JP2001134034A - カラー画像形成位置ずれ検出装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成位置ずれ検出装置及びこれを用いた画像形成装置

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JP2001134034A
JP2001134034A JP31201299A JP31201299A JP2001134034A JP 2001134034 A JP2001134034 A JP 2001134034A JP 31201299 A JP31201299 A JP 31201299A JP 31201299 A JP31201299 A JP 31201299A JP 2001134034 A JP2001134034 A JP 2001134034A
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 構成の複雑化や大幅なコストアップを招
くことなく、中間転写体や像担持体等の回転変動に起因
する検出用パターンの検出誤差を大幅に低減することが
できるのは勿論のこと、検出用パターンのサンプリング
に伴うカラーレジストレーションのずれの検出を高精度
に行なうことが可能なカラー画像形成位置ずれ検出装置
及びこれを用いた画像形成装置を提供することを課題と
する。 【解決手段】 カラー画像形成位置ずれ検出用パターン
の少なくとも2つのマークを同一の色で形成し、当該同
一の色で形成されたカラー画像形成位置ずれ検出用パタ
ーンをパターン検出手段によって検出し、前記同一の色
で形成されたカラー画像形成位置ずれ検出用パターンの
間隔測定値に基づいて、カラー画像形成位置ずれ検出用
パターンを検出する際の誤差を求めるように構成して課
題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真方式や
静電記録方式などを応用した複写機やプリンター、ある
いはファクシミリ等の画像形成装置に関し、特にカラー
の画像形成装置において、各色の画像形成位置であるレ
ジストレーションを制御するためのレジストレーション
コントロールシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィス等において処理されるド
キュメントは急速にカラー化が進み、これらのドキュメ
ントを扱う複写機・プリンター・ファクシミリ等の画像
形成装置も急速にカラー化されてきている。そして、現
在これらのカラー機器は、オフィス等における事務処理
の高品位化および迅速化に伴って、一層高画質化および
高速化されてきている。かかる要求に応え得るカラー機
器としては、例えば、黒(K)、イエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)の各色毎に各々の画像形成ユ
ニットを持ち、各画像形成ユニットで形成された色の異
なる画像を搬送される転写材又は中間転写体上に多重に
転写し、カラー画像の形成を行なういわゆるタンデム型
のカラー画像形成装置が種々提案されており、実際に製
品化されている。
【0003】この種のタンデム型のカラー画像形成装置
としては、例えば、次に示すようなものがある。このタ
ンデム型のカラー画像形成装置は、図14に示すよう
に、黒(K)色の画像を形成する黒色画像形成ユニット
200Kと、イエロー(Y)色の画像を形成するイエロ
ー色画像形成ユニット200Yと、マゼンタ(M)色の
画像を形成するマゼンタ色画像形成ユニット200M
と、シアン(C)色の画像を形成するシアン色画像形成
ユニット200Cの4つの画像形成ユニットを備えてい
る。これら4つの画像形成ユニット200K、200
Y、200M、200Cは、互いに一定の間隔をおいて
水平に配置されている。また、上記黒(K)、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各画像形成ユ
ニット200K、200Y、200M、200Cの下部
には、当該各画像形成ユニットで順次形成されたトナー
像を、互いに重ね合わせた状態で転写する中間転写ベル
ト201が、矢印方向に沿って回動可能に配置されてい
る。この中間転写ベルト201は、例えば、可撓性を有
するポリイミド等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、
この帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等
の手段によって接続することにより、無端ベルト状に構
成されている。従って、上記中間転写ベルト201に
は、図15に示すように、必然的に合成樹脂フィルムの
接続部であるシーム部201aが存在する。
【0004】上記黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の各画像形成ユニット200K、
200Y、200M、200Cは、すべて同様に構成さ
れており、これら4つの画像形成ユニット200K、2
00Y、200M、200Cでは、上述したように、そ
れぞれ黒色、イエロー色、マゼンタ色及びシアン色のト
ナー像が順次形成されるように構成されている。上記各
色の画像形成ユニット200K、200Y、200M、
200Cは、感光体ドラム202を備えており、この感
光体ドラム202の表面は、一次帯電用のスコロトロン
203によって一様に帯電された後、画像露光装置20
4によって像形成用のレーザ光が画像情報に応じて走査
露光され、静電潜像が形成される。上記感光体ドラム2
02の表面に形成された静電潜像は、各画像形成ユニッ
ト200K、200Y、200M、200Cの現像器2
05によってそれぞれ黒色、イエロー色、マゼンタ色及
びシアン色の各色のトナーにより現像されて可視トナー
像となり、これらの可視トナー像は、転写帯電器206
によって中間転写ベルト201上に互いに重ね合わせた
状態で転写される。上記中間転写ベルト201上に多重
に転写された黒色、イエロー色、マゼンタ色及びシアン
色の各色のトナー像は、転写用紙207上に一括して転
写された後、定着装置208によって定着処理を受け、
カラー画像の形成が行なわれる。
【0005】なお、図14中、209は感光体クリーナ
ー、210は中間転写ベルトクリーナーをそれぞれ示す
ものである。
【0006】ところで、このように構成されるタンデム
型のカラー画像形成装置は、複数個の画像形成ユニット
200K、200Y、200M、200Cによって順次
形成されたトナー像を、中間転写体201上に多重に転
写する方式であるため、大幅に高速化が可能であるが、
各色の画像形成ユニット200K、200Y、200
M、200Cで形成される画像の転写位置がずれ易く、
各色の画像の位置合わせ具合、即ちカラーレジストレー
ションが頻繁に悪化しやすく、高画質を維持することが
困難である。これは、初期的なものとして、各画像露光
装置204K、204Y、204M、204C、あるい
は各画像形成ユニット200K、200Y、200M、
200Cの製造公差、また取り付け公差などに起因し、
また経時的なものとして、カラー画像形成装置の機内温
度の変化やカラー画像形成装置に外力が加わることなど
により、各画像形成ユニット200K、200Y、20
0M、200Cを構成する部材が熱膨張したり、変位し
たりすることなどに起因する。このうち、機内温度の変
化や外力は避けられないものであり、例えば、転写用紙
の補給動作や紙詰まりの復帰などの日常的な作業が、カ
ラー画像形成装置へ外力を加えることとなる。
【0007】そこで、従来技術として、図15に示すよ
うに、中間転写体201上にカラーレジストレーション
のずれ(以下、「カラーレジずれ」と略称する。)を検
出するためのパターン211を形成し、このカラーレジ
ずれ検出用のパターン211を、検出器212によって
サンプリングして、各色のトナー像のレジずれを補正す
る技術が、すでに種々提案されており、実機に導入され
ている。
【0008】これらのカラーレジストレーションのずれ
を検出するための技術としては、カラーレジずれ検出用
のパターンをサンプリングする際に、低価格の検出器に
より十分な解像度で、カラーレジずれ検出用のパターン
を検出可能とするものが、例えば、特開平6−1187
35号公報に既に提案されている。
【0009】この特開平6−118735号公報に係る
画像形成装置は、カラーレジずれ量を検出するため、検
