JP2001087694A - カーテンコータのカラー裏回り防止方法及び装置 - Google Patents

カーテンコータのカラー裏回り防止方法及び装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙の両幅端縁部にドライエッジを形成する。 【解決手段】 カーテンコータのDFヘッド1上流側近
傍位置に原紙3の両幅端縁部3aを下方に折り曲げるた
めの折り曲げ装置10a,10bを配置する。折り曲げ
装置10a,10bは、ロータリーエアシリンダ11
a,11bにL字型のドライエッジバー12a,12b
を取り付けて構成する。ドライエッジバー12a,12
bを下方に旋回させて押しつけることにより原紙3の両
幅端縁部3aを下方に折り曲げ、この状態にてDFヘッ
ド1から流下させた塗工用カラー2のカーテン膜2a内
に通過させるようにする。原紙3の折り目でカーテン膜
2aを割り、カーテン膜2aが原紙3の両幅端縁部3a
に触れないようにさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は製紙工場において製
造された原紙に塗工用カラーを塗布するカーテンコータ
において、上記塗工用カラーが紙の裏に回り込むことを
防止するためのカーテンコータのカラー裏回り防止方法
及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】製紙工場で製造された紙はそのままの形
で直ちに使用されることはなく、それを原紙として更に
加工を施すことにより所要の目的に適合する製品として
の加工紙とする場合が多い。加工紙には種々のものがあ
るが、その一つに、塗工紙がある。塗工紙は、紙の表面
の性質を改善する目的で紙の表面に塗工用カラーを塗布
させて製造するもので、その装置として塗工装置があ
る。
【0003】塗工装置の一つとして、いわゆるカーテン
コータは、図2(イ)(ロ)にその一例の概略を示す如
く、DFヘッド(給液ヘッド)1から塗工用カラー2
を、原紙3幅より広い範囲で一様に薄いカーテン膜2a
状に流下させ、コーターロール4に巻回されて下流に向
けてやや上向きに走行する原紙3が上記塗工用カラー2
のカーテン膜2aを通過することにより、該原紙3の表
面に塗工用カラー2を直接塗布させるようにしたもので
ある。
【0004】なお、上記DFヘッド1と原紙3との間の
位置には、シャッターパン5が塗工用カラー2の流下方
向と直交する前後方向へ移動可能に配置してあって、該
シャッターパン5を後退させて塗工用カラー2の流下位
置から退避するON作動と、シャッターパン5を前進さ
せて塗工用カラー2の流下位置、すなわち塗工用カラー
2のカーテン膜2aを遮るようにするOFF作動によ
り、上記塗工用カラー2の原紙3への供給、停止を行う
ようにしてある。
【0005】又、塗工用カラー2のカーテン膜2aの上
流側位置、すなわち、DFヘッド1の上流側位置におけ
る原紙3の上方には、原紙3の送り方向に向けて下向き
となるよう傾斜させて前端(下端)を原紙3の表面に接
触させたスクレーパ状の風圧遮断用ブレード6が配置し
てあり、該風圧遮断用ブレード6により、原紙3の走行
により引かれて運ばれる原紙3表面のエアを、DFヘッ
ド1の上流側位置にて原紙3表面から掻き落すようにし
て遮断し、上記エアの風圧により塗工用カラー2のカー
テン膜2aが乱されることを防止するようにしてある。
【0006】7は上記風圧遮断用ブレード6を支持する
ために、原紙3の幅方向の全長に亘って延びるように配
置した架台、8は塗工用カラー2の流下位置の下流側に
配置されて、走行する塗工用カラー2塗布後の原紙3を
ガイドするためのガイドロール、9は塗工時に原紙3の
幅端から流下した塗工用カラー2を回収するためのカラ
ーパンを示す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記カーテ
ンコータでは、DFヘッド1から原紙3の幅より幅広に
流下される塗工用カラー2のカーテン膜2aを、原紙3
が通過するようにしてあるため、原紙3の両幅端縁部
で、該原紙3の両幅端縁部の外方位置を流下する塗工用
カラー2の一部が、図2(ロ)に二点鎖線で示す如く、
原紙3の裏に回り込んで来て、製造される塗工紙の両幅
端縁部が厚塗りされることになり、塗工紙をワインダに
巻き取る場合に、両端部が太くて中央部が細い、いわゆ
