JP2001132575A - 内燃機関の燃料噴射弁加熱装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射弁加熱装置

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JP2001132575A
JP2001132575A JP31589699A JP31589699A JP2001132575A JP 2001132575 A JP2001132575 A JP 2001132575A JP 31589699 A JP31589699 A JP 31589699A JP 31589699 A JP31589699 A JP 31589699A JP 2001132575 A JP2001132575 A JP 2001132575A
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combustion engine
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン始動時の燃料の気化を促進する。 【解決手段】 ウォータポンプ5を備えた冷却水回路1
0は、シリンダブロック2のブロック冷却水通路2aと
シリンダヘッド3のヘッド冷却水通路3fに冷却水を循
環させる。温水ポンプ6と保温容器7を備えた温水回路
20は、保温容器7に貯留された温水を燃料噴射弁通路
3aに循環させる。エンジン1の運転中に、冷却水回路
10を循環する高温の冷却水を保温容器7に取り込み、
エンジン始動時の燃料噴射弁加熱用に蓄熱する。エンジ
ン始動時には、エンジン1のクランキング前に温水ポン
プ6を運転して、保温容器7内の温水を燃料噴射弁通路
3aに循環させて燃料噴射弁8を加熱し、燃料を気化し
易くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用内燃機関の
燃料噴射弁加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用の内燃機関において、機関始動時
における早期暖機は燃費性能や排気エミッションの向上
を図る上で非常に重要である。
【0003】水冷式エンジンの早期暖機に関し、特開平
8−183324号公報等において、保温容器による蓄
熱技術を利用した早期暖機方法が提案されている。この
公報には、エンジン停止前に冷却水回路を流れる高温の
冷却水を保温容器に貯留することにより蓄熱しておき、
この保温容器に貯留されている温水(熱水)を次回のエ
ンジン始動時に冷却水回路に供給することにより、エン
ジンの早期暖機と車室内の即効暖房を図った内燃機関が
開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記保
温容器を備えた内燃機関においては、保温容器の温水
(熱水)をシリンダブロック及びシリンダヘッドに循環
させてエンジン全体を暖めるようにしているため、冷間
始動時などにおいて瞬時に燃料の気化を促進せしめるわ
けにはいかなかった。また、温水の熱容量が大きくな
り、大きな保温容器が必要になるなどの問題も生じる。
【0005】冷間始動時などにおいて燃料の気化を促進
させて筒内壁面への燃料の付着を低減する方法として、
燃料噴射弁を電気ヒータなどで加熱する方法も考えられ
るが、温度制御が難しく、燃料が異常沸騰して燃料噴射
量制御に支障を来す虞れもある。
【0006】本発明はこのような従来の技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする
課題は、内燃機関の始動時には保温容器に貯留された温
水で燃料噴射弁を加熱することにより、燃料の気化を促
進し、内燃機関の始動性、燃費性能及び排気エミッショ
ンの向上を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、以下の手段を採用した。本発明に係る内燃
機関の燃料噴射弁加熱装置は、車両に搭載された水冷式
の内燃機関と、前記内燃機関により加熱された冷却水を
貯留する保温容器と、前記内燃機関の始動時に前記保温
容器に貯留された温水を燃料噴射弁の噴射部近傍の温水
通路に供給する噴射部温水供給手段と、を備えることを
特徴とする。
【0008】この内燃機関の燃料噴射弁加熱装置では、
保温容器に貯留されている温水が内燃機関の始動時に燃
料噴射弁の噴射部近傍の温水通路に供給されるので、燃
料噴射弁の噴射部を通過する燃料が加熱され、燃料の気
化が促進され、その結果、内燃機関の始動性が向上し、
また始動時の燃焼状態がよくなって燃費性能及び排気エ
ミッションが向上する。また、燃料は温水の熱によって
加熱されるので、燃料が異常沸騰することがない。さら
に、保温容器の温水による加熱対象が燃料噴射弁に限定
されているので、保温容器の保水容量を少なくすること
ができる。
【0009】本発明に係る内燃機関の燃料噴射弁加熱装
置において、前記噴射部温水供給手段の温水通路は前記
内燃機関のシリンダヘッドと前記燃料噴射弁との間に設
けることが可能である。この場合には、温水を前記温水
通路に流すことによって燃料噴射弁の噴射部を加熱する
ことができ、特別な燃料噴射弁を使用せずに装置を構成
することができる。
【0010】また、前述のように噴射部温水供給手段の
