JP2001104257A - 生体情報管理システムの生体情報送信装置 - Google Patents

生体情報管理システムの生体情報送信装置

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JP2001104257A
JP2001104257A JP28648399A JP28648399A JP2001104257A JP 2001104257 A JP2001104257 A JP 2001104257A JP 28648399 A JP28648399 A JP 28648399A JP 28648399 A JP28648399 A JP 28648399A JP 2001104257 A JP2001104257 A JP 2001104257A
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JP28648399A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Okano
浩史 岡野
Kiyoshi Arifuku
潔 有福
Kentaro Todoroki
健太郎 轟木
Kensuke Yamashita
賢祐 山下
Hiroshi Shiromizu
博 白水
Koshi Yamaguchi
幸志 山口
Akiko Kitajima
章子 北島
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Toto Ltd
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Toto Ltd
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信面での信頼性を高める。 【解決手段】 ユーザ住居内に設置された尿検査装置1
9や血流検査装置21などで測定された生体情報をFA
X子機27を中継してFAX親機25へ送り、FAX親
機25からメールサーバ61を通じて電子メールの形で
外部の情報サービスセンタのシステム31へ送る。FA
X親機25は、測定された生体情報をメモリに蓄積して
おき、これを数日置きに送信するが、その際、未送信の
データだけでなく、少なくとも前回送信した既送信デー
タも合わせて送信する。既送信データを含む冗長なデー
タを送信することにより、ある送信回で電子メールの不
達が生じても、他の送信回の電子メールでも同じデータ
が送られるので、センタシステム31は全ての生体情報
を取りこぼし無く確実に受信できる。電子メールを利用
することで、FAX子機27からの送信とセンタシステ
ム31の受信とは非同期となり、かつ、センタシステム
31は自己のメールサーバ63に貯まった多数のユーザ
からのメールを纏めて一回で受信できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、個人住居などに設
置された尿検査装置などを利用して個人の生態情報を収
集し、健康管理や医療に役立てるための生体情報管理シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】尿には様々な生体情報が含まれており、
健康診断などの時には必ず尿検査が行われる。検査には
試験紙が使われ、尿をかけたときの試験紙の色の変化に
より、尿糖、尿蛋白、PHなど人体の健康異常を目視で
判別する。この試験方法は装置が必要でなく、コストも
安いことから数多く利用されている。しかし試験紙は使
い捨ての上に色変化を利用した目視による判別のため精
度が良くないということから、尿糖検査や尿蛋白検査等
の生体情報検出機能をもつトイレ装置が提案された。こ
の装置の場合、検査された生体情報の結果はトイレ装置
に設置されたICカードリーダライタを介してICカー
ドに書き込まれたり、通信器を通じて同じ宅内のホーム
サーバーに蓄積されたりという形で保存される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、生体情
報検出機能を持つ従来のトイレ装置において、検出結果
はICカードによる自己管理や、トイレ装置の設置され
た屋内だけの通信を利用したホームサーバーヘのデータ
の蓄積にすぎない。よって、この検出結果をユーザの健
康管理や病気治療などに有効に役立てるためには、その
データを記憶したディスクやプリントアウトしたものを
病院などの外部機関に持参あるいは郵送するなどして、
専門家の判断を受けたり、ユーザが利用しやすい形式に
データ加工してもらったりしなければならない。これ
は、ユーザにとり大変面倒であると共に、健康異常に対
する素早い対応も不可能である。
【0004】この点に鑑み、ユーザ住居と外部機関とを
公衆電話網のような通信網で結び、この通信網を通じて
ユーザ住居と外部機関との間で生体情報や診断情報など
を送受するシステムも提案されている。しかし、この通
信を利用したシステムは、外部機関において多数のユー
ザとの膨大な回数の通信をどのようにして確実にこなす
か、通信網の不具合などに起因して生体情報が外部機関
へ伝達されなかったとき、どのようにしてこれをリカバ
リして確実に生体情報を伝えるか、といった通信面での
信頼性を確保するための課題を解決しない限り、その実
用化は難しい。
【0005】従って、本発明の目的は、ユーザ住居から
外部機関へ通信網を通じてユーザの生体情報を確実に伝
達できる、信頼性の高い生体情報管理システムを提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明が適用される生体
情報管理システムは、ユーザ住居においてユーザを検査
して生体情報を取得する生体検査装置と、この生体検査
装置から生体情報を受けて、その生体情報をユーザ住居
外の外部機関へ通信網を通じて送信する住居内通信シス
テムとを備える。
【0007】本発明の第1の観点に従う生体情報送信装
置は、特に、生体情報管理システムから外部機関へ電子
メールの形式で生体情報データを伝達する場合におけ
る、通信の信頼性を高めることを目的としている。すな
わち、本発明の第1の観点に従う生体情報送信装置は、
上記の生体情報管理システムの生体検査装置又は住居内
通信システムに搭載されるものであって、生体検査装置
が取得したデータを蓄積する記憶装置と、送信時期が到
来すると、前回の送信時期以降に取得された未送信デー
タと前回以前の送信時期に送信済みの所定の既送信デー
タとを含む冗長データを記憶装置から取り出して、この
冗長データを外部機関へ向けて送信する冗長データ送信
手段とを備える。
【0008】この生体情報送信装置によれば、毎回の送
信時期に、未送信データだけでなく所定の既送信データ
(例えば、前回に送信したデータ)も送信するため、同