出用パターン211として、図16に示すように、多色
の山形マーク213K、213Y…を組み合わせたパタ
ーンを用いるように構成したものである。カラーレジず
れ量の検出は、中間転写ベルト210上に形成された山
形のパターン211が、当該中間転写ベルト201の移
動に伴って移動していく際、パターン211の両端がそ
の下を通過するように配置された2個の検出器212
a、212bを用い、これら2つの検出器212a、2
12b下をパターン211が通過するタイミングでパタ
ーン211の各間隔を測定し、カラーレジすれ量を検出
するようになっている。
【0010】図16に示すように、第1の検出器212
aが検出基準色のマーク213K(例えば、黒色)を検
出してから、検出対象色のマーク213Y(例えば、イ
エロー色)を検出するまでの時間間隔をT1A、当該検
出対象色のマーク213Yを検出してから、次の検出基
準色のマーク213Kを検出するまでの時間間隔をT1
B、第2の検出器212bが検出基準色のマーク213
Kを検出してから、検出対象色のマーク213Yを検出
するまでの時間間隔をT2A、当該検出対象色のマーク
213Yを検出してから、次の所定の検出対象色のマー
ク213Yを検出するまでの時間間隔をT2Bとする
と、主走査方向カラーレジずれ量Lerrと、副走査方
向カラーレジずれ量Perrは、特開平6−11873
5号公報に開示されているように、以下の算出式により
算出される。 Lerr=(T2A−T1A)÷2 Perr=(T2B−T1B)−Lerr
【0011】ところで、上記検出用パターン211が形
成される中間転写ベルト201は、当該中間転写ベルト
201を駆動する駆動ロールの偏心などにより、周期的
な変動を有しており、当該中間転写ベルト201上に所
定の各色の検出用パターン211を形成する各画像形成
ユニット200K、200Y、200M、200Cも、
感光体ドラム202の偏心などにより、やはり周期的な
変動を有している。そのため、上記中間転写ベルト20
1に所定の間隔で、各色の検出用パターン211を形成
したとしても、2つの検出器212a、212bによっ
て検出される検出基準色のマーク213Kと検出対象色
のマーク213Yの時間間隔T1A、T1B、T2A、
T2B等に、周期的な変動が含まれてしまうことにな
る。
【0012】したがって、上記検出基準色のマーク21
3Kと検出対象色のマーク213Yの時間間隔T1A、
T1B、T2A、T2B等をそのまま検出したのでは、
検出される時間間隔T1A、T1B、T2A、T2B等
に周期的な変動成分が含まれてしまい、主走査方向及び
副走査方向のカラーレジずれ量Lerr、Perrを精
度よく検出することができない。
【0013】そこで、上記検出パターン211の読み取
り検出は、周期的なカラーレジずれ変動の影響を受けな
いような設計を行なうことが、一般的に行なわれてい
る。更に説明すると、検出に影響を受けたくない周波数
に同期しないように検出パターン211の周波数(繰り
返し数及び間隔)を設定し、サンプリング個数を多くす
る、あるいはその周期の1周期分のサンプル数を多くし
て同期させる、などのサンプリングパラメータの設計を
行い、サンプリングした複数の検出値を平均することに
より周期的カラーレジずれ変動による影響を低減し、最
終的な検出値を算出するようにしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上記特開平6−118735号公報に開示され
ているように、カラーレジずれ検出用パターン211と
して、図16に示すように、多色の山形マーク213を
組み合わせたパターンを用いることにより、低価格の検
出器により十分な解像度で、カラーレジずれ検出用のパ
ターン211を検出することができ、各色のトナー像の
レジずれを補正して、高画質のカラー画像を形成するこ
とが可能となる。
【0015】しかし、上記のように特定周波数の影響を
除去するようにサンプリングパラメータを設計しても、
以下のような不具合が起こる懸念がある。すなわち、中
間転写ベルト201の周期に代表される長期間の変動が
ある場合、この周期にサンプル長を同期させる必要があ
るが、当該中間転写ベルト201のシーム部201a等
により、検出用パターン211を形成することができな
い領域が存在するため、特定の周波数に同期できなかっ
たり、同期させた場合でも、図17に示すように、中間
転写ベルト201のシーム部201aや、ベルト表面の
傷や汚れなどの欠陥201bにより、ある位置(位相)
の検出用パターン211が検出できない場合が必然的に
生じる。この場合には、周期的なカラーレジずれ変動の
影響を受けないようにするため、多数の検出用パターン
211をサンプリングして、平均化処理を行なったとし
ても、ある位置(位相)の検出用パターン211のサン
プリングデータの欠落により、平均化したカラーレジず
れ量がΔVだけシフトしてしまい、中間転写ベルト20
1の1周や感光体ドラム202の1回転等に起因した、
長周期変動の影響を受けた検出誤差が発生するという問
題点があった。このように、上記検出用パターン211
のサンプリングデータにΔVだけ検出誤差が発生する
と、当然のことながら、各画像形成ユニット200K、
200Y、200M、200Cによりカラー画像のレジ
ずれを精度良く補正することができず、色ずれなどの画
質低下を生じるという問題点があった。
【0016】また、検出したくない周波数成分をサンプ
リングパラメータ(周波数と個数)の設定により、影響
を最小限に抑えるように設計した場合でも、厳密には影
響がまったくなくなるわけではなく、特に変動の振幅が
大きい周波数が多数ある場合には、当該振幅が大きい変
動の影響により、やはり平均化したカラーレジずれ量が
シフトしてしまい、少なからず検出誤差は発生してしま
うことになる。
【0017】そこで、これらの問題点を改善するために
は、周期的な変動を低減するために、中間転写ベルト及
び当該中間転写ベルトを駆動する駆動ロールの製造を高
精度化したり、あるいは中間転写ベルトや感光体ドラム
の駆動などに、複雑かつ高精度のフィードバック制御な
どの対策を施することにより、中間転写ベルトや感光体
ドラムの回転変動等に起因する検出誤差を低減すること
が考えられる。
【0018】しかし、この場合には、製造コストの大幅
な上昇を招くばかりか、装置の構成が複雑となり、いず
れにしても大幅なコストアップを招くという新たな問題
点を生じる。また、上記の手段では、中間転写ベルト上
に事後的に生じる傷や汚れなどによる影響を、回避する
ことはできない。
【0019】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、構成の複雑化や大幅なコストアップを招く
ことなく、中間転写体や像担持体等の回転変動に起因す
る検出用パターンの検出誤差を大幅に低減することがで
きるのは勿論のこと、検出用パターンのサンプリングに
伴うカラーレジストレーションのずれの検出を高精度に
行なうことが可能な画像形成装置を提供することにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載された発明は、第1の色からなる第
1番目のマークと、第2の色からなる第2番目のマーク
と、第1の色と第2の色からなる第3番目のマークとで
構成されるカラー画像形成位置ずれ検出用パターンを、
被検出対象の表面に形成し、前記カラー画像形成位置ず
れ検出用パターンをパターン検出手段によって検出する
ことにより、カラー画像形成位置ずれ量を検出するカラ
ー画像形成位置ずれ検出装置において、前記カラー画像
形成位置ずれ検出用パターンの少なくとも2つのマーク
を同一の色で形成し、当該同一の色で形成されたカラー
画像形成位置ずれ検出用パターンをパターン検出手段に
よって検出し、前記同一の色で形成されたカラー画像形
成位置ずれ検出用パターンの間隔測定値に基づいて、カ
ラー画像形成位置ずれ検出用パターンを検出する際の誤
差を求めることを特徴とするカラー画像形成位置ずれ検
出装置である。
【0021】この請求項1に記載された発明において
は、カラー画像形成位置ずれ検出用パターンの少なくと
も2つのマークを同一の色で形成し、当該同一の色で形
成されたカラー画像形成位置ずれ検出用パターンをパタ
ーン検出手段によって検出し、前記同一の色で形成され
たカラー画像形成位置ずれ検出用パターンの間隔測定値
に基づいて、カラー画像形成位置ずれ検出用パターンを
検出する際の誤差を求めるように構成したので、前記カ
ラー画像形成位置ずれ検出用パターンの少なくとも2つ
