JP2001111330A - マイクロストリップアレーアンテナ - Google Patents

マイクロストリップアレーアンテナ

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JP2001111330A
JP2001111330A JP28888799A JP28888799A JP2001111330A JP 2001111330 A JP2001111330 A JP 2001111330A JP 28888799 A JP28888799 A JP 28888799A JP 28888799 A JP28888799 A JP 28888799A JP 2001111330 A JP2001111330 A JP 2001111330A
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strip line
antenna
radiating
microstrip array
array antenna
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Hideo Iizuka
英男 飯塚
Kunio Sakakibara
久二男 榊原
Toshiaki Watanabe
俊明 渡辺
Kunitoshi Nishikawa
訓利 西川
Kazuo Sato
和夫 佐藤
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Toyota Central R&D Labs Inc
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q13/00Waveguide horns or mouths; Slot antennas; Leaky-waveguide antennas; Equivalent structures causing radiation along the transmission path of a guided wave
    • H01Q13/20Non-resonant leaky-waveguide or transmission-line antennas; Equivalent structures causing radiation along the transmission path of a guided wave
    • H01Q13/206Microstrip transmission line antennas

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Waveguide Aerials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】放射効率の良いマイクロストリップアレーアン
テナを提供すること。 【解決手段】一方の面に接地導体層(接地板)11が形成
された誘電体基板12上に、直線状に延びた給電ストリ
ップ線路13と、その線路13から垂直に突出した10
個の放射アンテナ素子14a〜14jとが形成されている。各
々アンテナ素子の長さ方向の辺の中央付近に、小さな矩
形状の2箇所の切り欠きが設けられている。放射アンテ
ナ素子14a〜14jの形状は給電ストリップ線路13を左右
方向に置いたとき、「工」字になっている。このような
形状とすることで、切り欠きを設けないものと比べて電
流経路を長くすることができ、隣接するアレーアンテナ
との距離を節約することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に搭載する
レーダの送信及び受信アンテナに用いることができるマ
イクロストリップ導体を用いた平面アレーアンテナに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、マイクロストリップ導体を用いた
平面アレーアンテナに関して、U.S.P4063245が知られて
いる。そのアンテナは、図7に示すように、一方の面に
接地導体層2が形成された誘電体基板1上に、直線状に
平行に伸びて一端が接続され他端が開放され列状に配置
されたマイクロストリップ線路3が形成されている。各
マイクロストリップ線路3には、それに対して横方向に
枝状に突出した複数のアンテナ素子4a〜4eが接続された
直線アレーが構成されている。各直線アレーのマイクロ
ストリップ線路3は給電ストリップ線路5に接続され、
その合成信号は線路5の中心6から出力され、2次元の
アレーアンテナが構成されている。
【0003】アンテナ素子4a〜4eは設計周波数の波長λ
g(λgは設計周波数におけるマイクロストリップ線路を
伝搬する波長)の間隔で配置され、その長さ(接続点か
ら開放端までの距離)はλgの約半分すなわちλg/2に
設定されている。また、アンテナ素子4a〜4eはその幅を
