JP2001103727A - 電磁力モータおよび電磁力モータを備えた除振装置並びに露光装置 - Google Patents

電磁力モータおよび電磁力モータを備えた除振装置並びに露光装置

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JP2001103727A
JP2001103727A JP27426499A JP27426499A JP2001103727A JP 2001103727 A JP2001103727 A JP 2001103727A JP 27426499 A JP27426499 A JP 27426499A JP 27426499 A JP27426499 A JP 27426499A JP 2001103727 A JP2001103727 A JP 2001103727A
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magnets
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Yutaka Uda
豊 宇田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】装置全体の大型化を伴うことなく磁束を増大さ
せて、推力を高める。 【解決手段】 一対の磁石をそれぞれ有する第1、第
2、第3、第4の磁石ユニット1A、1B、1C、1
D、2A、2B、2C、2D、及び第2、第3の磁石ユ
ニット1B、1C、2B、2Cを覆うように巻回される
環状コイル13a、13b、23a、23bをそれぞれ
備える第1、第2のモータ部10、20が互いに隣接す
る電磁力モータにおいて、第1のモータ部10の各磁石
ユニット1A、1B、1C、1Dの磁石の極性が、対応
する第2のモータ部20の各磁石ユニット2A、2B、
2C、2Dの磁石の極性と相反するように配置されてい
る。電磁力モータは、磁気回路として第1のモータ部1
0と第2のモータ部20とにわたって8つの磁石を直列
にでき、磁束密度を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁力モータおよ
び電磁力モータを利用した露光装置に関し、特に、大型
化することなく磁束を増大させ、推力を高める電磁力モ
ータおよび電磁力モータを利用した露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体露光装置の高精度化に伴い、設置
床から定盤に作用する微振動を高精度で絶縁する必要が
生じてきた。この微振動を取り除く役目を果たすのが除
振装置である。除振装置には大きく分けてパッシブ除振
装置とアクティブ除振装置とがある。パッシブ除振装置
とは、振動をばねに吸収させる原理を利用した除振装置
である。アクティブ除振装置とは、上記原理に加え、上
記除振原理で除去し切れずに残ってしまう微振動に対
し、逆の振幅の微振動を電磁アクチュエータで与えるこ
とにより極限的に微振動を除去する除振装置である。
【0003】このようなアクティブ除振装置等に利用さ
れる典型的な電磁アクチュエータには、磁石とコイルと
を組み合わせて推力を得る電磁力モータがある。電磁力
モータは、磁石とコイルとを組み合わせて、フレミング
の左手の法則に従った推力を発生させるものである。こ
の電磁力モータの推力性能は、磁石の性能、コイルの巻
数、コイルに流す電流の大きさ、磁石とコイルとの空
隙、空隙以外の磁気回路の磁気抵抗等に左右される。
【0004】ここで、巻数と電流と空隙は、それぞれ互
いに制限し合うため、これらには最適値が存在すること
になる。すなわち、推力を増すために巻数を増やせば、
それだけ多くの空隙が必要になり、推力は比例的には増
大しない。空隙を変えずに巻数を増やすためにはコイル
の銅線の線径を小さくすればよいが、線径を小さくする
と抵抗が大きくなり、巻数の増加によっても抵抗が大き
くなることから、発熱等の問題が生じることになる。電
流を大きくしても同様に発熱が問題となる。
【0005】例えば、設置場所の制限により電磁力モー
タ自体の大きさが決まってしまうような場合には、最大
電流、巻数、コイルの抵抗、空隙等がある程度制限さ
れ、これらの変更により推力を増大させるのには限界が
ある。
【0006】上述の他に推力増大のための方法として、
磁石を強力にするとともに、空隙以外の部分の磁気抵抗
を低減し、コイルを通る磁束密度を高める方法がある。
なお、この空隙以外の部分とは、コイルを通過した磁束
を再び磁石に戻すためにコイル以外の部分に設けられた
ヨークと呼ばれる磁性体のことである。しかしながら、
ヨークはその断面積により磁束密度が限定されるため、
磁石を強力にしたときには、同時にヨークも大きくしな
ければならない。電磁力モータ自体の大きさが決まって
しまう場合は、このようなヨークの大型化は許容され
ず、従って磁石を強力にして推力を増大させるのにも限
界がある。
【0007】図9は、電磁力モータの一種である従来の
ボイスコイルモータの一例の正面図であり、図10はそ
の平面図である。図9および図10において、板状の磁
石91aおよび91bは、強磁性を有する板状の磁性体
92dの両面のそれぞれにS極の面を接面して取付けら
れている。また、板状の磁石91cは、強磁性を有する
板状の磁性体92aにN極の面を接面して取付けられて
いる。さらに、板状の磁石91dは、強磁性を有する板
状の磁性体92bにN極の面を接面して取付けられてい
る。これらの3枚の磁性体92a、92b、92dは、
磁性体92dに取付けられた磁石91aのN極の面と磁
性体92aに取付けられた磁石91cのS極の面とが所
定の空隙を挟んで対面し、また、磁性体92dに取付け
られた磁石91bのN極の面と磁性体92bに取付けら
れた磁石91dのS極の面とが所定の空隙を挟んで対面
し、磁性体92dを磁性体92aと92bとが挟むよう
な位置関係で、強磁性を有する板状の磁性体92c上で
同一方向にE字を形成するように取付けられている。こ
れらの磁性体92a、92b、92c、92dは、磁束
を吸収して通すヨーク92を構成する。
【0008】上述の各磁石91a、91b、91c、9
1dからは磁束が発生し、その流れは、図9中の矢印で
示したように、磁石91aのN極または磁石91bのN
極から、磁石91cのS極または磁石91dのS極に向
かい、ヨーク92を構成する磁性体92aまたは磁性体
92bを通り、そして、これらはともに磁性体92cを
通り、さらに、磁性体92dを通って磁石91aまたは
磁石91bへループを描くように戻る。ここでヨーク9
2は、上述のようなループを描かせることにより、発生
する磁束を弱めることなく有効に利用している。
【0009】また、環状のコイル93は、磁性体92d
に取付けられた磁石91aと91bとを環の中に入れる
ような位置にある。ただし、上記コイル93は、ヨーク
92と一体となった各磁石91a、91b、91c、9
1dに対し固定ではない。例えば、不図示の弾性部材等
により磁性体92cに可動に取付けられている。
【0010】このような、ヨーク92と一体となった各
磁石91a、91b、91c、91dと、可動なコイル
93との構成において、コイル93に電流を流すと、フ
