JP2001091453A - 顕微分光装置 - Google Patents

顕微分光装置

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JP2001091453A
JP2001091453A JP26732499A JP26732499A JP2001091453A JP 2001091453 A JP2001091453 A JP 2001091453A JP 26732499 A JP26732499 A JP 26732499A JP 26732499 A JP26732499 A JP 26732499A JP 2001091453 A JP2001091453 A JP 2001091453A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、試料のスペクトル測定部位
の形状に合わせて、簡単に最適なアパーチャを設定し得
る装置を提供することである。 【解決手段】 本発明の顕微分光装置2は、顕微鏡4を
備える顕微分光装置において、顕微鏡像を取込む画像取
込手段6と、取込まれた像を表示する表示手段10と、
画像からスペクトルを採取する測定対象部位を指定し、
測定を行う領域を設定する測定領域指定手段10と、設
定された測定領域からスペクトルを採取可能に設定され
るマスク手段12と、スペクトル採取手段14とを備
え、測定領域指定手段10により画像から測定対象部位
の輪郭線を指定すると、指定輪郭線が測定領域指定画像
として表示手段8上に表示され、測定領域指定画像の輪
郭線を使用して測定領域を設定すると、前記設定に基づ
いてマスク手段12の設定が行われることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顕微鏡により試料
の拡大像観察と被測定物のスペクトル測定を行い得る顕
微分光装置、特に顕微分光装置で試料のスペクトル測定
を行う際に必要となるアパーチャの設定操作の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】顕微鏡により試料の拡大像を観察し、さ
らに試料のより詳しい解析のためにスペクトルを測定す
る手段は、現代において様々な分野で用いられている。
このように試料からスペクトル測定を行う際には、特定
部位からのスペクトルのみを測定するためにアパーチャ
が設定される。例えば、試料として基板を用い、その基
板上に付着した汚れのスペクトルを測定するためには、
試料の観察像全体では汚れの他に基板のスペクトルを採
取してしまうため、アパーチャを汚れのスペクトルのみ
測定するように設定するのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、アパーチャの設
定は試料の観察像を見ながら行っていたが、スペクトル
測定対象部位の形状は様々であるのに対し、アパーチャ
の形状は矩形であった。このため、スペクトル測定対象
部位に合わせたアパーチャの設定は難しく、困難なもの
であった。また、試料のマッピングスペクトルを測定す
る際にもアパーチャを用いていたが測定対象部位の形状
に合わせた格子点の配置は難しいものであった。本発明
は上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、試
料のスペクトル測定対象部位の形状に合わせて、簡単に
最適なアパーチャを設定し得る装置を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明にかかる顕微分光装置は、試料の拡大像を観察
し得る顕微鏡を備え、スペクトル測定を行い得る顕微分
光装置において、試料の顕微鏡観察像を取り込む画像取
り込み手段と、前記画像取り込み手段によって取り込ま
れた試料観察画像を表示する表示手段と、前記表示手段
に表示された試料観察画像からスペクトルを採取するス
ペクトル測定対象部位を指定し、スペクトル測定を行う
領域を設定するための測定領域指定手段と、前記測定領
域指定手段によって設定されたスペクトル測定領域から
スペクトルを採取可能に設定されるマスク手段と、試料
のスペクトル測定領域からスペクトルを採取するスペク
トル採取手段とを備えており、前記測定領域指定手段に
より試料観察画像からスペクトル測定を所望するスペク
トル測定対象部位の輪郭線を指定すると、指定されたス
ペクトル測定対象部位の輪郭線が測定領域指定画像とし
て前記表示手段上に表示され、該表示手段に表示された
前記測定領域指定画像の輪郭線を使用してスペクトル測
定を行う領域を前記測定領域指定手段によって設定する
と、前記設定に基づいてマスク手段の設定が行われるこ
とを特徴とする。
【0005】また本発明において、該測定領域指定手段
によってスペクトル測定対象部位の輪郭線を指定する機
構が、表示手段に表示され、該測定領域指定手段の操作
によって移動するポインターもしくは前記測定領域指定
手段として表示手段上の表示画像から位置情報を読みと
る機器を使用し、前記ポインタもしくは前記機器によっ
て試料観察画像からスペクトル測定対象部位の輪郭線を
なぞるものであることが好適である。また本発明におい
て、該測定領域指定手段によってスペクトル測定対象部
位の輪郭線を指定する機構が、表示手段に表示され、該
測定領域指定手段の操作によって移動するポインターも
しくは前記測定領域指定手段として表示手段上の表示画
像から位置情報を読みとる機器を使用し、前記ポインタ
もしくは前記機器によって試料観察画像からスペクトル
測定対象部位の輪郭の一部を指定すると、指定箇所が示
