JP2001131434A - 光変性可能な発光性有機色素およびそれを用いたマルチカラー有機el素子 - Google Patents

光変性可能な発光性有機色素およびそれを用いたマルチカラー有機el素子

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JP2001131434A
JP2001131434A JP31739599A JP31739599A JP2001131434A JP 2001131434 A JP2001131434 A JP 2001131434A JP 31739599 A JP31739599 A JP 31739599A JP 31739599 A JP31739599 A JP 31739599A JP 2001131434 A JP2001131434 A JP 2001131434A
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carbon atoms
linear
branched
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Application number
JP31739599A
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English (en)
Inventor
Junji Kido
淳二 城戸
Tomoji Shirai
智士 白井
Takayuki Suzuki
隆之 鈴木
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Chemipro Kasei Kaisha Ltd
Original Assignee
Chemipro Kasei Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な光変性(フォトブリーチング)可能な
発光性有機色素とそれを用いた有機EL素子の提供。 【解決手段】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、R、R、RおよびRは水素および炭素
数1〜2のアルキル基よりなる群からそれぞれ独立して
選ばれた基であり、ArとArは、芳香族環および
複素環よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基であ
る)で示されるアントラセン誘導体、および下記一般式
(2) 【化2】 (式中、ArとArは、芳香族環および複素環より
なる群からそれぞれ独立して選ばれた基である)で示さ
れるナフタセン誘導体、よりなる群から選ばれた光変性
可能な発光性有機色素およびそれを用いたマルチカラー
有機EL素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機EL素子とそ
れに用いる光変性可能な発光性有機色素に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、特願平8−144948号
(PCT/JP97/01626)において、2種類以
上の発光中心となり得る有機色素を使用し、その有機E
L素子作製過程において、有機発光色素層に部分的に電
磁波照射(光照射)することにより、任意の1種類以上
の色素を光酸化や光分解により変性させ、その結果、該
色素を発光中心としての機能不可能あるいは機能不充分
の状態とし、これにより発光色を変化させ、光照射部分
の発光色と未露光部分の発光色とを異ったものとする
(以下、これをフォトブリーチングと称することがあ
る)技術を提案した。
【0003】この技術を発展させるためには、露光によ
り発光能力を変質または失効する有機色素(フォトブリ
ーチング可能な有機色素)を豊富にする必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、新規
な光変性(フォトブリーチング)可能な発光性有機色素
とそれを用いた有機EL素子を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第一は、下記一
般式(1)
【化17】 (式中、R、R、RおよびRは水素および炭素
数1〜2のアルキル基よりなる群からそれぞれ独立して
選ばれた基であり、ArとArは、芳香族環および
複素環よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基であ
る)で示されるアントラセン誘導体、下記一般式(2)
【化18】 (式中、ArとArは、芳香族環および複素環より
なる群からそれぞれ独立して選ばれた基である)で示さ
れるナフタセン誘導体、下記一般式(3)
【化19】 (式中、R、R、RおよびRは水素および炭素
数1〜2のアルキル基よりなる群からそれぞれ独立して
選ばれた基であり、ArとArは、芳香族環および
複素環よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基であ
り、R11、R12、R13およびR14は、水素、フ
ッ素、シアノ基、炭素数1〜20の直鎖または分岐のア
ルキル基、炭素数1〜20の直鎖または分岐のアルコキ
シ基、炭素数3〜6の飽和脂肪環、置換基を有していて
もよいアリール基、炭素数1〜8の直鎖または分岐のモ
ノまたはジアルキルアミノ基、炭素数1〜10の直鎖ま
たは分岐のモノ、ジまたはトリ−アルキルシリル基より
なる群からそれぞれ独立して選ばれた基であって、これ
らは1つの環に同一または異なった基の形で2つ以上結
合していてもよく、また、隣り合う2つの炭素原子の間
で縮合環を形成していてもよい)で示されるスピロ系ア
ントラセン誘導体、および下記一般式(4)
【化20】 (式中、ArとArは、芳香族環および複素環より
なる群からそれぞれ独立して選ばれた基であり、
11、R12、R13およびR14は、水素、フッ
素、シアノ基、炭素数1〜20の直鎖または分岐のアル
キル基、炭素数1〜20の直鎖または分岐のアルコキシ
基、炭素数3〜6の飽和脂肪環、置換基を有していても
よいアリール基、炭素数1〜8の直鎖または分岐のモノ
またはジアルキルアミノ基、炭素数1〜10の直鎖また
は分岐のモノ、ジまたはトリ−アルキルシリル基よりな
る群からそれぞれ独立して選ばれた基であって、これら
は1つの環に同一または異なった基の形で2つ以上結合
していてもよく、また、隣り合う2つの炭素原子の間で
縮合環を形成していてもよい)で示されるスピロ系ナフ
タセン誘導体、よりなる群から選ばれた光変性可能な発
光性有機色素に関する。
【0006】前記ArとArは、
【化21】