温水通路をシリンダヘッドと燃料噴射弁との間に設ける
場合には、前記温水通路を画するために前記シリンダヘ
ッドと前記燃料噴射弁との間に設けるシール部の少なく
とも一方を、前記燃料噴射弁の径方向でシールするよう
にするのが好ましい。
【0011】また、前述のように噴射部温水供給手段の
温水通路をシリンダヘッドと燃料噴射弁との間に設ける
場合には、前記温水通路を画するシリンダヘッドの壁面
に断熱材を設けるのが好ましい。このようにすると、温
水の熱がシリンダヘッドに流出しにくくなり、温水を燃
料噴射弁の加熱に有効に利用することができる。
【0012】本発明に係る内燃機関の燃料噴射弁加熱装
置において、前記噴射部温水供給手段の温水通路は前記
燃料噴射弁の内部に設けることが可能である。この場合
には、温水と燃料噴射弁との接触面積が増大し、また、
シリンダヘッドへの熱の流出がないため、加熱効率が極
めてよい。
【0013】本発明に係る内燃機関の燃料噴射弁加熱装
置において、前記内燃機関は複数の燃料噴射弁を備え、
前記噴射部温水供給手段はこれら燃料噴射弁の噴射部近
傍の温水通路に直列に温水を供給するように構成するこ
とができる。
【0014】本発明に係る内燃機関の燃料噴射弁加熱装
置において、前記内燃機関は複数の燃料噴射弁を備え、
この複数の燃料噴射弁が複数の群に分けられ、前記噴射
部温水供給手段は前記各群に対して並行に温水を供給し
て各燃料噴射弁の噴射部近傍の温水通路に温水を供給す
るように構成することができる。このようにすると、複
数の燃料噴射弁をほぼ均一に加熱することができる。
尚、これには、複数の燃料噴射弁の噴射部の温水通路の
総てに対して並列に温水を供給する場合も含まれる。こ
れは、それぞれの燃料噴射弁を一つ一つの群に分けた場
合に相当する。
【0015】本発明に係る内燃機関の燃料噴射弁加熱装
置において、前記噴射部温水供給手段は内燃機関の始動
と同時に温水を燃料噴射弁の噴射部近傍の温水通路に供
給することができる。
【0016】また、本発明に係る内燃機関の燃料噴射弁
加熱装置において、前記噴射部温水供給手段は内燃機関
の始動前に温水を燃料噴射弁の噴射部近傍の温水通路に
供給することができる。このようにすると、エンジン始
動前に燃料噴射弁を加熱することができるので、燃料の
気化促進に極めて効果的である。
【0017】また、前述の如く内燃機関の始動前に噴射
部温水供給手段を作動させるようにした場合、前記噴射
部温水供給手段が温水を燃料噴射弁の噴射部近傍の温水
通路に供給開始してから所定時間経過したときに、内燃
機関が自動始動されるようにすることができる。
【0018】さらに、その場合には、前記所定時間を、
燃料噴射弁の温度、温水温度、冷却水温度の少なくとも
一つをパラメータとして可変制御することができる。こ
のようにすると、燃料噴射弁の加熱時間を適正化するこ
とができ、無駄時間をなくすことができる。
【0019】本発明に係る内燃機関の燃料噴射弁加熱装
置においては、前記噴射部温水供給手段と並列に、内燃
機関の始動時に前記保温容器に貯留された温水を該内燃
機関の機関本体の温水通路に供給する機関温水供給手段
を設けることができる。これにより、燃料の気化促進と
併せて、機関本体の早期暖機が可能になる。
【0020】この場合、前記保温容器の温水を、前記噴
射部温水供給手段により燃料噴射弁の噴射部近傍の温水
通路に供給した後に、前記機関温水供給手段により機関
本体の温水通路に供給するようにすることができる。こ
のようにすると、燃料噴射弁を優先的に加熱することが
できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る内燃機関の燃
料噴射弁加熱装置の実施の形態を図1から図17の図面
に基いて説明する。
【0022】〔第1の実施の形態〕初めに、本発明に係
る内燃機関の燃料噴射弁加熱装置の第1の実施の形態を
図1及び図6に基づいて説明する。
【0023】図1は車両に搭載された車両駆動用のエン
ジン(内燃機関)1における冷却水の流れ図である。エ
ンジン1はシリンダブロック2とシリンダヘッド3から
なる機関本体を備え、シリンダブロック2にはブロック
冷却水通路2aが形成されており、シリンダヘッド3に
は燃料噴射弁通路3aとヘッド冷却水通路3fが形成さ
れている。
【0024】ブロック冷却水通路2aの下流端とヘッド
冷却水通路3fの上流端は直結されており、一方、ヘッ
ド冷却水通路3fの下流端とブロック冷却水通路2aの
上流端は、ラジエータ往路12とラジエータ4とラジエ
ータ復路13とウォータポンプ吸込路14とウォータポ
ンプ5とウォータポンプ吐出路15によって接続されて
いる。
【0025】また、ラジエータ往路12とラジエータ復
路13及びウォータポンプ吸込路14はラジエータバイ
パス通路16によって接続されており、ラジエータ復路
13とウォータポンプ吸込路14とラジエータバイパス
通路16との連結部位には、冷却水の温度に応じて流路
を切り替えるサーモスタットバルブ17が設けられてい
る。サーモスタットバルブ17は、このサーモスタット
バルブ17を流れる冷却水の温度が所定温度T1よりも
高いときには、ラジエータバイパス通路16を閉塞して
ウォータポンプ吸込路14にラジエータ復路13を接続
し、冷却水温度が前記所定温度T1以下のときにはラジ
エータ復路13を閉塞してウォータポンプ吸込路14に