じデータが2回以上の送信回で送信されることになる。
そのため、ある送信回の電子メールが通信障害などで不
達になっても、他の送信回の電子メールで同じデータが
送信されるので、外部機関が全ての生体情報を取りこぼ
しなく受信できる確実性が高まる。また、電子メールを
利用することにより、ユーザ側のシステムの送信時期と
外部機関の受信時期とは同期する必要が無く、かつ、外
部機関は多数の電子メールを纏めて受信できるので通信
量も少なくて済み、結果として、通信の確実性が向上す
る。
【0009】本発明の第2の観点に従う生体情報送信装
置も、電子メールの形式で生体情報データを伝達する場
合の通信の信頼性を高めることを目的としている。すな
わち、本発明の第2の観点に従う生体情報送信装置は、
上記の生体情報管理システムの生体検査装置又は住居内
通信システムに搭載されるものであって、生体検査装置
が取得したデータを蓄積する記憶装置と、送信時期が到
来すると、少なくとも前回の送信時期以降に取得された
未送信データを記憶装置から取り出して外部機関へ向け
て送信するデータ送信手段と、外部機関へ向けて送信し
たデータの電子メールについての不達通知が通信網から
返されたとき、この不達通知をユーザに報知する報知手
段と、ユーザが再送信指示を入力するための入力手段
と、入力手段からの再送信指示に応答して、記憶装置か
ら少なくとも送信済みの所定の既送信データを取り出し
て外部機関へ向けて送信するデータ再送信手段とを備え
る。好適な実施形態では、データ再送信手段は、記憶装
置に蓄積されている全てのデータを取り出して外部機関
へ向けて送信する。
【0010】電子メールの不達が生じたときに、その不
達の通知が通信網からユーザ側のシステムへ返されるが
(この通知は電子メールである)、本発明の生体情報送
信装置によれば、その不達通知をユーザに報知し(例え
ば、受信した電子メールをプリントアウトするなどの方
法で報知する)、それを受けたユーザが再送信指示を入
力すると、記憶装置に蓄積されている少なくとも既送信
のデータ(例えば、記憶装置内の全データ)を再度外部
機関へ向けて送信する。これにより、不達メールのリカ
バリができると共に、普段は未送信データだけを送信す
るだけで済むので通信量が少なくて済む(勿論、通信量
が問題とならなければ、既送信データを含む冗長データ
を送っても良い)。
【0011】本発明の第3の観点に従う生体情報送信装
置も、電子メールの形式で生体情報データを伝達する場
合の通信の信頼性を高めることを目的としている。すな
わち、本発明の第3の観点に従う生体情報送信装置は、
上記の生体情報管理システムの生体検査装置又は住居内
通信システムに搭載されるものであって、生体検査装置
が取得したデータを蓄積する記憶装置と、送信時期が到
来すると、前回の送信時期以降に取得された未送信デー
タを記憶装置から取り出して外部機関へ向けて送信する
通常データ送信手段と、送信時期が到来すると、前回の
送信時期以降に取得された未送信データと前回以前の送
信時期に送信済みの所定の既送信データとを含む冗長デ
ータを記憶装置から取り出して、この冗長データを外部
機関へ向けて送信する冗長データ送信手段と、通常デー
タ送信手段と冗長データ送信手段の一方を手動又は自動
により選択する通信モード選択手段とを備える。
【0012】この生体情報送信装置によれば、未送信デ
ータを毎回送信する通常データ送信モードと、未送信デ
ータに所定の既送信データを加えた冗長データを毎回送
信する冗長データ送信モードとを、状況に応じて選択す
ることができる。例えば、普段は通常データ送信モード
で送っているが、電子メールの不達が生じたときには、
冗長データ送信モードで再送信するというような使い方
ができる。
【0013】本発明の第4の観点に従う生体情報送信装
置も、電子メールの形式で生体情報データを伝達する場
合の通信の信頼性を高めることを目的としている。すな
わち、本発明の第4の観点に従う生体情報送信装置は、
上記の生体情報管理システムの生体検査装置又は住居内
通信システムに搭載されるものであって、生体検査装置
が取得したデータを蓄積する記憶装置と、送信時期が到
来すると、少なくとも前回の送信時期以降に取得された
未送信データを記憶装置から取り出して外部機関へ向け
て送信するデータ送信手段と、外部機関へ向けて送信し
たデータの電子メールが不達であることを示す所定信号
が外部機関から送られてきたとき、この所定信号に応答
して、記憶装置から少なくとも送信済みの所定の既送信
データを取り出して前記外部機関へ向けて送信するデー
タ再送信手段とを備える。好適な実施形態では、データ
を外部機関へ向けて送信するとき、このデータにかかる
電子メールの到達/不達を外部機関がチェックできるよ
うにするためのメール管理コードをデータに付与する管
理コード付与手段を更に備える。
【0014】この生体情報送信装置は、外部機関から電
子メールの不達を示す所定信号(例えば、電話着信)が
到来すると、これに自動的に応答して、不達であった既
送信データを再送する。一般に電子メールサービスで行
われている電子メールによる不達通知は、その中身を読
まない限り不達通知であることを認識できないので、装
置はこれを自動認識することが難しい。そのため、上述
した本発明の第2の観点に従う生体情報送信装置のよう
に、電子メールによる不達通知に基づいてデータの再送
を行う場合には、その中身をプリントアウトするなどし
てユーザに報知して、ユーザに再送指示の入力などの操
作をしてもらう必要がある。これに対し、この第4の観
点に従う生体情報送信装置は、電子メールの不達があっ
たとき、装置が自動認識できるような所定信号を外部機
関から与えてもらい、この信号に応答してデータを再送
するので、ユーザの手を煩わせることなく、全ての生体
情報を取りこぼし無く外部機関へ送ることができる。し
かも、普段は、冗長データを送る必要は無いので、通信
量も少なくて済む(勿論、通信量が問題とならなけれ
ば、既送信データを含む冗長データを送っても良い)。
【0015】本発明の第5の観点に従う生体情報送信装
置も、生体情報管理システム内での通信の信頼性を高め
ることを目的としている。すなわち、本発明の第5の観
点に従う生体情報送信装置は、上記の生体情報管理シス
テムの生体検査装置又は住居内通信システムに搭載され
るものであって、外部機関のシステムが能動的にアクセ
スできる記憶装置と、生体検査装置が取得したデータを
上記記憶装置に保存する手段とを備える。これにより、
外部機関のシステムが能動的に上記記憶装置にアクセス
して、そこに保存されている生体情報を取得することが
できる。この場合、基本的に全て生体情報を上記記憶装
置に保存しておくことにより、外部機関の方から能動的
に生体情報送信装置に通信接続してその記憶装置にアク
