JP2001096372A - 抵抗溶接方法 - Google Patents

抵抗溶接方法

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JP2001096372A
JP2001096372A JP27419599A JP27419599A JP2001096372A JP 2001096372 A JP2001096372 A JP 2001096372A JP 27419599 A JP27419599 A JP 27419599A JP 27419599 A JP27419599 A JP 27419599A JP 2001096372 A JP2001096372 A JP 2001096372A
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Japan
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electrode
workpiece
pressure
welding
welded
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JP27419599A
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English (en)
Inventor
Tadashi Endo
正 遠藤
Mitsushi Kaneda
充司 金田
Yoshiyuki Shimatani
義行 嶋谷
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極加圧力供給機構の重量よりも小さい電極
加圧力が得られるとともに、溶接中に電極加圧力を減圧
または増圧して、被溶接物の熱圧着あるいはスポット溶
接を行う抵抗溶接方法を提供する。 【解決手段】 電極を被溶接物に移動する工程と、電極
が被溶接物に当接検出する工程と、被溶接物を加圧およ
び通電する工程と、溶接中に被溶接物の厚さの変位量を
計測する工程および被溶接物の変位量が所定の値に達し
たときに加圧を鍛圧する工程と、変位量が所定の値に達
したときに通電を一定時間後に停止させる工程と、溶接
終了後に鍛圧で保持させる工程を備えて熱圧着あるいは
スポット溶接を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品あるいは
各種センサの端子部分に極小の導体線または導体部品を
極小の電極加圧力で熱圧着あるいはスポット溶接を行う
抵抗溶接方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子部品あるいは各種センサの端
子部分に導体線または導体部品(以下、これらを総称し
て単に被溶接物と称する)を固着する方法として、被溶
接物を電極で加圧しながら溶接電流を流し、電極を高温
にしてその熱により被溶接物同士を圧着させる熱圧着方
式や、被溶接物を電極間で加圧して溶接電流を流すスポ
ット溶接方式がある。以下、これらの方式を総称して単
に抵抗溶接とする。
【0003】被溶接物である導体線が例えば数10ミク
ロンの細い線、または導体部品が極小サイズのときの抵
抗溶接は、電極加圧力を極小にしなければならないが、
その施策として電極加圧力を得るための機構をできるだ
け小さく、かつ軽量化するなどのハード面に工夫がなさ
れていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のように電極の加
圧力供給機構をできるだけ小さく、かつ軽量化する方法
では電極加圧力供給機構そのものの重量が電極加圧力に
付加されているため、電極加圧力供給機構の重量よりも
小さい電極加圧力が得られず、そして、電極加圧方法や
溶接時の被溶接物の厚さの管理または電極の温度管理も
溶接品質に影響するため極小の細い線、または導体部品
の被溶接物の抵抗溶接はできないというのが実情であっ
た。
【0005】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めのものであり、極小の細い線、または導体部品の抵抗
溶接を可能とする抵抗溶接方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の手段は、
電極を被溶接物に接近および離脱させる工程と、電極が
被溶接物に当接したことを検出する工程と、電極が被溶
接物を加圧する工程と、電極に溶接電流を通電する工程
と、溶接中に被溶接物の厚さの変位量を計測する工程
と、溶接中の被溶接物の変位量が所定の値に達したとき
に電極の加圧を減圧または増圧する工程と、溶接中の被
溶接物の変位量が所定の値に達したときに通電を一定時
間後に停止させる溶接終了遅延時間を計測する工程と、
溶接終了後に電極により被溶接物を一定時間、加圧を前
記の減圧または増圧で保持させる工程とを備えたことを
特徴とする。
【0007】本発明の第2の手段は、電極を被溶接物に
接近および離脱させる工程と、電極が被溶接物に当接し
たことを検出する工程と、電極が被溶接物を加圧する工
程と、電極に溶接電流を通電する工程と、溶接中に被溶
接物の厚さの変位量を計測する工程と、溶接中の電極の
温度が所定の値に達したときに電極の加圧を減圧または
増圧する工程と、溶接中の電極の温度が所定の値に達し
たときに通電を一定時間後に停止させる溶接終了遅延時
間を計測する工程と、溶接終了後に電極により被溶接物
を一定時間、加圧を前記の減圧または増圧で保持させる
工程とを備えたことを特徴とする。
【0008】本発明の第3の手段は、操作部に被溶接物
への付勢力を電極加圧力として入力する工程と、制御部
により電極加圧力を駆動手段の移動量に算出する工程
と、駆動手段に連結した付勢手段である弾性体の伸縮に
より電極加圧力を得る工程とを備えたことを特徴とす
る。
【0009】本発明の第4の手段は、電極が被溶接物を
加圧する工程において、電極が被溶接物に当接したとき
の被溶接物に対する被当接重量が、電極加圧力供給機構
