JP2001081651A - 水噴射式織機の水噴射ポンプ用チェックバルブ - Google Patents

水噴射式織機の水噴射ポンプ用チェックバルブ

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JP2001081651A
JP2001081651A JP25183499A JP25183499A JP2001081651A JP 2001081651 A JP2001081651 A JP 2001081651A JP 25183499 A JP25183499 A JP 25183499A JP 25183499 A JP25183499 A JP 25183499A JP 2001081651 A JP2001081651 A JP 2001081651A
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valve
water
valve body
inflow hole
axis
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Yuji Hama
悠二 浜
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Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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    • F16K15/00Check valves
    • F16K15/02Check valves with guided rigid valve members
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
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    • F04B53/10Valves; Arrangement of valves
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水が通過する際の乱流の発生を抑え、噴射水
での脈流の発生を抑えるとともに、噴射水の噴射速度を
高める。 【解決手段】 流入孔29を有する弁座28のシール面
37と弁体30のシール面38とが共に平面からなり、
流入孔29と弁体30の軸心が一致しており、閉弁時に
は、弁体30に弁体押圧部31を構成するスプリング3
4の付勢力が加わって、シール面37、38同士が密着
することにより、水3の流れが閉じられる方式の水噴射
式織機の水噴射ポンプ用チェックバルブ1において、軸
心が流入孔29の軸心に一致する円錐体であり、閉弁時
には、シール面37、38同士が密着した状態で、流入
孔29に進出している突起部39を弁体30に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、水噴射式織機の水噴射ポ
ンプ用において、水の吸入側および吐出側に設けられる
チェックバルブの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】水噴射式織機において、多くの水噴射ポ
ンプは、プランジャーの往復運動により、吸入側のチェ
ックバルブから水を取り込み、吐出側のチェックバルブ
から噴射ノズルへ水を供給することによって、噴射ノズ
ルから水を噴射し、噴射水により緯糸を緯入れする。こ
のようなチェックバルブにおいて、チェックバルブの内
部の弁体は、プランジャーの往復運動に伴う内部圧力の
変化に応じて、弁座の孔に当接することにより、水を一
方向にのみ通過させる。
【0003】ボール状の弁体が弁座のテーパ面に当接し
て、密閉を行う方式のチェックバルブに対し、弁体のシ
ール面と弁座のシール面とが平面から形成され、高速性
および密閉性能を高めるために、弁体にスプリングの付
勢力が加わって閉じられる方式のチェックバルブがあ
る。
【0004】特開平10−237744号公報では、上
記方式の弁体の中央部に半球形ボールの突起部を設け、
この突起部を弁座の流入孔に進出させることにより、開
弁時の水の流れを滑らかにすることが提案されている。
