JP2001119576A - 画像読取装置およびそのシェーディング補正方法ならびに記録媒体 - Google Patents

画像読取装置およびそのシェーディング補正方法ならびに記録媒体

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JP2001119576A
JP2001119576A JP29877899A JP29877899A JP2001119576A JP 2001119576 A JP2001119576 A JP 2001119576A JP 29877899 A JP29877899 A JP 29877899A JP 29877899 A JP29877899 A JP 29877899A JP 2001119576 A JP2001119576 A JP 2001119576A
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Takao Yamanaka
高夫 山中
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴミや高周波ノイズに影響されずにより正確
なシェーディング補正を低計算負荷で実現することがで
きる画像読取装置およびそのシェーディング補正方法な
らびに記録媒体を提供する。 【解決手段】 図1(c)における符号10は、Fla
gi=0の画素点7〜8のデータを除いた信号波形であ
る。点7〜8の部分のデータ補間と、ごみ付着部分とし
て検出できなかった点6〜7、点8〜9の部分のノイズ
除去を目的として、移動平均フィルタ処理を行うと、ノ
イズ除去された信号波形1が得られる。すなわち、この
手法によれば、異常値と判定されたデータをスキップし
て移動平均化処理が行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スキャナ等の画像
読取装置およびそのシェーディング補正方法ならびに記
録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像読取装置として、蛍光灯など
の光源により原稿を照射し、その反射光もしくは透過光
をCCD等のイメージセンサにより読み取る画像読取装
置が実用化されている。しかし、光源の発光特性は空間
的に必ずしも一様ではない。また、イメージセンサ自体
にも各素子間で感度ムラが存在する。このため、一様な
白色原稿を読み取っても、イメージセンサの出力信号レ
ベルは一様にならない。このように発生する歪みを、一
般的にシェーディング歪という。
【0003】このようなシェーディング歪を補正するた
めに、原稿を読み取る前に基準となる白色板を読み取
り、その信号データからシェーディング歪を補正するた
めの補正値を求めることが一般的に行なわれている。そ
して、実際の原稿を読み取ったときに、この補正値を用
いて画像信号を補正する。この補正のことを一般にシェ
ーディング補正といい、該シェーディング補正を行う装
置を一般にシェーディング補正装置という。また、以下
の説明では、イメージセンサにより基準となる一様な白
色板を読み取った信号のことを基準白補正信号といい、
この基準白補正信号から求めた補正値のことをシェーデ
ィングの補正値という。
【0004】基準となる白色板を読み取る際に、この白
色板に塵などの付着物があると基準白補正信号にスパイ
ク状のノイズが混入し、補正誤差を生じる。また、イメ
ージセンサやアナログ回路上において発生する電気的な
高周波ノイズも同様に、シェーディング補正に対して悪
影響を与える。
【0005】図8は従来の手法により得られる基準白補
正信号とノイズとの関係を示す図であり、図8(a)は
スパイク状ノイズを含んだ基準白補正信号の一例を示し
ている。一般に、イメージセンサの中央部26の出力が
最も大きく、両端部27,28に近づくにつれてなだら
かに下降するが、白色板にゴミ等の付着物があると急激
に出力が低下し、スパイク状のノイズ3が発生する。イ
メージセンサとして例えば1次元のラインセンサを用い
ている場合、このノイズは副操作方向へのスジとなって
画面上に現れる。
【0006】このような影響を低減させるため、例えば
特開昭62−200470号公報において、基準白補正
信号を移動平均フィルタにより処理し、高周波ノイズの
除去を試みた補正方法及びその装置が提案されている。
しかし、単純な平均化フィルタの場合、電気的な高周波
ノイズに対しては効果的であっても、白色板上のゴミ等
によるスパイク状ノイズに対するノイズ除去効果が低
い。図8(b)にその一例を示す。上述したノイズを含
む基準白補正信号2に対し、移動平均フィルタを用いて
処理すると、信号波形29を得ることができる。すなわ
ち、このノイズレベルは低減されるが、ノイズを完全に
除去することはできないという問題点があった。
【0007】そこで、特許第2875279号公報にお
いて、基準白補正信号処理に、移動平均フィルタの代わ
りにメディアンフィルタを用いる手法が提案されてい
る。また、特開平8−111814号公報においても、
フィルム上の引っかき傷をメディアンフィルタを用いて
除去する手法が提案されている。イメージセンサの信号
処理にメディアンフィルタを用いた場合、スパイク状の
ノイズ除去に対し、絶大な効果を発揮する。図8(c)
にメディアンフィルタによるノイズ除去効果の一例を示
す。同図における符号30は、基準白補正信号波形2に
対し、メディアンフィルタ処理を行った結果として得ら
れる信号波形である。このように、メディアンフィルタ
を用いることにより、スパイク状ノイズ3を完全に除去
できる。
【0008】しかしながら、メディアン値を計算するた
