JP2001108782A - 原子炉用制御棒集合体の装荷方法および回転装置 - Google Patents

原子炉用制御棒集合体の装荷方法および回転装置

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JP2001108782A JP28433499A JP28433499A JP2001108782A JP 2001108782 A JP2001108782 A JP 2001108782A JP 28433499 A JP28433499 A JP 28433499A JP 28433499 A JP28433499 A JP 28433499A JP 2001108782 A JP2001108782 A JP 2001108782A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原子炉運転中における制御棒の摩耗の進行を
緩和し、もって、原子炉用制御棒集合体の長寿命化を図
ること。 【解決手段】 中性子を吸収する物質が収納された長尺
状の複数の制御棒3を結束してなる結束体の結束方向断
面の中心を通る軸方向の軸線9を回転軸9として、1/
4回転対称となるように複数の制御棒3を配置した原子
炉用制御棒集合体1を、原子炉の炉心に装荷し、炉心を
所定の期間運転した後に炉心から取り出すとともに、回
転軸9を中心として1/4回転させることにより、炉心
に装荷されていた状態から1/4回転した状態で再び炉
心に装荷すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉用制御棒集
合体の装荷方法および回転装置に係り、更に詳しくは、
原子炉用制御棒集合体の原子炉運転中における摩耗対策
を講じた原子炉用制御棒集合体の装荷方法および回転装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、加圧水型原子炉に用いられてい
る原子炉用制御棒集合体の構成例を示す正面図である。
【0003】図5は、制御棒の構成例を示す正面断面図
(a)、およびA−A線に沿った断面図(b)である。
【0004】また、図6は、加圧水型原子炉に用いられ
ている燃料集合体の構成例を示す斜視図である。
【0005】すなわち、加圧水型原子炉(以下「PW
R」と称する)において用いられている原子炉用制御棒
集合体(以下「RCC」と称する)1は、スパイダー2
に複数本の制御棒3を、その中心軸9を回転軸として1
/4回転対称になるように配置して吊設することにより
構成している。このため、RCC1を、中心軸9を中心
にして1/4回転(90°回転)した場合においても、
断面の形状は同じである。
【0006】制御棒3は、その両端が上部端栓7および
下部端栓8で封入されたステンレス鋼製の被覆管6を備
え、この被覆管6内にバネ5で押圧された中性子吸収材
4を収納している。
【0007】このようなRCC1の制御棒3を、原子炉
に装荷されている燃料集合体10内の制御棒案内シンブ
ル11に挿入することによって、炉心に負の反応度を投
入する。制御棒案内シンブル11は、制御棒3が挿入で
きるような中空管からなる。
【0008】一方、このように制御棒案内シンブル11
に挿入されている制御棒3を、制御棒案内シンブル11
から引き抜くことによって、炉心に正の反応度を投入す
る。このように、PWRでは、RCC1の挿入引抜によ
って炉心の反応度を制御している。
【0009】RCC1の挿入または引抜は、後述する制
御棒駆動装置が、スパイダー2を駆動することによって
行われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のRCC1では、以下のような問題がある。
【0011】図7は、制御棒駆動機構から燃料集合体へ
制御棒が挿入される状態を示す模式図である。
【0012】制御棒3は、原子炉運転中に、燃料集合体
10内の制御棒案内シンブル11に挿入されると、制御
棒3が振動し、制御棒案内シンブル11との接触により
先端部に摩耗が生じる恐れがある。
【0013】この摩耗が生じる原因としては、RCC1
を制御棒駆動装置14により駆動するためのガイドの役
目を果たす制御棒案内管(以下「G/T」と称する)1
5と上部炉心板(以下「UCP」と称する)16とのギ
ャップ17に冷却材19が横方向に流れ、この横方向に
流れる冷却材19により制御棒3が振動し、その影響に
より制御棒3の先端部付近が制御棒案内シンブル11の
内側と干渉して摩擦が生じることが考えられる。
