JP2001090776A - シート状制振材及び制振パネル材 - Google Patents

シート状制振材及び制振パネル材

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JP2001090776A
JP2001090776A JP27152599A JP27152599A JP2001090776A JP 2001090776 A JP2001090776 A JP 2001090776A JP 27152599 A JP27152599 A JP 27152599A JP 27152599 A JP27152599 A JP 27152599A JP 2001090776 A JP2001090776 A JP 2001090776A
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JP
Japan
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vibration damping
hollow capsule
sheet
particles
filled
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JP27152599A
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English (en)
Inventor
Takeshi Yanagida
剛 柳田
Susumu Kobayashi
晋 小林
Yuzo Okudaira
有三 奥平
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1kHz以下の低周波数帯域を含む幅広い周
波数帯域において、制振効果が高いシート状制振材及び
制振パネル材を提供する。 【解決手段】 間隔を隔てて相対向する2枚の構造部材
3,3間に、粒径の小さな微粒子4が充填された中空状
カプセル粒子6を封入した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高い制振性能(振
動を吸収する性能)を有するシート状制振材及び制振パ
ネル材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】制振材とは、パネル部材等の構造物振動
による運動エネルギーを熱エネルギーに変換すること
で、振動エネルギーを吸収し、構造物の共振増幅を抑え
たり、構造物の振動伝搬の距離減衰を大きくする部材と
して定義されている。
【0003】この制振材の制振性能を示す指標として、
損失係数がある。一般的には、この値が0.1以上であ
れば制振性能が高いと評価されている。この損失係数を
計測するための装置の概要を図18に示す。以下の説明
において、制振パネル材及びシート状制振材の制振性能
を評価する際には、この損失係数の計測装置を用いた。
図18に示す例では、シート状制振材の制振作用を受け
る構造物として、板厚2mmのアルミ矩形パネル20
(サイズ:300×300mm)を用いた。先ず、図1
8に示すように、アルミ矩形パネル20の中央部をイン
ピーダンスヘッド21を介して加振器22に固定し、シ
ート状制振材1をパネル面に接着する。そして、FFT
23の信号発生器から発生させたある一定周波数成分
(0〜4kHz)を有するランダムノイズを切り替えス
イッチ27を介してアンプ24に入力し、加振器22に
て垂直方向にランダム加振する。また、ランダム加振の
加振力はパネル条件変化に対して、一定になるようにコ
ンピューター25により制御力を作用されている。さら
に、梁中央部のインピーダンスヘッド21より、加速度
と力をセンシングし、アンプ26を介してFFT23へ
入力する。そして、FFT23により、イナータンス
(加速度/力)やアパレントマス(力/加速度)といっ
た伝達特性を測定する。この伝達特性に示される共振や
***振による山部や谷部の形状から、次式を用いて損失
係数を抽出する。
【0004】η=(f2−f1)/f なお、ηは損失係数を表している。また、f,f1及び
2は周波数を表しており、その定義については図19
に示した。
【0005】図20は、従来技術(特願昭62-943
29号公報、特開平2-179738号公報)である粉
粒体層30を充填したシート状制振材1´及び制振パネ
ル材2´を示している。
【0006】以下では、この従来の制振パネル材2´の
制振性能について説明する。
