JP2001126084A - テクスチャ表示装置、テクスチャ表示方法及び記録媒体 - Google Patents

テクスチャ表示装置、テクスチャ表示方法及び記録媒体

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JP2001126084A
JP2001126084A JP30720599A JP30720599A JP2001126084A JP 2001126084 A JP2001126084 A JP 2001126084A JP 30720599 A JP30720599 A JP 30720599A JP 30720599 A JP30720599 A JP 30720599A JP 2001126084 A JP2001126084 A JP 2001126084A
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Yusuke Shimizu
祐介 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テクスチャを縮小表示する際のエイリアスの
抑制とテクスチャデータのデータ量の少容量化を図る。 【解決手段】 本発明のテクスチャ表示装置は空間周波
数成分毎に直交変換し、さらに量子化したテクスチャデ
ータを記憶する記憶部(36)、テクスチャを表示する
際にテクスチャデータの高周波数成分に相当する逆量子
化係数の値をテクスチャの縮小比率に対応して小さい値
に設定することで当該高周波数成分を減衰するように逆
量子化を行う逆量子化部(42,43)、当該テクスチ
ャデータを逆変換する逆変換部(44)、及び所望の補
完処理でテクスチャを表示する表示部(33,35,3
8)を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は画像表示技術に係わ
り、特に、テクスチャ(texture)の縮小表示技術に関
する。
【従来の技術】コンピュータグラフィックスの分野で
は、テクスチャを画面に縮小表示する技術として、例え
ば、特開平11−250280号公報、特開平11−1
75739号公報、特開平10−307925号公報、
特開平9−231383号公報に開示されているよう
に、ミップマップテクスチャを利用する手法が知られて
いる。ミップマップテクスチャとは、原寸のテクスチャ
の等倍から1画素までのサイズを1/2べき乗ずつ縮小
して作成されたテクスチャをいう。この技術によれば、
予めミップマップテクスチャをメモリに記憶しておき、
テクスチャをマッピングするときにオブジェクトのサイ
ズとテクスチャのサイズの比率から適切な縮小比率のミ
ップマップテクスチャを選択してこれをポリゴンにマッ
ピングする。
【発明が解決しようとする課題】しかし、ミップマップ
テクスチャを用意すると、テクスチャデータのデータ量
が33%増加する問題が生じる。高精細な画像を表示す
るためにはテクスチャの種類が増加するため、限られた
メモリ空間を考慮するとテクスチャデータのデータ量は
少ない方が望ましい。一方、テクスチャを画面に縮小表
示する技術として、ミップマップテクスチャを用いる手
法の他に、テクスチャデータを線形補完処理すること
で、テクスチャの拡大・縮小処理をする手法が考えられ
る。上記線形補完処理として、最近傍補間、バイリニア
補間(隣接する4点間での線形補間)、キュービックス
プライン補間(近傍の16点をスプライン補間)等があ
る。これらは、いずれも拡大、縮小した際のテクスチャ
データのデータ間隔が、もとのデータ間隔に対して、ど
れだけになるかを計算し、これをもとに、補間点が原テ
クスチャのどこに位置するかを求め、その点の値を各種
の補間法で求めるものである。しかし、上記線形補完処
理では、テクスチャの縮小表示の際にエイリアシングが
生じる問題がある。原因はデータ補完の際のサンプリン
グ周波数で定まるナイキスト周波数よりも高い周波数成
分がテクスチャデータに含まれている場合に、ナイキス
ト周波数より高周波数成分が折り返されてエイリアス
(偽像)を生じさせるスペクトルになるためである。こ
の様な場合の対策としてサンプリング周波数を小さくす
