JP2001126298A - 光ヘッド装置及びディスクドライブ装置 - Google Patents

光ヘッド装置及びディスクドライブ装置

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JP2001126298A
JP2001126298A JP30402199A JP30402199A JP2001126298A JP 2001126298 A JP2001126298 A JP 2001126298A JP 30402199 A JP30402199 A JP 30402199A JP 30402199 A JP30402199 A JP 30402199A JP 2001126298 A JP2001126298 A JP 2001126298A
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light source
objective lens
optical
head device
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Kunio Omi
邦夫 近江
Isao Hoshino
功 星野
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】DVD,CDの再生機能と、CD−R,CD−
RW等CD系記録媒体への記録再生機能とを合せもつこ
とができる装置を提供する。 【解決手段】対物レンズ44は、入射光をディスクに集
束照射し、かつディスクからの反射光を入射光とは逆方
向へ通過させる。第1、第2の半導体レーザ32、36
は第1と第2の光を出射する。ダイクロイックプリズム
40は第1と第2の光を対物レンズ44に入射光として
導く一方、第1と第2の光に対応する第1と第2の反射
光を分離する。第1と第2の光検出器33,37は第1
及び第2の反射光を検出する。第2の光源36とダイク
ロイックプリズム40との間には、発散光束の広がり角
をより小さな広がり角に変換してダイクロイックプリズ
ム40に導く集束光学系とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ビームを用い
て情報記録媒体に記録、再生、消去などを行なう光ディ
スク装置に用いられる光ヘッド装置及びディスクドライ
ブ装置に関し、特に仕様の異なる2種類の情報記録媒体
を一つの光ヘッド装置で扱う場合に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルビデオディスク(DV
D)関連商品が開発され、光ディスク装置の需要が益々
増えてきている。DVD装置の場合、DVDだけでな
く、CD,CD−R,CD−RWなどCD系ディスクも
再生することができることが標準仕様になっており、光
ヘッド装置としてもそれらに対応することが必須になっ
ている。
【0003】DVD系ディスクと、CD系ディスクとを
一台の装置で再生する上で、光ヘッド装置として問題に
なる点は、主に波長の異なる2種類の光が必要であるこ
とと、厚さ等仕様の異なる2種類のディスクを再生する
技術が必要になることである。
【0004】そのようなDVD/CD再生光ヘッド装置
としては、種々のものが従来より開発されてきている
が、そのうちの代表的なものを図6に示す。
【0005】図8において、1は第1のホログラムレー
ザユニット、2、3および4は、第1のホログラムレー
ザユニット1の構成要素である第1の半導体レーザ、第
1の光検出器及び第1のホログラム素子、5は第2のホ
ログラムレーザユニット、6,7及び8は第2のホログ
ラムレーザユニット2の構成要素である第2の半導体レ
ーザ、第2の光検出器及び第2のホログラム素子、9は
ダイクロイックプリズム、10はダイクロイックプリズ
ム9の波長選択面、11はコリメータ、12はダイクロ
イックフィルタ、13は対物レンズ、14は光りディス
ク(DVD),15は光ディスク(CD)である。ダイ
クロイックプリズム9の波長選択面10は、波長650
nm付近の光はほとんど透過し、波長780nm付近の
光は、ほとんど反射させる性質を有している。ダイクロ
イックフィルタ12は、中央の円形開口の外側に波長選
択性をもたせることで、650nmのDVD光は全面、
波長780nmのCD光は円形開口の内側だけを透過さ
せる性質を有している。
【0006】図面では、光ディスク14(DVD)と1