【0007】代表例として、粉粒体層30であるガラス
ビーズ(平均粒径300μm)を板厚1mmの2枚のア
ルミ板材31(構造部材)の内部空間(厚み3mm)に
層高2mmとなるように充填した。この場合の周波数に
対する損失係数を図21に示した。図21からわかるよ
うに、1kHz以上の中・高周波数帯域においては、損
失係数が0.1以上となり、優れた制振性能を示すが、
1kHz以下の低周波数帯域イにおいては損失係数が
0.1以下の低い値を示しており、十分な制振性能が得
られているとは言えない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
粉粒体を内部空間に封入した制振パネル材の問題点を解
決するものであり、その目的とするところは、1kHz
以下の低周波数帯域を含む幅広い周波数帯域において、
制振効果が高いシート状制振材及び制振パネル材を提供
するところにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るシート状制振材は、間隔を隔てて相対向
する2枚の構造部材3,3間に、粒径の小さな微粒子4
が充填された中空状カプセル粒子6が封入されているこ
とを特徴としており、このように構成することで、構造
物の振動に伴い中空状カプセル粒子6とその内部に充填
された微粒子4とがそれぞれ弾性振動を励起し、中空状
カプセル粒子6,6間の接触点における粒子の接触・変
形現象によるエネルギー減衰に加えて、中空状カプセル
粒子6内部における微粒子4,4間のエネルギー減衰を
も得ることができる。従って、従来技術の制振パネル材
では成し得なかった、低周波数帯域を含む幅広い周波数
帯域における優れた制振効果を得ることが可能になる。
【0010】また上記相対向する2枚の構造部材3がそ
れぞれシート状に形成されているのが好ましく、この場
合、いかなる形状の構造物(金属板、木板等)に対して
も本発明のシート状制振材1を容易に粘着して使用でき
るようになる。
【0011】また上記中空状カプセル粒子6及び微粒子
4が、低弾性材料から構成されているのが好ましく、さ
らに低弾性材料のヤング率が108N/m2以下であるの
が好ましく、この場合、低弾性粒子間の大きな粒子変形
により、粒子接触点におけるヒステリシス減衰が低周波
数帯域においてより効果的に生じることによって、低周
波数帯域を含む幅広い周波数帯域において大きなエネル
ギー減衰量が得られる。
【0012】また上記中空状カプセル粒子6内に充填さ
れている微粒子層5の上面5aと中空状カプセル粒子6
の内壁面との間に空間8を設けるのが好ましく、この場
合、中空状カプセル粒子6内部での微粒子4の挙動の自
由度が高まり、これにより中空状カプセル粒子6内部に
おいて微粒子4,4間の効果的なエネルギー減衰を生じ
させることができる。
【0013】また上記中空状カプセル粒子6内の体積に
対する中空状カプセル粒子6内に充填されている微粒子
層5の体積の比率が98%以下であるのが好ましく、こ
の場合、低周波数帯域における振動エネルギーの吸収量
をより増加させることができる。
【0014】また上記中空状カプセル粒子層7が相対向
する2枚の構造部材3,3間に隙間9をあけて封入され
ているのが好ましく、さらに上記中空状カプセル粒子層
7と構造部材3との間の隙間9の高さH1が、中空状カ
プセル粒子層7の高さH2の2%以上であるのが好まし
く、この場合、中空状カプセル粒子6の挙動の自由度が
高まり、これにより中空状カプセル粒子6の接触点にお
ける効果的なヒステリシス減衰を生じさせることができ
る。
【0015】また上記中空状カプセル粒子層7が仕切り
10によって分割されているのが好ましく、この場合、
制振パネル材2及びシート状制振材1を重力に対して水
平方向に用いる際に、仕切り10によって重力による空
間8内における微粒子層5の偏析現象を防止することが
できる。
【0016】また本発明に係る制振パネル材2は、上記
シート状制振材1が、金属板、木板等のパネル面11に
貼付されていることを特徴としており、このように構成
することで、用途に見合ったいかなる形状の制振パネル
材2でも容易に作製できると共に、低周波数帯域を含む
幅広い周波数帯域において優れた制振性能を有する制振
パネル材2が得られるようになる。
【0017】また本発明に係る制振パネル材2は、粒径
の小さな微粒子4が充填された中空状カプセル粒子6
が、金属板、木板等のパネル面11に塗布される制振塗
料層12内に充填され、且つ制振塗料層12内において
中空状カプセル粒子6が移動可能となっていることを特