【0005】図10にこのようなチェックバルブの開弁
時の状態を示す。弁座の流入孔の直径を2R、半球形ボ
ールの突起部の直径を2rとする。R≧rに設けられ、
閉弁時、シール面同士は密着した状態となる。
【0006】ところが、上記の技術によると、弁体の中
央部に設けられた半球形ボールで、流入孔を通過する水
は、まず半球形ボールの頂部に激突し、乱流となった
後、半球形ボールに沿って流れる。
【0007】図11に、図10のa〜eの位置における
流路断面積を示す。頂部からcの位置までの頂部近傍で
は、流路断面積は、急激に減少し変化する。cの位置か
ら流入孔出口までの流入孔出口近傍では、緩やかに減少
し変化する。したがって、頂部の近傍では、流路断面積
の急激な変化にともない、乱流状態はさらに激しくな
る。また、流入孔を通過した水は、なおも半球形ボール
に沿って流れ、弁体のシール面に直角に激突し、乱流状
態はますます激しくなり、圧力変動が発生する。そのた
め、噴射ノズルからの噴射水には、圧力変動による脈流
が発生する。この脈流は、噴射水に水の塊を形成し、飛
走中の空気抵抗の増大による速度の低下、噴射水の飛
散、開口での経糸との接触による経糸損傷、などの原因
となる。
【0008】
【発明の目的】本発明の目的は、弁体のシール面と弁座
のシール面とを平面で形成し、弁体にスプリングの付勢
力が加わって、シール面同士を密着することにより、閉
じられる方式のチェックバルブにおいて、水が通過する
際の乱流の発生を抑え、噴射水での脈流の発生を抑える
とともに、噴射水の噴射速度を高めることである。
【0009】
【発明の解決手段】上記目的のもとに、本発明は、高さ
が流入孔の半径以上の円錐体であり、閉弁時に、弁体の
シール面と弁座のシール面シール面とを密着させた状態
で、弁座の流入孔に進出している突起体を弁体に設けて
いる。
【0010】具体的には、本発明の水噴射式織機の水噴
射ポンプ用チェックバルブは、流入孔を有する弁座のシ
ール面と弁体のシール面とが共に平面からなり、前記流
入孔と前記弁体の軸心が一致しており、閉弁時には、弁
体に弁体押圧部を構成するスプリングの付勢力が加わっ
て、シール面同士が密着することにより、水の流れが閉
じられる方式となっている。
【0011】そして、請求項1は、上記の水噴射式織機
の水噴射ポンプ用チェックバルブにおいて、軸心が前記
流入孔の軸心に一致する円錐体である突起部を前記弁体
に設け、閉弁時には、前記突起部はシール面同士が密着
した状態で、前記弁座の流入孔に進出していることを特
徴とする。
【0012】開弁時、流入孔を通過する水は、突起部の
頂点である円錐体の頂点との衝突力が弱くなり、そのた
め乱流状態にはならず、整流作用により突起部に沿って
滑らかに流れ、シール面の間に向かって流れる。流路断
面積は、流入孔出口に達するまで徐々に減少し、急激に
変化することがない。そのため、流入孔を通過する水
は、乱流状態となるのが抑えられる。さらに、流入孔を
通過した後も、突起部に沿って流れ、弁体のシール面に
衝突するが、鈍角に衝突するため、乱流状態となるのが
抑えられ、圧力変動の発生が抑えられる。
【0013】また、請求項2は、上記の水噴射式織機の
水噴射ポンプ用チェックバルブにおいて、シール面に対
して円で接する底面を有し、前記底面と頂点との間が凹
曲面で形成され、軸心が前記流入孔の軸心に一致する立
体である突起部を前記弁体に設け、閉弁時には、前記突
起部はシール面同士が密着した状態で、前記弁座の流入
孔に進出していることを特徴とする特徴とする。
【0014】開弁時、流入孔を通過する水は、突起部の
頂点との衝突力がより弱くなり、突起部に沿って流れ、
シール面の間に向かって流れる。弁体のシール面に衝突
するが、より鈍角に衝突するため、乱流状態となるのが
より抑えられ、圧力変動の発生が抑えられる。
【0015】そして、請求項3は、上記請求項1、2に
おいて、前記弁体は、前記突起部と軸心とが一致するス
プリング係合突起を有しており、前記弁体押圧部は、前
記流入孔と軸心とが一致し、前記スプリング係合突起に
当接して、前記弁体の突起部の軸心を常時、前記流入孔
の軸心と一致させる弁体規制部分を有することを特徴と
する。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、水噴射式織機の水噴射ポ