ることが考えられるが、ハードウエア上の制限がある場
合はこの方法を採用できない。他の方法として、ローパ
スフィルタを通すことによりスペクトラムの折り返し部
分を低減させ、エイリアスを減らすことが考えられる
が、この方法では大掛かりな2次元ローパスフィルタ回
路を構成する必要があることに加え、テクスチャデータ
の有効な成分も除去しかねないという問題がある。そこ
で本発明はテクスチャを縮小表示する際のエイリアスの
抑制とテクスチャデータのデータ量の少容量化を図るこ
とを課題とする。
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するべ
く、本発明では空間周波数成分毎に直交変換(符号化)
されたテクスチャデータを予め用意しておき、テクスチ
ャを表示する際にテクスチャの縮小比率に対応してテク
スチャデータの高周波数成分を減衰処理した後、前記テ
クスチャデータを逆変換(復号化)し、所望の補完処理
でテクスチャを表示する。かかる手順により、テクスチ
ャデータに含まれている高周波数成分はテクスチャの縮
小表示の際に予め減衰処理されるため、エイリアスの発
生を抑制することができる。また、本発明によれば、ミ
ップマップテクスチャを用意する必要がないため、テク
スチャデータのデータ量の少容量化を実現することがで
きる。また、本発明の他の形態によれば、空間周波数成
分毎に直交変換し、さらに量子化したテクスチャデータ
を予め用意しておき、テクスチャを表示する際にテクス
チャデータの高周波数成分に相当する逆量子化係数の値
をテクスチャの縮小比率に対応して小さい値に設定する
ことで当該高周波数成分を減衰するように逆量子化を行
い、さらに当該テクスチャデータを逆変換した後、所望
の補完処理でテクスチャを表示する。また、本発明にお
いてはテクスチャに対して互いに直交するXY方向を規
定し、テクスチャのX方向の縮小比率及びY方向の縮小
比率に対応してそれぞれ独立にX方向及びY方向のテク
スチャデータの高周波数成分を減衰処理することが可能
である。かかる手法により、X方向及びY方向の縮小比
率に応じた適切な縮小表示を実現することができる。ま
た、空間周波数成分毎に直交変換されたテクスチャデー
タのビットアサインについて、逆量子化係数が小さいほ
どテクスチャデータに長いビット長を割り当て、逆量子
化係数が大きくなるに従い次第に短いビット長を割り当
てることで、高周波数成分のデータ量を少なくすること
でテクスチャデータ全体のデータ量の削減を実現するこ
とができる。また、本発明によれば、上記手順を実行さ
せるプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能
な記録媒体を提供することができる。ここで、記録媒体
とは、何らかの物理的手段により画像処理プログラム等
が記録されているものであって、コンピュータ、特に、
専用プロセッサ(例えば、ビデオディスプレイプロセッ
サ)等に所望の機能を実現させることができるものをい
う。従がって、何らかの手段でコンピュータにダウンロ
ードし、所望の機能を実現させるものであればよい。例
えば、ROM、フレキシブルディスク、ハードディス
ク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、DVD
−RAM、DVD−R、PDディスク、MDディスク、
MOディスク等の情報記録媒体を含む。有線又は無線の
通信回線(公衆回線、データ専用線、衛星回線等)を介
してホストコンピュータからデータの転送を受ける場合
も含むものとする。いわゆるインターネットもここでい
う記録媒体に含まれるものとする。尚、本明細書におけ
る「…部」はテクスチャデータの処理手順において実現
される概念であり、必ずしも特定のハードウエアやソフ
トウエアルーチンに1対1には対応してはいない。同一
のハードウエア要素が複数の「…部」を実現する場合も
あれば、複数のハードウエア要素の関連で1つの「…
部」を実現する場合もある。
【発明の実施の形態】以下、各図を参照して本実施の形
態について説明する。図1にゲーム装置のブロック図を
示す。同図に示すように、本ゲーム装置は主にCPUブ