5(CD)の両方を示しているが、実際には1つのディ
スクが搭載されて使用される。
【0007】DVDを再生する場合の光学系は、第1の
ホログラムレーザユニット1、ダイクロイックプリズム
9(波長選択膜10を透過)、コリメータ11、ダイク
ロイックフィルタ12、対物レンズ13及び光りディス
ク(DVD)14で構成される。一方、CDを再生する
場合の光学系は、第2のホログラムレーザユニット5、
ダイクロイックプリズム9(波長選択膜10を反射)、
コリメータ11、ダイクロイックフィルタ12、対物レ
ンズ13及び光りディスク(CD)15で構成される。
【0008】光路としては、各ディスク14,15から
ダイクロイックプリズム9の波長選択膜10までが共通
で、波長選択膜10でDVD光路とCD光路に分岐さ
れ、ホログラムレーザユニットはそれぞれ専用のものが
使用される構成になっている。
【0009】ダイクロイックフィルタ12は、前述のよ
うな波長選択機能により、波長650nmのDVD光は
開口制限をせず、波長780nmのCD光はCD再生時
の開口(NA:〜0.45)になるように開口制限を行
なっている。
【0010】ホログラムレーザユニット1,5を用いる
再生信号系の動作については、DVD,CD共に原理的
に共通で、光ディスク14もしくは15からの反射光が
ホログラム素子4もしくは8で1次回折され、それを4
分割もしくは6分割のフォトダイオードを有する光検出
器3もしくは7で受光し、再生信号、フォーカス誤差信
号、トラッキング誤差信号等を得る仕組みになってい
る。
【0011】DVD光学系については、DVDシステム
で良好な再生特性を得るため、無限系か若しくは無限系
に近い形で設計され、光学倍率として通常8倍前後に設
定される。CD光学系は、DVDに対してほぼ最適設計
された対物レンズ13を共有するために、ディスク厚み
がDVDとは異なることの対応として、光源位置の最適
化と開口制限が必要になる。このために光源位置の最適
化は、焦点位置をCDの記録面付近に合せて、最も収差
が小さくなる位置に光源(ホログラムユニット5)を設
定することで行われる。この際DVD/CD両ディスク
のそれぞれの厚みは予め決まっているために、DVDの
光学系が決まった時点で、CD用の光源の最適位置も自
動的に決まることになる。これにより光学倍率も自動的
に決まる。例えばDVD系が8倍の場合は、CD系は約
5.5倍に自動的に決まり、それ以外の光学倍率では成
り立たないことになる。開口制限については、前述のダ
イクロイックフィルタ12の機能により、CD光学系の
場合のみNA=0.45に開口制限することで球面収差
の大きい外側のビームをカットし、良好な波面収差を得
ている。
【0012】以上の構成及び作用により、DVD/CD
両ディスクに対して良好な再生特性を有する光ヘッド装
置が得られている。
【0013】ところで、CD−R(色相の変化を利用し
た記録方式採用),CD−RW(相変化を利用した記録
方式採用)への記録は、従来より専用の光ディスク装置
が用いられている。光ヘッド装置もまたCD光学系のみ
有する専用のものが用いられている。記録再生光ヘッド
装置と再生専用光ヘッド装置の大きな違いは、開口数と
光学倍率である。CD系ディスクの再生は、通常NA=
0.45で行われるが、CD−R,CD−RWは記録時
のスポット径を絞るためNA=0.5で記録することが
規格で定められている。
【0014】光学倍率については、記録時の対物レンズ
出射パワーを大きくするために、スポット品質に影響を
及ぼさない範囲で出来るだけ小さくすることが望まし
く、通常4〜4.5倍前後に設定されることが多い。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】最近のCD−R,CD
−RWの普及により、DVD−ROM装置にCD−R,
CD−RWの記録機能も付加したものが求められるよう
になっている。しかしながら、前述のように1つの対物
レンズ13でDVD,CD両光学系を賄う構成の光ヘッ
ドの場合、DVDの倍率によってCDの光学倍率が自動
的に決定されてしまい、この結果、CD−R,CD−R
Wの記録を実現するために必要な光出射パワーが得られ
ない。このために、従来はCD−R,CD−RWの記録
を実現するDVD−ROM装置は存在しない。
【0016】そこでこの発明では、DVD,CDの再生
機能と、CD−R,CD−RW等CD系記録媒体への記
録再生機能とを合せもつことができる光ヘッド装置を提
