JP2001104358A - 超音波治療装置 - Google Patents

超音波治療装置

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JP2001104358A
JP2001104358A JP28873699A JP28873699A JP2001104358A JP 2001104358 A JP2001104358 A JP 2001104358A JP 28873699 A JP28873699 A JP 28873699A JP 28873699 A JP28873699 A JP 28873699A JP 2001104358 A JP2001104358 A JP 2001104358A
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ultrasonic
coupling
ultrasonic wave
medium
depth
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JP28873699A
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Hideki Kosaku
秀樹 小作
Satoshi Aida
聡 相田
Satoru Nomura
哲 野村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波伝播媒質の保持が確実に行え、体表へ
の接触性も良く、焦点位置を容易に設定可能な超音波治
療装置を提供する。 【解決手段】 内側カップリング4と外側カップリング
3とを備え、それぞれに互いに隔離して超音波伝播媒質
20、21を保持する。外側カップリング14を数種類
用意して交換することで媒質深さを変える。硬い対象に
対しても変形しない硬度の外側カップリング3を用い
る。外側アプリケータ15とベース16とにそれぞれ案
内突起17と案内溝18とを設けて媒質深さを可変に
し、焦点を変える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、治療対象部位に超
音波を照射して治療を行う超音波治療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、連続的な超音波を照
射することにより、超音波照射領域における治療対象部
位の加熱を可能とする技術が知られている。これらの超
音波を発生させるための手段としては、たとえばピエゾ
素子を用いた圧電方式や電磁変換方式などが用いられて
きた。
【0003】これらの従来技術を、たとえば超音波治療
装置へ適用するといった構成が知られており、治療対象
となる患者の体外から超音波発生源にて発生させた治療
用超音波を、体内の治療対象部位である病変組織などに
照射する構成を備えている。
【0004】また、前述の超音波治療装置において照射
する超音波を集束する集束手段を備えることにより、意
図する部位に集束させることもでき、治療対象部位であ
る病変部に超音波の集束による焦点を結ばせることが行
われている。この超音波の集束により、その焦点部位に
おいては超音波エネルギの集中による温度上昇が生じ
る。この温度上昇により治療対象部位の温度を瞬時に摂
氏80度以上にまで加熱できるので、腫瘍などの病変部
分を組織変性させて治療することができる。
【0005】これらの超音波治療装置に備えられている
振動子は、駆動用の電圧が加えられることにより所定の
強度や周波数の超音波を治療対象部位に向けて照射す
る。この照射を行うために振動子は凹面鏡形状を成して
おり、この凹面の曲率により決定される位置に超音波の
焦点が結ばれる。超音波治療装置では、治療対象部位に
焦点を結ばせるための一つの構成として、この凹面鏡形
状の振動子の超音波発生面と患者の体表との間で超音波
の伝播を行うために超音波伝播媒質が設けられている。
【0006】この超音波伝播媒質は超音波の減衰が少な
い物質が用いられており、一般には水が使用されてい
る。この水を漏れないように保持して、かつ患者の体表
との接触性を確保するためにゴム膜などで構成されるカ
ップリングが振動子を含む超音波発生源に組み合わされ
て用いられている。この超音波伝播媒質を保持したカッ
プリングの構成を指して一般に超音波を伝播するための
媒体と呼んでいる。このカップリングは中に水を保持し
たまま自在に変形して患者の体表面に密着するので、体
表面とカップリングとの密着面の間に、たとえば空気な
どが進入して超音波の患者体内への進入の妨げとなるこ
とが無い。
【0007】また近年においては、この超音波を発生す
るための音源を、患者の体内に挿入して治療対象領域の
近傍もしくは直接に接触させて超音波治療を施術する超
