JP2001094759A - 情報処理装置および方法、並びに記録媒体 - Google Patents

情報処理装置および方法、並びに記録媒体

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JP2001094759A
JP2001094759A JP26883199A JP26883199A JP2001094759A JP 2001094759 A JP2001094759 A JP 2001094759A JP 26883199 A JP26883199 A JP 26883199A JP 26883199 A JP26883199 A JP 26883199A JP 2001094759 A JP2001094759 A JP 2001094759A
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JP26883199A
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Nobusada Miyahara
信禎 宮原
Yoichi Yagasaki
陽一 矢ヶ崎
Kazuhisa Hosaka
和寿 保坂
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質を劣化させることなく付随情報を記録す
る。 【解決手段】 WaterMark付加器2は、入力された画像
信号に付随情報fを付加する。WaterMark付加器2は、
入力された画像信号の画像上の画素を操作することによ
り、WaterMark(付随情報f)を付加する。WaterMarkが
付加された画像信号は、WaterMark付加器2内の符号化
器に入力され符号化される。符号化された画像データ
は、さらに符号化ビット列上の値が操作されて、WaterM
arkが付加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報処理装置および
方法、並びに記録媒体に関し、特に、複数の装置や方法
を組み合わせることにより、それぞれの装置や方法の短
所を補い、長所を生かし、入力された情報を処理する情
報処理装置および方法、並びに記録媒体。
【0002】
【従来の技術】特定の画像データ(静止画像あるいは動
画像シーケンス)に対して、それに付随する情報を画像
データ中に付加し、再生時にその付随情報fを検出して
利用する技術がある。この代表的な例として、著作権情
報の付加が挙げられる。不特定の利用者が特定の画像デ
ータを利用することが可能である場合、その画像に対し
て著作権を持つ者がその権利を主張するためには、あら
かじめ著作権情報を画像データ中に付加しておく必要が
ある。著作権情報を付加することにより、画像の再生装
置あるいは再生方法の処理手順の中で、その画像データ
を表示不可とすべき著作権情報が検出された場合には、
その画像データの表示を行なわない等の対策を講じるこ
とが可能となる。
【0003】上述の著作権情報の付加あるいは検出は、
ビデオテープの不正コピー防止等でよく利用されてい
る。近頃はビデオテープのレンタルを行なう店も多い
が、多くの利用者がお店から低価格で借りたビデオテー
プを不正にコピーして楽しんだ場合、そのビデオテープ
の著作権を持つ者及びビデオテープのレンタルを行なう
店の損害は甚大である。ビデオテープには、画像データ
がアナログ的に記録されているため、コピーを行なった
場合に画質が劣化する。そのため、コピーが複数回繰り
返された場合、元々保持されていた画質を維持すること
は非常に困難となる。
【0004】これに対し、最近普及しつつあるデジタル
的に画像データを記録し再生する器等においては、不正
コピーによる損害はさらに大きなものとなる。画像デー
タをデジタル的に扱う機器等では、原理的にコピーによ
って画質が劣化することはない。そのため、デジタル的
に処理を行なう機器等における不正コピー防止は、アナ
ログの場合と比べてはるかに重要である。
【0005】画像データに付随する情報をその画像デー
タ中に付加する手法は、主に2通りある。第1の手法
は、画像データの補助部分に付加する手法である。例え
ばビデオテープでは、図1に示したように、その画像デ
ータの補助的情報が画面上部に記録されている。この領
域の一部を利用して、付随情報fを付加することが可能
である。第2の手法は、画像データの主要部分に付加す
る手法である。これは、図2に示したように、ある特定
のパターン(WaterMarkパターン)を視覚的に感知でき
ない程度に画像の全体あるいは一部に付加するものであ
る。この具体例として、乱数やM系列等を用いて発生さ
せた鍵パターンを利用して情報の付加あるいは検出を行
なうスペクトラム拡散等がある。
【0006】画像データの主要部分への付随情報fの付
加あるいは検出の従来例として、ここでは、2つの従来
例を挙げて説明する。まず第1の従来例として、WaterM
arkパターンを用いてスペクトラム拡散を利用する場合
を述べる。図3に、この具体例を示す。各画素につい
て、プラス、マイナスの2つのシンボルのいずれかを取
る、図3(A)に示すようなWaterMarkパターンを用い
る場合を例に挙げて説明する。WaterMarkパターンは、
2つのシンボルのいずれかをランダムに取る方が望まし
く、その領域の形状、大きさは任意で良い。
【0007】付随情報fを付加する際には、付加を行な
う対象となる画像上でWaterMarkパターンの領域と等し
い大きさの領域を設定する。設定された領域とWaterMar
kパターンを重ねて照らし合わせ、プラスのシンボルの
画素については値aを加算し、マイナスのシンボルの画
素については値bを減算する。値a,b共に、任意の値
で構わないが、そのWaterMarkパターンを通じて一定に
なるように設定される。図3(B)では、a=1,b=
1に設定されており、付加を行なう対象となる領域の画
素値が全て100の場合には、この埋め込み操作により
101と99の画素値に分かれる。
【0008】付随情報fを検出する際には、検出を行な
う対象となる画像上でWaterMarkパターンの領域と等し
い大きさの領域が設定される。この領域の画素全てを合
計した値が評価値として用いられる。画素全てを合計す
る際には、設定された領域とWaterMarkパターンを重ね
て照らし合わせ、プラスのシンボルの画素については加
算、マイナスのシンボルの画素については減算を適用す
る。この時、付随情報fを付加する際に用いたWaterMar
kパターンと同じパターンを用いなければ、付随情報f
を正しく検出することはできない。このような検出操作
により、例えば、図3(C)に示したように、付随情報
fが付加されている場合の評価値は(4n)2(領域に
含まれる画素数の数と同じ)になり、図3(D)に示し
たように、付随情報fが付加されていない場合の評価値
は0となる。
【0009】WaterMarkパターンの領域が充分に広く、
かつWaterMarkパターンが充分にランダムである場合、
付随情報fが付加されていない場合の評価値は、常に、
ほぼ0となる。そのため、評価値がある一定の閾値を超
えた場合には、付随情報fが付加されていると判別する
ことができる。上述した手順により、付随情報fが付加
されているか否かという2値の情報(1ビット)を付加
することが可能となる。より多くの情報を付加したい場
合には、画像全体をk個の領域に分け、それぞれ上述し
た手順をふむなどの処理により、2k通り(kビット)
の情報を付加することができる。
【0010】WaterMarkパターンは、例えば、M系列を
用いて生成したものを利用することができる。M系列
(最長符号系列)は、0,1の2値のシンボルからなる
数列で、0,1の統計的分布は一定であり、符号相関は
原点で1、その他では符号長に反比例するものである。
もちろん、M系列以外を用いてWaterMarkパターンを生
成しても良い。
【0011】画像データをデジタル的に記録し、再生す
る場合、そのままでは非常に情報量が多くなるため、デ
ータを圧縮するのが一般的である。画像データを圧縮す
る方法として、JPEG(カラー静止画像符号化方式)ある
いはMPEG(カラー動画像符号化方式)等の高能率符号化
方法が国際的に標準化され、実用化に至っている。この
高能率符号化によって画像データを圧縮する場合を例に
挙げ、付随情報fの付加を行うエンコーダ、及び検出を
行うデコーダについて、それぞれ説明する。
【0012】図4は、エンコーダ1の構成を示すブロッ
ク図である。エンコーダ1に入力された画像データは、
まずWaterMark付加器2において付随情報fが付加され
る。不付随情報fが付加された画像データは、符号化器
3に出力され、高能率符号化が施され、符号化ビット列
として出力される。
【0013】図5は、WaterMark付加器2の内部構成を
示すブロック図である。WaterMark付加器2に入力され
た画像データは、付随情報付加器11に入力される。付
随情報付加器11は、付随情報fがonである場合は、Wat
erMarkパターン保持メモリ12に記録されているWaterM
arkパターンを用いて付随情報fを付加し、付随情報fが
offである場合は、入力された画像データには、何も処
理を施さずに(付随情報fを付加せずに)出力する。
【0014】図6は、符号化器3の内部構成を示すブロ
ック図である。フレームメモリ21は、入力された画像
データを記憶する。動きベクトル検出器22は、フレー
ムメモリ21に保存された入力画像データから、動きベ
クトルvを検出する。動きベクトルvの検出法として
は、例えば、16画素×16画素のブロック単位でのブ
ロックマッチングが行われる。また、より高い精度を実
現するために、半画素単位のマッチングが行われる。動
き補償器23は図示せぬフレームメモリを備え、現在、
符号化すべき画像の各位置の画素値を、すでに符号化/
復号が終了し、このフレームメモリに保存されている画
像から予測する。
【0015】時刻tに入力された画像上の位置(i,j)にお
ける画素値I[i,j,t]の予測値I'[i,j,t]は、この位置に
対応する動きベクトルをv=(vx(i,j,t),vy(i,j,t))を用
いて、次式のように決定される。
【0016】 I'[i,j,t]=(I[i',j',t-T]+I[i'+1,j',t-T] +I[i',j'+1,t-T]+I[i'+1,j'+1,t-T])/4・・・(1) i'=int(i+vx(i,j,t)T) ・・・(2) j'=int(j+vy(i,j,t)T) ・・・(3) ここで、Tは、現在予測を行っている画像Iが入力された
時刻と、フレームメモリ上にある画像が入力された時刻
の差であり、式(1)の右辺のI[i',j',t-T]、I[i'+1,
j',t-T]、I[i',j'+1,t-T]、I[i'+1,j'+1,t-T]は、図示
せぬフレームメモリ上の画素値を表わす。また、int(x)
はxを越えない最大の整数値を表している。
【0017】減算器24は、現在符号化すべき画素の値
と、動き補償器23によって算出された予測値との差分
を計算する。DCT(DescreteCosineTransform)器25は、
差分値で構成された8画素×8画素のブロックに対して
2次元DCTを施す。量子化器29は、DCT器25により得
られたDCT係数cに対して、適当なステップサイズQを用
いて次式(4)に象徴される量子化処理を行う。
【0018】c'=int(c/Q)・・・(4) 量子化の施されたDCT係数は、可変長符号化器27と逆
量子化器30に供給される。逆量子化器30は、量子化
器で用いられたのと同じステップサイズにより、次式
(5)に象徴される逆量子化処理が行われる。
【0019】c"=c'×Q ・・・(5) 逆量子化の施された画像データは、IDCT器26によって
逆DCTが行われ、画素値の差分値が復元される。この差
分値は、加算器28によって動き補償器23から出力さ
れる予測値と加算されて画素値のデータとなり、動き補
償器23に送られて図示せぬフレームメモリに保存され
る。可変長符号化器39では、量子化器29によって得
られた量子化されたDCT係数、動きベクトル検出器22
によって得られた動きベクトルvに対して可変長符号化
を施し、符号化ビット列を出力する。
【0020】ここで、図7のフローチャートを参照し
て、図4(図5)に示したWaterMark付加器2の動作に
ついて説明する。ステップS1において、WaterMarkの
付加レベルa,bが設定される。ステップS2において、
付随情報fの付加を行なう対象となる画像上でWaterMar
kパターンの領域と等しい大きさの領域が設定され、そ
の領域内の各画素についてWaterMarkパターンとの照合
が行なわれる。その照合の結果が用いられて、ステップ
S3において、WaterMarkのシンボルはプラスであるか
マイナスであるかが判断される。
【0021】ステップS3において、WaterMarkのシン
ボルがプラスであると判断された場合、ステップS4に
進み、その画素に付加レベルaが加算される。一方、ス