のマークを同一の色で形成することにより、当該同一の
色で形成されたカラー画像形成位置ずれ検出用パターン
には、基本的に、カラー画像形成時の位置ずれが生じな
いため、同一の色で形成されたカラー画像形成位置ずれ
検出用パターンの間隔測定値は、本来所定の値と等しく
なるはずであり、前記同一の色で形成されたカラー画像
形成位置ずれ検出用パターンの間隔測定値と、所定の値
との差がカラー画像形成位置ずれ検出用パターンを検出
する際の検出誤差となる。
【0022】したがって、この検出誤差に基づいて、カ
ラー画像形成位置ずれ検出用パターンによって検出され
たカラー画像形成位置のずれ量を校正することで、カラ
ー画像形成位置ずれ量を精度良く検出することが可能と
なる。
【0023】また、請求項2に記載された発明は、カラ
ー画像形成位置ずれ検出用パターンを検出する際の誤差
を求めるサイクルを設け、このサイクルでは、前記カラ
ー画像形成位置ずれ検出用パターンをすべて同一の色で
形成し、当該同一の色で形成されたカラー画像形成位置
ずれ検出用パターンをパターン検出手段によって検出
し、前記同一の色で形成されたカラー画像形成位置ずれ
検出用パターンの間隔測定値に基づいて、カラー画像形
成位置ずれ検出用パターンを検出する際の誤差を求める
ことを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成位置ず
れ検出装置である。
【0024】この請求項2に記載された発明において
は、誤差検出サイクルにおいて、カラー画像形成位置ず
れ検出用パターンをすべて同一の色で形成し、当該同一
の色で形成されたカラー画像形成位置ずれ検出用パター
ンをパターン検出手段によって検出し、前記同一の色で
形成されたカラー画像形成位置ずれ検出用パターンの間
隔測定値に基づいて、カラー画像形成位置ずれ検出用パ
ターンを検出する際の誤差を求めるように構成したの
で、カラー画像形成位置ずれ検出用パターンをすべて同
一の色で形成することにより、当該同一の色で形成され
たカラー画像形成位置ずれ検出用パターンの間隔測定値
のサンプル数を多くとることができ、必要に応じて平均
化等の処理を施すことによって、カラー画像形成位置ず
れ検出用パターンを検出する際の誤差の検出精度を、非
常に高くすることが可能となる。
【0025】さらに、請求項3に記載された発明は、カ
ラー画像形成位置ずれ検出時に、カラー画像形成位置ず
れ検出用パターンの同一の色で形成されたマークの間隔
測定値に基づいて、カラー画像形成位置ずれ検出用パタ
ーンを検出する際の誤差を求めることを特徴とする請求
項1記載のカラー画像形成位置ずれ検出装置である。
【0026】この請求項3に記載された発明において
は、カラー画像形成位置ずれ検出時に、カラー画像形成
位置ずれ検出用パターンの同一の色で形成されたマーク
の間隔測定値に基づいて、カラー画像形成位置ずれ検出
用パターンを検出する際の誤差を求めるように構成した
ので、特別な誤差検出サイクルを設ける必要がなく、カ
ラー画像形成位置ずれ検出用パターンを検出する際の誤
差を速く検出することができ、カラー画像形成位置のず
れ量の検出及びその補正を短時間に行うことが可能とな
る。
【0027】また更に、請求項4に記載された発明は、
中間転写体上又は転写材担持体に担持体された転写材上
に、異なった色のトナー像を多重に転写することによ
り、カラーの画像を形成可能な画像形成装置であって、
上記中間転写体上又は転写材担持体上に、第1の色から
なる第1番目のマークと、第2の色からなる第2番目の
マークと、第1の色と第2の色からなる第3番目のマー
クとで構成されるカラー画像形成位置ずれ検出用パター
ンを形成し、前記カラー画像形成位置ずれ検出用パター
ンをパターン検出手段によって検出することにより、カ
ラー画像形成位置ずれを補正するように構成した画像形
成装置において、上記中間転写体上又は転写材担持体上
に、前記カラー画像形成位置ずれ検出用パターンの少な
くとも2つのマークを同一の色で形成し、当該同一の色
で形成されたカラー画像形成位置ずれ検出用パターンを
パターン検出手段によって検出し、前記同一の色で形成
されたカラー画像形成位置ずれ検出用パターンの間隔測
定値に基づいて、カラー画像形成位置ずれ検出用パター
ンを検出する際の誤差を求めることを特徴とする画像形
成装置である。
【0028】この請求項4に記載された発明において
は、請求項1に記載された発明の同様の作用を有する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0030】実施の形態1 図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置とし
てのタンデム型のカラー電子写真複写機を示す概略構成
図である。
【0031】図2において、1はタンデム型のデジタル
カラー複写機の本体を示すものであり、このデジタルカ
ラー複写機本体1の一端側の上部には、原稿2の画像を
読み取る原稿読取装置4が配設されている。また、上記
デジタルカラー複写機本体1の内部には、黒(K)、イ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の
画像形成ユニット13K、13Y、13M、13Cが、
水平方向に沿って一定の間隔をおいて配列されている。
さらに、上記4つの画像形成ユニット13K、13Y、
13M、13Cの下方には、これらの画像形成ユニット
で順次形成される各色のトナー像を、互いに重ね合わせ
た状態で転写する中間転写ベルト25が、矢印方向に沿
って回動可能に配設されている。そして、上記中間転写
ベルト25上に多重に転写された各色のトナー像は、給
紙カセット39等から給紙される転写材としての転写用
紙34上に一括して転写された後、定着器37によって
転写用紙34上に定着され、外部に排出されるようにな
っている。
【0032】図3はこの発明の実施の形態1に係る画像
形成装置としてのタンデム型のカラー電子写真複写機の
構成を、更に詳細に示したものである。
【0033】なお、ここではタンデム型のカラー電子写
真複写機を用いて、本発明の構成を説明するが、本発明
は、カラープリンタ/ファクシミリにおいても有効であ
る。以下の実施の形態2、3においても同様である。
【0034】図3において、1はタンデム型のデジタル
カラー複写機の本体を示すものであり、このデジタルカ
ラー複写機本体1の一端側の上部には、原稿2をプラテ
ンガラス5上に押圧するプラテンカバー3と、プラテン
ガラス5上に載置された原稿2の画像を読み取る原稿読
取装置4が配設されている。この原稿読取装置4は、プ
ラテンガラス5上に載置された原稿2を光源6によって
照明し、原稿2からの反射光像を、フルレートミラー7
及びハーフレートミラー8、9及び結像レンズ10から
なる縮小光学系を介してCCD等からなる画像読取素子
11上に走査露光して、この画像読取素子11によって
原稿2の色材反射光像を所定のドット密度(例えば、1
6ドット/mm)で読み取るように構成されている。
【0035】上記原稿読取装置4によって読み取られた
原稿2の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑
(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率デ
ータとしてIPS12(Image Processi
ng System)に送られ、このIPS12では、
原稿2の反射率データに対して、シェーデイング補正、
位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消
し、色/移動編集等の所定の画像処理が施される。
【0036】そして、上記の如くIPS12で所定の画
像処理が施された画像データは、イエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)、黒(K)(各8bit)の
4色の原稿色材階調データに変換され、次に述べるよう
に、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)の各色の画像形成ユニット13K、13Y、1
3M、13CのROS14K、14Y、14M、14C
(Raster Output Scanner)に送
られ、これらのROS14K、14Y、14M、14C
では、所定の色の原稿色材階調データに応じてレーザー
光による画像露光が行われる。
【0037】ところで、上記タンデム型のデジタルカラ