徴としており、このように構成することで、用途に見合
ったいかなる形状の制振パネル材2でも容易に作製する
ことができると共に、相対向する2枚の構造部材3,3
間に中空状カプセル粒子層7を封入する工程を省略する
ことが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0019】本発明の制振パネル材2は、図1(a)に
示すように、シート状制振材1を金属板20(或いは木
板等)のパネル面11に貼付されて構成されている。こ
こで、シート状制振材1は、図1(b)(c)に示すよ
うに、間隔を隔てて相対向する2枚の構造部材3,3間
に、粒径の小さな微粒子4が充填された中空状カプセル
粒子6が封入されて構成されている。本例では微粒子4
として、例えばガラス微粒子(平均粒径10μm)が用
いられ、中空状カプセル粒子6として、例えばガラス中
空状カプセル粒子(平均粒径300μm)が用いられ
る。また相対向する2枚の構造部材3,3として、例え
ば厚み3mmのSBR樹脂シート材料が用いられ、その
間に上記中空状カプセル粒子6が層高2mmとなるよう
に封入されている。
【0020】図2は、中空状カプセル粒子6とその粒子
内部空間8内に充填された多数の微粒子4からなる微粒
子層5が封入された本発明のシート状制振材1と従来技
術の粉粒体を封入したシート状制振材を用いた場合の周
波数に対する損失係数の変化を示している。図2に示す
曲線A1は、ガラス微粒子4(平均粒径10μm)が粒
子内部空間8に充填されたガラス中空状カプセル粒子6
(平均粒径300μm)を層高2mmとなるように封入
された場合の損失係数の結果を示し、曲線B1は単一の
ガラス粒子(平均粒径300μm)を層高2mmとなる
ように充填した場合の損失係数の結果を示している。こ
の図2から、本発明のシート状制振材1では、従来技術
では成し得なかった1kHz以下の低周波数帯域イにお
いて優れた制振性能(損失係数0.1以上)を示してい
ることがわかる。
【0021】次に本発明の制振パネル材2が、図2の低
周波数帯域イにおいて、従来技術の制振パネル材2´よ
り優れた制振性能を示すメカニズムについて説明する。
図3は従来技術の制振メカニズム、図4は本発明の制振
メカニズムを説明する模式図を示している。図3に示す
ように、従来技術のガラス粒子31(平均粒径300μ
m)からなる制振パネル材2´は、構造物の振動に伴い
ガラス粒子31が弾性振動を励起し、粒子接触点におけ
る粒子の接触・変形現象によるエネルギー減衰が生じる
ことにより振動エネルギーを吸収している。すなわち、
接触点における粒子変形量によりエネルギー減衰性能が
決定されている。また、この接触点pにおける粒子変形
量、すなわち粒子変形の振動振幅は、制振対象とする構
造物の振動周波数に対応しており、粒子変形量が大きい
ほど低周波数帯域においてより優れた制振性能を発揮す
る。
【0022】ここで、従来技術におけるガラス粒子31
からなる粉粒体層30中の粒子変形量は非常に小さく、
図2の曲線B1に見られるように1kHz以下の低周波
数帯域イにおいて優れた制振効果を得ることができな
い。一方これに対して、本発明の制振パネル材2では、
図4に示すように、間隔を隔てて相対向する2枚の構造
部材3,3間に、粒径の小さな微粒子4が充填された中
空状カプセル粒子6が封入されたシート状制振材1を備
えているので、構造物の振動に伴い微粒子層5が弾性振
動を励起し、中空状カプセル粒子6,6間の接触点pに
おける粒子の接触・変形現象によるエネルギー減衰に加
えて、中空状カプセル粒子6内部における微粒子4,4
の接触点p1でエネルギー減衰を得ることができる。す
なわち、微粒子層5と中空状カプセル粒子6との2段階
でエネルギー減衰効果を得ることができるので、両者の
総和としての粒子変形量は非常に大きくなり、構造物の
振動エネルギーを低周波数帯域においてより効果的に吸
収することができるようになる。それゆえ、従来技術よ
りも大きなエネルギー減衰を低周波数帯域から得ること
ができ、幅広い周波数帯域において優れた制振性能を発
揮することとなり、この結果、本発明では、従来技術の
制振パネル材2´では成し得なかった、低周波数帯域イ
を含む幅広い周波数帯域における優れた制振効果を得る
ことが可能となる。
【0023】そして、本発明のシート状制振材1を、金
属板、木板等のパネル面11に貼付することによって、
低周波数帯域を含む幅広い周波数帯域において、優れた
制振性能を有する制振パネル材2を得ることができる。
【0024】また、上記シート状制振材1における相対