の重量よりも小の電極加圧力を得ることができることを
特徴とする。
【0010】本発明の第5の手段は、電極が被溶接物を
加圧する工程において、電極が被溶接物に当接したとき
の被溶接物に対する電極加圧力供給機構の被当接重量と
同一値、または少なくともその値よりも小の値を操作部
に電極加圧力補正値として入力する工程と、操作部に被
溶接物への付勢力を電極加圧力として入力した値から、
前記の電極加圧力補正値を差し引いた電極加圧力を駆動
手段の移動量に算出する工程とを備えたことを特徴とす
る。
【0011】本発明の第6の手段は、電極加圧力を得る
付勢手段としての弾性体を取り替え変更することに合わ
せて、弾性体の品番と弾性体の伸縮に対する加圧力定数
および電極加圧力補正値を操作部に入力する工程とによ
って、被溶接物の種類に応じた電極加圧力を得ることが
できることを特徴とする。
【0012】本発明の第7の手段は、電極が被溶接物を
加圧する工程と、溶接中に駆動手段をマイナス方向に駆
動させて電極の加圧を減圧、または駆動手段をプラス方
向に駆動させて電極の加圧を増圧する工程と、電極加圧
力とともに電極の昇降速度を操作部に入力する工程とを
備えたことを特徴とする。
【0013】本発明の第8の手段は、電極の先端が被溶
接物に当接した位置を制御部に記憶する工程と、その位
置をデジタル座標値で表示する工程とを備えたことを特
徴とする。
【0014】本発明の第9の手段は、被溶接物検出兼変
位量計測手段の「入〜切」選択工程において入を選択し
た場合、被溶接物検出兼変位量計測手段のセンサが有効
となり、切を選択した場合は前記センサが無効になりプ
リセット位置入力手段で任意の被溶接物検出位置データ
を入力する工程と、その入力された位置を被溶接物に当
接した位置と同位置にみなして記憶する工程とを備えた
ことを特徴とする。
【0015】本発明の第10の手段は、被溶接物検出兼
変位量計測手段の「入〜切」選択工程において入を選択
した場合、プリセット位置入力手段で電極の下降を高速
から低速に速度切替えする位置データを入力する工程
と、電極を高速下降開始してから低速に切替えるまでは
駆動手段を位置決め運転する工程と、低速下降から任意
の位置での被溶接物を検出するまでは駆動手段をジョグ
運動する工程と、被溶接物を検出してから溶接終了し電
極が原点に上昇するまで駆動手段を位置決め運転する工
程とを備えたことを特徴とする。
【0016】本発明の第11の手段は、被溶接物検出兼
変位量計測手段の「入〜切」選択工程において切を選択
した場合、被溶接物に当接した位置と同位置にみなして
記憶された位置を常時デジタル座標値で表示する工程と
を備えたことを特徴とする。
【0017】本発明の第12の手段は、被溶接物検出兼
変位量計測手段の「入〜切」選択工程において切を選択
した場合、プリセット位置入力手段で任意の被溶接物検
出位置データを入力した位置を基準とし、その位置に対
して手前の位置で電極下降を高速から低速に切替える位
置を入力する工程とを備えたことを特徴とする。
【0018】本発明の第13の手段は、予め設定してお
いた被溶接物の厚さの変位量に対して、溶接中の被溶接
物の厚さが小、すなわち変位量が大のときは自動的に電
極加圧を減圧し、溶接中の被溶接物の厚さが大、すなわ
ち変位量が小のときは自動的に電極加圧を増圧する自動
増減圧工程を有することを特徴とする。
【0019】本発明の第14の手段は、電極に溶接電流
を通電する工程の初めに、通電を遅らせる溶接開始遅延
区間を有することを特徴とする。
【0020】本発明の第15の手段は、溶接中に電極の
加圧を減圧または増圧に遅らせる減圧または増圧開始遅
延区間を有することを特徴とする。
【0021】本発明の第16の手段は、溶接終了後に電
極の加圧を減圧または増圧値で、一定時間被溶接物を保
持する保持区間を有することを特徴とする。
【0022】本発明の第17の手段は、電極が被溶接物
に当接したときから溶接終了して電極の加圧を減圧また
は増圧で保持するまでの区間に、電極加圧力値をデジタ
ル数値で表示する工程と、電極が被溶接物に当接したと
きと、電極を加圧したときおよび電極の加圧を減圧また
は増圧したときの各々に電極加圧力値の上限値と下限値
の設定を設け、電極加圧力値がその範囲外ならば異常信
号を出力し抵抗溶接装置の動作終了後に異常警報する工
程とを備えたことを特徴とする。
【0023】本発明の第18の手段は、被溶接物を生産
するごとに電極研磨プリセットカウンターにて電極研磨
回数をカウントする工程と、前記電極研磨プリセットカ
ウンターがプリセット設定値に到達してから電極研磨装
置により電極を自動研磨する工程とを備えたことを特徴
とする。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の第1の手段によれば、電
極を被溶接物に接近および離脱させる工程と、電極が被
溶接物に当接したことを検出する工程と、電極が被溶接
物を加圧する工程と、電極に溶接電流を通電する工程
と、溶接中に被溶接物の厚さの変位量を計測する工程
と、溶接中の被溶接物の変位量が所定の値に達したとき
に電極の加圧を減圧または増圧する工程と、溶接中の被
溶接物の変位量が所定の値に達したときに通電を一定時
間後に停止させる溶接終了遅延時間を計測する工程と、
溶接終了後に電極により被溶接物を一定時間、加圧を前
記の減圧または増圧で保持させる工程とを備えたため、
品質の高い被溶接物の溶接結果が得られるという作用が
得られる。
【0025】第2の手段は、電極を被溶接物に接近およ
び離脱させる工程と、電極が被溶接物に当接したことを
検出する工程と、電極が被溶接物を加圧する工程と、電
極に溶接電流を通電する工程と、溶接中に被溶接物の厚
さの変位量を計測する工程と、溶接中の電極の温度が所
定の値に達したときに電極の加圧を減圧または増圧する
工程と、溶接中の電極の温度が所定の値に達したときに
通電を一定時間後に停止させる溶接終了遅延時間を計測
する工程と、溶接終了後に電極により被溶接物を一定時
間、加圧を前記の減圧または増圧で保持させる工程とを