【0014】この場合、特にG/T15とUCP16と
を支持している2本の支持ピン18の取付位置付近に位
置する制御棒3に比べて、支持ピン18の無い側に位置
する制御棒3の摩耗が進行する傾向にある。
【0015】これは、G/T15とUCP16とのギャ
ップ17に流れる冷却材19の流れが支持ピン18によ
って妨げられるため、支持ピン18の有る側に摩擦発生
が少なく、一方、支持ピン18の無い側には冷却材19
の流れが妨げられる事が無いため、摩擦発生が多くなる
ことによるものである。
【0016】支持ピン18の無い側に位置する制御棒3
の摩耗は、先端部のみならず、被覆管6の下端部の範囲
まで摩耗が進展して行くと考えられ、ついには貫通摩耗
となり、制御棒3としての機能に支障をもたらすため
に、RCC1を交換しなければならず、RCC1の寿命
が短縮化されるという問題がある。
【0017】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、原子炉運転中における制御棒の摩耗の進行
を緩和し、もって、原子炉用制御棒集合体の長寿命化を
図ることが可能な原子炉用制御棒集合体の装荷方法およ
び回転装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、以下のような手段を講じる。
【0019】すなわち、請求項1の発明では、中性子を
吸収する物質が収納された長尺状の複数の制御棒を結束
してなる結束体の結束方向断面の中心を通る軸方向の軸
線を回転軸として、1/4回転対称となるように複数の
制御棒を配置した原子炉用制御棒集合体を、原子炉の炉
心に装荷し、炉心を所定の期間運転した後に炉心から取
り出すとともに、回転軸を中心として1/4回転させる
ことにより、炉心に装荷されていた状態から1/4回転
した状態で再び炉心に装荷する。
【0020】請求項2の発明では、中性子を吸収する物
質が収納された長尺状の複数の制御棒を結束してなる結
束体の結束方向断面の中心を通る軸方向の軸線を回転軸
として、1/4回転対称となるように複数の制御棒を配
置した原子炉用制御棒集合体を収納する収納手段と、原
子炉用制御棒集合体を、第1の所定の収納場所から取り
出し収納手段まで移送して、当該収納手段に収納すると
ともに、収納手段に収納されている原子炉用制御棒集合
体を取り出し第2の所定の収納場所まで移送して、当該
第2の所定の収納場所に収納する取出移送手段と、収納
手段に原子炉用制御棒集合体を収納した後の取出移送手
段を、軸線を回転軸として、所定の方向に1/4回転さ
せるとともに、収納手段から原子炉用制御棒集合体を取
り出した後の取出移送手段を、軸線を回転軸として、所
定の方向と逆の方向に1/4回転させる回転手段とを備
える。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。
【0022】なお、以下の各実施の形態の説明に用いる
図中の符号は、図4から図7と同一部分については同一
符号を付して示すことにする。
【0023】本発明の実施の形態を図1から図3を用い
て説明する。
【0024】図1は、本発明の実施の形態に係る原子炉
用制御棒集合体の装荷方法を実現するための回転装置の
全体構成例を示す斜視図である。
【0025】すなわち、本発明の実施の形態に係る原子
炉用制御棒集合体の回転装置は、RCC取出移送装置2
0と、RCC取出移送装置回転装置21と、RCC収納
容器22とを備えている。
【0026】RCC取出移送装置20は、炉心から取出
されて、所定の収納場所に収納されているRCC1を吊
り上げ、RCC収納容器22まで移送し、このRCC1
をRCC収納容器22に吊り下げ、収納する。
【0027】RCC取出移送装置20は、このようにし
てRCC1を、RCC収納容器22に収納すると、後述
するRCC取出移送装置回転装置21によって水平断面
の中心を通る軸方向の軸線を回転軸として、すなわち図
1に示す方向に沿って1/4回転(90°回転)され
るようにしている。そして、この後に、RCC収納容器
22に収納されているRCC1を、再び吊り上げる。
【0028】RCC取出移送装置20は、この状態で再
びRCC取出移送装置回転装置21によって、今度は、
先に回転された方向とは逆方向、すなわち図1に示す方
向に沿って1/4回転(90°回転)されるようにし
ている。RCC取出移送装置20は、下部の対角上の2
箇所に突起物30を備えており、これを観察することに
より、回転状態および回転方向を確認できるようにして
いる。
【0029】RCC取出移送装置20は、この後に、R