レミングの左手の法則に従い、コイル93には、ヨーク
92と一体となった各磁石91a、91b、91c、9
1dに対して相対的な力が加わる。つまり、コイル93
に、図10中の左回りに電流を流すと、コイル93に
は、図9中の上方向に力が加わり、逆に、図10中の右
回りに電流を流すと、コイル93には、図9中の下方向
に力が加わる。すなわち、コイル93に流す電流の方向
を断続的に切り換えることにより、コイル93は、往復
運動をすることになる。
【0011】図11は、電磁力モータの一種である従来
のボイスコイルモータの他の例の正面図であり、図12
はその平面図である。基本的には、図9および図10を
用いて説明したボイスコイルモータを、コイルの往復運
動方向に直列に2つ連結したものであるので、相違点を
中心に説明する。
【0012】図11および図12に示したボイスコイル
モータは、4組の磁石ユニット11A、11B、11
C、11Dと、3つの磁性体112a、112c、11
2bと、2つの環状のコイル113a、113bとを有
しており、各磁石ユニット11A、11B、11C、1
1Dは、磁極を相反させて磁区の配列方向に並列配置さ
れる一対の磁石111cと111g、111aと111
e、111bと111f、111dと111hによりそ
れぞれ構成されている。
【0013】図11および図12において、磁性体11
2cの一方の面には、磁石111aのS極の面および磁
石111eのN極の面が接面して取付けられ、他方の面
には、磁石111bのS極の面および磁石111fのN
極の面が接面して取付けられている。磁性体112aの
一方の面には、磁石111aと対向する位置に磁石11
1cのN極の面が接面して取付けられ、磁石111eと
対向する位置に磁石111gのS極の面が接面して取付
けられている。また、磁性体112bの一方の面には、
磁石111bと対向する位置に磁石111dのN極の面
が接面して取付けられ、磁石111fと対向する位置に
磁石111hのS極の面が接面して取付けられている。
【0014】コイル113aは、磁石111c、111
aの間を通るとともに、磁石111b、111dの間を
通るように配置されており、コイル113bは、磁石1
11g、111eの間を通るとともに、磁石111f、
111hの間を通るように配置されている。すなわち、
コイル113aは、磁石111a、磁性体112cおよ
び磁石111bの外側に、所定の空隙を有して巻回され
ており、コイル113bは、磁石111e、磁性体11
2cおよび磁石111fの外側に、所定の空隙を有して
巻回されている。
【0015】このような構成のボイスコイルモータにお
いて、上述の各磁石111a、111b、111c、1
11d、111e、111f、111g、111hから
は磁束が発生し、その流れは、図11中の矢印で示した
ように、磁石111aのN極または磁石111bのN極
から、磁石111cのS極または磁石111dのS極に
向かい、磁性体112aまたは磁性体112bを通り、
磁石111gまたは磁石111hへ向かう。この磁束の
流れは、さらに、磁石111gのN極または磁石111
hのN極から発生する磁束とともに、磁石111eのS
極または磁石111fのS極に向かい、ヨーク112を
構成する磁性体112cを通って磁石111aまたは磁
石111bへループを描くように戻る。
【0016】このように、各磁性体の同一面に取付けら
れる2つの磁石は、それぞれが異なる極の面で取付けら
れることにより、磁束の通路の役目を果たす図9中の磁
性体92cに相当するものがなくても、発生する磁束の
流れはより強くなる。
【0017】そして、コイル113aおよびコイル11
3bのそれぞれに反対方向の電流を流すと、コイル11
3aおよびコイル113bには同一方向の力が加わる。
ここで、このボイスコイルモータは、磁気回路として
は、4つの磁石を磁区の配列方向に直列に配置した磁気
回路を、磁区の配列方向に並列に2セット(磁石111
a、111c、111g、111eと磁石111b、1
11d、111h、111f)配置したものとなる。
【0018】上述したように、磁石の性能、コイルの巻
数、コイルに流す電流の大きさ、磁石とコイルとの空
隙、空隙以外の磁気回路の磁気抵抗等により、電磁力モ
ータの推力をある程度は高めることができるが、より一
層推力を高めるためには、電磁力モータを複数個、コイ
ルの往復運動方向に並列に配置することが考えられる。
【0019】図13は、図11および図12を用いて説
明したボイスコイルモータを2個、コイルの往復運動方
向に並列に配置した例の正面図である。図13に示すよ
うに、単にボイスコイルモータを並べただけでは、磁束
φ1の磁束密度を維持するために、磁性体132bは所
定の断面積(厚み)が必要であり、同様に、磁束φ2の
磁束密度を維持するために、磁性体132a′も所定の
断面積(厚み)が必要である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の電磁力モータには、以下のような問題点があっ
た。
【0021】電磁力モータを複数個配置すれば、その個
数に比例して推力は高まるが、その設置面積も個数に比
例して増大し、電磁力モータを含む装置全体が大型化し
てしまう。
【0022】例えば、露光装置が備える除振装置に、電
磁力モータを電磁アクチュエータとして利用する場合に
は、電磁力モータの設置面積が増大すれば、露光装置自
体が大型化してしまう。
【0023】また、装置全体の大きさが定まっているこ
とにより、電磁力モータを設置する面積が定まってしま
うような場合には、電磁力モータを複数個配置できない
ために、推力を高めることができなかった。
【0024】本発明の目的は、装置全体の大型化を伴う
ことなく磁束を増大させて、推力を高めることができる
電磁力モータおよび上記電磁力モータを利用した露光装
置を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下の手段を採用した。すなわち、本発明
の一態様によれば、本発明の電磁力モータは、一対の磁
石をそれぞれ有する第1、第2、第3および第4の磁石
ユニットと、上記第2および第3の磁石ユニットを覆う
ように巻回される環状コイルとをそれぞれ備える第1お
よび第2のモータ部が互いに隣接する電磁力モータにお
いて、上記第1のモータ部の各磁石ユニットの磁石の極
性が、対応する上記第2のモータ部の各磁石ユニットの
磁石の極性と相反するように配置されている。
【0026】このことにより、磁気回路として第1のモ
ータ部と第2のモータ部とにわたって8つの磁石を直列
にできるため、コイルを通過する磁束密度を高めること
ができ、推力を高めることができる。
【0027】また、本発明の一態様によれば、本発明の
電磁力モータは、磁区の配列方向に並列に配置される一
対の磁石をそれぞれ有する第1、第2、第3および第4
の磁石ユニットと、上記第2および第3の磁石ユニット
を覆うように巻回される第1の環状コイルとを備える第
1のモータ部と、磁区の配列方向に並列に配置される一
対の磁石をそれぞれ有する第5、第6、第7および第8
の磁石ユニットと、上記第6および第7の磁石ユニット
を覆うように巻回される第2の環状コイルとを備え、上