す明度、あるいは色彩が同じである領域を認識し、その
領域の外周を輪郭線と認識するもの、もしくは指定箇所
の示す明度、あるいは色彩の変化が一番少ない明度ある
いは色彩で表示されている隣接表示領域を選択し、さら
にその選択領域が示す明度、あるいは色彩の変化が一番
少ない明度あるいは色彩で表示されている隣接表示領域
を選択して行く作業を繰り返すことによって輪郭線と認
識するものであることが好適である。また本発明におい
て、該測定領域指定手段によってスペクトル測定対象部
位の輪郭線を指定する機構が、表示手段に表示され、該
測定領域指定手段の操作によって移動するポインターも
しくは前記測定領域指定手段として表示手段上の表示画
像から位置情報を読みとる機器を使用し、前記ポインタ
もしくは前記機器によって試料観察画像におけるスペク
トル測定対象部位の輪郭線上から3つ以上の点を指定す
ることで指定された点を結ぶ多角形を輪郭線と認識する
ものであることが好適である。
【0006】また本発明において、マスク手段が実質的
にアパーチャであることが好適である。また本発明にお
いて、測定領域指定画像に表示された輪郭線に基づいて
前記輪郭線内で最大の面積となるようにアパーチャを自
動設定することが好適である。また本発明において、試
料のマッピングスペクトル測定を行うための測定点数と
アパーチャの大きさ及び角度を測定領域指定画像に表示
された輪郭線をに基づいて自動設定することが好適であ
る。また本発明において、該測定領域指定手段として、
少なくともタッチペン、ライトペン、タッチパネル、マ
ウスのいずれか1つを使用していることが好適である。
【0007】
【発明の実施の形態】顕微鏡を用いて、試料の拡大像を
観察し、その中の特定部位からスペクトルを測定して、
物質の同定や解析を行う方法は、現代において広く用い
られる手段である。この際に必ず必要となることが、特
定部位のみからスペクトルを測定するためのマスク手段
の設定である。このマスク手段の設定を行わなければ正
確なスペクトルを得ることができないため、大変重要な
作業である。本発明は、このマスク手段の設定を簡単に
する機構を備えた顕微分光装置を提供し得るものであ
る。
【0008】図1に本発明の一実施形態である顕微分光
装置の概要図を示す。同図に示す顕微分光装置2は、試
料の拡大像を観察し得る顕微鏡4と、試料の顕微鏡観察
像を取り込む画像取り込み手段6と、前記画像取り込み
手段6によって取り込まれた試料観察画像を表示する表
示手段8と、前記表示手段8に表示された試料観察画像
からスペクトルを採取するスペクトル測定対象部位を指
定し、スペクトル測定を行う領域を設定するための測定
領域指定手段10と、前記測定領域指定手段10によっ
て設定されたスペクトル測定領域からスペクトルを採取
可能に設定されるマスク手段12と、試料のスペクトル
測定領域からスペクトルを採取するスペクトル採取手段
14とを備えている。
【0009】本実施形態においては、スペクトル採取手
段14は分光光度計よりなり、顕微鏡4は分光光度計と
接続されており、この分光光度計によってスペクトルの
採取が行われる。また本実施形態においてマスク手段1
2は、顕微鏡4内に備えられている。さらに本実施形態
は顕微鏡4、スペクトル採取手段14である分光光度計
はそれぞれパーソナルコンピュータと接続されており、
パーソナルコンピュータのCPU16によってそれぞれ
統括的に制御されている。
【0010】そして前記測定領域指定手段10により試
料観察画像からスペクトル測定を所望するスペクトル測
定対象部位の輪郭線を指定すると、指定されたスペクト
ル測定対象部位の輪郭線が測定領域指定画像として前記
表示手段8上に表示され、該表示手段8に表示された前
記測定領域指定画像の輪郭線を使用して、スペクトル測
定を行う領域を前記測定領域指定手段10によって設定
すると、その設定はCPU16から制御手段18に伝え
られ、制御手段18は前記設定に基づいて駆動手段20
を駆動させ、マスク手段12の設定を行うのである。以
下、実際に本発明の一実施形態を使用してスペクトル測
定を行い、本発明の装置をさらに詳しく説明する。
【0011】図2に本発明を適用した赤外顕微分光装置
の概要図を示す。同図に示す赤外顕微分光装置22は、
試料の拡大像を観察し得る顕微鏡24と、試料の顕微鏡
観察像を取り込む画像取り込み手段として三眼ファイン
ダ26の上方に取り付けられているCCDカメラ28
と、前記CCDカメラ28によって取り込まれた試料観
察画像を表示する表示手段としてのCRT30と、前記
CRT30に表示された試料観察画像からスペクトルを
採取するスペクトル測定対象部位を指定し、スペクトル
測定を行う領域を設定するための測定領域指定手段とし
てのライトペン32と、前記ライトペン32によって設
定されたスペクトル測定領域からスペクトルを採取可能
に設定されるマスク手段として顕微鏡内に備えられたア
パーチャと、試料のスペクトル測定領域からスペクトル
を採取するスペクトル採取手段としての赤外分光光度計
34を備えている。そして本実施形態において顕微鏡2
4と赤外分光光度計34はパーソナルコンピュータ36
に接続され統括制御されている。
【0012】実際の観察には試料としてIC基板を使用
した。はじめに顕微鏡24のスーテジ上に試料をセット
し、まずその拡大画像を観察した。表示された試料観察
画像を観察して行くと基板上に汚れを発見した。この汚
れのスペクトルを測定することとした。
【0013】図3(a)に試料の観察画像が表示された
表示画面の一例を示す。同図に示すようにCRT30の