テップS3において、WaterMarkのシンボルがマイナス
であると判断された場合、ステップS5に進み、その画
素から付加レベルbが減算される。ステップS6におい
て、対象領域内の全画素に対してステップS2乃至S5
の処理が行われたか否かが判断され、行われていないと
判断された場合、ステップS2に戻り、それ以降の処理
が繰り返される。
【0022】上述した説明においては、WaterMark(付
随情報f)を付加してから符号化を行う場合について説
明したが、図8に示すようなエンコーダ1の構成にし、
画像データを符号化した後に、WaterMarkを付加するよ
うにしても良い。このような構成にした場合、WaterMar
k付加器2の構成は、図9に示すようになる。
【0023】WaterMark付加器2には、符号化器3によ
り符号化された画像データの符号化ビット列と、付随情
報fが入力される。入力された符号化ビット列は、付随
情報fを付加する符号の位置を探すために、簡易符号解
読器41で簡易的に解読される。どの符号の位置を探す
かは、符号化ビット列上で付随情報fを付加する際に対
象となる符号の種類に依る。場合によっては、符号化ビ
ット列の全体あるいは一部に対して復号を行ない、全体
あるいは一部の再生画像を構成しても良い。
【0024】符号化ビット列上で付随情報fを付加する
際に対象となる符号の位置を示す符号位置情報bは、入
力された符号化ビット列と共に付随情報付加器42に渡
される。付随情報付加器42では、入力された付随情報
fがonである場合、符号化ビット列上の対象となる符号
にWaterMarkパターンを付加するため、付加対象の位置
情報pをWaterMarkパターン照合制御器43へと渡す。
【0025】MPEG等の高能率符号化では、例えば、マク
ロブロックあるいはブロック等を単位として符号化が行
なわれるため、付加対象の符号の位置情報pはそれらの
空間的位置を表すことが一般的である。具体的には、画
像の左上の位置を起点として、走査順で何番目の位置で
あるかを示す1次元的な位置表現や、同じく画像の左上
の位置を原点として、空間上でどの座標に位置するかを
示す2次元的な位置表現等が用いられる。
【0026】WaterMarkパターン照合制御器43では、
位置情報pを基にWaterMarkパターン保持メモリ44に記
録されているWaterMarkパターンのシンボルを参照し、
得られたシンボルSを付随情報付加器42へと渡す。付
随情報付加器42は、渡されたシンボルSを用いて、付
加対象の符号にWaterMarkパターンの付加を行なう。具
体的には、付加対象の符号を新たな符号に置き換える等
の修正が行なわれる。場合によっては、復号して得られ
た再生画像の全体あるいは一部を修正し、それを再度符
号化しても良い。
【0027】図8に示したようなエンコーダ1の構成に
した場合の、WaterMark付加器2の動作について図10
のフローチャートを参照して説明する。ステップS10
において、WaterMarkの付加レベルa,bが設定される。ス
テップS11において、符号化ビット列上で付随情報f
を付加する際に対象となる符号の位置まで、符号化ビッ
ト列が読み進められる。ステップS12において、直前
のブロックで発生したミスマッチに対しての補正が行な
われる。ステップS12の処理は省略しても良いが、こ
の処理を設けるのは、以下の理由による。
【0028】MPEGにおいて、DCTの直流成分は差分符号
化(DPCM:Differential Pulse CodeModulation)により
行なわれる。差分符号化の具体例を挙げると、3,6,12,
4,7という数列があった場合、それぞれ直前の数値との
差分が計算され、例えば3,3,6,-8,3という数列に直して
符号化が行なわれる。この際、例えば、3番目の差分値
を4に置き換えて付随情報fを付加した場合、補正を行
なわないと4番目以降の数値は、本来の数値よりも2だ
け小さな値となってしまう。3番目の数値を置き換えて
付随情報fを付加する処理はそのままにし、4番目以降
の数値を補正するためには、4番目の差分値を2だけ大
きい-6に置き換えれば良い。このように、補正を行なう
際には、付随情報fを付加する方法に応じて処理方法が
決められる。
【0029】ステップS13において、符号化ビット列
上の対象となる符号のブロック位置に応じて、WaterMar
kパターンとの照合が行なわれる。その照合結果が用い
られて、ステップS14において、WaterMarkのシンボ
ルがプラスであるか、マイナスであるかが判断され、プ
ラスであると判断された場合は、ステップS15に、マ
イナスであると判断された場合は、ステップS16に、
それぞれ進む。
【0030】例えば、DCTの直流成分の符号に付随情報
fを付加する場合、そのブロック位置のWaterMarkのシ
ンボルがプラスである場合は、その符号で表される直流
成分xに付加レベルaを加算された値x'を算出される。そ
のブロック位置のWaterMarkのシンボルがマイナスであ
る場合は、その符号で表される直流成分xから付加レベ
ルaが減算された値x'が算出される。そして、ステップ
S17において、そのブロック位置の直流成分xの符号
が値x'の符号に修正される。その符号が固定長の符号部
分である場合には、この修正処理は単なる符号の置き換
えで済む。ステップS18の処理により、これらの処理
が、対象領域の全符号について繰り返えされる。
【0031】上述した説明では、例えばマクロブロック
あるいはブロックを単位として、付随情報fを付加する
例を説明した。より一般的には、必要な構成を取ってそ
れらの処理を行なう限り、マクロブロックあるいはブロ
ックに限らず、どのような単位でWaterMarkパターンの
付加を行なっても良い。しかしながら、実際の符号化ビ
ット列は、例えば符号化レートといった種々の制約に準
じて生成されている。一例として、付加対象の符号を新
たな符号に置き換えると、多くの場合その置き換えによ
って符号の語長が変化し、種々の問題が生じる。
【0032】これらの問題を防ぐためには、符号化ビッ
ト列上で付随情報fを付加する際に対象となる符号を吟
味し、例えば固定長の符号部分だけについて付随情報f
を付加する等の工夫を行なわなければならない。この例
を図11に示した。MPEG方式では、ブロック単位で符号
化されるDCTの直流成分や、マクロブロック単位で符号
化される動きベクトル等で、固定長の符号化が行なわれ
る。特に、DCTの直流成分の符号を付加対象に選んだ場
合、JPEG等においても、この値はブロック単位で固定長
符号化が行なわれるため、汎用性が高くなる。そこで、
ここでは、ブロック単位で符号化されるDCTの直流成分
の符号に対して、付随情報fを付加する場合を主に説明
した。
【0033】固定長以外の符号(可変の符号)を用いて
付随情報fの付加を行なうようにしても良いが、そのよ
うな場合には、符号化ビット列上に不必要なビットを挿
入する、符号化ビット列上の不必要なビットを削るな
ど、必要となる構成を取って処理を行なう。
【0034】次に、上述したような処理により作成され
た、付随情報fが付加された画像データを処理するデコ
ーダについて説明する。図12は、デコーダ51の構成
を示すブロック図である。入力された符号化ビット列
は、復号器52において画像データに復号される。復号
された符号化ビット列から、WaterMark検出器53にお
いて付随情報fが検出される。
【0035】図13は、復号器52の内部構成を示した
図である。復号器52に入力された符号化ビット列は、
逆可変長符号化器61によって、符号化器3における可
変長符号化器27の逆処理が施され、符号化ビット列か
ら、量子化の施されたDCT係数、動きベクトルvが復元さ
れる。得られたDCT係数は逆量子化器62に、動きベク
トルvは動き補償器65に、それぞれ供給される。逆量
子化器62、及びIDCT器63は、それぞれ符号化器3の
逆量子化器62、およびIDCT器26と同じものであり、
その動作も同じである。
【0036】IDCT器63から出力された差分値は、加算
器64により、動き補償器65で既に生成されている予
測値と加算され、画素値のデータとなり、符号化器3へ
の入力画像に対応する画像が再構成される。復号された
画像の各画素値は、予測画像を生成するために、動き補
償器65に備えられた図示せぬフレームメモリに保存さ
れる。動き補償器65は、符号化器3の動き補償器23
と同じものであり、逆可変長符号化器61によって得ら
れた動きベクトルv、及び、既に動き補償器65が備え
る図示せぬフレームメモリに保存されている画像を用い
て、復号すべき画像の各画素値の予測を行う。
【0037】図14は、WaterMark検出器53の内部構
成を示した図である。復号器52から出力された画像デ
ータは、評価値算出器71に入力される。評価値算出器
71は、WaterMarkパターン保持メモリ73に記録され
ているWaterMarkパターンを用いて、評価値を算出す
る。算出された評価値は、評価値比較器72で閾値処理
され、付随情報fが出力される。また、入力された画像
データ自体も、そのまま出力される。なお、図14に示
した構成では、画像変換器74が設けられており、評価
値比較器72から入力された画像データが加工あるいは
処理されて出力されることもある。
【0038】WaterMark検出器53の動作を、図15の
フローチャートを参照して説明する。ステップS31に
おいて、評価値sumの初期化及び閾値thの設定が行なわ
れる。ステップS32において、WaterMarkパターンの
領域と等しい大きさの領域が設定され、その領域内の各
画素についてWaterMarkパターンとの照合が行なわれ
る。ステップS33において、ステップS32における
照合結果を用いて、WaterMarkのシンボルがプラスであ
るか、マイナスであるかが判断され、プラスであると判
断された場合は、ステップS34に、マイナスであると
判断された場合は、ステップS35に、それぞれ進む。
【0039】画素のWaterMarkのシンボルがプラスであ
る場合には、評価値sumに、その画素値xが加算され
る。画素のWaterMarkのシンボルがマイナスである場合
には、評価値sumから、その画素値xが減算される。ス
テップS36において、このような処理が対象領域の全
画素について繰り返えされたか否かが判断される。ステ
ップS36において、全画素についてはまだ処理が行わ
れてはいないと判断された場合は、ステップS32に戻
り、それ以降の処理が繰り返され、全画素について処理
が終了されたと判断された場合は、ステップS37に進
む。
【0040】ステップS37において、評価値sumと閾
値thとが比較され、評価値sum>閾値thである場合に
は、ステップS38に進み、付随情報fが付加されてい
るとみなされて、付随情報fがonにされる。そうでない
場合には、ステップS39に進み、付随情報fがoffにさ
れる。
【0041】上述したデコーダ51では、符号化された
データを復号してからWaterMarkを検出したが、図16
に示すようなデコーダ51の構成にし、WaterMarkを検
出してから復号するようにしても良い。図17に、図1
6に示したようなデコーダ51の構成にした場合のWate
rMark検出器53の内部構成を示す。
【0042】デコーダ51のWaterMark検出器53に
は、符号化ビット列が入力される。入力された符号化ビ
ット列は、付随情報fを検出する符号の位置を探すため
に、簡易符号解読器81で簡易的に解読される。この場
合の符号の位置とは、例えば、符号化ビット列上の位置
や、あるいは復号された時の空間的あるいは周波数的な
位置等のことを言い、それら以外の位置も含めて、種々
の位置を探しても良い。どの符号の位置を探すかは、符
号化ビット列上で付随情報fを検出する際に対象となる
符号の種類に依り、このことはWaterMark付加器のとこ
ろで述べたことと同様である。場合によっては、符号化
ビット列の全体あるいは一部に対して復号を行ない、全
体あるいは一部の再生画像を構成しても良い。
【0043】符号化ビット列上で付随情報fを検出する
際の対象となる符号の位置を示す符号位置情報bは、入
力された符号化ビット列と共に評価値算出器82へと渡
される。符号化ビット列上の対象の各符号から評価値を
算出するために、評価値算出器82は評価対象の符号位
置pをWaterMarkパターン照合制御器83へと渡す。この
符号位置pは、WaterMark付加器のところで述べたことと
同様に、1次元的あるいは2次元的な位置表現等が用い
られることが多い。
【0044】WaterMarkパターン照合制御器83では、
符号位置pを基にWaterMarkパターン保持メモリ84に記
録されているWaterMarkパターンのシンボルを参照し、
得られたシンボルSを評価値算出器82へと渡す。評価
値算出器82は、渡されたシンボルSを用いて、評価値
の算出を行なう。算出された評価値は、評価値比較器8
5で閾値処理され、付随情報fが出力される。また、入
