JP2001124920A - カラーフィルタ及びこれを備えた液晶表示装置 - Google Patents

カラーフィルタ及びこれを備えた液晶表示装置

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JP2001124920A
JP2001124920A JP30568399A JP30568399A JP2001124920A JP 2001124920 A JP2001124920 A JP 2001124920A JP 30568399 A JP30568399 A JP 30568399A JP 30568399 A JP30568399 A JP 30568399A JP 2001124920 A JP2001124920 A JP 2001124920A
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pigment
color filter
color
hologram
light
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JP30568399A
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English (en)
Inventor
Eriko Nagata
絵理子 永田
Hiromitsu Ito
浩光 伊藤
Tei Hosono
禎 細野
Hideaki Hagiwara
英聡 萩原
Takeo Sugiura
猛雄 杉浦
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】現行材料で実現困難な色再現を特定顔料を使用
した着色組成物と擬似的にバックライトユニットの光を
不連続発光にすることによってEBU規格に対応しつ
つ、かつ明度の向上を実現するカラーフィルタ及びそれ
を備えた液晶表示装置を提供する。 【解決手段】着色層は、その色材が銅フタロシアニン顔
料及びジオキサジンバイオレット顔料を含み、前記銅フ
タロシアニン顔料の80重量%以上がC.I Pigm
ent Blue 15:6であり、かつ前記ジオキサ
ジンバイオレット顔料はC.I Pigment Vi
olet 23で、顔料全量に対して3〜7重量%であ
る着色組成物からなり、さらに選択波長反射する光学特
性を有するホログラム膜を具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は選択波長反射する光
学特性を持つホログラム膜を具備したカラーフィルタ及
びそれを備えた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー液晶表示装置は、2枚の偏光板に
挟まれた液晶層が、層内に設けられた電極への印加電圧
を画素毎に調整することにより、1枚目の偏光板を通過
したバックライトユニットからの光の偏光度合いを制御
して、2枚目の偏光板を通過する光量をコントロールす
ることにより表示が行われる。この2枚の偏光板の間に
カラーフィルタを設けることによりカラー表示を可能に
している。従って、バックライトユニットの発光スペク
トルとカラーフィルタの分光特性が、カラー液晶表示装
置の色特性を決定する重要な因子となっている。表示装
置用のカラーフィルタは様々なものがあるが、ここでは
液晶表示装置用カラーフィルタを代表例として説明す
る。液晶表示装置は、時計・カメラ等の小面積のものか
ら、コンピュータ端末表示装置・テレビ画像表示装置な
どの大面積のものまで広く使用されており、近年大面積
の用途を中心としてカラー表示化が急速に進んでいる。
カラーフィルタは液晶表示装置のカラー表示化には必要
不可欠で、カラー液晶表示装置の性能を決める重要な部
品であり、高精細な画像を表示するために様々な形に細
かくパターニングされたものが用いられている。従来の
カラーフィルタの製造方法としては、例えば染色法やイ
ンクジェット法、印刷法、フォトレジスト法、エッチン
グ法などが知られている。
【0003】フォトレジスト法は、着色剤と高分子結合
体とを含む着色液を用い、それを基板上に塗布成膜した
後、着色層をパータン露光、現像することで一色の着色
層を形成する。この方法では、染色法と同様に、各色毎
にこの工程を繰り返し行うが、染色工程及び防染処理を
必要としないため、工程数が染色法のそれに比べて簡単
になるばかりでなく、分光特性のコントロール、再現性
が容易に得られる。さらに、解像度が高く、印刷法やイ
ンクジェット法では困難なより高精彩なカラーフィルタ
を作製することが可能であり、近年、液晶表示装置用の
カラーフィルタの製造において、主流になっている方法
である。
【0004】また、バックライトユニットとしては、演
色性にすぐれた三波長域発光型蛍光ランプ(以後「三波
長管」と呼ぶ)を光源とするバックライトユニットが広
く用いられている。バックライトユニットとは、三波長
管と例えば導光板、拡散板等の部材からなり、前記1枚
目の偏光板に入射する光を作りだすユニットのことを指
している。これらの高精細カラーフィルタおよび高演色
性三波長管の出現により、カラー液晶表示装置は、液晶
カラーテレビやカーナビゲーション用および液晶表示装
置一体型のノートパソコンとして大きな市場を形成する
に至っている。更に、近年、省エネ、省スペースという
特徴を活かしたデスクトップパソコン用のモニターとし
ても普及し始めており、従来のCRTモニターに代わる
表示装置として注目されている。しかし、現状では液晶
表示装置の色再現特性はCRTのそれよりも劣る。従っ
て、液晶表示装置に対し、より明るく、より色純度の高
い表示装置への要望がある。また、その実現がテレビジ
ョンの分野あるいはマルチメディア用表示装置の分野お
いて、液晶表示装置が大きく普及する一つの鍵となって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記目的を達成するに
あたっては、理想的には図1に示すような赤、緑、青色
の不連続的に発光するバックライトユニットまたは図2
に示すような赤、緑、青色の発光を矩形的に透過するカ
ラーフィルタの実現が望まれる。しかしながら、実用化