供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、入射光を情報記録媒体に集束照射
し、かつ前記情報記録媒体からの反射光を前記入射光と
は逆方向へ通過させる対物レンズと、第1の波長の第1
の光を出射する第1の光源と、第2の波長の第2の光を
出射する第2の光源と、前記第1の光と前記第2の光を
合成して前記対物レンズに前記入射光として導く一方、
前記第1と第2の光に対応する前記対物レンズからの前
記第1及び第2の反射光を分離する光路合成分離素子
と、前記光路合成分離素子からの前記第1及び第2の反
射光をそれぞれ検出する第1、第2の光検出器と、前記
第2の光源と前記光路合成分離素子の間に設けられ、前
記第2の光源からの発散光束の広がり角をより小さな広
がり角に変換して前記光路合成分離素子に導く集束光学
系とを備えている。
【0018】上記の手段により、特に集束光学系が設け
られたために、光利用効率が良くなり、CD−R,CD
−RWの記録を実現するために十分な出射パワーを得る
ことが出来る。またこのような構成としたらからといっ
て、再生のたためのDVDの光学倍率に支障を与えるこ
とはない。
【0019】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面を参
照して説明する。
【0020】図1はこの発明の一実施の形態であり、図
2はさらに別の実施の形態である。図1に示した実施の
形態から説明する。31は、DVD再生用として用意さ
れているホログラムレーザユニットであり、第1の半導
体レーザ32(第1の光源)、第1の光検出器33及び
第1のホログラム素子34で構成されている。半導体レ
ーザ32から出射した光は、第1のホログラム素子34
を直進通過する。また後述する反射光は、第1のホログ
ラム素子34で回折されて、光検出器33にて受光され
る。
【0021】35は、CD再生用として用意されている
ホログラムレーザユニットであり、第2の半導体レーザ
36(第2の光源)、第2の光検出器37及び第1のホ
ログラム素子38で構成されている。第2の半導体レー
ザ36から出射した光は、第2のホログラム素子38を
直進通過する。また後述する反射光は、第2のホログラ
ム素子38で回折されて、光検出器37にて受光され
る。
【0022】40は、立方体のダイクロイックプリズム
(光路合成分離素子)であり、波長選択膜41を有す
る。この波長選択膜41は、第1のホログラムレーザユ
ニット31からの波長650nm付近のDVD光(第1
の光)に対しては、ほとんど透過し、第2のホログラム
レーザユニット35からの波長780nm付近のCD光
(第2の光)に対しては、ほとんど反射する特性をも
つ。
【0023】ここで、第2の半導体レーザ36とダイク
ロイックプリズム40の間には、第2の半導体レーザか
らの第2の光の発散光束の広がり角をより小さな広がり
角に変換してダイクロイックプリズム40に導く結合レ
ンズ39(集束光学系)が設けられている。この結合レ
ンズ39の機能については、更に後述する。
【0024】ダイクロイックプリズム40から出射した
光(第1の光、第2の光)は、入射光を平行光にするコ
リメータ42を通過し、ダイクロイックフィルタ43に
入射し、さらにこのダイクロイックフィルタ43を通過
し、対物レンズ44に入射する。この対物レンズ44を
通過した光は、光ディスク(45または46)の信号記
録面に照射される。
【0025】ここで、さきのダイクロイックフィルタ4
3は、中央の円形開口の外側に波長選択性を持ち、これ
により、波長650nmのDVD光は、全面透過させ、
波長780nmのCD光は、円形開口の内側だけを透過
させる性質をもっている。したがって、DVD光に対し
ては開口が大きくなり、CD光に対しては開口が小さく
なる。
【0026】DVD再生時の光学系は、第1のホログラ
ムユニット31、ダイクロイックプリズム40(波長選
択膜41では第1の光、第1の反射光は透過される)、
コリメータ42、ダイクロイックフィルタ43、対物レ
ンズ44、光ディスク(DVD)45で構成される。一
方、CD再生時の光学系は、第2のホログラムユニット
35、結合レンズ39、ダイクロイックプリズム40
(波長選択膜41では第2の光、第2の反射光は反射さ
れる)、コリメータ42、ダイクロイックフィルタ4
3、対物レンズ44、光ディスク(CD)46で構成さ
れる。