ンプ1の概要を示している。水噴射式織機の水噴射ポン
プ1は、給水用定水位タンク2から緯入れ用の水3を吸
入側のチェックバルブ4から取り込み、吐出側のチェッ
クバルブ5を経て噴射ノズル6に供給し、噴射ノズル6
から噴射水として噴射することによって、この噴射水と
ともに緯糸7を経糸開口内に緯入れする。
【0017】水噴射式織機の水噴射ポンプ1は、ポンプ
本体8の内部に取り付けられたシリンダー9の内部でプ
ランジャー10を進退移動させ、後退移動時にポンプ室
11の内部を負圧として、吸入側のチェックバルブ4か
ら水3を取り込み、また前進移動時に、ポンプ室11の
内部の水3の水圧を高めることにより、ポンプ室11の
内部の水3を吐出側のチェックバルブ5から噴射ノズル
6の方向に供給する。なお、吸入側および吐出側のチェ
ックバルブ4、5は、ポンプ室11の圧力変化に応じ
て、閉じた状態となって、水3の逆流を阻止する。
【0018】そして、プランジャー10は、水噴射式織
機の主軸12と連動するカム13によって駆動されるよ
うになっている。カム13の回転は、カムローラ14に
伝達され、駆動レバー15をレバー軸16を中心として
揺動させる。このとき、駆動レバー15の揺動運動は、
駆動レバー15とプランジャー10とを連結する2本の
ピン17およびリンク18によって、プランジャー10
に進退(往復)運動として伝達される。なお、プランジ
ャー10は、ポンプ本体8の内部で、圧縮スプリング1
9およびスプリング受け20によって、常に、ポンプ室
11の内部を加圧する方向(進出方向)に付勢されてい
る。
【0019】つぎに、図2は、ポンプ本体8の吸入側お
よび吐出側のポート21、22にチェックバルブ4、5
を組み込んだ状態を示している。吸入側のチェックバル
ブ4および吐出側のチェックバルブ5は、いずれも基本
的に同じ構成であり、水3の流れる方向に対して同じ向
きで、ポート21、22に組み込まれ、パイプ23、2
4の接続ソケット25、26によって、それぞれポート
21、22の部分に取り付けられている。
【0020】図3および図4は、吸入側および吐出側の
チェックバルブ4、5の詳細な構成を示す。これらのチ
ェックバルブ4、5は、構造的に同じであるので、同一
の符号を用いて以下に説明することとする。チェックバ
ルブ4、5は、いずれも逆カップ状のバルブケース2
7、中心位置の流入孔29がバルブケース27と同軸に
なるようバルブケース27の開口面に固定される円板状
の弁座28、流入孔29を開閉する弁体30およびこの
弁体30を付勢する弁体押圧部31によって構成されて
いる。
【0021】上記バルブケース27は、上部の中心孔の
周囲に複数の流出孔32を形成しており、また上部の中
心孔で、弁体押圧部31としてのスプリングホルダ33
とはまり合いなどにより同軸状態で一体化している。こ
のスプリングホルダ33は、円柱状で、バルブケース2
7の中心にあって、弁体押圧部31としてコイル状のス
プリング34を保持している。また、弁体30は、円筒
状のスプリング係合突起35の内周面部分でスプリング
ホルダ33の先端に形成されている弁体規制部分36に
当接し軸方向に移動可能な状態で設けられ、弁座28の
内側に形成されている平面状のシール面37に対し、弁
体30の平面状のシール面38を当接可能な状態で取り
付けられている。
【0022】そして、スプリング34は、スプリングホ
ルダ33に挿入され、バルブケース27の上部の内面を
一方のスプリング受けとし、またスプリング係合突起3
5に係り合い、弁体30をスプリング受けとして、弁体
30を弁座28に押しつける方向に付勢している。ここ
で、弁体30は、流入孔29の中心位置に進出する突起
部39を一体的に形成している。突起部39は、流入孔
29の半径以上の高さの頂点を有し、軸心が流入孔29
の軸心(孔中心)に一致する円錐体であり、閉弁時に
は、向き合うシール面37、38を密着した状態で弁座
28の流入孔29に進出する。
【0023】なお、弁体30の突起部39と、シール面
38との境には、円錐体のすそに沿って環状の円弧面が
形成されるが、この円弧面も円錐体の一部とする。突起
部39の円錐面により、円錐体に沿って流れる水3は、
よりスムーズに流れる。この具体例では、突起部39の
先端は極めて小さな球面により形成され、これによっ