力された画像データ自体も、そのまま出力される。な
お、不正コピー防止のところで述べたことと同様の効果
が得られるように、符号変換器86が置かれ、入力され
た符号化ビット列が加工あるいは処理されて出力される
こともある。符号変換器86では、例えば符号化ビット
列を出力しない、符号化ビット列を、でたらめに配置し
直す等の加工あるいは処理が行なわれる。
【0045】WaterMark検出器53で行なわれる一連の
処理を図18のフローチャートを参照して説明する。ス
テップS51において、評価値sumの初期化及び閾値th
の設定が行なわれる。ステップS52において、符号化
ビット列上で付随情報fを付加する際の対象となる符号
の位置まで、符号化ビット列が読み進められる。ステッ
プS53において、符号化ビット列上の対象となる符号
のブロック位置に応じて、WaterMarkパターンとの照合
が行なわれる。さらに、その照合結果が用いられて、ス
テップS54において、WaterMarkのシンボルがプラス
であるか、マイナスであるかが判断され、プラスである
と判断された場合は、ステップS55に、マイナスであ
ると判断された場合は、ステップS56に、それぞれ進
む。
【0046】例えば、DCTの直流成分の符号に付随情報
fを付加する場合、その符号のWaterMarkのシンボルが
プラスである場合には、評価値sumにその符号で表され
る直流成分xが加算される。その画素のWaterMarkのシ
ンボルがマイナスである場合には、評価値sumから、そ
の符号で表される直流成分xが減算される。ステップS
57において、これらの処理を対象領域の全符号につい
て繰り返えされたか否かが判断される。対象領域の前符
号について繰り返されたと判断された場合、評価値sum
と閾値thとを比較し、評価値sum>閾値thである場合に
は、付随情報fが付加されているとみなして付随情報f
をonにする。そうでない場合には、付随情報fをoffにす
る。
【0047】このように画像データなどに付随された付
随情報fは、例えば、不正コピーを防止する場合、以下
のように利用される。図12のデコーダ51の例に挙げ
ると、出力される画像データ及び付随情報fは、図示せ
ぬ画像表示部に渡される。画像表示部では、付随情報f
がonである場合には、そのまま画像を表示するが、付随
情報fがoffである場合には、例えば、画像を表示しな
い、画像データの主要領域を表示しない、画像にスクラ
ンブルを掛ける(受けとった画像データをでたらめに表
示する)等の加工あるいは処理を行なう。あるいは、図
14のWaterMark検出器53において点線で示した画像
変換器74を設け、付随情報fに応じて、このような画
像データの加工あるいは処理を行なうように構成するこ
ともある。
【0048】画像データがJPEGあるいはMPEG等の高能率
符号化方法によって符号化され、既に符号化ビット列に
変換されている場合、通常は一度画像データに戻して付
随情報fの付加あるいは検出を行なう必要がある。しか
しながら、改めて符号化あるいは復号を行なわなくて
も、符号化ビット列に対して処理を行なうだけで、付随
情報fの付加あるいは検出を容易に行なうことも可能で
ある。
【0049】次に第2の従来例について説明する。以下
では、JPEGあるいはMPEG等の高能率符号化方法を用いて
生成された、符号化ビット列上での付随情報fの付加あ
るいは検出について説明する。
【0050】図19は、第二の従来例で付随情報f(キ
ーデータ)を記録する原理を表している。同図に示すよ
うに、GOP(Group Of Pictures)は、1枚のIピクチ
ャ、複数枚のPピクチャ、および複数枚のBピクチャに
より構成されている。図19においては、15枚のピク
チャにより1つのGOPが構成されている。また、付随情
報fを付加するために、GOPを構成するピクチャの中か
らIピクチャが選択される。Iピクチャは、他のピクチ
ャと同様に、複数のスライスにより構成されており、各
スライスは、所定の数のマクロブロックから構成されて
いる。ここでは、マクロブロックのうち、所定のものが
予め選択されるとして以下の説明をする。
【0051】16×16画素のマクロブロックは、輝度
信号(Y)の場合、8×8画素からなる4個のブロック
で構成される。色差信号Cb,Crは、16×16画素
の1つのマクロブロックに対して8×8画素のブロック
で表現される。これらの画素データは、DCT(Discrete
Cosine Transform)変換(離散コサイン変換)により、
DCT係数に変換される。1つのブロックの8×8個のDCT
係数Coeff[0][0]乃至Coeff[7]
[7]は、所定の量子化ステップで量子化され、量子化
レベルQF[0][0]乃至QF[7][7]に変換さ
れる。
【0052】DCT係数のうち、左上のCoeff[0]
[0](scan[0])は、直流成分(DC成分)を
表し、この直流成分からは、直前のブロックの直流成分
を予測値とした差分値が演算され、その差分値が符号化
される。残りの交流成分(AC成分)は、ブロック内で
ジグザグスキャンにより、直流成分としてのscan
[0]に続いて、scan[1]乃至scan[63]
として並びかえられた後、符号化される。
【0053】この第二の従来例においては、キーデータ
記録のために、3つのブロックが選択される。第1のブ
ロックは、キーデータのビットを決定するためのブロッ
クであり、第2のブロックは、第1のブロックで決定さ
れたビットが設定される(書き込まれる)ブロックであ
り、第3のブロックは、第2のビットを設定したことに
起因して発生するミスマッチを抑制するための補正デー
タを書き込むブロックである。
【0054】例えば、図20(A)に示すように、第2
のブロックを第1のブロックとは異なるマクロブロック
のブロックの中から選定し、第3のブロックを第2のブ
ロックと同一のマクロブロックの他のブロックから選択
することができる。また、図20(B)に示すように、
第1乃至第3のブロックを同一のマクロブロック内のブ
ロックから選択することもできる。ただし、第1乃至第
3のブロックは、それぞれDC成分の差分を処理する順
番に選択される。
【0055】すなわち、図21に示すように、DCT係数
のうち、DC成分は、直前のDC成分との差分が演算さ
れ、その差分値が符号化される。輝度信号の場合、4個
のブロックの順番は、左上、右上、左下、右下の順番と
される。従って、左上のブロックのDC成分としては、
直前のマクロブロックの右下のブロックのDC成分との
差分が符号化され、右上のブロックのDC成分として
は、左上のブロックのDC成分との差分が符号化され、
左下のブロックのDC成分としては、右上のブロックの
DC成分との差分が符号化され、右下のブロックのブロ
ックのDC成分としては、左下のブロックのDC成分と
の差分が符号化される。
【0056】色差信号の場合は、それぞれ直前の対応す
る色差信号のブロックのDC成分との差分が符号化され
る。このように、DC成分の差分値を符号化するとき、
DC成分は、サイズと、そのサイズで表される実際の値
(DC Differential)で表される。前者は、可変長符号
(VLC:Variable Length Code)とされ、後者は、固定長
符号(FLC:Fixed Length Code)とされる。DC成分の
サイズは、例えば、輝度信号の場合、図22(A)に示
すように規定されており、色差信号場合、図22(B)
に示すように規定されている。また、例えばDC成分の
サイズが3である場合、DC Differentialは、図23に
示すように規定されている。
【0057】従って、例えば輝度信号の場合、DC成分
のサイズが3で、実際の値zz[0]が−6であると
き、その差分値は、101001で表される。第2のブ
ロックのDC DifferentialのLSBが、第1のブロックのDC
DifferentialのLSBと同一の値に設定することで、キー
データが記録される。例えば、第1のブロックのDC Dif
ferentialが010であり、第2のブロックのDC Differ
entialが101であるとき、その第2のブロックのDC D
ifferentialのLSBは0に書き換えられ、100とされ
る。また、第1のブロックのDC Differentialが001
であり、第2のブロックのDC Differentialが010で
あるとき、その第2のブロックのDC Differentialは、
そのLSBが1に書き換えられ、011とされる。
【0058】その結果、この場合、第2のブロックのDC
Differentialの書き換えは、図23において矢印で示
すように行われる。例えば、その値が001であると
き、そのLSBを0に書き換えるとき、その値は000と
書き換えられ、010とは書き換えられない。また、例
えば、その値が010であるとき、書き換え後の値は0
11とされる。逆にその値が011である場合、書き換
え後の値は010とされる。このように、LSBのみが書
き換えられる。また、第2のブロックのDC Differentia
lのLSBが、第1のブロックのDC DifferentialのLSBと元
々同一である場合、実質的にキーデータがすでに記録さ
れていることになるので、第2のブロックのDC Differe
ntialのLSBはそのままの値とされる。
【0059】このように、第2のブロックのDC Differe
ntialのLSB(図23の左側の欄の値)が書き換えられる
と、DCT係数の実際の値(図23の右側の欄の値)が1
だけ増加または減少することになる。そこで、このDCT
係数の実際の値の増加または減少を吸収するように、第
3のブロックのDC Differentialの値が補正される。す
なわち、第2のブロックのDC DifferentialのLSBを0か
ら1に書き換えた場合、DCT係数の実際の値は1だけ増
加したことになるので、第3のブロックのDC Different
ialは、DCT係数の実際の値が1だけ減少するように書き
換えられ、第2のブロックのDC DifferentialのLSBを1
から0に書き換えた場合、DCT係数の実際の値は1だけ
減少したことになるので、第3のブロックのDC Differe
ntialは、DCT係数の実際の値が1だけ増加するように書
き換えられる。
【0060】例えば、第2のブロックのDC Differentia
lの010を011に書き換えた場合、DCT係数の実際の
値が−5から−4に1だけ増加するので、例えば、第3
のブロックのDC Differentialが110であったとすれ
ば、これを101に書き換えて、DCT係数の実際の値
を、6から5に1だけ減少させる。同様に、例えば、第
2のブロックのDC Differentialの011を010に書
き換えた場合、DCT係数の実際の値が−4から−5に1
だけ減少するので、例えば、第3のブロックのDCDiffer
entialが110であったとすれば、これを111に書き
換えて、DCT係数の実際の値を、6から7に1だけ増加
させる。
【0061】以上のようにして、1つのブロックに1ビ
ットのキーデータが書き込まれることになるので、図2
4に示すように、nビットによりキーデータを構成する
場合、n個のブロックのDC DifferentialのLSBが書き換
えられることになる。ただし、このnビットのキーデー
タは、選択した第1のブロックのDC DifferentialのLSB
により結果的に規定されるものであって、記録するデー
タとして、予め用意されるものではない。
【0062】図25は、上述したような手法に適したWa
terMark付加器2の構成を示す図である。演算回路91
は、メモリ92に記憶されている所定のキーK(キーデ
ータを記録するブロックを決定するためのキーであり、
図24に示すnビットのキーデータとは別個のキーであ
る)と、符号化ビット列に含まれる一部のデータBを演
算し、その演算結果から、上記した第1および第2のブ
ロックを決定する。検出回路93は、演算回路91の出
力で指定されるブロックからDC Differentialを検出す
る。そして、第1のブロックと第2のブロックのDC Dif
ferentialのLSB、並びに第3のブロックのDC Different
ialがメモリ94に供給され、記憶される。
【0063】キーデータ挿入回路95は、検出回路93
より第2のブロックの検出信号の入力を受けたとき、符
号化ビット列中の、その第2ブロックのDC Differentia
lのLSBを、メモリ94から供給される第1のブロックの
DC DifferentialのLSBで書き換える処理を実行する。補
正回路96は、検出回路93より第3のブロックの検出
信号の入力を受けたとき、キーデータ挿入回路95より
供給される符号化ビット列(その第2のブロックにはキ
ーデータが書き込まれている)中の第3のブロックに補
正データを書き込む処理を行う。
【0064】次に図26乃至図28のフローチャートを
参照して、WaterMarkを付加する場合の動作について説
明する。ここでは、符号化ビット列上でWaterMarkを付