変えることで各素子の励振振幅を制御することができる
ため、アンテナとして要求される指向特性、即ち、利得
やサイドローブのレベルなどを目的(仕様)に応じたも
のにすることができる。例えば本図では、アンテナ素子
4a、4e等の両端の素子ほど幅を狭くし、励振振幅を小さ
くし、アンテナ素子4cのように中央付近の素子の幅を広
くすると共に、アンテナ素子4eを開放終端7からλg
位置に配置することにより、定在波励振を実現し、各直
線アレーにおける全体の振幅分布を中央付近程大きくな
る山形とすることができる。この振幅分布により低サイ
ドローブ特性を実現できる。
【0004】図8は、他の従来例によるアレーアンテナ
の構成を示した平面図である。前記従来例同様に直線状
のマイクロストリップ線路53と、それに対して横方向
に枝状に突出した複数のアンテナ素子54a〜54tとでアレ
ーアンテナが構成されている。給電線路53の一端は入
力/出力ポート56に接続され、他端は整合終端素子5
8aに接続され進行波励振を実現している。アンテナ素
子群54a〜54jは給電線路53の一方の側辺に沿って波長
λg間隔で、直角方向に突出して給電線路53に接続さ
れている。さらにアンテナ素子群54k〜54tは、給電線路
53の他方の側辺に沿って波長λg間隔で、直角方向に
突出して給電線路53に接続されている。アンテナ素子
群54a〜54jとアンテナ素子群54k〜54tのそれぞれの給電
線路53に接続される位置はλg/2だけずれている。
【0005】以上のような構成により、一定線路長内の
アンテナ素子数を増加させることができ、比較的アレー
長の短いアンテナで進行波励振した際に効率低下の原因
となっていた終端に到達する残留電力を小さくすること
ができ、比較的アレー長の短い(図8では約10λg
場合でも効率の良いアンテナを実現できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したマイクロスト
リップアレーアンテナは薄型でかつ生産性に優れている
という特徴を有しており、マイクロ波帯において多くの
システムに応用されている。また、ミリ波帯において
は、衝突防止やACC(Adaptive Cruise Control)のための
センサとしての車載レーダなどに応用される。
【0007】この際、隣接するアレーアンテナの間隔を
小さくした場合、相互の結合が増大し、アレーアンテナ
の利得が低下するという問題があった。また、幅が大き
なアンテナ素子では、給電ストリップ線路に接続される
接続部が広い幅をもって接続されることとなり、一定の
インピーダンスを持つ給電ストリップ線路とのインピー
ダンス整合が困難という問題があった。
【0008】本発明は上記した課題を解決するために成
されたものであり、その目的は、放射効率の良いマイク
ロストリップアレーアンテナを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第1の発明群として、請求項1の発明の構成は、背面
に導体の接地板が形成された誘電体基板と、その誘電体
基板上に形成されたストリップ導体とから形成されたマ
イクロストリップアレーアンテナにおいて、ストリップ
導体は、線状に配設された給電ストリップ線路と、給電
ストリップ線路の両側辺のうち少なくとも一方の第1側
辺に沿って所定間隔で、その側辺から接続配列された複
数の放射アンテナ素子とから成り、各放射アンテナ素子
は、一端が給電ストリップ線路と接続され他端が開放さ
れ、長さが予め設定された動作周波数における給電スト
リップ線路を伝搬する波長の概1/2の整数倍であり、
幅が所望の指向特性を提供するように予め設定された各
放射アンテナ素子の励振振幅の位置に関する分布に対応
した幅の分布を有し、実際の共振波長を長くするよう切
り欠きを設けたストリップ導体で構成されることを特徴
とする。
【0010】また、請求項2の発明は、放射アンテナが
矩形形状であり、切り欠きが放射アンテナの長さ方向の
辺の途中に設けられていることを特徴とする。
【0011】また、請求項3に記載の発明は、放射アン
テナが矩形形状であり、切り欠きが放射アンテナの内部
領域に設けられた、略長さ方向に向かう複数の流線様で
あることを特徴とする。
【0012】また、請求項4に記載の発明は、放射アン
テナが矩形形状であり、切り欠きが複数個であり、放射
アンテナの内部領域に設けられており、短い幅方向の矩
形部分を有し、伝導電流が長さ方向に屈曲しながら直進
するよう配置されていることを特徴とする。
【0013】また、請求項5に記載の発明は、各放射ア
ンテナ素子は、電界放射エッジ線が給電ストリップ線路
の長さ方向に対して0度(平行)でない角度を成すよう
に形成されたことを特徴とする。
【0014】また、請求項6に記載の発明は、各放射ア
ンテナ素子の電界放射エッジ線は、給電ストリップ線路
に対して略45度をなすことを特徴とする。
【0015】本発明の第2の発明群として、請求項7の