されているバックライトユニットの発光強度スペクトル
は図3に示すような連続的な分布をしている。また、カ
ラーフィルタの分光スペクトルにおいても図4の如く非
矩形の透過特性を有する。従って、バックライトユニッ
トからの発光をカラーフィルタによって分光した光で高
色純度の色を再現するには限界がある。上記例のよう
に、実用化されているバックライトユニットの発光強度
スペクトルは、一般に470nmから520nm付近、
570nmから600nm付近に、強い発光強度を有し
ていることが多い。このような理想的なバックライトユ
ニットの発光強度には存在しない部分の発光を、抑制す
ることが優れた表示品質を有する液晶表示装置には必要
である。そこで、本発明の目的は、現行材料で実現困難
な色再現を特定顔料を使用した着色組成物と擬似的にバ
ックライトユニットの光を不連続発光にすることによっ
てEBU(European Broadcastin
g Union:ヨーロッパ放送連合)規格に対応しつ
つ、かつ明度の向上を実現するカラーフィルタ及びそれ
を備えた液晶表示装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、カラーフィル
タの着色層は、その色材が銅フタロシアニン顔料及びジ
オキサジンバイオレット顔料を含み、銅フタロシアニン
顔料の80重量%以上がC.I PigmentBlu
e 15:6であり、かつジオキサジンバイオレット顔
料はC.I Pigment Violet 23で、顔
料全量に対して3〜7重量%で、C.IPigment
Violet 23である着色組成物からなり、さら
に選択波長反射する光学特性を持つホログラム膜を具備
するカラーフィルタを用いることにより、EBU規格に
対応しつつ、かつ明度に優れた液晶表示装置が得られる
ことを見い出し本発明に至った。
【0007】具体的には、ホログラムに関する一般的原
理は、いくつかの文献や専門書、たとえば「ホログラフ
ィックディスプレイ」(辻内順平編;産業図書)2章に
記載されている。これらによれば、二光束のコヒーレン
トな一般には、レーザ光の一方を記録対象物に照射し、
それからの全反射光を受け取れる位置に感光性の記録媒
体、例えば写真用乾板が置かれる。記録媒体には、対象
物からの反射光の他に、もう一方のコヒーレントな光
が、対象物に当たらずに直接照射される。対象物からの
反射光を対象光、また直接媒体に照射される光を参照光
といい、参照光と対象光との干渉縞が画像情報として記
録される。次に、処理された記録媒体が光に曝され、適
切な目の位置で観測されると、照明光源からの光は、記
録の際に対象物から記録媒体に最初に到達した反射光の
波面を再現するようにホログラムによって回折され、そ
の結果、対象物の実像と似た物体像が三次元的に観測さ
れる。参照光と対象光を同じ方向から記録媒体に入射さ
せて形成されるホログラムは透過型ホログラムとして知
られている。一方、互いに記録媒体の反対側から入射さ
せて形成したホログラムは、一般に反射型ホログラムと
して知られている。透過型ホログラムは、例えば米国特
許第3,506,327,米国特許第3,894,787などで開示されて
いるような公知の方法によって得ることができる。ま
た、反射型ホログラムは、例えば米国特許第3,532,406
に開示された公知の方法で作製できる。このうち、反射
型ホログラムは、露光に用いた光だけを選択的に反射す
る特性を持ち、レーザ輝光などで作製した場合には、狭
い半値幅で光を選択に反射する。このことが、極狭い波
長領域の光だけを除去する手段になることを見出し、本
発明を実現するに至った。
【0008】すなわち、本発明の請求項1に係る発明
は、同一基板上に二つ以上の異なる分光特性を持つ着色
層が隣接して配列されてなるカラーフィルタにおいて、
着色層は、その色材が銅フタロシアニン顔料及びジオキ
サジンバイオレット顔料を含み、前記銅フタロシアニン
顔料の80重量%以上がC.I Pigment Bl
ue 15:6であり、かつ前記ジオキサジンバイオレ
ット顔料はC.I Pigment Violet 2
3で、顔料全量に対して3〜7重量%である着色組成物
からなり、さらに選択波長反射する光学特性を有するホ
ログラム膜を具備することを特徴としている。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1記載のカ
ラーフィルタにおいて、該選択波長反射の半値幅が30
nm以下であることを特徴としている。そのため、連続
的な分布を示すバックライトユニットの発光スペクトル
のうち、所望の波長だけを選択的に反射させることが可
能となる。
【0010】また、請求項3に係る発明は、請求項1ま
たは請求項2記載のカラーフィルタにおいて、ホログラ
ム膜の選択波長反射が正反射である上記記載のカラーフ
ィルタである。バックライトユニットの所望の波長だけ
を選択的に反射させる際に、正反射方向以外に反射する
と、反射光が他の部材で再反射して、隣接する画素に入
射する等して、画面の明るさ等に影響を与える可能性が
ある。選択波長反射が正反射であれば、そのような恐れ
がない。
【0011】また、請求項4に係る発明は、請求項1な
いし請求項3のいずれか一項に記載のカラーフィルタに
おいて、ホログラムの選択波長反射の反射光の最大反射
波長が470nmから520nmであることを特徴とし
ている。そのため、実用化されているバックライトユニ
ットが一般に有している、470nmから520nm付
近の強い発光強度の光をカットすることが可能となる。
【0012】請求項5に係る発明は、請求項1ないし請
求項3のいずれか一項に記載のカラーフィルタにおい
て、ホログラムの選択波長反射の反射光の最大反射波長
が570nmから600nmであることを特徴としてい
る。そのため、実用化されているバックライトユニット
が一般に有している、570nmから600nm付近の
強い発光強度の光をカットすることが可能となる。請求
項6に係る発明は、請求項1ないし請求項5のいずれか
一項に記載のカラーフィルタを備えた液晶表示装置であ
ることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のカラーフィルタ及
びその製造方法について説明する。本発明のカラーフィ