画面38上には試料観察画像表示ウインドウ40に表示
された試料観察画像42が表示されており、その試料観
察画像42にはスペクトル測定対象部位である汚れ44
が観察されている。この汚れ44のスペクトルを測定す
るためにアパーチャの設定が必要であるが、本発明にお
いてはスペクトル測定対象部位からスペクトル測定を行
うためのアパーチャの設定を行うに当たり、はじめに測
定領域指定手段により試料観察画像42の基板の観察画
像からスペクトル測定を所望するスペクトル測定対象部
位である汚れ44の輪郭線を指定するのである。
【0014】輪郭線の指定において、本発明の装置では
表示手段に表示され、該測定領域指定手段の操作によっ
て移動するポインタもしくは前記測定領域指定手段とし
て表示手段上の表示画像から位置情報を読みとる機器を
使用する。
【0015】本実施形態においてはライトペンを使用し
ている。このライトペンはペンの先に光感応機構が備え
られており、ライトペンを使用する際は表示画面上の微
小な領域から位置識別用の信号光を発信させ、この信号
光を高速で表示画面上を走査させることにより、ライト
ペンがどこから発した信号光を受光したかによって観察
者がライトペンによって指定した部位を認識する機器で
ある。このような機器を使用した場合は図3(a)に示
すようにライトペン46によって測定対象部位である汚
れ44の輪郭を画面38上から指定してやればよい。
【0016】このライトペンと同様に使用できるものと
してはタッチペンなどが存在する。タッチペンはその指
定部位を感知する感知機構をあらかじめ表示画面表面に
施しておき、タッチペンの接触が感知された部位から観
察者が表示画像上を指定した部位を検出するものであ
る。タッチペンを使用した場合においてもライトペン同
様、測定対象部位の画面38上から測定対象部位である
汚れ44を指定してやればよい。このように測定領域指
定手段としてタッチペンやライトペンを使用すれば、ペ
ン感覚で簡単に装置を操作することができる。このよう
に測定領域指定手段として表示手段上の表示画像から位
置情報を読みとる機器を使用すれば比較的操作が簡便で
あるという利点を有する。
【0017】またコンピュータで一般的に使用される機
器にマウスやタッチパネルなどがある。これらは表示画
面上に表示されたポインタをマウスやタッチパネルを操
作することによって移動させることによって、ポインタ
と指定位置とが重なったときに装置に信号を送ることに
より、装置に指定位置を認識させるものである。本発明
ではこのようなマウスやタッチパネルなども用いること
が可能である。マウスやタッチパネルを用いた際には図
3(b)に示すように表示画面38上に表示されたポイ
ンタ48を測定領域指定手段を操作して測定対象部位で
ある汚れ44の輪郭に合わせて指定してやればよい。
【0018】このようにマウスやタッチパネルを測定領
域指定手段として使用すれば、これらの機器はコンピュ
ータに備えられていることが一般的であるため特別な外
部機器を必要としないという利点がある。このように本
発明は、輪郭線を使用する測定領域指定手段としてライ
トペンやタッチペン、マウス、タッチパネルなどを使用
することが可能である。
【0019】本発明の装置においては、アパーチャを設
定するために試料観察画像42からスペクトル測定を所
望する部位、つまり汚れ44の輪郭線を前述の測定領域
指定手段によって指定する機構は次の4つの場合が考え
られる。一つ目は測定対象領域である汚れ44の輪郭線
をなぞる機構。二つ目は試料観察画像から汚れ44の輪
郭線の一部を指定すると、指定箇所が示す明度、あるい
は色彩が同じである領域を認識し、その領域の外周を指
定された輪郭線とする機構、三つ目は、試料観察画像か
ら汚れ44の輪郭線の一部を指定すると、指定箇所が示
す明度、あるいは色彩の変化が一番少ない明度あるいは
色彩で表示されている隣接表示領域を輪郭線構成領域と
して選択し、さらにその選択領域が示す明度、あるいは
色彩の変化が一番少ない明度あるいは色彩で表示されて
いる隣接表示領域を輪郭線構成領域として選択して行く
作業を繰り返すことによって連続した輪郭線構成領域を
輪郭線とする機構、四つ目は汚れの輪郭線上から3つ以
上の点を指定することで指定された点を結ぶ多角形を指
定された輪郭線とするものなどである。以下、順に説明
する。
【0020】図4に測定領域指定手段によってスペクト
ル測定対象部位の輪郭線指定機構の説明図を記載してい
る。まず一つ目の試料観察画像42からスペクトル測定
対象領域である汚れ44の輪郭線をなぞる機構は、図4
(a)のように、前述の測定領域指定手段によってスペ
クトル測定対象領域である汚れ44の輪郭線をポインタ
48によって連続的に指定していくことによって図4
(a)に点線で示された指定済み部位50を輪郭線とす
るものである。この機構によれば観察者が所望するスペ
クトル測定対象領域を正確に指定することができるとい
う利点がある。
【0021】また二つ目の試料観察画像から汚れ44の
輪郭線の一部を指定すると、指定箇所が示す明度、ある
いは色彩が同じである領域を認識し、その領域の外周を
指定された輪郭線とする機構は、図4(b)に示すよう
に測定領域指定手段によって汚れ44の輪郭線の一部に
ポインタ48を合わせ、図4(b)では例としてポイン
ト52を指定すると、図4(c)のように指定箇所が示
す明度、あるいは色彩が同じである領域54を認識し、
その領域の外周56を輪郭線とするものである。この機
構によれば観察者は輪郭線としたい領域の一部を指定す
るだけで輪郭線を指定できるため、輪郭線の指定を非常
に簡単に行うことができる。
