JP2001091910A - コンタクトレンズ洗浄装着器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】コンタクトレンズを手で触れることなく洗浄
し、容易に装着できる、コンタクトレンズ洗浄装着器を
提供すること。コンタクトレンズが、脱落を防止する為
のリブと凸形洗浄面の間に嵌り込むことなどを防止した
コンタクトレンズ洗浄装着器を提供すること。 【解決手段】凹形洗浄組立と凸形洗浄組立を、対向組み
合わせてコンタクトレンズを挟み、回動して洗浄し、水
の表面張力を利用してコンタクトレンズを容易に目に装
着する。コンタクトレンズの脱落を防止する為のリブが
凸形洗浄面に下がったところで係合する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この考案は、コンタクトレン
ズの洗浄、装着器に関する。

【０００２】

【従来の技術】コンタクトレンズを洗浄する方法として
は、普通に行なわれている、指先に洗浄液をつけてこす
る方法、実開平５−３６４２０号によって提案されてい
る通り、ブラシでレンズを挟み回動して洗浄する方法、
また実開平７−１０７２５号によって提案されている通
り、平面状のパッドでレンズを挟み回動して洗浄する方
法などがある。

【０００３】一方、コンタクトレンズを装着する方法と
しては、普通に行なわれている、指先に乗せて装着する
方法、特開平１０−２４０５７号によって提案されてい
る通り、吸盤とポンプによってレンズを脱着する方法な
どがある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、指先に洗浄
液をつけてこする方法は、指先を予め洗浄して油脂分な
どを取り除く必要があり、しかもコンタクトレンズが小
さく薄いため、洗浄中または装着時にレンズを紛失しや
すく、取り扱いに注意を要するなど多くの不便がある。

【０００５】またブラシや平面状のパッドでレンズを洗
浄する方法では、洗浄後レンズを装着するには、指先で
装着するか、又は吸盤などを利用した別の装着具で装着
しなくてはならず、一度洗浄されたレンズを装着する際
に、再び汚したり、落としたりしやすい。

【０００６】また、吸盤とポンプによってレンズを脱着
する方法では、レンズを装着する際にポンプを微妙に操
作する必要があり、扱いが容易でない。

【０００７】そこで、請求項１に係る考案は、コンタク
トレンズを手で触れることなく洗浄し、容易に装着でき
る、洗浄装着器を提供することを課題とする。

【０００８】また、請求項２に係る考案は、上記課題に
加え、コンタクトレンズ（Ｌ）がリブ先端（４ａ）と凸
形洗浄面（２ａ）の間に嵌り込むこと、又はリブ（４）
と凸形洗浄棒（２）の間に嵌り込むことを防止したコン
タクトレンズ洗浄装着器を提供することを課題とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項１に係る考案は、凹形洗浄組立（６）と凸
形洗浄組立（７）を対向組み合わせてコンタクトレンズ
（Ｌ）を挟み、回動して洗浄するコンタクトレンズ洗浄
装着器であって、凹形洗浄棒（１）のコンタクトレンズ
（Ｌ）と接触して洗浄する凹形洗浄面（１ａ）の曲率を
コンタクトレンズ（Ｌ）の曲率とほぼ同等にして、また
凸形洗浄棒（２）のコンタクトレンズと接触する凸形洗
浄面（２ａ）を非球面として、この最大曲率半径をコン
タクトレンズ（Ｌ）の曲率とほぼ同等にして、また最小
曲率半径をコンタクトレンズ（Ｌ）の曲率以下にするこ
とにより、コンタクトレンズを十分に洗浄でき、しかも
凹形洗浄組立（６）と凸形洗浄組立（７）を離隔する際
に、コンタクトレンズ（Ｌ）は水の表面張力によって凹
形洗浄組立（６）側に吸着し、容易に目に装着できるこ
とを特徴とする。

【００１０】また、請求項２に係る考案は、請求項１に
係る考案であって、前記凸形洗浄組立（７）において、
コンタクトレンズ（Ｌ）の脱落を防止する為のリブ
（４）が凸形洗浄面（２ａ）と係合するところの、リブ
先端（４ａ）を凸形洗浄面（２ａ）より下げて係合する
ことによりコンタクトレンズ（Ｌ）がリブ先端（４ａ）
と凸形洗浄面（２ａ）の間に嵌り込むこと、又はリブ
（４）と凸形洗浄棒（２）の間に嵌り込むことを防止で
きることを特徴とする。