て、耐久性がよくなっている。頂点は、円錐体の延長面
の交点となる。弁座28の流入孔29の入口側周縁部お
よび必要に応じ出口側周縁部は、面取りにより滑らかと
し、流れ方向で流入孔29の流路断面積の変化をより小
さくするとよい。前記のように、弁体押圧部31を構成
するスプリングホルダ33の弁体側端部の外周面は、弁
体28のスプリング係合突起35の内周面に当接し、弁
体規制部分36となる。
【0024】ここにおいて、弁体30は、突起部39と
スプリング係合突起35の内周面の軸心とが一致するよ
うに形成されている。また、スプリングホルダ33にお
いては、バルブケース27の中心孔嵌合部分と弁体規制
部分36とが、軸心が一致するように形成されている。
前述のように、流入孔29がバルブケース27と同軸に
なるように、弁座28はバルブケース27に固定されて
いるので、弁体押圧部31の弁体規制部分36は、スプ
リング係合突起35の内周面に常時当接し、弁体30の
突起部39の軸心を、常時、流入孔29の軸心と一致さ
せることができる。したがって常時、弁体30の突起部
39は、流入孔29の軸心上にあり、これにより、水3
は、密封され漏れない。
【0025】なお、図3は、閉弁時の状態を示してお
り、また図4は、開弁時の状態を示している。図3にお
いて、流出孔32側で、水圧が高いとき、弁体30は、
その高い圧力およびスプリング34の押圧力によって、
弁体30の流入孔29を閉じている。このとき、平面状
のシール面37、38は、互いに密着し、水3の漏れを
防止している。
【0026】つぎに、図4に見られるように、流入孔2
9側の水圧が高く、流出孔32側の水圧が低くなると、
弁体30は、その水圧差によって、スプリング34に抗
してスプリング係合突起35の内周面で弁体規制部分3
6を滑り移動し、後退することにより、弁座28のシー
ル面37から離れ、流入孔29を開放状態とする。この
開弁時に、流入孔29を通過する水3は、円錐体の突起
部39の先端に激突することなく、整流作用により円錐
面に沿って滑らかに流れ、シール面37、38の間に向
かって流れる。このときに、水3がシール面37、38
の間に達するまで、流路断面積は徐々に小さくなり、乱
流の発生は極力抑えられる。
【0027】図8に、弁座28の流入孔29の直径を2
R、円錐体の突起部39の直径を2r、頂点の高さをH
とし、R≧rとして設けられたチェックバルブの開弁時
の状態を示す。なお、R≧rとして設けられているた
め、閉弁時、シール面37、38同士は密着した状態と
なる。図9に、図8のa〜gの位置における流路断面積
を示す。
【0028】図8のように、流路断面積は、流入孔29
出口に達するまで徐々に減少し、急激に変化することが
ない。また、流入孔29を通過した水は、なおも突起部
39に沿って流れ弁体30のシール面38に衝突する
が、鈍角に衝突するため、乱流状態となるのが抑えられ
る。なお、頂点の高さHは、流入孔29の直径の3分の
1以上、さらに好ましくは、この例のように、流入孔2
9の半径以上とすれば、H≧R≧rとなり、従来の技術
の半球形ボールの突起部の高さrよりも、確実に弁体の
突起部を高くすることができ、弁体の突起部を、従来の
半球形ボールから円錐体としたことと相まって、従来の
技術よりも確実に整流作用を増大させることができ、乱
流の発生を抑えることができる。これによって、水の加
圧供給過程で、噴射水の脈流の原因となる乱流の発生が
抑えられるので、噴射水の脈流による弊害をなくするこ
とができる。
【0029】このような構成のチェックバルブ4、5
は、この例のように、吸入側および吐出側の両方に用い
るのがベストであるが、吸入側のみは、従来から用いら
れているボール式のチェックバルブを用いてもかなりの
効果がある。発明者の実験によると、吐出側のチェック
バルブ5のスプリング力を1.2〜2.0〔N〕(最大
運動時)とし、かつ吸入側にも同じ構成のチェックバル
ブ4を用いた場合には、吸入側のスプリング力を吐出側
のスプリング力よりも弱くし、それらの比を3>吐出側
/吸入側>2とするのが最も脈流の発生が抑えられる。
【0030】つぎに、図5および図6は、突起部39の
他の例を示す。突起部39の頂点の高さが流入孔29の
半径以上で、シール面38と突起部39の底面とは、円
で接し、この底面と前記頂点との間が凹曲面で形成さ