ルタは、透明基板上に設けたホログラム膜の上にカラー
フィルタを形成してもよいし、また透明基板上に形成し
たカラーフィルタ上にホログラム膜を設けてもよい。さ
らに、透明基板上のそれぞれ反対側にカラーフィルタと
ホログラム膜を別々に設けても構わない。ホログラム膜
は、予め透明基板上に形成したしてもよいし、カラーフ
ィルタを形成した基板に予め作製したホログラムを張り
合わせても構わない。また、TFT−LCDなどに使用
する場合には、カラーフィルタ上にITO(透明導電性
膜)を成膜したり、ポリイミドの配向膜を設けたりする
が、これらの一連の工程が全て終了した後にホログラム
を張り合わせてもよい。
【0014】本発明のカラーフィルタ用着色組成物を構
成する銅フタロシアニン顔料としてはα型、β型、ε型
などの結晶系の銅フタロシアニン顔料を用いることが出
来る。なかでも、最大透過波長が最も短波長にあるため
ε型銅フタロシアニン(C.IPigment Blu
e 15:6)が好適に用いられる。C.I Pigm
ent Blue 15:6の比率が銅フタロシアニン
顔料の80重量%未満の場合には、y値が大きくなり、
EBU規格のy=0.06に合わせるのが困難となる。
【0015】本発明のカラーフィルタ用着色組成物を構
成するジオキサジンバイオレット顔料は、青顔料に少量
添加することにより、膜厚を上げずにy値を小さくする
働きをするものであり、C.I Pigment Vi
olet 23が好適に用いられる。
【0016】本発明の着色組成物中のジオキサジンバイ
オレット顔料の含有量は、顔料全体を基準として3〜7
重量%である。ジオキサジンバイオレット顔料の含有量
が3重量%未満では、得られる着色組成物を用いて、E
BU規格を具備し、膜厚2μm以下の青カラーフィルタ
を形成することが困難である。一方ジオキサジンバイオ
レット顔料の含有量が7重量%を越えると、得られる着
色組成物はを用いて形成される青のカラーフィルタの色
度x値がEBU規格の0.15を越えて規格から外れて
しまう。従って、ジオキサジンバイオレット顔料の含有
量は7重量%以下であり、好ましくは6重量%以下であ
る。
【0017】本発明のカラーフィルタ用着色組成物は、
銅フタロシアニン顔料とジオキサジンバイオレット顔料
とを上記比率で混合した後、得られた顔料混合物を透明
樹脂中に既知の方法で微細に分散して製造することが出
来る。また、銅フタロシアニン顔料とジオキサジンバイ
オレット顔料とを別々に透明樹脂中に分散したものをジ
オキサジンバイオレット顔料の含有量が上記比率になる
ように両者を混合して製造することが出来る。
【0018】カラーフィルタの作製方法は、公知の染色
法やインクジェット法、印刷法、フォトレジスト法、エ
ッチング法など何れの方法で作製しても構わない。しか
し、高精細、分光特性の制御性及び再現性等を考慮すれ
ば、顔料または染料を透明な樹脂中に、光開始剤、重合
性モノマーと共に適当な溶剤に分散或いは溶解させた着
色組成物を透明基板上に塗布製膜した後、着色層をパー
タン露光、現像することで一色の着色層を形成する工程
を各色毎に繰り返し行ってカラーフィルタを作製するフ
ォトレジスト法がより好ましい。
【0019】フォトレジスト法に用いる透明な樹脂とし
ては、光照射部或いは遮光部において有機溶剤、アルカ
リ水溶液、水に溶解可能なものであればよく、特に限定
されるものではない。しかし、作業環境や地球レベルで
の環境問題がクローズアップされていることを考慮する
と、水或いはアルカリ水溶液に溶解可能であるものがよ
り望ましい。このような高分子結合体としては、一般に
(メタ)アクリル酸や2−ヒドロキシエチル、アクリル
アミド、N−ビニルピロリドンやアンモニウム塩を有す
るモノマーなどに代表されるような親水性のモノマーと
(メタ)アクリル酸エステル、酢酸ビニル、スチレン、
N-ビニルカルバゾール、などに代表されるような親油
性のモノマーとを適度な混合比で既知の手法で共重合し
たものが知られている。具体的な事例としては、特開昭
57−16408、特開平2−181704、特開平2
−199403などに開示されているようなものを挙げ
ることができるが、これらに限定されるものではない。
これらの透明な樹脂は、エチレン性の不飽和基を有する
ラジカル重合性のモノマーやオキシラン環或いはオキセ
タン環を有するカチオン重合性のモノマー、ラジカル発
生剤、酸発生剤、或いは塩基発生剤との組み合わせによ
ってネガ型、すなわち遮光部分が現像によって除去され
るタイプのレジストとして用いることができる。また、
ポリヒドロキシスチレンのt−ブチル炭酸エステル、t
−ブチルエステル、テトラヒドロキシピラニルエステル
或いはテトラヒドロキシピラニルエーテルなどに代表さ
れる樹脂を使用することもできる。この種の樹脂は、光
酸発生剤または光塩基発生剤との組み合わせによってポ
ジ型、すなわち光照射部分が現像によって除去されるタ
イプのレジストとして用いることができる。
【0020】エチレン性不飽和基を有するラジカル重合
性のモノマーの具体例としては、構造単位中にエチレン
性の不飽和結合を少なくとも1個以上含むものであり、
1官能であるビニルモノマーの他に多官能ビニルモノマ
ーを含むものであり、またこれらの混合物であってもよ
い。具体的には、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マ
レイン酸、(メタ)アクリルアミド、ジアセトンアクリ
ルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート
等の高沸点ビニルモノマー、さらには、脂肪族ポリヒド
ロキシ化合物、例えば、エチレングルコール、ジエチレ
ングルコール、トリエチレングリコール、テトラエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレング
リコール、トリプロピレングリコール、テトラプロピレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール、1,3−プロ
パンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペン
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,10−
デカンジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール、ジペンタエリスリトール、ソルビトール、
マンニトールなどのジあるいはポリ(メタ)アクリル酸
エステル類等やジメチロールトリシクロデカンモノアク
リレートやジメチロールトリシクロデカンジアクリレー
ト等の脂環式モノマーや、芳香族ポリヒドロキシ化合
物、例えばヒドロキノン、レゾルシン、カテコール、ピ
ロガロール、ビスフェノールA等のジあるいはポリ(メ
タ)アクリル酸エステル、イソシアヌル酸のエチレンオ
キシド変性(メタ)アクリル酸エステル等の他に2-フ
ェノキシエチルアクリレート、2-フェノキシエチルメ
タクリレート、フェノールエトキシレートモノアクリレ
ート、p-クロロフェニルアクリレート、KAYARAD-R551
(日本化薬株式会社製)などが挙げられるが、これらに
限定されるものではない。この内、常温、常圧で液体で
且つ常圧で沸点が100℃以上であるものがより好まし
い。また、これらは必要に応じて2種類以上を混合して
用いても構わない。
【0021】オキシラン環またはオキセタン環を有する
カチオン重合性のモノマーの具体例としては、旭電化工
業製アデカ・レジンEP−4900、EP4080、E
P−4000ED−505、ED−506、大日本イン
キ化学製エピクロンS−129、430、430−L、
725、720、705、707、1600、東都化成
製エポトートYDF−170、175、2001、20
04、YH−434、YH−434L、ST−300
0、YD−716、YD−300、PG−202、PG
−207、YD−171、YD172、チバ・スペシャ
ルティ・ケミカルズ製アラルダイトPY−306、MY
−720、XN1034、DY022、CY184、C
Y192、CY179、CY177、CY175、PT
810、油化シェルエポキシ製エピコート807、10
31、YX−4000、604、YDE205、191
P、190P、871、872、RXE15、住友化学
製スミエポキシELM−434、 ELM−434H
V、 ELM−120、三井化学製EPOMIKR71
0、R540、R508、R531、日本化薬製GA
N、GOT、AK−601、東亜合成化学製の3ーエチ
ルー3ーヒドロキシメチルオキセタン、1、4ービス
((3ーエチルー3ーオキセタニルメトキシ)メチル)
ベンゼンなどを挙げることができるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0022】また、これらのモノマーの重合を促進させ
るような活性種を発生する光開始剤としては、光酸発生
剤、光塩基発生剤、光ラジカル発生剤などがある。
【0023】光酸発生剤の具体例としては、ジアリ−ル
ヨ−ドニウム塩、トリアリ−ルスルホニウム塩、トリア
リ−ルホスホニウム塩、鉄アレーン錯体などを用いるこ
とができるが、これらに限定されるものではない。
【0024】具体的には、ジアリ−ルヨ−ドニウム塩の
例としては、ジフェニルヨ−ドニウムクロライド、ジフ
ェニルヨ−ドニウムトリフルオロメタンスルホネート、
ジフェニルヨ−ドニウムメシレート、ジフェニルヨ−ド
ニウムメシレート、ジフェニルヨ−ドニウムトシレー
ト、ジフェニルヨ−ドニウムブロミド、ジフェニルヨ−
ドニウムテトラフルオロボレ−ト、ジフェニルヨ−ドニ
ウムヘキサフルオロホスフェ−ト、ジフェニルヨードニ
ウムヘキサフルオロアンチモネート、ジフェニルヨード
ニウムヘキサフルオロアルセネート、ビス(p-タ−シ
ャリ−ブチルフェニル)ヨ−ドニウムヘキサフルオロホ
スフェ−ト、ビス(p-タ−シャリ−ブチルフェニル)
ヨ−ドニウムメシレート、ビス(p-タ−シャリ−ブチ
ルフェニル)ヨ−ドニウムトシレート、ビス(p-タ−
シャリ−ブチルフェニル)ヨ−ドニウムトリフルオロメ
タンスルホネート、ビス(p-タ−シャリ−ブチルフェ
ニル)ヨ−ドニウムテトラフルオロボレ−ト、ビス(p
-タ−シャリ−ブチルフェニル)ヨ−ドニウムクロリ
ド、ビス(p-クロロフェニル)ヨ−ドニウムクロライ
ド、ビス(p-クロロフェニル)ヨ−ドニウムテトラフ
ルオロボレ−トなどが挙げられる。
【0025】トリアリ−ルスルホニウム塩の例として
は、トリフェニルスルホニウム クロリド、トリフェニ
ルスルホニウム ブロミド、トリ(4-メトキシフェニ
ル)スルホニウム テトラフルオロボレ−ト、トリ(p-
メトキシフェニル)スルホニウムヘキサフルオロホスホ
ネ−ト、トリ(4-エトキシフェニル)スルホニウム テ
トラフルオロボレ−トなどが挙げられる。
【0026】また、トリアリ−ルホスホニウム塩の例と
しては、トリフェニルホスホニウムクロリド、トリフェ
ニルホスホニウム ブロミド、トリ(4-メトキシフェニ
ル)ホスホニウム テトラフルオロボレ−ト、トリ(p-
メトキシフェニル)ホスホニウム ヘキサフルオロホス
ホネ−ト、トリ(4-エトキシフェニル)ホスホニウム
テトラフルオロボレ−トなどが挙げられる。
【0027】光塩基発生剤の具体例としては、ビス
[[(2−ニトロベンジル)オキシ]カルボニルヘキサ
ン−1,6−ジアミン、ニトロベンジルシクロヘキシル
カルバメート、ジ(メトキシベンジル)ヘキサメチレン
ジカルバメート、および以下のような化学構造式の化合
物があげられる。
【0028】
【化1】
【0029】
【化2】
【0030】
【化3】
【0031】
【化4】
【0032】光ラジカル発生剤の具体例としては、te
rt-ブチルペルオキシ-iso-ブタレ−ト、2,5-ジ
メチル-2,5-ビス(ベンゾイルジオキシ)ヘキサン、
1,4-ビス[α-(tert-ブチルジオキシ)-iso-
プロポキシ]ベンゼン、ジ-tert-ブチルペルオキシ
ド、2,5-ジメチル-2,5-ビス(tert-ブチルジオ
キシ)ヘキセンヒドロペルオキシド、α-(iso-プロ
ピルフェニル)-iso-プロピルヒドロペルオキシド、
2,5-ビス(ヒドロペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキ
サン、tert-ブチルヒドロペルオキシド、1,1-ビ
