JP2001093973A - 半導体集積回路およびその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路およびその製造方法

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JP2001093973A
JP2001093973A JP26572199A JP26572199A JP2001093973A JP 2001093973 A JP2001093973 A JP 2001093973A JP 26572199 A JP26572199 A JP 26572199A JP 26572199 A JP26572199 A JP 26572199A JP 2001093973 A JP2001093973 A JP 2001093973A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線となる導電層を含む層状部分が、有機高
分子膜を主材料とする第一絶縁層を介在して多層的に形
成された多層配線構造において、横方向エッチングによ
って導電層間を絶縁する第二絶縁層に太鼓形状が生じる
ことを防止し、低コストで高性能な半導体集積回路およ
びその製造方法を得ることを目的とする。 【解決手段】 本発明に基づく半導体集積回路は、第一
絶縁層26が有機高分子膜1aと窒化シリコン膜2aと
からなり、第二絶縁層27は、シリコーン高分子膜3と
窒化シリコン膜2bとからなる。また、好ましくは、機
械的強度向上のために第二絶縁層27が酸化シリコン膜
を含むものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体基板上に
多層化された多層配線構造を有する半導体集積回路及び
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15、図16を参照して、従来の半導
体集積回路の溝埋込型の多層配線構造について説明す
る。図15は、配線パターンレイアウトを示す。領域は
大きく分けて、配線パターン部10と線間絶縁部12と
に分けられ、両者の境には保護膜5が介在する。配線パ
ターン部10の内部には、ビアホール部20がある。ビ
アホール部20は、紙面垂直方向にビアホール18(図
9参照)が設けられ、ビアホール18内部に導電体を埋
め込むことで形成された層間接続部11(図16参照)
が存在する領域である。
【0003】図15のA−A線における矢視断面図を図
16に示す。一方、図15は、図16のB−B線におけ
る矢視断面図である。図16に示す多層配線構造は、配
線の役割を果たす導電層4を含む層状部分15が多層的
に配置されている。ここで、多層的に配置された層状部
分15のうちの任意の2つに注目し、上側の層状部分1
5を上部層状部分15U、下側の層状部分15を下部層
状部分15Lとすると、上部層状部分15Uに含まれる
上部導電層4Uと、下部層状部分15Lに含まれる下部
導電層4Lとを、層間接続部11が電気的に接続してい
る。なお、この例では、層状部分15のうち最下層にあ
るものは半導体基板9の上面に直接形成された構造とな
っている。
【0004】従来の多層配線構造では、導電層4および
層間接続部11に起因する寄生抵抗と寄生容量を低減す
るために、配線材料として抵抗値が低く信頼性の高い銅
を用い、同一層状部分15内における上部導電層4U同
士の間、あるいは異なる層状部分15同士の間に介在さ
せる絶縁材料には、酸化シリコンあるいは酸化シリコン
よりも誘電率の低い絶縁材料などが用いられている。
【0005】しかし、銅は、銅より以前に用いられてい
たアルミニウムに比べて酸化されやすく、かつその原子
が酸化シリコンなどの膜中を拡散しやすいため、銅の酸
化防止および拡散防止を目的として、一般に保護膜5に
より銅部分の全体を被覆した構造が採用される。すなわ
ち、導電層4および層間接続部11を形成する溝の内壁
には、保護膜5が配置される。この際、導電層4の上面
以外を被覆する保護膜5としては、保護膜5による配線
抵抗の上昇を抑えるために、主に窒化チタン膜や窒化タ
ンタル膜など導電性のバリア膜が用いられる。一方、導
電層4の上面を被覆する保護膜としては、導電層4の上
面のみに選択的にバリア膜を形成することは工程の複雑
化をもたらすため、上記の導電性のバリア膜の代りに、
絶縁性を有する窒化シリコン膜2aを用いて、全面に設
ける構造が一般的である。
【0006】一方、低誘電率であることが求められる絶
縁材料としては、有機高分子材料やシリコーン系の無機
高分子材料などを用いることが一般的である。しかし、
このうち特に有機高分子材料の場合は、通常半導体の微
細加工に適用される写真製版用フォトレジストと同様の
特性を示すため、写真製版時にフォトレジストと接しな
いよう構造的に分離する必要がある。また、酸化シリコ
ン膜と特性は近いが、酸化シリコン膜に比べて機械的強
度が劣る。そこで、有機高分子材料を絶縁材料として用
いるときは、フォトレジストとの分離および機械的強度
向上のために、酸化シリコン膜6a,6bなどと組合せ
て用いられる場合が多い。
【0007】(製造方法)図16に示す有機高分子材料
を適用した従来の埋込銅配線構造の素子の製造方法の一
例を図17から図27に示す。図17に示す例では、半
導体基板9上に既に下部層状部分15Lとして酸化シリ
コン膜6a,6b、有機高分子膜1bなどが形成されて
いる。この下部層状部分15Lの上にバリア膜としてプ
ラズマによる化学的気相成長(プラズマCVD)法等に
より窒化シリコン膜2aを形成し、その上に有機高分子
膜1aをスピンコート法などにより形成する。さらにそ
の上にプラズマCVD法等により酸化シリコン膜6aを
形成する。これらの窒化シリコン膜2a、有機高分子膜