向する2枚の構造部材3がそれぞれシート状の材料で構
成されているので、いかなる形状の構造物(金属板、木
板等)に対しても本発明のシート状制振材1を粘着する
ことで使用可能となり、幅広い用途への適用が可能とな
る。これにより構造物の用途に応じた制振効果が期待で
きる。なお、シート状制振材1及び制振パネル材2の用
途として、例えば床材、天井材、屋根下地材、壁材、
柱、電子機器部材などの幅広い用途が挙げられる。
【0025】ここで、上記中空状カプセル粒子6及び微
粒子4は、低弾性材料から構成されているのが望まし
い。この各粒子4,6に関する材料限定は、シート状制
振材1の高性能化を狙いとしたものである。低弾性材料
は、高剛性材料と比較して、外力に対してより大きく変
形する。それゆえ、前述したように、微粒子層5による
エネルギー減衰が粒子間の変形量に依存していることを
考慮すれば、低弾性材料粒子が高剛性材料粒子よりも、
低周波数帯域において大きなエネルギー減衰量を有する
ことを理解することができる。
【0026】従って、中空状カプセル粒子6及び微粒子
4の材料を、低弾性材料にすることで、低弾性粒子間の
大きな粒子変形により、粒子接触点におけるヒステリシ
ス減衰が低周波数帯域においてより効果的に生じること
によって、低周波数帯域を含む幅広い周波数帯域におい
てシート状制振材1の性能を向上させることができ、こ
の結果、振動エネルギー吸収が増加し、優れた制振性能
が得られるものである。
【0027】また、上記低弾性材料のヤング率は108
(N/m2)以下であるのが望ましい。図5には、代表
例として、本構成の中空状カプセル粒子層(曲線A2
と本構成外の中空状カプセル粒子層(曲線B2)を用い
た場合の周波数に対する損失係数を示した。ここで、本
構成の中空状カプセル粒子層(曲線A2)は、中空状カ
プセル粒子6として平均粒径300μmのゴムビーズ
(ヤング率107N/m2)が用いられ、微粒子4として
平均粒径10μmのゴム微粒子(ヤング率107N/
2)が用いられている。また、本構成以外の中空状カ
プセル粒子層(曲線B2)は、中空状カプセル粒子6と
して平均粒径300μmのガラスビーズ(ヤング率10
10N/m2)が用いられ、微粒子4として平均粒径10
μmのガラス微粒子(ヤング率1010N/m2)が用い
られている。
【0028】図5から、本構成の微粒子層(曲線A2
の結果が、本構成以外の微粒子層(曲線B2)よりも低
周波数帯域イにおいて優れた制振性能を有していること
がわかる。従って、低周波数帯域イにおけるシート状制
振材1の性能を向上させるためには、粒子材料のヤング
率を108(N/m2)以下にするのが望ましい。すなわ
ち、低弾性材料のヤング率を108(N/m2)以下とす
ることにより、粒子接触点におけるヒステリシス減衰
が、低周波数帯域イにおいてより効果的に生じることに
よって、振動エネルギー吸収が増加し、優れた制振性能
が得られるものである。
【0029】また、上記中空状カプセル粒子6内に充填
されている微粒子層5の上面5aと中空状カプセル粒子
6内壁面6aとの間には、図7(b)に示すような空間
8を設けるのが望ましい。またこのとき、中空状カプセ
ル粒子6内に充填されている微粒子層5の体積と中空状
カプセル粒子6内体積との比率は98%以下であるのが
望ましい。この中空状カプセル粒子6内部における微粒
子層5の充填量限定に関しては、微粒子4運動の制限・
拘束による制振性能低下の防止を狙いとしたものであ
る。図6の曲線A3は、中空状カプセル粒子6内部空間
8に対する微粒子層5の体積比を90%とした場合、図
6の曲線B3は100%とした場合におけるそれぞれ周
波数に対する損失係数を示した。この図6から、中空状
カプセル粒子6内部に微粒子4を100%充填すると、
中空状カプセル粒子6内壁面6aの影響により微粒子4
の運動が制限・拘束されるため、制振性能が低下する傾
向にあることがわかる。従って、制振パネル材2及びシ
ート状制振材1の性能を向上させるためには、中空状カ
プセル粒子6内に充填されている微粒子層5の体積と中
空状カプセル粒子6内体積との比率を98%以下にする
のが望ましい。ここで図7(a)は中空状カプセル粒子
6内部に微粒子4が最密状態で充填された場合を示して
おり、この場合、微粒子4の動きが拘束されてエネルギ
ー減衰効果が低いが、図7(b)のように中空状カプセ
ル粒子6内部に空間8を残して微粒子4を充填すること
によって、微粒子4の挙動の自由度が高まる。これによ
り中空状カプセル粒子6内部において微粒子4,4間の