【0022】また三つ目の試料観察画像から輪郭線の一
部を指定すると、指定箇所が示す明度、あるいは色彩の
変化が一番少ない明度あるいは色彩で表示されている隣
接表示領域を輪郭線構成領域として選択し、さらにその
選択領域が示す明度、あるいは色彩の変化が一番少ない
明度あるいは色彩で表示されている隣接表示領域を輪郭
線構成領域として選択して行く作業を繰り返すことによ
って連続した輪郭線構成領域を輪郭線とする機構は、輪
郭線の指定は前記二つ目の機構と同様に図4(b)のよ
うに指定できるが、輪郭線の認識機構が異なっている。
表示画像38は拡大すると図4(d)のように微小ドッ
ト群58によって構成されており、指定されたドット5
2が示す明度あるいは色彩を隣接表示領域であるドット
60〜74の明度あるいは色彩を比較し、その変化が一
番少ない明度あるいは色彩で表示されている隣接表示領
域を輪郭線構成領域として選択する。ここでは仮にドッ
ト72が選択されたとする。するとさらに、そのドット
72が示す明度、あるいは色彩と隣接表示領域であるド
ット66〜80の明度あるいは色彩を比較し、その変化
が一番少ない明度あるいは色彩で表示されている隣接表
示領域80を輪郭線構成領域として選択するという作業
を繰り返し、図4(e)に示すような連続した輪郭線構
成領域82を輪郭線とするのである。この機構によれば
二つ目の機構が有する利点に加え、試料が平らでなくグ
ラデーションがかかって表示されてしまっているような
ものであっても正確に輪郭線を認識することができる。
【0023】最後に四つ目の試料観察画像の輪郭線上か
ら3つ以上の点を指定することで指定された点を結ぶ多
角形を指定された輪郭線とする機構は、図4(f)に示
すように測定領域指定手段により汚れ44の輪郭線から
3つ以上の点、ここでは例として点86〜104を指定
して行き、その点を結ぶ多角形84を汚れ44の輪郭線
として認識するのである。この機構によれば、測定対象
領域の形状が多角形状に近い形状であった場合、簡単に
測定対象領域を指定することができ、また指定する点を
増やすことによって一つ目の機構より簡単にしかも観察
者がスペクトル測定を行いたいと所望するスペクトル測
定対象領域の形状に近い状態で輪郭線を指定することが
可能である。
【0024】なお本機構を説明するに当たり図4では測
定領域指定手段としてマウスを用いており、マウスポイ
ンタ48を使用して輪郭線の指定を行っているが、前記
したように測定領域指定手段としてタッチパネルやライ
トペン、タッチペンなどを用いても同様の機構によって
輪郭線の指定が可能である。また本発明においてはスペ
クトル測定対象部位の輪郭線を指定する機構として前述
の4つの機構を挙げたが、輪郭線を指定する機構はこれ
のみの限られるものではなく、他に好適に指定し得る機
構があればその機構を用いても良い。
【0025】以上説明したように測定領域指定手段によ
ってスペクトル測定領域の輪郭線が指定されると、図5
に示すように指定された輪郭線106が試料観察画像ウ
インドウ40に表示された試料観察画像42中に表示さ
れると共に、その輪郭線106と同じ形状の輪郭線10
8が試料観察画像表示ウインドウ40とは別画像の測定
領域指定画像表示ウインドウ110としてCRT38上
に表示される。
【0026】観察者はこの状態のとき、指定された輪郭
線106がスペクトル測定を所望する部位の輪郭線とな
っているかを試料観察画像42に表示された汚れ44の
輪郭と指定した輪郭線106とを比較してを確認し、も
し図6に示すように輪郭線が違っている場合には、間違
っている箇所112を測定領域指定手段によって指定
し、正しい輪郭線114上を再び指定することで修正す
ることができる。そしてこの修正は前記測定領域指定画
像表示ウインドウに表示された輪郭線にも反映されるの
である。なお、ここでは本実施形態においての修正方法
を記載したが、輪郭線の修正方法はこれのみに限られる
ものではない。
【0027】正確な輪郭線の指定ができていることが確
認できたら、実際のアパーチャの設定に入る。図2の装
置によって前記したような手順によってスペクトル測定
領域の輪郭線の指定が終了したものとして、続くアパー
チャの設定について説明する。本発明において特徴的な
ことは、従来では試行錯誤を繰り返して設定していたア
パーチャの設定を、測定領域指定画像上に矩形イメージ
を設定することによって、その矩形イメージと同形にア
パーチャを設定することによって簡単にアパーチャの設
定をすることができる点である。
【0028】スペクトルを測定する際、その測定方法が
いくつか存在する。つまり、前記指定された輪郭線内に
おいて、一点からのみスペクトルを採取する一点測定、
前記指定された輪郭線内において、複数の点からスペク
トルを採取する多点測定、前記指定された輪郭線内にお
いて、前記輪郭線を通過する直線でスペクトルを採取す
る直線測定、前記指定された輪郭線内とその周辺の、広
い場所からスペクトルを採取し、広範囲なスペクトルの
状態を調べるためのマッピング測定などである。本発明
の装置はこれらどのような測定においても対処し得るも
のである。以下これら各測定においてのアパーチャの設
定方法を説明する。
【0029】まずスペクトル測定で最も基本的な一点測
定の場合について説明する。図7にアパーチャの設定中
の様子を示した説明図を示す。図7に示すように、本発
明においてスペクトル測定を所望する部位を含むスペク
トル測定領域の輪郭線の指定が終了した後に、試料観察
画像42からスペクトル測定対象領域内においてどの部
位のスペクトルを測定したいのかをライトペン32によ
