JP2001082370A - ルーツ式真空ポンプ又はルーツ式ブロワ - Google Patents

ルーツ式真空ポンプ又はルーツ式ブロワ

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JP2001082370A
JP2001082370A JP31276699A JP31276699A JP2001082370A JP 2001082370 A JP2001082370 A JP 2001082370A JP 31276699 A JP31276699 A JP 31276699A JP 31276699 A JP31276699 A JP 31276699A JP 2001082370 A JP2001082370 A JP 2001082370A
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roots
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JP31276699A
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Komei Yokoi
康名 横井
Yuji Nagai
裕次 永井
Yoshinobu Ito
義展 伊藤
Masami Kato
雅美 加藤
Toshiaki Kato
利明 加藤
Koichi Kume
光一 久米
Takashi Yokoi
隆志 横井
Haruo Totani
春夫 戸谷
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Anlet Co Ltd
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Anlet Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容積効率の向上と省エネルギー効果及び運転
時に発生する騒音の低減、装置全体の低温度化等を図っ
たルーツ式真空ポンプ又はルーツ式ブロワを提供するこ
と。 【解決手段】 吸入口2を各ローターの回転軸の中心を
結ぶ仮想線mに対して各々の回転軸の中心から120°
の容積移動角度を越えた位置nに設け、吐出口3を、各
ローターの回転軸の中心を結ぶ仮想線mに対して各々の
回転軸の中心から前記吸入口と反対方向に120°の容
積移動角度を越えた位置oから、各回転軸の中心を中心
とするケーシング内径円dの交差する点qまでの領域の
周壁部に少なくとも1つの空気通路孔を形成することに
より設け、空気の吸引直後に吸入口側と吐出口側の2カ
所に、各ローターの隣り合う葉片とケーシングの内壁面
とで囲まれる密閉空間sを生じさせるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単段若しくは多段
式のルーツ式真空ポンプ又はルーツ式ブロワに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の容積移動形式のルーツ式真空ポン
プにおいては、運転中にポンプ本体の温度が高くなるこ
とは周知のことである。例えば、吸入口側と吐出口側と
の間に−0.047MPa以上の真空差圧を生ずると、吐
出口側のケーシングの温度は圧縮熱により約120〜1
50°Cになってしまう。そこで、かかる運転時の温度
上昇に起因するトラブルを防止するため、昭和35年頃
から国内外のメーカーにおいては、ケーシングに大気又
は冷気導入口を設けて前記温度を120°C以下とする
ように冷却を施す等の対策がいろいろ講じられてきた。
また、運転時に発生する騒音についても低騒音化が図ら
れており、本件出願人は、実開昭49−63507号公
報、特許第2616823号公報、特許第288406
7号公報等において有効な提案を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般的なルーツ式真空
ポンプにおいて、ローターの隣り合う葉片とケーシング
内壁面とにより囲まれる密閉空間については、3葉のロ
ーターの場合に120°の容積移動角度、4葉のロータ
ーの場合に90°以上の容積移動角度を要することは周
知のことである。因に、それらの角度より容積移動角度