【0027】光路としては、各々のディスク45,46
からダイクロイックプリズム40の波長選択膜41まで
が共通であり、波長選択膜41でDVD光路とCD光路
とに分岐され、ホログラムレーザユニットはそれぞれ専
用のものが使用される。
【0028】またCD光学系のみホログラムユニットと
ダイクロイックプリズムの間に結合レンズ39を設けて
いる。ダイクロイックフィルタ43は、前述のように波
長選択機能により波長650nmのDVD光は開口制限
を行なわず、波長780nmのCD光はCD再生時のN
A(〜0.45)になるように開口制限を行なってい
る。
【0029】ホログラムレーザユニット31、35を用
いる再生信号系の動作についてはDVD,CD共に原理
的に共通で、光ディスク45もしくは46からの反射光
がホログラム素子34もしくは38で1次回折し、それ
を4分割もしくは6分割のフォトダイオードを持つ光検
出器33若しくは37で受光し、再生信号、フォーカス
誤差信号、トラッキング誤差信号等を得る。
【0030】DVD光学系については、DVDシステム
で良好な再生特性を得るため、無限系か若しくはほぼ無
限系に近い形で約8倍の光学倍率に設定し、この上で対
物レンズ44及びコリメータ42を設計している。
【0031】次にCD光学系については、まず開口数は
CD−R,CD−RW規格のNA=0.5とした。そし
て対物レンズ出射パワーを増大させるために、上述の対
物レンズ44、コリメータ42に加え、CD光学系にの
み本発明の特徴である結合レンズ39を配置し、出射パ
ワー増大と共に光学倍率をさげる構成としている。
【0032】本実施の形態では結合レンズ39として平
凸レンズを配置し、レンズ曲率、厚み、位置と光源の位
置を最適化することで球面収差をキャンセルし、波面収
差が約0.02λrmsの良好なスポット品質を得るこ
とができた。
【0033】図3(A)は、光学倍率と光利用効率の関
係について示している。図3の例で示すように、光学倍
率の小さい方が光利用効率が良く、対物レンズ出射パワ
ーが増加するが、光学倍率を小さくし過ぎると、ビーム
充填率の低下や非点隔差/光路中の収差の影響の増大な
どがあり、ディスク上のスポット品質が低下することに
なる。また部品透過率については、DVD/CD共用系
の場合CD専用光学系に比べて光路中に配置される光学
部品が多くなるため、光路中での光の透過率が低下す
る。それらを考慮した上で、本実施例ではCD系光学倍
率を4倍に定めている。
【0034】図3(A)の光学倍率と光利用効率の関係
は、図3(B)に示すようにビームの強度分布が図2に
示すような分布であり、式で示すような関係であること
から導きだされる。ビームの半径が小さい箇所が強度も
強い、つまり利用効率が良いことになる。
【0035】また平凸レンズ(結合レンズ)39の向き
については、凸面が対物レンズ側になるように構成し
た。図4には、凸面の向きによる対物レンズシフト時の
スポット波面収差の変化を示す。図4に示すように凸面
を対物レンズ側に向ける方が対物レンズシフト時のコマ
収差を小さく抑えることができることがわかる。
【0036】さらに、第2の光源36から出射し、平凸
レンズ(結合レンズ)39の表面で反射した一部の光が
光検出器37に入射(逆戻り)して発生する、いわゆる
迷光を低減するために、平凸レンズ(結合レンズ)39
を傾けて配置するようにしている。つまり、平凸レンズ
(結合レンズ)39の表面での反射迷光は、ホログラム
で回折せずに(0次回折して)光検出器37に入射する
ものと、1次回折して光検出器37に入射するものとが
あるが、図5(A)に示すように、いずれの迷光も平凸
レンズ(結合レンズ)39を傾けることで低減すること
ができる。しかし傾け角が大きすぎると、非点収差を発
生させ、スポット品質を低下させる。本実施例では、3
°を超えると非点収差の拡大で全体の波面収差が悪化し
たことから、傾け角は2°に設定した。
【0037】図5(B)、図5(C)には、また傾き4
°の場合の0次迷光と、1次迷光のルートの例を示して
いる。また図5(D),図5(E)には傾き0°の場合
の0次迷光と1次迷光のルートを示している。なお、ホ
ログラムレーザユニットは、結合レンズ39とともに、
外装ケース80により一体部品化されている。
【0038】上記したように、本実施の形態では、1つ
の対物レンズ44を用いて及びCDの両光学系を賄う構
成でありながら、DVDを8倍、CDを4倍の光学倍率
で成立させている。そして結果的には、DVD、CDの