備えたため、品質の高い被溶接物の溶接結果が得られる
という作用が得られる。
【0026】第3の手段は、操作部に被溶接物への付勢
力を電極加圧力として入力する工程と、制御部により電
極加圧力を駆動手段の移動量に算出する工程と、駆動手
段に連結した付勢手段である弾性体の伸縮により電極加
圧力を得る工程とを備えたため、電極加圧力の設定をデ
ジタル管理できることと、極小の電極加圧力を得ること
ができるという作用が得られる。
【0027】第4の手段は、電極が被溶接物を加圧する
工程において、電極が被溶接物に当接したときの被溶接
物に対する被当接重量が、電極加圧力供給機構の重量よ
りも小の電極加圧力を得ることができるので、極小の細
い線、または導体部品の抵抗溶接ができるという作用が
得られる。
【0028】第5の手段は、電極が被溶接物を加圧する
工程において、電極が被溶接物に当接したときの被溶接
物に対する電極加圧力供給機構の被当接重量と同一値、
または少なくともその値よりも小の値を操作部に電極加
圧力補正値として入力する工程と、操作部に被溶接物へ
の付勢力を電極加圧力として入力した値から、前記の電
極加圧力補正値を差し引いた電極加圧力を駆動手段の移
動量に算出する工程とを備えたため、操作部に被溶接物
への付勢力を電極加圧力として入力した値が、そのまま
電極加圧力値として被溶接物を加圧することができると
いう作用が得られる。
【0029】第6の手段は、電極加圧力を得る付勢手段
としての弾性体を取り替え変更することに合わせて、弾
性体の品番と弾性体の伸縮に対する加圧力定数および請
求項5の電極加圧力補正値を操作部に入力する工程とに
よって、被溶接物の種類に応じた電極加圧力を得ること
ができるという作用が得られる。
【0030】第7の手段は、電極が被溶接物を加圧する
工程と、溶接中に駆動手段をマイナス方向に駆動させて
電極の加圧を減圧、または駆動手段をプラス方向に駆動
させて電極の加圧を増圧する工程と、電極加圧力ととも
に電極の昇降速度を操作部に入力する工程とを備えたた
め、電極加圧力の設定をデジタル管理できるという作用
が得られる。
【0031】第8の手段は、電極の先端が被溶接物に当
接した位置を制御部に記憶する工程と、その位置をデジ
タル座標値で表示する工程とを備えたため、電極の先端
が被溶接物に当接した位置をデジタル管理できるという
作用が得られる。
【0032】第9の手段は、被溶接物検出兼変位量計測
手段の「入〜切」選択工程において入を選択した場合、
被溶接物検出兼変位量計測手段のセンサが有効となり、
切を選択した場合は前記センサが無効になりプリセット
位置入力手段で任意の被溶接物検出位置データを入力す
る工程と、その入力された位置を被溶接物に当接した位
置と同位置にみなして記憶する工程とを備えたため、被
溶接物検出兼変位量計測手段が無い場合の抵抗溶接装置
においても対応ができるという作用が得られる。 第1
0の手段は、被溶接物検出兼変位量計測手段の「入〜
切」選択工程において入を選択した場合、プリセット位
置入力手段で電極の下降を高速から低速に速度切替えす
る位置データを入力する工程と、電極を高速下降開始し
てから低速に切替えるまでは駆動手段を位置決め運転す
る工程と、低速下降から任意の位置での被溶接物を検出
するまでは駆動手段をジョグ運転する工程と、被溶接物
を検出してから溶接終了し電極が原点に上昇するまで駆
動手段を位置決め運転する工程とを備えたため、抵抗溶
接装置の運転時間を短縮ができるという作用が得られ
る。
【0033】第11の手段は、被溶接物検出兼変位量計
測手段の「入〜切」選択工程において切を選択した場
合、被溶接物に当接した位置と同位置にみなして記憶さ
れた位置を常時デジタル座標値で表示する工程とを備え
たため、被溶接物検出兼変位量計測手段が無い場合の抵
抗溶接装置においても、被溶接物に当接した位置と同位
置にみなして記憶された位置を常時デジタル管理対応が
できるという作用が得られる。
【0034】第12の手段は、被溶接物検出兼変位量計
測手段の「入〜切」選択工程において切を選択した場
合、プリセット位置入力手段で任意の被溶接物検出位置
データを入力した位置を基準とし、その位置に対して手
前の位置で電極下降を高速から低速に切替える位置を入
力する工程とを備えたため、被溶接物検出兼変位量計測
手段が無い場合の抵抗溶接装置においても、抵抗溶接装
置の運転時間の短縮ができるという作用が得られる。
【0035】第13の手段は、予め設定しておいた本発
明の第13の手段は、予め設定しておいた被溶接物の厚
さの変位量に対して、溶接中の被溶接物の厚さが小、す
なわち変位量が大のときは自動的に電極加圧を減圧し、
溶接中の被溶接物の厚さが大、すなわち変位量が小のと
きは自動的に電極加圧を増圧する自動増圧工程を有する
ため、被溶接物の溶接結果が安定するという作用が得ら
れる。
【0036】第14の手段は、電極に溶接電流を通電す
る工程の初めに、通電を遅らせる溶接開始遅延区間を有
するため、被溶接物の溶接結果が安定するという作用が
得られる。
【0037】第15の手段は、溶接中に電極の加圧を減
圧または増圧に遅らせる減圧または増圧開始遅延区間を
有するため、被溶接物の溶接結果が安定するという作用
が得られる。
【0038】第16の手段は、溶接終了後に電極の加圧
を減圧または増圧値で、一定時間被溶接物を保持する保
持区間を有するため、被溶接物の溶接結果が安定すると
いう作用が得られる。
【0039】第17の手段は、電極が被溶接物に当接し
たときから溶接終了して電極の加圧を減圧または増圧で
保持するまでの区間に、電極加圧力値をデジタル数値で
表示する工程と、電極が被溶接物に当接したときと、電
極を加圧したときおよび電極の加圧を減圧または増圧し
たときの各々に電極加圧力値の上限値と下限値の設定を
設け、電極加圧力値がその範囲外ならば異常信号を出力
し抵抗溶接装置の動作終了後に異常警報する工程とを備
えたため、電極加圧力のデジタル管理ができるという作
用が得られる。
【0040】第18の手段は、被溶接物を生産するごと
に電極研磨プリセットカウンターにて電極研磨回数をカ