加する場合を説明する。ステップS71において、演算
回路91は符号化ビット列を所定の位置まで読み込む。
そして、ステップS72において、演算回路91は、GO
P内のIピクチャのビットストリームの予め定めらてれ
いる所定のデータを読み取り、これをBとする。次にス
テップS73に進み、演算回路91は、メモリ92に記
憶されているキー(K)を用いて、次式に従ってXを得
る。X=B/K次にステップS74において、演算回路
91は、ステップS73で演算した値Xから第1のブロ
ックと第2のブロックの位置を決定する。例えば、第1
のブロックの位置をXのMSB側の4ビットで表される
位置とし、第2のブロックの位置をXのLSB側の4ビッ
トで表される位置とすることができる。この他、例え
ば、MSB側の6ビットでマクロブロックを指定し、下
位2ビットで、そのマクロブロック内のブロックを、第
1のブロックとして指定するようにしてもよい。この場
合、第2のブロックは、第1のブロックに続くブロック
とすることができる。
【0065】次に、ステップS75(図27)に進み、
検出回路93は、第1のブロックまでのビットストリー
ムを読み込む処理を実行する。そして、ステップS76
において、検出回路93は、第1のブロックのDC Size
を読み込む。そして、検出回路93は、ステップS77
において、そのDC Sizeが0であるか否かを判定し、0
でない場合においては、ステップS78に進み、DC Dif
ferentialのLSBを読み取り、これをメモリ94に出力
し、そのRegister_1にセット(記憶)させる。DCSize
が0である場合においては、ステップS79に進み、検
出回路93は、0をメモリ94に出力し、Register_1
にセットさせる。すなわち、この場合においては、DC D
ifferentialの値が存在しないのであるが、その値は0
であると仮定して、以後の処理を進めるものとする。
【0066】検出回路93は、ステップS80におい
て、第2のブロックまで符号化ビット列の読み込みを継
続し、ステップS81において、検出回路93は、第2
のブロックのDC Sizeを読み込む。そして、ステップS
82において、検出回路93はDCSizeが0であるか否か
を判定する。DC Sizeが0でなければステップS13に
進み、検出回路93は第2のブロックのDC Differentia
lのLSBをメモリ94に出力し、そのRegister_2にセッ
トさせる。
【0067】ステップS84に進み、メモリ94のRegi
ster_1とRegister_2に記憶された値(すなわち第1の
ブロックのDC DifferentialのLSBと第2のブロックのDC
DifferentialのLSB)が等しいか否かが検出回路93で
判定される。両者が等しい場合、実質的にキーデータ
が、すでに書き込まれていることになり、データを変更
する必要がないので、ステップS86に進む。これに対
して、ステップS84において、Register_1とRegiste
r_2の値が異なっていると検出回路93により判定され
た場合、ステップS85に進み、キーデータ挿入回路9
5において第2のブロックのDC DifferentialのLSBを、
Register_1の値(第1のブロックのDC Differentialの
LSB)で上書きする。すなわち、第2のブロックのDC Di
fferentialのLSBを第1のブロックのDC Differentialの
LSBと同一の値に設定する。
【0068】以上の処理により、キーデータの1ビット
分のデータの書き込みが完了したことになる。このよう
なキーデータの記録により、例えば、元のビットストリ
ームの復号画像からのずれは、1つのブロックのDC値
を8ビットで量子化した場合、1ずれることになり、ま
た、9ビットで量子化した場合、ずれは0.5となり、
10ビット量子化の場合、0.25、11ビット量子化
の場合、0.125となる。そこで、次に、このキーデ
ータの書き込みに起因するミスマッチを抑制するために
補正処理を行う。このため、ステップS86において、
検出回路93は、次のブロック(第3のブロック)まで
符号化ビット列を読み進み、ステップS87において、
検出回路93は、その第3のブロックのDC Sizeを読み
込む。
【0069】検出回路93は、ステップS88におい
て、第3のブロックのDC Sizeが0であるか否かを判定
する。DC Sizeが0であればDC Differentialが存在しな
いため、補正処理を行うことができない。そこで、ステ
ップS86に戻り、検出回路93は、さらに次のブロッ
クまで符号化ビット列を読み進み、そのブロックを第3
のブロックとして、ステップS87で、そのDC Sizeを
読み込む。
【0070】すなわち、図29に示すように、最初に、
第3のブロックとして、指定されたブロックのDC Size
が0であるとき、次のブロックが第3のブロックとして
選択される。そして、そのブロックのDC Sizeが0でな
ければ、そのブロックが第3のブロックとして選択され
る。検出回路93は、ステップS88において、第3の
ブロックのDCSizeが0ではないと判定した場合、ステッ
プS89に進み、その第3のブロックのDC Differentia
lを読み取り、その読み取った値をメモリ94のRegiste
r_3に書き込ませる。これにより、第3のブロックの、
例えば図23における左側の欄に示す000乃至111
の3ビットの値が、Register_3に記憶されたことにな
る。
【0071】次にステップS90において、メモリ94
のRegister_1に記憶した値が0であるか否かが検出回
路93により判定される。その値が0である場合、ステ
ップS91に進み、検出回路93は、ステップS99で
Register_3に書き込んだ第3のブロックのDC Differen
tialの値が2^(DC Size)−1と等しいか否か、ある
いは2^(DC Size−1)−1と等しいか否かを判定す
る。なお、ここで、^はべき乗を意味する。
【0072】すなわち、いま、Register_1の値が0で
ある(ステップS90)から、第2のブロックのDC Dif
ferentialのLSBを1から0に書き換えている(DCT係数
の実際の値(差分値)を1だけ減少させている)(ステ
ップS85)ことになる。そこで、この減少分を相殺す
るには、第3のブロックのDC DifferentialのLSBに1を
加算すればよい(図23に示すように、基本的に、DC D
ifferentialを1だけ増加すると、DCT係数の差分値も1
だけ増加する)。この加算処理がステップS92で行わ
れるのであるが、図23に示すように、例えば、第3の
ブロックのDCDifferentialの値が111(DC Size=3
として、2^3−1=7=“111”)であるとき(DC
T係数の差分値の値が7であるとき)、その値が最大値
とされているため、差分値をそれ以上の値に設定するこ
とはできない。すなわち、そのブロックは、補正処理を
実行する上において、適当なブロックではないというこ
とになる。
【0073】同様に、Register_3(第3のブロックのD
C Differential)の値が、2^(DCSize−1)−1と等
しい場合、すなわちRegister_3の値が2^(3-1)−1=
3(=“011”)である時、差分値の値は−4であ
り、その値を1だけ増加した−3の値は規定されていな
いので、その値を1だけ増加する処理を実行することが
できない。すなわち、このブロックも補正処理を行うブ
ロックとしては不適当である。このように、ステップS
91において、補正のためのブロックとしては不適当で
あると検出回路93により判定された場合、ステップS
86に戻り、検出回路93は、次のブロックを第3のブ
ロックとして選択する。
【0074】ステップS91において、第3のブロック
が補正すべきブロックとして適当であると判定された場
合、ステップS92に進み、検出回路93は、Register
_3の記憶値に1を加算させる。そして、ステップS9
5に進み、補正回路96は、第3のブロックのDC Diffe
rentialの値として、Register_3に設定されている値を
書き込ませる。一方、検出回路93は、ステップS90
において、Register_1の値が0ではない(1である)
と判定した場合、ステップS93に進み、Register_3
の値が2^(DC Size−1)と等しいか否か、または0
と等しいか否かを判定する。
【0075】すなわち、いま、Register_1が1である
ので、第2のブロックのDC DifferentialのLSBは、0か
ら1に書き換えられている(DCT係数の差分値が1だけ
増加されている)ことになる。そこで、これを補正する
には、ステップS94で、第3のブロックのDC Differe
ntialを1だけ減少すればよいのであるが、図23に示
すように、DC Differentialの値が、4(=2^(3-1)=
2^2=4=“100”)である場合、差分値は4とし
て規定されており、それより1だけ少ない差分値3は規
定されていない。同様に、DC Differentialが“00
0”であるとき、その差分値は−7として規定され、そ
れより1だけ少ない差分値−8は規定されていない。従
って、いま、第3ブロックとして選択されているブロッ
クは補正処理を行う上において、適当なブロックではな
い。そこで、この場合においては、ステップS86に戻
り、検出回路93で次のブロックを第3のブロックとし
て選択するようにする。
【0076】検出回路93は、ステップS93におい
て、第3のブロックが補正を行うことができるブロック
であると判定した場合、ステップS24に進み、Regist
er_3の値を1だけデクリメントする。そして、ステッ
プS95に進み、補正回路96は、1だけデクリメント
した値を第3のブロックのDC Differentialに上書きす
る。次に、ステップS96に進み、図示せぬ制御回路
は、キーデータを記録する処理をまだ続けるか否かを判
定し、続ける場合、スタートに戻り、それ以降の処理を
繰り返し実行する。この処理が複数回繰り返されること
で、図24に示すようなnビットのキーデータが、メモ
リ92に記憶されているキー(K)で規定される位置の
ブロックに記録されることになる。
【0077】ステップS85で行われる上書き処理は、
キーデータ挿入回路95で行われる。すなわち、キーデ
ータ挿入回路95は、検出回路93より第2のブロック
であることを表す検出信号が入力されているとき、入力
されるビットストリームのDCDifferentialのLSBに、メ
モリ94のRegister_1に記憶されいる値を上書きす
る。また、ステップS95における補正処理は、補正回
路96により行われる。すなわち、補正回路96は、検
出回路93より第3のブロックであることを表す検出信
号が入力されているとき、キーデータ挿入回路95を介
して入力されるビットストリームのDC Differential
を、メモリ94のRegister_3に記憶されているデータ
で書き換える。なお、補正データの書き込みは、必ずし
も必要な処理ではなく、省略することが可能である。た
だし、省略すると、画像に若干のノイズがでるが、LSB
を書き替えているに過ぎないので、実際には、殆ど視聴
者に気付かれるようなことはない。また、DC成分の差
分符号化(DPCM)は、Slice単位で閉じているので、そ
の影響も、そのブロックが存在するSlice内で収まる。
【0078】このようにして、キーデータ挿入回路95
と補正回路96による処理を経て、符号化ビット列には
WaterMarkが付加される。
【0079】次に、このようにして付加されたWaterMar
kを検出するWaterMark検出器について説明する。図30
は、WaterMark検出器53の構成を示す図である。演算
回路101は、メモリ102に記憶されている所定のキ
ーK(キーデータを記録するブロックを決定するための
キーであり、図24に示すnビットのキーデータとは別
個のキーである)と、符号化ビット列に含まれる一部の
データBを演算し、その演算結果から、上記した第1お
よび第2のブロックを決定する。検出回路103は、演
算回路101の出力で指定されるブロックからDC Diffe
rentialを検出する。そして、第1のブロックと第2の
ブロックのDC DifferentialのLSBをメモリ104に供給
し、記憶させる。そして、メモリ104に記憶された第
1のブロックと第2のブロックのDC DifferentialのLSB
を用いて、判定回路105はWaterMarkが付加されてい
るか否かを検出し、付随情報fを出力する。
【0080】なお、第1の従来例の不正コピー防止のと
ころで述べたことと同様の効果が得られるように、符号
変換器106が置かれ、入力された符号化ビット列が加
工あるいは処理されて出力されることもある。符号変換
器106では、例えば符号化ビット列を出力しない、符
号化ビット列をでたらめに配置し直す等の加工あるいは
処理が行なわれる。