音波治療装置も知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のような超音波治
療装置を用いて超音波治療を行う際において、カップリ
ングに超音波を透過させるため、超音波透過部分の厚み
がなるべく薄い必要があり、そのため使用中や日常のメ
ンテナンスなどの操作に対する機械的な強度を十分に確
保するのが難しいという欠点がある。
【0009】また、超音波発生源に用いられる振動子に
は圧電セラミックが使用されることがあるが、この場
合、圧電セラミック中の含有物が超音波伝搬媒体に溶出
してしまう可能性も否定できない。
【0010】また、従来は生体との密着性を考えてゴム
等の素材を用い、かつ変形しやすい形状、たとえば薄膜
形状に加工され、カップリング材料として用いられてい
る。例えばシリコーンゴムやイソプロピレンゴムのよう
なゴム素材を用いて、加工により変形しやすい形状にさ
れて利用されていた。これらは体表の様な滑らかに変化
する曲面に対して密着性が良いという特性を持つため、
体表とカップリングとの間の気泡を取り除きやすく、素
材自件の超音波透過性も評価されて超音波透過膜として
多くの機器で用いられてきた。
【0011】しかし最近は集束超音波による加熱治療が
体内に集束超音波発生源を挿入した状態で利用されるよ
うになり、肝臓のような臓器に対しても適応しようとす
る試みが報告されている。肝臓は通常であればその表面
は滑らかで、弾力性のある臓器であり、このようなもの
に対しては従来のゴム素材を用いて加工した薄膜形状の
容易に変形する物でも十分対応することができる。しか
し肝硬変のように弾力性を失い、硬く、表面に凹凸が生
じたりしている症例に対しては、その凹凸の溝の間にま
でこの変形が追従することができないので、カップリン
グと臓器表面との間に気泡が留まってしまう。
【0012】気泡が超音波伝播経路中に存在してしまう
と気泡中を超音波が伝達することができないために、そ
の部分の超音波エネルギが集束領域に達することができ
ず、所望の加熱能力を得ることができないという問題が
生じる。例えば肝硬変のような症例を対象とする際は肝
臓表面が硬く、凹凸が激しく存在する場合がある。この
ような場合には、ゴム等を用いて加工された薄膜形状の
変形しやすいカップリングでは逆に窪み部分などに十分
に密着できず、カップリングと生体表面との間に気泡が
入り込んでしまい、超音波の伝達が十分にできないとい
う問題がある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の本発明においては、振動子で発生した
超音波を媒体を介して被検体に伝播して治療する超音波
治療装置において、前記媒体は隔壁を介して前記振動子
側と前記被検体側とに離間されることを特徴とする超音
波治療装置をもって解決手段とする。
【0014】また、請求項2記載の本発明においては、
前記媒体は深さを自在に可変できる深さ可変手段を備え
ることを特徴とする請求項1記載の超音波治療装置をも
って解決手段とする。
【0015】また請求項3記載の本発明においては、前
記媒体は前記被検体と前記振動子との距離を変更するた
めに当該媒体の深さがそれぞれ異なる複数個が用意さ
れ、変更される深さに応じて任意に着脱自在に装着可能
な装着手段を有することを特徴とする請求項1または2
記載の超音波治療装置をもって解決手段とする。
【0016】また請求項4記載の本発明においては、前
記媒体は前記被検体との接触において変形することなく
形状を保つに十分な硬度を有することを特徴とする請求
項1から3のうちのいずれか一つに記載の超音波治療装
置をもって解決手段とする。
【0017】このようにすれば、カップリングを2重に
することによって被加熱物に接する部分においてゴム膜
などに破れが生じても、振動子の超音波放射がされる前
面に配置されたゴム膜までは敗れないので、振動子に接
している超音波伝搬媒体が流出する可能性が無くなり安
全性を向上させることができる。
【0018】また、披加熱物表面が肝硬変の肝臓表面の
ように硬く、凹凸があるような場合においても、カップ
リングが適当な強度を保つため、凹凸を均してカップリ
ングが被加熱物表面に密着することができるので、気泡
をカップリングと披加熱物表面との聞から取り除くこと
ができ、超音波伝達を良好に保つことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1に本発明の第1の実施の形態
の装置構成を示す。
【0020】この図1に示されているのは本発明の超音
波治療装置が備える超音波発生源の一つの例として、ア
プリケータ1を示す。このアプリケータ1には超音波を
発生させるための振動子2と、この振動子2が取り付け
られカップリング全体の基礎ともなっているベース5
と、振動子2の超音波発生面に接触して超音波を伝播す
るための超音波伝播媒体21と、この超音波伝播媒体2
1を振動子2の超音波発生面との間に保持するための内