ウントする工程と、前記電極研磨プリセットカウンター
がプリセット設定値に到達してから電極研磨装置により
電極を自動研磨する工程とを備えたため、被溶接物の溶
接結果の品質安定と電極の寿命を長くできるという作用
が得られる。
【0041】(実施の形態1)以下本発明の第1の実施
の形態について、図1、図2、図3のそれぞれを用いて
説明する。図1は抵抗溶接方法の概略図で制御部18と
操作部19の制御により被溶接物12a,12bを3が
加圧し溶接23にて溶接電流を流して抵抗溶接を行うも
ので、図2は本発明の抵抗溶接方法を使用した抵抗溶接
装置の斜視図、そして図3は溶接動作図である。
【0042】図2の抵抗溶接装置の斜視図の構成を説明
すると、被溶接物12a,12b方向に対して駆動され
る上部スライダー1と、上部スライダー1に対して摺動
自在に保持される下部スライダー2と、下部スライダー
2に取付けられ、被溶接物12a,12bに当接させる
電極3と、上部スライダー1と下部スライダー2の間に
設けた下部スライダー2を被溶接物方向12a,12b
へ付勢する付勢手段4と、下部スライダー2に設けた係
止部5と、下部スライダー2の移動に際して電極3が被
溶接物12a,12bに当接するまでに係止部5と当接
し、かつ下部スライダー2を被溶接物12a,12bと
は反対方向に付勢する付勢力制御手段6を構成する。
【0043】図1の抵抗溶接方法の概略図と図2の抵抗
溶接装置の斜視図の動作を、図3の溶接動作図で説明す
る。図3の動作工程の概要は、電極下降区間L1、電極
加圧および据込み区間L2(電極加圧を減圧または増圧
することを鍛圧と称す)、鍛圧区間L3、電極上昇区間
L4からなる。最初に図3の電極下降区間L1におい
て、図1の電極移動工程101により図3の電極3が原
点P0点にあり、図1の駆動手段13としてのモータ1
3が正転方向に回転すると、モータ13により回転され
るねじ14と、ねじ14に螺合し、上部スライダー1に
保持された螺合部15により被溶接物12a,12b方
向に対して駆動される上部スライダー1と、上部スライ
ダー1に対して摺動自在に抜け防止部7で保持される下
部スライダー2と、図1の電極位置決運転工程124に
て下部スライダー2に取付けられた電極3が図3の原点
P0点から低速点P1まで高速で下降する(図3の〜
)。
【0044】図1の電極速度切替工程123により図3
の電極3が低速点P1点に到達すると、電極3は図1の
電極ジョグ運転工程125にて電極3は低速点P1点か
ら被溶接物当接点P2点まで低速で下降する(図3の
〜)。低速で下降するのは被溶接物を変形させたり、
傷を与えないようにするためである。
【0045】付勢手段4である弾性体4の実施例として
コイル状バネ、板状バネ、伸縮ゴムなど、駆動手段13
であるモータ13の実施例として、サーボモータ、ステ
ッピングモータ、インバータモータ、インダクションモ
ータなどがある。
【0046】図3の電極3が原点P0点から被溶接物当
接点P2点に到達するまでは、上部スライダー1と下部
スライダー2を接続している抜け防止部7によって、上
部スライダー1が下降すれば下部スライダー2も下降す
る。そして、図1の被溶接物当接検出工程102によ
り、電極3が被溶接物12a,12bに当接すると、下
部スライダー2は被溶接物12a,12bに当接したま
まで下部スライダー2は下降せずに、係止部5がてこ部
24の当接端8に当接する。
【0047】そして、駆動手段13のモータ13が正回
転すると上部スライダー1のみが下降して、上部スライ
ダー1と下部スライダー2を接続している抜け防止部7
が上部スライダー1から外れて、上部スライダー1だけ
が下降して抜け防止部7が被溶接物検出手段27である
変位センサ16を押圧する。そして、変位センサ16が
作動してその信号を変位量計測部17に送信する。これ
によって変位量計測部17が変位量に演算して、電極3
は図3の被溶接物当接点P2点に到達したことになり
(図3の)、被溶接物12a,12bを検出したこと
になる。そして、電極3が被溶接物12a,12bに当
接した図3の被溶接物当接点P2点を図1の中の被溶接
物位置記憶工程119にて記憶するとともに、被溶接物
位置表示工程120にて、その位置をデジタル座標値で
表示する。
【0048】次に図3の電極加圧および据込み区間L2
において、図2の付勢力制御手段6としてのてこ部24
は係止部5に当接させる当接端8と、被溶接物12a,
12b方向に付勢する付勢端9の上に接続したウエイト
11と、当接端8と付勢端9とウエイト11の間に支点
10で構成され、電極3と下部スライダー2と抜け防止
部7の合計重量に対し、被溶接物12a,12bとは反
対方向に付勢力制御手段6によって付勢する。
【0049】例えば、電極3と下部スライダー2と抜け
防止部7の合計重量が300グラムとした場合にこれを
W1とし、付勢力制御手段6による重量が300グラム
とするとこれをW2とし、この差をW3とする。これを
式で表すとW1−W2=W3、数値を代入すると300
グラム−300グラム=0グラム。
【0050】これは、電極3が被溶接物12a,12b
に当接したときの初期重量、つまり加圧量が0グラムと
いうことである。
【0051】もし、付勢端9の上に接続したウエイト1
1の重量を変えて250グラムとすると、W1−W2=
W3、数値を代入すると300グラム−250グラム=
50グラム。
【0052】これは、電極3が被溶接物12a,12b
に当接したときの初期重量、つまり加圧力が50グラム
ということである。ウエイト11の重量と変えることに
より、初期重量、つまり加圧力の初期値を変えることが
できるのである。この状態から、駆動手段13としての
モータ13が正回転方向に回転して、被溶接物12a,
12b方向に対して印加される加圧力は付勢駆動手段1
3としてのモータ13が正転方向に回転しても、下部ス
ライダー2は被溶接物12a,12bに当接したままの
ため、下部スライダー2は被溶接物12a,12b方向
には下降せず停止した状態となり、上部スライダー1の
み被溶接物12a,12b方向に対して下降する。