発明の構成は、背面に導体の接地板が形成された誘電体
基板と、その誘電体基板上に形成されたストリップ導体
とから形成されたマイクロストリップアレーアンテナに
おいて、ストリップ導体は、線状に配設された給電スト
リップ線路と、給電ストリップ線路の両側辺のうち少な
くとも一方の第1側辺に沿って所定間隔で、その側辺か
ら接続配列された複数の放射アンテナ素子とから成り、
各放射アンテナ素子は、一端が給電ストリップ線路と接
続され他端が開放され、長さが予め設定された動作周波
数における給電ストリップ線路を伝搬する波長の概1/
2の整数倍であり、開放された端の幅が所望の指向特性
を提供するように予め設定された各放射アンテナ素子の
励振振幅の位置に関する分布に対応した幅の分布を有
し、給電ストリップ線路と接続された一端の幅は一定で
あるストリップ導体で構成されることを特徴とする。
【0016】また、請求項8に記載の発明は、各放射ア
ンテナ素子は、開放端の電界放射エッジ線が給電ストリ
ップ線路の長さ方向に対して0度(平行)でない角度を
成すように形成されたことを特徴とする。
【0017】また、請求項9に記載の発明は、各放射ア
ンテナ素子の開放端の電界放射エッジ線は、給電ストリ
ップ線路に対して略45度をなすことを特徴とする。
【0018】
【発明の作用及び効果】〔請求項1乃至請求項6の発
明〕複数の放射アンテナ素子を給電ストリップ線路の両
側辺のうち少なくとも一方の第1側辺に沿って所定間隔
で、その側辺に接続して配列し、放射アンテナ素子の幅
を所定の励振振幅に対応させて変化させたので、所望の
指向性を持たせることができる。この際、実際の共振波
長を長くするよう切り欠きを設けたので、電流経路が長
くなり、共振周波数を低下させることができる。これに
より、切り欠きを設けないときと比較し、アンテナ素子
の長さを小さくすることができ、隣接するアレーアンテ
ナとの距離を大きくでき、素子間結合量を小さくするこ
とができる。
【0019】このような切り欠きとしては、放射アンテ
ナが矩形形状であり、切り欠きが放射アンテナの長さ方
向の辺の途中に設けられているものがあげられる。ま
た、放射アンテナが矩形形状であり、切り欠きが放射ア
ンテナの内部領域に設けられた、略長さ方向に向かう複
数の流線様であるものがあげられる。放射アンテナが矩
形形状であり、切り欠きが複数個であり、放射アンテナ
の内部領域に設けられており、短い幅方向の矩形部分を
有するものがあげられる。いずれも電流が長さ方向に屈
曲しながら直進するようになり、電流経路が長くなる。
【0020】放射アンテナ素子が、開放端である電界放
射エッジ線が給電ストリップ線路の長さ方向に対して0
度(平行)でない角度を成す、さらには略45度をなす
ことで、電界放射エッジ線に直交する向きの電界は、給
電ストリップ線路に対して直交ではなく斜めに傾斜した
方向、さらには45度傾いた方向に向いた偏波を生成す
ることができる。これにより、給電ストリップ線路を地
面に対して垂直に配置して自動車のレーダのアンテナと
して使用した場合において、対向車からの電波の受信を
効率良く排除することができる。
【0021】〔請求項7乃至請求項9の発明〕複数の放
射アンテナ素子を給電ストリップ線路の両側辺のうち少
なくとも一方の第1側辺に沿って所定間隔で、その側辺
に接続して配列し、放射アンテナ素子の開放された端の
幅を所定の励振振幅に対応させて変化させ、給電ストリ
ップ線路と接続された一端の幅は一定としたので、各放
射アンテナ素子の入力インピーダンスを一定としつつ、
所望の指向性を持たせることができる。尚、この際放射
アンテナ素子は台形様となる。
【0022】放射アンテナ素子が、開放端である電界放
射エッジ線が給電ストリップ線路の長さ方向に対して0
度(平行)でない角度を成す、さらには略45度をなす
ことで、電界放射エッジ線に直交する向きの電界は、給
電ストリップ線路に対して直交ではなく斜めに傾斜した
方向、さらには45度傾いた方向に向いた偏波を生成す
ることができる。これにより、給電ストリップ線路を地
面に対して垂直に配置して自動車のレーダのアンテナと
して使用した場合において、対向車からの電波の受信を
効率良く排除することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施例に
基づいて説明する。図1は主として請求項1、2、5、
6に記載する発明に関する望ましい実施態様(第1実施
例)に係るマイクロストリップアレーアンテナ10の構
成を示す斜視図、図2(a)は同平面図、図2(b)は(a)のA
-A断面図である。一方の面に接地導体層(接地板)11が
形成された誘電体基板12上に、直線状に延びた給電ス
トリップ線路13と、その線路13から突出した10個
の放射アンテナ素子14a〜14jとが形成されている。
【0024】給電ストリップ線路13の一方の第1側辺
131には、誘電体基板12上において短冊形状の第1
放射アンテナ素子群14a〜14eが、給電ストリップ線路1
