JP2001131724A - 連続溶融金属めっき設備及び連続溶融金属めっき手段の位置調整装置並びに連続溶融金属めっき手段の位置調整方法 - Google Patents

連続溶融金属めっき設備及び連続溶融金属めっき手段の位置調整装置並びに連続溶融金属めっき手段の位置調整方法

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JP2001131724A
JP2001131724A JP31333399A JP31333399A JP2001131724A JP 2001131724 A JP2001131724 A JP 2001131724A JP 31333399 A JP31333399 A JP 31333399A JP 31333399 A JP31333399 A JP 31333399A JP 2001131724 A JP2001131724 A JP 2001131724A
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steel strip
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continuous hot
molten metal
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Takayoshi Tomino
貴義 冨野
Teruo Yamaguchi
輝雄 山口
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な構造で、メンテナンス性の優れた連続溶
融金属めっき設備及び連続溶融金属めっき方法並びに連
続溶融金属めっき手段の位置調整装置を得ること。 【解決手段】鋼帯に連続的に溶融金属をめっきし、その
めっき厚みを制御するめっき厚み制御手段を備え、前記
めっき厚み制御手段は、少なくとも一つの関節軸を設け
た位置調整装置を備えていることを特徴とする。 【効果】簡易な構造で、メンテナンス性の向上が図れ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行する鋼帯に連
続的に金属めっきを施す連続溶融金属めっき設備及び連
続溶融金属めっき方法並びに連続溶融金属めっき手段の
位置調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、連続溶融金属めっき設備で、鋼帯
に溶融金属めっきを施す場合、加熱炉で加熱および焼鈍
された鋼帯は無酸化雰囲気のスナウト中を経て、溶融金
属浴槽中に導かれ、溶融金属浴槽中に浸漬されたシンク
ロールにより方向転換され、上方に引き上げられ、めっ
きが施される。
【0003】そして、鋼帯めっきの厚み制御は、溶融金
属浴槽の上方に引き上げられたところで、鋼帯面に対向
したノズルから気体を噴出させて、鋼帯に余剰に付着し
た溶融金属を払拭することによって、所定のめっき厚み
を得ようとする、いわゆるガスワイピング法が行われて
いる。例えば、その一例として、特開平6−81094号公報
があげられる。
【0004】また、従来、めっき厚み制御に用いるノズ
ルは、溶融金属浴槽の周囲に設置された支持構造物によ
って支持され、支持構造物上に設置されたモータやウォ
ームジャッキ等で構成されるノズル昇降,開閉,ノズル
ヘッダ回転機構によりその位置を変化させていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、めっ
きノズルは、溶融金属浴槽の周囲に設置された支持構造
物によって支持され、支持構造物上に設置されたモータ
やウォームジャッキ等で構成されるノズル昇降,開閉,
ノズルヘッダ回転機構によりその位置を変化させている
ので、ノズル位置調整装置は複雑化し、溶融金属浴槽周
辺において作業者が行う作業(例えば、ドロスの除去作
業等)の妨害となっていた。
【0006】さらに、ガスワイピング法では、溶融金属
めっきを施す鋼帯の板幅に合わせてノズルを交換する場
合があり、その際には、ノズルの支持構造物及びノズル
位置調整装置が複雑で重量も重いため、メンテナンス用
のクレーンを用いて保管台車へ移載する必要があった。
そのため、ラインを長時間に亘って停止しなければなら
ず、ラインの稼働率の低下,歩留りの低下,加熱炉の保