CC1を、所定の燃料集合体10の制御棒案内シンブル
11に、制御棒3が挿入するように吊り下げる。
【0030】このようにして、制御棒案内シンブル11
に制御棒3を挿入された燃料集合体10は、図示しない
燃料交換装置によって炉心内の所定の場所に装荷され
る。
【0031】RCC取出移送装置回転装置21は、RC
C取出移送装置20を、RCC取出移送装置20の水平
断面の中心を通る軸方向の軸線を回転軸として1/4回
転(90°回転)する。すなわち、RCC収納容器22
にRCC1を収納した後のRCC取出移送装置20を、
図1に示す方向に沿って1/4回転(90°回転)す
る。その後、RCC収納容器22から原子炉用制御棒集
合体1を吊り上げたRCC取出移送装置20を、逆の方
向、すなわち図1に示す方向に沿って1/4回転(9
0°回転)する。
【0032】RCC収納容器22は、RCC1を収納す
る長尺状の容器であり、PWRプラントの既存の使用済
燃料ラックでも適用可能としている。更に、RCC収納
容器22は、上部にRCC回転用治具23を備えてい
る。
【0033】このRCC回転用治具23は、RCC収納
容器22の上部に脱着可能な構成としており、案内口3
2と、この案内口の4辺を囲むように設けられた4箇所
の挿入ガイド33とを備えている。そして、RCC取出
移送装置20から吊り下げられたRCC1が、この挿入
ガイド33によって案内口32に導かれ、RCC収納容
器22に適切に挿入されるようにしている。
【0034】次に、以上のように構成した本発明の実施
の形態に係る原子炉用制御棒集合体の回転装置を適用し
た装荷方法について説明する。
【0035】図2は、本発明の実施の形態に係る原子炉
用制御棒集合体の装荷方法を示す模式図である。
【0036】先ず、RCC1は、原子炉の運転サイクル
終了後に、既存の原子炉制御棒集合体交換機によって炉
心から取り出され、所定の収納場所に収納される。ここ
では、炉心から取り出されたRCC1は、既存の燃料ラ
ック40に収納される。
【0037】このように、既存の燃料ラック40に収納
されたRCC1は、RCC取出移送装置20によって吊
り上げられる(ステップ1)とともに、RCC収納容器
22の上まで移送される(ステップ2)。
【0038】そして、RCC1は、RCC収納容器22
の上から、RCC取出移送装置20によって吊り下げら
れ、RCC収納容器22に収納される(ステップ3)。
このとき、RCC1は、RCC回転用治具23に備えら
れた挿入ガイド33に沿って吊り下げられることによっ
て、案内口32に導かれ、更に、RCC収納容器22に
スムーズに挿入される。
【0039】RCC取出移送装置20は、このようにし
てRCC1をRCC収納容器22に収納すると、RCC
取出移送装置回転装置21によって水平断面の中心を通
る軸方向の軸線を回転軸として、図2に示す方向に沿
って1/4回転(90°回転)される(ステップ4)。
この回転状態および回転方向は、RCC取出移送装置2
0の突起物30を観察することによって確認される。
【0040】次に、RCC収納容器22に収納されてい
るRCC1は、このように1/4回転されたRCC取出
移送装置20によって、RCC収納容器22から吊り上
げられる(ステップ5)。
【0041】RCC取出移送装置20は、このようにR
CC1を吊り上げた状態で、RCC取出移送装置回転装
置21によって、今度は、ステップ4とは逆方向に、す
なわち図2に示す方向に沿って1/4回転(90°回
転)される(ステップ6)。これによって、RCC取出
移送装置20は、ステップ4にて回転される前の通常の
状態、すなわち回転していない状態に戻される。一方、
RCC取出移送装置20に吊り下げられているRCC1
は、直前の運転サイクルで炉心に装荷されていた状態か
ら、方向に沿って1/4回転(90°回転)した状態
でRCC取出移送装置20に保持された状態となる。な
お、この回転状態および回転方向も、RCC取出移送装
置20の突起物30を観察することによって確認され
る。
【0042】前述したステップ6におけるRCC取出移
送装置20の方向に沿った1/4回転が完了すると、
RCC1は、RCC取出移送装置20によって、所定の
燃料集合体10が収納されている燃料ラック40に移送
され、この燃料集合体10の制御棒案内シンブル11
に、制御棒3が挿入するように吊り下げられる(ステッ
プ7)。RCC1は、その水平断面の中心を通る軸方向
の軸線を回転軸として、1/4回転対称となるように制
御棒3を配置しており、制御棒案内シンブル11も、制
御棒3の配置に合わせて設けられていることから、RC