【化22】 60およびC70 よりなる群からそれぞれ独立して選
ばれた基であり、R11、R12、R13、R14、R
15、R16、R17およびR18は、水素、フッ素、
シアノ基、炭素数1〜20の直鎖または分岐のアルキル
基、炭素数1〜20の直鎖または分岐のアルコキシ基、
炭素数3〜6の飽和脂肪環、置換基を有していてもよい
アリール基、炭素数1〜8の直鎖または分岐のモノまた
はジアルキルアミノ基、炭素数1〜10の直鎖または分
岐のモノ、ジまたはトリ−アルキルシリル基よりなる群
からそれぞれ独立して選ばれた基であって、これらは1
つの環に同一または異なった基の形で2つ以上結合して
いてもよく、また、隣り合う2つの炭素原子の間で縮合
環を形成していてもよく、R21は、水素、フッ素、シ
アノ基および炭素数1〜20の直鎖または分岐のアルキ
ル基よりなる群から選ばれた基であり、1つの環に同一
または異なった基の形で2つ以上結合していてもよく、
23は、水素および炭素数1〜20の直鎖または分岐
のアルキル基よりなる群から選ばれた基であり、R25
は、水素、炭素数1〜20の直鎖または分岐のアルキル
基、シアノ基およびアルキル基の炭素数が1〜2のジシ
アノアルキル基よりなる群から選ばれた基であり、R
31およびR32は、水素、ハロゲン、シアノ基、炭素
数1〜20の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜
20の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数3〜6の
飽和脂肪環、置換基を有することもあるアリール基、炭
素数1〜8の直鎖または分岐のモノまたはジアルキルア
ミノ基、炭素数1〜10の直鎖または分岐のモノ、ジま
たはトリ−アルキルシリル基よりなる群からそれぞれ独
立して選ばれた基であって、R31とR32が一体にな
って縮合環を形成していてもよいものであり、R
41は、水素、フッ素、シアノ基、水酸基、炭素数1〜
20の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜20の
直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数1〜4の直鎖ま
たは分岐のアラルキル基、炭素数3〜6の飽和脂肪環、
置換基を有していてもよいアリール基、炭素数1〜8の
直鎖または分岐のモノまたはジアルキルアミノ基、炭素
数1〜10の直鎖または分岐のモノ、ジまたはトリ−ア
ルキルシリル基よりなる群から選ばれた基であって、こ
れらは1つの環に同一または異なった基の形で2つ以上
結合していてもよく、また、隣り合う2つの炭素原子の
間で縮合環を形成していてもよい。
【0007】前記一般式(1)および(2)の化合物の
具体例としては、下記式で示す化合物群を挙げることが
できる。
【化23】
【化24】
【化25】
【化26】
【化27】
【化28】
【化29】
【化30】
【化31】
【化32】 (式中、R11、R12、R13、R14、R15、R
16、R17およびR18は、水素、フッ素、シアノ
基、炭素数1〜20の直鎖または分岐のアルキル基、炭
素数1〜20の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数
3〜6の飽和脂肪環、置換基を有していてもよいアリー
ル基、炭素数1〜8の直鎖または分岐のモノまたはジア
ルキルアミノ基、炭素数1〜10の直鎖または分岐のモ
ノ、ジまたはトリ−アルキルシリル基よりなる群からそ
れぞれ独立して選ばれた基であって、これらは1つの環
に同一または異なった基の形で2つ以上結合していても
よく、また、隣り合う2つの炭素原子の間で縮合環を形
成していてもよく、R21とR22は、水素、フッ素、
シアノ基および炭素数1〜20の直鎖または分岐のアル
キル基よりなる群から選ばれた基であり、1つの環に同
一または異なった基の形で2つ以上結合していてもよ
く、R23は、水素および炭素数1〜20の直鎖または
分岐のアルキル基よりなる群から選ばれた基であり、R
25とR26は、水素、炭素数1〜20の直鎖または分
岐のアルキル基、シアノ基およびアルキル基の炭素数が
1〜2のジシアノアルキル基よりなる群からそれぞれ独
立して選ばれた基であり、R31、R32、R33およ
びR34は、水素、ハロゲン、シアノ基、炭素数1〜2
0の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜20の直
鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数3〜6の飽和脂肪
環、置換基を有することもあるアリール基、炭素数1〜
8の直鎖または分岐のモノまたはジアルキルアミノ基、
炭素数1〜10の直鎖または分岐のモノ、ジまたはトリ
−アルキルシリル基よりなる群からそれぞれ独立して選
ばれた基であって、R31とR32が一体になって縮合
環を形成していてもよいものであり、R41とR
42は、水素、フッ素、シアノ基、水酸基、炭素数1〜
20の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜20の
直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数1〜4の直鎖ま
たは分岐のアラルキル基、炭素数3〜6の飽和脂肪環、
置換基を有していてもよいアリール基、炭素数1〜8の
直鎖または分岐のモノまたはジアルキルアミノ基、炭素
数1〜10の直鎖または分岐のモノ、ジまたはトリ−ア
ルキルシリル基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれ
た基であって、これらは1つの環に同一または異なった
基の形で2つ以上結合していてもよく、また、隣り合う
2つの炭素原子の間で縮合環を形成していてもよい。)
【0008】本発明の第二は、発光中心となる有機色素
を少なくとも2種以上含有する発光層を有するマルチカ
ラー有機EL素子において、前記有機色素の少なくとも
1種が請求項1〜3いずれか記載の光変性可能な発光性
有機色素を、光変性させて素子からの発光色を変化させ
たものであることを特徴とするマルチカラー有機EL素
子に関する。
【0009】前記発光層は、一層のみからなるものであ
ってもよいが、複数層よりなるものであってもよい。発
光中心となる有機色素を含有する一層以上の発光層に対
する電磁波照射(露光)は任意の一層あるいはすべての
層に対して行うことができる。この場合、(イ)全面に
対して照射強度を変える場合(例えば白黒ネガフィルム
のような部分的に透過度の異なるフィルターを通して露
光したり、微小な光源から発生する光の照射強度を変化