再生を可能とするととともに、CD−R,CD−RWの
記録、再生に良好な特性を有し、対物レンズシフト時の
特性劣化も少なく、迷光も少ない光ヘッド装置を提供す
る。
【0039】この発明は上記の実施の形態に限定される
ものではない。
【0040】図2はこの発明の他の実施の形態である。
この実施の形態は、ホログラムレーザユニットを使用せ
ずに、単体の半導体レーザ、光検出器を用いて構成した
例である。図2において、47は,DVD用の半導体レ
ーザであり、波長650nmの第1の光を出射する。こ
の半導体レーザ47から出射された第1の光は、平板ビ
ームスプリッタ51により反射されて、プリズムビーム
スプリッタ52に入射する。このプリズムビームスプリ
ッタ52は、波長選択膜53を有する。
【0041】一方、48は、CD用の半導体レーザであ
り、波長780nmの第2の光を出射する。この第2の
光は、結合レンズ50を介して、プリズムビームスプリ
ッタ52に入射し、波長選択膜53により反射されてコ
リメータ54の方向へ向かう。
【0042】ここで、プリズムビームスプリッタ52の
波長選択膜53は、波長650nmの第1の光に対して
はほぼ100%透過であるが、波長780nmの第2の
光に対してはほぼ50%透過、ほぼ50%反射するとい
う特性をもつ。一方、先の平板ビームスプリッタ51
は、ハーフ反射面を有し、波長650nmの第1の光に
対しては、50%透過、50%反射という特性を持ち、
波長780nmの第2の光に対してはほぼ100%透過
という特性を持つ。
【0043】コリメータ54から出射された第1の光ま
たは第2の光は、ダイクロイックフィルタ55で開口制
御され、対物レンズ56に入射する。対物レンズ56
は、入射光を光ディスク(情報記録媒体)57(DV
D)または58(CD)の情報記録面に集束照射し、か
つ情報記録媒体からの反射光を前記入射光とは逆方向へ
通過させる。
【0044】ダイクロイックフィルタ55は、中央の円
形開口の外側に波長選択性を持ち、これにより、波長6
50nmのDVD光は、全面透過させ、波長780nm
のCD光は、円形開口の内側だけを透過させる性質をも
っている。したがって、DVD光に対しては開口が大き
くなり、CD光に対しては開口が小さくなる。
【0045】DVD再生時には、第1の半導体レーザ4
7からの第1の光が、平板ビームスプリッタ51(反
射)、プリズムビームスプリッタ52(透過)、コリメ
ータ54、ダイクロイックフィルタ55、対物レンズ5
6の順に通って光りディスク(DVD)57の記録面上
で集光される。記録面で反射された反射光は、対物レン
ズ56、ダイクロイックフィルタ55、コリメータ5
4、プリズムビームスプリッタ52(透過)、平板ビー
ムスプリッタ51(50%透過)を経由して、光検出器
49にて受光される。
【0046】一方、CD再生時には、第2の半導体レー
ザ48からの第2の光が、結合レンズ50、プリズムビ
ームスプリッタ52(反射)、コリメータ54、ダイク
ロイックフィルタ55、対物レンズ56の順に通って光
りディスク(CD)58の記録面上で集光される。記録
面で反射された反射光は、対物レンズ56、ダイクロイ
ックフィルタ55、コリメータ54、プリズムビームス
プリッタ52(50%透過)、平板ビームスプリッタ5
1(100%透過)を経由して、光検出器49にて受光
される。
【0047】信号検出は、平板ビームスプリッタ51を
通過する際に発生する非点収差を利用してフォーカス誤
差信号を得るのを始め、プッシュプル法によるトラッキ
ング誤差信号、再生信号などDVD/CDの両光学系で
必要な信号を光検出器49で得るようになっている。
【0048】上記した図2のディスクリート光学系にお
いてもDVD,CDの光学倍率の設定、結合レンズ50
である凸レンズの役割、及び配置は、図1の実施の形態
で説明した内容と同じである。DVD光学系では8倍、
CD光学系では4倍の倍率である。これによりDVD,
CDの再生はもとより、CD−R,CD−RWの記録再
生を行うのに良好な特性を奏することができる。また対
物レンズシフト時の特性劣化も少なく、迷光も少ない光
ヘッド装置である。
【0049】尚、この発明は上記の実施の形態に限定さ
れるものではない。結合レンズの構成としては、各種の
実施の形態がある。例えば、厚み方向もしくは半径方向
へ屈折率の異なる層を有する屈折率部分型レンズまた
は、回折を利用した回折型レンズにより構成されていて