ラジエータバイパス通路16を接続する。
【0026】この第1の実施の形態において、ウォータ
ポンプ5、ウォータポンプ吐出路15、ブロック冷却水
通路2a、ヘッド冷却水通路3f、ラジエータ往路1
2、ラジエータ4、ラジエータ復路13、ウォータポン
プ吸込路14、ラジエータバイパス通路16、及びサー
モスタットバルブ17は冷却水回路10を構成する。
【0027】冷却水回路10は、車室内暖房用のヒータ
コアを備えた暖房用回路にも接続されているが、暖房用
回路はこの発明には直接関係しないので、図示及び説明
を省略する。
【0028】ウォータポンプ5は、冷却水回路10に図
1において反時計回り方向の冷却水の循環流を生じせし
めるポンプであり、エンジン1のクランクシャフト(図
示せず)により駆動される。したがって、ウォータポン
プ5はエンジン1のクランキング後でなければ駆動する
ことができない。
【0029】また、燃料噴射弁通路3aの下流端と上流
端は、温水通路21,22,23と温水ポンプ6と保温
容器7によって接続されており、温水通路23には開閉
弁24が設けられている。この第1の実施の形態におい
て、温水ポンプ6と保温容器7と温水通路21,22,
23と燃料噴射弁通路3aは温水回路(噴射部温水供給
手段)20を構成する。
【0030】また、冷却水回路10と温水回路20は温
水通路25と水通路26によって接続されている。詳述
すると、ラジエータ往路12と温水通路21は温水通路
25によって接続されており、温水通路23とウォータ
ポンプ吸込路14は水通路26によって接続されてい
る。水通路26には開閉弁27が設けられている。
【0031】温水ポンプ6は温水回路20に図1におい
て時計回り方向の温水の循環流を生じせしめるポンプで
あり、温水ポンプ6は電動モータにより駆動され、ウォ
ータポンプ5とは駆動源を異にする。したがって、温水
ポンプ6はエンジン1のクランキング前であっても駆動
可能である。尚、この第1の実施の形態においては温水
ポンプ6を保温容器7の上流側に設けているが、温水ポ
ンプ6を保温容器7の下流側に設けることも可能であ
る。
【0032】保温容器7は、冷却水回路10を循環する
高温の冷却水を貯留して蓄熱する一種の蓄熱装置であ
り、所定の容量及び保温性能を有している。また、保温
容器7はその内部の液入口部と液出口部に、保温性能向
上のために冷却水回路10との接続を絶つ開閉弁7a,
7bを内蔵している。
【0033】温水ポンプ6の運転・停止と保温容器7の
開閉弁7a,7bの開閉と温水通路23の開閉弁24の
開閉と水通路26の開閉弁27の開閉は、エンジン制御
用コントロールユニット(ECU)50によって制御さ
れ、温水ポンプ6の運転中は開閉弁7a,7bを開き、
温水ポンプ6の停止中は開閉弁7a,7bを閉ざすよう
に制御される。また、高温の冷却水を保温容器7に取り
込む場合には開閉弁27を開いて開閉弁24を閉ざし、
保温容器7の温水を燃料噴射弁通路3aに供給する場合
には開閉弁27を閉ざして開閉弁24を開くように制御
される。
【0034】燃料噴射弁通路3aについて図2から図4
の図面を参照して詳述すると、図2に示すように、シリ
ンダヘッド3には、各気筒毎に燃料噴射弁取付孔31が
設けられている。燃料噴射弁取付孔31は、対応する気
筒の吸気ポート32に開口する小径部31aと、小径部
31aよりも大径でシリンダヘッド3の外面に開口する
大径部31bとから構成されている。小径部31aには
燃料噴射弁8のノズルボディ(噴射部)8aが挿入さ
れ、大径部31bには燃料噴射弁8のノズルホルダ8b
が挿入されており、ノズルホルダ8bの先端面は大径部
31bの底面から所定寸法離して取り付けられている。
【0035】そして、小径部31aの内周面とノズルボ
ディ8aの外周面はシールリング9aによってシールさ
れ、大径部31bの内周面とノズルホルダ8bの外周面
はシールリング9bによってシールされており、これに
より、シリンダヘッド3と燃料噴射弁8との間に、ノズ
ルボディ8aの周囲を取り囲むように環状通路(温水通
路)33が形成される。
【0036】さらに、各気筒の燃料噴射弁8の周囲に形
成された環状通路33は、図3及び図4に示すように、
シリンダヘッド3内に設けられた接続通路34によって
直列に接続されている。これら環状通路33と接続通路
34によって燃料噴射弁通路3aが構成されている。
【0037】尚、前記シールリング9a,9bを設ける
代わりに、図5に示すように、ノズルボディ8aに設け
た環状フランジ部8cと小径部31aの底面との間にガ
スケット9cを挟装し、ノズルホルダ8bに設けた環状
フランジ部8dと大径部31bの底面との間にガスケッ
ト9dを挟装して、燃料噴射弁取付孔31と燃料噴射弁
8との間をシールすることも可能であるが、この場合に
は、小径部31aの軸方向の寸法管理が難しく、高い加
工精度が要求される。したがって、前述の如く両方のシ
ール部をシールリング9a,9bにより径方向にシール
するか、あるいは片方のシール部を径方向にシールする
方が、加工性、組付性の点から有利である。
【0038】上述構成の内燃機関においては、エンジン
1の運転に伴ってウォータポンプ5が運転され、これに
より冷却水が冷却水回路10を循環してエンジン1のシ
リンダブロック2及びシリンダヘッド3を冷却する。こ
