JP2001099117A - 留め具 - Google Patents

留め具

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JP2001099117A
JP2001099117A JP27642999A JP27642999A JP2001099117A JP 2001099117 A JP2001099117 A JP 2001099117A JP 27642999 A JP27642999 A JP 27642999A JP 27642999 A JP27642999 A JP 27642999A JP 2001099117 A JP2001099117 A JP 2001099117A
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JP
Japan
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pin
hole
fastener
grommet
flange
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Pending
Application number
JP27642999A
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English (en)
Inventor
Takeshi Tokui
猛 徳井
Tomoaki Sato
朋昭 佐藤
Tomoo Eguchi
朋男 江口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Nifco Inc
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Nifco Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付作業性並びに保持力が高いことはもとよ
り、解体作業性をも高めることができるように改良され
た留め具を提供する。 【解決手段】 貫通孔(雌ねじ孔4)によって軸方向の
両端が開口した筒状部(6)、筒状部の一端側から形成
された軸方向の切り割り(7)、及び筒状部の他端に形
成されたフランジ(5)を有するグロメット(2)と、
筒状部の一端側を拡開させるべく貫通孔に挿入されるピ
ン(3)とからなる留め具(1)を、貫通孔の内径より
も大径な拡径部(9)がピンの一端に形成され、貫通孔
に挿入されたピンをフランジ側から引き出す向きに軸方
向移動させることによって筒状部の一端側が拡径部にて
外向きに押し広げられるようにしてなるものとする。こ
れにより、フランジ側から突出したピンの他端を叩くこ
とで拡径部を貫通孔の外へ出せるので、締結状態を簡単
に解除することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の板状部材を
重ね合わせた状態で相互に固定するための留め具に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車の車体に形成されたブラ
ケットに対してウォッシャー液タンクやエアダクトの組
立体などを取り付ける場合のように、複数の板状部材を
重ね合わせて相互に固定する際に、合成樹脂製のリベッ
ト状留め具を用いる場合がある。このような留め具とし
て、その一端部が外向きに拡開し得る筒状部を有するグ
ロメットと、筒状部の中心孔に差し込んで筒状部の一端
側を拡開させるためのピンとからなるものが知られてい
る(実開昭64−45020号公報参照)。
【0003】このリベット状留め具は、従来、小さな力
で取付けることができ、かつ高い保持力が得られること
を重要視されており、その脱却性については、これまで
さほど考慮されてはいなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、近時、部品
や素材のリサイクル性にも配慮を払う機運が高まりつつ
あり、取付作業性の高いことはもとより、解体作業性を
も高めることが望まれている。
【0005】本発明は、このような観点に立脚してなさ
れたものであり、その主な目的は、取付作業性並びに保
持力が高いことはもとより、解体作業性をも高めること
ができるように改良された留め具を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を果たす
ために、本発明においては、貫通孔(実施の形態中の雌
ねじ孔4)によって軸方向の両端が開口した筒状部
(6)、筒状部の一端側から形成された軸方向の切り割
り(7)、及び筒状部の他端に形成されたフランジ
(5)を有するグロメット(2)と、筒状部の一端側を
拡開させるべく貫通孔に挿入されるピン(3)とからな
る留め具(1)を、貫通孔の内径よりも大径な拡径部
(9)がピンの一端に形成され、貫通孔に挿入されたピ
ンをフランジ側から引き出す向きに軸方向移動させるこ
とによって筒状部の一端側が拡径部にて外向きに押し広
げられるようにしてなることを特徴とするものとした。