めには、繰返して多数の並び替え計算を行う必要があ
る。そのため、フィルタの大きさが多くなるほどプログ
ラム実行に要する時間が急増し、結果的にスループット
の低下につながるという問題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のシェーディング補正の手法によれば、白色板にゴミ等
の付着物がある場合等に発生するスパイク状ノイズ及び
高周波ノイズを効果的に除去することは困難であるとい
う問題点があった。
【0010】本発明は、これらの問題点を解決するため
になされたもので、ゴミや高周波ノイズに影響されずに
より正確なシェーディング補正を低計算負荷で実現する
ことができる画像読取装置およびそのシェーディング補
正方法ならびに記録媒体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の画像読取装置は、原稿の画像データを読
み取る読取手段を有し、シェーディング歪を補正するた
めの基準となる一様な白を予め基準白補正信号として読
み取り、該読み取られた基準白補正信号に基づいて前記
読み取られた画像データのシェーディング歪を補正する
シェーディング補正方法において、前記基準白補正信号
にフィルタリング処理を施した結果得られたデータに基
づいてシェーディング歪を補正するための補正値を算出
する補正値算出手段と、前記算出された補正値によって
前記画像データのシェーディング歪を補正する補正手段
とを有することを特徴とする。
【0012】請求項2の画像読取装置は、上記請求項1
記載の画像読取装置において、前記基準白補正信号に対
するフィルタリング処理は、基準値を算出する基準値算
出手段と、前記算出された基準値に基づいて前記基準白
補正信号における異常値を検出する異常値検出手段と、
前記基準白補正信号のうち前記検出された異常値以外の
基準白補正信号に移動平均フィルタ処理を施す移動平均
フィルタ処理手段とを有するフィルタリング処理手段に
より行なわれることを特徴とする。
【0013】請求項3の画像読取装置は、上記請求項2
記載の画像読取装置において、前記フィルタリング処理
手段は、前記検出された異常値が存在する領域の幅が所
定値より大きい場合は、前記異常値が存在する領域にあ
るデータを前記異常値が存在する領域の両端領域におけ
る平均値に基づいて線形補間し、前記検出された異常値
以外の基準白補正信号及び前記線形補間されたデータに
移動平均フィルタ処理を施すことを特徴とする。
【0014】請求項4の画像読取装置は、上記請求項2
または3記載の画像読取装置において、前記基準値算出
手段は、当該画像読取装置の電源投入時に前記基準値の
算出を実行し、前記異常値検出手段は、前記電源投入時
に算出された基準値を用いることを特徴とする。
【0015】請求項5の画像読取装置は、上記請求項2
または3記載の画像読取装置において、前記基準値とし
て、前回シェーディング補正時に使用された補正値を用
いることを特徴とする。
【0016】請求項6の画像読取装置は、上記請求項4
または5記載の画像読取装置において、前記補正値算出
手段は、当該画像読取装置のアイドル時間に前記補正値
を算出することを特徴とする。
【0017】請求項7のシェーディング補正方法は、シ
ェーディング歪を補正するための基準となる一様な白を
予め基準白補正信号として読み取り、該読み取られた基
準白補正信号に基づいて読み取られた原稿画像データの
シェーディング歪を補正するシェーディング補正方法に
おいて、前記基準白補正信号にフィルタリング処理を施
した結果得られたデータに基づいてシェーディング歪を
補正するための補正値を算出する工程と、前記算出され
た補正値によって前記画像データのシェーディング歪を
補正する工程とを含むことを特徴とする。
【0018】請求項8のシェーディング補正方法は、上
記請求項7記載のシェーディング補正方法において、前
記基準白補正信号に対するフィルタリング処理は、基準
値を算出する工程と、前記算出された基準値に基づいて
前記基準白補正信号における異常値を検出する工程と、
前記基準白補正信号のうち前記検出された異常値以外の
基準白補正信号に移動平均フィルタ処理を施す工程とか
らなるフィルタリング処理工程において行なわれること
を特徴とする。
【0019】請求項9のシェーディング補正方法は、上
記請求項8記載のシェーディング補正方法において、前
記フィルタリング処理工程において、前記検出された異
常値が存在する領域の幅が所定値より大きい場合は、前
記異常値が存在する領域にあるデータを、前記異常値が
存在する領域の両端領域における平均値に基づいて線形
補間し、前記検出された異常値以外の基準白補正信号及
び前記線形補間されたデータに移動平均フィルタ処理を
施すことを特徴とする。
【0020】請求項10のシェーディング補正方法は、
上記請求項8または9記載のシェーディング補正方法に
おいて、前記基準値を算出する工程は、当該画像読取装
置の電源投入時に実行され、前記電源投入時に算出され
た基準値に基づいて前記基準白補正信号における異常値
を検出することを特徴とする。
【0021】請求項11のシェーディング補正方法は、
上記請求項8または9記載のシェーディング補正方法に
おいて、前記基準値として、前回シェーディング補正時
に使用された補正値を用いることを特徴とする。
【0022】請求項12のシェーディング補正方法は、
上記請求項10または11記載のシェーディング補正方
法において、前記装置のアイドル時間に前記補正値を算
出することを特徴とする。
【0023】請求項13の記録媒体は、シェーディング
歪を補正するための基準となる一様な白を予め基準白補
正信号として読み取り、該読み取られた基準白補正信号