1aおよび酸化シリコン膜6aの3層からなる第一絶縁
層16は層状部分15間を絶縁するためのものである。
さらに、同一層状部分15における上部導電層4U同士
の間を絶縁する第二絶縁層17となる有機高分子材料1
bおよび酸化シリコン膜6bの2層を同様に形成するこ
とによって図18に示す構造が得られる。
【0008】図19を参照して、上下層間の接続孔とな
るビアホールのフォトレジストパターン7aを写真製版
により形成する。図20を参照して最上層の酸化シリコ
ン膜6bをフロロカーボン系のガスでプラズマエッチン
グで除去する。次に酸素を主成分とするガスで上層の有
機高分子1bをプラズマエッチングする。この際、同じ
有機高分子となるフォトレジストパターン7aは同時に
エッチングされ得る特性を有しているため、条件を適当
に選ぶことにより、図21に示すようにフォトレジスト
パターン7aを完全に除去することができる。
【0009】図22を参照して、上部導電層4Uを形成
する溝(以下「上部導電層形成溝」という。)を加工す
るためのフォトレジストパターン7bを写真製版により
形成する。図23を参照して、レジスト開口部の酸化シ
リコン膜6aと6bを同時に除去する。これによって、
フォトレジストパターン7aによって規定されたビアホ
ールパターンが酸化シリコン膜6aに転写されたことに
なる。さらに、図24を参照して、上述と同じ酸素を主
成分とするガスを用いたプラズマエッチングにより、有
機高分子膜1aに対するビアホール18の形成と、有機
高分子膜1bに対する上部導電層形成溝19の形成と、
フォトレジストパターン7bの除去とをすべて同時に行
なう。図25を参照して、ビアホール18底面に露出し
ていた窒化シリコン膜2aを同じくプラズマエッチング
で除去する。
【0010】その後、スパッタ法などで保護膜5として
の金属バリア膜を形成する。ビアホール18および上部
導電層形成溝19に銅を埋め込むことによって上部導電
層4Uおよび層間接続部11を得る。この銅の埋め込み
にはCVD法やメッキ法などが使われている。図26を
参照して、上部導電層4U以外の上層の不要な銅および
保護膜5を化学的機械研磨法(CMP法)などで除去す
る。図27を参照して、窒化シリコン膜2aを形成す
る。さらに窒化シリコン膜2aの上部に、図18から図
27の工程を繰り返すことによって図16に示した構造
を得ることができ、層状部分15の数は図16に示され
るような2層に限られず、さらに増やすことも可能であ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本来、酸化シリコン膜
を主体とする絶縁膜のプラズマエッチングであれば、高
さ方向の異方性加工を実現するためには、加工側壁部に
保護膜を堆積させつつ加工する方法が一般的であり、こ
の保護膜はエッチングガスに含まれる炭素やフッ素を主
成分とする材質であることが知られている。
【0012】これに対して、従来の、低誘電率の絶縁材
料として有機高分子材料を用いた多層配線構造を有する
半導体集積回路は、上述の製造方法にあるように、酸素
を主成分とするガスによるプラズマエッチングを用いる
ことが特徴的である。酸素を主成分とするガスによるエ
ッチングでは炭素やフッ素を主成分とするエッチングガ
スと異なり保護膜の形成が困難となる。
【0013】図23に示す構造から有機高分子膜1a,
1bのエッチングを行なうと、有機高分子膜1a,1b
のエッチングは並行して進行するが、図28に示すよう
に有機高分子膜1aのエッチングよりも有機高分子膜1
bのエッチングの方が先にストッパ層としての酸化シリ
コン膜6aに達する。これより先は、ビアホール18が
ない上部導電層形成溝19(図28右側)や、ビアホー
ル18が接続している上部導電層形成溝19(図28左
側)であってもビアホール部20(図15参照)の近傍
でない箇所においては、ビアホール18を形成するため
の下向きのエッチングの代りに横方向エッチングが進行
する。その結果、図29に示すような太鼓形状8が表れ
る。このような太鼓形状8が生じると、銅の埋込み時に
図30に示すように内部に空洞13が生じて形状の劣
化、抵抗の増加を引き起こすだけでなく、酸化シリコン
膜6b直下に保護膜5が形成されない領域14が生じた
り、保護膜5のはがれを生じやすくなったりし、製造不
良を引き起こす原因となっていた。
【0014】また、これを回避するためにビアホール1
8と上部導電層形成溝19のエッチングを別個に行なっ
た場合でも、保護膜5の形成や銅の埋込みも2度に分け
て行う必要が生じるため、コストの増大を招く原因とな
っていた。
【0015】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、上部導電層形成溝19の横方向
エッチングを抑える構造と製造方法を提供することによ
り、低コストで高性能な半導体集積回路を得ることを目
的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に基づく半導体集積回路の1つの局面におい
ては、第一絶縁層を介在して多層的に配置された二以上
の層状部分と、層間接続部とを備え、上記層状部分は、
上部導電層および第二絶縁層を有し、上記層間接続部
は、互いに異なる上記層状部分に属する上記上部導電層
同士を電気的に接続し、上記第二絶縁層は、上記第一絶
縁層の材料と異なる材料を含む。
【0017】上記構成を採用することにより、第一絶縁
層の材料と第二絶縁層とで材料が異なるため、エッチン
グに関する特性も異なり、第一絶縁層のエッチングにお
いて、第二絶縁層のエッチングが行なわれないような組
み合わせを選択可能となり、太鼓形状の原因であった横
方向エッチングを防止することが可能となる。
【0018】また、上記発明において好ましくは、上記