【0081】次に、図31と図32を参照して、WaterM
arkを検出する場合の動作について説明する。ここで
は、符号化ビット列上でWaterMarkを検出する場合を説
明する。ステップS101において、図示せぬ制御回路
は、変数Nを0に初期設定する。次のステップS102
乃至S105の処理は、図26のステップS71乃至S
74の処理と同様の処理である。すなわち、演算回路1
01は、ビットストリームを所定の位置まで読み込み、
所定のデータをBとして読み込む。そして、メモリ10
2に記憶されているキーデータKで、読み取ったデータ
Bを割算し、その商Xから第1のブロックと第2のブロ
ックの位置を決定する。
【0082】その後、ステップS106(図32)にお
いて、検出回路93は、第1のブロックまで符号化ビッ
ト列を読み進み、ステップS107において、第1のブ
ロックのDCSizeを読み込む。検出回路103は、ステッ
プS108において、DCSizeが0であるか否かを判定
し、0でなければ、ステップS109で、第1のブロッ
クのDC DifferentialのLSBをメモリ104に供給し、Re
gister_1にセットさせる。DCSizeが0であると判定さ
れた場合においては、ステップS110に進み、検出回
路103は、Register_1に0をセットさせる。
【0083】次に、検出回路103は、ステップS11
1に進み、第2のブロックまでビットストリームを読み
進み、ステップS112において、第2のブロックのDC
Sizeを読み込む処理を実行する。ステップS113にお
いて、検出回路103は、ステップS112で読み取っ
た第2のブロックのDCSizeが0であるか否かを判定す
る。DC Sizeが0でなければ、ステップS114に進
み、検出回路103は、第2のブロックのDC Different
ialをRegister_2にセットさせる。ステップS115に
おいて、判定回路105が、ステップS109またはS
110において設定されたRegister_1の値と、ステッ
プS114で設定されたRegister_2の値とを比較す
る。判定回路105は、この比較の結果、両者が等しく
ないと判定した場合、付随情報fは付加されていないと
みなす。この判定結果が得られたとき、ステップS11
9に進み、付随情報fをoff(例えば、符号化ビット列は
オリジナルのものであると判定)にする。
【0084】ステップS115において、Register_1
とRegister_2の値が等しいと判定回路105で判定さ
れた場合、付随情報fは付加されている可能性がある。
そしてステップS116において、変数Nを1だけイン
クリメントする。そして、図示せぬ制御回路はステップ
S117で、まだ判定するブロックが残っているか否か
をチェックし、さらに判定すべきブロックが存在する場
合においては、ステップS102に戻り、それ以降の処
理を実行する。すなわち、いまの場合、キーデータの第
1ビットの判定が行われた段階なので、再びステップS
102に戻り、同様の処理を繰り返し実行する。そし
て、nビットのキーデータについて、同様の判定処理が
行われ、nビットのデータが一致する場合、ステップS
118に進み、判定回路105(及び図示せぬ制御回
路)は、いま入力されている符号化ビット列は、確率1
−1/2Nで付随情報fは付加されているとみなし、付
随情報fをon(例えば、不正にコピーされた符号化ビッ
ト列であると判定)にする。
【0085】なお、ステップS113において、第2の
ブロックのDC Sizeが0であると判定された場合、その
第2のブロックにはキーデータが記録されていないの
で、ステップS114乃至S116の処理は、スキップ
される。
【0086】
【発明が解決しようとする課題】上述した画像データの
主要部分に対して、付随情報fの付加あるいは検出を行
なう各種の装置や方法では、それぞれ長所や短所があ
る。一例として、上述した第1の従来例の場合を考え
る。第1の従来例では、画像上の画素を操作してWaterM
arkを付加する際、各画素単位で調整が行なえるため、
画質の劣化を少なく抑えることができが、符号化ビット
列上のDCTの直流成分の値を操作してWaterMarkを付加す
る際には、例えば縦横8画素のブロック単位でしか調整
が行なえないため、画質の劣化は大きくなることが多
い。このためWaterMarkが付加された画像では、視覚的
にブロック歪みが検知されやすくなるという短所があっ
た。
【0087】上述した第2の従来例では、WaterMarkの
付加時に、例えば、縦横8画素のブロック単位で調整を
行なう点は第1の従来例と同様だが、そのために必要と
なるブロックの総数を少なくできるので、画質の劣化を
抑えることができる。具体例として、第1のブロックで
決定されたビットを設定するための(書き込まれる)第
2のブロックとして、縦横8画素のブロック30個を設
定する場合、以下のように検出時の信頼性は非常に高く
なる。P_FP:誤検出の確率(付加していないのに、付加
していると誤検出される確率) P_FP=(1/2)^30=2^(-30)=2^(10*-3) ここで、2^10≠10^3(2の10乗は、ほぼ1000に等
しい) P_FP≠10^(3*-3)=10^(-9) これは、非常に少ない確率である。
【0088】例えば横720×縦480の画像の場合、
縦横8画素のブロックは横90×縦60=5400個あ
るが、そのわずか1%未満の30個のブロックだけを調
整すれば良いため、視覚的に画質の劣化を検知すること
は難しい。一方で、符号化ビット列が一度画像に復号さ
れると、せっかく付加された付随情報fは壊れてしまう
可能性が大きくなる。特に、その画像に何らかの処理が
加えられると、付随情報fは破壊されやすいといった短
所があった。
【0089】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、複数の装置や方法を組み合わせることによ
り、それぞれの装置や方法の短所を互いに補い、長所を
生かすことを目的とする。
【0090】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の情報処
理装置は、入力された情報に、第1の情報を付加する第
1の付加手段と、第1の付加手段により第1の情報が付
加された情報を符号化する符号化手段と、符号化手段に
より符号化された情報に、第2の情報を付加する第2の
付加手段とを含むことを特徴とする。
【0091】前記情報は、画像データであり、前記第1
の付加手段は、画像データのうちの所定の位置の画素デ
ータを操作することにより、第1の情報を付加し、前記
第2の付加手段は、符号化手段から出力された符号化ビ
ット列上の所定の値を操作することにより、第2の情報
を付加するようにすることができる。
【0092】前記第1の情報と第2の情報は、ウォータ
マークパターンを用いたものであるようにすることがで
きる。
【0093】請求項4に記載の情報処理方法は、入力さ
れた情報に、第1の情報を付加する第1の付加ステップ
と、第1の付加ステップの処理で第1の情報が付加され
た情報を符号化する符号化ステップと、符号化手段の処
理で符号化された情報に、第2の情報を付加する第2の
付加ステップとを含むことを特徴とする。
【0094】請求項5に記載の記録媒体のプログラム
は、入力された情報に、第1の情報を付加する第1の付
加手段と、第1の付加手段により第1の情報が付加され
た情報を符号化する符号化手段と、符号化手段により符
号化された情報に、第2の情報を付加する第2の付加手
段とを含むことを特徴とする。
【0095】請求項6に記載の情報処理装置は、符号化
された情報に、第1の情報を付加する第1の付加手段
と、第1の付加手段により第1の情報が付加された情報
を復号する復号手段と、復号手段により復号された情報
に、第2の情報を付加する第2の付加手段とを含むこと
を特徴とする。
【0096】前記符号化された情報は画像データであ
り、第1の付加手段は、画像データの符号化ビット列上
の所定の値を操作することにより第1の情報を付加し、
第2の付加手段は、復号手段から出力された画像データ
のうちの所定の位置の画素データを操作することにより
第2の情報を付加することを特徴とする。
【0097】前記第1の情報と第2の情報は、ウォータ
マークパターンを用いたものであるようにすることがで
きる。
【0098】請求項9に記載の情報処理方法は、符号化
された情報に、第1の情報を付加する第1の付加ステッ
プと、第1の付加ステップの処理で第1の情報が付加さ
れた情報を復号する復号ステップと、復号ステップの処
理で復号された情報に、第2の情報を付加する第2の付
加ステップとを含むことを特徴とする。
【0099】請求項10に記載の記録媒体のプログラム
は、符号化された情報に、第1の情報を付加する第1の
付加ステップと、第1の付加ステップの処理で第1の情
報が付加された情報を復号する復号ステップと、復号ス
テップの処理で復号された情報に、第2の情報を付加す
る第2の付加ステップとを含むことを特徴とする。
【0100】請求項11に記載の情報処理装置は、入力
された第1の情報から、第2の情報を除去する除去手段
と、除去手段により第2の情報が除去された第1の情報
に第3の情報を付加する付加手段とを含むことを特徴と
する。
【0101】前記第1の情報は、画像データであり、前
記除去手段は、入力された画像データの内の所定の位置
の画素データから第2の情報を除去するようにすること
ができる。
【0102】前記第1の情報は、符号化された情報であ
り、前記除去手段は、入力された符号化された情報の符
号化ビット列上の所定の値から第2の情報を除去するよ
うにすることができる。
【0103】前記除去手段により第2の情報が除去され
た第1の情報を符号化する符号化手段をさらに備え、前
記付加手段は、符号化手段により符号化された情報に、
第3の情報を、情報の符号化ビット列上の所定の値を操
作することにより付加するようにすることができる。
【0104】前記除去手段により第2の情報が除去され
た第1の情報を復号する復号手段をさらに備え、前記付
加手段は、復号手段により復号された情報に、第3の情
報を、情報のうちの所定の位置の画素データを操作する
ことで付加するようにすることができる。
【0105】請求項16に記載の情報処理方法は、入力
された第1の情報から、第2の情報を除去する除去ステ
ップと、除去ステップの処理で第2の情報が除去された
第1の情報に第3の情報を付加する付加ステップとを含
むことを特徴とする。
【0106】請求項17に記載の記録媒体のプログラム
は、入力された第1の情報から、第2の情報を除去する
除去ステップと、除去ステップの処理で第2の情報が除
去された第1の情報に第3の情報を付加する付加ステッ
プとを含むことを特徴とする。
【0107】請求項1に記載の情報処理装置、請求項4
に記載の情報処理方法、および請求項5に記載の記録媒
体においては、入力された情報に、第1の情報が付加さ
れ、第1の情報が付加された情報が符号化され、符号化
された情報に、第2の情報が付加される。
【0108】請求項6に記載の情報処理装置、請求項9
に記載の情報処理方法、および請求項10に記載の記録
媒体においては、符号化された情報に、第1の情報が付
加され、第1の情報が付加された情報が復号され、復号
された情報に、第2の情報が付加される。
【0109】請求項11に記載の情報処理装置、請求項
16に記載の情報処理方法、および請求項17に記載の
記録媒体においては、入力された第1の情報から、第2
の情報が除去され、第2の情報が除去された第1の情報
に第3の情報が付加される。
【0110】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態では、上述し
た第1の従来例あるいは第2の従来例で説明したような
装置あるいは方法を組み合わせることによって、それぞ
れの装置あるいは方法の短所を抑え長所を生かすことが
容易に行なえる点に特徴がある。以下に、具体的に、図
を参照して説明する。
【0111】複数の装置あるいは方法の組み合わせ方に
ついて、その一例を挙げる。第1の従来例で説明した装
置あるいは方法は、画像の広い範囲に渡って付随情報f
を拡散するため、付随情報fの内容が不用意に書き換え
られる危険性が少ない(耐性が強い)。このため、種々
の画像処理やノイズが混入しうる経路(例えばアナログ
の経路)上で、付随情報fを付加したい場合に向いてい
る。この経路の例としては、テレビジョン放送のNTSC信
号のように、画像信号そのものをアナログで伝送するよ
うなものが挙げられる。一方で第1の従来例では、後述
するような符号化ビット列上で付随情報fを付加する
と、例えば縦横8画素のブロック単位でしか調整が行な
えないため、画質の劣化は大きくなることが多い。
【0112】第2の従来例で説明した装置あるいは方法
は、例えば画像の一部だけを用いて付随情報fを付加す
るため、上述のアナログのような経路では、付随情報f
の内容が不用意に書き換えられる危険性が高くなる(耐