の時に、冷却水の温度に応じてサーモスタットバルブ1
7が冷却水の流路を切り替える。
【0039】即ち、冷却水の温度が所定温度T1以下の
場合には、ウォータポンプ5から送出された冷却水は、
ウォータポンプ吐出路15、ブロック冷却水通路2a、
ヘッド冷却水通路3f、ラジエータ往路12、ラジエー
タバイパス通路16、サーモスタットバルブ17、ウォ
ータポンプ吸込路14を順に通ってウォータポンプ5に
戻る。
【0040】一方、冷却水の温度が所定温度T1よりも
高い場合には、ウォータポンプ5から送出された冷却水
は、ウォータポンプ吐出路15、ブロック冷却水通路2
a、ヘッド冷却水通路3f、ラジエータ往路12、ラジ
エータ4、ラジエータ復路13、サーモスタットバルブ
17、ウォータポンプ吸込路14を順に通ってウォータ
ポンプ5に戻る。この場合には、冷却水はラジエータ4
を通過する際に冷却される。
【0041】温水ポンプ6は所定の条件が成立したとき
だけ運転されるようになっており、温水ポンプ6が停止
しているときには保温容器7の開閉弁7a,7bも閉じ
ているので、保温容器7に冷却水が流れ込むことはな
い。
【0042】上述のように冷却水回路10で冷却水を循
環させているときに、保温容器7に貯留されている冷却
水が常に所定温度以上の高温の冷却水であるように、E
CU50は、温水ポンプ6の運転及び開閉弁7a,7
b,24,27の開閉を制御して、保温容器7に高温の
冷却水を取り込む。
【0043】保温容器7に高温の冷却水を取り込むため
の温水ポンプ6及び開閉弁7a,7b,24,27の制
御方法としては、例えば、冷却水回路10に設けた図示
しない冷却水温センサで検出した冷却水温が所定の設定
温度(例えば、95゜C)以上であるとECU50が判
定すると、ECU50が温水ポンプ6を所定時間運転す
るとともに開閉弁7a,7b,27を開弁し、開閉弁2
4を閉弁する方法を例示することができる。温水ポンプ
6を運転すると、ラジエータ往路12を流れる高温の冷
却水が、温水ポンプ6によって温水通路25,21を介
して保温容器7に導入され、温水容器7内の冷却水は水
通路26を介してウォータポンプ吸込路14に排出され
る。温水ポンプ6の運転時間は、保温容器7内の冷却水
の全量が入れ替わるのに必要な時間以上とするのが好ま
しい。
【0044】また、エンジン1の停止直後に温水ポンプ
6を所定時間運転するとともに開閉弁7a,7b,27
を開弁し、開閉弁24を閉弁して、エンジン停止直後の
高温の冷却水を保温容器7に導入するようにしてもよ
い。温水ポンプ6は電動モータにより駆動されておりエ
ンジン1のクランクシャフトの回転に関わりなく運転及
び停止させることができるので、イグニッションスイッ
チがオフされた後に温水ポンプ6を運転するように制御
すれば、上述のようにエンジン停止直後の高温の冷却水
を保温容器7に導入することが可能である。
【0045】さらに、保温容器7内に電気ヒータなどの
熱源を設け、この熱源をECU50により制御して保温
容器7内の冷却水温を所定温度に制御するようにしても
よい。このようにして保温容器7内に貯留された高温の
冷却水(以下の説明では、この冷却水のことを「温水」
という)は、エンジン1を次回始動する時に燃料噴射弁
8のノズルボディ8aを加熱する熱源となる。
【0046】エンジン1の始動時には、ECU50は、
エンジン1のクランキング前に温水ポンプ6を所定時間
運転するとともに、開閉弁7a,7b,24を開弁し、
開閉弁27を閉弁するように制御する。すると、保温容
器7内の温水が、図1において矢印で示すように、温水
通路23を通って燃料噴射弁通路3aに導入されるよう
になり、燃料噴射弁通路3aに溜まっていたエンジン停
止時の冷水を押し出して、燃料噴射弁通路3aに温水が
流れる。燃料噴射弁通路3aから出た温水は温水通路2
1を介して温水ポンプ6に吸い込まれ、保温容器7へと
戻る。即ち、保温容器7の温水が温水回路20を循環す
るようになる。
【0047】その結果、燃料噴射弁通路3aを流れる温
水によって、燃料噴射弁8のノズルボディ8aが加熱さ
れるとともに、シリンダヘッド3の吸気ポート32周り
が加熱される。ノズルボディ8aの加熱はノズルボディ
8a内部の燃料を加熱して気化し易い状態にし、一方、
吸気ポート32周りの加熱は、筒内に流入する吸入空気
を加熱して燃料の気化を促進するとともに、吸気ポート
32の壁面に付着する燃料の気化を促進する。
【0048】このように、エンジン1のクランキング前
に保温容器7に貯留された温水で燃料噴射弁8のノズル
ボディ8aと吸気ポート32周りを加熱することによ
り、燃料の気化促進状態が維持されるので、この後で、
エンジン1をクランキングし始動させたときに燃料が気
化し易く、筒内における燃焼状態が極めて良くなり、そ
の結果、冷間始動時においても始動性が極めてよくな
る。また、エンジン始動時の燃費が向上し、エンジン始
動時の排気エミッションを良好にすることができ、さら
に、エンジンの暖機を早めることができる。
【0049】また、保温容器7内の温水は燃料噴射弁8
のノズルボディ8aとシリンダヘッド3の吸気ポート3
2近傍の加熱にだけ用いられるので、保温容器7の保水
容量が少なくて済み、装置をコンパクトにすることがで
きる。
【0050】しかも、温水によって燃料噴射弁8内の燃
料を加熱しているので燃料が100゜C以上になること