第二絶縁層は、酸化シリコンよりも誘電率が低い材料を
含む。
【0019】また、上記発明において好ましくは、上記
第二絶縁層は、シリコンと酸素とを主成分とする材料を
含む。
【0020】上記構成を採用することにより、第一絶縁
層のエッチングにおいて、第二絶縁層のエッチングが行
なわれないような組み合わせを実現し、かつ、低い誘電
率とすることができる。
【0021】さらに、上記発明において好ましくは、上
記第二絶縁層は、シリコーン高分子材料を含む。
【0022】上記構成を採用することにより、酸化シリ
コンより誘電率が低く、酸素を主成分とするガスによる
エッチングで実質的にエッチングされない第二絶縁層を
実現できる。その結果、太鼓形状の原因であった横方向
エッチングを防止することができる。
【0023】さらに、上記発明において好ましくは、上
記第一絶縁層は、炭素と酸素とを主成分とする材料を含
む。
【0024】さらに、上記発明において好ましくは、上
記第一絶縁層は、主鎖に少なくとも炭素または少なくと
も炭素と酸素とを有する有機高分子材料を含む。
【0025】上記構成を採用することにより、第一絶縁
層は酸化シリコンより低い誘電率とすることができ、か
つ、酸素を主成分とするガスでエッチングを行なうこと
ができる。
【0026】また、上記発明の他の好ましい局面におい
ては、上記第二絶縁層が最下層部分に窒化膜を有する。
【0027】上記構成を採用することにより、窒化膜を
エッチングのストッパ層として利用することができる。
【0028】さらに、上記発明において好ましくは、上
記第二絶縁層が上記窒化膜の上に酸化膜を含む。
【0029】また、上記発明の他の好ましい局面におい
ては、上記第二絶縁層が最上層部分に酸化膜を含む。
【0030】上記構成を採用することにより、半導体集
積回路全体の機械的強度を向上させることができる。
【0031】本発明に基づく半導体集積回路の製造方法
の1つの局面においては、下部導電層の上に第一絶縁層
を形成する第一絶縁層形成工程と、上記第一絶縁層の上
に上記第一絶縁層の材料と異なる材料を含む第二絶縁層
を形成する第二絶縁層形成工程と、上記第二絶縁層に上
部導電層形成溝を形成する溝形成工程と、上記第一絶縁
層にビアホールを形成するビアホール形成工程と、上記
ビアホール内に層間接続部を形成する層間接続部形成工
程と、上記上部導電層形成溝内に上部導電層を形成する
上部導電層形成工程とを備える。
【0032】上記工程を採用することにより、第二絶縁
層と第一絶縁層とで材料が異なる半導体集積回路を得る
ことができる。
【0033】上記発明において好ましくは、上記第二絶
縁層は、酸化シリコンよりも誘電率が低い材料を含む。
【0034】また、上記発明において好ましくは、上記
第二絶縁層は、シリコンと酸素とを主成分とする材料を
含む。
【0035】さらに、上記発明において好ましくは、上
記第二絶縁層は、シリコーン高分子材料を含む。
【0036】上記工程を採用することにより、第一絶縁
層のエッチングにおいて、第二絶縁層のエッチングが行
なわれないような組み合わせを実現し、かつ、低い誘電
率とすることができる。
【0037】さらに、上記発明において好ましくは、上
記第一絶縁層は、炭素と酸素とを主成分とする材料を含
む。
【0038】さらに、上記発明において好ましくは、上
記第一絶縁層は、主鎖に少なくとも炭素または少なくと
も炭素と酸素とを有する有機高分子材料を含む。
【0039】上記工程を採用することにより、第一絶縁
層は酸化シリコンより低い誘電率とすることができ、か
つ、酸素を主成分とするガスでエッチングを行なうこと
ができる。
【0040】上記発明において好ましくは、上記第二絶
縁層形成工程は、上記第二絶縁層の最下層部分として上
部窒化膜を形成する工程を含む。
【0041】上記工程を採用することにより、窒化膜を
エッチングのストッパ層として利用することができる。
【0042】さらに、上記発明において好ましくは、上
記第二絶縁層形成工程は、上記上部窒化膜の上に酸化膜
を形成する工程を含む。
【0043】さらに、上記発明において好ましくは、上
記第二絶縁層形成工程は、上記第二絶縁層の最上層部分
として酸化膜を形成する工程を含む。
【0044】上記工程を採用することにより、半導体集
積回路全体の機械的強度を向上させることができる。
【0045】さらに、上記発明において好ましくは、上
記第一絶縁層は、上記第一絶縁層の最下層部分として下
部窒化膜を形成する工程を含む。
【0046】上記工程を採用することにより、下部導電
層が銅の場合であっても、下部窒化膜によって、銅の酸
化および拡散の防止のための保護膜の役割を担わせるこ
とができる。
【0047】上記発明において好ましくは、上記第一絶
縁層は、上記第一絶縁層の最下層部分として下部窒化膜
を形成する工程を含み、上記ビアホール形成工程は、上
記下部窒化膜の除去と上記上部窒化膜の除去とを同時に
行なう。
【0048】上記工程を採用することにより、エッチン
グ工程を増やすことなく、残存が好ましくない上部窒化
膜を除去することができる。
【0049】さらに、上記発明において好ましくは、上
記層間接続部形成工程と上記上部導電層形成工程とを同
時に行なう。
【0050】上記工程を採用することにより、工程数を
少なくすることができる。上記発明において好ましく
は、上記窒化膜は、シリコン、ホウ素もしくはこれらの
組合せを含む窒化膜、または、シリコンと炭素もしくは
酸素とを含む窒化膜である。
【0051】上記発明において好ましくは、上記上部窒
化膜は、シリコン、ホウ素もしくはこれらの組合せを含
む窒化膜、または、シリコンと炭素もしくは酸素とを含
む窒化膜である。
【0052】上記発明において好ましくは、上記下部窒
化膜は、シリコン、ホウ素もしくはこれらの組合せを含
