JP2001118670A - 電磁誘導加熱装置及びこれを用いた画像記録装置 - Google Patents

電磁誘導加熱装置及びこれを用いた画像記録装置

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JP2001118670A JP29580699A JP29580699A JP2001118670A JP 2001118670 A JP2001118670 A JP 2001118670A JP 29580699 A JP29580699 A JP 29580699A JP 29580699 A JP29580699 A JP 29580699A JP 2001118670 A JP2001118670 A JP 2001118670A
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Kazuyoshi Ito
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で、磁性コア及び励磁コイルを効
率よく冷却でき、かつ、装置の小型化を可能とする。 【解決手段】 少なくとも電磁誘導発熱層1bが具備さ
れた被加熱体1を加熱する電磁誘導加熱装置2におい
て、被加熱体1の電磁誘導発熱層1bに向かって対向配
置される磁性材料からなる磁性コア3と、この磁性コア
3に巻回されて電磁誘導発熱層1bを貫く変動磁界Hを
生成する励磁コイル4と、磁性コア3及び励磁コイル4
を支持し且つ放熱通路6が設けられた耐熱性の台座5と
を備える。また、必要に応じて送風機構7や放熱部材8
を設ける。更に、被加熱体1を像担持搬送体10とする
電磁誘導加熱装置2と、この電磁誘導加熱装置2で加熱
溶融された未定着像Tを記録材13に転写、定着する定
着手段12とを備えた画像記録装置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁誘導を利用し
た電磁誘導加熱装置及びこれを用いた画像記録装置の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の電磁誘導加熱装置として
は、例えば画像記録装置の定着装置に利用されている。
この種の定着装置としては、電磁誘導発熱性部材である
定着ロール(被加熱体)内に変動磁界生成ユニットを組
み込み、変動磁界生成ユニットの交番磁界を定着ロール
に作用させ、その発熱により用紙等の記録材上の未定着
トナー像を加熱するものが知られている。ここで、変動
磁界生成ユニットとしては、定着ロールの軸方向に沿っ
て配置される例えばフェライトコアなどの磁性コアと、
この磁性コアに巻回されて定着ロールを径方向に向かっ
て貫く変動磁界が生成せしめられる励磁コイルとを備
え、励磁コイルに給電することで所望の変動磁界を生成
するようにしたものが用いられる。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】しかしながら、この種の電磁誘導加熱装置
にあっては、励磁コイルに給電されると、必然的に励磁
コイルが自己発熱するため、例えば磁性コアであるフェ
ライトコアが発熱によりキュリー点を越える懸念があ
る。このような状況下においては、フェライトコアの透
磁率が下がり、その分、磁束密度が減少してしまうか
ら、その分、被加熱体の温度分布に影響を与えてしまう
という技術的課題が生ずる。
【0004】このような技術的課題を解決するには、例
えば変動磁界生成ユニット(磁性コア及び励磁コイル)
を定着ロールよりも軸方向に長くして、定着ロールの両
端から外部にはみ出すように配置し、この変動磁界生成
ユニットの両端部から励磁コイルの発熱を放出しようと
する技術がある(例えば特開平9−197850号公報
参照)。ところが、この種の電磁誘導加熱装置にあって
は、被加熱体に対して変動磁界生成ユニットの軸方向長
を長く設定しなければならず、その分、電磁誘導加熱装
置が大型化してしまう点で好ましいものではない。
【0005】一方、定着ロール内に磁性コアである中空
状のボビンを固定配置し、このボビンに励磁コイルを巻