【0053】つまり、被溶接物12a,12bに印加さ
れる電極3の加圧力は付勢手段4である弾性体4の伸縮
だけになり、電極3と下部スライダー2と抜け防止部7
の合計重量は被溶接物12a,12bに印加されないこ
とになる。さらに上部スライダー1は下降するが下部ス
ライダー2は被溶接物12a,12bに当接したままで
下部スライダー2は下降せず、図1の弾性体品番定数入
力工程116にて入力された図2の弾性体4の定数(1
mm当たりの弾性体4の加圧力)に応じて上部スライダ
ー1の移動距離に比例して、電極3の被溶接物12a,
12bに当接した加圧力が比例して大きくなる。
【0054】そして、電極3が図3の被溶接物当接点P
2点から電極加圧開始遅延時間(ゼロも含む)経過後
に、図1の操作部19の中の電極加圧力入力工程111
にて電極加圧力と加圧速度を入力した値により、被溶接
物12a,12b方向に電極加圧する。この電極加圧力
は図1の駆動手段移動算出工程112にて図2の駆動手
段13であるモータ13の移動量に算出する。例えば、
弾性体4の定数を0.1kg/mm(弾性体4が1mm
縮まると加圧力が100グラムになり、弾性体4が2m
m縮まると加圧力が200グラムになる)とすると、電
極加圧力を150グラムと入力した場合の駆動手段13
であるモータ13の移動量算出は、電極加圧力÷弾性体
4の定数=移動距離、0.15÷0.1kg/mm=
1.5mmとなり、上部スライダー1を1.5mm下降
させる。上部スライダー1が1.5mm下降すると弾性
体4が1.5mm縮まり、結果的に電極加圧出力工程1
13にて電極加圧力が150グラムになって被溶接物1
2a,12bを加圧することになる。
【0055】電極加圧が経過すると、図1の電極通電工
程104にて溶接開始遅延時(ゼロも含む)が経過して
図1の溶接電源23が起動され溶接開始する。これによ
り、電極3に溶接電流が流れて被溶接物12a,12b
が熱圧着またはスポット溶接される。図1の変位量計測
工程105にて溶接中に被溶接物12a,12bの厚さ
の変位量を変位量計測手段27で計測する。変位量計測
手段27として、電極3の昇降に連動する抜け防止部7
と上部スライダー1との間隙を検知する上部スライダー
1に保持した変位センサ16と、その変位センサ16の
信号を変位量に演算する変位量計測部17とからなる。
【0056】なお、図1の被溶接物当接兼変位量計測工
程121にて被溶接物検出手段兼変位量計測手段27で
ある変位センサ16を1個で兼用して、溶接前の被溶接
物12a,12bに電極3が当接時の変位センサ16か
らの変位量信号と、溶接中の被溶接物12a,12bに
電極3が当接時の変位センサ16からの変位量信号とを
変位量計測部17が分離出力する。
【0057】図3の電極加圧および据込み区間L2が終
了すると、鍛圧区間L3において溶接中に被溶接物12
a,12bの厚さの変位量が図3の電極加圧力の減圧開
始点または増圧開始点P3点において変位量計測部17
から出力されると(図3の)、制御部18に変位量信
号が入力され、電極加圧力の減圧開始点または増圧開始
点P3点から電極加圧力を鍛圧させる鍛圧開始遅延時間
(ゼロも含む)と図1の変位量溶接終了遅延工程107
にて溶接終了遅延時間(ゼロも含む)がカウントされ
る。鍛圧開始遅延時間が経過すると図1の操作部19の
中の変位量鍛圧工程106に入力した鍛圧加圧力が電極
加圧力値よりも小さいときは減圧点P4となり、電極3
が鍛圧速度で減圧点P4点(図3の)まで上部スライ
ダー1が上昇して電極加圧力が減圧する。
【0058】もし、図1の操作部19の中の変位量鍛圧
工程106に入力した鍛圧加圧力が電極加圧値よりも大
きいときは図3の増圧点P4’となり、電極3が鍛圧速
度で増圧点P4’(図3の)まで上部スライダー1が
下降して、電極加圧力が増圧する。電極3が上昇すると
きは、モータ13をマイナス方向に逆回転させ、電極3
を下降するときはモータ13をプラス方向に正回転させ
る。そして、溶接終了遅延時間が経過すると、溶接電源
23が起動OFFされ溶接停止する。
【0059】溶接中に鍛圧する目的は、熱圧着またはス
ポット溶接時の被溶接者12a,12bの溶融状態が減
圧または増圧することにより、減圧開始点または増圧開
始点P3点において被溶接物の溶融が過大のときは減圧
することにより溶融過大が軽減され、溶融不足のときは
減圧することにより溶融不足が改善されて品質向上する
ためである。
【0060】図3の鍛圧区間が経過すると電極3を保持
するための保持時間がカウントされ、被溶接物12a,
12bを鍛圧で加圧保持する。そして、保持時間が経過
すると電極上昇区間L4において、電極3が減圧点P4
点または増圧点P4から低速点P1まで低速で上昇し
(図3の〜)、低速点P1点(図3の)になると
電極3が高速で上昇して、原点P0点に到達して電極3
の上昇が停止する。(図3の〜)。
【0061】(実施の形態2)図3の電極加圧および据
込み区間L2が終了して、溶接中に図2の電極3の温度
が図3の電極加圧力の減圧開始点または増圧開始点P3
点において温度計測部21から出力されると(図3の
)、図1の制御部18の中の電極温度鍛圧工程109
にて電極温度信号が入力され、図3の電極加圧力の減圧
点または増圧点P3点から電極加圧力を鍛圧させる図3
の鍛圧開始遅延時間(ゼロも含む)と図1の電極温度溶
接終了遅延工程110にて図3の溶接終了遅延時間(ゼ
ロも含む)がカウントされる。図3の鍛圧開始遅延時間
が経過すると図1の操作部19の中の電極温度鍛圧工程
109に入力した鍛圧加圧力が電極加圧力値よりも小さ
いときは減圧点P4となり、電極3が鍛圧速度で減圧点
P4点(図3の)まで図2の上部スライダー1が上昇
して(図3の鍛圧区間L3)、電極加圧力が減圧する。
【0062】もし、図1の操作部19の中の電極温度鍛
圧工程109に入力した鍛圧加圧力が電極加圧力値より
も大きいときは図1の駆動手段電極鍛圧工程117にて
図3の増圧点P4’となり、電極3が鍛圧速度で増圧点
P4’(図3の)まで上部スライダー1が下降して