る鼓状に巻かれてしまうという問題がある。
【0008】そのため、従来では、塗工用カラー2が原
紙3の裏に回り込んで両幅端縁部の厚塗りとなった部分
を、スリッタ(カッター)で切り落とすようにしたり、
あるいは、塗工紙を無理に高ニップでワインダに巻き取
るようにしていたが、上記スリッタは、DFヘッド1周
辺に設ける機器の配置状況によっては設置スペースが確
保できない場合があり、又、無理に高ニップでワインダ
に巻き取るようにする方法は、発色する塗工用カラー2
を用いている場合には、該塗工用カラー2がワインダへ
の巻き取りの際の圧力で発色してしまうため実施するこ
とができない場合がある。
【0009】又、塗工用カラー2の裏回りが生じた場合
には、裏回りした塗工用カラー2によりカーテンコータ
の後工程の各種機器が汚されるが、この汚れはそのまま
として運転され、製造ラインの運転を停止する度毎に清
掃を行っているが、この清掃作業には足場の設置を要
し、又、多大な時間及び労力を要していた。
【0010】そこで、本発明者は塗工用カラーの裏回り
を防止するための工夫、研究を重ねた結果、カーテンコ
ータにより塗工用カラーを塗布する際、原紙の左右両幅
端縁部に塗工用カラーの塗工されないドライエッジ(非
塗工面)を形成することにより、塗工用カラーの裏回り
を防止することができることを見出し、本発明をなし
た。
【0011】したがって、本発明の目的とするところ
は、塗工用カラーの裏回りを防止することのできるカー
テンコータのカラー裏回り防止方法及び装置を提供しよ
うとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためにDFヘッドから塗工用カラーをカーテン膜
状に流下させ、該塗工用カラーのカーテン膜を原紙が通
過するときに、上記塗工用カラー流下位置の直前位置に
て上記原紙の両幅端縁部をそれぞれ下方に折り曲げてか
ら塗工用カラーのカーテン膜を通過させるカーテンコー
タのカラー裏回り防止方法とし、又、DFヘッドから塗
工用カラーをカーテン膜状に流下させ、該塗工用カラー
のカーテン膜を原紙が通過することにより、該原紙に上
記塗工用カラーを塗布するようにしてあるカーテンコー
タにおける上記DFヘッドの上流側近傍で且つ塗工すべ
き原紙の左右両幅端縁部の上方位置に、該塗工すべき原
紙の両幅端縁部を下方に折り曲げるための折り曲げ装置
をそれぞれ設置した構成を有するカーテンコータのカラ
ー裏回り防止装置とする。
【0013】DFヘッドから流下する塗工用カラーのカ
ーテン膜の上流側近傍位置にて、折り曲げ装置により原
紙の両幅端縁部を下方に折り曲げるようにすると、原紙
は、両幅端縁部が下方へ折り曲げられた状態で塗工用カ
ラーのカーテン膜を通過させられるようになる。この
際、流下する塗工用カラーのカーテン膜は、原紙の折り
目部分より外側では外方へはじけ、カーテン膜が割れる
ようになることから、上記折り目より外側に位置する原
紙の両幅端縁部には、塗工用カラーの塗布されないドラ
イエッジ(非塗工面)が形成されるようになる。
【0014】又、折り曲げ装置は、原紙の送り方向とほ
ぼ平行な回転軸を有する旋回駆動装置と、該旋回駆動装
置の回転軸に一端を取り付けて先端部で原紙の幅端縁部
を下方へ折り曲げるようにするL字型のドライエッジバ
ーとからなり、該ドライエッジバーの先端部を塗工用カ
ラーのカーテン膜とほぼ平行な面内にて、原紙に押しつ
けて幅端縁部を折り曲げた状態から原紙と平行な状態ま
で旋回できるようにした構成とすると、使用時はドライ
エッジバーを下方に旋回させて該ドライエッジバーによ
り原紙の幅端縁部を下方に折り曲げることができると共
に、不使用時にはドライエッジバーを原紙面と平行に引
きあげて邪魔にならないようにすることができる。
【0015】更に、ドライエッジバーの先端部にセラミ
ック溶射を施した構成とすることにより、ドライエッジ
バーの紙との摩擦の耐性を大きくすることができる。
【0016】更に、折り曲げ装置を、左右方向にスライ
ド可能に配置して、原紙の幅に応じて位置を調整できる
構成とすることにより、塗工すべき原紙の幅が変更され
ても折り曲げ装置の間隔を調整して容易に対応すること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0018】図1(イ)(ロ)は本発明のカーテンコー
タのカラー裏回り防止方法及び装置の実施の一形態を示