【００１１】

【発明の実施の形態】

【実施例】実施例について図を参照にして説明すると、
図１において、凹形洗浄組立（６）と凸形洗浄組立
（７）を対向して組み合わせたものが本考案のコンタク
トレンズ洗浄装着器である。

【００１２】図２は、本考案のコンタクトレンズ洗浄装
着器の断面図であり、凹形洗浄組立（６）は凹形洗浄棒
（１）に、凹形洗浄ホルダー（５）が凹形洗浄パッド
（１０）を挟んで、圧入されている。凹形洗浄棒（１）
の凹形先端部（１ｂ）はコンタクトレンズ（Ｌ）とほぼ
同等の曲率で反球面形状をしている。

【００１３】同様にして凸形洗浄組立（７）は、図２に
おいて、凸形洗浄棒（２）に凸形洗浄パッド（１１）を
挟んで円筒状の凸形洗浄ホルダー（３）、を圧入したも
のである。凸形洗浄ホルダー（３）には、コンタクトレ
ンズ（Ｌ）の脱落を防止する為のリブ（４）が凸形洗浄
ホルダーの（３）中心軸を回転中心にして約９０度毎に
配置されている。

【００１４】ここで、凹形洗浄パッド（１０）及び、凸
形洗浄パッド（１１）は、実施例ではアクリル繊維の布
を使用したが、スポンジ状のシートを使用することもで
きる。

【００１５】一方、図３は、図２に対し凸形洗浄ホルダ
ー（３）の中心軸を回転中心にして約４５度回転したと
ころの断面図であり、凸形洗浄ホルダー（３）に、洗浄
液又は水を通す為の窓部（３ｂ）が設けられている。
又、凸形洗浄棒（２）の先端にある凸形洗浄面（２ａ）
の曲率はコンタクトレンズ（Ｌ）の曲率とほぼ同等にし
てに最大曲率半径（８）となっている。

【００１６】さらに、図４は、図２に対し約−４５度回
転したところの断面図であり、凸形洗浄棒（２）の先端
にある凸形洗浄面（２ａ）の曲率は、非球面の為にコン
タクトレンズ（Ｌ）の曲率以下で、最小曲率半径（９）
となっている。

【００１７】ここで、、請求項２に係る考案の実施例に
ついて図２、図３及び図７、図８に基づいて説明する。
上記に示したような凸形洗浄組立（７）において、コン
タクトレンズ（Ｌ）の脱落を防止する為のリブ（４）が
凸形洗浄面（２ａ）と係合する部分では、図７に示すよ
うにリブ（４）を凸形洗浄面（２ａ）に当てる方法、ま
たは、図８に示すようにリブ（４）と凸形洗浄面（２
ａ）が側面で係合する方法が考えられるが、いずれもコ
ンタクトレンズ（Ｌ）がリブ（４）と凸形洗浄面（２
ａ）との隙間に入り込み破損する恐れがある。そこで、
図２、図２ａ及び図３に示すように、リブ（４）が凸形
洗浄面（２ａ）に係合するリブ先端（４ａ）部分だけを
凸形洗浄面（２ａ）より下げて、その他の部分は図３に
示すように凸形洗浄ホルダー（３）の内壁（３ｂ）と凸
形洗浄面（２ａ）が側面で係合することによりコンタク
トレンズ（Ｌ）が凸形洗浄ホルダー（３）の内壁（３
ａ）と凸形洗浄面（２ａ）の間に嵌り込むことを防止で
きる。

【００１８】次に、このコンタクトレンズ洗浄装着器の
使用方法及ぴ、作用を説明する。まず、図５に示すよう
に、コンタクトレンズ（Ｌ）を凹形洗浄組立（６）の凹
形洗浄棒（１）の先端部（１ｂ）に乗せ、図３に示すよ
うに、凸形洗浄組立（７）を対向組み合わせる。凸形洗
浄ホルダー（３）の窓部（３ｂ）に洗浄液を滴下して、
凹形洗浄組立（６）と凸形洗浄組立（７）を凸形洗浄組
立（７）の中心線を回動中心として、往復回動してコン
タクトレンズ（Ｌ）を洗浄する。次に、同様にして凸形
洗浄ホルダー（３）の窓部（３ｂ）に水を流し込みなが
ら、凹形洗浄組立（６）と凸形洗浄組立（７）を凸形洗
浄組立（７）の中心線を回動中心として、往復回動して
コンタクトレンズ（Ｌ）を濯ぐ。