む窒化膜、または、シリコンと炭素もしくは酸素とを含
む窒化膜である。
【0053】上記構成または工程を採用することによ
り、絶縁性をより確実に保つことができる。
【0054】上記発明において好ましくは、上記酸化膜
は、シリコンまたはシリコンと炭素とを含む酸化膜であ
る。
【0055】上記構成または工程を採用することによ
り、絶縁性をより確実に保つことができる。また、半導
体にとっての汚染物質となることを避けることができ
る。
【0056】
【発明の実施の形態】(実施の形態1) (構造)図1は、本発明に基づく実施の形態における半
導体素子の断面図である。図1に示す多層配線構造で
は、第一絶縁層26を介して層状部分25が多層的に配
置されている。上部層状部分25Uは、上部導電層4U
および第二絶縁層27を有する。第一絶縁層26は、有
機高分子膜1aと窒化シリコン膜2aとからなる。第二
絶縁層27は、シリコーン高分子膜3と窒化シリコン膜
2bとからなる。互いに異なる層状部分25に属する導
電層4同士は、層間接続部11によって電気的に接続さ
れている。導電層4および層間接続部11は銅からな
り、保護膜5によって覆われている。なお、層状部分2
5のうち最下層にあるものは半導体基板9の上面に直接
形成された構造となっている。また、図1において、表
示されている最上層には、さらに上方の層状部分15
(図示省略)に接続する層間接続部11などが延在して
もよいが、図1では図示省略してある。
【0057】有機高分子膜1aの材料は、酸化シリコン
よりも誘電率が低い有機高分子材料として、フッ素化ポ
リイミド、フッ素化非晶質炭素膜、ポリアリールエーテ
ル、ベンゾシクロブテンなどの材料で比誘電率が2.5
前後のものが一般的である。シリコーン高分子膜3は、
酸化シリコンよりも誘電率が低いシリコーン高分子材料
として、従来から一般的に用いられているシロキサン結
合を有するシリカ膜のほか、水素を含むハイドロジェン
シルセスキオキサン(Hydrogen Silsesquioxane − H
SQ)、炭素を含むメチルシルセスキオキサン(Methyl
Silsesquioxane− MSQ)、あるいはこれらの膜中に
微細孔を多数形成してさらに低誘電率化をすすめた多孔
質材料なども用いることができる。比誘電率も材料の種
類によって異なるが、HSQ、MSQなどで2.5前後
で、これらを多孔質化することにより2前後まで低減す
ることも可能となっている。
【0058】(製造方法)図2〜図11を参照して、本
発明に基づく実施の形態における半導体素子の製造方法
を説明する。
【0059】図2を参照して、半導体基板9の上側に下
部導電層4Lとなる導電層4を含む下部層状部分25L
を形成する。この下部層状部分25Lの上側に、バリア
膜としてプラズマCVD法などにより窒化シリコン膜2
aを50〜150nm程度の膜厚になるように形成す
る。この窒化シリコン膜2aの上側に、スピンコート法
などにより有機高分子膜1aを500nm〜1μm程度
の膜厚になるように形成する。さらに、その上側にプラ
ズマCVD法などにより窒化シリコン膜2bを50〜1
50nm程度の膜厚になるように形成する。窒化シリコ
ン膜2aと有機高分子膜1aとは、のちに第一絶縁層2
6となる。
【0060】図3を参照して、窒化シリコン膜2bの上
側に、上記同様の方法でシリコーン高分子膜3を、30
0〜700nm程度の膜厚になるように形成する。ビア
ホール18を形成するために、ビアホール18と同じパ
ターンを有するフォトレジストパターン7aを形成す
る。
【0061】このフォトレジストパターン7aをマスク
にしてフロロカーボン系のガスでシリコーン高分子膜3
をドライエッチングし、フォトレジストパターン7aを
除去する。その結果、図4に示すように、ビアホール1
8のパターンと同じパターンのシリコーン高分子膜3を
得ることができる。
【0062】図5を参照して、シリコーン高分子膜3の
上側に、上部導電層4Uと同じパターンのフォトレジス
トパターン7bを形成する。図6を参照して、ビアホー
ル18のパターンの底面に露出している窒化シリコン膜
2bを除去する。フォトレジストパターン7bをマスク
として、シリコーン高分子膜3をドライエッチングによ
り除去する。その結果、図7に示すように、上部導電層
4Uのパターンと同じパターンのシリコーン高分子膜3
を得ることができる。このシリコーン高分子膜3のドラ
イエッチングにおいては、適当なエッチング条件を選択
することで、窒化シリコン膜2bおよび有機高分子膜1
aに対してシリコーン高分子膜3のみを選択的に除去す
ることができるため、図7に示すように窒化シリコン膜
2bにはビアホール18のパターンが依然として保持さ
れた状態となる。
【0063】シリコーン高分子膜3および窒化シリコン
膜2bをマスクとして、酸素を主成分とするガスでドラ
イエッチングを行ない、図8を参照して、有機高分子膜
1aにビアホール18を形成する。この酸素を主成分と
するガスによるドライエッチングは、窒化シリコン膜2
a,2bおよびシリコーン高分子膜3に対して十分選択
的に有機高分子膜1aを除去することができるが、フォ
トレジストパターン7bは除去されうる。したがって、
ビアホール18の形成と同時にフォトレジストパターン
7bは除去される。
【0064】図9を参照して、ビアホール18底面の窒
化シリコン膜2aと上部導電層形成溝19底面の窒化シ
リコン膜2bを同時に除去する。図10を参照して、内
壁バリア膜としての保護膜5の形成および上部導電層4
Uとなる銅の埋込みを行なう。保護膜5としては、窒化
チタン膜や窒化タンタル膜などが用いられ、スパッタ法
またはCVD法などによって形成されるが、10〜10
0nm程度の膜厚で均一に形成できる方法であれば、他
の形成方法であってもよい。また、銅の埋込みは、CV