(図3の鍛圧区間L5)、電極加圧力が増圧する。図2
の電極3が上昇するときは、モータ13をマイナス方向
に逆回転させ、図2の電極3を下降するときはモータ1
3をプラス方向に正回転させる。また、図3の溶接終了
遅延時間が経過すると、図1の溶接電源23が起動OF
Fされ溶接停止する。
【0063】溶接中に鍛圧する目的は、実施の形態1と
同様に熱圧着またはスポット溶接時の図1の被溶接物1
2a,12bの溶融状態が減圧または増圧することによ
り品質向上するためである。
【0064】(実施の形態3)図3の電極加圧および据
込み区間L2が終了すると、鍛圧区間L3において溶接
中に被溶接物12a,12bの厚さの変位量が図3の電
極加圧力の減圧開始点または増圧開始点P3点において
変位量計測部17から出力されると(図3の)、制御
部18に変位量信号が入力され、電極加圧力の減圧開始
点または増圧開始点P3点から電極加圧力を鍛圧させる
鍛圧開始遅延時間(ゼロも含む)と図1の変位量溶接終
了遅延工程107にて溶接終了遅延時間(ゼロも含む)
がカウントされる。
【0065】鍛圧開始遅延時間が経過すると図1の自動
増減圧工程132と、減圧点P4と増圧点P4’の鍛圧
を図1の操作部19の中の変位量鍛圧工程106に両方
を入力しておくとにより、予め設定しておいた被溶接物
12a,12bの厚さの変位量に対して、溶接中の被溶
接物の厚さが小、すなわち変位量が大のときは自動的に
駆動手段13にて電極3を上昇させて電極加圧を減圧点
P4まで減圧し、溶接中の被溶接物12a,12bの厚
さが大、すなわち変位量が小のときは自動的に駆動手段
13にて電極3を下降させて電極加圧を増圧点P4’ま
で増圧させる。
【0066】実施の形態1は、鍛圧を減圧するか増圧す
るかは電極加圧力値に対して、鍛圧入力値の大小によっ
て決まっているが、実際の形態3は溶接時の変位量に対
して自動的に判別して、減圧または増圧の動作を行うも
のである。
【0067】(実施の形態4)図4は付勢手段4である
弾性体が伸縮したときの、電極移動量に対する電極加圧
力比例関係を示す。横軸のLは電極移動(mm)、縦軸
のWは電極加圧力(g)である。図4のグラフ140
は、図2の電極3被溶接物12a,12bに当接したと
きの初期重量、つまり加圧力が0グラムのときのグラフ
である。図4のグラフ141は、図2の電極3が被溶接
物12a,12bに当接したときの初期重量、つまり加
圧力が0グラムのときで、付勢手段4である弾性体の種
類を変えるとともに、図1の弾性体品番定数入力工程1
16にて弾性体の品番と定数(1mm当たりの弾性体4
の加圧力)を入力したときのグラフである。
【0068】図4のグラフ142は初期重量が50グラ
ムのときであり(W3)、図4のグラフ143は初期重
量が50グラムのときの付勢手段4である弾性体の種類
を変えるとともに、図1の弾性体品番定数入力工程11
6にて弾性体の品番と定数(1mm当たりの弾性体4の
加圧力)を入力したときのグラフである。
【0069】例えば図4のグラフ142において、図1
の電極加圧入力工程111にて電極加圧力を300グラ
ムと入力した場合、図1の電極加圧力補正値入力工程1
14にて初期重量と同一値の補正値を50グラムと入力
する。図1の電極加圧力補正値減算工程115にて弾性
体が縮まる量を求めると、電極加圧力の入力値300グ
ラム−初期重量が50グラム=250グラムとなる。弾
性体の定数0.1kg/mmとすると、図2の駆動手段
13であるモータの移動量の算出は、弾性体が縮まる量
÷弾性体の定数=移動距離、0.25kg÷0.1kg
/mm=2.5mmとなり、上部スライダー1を2.5
mm下降させる。
【0070】(実施の形態5)図2の被溶接物検出兼変
位量計測手段27の「入〜切」選択工程において入を選
択した場合、被溶接物検出兼変位量計測手段27のセン
サ16が有効となり、切を選択した場合は前記センサ1
6が無効になりプリセット位置入力手段(図示せず)で
任意の被溶接物検出位置データを図1の被溶接物当接同
位置工程122で入力し、その入力された位置を被溶接
物に当接した位置と同位置にみなして記憶するととも
に、図1の被溶接物当接同位置表示工程126でデジタ
ル座標値を表示する。
【0071】(実施の形態6)図2の被溶接物検出兼変
位量計測手段27の「入〜切」選択工程において切を選
択した場合、プリセット位置入力手段(図示せず)で任
意の被溶接物検出位置データを入力した位置を基準と
し、その位置に対して手前の位置で電極下降を高速から
低速に切替える位置を入力する工程、つまり、図1の手
前低速位置入力工程127で入力した値によって電極3
が高速から低速になって下降する。
【0072】例えば、プリセット位置を16mmと入力
したとき、図1の手前低速位置入力工程127で入力し
た値を1mmとすると、電極3が高速から低速に切り替
わるときは、16mm−1mm=15mmとなって図3
の原点P0から電極3が高速で下降して、15mm下降
したときに低速に切り替わる。
【0073】(実施の形態7)電極3が被溶接物12
a,12bに当接したときから溶接終了して電極3の加
圧を減圧または増圧で保持するまでの区間に図1の電極
加圧力表示工程128で電極加圧力値をデジタル表示す
るとともに、電極3が被溶接物12a,12bに当接し
たときと、電極3を加圧したときおよび電極3の加圧を
減圧または増圧したときの各々に、図1の電極加圧力上
下限判定工程129にて電極加圧力値の上限値と下限値
の設定を設け、電極加圧力値がその範囲外ならば異常信
号を出力し、図2の抵抗溶接装置の動作終了後に異常警
報する工程(図示せず)によって、警報して装置を停止
させる。
【0074】(実施の形態8)被溶接物12a,12b
を生産するごとに電極研磨プリセットカウンター(図示
せず)にて図1の電極研磨回数カウントする工程130
と、電極研磨プリセットカウンターがプリセット設定値
に到達してから電極研磨装置(図示せず)と、図1の電
極自動研磨工程131とによって、定期的に電極3を自
動研磨する。