させながら走査させるなど)あるいは(ロ)マスキング
により部分的に照射する場合などがある。部分露光をす
る場合は、例えばシャドウマスクを用いて密着露光した
り、あるいは投影露光(レンズで集光した光あるいは微
小な光源から発生する光を用いて部分的に露光する。あ
るいはこれにフォトマスクを併用するなど)によって実
施する。
【0010】前記一般式(1)の化合物は、例えば後述
の製造例2のようにして製造することができる。
【0011】前記一般式(2)の化合物は、例えば後述
の製造例1のようにして製造することができる。
【0012】図1は、本発明による有機EL素子の一実
施形態(単層型)を示す模式図である。ガラス基板(透
明基板)21上には、順に、陽極電極を構成する透明電
極例えばITO電極22、発光色素を含有させた発光層
23、および陰極となる背面電極24を積層してなって
いる。具体的な素子の積層構成としては、特に限定され
るものではなく、この他に、陽極/正孔輸送層/発光層
/陰極、陽極/発光層/電子輸送層/陰極、陽極/正孔
輸送層/発光層/電子輸送層/陰極、陽極/正孔注入層
/発光層/陰極、陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光
層/陰極、陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電
子輸送層/陰極、などが挙げられる。
【0013】図2はマルチカラー有機EL素子の作製法
を示す模式図である。発光中心となり得る有機色素を含
有する一層以上の発光層に対する電磁波照射(露光)は
任意の一層あるいはすべての層に対して行うことができ
る。この場合、(イ)全面に対して照射強度を変える場
合(例えば白黒ネガフィルムのような部分的に透過度の
異なるフィルターを通して露光したり、微小な光源から
発光する光の照射強度を変化させながら走査させるな
ど)あるいは(ロ)マスキングにより部分的に照射する
場合などがある。部分露光をする場合は、例えばフォト
マスクを用いて密着露光したり、あるいは投影露光(レ
ンズで集光した光あるいは微小な光源から発生する光を
用いて部分的に露光する。あるいはこれにフォトマスク
を併用するなど)によって実施する。具体的には例え
ば、ガラス基板21上に幅3mmのストライプ状のIT
O電極(図中22で示す)16本を並列に等間隔で配置
し(図2A参照)色素を分散したPVK層23を100
0Å形成したのち(図2B)、フォトマスク9をポリマ
ー表面に密着させ、大気中で部分的に高圧水銀ランプを
もちいてフィルターをとおし、色素を分散したPVK層
23をストライプ状に等間隔で全体の2/3の面積に光
照射し、対照色素のみをまず変性させた(図2C)。続
いて、フォトマスクをもちいて前記特定の対照色素を変
性させた前記PVK層23の1/2の面積にストライプ
状に光照射することにより第2の対照色素6も変性させ
た(図2D)。その上から、ITO電極に直行するよう
に幅1mmのストライプ状のMg:Ag電極(図中24
で示す)48本を蒸着し、マトリックス型表示素子とし
た(図2E)。
【0014】有機EL素子では陽極すなわち正孔注入電
極から正孔が有機層へ注入され、陰極すなわち電子注入
電極から電子が有機層へ注入される。発光層となる有機
層中で両キャリアは再結合し、励起子すなわち励起され
た分子を生成する。発光層中に励起エネルギーレベルが
発光層に使用する化合物(ホスト)より低い有機色素を
ドーパント(ゲスト)として微量分散することにより、
励起エネルギー移動によりホストの発光をドーパント色
素からのものに変調することができる。この場合、複数
種のドーパント色素を使用した場合には各ドーパント色
素濃度を調整することにより、素子からの発光色を制御
することができる(J.Kido外2名、Appl.P
hys.Lett.67 2281、1995)。
【0015】本発明においては、このような複数種の発
光中心として機能することが可能である2種以上の有機
色素を有する素子において、部分的に任意の有機色素に
紫外光や可視光などの電磁波を照射することにより任意
の有機色素のみを劣化させ、露光部の発光色を変調する
ものである。とくに同一基板上のすべての画素に赤、
緑、青の色素を含有させておき、電磁波により赤、緑、
青の発光画素を形成すればフルカラーディスプレイとし
て利用できる。
【0016】本発明において、フルカラーでなく、2色
ないし数色というような程度の発色発光状態を示す有機
EL素子に用いることのできるドーパント色素を分散す
るホスト化合物は、発光色は限定されず、また、キャリ
ア輸送性、電子輸送性、正孔輸送性あるいは両キャリア
輸送性であってもよく、格別の制限はない。ホスト化合
物の例を以下に示す。
【0017】もっとも一般的なものとしては、アントラ
セン、ナフタレン、フェナントレン、ピレン、テトラセ
ン、コロネン、クリセン、フルオロセイン、ペリレン、
フタロペリレン、ナフタロペリレン、ペリノン、フタロ
ペリノン、ナフタロペリノン、ジフェニルブタジエン、
テトラフェニルブタジエン、クマリン、オキサジアゾー
ル、アルダジン、ビスベンゾキサゾリン、ビススチリ
ル、ピラジン、シクロペンタジエン、オキシン、アミノ
キノリン、イミン、ジフェニルエチレン、ビニルアント
ラセン、ジアミノカルバゾール、ピラン、チオピラン、
ポリメチン、メロシアニン、イミダゾールキレート化オ
キシノイド化合物、キナクリドン、ルブレン等およびそ
れらの誘導体などを挙げることができる。
【0018】また、特開平6−49079号公報、特開
平6−293778号公報に開示されているシラナミン
誘導体、特開平6−279322号公報、特開平6−2
79323号公報に開示されている多官能スチリル化合
物、特開平6−107648号公報や特開平6−929
47号公報に開示されているオキサジアゾール誘導体、
特開平6−206865号公報に開示されているアント
ラセン化合物、特開平6−145146号公報に開示さ
れているオキシネイト誘導体、特開平4−96990号
公報に開示されているテトラフェニルブタジエン化合
物、特開平3−296595号公報に開示されている有
機三官能化合物、さらには、特開平2−191694号
公報に開示されているクマリン誘導体、特開平2−19
6885号公報に開示されているペリレン誘導体、特開
平2−255789号公報に開示されているナフタレン
誘導体、特開平2−289676号公報および同2−8
8689号公報に開示されているフタロペリノン誘導
体、特開平2−250292号公報に開示されているス
チリルアミン誘導体なども挙げることができる。
【0019】なお、R(赤)、G(緑)、B(青)マル
チカラーたとえばフルカラーのディスプレイとして使用