に基づいて前記読み取られた原稿画像データのシェーデ
ィング歪を補正するシェーディング補正プログラムをコ
ンピュータにより読取可能な形式で記録した記録媒体に
おいて、前記シェーディング補正プログラムは、前記基
準白補正信号にフィルタリング処理を施した結果得られ
たデータに基づいてシェーディング歪を補正するための
補正値を算出する工程と、前記算出された補正値によっ
て前記画像データのシェーディング歪を補正する工程と
を含むことを特徴とする。
【0024】請求項14の記録媒体は、上記請求項13
記載の記録媒体において、前記シェーディング補正プロ
グラムにおける前記基準白補正信号に対するフィルタリ
ング処理は、基準値を算出する工程と、前記算出された
基準値に基づいて前記基準白補正信号における異常値を
検出する工程と、前記基準白補正信号のうち前記検出さ
れた異常値以外の基準白補正信号に移動平均フィルタ処
理を施す工程とからなるフィルタリング処理工程におい
て行なわれることを特徴とする。
【0025】請求項15の記録媒体は、上記請求項14
記載の記録媒体において、前記フィルタリング処理工程
において、前記検出された異常値が存在する領域の幅が
所定値より大きい場合は、前記異常値が存在する領域に
あるデータを、前記異常値が存在する領域の両端領域に
おける平均値に基づいて線形補間し、前記検出された異
常値以外の基準白補正信号及び前記線形補間されたデー
タに移動平均フィルタ処理を施すことを特徴とする。
【0026】請求項16の記録媒体は、上記請求項14
または15記載の記録媒体において、前記基準値を算出
する工程は、当該画像読取装置の電源投入時に実行さ
れ、前記電源投入時に算出された基準値に基づいて前記
基準白補正信号における異常値を検出することを特徴と
する。
【0027】請求項17の記録媒体は、上記請求項14
または15記載の記録媒体において、前記基準値とし
て、前回シェーディング補正時に使用された補正値を用
いることを特徴とする。
【0028】請求項18の記録媒体は、上記請求項16
または17記載の記録媒体において、前記装置のアイド
ル時間に前記補正値を算出することを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。
【0030】(第1実施形態)まず、図1〜図4を参照
して、本発明の第1実施形態を説明する。
【0031】図1は、本実施形態に係るシェーディング
補正方法、すなわち低計算負荷でスパイク状ノイズを除
去することを目的としたフィルタの動作原理を示す概念
図である。
【0032】従来使用されていたメディアンフィルタは
繰返し多数の並び換え処理が必要であるため、処理に比
較的長時間を要する。一方、移動平均フィルタは少ない
計算量で実行可能である。そこで、本実施形態では、上
記スパイク状ノイズ除去のためのフィルタを移動平均フ
ィルタを基本として構築する。
【0033】例えば、フィルタの大きさをNとすると、
メディアン値の算出は、イメージセンサの各画素に対し
て、平均N/2回の大小比較計算と、平均N/2個のメ
モリ上のデータの移動、及びN/2回のデータ配列参照
を必要とする。それに対して、平均値算出は、各画素に
対して加算2回と除算1回ですみ、計算量がフィルタの
大きさNに依存しない。従って、フィルタの大きさNが
大きくなるほど平均値計算のほうが有利になる。フィル
タの大きさは、除去すべきノイズの幅に依存し、ノイズ
幅が大きくなるほど大きなサイズのフィルタが必要とさ
れる。
【0034】実際に、図1を参照して、本実施形態にお
けるシェーディング補正手順及びその作用について詳細
に説明する。
【0035】図1(a)における符号2は、基準白板上
のゴミ等の影響によるスパイク状ノイズを含んだ基準白
補正信号を示している。このようなスパイク状ノイズが
混入した波形からノイズを除去するためには、ノイズ部
分を判定してそれ以外のデータからノイズ除去部分のデ
ータを補間すればよい。ノイズ部分を判定する手法とし
て、例えばシェーディング歪の大まかな形状を示す基準
値を用いてノイズ部分すなわち異常値を判定する手法が
ある。
【0036】スパイク状ノイズが付加した波形からシェ
ーディング歪の大まかな形をあらわす基準値を計算する
手法として、例えば移動平均フィルタによる手法や、電
源投入時の基準白補正波形を移動平均フィルタによって
処理し、それをレベル補正して用いる手法、前回行った
シェーディングの補正値を流用する手法等が考えられ
る。この値は基準値として用いるため、シェーディング
歪を完全に表している必要はなく、大まかな形状を捉え
ることができればよい。例えば、基準白補正信号波形2
に対して、基準値を図1の波形4のように設定する。
【0037】図1(b)の符号5は、基準値4に対し
て、あるパラメータpを乗じて得られる波形である。こ
こで、イメージセンサ上のある画素iにおける基準白補
正信号をWi、基準値をSiとし、さらに各画素に対して
Flagiという定数を用意する。基準白補正信号Wi
基準値Siに対して、WiがSi×pより小さいときはF
lagi=0を設定し、逆にWiがSi×pより大きいと
きはFlagi=1を設定する。図1(b)の例では、
画素点7〜8の間ではFlagi=0であり、それ以外
(点7より左部分及び点8より右部分)ではFlagi
=1である。Flagi=0の部分を異常値として検出
すると、実際のゴミ付着部分が画素点6〜9の部分と考
えられるのに対し、画素点7〜8が異常値として判定さ
れる。図1(c)における符号10は、Flagi=0
の画素点7〜8のデータを除いた信号波形である。点7
〜8の部分のデータ補間と、ごみ付着部分として検出で
きなかった点6〜7、点8〜9の部分のノイズ除去を目