すもので、図2(イ)(ロ)に示したものと同様に、D
Fヘッド1から塗工用カラー2のカーテン膜2aを流下
させ、コータロール4に巻回されて走行する原紙3を、
塗工用カラー2のカーテン膜2aを通過させることによ
り、該原紙3の表面に上記塗工用カラー2を直接塗布す
るようにしてあるカーテンコータにおいて、上記DFヘ
ッド1の上流側近傍位置で且つ塗工すべき原紙3の左右
両幅端縁部の上方位置に、原紙3の左右両幅端縁部をそ
れぞれ所要幅下方に折り曲げるための折り曲げ装置10
a及び10bを設ける。
【0019】詳述すると、上記各折り曲げ装置10a及
び10bは、DFヘッド1の上流側近傍で且つ塗工すべ
き原紙3の左右両幅端縁部の上方位置に、原紙3の送り
方向(走行方向)とほぼ平行に延びる回転軸13a,1
3bを有する旋回駆動装置としてのロータリーエアシリ
ンダ11aと11bを左右に対称的に配置し、該左右の
各ロータリーエアシリンダ11aと11bの回転軸13
aと13bに、ドライエッジバー12aと12bの一端
をそれぞれ取り付け、該ロータリーエアシリンダ11
a,11bによりドライエッジバー12a,12bが原
紙3の幅端縁部に当る位置と上方へ退避する位置へ回動
できるようにする。すなわち、ドライエッジバー12a
と12bは、L字型をなし、一端をロータリーエアシリ
ンダ11a及び11bの回転軸13a及び13bに先端
側より取り付けると共に、塗工用カラー2のカーテン膜
2a近傍位置よりカーテン膜2aに沿うよう直角に屈曲
させるようにして他端部(先端部)を原紙3の幅端縁部
より下方へ所要長さ突出する長さとしてあり、上記ロー
タリーエアシリンダ11a及び11bを駆動させること
により、ドライエッジバー12a及び12bの先端部が
塗工用カラー2のカーテン膜2aとほぼ平行な面内にて
旋回させることができるようにしてあり、上記各ロータ
リーエアシリンダ11a及び11bで左右の各ドライエ
ッジバー12a及び12bをそれぞれ下方(内側)に旋
回させることにより、図1(イ)(ロ)に示す如く、該
各ドライエッジバー12a及び12bの先端部を、DF
ヘッド1から流下する塗工用カラー2のカーテン膜2a
の手前、たとえば、10mm程度手前の位置において、
原紙3の左右の両幅端縁部3aに斜め上方から押し当て
て、該原紙3の左右の幅端縁部3aを、45〜90度程
度の所要角度(図では60度)で下方に折り曲げること
ができるようにし、一方、各ロータリーエアシリンダ1
1a及び11bで左右の各ドライエッジバー12a及び
12bを上方(外側)に旋回させることにより、図1
(ロ)に二点鎖線で示す如く、左右の各ドライエッジバ
ー12a及び12bを原紙3面と平行な状態にまで引き
上げることができるようにしてある。
【0020】又、図2(イ)に示した架台7と同様に、
DFヘッドの上流側位置にて原紙3の幅方向の全長に亘
って延びる架台7の左右両端部の上側に、それぞれ左右
方向に所要長さ延びるレール14a及び14bを配置
し、該各レール14a及び14b上に、左右の移動体1
5a及び15bを、左右方向にスライド可能に載置し、
該各左右の移動体15a及び15bの前面(DFヘッド
1側面)に、上記左右の折り曲げ装置10a及び10b
の各ロータリーエアシリンダ11a及び11bの後端部
をそれぞれ取り付けることにより、上記左右の各折り曲
げ装置10a及び10bを左右の移動体15a及び15
bと一体に左右方向にスライドさせて、各折り曲げ装置
10a及び10bのドライエッジバー12a及び12b
の間隔を、塗工すべき原紙3の幅に合わせて自在に調整
することができるようにしてある。
【0021】なお、上記各ドライエッジバー12a及び
12bとしては、直径6〜8mmの棒材を使用するよう
にし、更に、該ドライエッジバー12a及び12bの先
端部における原紙との接触部には、セラミック溶射を施
して紙との摩擦に耐えることができるようにしてある。
又、上記左右の各移動体15a及び15bには、ハンド
ル16を同軸に取り付けたピニオン17を設けて、該ピ
ニオン17を上記各レール14a及び14b上にそれぞ
れ配したラック18と噛合させて配置することにより、
ハンドル16を回転させて上記各移動体15a及び15
bの位置を自在に調整し、図示しないロック機構により
固定できるようにしてある。その他、図2(イ)(ロ)
と同一のものには同一符号が付してある。