これによれば、フランジ側から突出したピンの他端を叩
くことで拡径部を貫通孔の外へ出せるので、締結状態を
簡単に解除することができる。
【0007】特に、グロメットとピンとの少なくとも一
部を互いにねじ結合させれば、グロメットとピンとを相
対的に捻回させることで締め付け状態と弛み状態とを比
較的容易に選択することができる。また、予め成型され
たピンをインサートする二色成型法で形成するものとす
れば、グロメットに雌ねじを形成するための抜き中子が
不要となるので製造工程を簡略化し得る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して本発
明を詳細に説明する。
【0009】図1は、本発明に基づき構成された留め具
の一例を示している。この留め具1は、例えば自動車の
車体に形成されたブラケットに対してウォッシャー液タ
ンクやエアダクトの組立体などを取付ける際に用いるも
のであり、基材Bと被取付部材Mとの間に結合力を直接
作用させるためのグロメット2と、その一方の端部を拡
開してグロメット2を基材Bから抜去し得なくするため
のピン3とからなっている。
【0010】グロメット2は、軸方向に貫通する雌ねじ
孔4が形成されると共に、その一端に円形または矩形の
フランジ5が形成された筒状部6を有している。この筒
状部6には、筒状部6の他端からフランジ5の付け根に
かけて軸方向の切り割り7が形成されている。
【0011】ピン3は、その一端に六角頭8が形成され
ると共に、その他端に上記の雌ねじ孔4の内径寸法に比
して大径な拡径部9が形成された雄ねじ軸10を有して
いる。
【0012】この留め具1は、融点の比較的高い材料で
予め射出成型されたピン3をインサートした状態で、比
較的融点の低い材料をピン3の周囲に射出することでグ
ロメット2が形成される、所謂二色成型法で形成されて
いる。このように、グロメット2とピン3とからなる留
め具1を二色成型法で形成するものとすれば、雄ねじは
割型で成型できるのでピン3は比較的容易に形成するこ
とができ、それを中子としてグロメット2が形成される
ので雌ねじ孔4の形成が極めて容易となり、しかも成型
後に中子を抜き去る必要がないので工程を著しく削減で
きる。また融点が互いに異なっているので融着しない両
者は、型抜き後に互いに捻回することで容易に分離する
ことができ、しかも、これらは一部品として形成される
のでそのまま組立ラインへ供給可能であり、部品管理も
簡略化できる。
【0013】次に上記留め具1の使用要領について説明
する。
【0014】先ず、グロメット2とピン3とがサブアッ
センブリされた状態の留め具1を、基材Bと被取付部材
Mとを重ね合わせ、かつ互いに整合させた状態の両者の
孔に挿通する(図1参照)。
【0015】次に、六角頭8を汎用工具のレンチなどで
捻回し、グロメット2の雌ねじ孔4に雄ねじ軸10が螺
合したピン3を上方へ引き上げる。するとピン3の拡径
部9がグロメット2の筒状部6内に入り込むので、切り
割り7が押し拡げられ、筒状部6の遊端が拡開する(図
2参照)。これにより、留め具1を介しての基材Bと被
取付部材Mとの相互固定が達成される。
【0016】通常の保守整備時は、六角頭8をレンチで
捻回してグロメット2に対してピン3を出し入れすれ
ば、基材Bと被取付け材Mとを自由に結合・分離するこ
とができる。
【0017】解体時は、ハンマーなどの適宜な打撃工具
で六角頭8を叩いてピン3の拡径部9をグロメット2の
雌ねじ孔4から押し出せば、材料自体の弾性で筒状部6
が元の形、即ち切り割り7が閉じた形(図1の状態)に
復元するので、留め具1を簡単に取り外すことができ
る。この際にねじ部は破損するが、解体後の留め具1の
再使用を考慮する必要はないので問題とはならない。
【0018】なお、六角頭8にプラスドライバーとの係
合溝11を設けても良いし、雄ねじ軸10の端面にアー
レン・レンチと係合する六角孔(図示せず)を設けるよ
うにしても良い。
【0019】図3及び図4は、本発明の第2の実施の形
態を示している。これはグロメット2とピン3とをねじ
結合とせず、貫通孔14と軸部15との単純な摩擦力に
よる結合としたものであり、この場合は、上記の六角頭
8に替えてフランジ状の拡径頭部12をピン3の一端に
形成し、この拡径頭部12に係合する二股を備えた梃子
13でピン3を引き上げるように構成すれば良い。その
他の作用並びに締結解除要領については上記と同様であ
る。
【0020】本発明の留め具1は、グロメット2から突
出したピン3の先端に打撃を加えて脱却するものなの
で、ピン3の先端に意図しない外力が加わるようなこと
があると、被取付部材Mが基材Bから脱落しないとも限
らない。このような不都合に対処するためには、図5に
示したように、締結状態時のフランジ5と六角頭8との
隙間Gに挿入可能な厚さの係止片21を用意し、これを
隙間Gに挟み込むものとすると良い。この係止片21
は、ピン3の適正引き上げ量のゲージとして用いること
もできる。脱却時に係止片21を予め除去することは言
うまでもない。また、図6に示したように、係止片21