記第1のモータ部に隣接して配置された第2のモータ部
とを備え、上記第1、第2、第3および第4の磁石ユニ
ットの磁石の極性が、第5、第6、第7および第8の磁
石ユニットの磁石の極性と相反するように配置されてい
る。
【0028】このことにより、磁気回路として第1のモ
ータ部と第2のモータ部とにわたって8つの磁石を磁区
の配列方向に直列にできるため、コイルを通過する磁束
密度を高めることにより推力を高めることができる。
【0029】また、本発明の一態様によれば、本発明の
電磁力モータは、上記第4の磁石ユニットおよび上記第
5の磁石ユニットが、上記第1、第2、第3、第6、第
7、第8の磁石ユニットより薄く、支持体を間に挟んで
互いに隣接している。
【0030】このことにより、コイルを通過する磁束密
度を高めることにより推力を高めながら、電磁力モータ
全体の大型化を抑制することができる。また、本発明の
一態様によれば、本発明の電磁力モータは、互いに隣接
する上記第4の磁石ユニットと上記第5の磁石ユニット
とが一体化されて単一の磁石ユニットをなしている。
【0031】このことにより、コイルを通過する磁束密
度を高めることにより推力を高めながら、電磁力モータ
全体の大型化を抑制することができ、磁石部品点数を低
減することができる。
【0032】また、本発明の一態様によれば、本発明の
電磁力モータは、コイルと磁石とが所定の間隙を有して
相対移動する電磁力モータにおいて、上記相対運動方向
に並列に設けられた少なくとも2個のコイルと、上記2
個のコイル間に配置され、一方のコイルから他方のコイ
ルに向かう磁束の一部を形成する磁石部材とを備えてい
る。
【0033】このことにより、並列に設けられている2
個のコイルに同一の磁束が作用するので、これらのコイ
ルを通過する磁束密度を高めることができ、推力を高め
ることができる。
【0034】また、本発明の一態様によれば、本発明の
電磁力モータは、上記磁石は、上記磁石から発生する磁
束が上記2個のコイルに作用する。このことにより、2
個のコイルに同一の磁束が確実に作用するので、これら
のコイルを通過する磁束密度を高めることができ、推力
を高めることができる。
【0035】また、本発明の一態様によれば、本発明の
除振装置は、ベースと、除振対象物と、上記ベースと上
記除振対象物とに接続されて上記ベース部と上記除振対
象物との間の振動伝達を抑制するアクチュエータとを備
えた除振装置であって、上記アクチュエータとして上記
各態様のいずれかの電磁力モータを用いる。
【0036】これにより、上記各態様の特徴を備えた電
磁力モータを除振装置のアクチュエータとして用いるこ
とができる。また、本発明の一態様によれば、本発明の
露光装置は、基板上に所定の像を形成する露光装置にお
いて、上記各態様のいずれかの電磁力モータを備える。
【0037】このことにより、露光装置全体の大型化を
伴うことなく、磁束を増大させて推力を高めることがで
きる電磁力モータを利用することができる。また、本発
明の一態様によれば、本発明の露光装置は、上記露光装
置で発生する振動を除去する除振装置をさらに備え、上
記電磁力モータを上記除振装置に用いる。
【0038】このことにより、露光装置全体の大型化を
伴うことなく、磁束を増大させて推力を高めることがで
きる電磁力モータを、除振装置として利用することがで
きる。
【0039】また、本発明の一態様によれば、本発明の
露光装置は、上記基板を移動させるステージ装置をさら
に備え、上記ステージ装置は、上記電磁力モータを上記
ステージ装置の駆動手段として用いる。
【0040】このことにより、露光装置全体の大型化を
伴うことなく、磁束を増大させて推力を高めることがで
きる電磁力モータを、ステージ装置の駆動手段として利
用することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の第
1の実施の形態におけるボイスコイルモータの正面図で
あり、図2はその平面図である。
【0042】図1および図2において、第1のボイスコ
イルモータ部10および第2のボイスコイルモータ部2
0は、支持体15を挟んで配置している。第1のボイス
コイルモータ部10は、4組の磁石ユニット1A、1
B、1C、1Dと、2つの磁性体12a、12bと、2
つの環状のコイル13a、13bとを備えており、各磁
石ユニット1A、1B、1C、1Dは、磁極を相反させ
て磁区の配列方向に並列配置される一対の磁石11aと
11b、11cと11d、11eと11f、11gと1
1hによりそれぞれ構成されている。
【0043】磁性体12aの一方の面には、磁石11a
がそのN極の面を接面して取付けられており、磁石11
bがそのS極の面を接面して取付けられている。磁性体
12bの一方の面には、磁石11aと対向する位置に磁
石11cのS極の面が接面して取付けられ、磁石11b
と対向する位置に磁石11dのN極の面が接面して取付
けられている。すなわち、磁石11aのS極の面と磁石
11cのN極の面、および、磁石11bのN極の面と磁
石11dのS極の面は、互いに異極の面が対向してい
る。また、磁性体12bの他方の面には、磁石11eの
S極の面が接面して取付けられ、磁石11fのN極の面
が接面して取付けられている。そして、磁石11gは、
そのS極の面を磁石11eのN極の面と対向して、その
N極の面で支持体15の一方の面に接面して取付けられ
ている。さらに、磁石11hは、そのN極の面を磁石1
1fのS極の面と対向して、そのS極の面で支持体15
の一方の面に接面して取付けられている。
【0044】コイル13aは、磁石11b、11dの間
を通るとともに、磁石11f、11hの間を通るように
配置されている。また、コイル13bは、磁石11a、
11cの間を通るとともに、磁石11e、11gの間を
通るように配置されている。すなわち、コイル13a
は、磁石11d、11fの外側に所定の空隙を有して巻
回されて、コイル13bは、磁石11c、11eの外側
に所定の空隙を有して巻回されている。
【0045】第2のボイスコイルモータ部20は、4組
の磁石ユニット2A、2B、2C、2Dと、2つの磁性
体22b、22cと、2つの環状のコイル23a、23
bとを備えており、各磁石ユニット2A、2B、2C、
2Dは、磁極を相反させて磁区の配列方向に並列配置さ
れる一対の磁石21aと21b、21cと21d、21
eと21f、21gと21hによりそれぞれ構成されて
いる。
【0046】支持体15の他方の面には、磁石11gが
取付けられている位置の反対側に磁石21aがそのS極
の面を接面して取付けられ、磁石11hが取付けられて
いる位置の反対側に磁石21bがそのN極の面を接面し
て取付けられている。磁性体22bの一方の面には、磁
石21aと対向する位置に磁石21cのN極の面が接面
して取付けられ、磁石21bと対向する位置に磁石21
dのS極の面が接面して取付けられている。すなわち、
磁石21aのN極の面と磁石21cのS極の面、およ
び、磁石21bのS極の面と磁石21dのN極の面は、
互いに異極の面が対向している。また、磁性体22bの
他方の面には、磁石21eのN極の面が接面して取付け
られ、磁石21fのS極の面が接面して取付けられてい
る。そして、磁石21gは、そのN極の面を磁石21e