することを意図する場合には、必ず赤、緑、青の三原色
を発光させる必要がある。そのためホスト材料となる有
機化合物は青色もしくはそれよりもエネルギーレベルの
高い発光色(色でいえば近紫外光)が必要であり、これ
は発光スペクトルのピーク波長が370〜500nmに
相当するものである。
【0020】このようなフルカラーディスプレイ用の有
機化合物、すなわち近紫外から青緑色の発光を有し、キ
ャリア輸送性をも有する有機化合物であることが必要で
ある。この場合前記有機化合物は、電子輸送性、正孔輸
送性あるいは両キャリア輸送性であってもよい。下記に
これらの要件を満足するホスト用の有機化合物を例示す
る。
【0021】前記ホスト用の有機化合物としては、p−
テルフェニルやクアテルフェニルなどの多環化合物およ
びそれらの誘導体、ナフタレン、テトラセン、ピレン、
コロネン、クリセン、アントラセン、ジフェニルアント
ラセン、ナフタセン、フェナントレンなどの縮合多環炭
化水素化合物およびそれらの誘導体、フェナントロリ
ン、バソフェナントロリン、フェナントリジン、アクリ
ジン、キノリン、キノキサリン、フェナジンなどの縮合
複素環化合物およびそれらの誘導体やペリレン、フタロ
ペリレン、ナフタロペリレン、ペリノン、フタロペリノ
ン、ナフタロペリノン、ジフェニルブタジエン、テトラ
フェニルブタジエン、オキサジアゾール、トリアゾー
ル、アルダジン、ビスベンゾキサゾリン、ビススチリ
ル、ピラジン、シクロペンタジエン、ビニルアントラセ
ン、カルバゾール等およびそれらの誘導体、8−キノリ
ノラトあるいはその誘導体を配位子として少なくとも1
つ有する金属錯体などが挙げられる。
【0022】また、特開平5−202011号公報、特
開平7−179394号公報、特開平7−278124
号公報、特開平7−228579号公報に開示されてい
るオキサジアゾール類、特開平7−157473号公報
に開示されているトリアジン類、特開平6−20396
3号公報に開示されているスチルベン誘導体およびジス
チリルアリーレン誘導体、特開平6−132080号公
報や特開平6−88072号公報に開示されているスチ
リル誘導体、特開平6−100857号公報や特開平6
−207170号公報に開示されているジオレフィン誘
導体が使用できる。ジスチリルベンゼン系化合物として
は、たとえば欧州特許第0373582号明細書に開示
されているものを用いることができる。その代表例とし
ては、1,4−ビス(2−メチルスチリル)ベンゼン、
1,4−ビス(3−メチルスチリル)ベンゼン、1,4
−ビス(4−メチルスチリル)ベンゼン、ジスチルベン
ゼン、1,4−ビス(2−エチルスチリル)ベンゼン、
1,4−ビス(3−エチルスチリル)ベンゼン、1,4
−ビス(2−メチルスチリル)−2−メチルベンゼン、
1,4−ビス(2−メチルスチリル)−2−エチルベン
ゼンなども使用できる。
【0023】また、特開平2−252793号公報に開
示されているジスチリルピラジン誘導体も発光層ホスト
材料として用いることができる。その代表例としては、
2,5−ビス(4−メチルスチリル)ピラジン、2,5
−ビス(4−エチルスチリル)ピラジン、2,5−ビス
〔2−(1−ナフチル)ビニル〕ピラジン、2,5−ビ
ス(4−メトキシスチリル)ピラジン、2,5−ビス
〔2−(4−ビフェニル)ビニル〕ピラジン、2,5−
ビス〔2−(1−ピレニル)ビニル〕ピラジンなども挙
げることができる。
【0024】その他、欧州特許第388768号明細書
や特開平3−231970号公報に開示されているジメ
チリディン誘導体も有機発光層の材料として用いること
もできる。その代表例としては、1,4−フェニレンジ
メチリディン、4,4′−フェニレンジメチリディン、
2,5−キシリレンジメチリディン、2,6−ナフチレ
ンジメチリディン、1,4−ビフェニレンジメチルディ
ン、1,4−p−テレフェニレンジメチリディン、9,
10−アントラセンジイルジメチリディン、4,4′−
(2,2−ジ−t−ブチルフェニルビニル)ビフェニ
ル、4,4′−(2,2−ジフェニルビニル)ビフェニ
ルなど、およびこれらの誘導体や、特開平6−4907
9号公報、特開平6−293778号公報に開示されて
いるシラナミン誘導体、特開平6−279322号公
報、特開平6−279323号公報に開示されている多
官能スチリル化合物、特開平6−107648号公報や
特開平6−92947号公報に開示されているオキサジ
アゾール誘導体、特開平6−206865号公報に開示
されているアントラセン化合物、特開平6−14514
6号公報に開示されているオキシネイト誘導体、特開平
4−96990号公報に開示されているテトラフェニル
ブタジエン化合物、特開平3−296595号公報に開
示されている有機三官能化合物、さらには、特開平2−
191694号公報に開示されているクマリン誘導体、
特開平2−196885号公報に開示されているペリレ
ン誘導体、特開平2−255789号公報に開示されて
いるナフタレン誘導体、特開平2−289676号公報
および同2−88689号公報に開示されているフタロ
ペリノン誘導体、特開平2−250292号公報に開示
されているスチリルアミン誘導体などを挙げることがで
きる。
【0025】さらには、発光層ホスト材料として使用で
きる有機化合物としてアリールアミン化合物類を挙げる
こともできる。このアリールアミン化合物類としては、
特に限定はないが、特開平6−25659号公報、特開
平6−203963号公報、特開平6−215874号
公報、特開平7−145116号公報、特開平7−22
4012号公報、特開平7−157473号公報、特開
平8−48656号公報、特開平7−126226号公
報、特開平7−188130号公報、特開平8−409
95号公報、特開平8−40996号公報、特開平8−
40997号公報、特開平7−126225号公報、特
開平7−101911号公報、特開平7−97355号
公報に開示されているアリールアミン化合物類が好まし
く、例えば、N,N,N′,N′−テトラフェニル−
4,4′−ジアミノフェニル、N,N′−ジフェニル−
N,N′−ジ(3−メチルフェニル)−4,4′−ジア
ミノフェニル、2,2−ビス(4−ジ−p−トリルアミ
ノフェニル)プロパン、N,N,N′,N′−テトラ−
p−トリル−4,4′−ジアミノビフェニル、ビス(4
−ジ−p−トリルアミノフェニル)フェニルメタン、
N,N′−ジフェニル−N,N′−ジ(4−メトキシフ
ェニル)−4,4′−ジアミノビフェニル、N,N,
N′,N′−テトラフェニル−4,4′−ジアミノフェ
ニルエーテル、4,4′−ビス(ジフェニルアミノ)ク
オードリフェニル、4−N,N−ジフェニルアミノ(2