が小さい場合には吸入口と吐出口とが連通してしまうた
め、ポンプとしての機能を果たさない。ところで、その
容積移動角度の領域の一部に前述した大気又は冷気導入
口を設けている構造のルーツ式真空ポンプでは、容積効
率及び機械効率の低下を生じると共に、約85〜90d
Bの大きな騒音が発生する。しかして、かかるルーツ式
真空ポンプを使用する場合には、設置される環境によっ
ては騒音を緩和するための防音設備に大きなコストがか
かって不経済であるという不都合がある。また、圧縮さ
れて高温となった気体は、ケーシングの内壁面とロータ
ーの葉片とに必然的に生ずる微小間隙から吸込側に僅か
ずつ漏洩(内部リーク)するため、真空ポンプの機械効
率の低下を招き、温度特性を悪化させる要因となってい
る。なお、上述した事項についてはルーツ式真空ポンプ
に限らず、ルーツ式ブロワにおいても全く同様のことが
言える。
【0004】この発明の目的は、容積効率の向上と省エ
ネルギー効果及び運転時に発生する騒音の低減、装置全
体の低温度化等を図ったルーツ式真空ポンプ又はルーツ
式ブロワを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、吸入口と吐出口を形成した
ケーシング内に一対の3葉のローターを設け、吸入口と
吐出口間が連通することのないように両ローターを回転
させることにより吸入口から空気を吸入し、吸入した空
気を吐出口から吐出するルーツ式真空ポンプ又はルーツ
式ブロワにおいて、前記吸入口は各ローターの回転軸の
中心を結ぶ仮想線mに対して各々の回転軸の中心から1
20°の容積移動角度を越えた位置nに設けられ、前記
吐出口は、各ローターの回転軸の中心を結ぶ仮想線mに
対して各々の回転軸の中心から前記吸入口と反対方向に
120°の容積移動角度を越えた位置oから、各回転軸
の中心を中心とするケーシング内径円dの交差する点q
までの領域の周壁部に少なくとも1つの空気通路孔を形
成することにより設けられ、空気の吸引直後に吸入口側
と吐出口側の2カ所に、各ローターの隣り合う葉片とケ
ーシングの内壁面とで囲まれる密閉空間を生じさせるよ
うに構成したことを特徴とする。
【0006】同様の目的を達成するために請求項2に記
載の発明は、吸入口と吐出口を形成したケーシング内に
一対の4葉のローターを設け、吸入口と吐出口間が連通
することのないように両ローターを回転させることによ
り吸入口から空気を吸入し、吸入した空気を吐出口から
吐出するルーツ式真空ポンプ又はルーツ式ブロワにおい
て、前記吸入口は各ローターの回転軸の中心を結ぶ仮想
線mに対して各々の回転軸の中心から120°の容積移
動角度を越えた位置nに設けられ、前記吐出口は、各ロ
ーターの回転軸の中心を結ぶ仮想線mに対して各々の回
転軸の中心から前記吸入口と反対方向に120°の容積
移動角度を越えた位置oから、各回転軸の中心を中心と
するケーシング内径円dの交差する点qまでの領域の周
壁部に、少なくとも1つの空気通路孔を形成することに
より設けられ、空気の吸引直後に吸入口側と吐出口側の
2カ所に、各ローターの隣り合う葉片とケーシングの内
壁面とで囲まれる密閉空間を生じさせるように構成した
ことを特徴とする。
【0007】同様の目的を達成するために請求項3に記
載の発明は、請求項1に記載のルーツ式真空ポンプ又は
ルーツ式ブロワにおいて、各ローターの回転軸の中心を
結ぶ仮想線mに対して各々の回転軸の中心から吐出口側
に120°の容積移動角度を越えた位置oから吸入口側
に約60゜後退した位置pまでの領域のケーシングの内
壁面に、複数の吐出用凹溝が前記吐出口に連通するよう
に形成され、それら吐出用凹溝の総容積を1つの前記密
閉空間の容積に対して2〜3%の範囲内に設けることを
特徴とする。
【0008】同様の目的を達成するために請求項4に記
載の発明は、請求項2に記載のルーツ式真空ポンプ又は
ルーツ式ブロワにおいて、各ローターの回転軸の中心を
結ぶ仮想線mに対して各々の回転軸の中心から吐出口側
に120°の容積移動角度を越えた位置oから吸入口側
に約45゜後退した位置pまでの領域のケーシングの内
壁面に、複数の吐出用凹溝が前記吐出口に連通するよう
に形成され、それら吐出用凹溝の総容積を1つの前記密
閉空間の容積に対して2〜3%の範囲内に設けることを
特徴とする。
【0009】