的として、移動平均フィルタ処理を行った結果が同図に
おける信号波形1である。また、この移動平均フィルタ
処理をゴミ除去部分周辺に限定して、それ以外の領域で
は基準値(例えば、全領域の移動平均値)を流用して
も、信号波形1とほぼ同等の精度の波形が得られる。こ
れにより、ゴミが付着していない場合、全ての領域で基
準値を流用できるので、計算量を大幅に軽減できる。こ
の手法は異常値と判定されたデータをスキップして移動
平均化処理を行うものであるので、以降、このフィルタ
を「スキップ移動平均フィルタ」と称する。スキップ移
動平均フィルタ処理後の信号をAiとすると、このフィ
ルタは次式で表される。
【0038】
【数1】
【0039】ただし、iはイメージセンサの画素点、N
はフィルタサイズを表す。
【0040】ノイズを検出するときに基準値に乗じるパ
ラメータpとスキップ移動平均フィルタのフィルタサイ
ズNとを変化させることにより、ノイズ除去効果とシェ
ーディング歪補正精度とのバランスを調整することがで
きる。これらのパラメータを適切に設定することによ
り、計算量の少ない平均値計算手法を用いながらメディ
アンフィルタと同等のスパイク状ノイズ除去効果を持っ
たフィルタを実現可能である。
【0041】さらに、異常値として除去された部分の幅
が広い場合には、除去部分のデータ補間を計算するとき
に平均値算出に用いられるデータ数が少なくなり、デー
タ精度が低下するため、その精度向上を図るべく、図2
に示す手法が考えられる。図2は、図1と異なる手法に
よるノイズ除去フィルタにおける動作原理を示す概念図
である。
【0042】図2(a)は、幅の広いノイズが付加した
基準白補正信号を示している。図2(b)における画素
点13〜14のようにある閾値以上の幅で異常値の部分
が判定されたとき、点13より左部におけるN画素分の
平均値と点14より右部におけるN画素分の平均値とを
用いて、異常値除去部分を線形に補間する。図2(b)
において符号15は線形補間後の基準白補正信号波形を
表す。その後、イメージセンサにおける全画素に対して
移動平均フィルタ処理を行い、シェーディングの補正値
を算出する。符号16は線形補間を行なわない場合のス
キップ移動平均フィルタ処理後の信号波形を示し、符号
17は線形補間を行った場合のフィルタ処理後信号波形
を示している。両図から明らかなように、線形補間を用
いることにより、補間部分の補正精度を向上させること
ができる。
【0043】図3は、フィルタリング処理によるノイズ
除去機能を有するシェーディング補正装置の構成の一例
を示すブロック図である。図3を参照しながら、その動
作を説明する。
【0044】原稿画像読取前にスイッチ20を端子b側
に接続し、予め基準白色板をイメージセンサ18により
読み取る。そして、A/Dコンバータ19において、基
準白色板の読取データをデジタルデータに変換し、基準
白補正信号を得る。イメージセンサ18は、CCD等に
より構成された画像読取部である。基準白補正信号は、
基準白色板上のゴミ等の影響でスパイク状ノイズを含む
場合がある。そこで、フィルタリング処理部21におい
て、基準白補正信号を、例えば上記スキップ移動平均フ
ィルタを用いて処理し、ノイズを除去する。その結果に
基づいて、シェーディングデータ演算部22はシェーデ
ィングの補正値を算出し、シェーディングデータメモリ
23にその補正値を設定する。
【0045】原稿読取時は、スイッチ20を端子a側に
接続し、イメージセンサ18により得られた原稿画像デ
ータをA/Dコンバータ19によりデジタルデータに変
換し、シェーディング補正部24において上記シェーデ
ィングデータメモリ23に設定された補正値に基づいて
シェーディング歪を補正する。さらに、画像処理部25
において色補正を施し、出力する。
【0046】なお、図3に示すフィルタリング処理部2
1、シェーディングデータ演算部22、シェーディング
補正部24及び画像処理部25は、画像読取装置を構成
するの不図示のCPUによって実現される。
【0047】図4は、図3のフィルタリング処理部21
において、上記スキップ移動平均フィルタを用いた場合
のシェーディング補正手順を示すフローチャートであ
る。このフローチャートを実行するためのプログラム
は、画像読取装置のROM等から構成される記憶装置
(不図示)に格納されており、上記CPU(不図示)に
よって実行される。
【0048】電源が投入されると(ステップS1)、基
準白補正信号が読み取られ、フィルタリング処理部21
において、スキップ移動平均フィルタ処理における基準
値が算出され(ステップS2)、この基準値を用いたス
キップ移動平均フィルタ処理によってスパイク状ノイズ
が除去される(ステップS3)。ステップS2では、基
準値として、例えば基準白補正信号を移動平均フィルタ
により処理した結果が用いられる。
【0049】スキップ移動平均フィルタ処理後の基準白
補正信号に基づいて、シェーディングデータ演算部22
によりシェーディングの補正値が算出され、それがシェ
ーディングデータメモリに設定される(ステップS
4)。そして、電源投入時は原稿が挿入されているか否
かが判別され(ステップS5)、未挿入の場合は原稿が
挿入されるのを待つ待機状態に以降する(ステップS
6)。
【0050】原稿が挿入されると(ステップS7)、基
準白補正信号が読み取られ、シェーディング補正を再計
算すべきか否かが判別される(ステップS8)。例え
ば、基準白補正信号のレベルが大きく変化した場合に
は、補正値が再計算され、あまり変化していない場合に
は、前回の補正値が用いられる。この判別で、再計算す
べき場合は、再びステップS2〜S5のステップが行な
われ、シェーディングの補正値を設定してから原稿画像