効果的なエネルギー減衰が生じ、低周波数帯域における
振動エネルギーの吸収量を増加させるものである。
【0030】さらに、図8に示すように、上記中空状カ
プセル粒子層7と構造部材3との間に隙間9をあけて封
入されているのが望ましい。またこのとき中空状カプセ
ル粒子層7と構造部材3との隙間9の高さH1が、中空
状カプセル粒子層7の高さH2の2%以上であるのが望
ましい。中空状カプセル粒子層7の充填量限定に関して
は、粉粒体運動の制限・拘束による制振性能低下の防止
を狙いとしたものである。図9には、代表例として、シ
ート材料内に中空状カプセル粒子層7を100%充填し
た場合と、中空状カプセル粒子層7との隙間9の高さ
が、充填された中空状カプセル粒子層7の高さの2%と
なる充填状態における周波数に対する損失係数を示して
いる。図9中の曲線A4が2%の隙間9の高さHを残し
て中空状カプセル粒子層7を充填した場合の結果であ
り、曲線B4が100%充填の場合の結果である。この
図9から、中空状カプセル粒子層7を100%充填する
と、上下の構造部材3の影響により粉粒体粒子の運動が
制限・拘束されるため、制振性能が低下する傾向にある
ことがわかる。従って、制振パネル材2及びシート状制
振材1の性能を向上させるためには、少なくとも中空状
カプセル粒子層7と構造部材3との間の隙間9の高さH
を、充填された中空状カプセル粒子層7の高さの2%以
上にするのが望ましい。これにより中空状カプセル粒子
6が上下の構造部材3により制限・拘束されることなく
運動するため、粒子接触点における効果的なヒステリシ
ス減衰が生じ、低周波数帯域イにおける振動エネルギー
の吸収量を増加させるものである。
【0031】さらに、図10に示すように、上記中空状
カプセル粒子層7が仕切り10によって分割されている
のが望ましい。しかして図11に示すように、本発明の
制振パネル材2及びシート状制振材1を重力方向ロに対
して水平方向に用いる際に、図11(b)に示す仕切り
10によって重力による空間8内における微粒子層5の
偏析現象を防止することが可能となる。従って、中空状
カプセル粒子層7を仕切り10によって分割すること
で、本発明を幅広い用途に適用することができる。
【0032】本発明の他の実施形態を図16に示す。本
例では、粒径の小さな微粒子4が充填された中空状カプ
セル粒子6が、金属板、木板等のパネル面11に塗布さ
れる制振塗料層12内に充填され、且つ制振塗料層12
内において中空状カプセル粒子6が移動可能となるよう
に構成されている。なお、微粒子4及び中空状カプセル
粒子6の各粒子材料については前記実施形態と同様であ
る。ここでは、金属板、木板等のパネル面11に塗布さ
れた制振塗料層12内に多数の中空状カプセル粒子6が
移動可能に充填されている。制振塗料層12としては、
水にコロイド分散させた塗料が用いられている。これに
より、用途に見合ったいかなる形状の制振パネル材2で
も容易に作製することができると共に、前記実施形態に
おける構造部材3,3間に中空状カプセル粒子層7を封
入する工程を省略することが可能となるために、施工性
の向上及びコストダウンとを実現できるものである。
【0033】
【実施例】以下、本発明に係わるシート状制振材1の代
表的な実施例について説明をする。
【0034】[実施例1]以下には、中空状カプセル粒
子6として平均粒径125μmのポリスチレンビーズを
用い、微粒子4として平均粒径3μmポリスチレン微粒
子を用い、これらを相対向する2枚のシート材間に封入
した場合の実施例について示した。
【0035】粒子内部に多数の微粒子4が充填された中
空状カプセル粒子6を作製するために、シード重合法を
用いた。また、乳化重合法、分散重合法、懸濁重合法、
ミニエマルジョン重合法、膜乳化法等によっても、同等
の中空状カプセル粒子を作製することは可能である。
【0036】中空状カプセル粒子6を封入するシート材
(構造部材)としては、厚み2.5mm及び0.5mm
の二枚のSBR樹脂シート14a,14bを用いた。こ
こで、シート材は、ゴム、高分子樹脂及びエラストマー
などであってもよく、特に限定はしない。
【0037】次に上記SBR樹脂シート材14a,14
b間に、中空状カプセル粒子6を封入する手法につい
て、以下説明する。
【0038】まず、厚み2.5mmのSBR樹脂シート
14aを、図12に示すようなローラ表面に高さ2.2
mmの凸部13を持つ歯車状ローラミル12により、シ
ート表面に一定間隔の窪み15を設けた。この窪み15
の幅aは例えば3mm、間隔bは1mm、高さcは2.