セスすることで生体情報を外部機関へ送信する(つま
り、受動的な送信を行う)ように構成し、生体情報送信
装置から能動的な送信を行わなくても良いようにするこ
とができる。或いは、普段は、生体情報送信装置から能
動的に電子メールなどで外部機関へ生体情報を送信する
が、過去に送信した電子メール又はそれに含まれていた
生体情報を例えば過去一定期間分だけ上記記憶装置に保
存しておくことで、電子メールの不達などが生じたとき
に、外部機関から能動的にその記憶装置にアクセスして
不達の情報を取得するように構成することもできる。
【0016】本発明の第6の観点に従う生体情報送信装
置も、生体情報管理システム内での通信の信頼性を高め
ることを目的としている。すなわち、本発明の第6の観
点に従う生体情報送信装置は、上記の生体情報管理シス
テムの生体検査装置又は住居内通信システムに搭載され
るものであって、生体検査装置が取得したデータを外部
機関へ向けて送信するデータ送信手段と、所定の契機で
検査信号を出力して生体検査装置と住居内通信システム
間での通信が正常に行えるか否かを検査するための通信
検査を行ない検査結果をユーザに報知する通信検査手段
とを備える。
【0017】この生体情報送信装置によれば、通信検査
を行うことによって、設置やメンテナンスに要する時間
が短縮でき、かつ、通信の信頼性を確保できる。特に、
好適な実施形態では、生体検査装置と住居内通信システ
ムとの間は赤外線で通信で、住居内通信システム内(例
えば、FAX親機と子機との間)では電波で通信してい
るが、このような無線通信を採用する場合には、通信チ
ャンネルが正常に確保できているか否かを検査すること
は、極めて重要である。また、好適な実施形態では、装
置の電源投入時に自動的に通信検査を行うようになって
いる。これにより、装置の設置時や電池交換時などに自
動的に通信検査が行われるので、通信検査を実行し忘れ
るとがなく、通信路を確実に確保できる。また、好適な
実施形態は、通信が正常か異常かだけでなく、通信状況
(例えば、受信感度など)の定量測定も行い、この定量
測定の結果もユーザに報知する。これにより、最良の通
信状況が得られる最適な状態で装置を設置することが可
能となる。
【0018】本発明の他の目的と特徴は、以下の実施形
態の説明の中で明らかにされている。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態にか
かる生体情報管理システムの全体構成を示す。
【0020】このシステムは多数のユーザが利用でき、
また、それらのユーザが利用する多数の医療機関(病院
や保健所など)もこのシステムを利用する。個々のユー
ザの住居や職場など(以下、ユーザ住居という)1に
は、ユーザの生体情報を検出するためのユーザシステム
9が設置される。また、少なくとも1つの情報サービス
センタ3が設置され、そこには、多数のユーザシステム
9から生体情報を一手に集めて加工し診断結果などの付
加価値をつけてユーザシステム9にフィードバックする
サービスを行うコンピュータシステム(以下、センタシ
ステムという)31が設置される。このセンタシステム
31は、多数のユーザの生体情報やその医師による診断
結果を蓄積するためのデータベース33を備える。ま
た、個々の医療機関5にも、それぞれの業務を行うため
のコンピュータシステム(以下、病院システムという)
35が設置される。
【0021】ユーザシステム9、センタシステム31及
び病院システム35はそれぞれ、公衆電話網7に接続さ
れる。この公衆通信網7を通じて、ユーザシステム9か
らセンタシステム31へ、ユーザから検出した生の生体
情報41が送られ、それがセンタシステム31のデータ
ベース33に蓄積された後、センタシステム31によっ
てユーザ及び医師の利用に適した形態に加工され、再び
データベース33に蓄積される。ユーザ用に加工された
生体情報43は、センタシステム31から公衆通信網7
を通じてユーザシステム9へフィードバックされ、ユー
ザに提示される。また、医師用に加工された生体情報4
5は、センタシステム3から公衆通信網7を通じて病院
システム35へ送られ、医師に提示され、それに基づき
医師は診断を行う。医師の診断結果は、病院システム3
5に入力され、病院システム35からセンタシステム3
1へ送られ、データベース33に蓄積され、更に、セン
タシステム31からユーザシステム9へ送られ、ユーザ
に提示される。
【0022】ユーザシステム9は、ユーザ住居1内に設
置された各種の生体情報検出装置、例えば、尿検査装置
19、血流検査装置21、体重計23、体脂肪計などを
備える。尿検査装置19は、尿糖、尿潜血、尿蛋白、尿
PH等を測定するものであり、トイレブース11内の便
器13の便座に取り付けられユーザの***した尿を採取
する採尿装置15と、この採尿装置15と導尿管で接続
され、採尿装置15が採取した尿を取り込み検査する検
査装置本体17とを有する。血流検査装置21は、血
圧、脈拍などの血流に関する測定を行う装置で、例え
ば、ユーザの指を挿入するトンネルをもったアーチ型の
形状をもち、例えば、ペーパーホルダ22の上部のよう
な、指を挿入し易い場所に取り付けられている。体重計
23は、例えば、平板形状を有し、例えば、トイレブー
ス11の便器13前の床上のような、トイレ使用時に体
重測定するのに適した所に配置される。また、これら以
外にも、下痢や血便等の便状態を測定する検便装置や体
温計などの他の生体検査装置や、温度計や湿度計や時計
などの環境測定装置も、上記の検査装置とは別個に、又
は上記の検査装置に組み込んだ形態で設備することがで
きる。また、上記した検査・測定装置の具体的構成や設
置場所は一実施形態として例示に過ぎず、他の構成の装
置を用いたり、それをトイレブース内の別の場所又はト
イレブース以外の適当な場所に設置した実施形態も勿論
可能である。例えば、尿検査装置19は、便器13に取
付けられた便座や局部洗浄装置などに内蔵したり付属品
として取付けたりするように構成することもできる。
【0023】ユーザシステム9は、また、ユーザ住居内
の装置間通信を中継しまた公衆通信網7と通信するため
の住居内通信システム29を備える。住居内通信システ
ム29には、家庭内に設置できる様々なタイプの通信シ
ステムが利用できるが、この実施形態では、一般家庭に
おいて比較的にポピュラーであり且つ導入費用も比較的
に安価である、無線電話子機付きのファシミリ(以下、
FAXと略称する)通信システムを用いる。このFAX
通信システム(住居内通信システム)29は、電話回線
に接続され外部とFAX通信ができ着信に自動応答し受
信したFAX画像をプリントアウトすることができるF
AX親機25と、このFAX親機25と電波による無線
双方向電話通信チャネル51で結ばれる少なくとも1台
の子機27とを備える。子機27は、トイレブース11