性が低い)。しかし、種々の処理やノイズがほとんど混
入しない経路では、逆に高い信頼性を発揮する上、画質
の劣化を抑えることも容易である。この経路の例として
は、JPEGあるいはMPEG等の高能率符号化方法で生成され
るような、符号化ビット列をディジタルで伝送するよう
なものが挙げられる。
【0113】そこで、画像を伝送するアナログの経路で
は第1の従来例、符号化ビット列を伝送するディジタル
の経路では第2の従来例、というような組み合わせ方に
すれば、双方の装置あるいは方法の短所を抑え長所を生
かすことができる。もちろん、これ以外のどのような組
み合わせ方にしても良い。また上述した以外でも、どの
経路で有効などのような装置あるいは方法と組み合わせ
ても良い。
【0114】図33は、本発明を適用したWaterMark付
加器の一実施の形態の構成を示す図である。図33に示
したWaterMark付加器111Aは、2つのWaterMark付加
器112AとWaterMark付加器112Bとを備え、符号
化器113を組み合わせた構成となっている。WaterMar
k付加器111AのWaterMark付加器112Aに入力され
た、画像信号は、画像上の画素が操作されて付随情報f
が付加される。このWaterMark付加器112Aとして
は、例えば第1の従来例で示した図5のWaterMark付加
器2と同じ構成が挙げられる。
【0115】付随情報fが付加された画像は、そのまま
出力される一方で、符号化器113で符号化ビット列に
符号化される。この符号化器113としては、例えば、
第1の従来例で示した図6の符号化器3と同じ構成が挙
げられる。符号化された符号化ビット列は、WaterMark
付加器112Bで、符号化ビット列上の値を操作して付
随情報fが付加される。このWaterMark付加器112Bと
しては、例えば、第1の従来例で示した図9のWaterMar
k付加器2と同じ構成が挙げられる。
【0116】図33(B)に示したWaterMark付加器1
11Bは、2つのWaterMark付加器122AとWaterMark
付加器122Bを備え、1つの復号器123とから構成
されている。WaterMark付加器111Bに入力された符
号化ビット列は、WaterMark付加器122Aで、符号化
ビット列上の値が操作されて付随情報fが付加される。
このWaterMark付加器122Aとしては、例えば、第1
の従来例で示した図9のWaterMark付加器2と同じ構成
が挙げられる。
【0117】付随情報fが付加された符号化ビット列
は、そのまま出力される一方で、復号器123で画像に
復号される。この復号器52としては、例えば第1の従
来例で示した図13の復号器52と同じ構成が挙げられ
る。復号された画像は、WaterMark付加器122Bで、
画像上の画素を操作されて付随情報fが付加される。こ
のWaterMark付加器122Bとしては、例えば第1の従
来例で示した図5のWaterMark付加器2と同じ構成が挙
げられる。
【0118】次に、このようなWaterMark付加器112
AまたはWaterMark付加器112Bにより付加されたWat
erMarkを検出するWaterMark検出器について説明する。
図34は、WaterMark検出器の構成を示す図である。図
34(A)に示したWaterMark131Aは、WaterMark1
32AとWaterMark書換器133Aとから構成されてい
る。WaterMark検出器131Aに入力された画像信号
は、WaterMark検出器132Aにより、画像上の画素を
用いて付随情報fが検出される。このWaterMark検出器1
32Aとしては、例えば、第1の従来例で示した図14
のWaterMark検出器53と同じ構成が挙げられる。検出
された付随情報fは、WaterMark書換器133Aに入力さ
れ、必要に応じて画像上の画素を操作して付随情報fが
書き換えられる。このWaterMark書換器133Aとして
は、例えば、第1の従来例で示した図5のWaterMark付
加器2と同じ構成が挙げられる。
【0119】図34(B)に示したWaterMark検出器1
31Bは、基本的に図34(A)に示したWaterMark検
出器132Aと同様の構成であるが、行う処理が異な
る。WaterMark検出器132Bには、符号化ビット列が
入力される。入力された符号化ビット列は、WaterMark
検出器132Bにより、符号化ビット列上の値が用いら
れて付随情報fが検出される。このWaterMark検出器13
2Bとしては、例えば、第2の従来例で示した図30の
WaterMark検出器53と同じ構成が挙げられる。
【0120】検出された付随情報fは、WaterMark書換器
133Bに入力され、必要に応じて符号化ビット列上の
値が操作されて付随情報fが書き換えられる。このWater
Mark書換器133Bとしては、例えば、第2の従来例で
示した図9のWaterMark付加器2と同じ構成が挙げられ
る。
【0121】なお、WaterMark書換器133AあるいはW
aterMark書換器133Bで書き換える付随情報fの内容
は、必要であるなら、WaterMark検出器132Aあるい
はWaterMark検出器132Bで検出された付随情報fとは
異なっていても構わない。付随情報fの書き換えを行な
わない場合には、WaterMark書換器133A,133B
は省かれ、WaterMark検出器132A,132Bで検出
された付随情報fがそのまま出力される。
【0122】次に第2の実施の形態について説明する。
まず、WaterMarkを付加する画像上の部分について説明
する。第1の方法は、図35(A)のように、画像を過不
足無く分割する方法である。この場合、画像中のどの領
域も、WaterMarkが付加される対象領域となる。第2の
方法は、図35(B)のように、画像を部分的に分割する
方法である。この場合、画像中に、WaterMarkが付加さ
れることのない領域が存在する。第3の方法は、図35
(C)のように、画像に重なりを持って分割する方法であ
る。この場合、画像中のどの領域も、WaterMarkが付加
される領域が存在する。これらは一例であり、これ以外
のどのような方法を用いても構わない。例えば、上記の
第一、第二、第三の方法を組み合わせた方法にしても良
い。
【0123】図36は、第2の実施の形態における構成
におけるWaterMark付加器の構成を示す図である。Water
Mark付加器141Aは、2つのWaterMark付加器142
AとWaterMark付加器142Bとを備え、1つの符号化
器143とから構成されている。WaterMark付加器14
1Aに入力された画像信号は、WaterMark付加器142
Aで、範囲aの対象画像領域に、画像上の画素が操作さ
れて付随情報fが付加される。このWaterMark付加器14
2Aとしては、例えば、第1の従来例で示した図5のWa
terMark付加器2と同じ構成が挙げられる。
【0124】付随情報fが付加された画像は、そのまま
出力される一方で、符号化器143で符号化ビット列に
符号化される。この符号化器143としては、例えば、
第1の従来例で示した図6の符号化器3と同じ構成が挙
げられる。符号化された符号化ビット列は、WaterMark
付加器142Bで、範囲bの対象画像領域に、符号化ビ
ット列上の値が操作されて付随情報fが付加される。こ
のWaterMark付加器142Bとしては、例えば、第2の
従来例で示した図9のWaterMark付加器2と同じ構成が
挙げられる。
【0125】図36(B)に示したWaterMark付加器1
41Bは、WaterMark付加器152AとWaterMark付加器
152Bとを備え、1つの復号器153とから構成され
ている。WaterMark付加器141Bには、符号化ビット
列が入力される。入力された符号化ビット列は、WaterM
ark付加器152Aで、範囲bの対象画像領域に、符号化
ビット列上の値が操作されて付随情報fが付加される。
このWaterMark付加器152Aとしては、例えば、第1
の従来例で示した図9のWaterMark付加器2と同じ構成
が挙げられる。
【0126】付随情報fが付加された符号化ビット列
は、そのまま出力される一方で、復号器153で画像に
復号される。この復号器153としては、例えば、第1
の従来例で示した図13の復号器52と同じ構成が挙げ
られる。復号された画像は、WaterMark付加器152B
で、範囲aの対象画像領域に、画像上の画素が操作され
て付随情報fが付加される。このWaterMark付加器52B
としては、例えば、第1の従来例で示した図5のWaterM
ark付加器2と同じ構成が挙げられる。
【0127】このようにして付加されたWaterMarkを検
出するWaterMark検出器について説明する。図37
(A)に示したWaterMark検出器161Aは、WaterMark
検出器162AとWaterMark書換器163Aとから構成
されている。WaterMark検出器161Aには、画像信号
が入力される。入力された画像信号は、WaterMark検出
器161Aで、範囲aの対象画像領域から、画像上の画
素を用いて付随情報fが検出される。このWaterMark検出
器161Aとしては、例えば、第1の従来例で示した図
14のWaterMark検出器53と同じ構成が挙げられる。
【0128】検出された付随情報fは、WaterMark書換器
163Aに入力され、例えば範囲aの対象画像領域に、
必要に応じて画像上の画素を操作して付随情報fが書き
換えられる。このWaterMark書換器163Aとしては、
例えば、第1の従来例で示した図5のWaterMark付加器
2と同じ構成が挙げられる。
【0129】図37(B)に示したWaterMark検出器1
61Bは、基本的に図37(A)に示したWaterMark検
出器161Aと同様の構成であるが、その動作が異な
る。WaterMark検出器161Bに入力された符号化ビッ
ト列は、WaterMark検出器162Bで、範囲bの対象画
像領域から、符号化ビット列上の値が用いられて付随情
報fが検出される。このWaterMark検出器162Bとして
は、例えば、第1の従来例で示した図17のWaterMark
検出器53と同じ構成が挙げられる。
【0130】検出された付随情報fは、WaterMark書換器
163Bに入力され、例えば、範囲bの対象画像領域
に、必要に応じて符号化ビット列上の値が操作されて付
随情報fが書き換えられる。このWaterMark書換器163
Bとしては、例えば、第1の従来例で示した図9のWate
rMark付加器2と同じ構成が挙げられる。
【0131】なお、WaterMarkの書き換えを行なう際に
は、付加時や検出時のように対象画像領域を範囲aやb
に限定せず、異なる画像領域を対象に書き換えても良
い。この場合、書き換えた付随情報fを検出できるよう
に、書き換えを行なう範囲に合わせて検出器を構成す
る。WaterMark書換器163A,163Bで書き換える
付随情報fの内容は、必要であるなら、それぞれ対応す
るWaterMark検出器162A,162Bで検出された付
随情報fとは異なっていても良い。付随情報fの書き換
えを行なわない場合には、WaterMark書換器163A,
Bは省かれ、WaterMark検出器162A,162Bで検
出された付随情報fが、そのまま出力される。
【0132】次に、第3の実施の形態について説明す
る、まず、付随情報fをどのように保証するかについ
て、一例を挙げて説明する。例えば、付随情報fの利用
方法として、同じ内容の付随情報fを付加あるいは検出
して用いられることが挙げられる。例えば、どの装置あ
るいは方法でも、付随情報fがonである場合には、その
まま画像を表示するが、付随情報fがoffである場合に
は、画像を表示しない、画像データの主要領域を表示し
ない、画像にスクランブルを掛ける(受けとった画像デ
ータをでたらめに表示する)等の加工あるいは処理を行
なうといった処理が行われる為に用いられる。
【0133】このように、どのような装置あるいは方法
においても、同じ内容の付随情報を用いている場合で、
かつ、画像を伝送するアナログの経路では第1の従来
例、符号化ビット列を伝送するディジタルの経路では第
2の従来例、という組み合わせ方を用いる場合を例に挙
げて説明する。付随情報fについて、onである場合に
は、「コピー不可」であるとみなし、offである場合に
は、「一回コピー可」であるとみなすが、コピー時に付
随情報fを必ずonに書き換えるような構成を考えること
にする。
【0134】所定の画像の有する付随情報fがoffだった
場合、その画像は「一回コピー可」である。例えば、画
像を伝送するアナログの経路で、この画像情報を受けと
った装置では、コピー時に画像上で付随情報fを必ずon
に書き換える。しかしながら、例えば、市販の符号化器
を用いて、この画像を符号化ビット列に符号化すると、
符号化ビット列上では付随情報fはoffのままであるた
め、もう一回コピーすることが可能となってしまう。な