D法またはメッキ法などが一般的であるが、これも同様
に埋込み性のよいものであれば、いずれの方法でも適用
できる。
【0065】図11を参照して、CMP法などで不要な
部分の銅4eと保護膜5eを除去する。さらに上面に窒
化シリコン膜2aを形成して一連の工程が終了するが、
その後、必要に応じてこの工程を繰り返すことで所望の
数だけ層状部分25が積層された図1に示す多層配線構
造を得ることができる。
【0066】(作用・効果)上部層状部分25Uの内部
で上部導電層4U間を絶縁する第二絶縁層27が、第一
絶縁層26に含まれる有機高分子膜1aの材料である有
機高分子材料とは異なる材料であるシリコーン高分子材
料からなるシリコーン高分子膜3を含んでいる。有機高
分子膜1aに対してビアホール18を形成する際に用い
る酸素を主成分としたガスによるプラズマエッチングに
よっては、シリコーン高分子膜3は実質的にエッチング
されないため、上部導電層形成溝19においてビアホー
ル18の有無にかかわらず、横方向エッチングは生じ
ず、その結果、従来問題となっていた太鼓形状8が、ほ
ぼ生じない。その結果、保護膜5の形成時に保護膜が形
成されない領域14が生じたり、上部導電層4Uとして
の銅の埋込み時に、空洞13が生じたりするという問題
を生じることはなくなり、製造不良を低減することがで
きる。
【0067】ここで、有機高分子材料とは、主鎖に少な
くとも炭素または少なくとも炭素と酸素とを有する材料
である。
【0068】また、同一の上部層状部分25U内におけ
る上部導電層4U間の絶縁のために第二絶縁層27に含
まれる絶縁材料を、単に有機高分子材料と異なる材料に
するだけでなく、新たに置換した材料がシリコーン高分
子材料であるので、従来から絶縁材料に対して要求され
ていた、酸化シリコンより低い誘電率を、引き続き実現
することができる。
【0069】シリコーン高分子膜3を用いた場合、酸化
シリコン膜6aと特性が近いため、上部導電層形成溝1
9を形成するためのエッチングにおけるストッパ膜とし
て、従来のように酸化シリコン膜6aを用いることはで
きないが、その代わりに窒化シリコン膜2bを用いるこ
とによって、上部導電層形成溝19を形成するためのエ
ッチングにおいてストッパ膜の役割を果たすことができ
る。
【0070】窒化シリコン膜2bは酸化シリコン膜6a
に比べて誘電率が高いため、寄生容量低減の観点から、
窒化シリコン膜2bが上部導電層4Uおよび保護膜5に
接する部分は小さい方が好ましい。この点については、
ビアホール18底面の窒化シリコン膜2aと上部導電層
形成溝19底面の窒化シリコン膜2bを同時にエッチン
グ除去することができるため、上部導電層4U下側には
窒化シリコン膜2bが存在しない状態とすることがで
き、窒化シリコン膜2bが上部導電層4Uおよび保護膜
5に接する部分を小さくすることができる。さらに、窒
化シリコン膜2a,2bの除去は同時に行なえるため、
工程の増加にはならない。
【0071】なお、本実施の形態では、上部導電層間の
絶縁のための絶縁材料として、シリコーン高分子材料を
用いた例について述べたが、シリコーン高分子材料以外
であっても、第一絶縁層に含まれる絶縁材料と異なる材
料であって、シリコンと酸素とを主成分とする材料であ
れば、同様の効果を得ることが可能である。あるいは、
第一絶縁層に含まれる絶縁材料と異なる材料であって、
酸化シリコンよりも誘電率が低い材料であっても、同様
の効果を得ることが可能である。
【0072】なお、本実施の形態では、第一絶縁層に含
まれる絶縁材料として、有機高分子材料を用いた例につ
いて述べたが、有機高分子材料以外であっても、炭素と
酸素とを主成分とする材料であれば、同様の効果を得る
ことが可能である。
【0073】なお、本実施の形態では、窒化膜として、
窒化シリコン膜を用いた例について述べたが、窒化シリ
コン膜に限られるものではなく、絶縁性の窒化膜であれ
ば、他の窒化膜であっても同様の効果を得ることが可能
である。好ましくは、シリコン、ホウ素もしくはこれら
の組合せを含む窒化膜、または、シリコンと炭素もしく
は酸素とを含む窒化膜であればよい。材質としては、た
とえば、SiN、SiBN、BN、SiCN、SiON
などが挙げられる。これらの窒化膜を用いることによっ
て、絶縁性をより確実に保つことができる。その中でも
特に、SiBN、SiB、SiCN、SiONなどを用
いることとすれば、SiNを用いた場合より誘電率を低
く抑えることができ、より好ましい。
【0074】なお、本実施の形態では、酸化膜として、
酸化シリコン膜を用いた例について述べたが、酸化シリ
コン膜に限られるものではなく、他の酸化膜であっても
同様の効果を得ることが可能である。好ましくは、シリ
コンまたはシリコンと炭素とを含む酸化膜であればよ
い。材質としては、たとえば、SiO、SiOCなどが
挙げられる。これらの酸化膜を用いることによって、絶
縁性をより確実に保つことができる。また、半導体にと
っての汚染物質となることを避けることができる。その
中でも特に、SiOCなどを用いることとすれば、Si
Oを用いた場合より誘電率を低く抑えることができ、よ
り好ましい。
【0075】なお、本実施の形態では、下部導電層4L
として、半導体基板9の上に形成された層状部分25に
含まれる導電層4を例示して説明したが、下部導電層4
Lの構造、種類は、これに限られず、他の構成による配
線パターンであってもよく、また、半導体基板9に直接
設けられた一定の領域を下部導電層4Lとみなして層間
接続部11による接続の対象としてもよい。
【0076】(実施の形態2)図12〜図14を参照し
て、本発明に基づく他の実施の形態における半導体集積
回路の構造および製造方法について説明する。製造方法
は、基本的には、実施の形態1で述べた製造方法と共通
しており、実施の形態1の製造方法に、一部の工程を挿