持等に要するエネルギーの損失など様々な損失を生じて
いた。
【0007】また、シンクロール等の溶融金属浴中機器
のメンテナンス時にも、めっきノズル及びノズル位置調
整装置一式を移動させる必要があり、同様の損失を生じ
ていた。
【0008】本発明の目的は、簡易な構造で、メンテナ
ンス性の優れた連続溶融金属めっき設備及び連続溶融金
属めっき方法並びに連続溶融金属めっき手段の位置調整
装置を得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の連続溶融金属め
っき設備は、鋼帯に連続的に溶融金属をめっきし、その
めっき厚みを制御するめっき厚み制御手段を備えた連続
溶融金属めっき設備において、前記めっき厚み制御手段
は、少なくとも一つの関節軸を設けた位置調整装置を備
えていることを特徴とする。
【0010】或いは、本発明の連続溶融金属めっき設備
は、鋼帯に連続的に溶融金属をめっきし、そのめっき厚
みを制御するめっき厚み制御手段を備えた連続溶融金属
めっき設備において、少なくとも一つの関節軸を介して
前記めっき厚み制御手段を支持することを特徴とする。
【0011】或いは、本発明の連続溶融金属めっき設備
は、鋼帯に連続的に溶融金属をめっきし、そのめっき厚
みを制御するめっき厚み制御手段を備えた連続溶融金属
めっき設備において、前記めっき厚み制御手段は、該鋼
帯面に対向して配置された一対の気体噴射用ノズル各々
に3つ以上の関節軸を設けた位置調整装置を備えている
ことを特徴とする。
【0012】或いは、本発明の連続溶融金属めっき手段
の位置調整装置は、鋼帯に連続的に溶融金属をめっき
し、そのめっき厚みを制御するめっき厚み制御手段を備
えた連続溶融金属めっき手段の位置調整装置において、
前記めっき厚み制御手段は、該鋼帯面に対向して配置さ
れた一対の気体噴射用ノズル各々に3つ以上の関節軸を
備えた支持装置で支持することを特徴とする。
【0013】本発明の連続溶融金属めっき手段の位置調
整方法は、鋼帯に連続的に溶融金属をめっきし、そのめ
っき厚みを制御するめっき厚み制御手段を備えた連続溶
融金属めっき手段の位置調整方法において、前記めっき
厚み制御手段を支持する支持装置の3つ以上の関節軸を
動作させ、該連続溶融金属めっき手段の位置を移動させ
ることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態でのめっきノ
ズル位置調整手段は、前記鋼帯面に対向して配置された
一対の気体噴射用ノズル各々に少なくとも1つの関節軸
から成ることを特徴とする調整機構を備えている。ここ
での関節軸は3つ以上が望ましい。この調整機構を用い
て、一対のめっきノズル間隔の調整、ノズルの溶融金属
浴面からの高さの調整、ノズルの噴射角度の調整、ノズ
ルの前記鋼帯幅方向センターリング、ノズルと前記鋼帯
面間の距離制御を行うことができる。
【0015】さらに、本発明の実施の形態でのめっきノ
ズル位置調整装置は、めっきノズルおよび溶融金属浴中
機器の交換時やメンテナンス時に、めっきノズルを保管
台車上もしくは所定の作業位置へ直接に移動させる機構
を備えており、容易に交換作業やメンテナンスを行うこ
とができる。
【0016】また、例えば、ガスワイピング法におい
て、構造が複雑で周囲の作業性を悪化させていた従来の
めっきノズル位置調整装置を、めっきノズルの位置を3
つ以上の関節軸から成ることを特徴とする調整機構を用
いて調整することにより、機構を簡素化し、溶融金属浴
槽周辺における作業者の作業環境が良好なめっきノズル
位置調整装置を提供することができる。
【0017】また、3つ以上の関節軸から成ることを特
徴とする調整機構を用いて、めっきノズルの鋼帯幅方向
センターリング制御,ノズルと鋼帯面間の距離制御を行
うことにより、めっき厚み均一性の良好なめっきを施す
ことを可能にする。
【0018】また、めっきノズルおよび溶融金属浴中機
器の交換時やメンテナンス時にメンテナンス用クレーン
を用いて移動させる必要があった従来のめっきノズル位
置調整装置に対して、めっきノズルを保管台車上もしく
は所定の作業位置へ直接に移動させる機構を備えたこと
により、ラインの停止時間を短縮し、ライン稼働率が良
く、エネルギー損失が少ないめっきノズル位置調整装置
を提供することができる。 (実施例1)以下、発明の一実施例を図面を用いて説明