のS極の面と対向して、そのS極の面で磁性体22cの
一方の面に接面して取付けられている。さらに、磁石2
1hは、そのS極の面を磁石21fのN極の面と対向し
て、そのN極の面で磁性体22cの一方の面に接面して
取付けられている。
【0047】コイル23aは、磁石21b、21dの間
を通るとともに、磁石21f、21hの間を通るように
配置されている。また、コイル23bは、磁石21a、
21cの間を通るとともに、磁石21e、21gの間を
通るように配置されている。すなわち、コイル23a
は、磁石21d、21fの外側に所定の空隙を有して巻
回されて、コイル23bは、磁石21c、21eの外側
に所定の空隙を有して巻回されている。
【0048】このような構成のボイスコイルモータ部1
0、20、支持体15を備えたボイスコイルモータにお
いて発生する磁束は、図中の矢印φ100、φ101、
φ102のように流れる。すなわち、磁束φ100は、
磁性体12b、磁石11e、コイル13b、磁石11
g、支持体15、磁石21a、コイル23b、磁石21
c、磁性体22b、磁石21d、コイル23a、磁石2
1b、支持体15、磁石11h、コイル13a、磁石1
1f、磁性体12bの順に、これらを通過するように発
生する。磁束φ101は、磁性体12b、磁石11c、
コイル13b、磁石11a、磁性体12a、磁石11
b、コイル13a、磁石11d、磁性体12bの順に、
これらを通過するように発生する。磁束φ102は、磁
性体22b、磁石21f、コイル23a、磁石21h、
磁性体22c、磁石21g、コイル23b、磁石21
e、磁性体22bの順に、これらを通過するように発生
する。
【0049】ここで、このボイスコイルモータの磁束φ
100に係る磁気回路としては、8つの磁石11e、1
1g、21a、21c、21d、21b、11h、11
fを、直列に配置した回路にできるため、4つのコイル
13a、13b、23a、23bを通過する磁束密度を
高めることができ、推力を高めることができる。また、
推力を高める必要がない場合には、磁石11g、11
h、21a、21bを小さくあるいは薄くでき、軽量
化、コンパクト化が可能になる。
【0050】一方、磁束φ100は、支持体15を通過
するだけなので、支持体15は、磁束密度に影響を及ぼ
すことなく、磁石11g、11h、21a、21bを支
持するためだけに設置されている。このため、支持体1
5は、磁石11g、11h、21a、21bを支持する
のに十分である断面積(厚み)まで薄くすることが可能
である。また、支持体15は磁性体であっても被磁性体
であってもよい。
【0051】そして、このような構成のボイスコイルモ
ータにおいて、コイル13a、13b、23a、23b
に電流を流すと、フレミングの左手の法則に従い、コイ
ル13a、13b、23a、23bには、支持体15と
一体となった各磁石11a、11b、11c、11d、
11e、11f、11g、11h、21a、21b、2
1c、21d、21e、21f、21g、21h、およ
び、磁性体12a、12b、22b、22cに対して相
対的な力が加わる。そして、コイル13a、13b、2
3a、23bにそれぞれ電流を断続的に切り換えて流す
ことにより、コイル13a、13b、23a、23b
は、同期して往復運動をすることになる。さらに、例え
ば、コイル13a、13b、23a、23bの巻線が同
一方向であれば、コイル23bをコイル13aと同一電
源、コイル13b、23aをコイル13aと異なる電源
に接続し、あるいは、同一電源に対して反対電流方向に
接続し、それぞれに断続的に切り換えて流す電流を、反
対方向に同期して流すことにより、これらのコイル13
a、13b、23a、23bは、同期して往復運動をす
ることになる。具体的には、図2において、コイル13
aでは時計回り方向の電流を流し、コイル23aには反
時計回り方向の電流を流す。また、コイル13bには反
時計回り方向の電流を流し、コイル23bには時計回り
方向の電流を流す。すると、コイル13a、13b、2
3a、23bに、図1中に示した矢印X1の方向に同期
的な推力が発生することになる。
【0052】これにより、コイル13a、13b、23
a、23bが、ボイスコイルモータの固定子および可動
子のいずれか一方となり、支持体15と一体となった各
磁石11a、11b、11c、11d、11e、11
f、11g、11h、21a、21b、21c、21
d、21e、21f、21g、21h、磁性体12a、
12b、22b、22cが、ボイスコイルモータの固定
子および可動子のいずれか他方となる。
【0053】なお、前記各磁石11a〜11h、21a
〜21hは、永久磁石を用いてもよいし、電磁石を用い
てもよい。図3は、本発明の第2の実施の形態における
ボイスコイルモータの正面図であり、図4はその平面図
である。
【0054】図3および4に示すように、この第2の実
施の形態におけるボイスコイルモータは、上述の第1の
実施の形態におけるボイスコイルモータの支持体15の
断面積を0(零)にしたものである。すなわち、図3お
よび図4に示した第2の実施の形態におけるボイスコイ
ルモータは、図1および図2に示した第1の実施の形態
におけるボイスコイルモータの磁石11g、11h、2
1a、21b、支持体15を、磁石31g、31h、支
持部材35a、35b、35cに置換した構成となって
いる。具体的には、磁石11gと21aとが一体化され
て単一の磁石31gに置き換えられ、磁石11hと21
bとが一体化されて単一の磁石31hに置き換えられ、
支持体15が支持部材35a、35b、35cに置き換
えられたものである。
【0055】このような横成の第2の実施の形態のボイ
スコイルモータにおいて発生する磁束は、上述した第1
の実施の形態のボイスコイルモータにおいて発生する磁
束と同様に流れ、磁石11gと21aとが一体化されて
単一の磁石31gに置き換えられ、磁石11hと21b
とが一体化されて単一の磁石31hに置き換えられ、支
持体15が支持部材35a、35b、35cに置き換え
られた分、より軽量化、よりコンパクト化が可能にな
る。
【0056】図5は、本発明の第3の実施の形態におけ
るリニアモータの正面図である。この第3の実施の形態
におけるリニアモータは、上述の第2の実施の形態にお
けるボイスコイルモータをリニアモータに応用したもの
である。
【0057】図5において、複数の板状の磁石群51a
は、強磁性を有する板状の磁性体52aの一方の面に、
交互にS極の面あるいはN極の面を接面して取付けられ
ている。複数の板状の磁石群51bは、不図示の支持体
に、交互にS極の面あるいはN極の面を接面して取付け
られている。また、複数の板状の磁石51cは、強磁性
を有する板状の磁性体52bの一方の面に、交互にN極
の面とS極の面を接面して取付けられている。そして、
これらの磁石群51a、51b、51cは、磁石群51
aと51bとがそれぞれ互いに異極が対向するように配
置され、さらに、磁石群51bと51cとがそれぞれ互
いに異極が対向するように配置されている。
【0058】コイル53aは、磁石群51aと磁石群5
1bとの間に配置され、コイル53bは、磁石群51b
と磁石群51cとの間に配置されている。このような構
成のリニアモータにおいて、各磁石群51a、51b、