がなく、燃料の異常沸騰を防止することができる。尚、
このようにエンジン1のクランキング前に保温容器7に
貯留された温水を温水回路20に循環した場合、エンジ
ン1のクランキング開始と同時に温水ポンプ6を停止し
て温水の循環を停止してもよいし、あるいは、エンジン
1のクランキング後もしばらくの間は温水ポンプ6の運
転を続行して、保温容器7から燃料噴射弁通路3aへの
送水を続行してもよい。
【0051】エンジン1のクランキング前に温水ポンプ
6による温水循環を行う場合の制御方法として、以下の
方法が考えられる。(1)アクセサリスイッチのON信
号などによりECU50がエンジン1の始動前状態を検
出したならば、ECU50は温水ポンプ6を自動起動
し、温水回路20に温水を循環して、エンジン始動時の
最初の燃料噴射時点以前に燃料噴射弁8を加熱する。そ
の後、運転者が手動でスタータスイッチをONすること
によりエンジンを始動する。
【0052】(2)ECU50がエンジン始動指令を検
出すると、ECU50は、エンジンを始動する前にまず
温水ポンプ6を自動起動して温水回路20に温水を循環
し、燃料噴射弁8を加熱する。そして、温水ポンプ6に
よる温水循環を所定時間行った後に、ECU50がエン
ジン1を自動始動(クランキング)する。
【0053】さらに、前記(2)の制御方法の場合に、
ECU50がエンジン始動指令を検出したときのエンジ
ン水温に応じて温水循環時間を可変制御することもでき
る。具体的には、エンジン水温が高いほど温水循環時間
を短くしたりあるいは循環量を少なくし、エンジン水温
が低いほど温水循環時間を長くしたりあるいは循環量を
多くするように制御する。
【0054】また、前記(2)の制御方法の場合に、エ
ンジン水温が所定温度以上になったときにECU50が
エンジン1を自動始動するようにしたり、あるいは、燃
料噴射弁8の温度を検出することができるようにしてお
き、燃料噴射弁8の温度が所定温度以上になったときに
ECU50がエンジン1を自動始動するように制御する
ことも可能である。
【0055】以上説明した例では、エンジン1のクラン
キング前に温水回路20に温水を循環させて燃料噴射弁
8を始動前に加熱するようにしているが、エンジン始動
前には温水循環を行わず、エンジン1のクランキングと
同時に温水ポンプ6を起動し温水回路20に温水を循環
させるようにすることも可能である。
【0056】また、図6に示すように、シリンダヘッド
3の燃料噴射弁取付孔31の内周面に断熱材35を取り
付けることも可能である。このようにすると、環状通路
33を通る温水の熱はシリンダヘッド3に伝熱されず、
温水の熱を燃料噴射弁8の加熱にのみ利用することがで
き、燃料の気化促進に極めて効果的である。
【0057】〔第2の実施の形態〕次に、本発明に係る
内燃機関の燃料噴射弁加熱装置の第2の実施の形態を図
7に基づいて説明する。
【0058】前述した第1の実施の形態では、燃料噴射
弁8のノズルボディ8aを加熱するための温水が通る通
路を燃料噴射弁8とシリンダヘッド3の間に環状通路3
3として形成したが、第2の実施の形態では、環状通路
33を形成する代わりに、図7に示すように、ノズルボ
ディ8aの内部に温水通路8cを設けている。
【0059】このようにすると、温水通路8cを通過す
る温水がシリンダヘッド3に接触しないので、温水の熱
がシリンダヘッド3に伝熱されず、温水の熱を燃料噴射
弁8の加熱にのみ利用することができ、燃料の気化促進
に極めて効果的である。
【0060】〔第3の実施の形態〕次に、本発明に係る
内燃機関の燃料噴射弁加熱装置の第3の実施の形態を図
8から図10の図面に基づいて説明する。
【0061】前述した第1の実施の形態では、全気筒の
環状通路33を直列に接続しているが、この場合には、
燃料噴射弁通路3aにおいて上流側に位置する気筒の燃
料噴射弁8は十分に加熱されるが、下流側に位置する気
筒の燃料噴射弁8に対する加熱が不十分になり、燃料噴
射弁8の温度の差が大きくなる虞れがある。
【0062】そこで、この第3の実施の形態では、各気
筒の燃料噴射弁8を二つの群に分け、それぞれの群に並
行して温水を流すことにより、総ての燃料噴射弁8をほ
ぼ均一に加熱することができるようにし、燃料噴射弁8
の温度差を小さくできるようにした。
【0063】図8及び図9は直列4気筒エンジンの場合
の例を示したものであり、1番気筒と2番気筒の燃料噴
射弁81,82に対応する環状通路33を接続通路34
で直列に接続し、一方、3番気筒と4番気筒の燃料噴射
弁83,84に対応する環状通路33を接続通路34で
直列に接続し、2番気筒と3番気筒の環状通路33に燃
料噴射弁通路3aの上流側通路を接続し、1番気筒と4
番気筒の環状通路33を燃料噴射弁通路3aの図示しな
い下流側通路に接続する。これにより、温水の一部は2
番気筒の環状通路33から1番気筒の環状通路33へ流
れ、これと並行して残りの温水が3番気筒の環状通路3
3から4番気筒の環状通路33へと流れるので、総ての
燃料噴射弁8をほぼ均一に加熱することができ、燃料噴
射弁8の温度差を小さくすることができる。
【0064】図10はV型8気筒エンジンの場合の例を
示したものであり、1番気筒と3番気筒と5番気筒と7
番気筒の燃料噴射弁81,83,85,87に対応する
環状通路33を接続通路34で直列に接続し、一方、2
番気筒と4番気筒と6番気筒と8番気筒の燃料噴射弁8