−ジフェニルビニル)ベンゼン、3−メトキシ−4′−
N,N−ジフェニルアミノスチルベンゼン、N−フェニ
ルカルバゾール、1,1−ビス(4−ジ−p−トリアミ
ノフェニル)−シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ジ
−p−トリアミノフェニル)−4−フェニルシクロヘキ
サン、ビス(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)−フェニルメタン、N,N,N−トリ(p−トリ
ル)アミン、4−(ジ−p−トリルアミノ)−4′−
〔4(ジ−p−トリルアミノ)スチリル〕スチルベン、
N,N,N′,N′−テトラ−p−トリル−4,4′−
ジアミノ−ビフェニル、N,N,N′,N′−テトラフ
ェニル−4,4′−ジアミノ−ビフェニルN−フェニル
カルバゾール、4,4′−ビス〔N−(1−ナフチル)
−N−フェニル−アミノ〕ビフェニル、4,4″−ビス
〔N−(1−ナフチル)−N−フェニル−アミノ〕p−
ターフェニル、4,4′−ビス〔N−(2−ナフチル)
−N−フェニル−アミノ〕ビフェニル、4,4′−ビス
〔N−(3−アセナフテニル)−N−フェニル−アミ
ノ〕ビフェニル、1,5−ビス〔N−(1−ナフチル)
−N−フェニル−アミノ〕ナフタレン、4,4′−ビス
〔N−(9−アントリル)−N−フェニル−アミノ〕ビ
フェニル、4,4″−ビス〔N−(1−アントリル)−
N−フェニル−アミノ〕p−ターフェニル、4,4′−
ビス〔N−(2−フェナントリル〕−N−フェニル−ア
ミノ〕ビフェニル、4,4′−ビス〔N−(8−フルオ
ランテニル)−N−フェニル−アミノ〕ビフェニル、
4,4′−ビス〔N−(2−ピレニル)−N−フェニル
−アミノ〕ビフェニル、4,4′−ビス〔N−(2−ペ
リレニル)−N−フェニル−アミノ〕ビフェニル、4,
4′−ビス〔N−(1−コロネニル)−N−フェニル−
アミノ〕ビフェニル、2,6−ビス(ジ−p−トリルア
ミノ)ナフタレン、2,6−ビス〔ジ−(1−ナフチ
ル)アミノ〕ナフタレン、2,6−ビス〔N−(1−ナ
フチル)−N−(2−ナフチル)アミノ〕ナフタレン、
4,4″−ビス〔N,N−ジ(2−ナフチル)アミノ〕
ターフェニル、4,4′−ビス{N−フェニル−N−
〔4−(1−ナフチル)フェニル〕アミノ}ビフェニ
ル、4,4′−ビス〔N−フェニル−N−(2−ピレニ
ル)−アミノ〕ビフェニル、2,6−ビス〔N,N−ジ
(2−ナフチル)アミノ〕フルオレン、4,4″−ビス
(N,N−ジ−p−トリルアミノ)ターフェニル、ビス
(N−1−ナフチル)(N−2−ナフチル)アミンなど
がある。また従来有機EL素子の作製に使用されている
公知のものを適宜用いることができる。
【0026】さらに、前述の有機化合物をポリマー中に
分散したものや、ポリマー化したものも使用でき、ポリ
(N−ビニルカルバゾール)やポリシラン類のポリマー
も用いることができる。
【0027】また、特開平2−252793号公報に開
示されているジスチリルピラジン誘導体も有機色素とし
て用いることができる。その代表例としては、2,5−
ビス(4−メチルスチリル)ピラジン、2,5−ビス
(4−エチルスチリル)ピラジン、2,5−ビス〔2−
(1−ナフチル)ビニル〕ピラジン、2,5−ビス(4
−メトキシスチリル)ピラジン、2,5−ビス〔2−
(4−ビフェニル)ビニル〕ピラジン、2,5−ビス
〔2−(1−ピレニル)ビニル〕ピラジンなどが挙げら
れる。
【0028】本発明の有機EL素子の効率向上のために
発光色素と共に用いる蛍光増白剤としては、ベンゾオキ
サゾール系、ベンゾチアゾール系、ベンゾイミダゾール
系などの例えば、特開昭59−194393号公報に開
示されているものが挙げられる。その代表例としては、
2,5−ビス(5,7−ジ−t−ペンチル−2−ベンゾ
オキサゾリル)−1,3,4−チアゾール、4,4′−
ビス(5,7−t−ペンチル−2−ベンゾオキサゾリ
ル)スチルベン、4,4′−ビス〔5,7−ジ−(2−
メチル−2−ブチル)−2−ベンゾオキサゾリル〕スチ
ルベン、2,5−ビス(5,7−ジ−t−ペンチル−2
−ベンゾオキサゾリル)チオフェン、2,5−ビス〔5
−(α,α−ジメチルベンジル)−2−ベンゾオキサゾ
リル〕チオフェン、2,5−ビス〔5,7−ジ−(2−
メチル−2−ブチル)−2−ベンゾオキサゾリル〕−
3,4−ジフェニルチオフェン、2,5−ビス(5−メ
チル−2−ベンゾオキサゾリル)チオフェン、4,4′
−ビス(2−ベンゾオキサゾリル)ビフェニル、5−メ
チル−2−{2−〔4−(5−メチル−2−ベンゾオキ
サゾリル)フェニル〕ビニル}ベンゾオキサゾール、2
−〔2−(4−クロロフェニル)ビニル〕ナフト(1,
2−d)オキサゾールなどのベンゾオキサゾール系、
2,2′−(p−フェニレンジビニレン)−ビスベンゾ
チアゾールなどのベンゾチアゾール系、2−{2−〔4
−(2−ベンゾイミダゾリル)フェニル〕ビニル}ベン
ゾイミダゾール、2−〔2−(4−カルボキシフェニ
ル)ビニル〕ベンゾイミダゾールなどのベンゾイミダゾ
ール系などの蛍光増白剤も使用できる。
【0029】また、蛍光増白剤としてのジスチリルベン
ゼン系化合物としては、例えば欧州特許第037358
2号明細書に開示されているものを用いることができ
る。その代表例としては、1,4−ビス(2−メチルス
チリル)ベンゼン、1,4−ビス(3−メチルスチリ
ル)ベンゼン、1,4−ビス(4−メチルスチリル)ベ
ンゼン、ジスチリルベンゼン、1,4−ビス(2−エチ
ルスチリル)ベンゼン、1,4−ビス(3−エチルスチ
リル)ベンゼン、1,4−ビス(2−メチルスチリル)
−2−メチルベンゼン、1,4−ビス(2−メチルスチ
リル)−2−エチルベンゼンなどが挙げられる。
【0030】その他、欧州特許第388768号明細書
や特開平3−231970号公報に開示されているジメ
チリデン誘導体を有機発光層の材料として用いることも
できる。その代表例としては、1,4−フェニレンジメ
チリディン、4,4′−フェニレンジメチリディン、
2,5−キシリレンジメチリディン、2,6−ナフチレ
ンジメチリディン、1,4−ビフェニレンジメチリディ
ン、1,4−p−テレフェニレンジメチリディン、9,
10−アントラセンジイルジメチリディン、4,4′−
(2,2−ジ−t−ブチルフェニルビニル)ビフェニ
ル、4,4′−(2,2−ジフェニルビニル)ビフェニ
ルなど、およびこれらの誘導体が挙げられる。
【0031】金属キレート化オキサノイド化合物として
は、例えば特開昭63−295695号公報に開示され
ているものを用いることができる。その代表例として
は、トリス(8−キノリノール)アルミニウム、ビス
(8−キノリノール)マグネシウム、ビス〔ベンゾ