【００１９】次に、コンタクトレンズ（Ｌ）の装着方法
を説明する。凹形洗浄組立（６）を凸形洗浄組立（７）
から離隔させる。この時コンタクトレンズ（Ｌ）は図５
に示すように、水の表面張力によって接触面積が大きい
方の凹形洗浄組立（６）側に吸着する。次に、図６に示
すように、凹形洗浄組立（６）に吸着されたコンタクト
レンズ（Ｌ）を眼球に当てると、コンタクトレンズ
（Ｌ）は、より平滑である為に表面張力が大きい眼球側
に吸着する。

【００２０】

【発明の効果】洗浄から、装着するまでの間、一貫して
コンタクトレンズ（Ｌ）を指で直接触れることがない
為、指先を予め洗浄して油脂分などを十分に取り除く必
要がなく、また洗浄中または装着時にレンズを紛失する
心配がない。

【００２１】また、吸盤とポンプなどを使用しない為、
レンズを装着する際に、微妙に操作する必要がなく容易
に装着できる為、便利である。

【００２２】さらに、コンタクトレンズ（Ｌ）がリブ
（４）と凸形洗浄面（２ａ）との隙間に入り込まない
為、コンタクトレンズ（Ｌ）を破損することなく洗浄で
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】コンタクトレンズ洗浄装着器の斜視図である。

【図２】コンタクトレンズ洗浄装着器のリブ部の断面図
である。

【図２ａ】凸形洗浄ホルダーの正面図である。

【図３】図２に対し、４５度回転したところの窓部の断
面図である。

【図４】図２に対し、−４５度回転したところの断面図
である。

【図５】凹形洗浄棒の断面図である。

【図６】眼球への装着図である。

【図７】リブを洗浄面に当てる方法の断面図である。

【図８】リブと洗浄面が側面で係合する方法の断面図で
ある。

【符号の説明】

１ 凹形洗浄棒 １ａ 凹形洗浄面 １ｂ 凹形先端部 ２ 凸形洗浄棒 ２ａ 凸形洗浄面 ３ 凸形洗浄ホルダー ３ａ 内壁 ３ｂ 窓部 ４ リブ ４ａ リブ先端 ５ 凹形洗浄ホルダー ６ 凹形洗浄組立 ７ 凸形洗浄組立 ８ 最大曲率半径 ９ 最小曲率半径 １０ 凹形洗浄パッド １１ 凸形洗浄パッド Ｌ コンタクトレンズ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】凹形洗浄組立（６）と凸形洗浄組立（７）
   を、対向組み合わせてコンタクトレンズ（Ｌ）を挟み、
   回動して洗浄するコンタクトレンズ洗浄装着器であっ
   て、凹形洗浄組立（６）のコンタクトレンズと接触する
   凹形洗浄面（１ａ）の曲率をコンタクトレンズ（Ｌ）の
   曲率とほぼ同等にして、又凸形洗浄組立（７）のコンタ
   クトレンズと接触する凸形洗浄面（２ａ）を非球面とし
   て、この最大曲率半径（８）をコンタクトレンズ（Ｌ）
   の曲率とほぼ同等にして、また最小曲率半径（９）をコ
   ンタクトレンズ（Ｌ）の曲率以下にすることにより、コ
   ンタクトレンズ（Ｌ）を十分に洗浄でき、しかも凹形洗
   浄組立（６）と凸形洗浄組立（７）を離隔する際に、コ
   ンタクトレンズ（Ｌ）は水の表面張力によって凹形洗浄
   組立（６）側に吸着し、容易に目に装着できるコンタク
   トレンズ洗浄装着器。
2. 【請求項２】上記、凸形洗浄組立（７）の、凸形洗浄ホ
   ルダー（３）において、コンタクトレンズ（Ｌ）の脱落
   を防止する為のリブ（４）が、凸形洗浄面（２ａ）と係
   合するリブ先端（４ａ）を凸形洗浄面（２ａ）より下げ
   て係合することにより、コンタクトレンズ（Ｌ）がリブ
   先端（４ａ）と凸形洗浄面（２ａ）の間に嵌り込むこ
   と、又はリブ（４）と凸形洗浄棒（２）の間に嵌り込む
   ことを防止したコンタクトレンズ洗浄装着器。