ロック10、メインバス20、VDP(ビデオディスプ
レイプロセッサ)30、テクスチャメモリ36、フレー
ムメモリ37、及びTVモニタ38を備えて構成されて
いる。CPUブロック10は、メインCPU11、RO
M12、RAM13、パッドインタフェース(パッドI
/F)14、コントロールパッド15、CD―ROMイ
ンタフェース(CD―ROM I/F)16、及びCD
―ROM17を備えて構成されている。CPUブロック
10は遊戯者の入力操作に対応してゲームプログラムの
実行を制御し、さらにはTVモニタ38へ表示されるテ
クスチャの縮小比率等をVDP30へ指定する。ゲーム
プログラムやオブジェクトにマッピングするためのテク
スチャデータ、ポリゴン形状やそのテクスチャ等を指定
するパラメータ等はCD−ROM17に格納されてお
り、上記プログラムやパラメータ等はCD―ROM I
/F16を介してRAM12のワークエリアへ転送され
る。メインCPU11は遊戯者が操作するコントロール
パッド15の入力信号に対応してRAM13へ転送され
た上記プログラムを実行するとともに、上記パラメータ
に基づいてポリゴン描画コマンドをVDP30へ適宜指
定する。また、CD−ROM17に格納されたテクスチ
ャデータはメインバス20、メインバスI/F31、及
びテクスチャ処理部32を経てテクスチャメモリ36へ
転送される。CD−ROM17からテクスチャメモリ3
6へ転送されたテクスチャデータは予めDCT(離散コ
サイン変換)及び量子化処理がなされている。テクスチ
ャメモリ36へ格納されたテクスチャデータのビットア
サインは、図3に示すように、直流成分(図中左上)に
ついて8ビットとし、低周波数成分から高周波数成分
(図中右下)にかけて、7ビット、6ビット、…、2ビ
ット、1ビットが割り当てられている。このように、高
周波数成分のビットアサインを少なくすることで、テク
スチャの縮小表示における不要な高周波数成分のデータ
量を予め削減することができ、全てのDCT係数につい
て8ビットを付与していた場合に比べてデータ量を47
%削減することができる。勿論、ビットアサインの仕方
は同図に示したパターンに限らず、量子化係数に応じて
割り当てて良い。VDP30はメインバスインタフェー
ス(メインバスI/F)31、テクスチャ処理部32、
描画処理部33、フレームメモリ制御部34、及び表示
処理部35を備えて構成されている。VDP30はTV
モニタ38への画像表示を制御するプロセッサである。
ポリゴンの描画コマンドはメインバスI/F31を介し
てメインCPU11から描画処理部33へ供給される。
テクスチャ処理部32はテクスチャの画像表示の際にポ
リゴンの描画コマンドに基づいて描画処理部33から指
定されるテクスチャの縮小比率に対応して当該テクスチ
ャデータを逆量子化、及び逆DCT処理を実行し、処理
結果を描画処理部33へ転送する。描画処理部33はバ
イリニア補間等の補完処理をして所望の比率に縮小され
たテクスチャのテクスチャデータを生成し、処理結果を
フレームメモリ制御部34へ転送する。フレームメモリ
制御部34はこのテクスチャデータに基づいてフレーム
バッファ37にピクセルデータを書き込むとともに、画
像更新期間に同期してピクセルデータを読み出し、表示
処理部35へピクセルデータを転送する。表示処理部3
5はピクセルデータのD/A変換、ビデオ信号生成処理
等を行い、TVモニタ38へ画像表示を行う。次に、図
2を参照してテクスチャ処理部32の詳細な構成につい
て説明する。テクスチャ処理部32は内部にテクスチャ
メモリ制御部41、空間周波数制限器42、逆量子化器
43、及び逆DCT器44を備える。空間周波数制限器
42はテクスチャの縮小比率に対応してテクスチャメモ
リ36に格納されているテクスチャデータの逆量子化テ
ーブル値をフィルタ処理する(フィルタ処理の詳細につ
いては後述する)。逆量子化テーブルは、DCT及び量
子化されたテクスチャデータを逆量子化するための逆量
子化係数をマトリクス状(例えば、8×8個)に配置し
たテーブルである。テクスチャメモリ制御部41は予め
DCT及び量子化されたテクスチャデータをテクスチャ