【0022】カーテンコータによる塗工作業を行う場合
は、先ず、左右のロータリーエアシリンダ11a及び1
1bにより左右のドライエッジバー12a及び12bを
引き上げた状態として塗工すべき原紙3をコータロール
4からガイドロール8へかけ回し、次に、上記原紙3の
幅に合わせて左右の移動体15a及び15bと一体に左
右の折り曲げ装置10a及び10bの間隔を調整した
後、左右のロータリーエアシリンダ11a及び11bに
より、左右のドライエッジバー12a及び12bを下方
に旋回させて、該各ドライエッジバー12a及び12b
により、原紙3の左右の両幅端縁部3aを所要幅だけ下
方に所要角度(たとえば60度)折り曲げておくように
する。
【0023】この状態において、コータロール4により
原紙3を走行させると共に、DFヘッド1から塗工用カ
ラー2のカーテン膜2aを流下させて、該カーテン膜2
aを走行する原紙3が通過するようにすると、走行する
原紙3は、塗工用カラー2のカーテン膜2aの直前位置
において、その両幅端縁部3aがドライエッジバー12
a及び12bによって下方に折り曲げられるようにな
り、このために、両幅端縁部3aが下方に折り曲げられ
た状態のまま塗工用カラー2のカーテン膜2a内を通過
させられるようになる。この際、図1(ロ)に一点鎖線
で示す如く、DFヘッド1から流下する塗工用カラー2
のカーテン膜2aは、原紙3の折り目部分より外側では
外方へはじけ、カーテン膜2aが割れるようになること
から、上記折り目より外側に位置する原紙3の両幅端縁
部3aには、塗工用カラー2が触れなくなり、これによ
り原紙3の両幅端縁部3aに塗工用カラー2の塗布され
ないドライエッジ(非塗工面)が形成されるようにな
る。
【0024】このように、原紙3の両幅端縁部3aに
は、塗工用カラー2が触れないことから、塗工用カラー
2が裏回りすることを防止することができ、したがっ
て、製造される塗工紙の両幅端縁部が厚塗りされてワイ
ンダに鼓状に巻かれる虞はなく、発色性の塗工用カラー
2を使用した場合でも、製造される塗工紙の品質を向上
することができる。又、カーテンコータの後工程で使用
する各種機器が、裏回りした塗工用カラー2により汚れ
ることがなくなることから、従来、上記機器について行
っていた多大な労力及び時間を要する清掃作業を行う必
要をなくすことができる。
【0025】なお、本発明は上記実施の形態のみに限定
されるものではなく、折り曲げ装置10a及び10bと
しては、ロータリーエアシリンダ11a及び11bによ
りL字型のドライエッジバー12a及び12bを旋回さ
せて原紙3に押しつけるようにしたものを示したが、塗
工用カラー2のカーテン膜2aの直前位置にて塗工すべ
き原紙3の両幅端縁部3aを下方に折り曲げることがで
きるものであれば、ドライエッジバー12a及び12b
の形状はL字型でなくてもよく、又、旋回駆動装置とし
てはロータリーエアシリンダ11a及び11b以外のも
のを用いてもよいこと、その他、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であ
る。
【0026】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明のカーテンコー
タのカラー裏回り防止方法及び装置によれば、DFヘッ
ドから塗工用カラーをカーテン膜状に流下させ、該塗工
用カラーのカーテン膜を原紙が通過するときに、上記塗
工用カラー流下位置の直前位置にて上記原紙の両幅端縁
部をそれぞれ下方に折り曲げてから塗工用カラーのカー
テン膜を通過させる方法、及び、DFヘッドから塗工用
カラーをカーテン膜状に流下させ、該塗工用カラーのカ
ーテン膜を原紙が通過することにより、該原紙に上記塗
工用カラーを塗布するようにしてあるカーテンコータに
おける上記DFヘッドの上流側近傍で且つ塗工すべき原
紙の左右両幅端縁部の上方位置に、該塗工すべき原紙の
両幅端縁部を下方に折り曲げるための折り曲げ装置をそ
れぞれ設置した構成を有する装置としてあるので、DF
ヘッドから流下する塗工用カラーのカーテン膜を、左右
の折り曲げ装置によって折り曲げられた原紙の折り目部
分より外側では外方へはじくように割ることができて、
該カーテン膜が上記折り目より外側に位置する原紙の両
幅端縁部に触れなくすることができ、これにより原紙の
両幅端縁部に塗工用カラーの塗布されないドライエッジ
(非塗工面)を形成して、塗工用カラーの裏回りを防止