ー複写機本体1の内部には、上述したように、黒
(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)の4つの画像形成ユニット13K、13Y、13
M、13Cが、水平方向に一定の間隔をおいて並列的に
配置されている。
【0038】これらの4つの画像形成ユニット13K、
13Y、13M、13Cは、すべて同様に構成されてお
り、大別して、矢印方向に沿って所定の回転速度で回転
する感光体ドラム15と、この感光体ドラム15の表面
を一様に帯電する一次帯電用のスコロトロン16と、当
該感光体ドラム15の表面に各色に対応した画像を露光
して静電潜像を形成するROS14と、感光体ドラム1
5上に形成された静電潜像を現像する現像器17、クリ
ーニング装置18とから構成されている。
【0039】上記ROS14は、図3に示すように、半
導体レーザー19を原稿色材階調データに応じて変調し
て、この半導体レーザー19からレーザー光LBを階調
データに応じて出射する。この半導体レーザー19から
出射されたレーザー光LBは、反射ミラー20、21を
介して回転多面鏡22によって偏向走査され、再び反射
ミラー20、21及び複数枚の反射ミラー23、24を
介して像担持体としての感光体ドラム15上に走査露光
される。
【0040】上記IPS12からは、黒(K)、イエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の画像
形成ユニット13K、13Y、13M、13CのROS
14K、14Y、14M、14Cに各色の画像データが
順次出力され、これらのROS14K、14Y、14
M、14Cから画像データに応じて出射されるレーザー
ビームLBが、それぞれの感光体ドラム15K、15
Y、15M、15Cの表面に走査露光されて静電潜像が
形成される。上記各感光体ドラム15K、15Y、15
M、15Cに形成された静電潜像は、現像器17K、1
7Y、17M、17Cによって、それぞれ黒(K)、イ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の
トナー像として現像される。
【0041】上記各画像形成ユニット13K、13Y、
13M、13Cの感光体ドラム15K、15Y、15
M、15C上に、順次形成された黒(K)、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー
像は、各画像形成ユニット13K、13Y、13M、1
3Cの下方に配置された中間転写体としての中間転写ベ
ルト25上に、一次転写ロール26K、26Y、26
M、26Cによって多重に転写される。この中間転写ベ
ルト25は、ドライブロール27と、ストリッピングロ
ール28と、ステアリングロール29と、アイドルロー
ル30と、バックアップロール31と、アイドルロール
32との間に一定のテンションで掛け回されており、図
示しない定速性に優れた専用の駆動モーターによって回
転駆動されるドライブロール27により、矢印方向に所
定の速度で循環駆動されるようになっている。上記転写
ベルト25としては、例えば、可撓性を有するポリイミ
ド等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この帯状に形
成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等の手段によっ
て接続することにより、無端ベルト状に形成したものが
用いられる。従って、上記中間転写ベルト25には、図
4に示すように、必然的に合成樹脂フィルムの接続部で
あるシーム部25aが存在する。
【0042】上記転写ベルト25上に多重に転写された
黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)の各色のトナー像は、バックアップロール31に
圧接する2次転写ロール33によって、圧接力及び静電
気力で転写用紙34上に2次転写され、この各色のトナ
ー像が転写された転写用紙34は、2連の搬送ベルト3
5、36によって定着器37へと搬送される。そして、
上記各色のトナー像が転写された転写用紙34は、定着
器37によって熱及び圧力で定着処理を受け、複写機本
体1の外部に設けられた排出トレイ38上に排出され
る。
【0043】上記転写用紙34は、図3に示すように、
複数の給紙カセット39、40、41のうちの何れかか
ら所定のサイズのものが、給紙ローラ42及び用紙搬送
用のローラ対43、44、45からなる用紙搬送経路4
6を介して、レジストロール47まで一旦搬送される。
上記給紙カセット39、40、41のうちの何れかから
供給された転写用紙34は、所定のタイミングで回転駆
動されるレジストロール47によって中間転写ベルト2
5上へ送出される。
【0044】そして、上記黒色、イエロー色、マゼンタ
色及びシアン色の4つの画像形成ユニット13K、13
Y、13M、13Cでは、上述したように、それぞれ黒
色、イエロー色、マゼンタ色、シアン色のトナー像が所
定のタイミングで順次形成されるようになっている。
【0045】なお、上記感光体ドラム15K、15Y、
15M、15Cは、トナー像の転写工程が終了した後、
クリーニング装置18K、18Y、18M、18Cによ
って残留トナーや紙粉等が除去されて、次の画像形成プ
ロセスに備える。また、中間転写ベルト25は、ベルト
用クリーナー48によって残留トナーが除去される。
【0046】ところで、この実施の形態では、中間転写
ベルト25上に所定のタイミングで、カラーレジずれ検
出用のパターンを形成し、このカラーレジずれ検出用パ
ターンを検出して、各画像形成ユニット13K、13
Y、13M、13Cのカラーレジずれを補正した後、カ
ラー画像を形成するように構成されている。
【0047】カラーレジずれ検出用パターン50として
は、図6に示すように、第1の基準色からなる第1番目
の山形マーク51KKと、第2の被測定色からなる第2
番目の山形マーク51YYと、第1の色と第2の色から
なる第3番目の山形マーク51KYマークを、1つの単
位として被測定色のすべてを組み合わせたパターンが用
いられる。図5に示すパターン50の組み合わせが基準
色と対象色における1ブロックとする。このパターンを
実際に用いる場合には、図6に示すように、数ブロック
分繰り返して形成してサンプルする。ここでは、中間転
写ベルト25の1周分のサンプルを仮定して、本発明の
実施の形態1を説明する。
【0048】図7は上記カラーレジずれ検出用のパター
ン検出器60を示す斜視構成図である。
【0049】図7において、61はパターン検出器60
の筐体であり、62a、62bは中間転写ベルト25上
に形成されたカラーレジずれ検出用のパターン50をそ
れぞれ照明する2つの発光素子であり、63a、63b
及び64a、64bは中間転写ベルト25上に形成され
たカラーレジずれ検出用パターン50の異なった山型マ
ーク51からからの反射光をそれぞれ受光する2組の各
受光素子を示すものである。上記2つの発光素子62
a、62bとしては、例えば、特定波長の光、あるいは
所定の波長分布を持った光を出射するLEDなどが用い
られ、これらの発光素子62a、62bは、中間転写ベ
ルト25上の1つの検出位置を、互いに所定の角度だけ
傾斜した反対側の斜め方向から照明するように配置され
ている。また、上記2組み受光素子63a、63b及び
64a、64bは、中央部が互いに接触し、両端部が水
平方向に対して所定の角度だけ下方に傾斜した状態で配
置された、2つの受光素子63a、63bと64a、6
4bとを備えており、各受光素子63a、63bと64
a、64bは、図1に示すように、反射光の検知タイミ
ング及び検知角度が互いに異なるように設定されてい
る。
【0050】上記パターン検出器60は、図8に示すよ
うに、中間転写ベルト25上に形成されたカラーレジず
れ検出用パターン50を検出すると、当該カラーレジず
れ検出用パターン50の直線状のマーク51によって、
一方の受光素子63bからは、図8(a)に示すよう
に、先に滑らかな山型の波形が出力され、幾らか遅れ
て、他方の受光素子63aからも、図8(b)に示すよ
うに、滑らかな山型の波形が出力される。そして、これ
ら2つの受光素子63b、63aから出力される波形を
増幅してから差分をとるか、差分をとってから増幅する
ことにより、図8(c)に示すように、一旦大きく山型
に立ち下がってから、今度は大きく山型に立ち上がる出
力波形が得られる。そこで、上記2つの受光素子63