って指定すると、測定領域指定画像表示ウインドウ11
0に表示された輪郭線108内の指定箇所に対応する部
位に、矩形イメージ116が現れる。この矩形イメージ
116が実際の測定において設定されるアパーチャ像と
なる。
【0030】ここで現れた矩形イメージは、図8示すよ
うにライトペン32を使用して、大きさ、角度を自由に
変えることができる。このようにして測定領域指定画像
表示ウインドウ110内に表示される輪郭線108を使
用して矩形イメージ116の設定を行ったCRT38の
表示状態が、図9に示すものである。この矩形イメージ
116の設定は輪郭線108内で行うことができ、輪郭
線からはみ出さないように確認しながら大きさ、角度の
調整ができるため、非常に簡単に最適な形状の矩形イメ
ージを設定することが可能である。そしてこの矩形イメ
ージ116に対応してアパーチャが設定されるため、従
来、試行錯誤して設定していたアパーチャの設定が非常
に簡単に行うことができるようになるのである。
【0031】なお、本実施形態においては測定領域指定
画像に表示された輪郭線に基づいて前記輪郭線内で最大
の面積となるように矩形イメージ116の大きさ及び角
度を自動設定する事が可能である。このように、本発明
において一点測定を行う際には、指定した測定領域内に
おいて最大の大きさとなるアパーチャを自動設定するこ
とができるようになっていることが好適である。
【0032】続いて多点測定の場合の設定であるが、こ
れは一点測定の設定方法とほぼ同じである。図10にア
パーチャの設定中の様子を示した概要図を示す。なお図
7、8、9に対応する部位については符号100を加え
て記載している。図10に示すように、本発明において
スペクトル測定を所望する部位を含むスペクトル測定対
象部位の輪郭線206の指定が終了した後に、試料観察
画像142からスペクトルを測定したい部位をライトペ
ン132によって複数指定すると、測定領域指定画像表
示ウインドウ210に表示された輪郭線208内の指定
箇所に対応する部位に、指定した数と同じだけの矩形イ
メージ216が現れる。
【0033】ここで現れた矩形イメージは、一点測定の
場合と同様、矩形イメージそれぞれについてライトペン
232を使用して、大きさ、角度を自由に変えることが
できる。このようにして測定領域指定画像表示ウインド
ウ210に表示されたスペクトル測定対象部位の輪郭線
208を使用して矩形イメージ216の設定を行ったC
RT238の表示状態が、図11に示すものである。
【0034】本実施形態のおいて一点測定の場合と異な
る点は、指定された点が複数であるため、各矩形イメー
ジの大きさ、座標、角度の情報を示したリスト218が
作成される点である。観察者はこのリストによって各矩
形イメージの情報を数値的に確認することが可能であ
る。
【0035】このように多数の点でのアパーチャの設定
を同時に行うことができることによって、一点測定で述
べた効果の他に、それぞれの測定領域が重ならずに設定
できることや、測定したい領域からはみ出すことなくス
ペクトル測定を所望した領域内にアパーチャを設定する
ことができるようになり、従来の装置を比較すると非常
に効率よく測定を行うことが可能となった。
【0036】このように特定部位が示すスペクトルを測
定する一点測定や多点測定と多少性質の異なる測定が直
線測定とマッピング測定である。直線測定とマッピング
測定は、試料のスペクトルの変化状態を視覚的に捕らえ
ることができ、言い換えれば物質の存在状態を調べるこ
とができるものであるため、スペクトル測定を所望する
領域を全体的に測定することが必要となり、必然的に測
定点数が複数となる上、測定領域も整然と配列されたも
のとなる。
【0037】まず直線測定の場合の設定方法について説
明する。図12にアパーチャ設定中の様子を示した概要
図を示す。なお図7、8、9に対応する部位については
符号200を加えて記載している。図12(a)に示す
ように、本発明においてスペクトル測定を所望する部位
を含むスペクトル測定対象部位の輪郭線の指定が終了し
た後に、試料観察画像242からどのような直線に沿っ
てスペクトルを測定したいのかをライトペン232によ
って指定する。本実施形態におけるこの直線の指定機構
は、試料観察画像からスペクトルの直線測定を所望する
直線を想定し、その始点320と終点322をライトペ
ン232によって指定するのである。
【0038】すると、図12(b)に示すように、測定
領域指定画像表示ウインドウ310内には前記直線に対
応した矩形イメージ群324が自動的に設定される。こ
の矩形イメージ群324の一つ一つの矩形イメージ32
6は、大きさ、角度とも一点測定や多点測定の場合のよ
うにライトペン232によって調整することが可能であ
り、どれか一つの矩形イメージについて調整すれば、そ
の調整は設定された矩形イメージ群324のすべての矩
形イメージに反映されるようになっている。さらに自動
設定された矩形イメージ324の数が多い場合や少ない
場合、つまり測定点数の数が多い場合や少ない場合には
測定点の数を観察者が修正できるようになっている。
【0039】このようにして設定が終了した測定領域指
定画像表示ウインドウ310が図12(c)に示すもの
である。この矩形イメージ群324は一つ一つがアパー
チャ像と対応しており、この矩形イメージ326それぞ
れについてアパーチャが設定され、順次スペクトル測定
を行うことによって直線測定を行うことが可能なのであ
る。
【0040】最後にマッピング測定について説明する。
図13にアパーチャ設定中の様子を示した概要図を示