内に設置され、トイレブース11内の検査装置19、2
1、23の各々と赤外線による無線双方向データ通信チ
ャネル53、55、57で結ばれる。子機27は、各検
査装置19、21、23と赤外線通信でデータをやりと
りでき、且つユーザが操作しやすい場所、例えばトイレ
ブース27の側壁面に取りつけられる。子機27の主た
る機能は、検査装置19、21、23とFAX親機25
との間の住居内通信機能であるが、その他に、検出され
た生体情報を蓄積するデータ蓄積機能や、住居内の赤外
線及び電波通信が確実に行い得るか否かを検査するため
に検査信号を送受信する検査機能などを持つこともでき
る。
【0024】本実施形態では、個々の検査装置19、2
1、23が個別の赤外線チャネル53、55、57を用
いてそれぞれ子機27と双方向通信可能に接続される
が、他の通信形態、例えば、尿検査装置19の本体17
だけが子機27と赤外線通信可能であって、他の検査装
置21、23は尿検査装置本体17と有線又は赤外線で
通信可能に接続されているような実施形態も可能であ
る。要するに、混信が生じることなく各検査装置19、
21、23からのデータが子機27に送られるようにな
っていればよい。
【0025】FAX親機25は、子機27が検査装置1
9、21、23から収集した生体情報を公衆通信網7を
通じて情報サービスセンタ3へ送信したり、情報サービ
スセンタ3から加工された生体情報や医師の診断結果な
どを受け取って、プリントアウトしたりディスプレイし
たりする役割をもつ。また、FAX親機25は、子機2
7に代えて又は子機27とともに、上述したデータ蓄積
機能や検査機能を持つこともできる。
【0026】ユーザシステム3での各種の検査装置1
9、21、13と子機27との間の赤外線通信、及び子
機27とFAX親機25との間の電波通信では、確実に
通信するために、送信側が受信側へデータを送った後、
受信側がデータを完全に受信すると受信完了通知を送信
側へ返し、送信側がその完了通知を確認して始めて通信
が完了するというハンドシェイクを行う双方向通信方式
を採用する。
【0027】図2は、ユーザシステム9のFAX親機2
5と情報サービスセンタ3のセンタシステム31との間
の通信形態を示す。
【0028】FAX親機25とセンタシステム31と
は、公衆電話網66を介して接続してFAXや電話のプ
ロトコルで通信することが可能ではあるが、通常(特
に、FAX親機25からセンタシステム31へ生体情報
を送信するときは)は、むしろ、電子メールにより通信
を行う。ユーザ側のFAX親機25は、そのユーザが契
約したインターネットプロバイダが提供するFAX用メ
ールサーバ61を通じて電子メールの送受信を行う。セ
ンタシステム31も、同システム31が持つ(又は、同
システム31が契約したプロバイダが提供する)メール
サーバ63を通じて電子メールを送受信する。
【0029】ユーザ側のFAX親機25は、生体情報を
送信するとき、その生体情報を例えばテキストデータ6
7にしてメールサーバ61へ送る。メールサーバ61
は、その生体情報のテキストデータ67を電子メールの
形式にして、その電子メールをセンタシステム31のメ
ールアドレスに宛てて電話回線より送出する。センタシ
ステム31宛ての電子メールはメールサーバ63内のセ
ンタシステム用メールボックスに蓄積される。センタシ
ステム31は、都合の良い時点でメールサーバ63にロ
グインして、そこのセンタシステム用メールボックスに
蓄積されている自己宛てのメールを受け取る。センタシ
ステム31からユーザ宛てに発される電子メールは、上
記と逆の経路で伝達されてメールサーバ61内のユーザ
用メールボックスに一旦蓄積される。メールサーバ61
は、その電子メールをFAX画像データ69にしてFA
X親機25へ送る。FAX親機25は、そのFAX画像
をプリントアウトする。
【0030】もし、ユーザ側のFAX親機25からセン
タシステム31へ生体情報をFAXや電話で直接送るよ
うになっていたとすると、センタシステム31は多数の
ユーザからの膨大な数のFAX又は電話の着信を四六時
中受け付けていなければならず、よってセンタシステム
31が極めて多数の電話回線をもっていない限り、ユー
ザから生体情報を送ろうとしたときセンタシステム31
が通話中で接続できないという事態が頻繁に発生しかね
ない。これに対し、本実施形態では、電子メールを利用
してユーザからセンタシステム31へ生体情報を送るよ
うにしているため、ユーザの送信とセンタシステム31
の受信とは非同期となり、かつ、センタシステム31は
1回の通信で多数の電子メールを纏めて受信できるた
め、ユーザ側からの送信もセンタシステム31側の受信
も確実に行うことができるようになり、通信の信頼性が
高まる。
【0031】しかし、メールサーバダウンなどの障害で
生体情報の電子メールがセンタシステム31に届かない
事態が発生した場合には、ユーザシステム9がこれを自
動的に検知することはできない。すなわち、ユーザシス
テム9から送信した電子メールがセンタシステム31側
のメールサーバ63に到達しなかった場合、メール不達
を通知する電子メールがメールサーバ61のユーザ用メ
ールボックスに投函され、メールサーバ61はその電子
メールをFAX画像データにしてユーザ側のFAX親機
25に送る。FAX親機25は、そのFAX画像をプリ
ントアウトし、これをユーザが読むことで、メール不達
の事実をユーザのみが知る(FAX親機25は、電子メ
ール(FAX画像)の内容は理解できないから、メール
不達を自動的に知ることはできない)。
【0032】そこで、メール不達が発生しても、問題が
生じないようにするために、本実施形態では、ユーザシ
ステム9において、冗長な生体情報を送信するようにす
る。図3は、この冗長情報を送信するための生体情報送
信装置の一実施形態の構成を示す。
【0033】図3に示す生体情報送信装置は、典型的に
はユーザシステム9内のFAX親機25に搭載される
が、必ずしもでうである必要は無く、FAX子機27又
は個々の生体情報検査装置19,21,23のいずれか
に搭載することもできる。この生体情報送信装置は、生
体情報の送信又は受信動作を行う送信回路71と、これ
を制御するコントローラ73と、コントローラ73によ
って読み書きされるメモリ75とを有する。メモリ75
には、複数の測定回数分の生体情報が格納される。例え
ば、一人のユーザにつき毎日少なくとも1回づつ生体情
報を測定することになっていたとして、1家族4人のユ
ーザにつき、30日分の生体情報を日別に格納する記憶
エリア77−1,77−2,…,77−30がメモリ7
5内にあり、毎日、最も古い日の測定結果がメモリ75
から消去されて、代わりに当日の測定結果がメモリ75
に本日の測定結果として追加される。従って、メモリ7