a、63bから出力される波形の差分をとることによ
り、CCD等の高精度のセンサーを使用しなくとも、図
8(d)に示すように、カラーレジずれ検出用パターン
50の直線状のマーク51を、高解像度で精度良く検出
することが可能となる。
【0051】図9はこの実施の形態1に係るカラーレジ
ずれ補正装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【0052】図9において、70はタンデム型のデジタ
ルカラー複写機の画像形成動作、及びカラーレジずれの
検出並びに校正動作などを制御するCPU、71はCP
U70が実行する画像形成動作や、カラーレジずれの検
出並びに校正動作などを制御するためのソフトウエアの
プログラムを記憶したROM、72はパターン検出器6
0の発光素子62a、62bを構成するLEDを点灯す
るLEDドライバー、73はパターン検出器60の受光
素子63a、63b及び64a、64bでデータをサン
プリングする閾値を制御するPWM回路(パルス幅変調
回路)、60は中間転写ベルト25の例えば幅方向の両
端部と中央部の3箇所(必要に応じて、両端部のみ等で
もよい)に形成されるカラーレジずれ検出用パターンを
検出するパターン検出器、74はこれらのパターン検出
器60から出力されるカラーレジずれ検出用パターン検
出時の所定のパルス間(立ち上がり)の時間間隔を、基
準クロックパルスに基づいて計測するカウンタ、75は
CPU70からの指令にも基づいて、イエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の各
色の画像形成ユニット13Y、13M、13C、13B
KのROS14Y、14M、14C、14BKに、所定
のタイミングで原稿2の画像情報あるいはカラーレジず
れ検出用パターン50を形成するための画像情報を出力
する画像出力回路、76はカラーレジずれ検出用パター
ン50の画像情報を予め記憶したレジパターン格納RO
Mをそれぞれ示すものである。
【0053】そして、この実施の形態では、上記CPU
70によってタンデム型のデジタルカラー複写機の画像
形成動作を制御するのは勿論のこと、当該タンデム型の
デジタルカラー複写機の電源が投入された直後、あるい
は複写機本体1内の温度が所定の温度以上変化したと
き、複写機で所定枚数だけコピーがとられたとき、フロ
ントカバーが開閉されたとき、など所定のタイミング
で、CPU70は、中間転写ベルト25上に図4乃至図
6に示すようなカラーレジずれ検出用パターン50を形
成し、このカラーレジずれ検出用パターン50をパター
ン検出器60によって検出して、基準となる色のパター
ンに対して対象となる画像形成ユニット13Y、13
M、13Cで形成されるカラーレジずれ検出用パターン
50がどの程度ずれているかを検出して、このカラーレ
ジずれを校正する制御を行なうように構成されている。
【0054】ところで、上記CPU70は、図9に示す
ように、画像出力回路75を介して、各色の画像形成ユ
ニット13K、13Y、13M、13CのROS14
K、14Y、14M、14Cに、所定の画像情報を出力
することにより、中間転写ベルト25上に図4乃至図6
に示すようなカラーレジずれ検出用パターン50を繰り
返して形成する。
【0055】上記カラーレジずれ検出用パターン50を
繰り返して形成する際の間隔、すなわちカラーレジずれ
検出用パターン50の周波数は、一般的には画像形成に
おける周期的な変動分を除去するように設計されてい
る。例えば、感光体ドラム15の周長を250mm、ベ
ルト駆動ロール27の周長を100mmとした場合、感
光体ドラム15による周期変動は250mm毎に、ベル
ト駆動ロール27による周期変動は100mm毎に発生
することになる。感光体ドラム15の1回転の周期のよ
うに、ある程度長い周期の変動の場合は、パターン1ブ
ロックの周期は可能な限り短くし、感光体ドラム15の
1回転の周期変動内で、カラーレジずれ検出用パターン
50をできるだけ多くサンプルするように設定すること
が望ましい。また、ベルト駆動ロール27のように比較
的短い周期の変動の場合は、この周期と非同期となるよ
うな周波数で設定するのが望ましい。
【0056】実際の画像出力時には、感光体ドラム15
とベルト駆動ロール27の変動が合成された変動となる
ため、この実施の形態では、カラーレジずれ検出用パタ
ーン50の周波数を高く、またベルト駆動ロール27の
周期と非同期となるように、パターン50の周期(周波
数)を設定している。パターン50の構成上、検出カラ
ーレジずれ量とパターン検出器60の特性によるパター
ンの制限、例えば、最小パターン間隔で形成可能な最小
ブロックの形成長を50mm(ここでは、基準色と3つ
の対象色の組み合わせ3つのブロックを1ブロック)と
すると、この50mmの周期は、図6に示すパターン周
期で最高の周波数であるが、ベルト駆動ロール27の周
波数と同期するため望ましくない。そこで、60〜70
mmの最小ブロック形成長が、ベルト駆動ロール27に
同期せずかつ高い周波数となるので、妥当な設定値であ
る。中間転写ベルト25の1周を2000mmと仮定す
ると、60mmのブロック長でベルト1周では、33ブ
ロックのカラーレジずれ検出用パターン50を形成する
ことが可能である。ここでは、感光体ドラム15とベル
ト駆動ロール27の2つの変動要因について、パターン
50のブロック周波数の設計について説明したが、実際
の画像形成装置では、感光体ドラム15やベルト駆動ロ
ール27などを駆動する駆動系など、他の変動要因をも
考慮する必要がある。
【0057】しかしながら、このように周期的変動によ
る検出誤差を低減するようにパターン50の設計パラメ
ータを設計しても、従来技術の問題点で説明したよう
に、長周期の変動(例えば、感光体ドラムやベルトな
ど)がある場合、その周期のベルトシーム部25aやベ
ルトの傷などの欠陥25bの特定位相の箇所において、
カラーレジずれ検出用パターン50を検出することがで
きなかった場合、カラーレジずれ検出用パターン50に
基づく、主走査方向カラーレジずれ量Lerrと、副走
査方向カラーレジずれ量Perrの検出値は、ある程度
の検出誤差を持つことが予想される。例えば、感光体ド
ラム15や中間転写ベルト25の周期的変動によるカラ
ーレジ変動が、図10に示すように、数十〜百数十μm
の振幅で発生する場合、これらの変動による検出誤差
は、十数〜数μm程度となることが考えられる。
【0058】また、感光体ドラム15や中間転写ベルト
25等に起因する周期的変動による影響をゼロにするよ
うに、カラーレジずれ検出用パターン50のパターン周
期を設定することが難しい場合もあり、このようなとき
不適切なパターン周波数を設定して大きな検出誤差が生
じることもある。
【0059】そこで、この実施の形態では、上記のカラ
ーレジずれ検出用パターンに基づく、主走査方向カラー
レジずれ量Lerrと、副走査方向カラーレジずれ量P
errの検出誤差を、次のようにして低減するものであ
る。以下にその手順を説明する。
【0060】この実施の形態1では、不適切なパターン
周波数が原因で発生する読み取り時の検出誤差の校正に
ついて説明する。
【0061】すなわち、この実施の形態1では、カラー
レジずれ検出用パターン50に基づく、主走査方向カラ
ーレジずれ量Lerrと、副走査方向カラーレジずれ量
Perrの検出動作に先立って、図1に示すように、カ
ラーレジずれ検出用のパターン50のブロックを、すべ
て単色(例えば、黒色)で置き換える山型のマーク51
からなるパターンブロック55を、通常のパターン50
と同じ間隔で中間転写ベルト25上に形成する動作を行
なう。
【0062】そして、この中間転写ベルト25上に形成
された単色(例えば、黒色)で置き換えるパターン55
のブロックを、パターン検出器60によって検出し、通
常のパターン50と同様に、時間間隔T1A、T1B、
T2A、T2Bを求め、これらの時間間隔T1A、T1
B、T2A、T2Bに基づいて、以下の算出式により、
各パターン55毎の主走査方向カラーレジずれ量Ler
rと、副走査方向カラーレジずれ量Perrを算出す
る。 Lerr=(T2A−T1A)÷2 Perr=(T2B−T1B)−Lerr
【0063】そして、上記中間転写ベルト25表面の全
周にわたって、所定のブロック周波数で形成された単色
の各パターン55のブロックに基づいて算出された主走
査方向カラーレジずれ量Lerrと、副走査方向カラー
レジずれ量Perrの値を算術平均する。すると、同一