回すると共に、前記ボビン内に送風ファンを設け、励磁
コイルの温度上昇を防止するようにした技術がある(例
えば特開平10−282826号公報参照)。ところ
が、この種の電磁誘導加熱装置にあっては、定着ロール
内に設けられたボビン内に送風ファンを設け、ボビンを
導風管として利用する態様にしていたため、構成が複雑
化してしまうばかりか、定着ロールのロール径を大きく
せざるを得ないという制約があり、設計上の自由度が損
なわれるという点で好ましいものではない。
【0006】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、簡易な構成で、磁性コア及
び励磁コイルを効率よく冷却でき、かつ、装置の小型化
を可能とした電磁誘導加熱装置及びこれを用いた画像記
録装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、図
1(a)に示すように、少なくとも電磁誘導発熱層1b
が具備された被加熱体1を加熱する電磁誘導加熱装置2
において、被加熱体1の電磁誘導発熱層1bに向かって
対向配置される磁性材料からなる磁性コア3と、この磁
性コア3に巻回されて電磁誘導発熱層1bを貫く変動磁
界Hを生成する励磁コイル4と、磁性コア3及び励磁コ
イル4を支持し且つ放熱通路6が設けられた耐熱性の台
座5とを備えたことを特徴とする電磁誘導加熱装置であ
る。
【0008】このような技術的手段において、本願の電
磁誘導加熱装置2は、電磁誘導発熱層1bを有する被加
熱体1であれば全て加熱することができる。ここで、電
磁誘導発熱層1bとは、励磁コイル4から生成される変
動磁界Hによって渦電流Icを発生させ、この渦電流I
cによって発熱(ジュール熱)するものであれば、導電
性金属を始め適宜選定して差し支えない。また、被加熱
体1の形態についても、ベルト状、ドラム状など任意で
あり、加熱された被加熱体1の用途についても、画像記
録装置ではトナー像等の溶融などを主用途とするが、他
の装置については適宜選定して差し支えない。
【0009】更に、磁性コア3については磁性を有する
ものであればフェライトを始め適宜選定して差し支えな
いが、変動磁界Hによる発熱及び励磁コイル4の周波数
を考慮すれば、フェライトを用いることが好ましい。更
にまた、磁性コア3については単一のブロック構成でも
差し支えないが、電磁誘導加熱装置2が長尺な態様であ
る場合には、製造のし易さを考慮し、磁性コア3を複数
のコアブロックに分割形成し、これを並列配置して長尺
な態様にするのが好ましい。そしてまた、磁性コア3の
形状については適宜選定して差し支えないが、生成され
る変動磁界Hを被加熱体1の電磁誘導発熱層1b側へ集
中して導き、それ以外の箇所への変動磁界Hの放出を極
力回避するという構成、例えば磁性コア3及び励磁コイ
ル4を支持する台座5の裏面側に磁路形成部材を設ける
ようにしたり、磁性コア3の形状を電磁誘導発熱層1b
に対向して開口する断面E型形状とし、中央コア部に励
磁コイル4を巻回すると共に、周辺コア部をシールド壁
として機能させるなどの構成を採用することが好まし
い。
【0010】また、励磁コイル4の巻回方法については
適宜選定して差し支えなく、例えば複数のコアブロック
にて磁性コア3を構成した態様では、各ブロック毎に励
磁コイル4を巻回しても差し支えないが、励磁コイル4
への通電を制御する励磁回路の構成をより簡略化すると
いう観点からすれば、各コアブロックの少なくとも二以
上に跨って巻回する態様が好ましい。
【0011】更に、台座5の形態については板状、ブロ
ック状など特に問わないが、電磁誘導加熱装置2自体の
薄型などを考慮すれば、板状が好ましい。そして、台座
5に設けられる放熱通路6としては、磁性コア3及び励
磁コイル4を放熱させるための通路構成であればよく、
台座5を貫通する適宜数の放熱孔であってもよいし、メ
ッシュ状の放熱開口であってもよいし、あるいは、台座
5の表面に刻設される放熱用溝であっても差し支えな
い。
【0012】また、本件発明において、放熱性をより促
進させる態様としては、図1(a)に仮想線で示すよう
に、更に、放熱通路6からの放熱が促進せしめられる送