する。図1,図2,図3は本発明の一実施形態による連
続溶融金属めっき装置を示したものであり、それぞれ側
面図,上面図,正面図である。
【0019】図3に示すように、加熱炉で加熱および焼
鈍された鋼帯1は、無酸化雰囲気のスナウト12中を経
て、溶融金属浴槽2に導かれる。そして、その導かれた
鋼帯1は、溶融金属3の液面下に浸漬されたシンクロー
ル10により方向転換され、形状修正ロール11をへ
て、垂直方向で上方向(Z方向)へ進行する。
【0020】溶融金属浴槽2より引き上げられた鋼帯1
には、鋼帯面に対向して配置された一対の気体噴射用ノ
ズルであるめっきノズル4から気体が噴射される。この
めっきノズル4には、気体供給用フレキシブルホース9
が取り付けられ、気体供給用フレキシブルホース9から
めっきノズル4に気体が供給される。このめっきノズル
4から噴射される気体のエネルギーにより、鋼帯1の両
面および端部に余分に付着した溶融金属3を吹き払うこ
とができ、所定のめっき厚みに調整することができる。
【0021】このようなガスワイピング法において、め
っきノズル4の溶融金属液面からの高さ,鋼帯1表面か
らの距離,ノズルヘッダの角度は重要なパラメータであ
る。
【0022】本実施例では、これらのパラメータの調整
手段として、めっき厚み調整手段である一対の気体噴射
用のめっきノズル4各々に、所望の関節軸から成るめっ
きノズル位置調整機構を設けている。
【0023】次に、めっきノズルの支持機構,位置調整
機構について説明する。
【0024】図1〜図3に示すように、一対のめっきノ
ズル4は、各々のめっきノズル位置調整機構によって支
持されている。本実施例でのめっきノズル位置調整機構
は、めっきノズル位置調整機構本体5,アーム27〜3
1,めっきノズル位置調整機構本体回転軸21,屈折関
節22〜24,回転関節25,26を備えている。
【0025】ここでは、めっきノズル位置調整機構本体
5を、図1〜図3に示す位置に設置した場合について説
明するが、別の位置に設置してもよい。本実施例では、
関節として、回転するものと、屈折するものとを備えて
いる。
【0026】めっきノズル位置調整機構本体回転軸21
は、溶融金属浴槽2の付近の土台に取り付けられてい
る。めっきノズル位置調整機構本体5はこのめっきノズ
ル位置調整機構本体回転軸21に取り付けられ、この軸
を中心に水平面内で回転可能に支持される。
【0027】めっきノズル位置調整機構本体5とアーム
27とは、屈折関節22により連結されている、この屈
折関節22によりアーム27を、垂直面内で屈折関節2
2を軸として回転させ、結果的にアーム27を移動する
ことができる。
【0028】アーム27とアーム28とは屈折関節23
により連結されている。この屈折関節23によりアーム
28を、垂直面内で屈折関節23を軸として回転させ、
結果的にアーム28を移動することができる。
【0029】アーム28とアーム29とは、回転関節2
5により連結されている。この回転関節25によりアー
ム29を回転させることができる。結果的に、めっきノ
ズル4の噴射角度を調整することができる。
【0030】アーム29とアーム30とは、屈折関節2
4により連結されている。この屈折関節24によりアー
ム30を、水平面内で屈折関節24を軸に回転させるこ
とができる。結果的に、めっきノズル4と鋼帯1との平
行度を調整することができる。
【0031】アーム30とアーム31とは、回転関節2
6により連結されている。この回転関節26によりアー
ム31を回転させることができる。結果的に、めっきノ
ズル4の水平面に対する平行度を調整することができ
る。
【0032】アーム31とめっきノズル4とが連結さ
れ、めっきノズル4が支持される。以上のような構成に
よると、例えば、関節軸を一つ用いてめっきノズル4を
支持し、その関節軸を動作させることにより、簡易な構
造で、めっきノズル4の位置を簡便に変更することがで
き、従来のようなクレーン等を用いて時間を要する作業
を、簡便且つ短時間で実施することができる。また、例
えば、関節軸を3つ用いてめっきノズル4を支持するこ
とにより、その3つの関節軸を動作させることにより、
簡易な構造で、めっきノズル4の位置を簡便に変更でき
るとともに、めっきノズル4の種々の位置調整が簡便に
でき、めっき厚み制御の精度向上につながる。なお、3
つ以上の関節軸を用いる場合には、対象物を水平面内で