を、例えばワイヤーハーネスクリップ22に一体的に形
成するものとすれば、フランジ5と六角頭8との隙間G
をワイヤーハーネスクリップ22の保持部として利用す
ることもできる。
【0021】グロメット2の脱落防止手段としては、図
7に示したように、グロメット2のフランジ5に、装着
状態で突出したピン3の頂面と概ね等しい平面上にその
端面をおいた環状壁23を立設したり、図8に示したよ
うに、被取付部材Mのグロメット2の取付部にフランジ
5を囲む環状壁24を立設したりして、これによってピ
ン3に意図しない外力が作用することを防止するように
しても良い。なお、これの場合は、軸部10の捻回は、
環状壁23(24)の内径寸法をボックスレンチが挿入
可能なようにしたり、プラスドライバーやアーレン・レ
ンチを用いるようにしたりすれば良い。また脱却時は、
ポンチなどを介してピン3に打撃を加えれば良い。
【0022】
【発明の効果】このように本発明によれば、留め具とし
ての機能性や保持力は従来のものを低下させずに済み、
しかもグロメットのフランジ側から突出したピンの端部
を叩くだけで締結状態を簡単に解除することができるの
で、装着性および保持力を損なわずに解体性を高める上
に大きな効果を奏することができる。
【0023】特に、グロメットとピンとの少なくとも一
部を互いにねじ結合させるものとすれば、グロメットと
ピンとを相対的に捻回させることで締め付け状態と弛み
状態とを比較的容易に選択することができるので、使用
性を向上し得る。また、予め成型されたピンをインサー
トする二色成型法で留め具を形成するものとすれば、雌
ねじを形成するための抜き中子が不要となるので、製造
工程を簡略化し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】サブアッセンブリした状態の留め具が基材およ
び被取付部材の孔を通過した状態を示す縦断面図
【図2】留め具の結合最終状態を示す縦断面図
【図3】別の実施の形態を示す図1と同様な縦断面図
【図4】別の実施の形態を示す図2と同様な縦断面図
【図5】留め具の脱落防止手段の一例を示す縦断面図
【図6】留め具の脱落防止手段をワイヤーハーネスクリ
ップに設けた形態を示す斜視図
【図7】留め具の脱落防止手段の別の実施の形態を示す
縦断面図
【図8】留め具の脱落防止手段の更に別の実施の形態を
示す縦断面図
【符号の説明】
1 留め具 2 グロメット 3 ピン 4 雌ねじ孔 5 フランジ 6 筒状部 7 切り割り 8 6角頭 9 拡径部 10 雄ねじ軸 11 係合溝 12 拡径頭部 13 梃子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 朋昭 神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1 株式会社ニフコ内 (72)発明者 江口 朋男 神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1 株式会社ニフコ内 Fターム(参考) 3J025 AA02 AA07 BA02 BA32 CA01 DA01 3J036 AA05 FA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔によって軸方向の両端が開口した
    筒状部、該筒状部の一端側から形成された軸方向の切り
    割り、及び前記筒状部の他端に形成されたフランジを有
    するグロメットと、前記筒状部の一端側を拡開させるべ
    く前記貫通孔に挿入されるピンとからなる留め具であっ
    て、 前記貫通孔の内径よりも大径な拡径部が前記ピンの一端
    に形成され、前記貫通孔に挿入された前記ピンを前記フ
    ランジ側から引き出す向きに軸方向移動させることによ
    って前記筒状部の一端側が前記拡径部にて外向きに押し
    広げられるようにしてなることを特徴とする留め具。
  2. 【請求項2】 前記グロメットと前記ピンとの少なくと
    も一部が互いにねじ結合していることを特徴とする請求
    項1に記載の留め具。
  3. 【請求項3】 予め成型された前記ピンをインサートす
    る二色成型法で形成されることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の留め具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003329022A (ja) * 2002-04-11 2003-11-19 Illinois Tool Works Inc <Itw> 人間工学的ファースナ
JP2007520671A (ja) * 2004-02-04 2007-07-26 テレズィゴロジー インク ファスナー、特に暫定的ファスナー
JP2017504452A (ja) * 2014-01-27 2017-02-09 有機美學有限公司 トルクが調整可能な毛髪巻き付け具

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