2,84,86,88に対応する環状通路33を接続通
路34で直列に接続し、1番気筒と2番気筒の環状通路
33に燃料噴射弁通路3aの上流側通路を接続し、7番
気筒と8番気筒の環状通路33を燃料噴射弁通路3aの
下流側通路に接続する。これにより、温水の一部は1番
気筒、3番気筒、5番気筒、7番気筒の環状通路33を
順に流れ、これと並行して残りの温水が2番気筒、4番
気筒、6番気筒、8番気筒の環状通路33を順に流れる
ので、1番気筒から8番気筒の環状通路33の総てを直
列に接続した場合よりも、燃料噴射弁81〜88の温度
差を小さくすることができる。
【0065】〔第4の実施の形態〕次に、本発明に係る
内燃機関の燃料噴射弁加熱装置の第4の実施の形態を図
11から図14の図面に基づいて説明する。
【0066】前述した第1の実施の形態では、エンジン
1の始動時に保温容器7の温水で燃料噴射弁8だけを加
熱するようにしたが、第4の実施の形態では、エンジン
1の始動時にシリンダヘッド3も温水で加熱するように
した。
【0067】図11から図14の図面は、シリンダヘッ
ド3における温水の流れを模式的に示した図である。図
11に示す例においては、シリンダヘッド3に、第1の
実施の形態におけるものと同様の燃料噴射弁通路3a
と、シリンダヘッド3の吸気側を加熱するためのヘッド
吸気側通路(機関温水供給手段)3bと、シリンダヘッ
ド3の排気側を冷却するためのヘッド排気側通路3cが
設けられている。ヘッド吸気側通路3bの上流部は燃料
噴射弁通路3aの上流部に接続され、さらに温水通路2
3に接続されており、ヘッド排気側通路3cの上流部は
制御弁28を介して温水通路23に接続されている。こ
の温水通路23は、保温容器7に接続されるとともに、
接続通路40を介してブロック冷却水通路2aにも接続
されている。また、ヘッド吸気側通路3bの下流部は燃
料噴射弁通路3aの下流部に接続され、さらにヘッド排
気側通路3cに接続され、さらに温水通路21と、ラジ
エータ往路12への接続通路である温水通路25に接続
されている。
【0068】この図11に示す例では、エンジン始動時
の温水循環時には制御弁28を閉じるように制御する。
これにより、温水は、燃料噴射弁通路3aとヘッド吸気
側通路3bに並行して流れ、燃料噴射弁8とシリンダヘ
ッド3の吸気側を加熱する。シリンダヘッド3の吸気側
を加熱すると筒内に流入する吸入空気を加熱することが
でき、燃料噴射弁8の加熱とともに、燃料の気化を促進
させる効果がある。制御弁28を閉じているので、ヘッ
ド排気側通路3cには温水は流れない。温水循環をして
いないときは制御弁28を開くように制御することによ
り、温水循環をしていないときには、冷却水がブロック
冷却水通路2aから接続通路40を介して燃料噴射弁通
路3aとヘッド吸気側通路3bとヘッド排気側通路3c
に流れ、シリンダヘッド3の全体を冷却して、温水通路
21,25を通ってラジエータ往路12へと流れる。
【0069】図12に示す例は、図11に示す例の変形
例である。図12に示す例では、温水が燃料噴射弁通路
3aを流れてからヘッド吸気側通路3bに流れるよう
に、燃料噴射弁通路3aとヘッド吸気側通路3bとの間
に適宜の絞り3dが設けられている。これにより、温度
の高い温水で燃料噴射弁8を加熱することができる。そ
して、燃料噴射弁8に熱を奪われて若干温度低下した温
水がシリンダヘッド3の吸気側を加熱する。
【0070】図13及び図14に示す例は、さらに、ヘ
ッド排気側通路3cにも温水を流してシリンダヘッド全
体を加熱するようにしたものであり、これらの例では制
御弁28がなく、ヘッド排気側通路3cはヘッド吸気側
通路3bに接続されている。
【0071】そして、図13に示す例では、温水がヘッ
ド吸気側通路3bを流れてからヘッド排気側通路3cに
流れるように、ヘッド吸気側通路3bとヘッド排気側通
路3cとの間に適宜の絞り3eが設けられている。これ
により、図13に示す例の場合には、温水は初めに燃料
噴射弁通路3aとヘッド吸気側通路3bに並行して流
れ、その後でヘッド排気側通路3cへと流れる。これに
より、温度の高い温水で燃料噴射弁8とシリンダヘッド
3の吸気側を加熱することができる。そして、燃料噴射
弁8及びシリンダヘッド3の吸気側に熱を奪われて若干
温度低下した温水がシリンダヘッド3の排気側を加熱す
る。
【0072】また、図14に示す例は、温水が、燃料噴
射弁通路3a、ヘッド吸気側通路3b、ヘッド排気側通
路3cの順に流れるように、燃料噴射弁通路3aとヘッ
ド吸気側通路3bとの間に絞り3dが設けられるととも
に、ヘッド吸気側通路3bとヘッド排気側通路3cとの
間に絞り3eが設けられている。
【0073】尚、図13と図14に示す例においては、
ヘッド排気側通路3cにも温水が流れるので、ヘッド排
気側通路3cは機関温水供給手段を構成する。
【0074】〔第5の実施の形態〕次に、本発明に係る
内燃機関の燃料噴射弁加熱装置の第5の実施の形態を図
15から図17の図面に基づいて説明する。
【0075】前述した第4の実施の形態では、エンジン
1の始動時に保温容器7の温水で燃料噴射弁8とシリン
ダヘッド3を加熱するようにしたが、第5の実施の形態
では、さらにシリンダブロック2も温水で加熱するよう
にした。
【0076】この場合、図15のブロック図に示すよう