もよい。また、集光光学系を形成するレンズは、第2の
光源からの出射光の光軸に対して傾斜して配置される
が、これはいずれの実施の形態にも適用できることであ
る。そして、上記集光光学系を配置する光源は、記録を
担当する側の光源である。
【0050】図6(A)はCDの記録面の構造であり、
図6(B)は、DVD−ROMの記録面の構造である。
図6(C)は、DVD−RAMの記録面の構造である。
このように光ディスクとしては、トラックピッチ、最短
ピット長が大きくことなるディスクが存在するために、
上述した波長の異なる光ビームを得る光源が必要となっ
ている。
【0051】図7は、光学ヘッド装置により読み取られ
た信号を処理する電気信号の系統の一例を示している。
光検出器116には、フォトダイオード6A,6B,6
C,6D,6E,6Fが設けられている。各フォトダイ
オード6A,6B,6C,6D,6E,6Fの出力は、
それぞれバッファ増幅器23a,23b,23c,23
d,23e,23fに導入されている。バッファ増幅器
23a,23b,23c,23d,23e,23fから
出力される各A〜F信号は、以下のように演算される。
【0052】加算器231は(A+B)信号を生成し、
加算器232からは(C+D)信号を生成する。加算器
233は、加算器231からの(A+C)信号と、加算
器232からの(C+D)信号を用いて、(A+B)−
(C+D)を生成している。この(A+B)−(C+
D)信号は、フォーカスエラー信号として用いられる。
【0053】加算器234は、(A+C)信号を生成
し、加算器235は(B+D)信号を生成する。この
(A+C)信号と、(B+D)信号とは、位相差検出器
131に入力される。位相差検出器131の出力は、D
VD用のトラッキングエラー信号として用いられる。一
方、サブビームの検出信号に基づいて得られた(E−
F)信号は、スイッチ322がオフされることで無視さ
れる。
【0054】(A+C)信号と、(B+D)信号とは加
算器236にも入力される。加算器236は、(A+B
+C+D)信号(HF信号と記す)を生成している。こ
の信号は等価器124を介して導出される。
【0055】E信号とF信号とは、加算器237に入力
される。加算器237からは(E−F)信号が得られ
る。(E−F)信号はCD用のトラッキングエラー信号
として用いられる。即ち装置がCD再生モードにあると
きはスイッチ322がオンされる。
【0056】上記した構成は、CD,DVD用の第1と
第2の光検出器が兼用された例であるが、図1で示した
各光検出器にそれぞれ最小限の素子を設けて信号処理回
路を付加してもよいことは勿論である。あるは図7の構
成の信号処理回路がそのまま各光検出器に接続されても
よい。この場合は、スイッチは、再生ディスクに応じて
常に一定の状態に維持されたままとなる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、1
つの対物レンズでDVD,CDの両光学系を賄う構成で
ありながら、DVD,CDの再生CD−R,CD−RW
の記録・再生全てに良好な特性を有し、対物レンズシフ
ト時の特性劣化も少なく、迷光も少ない光ヘッド装置を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態を示す図。
【図2】 この発明の他の実施の形態を示す図。
【図3】 光学倍率と光利用効率及び対物レンズ出射パ
ワーの関係を示す図。
【図4】凸レンズの光に対する向きと対物レンズシフト
時の波面収差の関係を示す図。
【図5】 凸レンズの傾きと反射迷光の関係を示す説明
図。
【図6】 各種ディスクの情報記録面を示す説明図。
【図7】 この発明に係る光ヘッドの電気的信号処理系
統を示す図。
【図8】 従来の光ヘッド装置の構成を示す図。
【符号の説明】
31…第1のホログラムレーザユニット、35…第2の
ホログラムレーザユニット、39…結合レンズ(平凸レ
ンズ)、40…ダイクロイックプリズム、42…コリメ
ータ、43…ダイクロイックフィルタ、44…対物レン
ズ、45…光ディスク(DVD),46…光ディスク
(CD)。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を情報記録媒体に集束照射し、か
    つ前記情報記録媒体からの反射光を前記入射光とは逆方
    向へ通過させる対物レンズと、 第1の波長の第1の光を出射する第1の光源と、 第2の波長の第2の光を出射する第2の光源と、 前記第1の光と前記第2の光を合成して前記対物レンズ