す。なお図7、8、9に対応する部位については符号3
00を加えて記載している。マッピング測定は、測定を
所望する領域の全体についてスペクトル測定を行うもの
であるから、前記した他の測定と異なり、スペクトル測
定を所望する部位を含むスペクトル測定対象部位の輪郭
線の指定が終了した後には、マッピング測定を行うコマ
ンドを装置に入力する事によって、図13(a)に示す
ように、試料観察画像から指定され、測定領域指定画像
表示ウインドウ410内に描かれた輪郭線408に基づ
いて、最適となる矩形イメージ群428を自動で設定
し、表示される。
【0041】この矩形イメージ群428の一つ一つの矩
形イメージ430は、大きさ、角度とも前記した直線測
定の場合同様、一点測定や多点測定の場合のようにライ
トペンによって調整することが可能であり、どれか一つ
の矩形イメージについて調整すれば、その調整は設定さ
れた矩形イメージ群428のすべての矩形イメージに反
映されるようになっている。
【0042】また自動設定された矩形イメージのうち、
必要ないものが存在する場合は、その不要な矩形イメー
ジを消去することや、必要な箇所に矩形イメージが設定
されていなかった場合、そこに矩形イメージを設定する
などの、測定点数を調整することも可能である。
【0043】設定が終了した測定領域指定画像410を
図13(b)に示す。このようにして設定が終了したの
ち、アパーチャを矩形イメージに一つ一つ対応させて行
き、順次スペクトルを測定して行くことによって、マッ
ピングスペクトルを測定することが可能なのである。
【0044】なお、マッピングスペクトルは、比較のた
めにスペクトル測定対象部位の周囲のスペクトルデータ
を採取しておくのが一般的である。このような場合、被
測定物画像からの正確な輪郭線の指定は必要とされない
ため、マッピング測定を行いたい範囲を囲む多角形を想
定して、その頂点となる位置を指定し、その指定された
点を結ぶ多角形を輪郭線として測定領域指示画像上に表
示させても良い。この様子を示したものが図13(c)
である。
【0045】同図に示すように、試料観察画像342か
ら輪郭線を指定するために、汚れ344を囲む多角形4
32を想定し、その多角形432を輪郭線として指定し
ている。本実施形態ではこのような多角形を指定する際
には、多角形をなぞる必要はなく各頂点を指定すること
によって、その頂点を結ぶ多角形が指定されたと認識す
るようになっている。よって観察者は多角形を指定する
とき、マッピング測定を行うに当たり、汚れ344の周
囲のデータをどこまで採取したいのかを考慮して入力す
ればよいのである。
【0046】そして多角形が輪郭線として指定される
と、図13(d)に示したように測定領域指定画像表示
ウインドウ410内に、指定された多角形432と同形
の輪郭線434が表示され、観察者がマッピング測定を
行うコマンドを入力すれば、前記輪郭線434に合わせ
て矩形イメージ群436が自動設定されるので、観察者
は自分が行いたいマッピング測定の目的に合わせて測定
点数や矩形イメージの大きさ、角度などを微調整して測
定を行えばよいのである。
【0047】このように本発明は、指定された輪郭線に
基づいて、矩形イメージが自動設定され、その矩形イメ
ージを調整することで、マッピング測定を行うためのア
パーチャ設定が可能であるから、従来、複雑な形状のス
ペクトル測定対象部位に対して設定することが困難であ
ったアパーチャの格子点を視覚的に確認しながら、簡単
に最適なアパーチャを設定することが可能なのである。
また輪郭線を多角形で指定する方法であれば、マッピン
グ測定を行いたいと所望する範囲に輪郭線を簡単に指定
することができ、非常に簡便にアパーチャの設定を行う
ことができる。
【0048】以上4通りのスペクトル測定について説明
してきたが、このように本発明は、表示手段上に表示さ
れた測定領域指定画像の輪郭線を使用して、測定領域指
定手段によって、スペクトル測定を行う領域を矩形イメ
ージによって設定することによって、その設定は、コン
ピュータから制御手段に伝えられ、制御手段は前記設定
に基づいて顕微鏡内に備えられた駆動手段を駆動させ、
矩形イメージと同形のアパーチャ像となるようにアパー
チャが設定されるので、非常に簡単にアパーチャを設定
できる上、設定方法も直感的でわかりやすものとするこ
とが可能である。本実施形態はアパーチャ設定後のスペ
クトル測定を行う手順は従来機と同様に行うことができ
るものである。
【0049】また、本実施形態においては試料観察画像
の拡大像をはり合わせて試料の全体拡大像を作成するこ
とが可能である。そして全体拡大像を観察しながらスペ
クトル測定対象部位を決定し、そのスペクトル測定対象
部位からスペクトルを測定することが可能である。図1
4に試料の全体拡大像からスペクトル測定対象部位を決
定し、スペクトル測定を行う過程の説明図を記載する。
【0050】同図(a)に示す全体拡大画像138は各
領域ごとに試料観察画像を取り込み、装置内の記憶装置
に記憶した観察画像を張り合わせて、表示手段の画面上
に表示されている。そして観察者が、試料の全体拡大画
像138を観察していて、スペクトルの採取を所望する
部位を見つけたときには、その部位を測定領域指定手段
によって指定するのである。
【0051】スペクトル採取希望部位が指定されると、
装置は指定部位が占める領域の位置を確認し、その領域
の実像を表示画面148に映し出すのである。今、仮に
スペクトル採取希望部位が領域140であったとする。
装置はこの領域の位置データを記憶装置から読み出し、
図14(b)に示すように試料観察画像表示ウインドウ