側カップリング4と、この内側カップリング4の前面に
接触して超音波を伝播するための超音波伝播媒体20
と、この超音波伝播媒体20を内側カップリング4との
間に保持するための外側カップリング3と、超音波伝播
媒体20が導かれて導通しているリザーブタンク6と、
このリザーブタンク6に超音波伝播媒体20を出し入れ
するためのキャップ7と、このアプリケータ1を覆うカ
バー8と、前出の振動子2の中心付近に設けられて治療
対象部位等の超音波断層画像を得るための超音波プロー
ブ9と、から構成されている。
【0021】また一方で以上のような構成のアプリケー
タ1には超音波診断装置10が接続されており、超音波
プローブ9と接続して超音波断層画像を得る。また、超
音波治療装置の操作を行うためのシステムコンソール1
1もアプリケータ1に接続しており、このシステムコン
ソール11には集束超音波発生源駆動装置12と超音波
伝播媒質送付装置13が備えられている。
【0022】集束超音波発生源として、本実施の形態で
は球殻状の圧電セラミックスにて構成された振動子2を
用いている。もちろん電磁変換方式のような他の超音波
発生源も適応可能である。集束超音波発生源である振動
子2はベース5により保持されており、システムコンソ
ール11にある集束超音波発生源駆動装置12に接続さ
れ、これにより振動子2に駆動電圧を加えて圧電効果に
より振動させて超音波を発生させる。この超音波は振動
子2の曲率にて決定される位置に焦点f1を結び、この
f1の位置にて加熱効果が得られる。
【0023】べ一ス5の中央部分には披加熱部位となる
治療対象部位を画像観察するための超音波プロープ9が
備えられており、超音波診断装置10に接続されてい
る。ベース5の下面には振動子2に接触する超音波伝播
媒質21を保持するための内側カップリング4があり、
この内側カップリング4に何らかの予期し得ない機械的
な不具合が生じ、例えば万が一の破壊に至らない限り超
音波伝播媒質21はこれらの外側に漏れることはない。
【0024】また、超音波伝播媒質21は発生源から発
生する熱の冷却媒体としての機能も有するため、振動子
2による超音波発生時間に比例してその温度が上昇す
る。このときに超音波伝播媒質21が密閉されたままで
あると、その熱容量が十分でない場合、発生源である振
動子2の冷却が十分行われなくなるため、発生源の機能
に影響を与える可能性がある。そのため超音波伝播媒質
21は超音波伝搬媒質送付装置13により循環すること
ができるようになっており、冷却能力を維持することが
できる構成となっている。ベース5と内側カップリング
4で囲まれる部分の外側を覆うように、振動子2に直接
接触することのない超音波伝播媒質20を内包するため
の外側カップリング3が設けられている。
【0025】超音波伝播媒質20は外側カップリング3
が破壊する以外、ひとつの故障要因により外側に漏れる
ことがない。また超音波伝播媒質20は仮に外側カップ
リング3が破壊したとしても被加熱物に影響を与えるこ
との無いような物質であり、被加熱物が内臓器官等であ
ったときには滅菌されたものである必要がある。超音波
は気体を通過することができないため、外側カップリン
グ3内にはできるだけ気泡が存在しないようにする必要
がある。本実施の形態ではこれを実施するため図に示す
ように超音波伝播媒質20を一度内側カップリング4お
よびベースの中を通してカバー8内に設置されたリザー
ブタンク6に接続される配管を備える。配管はリザーブ
タンク6内の上部にまで存在し、リザーブタンク6の上
面との距離を小さいものとしておく。外側カップリング
3に予め超音波伝播媒質20を必要量よりわずかに多く
なるよう溜めておき、外側カップリング3をベース5に
挿入していく際に上部に溜まった気泡をこの配管内を通
じて外に俳出していき、外側カップリング3が十分に挿
入されたときには外側カップリング3内にはほとんど気
泡が残ることがない。この状態でキャップ7をして超音
波伝播媒質20を封入することができる。またわずかに
気泡が残ったとしても、全体を傾けることにより上記配
管を通じて気泡を外側カップリング3内から排出するこ
とができ、排出された気泡はリザーブタンク6内に留ま
り、逆流することがないので、外側カップリング3内の
気泡を容易に除去することができる。
【0026】配管上部に逆流防止弁(図示せず)を備え
ることは気泡の除去にとってさらに有効である。キャッ
プ7はカバー8の下面になるよう構成しているが、超音
波伝播媒質20の流出先を限定しなければいずれを向い
ていても問題はない。このような構成をとることによ
り、超音波伝播媒質21はひとつの故障要因により外側
に漏れることがなくなり、被加熱物に対する安全性を向
上することができる。
【0027】次に、本発明による第2の実施の形態につ
いて以下記載する。
【0028】図2には第2の実施の形態によるアプリケ