    に前記入射光として導く一方、前記第1と第2の光に対
    応する前記対物レンズからの前記第1及び第2の反射光
    を分離する光路合成分離素子と、 前記光路合成分離素子からの前記第1及び第2の反射光
    をそれぞれ検出する第1、第2の光検出器と、 前記第2の光源と前記光路合成分離素子の間に設けら
    れ、前記第2の光源からの発散光束の広がり角をより小
    さな広がり角に変換して前記光路合成分離素子に導く集
    束光学系とを備えたことを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の光源と第1の光検出器は、1
    つの基板上に搭載され、第1の受発光一体素子を成し、
    前記第2の光源と第2の光検出器は、前記第1の受発光
    一体素子とは別の、1つの基板上に搭載され、第2の受
    発光一体素子を成していることを特徴とする請求項1記
    載の光ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 入射光を情報記録媒体に集束照射し、か
    つ前記情報記録媒体からの反射光を前記入射光とは逆方
    向へ通過させる対物レンズと、 第1の波長の第1の光を出射する第1の光源と、 第2の波長の第2の光を出射する第2の光源と、 前記第1の光と前記第2の光を合成して前記対物レンズ
    に前記入射光として導く一方、前記第1と第2の光に対
    応する前記対物レンズからの前記第1及び第2の反射光
    を分離するビームスプリッタと、 前記ビームスプリッタからの前記第1及び第2の反射光
    を検出する光検出器と、 前記第2の光源と前記光路合成分離素子の間に設けら
    れ、前記第2の光源からの発散光束の広がり角をより小
    さな広がり角に変換して前記光路合成分離素子に導く集
    束光学系とを備えたことを特徴とする光ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 前記集束光学系は、凸レンズにより構成
    され、この凸レンズは、前記第2の光源側の面の曲率半
    径が平面若しくは、前記第2の光源側とは反対側の面の
    曲率半径よりも大きい形状であることを特徴とする請求
    項1または3のいずれかに記載の光ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 前記集光光学系は、屈折率分布分型レン
    ズまたは平面回折型レンズにより構成されていることを
    特徴とする請求項1または3のいずれかに記載の光ヘッ
    ド装置。
  6. 【請求項6】 前記集光光学系を形成するレンズは、前
    記第2の光源からの出射光の光軸に対して傾斜して配置
    されることを特徴とする請求項1または3のいずれかに
    記載の光ヘッド装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の光は、前記情報記録媒体に対
    して情報の記録及び再生を行うことを特徴とする請求項
    1または3のいずれかに記載の光ヘッド装置。
  8. 【請求項8】 入射光を情報記録媒体に集束照射し、か
    つ前記情報記録媒体からの反射光を前記入射光とは逆方
    向へ通過させる対物レンズと、 第1の波長の第1の光を出射する第1の光源と、 第2の波長の第2の光を出射する第2の光源と、 前記第1の光と前記第2の光を合成して前記対物レンズ
    に前記入射光として導く一方、前記第1と第2の光に対
    応する前記対物レンズからの前記第1及び第2の反射光
    を分離する光路合成分離素子と、 前記光路合成分離素子からの前記第1及び第2の反射光
    をそれぞれ検出する第1、第2の光検出器と、 前記第2の光源と前記光路合成分離素子の間に設けら
    れ、前記第2の光源からの発散光束の広がり角をより小
    さな広がり角に変換して前記光路合成分離素子に導く集
    束光学系と、 前記第1、第2の光検出器の出力を用いてそれぞれトラッ
    キングエラー信号、フォーカスエラー信号及び再生信号
    を得る回路と、 を具備したことを特徴とするディスクドライブ装置。
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