JP2001132351A - 防火ガラス板の支持構造 - Google Patents

防火ガラス板の支持構造

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JP2001132351A
JP2001132351A JP31521199A JP31521199A JP2001132351A JP 2001132351 A JP2001132351 A JP 2001132351A JP 31521199 A JP31521199 A JP 31521199A JP 31521199 A JP31521199 A JP 31521199A JP 2001132351 A JP2001132351 A JP 2001132351A
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Japan
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glass plate
trapezoidal
glass pane
frame material
fireproof
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JP31521199A
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English (en)
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Tadaaki Tawarada
忠明 俵田
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Central Glass Co Ltd
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Central Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易な手段により火災時においても防火ガラ
ス板を充分保持でき、特に熱軟化したガラス板を枠材か
ら離脱することなく支持する。 【解決手段】 防火扉、防火窓における耐熱性枠材に防
火ガラス板を支持する構造において、前記枠材のガラス
板取付け凹所における縦辺とガラス板との間には、前記
縦辺に固設し、下方に向け厚みを増大し、垂直なガラス
板面に対し傾斜面を有する断面が台形状の金具Aと、ガ
ラス板面に接し、下方に向け厚みを減少し、前記断面が
台形状の金具Aの傾斜面に摺接する傾斜面を有する断面
が台形状の金具Bを介設した防火ガラス板の支持構造。
なお、好適には台形状の金具Bのガラス板接触域に突起
を付設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱により軟化し、
枠材、特に枠材上辺から脱落するようなガラス板、例え
ばソーダ石灰シリカ系高強化ガラス等の防火ガラス板を
枠材に支持することにより、火災時に建屋内または外に
発生した火煙の他方の建屋外または内への吹出しを防止
する防火ガラス板の支持構造に関する。
【0002】
【従来技術および解決すべき課題】ソーダ石灰シリカ系
ガラス板を著しく強化させることにより、それを加熱し
た際の熱応力に抗して堅牢性を維持し、破断して火煙が
一方から他方側へ吹出すような不具合を防止することが
できる。
【0003】但し極く特殊のガラス組成物を除けば、ソ
ーダ石灰シリカ系ガラスをはじめとする通常のガラス組
成物はその軟化点が750℃以下程度であり、これに対し
建設省告示による甲種防火戸における加熱温度(加熱炉
内温度)−時間は925℃−60分であるため、前記加熱によ
る破断、破損を免れたとしても軟化点付近またはそれ以
上の高温加熱に際してはガラス板が軟化して枠材から脱
落し、該部からの火煙の吹出しを防止することはできな
い。
【0004】高温加熱しても前記ガラス板の枠材からの
脱落を防ぐうえで、予めガラス板周縁部に貫通孔を設
け、該貫通孔に支持ピンを挿通して枠材に係止させ、脱
落を防ぐ設計工夫は公知であるが、貫通孔を設けた場合
のガラスの均一強化は困難であり、加熱過程で破断を招
き易く、また貫通孔を設ける工程自体手間、時間を要
し、コストを高騰する。
【0005】また、枠材のガラス板周縁部を嵌入する凹
所には加熱膨張性充填材を介在させ、加熱時その膨張に
よりガラス板周縁部を挟圧する手段も公知であるが、前
記充填材自体軟化性材料であるため、軟化したガラス板
の脱落を防止するのは困難である。
【0006】特開昭61−14384号公報には、枠材凹所と
ガラス板周縁部の一側面との間に熱により拡張する物質
を配置し、その拡張作用によりシール部材を介してガラ
ス板周縁部を押圧する構成で、前記拡張する物質として
発泡性膨脹材、バネ材料、バイメタル片、ガス圧を利用
した拡張材等が開示されている。上記開示例はガラス板
を平面で押圧するものであり、充分な押圧、保持作用を
得るうえではそれなりの設計、工夫が必要であって、ま
た、その分コストを高騰する。
【0007】特開平7−324557号公報には枠材凹所に配
した断面Ω型バイメタル製の挟持部材の先端域でガラス
板周縁部を挟圧する構成が、特開平8−158749号公報に
は枠材凹所に接して配した金属製保持部材の先端部でガ
ラス板周縁縁部を挟圧する構成が開示されている。それ
らはバネ作用でガラス板を挟圧するものであるが、高温
においては脆化し易く、充分な保持力を維持するのが困
難と思料されが、また加熱下位置ずれを生じ易い。
【0008】特開平7−259447号公報には、枠材および
押縁からなる凹所にガラス板周縁部を保持するもので、
ガラス板の一方の側面は受け不燃材を介して枠材に保持
され、他方の側面は押え不燃材、押え金属板を介して押
縁に螺合した押え螺子の圧力で保持される構成が開示さ
れているが、押え螺子は熱を受ける間、ガラス板の厚み
変動等に応じて進退可能に設けるものではなく、軟化し
薄厚となったガラスを保持する作用はない。
【0009】本発明は、上記従来技術の不具合を解消
し、容易な手段で防火ガラス板を充分保持できる防火ガ
ラス板の支持構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、防火扉、防火
窓における耐熱性枠材に防火ガラス板を支持する構造に
おいて、前記枠材のガラス板取付け凹所における縦辺と
ガラス板との間には、前記縦辺に固設し、下方に向け厚
みを増大し、垂直なガラス板面に対し傾斜面を有する断
面が台形状の金具Aと、ガラス板面に接し、下方に向け
厚みを減少し、前記断面が台形状の金具Aの傾斜面に摺
接する傾斜面を有する断面が台形状の金具Bを介設した
防火ガラス板の支持構造である。
【0011】更に、前記断面が台形状の金具Bにおける
ガラス板面との接触域に、突起を付設するものである。
【0012】前記枠材におけるガラス板取付け凹所を封
止するための耐熱性封止材および/または耐熱性充填材
を配設するのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、先述の如くソーダ石灰