入することで、図12〜図14に示す構造を得ることが
できる。
【0077】(実施例1) (構造)本実施例による半導体集積回路においては、図
12に示すように、第二絶縁層27が、最上層、すなわ
ち、シリコーン高分子膜3の上に酸化シリコン膜6bを
含む。
【0078】(製造方法)本実施例による半導体集積回
路の構造を得る方法を説明する。実施の形態1における
製造方法では、シリコーン高分子膜3を形成する工程の
後、ビアホール18と同じパターンを有するフォトレジ
ストパターン7aを形成している(図2、図3参照)の
に対して、本実施の形態では、シリコーン高分子膜3を
形成する工程の後、フォトレジストパターン7aを形成
する前に、シリコーン高分子膜3の上に酸化シリコン膜
6bを形成する工程を行なえばよい。他は、実施の形態
1における製造方法と同じである。なお、酸化シリコン
膜6bの形成には、プラズマCVD法などが使用可能で
ある。
【0079】(実施例2) (構造)本実施例による半導体集積回路においては、図
13に示すように、第二絶縁層27が、窒化シリコン膜
2bの上、すなわち、シリコーン高分子膜3の下に酸化
シリコン膜6cを含む。
【0080】(製造方法)本実施例による半導体集積回
路の構造を得る方法を説明する。実施の形態1における
製造方法では、窒化シリコン膜2bを形成する工程の
後、シリコーン高分子膜3を形成している(図2、図3
参照)のに対して、本実施の形態では、窒化シリコン膜
2bを形成する工程の後で、シリコーン高分子膜3を形
成する前に、プラズマCVD法などにより、酸化シリコ
ン膜6cを形成する工程を行なえばよい。他は、実施の
形態1における製造方法と同じである。
【0081】(実施例3) (構造)本実施例による半導体集積回路においては、図
14に示すように、第二絶縁層27が、シリコーン高分
子膜3の上と下とにそれぞれ、酸化シリコン膜6b,6
cを含む。
【0082】(製造方法)本実施例による半導体集積回
路の構造を得るには、本実施の形態の実施例1および実
施例2の各々の製造方法における、酸化シリコン膜6b
および6cを形成する工程を両方採用して行なえばよ
い。他は、実施の形態1における製造方法と同じであ
る。
【0083】(作用・効果)実施の形態1では、第二絶
縁層27にシリコーン高分子膜3が含まれているが、シ
リコーン高分子膜3は、多孔質構造を有する場合があ
り、酸化シリコン膜に比べて機械的強度が劣る。しか
も、シリコーン高分子膜3のエッチングにおけるストッ
パ膜としては、従来の酸化シリコン膜6a(図16参
照)ではなく、窒化シリコン膜2bを用いることとして
いるため、全体としても、図1に示すように酸化シリコ
ン膜は含まれない場合は有り得る、このままでは、半導
体素子全体として機械的強度に劣る結果となる。
【0084】そこで、本実施の形態では、シリコーン高
分子膜3の上、下、または、上下両方に酸化シリコン膜
6b,6cを含ませることとし、その結果、機械的強度
の向上が実現されている。
【0085】また、シリコーン高分子材料は、酸化シリ
コンと同様に、シリコンと酸素を主体とする材料である
ので、シリコーン高分子材料に対するエッチングと、酸
化シリコンに対するエッチングは、同様であり、酸化シ
リコン膜6b,6cが追加されたことによって、新たな
エッチング工程を設ける必要はない。
【0086】なお、今回開示した上記実施の形態はすべ
ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の
範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって
示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での
すべての変更を含むものである。
【0087】
【発明の効果】本発明に基づく半導体集積回路またはそ
の製造方法によれば、第二絶縁層が、第一絶縁層に含ま
れる有機高分子材料と異なる材料であって、第一絶縁層
に対するエッチングで用いられる酸素を主成分とするガ
スによっては、ほぼエッチングされないシリコーン高分
子材料としたため、横方向エッチングが生じず、ビアホ
ールが近傍にない上部導電層形成溝においても太鼓形状
とならない。その結果、太鼓形状がもたらしていた問題
点を解消することができる。
【0088】また、シリコーン高分子膜が機械的強度に
劣る点については、酸化シリコン膜をシリコーン高分子
膜の上、下または上下両方に含ませることによって、機
械的強度の補強を実現している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に基づく実施の形態1における半導体
集積回路の断面図である。
【図2】 本発明に基づく実施の形態1における半導体
集積回路の製造方法のうち第1の工程における断面図で
ある。
【図3】 本発明に基づく実施の形態1における半導体
集積回路の製造方法のうち第2の工程における断面図で
ある。
【図4】 本発明に基づく実施の形態1における半導体
集積回路の製造方法のうち第3の工程における断面図で
ある。
【図5】 本発明に基づく実施の形態1における半導体
集積回路の製造方法のうち第4の工程における断面図で
ある。
【図6】 本発明に基づく実施の形態1における半導体
集積回路の製造方法のうち第5の工程における断面図で
ある。
【図7】 本発明に基づく実施の形態1における半導体
集積回路の製造方法のうち第6の工程における断面図で
ある。
【図8】 本発明に基づく実施の形態1における半導体
集積回路の製造方法のうち第7の工程における断面図で
ある。
【図9】 本発明に基づく実施の形態1における半導体
集積回路の製造方法のうち第8の工程における断面図で
ある。