風機構7を設けた態様が挙げられる。ここで、送風機構
7としては、専用の冷却ファンを設ける態様は勿論のこ
と、既存の換気用ブロワを利用した態様、電磁誘導加熱
装置2と換気用ブロワとの間にダクトを設け、換気用ブ
ロワにて換気するようにした態様をも含む。また、放熱
性をより促進させる別の態様としては、放熱が促進せし
められる放熱部材8を設けた態様が挙げられる。ここ
で、放熱部材8としては、放熱通路6からの熱を放出さ
せるための機能部材であれば、その構造、配置などにつ
いては適宜選定して差し支えないが、例えば放熱フィン
構成のものが好ましい。尚、これら両方の機能要素7,
8を同時に具備させるようにしてもよいことは勿論であ
る。
【0013】また、前記電磁誘導加熱装置2を利用した
本発明に係る画像記録装置は、図1(b)に示すよう
に、電磁誘導発熱層1bを有し且つ未定着像Tが担持搬
送される被加熱体1としての像担持搬送体10と、この
像担持搬送体10上に担持される未定着像Tを形成する
作像手段11と、像担持搬送体10の移動方向に直交す
る方向に沿って当該像担持搬送体10に対向配置され且
つ像担持搬送体10を電磁誘導加熱して像担持搬送体1
0上の未定着像を溶融する電磁誘導加熱装置2と、像担
持搬送体10の電磁誘導加熱装置2に対向する部位の下
流位置に配設され且つ像担持搬送体10上で溶融した未
定着像Tを記録材13上に転写、定着する定着手段12
とを備えたことを特徴とする。
【0014】このような画像記録装置において、像担持
搬送体10としては、電磁誘導加熱装置2にて加熱さ
れ、かつ、加熱された溶融した未定着像Tが記録材13
側に容易に転移するという観点から、基層と、この基層
の上に積層された電磁誘導発熱層1bと、この電磁誘導
発熱層1bの上に積層される弾性離型層とを備えたもの
が好ましい。この場合において、弾性離型層は、弾性層
の表面に離型層を積層した態様であってもよいし、離型
層そのものが弾性を具備した態様であっても差し支えな
い。
【0015】また、像担持搬送体10としては、中間転
写体として構成してもよいし、あるいは、外表面上で潜
像の形成及び現像が行われる像担持体(イオノグラフィ
ー,ゼログラフィー)とすることもできる。
【0016】また、定着手段12としては、電磁誘導加
熱装置2で溶融された未定着像Tを記録材13に圧接
し、記録材13に未定着像Tを転写、定着するものであ
れば適宜選定して差し支えない。従って、本願の画像記
録装置で用いられる定着手段12は所謂加圧装置であれ
ば差し支えないが、電磁誘導加熱装置2による加熱パタ
ーンを補正するという観点からすれば、例えば記録材1
3のサイズに略対応した範囲で加熱するような加熱源を
内蔵するように構成しても差し支えない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいて本発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図2は本発明が適用された画像記録装置の実施の形態1
を示す説明図である。同図において、符号21は例えば
矢印方向に回転する感光体ドラム(潜像担持体)、22
は感光体ドラム21を予め帯電するコロトロン等の帯電
器、23は各色成分画像情報に基づいて感光体ドラム2
1上に各色成分に対応した静電潜像を書き込むレーザ走
査装置(ROS)などの露光装置、24はイエロ
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック
(K)の各色に対応した現像器24Y,24M,24
C,24Kが回転ホルダに搭載された回転型(ロータリ
ー型)現像装置であり、感光体ドラム21に形成された
静電潜像を現像器24Y〜24Kのいずれかで現像して
各色成分トナー像を形成するようになっている。また、
符号25は感光体ドラム21上の残留トナーを廃トナー
として除去するドラムクリーナである。
【0018】また、符号30は感光体ドラム21の表面
に当接されるように配置された中間転写ベルトであり、
複数(本実施の形態では例えば4つ)のロール31〜3
4に張架されて矢印方向へ回動するようになっている。