することができるという優れた効果を発揮し、又、折り
曲げ装置は、原紙の送り方向とほぼ平行な回転軸を有す
る旋回駆動装置と、該旋回駆動装置の回転軸に一端を取
り付けて先端部で原紙の幅端縁部を下方へ折り曲げるよ
うにするL字型のドライエッジバーとからなり、該ドラ
イエッジバーの先端部を塗工用カラーのカーテン膜とほ
ぼ平行な面内にて、原紙に押しつけて幅端縁部を折り曲
げた状態から原紙と平行な状態まで旋回できるようにし
た構成とすることにより、使用時はドライエッジバーを
下方に旋回させて該ドライエッジバーにより原紙の幅端
縁部を下方に折り曲げることができると共に、不使用時
にはドライエッジバーを原紙面と平行に引きあげて邪魔
にならないようにすることができ、更に、ドライエッジ
バーの先端部にセラミック溶射を施した構成とすること
により、ドライエッジバーの紙との摩擦の耐性を大きく
するでき、更に、折り曲げ装置を、左右方向にスライド
可能に配置して、原紙の幅に応じて位置を調整できる構
成とすることにより、塗工すべき原紙の幅が変更されて
も折り曲げ装置の間隔を調整して容易に対応することが
できる、という優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカーテンコータのカラー裏回り防止方
法及び装置の実施の一形態を示すもので、(イ)は一部
切断概略側面図、(ロ)は(イ)のA−A矢視図であ
る。
【図2】従来のカーテンコータの一例の概略を示すもの
で、(イ)は一部切断側面図、(ロ)は(イ)のB−B
矢視図である。
【符号の説明】
1 DFヘッド 2 塗工用カラー 2a カーテン膜 3 原紙 3a 幅端縁部 4 コータロール 10a,10b 折り曲げ装置 11a,11b ロータリーエアシリンダ(旋回駆動装
置) 12a,12b ドライエッジバー 13a,13b 回転軸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DFヘッドから塗工用カラーをカーテン
    膜状に流下させ、該塗工用カラーのカーテン膜を原紙が
    通過するときに、上記塗工用カラー流下位置の直前位置
    にて上記原紙の両幅端縁部をそれぞれ下方に折り曲げて
    から塗工用カラーのカーテン膜を通過させることを特徴
    とするカーテンコータのカラー裏回り防止方法。
  2. 【請求項2】 DFヘッドから塗工用カラーをカーテン
    膜状に流下させ、該塗工用カラーのカーテン膜を原紙が
    通過することにより、該原紙に上記塗工用カラーを塗布
    するようにしてあるカーテンコータにおける上記DFヘ
    ッドの上流側近傍で且つ塗工すべき原紙の左右両幅端縁
    部の上方位置に、該塗工すべき原紙の両幅端縁部を下方
    に折り曲げるための折り曲げ装置をそれぞれ設置した構
    成を有することを特徴とするカーテンコータのカラー裏
    回り防止装置。
  3. 【請求項3】 折り曲げ装置は、原紙の送り方向とほぼ
    平行な回転軸を有する旋回駆動装置と、該旋回駆動装置
    の回転軸に一端を取り付けて先端部で原紙の幅端縁部を
    下方へ折り曲げるようにするL字型のドライエッジバー
    とからなり、該ドライエッジバーの先端部を塗工用カラ
    ーのカーテン膜とほぼ平行な面内にて、原紙に押しつけ
    て幅端縁部を折り曲げた状態から原紙と平行な状態まで
    旋回できるようにした請求項2記載のカーテンコータの
    カラー裏回り防止装置。
  4. 【請求項4】 ドライエッジバーの先端部にセラミック
    溶射を施した請求項3記載のカーテンコータのカラー裏
    回り防止装置。
  5. 【請求項5】 折り曲げ装置を、左右方向にスライド可
    能に配置して、原紙の幅に応じて位置を調整できる構成
    とした請求項2、3又は4記載のカーテンコータのカラ
    ー裏回り防止装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1191144A1 (de) * 2000-09-22 2002-03-27 Voith Paper Patent GmbH Vorhang-Auftragsvorrichtung
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