の読取が行われる(ステップS9)。
【0051】イメージセンサ18により原稿画像データ
が読み取られ(ステップS9),シェーディングデータ
メモリ23に設定された補正値に基づいて、シェーディ
ング補正部24において、シェーディング歪が補正され
る(ステップS10)。その後、再び、待機状態とな
り、原稿が挿入されるのを待つ。
【0052】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、基準白補正信号のノイズ除去フィルタとしてスキッ
プ移動平均フィルタを用いることにより、基準白補正信
号に含まれるスパイク状ノイズを、少ない計算量で効果
的に除去することができる。
【0053】(第2実施形態)つぎに、本発明の第2実
施形態について図5を参照して説明する。
【0054】上記第1実施形態では補正に用いられる基
準値を原稿挿入時に計算していたが、本実施形態では、
電源投入時に基準値計算を行うように構成する。
【0055】図5は、本実施形態に係るシェーディング
補正手順を示すフローチャートである。
【0056】図5のステップS1〜S3及びS4〜S1
0の処理は、図4に示したステップS1〜S3及びS4
〜S10の処理と同様である。
【0057】ステップS2では、電源投入時に得られた
基準白補正信号が、例えば単純な移動平均フィルタによ
って処理され、それが電源投入時の基準値とされる。そ
して、ステップS7で原稿が挿入されると、図4の場合
と同様に、シェーディング補正値を再度計算するか否か
が判定される(ステップS8)。再計算する場合は、電
源投入時に得られた基準値が例えば現在の基準白補正信
号の最大値を用いてレベル調整され(ステップS1
3)、レベル調整後の基準値に基づいて、スキップ移動
平均フィルタを用いて基準白補正信号が処理される(ス
テップS3)。このステップS3で使用される基準値
は、電源投入時に得たものであるため、シェーディング
歪の大まかな形状が変化している可能性がある。そのた
め、その補償として、Flagi=0のデータ数すなわ
ち除去データ数が閾値以上であるか否かが判別され(ス
テップS11)、閾値以上である場合は例えば単純な移
動平均フィルタを用いて基準値の再計算が行なわれ、基
準値が更新される(ステップS12)。そして、更新後
の基準値に基づいて、再びスキップ移動平均フィルタに
よる処理が行なわれ(ステップS3)、その処理結果か
らシェーディングの補正値が算出され、シェーディング
データメモリに設定される(ステップS4)。
【0058】このように構成することにより、基準値の
算出は基本的には電源投入時にのみ行なわれ、原稿挿入
時にはそれをレベル補正して使用するようにしたので、
原稿挿入時の処理時間を短縮することができる。
【0059】(第3実施形態)次に、本発明の第3実施
形態を図6を参照して説明する。本実施形態は、スキッ
プ移動平均フィルタの基準値として、前回のシェーディ
ング補正時に使用された補正値を用いるものである。
【0060】図6は、本実施形態に係るシェーディング
補正手順を示すフローチャートである。なお、図6のス
テップS1〜S3及びステップS4〜S10の処理手順
は、上述した図4の手順と同様である。
【0061】電源投入時(ステップS1)には、図4と
同様にスキップ移動平均フィルタ処理が行なわれ、シェ
ーディング補正値が求められ(ステップS2、S3)、
その値がシェーディングデータメモリに設定される(ス
テップS4)。原稿挿入時(ステップS7)であって、
シェーディング補正値を再計算する場合は(ステップS
8)、前回のシェーディング補正値を今回得られた基準
白補正信号の最大値などを用いてレベル調整され(ステ
ップS13)、この補正値がスキップ移動平均フィルタ
に用いる基準値として用いられてステップS3のスキッ
プ移動平均フィルタ処理が行なわれる。すなわち、シェ
ーディングデータメモリ内に現在設定されている補正値
をレベル調整して基準値とする。ステップS11及びス
テップS12の処理は、図5に示したステップS11及
びステップS12の処理と同様であるので、詳細な説明
は省略する。
【0062】このように、前回のシェーディング補正時
に計算された補正値を用いるので基準値の精度が高く、
従って少ない計算量で高精度のシェーディング補正を実
現できる。
【0063】(第4実施形態)次に、本発明の第4実施
形態を、図7を参照して説明する。
【0064】本実施形態では、原稿挿入時の処理時間を
短縮するために、画像読取装置のアイドル時間にシェー
ディング補正を行う。
【0065】図7は、本実施形態におけるシェーディン
グ補正手順を示すフローチャートである。この手順は、
同図に示すように、図6において原稿挿入時に行なわれ
ていたステップS14→S13→S3→S11→S12
→S4の工程を、ステップS6における待機中に処理す
るように構成する。
【0066】すなわち、ステップS6で待機状態となる
と、ステップS15で原稿が挿入されたか否かが判別さ
れ、原稿が挿入されていないアイドル時である場合はス
テップS14で前回のシェーディング補正時の補正値が
取得され、ステップS13で基準値のレベル調整が行な
われた後、ステップS3でスキップ移動平均フィルタ処
理が行われる。
【0067】このように待機時間内にシェーディング補
正値を設定するように構成することにより、原稿挿入か
ら出力までの処理時間を短縮することが可能となる。
【0068】(他の実施形態)なお、本発明の機能が実
行されるのであれば、単体の機器であっても、複数の機
器から成るシステムであっても、LAN等のネットワー
クを介して処理が行われるシステムであっても本発明を
適用できることはいうまでもない。