ぜならば、先の画像上でのコピー時では、画像上の付随
情報fはonに書き換えるが、符号化ビット列に対しても
付随情報fをonに書き換える訳ではないからである。そ
もそも画像上でのコピー時には、その画像に対応した符
号化ビット列というものは存在していないのが普通なの
で、一般には同時に符号化ビット列上で書き換えること
はできない。
【0135】上述の例のように、何らかの手段を用い
て、例えば「画像→符号化ビット列」あるいは「符号化
ビット列→画像」のような変換が行なわれると、せっか
く書き換えた付随情報fが有効に機能しないケースが発
生することがある。そこで、一方の装置で検出された
り、書き換えられたりした付随情報fを、他方に伝え、
必要に応じ、付随情報fを更新することで、付随情報f
を保証していくような構成にすれば、付随情報fを有効
に機能させることが可能となる。
【0136】上述したような付随情報fの保証を行うた
めに、第3の実施の形態においては、一方の装置で検出
されたり書き換えられたりした付随情報fを他方に伝
え、必要に応じて付随情報fを更新することで、付随情
報fを保証する。以下では、画像を伝送するアナログの
経路では第1の従来例、符号化ビット列を伝送するディ
ジタルの経路では第2の従来例、という組み合わせ方の
場合を例に挙げて説明する。もちろん、第1あるいは第
2の従来例に限定される必要はなく、これ以外のどのよ
うな組み合わせ方でも構わない。
【0137】図38は、第3の実施の形態におけるWate
rMark検出器の構成を示す図である。図38(A)に示
したWaterMark検出器171Aは、WaterMark検出器17
2A、符号化器173、およびWaterMark書換器174
Aから構成されている。WaterMark検出器171Aに
は、画像信号が入力される。入力された画像信号は、Wa
terMark検出器172Aで、画像上の画素を用いて付随
情報fが検出される。このWaterMark検出器172Aとし
ては、例えば、第1の従来例で示した図14のWaterMar
k検出器53と同じ構成が挙げられる。
【0138】WaterMark検出器172Aから出力された
画像データは、そのまま出力される一方で、符号化器1
73で符号化ビット列に符号化される。この符号化器1
73としては、例えば、第1の従来例で示した図6の符
号化器3と同じ構成が挙げられる。符号化された符号化
ビット列は、WaterMark書換器174Aで、符号化ビッ
ト列上の値が操作されて付随情報fが付加される。このW
aterMark付加器174Aとしては、例えば、第2の従来
例で示した図9のWaterMark付加器2と同じ構成が挙げ
られる。
【0139】図38(B)に示すWaterMark検出器17
1Bは、WaterMark検出器172B、復号器175、お
よびWaterMark書換器174Bから構成されている。Wat
erMark検出器171Bには、符号化ビット列が入力され
る。入力された符号化ビット列は、WaterMark検出器1
72Bで、符号化ビット列上の値を用いて付随情報fが
検出される。このWaterMark検出器172Bとしては、
例えば、第2の従来例で示した図30のWaterMark検出
器53と同じ構成が挙げられる。
【0140】符号化ビット列はそのまま出力される一方
で、復号器175で画像に復号される。この復号器17
5としては、例えば、第1の従来例で示した図13の復
号器52と同じ構成が挙げられる。復号された画像は、
WaterMark書換器174Bで、画像上の画素が操作され
て付随情報fが付加される。このWaterMark書換器174
Bとしては、例えば、第1の従来例で示した図5のWate
rMark付加器2と同じ構成が挙げられる。
【0141】なお、WaterMark書換器174A,174
Bで書き換える付随情報fの内容は、必要であるなら、W
aterMark検出器172A,172Bで検出された付随情
報fとは異なっていても構わない。
【0142】次に、第4の実施の形態について説明す
る。第4の実施の形態においては、付随情報fの書き換
え時に、新たに導入した別の装置あるいは方法を用いて
付随情報fを付加する点に特徴がある。以下に、一例を
挙げて説明する。前提として、何らかの装置あるいは方
法を用いて、付随情報fを付加したり検出したりするシ
ステム(構成)が、既に構築されているとする(以下、
従来のシステムと称する)。この従来のシステムは既に
普及しており、付随情報fの利用方法などについては既
に決定され、その利用方法に従って運用されているとす
る。
【0143】この従来のシステムの付随情報fの利用方
法では対応できないような、何らかの要望が出てきた場
合を考える。その要望の一例としては、「有効期限を任
意に設定するために、従来のシステムでは表現できな
い、コピー時の日時を記録できるようにしたい」という
ようなものが挙げられる。あるいは、「従来のシステム
で付随情報fを書き換えた後の画質は劣化が目立つた
め、新たな書き換え装置あるいは方法を導入して、画質
の劣化をより目立たなくしたい」というようなものも考
えられる。
【0144】上記のような要望に対応するためには、従
来のシステムに対して、新たに導入した別の装置あるい
は方法を用いることによって、付随情報fを書き換え、
管理していくことが挙げられる。ここで、新たに導入し
た別の装置あるいは方法での演算内容は、従来のシステ
ムでの装置あるいは方法とは異なるようにしなくてはな
らない。
【0145】なお、上述した例では、従来のシステムが
既に普及している場合の一例を説明したが、第4実施の
形態では、普及しているか否かは本質的に関係なく、ま
た、上述した要望以外のどのような要望でも、従来のシ
ステムとは異なる新たな装置あるいは方法を導入(第4
の実施の形態を適用)しても良い。
【0146】図39は、上述したことを考慮したWaterM
ark書換器の構成を示す図である。まず、図39では、
入力と出力が同じ場合のWaterMark書換器を示す。図3
9(A)に示したWaterMark書換器181Aは、WaterMa
rk検出器182AとWaterMark書換器183Aとから構
成されている。WaterMark検出器181Aには、、画像
信号が入力される。入力された画像信号は、WaterMark
検出器182Aで、画像上の画素が用いられて付随情報
fが検出される。このWaterMark検出器182Aとして
は、例えば、第1の従来例で示した図14のWaterMark
検出器53と同じ構成が挙げられる。
【0147】検出された付随情報fは、WaterMark書換器
183Aに入力され、必要に応じて画像上の画素が操作
されて付随情報fが書き換えられる。このWaterMark書換
器183Aとしては、例えば、第2の従来例で示した図
5のWaterMark付加器2の動作を画像に対して行なうよ
うな構成が挙げられる。
【0148】図39(B)に示したWaterMark書換器1
81Bは、WaterMark検出器182BとWaterMark書換器
183Bとから構成されている。WaterMark書換器18
1Bには、符号化ビット列が入力される。入力された符
号化ビット列は、WaterMark検出器182Bで、符号化
ビット列上の値が用いられて付随情報fが検出される。
このWaterMark検出器182Bとしては、例えば、第1
の従来例で示した図17のWaterMark検出器53と同じ
構成が挙げられる。
【0149】検出された付随情報fは、WaterMark書換器
183Bに入力され、必要に応じて符号化ビット列上の
値を操作して付随情報fが書き換えられる。このWaterMa
rk書換器183Bとしては、例えば、第1の従来例で示
した図9のWaterMark付加器2と同じ構成が挙げられ
る。
【0150】図40では、入力と出力が異なる場合のWa
terMark書換器の構成を示した。図40(A)に示したW
aterMark書換器191Aは、WaterMark検出器192
A、符号化器193、およびWaterMark書換器194A
とから構成されている。WaterMark書換器191Aに
は、画像信号が入力される。入力された画像信号は、Wa
terMark検出器192Aで、画像上の画素が用いられて
付随情報fが検出される。このWaterMark検出器192A
としては、例えば、第1の従来例で示した図14のWate
rMark検出器53と同じ構成が挙げられる。
【0151】画像は、符号化器193で符号化ビット列
に符号化される。なお、そのまま出力されることにして
も良い。この符号化器193としては、例えば、第1の
従来例で示した図6の符号化器3と同じ構成が挙げられ
る。符号化された符号化ビット列は、WaterMark書換器
194Aで、符号化ビット列上の値が操作されて付随情
報fが付加される。このWaterMark付加器194Aとして
は、例えば、第1の従来例で示した図9のWaterMark付
加器2と同じ構成が挙げられる。
【0152】図40(B)に示したWaterMark書換器1
91Bは、WaterMark書換器192B、復号器195、
およびWaterMark書換器194Bとから構成されてい
る。WaterMark書換器191Bには、符号化ビット列が
入力される。入力された符号化ビット列は、WaterMark
検出器192Bで、符号化ビット列上の値が用いられて
付随情報fが検出される。このWaterMark検出器192B
としては、例えば、第1の従来例で示した図17のWate
rMark検出器53と同じ構成が挙げられる。
【0153】符号化ビット列は、復号器195で画像に
復号される。なお、そのまま出力されることにしても良
い。この復号器195としては、例えば、第1の従来例
で示した図13の復号器52と同じ構成が挙げられる。
復号された画像は、WaterMark書換器194Bで、画像
上の画素を操作して付随情報fが付加される。このWater
Mark付加器194Bとしては、例えば、第1の従来例で
示した図5のWaterMark付加器2の動作を画像に対して
行なうような構成が挙げられる。
【0154】WaterMark書換器183A,183B,1
94A,194Bで書き換える付随情報fの内容は、そ
れぞれ対応するWaterMark検出器182A,182B,
192A,192Bで検出された付随情報fとは異なっ
ていても良いし、同じであっても良い。
【0155】上述したように、複数の装置(方法)を組
み合わせることにより、それぞれの装置の短所を抑え、
長所を生かすことが可能となる。
【0156】上述した一連の処理は、ハードウェアによ
り実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行
させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより
実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプロ
グラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピ
ュータ、または、各種のプログラムをインストールする
ことで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎
用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からイン
ストールされる。
【0157】コンピュータの構成としては、図41に示
したように、各部の制御を行うCPU(Central Processin
g Unit)301、プログラムなどを記憶するROM(Read
Only Memory)302、および、適宜データを書き込
み、読み出すRAM(Random Access Memory)33が内部
バス304に接続されている。内部バス304には、入
出力インタフェース305も接続されている。入出力イ
ンタフェース305には、キーボードやマウスなどから
なる入力部306、ディスプレイなどからなる出力部3
07、ハードディスクなどからなる記憶部308、モデ
ムなどからなる通信部309,および、ドライブ310
が接続されている。
【0158】ドライブ310は、図41に示すように、
コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供する
ために配布される、プログラムが記録されている磁気デ
ィスク321(フロッピディスクを含む)、光ディスク
322(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),D
VD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディス
ク323(MD(Mini-Disk)を含む)、若しくは半導体
メモリ324などから、データを読み出す。記録媒体と
しては、これらのパッケージメディアにより構成される
だけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユ
ーザに提供される、プログラムが記憶されているROM3
02や記憶部308が含まれるハードディスクなどで構
成される。
【0159】なお、本明細書において、媒体により提供
されるプログラムを記述するステップは、記載された順
序に従って、時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも
時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実
行される処理をも含むものである。
【0160】また、本明細書において、システムとは、
複数の装置により構成される装置全体を表すものであ
る。
【0161】
【発明の効果】以上の如く請求項1に記載の情報処理装
置、請求項4に記載の情報処理方法、および請求項5に
記載の記録媒体によれば、入力された情報に、第1の情
報を付加し、第1の情報が付加された情報を符号化し、
符号化された情報に、第2の情報を付加するようにした
ので、画質を劣化させることなく情報を付加させること
が可能となる。
【0162】請求項6に記載の情報処理装置、請求項9
に記載の情報処理方法、および請求項10に記載の記録
媒体によれば、符号化された情報に、第1の情報を付加
し、第1の情報が付加された情報を復号し、復号された
情報に、第2の情報を付加するようにしたので、画質を
劣化させることなく情報を付加させることが可能とな
る。
【0163】請求項11に記載の情報処理装置、請求項
16に記載の情報処理方法、および請求項17に記載の
記録媒体によれば、入力された第1の情報から、第2の
情報を除去し、第2の情報が除去された第1の情報に第
3の情報を付加するようにしたので、付加された情報を
保証することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】補助情報の記録位置について説明する図であ
る。
【図2】WaterMarkの記録について説明する図である。
【図3】WaterMarkについて説明する図である。
【図4】エンコーダの構成を示す図である。
【図5】WaterMark付加器の構成を示す図である。
【図6】符号化器3の構成を示す図である。
【図7】図5に示したWaterMark付加器の動作を説明す
るフローチャートである。
【図8】エンコーダの他の構成を示す図である。
【図9】WaterMark付加器の構成を示す図である。
【図10】図9に示したWaterMark付加器の動作を説明
するフローチャートである。
【図11】WaterMarkの付加について説明する図であ
る。
【図12】デコーダの構成を示す図である。
【図13】復号器の構成を示す図である。
【図14】WaterMark検出器の構成を示す図である。
【図15】図14に示したWaterMark検出器の動作を説
明するフローチャートである。
【図16】デコーダの他の構成を示す図である。
【図17】WaterMark検出器の構成を示す図である。
【図18】図17に示したWaterMark検出器の動作を説
明するフローチャートである。
【図19】不正コピー防止の原理を説明する図である。
【図20】第1乃至第3のブロックの選択を説明する図
である。
【図21】DCT係数のDC成分の符号化を説明する図であ
る。
【図22】DCT係数のDC成分のサイズの符号を説明する
図である。
【図23】DCT係数のDC成分の差分の符号を説明する図
である。
【図24】キーデータを説明する図である。
【図25】WaterMark付加器の構成を示す図である。
【図26】図25に示したWaterMark付加器の動作を説
明するフローチャートである。
【図27】図26に続くフローチャートである。
【図28】図27に続くフローチャートである。
【図29】ブロックの選択の仕方を説明する図である。
【図30】WaterMark検出器の構成を示す図である。
【図31】図30に示したWaterMark検出器の動作を説
明するフローチャートである。
【図32】図31に続くフローチャートである。
【図33】本発明を適用したWaterMark付加器の構成を
示す図である。
【図34】本発明を適用したWaterMark検出器の構成を
示す図である。
【図35】WaterMarkを付加する部分について説明する
図である。
【図36】WaterMark付加器の構成を示す図である。
【図37】WaterMark検出器の構成を示す図である。
【図38】WaterMark検出器の構成を示す図である。
【図39】WaterMark書換器の構成を示す図である。
【図40】WaterMark書換器の構成を示す図である。
【図41】媒体を説明する図である。
【符号の説明】 2 WaterMark付加器, 3 符号化器, 52 復号
器, 53 WaterMark検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/24 H04N 7/13 Z 5D044 (72)発明者 保坂 和寿 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5B057 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CB19 CC02 CE08 CG07 DA17 5C053 FA13 FA15 FA23 GB36 GB37 JA30 KA24 5C059 KK01 KK43 MA00 PP01 PP04 RC35 SS11 SS20 SS26 UA02 UA05 UA39 5C076 AA02 AA14 AA36 AA40 BA06 BA09 5C078 AA09 BA21 BA42 BA57 BA62 CA14 CA21 DA00 DA01 DA02 DB18 5D044 AB07 DE17 GK17

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された情報に、第1の情報を付加す
    る第1の付加手段と、 前記第1の付加手段により前記第1の情報が付加された
    前記情報を符号化する符号化手段と、 前記符号化手段により符号化された前記情報に、第2の
    情報を付加する第2の付加手段とを含むことを特徴とす
    る情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記情報は、画像データであり、 前記第1の付加手段は、前記画像データのうちの所定の
    位置の画素データを操作することにより、前記第1の情
    報を付加し、 前記第2の付加手段は、前記符号化手段から出力された
    符号化ビット列上の所定の値を操作することにより、前
    記第2の情報を付加することを特徴とする請求項1に記
    載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の情報と前記第2の情報は、ウ
    ォータマークパターンを用いたものであることを特徴と
    する請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 入力された情報に、第1の情報を付加す
    る第1の付加ステップと、 前記第1の付加ステップの処理で前記第1の情報が付加
    された前記情報を符号化する符号化ステップと、 前記符号化手段の処理で符号化された前記情報に、第2
    の情報を付加する第2の付加ステップとを含むことを特
    徴とする情報処理方法。
  5. 【請求項5】 入力された情報に、第1の情報を付加す
    る第1の付加手段と、 前記第1の付加手段により前記第1の情報が付加された
    前記情報を符号化する符号化手段と、 前記符号化手段により符号化された前記情報に、第2の
    情報を付加する第2の付加手段とを含むことを特徴とす
    るコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録され
    ている記録媒体。
  6. 【請求項6】 符号化された情報に所定の情報を付加す
    る情報処理装置において、 前記符号化された情報に、第1の情報を付加する第1の
    付加手段と、 前記第1の付加手段により前記第1の情報が付加された
    前記情報を復号する復号手段と、 前記復号手段により復号された前記情報に、第2の情報
    を付加する第2の付加手段とを含むことを特徴とする情
    報処理装置。
  7. 【請求項7】 前記符号化された情報は画像データであ
    り、前記第1の付加手段は、前記画像データの符号化ビ
    ット列上の所定の値を操作することにより前記第1の情
    報を付加し、 前記第2の付加手段は、前記復号手段から出力された画
    像データのうちの所定の位置の画素データを操作するこ
    とにより前記第2の情報を付加することを特徴とする請
    求項6に記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の情報と前記第2の情報はウォ
    ータマークパターンを用いたものであることを特徴とす
    る請求項6に記載の情報処理装置。
  9. 【請求項9】 符号化された情報に所定の情報を付加す
    る情報処理装置の情報処理方法において、 前記符号化された情報に、第1の情報を付加する第1の
    付加ステップと、 前記第1の付加ステップの処理で前記第1の情報が付加
    された前記情報を復号する復号ステップと、 前記復号ステップの処理で復号された前記情報に、第2
    の情報を付加する第2の付加ステップとを含むことを特
    徴とする情報処理方法。
  10. 【請求項10】 符号化された情報に所定の情報を付加
    する処理のためのプログラムにおいて、 前記符号化された情報に、第1の情報を付加する第1の
    付加ステップと、前記第1の付加ステップの処理で前記
    第1の情報が付加された前記情報を復号する復号ステッ
    プと、 前記復号ステップの処理で復号された前記情報に、第2
    の情報を付加する第2の付加ステップとを含むことを特
    徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記
    録されている記録媒体。
  11. 【請求項11】 入力された第1の情報から、第2の情
    報を除去する除去手段と、 前記除去手段により前記第2の情報が除去された前記第
    1の情報に第3の情報を付加する付加手段とを含むこと
    を特徴とする情報処理装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の情報は、画像データであ
    り、 前記除去手段は、入力された前記画像データの内の所定
    の位置の画素データから前記第2の情報を除去すること
    を特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の情報は、符号化された情報
    であり、 前記除去手段は、入力された前記符号化された情報の符
    号化ビット列上の所定の値から前記第2の情報を除去す
    ることを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
  14. 【請求項14】 前記除去手段により前記第2の情報が
    除去された前記第1の情報を符号化する符号化手段をさ
    らに備え、 前記付加手段は、前記符号化手段により符号化された情
    報に、前記第3の情報を、前記情報の符号化ビット列上
    の所定の値を操作することにより付加することを特徴と
    する請求項12に記載の情報処理装置。
  15. 【請求項15】 前記除去手段により前記第2の情報が
    除去された前記第1の情報を復号する復号手段をさらに
    備え、 前記付加手段は、前記復号手段により復号された情報
    に、前記第3の情報を、前記情報のうちの所定の位置の
    画素データを操作することで付加することを特徴とする
    請求項13に記載の情報処理装置。
  16. 【請求項16】 入力された第1の情報から、第2の情
    報を除去する除去ステップと、 前記除去ステップの処理で前記第2の情報が除去された
    前記第1の情報に第3の情報を付加する付加ステップと
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  17. 【請求項17】 入力された第1の情報から、第2の情
    報を除去する除去ステップと、 前記除去ステップの処理で前記第2の情報が除去された
    前記第1の情報に第3の情報を付加する付加ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な
    プログラムが記録されている記録媒体。
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