更に、中間転写ベルト30の感光体ドラム21に対向す
る部位(一次転写位置)において、中間転写ベルト30
の裏面側には一次転写装置(本実施の形態では一次転写
ロール)26が配設されており、この一次転写ロール2
6にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加すること
で、感光体ドラム21上のトナー像が中間転写ベルト3
0に静電吸引されるようになっている。
【0019】ここで、本実施の形態で用いられる中間転
写ベルト30の張架ロール31〜34について述べる
と、符号31は一次転写ロール26による一次転写部位
の上流側近傍に設けられる駆動ロール、32は一次転写
部位の下流側に設けられる従動ロール、33は従動ロー
ル32の下流側に設けられて中間転写ベルト30に所定
の張力を付与するテンションロール、34は後述する二
次転写部としての定着装置40の一要素である対向ロー
ル(バックアップロール)である。尚、符号35は駆動
ロール31の配設部位に対向配置されて中間転写ベルト
30表面を清掃するベルトクリーナである。
【0020】また、本実施の形態において、定着装置4
0は、図3に示すように、中間転写ベルト30上の溶融
トナー像Tを記録材としての用紙Pに転写、定着するも
のであり、中間転写ベルト30に圧接配置される加圧ロ
ール41と、中間転写ベルト30の裏側から加圧ロール
41に対向配置される対向ロール34とを備えている。
尚、42は用紙Pを二次転写部に案内する入口側ガイド
シュート、43はトナー像Tが転写、定着された用紙P
(図3中仮想線で示す)を案内する出口側ガイドシュー
トである。
【0021】更に、本実施の形態では、中間転写ベルト
30の定着装置40よりも上流側には電磁誘導加熱装置
50が設けられている。この電磁誘導加熱装置50は、
図3に示すように、中間転写ベルト30を被加熱体と
し、この中間転写ベルト30の裏側若しくは表側(図3
では表側の例を示す)に変動磁界生成ユニット51を配
設したものである。ここで、中間転写ベルト30は、例
えば図3に示すように、耐熱性の高いシート状部材から
なる基層30aと、その上に積層された導電層(電磁誘
導発熱層)30bと、最も上層となる表面離型層30c
との3層で構成されている。基層30aとしては、半導
電性の部材であることが好ましく、例えばポリエステ
ル、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド等に代表
される耐熱性の高い樹脂に、カーボンブラック等の導電
材を分散したものが好適に用いられる。また、導電層3
0bは、例えば銅、ニッケル、クロム等の金属層を所定
の厚さで例えばエッチング処理にて形成したものであ
る。更に、表面離型層30cは、離型性の高いシート又
はコート層であることが好ましく、例えばテトラフルオ
ロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル重合
体、ポリテトラフルオロエチレン−シリコーン共重合体
の他フッ素樹脂、シリコーン樹脂、フルオロシリコーン
ゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、PFA、PTF
E、FEPなどが用いられる。ここで、表面離型層30
cの材料を弾性材料で構成する場合には、トナーを包み
込むような状態で密着するため、画像の劣化が少なく画
像光沢が均一になる点で好ましい。
【0022】一方、変動磁界生成ユニット51は、図4
(a)〜(c)及び図5に示すように、中間転写ベルト
30の搬送方向に直交する幅方向に亘って配設される非
磁性の長尺な板状の台座52と、この台座52上に配設
されるフェライトなどの磁性コア53と、この磁性コア
53に巻回されて中間転写ベルト30の厚さ方向に向か
って貫く変動磁界を生成する励磁コイル54とを備え、
図示外の励磁回路にて励磁コイル54に高周波電流を供
給することにより変動磁界を生成するようにしたもので
ある。ここで、台座52としては、耐熱ガラスやポリカ
ーボネイト等の耐熱性樹脂が用いられており、この台座
52には、特に図5に示すように、厚さ方向に貫通する