51cから発生する磁束は、図中の矢印φ500、φ5
01、φ502、φ503のように流れる。すなわち、
磁束φ500、φ501、φ502、φ503等は、S
極側の面を露呈した磁石51c、磁性体52b、N極側
の面を露呈した磁石51c、コイル53b、磁石51
b、コイル51a、S極側の面を露呈した磁石51a、
磁性体52a、N極側の面を露呈した磁石51a、コイ
ル53a、磁石51b、コイル53b、S極側の面を露
呈した磁石51cのの順に、これらを通過するように発
生する。
【0059】このような構成のリニアモータにおいて、
コイル53a、53bに電流を流すと、フレミングの法
則に従い、コイル53a、53bには、磁性体52a5
2bと一体となった各磁石群51a、51b、51cに
対して相対的な力が加わる。そして、コイル53a、5
3bに反対方向の電流を断続的に切り換えて流すことに
より、コイル53a、53bは、N極の面とS極の面が
交互に並んだ各磁石群51a、51b、51cに沿って
直線運動をすることになる。
【0060】図6は、本発明の第4の実施の形態におけ
る除振装置の正面図であり、図7は、その側面図であ
る。図6において、除振装置60は、設置面としてのベ
ースフレーム70の上に4つの空気バネ61が備えら
れ、これらの空気バネ61上に架台62が設置されると
ともに、この架台62上に定盤63が設置された構造の
ものである。そして、空気バネ61に並列してベースフ
レーム70上に設置されるとともに架台62を支持する
ように、複数のボイスコイルモータ64が設けられてい
る。
【0061】これらのボイスコイルモータ64は、第1
または第2の実施例として上述したようなボイスコイル
モータを用い、固定子がベースフレーム70の上に設置
され、可動子が架台62の下面を支持し、ベースフレー
ム70を伝わってきた振動が架台62に伝わらないよう
に除振を行う。なお、空気バネ61を設けず、ボイスコ
イルモータ64のみで架台62を支持するようにしても
よい。
【0062】図8は、本発明の第5の実施の形態におけ
る半導体露光装置の斜視図である。この第5の実施の形
態は、第1または第2の実施の形態として説明したよう
なボイスコイルモータを、第4の実施の形態として説明
した除振装置のようなアクティブ除振装置として適用し
たものである。
【0063】図8において、板状のベースフレーム81
は、設置面としての床の上に設置されている。マウント
部82a、82b、82cおよび82d(不図示)は、
ベースフレーム81上に設置されている。除振装置とし
てのメインフレーム83は、マウント部82a、82
b、82cおよび82d上に設置されている。基板ステ
ージベースプレート84は、4本の柱状部材85を介し
てメインフレーム83の下面に固定されている。基板ス
テージ86は、基板ステージベースプレート84上に設
置され、マスクステージ87上のマスク87Rに形成さ
れたパターンを、投影光学系88を介して、基板86W
に転写する。
【0064】上述の各マウント部82a、82b、82
cおよび82dは、それぞれ除振パッド821a、82
1b、821c(不図示)および821d(不図示)と
アクチュエータ822a、822b、822cおよび8
22d(不図示)とから構成されている。これらのアク
チュエータ822a、822b、822cおよび822
dには、上述してきた本発明の第1あるいは第2の実施
の形態のボイスコイルモータを適用することができる。
【0065】なお、本発明の電磁力モータは、上述のよ
うに定盤の振動を除振する除振装置として用いたり、ウ
エハステージあるいはレチクルステージの移動に伴う半
導体露光装置の振動に対して逆向きの力を架台に対し付
与する電磁アクチュエータとして用いたりすることがで
きる。これにより、定盤(架台)とベースフレーム間で
の振動の伝達を抑制することができる。さらには、ウエ
ハステージの水平方向の移動用の駆動装置として用いた
り、ウエハステージの上下方向の移動用の駆動装置とし
て用いたり、レチクルステージの移動用の駆動装置とし
て用いたりすることもできる。
【0066】ウエハステージやレチクルステージの駆動
装置として本発明の電磁モータを用いる場合、干渉計に
よってウエハステージやレチクルステージの位置を測定
し、その測定結果に基づいて電磁モータを駆動するよう
にしてもよい。
【0067】すなわち、本発明は、以上に述べた各実施
の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱
しない範囲内で種々の構成または形状を取ることが出来
る。なお、上述の各実施の形態において、コイルとは、
好ましくは銅のように導電性の高い物質からできた導線
の表面に絶縁皮膜処理を施し螺旋状に巻回したものであ
る。また、磁性体とは、好ましくは鉄、コバルト、ニッ
ケルあるいは少なくともこれらのいずれかを含むような
フェライトなどの合金からできている強磁性の金属であ
るが、磁場内において磁区を指向的に配列することがで
きる物質であればこれらの強磁性の金属に限らない。ま
た、磁石とは、好ましくは永久磁石であるが、磁界を取
り去っても残留磁化を残して磁気ヒステリシスを示す強
磁性の物体であればよい。
【0068】また、本実施形態の露光装置として、マス
クと基板とを同期移動してマスクのパターンを露光する
走査型の露光装置に適用することができる。走査型の露
光装置は、例えば、米国特許第5,473,410号に
開示されており、本発明はこのような露光装置にも適用
可能である。
【0069】本実施形態の露光装置として、マスクと基
板とを静止した状態でマスクのパターンを露光し、基板
を順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート
型の露光装置に適用することができる。
【0070】なお、本実施形態の露光装置として、投影
光学系を用いることなくマスクと基板とを密接させてマ
スクのパターンを露光するプロキシミティ露光装置にも
適用することができる。
【0071】露光装置の用途としては半導体製造用の露
光装置に限らない。例えば、角型のガラスプレートに液
晶表示素子パターンを露光する液晶用の露光装置や、薄
膜磁気ヘッドを製造するための露光装置にも広く適用で
きる。
【0072】本実施形態の露光装置の光源としては、g
線(436nm)、i線(365nm)、KrFエキシ
マレーザ(248nm)、ArFエキシマレーザ(19
3nm)、F2 レーザ(157nm)のみならず、X線
や電子線などの荷電粒子線を用いることができる。例え
ば、電子線を用いる場合には電子銃として、熱電子放射
型のランタンヘキサボライト(LaB6 )、タンタル
(Ta)を用いることができる。さらに、電子線を用い
る場合は、マスクを用いる構成としてもよいし、マスク
を用いずに電子線による直接描画によって基板上にパタ
ーンを形成する構成としてもよい。
【0073】投影光学系の倍率は縮小系のみならず等倍
および拡大系のいずれでもよい。投影光学系としては、
エキシマレーザなどの遠紫外線を用いる場合は硝材とし
て石英や螢石などの遠紫外線を透過する材料を用いれば
よい。また、F2 レーザやX線を用いる場合は反射屈折