【発明の作用及び効果】(請求項1の発明)3葉のルー
ツ式真空ポンプ又はルーツ式ブロワの各ローターの隣り
合う葉片とケーシング内壁面とにより囲まれる密閉空間
の総容積移動角度は、容積移動角度120°の2倍の2
40°とされて、ローターの葉片の頂部とケーシング内
壁面とのシール部分の移動距離を大きく設けているの
で、内部リーク量が減少する。さらに、空気を吸入口か
ら吸引した直後に、吐出口側の密閉空間と吸入口側の密
閉空間の二つの空間ができて、吐出口からの内部リーク
による圧力分布は2段階となる。しかして、吐出口と吐
出口側の密閉空間とにおける圧力差、吐出口側の密閉空
間と吸入口側の密閉空間とにおける圧力差、吸入口側の
密閉空間と吸入口とにおける圧力差はそれぞれ小さくな
るために、内部リーク量が減少する。また、吐出口側の
周壁部に形成した空気通路孔の大きさを最小限とするこ
とにより吐出口側の空気が前記密閉空間内に流入するタ
イミングが遅れるため、内部リーク量が少なくなって容
積効率が向上する。
【0010】前記密閉空間内の気体は、ローターの回転
に伴いケーシングの終端部に設けられた最小限度の大き
さの空気通路孔から通過するため、圧縮・膨張作用によ
る爆発音のエネルギーが分散又は集約化されて爆発騒音
が小さくなると共に、圧縮作用により生ずる熱が吐出口
部分に集中して装置全体の温度上昇が抑制される。
【0011】(請求項2の発明)4葉のルーツ式真空ポ
ンプ又はルーツ式ブロワの総容積移動角度は、180°
であることは周知のことであるが、吐出口の位置につい
ては請求項1の発明のものと同様である。その作用につ
いては、前述した請求項1の発明に準ずる。
【0012】(請求項3及び請求項4の発明)請求項1
及び請求項2に記載のルーツ式ブロワにおいて、大気圧
から約0.049MPaの範囲で圧力変動を生ずる使用用
途の場合には、いわゆる吸入した空気の閉じ込め現象を
発生して無負荷時の出力が大きくなってしまい、省エネ
ルギー化を図れない。そこで、吐出口に連通する吐出用
凹溝を設けることによりその閉じ込め現象を解消し、省
エネルギー化を図ることが可能となった。
【0013】請求項1及び請求項2に記載のルーツ式真
空ポンプにおいても、大気圧から約−0.049MPaの
範囲で圧力変動を生ずる使用用途の場合には、前記ルー
ツ式ブロワと同様の閉じ込め現象を生ずる。この場合に
おいても、吐出口に連通する吐出用凹溝を設けることに
より、省エネルギー化を図ることが可能となった。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態例と
してのルーツ式真空ポンプを図面に基づいて説明する。
図1は3葉のルーツ式真空ポンプの縦断側面図、図2は
ケーシングの縦断側面図、図3は各ローターの隣り合う
葉片とケーシング内壁面とにより囲まれる密閉空間内の
流体の移動状況(1)〜(5)を示す説明図、図4は空気通
路孔の実施例を示す正面図であり、(イ)は2つの長孔
を横方向に配置したもの、(ロ)は多数の小形孔を横方
向に列設したもの、図5は4葉のルーツ式真空ポンプの
縦断側面図、図6は吐出用凹溝を設けた3葉のルーツ式
真空ポンプの縦断側面図、図7は吐出用凹溝を設けたケ
ーシングの縦断側面図、図8は吐出用凹溝の実施例を展
開した状態で示す説明図であり、(イ)は直線形、
(ロ)はヘリカル形、(ハ)はジグザグ形、図9は直線
形の吐出用凹溝を設けたケーシングの斜視図、図10は
吐出用凹溝を設けた4葉のルーツ式真空ポンプの縦断側
面図である。
【0015】図1に示す単段のルーツ式真空ポンプP1
は、吸入口2と吐出口3を形成したケーシング1内に一
対の3葉のローター5、7が互いに反対方向に回転可能
に設けられており、両ローター5、7の回転作動により
吸入口2から空気を吸入し、吸入した空気を圧縮して吐
出口3から吐出するように基本的に構成されている。な
お、そのケーシング1の内壁面1aとローター5、7の
葉片の頂部とには、周知のように一定寸法の微小間隙c
を設けられている。
【0016】図1、図2に示すように、上記吸入口2は
各ローター5、7の回転軸6、8の中心を結ぶ仮想線m
に対して各々の回転軸6、8の中心から120°の容積
移動角度を越えた位置nに横長形の口部2aが設けられ
ている。
【0017】前記吐出口3は図2に示すように、各ロー
ター5、7の回転軸6、8の中心を結ぶ仮想線mに対し