5には、本日を含む最近過去30日分の生体情報が保持
されている。
【0034】この生体情報送信装置のコントローラ73
は、図4に示すように、所定の送信時期(例えば、毎日
定刻、数日間に1回の定刻又は測定時など)が到来する
と(ステップS1でYes)、メモリ75から未送信の
データ及び所定時期前までの既送信データをメモリ75
から読み出し、これを通信回路71を渡して送信させる
(S2)。例えば、5日間に1回だけ送信するとする
と、未送信データは本日を含む最近過去5日間のデータ
である。また、所定時期前までの既送信データは、これ
を例えば前回送信したデータとするならば、5日前から
9日前までのデータであり、また、これを例えば前回と
前々回の送信データとするならば、10日前から14日
前までのデータとなる。このように、毎回のデータ送信
で、未送信データに所定時期前までの既送信データも加
えた冗長データを送信することによって、同じ生体情報
が複数回にわたって繰り返し送信されることになる。よ
って、万が一、いずれかの回で送信された電子メールが
不達であっても、他の回で送信された電子メールが正し
く届けば、確実に全ての生体情報をセンタシステム31
へ渡すことができる。実際、電子メールの不達は頻繁に
生じるものではなく、また、その原因となるサーバダウ
ンなどの障害は速やかに回復されるので、上記のような
冗長情報送信によって、不達の生体情報は殆ど皆無とな
る。
【0035】図5は、電子メール不達に対応するための
生体情報送信装置の別の実施形態の動作を示す。
【0036】図5の動作を行う生体情報送信装置は、図
3に示すように、前述した通信回路71、コントローラ
73及びメモリ75に加え、再送信ボタン81を更に備
えている。再送信ボタン81は、メール不達があったと
きに、メモリ75内の全てのデータを纏めてセンタシス
テム31へ送信するために使われるものである。
【0037】図5に示すように、この生体情報送信装置
のコントローラ73は、送信時期が到来すると(S11
でYes)、メモリ75から未送信のデータ(例えば5
日間に1回だけ送信するとすると、本日を含む最近過去
5日間のデータ)を読み出して、通信回路71を通じて
送信する(S12)。この場合、図4のフローのように
所定時期前までの既送信データも一緒に送っても良い
が、必ずしもそうする必要は無く、少なくとも未送信の
データさえ送れば良い。
【0038】ステップS12で送信したデータは前述し
たように電子メールの形式でセンタシステム31へ送ら
れるが、もし、この電子メールが不達であった場合に
は、前述したように不達の旨のFAX画像データがメー
ルサーバ61から返されてくる(この不達通知が返信さ
れる時期がメール送信からどの程度の時間後であるかは
ケーバイケースで異なる)。コントローラ73は、FA
X着信があると(S13でYes)、これに自動応答し
て、そのFAX画像データを受信してプリントアウトす
る(S14)。このプリントアウトした内容が、メール
不達の通知であれば、ユーザはそれを見てメール不達の
事実を知る。メール不達を知ったユーザは、生体情報を
再送信するために、再送信ボタン81を押す。再送信ボ
タンが押されると(S15でYes)、コントローラ7
3は、メモリ75内に蓄積されている全部のデータ(例
えば本日を含む最近過去30日分のデータ全部)を読み
出して通信回路71を通じて送信する(S16)。ステ
ップS16で送信した全データはやはり電子メールの形
式でセンタシステム31へ送られる。
【0039】このように、メール不達の通知があったと
きに、記憶してある全データを丸ごと再送信することに
よって、不達メールに含まれていたデータ何時のもので
あるかをユーザが意識しなくても、その不達のデータを
確実にセンタシステム31へ送ることができる。特に、
この実施形態のように30日分というような十分に長い
期間のデータを保存しておいて再送すれば、不達通知を
受けてから再送ボタンが押されるまでに1週間や2週間
程度の遅れがあったとしても、確実に取りこぼしなく生
体情報をセンタシステム31へ送ることができる。ま
た、この再送機能があるために、通常の毎回の送信では
冗長データを送る必要が無いので、特にセンタシステム
31側で通信データ量が大幅に減るといるメリットもあ
る。
【0040】図6は、電子メール不達に対応するための
生体情報送信装置の更に別の実施形態の動作を示す。
【0041】図6の動作を行う生体情報送信装置は、図
3に示すように、前述した通信回路71、コントローラ
73及びメモリ75に加え、モードスイッチ83を更に
備えている。モードスイッチ83は、毎回の送信時にど
のデータを送信するかという点(通信モード)につい
て、未送信のデータだけを送信する「通常」モードと、
未送信データに所定時期前までの既送信データを加えた
冗長データを送信する「冗長」モードとを切り替えるた
めに使われるものである。
【0042】図6に示すように、この生体情報送信装置
のコントローラ73は、送信時期が到来すると(S21
でYes)、現在の通信モードの設定をチェックし(S
22)、通常モードが設定されているならば、メモリ7
5から未送信のデータ(例えば5日間に1回だけ送信す
るとすると、本日を含む最近過去5日間のデータ)だけ
を読み出して、通信回路71を通じて送信する(S2
3)。一方、冗長モードが設定されている場合には、コ
ントローラ73は、メモリ75から未送信のデータ(例
えば5日間に1回だけ送信するとすると、本日を含む最
近過去5日間のデータ)と、所定時期前までの既送信の
データ(例えば前回送信した5日前から9日前までのデ
ータ)とを読み出して、通信回路71を通じて送信する
(S24)。
【0043】ステップS23又はS24で送信したデー
タは前述したように電子メールの形式でセンタシステム
31へ送られるが、もし、この電子メールが不達であっ
た場合には、前述したように不達の旨のFAX画像デー
タがメールサーバ61から返されてくる。コントローラ
73は、FAX着信があると(S25でYes)、これ
に自動応答して、そのFAX画像データを受信してプリ
ントアウトする(S26)。このプリントアウトした内
容が、メール不達の通知であれば、ユーザはそれを見て
メール不達の事実を知る。メール不達を知ったユーザ
は、現在の通信モードが冗長モードであるならば、特に
何もする必要はないが(何故なら、前述したように1回
くらい不達メールがあっても、別の回に送ったメールで
確実に生体情報は届けられる)、現在の通信モードが通
常モードの場合には、不達であった生体情報を再送信す
るために、モードスイッチ83を「通常」から「冗長」
へ切り替える。
【0044】モードスイッチ83を「通常」から「冗
長」へ切り替わると(S27で「冗長」)、コントロー
ラ73は、通信モードに冗長モードを設定し(S2