系または屈折系の光学系にし(レチクルも反射型タイプ
のものを用いる)、また、電子線を用いる場合には光学
系として電子レンズおよび偏向器からなる電子光学系を
用いればよい。なお、電子線が通過する光路は真空状態
にすることはいうまでもない。
【0074】また、波長200nm程度以下の真空紫外
光(VUV光)を用いる露光装置では、投影光学系とし
て反射屈折型の光学系を用いることも考えられる。反射
屈折型の光学系としては、例えば、特開平8−1710
54号公報およびこれに対応する米国特許第5,66
8,672号、並びに特開平10−20195号公報お
よびこれに対応する米国特許第5,835,275号等
に開示されている。反射光学素子としてビームスプリッ
タと凹面鏡とを有する反射屈折型の光学系を用いること
ができる。また、特開平8−334695号公報および
これに対応する米国特許出願第873,605号(出願
日:1997年6月12日)等に開示された、反射光学
素子としてビームスプリッタを用いず凹面鏡等を有する
反射屈折型の光学系を用いることができる。本発明はこ
のような投影光学系を備えた露光装置にも適用可能であ
る。
【0075】この他、米国特許第5,031,976
号、5,488,229号、および5,717,518
号に開示された、複数の屈折光学素子と2枚のミラー
(凹面鏡である主鏡と、反射素子または平行平面板の入
射面と反対側に反射面が形成される裏面鏡である副鏡)
とを同一軸上に配置し、その複数の屈折光学素子によっ
て形成されるレチクルパターンの中間像を、主鏡と副鏡
とによってウエハ上に再結像させる反射屈折型の光学系
を用いてもよい。この反射屈折型の光学系では、複数の
屈折光学素子に続けて主鏡と副鏡とが配置され、照明光
が主鏡の一部を通ってウエハ上に達することになる。
【0076】さらに、反射屈折型の投影光学系として
は、例えば、円形のイメージフィールドを有し、かつ物
体面側および像面側が共にテレセントリックであるとと
もに、その投影倍率が1/4倍または1/5倍となる縮
小系を用いてもよい。この反射屈折型の投影光学系を備
えた走査型露光装置の場合、照明光の照射領域が、投影
光学系の視野内でその光軸を略中心とし、かつレチクル
またはウエハの走査方向と略直交する方向に沿って延び
る矩形スリット状に規定されるタイプであってもよい。
このような走査型露光装置によれば、例えば、波長15
7nmのF2 レーザ光を露光用照明光として用いても1
00nmラインアンドスペース(L/S:相互に同寸法
のラインとスペースとの繰り返しパターンが形成される
こと)パターン程度の微細パターンをウエハ上に高精度
に転写することが可能である。本発明はこのような投影
光学系を備えた露光装置にも適用可能である。
【0077】ウエハステージやレチクルステージにリニ
アモータを用いる場合は、エアベアリングを用いたエア
浮上型や、ローレンツ力またはリアクタンス力を用いた
磁気浮上型のどちらを用いてもよい。また、ステージ
は、ガイドに沿って移動するタイプでもよいし、ガイド
を設けないガイドレスタイプでもよい。
【0078】ステージの駆動装置として平面モータを用
いる場合、磁石ユニットと電機子ユニットのいずれか一
方をステージに接続し、磁石ユニットと電機子ユニット
の他方をステージの移動面側に設ければよい。
【0079】ウエハステージの移動により発生する反力
は、例えば、特開平8−166475号公報に記載され
ているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大
地)に逃がしてもよい。本発明はこのような反力処理機
構を備えたウエハステージにも適用可能である。
【0080】レチクルステージの移動により発生する反
力は、例えば、特開平8−330224号公報に記載さ
れているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大
地)に逃がしてもよい。本発明はこのような反力処理機
構を備えたレチクルステージにも適用可能である。
【0081】本願発明における実施の形態の露光装置
は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素(eleme
nts)を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電
気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで
製造される。これら各種精度を確保するために、この組
み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を
達成するための調整、各種機械系については機械的精度
を達成するための調整、各種電気系については電気的精
度を達成するための調整が行われる。各種サブシステム
から露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相
互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配
管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装
置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み
立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステ
ムの露光装置への組み立て工程が終了した後、電気調
整、動作確認等を含む総合調整が行なわれ、露光装置全
体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製
造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルー
ムで行うことが望ましい。
【0082】半導体デバイスは、図14に示すように、
デバイスの機能・性能設計を行うステップ301、この
設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作する
ステップ302、シリコン材料からウエハを製造するス
テップ303、前述した実施形態の露光装置によりレチ
クルのパターンをウエハに露光するウエハ処理ステップ
304、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、
ボンディング工程、パッケージ工程を含む)305、検
査ステップ306等を経て製造される。
【0083】以下、デバイスの製造方法についてさらに
詳細に説明する。図14には、デバイス(ICやLSI
の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッ
ド、マイクロマシン等)の製造例の一例を示すフローチ
ャートが示されている。図14に示すように、まず、ス
テップ301(設計ステップ)において、デバイスの機
能・性能設計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)
を行い、その機能を実現するためのパターン設計を行
う。引き続き、ステップ302(マスク製作ステップ)