移動可能とする第一の関節軸と、垂直面であって、めっ
きノズル4の設置付近の鋼帯面に平行な面内で対象物を
移動可能とする第二の関節軸と、垂直面であって、めっ
きノズル4の設置付近の鋼帯面に垂直な面内で対象物を
移動可能とする第三の関節軸とを設置することが望まし
い。このような構成によりめっきノズル4を3軸で移動
可能とすることができ、種々の位置調整ができる。つま
り、水平面内、第一の垂直面内、及び、第一の垂直面内
と直行する第二の垂直面内の3つの面で対象物を移動可
能とすることが望ましい。
【0033】次に、本実施例でのめっきノズル4の間隔
調整,高さ調整,鋼帯幅方向位置調整及び噴射角度の調
整の仕方について説明する。
【0034】図4は、めっきノズル4の間隔を調整する
動作図である。めっきノズル4は、めっきノズル位置調
整機構本体回転軸21に水平面内で回転可能に取り付け
られたアーム27〜31に支持されている。つまり、関
節軸の一つであるめっきノズル位置調整機構本体回転軸
21を中心に、めっきノズル位置調整機構本体5、アー
ム27〜31を介してめっきノズル4を水平面内で回転
移動することにより、めっきノズル4の水平面内での位
置を変更することができる。即ち、噴射位置の調整やめ
っきノズル4の交換作業等が容易となる。
【0035】更に、関節軸の一つであるめっきノズル位
置調整機構本体回転軸21周りに回転させると同時に、
屈折関節22〜24、回転関節26を動作させてノズル
4の鋼帯幅方向(Y方向)位置,鋼帯進行方向(Z方
向)位置および鋼帯面と溶融金属浴面に対する平行度を
保つことにより、一対のノズル4を鋼帯面方向(X方
向)位置のみを変化させ、一対のめっきノズル4の間隔
を変えることができる。
【0036】つまり、めっきノズル位置調整機構本体回
転軸21を中心に、水平面内でめっきノズル4を回転移
動することで鋼帯1とめっきノズル4の相対位置を変化
させることができる。
【0037】また、屈折関節24により、めっきノズル
4からの気体噴出方向が鋼帯面にほぼ垂直になるように
調整でき、一対のめっきノズル4の間隔を調整すること
ができる。
【0038】次に、めっきノズル4の高さ位置調整につ
いて説明する。図5は、めっきノズル4の高さ(Z方向
位置)を調整する動作図を示す。例えば、屈折関節23
を動作させることにより、めっきノズル4の高さを変化
させることができる。
【0039】また、屈折関節22,23を動作させてア
ーム30、31の高さを変えると同時に、回転関節26
を用いてノズル4を鋼帯面および溶融金属浴面に対して
平行に保つことにより、めっきノズル4の高さ位置を調
整させることができる。更に、屈折関節24を動作させ
ることにより、めっきノズル4の設定位置の精度が向上
する。
【0040】次に、めっきノズル4の鋼帯幅方向位置調
整について説明する。図6は、めっきノズル4の鋼帯幅
方向位置(Y方向位置)を調整する動作図を示す。例え
ば、屈折関節22を動作させ、めっきノズル4の鋼帯幅
方向位置を変化させることができる。また、屈折関節2
2,23を動作させると、高さ位置を変えずにめっきノ
ズル4の鋼帯幅方向位置を変化させることもできる。
【0041】そして、めっきノズル位置調整機構本体回
転軸21,屈折関節22,23を動作させてアーム3
0,31のY方向位置を変化させると同時に、屈折関節
24,回転関節26を用いてめっきノズル4を鋼帯面お
よび溶融金属浴面に対して平行に保つことにより、ノズ
ル4のY方向位置(鋼帯幅方向位置)を調整することが
でき、センターリングが可能となる。
【0042】次に、めっきノズル4の噴射角度調整につ
いて説明する。図7は、めっきノズル4の噴射角度を変
化させた場合の動作図である。回転関節25を動作させ
てアーム29を軸まわりに回転させると同時に、屈折関
節24と回転関節26を用いてノズル4の鋼帯面および
溶融金属面に対する平行度を保つことによりノズル4の
噴射角度を変化させることができる。
【0043】以上のように、本実施例で、上述した関節
軸を適切に組み合わせて動作させることにより、めっき
ノズル4のX,Y,Z方向位置と噴射角度を自在に変え
ることができる。
【0044】なお、図1に示すように、本実施例では、
めっきノズル4の近傍には、非接触で鋼帯1の幅方向
(Y方向)の位置を検出する鋼帯幅方向位置検出センサ
6と非接触で鋼帯の面方向(X方向)の振れを検出する