に、温水を初めにシリンダブロック2に供給し、その後
でシリンダヘッド3及び燃料噴射弁8に供給するように
してもよいし、図16のブロック図に示すように、シリ
ンダブロック2とシリンダヘッド3の順に温水を供給す
るのと並行して、燃料噴射弁8に温水を供給するように
してもよい。さらに、図17に示すように、切替弁29
によって温水の流路を切り替え可能にし、初めに燃料噴
射弁8に温水を供給し、その後にシリンダブロック2及
びシリンダヘッド3に温水を供給するようにしてもよ
い。
【0077】また、前述した第3の実施の形態と第4の
実施の形態と第5の実施の形態を適宜組み合わせること
も可能である。
【0078】
【発明の効果】本発明に係る内燃機関の燃料噴射弁加熱
装置によれば、車両に搭載された水冷式の内燃機関と、
前記内燃機関により加熱された冷却水を貯留する保温容
器と、前記内燃機関の始動時に前記保温容器に貯留され
た温水を燃料噴射弁の噴射部近傍の温水通路に供給する
噴射部温水供給手段と、を備えることにより、燃料噴射
弁から噴射される燃料の気化が促進され、その結果、内
燃機関の始動性が向上し、また始動時の燃焼状態がよく
なって燃費性能及び排気エミッションが向上するという
優れた効果が奏される。また、燃料の加熱に温水を用い
ているので燃料の異常沸騰を防止することができる。
【0079】前記噴射部温水供給手段の温水通路が前記
内燃機関のシリンダヘッドと前記燃料噴射弁との間に設
けられている場合には、特別な燃料噴射弁を使用せずに
装置を構成することができるので、装置構成を簡略化す
ることができる。
【0080】前記噴射部温水供給手段の温水通路が前記
燃料噴射弁の内部に設けられている場合には、効率よく
燃料噴射弁の噴射部を加熱することができる。本発明に
おいて、複数の燃料噴射弁が複数の群に分けられ、前記
噴射部温水供給手段が前記各群に対して並行に温水を供
給して各燃料噴射弁の噴射部近傍の温水通路に温水を供
給するように構成されている場合には、複数の燃料噴射
弁をほぼ均一に加熱することができるという優れた効果
が奏される。
【0081】本発明において、前記噴射部温水供給手段
が内燃機関の始動前に温水を燃料噴射弁の噴射部近傍の
温水通路に供給する場合には、エンジン始動前に燃料噴
射弁を加熱することができ、始動時の燃料の気化促進に
極めて効果的である。
【0082】また、内燃機関の始動前に噴射部温水供給
手段を作動させるようにした場合、前記噴射部温水供給
手段が温水を燃料噴射弁の噴射部近傍の温水通路に供給
開始してから所定時間経過したときに、内燃機関が自動
始動されるようにし、さらに、前記所定時間を、燃料噴
射弁の温度、温水温度、冷却水温度の少なくとも一つを
パラメータとして可変制御するようにすると、燃料噴射
弁の加熱時間を適正化することができる。
【0083】本発明において、前記噴射部温水供給手段
と並列に、内燃機関の始動時に前記保温容器に貯留され
た温水を該内燃機関の機関本体の温水通路に供給する機
関温水供給手段が設けられている場合には、燃料の気化
促進と併せて、機関本体の早期暖機が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る内燃機関の燃料噴射弁加熱装置
における第1の実施の形態の概略構成を示す図である。
【図2】 第1の実施の形態の燃料噴射弁取付部近傍の
断面図である。
【図3】 第1の実施の形態における燃料噴射弁通路の
横断面図である。
【図4】 第1の実施の形態における燃料噴射弁通路の
縦断面図である。
【図5】 第1の実施の形態の変形例における燃料噴射
弁取付部近傍の断面図である。
【図6】 第1の実施の形態の別の変形例における燃料
噴射弁取付部近傍の断面図である。
【図7】 本発明の内燃機関の燃料噴射弁加熱装置にお
ける第2の実施の形態を示す燃料噴射弁取付部近傍の断
面図である。
【図8】 本発明の内燃機関の燃料噴射弁加熱装置にお
ける第3の実施の形態の一例を示す燃料噴射弁通路の横
断面図である。
【図9】 第3の実施の形態の前記一例の燃料噴射弁通
路の縦断面図である。
【図10】 第3の実施の形態の他の例の燃料噴射弁通
路の横断面図である。
【図11】 本発明の内燃機関の燃料噴射弁加熱装置に
おける第4の実施の形態の一例を示すシリンダヘッドの
温水流路を模式的に示した図である。
【図12】 第4の実施の形態の他の例におけるシリン
ダヘッドの温水流路を模式的に示した図である。
【図13】 第4の実施の形態の別の例を示すシリンダ
ヘッドの温水流路を模式的に示した図である。
【図14】 第4の実施の形態のさらに別の例を示すシ
リンダヘッドの温水流路を模式的に示した図である。
【図15】 本発明の内燃機関の燃料噴射弁加熱装置に
おける第5の実施の形態の温水の流れの一例を示すブロ
ック図である。
【図16】 第5の実施の形態の温水の流れの他の例を
示すブロック図である。
【図17】 第5の実施の形態の温水の流れのさらに別
の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 エンジン(内燃機関) 2 シリンダブロック 2a ブロック冷却水通路 3 シリンダヘッド 3a 燃料噴射弁通路 3b ヘッド吸気側通路(機関温水供給手段) 3c ヘッド排気側通路(機関温水供給手段) 5 ウォータポンプ 6 温水ポンプ 7 保温容器 8,81〜88 燃料噴射弁 8a ノズルボディ(噴射部) 8b ノズルホルダ 8c 温水通路(噴射部近傍の温水通路) 10 冷却水回路 20 温水回路(噴射部温水供給手段) 21 温水通路 33 環状通路(噴射部近傍の温水通路) 34 接続通路 50 ECU