において、設計した回路パターンを形成したマスク(レ
チクル)を製作する。一方、ステップ303(ウエハ製
造ステップ)において、シリコン等の材料を用いてウエ
ハを製造する。
【0084】次に、ステップ304(ウエハ処理ステッ
プ)において、ステップ301〜ステップ303で用意
したマスク(レチクル)とウエハを用いて、後述するよ
うに、リソグラフィ技術等によってウエハ上に実際の回
路等を形成する。次いで、ステップ305(デバイス組
立てステップ)において、ステップ304で処理された
ウエハを用いてデバイス組立てを行う。このステップ3
05には、ダイシング工程、ボンディング工程、および
パッケージング工程(チップ封入)等の工程が必要に応
じて含まれる。
【0085】最後に、ステップ306(検査ステップ)
において、ステップ305で作製されたデバイスの動作
確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工
程を経た後にデバイスが完成し、このデバイスが出荷さ
れる。
【0086】図15には、半導体デバイスの場合におけ
る、前記ステップ304の詳細なフロー例が示されてい
る。図15において、ステップ311(酸化ステップ)
においては、ウエハの表面を酸化させる。ステップ31
2(CVDステップ)においては、ウエハ表面に絶縁膜
を形成する。ステップ313(電極形成ステップ)にお
いては、蒸着によってウエハ上に電極を形成する。ステ
ップ314(イオン打込みステップ)においては、ウエ
ハにイオンを打ち込む。以上のステップ311〜ステッ
プ314のそれぞれは、ウエハ処理の各段階の前処理工
程を構成しており、各段階において必要な処理に応じて
選択されて実行される。
【0087】ウエハプロセスの各段階において、上述の
前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程
が実行される。この後処理工程では、まず、ステップ3
15(レジスト形成ステップ)において、ウエハに感光
剤を塗布する。引き続き、ステップ316(露光ステッ
プ)において、前述の露光装置(第5の実施形態におけ
る半導体露光装置)を用いてマスク(レチクル)の回路
パターンをウエハに転写する。次に、ステップ317
(現像ステップ)において露光されたウエハを現像し、
ステップ318(エッチングステップ)においてレジス
トが残存している部分以外の露出部材表面をエッチング
により取り去る。そして、ステップ319(レジスト除
去ステップ)において、エッチングが済んで不要となっ
たレジストを取り除く。
【0088】これらの前処理と後処理とを繰り返し行う
ことによって、ウエハ上に多重に回路パターンが形成さ
れる。
【0089】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の電磁力モ
ータは、磁束を増大させても、当然のことながら隣接し
ているモータ部間の支持体の厚みの増大を伴うことはな
いため、電磁力モータ全体の大型化を伴うことなく磁束
を増大させて推力を高めることができる。しかも、磁気
回路として複数の磁石を直列にした回路にできるため、
コイルを通過する磁束密度を高めることができ、この点
からもさらに推力を高めることができる。
【0090】さらに、隣接しているモータ部間の磁束の
流れが、隣接している方向に平行(図1中の磁束φ10
0の矢印方向)に入ってくるので、磁束が分散せず推力
増強をはかることができる。また、支持体に取り付けら
れた磁石(図1中の磁石ユニット1D、2A)は、磁束
の流れを平行に保つことができるだけの磁力を有した磁
石を使用すればよいため、薄くかつ小さくできる。ま
た、支持体は、磁石を単に支持するための剛性(断面
積、厚み)および推力により磁石に発生する負荷(推力
に対する反作用力)に対する剛性を有していれば良いの
で、電磁力モータ全体を小型化することができる。
【0091】また、本発明の一態様によれば、第1のモ
ータ部の4組の磁石ユニットの磁石の極性が、対応する
第2のモータ部の4組の磁石ユニットの磁石の極性と相
反するように配置されているので、磁気回路として第1
のモータ部と第2のモータ部とにわたって8つの磁石を
直列にできるため、コイルを通過する磁束密度を高める
ことができ、推力を高めることができる。
【0092】また、本発明の一態様によれば、磁区の配
列方向に並列に配置される一対の磁石をそれぞれ有する
4組の磁石ユニットの磁石の極性が、磁区の配列方向に
並列に配置される一対の磁石をそれぞれ有する4組の磁
石ユニットの磁石の極性と相反するように配置されてい
るので、磁気回路として8つの磁石を磁区の配列方向に
直列にできるため、コイルを通過する磁束密度を高める
ことにより推力を高めることができる。
【0093】また、本発明の一態様によれば、支持体を
間に挟んだ磁石が他の磁石より薄いので、コイルを通過
する磁束密度を高めることにより推力を高めながら、電
磁力モータ全体の大型化を抑制することができる。
【0094】また、本発明の一態様によれば、互いに隣
接する2つの磁石ユニットが一体化されて単一の磁石ユ
ニットをなしているので、コイルを通過する磁束密度を
高めることにより推力を高めながら、電磁力モータ全体
の大型化を抑制することができ、磁石部品点数を低減す
ることができる。
【0095】また、本発明の一態様によれば、相対運動
方向に並列に設けられている2個のコイル間で、それぞ
れの極性が上記それぞれのコイルに向くように設けられ
ている磁石部材とを備えているので、並列に設けられて
いる2個のコイルに同一の磁束が作用し、これらのコイ
ルを通過する磁束密度を高めることができ、推力を高め
ることができる。
【0096】また、本発明の一態様によれば、磁石から
発生する磁束が2個のコイルに作用するので、2個のコ
イルに同一の磁束が確実に作用し、これらのコイルを通
過する磁束密度を高めることができ、推力を高めること
ができる。
【0097】また、本発明の一態様によれば、除振装置
のアクチュエータとして上記各態様のいずれかの電磁力
モータを用いることができるので、除振装置としても上
述してきた効果を有する。
【0098】また、本発明の一態様によれば、磁束を増
大させて推力を高めることができる電磁力モータを露光
装置に利用するので、露光装置全体の大型化を伴わな
い。また、本発明の一態様によれば、電磁力モータを除
振装置に利用するので、露光装置全体の大型化を伴うこ
となく、磁束を増大させて推力を高めることができる電
磁力モータを、除振装置として利用することができる。
【0099】また、本発明の一態様によれば、電磁力モ
ータを除振装置のアクチュエータに利用するので、露光
装置全体の大型化を伴うことなく、磁束を増大させて推
力を高めることができる電磁力モータを、除振装置のア
クチュエータとして利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるボイスコイ
ルモータの正面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるボイスコイ
ルモータの平面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態におけるボイスコイ