8)、そして、メモリ75から未送信のデータと所定時
期前までの既送信のデータとを読み出して、通信回路7
1を通じて送信する(S24)。
【0045】また、ユーザは、モードスイッチ83を
「通常」から「冗長」に切り替えて再送信を行った後、
モードスイッチ83を再び「通常」に戻すこともでき
る。すると(S27で「通常」)、コントローラ73
は、通信モードに通常モードを設定する(S29)。こ
れにより、以後の送信は通常モードで行われることにな
る。
【0046】このように、不達メールが生じたときに、
通信モードを冗長モードに切り替えて既送信データを再
度送信することにより、不達だったデータをセンタシス
テム31へ届けることができる。また、ユーザが任意に
通常モードと冗長モードを選択できるので、普段は通常
モードを選択しておけば通信量が減るという利点が得ら
れ、普段から冗長モードを設定しておけばユーザはメー
ル不達を気にしなくても良いという利点が得られる。
【0047】図6に示した機能に加えて、図5のステッ
プS15及びS16に示した再送信ボタンによる全デー
タ丸ごと送信の機能を付加しても良い。
【0048】図7は、電子メール不達に対応するための
生体情報送信装置の更にまた別の実施形態の動作を示
す。
【0049】図7に示した動作は、図5に示した動作と
図6に示した動作との中間に位置するようなものであ
り、普段の送信時(S31でYes)には一律に通常モ
ードで送信を行ない(S33)、メール不達の場合に再
送信ボタン81が押されると(S36でYes)、冗長
モードで送信を行う(S37)ものである。
【0050】図8は、電子メール不達に対応するための
更にまた別の実施形態の動作を示す。
【0051】前述した実施形態は、いずれも、ユーザシ
ステム9のFAX親機25がメールサーバ61から来る
不達通をプリントアウトすることでユーザにメール不達
を知らせるものであったが、図8に示す実施形態は、メ
ール不達をセンタシステム31が検出して電話網66を
通じて直接にFAX親機25を呼び出すことにより、F
AX親機25それ自体にメール不達を通知して、再送信
を自動的に行わせるものである。
【0052】図8に示すように、FAX親機25は、普
段は、送信時期が到来すると(S41)、図3に示した
メモリ75から少なくとも未送信のデータを読み出して
これをメールサーバ61へ送ることにより、その未送信
データを電子メールの形でセンタシステム31へ送る
(S42)。センタシステム31は、電子メールを受信
すると(S43)、不達メールが無いかどうかチェック
する(S44)。不達メールのチェック方法としては、
例えば、FAX親機25などのメール送信側で電子メー
ルに日付又はシリアル番号が分かるメール管理コードを
付与しておき、センタシステム31側で今まで受信した
電子メールのメール管理コードに抜けが無いか(連続性
が維持されているか)どうかをチェックする方法や、或
いは、今までに受信した電子メールに含まれている生体
情報の日付に連続性が維持されているか否かをチェック
する方法など、様々な方法が採用し得る。センタシステ
ム31、不達メールが無ければ通信処理を終了する(S
45)が、不達メールがあった場合には、電話網を66
を通じてユーザ側のFAX親機25に対して直接電話発
信をする(S46)(この電話発信は、不達メールがあ
ったときだけ行う特別なものである)。
【0053】ユーザ側のFAX親機25は、センタシス
テム31からの電話着信に自動応答してセンタシステム
31との電話接続を確立する(47)。このとき、FA
X親機25は、着信時の発信者番号通知機能により、発
信者がセンタシステム31であることを自動認識し(つ
まり、メール不達の通知であることを自動認識し)、こ
れに応答して、不達であった既送信データ(つまり、最
近に送信したデータ)を、今度は電子メールではなく、
今確立されている電話接続を通じてセンタシステム31
へ送信する(S48)。これにより、センタシステム3
1は、不達であったデータを確実に受信し(S49)、
受信終了後に電話接続を切断して通信を終了する(S5
0)。
【0054】なお、ステップS48で、FAX親機48
は、電話ではなく電子メールを使って不達データを再度
送信してもよい。また、ステップS48で、前回と全く
同じデータを電話又は電子メールで送るという方法の他
に、更に以前のデータも加えた冗長モードで送信するよ
うにしてもよいし、或いは、メモリ内の全データを丸ご
と送信するようにしてもよい。
【0055】このように、センタシステム31側で不達
メールを検出して、ユーザシステム9へデータ再送を要
求することにより、ユーザの手を煩わせることなく、確
実に生体情報をセンタシステム31へ送ることができ
る。
【0056】また、ステップS46〜ステップS49に
おいて、センタシステム31はFAX親機48に通信接
続すると、ユーザシステム内に記憶されている生体情報
に能動的にアクセスして、その生体情報を取得するよう
にすることもできる。その場合、例えば、ユーザシステ
ム側では、センタシステム31が例えばFTPプロトコ
ルを用いて能動的にアクセスできる記憶領域に過去に送
信した電子メール又はそれに含まれていた生体情報を過
去の所定期間分保存しておき、センタシステム31が必
要に応じてその記憶領域にアクセスして不達の電子メー
ル又は生体情報を取得するというようにすることができ
る。或いは、ユーザシステム側では、検査装置から得た
生体情報を全て、センタシステム31が能動的にアクセ
スできる記憶領域に置いておいて、FAX親機48から
能動的に発信しなくても、センタシステム31の方から
随時にFAX親機48に接続してユーザシステム内の生
体情報を取得するように構成しても良い。
【0057】さて、今までユーザシステム9とセンタシ
ステム31との間の通信の信頼性を高めるための実施形
態を説明したが、次に、ユーザシステム9(ユーザ住居
1)内での通信の信頼性を高めるための実施形態を説明
する。ユーザシステム9内では、FAX親機25と子機
27間の通信は電波による無線通信であり、子機25と
各検査装置19、21、23との間の通信は赤外線によ
る無線通信であるため、FAX親機25、子機27、各
検査装置19、21、23の配置によっては、良好な通
信チャンネルが確保できない可能性がある。特に、子機
25と各検査装置19、21、23間の赤外線通信は、
赤外線の直進性から、赤外線チャンネルの確実に確保さ
れるよう各機器の配置に気を配る必要がある。
【0058】図9及び図10は、ユーザシステム9内で
の通信が確実に行い得るか否かを検査する検査機能を備
えた生体情報送信装置の実施形態の構成と動作を示す。
【0059】この生体情報送信装置は、FAX親機2
5、子機27又は各検査装置19,21,23の少なく
ともいずれかに搭載することができる。図9に示すよう