【0075】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば電極が被
溶接物に当接してから通電終了して、鍛圧で保持するま
での電極加圧力は、電極加圧力供給機構そのものの重量
が付加されず、付勢手段の弾性体の伸縮のみの加圧力が
数値管理できるので極小の電極加圧力が得られるため、
極小の導体線または導体部品を熱圧着あるいはスポット
溶接を行うことができる。
【0076】また、溶接時に変位センサまたは温度セン
サの検出により、被溶接物の電極加圧を鍛圧で加圧する
ので被溶接物の熱圧着あるいはスポット溶接結果を品質
安定化することができる。そして、被溶接物の厚さを測
定することと、電極の温度管理を行うので、品質の高い
熱圧着あるいはスポット溶接結果の被溶接物を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1から8の実施の形態における抵抗
溶接方法の概略図
【図2】本発明の第1から8の実施の形態における本発
明の抵抗溶接方法を使用した抵抗溶接装置の斜視図
【図3】本発明の第1から8の実施の形態における溶接
動作図
【図4】本発明の第4の実施の形態における電極移動量
に対する電極加圧力比例関係図
【符号の説明】
1 上部スライダー 2 下部スライダー 3 電極 4 付勢手段 5 係止部 6 付勢力制御手段 7 抜け防止部 8 当接端 9 付勢端 10 支点 11 ウエイト 12a 被溶接物 12b 被溶接物 13 駆動手段 14 ねじ 15 螺合部 16 変位センサ 17 変位量計測部 18 制御部 19 操作部 20 温度センサ 21 温度計測部 22 冷却手段 23 溶接電源 24 てこ部 27 被溶接物検出手段、変位量計測手段 28 溶接電流計測部 L1 電極下降区間 L2 電極加圧および据込み区間 L3 鍛圧区間 L4 電極上昇区間 P0 原点 P1 低速点 P2 被溶接物当接点 P3 電極加圧力の減圧開始点または増圧開始点 P4 減圧点 P4’ 増圧点 101 電極移動工程 102 被溶接物当接検出工程 103 電極加圧工程 104 電極通電工程 105 変位量計測工程 106 変位量鍛圧工程 107 変位量溶接終了遅延工程 108 電極保持工程 109 電極温度鍛圧工程 110 電極温度溶接終了遅延工程 111 電極加圧力入力工程 112 駆動手段移動算出工程 113 電極加圧力出力工程 114 電極加圧力補正値入力工程 115 電極加圧力補正値減算工程 116 弾性体品番定数入力工程 117 駆動手段電極鍛圧工程 118 電極昇降速度入力工程 119 被溶接物当接位置記憶工程 120 被溶接物当接位置表示工程 121 被溶接物当接検出兼変位量計測工程 122 被溶接物当接同位置工程 123 電極速度切替工程 124 電極位置決運転工程 125 電極ジョグ運転工程 126 被溶接物当接同位置表示工程 127 手前低速位置入力工程 128 電極加圧力表示工程 129 電極加圧力上下限判定工程 130 電極研磨回数カウント工程 131 電極自動研磨運転工程 132 自動増減圧工程 140 電極3が被溶接物12a,12bに当接したと
きの初期重量のグラフ 141 グラフ140に対し弾性体の品番と定数を変え
たときのグラフ 142 初期重量が50グラムのときのグラフ 143 グラフ142に対し弾性体の品番と定数を変え
たときのグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 11/30 350 B23K 11/30 350 // B23K 101:38 101:38 (72)発明者 嶋谷 義行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4E065 EA00 EA06

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極を被溶接物に接近および離脱させる
    工程と、電極が被溶接物に当接したことを検出する工程
    と、電極が被溶接物を加圧する工程と、電極に溶接電流
    を通電する工程と、溶接中に被溶接物の厚さの変位量を
    計測する工程と、溶接中の被溶接物の変位量が所定の値
    に達したときに電極の加圧を減圧または増圧する工程
    と、溶接中の被溶接物の変位量が所定の値に達したとき
    に通電を一定時間後に停止させる溶接終了遅延時間を計
    測する工程と、溶接終了後に電極により被溶接物を一定
    時間、加圧を前記の減圧または増圧で保持させる工程と
    からなる抵抗溶接方法。
  2. 【請求項2】 電極を被溶接物に接近および離脱させる
    工程と、電極が被溶接物に当接したことを検出する工程
    と、電極が被溶接物を加圧する工程と、電極に溶接電流
    を通電する工程と、溶接中に被溶接物の厚さの変位量を
    計測する工程と、溶接中の電極の温度が所定の値に達し
    たときに電極の加圧を減圧または増圧する工程と、溶接
    中の電極の温度が所定の値に達したときに通電を一定時
    間後に停止させる溶接終了遅延時間を計測する工程と、
    溶接終了後に電極により被溶接物を一定時間、加圧を前
    記の減圧または増圧で保持させる工程とからなる抵抗溶
    接方法。
  3. 【請求項3】 操作部に被溶接物への付勢力を電極加圧
    力として入力する工程と、制御部により電極加圧力を駆
    動手段の移動量に算出する工程と、駆動手段に連結した
    付勢手段である弾性体の伸縮により電極加圧力を得る工
    程とからなる請求項1または2記載の抵抗溶接方法。
  4. 【請求項4】 電極が被溶接物を加圧する工程におい
    て、電極が被溶接物に当接したときの被溶接物に対する
    当接重量が、電極加圧力供給機構の重量よりも小さい電
    極加圧力を得ることができる請求項1から3の何れかに
    記載の抵抗溶接方法。
  5. 【請求項5】 電極が被溶接物を加圧する工程におい
    て、電極が被溶接物に当接したときの被溶接物に対する