ルモータの正面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態におけるボイスコイ
ルモータの平面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態におけるリニアモー
タの正面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態における除振装置の
正面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態における除振装置の
側面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態における半導体露光
装置の斜視図である。
【図9】電磁力モータの一種である従来のボイスコイル
モータの一例の正面図である。
【図10】図9に示した電磁力モータの一種である従来
のボイスコイルモータの一例の平面図である。
【図11】電磁力モータの一種である従来のボイスコイ
ルモータの他の例の正面図である。
【図12】図11に示した電磁力モータの一種である従
来のボイスコイルモータの他の例の平面図である。
【図13】図11および図12を用いて説明したボイス
コイルモータを2個、コイルの往復運動方向に並列に配
置した例の正面図である。
【図14】半導体デバイスの製造例の一例を示すフロー
チャートである。
【図15】図14中のステップ304(ウエハ処理ステ
ップ)の詳細なフローチャートである。
【符号の説明】
1A、1B、1C、1D 磁石ユニット 10 第1のボイスコイルモータ部 11a、11b、11c、11d、11e、11f、1
1g、11h 磁石 12a、12b 磁性体 13a、13b コイル 15 支持体 2A、2B、2C、2D 磁石ユニット 20 第2のボイスコイルモータ部 21a、21b、21c、21d、21e、21f、2
1g、21h 磁石 22a、22b 磁性体 23a、23b コイル φ100、φ101、φ102 磁束 31g、31h 磁石 35a、35b、35c 支持部材 51a、51b、51c 磁石群 52a、52b 磁性体 53a、53b コイル φ500、φ501、φ502、φ503 磁束 60 除振装置 61 空気バネ 62 架台 63 定盤 64 ボイスコイルモータ 70 ベースフレーム 81 ベースフレーム 82a、82b、82c マウント部 83 メインフレーム 84 基板ステージベースプレート 85 柱状部材 86基板ステージ 86W 基板 87 マスクステージ 87R マスク 88 投影光学系 821a、821b 除振パッド 822a、822b、822c アクチュエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 33/18 H01L 21/30 503F Fターム(参考) 3J048 AA02 AB07 AC08 AD03 BE02 EA13 5F046 AA23 CC01 CC02 CC18 DA09 5H633 BB02 GG03 HH02 HH05 HH09 HH13 HH25 JB04 5H641 BB06 BB18 BB19 GG02 GG03 GG05 GG08 GG12 HH02 HH03 HH04 HH05 HH06 HH13 HH14 HH16 HH20

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の磁石をそれぞれ有する第1、第
    2、第3および第4の磁石ユニットと、該第2および第
    3の磁石ユニットを覆うように巻回される環状コイルと
    をそれぞれ備える第1および第2のモータ部が互いに隣
    接する電磁力モータにおいて、 該第1のモータ部の各磁石ユニットの磁石の極性が、対
    応する該第2のモータ部の各磁石ユニットの磁石の極性
    と相反するように配置されていることを特徴とする電磁
    力モータ。
  2. 【請求項2】 磁区の配列方向に並列に配置される一対
    の磁石をそれぞれ有する第1、第2、第3および第4の
    磁石ユニットと、該第2および第3の磁石ユニットを覆
    うように巻回される第1の環状コイルとを備える第1の
    モータ部と、 磁区の配列方向に並列に配置される一対の磁石をそれぞ
    れ有する第5、第6、第7および第8の磁石ユニット
    と、該第6および第7の磁石ユニットを覆うように巻回
    される第2の環状コイルとを備え、該第1のモータ部に
    隣接して配置された第2のモータ部とを備え、 該第1、第2、第3および第4の磁石ユニットの磁石の
    極性が、第5、第6、第7および第8の磁石ユニットの
    磁石の極性と相反するように配置されていることを特徴
    とする電磁力モータ。
  3. 【請求項3】 前記第4の磁石ユニットおよび前記第5
    の磁石ユニットは、前記第1、第2、第3、第6、第
    7、第8の磁石ユニットより薄く、支持体を間に挟んで
    互いに隣接していることを特徴とする請求項2に記載の
    電磁力モータ。
  4. 【請求項4】 互いに隣接する前記第4の磁石ユニット
    と前記第5の磁石ユニットとが一体化されて単一の磁石
    ユニットをなしていることを特徴とする請求項2に記載
    の電磁力モータ。
  5. 【請求項5】 コイルと磁石とが所定の間隙を有して相
    対移動する電磁力モータであって、 前記相対運動方向に並列に設けられた少なくとも2個の
    コイルと、 前記2個のコイル間に配置され、一方のコイルから他方
    のコイルに向かう磁束の一部を形成する磁石部材とを備
    えたことを特徴とする電磁力モータ。
  6. 【請求項6】 前記磁石は、該磁石から発生する磁束が
    前記2個のコイルに作用することを特徴とする請求項5
    に記載の電磁力モータ。
  7. 【請求項7】 ベースと、除振対象物と、前記ベースと
    前記除振対象物とに接続されて前記ベース部と前記除振
    対象物との間の振動伝達を抑制するアクチュエータとを
    備えた除振装置であって、 前記アクチュエータとして請求項1から請求項5のいず
    れか1項に記載された電磁力モータを用いることを特徴
    とする除振装置。
  8. 【請求項8】 基板上に所定の像を形成する露光装置に
    おいて、 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の電磁
    力モータを備えたことを特徴とする露光装置。
  9. 【請求項9】 前記露光装置で発生する振動を除去する
    除振装置をさらに備え、 前記電磁力モータは、前記除振装置に用いられることを
    特徴とする請求項8記載の露光装置。
  10. 【請求項10】 前記基板を移動させるステージ装置を
    さらに備え、 前記ステージ装置は、前記電磁力モータを前記ステージ
    装置の駆動手段として用いることを特徴とする請求項8
    記載の露光装置。
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