シリカ系ガラス等を高強化した防火ガラス板であって、
軟化点が建設省告示による甲種防火戸における加熱温
度、すなわち925℃)に到らないガラス板に好適に採用
できるものであるが、勿論軟化点の高い硼珪酸系ガラス
あるいはそれを強化したガラス、石英ガラス、結晶化ガ
ラス、それらガラスの複層ガラス、ガラス板間に水性ゲ
ルを内在した複層タイプのガラスでいわゆるゲル入り防
火ガラス等においても適用できるものである。
【0014】本発明は、鉄鋼等の前記加熱温度に耐え、
変形し難い耐熱性枠材を用い、特に防火ガラス板の上辺
を支持するうえで好適に採用され、例えば防火ガラス板
の下辺や両縦辺においては、枠材のガラス板取付け凹所
と前記各辺の間にシリコーン等の難燃性材料で接着また
は粘着し、シールすれば充分である。
【0015】以下図面に基づき本発明を説明する。図1
は、本発明の防火ガラス板の支持構造における枠材と防
火ガラス板の係わりを示す側断面図である。枠材1は枠
材本体1−aと押縁1−bとからなり、これらで形成する
ガラス板取付け凹所7の両縦辺1−c、1−dの間に、例
えば高強化ソーダ石灰系ガラスからなる防火ガラス板2
の端縁部(図においては上辺部)が挿入され、取付けら
れる。具体的にはガラス板取付け凹所7における縦辺1
−c、1−d夫々に、下方に向け厚みを増大し、ガラス板
面に対し傾斜面を有する断面が台形状の耐熱金属製、例
えば鋼製の金具A(以下台形状の金具Aという)4をビ
ス等の鋲着手段により固設する。台形状の金具A 4の
内側、すなわち防火ガラス板2の側には、ガラス板面に
接し、下方に向け厚みを減少し、前記台形状の金具Aの
傾斜面に摺接する傾斜面を有する断面が台形状の耐熱金
属製、例えば鋼製の金具B(以下台形状の金具Bとい
う)3を配する。なお、台形状の金具B 4は図の如く
一対あり、台形状の金具A 4、および防火ガラス板2
に係止し、フリー状態に配されるものである。更に、前
記一対の台形状の金具B 3におけるガラス板面との接
触域に、突起3−aを付設するものである。
【0016】防火ガラス板2は、前記一対の台形状の金
具B 3に固着手段を有することなく挟持されるかたち
となるが、加熱の前段階でガラス板が膨脹する場合は、
それに応じてガラス板に接する台形状の金具B 3が上
方にずれ上がってその間隔を広げつつガラス板を挟持
し、加熱の後段階でガラス板が軟化した場合は台形状の
金具B 3がずれ下がるとともに、突起3−aがガラス板
面に貫入しすることにより、ガラス板の枠体1からの外
れ落ちを防ぐことができる。
【0017】台形状の金具A 4、台形状の金具B 3の
下端(ガラス板面中央部側)と、枠材1におけるガラス
板取付け凹所7の下端(ガラス板面中央部側)の間の空
所には、前記ガラス板取付け凹所7を封着するための耐
熱性封止材5または耐熱性充填材6を配設し、望ましく
は耐熱性封止、充填材5、6双方を併存するのが好まし
い。耐熱性充填材6としては例えば無機繊維製シート、
マット片等からなり、これをシリコーン接着剤等により
ガラス板取付け凹所7における縦辺1−c(および1−
d)と、防火ガラス板2とに接着し固定する。耐熱性封
止材5は例えばシリコーン等のシール材からなり、前記
同様に接着、シールする。それら自体防火ガラス板の支
持、固定を強固とし、水分、塵等の前記ガラス板取付け
凹所7への侵入を防止するものである。
【0018】図2は台形状の金具A 4、台形状の金具
B 3の斜視図であり、両台形状の金具B 3のガラス板
2との接触域に突起を配設し、図においてはジグザク状
に配した複数の突条3−aを横設することにより、ガラ
ス板2が熱軟化しずれ落ちるようなケースにおいても突
条3−aがガラス板面に貫入してこれを支持する。勿
論、突起、突条の形状は特定するものではなく、その数
もガラス板2がずれ落ちない程度に設計すればよい。
【0019】図3は防火ガラス板と、台形状の金具A
、Bとの位置関係を示す正面図(他の部材は省いてあ
る)であり、台形状の金具A 4、台形状の金具B 3は
防火ガラス板2の上辺を複数箇所、図においては3箇所
において支持している。破線aで囲った内側部分は防火
ガラス板2の枠材1に挿入されていない領域を示し、破
線a−一点鎖線bの間の領域8は耐熱性封止材5および
耐熱性充填材6による封着領域を示す。なお、防火ガラ
ス板2の下辺は枠材上に複数箇所設置した珪酸カルシウ
ム等よりなるセッティングブロック上に載置されるもの
であり、セッティングブロックの図示は省略する。
【0020】
【実施例】実施例 : 幅500mm、高さ1000mm、厚み約6m
mのソーダ石灰系フロートガラスを糸面取り加工し、端
面および糸面を研磨したうえで熱強化炉において加熱急
冷し、表面圧縮応力がほぼ196MPAの均一に高強化された
防火ガラス板2を得た。これを上記実施形態で示した鋼
製枠1のガラス板取付け凹所7に取付け、ガラス板上辺
3箇所を台形状の金具A 4、台形状の金具B 3で把持
し、またガラス板全周と枠材のガラス板取付け凹所7の
間はガラス繊維製充填材6、およびシリコーン製封止材
5により封着した。
【0021】上記実施例の防火ガラス板を建設省告示に
準ずる防火試験装置の開口部にセットし、甲種防火戸の
加熱基準に基づき60分−925℃に加熱した。加熱中ガラ
ス板が破損、破断し、火炎が貫通することもなく、ま
た、封着部からの火煙の発生も認められなかった。な
お、加熱過程終段においてガラス板が軟化し、板面の湾
曲も認められたがガラス板が枠体から脱落するような兆
候もなかった。
【0022】加熱終了し放冷後、規定に則り規定重量の
重錘をガラス板外側面に衝突させたが、ガラス板の破断
や枠材からの脱離もなく、甲種防火戸として適用できる
ものであることが分かった。
【0023】比較例 : 実施例同様の防火ガラス板、枠
材を用い、ガラス板を把持金具で把持することなく、実
施例同様に封着したうえで、防火試験に供した。
【0024】実施例同様に加熱したところ、加熱開始後
30分−840℃においてガラス板の上辺が枠材からずれ落
ち、該部から加熱炉外への火炎の噴出が認められ、試験
を中止した。本比較例においては甲種防火戸として不適
格である。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、容易な手段により火災
時においても防火ガラス板を充分保持できるものであ
り、特に熱軟化したガラス板を枠材から離脱することな
く支持するうえで好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防火ガラス板の支持構造における枠材
と防火ガラス板の係わりを示す側断面図である。
【図2】台形状金具A、Bを示す斜視図である。
【図3】防火ガラス板と台形状金具A、Bの位置関係を
示す正面図である。
【符号の説明】
1 枠材 1−a 枠材本体 1−b 押縁 1−c、1−d 縦辺 2 防火ガラス板 3 台形状の金具B 3−a 突条(突起) 4 台形状の金具A 5 耐熱性封止材 6 耐熱性充填材 6 貫通孔(スリット) 7 ガラス板取付け凹所