ータ1が示されており、先述の第1の実施の形態に比べ
て特徴を示す点は、外側カップリング14の超音波伝播
媒質20の媒質深さが異なっている。内側カップリング
4との距離が、例えば図2においては図1の第1の実施
の形態に比較して深くなっている。このように媒質深さ
が深くなったことにより、超音波の焦点もf2の位置に
なっており、外側カップリング14の外面と焦点f2の
距離はf1に比べて近くなっている。このため、治療対
象部位が浅い位置にある場合に適用することができる。
この外側カップリング14を様々な媒質深さで用意する
ことで、治療対象部位の表面からの距離に応じて超音波
の外側カップリング14の外面からの焦点位置を変更す
ることができる。外側カップリング14には図示しない
着脱機構を設けることにより操作者の必要に応じて容易
に交換可能である。
【0029】また、外側カップリング14を構成する材
質であるが、外側カップリング14の材料を樹脂や金属
のようにその形状が大きく変形しないような硬度あるい
は剛性を備えた材質にすることで、カップリングを臓器
表面に接触したときに、カップリングが変形しないので
表面の凹凸をならすように強く臓器に押し当てることが
できる。凹凸による溝がなくなるためカップリングと表
面との間の気泡を取り除くことができ、超音波の焦点領
域への伝達エネルギ損失を減少させることができる。材
料として使用するものは、超音波透過性を有し、生体安
全性があるものが好ましい。超音波透過性は材料の厚み
のほか、材料の音速、密度から計算される音響インピー
ダンス、減衰率等を考慮して材料選定を行う。たとえ
ば、これらの条件を満たす材料としては、プラスチック
材料としてポリアセタール、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポ
リメチルペンテンなどが候補として挙げられる。カップ
リング形状としては図1あるいは図2に示す外側カップ
リング3、14のように、披加熱物接触面が凸面形状と
なっていることが望ましい。平面または凹面になってい
ると接触面において気泡を巻き込みやすくなるためであ
る。
【0030】本発明の第2の実施の形態に見られるよう
に、形状が大きく変化しない素材をカップリングに使用
すると、従来のようにゴムを素材としたカップリングの
ように、超音波伝播媒質の体積増減によりゴムを変形さ
せて被加熱物との接触面と集束領域との距離(以下、加
熱深さ)を制御するということができなくなる。加熱深
さを変化させるためには集束超音波発生源の口径を大き
くしたり、口径は同じで集束率を変化させ焦点距離を大
きくするといった方法により達成することができるが、
口径を大きくすることは装置全体の大きさを大きくする
ことになり、体内に挿入する機器としては適さない。
【0031】また集束率を変化させることは、集束領域
での超音波音場に影響を与えるため、所望の加熱性能を
得ることができなくなったりなるという問題がある。こ
れを解決するためカップリングを複数用意しておき、カ
ップリングの発生源からの距離を変化させることにより
被加熱物表面と披加熱部位との距離を変化させることが
できる。つまり外側カップリングの深さを変化させるこ
とで、音源の焦点距離を変えることなく被加熱部位の深
さを調節できる。
【0032】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。
【0033】図3には、先述の第1または第2の実施の
形態にて示したベース5および外側カップリング3、1
4に換えて適用されるベース16と外側アプリケータ1
5が示されている。外側アプリケータ15には案内突起
17がその内面に設けられており、ベース16には複数
の案内溝18が設けられている。外側アプリケータ15
をベース16に挿入する際に、案内溝18に案内突起1
7を係合させて外側アプリケータ15の深さを変化させ
る構造とする。
【0034】外側アプリケータ15自体を所定方向に回
転させることにより案内溝18内に係合している案内突
起17は、案内溝18内を移動して行き、溝端部になっ
たところで固定される。この位置で外側アプリケータ1
5は抜け落ちること無く超音波伝播媒質20を保持でき
る。
【0035】超音波伝播媒質20の媒質深さを変更した
い時には、ベース16に設けられた案内溝18のうち、
他の深さに設定できる位置に設けられた案内溝18を選
択して係合することにより、深さの変更ができる。この
案内溝18を複数設けることで複数の深さの超音波伝播
媒質20の深さを設定できる。
【0036】このようにすると、外側アプリケータ15
を所望する媒質深さに応じた数だけ複数用意する必要が
無く、被加熱部位に対する焦点位置の深さを調節でき
る。なお、外側アプリケータ15の内側上面にはOリン
グ溝19が設けられており、ベース16との間でシール
が保てるようになっている。このシール構造によりたと