【図10】 本発明に基づく実施の形態1における半導
体集積回路の製造方法のうち第9の工程における断面図
である。
【図11】 本発明に基づく実施の形態1における半導
体集積回路の製造方法のうち第10の工程における断面
図である。
【図12】 本発明に基づく実施の形態2の実施例1に
おける半導体集積回路の断面図である。
【図13】 本発明に基づく実施の形態2の実施例2に
おける半導体集積回路の断面図である。
【図14】 本発明に基づく実施の形態2の実施例3に
おける半導体集積回路の断面図である。
【図15】 従来技術に基づく半導体集積回路のB−B
線における矢視断面図である。
【図16】 従来技術に基づく半導体集積回路のA−A
線における矢視断面図である。
【図17】 従来技術に基づく半導体集積回路の製造方
法のうち第1の工程における断面図である。
【図18】 従来技術に基づく半導体集積回路の製造方
法のうち第2の工程における断面図である。
【図19】 従来技術に基づく半導体集積回路の製造方
法のうち第3の工程における断面図である。
【図20】 従来技術に基づく半導体集積回路の製造方
法のうち第4の工程における断面図である。
【図21】 従来技術に基づく半導体集積回路の製造方
法のうち第5の工程における断面図である。
【図22】 従来技術に基づく半導体集積回路の製造方
法のうち第6の工程における断面図である。
【図23】 従来技術に基づく半導体集積回路の製造方
法のうち第7の工程における断面図である。
【図24】 従来技術に基づく半導体集積回路の製造方
法のうち第8の工程における断面図である。
【図25】 従来技術に基づく半導体集積回路の製造方
法のうち第9の工程における断面図である。
【図26】 従来技術に基づく半導体集積回路の製造方
法のうち第10の工程における断面図である。
【図27】 従来技術に基づく半導体集積回路の製造方
法のうち第11の工程における断面図である。
【図28】 従来技術に基づく半導体集積回路の製造方
法のうちビアホールを形成する工程の途中経過を表した
断面図である。
【図29】 従来技術に基づく半導体集積回路の製造方
法のうち上部導電層形成溝に太鼓形状が生じた状態を表
した断面図である。
【図30】 従来技術に基づく半導体集積回路の製造方
法のうち上部導電層形成溝に太鼓形状が生じたまま、保
護膜および上部導電層の埋込みを行なった状態を表した
断面図である。
【符号の説明】
1a,1b 有機高分子膜、2a,2b 窒化シリコン
膜、3 シリコーン高分子膜、4 導電層、4U 上部
導電層、4L 下部導電層、4e 不要な部分の銅、5
保護膜、5e 不要な部分の保護膜、6a,6b,6
c 酸化シリコン膜、7a,7b フォトレジストパタ
ーン、8 太鼓形状、9 半導体基板、10 配線パタ
ーン部、11 層間接続部、12 線間絶縁部、13
空洞、14 保護膜が形成されない領域、15,25
層状部分、15U,25U 上部層状部分、15L,2
5L 下部層状部分、16,26 第一絶縁層、17,
27 第二絶縁層、18 ビアホール、19 上部導電
層形成溝、20 ビアホール部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 友久 伸吾 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5F033 HH11 HH32 HH33 JJ11 JJ32 JJ33 KK11 KK32 KK33 MM02 MM12 MM13 NN06 NN07 PP15 PP26 QQ09 QQ10 QQ11 QQ35 QQ37 QQ48 RR04 RR06 RR22 RR23 RR24 SS15 SS21 TT04 XX02

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部導電層と、 前記下部導電層の上に設けられる第一絶縁層と、 前記第一絶縁層の上に設けられる上部導電層と、 前記第一絶縁層の上において、前記上部導電層の間を埋
    めるように設けられ、前記第一絶縁層とは異なる材料を
    含む第二絶縁層と、 前記第一絶縁層中に設けられ、前記下部導電層と前記上
    部導電層とを電気的に絶縁する層間接続部とを備える、
    半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 前記第二絶縁層は、酸化シリコンよりも
    誘電率が低い材料を含む、請求項1に記載の半導体集積
    回路。
  3. 【請求項3】 前記第二絶縁層は、シリコンと酸素とを
    主成分とする材料を含む、請求項1に記載の半導体集積
    回路。
  4. 【請求項4】 前記第二絶縁層は、シリコーン高分子材
    料を含む、請求項2または3に記載の半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 前記第一絶縁層は、炭素と酸素とを主成
    分とする材料を含む、請求項1から4のいずれかに記載
    の半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 前記第一絶縁層は、主鎖に少なくとも炭
    素または少なくとも炭素と酸素とを有する有機高分子材
    料を含む、請求項1から5のいずれかに記載の半導体集
    積回路。
  7. 【請求項7】 前記第二絶縁層が最下層部分に窒化膜を
    有する、請求項3または4に記載の半導体集積回路。
  8. 【請求項8】 前記第二絶縁層が前記窒化膜の上に酸化
    膜を含む、請求項7に記載の半導体集積回路。
  9. 【請求項9】 前記第二絶縁層が最上層部分に酸化膜を
    含む、請求項1から8のいずれかに記載の半導体集積回
    路。