て各々の回転軸6、8の中心より前記吸入口2と反対方
向に120°の容積移動角度を越えた位置oから、各回
転軸6、8の中心を中心とするケーシング内径円dの交
差する点qまでの領域rの周壁部1bに、多数の空気通
路孔9を形成することにより設けられている。その空気
通路孔9は、図4に示すように、(イ)2つの長孔を横
方向に配置したもの、(ロ)直径5〜10mm程度の多
数の小形孔を横方向に列設したものの何れかとする。な
お、中型及び大型の真空ポンプの場合、(ロ)の小形孔
については8〜20mm程度の大きさとする。
【0018】かかる構成になる3葉のルーツ式真空ポン
プP1においては、図3に示すように、各ローター5、
7の隣り合う葉片とケーシング内壁面1aとにより囲ま
れる密閉空間s内の気体はローター5、7の回転に伴っ
て移動し、上記した120°の容積移動角度を越えた位
置oから徐々に吐出口3に送られ、吐出口側の大気との
急激な圧力混合が防止される。
【0019】図5には、4葉のルーツ式真空ポンプP2
を示す。この真空ポンプP2のケーシング101は、上
記した3葉のルーツ式真空ポンプP1のケーシング1と
同一構成のものである。この4葉のルーツ式真空ポンプ
2におけるローター105、107以外の3葉のルー
ツ式真空ポンプP1と同一の構成部分については、それ
らに付した符号を百番台の符号として付すことにより、
詳細な説明を省く。
【0020】つぎに、吐出用凹溝215を設けた3葉の
ルーツ式真空ポンプP3について述べる。図6、図7に
示すように、このルーツ式真空ポンプP3には、各ロー
ター205、207の回転軸206、208の中心を結
ぶ仮想線mに対して各々の回転軸の中心から吐出口側に
120°の容積移動角度を越えた位置oから吸入口側に
約60゜後退した位置pまでの領域のケーシングの内壁
面201aに、複数の吐出用凹溝215がローターの回
転方向に一定の深さで吐出口203に連通するように形
成されている。それら吐出用凹溝215の総容積につい
ては、1つの密閉空間sの容積に対して2〜3%の範囲
内に設けることが望ましい。
【0021】上記吐出用凹溝215の形状については、
図8に示すような(イ)直線形、(ロ)ヘリカル形、
(ハ)ジグザグ形の何れかのものとする。図中、tはロ
ーター205、207の先端部とケーシング201の内
壁面201aとの仮想の線接触部を示す。
【0022】かかる構成になる3葉のルーツ式真空ポン
プP3においては、密閉空間s内の気体はローター20
5、207の回転に伴って吐出口203側に移動し、前
述の線接触部tがケーシングの内壁面201a上のp点
を越すと、密閉空間s内で吐出口203側の大気と徐々
に混合し移動しつつ排出される。このため、吐出口側の
大気との急激な圧力混合が防止されて圧縮気体の爆発騒
音が抑制される。
【0023】図10には、吐出用凹溝315を設けた4
葉のルーツ式真空ポンプP4を示す。このルーツ式真空
ポンプP4には、各ローター305、307の回転軸3
06、308の中心を結ぶ仮想線mに対して各々の回転
軸の中心から吐出口側に120°の容積移動角度を越え
た位置oから吸入口側に約45゜後退した位置pまでの
領域のケーシングの内壁面301aに、複数の吐出用凹
溝315がローターの回転方向に一定の深さで吐出口3
03に連通するように形成されている。それら吐出用凹
溝315の総容積については、前述の3葉のルーツ式真
空ポンプP3の場合と同様に、1つの密閉空間sの容積
に対して2〜3%の範囲内に設けるものとする。
【0024】この4葉のルーツ式真空ポンプP4におけ
るケーシング301、各ローター305、307以外の
3葉のルーツ式真空ポンプP1と同一の構成部分につい
ては、それらに付した符号を三百番台の符号として付す
ことにより、詳細な説明を省く。
【0025】上記した構成になる3葉のルーツ式真空ポ
ンプP1及びP3の真空性能についてテストした結果を、
図11のグラフに示す。ただし、口径80Aの真空ポン
プを使用し、ローターの回転数を毎分1350回転とし
てテストを行った。その結果、本発明のルーツ式真空ポ
ンプP1については、従来のものに比べて空気量が、特
に高圧側において約20〜40%増加し、所要動力につ
いては約5〜10%少なくなった。また、本発明のルー
ツ式真空ポンプP3については、所要動力が高圧側にお