2mmとした。次いで、図13に示すように、多数の中
空状カプセル粒子6からなる中空状カプセル粒子層7を
窪み15内に層高2mmとなるように充填し、その後、
上面から厚み0.5mmのSBR樹脂シート14bを接
着した。
【0039】図14に、実施例における損失係数の測定
結果を周波数に対して示した。図中の曲線A5は中空状
カプセル粒子6を封入した本発明のシート状制振材をア
ルミパネルに接着した場合の結果であり、曲線B5は、
比較例としてアルミパネルに従来技術の粉粒体(ガラス
ビーズ、平均粒径125μm)を充填したシート状制振
材を接着した場合の結果である。
【0040】図14の曲線A5から、本発明は、従来技
術の粉粒体によるシート状制振材と比較して、低周波数
帯域イにおいてより優れた制振性能を示していることが
わかる。
【0041】また、参考までに同条件におけるパネル中
心からの300mm遠方の位置での騒音レベルの1/3
Band特性を図15に示した。図中のA5,B5は図1
4と同様である。図15から、制振性能の傾向と同様
に、本発明は低周波数帯域におけるパネルからの放射音
が、従来技術の制振パネル材よりも低減していることが
わかる。
【0042】[実施例2]次いで、上記中空状カプセル
粒子6を水にコロイド分散させた制振塗料層12内に移
動可能に充填し、この制振塗料層12を直接、金属板、
木板等のパネル面に塗布する場合の実施例について説明
する。
【0043】前記中空状カプセル粒子6が移動可能に充
填されているコロイド水溶液を、図16に示すように、
アルミ矩形パネル20(300mm×300mm)のパ
ネル面11上に塗布して所定厚みの制振塗料層12を形
成し、乾燥後の膜厚を0.5mmとした。図17には、
本発明の制振塗料層12が塗布されたアルミ矩形パネル
20の損失係数測定結果を周波数に対して示した。図1
7から、低周波数帯域イにおいてより優れた性能を示し
ているのがわかる。
【0044】
【発明の効果】上述のように請求項1記載の発明にあっ
ては、間隔を隔てて相対向する2枚の構造部材間に、粒
径の小さな微粒子が充填された中空状カプセル粒子が封
入されているので、構造物の振動に伴い中空状カプセル
粒子とその内部に充填された微粒子とがそれぞれ弾性振
動を励起し、中空状カプセル粒子間の接触点における粒
子の接触・変形現象によるエネルギー減衰に加えて、中
空状カプセル粒子内部における微粒子間のエネルギー減
衰をも得ることができる。すなわち、微粒子層と中空状
カプセル粒子との2段階でエネルギー減衰効果を得るこ
とができるので、両者の総和としての粒子変形量は非常
に大きくなり、構造物の振動エネルギーを低周波数帯域
においてより効果的に吸収することができるようにな
る。それゆえ、従来技術よりも大きなエネルギー減衰を
低周波数帯域から得ることができ、幅広い周波数帯域に
おいて優れた制振性能を発揮することとなり、この結
果、本発明では、従来技術の粉粒体によるシート状制振
材及び制振パネル材では成し得なかった、低周波数帯域
を含む幅広い周波数帯域における優れた制振効果を得る
ことが可能となる。
【0045】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、相対向する2枚の構造部材がそれぞれ
シート状に形成されているので、いかなる形状の構造物
(金属板、木板等)に対しても本発明のシート状制振材
を容易に粘着して使用できるようになり、幅広い構造物
の用途に応じた制振効果を期待できる。
【0046】また請求項3記載の発明は、請求項1又は
請求項2記載の効果に加えて、中空状カプセル粒子及び
微粒子が、低弾性材料から構成されているので、低弾性
粒子間の大きな粒子変形により、粒子接触点におけるヒ
ステリシス減衰が低周波数帯域においてより効果的に生
じることによって、低周波数帯域において大きなエネル
ギー減衰量が得られ、シート状制振材の性能を向上させ
ることができる。
【0047】また請求項4記載の発明は、請求項3記載
の効果に加えて、低弾性材料のヤング率が108N/m2
以下であるので、粒子接触点におけるヒステリシス減衰
が低周波数帯域においてより効果的に生じることによっ
て、振動エネルギー吸収が増加し、低周波数帯域におい
て優れた制振性能が得られるものである。
【0048】また請求項5記載の発明は、請求項1乃至
請求項4のいずれかに記載の効果に加えて、中空状カプ
セル粒子内に充填されている微粒子層の上面と中空状カ
プセル粒子の内壁面との間に空間を設けたので、中空状
カプセル粒子内部での微粒子の挙動の自由度が高まり、
これにより中空状カプセル粒子内部において微粒子間の
効果的なエネルギー減衰が生じ、低周波数帯域における
振動エネルギーの吸収量を増加させることができる。