の画像形成ユニット13BKで形成された単色のパター
ン55のブロックは、各パターン55の直線状のマーク
56が所定の間隔で中間転写ベルト25上に形成されて
いるはずであり、中間転写ベルト25や感光体ドラム2
5の周期的な変動に基づく要因を、算術平均することに
よって除去すれば、その結果得られる主走査方向カラー
レジずれ量Lerrと、副走査方向カラーレジずれ量P
errの値は、共にゼロとなるはずである。
【0064】ここではゼロとならずに、図10に示すよ
うに、十数〜数μm程度のずれΔVが算出されると、そ
の値が中間転写ベルト25のシーム部25aやベルト表
面の傷などの欠陥25bに起因する検出誤差といえる。
【0065】更に説明すると、上記中間転写ベルト25
表面の全周にわたって、図1に示すように、所定のブロ
ック周波数で形成された単色の各パターン55のブロッ
クは、同一の画像形成ユニット13BKが形成するもの
であるため、単色の各パターン55のブロックには、い
わゆるカラーレジずれは存在せず、黒色の画像形成ユニ
ット13BKとイエロー色の画像形成ユニット13Y等
で、パターン50のブロックを形成した場合のように、
各画像形成ユニット間の位置ずれや画像形成タイミング
のずれなどに起因する主走査方向カラーレジずれ量Le
rrと、副走査方向カラーレジずれ量Perrが生じる
ことがなく、これら主走査方向カラーレジずれ量Ler
rと、副走査方向カラーレジずれ量Perrの値は、本
来ゼロになるはずである。
【0066】ただし、上記中間転写ベルト25上に形成
された単色の各パターン55のブロックを、パターン検
出器60によって検出する際に、中間転写ベルト25や
感光体ドラム15の回転変動などに起因する位置ずれ
が、単色の各パターン55のブロックであっても当然生
じるため、測定された主走査方向カラーレジずれ量Le
rrと、副走査方向カラーレジずれ量Perrの値は、
図10に示すように、周期的に変動するものとなってい
る。
【0067】そこで、上記中間転写ベルト25表面の全
周にわたって、図1に示すように、所定のブロック周波
数で単色の各パターン55のブロックを形成し、これら
の単色の各パターン55のブロックに基づいて、主走査
方向カラーレジずれ量Lerrと、副走査方向カラーレ
ジずれ量Perrの値を各々求め、これらの主走査方向
カラーレジずれ量Lerrと、副走査方向カラーレジず
れ量Perrの値の算術平均を求めれば、周期的な変動
に基づく要因は相殺されて、算術平均の結果得られた主
走査方向カラーレジずれ量Lerrと、副走査方向カラ
ーレジずれ量Perrの値は、本来ゼロになるはずであ
る。
【0068】したがって、この算術平均の結果得られた
主走査方向カラーレジずれ量Lerrと、副走査方向カ
ラーレジずれ量Perrの値が、図10に示すように、
ゼロにならなければ、その値ΔVそのものが、中間転写
ベルト25のシーム部25aやベルト表面の傷等の欠陥
25bによって、単色のパターン55のブロックを検出
することができなかったことに基づく、検出誤差とな
る。
【0069】そこで、実際のカラーレジずれ検出サイク
ルの前に、このように単色のパターンブロックによる検
出誤差量測定サイクルを設け、検出誤差量ΔVを把握す
る。実際のカラーレジずれ検出サイクルで算出されたず
れ量を事前に把握した検出誤差データにより校正するこ
とにより、検出誤差が含まれないカラーレジずれの検出
が可能となる。
【0070】具体的に説明する。検出誤差量測定サイク
ルにおいて、基準色の検出対象色に相当するカラーレジ
ずれ検出誤差量がプロセス方向7μm、ラテラル方向−
5μm、カラーレジずれ検出サイクルにおける基準色に
対する検出対象色のカラーレジずれ量がプロセス−56
μm、ラテラル42μmであるとすると、検出誤差量に
より校正を行い、最終カラーレジずれ検出値をプロセス
−49μm、ラテラル37μmとすればよい。
【0071】こうすることによって、構成の複雑化や大
幅なコストアップを招くことなく、中間転写ベルト25
や感光体ドラム15等の回転変動に起因する検出用パタ
ーン50の検出誤差を大幅に低減することができるのは
勿論のこと、検出用パターン50のサンプリングに伴う
カラーレジストレーションのずれの検出を高精度に行な
うことが可能となる。
【0072】実施の形態2 図11はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前
記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説
明すると、前記実施の形態1では、カラーレジずれ検出
サイクルの前に検出誤差検出サイクルを設けたが、この
実施の形態2では、カラーレジずれ検出サイクルを用い
ての検出誤差の把握と検出データの校正を同時に行うよ
うに構成したものである。これは長周期の変動にサンプ
ル長が同期しない場合に発生する検出誤差の校正に関す
るものである。
【0073】図11は、カラーレジずれ検出に用いるパ
ターン50を、検出するブロック数だけ一部省略して配
列したものである。図中、TIA2/T2A2は2番目
の検出対象の色パターンにおける間隔を示すものであ
る。ここで、パターン50の間隔データT2B1とT1
C1に注目する。これらの間隔T2B1とT1C1は、
例えば、イエロー色同士及び黒色同士など、同一色のパ
ターンの間隔を示している。すなわち、T2B1はカラ
ーレジずれ検出の対象色(例えば、イエロー色)同士で
形成される間隔、T1C1は同様に基準色(例えば、黒
色)同士での間隔である。基準色と検出対象色で周期的
な変動がない場合、この同一の色同士の測定値と設計値
との差は、同一の値となるはずである(測定値と設計間
隔値の差は、感光体ドラム/ベルトの回転速度の設計値
と実際の速度の差で発生する。)。この二つの間隔デー
タにおける測定値と設計値の差分が異なった場合、この
差分のずれは、基準色に対するカラーレジ検出対象色の
周期的なカラーレジ変動量に起因するものである。
【0074】これらの間隔データから算出される周期的
カラーレジ変動より、検出誤差を算出する。以下に、具
体例を説明する。
【0075】パターン50のブロック長を60mm、中
間転写ベルト25の周長を2000mm、サンプル長を
1800mm、またT2B1とT1C1の設計値間隔を
3mmとすると仮定する。1ブロック毎にT2B1/T
1C1のパターン間隔の設計値と実測値の誤差を算出
し、サンプル長1800mmにおけるサンプル個数分の
誤差データの平均化を行なう。平均化後のT2B1の誤
差が30μm、T1C1の誤差が25μmであった場合
は、その差分5μmがカラーレジ変動による検出誤差と
なる。これらの検出誤差を実際のカラーレジずれ量の算
出前に算出し、間隔データを校正した上でカラーレジず
れ量を算出する。すなわち、1ブロック毎に検出された
T2B1/T1C1のデータについて、カラーレジずれ
の検出誤差についてそれぞれ実測データより、5μm分
を差し引く。この校正を行なった間隔データよりカラー
レジずれ量を算出すれば、検出誤差を除去したカラーレ
ジずれ量の算出が可能となる。
【0076】このように、通常のカラーレジずれ検出パ
ターン50を用いて、同一の基準色同士のマークの間
隔、及び同一の検出対象色同士のマークの間隔を利用し
て、基準色のマーク間隔から同一の検出対象色同士のマ
ーク間隔を引くことによって、対象とする色のカラーレ
ジずれの検出誤差を、通常のパターン検出と同時に求め
ることができる。そのため、カラーレジずれ量の校正動
作を速く行なうことができ、全体のカラーレジずれ量の
校正動作及び補正動作に要する時間を短縮することが可
能となる。
【0077】なお、上記の実施の形態2では、説明の都
合上、パターン間隔を距離で説明したが、時間間隔で行
なっても勿論よい。
【0078】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
1と同様であるので、その説明を省略する。
【0079】実施の形態3 図12はこの発明の実施の形態3を示すものであり、前
記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説
明すると、この実施の形態3では、実施の形態1と異な
り、中間転写体ベルト上に各画像形成ユニットで形成さ
れたトナー像を一旦多重に転写するのではなく、転写材
担持体としての転写材搬送ベルト90上に担持された転
写用紙34上に、各画像形成ユニットで形成されたトナ
ー像を直接多重に転写するように構成したものである。