れ、軸心が流入孔29の軸心に一致する立体である。閉
弁時にはシール面37、38同士が密着した状態で、突
起部39は、流入孔29に進出している。
【0031】なお、頂点の高さHは、流入孔29の直径
の3分の1以上、さらに好ましくはこの例のように、流
入孔29の半径以上とすれば、H≧R≧rとなり、従来
の技術の半球形ボールの突起部の高さrよりも、確実に
弁体の突起部を高くすることができ、弁体の突起部を、
従来の半球形ボールから底面と頂点間が凹曲面で形成さ
れた立体としたことと相まって、従来の技術よりも確実
に整流作用を増大させることができ、乱流の発生を抑え
ることができる。さらに前記の例のチェックバルブと比
較し、頂点近傍がより鋭角なので、頂点との衝突力がよ
り弱くなり、また水はシール面38により鈍角に衝突す
るので、乱流状態となるのがより抑えられる。
【0032】さらに、図7は、スプリング34の他の組
み込み例である。弁体押圧部31を構成するスプリング
34は、筒状のスプリングホルダ33の中に納められ、
スプリング34の内側は、弁体30のスプリング係合突
起35の外周面に当接し、弁体規制部分36となる。こ
の例によると、弁体規制部分36により、常時、弁体3
0の突起部39の軸心は、流入孔29の軸心上にあり、
水3の流れによって流入孔29の軸心上からずれること
がない。このため、開弁時には、突起部39の全周にわ
たり、水3は均等に流れ、乱流の発生が防止できるとと
もに、閉弁時には、シール面37、38同士がずれず、
水3は、密閉され漏れない。
【0033】ちなみに、従来例として挙げた特開平10
−237744号公報で開示されている技術では、弁体
にはスプリング係合突起、弁体押圧部には、弁体規制部
分がともになく、その代わりバルブケースの内周面に弁
体と当接する弁体規制部分を設けている。この場合、弁
体に通過孔を設ける必要があり、水の流れは、その通過
孔により乱され、さらに乱流状態となる。
【0034】
【発明の効果】本発明では、つぎの効果が得られる。ま
ず請求項1によると、開弁時に、流入孔を通過する水
は、円錐状の突起部の先端に激突することなく、整流作
用により円錐面に沿って滑らかに流れ、シール面の間に
向かって流れる。このとき、水がシール面の間に達する
まで、流路断面積は徐々に小さくなると共に、水は弁体
のシール面に鈍角に衝突するため、乱流の発生は極力抑
えられる。これにより、水の加圧供給過程で、噴射水の
脈流の原因となる乱流の発生が抑えられるので、噴射水
の脈流による弊害をなくすることができる。
【0035】また請求項2によると、上記請求項1の効
果に加え、頂点近傍がより鋭角なので、水の頂点との衝
突力をより弱くすることができ、また水は弁体のシール
面により鈍角に衝突するため乱流の発生をより抑えるこ
とができる。
【0036】さらに請求項3によると、弁体規制部によ
り、常時、弁体の突起部の軸心は、流入孔の軸心上にあ
り、水の流れによる流入孔の軸心上からずれることがな
い。このため、開弁時には、突起部の全周にわたり、水
は均等に流れ、乱流の発生が防止できるとともに、閉弁
時には、シール面同士がずれず、水は、密閉され漏れな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】水噴射式織機の水噴射ポンプの一部破断側面図
である。
【図2】水噴射ポンプに吸入側および吐出側のチェック
バルブを組み込んだ状態の拡大断面図である。
【図3】チェックバルブの閉弁時の拡大断面図である。
【図4】チェックバルブの開弁時の拡大断面図である。
【図5】他のチェックバルブの閉弁時の拡大断面図であ
る。
【図6】他のチェックバルブの開弁時の拡大断面図であ
る。
【図7】他のチェックバルブの閉弁時の拡大断面図であ
る。
【図8】チェックバルブの開弁時の流入口近傍の部分拡
大図である。
【図9】図8におけるa〜gの位置での流路断面積であ
る。
【図10】従来のチェックバルブの開弁時の流入口近傍
の部分拡大図である。
【図11】図10におけるa〜eの位置での流路断面積
である。
【符号の説明】