放熱孔70が所定間隔毎に複数開設されている。具体例
としては、例えば板厚寸法が5mmで縦横寸法が370
×40mmのポリカーボネイト製の台座において、直径
5mmの放熱孔が4列×19行開設されている。また、
磁性コア53としては、単一ブロック体で構成しても差
し支えないが、焼結などの製造性を考慮し、複数(本例
では5つ)のコアブロック53a〜53eを一列に並設
する態様が採用されている。そして、励磁コイル54は
磁性コア53(本例では5つのコアブロック53a〜5
3eの集合体)全体に跨るように巻回されている。
【0023】更に、本実施の形態では、台座52の裏面
長手方向一側には冷却ファン71が配設されており、こ
の冷却ファン71は台座52の裏面に沿って送風し、放
熱孔70から放出される熱を台座52裏面から吹き流す
ようにしたものである。更にまた、本実施の形態では、
台座52の裏面には、台座52の幅方向に沿ってフェラ
イト製の磁性バー72が複数配設されており、この磁性
バー72には、図6に示すように、多数の放熱フィン部
73が一体的に形成されている。
【0024】更に、本実施の形態では、用紙搬送系は、
用紙トレイ60からフィードロール61にて用紙Pを所
定の搬送経路65へ向けて搬送し、レジストトレーショ
ンロール(レジストロール)62で用紙Pを一旦位置決
め停止させた後に所定のタイミングで定着位置へと用紙
Pを搬送し、定着後の用紙Pを所定の搬送経路を経て排
出トレイ63又は64へ搬送排出するようになってい
る。尚、符号66は搬送経路中に配設される搬送ロール
である。
【0025】次に、本実施の形態に係る画像記録装置の
作動について説明する。感光体ドラム21は、図2中の
矢印で示す方向に回転し、帯電器22によって一様帯電
された後、露光装置23から所定の色成分(例えばイエ
ロ)に対応したビームが照射され、感光体ドラム21上
にイエロ画像に相当する静電潜像が形成される。このイ
エロ画像用の静電潜像は、回転型現像装置24のイエロ
用現像器24Yにて現像され、感光体ドラム21上にイ
エロトナー像が形成される。このイエロトナー像は、感
光体ドラム21と中間転写ベルト30との当接部である
一次転写部において、一次転写ロール26の作用により
中間転写ベルト30上に静電的に転写される。この中間
転写ベルト30は、感光体ドラム21と同期して周回移
動しており、表面にイエロトナー像を保持したまま周回
移動を継続し、次の色のマゼンタ像の転写に備える。
【0026】一方、感光体ドラム21は、ドラムクリー
ナ25によって表面を清掃された後、再び帯電器22に
より略一様に帯電され、次のマゼンタの画像信号に従っ
て露光装置23からのビームが照射される。回転型現像
装置24は、感光体ドラム21上にマゼンタ用の静電潜
像が形成される間に回転し、マゼンタ用現像器24Mを
現像位置に定置してマゼンタトナーによる現像を行う。
このようにして形成されたマゼンタトナー像は一次転写
部で中間転写ベルト30上に静電的に転写される。引き
続いて、上述のプロセスがそれぞれシアン及びブラック
に対して行われ、中間転写ベルト30上へ4色分の転写
が終了したとき、若しくは、最終色のブラックの転写途
中において、用紙トレイ60内に収容される用紙Pがフ
ィードロール61により給送され、レジストロール62
を経由して中間転写ベルト30の二次転写部に搬送され
る。
【0027】一方、中間転写ベルト30上に転写された
4色分のトナー像は、二次転写部の上流側で、電磁誘導
加熱装置50による加熱領域を通過する。この加熱領域
では、変動磁界生成ユニット51からの変動磁界が中間
転写ベルト30の導電層30bを貫き、中間転写ベルト
30の導電層30bが電磁誘導加熱により発熱する。こ
れにより導電層30bは急激に加熱され、この熱は時間
経過と共に表層に伝達され、二次転写部に到達するとき
には中間転写ベルト30上のトナーが溶融した状態とな
る。このとき、励磁コイル54の自己発熱等により磁性
コア(本例ではフェライトコア)53が発熱する懸念が
あるが、磁性コア53からの放出される熱は台座52の
放熱孔70を通じて台座52の裏面側に放熱される。こ