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 53/04 F02M 53/04 J 61/16 61/16 K F02N 17/04 F02N 17/04 D

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載された水冷式の内燃機関と、
    前記内燃機関により加熱された冷却水を貯留する保温容
    器と、前記内燃機関の始動時に前記保温容器に貯留され
    た温水を燃料噴射弁の噴射部近傍の温水通路に供給する
    噴射部温水供給手段と、を備えることを特徴とする内燃
    機関の燃料噴射弁加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記噴射部温水供給手段の温水通路は前
    記内燃機関のシリンダヘッドと前記燃料噴射弁との間に
    設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内燃
    機関の燃料噴射弁加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記温水通路を画するために前記シリン
    ダヘッドと前記燃料噴射弁との間に設けるシール部の少
    なくとも一方は、前記燃料噴射弁の径方向でシールする
    ことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の燃料噴射
    弁加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記温水通路を画するシリンダヘッドの
    壁面に断熱材が設けられていることを特徴とする請求項
    2に記載の内燃機関の燃料噴射弁加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記噴射部温水供給手段の温水通路は前
    記燃料噴射弁の内部に設けられていることを特徴とする
    請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射弁加熱装置。
  6. 【請求項6】 前記内燃機関は複数の燃料噴射弁を備
    え、前記噴射部温水供給手段はこれら燃料噴射弁の噴射
    部近傍の温水通路に直列に温水を供給することを特徴と
    する請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射弁加熱装置。
  7. 【請求項7】 前記内燃機関は複数の燃料噴射弁を備
    え、この複数の燃料噴射弁が複数の群に分けられ、前記
    噴射部温水供給手段は前記各群に対して並行に温水を供
    給して各燃料噴射弁の噴射部近傍の温水通路に温水を供
    給することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃
    料噴射弁加熱装置。
  8. 【請求項8】 前記噴射部温水供給手段は内燃機関の始
    動と同時に温水を燃料噴射弁の噴射部近傍の温水通路に
    供給することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の
    燃料噴射弁加熱装置。
  9. 【請求項9】 前記噴射部温水供給手段は内燃機関の始
    動前に温水を燃料噴射弁の噴射部近傍の温水通路に供給
    することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料
    噴射弁加熱装置。
  10. 【請求項10】 前記噴射部温水供給手段が温水を燃料
    噴射弁の噴射部近傍の温水通路に供給開始してから所定
    時間経過したときに、内燃機関が自動始動されることを
    特徴とする請求項9に記載の内燃機関の燃料噴射弁加熱
    装置。
  11. 【請求項11】 前記所定時間は、燃料噴射弁の温度、
    温水温度、冷却水温度の少なくとも一つをパラメータと
    して可変制御されることを特徴とする請求項10に記載
    の内燃機関の燃料噴射弁加熱装置。
  12. 【請求項12】 前記噴射部温水供給手段と並列に、内
    燃機関の始動時に前記保温容器に貯留された温水を該内
    燃機関の機関本体の温水通路に供給する機関温水供給手
    段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
    内燃機関の燃料噴射弁加熱装置。
  13. 【請求項13】 前記保温容器の温水は、前記噴射部温
    水供給手段により燃料噴射弁の噴射部近傍の温水通路に
    供給された後に、前記機関温水供給手段により機関本体
    の温水通路に供給されることを特徴とする請求項12に
    記載の内燃機関の燃料噴射弁加熱装置。
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