メモリ36から読み出し、逆量子化器43へ転送する。
逆量子化器43は空間周波数制限器42から供給される
フィルタ処理された逆量子化テーブルに基づいてテクス
チャデータの逆量子化を行い、処理結果を逆DCT器4
4へ転送する。逆DCT器44は当該テクスチャデータ
に対して逆DCTを施し、処理結果を描画処理部33へ
転送する。次に、空間周波数制限器42の詳細な構成に
ついて説明する。空間周波数制限器42は内部に逆量子
化係数メモリ51、及び高周波数成分減衰演算器52を
備える。逆量子化係数メモリ51には個々のテクスチャ
データに対応した逆量子化テーブルがそれぞれ既定値と
して設定されている。高周波数成分減衰演算器52は逆
量子化係数メモリ51から逆量子化テーブルを読み出
し、描画処理部33から指定されるテクスチャの縮小比
率に対応して逆量子化テーブルにフィルタ処理を行い、
逆量子化係数の高周波数成分を減衰処理する。高周波数
成分減衰演算器52はテクスチャの縮小比率に基づいて
フィルタマトリクスを生成し、逆量子化テーブルをフィ
ルタ処理する。フィルタ処理の結果、逆量子化器43で
逆量子化されるテクスチャデータの高周波数成分は減衰
処理されるため、描画処理部33における線形補完の際
にエイリアスが生じる不都合を回避することができる。
尚、逆量子化テーブルはテクスチャの描画の際に設定し
てもよく、描画の前に予め設定しておいてもよい。ここ
で、図4乃至図6を参照して上記フィルタ処理について
説明する。図4は逆量子化係数メモリ51に既定値とし
て登録されている逆量子化テーブルであり、i行j列に
位置する(i,j)成分(逆量子化係数)をQijで記
す。本実施形態では8×8画素単位で処理するため、1
≦i≦8,1≦j≦8となる。図5はフィルタマトリク
スであり、その(i,j)成分をFijで記す。フィル
タマトリクスは逆量子化テーブルの特に高周波数成分に
対応する逆量子化係数をより小さい値或いは“0”にす
る(減衰処理)ためのマトリクスであり、各Fij(1
≦i≦8,1≦j≦8)は、0≦Fij≦1の関係を満
たす。図6はフィルタ処理後の逆量子化テーブルであ
り、その(i,j)成分は逆量子化テーブルとフィルタ
マトリクスのそれぞれ対応する(i,j)成分同士を掛
け算したものである。従って、その(i,j)成分はQ
ijijで記述することができる。フィルタ処理の具
体例について図7乃至図10を参照して説明する。ま
ず、テクスチャの縮小比率を定義する。テクスチャに対
して互いに直交するX方向(縦方向)及びY方向(横方
向)を設定したとき、両方向とも2―n倍でテクスチャ
を縮小表示する場合をLOD=nと定める。LOD=0
のとき、即ち、図7(A)に示すように、テクスチャを
等倍のまま画像表示する場合は、高周波数成分を減衰処
理する必要がないため、フィルタマトリクスの全成分F
ij(1≦i≦8,1≦j≦8)を“1”にする。一
方、LOD=1のとき、即ち、同図(B)に示すよう
に、テクスチャをX方向及びY方向に対して1/2倍に
して画像表示する場合は、F8j(1≦j≦8)及びF
i8(1≦i≦7)を“0”にし、他の成分を“1”に
する。また、LOD=2のとき、即ち、同図(C)に示
すように、テクスチャをX方向及びY方向に対して1/
4倍にして画像表示する場合は、F7j(1≦j≦
8)、F8j(1≦j≦8)、Fi7(1≦i≦6)、
及びFi8(1≦i≦6)を“0”にし、他の成分を
“1”にする。このように、LOD値に対応して逆量子
化テーブルの高周波数成分に対応するフィルタマトリク
スの各成分を“0”にすること、即ち、テクスチャデー
タの高周波数成分をカットすることで、描画処理部33
における補完処理の際にサンプリング周波数で定まるナ
イキスト周波数よりも高周波数の成分を予めカットする
ことができるため、エイリアスの発生を防ぐことができ
る。また、本発明においてはLOD値は整数のみなら
ず、小数を含む正数に対しても適用することができる。
例えばテクスチャをX方向及びY方向に対して2
―0.5倍にして画像表示する場合、即ち、LOD=
0.5の場合は、図8(A)に示すように、F8j(1
≦j≦8)及びFi8(1≦i≦7)を“0.5”に
し、他の成分を“1”にする。また、テクスチャをX方