【0080】なお、図中、91、92は転写材搬送ベル
ト90を張架する駆動ロールと従動ロール、93は転写
材搬送ベルト90上に転写用紙34を搬送するための用
紙搬送ロールを示すものである。
【0081】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
1と同様であるので、その説明を省略する。
【0082】実施の形態4 図13はこの発明の実施の形態4を示すものであり、こ
の実施の形態4では、実施の形態1と異なり、像担持体
としての感光体ドラム上に、当該感光体ドラムの1回転
毎に順次色の異なるトナー像を形成し、このトナー像を
中間転写体上に互いに重ね合わせた状態で転写するよう
に構成したものである。
【0083】図13はこの発明の実施の形態4に係る画
像形成装置としてのカラー電子写真複写機を示すもので
ある。なお、ここでは複写機を用いて本発明の構成を説
明するが、本発明はカラープリンタ/ファクシミリにお
いても有効である。
【0084】図13において、101はカラー電子写真
複写機の本体を示すものであり、このカラー電子写真複
写機本体101の上部には、原稿102を1枚ずつ分離
した状態で自動的に搬送する自動原稿搬送装置103
と、当該自動原稿搬送装置103によって搬送される原
稿102の画像を読み取る原稿読取装置104が配設さ
れている。この原稿読取装置104は、プラテンガラス
105上に載置された原稿102を光源106によって
照明し、原稿102からの反射光像を、フルレートミラ
ー107及びハーフレートミラー108、109及び結
像レンズ110からなる縮小光学系を介してCCD等か
らなる画像読取素子111上に走査露光して、この画像
読取素子111によって原稿2の色材反射光像を所定の
ドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るよ
うになっている。
【0085】上記原稿読取装置4によって読み取られた
原稿2の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑
(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率デ
ータとして画像処理装置112に送られ、この画像処理
装置112では、原稿2の反射率データに対して、シェ
ーデイング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガ
ンマ補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理が
施される。
【0086】そして、上記の如く画像処理装置112で
所定の画像処理が施された画像データは、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B
K)(各8bit)の4色の原稿色材階調データとして
ROS113(Raster Output Scan
ner)に送られ、このROS113では、原稿色材階
調データに応じてレーザー光による画像露光が行われ
る。
【0087】上記カラー電子写真複写機本体101の内
部には、色の異なる複数のトナー像を形成可能な画像形
成手段Aが配設されている。この画像形成手段Aは、主
として、静電潜像が形成される像担持体としての感光体
ドラム117と、前記感光体ドラム117上に形成され
た静電潜像を現像して色の異なる複数のトナー像を形成
可能な現像手段としてのロータリー方式の現像装置11
9とから構成されている。
【0088】上記ROS113は、図13に示すよう
に、図示しない半導体レーザーを原稿再現色材階調デー
タに応じて変調し、この半導体レーザーからレーザー光
LBを階調データに応じて出射する。この半導体レーザ
ーから出射されたレーザー光LBは、回転多面鏡114
によって偏向走査され、f・θレンズ115及び反射ミ
ラー116を介して像担持体としての感光体ドラム11
7上に走査露光される。
【0089】上記ROS113によってレーザー光LB
が走査露光される感光体ドラム117は、図示しない駆
動手段によって矢印方向に沿って所定の速度で回転駆動
されるようになっている。この感光体ドラム117の表
面は、予め一次帯電用のスコロトロン118によって所
定の極性(例えば、マイナス極性)及び電位に帯電され
た後、原稿再現色材階調データに応じてレーザー光LB
が走査露光されることによって静電潜像が形成される。
上記感光体ドラム117上に形成された静電潜像は、イ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラッ
ク(BK)の4色の現像器119Y、119M、119
C、119BKを備えたロータリー方式の現像装置11
9によって、例えば、感光体ドラム117の帯電極性と
同極性のマイナス極性に帯電したトナー(帯電色材)に
よって反転現像され、所定の色のトナー像となる。尚、
上記感光体ドラム117上に形成されたトナー像は、必
要に応じて転写前帯電器120によってマイナス極性の
帯電を受け、電荷量が調整されるようになっている。
【0090】上記感光体ドラム117上に形成された各
色のトナー像は、当該感光体ドラム117の下部に配置
された中間転写体としての中間転写ベルト121上に、
第1の転写手段としての1次転写ロール122によって
多重に転写される。この中間転写ベルト121は、駆動
ロール123、従動ロール124a、テンションロール
124b及び2次転写手段の一部を構成する対向ロール
としてのバックアップロール125によって、感光体ド
ラム117の周速と同一の移動速度で矢印方向に沿って
回動可能に支持されている。
【0091】上記中間転写ベルト121上には、形成す
る画像の色に応じて、感光体ドラム117上に形成され
るイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブ
ラック(BK)の4色のすべて又はその一部のトナー像
が、一次転写ロール122によって順次重ね合わせた状
態で転写される。この中間転写ベルト121上に転写さ
れたトナー像は、所定のタイミングで2次転写位置へと
搬送される記録媒体としての転写用紙126上に、中間
転写ベルト121を支持するバックアップロール125
と、当該バックアップロール125に圧接する第2の転
写手段の一部を構成する2次転写ロール127の圧接力
及び静電吸引力によって転写される。上記転写用紙12
6は、図13に示すように、カラー電子写真複写機本体
101内の下部に配置された複数の記録媒体収容部材と
しての給紙カセット128、129、130、131の
何れかから、所定のサイズのものがフィードロール12
8a、129a、130a、131aによって給紙され
る。給紙された転写用紙126は、複数の搬送ロール1
32及びレジストロール133によって、所定のタイミ
ングで中間転写ベルト121の2次転写位置まで搬送さ
れる。そして、上記転写用紙126には、上述したよう
に、2次転写手段としてのバックアップロール125と
2次転写ロール127とによって、中間転写ベルト12
1上から所定の色のトナー像が一括して転写されるよう
になっている。
【0092】また、上記中間転写ベルト121上から所
定の色のトナー像が転写された転写用紙126は、中間
転写ベルト121から分離された後、搬送ベルト134
によって定着装置135へと搬送され、この定着装置1
35によって熱及び圧力でトナー像が転写用紙126上
に定着され、片面複写の場合には、そのまま排紙トレイ
136上に排出されてカラー画像の複写工程が終了す
る。
【0093】一方、両面複写の場合には、第1面(表
面)にカラー画像が形成された転写用紙126を、その
まま排紙トレイ136上に排出せずに、図示しない反転
ゲートによって下向きに搬送方向が変更され、3つのロ
ールが圧接されたトリロール137及び反転ロール13
8によって、反転通路139へと一旦搬送される。そし
て、上記転写用紙126は、今度は逆転する反転ロール
138によって両面用通路140へと搬送され、この両
面用通路140に設けられた搬送ロール141によって
レジストロール133まで一旦搬送されて停止する。転
写用紙126は、中間転写ベルト121上のトナー像と
同期して、再度レジストロール133によって搬送が開
始され、当該転写用紙126の第2面(裏面)に対して
トナー像の転写・定着工程が行われた後、排出トレイ1
36上に排出されるようになっている。
【0094】なお、図13中、142は転写工程が終了