のため、磁性コア53が不必要に発熱する事態はなくな
り、磁性コア53が発熱してキュリー点を越える懸念は
全くない。よって、磁性コアの透磁率が低下して磁束密
度が減少する事態は有効に回避され、その分、中間転写
ベルト30の温度分布は略均一に保たれる。従って、電
磁誘導加熱装置50の加熱領域を通過した中間転写ベル
ト30上のトナー像は略均一な温度分布で溶融されるこ
とになり、二次転写部でのトナー像の転写性が中間転写
ベルト30の幅方向に亘って略均一に保たれる。
【0028】また、本実施の形態では、前記磁性バー7
2は台座52の裏面に設けられているため、磁性コア5
3からの変動磁界が中間転写ベルト30側以外に発散し
ようとしても、台座52の裏面側にある磁性バー72に
捕捉されてしまう。すなわち、磁性バー72は、変動磁
界が発散しないように磁路を形成する機能部材として働
くため、変動磁界生成ユニット51から生成される変動
磁界が無駄に発散する事態は有効に回避される。
【0029】特に、本実施の形態では、台座52の放熱
孔70から放出される熱は冷却ファン71からの送風に
より台座52の裏面から吹き流される。更に、台座52
の放熱孔70から放出される熱の一部は台座52の裏面
に設けられた磁性バー72に熱伝達されるが、この磁性
バー72の放熱フィン部73には冷却ファン71からの
送風が吹き付けられているため、磁性バー72が放熱部
材として働き、磁性バー72に伝達された熱は放熱フィ
ン部73を通じて空気中に放出される。このように、本
実施の形態では、放熱孔70に加えて、冷却ファン71
及び放熱部材としての磁性バー72が設けられているた
め、磁性コア53及び励磁コイル54からの放熱効果が
より優れたものになっている。
【0030】尚、本実施の形態において、冷却ファン7
1に代えて既存の換気用ブロワを用い、台座52裏面付
近と換気用ブロワとの間にダクトを設けることで、換気
用ブロワからの送風を台座52の裏面付近に及ぼすよう
にしてもよい。また、要求する放熱効果によっては、放
熱孔70などの放熱通路を設けるだけの態様、放熱通路
に冷却ファン71等の送風機構を付加した態様、放熱通
路に磁性バー72等の放熱部材を付加した態様など適宜
選定することができる。
【0031】そして、中間転写ベルト30上で溶融した
トナー像は、二次転写部で用紙Pの搬送に合わせて圧接
される定着装置40の加圧ロール41の圧力により、用
紙Pと密着される。電磁誘導加熱装置50の加熱領域で
は、中間転写ベルト30は局所的に表面近傍だけが加熱
されており、溶融したトナーは室温の用紙Pと接触して
急激に冷却される。つまり、溶融したトナーは二次転写
部のニップを通過するときに、トナーが持っている熱エ
ネルギーと圧接力とで瞬時に用紙Pに浸透して転写定着
され、用紙Pはトナー及び表面近傍だけ加熱された中間
転写ベルト30の熱を奪いながらニップ出口に向かって
搬送される。このとき、ニップ幅及び用紙Pの移動速度
が適切に設定されていることにより、ニップ出口でのト
ナーの温度は軟化点温度よりも低くなる。このため、ト
ナーの凝集力が大きくなり、トナー像はオフセットを生
じることなく、そのまま略完全に用紙P上に転写定着さ
れる。その後、トナー像が転写定着された用紙Pは、所
定の搬送経路を通って排出トレイ63又は64上に排出
され、フルカラーの画像形成が終了する。
【0032】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、磁性コア及び励磁コイルが支持される台座に放熱通
路を設け、この放熱通路を介して磁性コア及び励磁コイ
ルからの発熱を効果的に放出するようにしたので、被加
熱体に対して電磁誘導加熱装置を不必要に大型且つ複雑
化することなく、磁性コアの発熱による変動磁界の生成
量変化を効果的に抑えることができ、その分、被加熱体
に対する発熱分布を略均一に安定させることができる。
また、本発明に係る画像記録装置にあっては、小型且つ
簡易な構成で、しかも、被加熱体に対して均一加熱が可
能な電磁誘導加熱装置を利用することにより、信頼性が
高くてコンパクトな転写同時定着態様の画像記録装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明に係る電磁誘導加熱装置の概