向及びY方向に2―1.3倍にして画像表示する場合、
即ち、LOD=1.3の場合は、図8(B)に示すよう
に、F8j(1≦j≦8)及びFi8(1≦i≦7)を
“0”にし、F7j(1≦j≦7)及びFi7(1≦i
≦6)を“0.7”にし、他の成分を“1”にする。こ
こで、X方向及びY方向に対してそれぞれ2―n倍にし
て画像表示する場合に対してフィルタマトリクスの
(i,j)成分を求める式を一般化すると、下式が得ら
れる。 Fij=min{S(1−(n−(8−i))),S
(1−(n−(8−j)))} ここで、関数S(x)は、x≦0のときに“0”の値を
採り、0<x<1のときに“x”の値を採り、1≦xの
ときに“1”の値を採るものとする。また、関数min
{x,y}はx<yのときに“x”の値を採り、y≦x
のときに“y”の値を採るものとする。このように、本
発明によれば、任意の大きさのテクスチャ表示が可能で
あるため、従来技術のように適当な縮小比率のミップマ
ップテクスチャが無い場合に、近似のミップマップテク
スチャを複数選択して線形補完処理をする必要がない。
また、本発明においては、X方向及びY方向の各々の空
間周波数を独立して制御することができる。例えば、X
方向に対してテクスチャを2―n倍に縮小する場合に
は、LODX=nと定義し、Y方向に対してテクスチャ
データを2―m倍に縮小する場合には、LODY=mと
定義する。例えば、LODX=1,LODY=0のと
き、即ち、テクスチャをX方向にのみ1/2倍で表示す
るときは、図9(A)に示すように、Fi8(1≦i≦
8)を“0”にし、他の成分を“1”にする。また、L
ODX=0,LODY=1のとき、即ち、テクスチャを
Y方向にのみ1/2倍で表示するときは、同図(B)に
示すように、F8j(1≦j≦8)を“0”にし、他の
成分を“1”にする。また、LODX=1,LODY=
2のとき、即ち、テクスチャをX方向に対して1/2
倍、Y方向に対して1/4倍で表示するときは、同図
(C)に示すように、F7j(1≦j≦8)、F
8j(1≦j≦8)、及びFi8(1≦i≦6)を
“0”にし、他の成分を“1”にする。このように、L
ODX値及びLODY値に対応してそれぞれ独立にX方
向及びY方向に対してテクスチャデータの空間周波数成
分を制限することで、それぞれの縮小比率に適した高周
波数成分を減衰処理することができる。また、従来では
X方向及びY方向に対してそれぞれ独立に縮小比率を変
えたテクスチャを利用する手法として、リップマップ
(LIPMAP)という手法が知られているが、かかる
手法では最大テクスチャデータ量は原テクスチャデータ
量の300%多く必要である。これに対し、本発明によ
れば、リップマップ手法に比べて約87%のデータ量の
削減を実現することができる。また、本発明においては
LODX値及びLODY値は整数のみならず、小数を含
む正数に対しても適用することができる。例えば、LO
DX=0.5,LODY=1.3のとき、即ち、テクス
チャをX方向に対して2―0.5倍、Y方向に対して2
―1.3倍で表示するときは、図10(A)に示すよう
に、F8j(1≦j≦8)を“0”にし、F7j(1≦
j≦7)を“0.7”にし、Fi8(1≦i≦7)を
“0.5”にし、他の成分を“1”にする。この場合、
88はLODX=0.5の値を参照すれば“0.5”
になり、LODY=1.3の値を参照すれば“0”にな
るが、本例ではより小さい値、即ち、“0”を採用する
ものとする。同様に、F78はLODX=0.5の値を
参照すれば“0.5”になり、LODY=1.3の値を
参照すれば“0.7”になるが、より小さい方の値を採
用して“0.5”とする。但し、フィルタ係数の特定の
成分の値がLODX値から求めた値とLODY値から求
めた値が相違する場合は、上記のようにより小さい方の
値を採用する他に、両者の平均値や両者の積の平方根等
を採用することもできる。また、LODX=2.4,L
ODY=1.3のとき、即ち、テクスチャをX方向に対
して2―2.4倍、Y方向に対して2―1.3倍で表示
するときは、同図(B)に示すように、F8j(1≦j
≦8)を“0”にし、F7j(1≦j≦5)を“0.