(f)−8−キノリノール〕亜鉛、ビス(2−メチル−
8−キノリノラート)アルミニウムオキシド、トリス
(8−キノリノール)インジウム、トリス(5−メチル
−8−キノリノール)アルミニウム、8−キノリノール
リチウム、トリス(5−クロロ−8−キノリノール)ガ
リウム、ビス(5−クロロ−8−キノリノール)カルシ
ウム、ポリ〔亜鉛(II)−ビス−(8−ヒドロキシ−5
−キノリノニル)メタン〕などの8−ヒドロキシキノリ
ン系金属錯体やジリチウムエピンドリジオンなどが挙げ
られる。
【0032】ドーパントとしては、蛍光性の有機化合物
であれば特に限定はなく、前述の電子輸送性材料、ホー
ル輸送性材料、発光材料に加えて、レーザー色素として
公知のクマリン誘導体、ジシアノメチレンピラン誘導
体、ジシアノメチレンチオピラン誘導体、フルオレセイ
ン誘導体、ペリレン誘導体、またポルフィリン誘導体な
どの顔料を用いることができる。
【0033】電子輸送層として使用できる有機化合物と
しては、前述の発光層ホスト材料のうち電子輸送性の有
機化合物が使用でき、それ以外にも特開昭63−295
695号公報、特開平8−22557号公報、特開平8
−81472号公報、特開平5−9470号公報、特開
平5−17764号公報に開示されている金属キレート
錯体化合物、特に金属キレート化オキサイド化合物で
は、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム、ビス
(8−キノリノラト)マグネシウム、ビス〔ベンゾ
(f)−8−キノリノラト〕亜鉛、ビス(2−メチル−
8−キノリノラト)アルミニウム、トリス(8−キノリ
ノラト)インジウム、トリス(5−メチル−8−キノリ
ノラト)アルミニウム、8−キノリノラトリチウム、ト
リス(5−クロロ−8−キノリノラト)ガリウム、ビス
(5−クロロ−8−キノリノラト)カルシウムなどの8
−キノリノラトあるいはその誘導体を配位子として少な
くとも1つ有する金属錯体が好適に使用される。
【0034】正孔輸送層は前述の発光層ホスト材料のう
ちアリールアミン類のような正孔輸送性の有機化合物が
使用できる。前述の有機化合物をポリマー中に分散した
ものやポリマー化したものも使用できる。ポリパラフェ
ニレンビニレンおよびそれらの誘導体やポリアルキルチ
オフェン誘導体などのいわゆるπ共役ポリマー、ポリ
(N−ビニルカルバゾール)に代表されるホール輸送性
非共役ポリマー、ポリシラン類のシグマ共役ポリマーも
用いることができる。
【0035】正孔注入層としては特に限定はないが、銅
フタロシアニンなどの金属フタロシアニン類および無金
属フタロシアニン類、カーボン膜、ポリアニリンなどの
導電性ポリマーが好適に使用できる。さらに、前述のア
リールアミン類に酸化剤としてルイス酸を作用させ、ラ
ジカルカオチンを形成させて正孔注入層として用いるこ
ともできる。
【0036】電磁波照射法(露光法)としては、フォト
マスクを用いた密着露光法や投影露光法に加え、レーザ
ー光の走査など、公知の露光法が使用できる。
【0037】電磁波としては、可視光をはじめ、紫外
線、X線、γ線など適宜なエネルギーレベルのものを使
用することができる。
【0038】本発明において用いられている各種の有機
膜は、真空蒸着法、スパッタ法、塗布法などの公知の薄
膜成膜法を使用できる。
【0039】本発明にかかるマルチカラー有機EL素子
においては、変性により赤、緑、青の三種類の発光をす
る画素を並べて使用するものであるが、赤、緑、青のそ
れぞれのドットの配列は、ならべる場合と積層する場合
が考えられるが、積層する場合には、例えば電極/赤の
有機層/電極/緑の有機層/電極/青の有機層/電極と
いう積層を行う必要があり、それぞれの層毎に別工程と
なるのに較べて、並列にならべる場合は、赤、緑、青の
三種の発光源を並べてそのうえに電極を設けるだけでよ
く、工程数が極めて小さいので、大変有利である。
【0040】RGB三種類で1つのピクセルを構成し、
それらのピクセルを並列に横置きに配列した素子では、
2つの電極のうち1つの電極を信号電極、残りの電極を
走査電極とし、時分割駆動することにより画像を形成さ
せ、いわゆるパッシブマトリックス型RGBドットマト
リックスディスプレイあるいはフルカラーディスプレイ
とすることができる。
【0041】さらに、RGBマルチカラー素子の各画素
ごとにトランジスタなどの能動素子を付加しメモリー機
能をもたせることによりアクティブマトリックス型RG
Bドットマトリックスディスプレイおよびフルカラーデ
ィスプレイとすることができる。
【0042】本発明によれば2種類以上の発光中心とな
りうる色素を有する有機層に素子製造過程において光照
射し、任意の色素を劣化させ、素子からの発光色を変調
できるので、これを利用して部分的に光照射することに
より、同一基板上に発光色の異なる素子を極めて簡便に
配置することができ、マルチカラー表示素子などに広く
利用できる。
【0043】とくに、基板上に、赤、緑、青の三層色の
発光画素を1つのピクセルとして配列すれば、マルチカ
ラーやフルカラーのディスプレイとして広く利用でき
る。
【0044】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれにより何ら限定されるものではない。
【0045】製造例1(DPNの合成) (1)5,12−ジフェニルナフタセン−6,11−ジ
オン(DPNO)の合成
【化33】 1リットルの4つ口フラスコに1,3−ジフェニルイソ
ベンゾフラン8.4g(0.031mol)と1,4−
ナフトキノン5.2g(0.031mol)を加え、ジ
クロロメタン265mlに溶解する。これを窒素気流下
20時間室温で撹拌する。次に、このフラスコをドライ
アイス−アセトン浴で冷却し、ジクロロメタン535m
lに希釈した三臭化ホウ素31ml(0.33mol)
をゆっくりと滴下する。滴下後室温にし、さらに湯浴上
で4時間還留する。その後、室温に戻し反応液は2リッ
トルのビーカーの水500mlにあける。この溶液を分
液し、水層をジクロロメタン200mlで2回抽出す
る。ジクロロメタン層は1つにし、飽和食塩水で洗浄す
る。その後溶媒を減圧下回収する。得られたは5,12
−ジフェニルナフタセン−6,11−ジオン(DPN
O)は精製することなく、そのまま次の反応に使用し
た。
【0046】(2)5,12−ジフェニルナフタセン−
6,11−ジオール(DPND)の合成
【化34】 500mlの4つ口フラスコに良く乾燥したテトラヒド
ロフラン(THF)150mlと先に合成した5,12
−ジフェニルナフタセン−6,11−ジオン(DPN
O)10g(24.4mmol)を加え、窒素気流下で
撹拌する。この溶液に水素化アルミニウムリチウム2.