ス(tert-ブチルジオキシ)-3,3,5-トリメチル
シクロヘキサン、ブチル-4,4-ビス(t-ブチルジオキ
シ)バレレ−ト、シクロヘキサノンペルオキシド、2,
2',5,5'-テトラ(tert-ブチルペルオキシカルボ
ニル)ベンゾフェノン、3,3',4,4'-テトラ(ter
t-ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,
3',4,4'-テトラ(tert-アミルペルオキシカルボ
ニル)ベンゾフェノン、3,3',4,4'-テトラ(ter
t-ヘキシルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、
3,3'-ビス(tert-ブチルペルオキシカルボニル)
-4,4'-ジカルボキシベンゾフェノン、tert-ブチ
ルペルオキシベンゾエ−ト、ジ-tert-ブチルジペル
オキシイソフタレ−トなどの有機過酸化物や、9,10-
アンスラキノン、1-クロロアンスラキノン、2-クロロ
アンスラキノン、オクタメチルアンスラキノン、1,2-
ベンズアンスラキノンなどのキノン類や、ベンゾインメ
チル、ベンゾインエチルエーテル、α-メチルベンゾイ
ン、α-フェニルベンゾインなどのベンゾイン誘導体な
どを挙げることができる。
【0033】また、顔料の具体例としては、Pigment R
ed9、19、38、43、97、122、123、14
4、149、166、168、177、179、18
0、192、208、215、216、217、22
0、223、224、226、227、228、24
0、Pigment Green7、36、Pigment Yellow20、
24、86、81、83、93、108、109、11
0、117、125、137、138、139、14
7、148、153、154、166、168、18
5、 Pigment Orange36などを挙げることができる
が、これらに限定されるものではない。さらに、これら
顔料は要望の色相を得るために2種類以上を混合して用
いても構わない。
【0034】また、本発明のカラーフィルタの製造にお
いて使用する透明基板としては、透明である程度の強度
及び着色組成物に侵されないものであれば何れのもので
も使用することができ、具体的には、ガラス板やポリカ
ーボネート板、ポリメチルメタクリレート板、ポリエス
テルフィルムなどを挙げることができるが、これらに限
定されるものではない。また、着色組成物を基板に塗布
する際には、スピンコーター、ダイコーター、ロールコ
ーター、バーコーターなどを用いて行うことができる。
【0035】尚、着色組成物を塗布する際は、必要に応
じて適当な溶剤で希釈してもよいが、その場合には基板
上に塗布した後に、乾燥を要する。着色組成物を調製す
る際に用いることのできる溶剤は、塗布する基材が溶
解、膨潤、白濁および侵食等の影響を受けないようなも
のであればよく、一般に使用されている有機溶剤のほと
んどを使用することができる。具体的には、水、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコ
ール、n−ブタノール、t−ブタノール、2−メチルプ
ロピルアルコール、クロロホルム、ジクロロメタン、四
塩化炭素、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、
アセトン、エチルメチルケトン、酢酸エチル、アセトニ
トリル、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、シクロ
ヘキサノン、n−ペンタン、n−ヘプタン、n−ヘキサ
ン、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノー
ル、2−ブトキシエタノール、2−エトキシエチルアセ
テート、2−ブトキシエチルアセテート、2−メトキシ
エチルアセテート、2−エトキシエチルエーテル、2−
(2−エトキシエトキシ)エタノール、2−(2−ブト
キシエトキシ)エタノール、2−(2−エトキシエトキ
シ)エチルアセテート、2−(2−ブトキシエトキシ)
エチルアセテート、2−フェノキシエタノール、ジエチ
レングリコール ジメチルエーテルなどを挙げることが
できるが、これらに限定されるものではなく、上記要件
を満たす溶剤なら用いることができる。また、必要に応
じて2種類以上の溶剤を混合して用いても構わない。
【0036】一方、選択波長反射する光学特性を有する
ホログラム膜は、基本的に(A)溶媒可溶性で常温、常
圧で固体である樹脂と、(B)常温、常圧で液体であり
且つ常圧で沸点が100℃以上であるラジカル重合可能
なエチレン性不飽和結合を少なくとも1個以上有し、且
つ成分(A)と屈折率の異なる重合性モノマーと、
(C)化学作用放射線により該重合性モノマーの重合を
促進する活性種を生成する光開始剤と、(D)成分
(C)の光開始剤を可視光に増感する増感色素を溶剤に
溶かし成膜した後、この記録媒体中にコヒーレントな化
学作用放射線の参照光と、同じ放射線の対象光とを入射
して干渉パターンを生じさせることにより作製すること
ができる。
【0037】成分(A)溶媒可溶性で常温、常圧で固体
である樹脂としては、ポリメタクリル酸エステル、ポリ
アクリル酸エステルおよびそれらの部分加水分解物、ポ
リ酢酸ビニル、ポリスチレン、ポリビニルブチラール、
ポリビニルアセテート、ポリビニルフォルマール、ポリ
ビニルアセタール、ポリクロロプレン、ポリ塩化ビニ
ル、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチ
レート、メチルセルロース、エチルセルロース、塩素化
ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ-N-ビニル
カルバゾール、ポリ-N-ビニルピロリドン、ポリ酢酸/
アクリル酸ビニル、ポリ酢酸/メタクリル酸ビニル、エ
チレン/酢酸ビニル共重合体およびスチレン、無水マレ
イン酸、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステル、アクリルアミド、メタクリ
ルアミド等の共重合可能なモノマーから成る共重合体な
どに代表されるような熱可塑性樹脂や、ビスフェノール