【0069】また、上述した実施形態の機能を実現する
ソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を
システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは
装置のコンピュータ(またはCPU,MPU)が記憶媒
体に格納されたプログラムコードを読み出し実行するこ
とによっても、本発明の目的が達成されることはいうま
でもない。
【0070】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が本発明の新規な機能を実現すること
になり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本
発明を構成することになる。
【0071】プログラムコードを供給する為の記憶媒体
としては、例えば、フロッピーディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等
を用いることができる。
【0072】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより上述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づいて、コンピュータ上で稼動しているOS等が実
際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前
述した実施形態の機能が実現される場合も含まれること
はいうまでもない。
【0073】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づいて、その機能拡張ボードや機能拡張ユニット
に備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行
い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現さ
れる場合も含まれることはいうまでもない。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の画像読
取装置または請求項7のシェーディング補正方法によれ
ば、基準白補正信号にフィルタリング処理を施した結果
得られたデータに基づいてシェーディング歪を補正する
ための補正値を算出し、前記算出された補正値によって
前記画像データのシェーディング歪を補正するようにし
たので、少ない計算量でノイズ除去効果の高いフィルタ
を使用することにより、ゴミや高周波ノイズに影響され
ずに正確なシェーディング補正を低計算負荷で実現する
ことができるという効果が得られる。
【0075】請求項2の画像読取装置または請求項8の
シェーディング補正方法によれば、前記基準白補正信号
に対するフィルタリング処理は、基準値を算出し、前記
算出された基準値に基づいて前記基準白補正信号におけ
る異常値を検出し、前記基準白補正信号のうち前記検出
された異常値以外の基準白補正信号に移動平均フィルタ
処理を施すフィルタリング処理手段により行うようにし
たので、基準白補正信号に含まれるスパイク状ノイズ
を、少ない計算量で効果的に除去することができるとい
う効果が得られる。
【0076】請求項3の画像読取装置または請求項9の
シェーディング補正方法によれば、検出された異常値が
存在する領域の幅が所定値より大きい場合は、前記異常
値が存在する領域にあるデータを、前記異常値が存在す
る領域の両端領域における平均値に基づいて線形補間
し、前記検出された異常値以外の基準白補正信号及び前
記線形補間されたデータに移動平均フィルタ処理を施す
ようにしたので、異常値として検出した部分の補間精度
が向上し、より正確なシェーディング補正を低計算負荷
で実現することができるという効果が得られる。
【0077】請求項4の画像読取装置または請求項10
のシェーディング補正方法によれば、基準値の算出は、
当該画像読取装置の電源投入時に実行され、前記電源投
入時に算出された基準値に基づいて前記基準白補正信号
における異常値を検出するようにしたので、各原稿読取
時には電源投入時の基準値が流用され、従って計算量を
更に減少させて、より正確なシェーディング補正を低計
算負荷で実現することができるという効果が得られる。
【0078】請求項5の画像読取装置または請求項11
のシェーディング補正方法によれば、前記基準値とし
て、前回シェーディング補正時に使用された補正値を用
いるようにしたので、少ない計算量で精度の高い基準値
を得ることができ、高精度のシェーディング補正を実現
することができるという効果が得られる。
【0079】請求項6の画像読取装置または請求項12
のシェーディング補正方法によれば、画像読取装置のア
イドル時間に前記補正値を算出するようにしたので、原
稿挿入時の処理時間を短縮するとともに、高精度のシェ
ーディング補正を実現することができるという効果が得
られる。
【0080】請求項13の記録媒体によれば、シェーデ
ィング歪を補正するための基準となる一様な白を予め基
準白補正信号として読み取り、該読み取られた基準白補
正信号に基づいて読み取られた原稿画像データのシェー
ディング歪を補正するシェーディング補正プログラムを
コンピュータにより読取可能な形式で記録した記録媒体
において、前記シェーディング補正プログラムは、前記
基準白補正信号にフィルタリング処理を施した結果得ら
れたデータに基づいてシェーディング歪を補正するため
の補正値を算出する工程と、前記算出された補正値によ
って前記画像データのシェーディング歪を補正する工程
とを含むので、かかるプログラムを画像読取装置のコン