5g(66mmol)をゆっくり加える。初期発熱が起
こるので、水で適時冷やす。投入後、室温で1時間、後
反応する。次いで、この反応液を1リットルのビーカー
に入った500mlの飽和食塩水に注ぐ。水層と油層を
分液し、さらに水層はジクロロメタン200mlで2回
抽出する。得られた油層とジクロロメタン層は、1つに
まとめ溶媒を減圧下で回収する。得られた5,12−ジ
フェニルナフタセン−6,11−ジオール(DPND)
は、精製することなくそのままつぎの反応に使用した。
【0047】(3)5,12−ジフェニルナフタセン
(DPN)の合成
【化35】 1リットルの4つ口フラスコに、テトラヒドロフラン3
00mlと先に合成した5,12−ジフェニルナフタセ
ン−6,11−ジオール(DPND)8g(19.4m
mol)を加え、還留温度に調節する。穏やかに還留が
始まったら、57%ヨウ化水素酸240mlを滴下す
る。その後、還留下で2時間、後反応を行う。次いで室
温まで冷却し、2リットルのビーカーに入った過硫酸ナ
トリウム水1リットル中にあける。それからこの溶液
は、300mlのエーテルで3回抽出する。エーテル層
は、飽和重曹水で中和し、その後無水硫酸ナトリウムで
乾燥する。ろ過後、溶媒を減圧下で回収する。さらに得
られた残渣は、1リットルのシクロヘキサンに加え、白
土と共に加熱し熱ろ過する。得られたシクロヘキサン溶
液を減圧下で回収し、粗製の5,12−ジフェニルナフ
タセン(DPN)を得る。この粗製物は、酢酸から再結
晶し目的の5,12−ジフェニルナフタセン(DPN)
2.5g(収率55%)を得た。m.p.207.4〜
208.2℃(文献値207〜208℃)
【0048】製造例2(DSAの合成) (1)Wittig試薬の合成(Wittig)
【化36】 200mlの4つ口フラスコにベンジルクロライド10
g(79.0mmol)と亜リン酸トリエチル13.1
g(79.0mmol)を加え24時間還留した。得ら
れたWittig試薬はそのまま次の工程に使用した。
【0049】(2)DSAの合成
【化37】 500mlの4つ口フラスコに先に得られたWitti
g試薬20g(68.3mmol)と9,10−アント
ラセン−ジカルボキシアルデヒド12.3g(34.1
mmol)を加える。これに良く乾燥したテトラヒドロ
フラン(THF)150mlを加え窒素気流下室温にて
撹拌する。これにカリウムt−ブトキシド9.2g(1
02.4mmol)を少量ずつ投入する。投入と同時に
赤色に反応液が変化し、発熱が起こるので適時水冷を行
った。滴下後、室温で24時間撹拌する。反応後、1リ
ットルのビーカーに入った500mlのメタノールに注
ぐ。得られた結晶をろ過し集め乾燥する。この結晶をn
−プロピルアルコールで精製し3.3g(8.5mmo
l)を得る。m.p.201.0〜202.3℃(文献
値200〜201℃)
【0050】実施例1(積層型マルチカラー素子、図3
参照) ポリビニルカルバゾール(PVK)0.040g、式
【化38】 で示される緑色蛍光色素5,12−ジフェニルナフタセ
ン(DPN)1.6mg(4wt%)の1,2−ジクロ
ロエタン溶液(4.0mL)から25mm×25mmの
ITOガラス基板上にスピンコート法(1700rp
m、3sec)によって500Åに成膜(PVK層)
し、これをホール輸送性発光層とした。ここへ250W
高圧水銀ランプで干渉フィルター〔日本真空工学(株)
社製〕とフォトマスク(黒い下敷きを切ったもの)を用
いて365nmの光を2700mJ/cm照射し、部
分的にDPNを光酸化させた。つぎに電子輸送性発光層
としてビス〔(2−ベンゾオキサゾイル)フェノラト〕
亜鉛(II)錯体(ZnBOX)を真空蒸着法により50
0Åに成膜し、続いてMg:Ag電極を2000Åに成
膜し、有機EL素子を作製した。部分的に光を照射した
個所はZnBOX由来の青色に発光し、未照射部分はD
PN由来の緑色とZnBOXの青色との混合青緑色に発
光した。
【0051】実施例2(単層型マルチカラー素子、図1
参照) ポリビニルカルバゾール(PVK)0.0525g、オ
キサジアゾール誘導体(PBD)0.0225g、1,
4−テトラフェニル−1,3−ブタジエン(TPB)
3.7mg(3mol%)、式
【化39】 で示される緑色蛍光色素9,10−ジスチリルアントラ
セン(DSA)0.7mg(0.5mol%)の1,2
−ジクロロエタン溶液(3.75mL)から25mm×
25mmのITOガラス基板上にスピンコート法(18
00rpm、3sec)によって1000Åに成膜(P
VK層)した。この膜に250W高圧水銀ランプで干渉
フィルター〔日本真空工学(株)社製〕とフォトマスク
(黒い下敷きを切ったもの)を用いて365nmの光を
4050mJ/cm照射し、部分的にDSAを光酸化
させた。光の照射量は照射時間によって制御した。その
後、真空蒸着法によってMg:Ag電極を2000Åに
成膜し、有機EL素子を作製した。部分的に光を照射し
た個所はDSA由来の緑色発光が、いちじるしく減少
し、TPB由来の青色に発光し、未照射部分はDSA由
来の緑色とTPB由来の青色との混合青緑色に発光し
た。
【0052】
【発明の効果】本発明により、フォトブリーチ法により
マルチカラー有機EL素子を製造するのに有用で新規な
光変性可能な発光性有機色素を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の単層型マルチカラー有機EL素子の模
式図である。
【図2】本発明のマルチカラー有機EL素子の作製法の
1例を示す模式図である。
【図3】本発明のマルチカラー積層型有機EL素子の模
式図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 ITO 5 陰極 6 ホール輸送性発光層 7 電子輸送性発光層 9 フォトマスク 21 ガラス基板 22 ITO 23 発光層 24 陰極
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 11/06 635 C09K 11/06 635 640 640 655 655 H05B 33/14 H05B 33/14 (72)発明者 鈴木 隆之 長野県上田市常入1−7−43 エトワール 上田1008 Fターム(参考) 3K007 AB04 CA01 CB01 DA00 DB03 EB00 FA00 FA01 4H056 CA02 CA05 CB03 CC02 CC05 CD01 CE02 CE03 CE06 CE07 DD04 DD09 DD12 DD15 EA05 EA06 EA13 EA14 FA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、R、R、RおよびRは水素および炭素
    数1〜2のアルキル基よりなる群からそれぞれ独立して
    選ばれた基であり、ArとArは、 芳香族環および複素環よりなる群からそれぞれ独立して
    選ばれた基である)で示されるアントラセン誘導体、 下記一般式(2) 【化2】 (式中、ArとArは、芳香族環および複素環より
    なる群からそれぞれ独立して選ばれた基である)で示さ
    れるナフタセン誘導体、 下記一般式(3) 【化3】 (式中、R、R、RおよびRは水素および炭素
    数1〜2のアルキル基よりなる群からそれぞれ独立して
    選ばれた基であり、ArとArは、 芳香族環および複素環よりなる群からそれぞれ独立して
    選ばれた基であり、 R11、R12、R13およびR14は、水素、フッ
    素、シアノ基、炭素数1〜20の直鎖または分岐のアル
    キル基、炭素数1〜20の直鎖または分岐のアルコキシ
    基、炭素数3〜6の飽和脂肪環、置換基を有していても
    よいアリール基、炭素数1〜8の直鎖または分岐のモノ
    またはジアルキルアミノ基、炭素数1〜10の直鎖また
    は分岐のモノ、ジまたはトリ−アルキルシリル基よりな
    る群からそれぞれ独立して選ばれた基であって、これら
    は1つの環に同一または異なった基の形で2つ以上結合
    していてもよく、また、隣り合う2つの炭素原子の間で
    縮合環を形成していてもよい)で示されるスピロ系アン