A、ビスフェノールAD、ビスフェノールB、ビスフェ
ノールAF、ビスフェノールS、ノポラック、o−クレ
ゾールノボラック、p−アルキルフェノールノボラック
等の各種フェノール化合物とエピクロロヒドリンとの縮
合反応により製造されるエポキシ樹脂に代表されるよう
な熱硬化性樹脂が挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。また、これらの溶媒可溶性で常温、常圧で
固体である熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂は必要に応じ
て、2種類以上混合して用いても構わない。
【0038】成分(B)常温、常圧で液体であり且つ常
圧で沸点が100℃以上であるラジカル重合可能なエチ
レン性不飽和結合を少なくとも1個以上有し、且つ成分
(A)と屈折率の異なる重合性モノマーとしては、1官
能であるビニルモノマーの他に多官能ビニルモノマーを
含むものであり、またこれらの混合物であってもよい。
実際には、Kogelnikの理論により、成分(A)
と(B)との屈折率差が0.03以上であることが望ま
しい。具体的には、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、
マレイン酸、(メタ)アクリルアミド、ジアセトンアク
リルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト等の高沸点ビニルモノマー、さらには、脂肪族ポリヒ
ドロキシ化合物、例えば、エチレングルコール、ジエチ
レングルコール、トリエチレングリコール、テトラエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレン
グリコール、トリプロピレングリコール、テトラプロピ
レングリコール、ネオペンチルグリコール、1,3−プ
ロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペ
ンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,10
−デカンジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール、ジペンタエリスリトール、ソルビトー
ル、マンニトールなどのジあるいはポリ(メタ)アクリ
ル酸エステル類等やジメチロールトリシクロデカンモノ
アクリレートやジメチロールトリシクロデカンジアクリ
レート等の脂環式モノマーや芳香族ポリヒドロキシ化合
物、例えばヒドロキノン、レゾルシン、カテコール、ピ
ロガロール、ビスフェノールA等のジあるいはポリ(メ
タ)アクリル酸エステル、イソシアヌル酸のエチレンオ
キシド変性(メタ)アクリル酸エステル等の他に2-フ
ェノキシエチルアクリレート、2-フェノキシエチルメ
タクリレート、フェノールエトキシレートモノアクリレ
ート、p-クロロフェニルアクリレート、KAYARAD-R551
(日本化薬株式会社製)などが挙げられる。
【0039】また、成分(C)の光開始剤は、カラーフ
ィルタ作製の際に述べた上記記載事項のものを使用する
こができる。
【0040】成分(D)の増感色素の具体例としては、
シアニンまたはメロシアニン系染料、クマリン系染料、
カルコン系染料、キサンテン系色素、チオキサンテン系
色素、アズレニウム系色素、スクアリリウム系色素、ポ
ルフィリン系染料などが挙げられ、その他さらに具体的
には大河原信ら編、「色素ハンドブック」(1986
年、講談社)、大河原信ら編「機能性色素の化学」(1
981年、シーエムシー)、池森忠三朗ら編、「特殊機
能材料」(1986年、シーエムシー)に記載の色素お
よび増感剤が挙げられるが、これに限定されるものでは
なく、その他の可視域の光に対して吸収を示す色素や増
感剤が挙げられる。これらは必要に応じて任意の比率で
二種以上で用いても構わない。
【0041】一方、明るいホログラムを得る為には、
(A)溶媒可溶性で常温、常圧で固体である樹脂と、
(B)常温、常圧で液体であり且つ常圧で沸点が100
℃以上であるラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合
を少なくとも1個以上有し、且つ成分(A)と屈折率の
異なる重合性モノマーとの組み合わせが問題になるが、
その一部については、既に米国特許第4942112公
報、米国特許第5098803、特開平2−3081公
報、特開平2−3082公報、特開平5−107999
公報、特開平5−94014公報、特開平7−2616
40公報、特開平8−44277公報などに記載されて
いる。
【0042】また、ホログラム記録材料に適した光源と
しては、コヒーレントな光であれば用いることができ、
一般にはヘリウム−カドミウムレーザ、アルゴレーザ、
YAGレーザ、ヘリウム−ネオンレーザ、クリプトンレ
ーザが利用できる
【0043】一方、本発明の液晶表示装置は、使用する
カラーフィルタを除けば、従来既知の構造を有するもの
であり、基本的に、一対の透明基板間に充填された液晶
を備え、一方の透明電極には画素電極が設けられ、他方
の透明板上には、カラーフィルタ側に対向画素電極が設
けられている。いうまでもなく、各透明基板上に形成さ
れた画素電極同士が対面するように各透明基板が配置さ
れる。図5は、このような本発明のカラーフィルタを組
み込んだ液晶表示装置の一例を示す。図5に示す液晶表
示装置は、一対のガラス基板等の透明基板11、21の
間に液晶が封入されているものである。液晶としては、
通常ねじれネマチック液晶(TN)や超ねじれネマチッ
ク液晶(STN)が使用され、それぞれの駆動モードに
応じて90〜270度の範囲で液晶分子がねじれて配向
される。一方、透明基板11の下面には、画素電極12
が形成され、その上にラビング等の配向処理が施された
配向膜13が設けられている。透明基板11の上面に
は、偏光板14が設けられている。他方の透明基板21
の下面には、ブラックマトリックス23(遮光パター
ン)を介して、赤色着色層221、緑色着色層222及
び青色着色層223を含む本発明のカラーフィルタ22
が設けられている。このカラーフィルタ22上には、接