142内に領域140の実像観察像144を表示する。
観察者はこの実像観察像144から前記したように、測
定領域指定手段によってスペクトル測定対象部位の輪郭
線を指定し、測定領域指定画像表示ウインドウ146内
に表示される指定した輪郭線と同じ形状をした輪郭線を
使用して、矩形イメージを設定し、前述した各種スペク
トル測定を行いことができるのである。
【0052】そして、このようにスペクトル測定対象部
位の輪郭線が指定されると、再び全体拡大画像138を
表示手段上に表示させた際に、図14(c)に示すよう
に、領域140には指定されたスペクトル測定対象領域
の輪郭線が表示されるように構成されている。
【0053】このように全体拡大画像を使用してスペク
トル測定する部位が観察できると、全体が見渡すことが
できるため特徴的な部位を発見しやすくなるという利点
があるとともに、一度輪郭線を指定するとその輪郭線が
全体拡大像にも表示されるため何度も同じ場所でスペク
トルを撮影してしまうような間違いを防止することが可
能である。なおここで言う全体拡大像とは試料の全体像
とは限らず、試料が大きい場合には、試料観察画像とし
て表示可能な範囲の全体像であっても良い。
【0054】以上のように設定されたアパーチャによっ
て汚れのスペクトルを測定したところ、従来機を使用し
て得られた結果と比較しても矛盾のない確かな結果を得
ることができた。これによって本実施形態の顕微分光光
度計のアパーチャ設定が正確なものであることが確かめ
られた。さらに従来機で行った測定時間と比較すると、
本実施形態を使用して行った測定のほうがアパーチャの
設定が非常に簡単にできるため、測定時間を短縮するこ
とができていた。
【0055】なお、本実施形態においては被測定物画像
と測定領域指定画像を同一画面上に表示する形態をとっ
たがこれのみに限られるものではなく、必要に応じて順
次どちらか一つの画像を表示するものや、観察者の意志
によって表示画像を指定できるような構成であっても良
く、これについては特に限定はない。また本発明を説明
するに当たり、測定領域指定手段として主にライトペン
を用いたが、本発明はこれのみに限られるものではな
く、マウスや、タッチペン、タッチパネル、ジョイステ
ィックなどの各種入力機器を用いることが可能である。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の顕微分光
装置によれば、スペクトル測定対象部位の輪郭線を指定
し、その輪郭線と同じ形状の輪郭線を使用して、その中
でアパーチャと対応する矩形イメージを設定することで
アパーチャの設定を行えることとしたので、複雑な形状
をした被測定物に対して、簡単に最適なアパーチャを設
定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態である顕微分光装置
の概要図である。
【図2】図2は本発明を適用した赤外顕微分光装置の概
要図をである。
【図3】図3は試料観察像が表示された表示画面の一例
である。
【図4】図4はスペクトル測定対象領域の輪郭線の指定
機構を示した説明図である。
【図5】図5は試料観察画像からスペクトル測定対象領
域の輪郭線が指定された際の表示画面の一例である。
【図6】図6は指定したスペクトル測定対象領域の輪郭
線を修正する際の表示画面の一例である。
【図7】図7は、本発明の一実施形態における一点測定
でのアパーチャの設定中の様子を示した説明図である。
【図8】図8は、本発明の一実施形態における一点測定
でのアパーチャの設定中の様子を示した説明図である。
【図9】図9は、本発明の一実施形態における一点測定
でのアパーチャの設定中の様子を示した説明図である。
【図10】図10は、本発明の一実施形態における多点
測定でのアパーチャの設定中の様子を示した説明図であ
る。
【図11】図11は、本発明の一実施形態における多点
測定でのアパーチャの設定中の様子を示した説明図であ
る。
【図12】図12は、本発明の一実施形態における直線
測定でのアパーチャの設定中の様子を示した説明図であ
る。
【図13】図13は、本発明の一実施形態におけるマッ
ピング測定でのアパーチャの設定中の様子を示した説明
図である。
【図14】図14は、本発明の一実施形態における全体
拡大像からスペクトル測定対象領域を指定する様子を示
した説明図である。
【符号の説明】
2 顕微分光装置 4 顕微鏡 6 画像取り込み手段 8 表示手段 10 測定領域指定手段 12 マスク手段 14 スペクトル採取手段 16 CPU 18 制御手段 20 駆動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G020 AA04 AA08 DA02 DA04 DA05 DA31 DA35 DA52 DA66 2G059 AA01 BB16 CC20 EE12 FF01 FF03 JJ01 KK04 LL04 PP04 2H052 AC13 AD35 AF07 AF13 AF14 AF23 AF25

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料の拡大像を観察し得る顕微鏡を備
    え、スペクトル測定を行い得る顕微分光装置において、 試料の顕微鏡観察像を取り込む画像取り込み手段と、 前記画像取り込み手段によって取り込まれた試料観察画
    像を表示する表示手段と、 前記表示手段に表示された試料観察画像からスペクトル
    を採取するスペクトル測定対象部位を指定し、スペクト
    ル測定を行う領域を設定するための測定領域指定手段