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防火扉または防火窓における耐熱性枠材
    に防火ガラス板を支持する構造において、前記枠材のガ
    ラス板取付け凹所における縦辺とガラス板との間には、
    前記縦辺に固設し、下方に向け厚みを増大し、垂直なガ
    ラス板面に対し傾斜面を有する断面が台形状の金具A
    と、ガラス板面に接し、下方に向け厚みを減少し、前記
    断面が台形状の金具Aの傾斜面に摺接する傾斜面を有す
    る断面が台形状の金具Bを介設したことを特徴とする防
    火ガラス板の支持構造。
  2. 【請求項2】 断面が台形状の金具Bにおけるガラス板
    面との接触域に、突起を付設したことを特徴とする請求
    項1記載の防火ガラス板の支持構造。
  3. 【請求項3】 枠材におけるガラス板取付け凹所を封止
    するための耐熱性封止材および/または耐熱性充填材を
    配設したことを特徴とする請求項1または2記載の防火
    ガラス板の支持構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9528568B2 (en) 2005-04-06 2016-12-27 Bae Systems Plc Vibration isolation
JP6174227B1 (ja) * 2016-12-01 2017-08-02 株式会社日鋼サッシュ製作所 防火扉

Cited By (3)

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US9528568B2 (en) 2005-04-06 2016-12-27 Bae Systems Plc Vibration isolation
JP6174227B1 (ja) * 2016-12-01 2017-08-02 株式会社日鋼サッシュ製作所 防火扉
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