  10. 【請求項10】 下部導電層の上に第一絶縁層を形成す
    る第一絶縁層形成工程と、 前記第一絶縁層の上に前記第一絶縁層の材料と異なる材
    料を含む第二絶縁層を形成する第二絶縁層形成工程と、 前記第二絶縁層に上部導電層形成溝を形成する溝形成工
    程と、 前記第一絶縁層にビアホールを形成するビアホール形成
    工程と、 前記ビアホール内に層間接続部を形成する層間接続部形
    成工程と、 前記上部導電層形成溝内に上部導電層を形成する上部導
    電層形成工程とを備える、半導体集積回路の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第二絶縁層は、酸化シリコンより
    も誘電率が低い材料を含む、請求項10に記載の半導体
    集積回路の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第二絶縁層は、シリコンと酸素と
    を主成分とする材料を含む、請求項10に記載の半導体
    集積回路の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第二絶縁層は、シリコーン高分子
    材料を含む、請求項11または12に記載の半導体集積
    回路の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第一絶縁層は、炭素と酸素とを主
    成分とする材料を含む、請求項10から13のいずれか
    に記載の半導体集積回路の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記第一絶縁層は、主鎖に少なくとも
    炭素または少なくとも炭素と酸素とを有する有機高分子
    材料を含む、請求項10から14のいずれかに記載の半
    導体集積回路の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記第二絶縁層形成工程は、前記第二
    絶縁層の最下層部分として上部窒化膜を形成する工程を
    含む、請求項12または13に記載の半導体集積回路の
    製造方法。
  17. 【請求項17】 前記第二絶縁層形成工程は、前記上部
    窒化膜の上に酸化膜を形成する工程を含む、請求項16
    に記載の半導体集積回路の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記第二絶縁層形成工程は、前記第二
    絶縁層の最上層部分として酸化膜を形成する工程を含
    む、請求項10から17のいずれかに記載の半導体集積
    回路の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記第一絶縁層は、前記第一絶縁層の
    最下層部分として下部窒化膜を形成する工程を含む、請
    求項10から18のいずれかに記載の半導体集積回路の
    製造方法。
  20. 【請求項20】 前記第一絶縁層は、前記第一絶縁層の
    最下層部分として下部窒化膜を形成する工程を含み、前
    記ビアホール形成工程は、前記下部窒化膜の除去と前記
    上部窒化膜の除去とを同時に行なう、請求項16に記載
    の半導体集積回路の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記層間接続部形成工程と前記上部導
    電層形成工程とを同時に行なう請求項10から20のい
    ずれかに記載の半導体集積回路の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記窒化膜は、シリコン、ホウ素もし
    くはこれらの組合せを含む窒化膜、または、シリコンと
    炭素もしくは酸素とを含む窒化膜である、請求項7また
    は8に記載の半導体集積回路。
  23. 【請求項23】 前記上部窒化膜は、シリコン、ホウ素
    もしくはこれらの組合せを含む窒化膜、または、シリコ
    ンと炭素もしくは酸素とを含む窒化膜である、請求項1
    6、17または20に記載の半導体集積回路の製造方
    法。
  24. 【請求項24】 前記下部窒化膜は、シリコン、ホウ素
    もしくはこれらの組合せを含む窒化膜、または、シリコ
    ンと炭素もしくは酸素とを含む窒化膜である、請求項1
    9または20に記載の半導体集積回路の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記酸化膜は、シリコンまたはシリコ
    ンと炭素とを含む酸化膜である、請求項8または9に記
    載の半導体集積回路。
  26. 【請求項26】 前記酸化膜は、シリコンまたはシリコ
    ンと炭素とを含む酸化膜である、請求項17または18
    に記載の半導体集積回路の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100852066B1 (ko) * 2002-03-06 2008-08-13 후지쯔 가부시끼가이샤 배선 구조 및 그 형성 방법
JP2008283212A (ja) * 2008-07-14 2008-11-20 Nec Electronics Corp 半導体集積回路用インダクタ及びその製造方法

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KR100852066B1 (ko) * 2002-03-06 2008-08-13 후지쯔 가부시끼가이샤 배선 구조 및 그 형성 방법
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