3に垂直に突設されている。その間隔dは、例えば設計
周波数における給電ストリップ線路13を伝搬する波長
λgであり、その長さ(接続点中央pから開放端qまで
の距離)は波長λgの約半分に設定されている。突設さ
れた放射アンテナ素子群14aから14eの開放端の1辺はす
べて平行であり給電ストリップ線路13に対して平行で
ある。さらに給電ストリップ線路13の他方の第2側辺
132には、同様に、短冊形状の第2放射アンテナ素子
群14f〜14jが第1放射アンテナ素子群14a〜14eに平行に
配設され、開放端の1辺はすべて平行であり給電ストリ
ップ線路13に対して平行であり、第1放射素子群の開
放端の1辺とは平行である。第1放射アンテナ素子群14
a〜14eのそれぞれと、第2放射アンテナ素子群14f〜14j
のそれぞれとは、例えばd/2だけずらして配置され
る。
【0025】短冊形状の放射アンテナ素子14a〜14jは、
14a、14f、14b、14g、…、14e、14jの順に幅が大きくな
っている。各々アンテナ素子の長さ方向の辺の中央付近
に、小さな矩形状の2箇所の切り欠きが設けられてい
る。放射アンテナ素子14a〜14jの形状は給電ストリップ
線路13を左右方向に置いたとき、「工」字になってい
る。
【0026】入力端15から入力された電力は、その一
部が突設された放射アンテナ素子14a、14f、14b…に順
次結合して放射され、その残された電力は進行方向(図
2の右方向)に伝播し徐々に減衰し、その残留電力が終
端16に到達する。入力された電力は、その一部がアン
テナ素子14に結合し放射され、残された電力の大部分
は透過する。また、インピーダンス不整合により、その
一部の電力が反射され入力端へもどる。すなわち、アン
テナ素子からの放射量は、放射量=入力−透過量−反射
量という式で表され、放射アンテナ素子の入力に対する
透過・反射量が求まれば一意に求まる。なお、反射が放
射や透過など比べ極めて小さい場合は放射量≒入力−透
過量となり、透過量のみが求まれば放射量が一意に求ま
る。
【0027】ここで本発明による放射アンテナ素子14
に対する放射量は、幅を大きくするにつれて放射量が単
調に増加する関係にある。即ち、幅が決定されると放射
量が一意に決定される。図1に示したアレーアンテナの
設計では、予め決定された各放射アンテナ素子の所定の
励振振幅(放射量)に応じて、各々の放射アンテナ素子
の横幅を決定することにより、所望の指向性を実現する
ことができる。
【0028】図3には、切り欠きを設けた放射アンテナ
素子の他の例を示す。図3(a)は2個の流線様の切り欠
きを有する、本発明の請求項3に対応する放射アンテナ
素子141である。放射アンテナ素子141は、給電ス
トリップ線路13に垂直に突出した、3本の並列する細
いアンテナ素子が湾曲して形成された格好である。ま
た、図3(b)は3個の十文字の切り欠きを有する、本発
明の請求項4に対応する放射アンテナ素子142であ
る。放射アンテナ素子142は、給電ストリップ線路1
3に垂直に突出した、3本の並列する細いアンテナ素子
が屈曲して形成された格好である。これらいずれも切り
欠きの無い放射アンテナ素子に比べて、全体としての大
きさが同じまま電流経路を長くすることができる。
【0029】図3(a)、(b)に示したものの他、電流経路
を長くする切り欠きを有する放射アンテナ素子は様々な
ものが考えられる。図3(a)、(b)では、電流経路が外観
上「湾曲」或いは「屈曲」したものとして例示したもの
であり、対称性、切り欠きの長さ、数は任意で良い。
【0030】以上のような構成により、各放射アンテナ
素子の幅を変えることで各素子の励振振幅(放射量)を
制御することができる上、電流経路の長いアンテナ素子
とできるので、アンテナとして要求される指向特性、す
なわち利得やサイドローブのレベルなどを目的(仕様)
に応じたものにすることができる上、放射効率のよいマ
イクロストリップアレーアンテナとすることができる。
尚、放射アンテナ素子14a〜14jは主にその開放端から、
給電ストリップ線路13に対し垂直方向(図2中の矢印
E方向)に偏波面をもつ電波を放射し又は受信する。
【0031】図4(a)は主として請求項7〜9に記載の
発明に関する望ましい実施態様(第2実施例)によるマ
イクロストリップアレーアンテナ20の構成を示す平面
図、図4(b)は(a)のB-B断面図である。一方の面に接地
導体層21が形成された誘電体基板22上に、直線状に
延びた給電ストリップ線路23と、その線路23から突
出した10個の放射アンテナ素子24a〜24jとが形成され
ている。
【0032】給電ストリップ線路23の一方の第1側辺
231には、基板22上において等脚台形形状の第1放
射アンテナ素子群24a〜24eが、その等脚台形の高さ方向
が給電ストリップ線路23に垂直となるよう突設されて
いる。その間隔は、設計周波数における給電ストリップ
線路23を伝搬する波長λgであり、その長さ(接続点