    電極加圧力供給機構の当接重量と同一値、または少なく
    ともその値よりも小さい値を操作部に電極加圧力補正値
    として入力する工程と、操作部に被溶接物への付勢力を
    電極加圧力として入力した値から、前記の電極加圧力補
    正値を差し引いた電極加圧力を駆動手段の移動量に算出
    する工程とからなる請求項1から4の何れかに記載の抵
    抗溶接方法。
  6. 【請求項6】 電極加圧力を得る付勢手段としての弾性
    体を取り替え変更することに合わせて、弾性体の品番と
    弾性体の伸縮に対する加圧力定数および電極加圧力補正
    値を操作部に入力する工程とによって、被溶接物の種類
    に応じた電極加圧力を得る請求項1から5の何れかに記
    載の抵抗溶接方法。
  7. 【請求項7】 電極が被溶接物を加圧する工程と、溶接
    中に駆動手段をマイナス方向に駆動させて電極の加圧を
    減圧、または駆動手段をプラス方向に駆動させて電極の
    加圧を増圧する工程と、電極加圧力とともに電極の昇降
    速度を操作部に入力する工程とからなる請求項1から6
    の何れかに記載の抵抗溶接方法。
  8. 【請求項8】 電極の先端が被溶接物に当接した位置を
    制御部に記憶する工程と、その位置をデジタル座標値で
    表示する工程とからなる請求項1から7の何れかに記載
    の抵抗溶接方法。
  9. 【請求項9】 被溶接物検出兼変位量計測手段の「入〜
    切」選択工程において入を選択した場合、被溶接物検出
    兼変位量計測手段のセンサが有効となり、切を選択した
    場合は前記センサが無効になりプリセット位置入力手段
    で任意の被溶接物検出位置データを入力する工程と、そ
    の入力された位置を被溶接物に当接した位置と同位置に
    みなして記憶する工程とからなる請求項1から8の何れ
    かに記載の抵抗溶接方法。
  10. 【請求項10】 被溶接物検出兼変位量計測手段の「入
    〜切」選択工程において入を選択した場合、プリセット
    位置入力手段で電極の下降を高速から低速に速度切替え
    する位置データを入力する工程と、電極を高速下降開始
    してから低速に切替えるまでは駆動手段を位置決め運転
    する工程と、低速下降から任意の位置での被溶接物を検
    出するまでは駆動手段をジョグ運転する工程と、被溶接
    物を検出してから溶接終了し電極が原点に上昇するまで
    駆動手段を位置決め運転する工程とからなる請求項1か
    ら9の何れかに記載の抵抗溶接方法。
  11. 【請求項11】 被溶接物検出兼変位量計測手段の「入
    〜切」選択工程において切を選択した場合、被溶接物に
    当接した位置と同位置にみなして記憶された位置を常時
    デジタル座標値で表示する工程とからなる請求項1から
    10の何れかに記載の抵抗溶接方法。
  12. 【請求項12】 被溶接物検出兼変位量計測手段の「入
    〜切」選択工程において切を選択した場合、プリセット
    位置入力手段で任意の被溶接物検出位置データを入力し
    た位置を基準とし、その位置に対して手前の位置で電極
    下降を高速から低速に切替える位置を入力する工程とか
    らなる請求項1から11の何れかに記載の抵抗溶接方
    法。
  13. 【請求項13】 予め設定しておいた被溶接物の厚さの
    変位量に対して、溶接中の被溶接物の厚さが小、すなわ
    ち変位量が大のときは自動的に電極加圧を減圧し、溶接
    中の被溶接物の厚さが大、すなわち変位量が小のときは
    自動的に電極加圧を増圧する自動増減圧工程を有する請
    求項1から12の何れかに記載の抵抗溶接方法。
  14. 【請求項14】 電極に溶接電流を通電する工程の初め
    に、通電を遅らせる溶接開始遅延区間を有することを特
    徴とする請求項1から13の何れかに記載の抵抗溶接方
    法。
  15. 【請求項15】 溶接中に電極の加圧を減圧または増圧
    に遅らせる減圧または増圧開始遅延区間を有することを
    特徴とする請求項1から14の何れかに記載の抵抗溶接
    方法。
  16. 【請求項16】 溶接終了後に電極の加圧を減圧または
    増圧値で、一定時間被溶接物を保持する保持区間を有す
    ることを特徴とする請求項1から15の何れかに記載の
    抵抗溶接方法。
  17. 【請求項17】 電極が被溶接物に当接したときから溶
    接終了して電極の加圧を減圧または増圧で保持するまで
    の区間に、電極加圧力値をデジタル数値で表示する工程
    と、電極が被溶接物に当接したときと、電極を加圧した
    ときおよび電極の加圧を減圧または増圧したときの各々
    に電極加圧力値の上限値と下限値の設定を設け、電極加
    圧力値がその範囲外ならば異常信号を出力し抵抗溶接装
    置の動作終了後に異常警報する工程とからなる請求項1
    から16の何れかに記載の抵抗溶接方法。
  18. 【請求項18】 被溶接物を生産するごとに電極研磨プ
    リセットカウンターにて電極研磨回数をカウントする工
    程と、前記電極研磨プリセットカウンターがプリセット
    設定値に到達してから電極研磨装置により電極を自動研
    磨する工程とからなる請求項1から17の何れかに記載
    の抵抗溶接方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018523581A (ja) * 2015-08-17 2018-08-23 グレンツェバッハ・マシーネンバウ・ゲーエムベーハー 金属シートを高サイクルレートで低抵抗溶接するための装置及び方法
JP2020181841A (ja) * 2019-04-23 2020-11-05 ハイメカ株式会社 コンデンサの製造装置およびその電源制御方法

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