鋼帯面方向振動検出センサ7を取り付けている。これら
の鋼帯幅方向位置検出センサ6、7によって検出された
鋼帯1の幅方向(Y方向)および面方向(X方向)の動
きは信号としてめっきノズル位置制御装置8へ送られ、
その動きに対応した信号を算出し、この信号によりめっ
きノズル位置調整機構の駆動装置を動かして、めっきノ
ズル4の鋼帯1に対する位置を一定に制御することがで
きる。
【0045】つまり、めっきノズル4の近傍に、鋼帯の
振動を検知する手段を設け、その検知された値に基づい
て、めっきノズル4の位置を制御することにより、めっ
きノズル4は鋼帯1の幅方向と面方向の振れに対応した
動きができる。
【0046】次に、メンテナンス作業について説明す
る。図8はノズル交換作業の際に、めっきノズル4を保
管台車40へ移載する場合の動作図である。図8に示す
ように、各関節軸を適切に動作させることにより、クレ
ーン等の外部機器を使用することなくノズル4を保管台
車40へ直接移載することができる。
【0047】つまり、めっきノズル4を関節軸を有する
支持機構で支持しているので、その関節軸を動作させる
ことにより、ノズル交換やメンテナンス時に、容易にめ
っきノズル4を移動することができる。
【0048】また、図9は、めっきノズル4のメンテナ
ンス時や、シンクロール10,形状修正ロール11等の
溶融金属浴中機器のメンテナンスの際に、めっきノズル
4を所定の作業位置41に移動する場合の動作図であ
る。簡単なノズルメンテナンスならば、めっきノズル4
を所定の作業位置41まで移動させ、ノズル位置調整機
構から取外すことなくメンテナンス作業を行い、作業後
直ちに操業時の位置にノズル4を戻すことができる。さ
らに、シンクロール10や形状修正ロール11等の溶融
金属浴中機器のメンテナンス時にもノズル4を溶融金属
浴上からすばやく移動させることができる。即ち、簡易
な操作でメンテナンス作業の効率が向上する。 (実施例2)図10に、一対のめっきノズル位置調整機
構の本体5を鋼帯1の両面側に設置した場合の機器配置
例を示す。ノズル位置調整機構は本体5、屈折関節22
〜24,アーム27〜29を備えている。
【0049】図11,図12はそれぞれノズル間隔(ノ
ズルのX方向位置),ノズル高さ(Z方向位置)を変化
させた場合の動作図である。
【0050】屈折関節22〜24の3つの関節軸を適当
に動作させることにより、ノズル間隔,ノズル高さを自
在に変化させることができる。
【0051】図13は、めっきノズル4の噴射角度を変
化させた場合の動作図である。屈折関節24を動作させ
ることによりノズル4の噴射角度を変化させることがで
きる。
【0052】従って、3つの関節軸22〜24を持つノ
ズル位置調整機構を用いて、ガスワイピング法において
重要なノズル間隔,ノズル高,ノズル噴射角度の3つの
パラメータを変化させることができる。
【0053】本実施例のめっきノズル位置調整装置は、
3つ以上の関節軸から成る調整機構を採用することによ
り、従来の複雑なノズル位置調整機構を簡素化し、溶融
金属浴槽周辺における作業者の作業性を改善することが
できる。
【0054】また、前記ノズル位置調整機構を用いてめ
っきノズル4の鋼帯幅方向センターリング制御およびノ
ズルと前記鋼帯面間の距離制御を行うことにより、鋼帯
1の幅方向および進行方向にめっき厚み均一性の良好な
めっきを施すことができる。
【0055】めっきノズル4や溶融金属浴中機器の交換
時およびメンテナンス時には、前記ノズル位置調整機構
を用いてめっきノズル4をノズル保管台車あるいは所定
の作業位置まで直接移動することができるため、作業が
簡単化されると共にそれに伴うライン停止時間が短縮さ
れ、ライン稼働率および歩留りの向上,加熱炉保持等に
要するエネルギー損失の削減という効果を奏する。
【0056】
【発明の効果】本発明によると、簡易な構造で、メンテ
ナンス性の優れた連続溶融金属めっき設備及び連続溶融
金属めっき方法並びに連続溶融金属めっき手段の位置調
整装置を得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のめっきノズル位置調整装置の概要を示
す側面図。
【図2】本発明のめっきノズル位置調整装置の概要を示
す上面図。
【図3】本発明のめっきノズル位置調整装置の概要を示
す正面図。
【図4】本発明のめっきノズル位置調整装置の動作図−