中央pから開放端qまでの距離)は波長λgの約半分に
設定されている。突設された放射素子群24aから24eの開
放端の1辺はすべて給電ストリップ線路に対して平行で
ある。さらに給電ストリップ線路23の他方の第2側辺
232には、同様に、等脚台形形状の第2放射アンテナ
素子群24f〜24jが、その等脚台形の高さ方向が給電スト
リップ線路23に垂直となるよう突設されている。開放
端の1辺は給電ストリップ線路に対してすべて平行であ
り、第1放射素子群の開放端の1辺とは平行である。第
1放射アンテナ素子群24a〜24eのそれぞれと、第2放射
アンテナ素子群24f〜24jのそれぞれと、例えばd/2だ
けずらして配置される。
【0033】放射アンテナ素子24a〜24jは、図4に示す
ように、給電ストリップ線路23の側辺に接続されてい
る長さがW0で一定であり、各々の底辺の長さWa
f、Wb、Wg、…、We、Wjはこの順に大きくなるよ
う設計されている。尚、本実施例においてはWa=W0
した。
【0034】以上のような構成により、各放射アンテナ
素子の開放端の幅Wa、Wf、Wb、Wg、…、We、Wj
変えることで各素子の励振振幅を制御することができる
ため、アンテナとして要求される指向特性、すなわち利
得やサイドローブのレベルなどを目的(仕様)に応じた
もにすることができる。
【0035】上記2つの実施例では、電界放射エッジ線
が給電ストリップ線路の長さ方向に平行なもののみを例
示したが、図5に示す放射アンテナ素子を用いることに
より、給電ストリップ線路に対し、45度傾いた偏波を
有するマイクロストリップアレーアンテナとすることも
可能である。即ち、図5(a)のように、給電ストリップ
線路33に対し、45度傾いた矩形形状であり、1の頂
角付近で給電ストリップ線路に接続し、長辺の中央付近
に切り欠きを設けた放射アンテナ素子341が目的を達
成できる。また、設計により、図5(b)のような、給電
ストリップ線路33に対し、45度傾いた短冊形状であ
り、長辺の中央付近に切り欠きを設けた放射アンテナ素
子342も目的を達成できる。これらはいずれも本発明
の第1の発明群に属するものである。同様に、図3
(b)、(c)と同様な、電流経路を湾曲、屈曲させる、45
度傾いた放射アンテナ素子も可能である。
【0036】また、図5(c)のように、底辺、及び高さ
が給電ストリップ線路43に対し、45度傾いた台形形
状の放射アンテナ素子により、給電ストリップ線路に対
し、45度傾いた偏波を有するマイクロストリップアレ
ーアンテナとすることも可能である。この場合、各放射
アンテナ素子の開放端(底辺)の長さWを変化させるこ
とで目的が達成できる。これは本発明の第2の発明群に
属するものである。
【0037】尚、図6(a)に示すように終端16又は2
6には、残留電力を吸収するための整合終端素子61を
設けたり、有効に電力を放射させるために、例えばマイ
クロストリップアンテナ素子62などを設けても良い。
【0038】上記いずれの実施例においても、放射アン
テナ素子は給電ストリップ線路の両側に設けたが、少な
くとも一方の側に設けたものでも良い。又、放射アンテ
ナ素子の幅、長さ、間隔は、波長λgとの関係において
アンテナの特性によって決定されるものである。上述し
た長さの整数倍も使用することができる。又、給電スト
リップ線路に接続される放射アンテナ素子の数は任意で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るマイクロストリップ
アレーアンテナの構成を示した斜視図。
【図2】第1実施例に係るマイクロストリップアレーア
ンテナの平面図と断面図。
【図3】第1実施例に係るマイクロストリップアレーア
ンテナの他の放射アンテナ素子の例を示す平面図。
【図4】本発明の第2実施例に係るマイクロストリップ
アレーアンテナの構成を示した平面図と断面図。
【図5】本発明の第1、2実施例に係るマイクロストリ
ップアレーアンテナの他の放射アンテナ素子の例を示す
平面図。
【図6】マイクロストリップアレーアンテナの給電スト
リップ線路の終端部分を示した平面図。
【図7】従来例に係るマイクロストリップアレーアンテ
ナの斜視図。
【図8】他の従来例に係るマイクロストリップアレーア
ンテナの平面図。
【符号の説明】
10、20…マイクロストリップアレーアンテナ 11、21…接地導体層(接地板) 12、22…誘電体基板 13、23…給電ストリップ線路 14a〜14j、24a〜24j…放射アンテナ素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 俊明 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 西川 訓利 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 佐藤 和夫 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 Fターム(参考) 5J021 AA05 AA07 AB06 CA03 HA04 HA05 HA10 JA02 JA06 JA07 5J045 AA02 AA07 AB05 AB06 CA04 DA10 DA12 FA02 HA03 LA01 NA01 NA07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背面に導体の接地板が形成された誘電体