7”にし、Fi8(1≦i≦7)及びFi7(1≦i≦
7)を“0”にし、Fi6(1≦i≦7)を“0.6”
にし、他の成分を“1”にする。この場合、F86はL
ODX=2.4の値を参照すれば“0.6”になり、L
ODY=1.3の値を参照すれば“0”になるが、本例
ではより小さい値、即ち、“0”を採用するものとす
る。同様に、F76はLODX=2.4の値を参照すれ
ば“0.6”になり、LODY=1.3の値を参照すれ
ば“0.7”になるが、本例ではより小さい値、即ち、
“0.6”を採用するものとする。ここで、LODX=
n,LODY=mとする場合に対してフィルタマトリク
スの(i,j)成分を求める式を一般化すると、下式が
得られる。 Fij=min{S(1−(n−(8−i))),S
(1−(m−(8−j)))} 以上、説明したように、本実施形態によれば、テクスチ
ャを縮小表示する際に、線形補完処理等のサンプリング
周波数で定まるナイキスト周波数成分以上の高周波数成
分を予めフィルタ処理で減衰処理することで、エイリア
スの発生を防ぐことができる。また、本実施形態によれ
ば、ミップマップテクスチャを用意する必要がないた
め、ミップマップ手法を用いていた従来の手法と比べて
テクスチャデータのデータ量を削減することができる。
また、本実施形態によれば、テクスチャのX方向及びY
方向に対してそれぞれ独立に空間周波数成分を制御でき
るため、例えば、X方向にのみ縮小表示する場合でもX
方向のみの高周波数成分をフィルタ処理で減衰処理する
ことができる。また、テクスチャメモリ36へ予めDC
T及び量子化されたテクスチャデータを格納し、画像を
描画する際のテクスチャデータの逆DCT処理にフィル
タ処理を含む事ができ、VDPの演算負荷を低減するこ
とができる。また、テクスチャメモリ36へ格納される
テクスチャデータのビットアサインについて、逆量子化
係数に応じて短いビット長を割り当てることでテクスチ
ャメモリ36へ格納されるテクスチャデータのデータ量
を削減することができる。これは、テクスチャを縮小表
示する際に、縮小比率に対応して高周波数成分がフィル
タ処理で減衰処理されるため、予め高周波数成分に割り
当てられるデータ量を少なくしたものである。尚、テク
スチャデータとしてカラーデータを採用する場合は、輝
度情報Yと色差情報Cb,Crの標本化周波数の比を例
えば4:2:2、4:1:1等に設定することでテクス
チャデータの圧縮率を高めることができる。この場合は
輝度信号用逆量子化テーブルと色差信号用逆量子化テー
ブルを用意し、テクスチャの縮小比率に対応してそれぞ
れフィルタ処理をすることもできる。また、上記の説明
ではテクスチャデータを空間周波数成分毎に直交変換す
る例として、離散コサイン変換を説明したが、離散フー
リエ変換(DFT)、ウェーブレット変換等を用いても
よい。また、本明細書において、テクスチャデータと
は、ポリゴンの表面にレンダリングされる模様を表す画
像データのみならず、画面に描画される任意の画像(例
えば、キャラクタやオブジェクト等の前景画、バックに
描かれる背景画等)を描画するための画像データを意味
するものとする。
【発明の効果】本発明によれば、テクスチャを縮小表示
する際に、縮小比率に対応してテクスチャデータの高周
波数成分を予め減衰処理することで、エイリアスの発生
を防ぐことができる。また、本発明によれば、テクスチ
ャの縮小表示の際にミップマップテクスチャを用意する
必要がないため、縮小表示に必要なテクスチャデータの
データ量を削減することができる。また、本発明によれ
ば、テクスチャのX方向及びY方向に対してそれぞれ独
立にテクスチャデータの空間周波数成分を制御できるた
め、X方向及びY方向の縮小比率に応じたテクスチャの
適切な縮小表示を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゲーム装置のブロック図である。
【図2】テクスチャ処理部のブロック図である。
【図3】テクスチャデータのビットアサインの説明図で
ある。
【図4】フィルタ処理前の逆量子化テーブルの説明図で
ある。
【図5】フィルタマトリクスの説明図である。
【図6】フィルタ処理後の逆量子化テーブルの説明図で
ある。
【図7】フィルタ処理の説明図である。
【図8】フィルタマトリクスの具体例である。
【図9】フィルタ処理の説明図である。
【図10】フィルタマトリクスの具体例である。
【符号の説明】
30…VDP、31…メインバスI/F、32…テクス
チャ処理部、33…描画処理部、34…フレームメモリ
制御部、35…表示処理部、36…テクスチャメモリ、
37…フレームメモリ、38…TVモニタ、41…テク
スチャメモリ制御部、42…空間周波数制限器、43…
逆量子化器、44…逆DCT器、51…逆量子化係数メ
モリ、52…高周波数成分減衰演算器