1。
【図5】本発明のめっきノズル位置調整装置の動作図−
2。
【図6】本発明のめっきノズル位置調整装置の動作図−
3。
【図7】本発明のめっきノズル位置調整装置の動作図−
4。
【図8】本発明のめっきノズル位置調整装置の動作図−
5。
【図9】本発明のめっきノズル位置調整装置の動作図−
6。
【図10】本発明のめっきノズル位置調整装置の概要を
示す正面図−2。
【図11】本発明のめっきノズル位置調整装置の動作図
−7。
【図12】本発明のめっきノズル位置調整装置の動作図
−8。
【図13】本発明のめっきノズル位置調整装置の動作図
−9。
【符号の説明】
1…鋼帯、2…溶融金属浴槽、3…溶融金属、4…めっ
きノズル、5…めっきノズル位置調整機構本体、6…鋼
帯幅方向位置検出センサ、7…鋼帯面方向振動検出セン
サ、8…めっきノズル位置制御装置、9…気体供給用フ
レキシブルホース、10…シンクロール、11…形状修
正ロール、12…スナウト、21…めっきノズル位置調
整機構本体回転軸、22〜24…屈折関節、25,26
…回転関節、27〜31…アーム、

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼帯に連続的に溶融金属をめっきし、その
    めっき厚みを制御するめっき厚み制御手段を備えた連続
    溶融金属めっき設備において、 前記めっき厚み制御手段は、少なくとも一つの関節軸を
    設けた位置調整装置を備えていることを特徴とする連続
    溶融金属めっき設備。
  2. 【請求項2】鋼帯に連続的に溶融金属をめっきし、その
    めっき厚みを制御するめっき厚み制御手段を備えた連続
    溶融金属めっき設備において、 少なくとも一つの関節軸を介して前記めっき厚み制御手
    段を支持することを特徴とする連続溶融金属めっき設
    備。
  3. 【請求項3】鋼帯に連続的に溶融金属をめっきし、その
    めっき厚みを制御するめっき厚み制御手段を備えた連続
    溶融金属めっき設備において、 前記めっき厚み制御手段は、該鋼帯面に対向して配置さ
    れた一対の気体噴射用ノズル各々に3つ以上の関節軸を
    設けた位置調整装置を備えていることを特徴とする連続
    溶融金属めっき設備。
  4. 【請求項4】請求項3記載の連続溶融金属めっき設備に
    おいて、前記一対の気体噴射用ノズルの間隔,高さ位
    置,噴射角度、及び鋼帯幅方向位置のうち少なくとも一
    つを調整する調整装置を備えた連続溶融金属めっき設
    備。
  5. 【請求項5】請求項3又は請求項4に記載の連続溶融金
    属めっき設備において、前記一対の気体噴射用ノズルと
    前記鋼帯面との間の距離を制御する制御装置を備えた連
    続溶融金属めっき設備。
  6. 【請求項6】請求項3〜請求項5の何れかに記載の連続
    溶融金属めっき設備において、前記関節軸のうち少なく
    とも一つを、水平面内で前記一対の気体噴射用ノズルを
    回転移動可能な回転関節軸とすることを特徴とする連続
    溶融金属めっき設備。
  7. 【請求項7】請求項3〜請求項6の何れかに記載の連続
    溶融金属めっき設備において、前記一対の気体噴射用ノ
    ズルの前記鋼帯に対する幅方向位置を制御する制御装置
    を備えた連続溶融金属めっき設備。
  8. 【請求項8】鋼帯に連続的に溶融金属をめっきし、その
    めっき厚みを制御するめっき厚み制御手段を備えた連続
    溶融金属めっき手段の位置調整装置において、 前記めっき厚み制御手段は、該鋼帯面に対向して配置さ
    れた一対の気体噴射用ノズル各々に3つ以上の関節軸を
    備えた支持装置で支持することを特徴とする連続溶融金
    属めっき手段の位置調整装置。
  9. 【請求項9】鋼帯に連続的に溶融金属をめっきし、その
    めっき厚みを制御するめっき厚み制御手段を備えた連続
    溶融金属めっき手段の位置調整方法において、 前記めっき厚み制御手段を支持する支持装置の3つ以上
    の関節軸を動作させ、該連続溶融金属めっき手段の位置
    を移動させることを特徴とする連続溶融金属めっき手段
    の位置調整方法。
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