着剤を介したホラグラム膜を設け27、さらに対向電極
24が設けられ、その上に配向膜13と同様に配向処理
が施された配向膜25が設けられている。さらに、ホロ
グラム膜27上には、偏光板26が設けられている。な
お、偏光板14の下方には、バックライトユニット(図
示せず)が設けられている。
【0044】
【実施例】以下、実施例をもってより詳細に本発明を示
すが、この内容に限定されるものではない。
【0045】カラーフィルタ作製のための青色、緑色及
び赤色着色組成物を以下のようにして調合した。尚、ア
クリルワニスはモノマー組成がスチレン/メタクリル酸
/メタクリル酸メチル/メタクリル酸ブチル=20/2
0/30/30(重量比)で、分子量が約40000の
アクリル樹脂の20重量%シクロヘキサノン溶液を用い
た。
【0046】以下に着色組成物の製造方法を具体的に示
す。下記の組成の混合物を均一に撹拌混合した後、直径
1mmのガラスビーズを用いて、サンドミルで5時間分
散した後、5μmのフィルタで濾過し銅フタロシアニン
分散体を作製した。 (銅フタロシアニン分散体) ε型銅フタロシアニン(東洋インキ製造社製「リオノールブルーES」)60部 分散剤(ゼネカ社製「ソルスパーズ20000」) 6部 アクリルワニス 200部 シクロヘキサノン 134部 同様に下記の組成の混合物を均一に撹拌混合した後、直
径1mmのガラスビーズを用いて、サンドミルで5時間
分散した後、5μmのフィルタで濾過しジオキサジンバ
イオレット分散体を作製した。 (ジオキサジンバイオレット分散体) ジオキサジンバイオレット 60部 (東洋インキ製造社製「リオノゲンバイオレット RL」 分散剤(ゼネカ社製「ソルスパーズ20000」) 6部 アクリルワニス 200部 シクロヘキサノン 134部 次に、これらの分散体を用いて銅フタロシアニンとジオ
キサジンバイオレットを混合させた青色着色組成物を作
製した。 (青色着色組成物)下記組成の混合物を均一になるよう
に攪拌混合した後、1μmのフィルターで濾過して、ジ
オキサジンバイオレットの配合量が顔料中の6重量%で
ある青色レジスト材を得た。 銅フタロシアニン分散体 141部 ジオキサジンバイオレット分散体 9部 アクリルワニス 10部 トリメチロールプロパンアクリレート 19部 (新中村化学社製「NKエステルATMPT」) 光開始剤(チバガイギー社製「イルガキュアー907」) 4部 増感剤(保土ヶ谷化学社製「EAB−F」) 2部 シクロヘキサノン 214部
【0047】(緑色着色組成物)緑色着色組成物は、組
成がそれぞれ下記組成となるように,青色着色組成物と
同様の方法で作製した。 緑色顔料:C.I. Pigment Green 36 11部 (東洋インキ製造社製「リオノールグリーン 6YK」) 黄色顔料:C.I. Pigment Yellow 150 8部 (バイエル社製「ファンチョンファーストエロー Y−5688」) 分散剤(ゼネカ社製「ソルスパーズ20000」) 2部 アクリルワニス 102部 トリメチロールプロパントリアクリレート 14部 (新中村化学社製「NKエステルATMPT」) 光開始剤(チバガイギー社製「イルガキュアー907」) 4部 増感剤(保土ヶ谷化学社製「EAB−F」) 2部 シクロヘキサノン 257部
【0048】(赤色着色組成物)緑色着色組成物は、組
成がそれぞれ下記組成となるように,青色着色組成物と
同様の方法で作製した。 赤色顔料:C.I. Pigment Red 254 18部 (チバガイギー社製「イルガフオーレッド B−CF」) 赤色顔料:C.I. Pigment Red 177 2部 (チバガイギー社製「クロモフタールレッド A2B」) 分散剤(ゼネカ社製「ソルスパーズ20000」) 2部 アクリルワニス 108部 トリメチロールプロパントリアクリレート 13部 (新中村化学社製「NKエステルATMPT」) 光開始剤(チバガイギー社製「イルガキュアー907」) 3部 増感剤(保土ヶ谷化学社製「EAB−F」) 1部 シクロヘキサノン 253部
【0049】(ホログラムフィルム1)ビスフェノール
A型エポキシ樹脂エピコート1009(油化シェルエポ
キシ(株)製)100重量部、トリプロピレングリコー
ルジアクリレート50重量部およびジフェニルヨードニ
ウムヘキサフルオロフォスフェート5重量部、3,3’-
カルボニルビス(7-ジエチルアミノクマリン)0.2
5重量部を2-ブタノン160重量部に混合溶解したも
のを感光液とした。該感光液を100μm厚のPETフ
ィルム上に、乾燥後の膜厚が約15μmになるように塗
布後、80℃のオーブンで10分間乾燥してホログラム
記録用媒体を作製した。
【0050】該ホログラム記録用媒体をアルミ蒸着した
光学ミラーにn−オクタンを媒介して張り合わせ、光学
ミラーの垂直方向からアルゴンレーザ(488nm)を
照射してホログラムを作製した後、80℃で5分加熱処
理を行った。作製した反射ホログラムの分光特性を図6
に示す。
【0051】(ホログラムフィルム2)ホログラムフィ
ルム1と同様にしてホログラム記録用媒体を作製した。
該ホログラム記録用媒体をアルミ蒸着した光学ミラーに
n−オクタンを媒介して張り合わせ、光学ミラーと垂直
方向から40度の角度でYAGレーザ(532nm)を
照射してホログラムを作製した後、80℃で5分加熱処
理を行った。作製した反射ホログラムの分光特性を図7
に示す。 (ホログラムフィルム3)またホログラムフィルム1と
ホログラムフィルム2を光学用接着剤(日東電工(株)
製:HJ−9150W)を用いて張り合わせホログラム
フィルム3を得た。この分光特性を図8に示す。
【0052】(カラーフィルタ1)ガラス基板に、赤色
着色組成物をスピンコートにより膜厚1.8μmとなるよ
うに塗布した。乾燥の後、露光機にてストライプ状のパ
ターン露光をし、アルカリ現像液にて90秒間現像し
て、ストライプ形状の赤色の着色層を得た。なお、アル
カリ現像液は以下の組成からなる。 炭酸ナトリウム 1.5重量% 炭酸水素ナトリウム 0.5重量% 陰イオン系界面活性剤(花王・ペリレックスNBL) 8.0重量% 水 90重量%
【0053】次に、緑色着色組成物も同様にスピンコー
トにて膜厚が1.8μmとなるように塗布。乾燥後、露
光機にてストライプ状の着色層を前述の赤色着色層とは
