Panasonic Corporation Apparatus and method for reducing image noise
JP5328809B2 (ja) * 2008-12-22 2013-10-30 パナソニック株式会社 画像ノイズ除去装置及び方法
US8786677B2 (en) 2010-08-05 2014-07-22 Panasonic Corporation Imaging device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3266416B2 (ja) 動き補償フレーム間符号化復号装置
US6825886B2 (en) Picture signal processing method and apparatus
US6343097B2 (en) Noise reducer, noise reducing thereof, picture signal processing apparatus, and motion detecting method
US6904096B2 (en) Video data processing device and video data processing method
JP4599446B2 (ja) 階調制御装置および階調制御方法
JPH08237669A (ja) 画像信号処理装置、画像信号処理方法および画像信号復号化装置
US5929936A (en) System for reducing noise in image data through recursive operation
EP0494945B1 (en) Adaptive video signal noise reduction system
US5754699A (en) Method of reducing mosquito noise generated during decoding process of image data and device for decoding image data using the same
JP2001136416A (ja) 信号処理装置及び方法
JP4292637B2 (ja) 信号処理装置及び方法
JP2003209716A (ja) 映像信号処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
JP3700195B2 (ja) 復号化装置、再生装置、記録再生装置、画像処理システム、復号化方法、再生方法、記録再生方法及び画像処理方法
JP2001045335A (ja) 信号処理装置及び方法
JP2001103341A (ja) 信号処理装置及び方法
JP2001045334A (ja) 信号処理装置及び方法
JP2900808B2 (ja) 画像データの復号化時に生じるモスキートノイズの低減方法及び画像データの復号化装置
JP3023205B2 (ja) 符号化前置フィルタ
JP3149662B2 (ja) 映像符号化装置及び映像復号化装置及び光ディスク
KR100217148B1 (ko) 영상 데이타의 복호 처리중에 발생하는 모스키토 노이즈를 줄이는 방법 및 이 방법을 사용한 영상데이타의 복호장치
JP3646424B2 (ja) ノイズリデューサおよびノイズリダクション方法
KR100261109B1 (ko) 화질 향상이 가능한 휘도 신호 압축 부호화 장치
JP3321828B2 (ja) ノイズリデューサ
JP4612897B2 (ja) 画像処理装置
JPH07203442A (ja) デジタル伝送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070904