ピュータに読み取らせることによって、上記請求項1に
係る画像読取装置と同等の効果を得ることができる。
【0081】請求項14の記録媒体によれば、前記基準
白補正信号に対するフィルタリング処理は、基準値を算
出する工程と、前記算出された基準値に基づいて前記基
準白補正信号における異常値を検出する工程と、前記基
準白補正信号のうち前記検出された異常値以外の基準白
補正信号に移動平均フィルタ処理を施す工程とからなる
フィルタリング工程において行なわれるようにしたの
で、かかるプログラムを画像読取装置のコンピュータに
読み取らせることによって、上記請求項2に係る画像読
取装置と同等の効果を得ることができる。
【0082】請求項15の記録媒体によれば、前記フィ
ルタリング処理工程において、前記検出された異常値が
存在する領域の幅が所定値より大きい場合は、前記異常
値が存在する領域にあるデータを、前記異常値が存在す
る領域の両端領域における平均値に基づいて線形補間
し、前記検出された異常値以外の基準白補正信号及び前
記線形補間されたデータに移動平均フィルタ処理を施す
ようにしたので、かかるプログラムを画像読取装置のコ
ンピュータに読み取らせることによって、上記請求項3
に係る画像読取装置と同等の効果を得ることができる。
【0083】請求項16の記録媒体によれば、前記基準
値を算出する工程は、当該画像読取装置の電源投入時に
実行され、前記電源投入時に算出された基準値に基づい
て前記基準白補正信号における異常値を検出するように
したので、かかるプログラムを画像読取装置のコンピュ
ータに読み取らせることによって、上記請求項4に係る
画像読取装置と同等の効果を得ることができる。
【0084】請求項17の記録媒体によれば、前記基準
値として、前回シェーディング補正時に使用された補正
値を用いるので、かかるプログラムを画像読取装置のコ
ンピュータに読み取らせることによって、上記請求項5
に係る画像読取装置と同等の効果を得ることができる。
【0085】請求項18の記録媒体によれば、前記装置
のアイドル時間に前記補正値を算出するので、かかるプ
ログラムを画像読取装置のコンピュータに読み取らせる
ことによって、上記請求項6に係る画像読取装置と同等
の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るシェーディング補
正方法で採用される低計算負荷でスパイク状ノイズを除
去することを目的としたフィルタの概念図である。
【図2】図1と異なる手法によるノイズ除去フィルタに
おける動作原理を示す概念図である。
【図3】フィルタリング処理によるノイズ除去機能を有
するシェーディング補正装置の構成の一例を示すブロッ
ク図である。
【図4】スキップ移動平均フィルタを用いた場合のシェ
ーディング補正手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態に係るシェーディング補
正手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第3実施形態に係るシェーディング補
正手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第4実施形態に係るシェーディング補
正手順を示すフローチャートである。
【図8】従来の手法により得られる基準白補正信号とノ
イズとの関係を示す図である。
【符号の説明】
18 イメージセンサ 21 フィルタリング処理部 22 シェーディングデータ演算部 23 シェーディングデータメモリ 24 シェーディング補正部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像データを読み取る読取手段を
    有し、シェーディング歪を補正するための基準となる一
    様な白を予め基準白補正信号として読み取り、該読み取
    られた基準白補正信号に基づいて前記読み取られた画像
    データのシェーディング歪を補正するシェーディング補
    正方法において、 前記基準白補正信号にフィルタリング処理を施した結果
    得られたデータに基づいてシェーディング歪を補正する
    ための補正値を算出する補正値算出手段と、 前記算出された補正値によって前記画像データのシェー
    ディング歪を補正する補正手段とを有することを特徴と
    する画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記基準白補正信号に対するフィルタリ
    ング処理は、基準値を算出する基準値算出手段と、前記
    算出された基準値に基づいて前記基準白補正信号におけ
    る異常値を検出する異常値検出手段と、前記基準白補正
    信号のうち前記検出された異常値以外の基準白補正信号
    に移動平均フィルタ処理を施す移動平均フィルタ処理手
    段とを有するフィルタリング処理手段により行なわれる
    ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタリング処理手段は、 前記検出された異常値が存在する領域の幅が所定値より
    大きい場合は、前記異常値が存在する領域にあるデータ
    を前記異常値が存在する領域の両端領域における平均値
    に基づいて線形補間し、前記検出された異常値以外の基
    準白補正信号及び前記線形補間されたデータに移動平均
    フィルタ処理を施すことを特徴とする請求項2記載の画
    像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記基準値算出手段は、当該画像読取装