要を示す説明図、(b)は(a)に係る電磁誘導加熱装
置を用いた画像記録装置の概要を示す説明図である。
【図2】 本発明が適用された画像記録装置の実施の一
形態の全体構成を示す説明図である。
【図3】 本実施の形態で用いられる電磁誘導加熱装置
を示す説明図である。
【図4】 (a)は図3中IV方向から見た矢視図、
(b)は(a)中B方向から見た矢視図、(c)は
(a)中C方向から見た矢視図である。
【図5】 本実施の形態に係る電磁誘導加熱装置の要素
分解説明図である。
【図6】 図5中VI−VI線断面説明図である。
【符号の説明】
1…被加熱体,1b…電磁誘導発熱層,2…電磁誘導加
熱装置,3…磁性コア,4…励磁コイル,5…台座,6
…放熱通路,7…送風機構,8…放熱部材,T…未定着
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H032 AA05 AA14 AA15 BA09 BA15 BA21 BA23 2H033 BA02 BA07 BA29 BB23 BE06 BE09 2H078 AA29 BB03 CC06 DD03 DD42 DD53 DD57 3K059 AA10 AB00 AB19 AB27 AB28 AC10 AC73 AD03 AD05 AD15 AD28 AD32 AD37 CD44 CD48 CD52 CD73 CD75 CD77 CD79

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも電磁誘導発熱層が具備された
    被加熱体を加熱する電磁誘導加熱装置において、 被加熱体の電磁誘導発熱層に向かって対向配置される磁
    性材料からなる磁性コアと、 この磁性コアに巻回されて電磁誘導発熱層を貫く変動磁
    界を生成する励磁コイルと、 磁性コア及び励磁コイルを支持し且つ放熱通路が設けら
    れた耐熱性の台座とを備えたことを特徴とする電磁誘導
    加熱装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電磁誘導加熱装置におい
    て、 磁性コアはフェライトコアであることを特徴とする電磁
    誘導加熱装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電磁誘導加熱装置におい
    て、 更に、放熱通路からの放熱が促進せしめられる送風機構
    を設けたことを特徴とする電磁誘導加熱装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電磁誘導加熱装置におい
    て、 更に、放熱通路からの放熱が促進せしめられる放熱部材
    を設けたことを特徴とする電磁誘導加熱装置。
  5. 【請求項5】 電磁誘導発熱層を有し且つ未定着像が担
    持搬送される像担持搬送体と、 この像担持搬送体上に担持される未定着像を形成する作
    像手段と、 像担持搬送体の移動方向に直交する方向に沿って当該像
    担持搬送体に対向配置され且つ像担持搬送体を電磁誘導
    加熱して像担持搬送体上の未定着像を溶融する請求項1
    記載の電磁誘導加熱装置と、 像担持搬送体の電磁誘導加熱装置に対向する部位の下流
    位置に配設され且つ像担持搬送体上で溶融した未定着像
    を記録材上に転写、定着する定着手段とを備えたことを
    特徴とする画像記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020031489A1 (ja) * 2018-08-07 2020-02-13 Tsk株式会社 電磁誘導加熱装置
CN112911747A (zh) * 2021-01-14 2021-06-04 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 一种线型磁路装置及电磁感应加热器

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