    基板と、その誘電体基板上に形成されたストリップ導体
    とから形成されたマイクロストリップアレーアンテナに
    おいて、 前記ストリップ導体は、線状に配設された給電ストリッ
    プ線路と、前記給電ストリップ線路の両側辺のうち少な
    くとも一方の第1側辺に沿って所定間隔で、その側辺か
    ら接続配列された複数の放射アンテナ素子とから成り、 前記各放射アンテナ素子は、一端が前記給電ストリップ
    線路と接続され他端が開放され、長さが予め設定された
    動作周波数における前記給電ストリップ線路を伝搬する
    波長の概1/2の整数倍であり、幅が所望の指向特性を
    提供するように予め設定された各放射アンテナ素子の励
    振振幅の位置に関する分布に対応した幅の分布を有し、
    実際の共振波長を長くするよう切り欠きを設けたストリ
    ップ導体で構成されることを特徴とするマイクロストリ
    ップアレーアンテナ。
  2. 【請求項2】 前記放射アンテナが矩形形状であり、前
    記切り欠きが、前記放射アンテナの長さ方向の辺の途中
    に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のマ
    イクロストリップアレーアンテナ。
  3. 【請求項3】 前記放射アンテナが矩形形状であり、前
    記切り欠きが、前記放射アンテナの内部領域に設けられ
    た、略長さ方向に向かう複数の流線様であることを特徴
    とする請求項1に記載のマイクロストリップアレーアン
    テナ。
  4. 【請求項4】 前記放射アンテナが矩形形状であり、前
    記切り欠きが、複数個であり、前記放射アンテナの内部
    領域に設けられており、短い幅方向の矩形部分を有し、
    伝導電流が長さ方向に屈曲しながら直進するよう配置さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロス
    トリップアレーアンテナ。
  5. 【請求項5】 前記各放射アンテナ素子は、電界放射エ
    ッジ線が給電ストリップ線路の長さ方向に対して0度
    (平行)でない角度を成すように形成されたことを特徴
    とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のマ
    イクロストリップアレーアンテナ。
  6. 【請求項6】 前記各放射アンテナ素子の前記電界放射
    エッジ線は、前記給電ストリップ線路に対して略45度
    をなすことを特徴とする請求項5に記載のマイクロスト
    リップアレーアンテナ。
  7. 【請求項7】 背面に導体の接地板が形成された誘電体
    基板と、その誘電体基板上に形成されたストリップ導体
    とから形成されたマイクロストリップアレーアンテナに
    おいて、 前記ストリップ導体は、線状に配設された給電ストリッ
    プ線路と、前記給電ストリップ線路の両側辺のうち少な
    くとも一方の第1側辺に沿って所定間隔で、その側辺か
    ら接続配列された複数の放射アンテナ素子とから成り、 前記各放射アンテナ素子は、一端が前記給電ストリップ
    線路と接続され他端が開放され、長さが予め設定された
    動作周波数における前記給電ストリップ線路を伝搬する
    波長の概1/2の整数倍であり、開放された他端の幅が
    所望の指向特性を提供するように予め設定された各放射
    アンテナ素子の励振振幅の位置に関する分布に対応した
    幅の分布を有し、前記給電ストリップ線路と接続された
    一端の幅は一定であるストリップ導体で構成されること
    を特徴とするマイクロストリップアレーアンテナ。
  8. 【請求項8】 前記各放射アンテナ素子は、前記開放端
    の電界放射エッジ線が前記給電ストリップ線路の長さ方
    向に対して0度(平行)でない角度を成すように形成さ
    れたことを特徴とする請求項7に記載のマイクロストリ
    ップアレーアンテナ。
  9. 【請求項9】 前記各放射アンテナ素子の前記開放端の
    前記電界放射エッジ線は、前記給電ストリップ線路に対
    して略45度をなすことを特徴とする請求項8に記載の
    マイクロストリップアレーアンテナ。
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