    置の電源投入時に前記基準値の算出を実行し、 前記異常値検出手段は、前記電源投入時に算出された基
    準値を用いることを特徴とする請求項2または3記載の
    画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記基準値として、前回シェーディング
    補正時に使用された補正値を用いることを特徴とする請
    求項2または3記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記補正値算出手段は、当該画像読取装
    置のアイドル時間に前記補正値を算出することを特徴と
    する請求項4または5記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 シェーディング歪を補正するための基準
    となる一様な白を予め基準白補正信号として読み取り、
    該読み取られた基準白補正信号に基づいて読み取られた
    原稿画像データのシェーディング歪を補正するシェーデ
    ィング補正方法において、 前記基準白補正信号にフィルタリング処理を施した結果
    得られたデータに基づいてシェーディング歪を補正する
    ための補正値を算出する工程と、 前記算出された補正値によって前記画像データのシェー
    ディング歪を補正する工程とを含むことを特徴とするシ
    ェーディング補正方法。
  8. 【請求項8】 前記基準白補正信号に対するフィルタリ
    ング処理は、基準値を算出する工程と、前記算出された
    基準値に基づいて前記基準白補正信号における異常値を
    検出する工程と、前記基準白補正信号のうち前記検出さ
    れた異常値以外の基準白補正信号に移動平均フィルタ処
    理を施す工程とからなるフィルタリング処理工程におい
    て行なわれることを特徴とする請求項7記載のシェーデ
    ィング補正方法。
  9. 【請求項9】 前記フィルタリング処理工程において、 前記検出された異常値が存在する領域の幅が所定値より
    大きい場合は、前記異常値が存在する領域にあるデータ
    を、前記異常値が存在する領域の両端領域における平均
    値に基づいて線形補間し、前記検出された異常値以外の
    基準白補正信号及び前記線形補間されたデータに移動平
    均フィルタ処理を施すことを特徴とする請求項8記載の
    シェーディング補正方法。
  10. 【請求項10】 前記基準値を算出する工程は、当該画
    像読取装置の電源投入時に実行され、 前記電源投入時に算出された基準値に基づいて前記基準
    白補正信号における異常値を検出することを特徴とする
    請求項8または9記載のシェーディング補正方法。
  11. 【請求項11】 前記基準値として、前回シェーディン
    グ補正時に使用された補正値を用いることを特徴とする
    請求項8または9記載のシェーディング補正方法。
  12. 【請求項12】 前記装置のアイドル時間に前記補正値
    を算出することを特徴とする請求項10または11記載
    のシェーディング補正方法。
  13. 【請求項13】 シェーディング歪を補正するための基
    準となる一様な白を予め基準白補正信号として読み取
    り、該読み取られた基準白補正信号に基づいて読み取ら
    れた原稿画像データのシェーディング歪を補正するシェ
    ーディング補正プログラムをコンピュータにより読取可
    能な形式で記録した記録媒体において、前記シェーディ
    ング補正プログラムは、 前記基準白補正信号にフィルタリング処理を施した結果
    得られたデータに基づいてシェーディング歪を補正する
    ための補正値を算出する工程と、 前記算出された補正値によって前記画像データのシェー
    ディング歪を補正する工程とを含むことを特徴とする記
    録媒体。
  14. 【請求項14】 前記基準白補正信号に対するフィルタ
    リング処理は、 基準値を算出する工程と、前記算出された基準値に基づ
    いて前記基準白補正信号における異常値を検出する工程
    と、前記基準白補正信号のうち前記検出された異常値以
    外の基準白補正信号に移動平均フィルタ処理を施す工程
    とからなるフィルタリング処理工程において行なわれる
    ことを特徴とする請求項13記載の記録媒体。
  15. 【請求項15】 前記フィルタリング処理工程におい
    て、 前記検出された異常値が存在する領域の幅が所定値より
    大きい場合は、前記異常値が存在する領域にあるデータ
    を、前記異常値が存在する領域の両端領域における平均
    値に基づいて線形補間し、前記検出された異常値以外の
    基準白補正信号及び前記線形補間されたデータに移動平
    均フィルタ処理を施すことを特徴とする請求項14記載
    の記録媒体。
  16. 【請求項16】 前記基準値を算出する工程は、当該画
    像読取装置の電源投入時に実行され、 前記電源投入時に算出された基準値に基づいて前記基準
    白補正信号における異常値を検出することを特徴とする
    請求項14または15記載の記録媒体。
  17. 【請求項17】 前記基準値として、前回シェーディン
    グ補正時に使用された補正値を用いることを特徴とする
    請求項14または15記載の記録媒体。
  18. 【請求項18】 前記装置のアイドル時間に前記補正値
    を算出することを特徴とする請求項16または17記載
    の記録媒体。
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