え外側アプリケータ15を回転させたとしても、超音波
伝播媒質20が外に漏れることはなく、またOリング溝
19はベース16側に設けられていても良い。
【0037】以上、本発明の実施の形態に説明してきた
ように、カップリングを2重にして、被加熱物に接する
部分と振動子に直接接する超音波伝搬媒体との間に、滅
菌されたもしくは被加熱物に接触しても問題ない超音波
伝搬媒質を2重のカップリングの間に設けることを特徴
とする。またカップリングの材料としてカップリングを
披加熱物に押し付けたときにカップリングが変形しない
ようにプラスチック樹脂等の強度がある素材を用いる。
【0038】このようにすることで、カップリングを2
重にすることにより被加熱物に接する部分において破壊
しても、セラミックに直接接する超音波伝搬媒体が流出
する危険性が無くなり安全性を向上させることができ
る。また披加熱物表面が肝硬変の肝臓表面のように硬
く、凹凸があるような場合においても、カップリングが
適当な強度を保つため、凹凸を均してカップリングが被
加熱物表面に密着することができるので、気泡をカップ
リングと披加熱物表面との聞から取り除くことができ、
超音波伝達を良好に行える。
【0039】なお、以上説明した実施の形態は、本発明
の理解を容易にするために記載されたものであって、本
発明を限定するために記載されたものではない。したが
って、上記の実施の形態に開示された各要素は、本発明
の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む
趣旨である。
【0040】たとえば外側カップリング14、15をデ
ィスポーザブルとすることにより、感染症の心配のある
治療において、患者間での感染の可能性を抑えることが
できる。また、滅菌や消毒の手間がかからずに済むので
多くの患者を限られた時間内にて治療する場合に、患者
スループットの向上をなすことができる。
【0041】
【発明の効果】本発明の請求項1によれば、振動子に直
接接する超音波伝搬媒質が破損などにより流出すること
が無くなり安全性を向上させることができ、また、本発
明の請求項2または3によれば、所望する位置に超音波
の焦点位置を合わせることができ、また、本発明の請求
項4によれば、治療対象部位の表面が硬くて凹凸がある
ような場合においても、カップリングが十分な硬度又は
剛性を有し凹凸を均してカップリングが治療対象部位に
密着することができ、また、本発明の請求項4によれ
ば、気泡をカップリングと被加熱物表面との間から取り
除くことにより超音波伝達を阻害することがなくなる超
音波治療装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるカップリング
の構成を説明するための概略図を示す。
【図2】本発明の第2の実施の形態による別のカップリ
ングの構成を説明するための概略図を示す。
【図3】本発明の第3の実施の形態によるカップリング
の構成を説明するための概略図を示す。
【符号の説明】
1…カップリング、2…振動子、3…外側カップリン
グ、4…内側カップリング、5…ベース、6…リザーブ
タンク、7…キャップ、9…超音波プローブ、20、2
1…超音波伝播媒質、f1、f2…焦点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 哲 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内 Fターム(参考) 4C060 EE03 EE19 JJ11 MM24 4C099 AA01 CA13 GA30 JA13 LA30 PA01 4C301 FF21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動子で発生した超音波を媒体を介して
    被検体に伝播して治療する超音波治療装置において、 前記媒体は隔壁を介して前記振動子側と前記被検体側と
    に離間されることを特徴とする超音波治療装置。
  2. 【請求項2】 前記媒体は深さを自在に可変できる深さ
    可変手段を備えることを特徴とする請求項1記載の超音
    波治療装置。
  3. 【請求項3】 前記媒体は前記被検体と前記振動子との
    距離を変更するために当該媒体の深さがそれぞれ異なる
    複数個が用意され、 変更される深さに応じて任意に着脱自在に装着可能な装
    着手段を有することを特徴とする請求項1または2記載
    の超音波治療装置。
  4. 【請求項4】 前記媒体は前記被検体との接触において
    変形することなく形状を保つに十分な硬度を有すること
    を特徴とする請求項1から3のうちのいずれか一つに記
    載の超音波治療装置。
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