【0049】また請求項6記載の発明は、請求項1乃至
請求項5のいずれかに記載の効果に加えて、中空状カプ
セル粒子内の体積に対する中空状カプセル粒子内に充填
されている微粒子層の体積の比率が98%以下であるの
で、低周波数帯域における振動エネルギーの吸収量をよ
り増加させることができ、制振性能をより向上させるこ
とができる。
【0050】また請求項7記載の発明は、請求項1乃至
請求項6のいずれかに記載の効果に加えて、中空状カプ
セル粒子層が相対向する2枚の構造部材間に隙間をあけ
て封入されているので、構造部材間に中空状カプセル粒
子層を隙間を残して充填することによって、中空状カプ
セル粒子の挙動の自由度が高まり、これにより中空状カ
プセル粒子の接触点における効果的なヒステリシス減衰
が生じ、低周波数帯域における振動エネルギーの吸収量
を増加させることができる。
【0051】また請求項8記載の発明は、請求項1乃至
請求項7のいずれかに記載の効果に加えて、中空状カプ
セル粒子層と構造部材との間の隙間の高さが、中空状カ
プセル粒子層の高さの2%以上であるので、低周波数帯
域における振動エネルギーの吸収量をより増加させるこ
とができ、シート状制振材の性能をより向上させること
ができる。
【0052】また請求項9記載の発明は、請求項1乃至
請求項8のいずれかに記載の効果に加えて、中空状カプ
セル粒子層が仕切りによって分割されているので、制振
パネル材及びシート状制振材を重力に対して水平方向に
用いる際に、仕切りによって重力による空間内における
微粒子層の偏析現象を防止することができる。
【0053】また請求項10記載の発明は、請求項1乃
至請求項9のいずれかのシート状制振材が、金属板、木
板等のパネル面に貼付されているので、用途に見合った
いかなる形状の制振パネル材でも容易に作製できると共
に、低周波数帯域において優れた制振性能を有する制振
パネル材を得ることができる。
【0054】また請求項11記載の発明は、粒径の小さ
な微粒子が充填された中空状カプセル粒子が、金属板、
木板等のパネル面に塗布される制振塗料層内に充填さ
れ、且つ制振塗料層内において中空状カプセル粒子が移
動可能となっているので、用途に見合ったいかなる形状
の制振パネル材でも容易に作製することができると共
に、相対向する2枚の構造部材間に中空状カプセル粒子
層を封入する工程を省略することが可能となるために、
施工性の向上及びコストダウンとを実現できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態の斜視図、(b)
は(a)のe―e線に沿う中空状カプセル粒子の充填状
態の概念図、(c)は中空状カプセル粒子内部の概念図
である。
【図2】本発明における周波数に対する損失係数を従来
技術との比較において説明するグラフである。
【図3】(a)(b)は従来技術の制振メカニズムの概
念図である。
【図4】(a)(b)は本発明の制振メカニズムの説明
図である。
【図5】本発明における粒子材料のヤング率を変化させ
た場合における周波数に対する損失係数の関係を示すグ
ラフである。
【図6】本発明の中空状カプセル粒子内部における微粒
子層の充填状態を変化させた場合のおける周波数に対す
る損失係数の関係を示すグラフである。
【図7】本発明の中空状カプセル粒子内部における微粒
子挙動を説明する概念図であり、(a)は中空状カプセ
ル粒子内部空間に対する微粒子層の体積比率を100%
にした場合を示し、(b)は中空状カプセル粒子内部空
間に対する微粒子層の体積比率を90%にした場合を示
している。
【図8】(a)は本発明の他の実施形態の斜視図、
(b)は(a)のf―f線に沿う中空状カプセル粒子の
充填状態の概念図である。
【図9】本発明における微粒子層の中空構造物内部空間
への100%充填による周波数に対する損失係数の低下
を示すグラフである。
【図10】(a)は本発明の更に他の実施形態の斜視
図、(b)は(a)のg―g線に沿う中空状カプセル粒
子の充填状態の概念図である。
【図11】本発明の更に他の実施形態を示し、(a)は
仕切りを持たない場合の模式図、(b)は仕切りを設け
た場合の模式図である。
【図12】(a)は本発明における一方のシート状制振
材の拡大断面図、(b)は同上のシート状制振材の作製
に用いた装置の概略図である。
【図13】(a)は本発明におけるシート状制振材の製
造工程の説明図、(b)は同上の中空状カプセル粒子の
充填動作を説明する模式図である。
【図14】本発明の制振パネル材における制振性能を従
来技術との比較において説明するグラフである。
【図15】本発明の制振パネル材における騒音レベルを
従来技術との比較において説明するグラフである。
【図16】(a)は本発明の更に他の実施形態の斜視