ずらした場所に露光し現像することで、前述赤色着色層
と隣接した緑色着色層を得た。
【0054】さらに、赤色、緑色と全く同様にして、青
色組成物についても膜厚1.8μmで赤色、緑色の着色層
と隣接した青色着色層を得た。
【0055】それぞれの色の着色層の形状は良好であ
り、解像度も良好であった。最後に、得られたカラーフ
ィルタをオーブン中で230℃にて30分加熱して残存
する重合可能な官能基を完全に反応させた。これで、透
明基板上に赤、緑、青の3色のストライプ状の着色層を
持つカラーフィルタが得られた。
【0056】このカラーフィルタの上にホログラムフィ
ルム1を光学用接着剤(日東電工(株)製:HJ−91
50W)を用いて張り合わせ、PETフィルムを除去し
た。これにより、ホログラム付きのカラーフィルタ1を
得た。
【0057】(カラーフィルタ2)カラーフィルタ1と
同様にして、ホログラムフィルム1の代わりにホログラ
ムフィルム2を張り合わせることでホログラム付きのカ
ラーフィルタ2を得た。
【0058】(カラーフィルタ3)同様にホログラムフ
ィルム1の代わりにホログラムフィルム3を張り合わせ
てホログラム付きのカラーフィルタ3を作製した。
【0059】(比較例)ホログラムフィルムを張り合わ
せない以外はカラーフィルタ1と同様にして、ガラス基
板上に赤色、青色、緑色の3色の着色層を作製した。
【0060】上記のように作製したカラーフィルタ1、
カラーフィルタ2,カラーフィルタ3、比較例のカラー
フィルタを用い、液晶表示装置を組み立て、図9に示す
ような発光強度スペクトルを有するバックライトユニッ
トを用いて評価した結果をまとめて表1に示す。
【0061】
【表1】
【0062】
【発明の効果】本発明によるカラーフィルタは、EBU
規格に対応し、かつ明度の高い液晶表示装置を提供す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】理想的なバックライトユニットの発光スペクト
ルの1例を示す。
【図2】理想的なカラーフィルタの分光スペクトルの一
例を示す。
【図3】実用化されているバックライトユニットの発光
スペクトルの一例を示す。
【図4】実用化されているカラーフィルタの分光スペク
トルの一例を示す。
【図5】本発明による液晶表示装置の一例(断面)を示
す。
【図6】ホログラムフィルム1の反射特性
【図7】ホログラムフィルム2の反射特性
【図8】ホログラムフィルム3の反射特性
【図9】実施例に用いたバックライトユニットの発光特
【符号の説明】
11…透明ガラス基板 12…画素電極 13…配向膜 14…偏光板 15…バックライト 21…透明ガラス基板 22…カラーフィルタ 221…赤色画素 222…緑色画素 223…青色画素 23…遮光パターン 24…対向電極 25…配向膜 26…偏光板 27…選択波長反射の光学特性を有するホログラム膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萩原 英聡 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 杉浦 猛雄 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 2H048 BA02 BA45 BA47 BA48 BB02 BB10 BB14 BB15 BB24 BB44 2H049 CA05 CA09 CA22 CA28 CA30 2H091 FA02Y FA08X FA08Z FA19Y FA41Z FB02 FB12 FB13 FD15 FD24 LA15 LA16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一基板上に二つ以上の異なる分光特性を
    持つ着色層が隣接して配列されてなるカラーフィルタに
    おいて、着色層は、その色材が銅フタロシアニン顔料及
    びジオキサジンバイオレット顔料を含み、前記銅フタロ
    シアニン顔料の80重量%以上がC.I Pigmen
    t Blue 15:6であり、かつ前記ジオキサジン
    バイオレット顔料はC.I Pigment Viol
    et 23で、顔料全量に対して3〜7重量%である着
    色組成物からなり、さらに選択波長反射する光学特性を
    有するホログラム膜を具備することを特徴とするカラー
    フィルタ。
  2. 【請求項2】ホログラムの選択波長反射の半値幅が30
    nm以下である請求項1記載のカラーフィルタ。
  3. 【請求項3】ホログラム膜の選択波長反射が正反射であ
    る請求項1または請求項2記載のカラーフィルタ。
  4. 【請求項4】ホログラムの選択波長反射の反射光の最大
    反射波長が470nmから520nmである請求項1な
    いし請求項3のいずれか一項に記載のカラーフィルタ。
  5. 【請求項5】ホログラムの選択波長反射の反射光の最大
    反射波長が570nmから600nmである請求項1な
    いし請求項3のいずれか一項に記載のカラーフィルタ。
  6. 【請求項6】請求項1ないし請求項5のいずれか一項に
    記載のカラーフィルタを備えた液晶表示装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001330722A (ja) * 2000-03-17 2001-11-30 Toray Ind Inc カラーフィルターおよび液晶表示装置
WO2003038787A1 (fr) * 2001-10-31 2003-05-08 Mitsubishi Chemical Corporation Dispositif d'affichage
JP2003195278A (ja) * 2001-12-25 2003-07-09 Mitsubishi Chemicals Corp ディスプレイ装置
JP2008181141A (ja) * 2008-02-13 2008-08-07 Toppan Printing Co Ltd 液晶表示装置およびそれに用いるカラーフィルタ

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