に、この生体情報送信装置は、生体情報や検査用信号な
どの送信又は受信動作を行う送信回路91と、これを制
御するコントローラ93と、コントローラ793に対し
て通信検査の実行指令を与えるための検査スイッチ95
と、装置の状態や検査結果などを表示するLED表示パ
ネル97とを備える。検査スイッチ95は、ユーザが普
段触れない場所に配置されていることが望ましい。例え
ば、図1に示したFAX子機27又は尿検査装置本体1
7にこの生体情報送信装置が搭載される場合には、FA
X子機27又は尿検査装置本体17の、普段はトイレブ
ースの壁に面している裏面、或いは、普段は蓋で覆われ
ていて蓋を開けないと露出しないような凹部(例えば、
電池ボックス内)などに、検査スイッチ95が収められ
ている。
【0060】この生体情報送信装置のコントローラ93
は、図10に示すように、電源が投入されると(例え
ば、電池式の場合に電池交換されたとき、電源スイッチ
がターンオンされたときなど)、装置状態の初期化を行
ない(S61)、そして、初期化が終わって動作可能な
状態になると、まず、検査用の特別の信号を通信相手の
装置へ送信し、そして、それらの装置からその検査用信
号についての受信完了通知を受信する(S62)。ここ
で、検査用信号を通信相手の装置へ送信するとは、例え
ば、FAX子機27の場合、検査用赤外線信号を各検査
装置19,21,23へ送信すると共に検査用電波信号
をFAX親機25に送信することであり、また、各検査
装置19,21,23の場合、検査用赤外線信号を子機
27へ送信することであり、また、FAX親機25の場
合、検査用電波信号を子機27に送信することである。
【0061】検査信号を発信した後、通信相手からその
検査信号の受信完了通知を受信すれば、検査結果は「正
常」、受信完了通知を受信しなければ、検査結果は「異
常」となり、この検査結果をLED表示パネル97に表
示する(S63)。このとき、検査結果として「正常」
「異常」だけでなく、受信信号感度などの定量的な情報
も測定して表示しても良い。検査が終わると、通常の動
作ルーチン(測定された生体情報を所定の送信時期に送
信するための動作ルーチン)(S64)入る。また、通
常の動作ルーチンに入った後も、検査スイッチ95が押
されると、上述した検査動作を実行する(S62、S6
3)。なお、電源投入時の自動検査機能と、検査スイッ
チ95による手動検査機能は、そのいずれか一方だけを
設けることとして、他方は除去してもよい。
【0062】このように、通信検査機能を設けることに
より、通信チャンネルのチェックが任意に行えるので、
設置やメンテナンスに要する時間が短縮する。また、電
源投入時などの設置時に自動的に通信検査が行われるた
め、設置者に検査用の特別の操作を強いることがない
(コスト低減のために、検査用スイッチは無くしてもよ
い)。また、検査結果として、受信感度などの定量的な
情報も通知すれば、最高の受信感度が得られる最適な状
態に各装置を設置することができるようになり、システ
ムの性能を向上させることができる。
【0063】以上、本発明の一実施形態を説明したが、
上記の実施形態はあくまで本発明の説明のための例示で
あり、本発明を上記実施形態にのみ限定する趣旨ではな
い。従って、本発明は、上記実施形態以外の様々な形態
でも実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかる生体情報管理シ
ステムの全体構成を示すブロック図。
【図2】 ユーザシステム9のFAX親機25と情報サ
ービスセンタ3のセンタシステム31との間の通信形態
を示すブロック図。
【図3】 生体情報送信装置の一実施形態のブロック
図。
【図4】 メール不達に対応するために図3の生体情報
送信装置が行う送信動作を示すフローチャート。
【図5】 メール不達に対応するために図3の生体情報
送信装置が行う別の送信動作を示すフローチャート。
【図6】 メール不達に対応するために図3の生体情報
送信装置が行う更に別の送信動作を示すフローチャー
ト。
【図7】 メール不達に対応するために図3の生体情報
送信装置が行う更にまた別の送信動作を示すフローチャ
ート。
【図8】 メール不達に対応するためにFAX親機25
とセンタシステム31とが行う更にまた別の送信動作を
示すフローチャート。
【図9】 通信チェック稲生をもった生体情報送信装置
の実施形態のブロック図。
【図10】 図9の生体情報送信装置が行う動作を示す
フローチャート。
【符号の説明】
1 ユーザ住居 3 情報サービスセンタ 5 医療機関 7 公衆通信網 9 ユーザシステム 11 トイレブース 19 尿検査装置 21 血流検査装置 25 FAX親機 27 子機 29 住居内通信システム 61、63 メールサーバ 66 公衆電話網 71、91 通信回路 73,93 コントローラ 75 メモリ 81 再送信ボタン 83 モードスイッチ 95 検査スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有福 潔 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 轟木 健太郎 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 山下 賢祐 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 白水 博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山口 幸志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 北島 章子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザ住居にてユーザを検査して生体情
    報のデータを取得する生体検査装置と、前記生体検査装
    置が取得したデータを受けて前記ユーザ住居外の外部機
    関へ通信網を通じて送信する住居内通信システムとを備
    え、前記通信網上で前記生体情報のデータが電子メール
    の形式で前記外部機関へ伝達されるようになっている生
    体情報管理システムにおける、前記生体検査装置又は前
    記住居内通信システムに搭載される生体情報送信装置に
    おいて、 前記生体検査装置が取得したデータを蓄積する記憶装置
    と、 送信時期が到来すると、前回の送信時期以降に取得され
    た未送信データと前回以前の送信時期に送信済みの所定
    の既送信データとを含む冗長データを前記記憶装置から
    取り出して、この冗長データを前記外部機関へ向けて送
    信する冗長データ送信手段とを備えた生体情報管理シス