    と、 前記測定領域指定手段によって設定されたスペクトル測
    定領域からスペクトルを採取可能に設定されるマスク手
    段と、 試料のスペクトル測定領域からスペクトルを採取するス
    ペクトル採取手段と、 を備えており、 前記測定領域指定手段により試料観察画像からスペクト
    ル測定を所望するスペクトル測定対象部位の輪郭線を指
    定すると、指定されたスペクトル測定対象部位の輪郭線
    が測定領域指定画像として前記表示手段上に表示され、 該表示手段に表示された前記測定領域指定画像の輪郭線
    を使用してスペクトル測定を行う領域を前記測定領域指
    定手段によって設定すると、前記設定に基づいてマスク
    手段の設定が行われることを特徴とする顕微分光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の顕微分光装置において、
    該測定領域指定手段によってスペクトル測定対象部位の
    輪郭線を指定する機構が、表示手段に表示され、該測定
    領域指定手段の操作によって移動するポインターもしく
    は前記測定領域指定手段として表示手段上の表示画像か
    ら位置情報を読みとる機器を使用し、前記ポインタもし
    くは前記機器によって試料観察画像からスペクトル測定
    対象部位の輪郭線をなぞるものであることを特徴とする
    顕微分光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の顕微分光装置において、
    該測定領域指定手段によってスペクトル測定対象部位の
    輪郭線を指定する機構が、表示手段に表示され、該測定
    領域指定手段の操作によって移動するポインターもしく
    は前記測定領域指定手段として表示手段上の表示画像か
    ら位置情報を読みとる機器を使用し、前記ポインタもし
    くは前記機器によって試料観察画像からスペクトル測定
    対象部位の輪郭の一部を指定すると、指定箇所が示す明
    度、あるいは色彩が同じである領域を認識し、その領域
    の外周を輪郭線として認識するもの、もしくは指定箇所
    の示す明度、あるいは色彩の変化が一番少ない明度ある
    いは色彩で表示されている隣接表示領域を選択し、さら
    にその選択領域が示す明度、あるいは色彩の変化が一番
    少ない明度あるいは色彩で表示されている隣接表示領域
    を選択して行く作業を繰り返すことによって輪郭線と認
    識するものであることを特徴とする顕微分光装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の顕微分光装置において、
    該測定領域指定手段によってスペクトル測定対象部位の
    輪郭線を指定する機構が、表示手段に表示され、該測定
    領域指定手段の操作によって移動するポインターもしく
    は前記測定領域指定手段として表示手段上の表示画像か
    ら位置情報を読みとる機器を使用し、前記ポインタもし
    くは前記機器によって試料観察画像におけるスペクトル
    測定対象部位の輪郭線上から3つ以上の点を指定するこ
    とで指定された点を結ぶ多角形を輪郭線と認識するもの
    であることを特徴とする顕微分光装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の顕微
    分光装置において、マスク手段が実質的にアパーチャで
    あることを特徴とする顕微分光装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の顕微分光装置において、
    測定領域指定画像に表示された輪郭線に基づいて前記輪
    郭線内で最大の面積となるようにアパーチャを自動設定
    することを特徴とする顕微分光装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6のいずれかに記載の顕
    微分光装置において、試料のマッピングスペクトル測定
    を行うための測定点数とアパーチャの大きさ及び角度を
    測定領域指定画像に表示された輪郭線をに基づいて自動
    設定することを特徴とする顕微分光装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の顕微
    分光装置において、該測定領域指定手段として、少なく
    ともタッチペン、ライトペン、タッチパネル、マウスの
    いずれか1つを使用していることを特徴とする顕微分光
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007074929A1 (ja) * 2005-12-27 2007-07-05 Olympus Corporation 生物由来の被験試料の画像を取得する装置及び方法
JP2008082950A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Olympus Corp 顕微分光装置
JP2014157236A (ja) * 2013-02-15 2014-08-28 Olympus Corp 顕微鏡システム及びプログラム
JP2017203652A (ja) * 2016-05-10 2017-11-16 株式会社Msテクノロジー 色彩測定装置および色彩測定方法

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