C1は、1/4回転(90°回転)した状態において
も、燃料集合体10の制御棒案内シンブル11への挿入
が可能である。
【0043】この後、制御棒案内シンブル11に制御棒
3を挿入された燃料集合体10が、図示しない燃料交換
装置によって炉心内の所定の場所に装荷されることによ
って、RCC1は、直前の運転サイクルにて炉心に装荷
されていた状態から、1/4回転(90°回転)した状
態で装荷される。
【0044】これによって、直前の運転サイクルにおい
て、支持ピン18の無い側に位置しており、その先端の
摩耗が促進された制御棒3が、支持ピン18の有る側に
位置することになるために、冷却材19の横流れが妨げ
られる。その結果、被覆管6の摩耗が抑制されるように
なる。
【0045】図3は、本発明の実施の形態に係る原子炉
用制御棒集合体の装荷方法によって実現されるRCCの
摩耗進行度を示す模式図であり、縦軸は被覆管の摩耗深
さ、横軸は原子炉内における制御棒の滞在時間をそれぞ
れ示している。
【0046】図3に示す曲線Aは、はじめに支持ピン1
8の無い側に配置され、途中から支持ピン18の有る側
に配置されたる制御棒3の被覆管6の摩耗進行量を示す
曲線である。一方、曲線Bは、はじめに支持ピン18の
有る側に配置され、途中から支持ピン18の無い側に配
置された制御棒3の被覆管6の摩耗進行量を示す曲線で
ある。
【0047】許容摩耗量Fは、制御棒3の被覆管6の摩
耗量の許容限界を示すものであり、RCC1のいずれか
の制御棒3の被覆管6がこの許容摩耗量Fに至る前に、
このRCC1を交換する必要がある。
【0048】仮に、RCC1の1/4回転を行なわず
に、原子炉の運転を継続して行くと、曲線Aに示すとお
り、原子炉滞在時間Dにおいて、支持ピン18の無い側
に位置している制御棒3の被覆管6の摩耗進行量が許容
摩耗量Fに達してしまう。
【0049】しかしながら、原子炉滞在時間Cにおい
て、RCC1の1/4回転を行ない、しかる後にRCC
1を再装荷すると、曲線Aに示すように、支持ピン18
の無い側に位置していた制御棒3が、1/4回転後は支
持ピン18の有る側に位置することになるので、被覆管
6の摩耗進行の割合が鈍化される。その結果、RCC1
において摩耗が最も進行している制御棒3の被覆管6の
摩耗量が許容摩耗量Fに達するまでの時間が、滞在時間
Dから滞在時間Eまで延長される。
【0050】一方、曲線Bに示すように、支持ピン18
の有る側に位置していた制御棒3が、1/4回転後は支
持ピン18の無い側に位置することになるので、摩耗進
行の割合が速くなる。
【0051】なお、請求項でいう収納手段、取出移送手
段、回転手段は、本発明の実施の形態においてRCC収
納容器22、RCC取出移送装置20、RCC取出移送
装置回転装置21にそれぞれ相当する。また、請求項で
いう第1および第2の所定の収納場所とは、燃料ラック
40に相当する。
【0052】上述したように、本発明の実施の形態に係
る原子炉用制御棒集合体の回転装置を適用した装荷方法
においては、RCC1を適切な時期に原子炉の炉心から
取り出し、1/4回転した後に再び炉心に装荷すること
により、原子炉の運転中に支持ピン18の無い側の制御
棒3に集中していた摩耗を、他の制御棒3に分散させる
ことができる。
【0053】すなわち、原子炉の運転中におけるRCC
1の最大摩耗の進行が抑制されるので、RCC1の長寿
命化を図ることが可能となる。
【0054】なお、RCC1の構造は、もともと1/4
回転対称であるので、ハード的な改造等を行なうことな
く、1/4回転して再装荷することは可能である。
【0055】また、PWRの燃料集合体10は、炉心内
で互いに等間隔で規則的に配置され、燃料濃縮度の分布
も一様である。したがって、核的な特性も、燃料集合体
10の断面中心を通る軸方向の軸線を回転軸とした1/
4回転対称となるので、1/4回転したRCC1を用い
ても核的な影響を受けることもない。
【0056】以上、本発明の好適な実施の形態につい
て、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかか
る構成に限定されない。特許請求の範囲に記載された技
術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更
例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及
び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと
了解される。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の原子炉用
制御棒集合体の装荷方法および回転装置によれば、RC
C1を適切な時期に原子炉の炉心から取り出し、1/4
回転した後に再び炉心に装荷するようにしているので、
原子炉運転中における制御棒の摩耗の進行を緩和するこ
とができる。これによって、原子炉用制御棒集合体の長
寿命化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る原子炉用制御棒集合
体の装荷方法を実現するための回転装置の全体構成例を
示す斜視図。
【図2】同実施の形態に係る原子炉用制御棒集合体の装
荷方法を説明するための模式図。
【図3】同実施の形態に係る原子炉用制御棒集合体の装
荷方法によって実現されるRCCの摩耗進行度を示す模
式図。
【図4】加圧水型原子炉に用いられている原子炉用制御
棒集合体の構成例を示す正面図。
【図5】制御棒の構成例を示す正面断面図(a)、およ
びA−A線に沿った断面図(b)。
【図6】加圧水型原子炉に用いられている燃料集合体の
構成例を示す斜視図。
【図7】制御棒駆動機構から燃料集合体へ制御棒が挿入
される状態を示す模式図。
【符号の説明】
1…原子炉用制御棒集合体(RCC)、 2…スパイダー、 3…制御棒、 4…中性子吸収材、 5…バネ、 6…被覆管、 7…上部端栓、 8…下部端栓、 9…中心軸、 10…燃料集合体、 11…制御棒案内シンブル、 14…制御棒駆動装置、 15…制御棒案内管、 16…上部炉心板(UCP)、 17…ギャップ、 18…支持ピン、 19…冷却材、 20…RCC取出移送装置、 21…RCC取出移送装置回転装置、 22…RCC収納容器、 23…RCC回転用治具、 30…突起物、 32…案内口、 33…挿入ガイド、 40…燃料ラック。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中性子を吸収する物質が収納された長尺
    状の複数の制御棒を結束してなる結束体の結束方向断面
    の中心を通る軸方向の軸線を回転軸として、1/4回転
    対称となるように前記複数の制御棒を配置した原子炉用
    制御棒集合体を、 原子炉の炉心に装荷し、前記炉心を所定の期間運転した
    後に前記炉心から取り出すとともに、前記回転軸を中心
    として1/4回転させることにより、前記炉心に装荷さ
    れていた状態から1/4回転した状態で再び前記炉心に
    装荷することを特徴とする原子炉用制御棒集合体の装荷
    方法。
  2. 【請求項2】 中性子を吸収する物質が収納された長尺
    状の複数の制御棒を結束してなる結束体の結束方向断面
    の中心を通る軸方向の軸線を回転軸として、1/4回転
    対称となるように前記複数の制御棒を配置した原子炉用
    制御棒集合体を収納する収納手段と、 前記原子炉用制御棒集合体を、第1の所定の収納場所か
    ら取り出し前記収納手段まで移送して、当該収納手段に
    収納するとともに、前記収納手段に収納されている前記
    原子炉用制御棒集合体を取り出し第2の所定の収納場所
    まで移送して、当該第2の所定の収納場所に収納する取
    出移送手段と、 前記収納手段に前記原子炉用制御棒集合体を収納した後
    の前記取出移送手段を、前記軸線を回転軸として、所定
    の方向に1/4回転させるとともに、前記収納手段から
    前記原子炉用制御棒集合体を取り出した後の前記取出移
    送手段を、前記軸線を回転軸として、前記所定の方向と
    逆の方向に1/4回転させる回転手段とを備えたことを
    特徴とする原子炉用制御棒集合体の回転装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003098285A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Pwr原子炉用燃料集合体

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JP2003098285A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Pwr原子炉用燃料集合体
JP4625212B2 (ja) * 2001-09-26 2011-02-02 三菱重工業株式会社 Pwr原子炉用燃料集合体

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