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空間周波数成分毎に直交変換されたテク
    スチャデータを記憶する記憶部、テクスチャを表示する
    際に前記記憶部からテクスチャデータを読み出し、テク
    スチャの縮小比率に対応してテクスチャデータの高周波
    数成分を減衰処理する減衰処理部、高周波数成分が減衰
    処理されたテクスチャデータを逆変換する逆変換部、及
    び所望の補完処理でテクスチャを表示する表示部を備え
    るテクスチャ表示装置。
  2. 【請求項2】 前記減衰処理部はテクスチャに対して互
    いに直交するXY方向を規定し、テクスチャのX方向の
    縮小比率及びY方向の縮小比率に対応してそれぞれ独立
    にX方向及びY方向のテクスチャデータの高周波数成分
    を減衰処理する請求項1に記載のテクスチャ表示装置。
  3. 【請求項3】 前記減衰処理部はテクスチャの縮小比率
    が大きい程、より多くの高周波数成分を減衰処理する請
    求項1又は請求項2に記載のテクスチャ表示装置。
  4. 【請求項4】 空間周波数成分毎に直交変換し、さらに
    量子化したテクスチャデータを記憶する記憶部、テクス
    チャを表示する際に前記記憶部からテクスチャデータを
    読み出し、テクスチャデータの高周波数成分に相当する
    逆量子化係数の値をテクスチャの縮小比率に対応して小
    さい値に設定することで当該高周波数成分を減衰するよ
    うに逆量子化を行う逆量子化部、高周波数成分が減衰処
    理されたテクスチャデータを逆変換する逆変換部、及び
    所望の補完処理でテクスチャを表示する表示部を備える
    テクスチャ表示装置。
  5. 【請求項5】 前記逆量子化部はテクスチャに対して互
    いに直交するXY方向を規定し、テクスチャのX方向の
    縮小比率及びY方向の縮小比率に対応してそれぞれ独立
    にX方向及びY方向のテクスチャデータの高周波数成分
    を減衰処理する請求項4に記載のテクスチャ表示装置。
  6. 【請求項6】 前記逆量子化部はテクスチャの縮小比率
    が大きい程、より多くの高周波数成分を減衰処理する請
    求項4又は請求項5に記載のテクスチャ表示装置。
  7. 【請求項7】 前記記憶部に記憶されるテクスチャデー
    タの逆量子化係数が小さいほどテクスチャデータに長い
    ビット長を割り当て、逆量子化係数が大きくなるに従い
    次第に短いビット長を割り当てる請求項1乃至請求項6
    のうち何れか1項に記載のテクスチャ表示装置。
  8. 【請求項8】 空間周波数成分毎に直交変換されたテク
    スチャデータを予め用意しておき、テクスチャを表示す
    る際にテクスチャの縮小比率に対応してテクスチャデー
    タの高周波数成分を減衰処理した後、当該テクスチャデ
    ータを逆変換し、所望の補完処理でテクスチャを表示す
    るテクスチャ表示方法。
  9. 【請求項9】 空間周波数成分毎に直交変換し、さらに
    量子化したテクスチャデータを予め用意しておき、テク
    スチャを表示する際にテクスチャデータの高周波数成分
    に相当する逆量子化係数の値をテクスチャの縮小比率に
    対応して小さい値に設定することで当該高周波数成分を
    減衰するように逆量子化を行い、さらに当該テクスチャ
    データを逆変換した後、所望の補完処理でテクスチャを
    表示するテクスチャ表示方法。
  10. 【請求項10】 テクスチャに対して互いに直交するX
    Y方向を規定し、テクスチャのX方向の縮小比率及びY
    方向の縮小比率に対応してそれぞれ独立にX方向及びY
    方向のテクスチャデータの高周波数成分を減衰処理する
    請求項8又は請求項9に記載のテクスチャ表示方法。
  11. 【請求項11】 テクスチャの縮小比率が大きい程、よ
    り多くの高周波数成分を減衰処理する請求項8乃至請求
    項10のうち何れか1項に記載のテクスチャ表示方法。
  12. 【請求項12】 空間周波数成分毎に直交変換されたテ
    クスチャデータの逆量子化係数が小さいほどテクスチャ
    データに長いビット長を割り当て、逆量子化係数が大き
    くなるに従い次第に短いビット長を割り当てる請求項8
    乃至請求項11のうち何れか1項に記載のテクスチャ表
    示方法。
  13. 【請求項13】 コンピュータに請求項8乃至請求項1
    2のうち何れか1項に記載の方法を実行させるプログラ
    ムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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