した後の感光体ドラム117の表面から残留トナーや紙
粉等を除去するためのクリーニング装置、143は中間
転写ベルト121の清掃を行うための中間転写ベルト用
クリーナー、144は手差しトレイをそれぞれ示してい
る。
【0095】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
1と同様であるので、その説明を省略する。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、構成の複雑化や大幅なコストアップを招くことな
く、中間転写体や像担持体等の回転変動に起因する検出
用パターンの検出誤差を大幅に低減することができるの
は勿論のこと、検出用パターンのサンプリングに伴うカ
ラーレジストレーションのずれの検出を高精度に行なう
ことが可能なカラー画像形成位置ずれ検出装置及びこれ
を用いた画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係るカラー
画像形成位置ずれ検出装置で使用されるカラーレジずれ
検出用パターンを示す説明図である。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係るカラー
画像形成位置ずれ検出装置を適用した画像形成装置とし
てのデジタルカラー複写機を示す構成図である。
【図3】 図3はこの発明の実施の形態1に係るカラー
画像形成位置ずれ検出装置を適用した画像形成装置とし
てのデジタルカラー複写機を示す構成図である。
【図4】 図4は中間転写ベルトを示す斜視図である。
【図5】 図5はこの発明の実施の形態1に係るカラー
画像形成位置ずれ検出装置で使用されるカラーレジずれ
検出用パターンを示す説明図である。
【図6】 図6はこの発明の実施の形態1に係るカラー
画像形成位置ずれ検出装置で使用されるカラーレジずれ
検出用パターンを示す説明図である。
【図7】 図7はパターン検出器を示す斜視構成図であ
る。
【図8】 図8はパターン検出器の検出状態を示す説明
図である。
【図9】 図9はカラーレジずれ補正回路を示すブロッ
ク図である。
【図10】 図10はカラーレジずれ補正回路の検出誤
差の検出状態を示す説明図である。
【図11】 図11はこの発明の実施の形態2に係るカ
ラー画像形成位置ずれ検出装置で使用されるカラーレジ
ずれ検出用パターンを示す説明図である。
【図12】 図12はこの発明の実施の形態3に係るカ
ラー画像形成位置ずれ検出装置を適用した画像形成装置
としてのデジタルカラー複写機を示す構成図である。
【図13】 図13はこの発明の実施の形態4に係るカ
ラー画像形成位置ずれ検出装置を適用した画像形成装置
としてのデジタルカラー複写機を示す構成図である。
【図14】 図14は従来のカラー画像形成位置ずれ検
出装置を適用した画像形成装置としてのデジタルカラー
複写機を示す構成図である。
【図15】 図15は従来のカラー画像形成位置ずれ検
出装置で使用されるカラーレジずれ検出用パターンを示
す説明図である。
【図16】 図16は従来のカラー画像形成位置ずれ検
出装置で使用されるカラーレジずれ検出用パターンを示
す説明図である。
【図17】 図17はカラーレジずれ補正回路の検出誤
差の検出状態を示す説明図である。
【符号の説明】 50:カラーレジずれ検出用パターン、51KK:第1
のマーク、51YY:第2のマーク、51KY:第3の
マーク、55:同一色のカラーレジずれ検出用パター
ン、56K:マーク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/14 B41J 3/00 B 5B057 G06T 1/00 G03G 21/00 372 5C074 H04N 1/29 G06F 15/66 310 5C079 1/46 H04N 1/46 Z Fターム(参考) 2C061 AP03 AP04 AQ06 AR01 AS02 KK18 KK22 KK26 2C262 AA05 AA24 AA26 AA27 AB15 FA13 GA04 GA36 GA40 2F065 AA20 BB27 FF41 GG07 HH12 HH14 JJ05 JJ08 QQ01 QQ08 QQ13 QQ51 2H027 DA50 DE02 DE07 DE09 EB04 EC03 EC06 EC20 ED06 ED08 ED16 ED24 EE01 EE02 EE07 EF09 HA12 2H030 AA01 AB02 AD05 AD12 AD17 BB02 BB23 BB24 BB42 BB44 BB56 5B057 AA11 BA02 CA01 CA08 CA12 CB01 CB12 CC01 CE16 DA07 DC32 5C074 AA07 AA10 BB03 BB21 BB26 CC26 DD15 EE04 EE08 EE11 FF02 FF15 GG14 HH02 HH04 5C079 HA19 HB03 KA18 LA01 LA24 MA10 NA03 NA25 NA29 PA01 PA02 PA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の色からなる第1番目のマークと、
    第2の色からなる第2番目のマークと、第1の色と第2
    の色からなる第3番目のマークとで構成されるカラー画
    像形成位置ずれ検出用パターンを、被検出対象の表面に
    形成し、前記カラー画像形成位置ずれ検出用パターンを
    パターン検出手段によって検出することにより、カラー
    画像形成位置ずれ量を検出するカラー画像形成位置ずれ
    検出装置において、前記カラー画像形成位置ずれ検出用
    パターンの少なくとも2つのマークを同一の色で形成
    し、当該同一の色で形成されたカラー画像形成位置ずれ
    検出用パターンをパターン検出手段によって検出し、前
    記同一の色で形成されたカラー画像形成位置ずれ検出用
    パターンの間隔測定値に基づいて、カラー画像形成位置
    ずれ検出用パターンを検出する際の誤差を求めることを
    特徴とするカラー画像形成位置ずれ検出装置。
  2. 【請求項2】 カラー画像形成位置ずれ検出用パターン
    を検出する際の誤差を求めるサイクルを設け、このサイ
    クルでは、前記カラー画像形成位置ずれ検出用パターン
    をすべて同一の色で形成し、当該同一の色で形成された
    カラー画像形成位置ずれ検出用パターンをパターン検出
    手段によって検出し、前記同一の色で形成されたカラー
    画像形成位置ずれ検出用パターンの間隔測定値に基づい
    て、カラー画像形成位置ずれ検出用パターンを検出する
    際の誤差を求めることを特徴とする請求項1記載のカラ
    ー画像形成位置ずれ検出装置。
  3. 【請求項3】 カラー画像形成位置ずれ検出時に、カラ
    ー画像形成位置ずれ検出用パターンの同一の色で形成さ
    れたマークの間隔測定値に基づいて、カラー画像形成位
    置ずれ検出用パターンを検出する際の誤差を求めること
    を特徴とする請求項1記載のカラー画像形成位置ずれ検
    出装置。
  4. 【請求項4】 中間転写体上又は転写材担持体に担持さ
    れた転写材上に、異なった色のトナー像を多重に転写す
    ることにより、カラーの画像を形成可能な画像形成装置
    であって、上記中間転写体上又は転写材担持体上に、第
    1の色からなる第1番目のマークと、第2の色からなる
    第2番目のマークと、第1の色と第2の色からなる第3
    番目のマークとで構成されるカラー画像形成位置ずれ検
    出用パターンを形成し、前記カラー画像形成位置ずれ検
    出用パターンをパターン検出手段によって検出すること
    により、カラー画像形成位置ずれを補正するように構成
    した画像形成装置において、上記中間転写体上又は転写
    材担持体上に、前記カラー画像形成位置ずれ検出用パタ
    ーンの少なくとも2つのマークを同一の色で形成し、当
    該同一の色で形成されたカラー画像形成位置ずれ検出用
    パターンをパターン検出手段によって検出し、前記同一
    の色で形成されたカラー画像形成位置ずれ検出用パター
    ンの間隔測定値に基づいて、カラー画像形成位置ずれ検
    出用パターンを検出する際の誤差を求めることを特徴と
    する画像形成装置。
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