図、(b)は(a)のm―m線に沿う中空状カプセル粒
子の充填状態の概念図である。
【図17】同上の制振パネル材の制振性能を示すグラフ
である。
【図18】同上の制振性能(損失係数)を計測するシス
テム概念図である。
【図19】同上の損失係数の算出に関する説明図であ
る。
【図20】(a)は従来技術の制振パネル材の斜視図、
(b)は(a)のd―d線に沿う粉粒体の充填状態の概
念図である。
【図21】従来技術の粉粒体による制振パネル材の周波
数に対する制振性能の説明図である。
【符号の説明】
1 シート状制振材 2 制振パネル材 3 構造部材 4 微粒子 5 微粒子層 5a 上面 6 中空状カプセル粒子 6a 内壁面 7 中空状カプセル粒子層 8 空間 9 隙間 10 仕切り 11 パネル面 12 制振塗料層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥平 有三 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2E001 DG01 FA02 FA03 FA11 FA14 FA16 GA03 GA07 GA24 HA11 HB01 HB04 HC01 HD11 HE01 3J048 AA06 AC02 BE14 DA10 EA38 4F100 AB01A AB01C AK12A AK12B AK12C AK12J AK28A AK28C AK28J AL01A AL01C AN02A AN02C AP00A AP00C AT00A AT00C BA03 BA05 BA06 BA10A BA10C BA13 CC00D DE01B DE04B JH02 JK07B YY00B

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隔を隔てて相対向する2枚の構造部材
    間に、粒径の小さな微粒子が充填された中空状カプセル
    粒子が封入されていることを特徴とするシート状制振
    材。
  2. 【請求項2】 相対向する2枚の構造部材がそれぞれシ
    ート状に形成されていることを特徴とする請求項1記載
    のシート状制振材。
  3. 【請求項3】 中空状カプセル粒子及び微粒子が、低弾
    性材料から構成されていることを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載のシート状制振材。
  4. 【請求項4】 低弾性材料のヤング率が108N/m2
    下であることを特徴とする請求項3記載のシート状制振
    材。
  5. 【請求項5】 中空状カプセル粒子内に充填されている
    微粒子層の上面と中空状カプセル粒子の内壁面との間に
    空間を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の
    いずれかに記載のシート状制振材。
  6. 【請求項6】 中空状カプセル粒子内の体積に対する中
    空状カプセル粒子内に充填されている微粒子層の体積の
    比率が98%以下であることを特徴とする請求項1乃至
    請求項5のいずれかに記載のシート状制振材。
  7. 【請求項7】 中空状カプセル粒子層が相対向する2枚
    の構造部材間に隙間をあけて封入されていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のシート
    状制振材。
  8. 【請求項8】 中空状カプセル粒子層と構造部材との間
    の隙間の高さが、中空状カプセル粒子層の高さの2%以
    上であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいず
    れかに記載のシート状制振材。
  9. 【請求項9】 中空状カプセル粒子層が仕切りによって
    分割されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8
    のいずれかに記載のシート状制振材。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のいずれかのシ
    ート状制振材が、金属板、木板等のパネル面に貼付され
    ていることを特徴とする制振パネル材。
  11. 【請求項11】 粒径の小さな微粒子が充填された中空
    状カプセル粒子が、金属板、木板等のパネル面に塗布さ
    れる制振塗料層内に充填され、且つ制振塗料層内におい
    て中空状カプセル粒子が移動可能となっていることを特
    徴とする制振パネル材。
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