    テムの生体情報送信装置。
  2. 【請求項2】 ユーザ住居にてユーザを検査して生体情
    報のデータを取得する生体検査装置と、前記生体検査装
    置が取得したデータを受けて前記ユーザ住居外の外部機
    関へ通信網を通じて送信する住居内通信システムとを備
    え、前記通信網上で前記生体情報のデータが電子メール
    の形式で前記外部機関へ伝達されるようになっている生
    体情報管理システムにおける、前記生体検査装置又は前
    記住居内通信システムに搭載される生体情報送信装置に
    おいて、 前記生体検査装置が取得したデータを蓄積する記憶装置
    と、 送信時期が到来すると、少なくとも前回の送信時期以降
    に取得された未送信データを前記記憶装置から取り出し
    て前記外部機関へ向けて送信するデータ送信手段と、 前記外部機関へ向けて送信したデータの電子メールにつ
    いての不達通知が前記通信網から返されたとき、この不
    達通知をユーザに報知する報知手段と、 ユーザが再送信指示を入力するための入力手段と、 前記入力手段からの前記再送信指示に応答して、前記記
    憶装置から少なくとも送信済みの所定の既送信データを
    取り出して前記外部機関へ向けて送信するデータ再送信
    手段とを備えた生体情報管理システムの生体情報送信装
    置。
  3. 【請求項3】 前記データ再送信手段は、前記記憶装置
    に蓄積されている全てのデータを取り出して前記外部機
    関へ向けて送信する請求項2記載の生体情報送信装置。
  4. 【請求項4】 ユーザ住居にてユーザを検査して生体情
    報のデータを取得する生体検査装置と、前記生体検査装
    置が取得したデータを受けて前記ユーザ住居外の外部機
    関へ通信網を通じて送信する住居内通信システムとを備
    え、前記通信網上で前記生体情報のデータが電子メール
    の形式で前記外部機関へ伝達されるようになっている生
    体情報管理システムにおける、前記生体検査装置又は前
    記住居内通信システムに搭載される生体情報送信装置に
    おいて、 前記生体検査装置が取得したデータを蓄積する記憶装置
    と、 送信時期が到来すると、前回の送信時期以降に取得され
    た未送信データを前記記憶装置から取り出して前記外部
    機関へ向けて送信する通常データ送信手段と、 送信時期が到来すると、前回の送信時期以降に取得され
    た未送信データと前回以前の送信時期に送信済みの所定
    の既送信データとを含む冗長データを前記記憶装置から
    取り出して、この冗長データを前記外部機関へ向けて送
    信する冗長データ送信手段と、 前記通常データ送信手段と前記冗長データ送信手段の一
    方を手動又は自動により選択する通信モード選択手段
    と、を備えた生体情報管理システムの生体情報送信装
    置。
  5. 【請求項5】 ユーザ住居にてユーザを検査して生体情
    報のデータを取得する生体検査装置と、前記生体検査装
    置が取得したデータを受けて前記ユーザ住居外の外部機
    関へ通信網を通じて送信する住居内通信システムとを備
    え、前記通信網上で前記生体情報のデータが電子メール
    の形式で前記外部機関へ伝達されるようになっている生
    体情報管理システムにおける、前記生体検査装置又は前
    記住居内通信システムに搭載される生体情報送信装置に
    おいて、 前記生体検査装置が取得したデータを蓄積する記憶装置
    と、 送信時期が到来すると、少なくとも前回の送信時期以降
    に取得された未送信データを前記記憶装置から取り出し
    て前記外部機関へ向けて送信するデータ送信手段と、 前記外部機関へ向けて送信したデータの電子メールが不
    達であることを示す所定信号が前記外部機関から送られ
    てきたとき、この所定信号に応答して、前記記憶装置か
    ら少なくとも送信済みの所定の既送信データを取り出し
    て前記外部機関へ向けて送信するデータ再送信手段とを
    備えた生体情報管理システムの生体情報送信装置。
  6. 【請求項6】 前記データを前記外部機関へ向けて送信
    するとき、このデータにかかる電子メールの到達/不達
    を前記外部機関がチェックできるようにするためのメー
    ル管理コードを前記データに付与する管理コード付与手
    段を更に備えた請求項5記載の生体情報送信装置。
  7. 【請求項7】 ユーザ住居にてユーザを検査して生体情
    報のデータを取得する生体検査装置と、前記生体検査装
    置が取得したデータを受けて前記ユーザ住居外の外部機
    関へ通信網を通じて送信する住居内通信システムとを備
    えた生体情報管理システムにおける、前記生体検査装置
    又は前記住居内通信システムに搭載される生体情報送信
    装置において、 前記外部機関のシステムが能動的にアクセスできる記憶
    装置と、 前記生体検査装置が取得したデータを前記記憶装置に保
    存する手段とを備え、それにより、前記外部機関のシス
    テムが能動的に前記記憶装置にアクセスしてそこに保存
    されている生体情報を取得できるようにした生体情報送
    信装置。
  8. 【請求項8】 ユーザ住居にてユーザを検査して生体情
    報のデータを取得する生体検査装置と、前記生体検査装
    置が取得したデータを受けて前記ユーザ住居外の外部機
    関へ通信網を通じて送信する住居内通信システムとを備
    えた生体情報管理システムにおける、前記生体検査装置
    又は前記住居内通信システムに搭載される生体情報送信
    装置において、 前記生体検査装置が取得したデータを前記外部機関へ向
    けて送信するデータ送信手段と、 所定の契機で検査信号を出力して前記生体検査装置と前
    記住居内通信システム間での通信が正常に行えるか否か
    を検査するための通信検査を行ない検査結果を人に報知
    する通信検査手段と、を備えた生体情報管理システムの
    生体情報送信装置。
  9. 【請求項9】 前記通信検査手段が、電源投入時に自動
    的に前記通信検査を行う請求項7記載の生体情報送信装
    置。
  10. 【請求項10】 前記通信検査手段が、通信が正常か異
    常かだけでなく、通信状況の定量測定も行い、この定量
    測定の結果もユーザに報知する請求項7記載の生体情報
    送信装置。
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Cited By (2)

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