いて真空ポンプP1に比べて数パーセントの効率低下が
みられるも、低圧側においては真空ポンプP1とほぼ同
様の数値を示し、従来のものに比べて何れも高効率を示
した。
【0026】上記3葉のルーツ式真空ポンプP1及びP3
をルーツ式ブロワとした場合の送風性能についてテスト
した結果を、図12のグラフに示す。その結果、本発明
のルーツ式ブロワは、従来のものに比べて空気量が、特
に高圧側において約5〜20%程度増加することが確認
された。なお、吐出用凹溝を設けたルーツ式ブロワで
は、上記ルーツ式真空ポンプP3と同様、高圧側におい
て吐出用凹溝を設けないものに比べて数パーセントの効
率低下がみられるも、低圧側においては吐出用凹溝を設
けないものとほぼ同様の数値を示した。
【0027】また、本発明のルーツ式ブロワにおいて
は、ケーシングの表面温度:100°C、ハウジングの
表面温度:70°Cとなり、従来のものに比べて15〜
20°C程度の温度低下が夫々確認された。
【0028】つぎに、上記3葉のルーツ式真空ポンプP
1及びP3の騒音値についてテストした結果を、図13の
グラフに示す。ただし、運転時の吸込圧力を−0.04
7MPa、ローターの回転数を毎分1350回転として
テストを行った。その結果、本発明のルーツ式真空ポン
プは、従来のものに比べ、真空ポンプP1で約8dB、
真空ポンプP3で約10dBの騒音値の低下が確認され
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】3葉のルーツ式真空ポンプの縦断側面図
【図2】ケーシングの縦断側面図
【図3】各ローターの隣り合う葉片とケーシング内壁面
とにより囲まれる密閉空間内の流体の移動状況(1)〜
(5)を示す説明図
【図4】空気通路孔の実施例を示す正面図であり、
(イ)は2つの長孔を横方向に配置したもの、(ロ)は
多数の小形孔を横方向に列設したもの
【図5】4葉のルーツ式真空ポンプの縦断側面図
【図6】吐出用凹溝を設けた3葉のルーツ式真空ポンプ
の縦断側面図
【図7】吐出用凹溝を設けたケーシングの縦断側面図
【図8】吐出用凹溝の実施例を展開した状態で示す説明
図であり、(イ)は直線形、(ロ)はヘリカル形、
(ハ)はジグザグ形
【図9】直線形の吐出用凹溝を設けたケーシングの斜視
【図10】吐出用凹溝を設けた4葉のルーツ式真空ポン
プの縦断側面図
【図11】ルーツ式真空ポンプの真空性能についてテス
トした結果を示すグラフ
【図12】ルーツ式ブロワの送風性能についてテストし
た結果を示すグラフ
【図13】ルーツ式真空ポンプの騒音値についてテスト
した結果を示すグラフ
【符号の説明】
1、P3→3葉のルーツ式真空ポンプ P2、P4→4葉のルーツ式真空ポンプ c→微小間隙 d→ケーシング内径円 m→各ローターの回転軸の中心を結ぶ仮想線 n→仮想線mに対して各々の回転軸の中心から120°
の容積移動角度を越えた位置 o→仮想線mに対して各々の回転軸の中心から吸入口と
反対方向に120°の容積移動角度を越えた位置 q→各回転軸の中心を中心とするケーシング内径円の交
差する点 r→(吐出口側の)領域 s→各ローターの隣り合う葉片とケーシングの内壁面と
で囲まれる密閉空間 1→ケーシング 1a→内壁面 1b→周壁部 2→吸入口 2a→口部 2b→開口部 3→吐出口 5、7→ローター 6、8→回転軸 9→空気通路孔 101→ケーシング 101a→内壁面 101b→周
壁部 102→吸入口 102a→口部 102b→開口部
103→吐出口 105、107→ローター 106、108→回転軸 1
09→空気通路孔 201→ケーシング 201a→内壁面 202→吸入
口 205、207→ローター 206、208→回転軸 2
09→空気通路孔 215→吐出用凹溝 301→ケーシング 301a→内壁面 302→吸入
口 305、307→ローター 306、308→回転軸 3