    トラセン誘導体、および下記一般式(4) 【化4】 (式中、ArとArは、芳香族環および複素環より
    なる群からそれぞれ独立して選ばれた基であり、
    11、R12、R13およびR14は、水素、 フッ素、シアノ基、炭素数1〜20の直鎖または分岐の
    アルキル基、炭素数1〜20の直鎖または分岐のアルコ
    キシ基、炭素数3〜6の飽和脂肪環、置換基を有してい
    てもよいアリール基、炭素数1〜8の直鎖または分岐の
    モノまたはジアルキルアミノ基、炭素数1〜10の直鎖
    または分岐のモノ、ジまたはトリ−アルキルシリル基よ
    りなる群からそれぞれ独立して選ばれた基であって、こ
    れらは1つの環に同一または異なった基の形で2つ以上
    結合していてもよく、また、隣り合う2つの炭素原子の
    間で縮合環を形成していてもよく、)で示されるスピロ
    系ナフタセン誘導体、よりなる群から選ばれた光変性可
    能な発光性有機色素。
  2. 【請求項2】 前記ArおよびArが 【化5】 【化6】 60およびC70 よりなる群からそれぞれ独立して選
    ばれた基であり、R11、R12、R13、R14、R
    15、R16、R17およびR18は、水素、フッ素、
    シアノ基、炭素数1〜20の直鎖または分岐のアルキル
    基、炭素数1〜20の直鎖または分岐のアルコキシ基、
    炭素数3〜6の飽和脂肪環、置換基を有していてもよい
    アリール基、炭素数1〜8の直鎖または分岐のモノまた
    はジアルキルアミノ基、炭素数1〜10の直鎖または分
    岐のモノ、ジまたはトリ−アルキルシリル基よりなる群
    からそれぞれ独立して選ばれた基であって、これらは1
    つの環に同一または異なった基の形で2つ以上結合して
    いてもよく、また、隣り合う2つの炭素原子の間で縮合
    環を形成していてもよく、R21は、水素、フッ素、シ
    アノ基および炭素数1〜20の直鎖または分岐のアルキ
    ル基よりなる群から選ばれた基であり、1つの環に同一
    または異なった基の形で2つ以上結合していてもよく、
    23は、水素および炭素数1〜20の直鎖または分岐
    のアルキル基よりなる群から選ばれた基であり、R25
    は、水素、炭素数1〜20の直鎖または分岐のアルキル
    基、シアノ基およびアルキル基の炭素数が1〜2のジシ
    アノアルキル基よりなる群から選ばれた基であり、R
    31およびR32は、水素、ハロゲン、シアノ基、炭素
    数1〜20の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜
    20の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数3〜6の
    飽和脂肪環、置換基を有することもあるアリール基、炭
    素数1〜8の直鎖または分岐のモノまたはジアルキルア
    ミノ基、炭素数1〜10の直鎖または分岐のモノ、ジま
    たはトリ−アルキルシリル基よりなる群からそれぞれ独
    立して選ばれた基であって、R31とR32が一体にな
    って縮合環を形成していてもよいものであり、R
    41は、水素、フッ素、シアノ基、水酸基、炭素数1〜
    20の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜20の
    直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数1〜4の直鎖ま
    たは分岐のアラルキル基、炭素数3〜6の飽和脂肪環、
    置換基を有していてもよいアリール基、炭素数1〜8の
    直鎖または分岐のモノまたはジアルキルアミノ基、炭素
    数1〜10の直鎖または分岐のモノ、ジまたはトリ−ア
    ルキルシリル基よりなる群から選ばれた基であって、こ
    れらは1つの環に同一または異なった基の形で2つ以上
    結合していてもよく、また、隣り合う2つの炭素原子の
    間で縮合環を形成していてもよいものである請求項1記
    載の光変性可能な発光性有機色素。
  3. 【請求項3】 前記光変性可能な発光性有機色素が 【化7】 【化8】 【化9】 【化10】 【化11】 【化12】 【化13】 【化14】 【化15】 【化16】 (式中、R11、R12、R13、R14、R15、R
    16、R17およびR18は、水素、フッ素、シアノ
    基、炭素数1〜20の直鎖または分岐のアルキル基、炭
    素数1〜20の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数
    3〜6の飽和脂肪環、置換基を有していてもよいアリー
    ル基、炭素数1〜8の直鎖または分岐のモノまたはジア
    ルキルアミノ基、炭素数1〜10の直鎖または分岐のモ
    ノ、ジまたはトリ−アルキルシリル基よりなる群からそ
    れぞれ独立して選ばれた基であって、これらは1つの環
    に同一または異なった基の形で2つ以上結合していても
    よく、また、隣り合う2つの炭素原子の間で縮合環を形
    成していてもよく、R21とR22は、水素、フッ素、
    シアノ基および炭素数1〜20の直鎖または分岐のアル
    キル基よりなる群から選ばれた基であり、1つの環に同
    一または異なった基の形で2つ以上結合していてもよ
    く、R23は、水素および炭素数1〜20の直鎖または
    分岐のアルキル基よりなる群から選ばれた基であり、R
    25とR26は、水素、炭素数1〜20の直鎖または分
    岐のアルキル基、シアノ基およびアルキル基の炭素数が
    1〜2のジシアノアルキル基よりなる群からそれぞれ独
    立して選ばれた基であり、R31、R32、R33およ
    びR34は、水素、ハロゲン、シアノ基、 炭素数1〜20の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数
    1〜20の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数3〜
    6の飽和脂肪環、置換基を有することもあるアリール
    基、炭素数1〜8の直鎖または分岐のモノまたはジアル
    キルアミノ基、炭素数1〜10の直鎖または分岐のモ
    ノ、ジまたはトリ−アルキルシリル基よりなる群からそ
    れぞれ独立して選ばれた基であって、R31とR32
    一体になって縮合環を形成していてもよいものであり、
    41とR42は、水素、フッ素、シアノ基、水酸基、
    炭素数1〜20の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数
    1〜20の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数1〜
    4の直鎖または分岐のアラルキル基、炭素数3〜6の飽
    和脂肪環、置換基を有していてもよいアリール基、炭素
    数1〜8の直鎖または分岐のモノまたはジアルキルアミ
    ノ基、炭素数1〜10の直鎖または分岐のモノ、ジまた
    はトリ−アルキルシリル基よりなる群からそれぞれ独立
    して選ばれた基であって、これらは1つの環に同一また
    は異なった基の形で2つ以上結合していてもよく、ま
    た、隣り合う2つの炭素原子の間で縮合環を形成してい
    てもよい)よりなる群から選ばれた化合物である請求項
    1記載の光変性可能な発光性有機色素。
  4. 【請求項4】 発光中心となる有機色素を少なくとも2
    種以上含有する発光層を有するマルチカラー有機EL素
    子において、前記有機色素の少なくとも1種が請求項1
    〜3いずれか記載の光変性可能な発光性有機色素を、光
    変性させて素子からの発光色を変化させたものであるこ
    とを特徴とするマルチカラー有機EL素子。
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