09→空気通路孔 315→吐出用凹溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 義展 愛知県海部郡蟹江町大字蟹江本町字ホの割 160番地の1 株式会社アンレット内 (72)発明者 加藤 雅美 愛知県海部郡蟹江町大字蟹江本町字ホの割 160番地の1 株式会社アンレット内 (72)発明者 加藤 利明 愛知県海部郡蟹江町大字蟹江本町字ホの割 160番地の1 株式会社アンレット内 (72)発明者 久米 光一 愛知県海部郡蟹江町大字蟹江本町字ホの割 160番地の1 株式会社アンレット内 (72)発明者 横井 隆志 愛知県海部郡蟹江町大字蟹江本町字ホの割 160番地の1 株式会社アンレット内 (72)発明者 戸谷 春夫 愛知県海部郡蟹江町大字蟹江本町字ホの割 160番地の1 株式会社アンレット内 Fターム(参考) 3H029 AA06 AA17 AB02 AB06 AB08 BB11 BB21 BB42 BB43 CC09 CC23 CC24 CC25 CC47

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入口と吐出口を形成したケーシング内
    に一対の3葉のローターを設け、吸入口と吐出口間が連
    通することのないように両ローターを回転させることに
    より吸入口から空気を吸入し、吸入した空気を吐出口か
    ら吐出するルーツ式真空ポンプ又はルーツ式ブロワにお
    いて、前記吸入口は各ローターの回転軸の中心を結ぶ仮
    想線mに対して各々の回転軸の中心から120°の容積
    移動角度を越えた位置nに設けられ、前記吐出口は、各
    ローターの回転軸の中心を結ぶ仮想線mに対して各々の
    回転軸の中心から前記吸入口と反対方向に120°の容
    積移動角度を越えた位置oから、各回転軸の中心を中心
    とするケーシング内径円dの交差する点qまでの領域の
    周壁部に少なくとも1つの空気通路孔を形成することに
    より設けられ、空気の吸引直後に吸入口側と吐出口側の
    2カ所に、各ローターの隣り合う葉片とケーシングの内
    壁面とで囲まれる密閉空間を生じさせるように構成した
    ことを特徴とするルーツ式真空ポンプ又はルーツ式ブロ
    ワ。
  2. 【請求項2】 吸入口と吐出口を形成したケーシング内
    に一対の4葉のローターを設け、吸入口と吐出口間が連
    通することのないように両ローターを回転させることに
    より吸入口から空気を吸入し、吸入した空気を吐出口か
    ら吐出するルーツ式真空ポンプ又はルーツ式ブロワにお
    いて、前記吸入口は各ローターの回転軸の中心を結ぶ仮
    想線mに対して各々の回転軸の中心から120°の容積
    移動角度を越えた位置nに設けられ、前記吐出口は、各
    ローターの回転軸の中心を結ぶ仮想線mに対して各々の
    回転軸の中心から前記吸入口と反対方向に120°の容
    積移動角度を越えた位置oから、各回転軸の中心を中心
    とするケーシング内径円dの交差する点qまでの領域の
    周壁部に、少なくとも1つの空気通路孔を形成すること
    により設けられ、空気の吸引直後に吸入口側と吐出口側
    の2カ所に、各ローターの隣り合う葉片とケーシングの
    内壁面とで囲まれる密閉空間を生じさせるように構成し
    たことを特徴とするルーツ式真空ポンプ又はルーツ式ブ
    ロワ。
  3. 【請求項3】 各ローターの回転軸の中心を結ぶ仮想線
    mに対して各々の回転軸の中心から吐出口側に120°
    の容積移動角度を越えた位置oから吸入口側に約60゜
    後退した位置pまでの領域のケーシングの内壁面に、複
    数の吐出用凹溝が前記吐出口に連通するように形成さ
    れ、それら吐出用凹溝の総容積を1つの前記密閉空間の
    容積に対して2〜3%の範囲内に設けることを特徴とす
    る請求項1に記載のルーツ式真空ポンプ又はルーツ式ブ
    ロワ。
  4. 【請求項4】 各ローターの回転軸の中心を結ぶ仮想線
    mに対して各々の回転軸の中心から吐出口側に120°
    の容積移動角度を越えた位置oから吸入口側に約45゜
    後退した位置pまでの領域のケーシングの内壁面に、複
    数の吐出用凹溝が前記吐出口に連通するように形成さ
    れ、それら吐出用凹溝の総容積を1つの前記密閉空間の
    容積に対して2〜3%の範囲内に設けることを特徴とす
    る請求項2に記載のルーツ式真空ポンプ又はルーツ式ブ
    ロワ。
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