1 水噴射式織機の水噴射ポンプ 2 給水用定水位タンク 3 緯入れ用の水 4 吸入側のチェックバルブ 5 吐出側のチェックバルブ 6 噴射ノズル 7 緯糸 8 ポンプ本体 9 シリンダー 10 プランジャー 11 ポンプ室 12 主軸 13 カム 14 カムローラ 15 駆動レバー 16 レバー軸 17 ピン 18 リンク 19 圧縮スプリング 20 スプリング受け 21 吸入側のポート 22 吐出側のポート 23 パイプ 24 パイプ 25 接続ソケット 26 接続ソケット 27 バルブケース 28 弁座 29 流入孔 30 弁体 31 弁体押圧部 32 流出孔 33 スプリングホルダ 34 スプリング 35 スプリング係合突起 36 弁体規制部分 37 シール面 38 シール面 39 突起部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月9日(1999.9.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【発明の解決手段】上記目的のもとに、本発明は、高さ
が流入孔の半径以上の円錐体であり、閉弁時に、弁体の
シール面と弁座のシール面とを密着させた状態で、弁座
の流入孔に進出している突起体を弁体に設けている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】また、請求項2は、上記の水噴射式織機の
水噴射ポンプ用チェックバルブにおいて、シール面に対
して円で接する底面を有し、前記底面と頂点との間が凹
曲面で形成され、軸心が前記流入孔の軸心に一致する立
体である突起部を前記弁体に設け、閉弁時には、前記突
起部はシール面同士が密着した状態で、前記弁座の流入
孔に進出していることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】なお、弁体30の突起部39と、シール面
38との境には、円錐体のすそに沿って環状の円弧面が
形成されるが、この円弧面も円錐体の一部とする。突起
部39の円錐面により、円錐体に沿って流れる水3は、
よりスムーズに流れる。この具体例では、突起部39の
先端は極めて小さな球面により形成され、これによっ
て、耐久性がよくなっている。頂点は、円錐体の延長面
の交点となる。弁座28の流入孔29の入口側周縁部お
よび必要に応じ出口側周縁部は、面取りにより滑らかと
し、流れ方向で流入孔29の流路断面積の変化をより小
さくするとよい。前記のように、弁体押圧部31を構成
するスプリングホルダ33の弁体側端部の外周面は、弁
30のスプリング係合突起35の内周面に当接し、弁
体規制部分36となる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】チェックバルブの開弁時の流入孔近傍の部分拡
大図である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】従来のチェックバルブの開弁時の流入孔近傍
の部分拡大図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入孔を有する弁座のシール面と弁体の
    シール面とが共に平面からなり、前記流入孔と前記弁体
    の軸心が一致しており、閉弁時には、弁体に弁体押圧部
    を構成するスプリングの付勢力が加わって、シール面同
    士が密着することにより、水の流れが閉じられる方式の
    水噴射式織機の水噴射ポンプ用チェックバルブにおい
    て、 軸心が前記流入孔の軸心に一致する円錐体である突起部
    を前記弁体に設け、閉弁時には、前記突起部はシール面
    同士が密着した状態で、前記弁座の流入孔に進出してい
    ることを特徴とする水噴射式織機の水噴射ポンプ用チェ
    ックバルブ。
  2. 【請求項2】 流入孔を有する弁座のシール面と弁体の
    シール面とが共に平面からなり、前記流入孔と前記弁体
    の軸心が一致しており、閉弁時には、弁体に弁体押圧部
    を構成するスプリングの付勢力が加わって、シール面同
    士が密着することにより、水の流れが閉じられる方式の
    水噴射式織機の水噴射ポンプ用チェックバルブにおい
    て、 シール面と円で接する底面を有し、前記底面と頂点との
    間が凹曲面で形成され軸心が前記流入孔の軸心に一致す
    る立体である突起部を前記弁体に設け、閉弁時には、前
    記突起部はシール面同士が密着した状態で、前記弁座の
    流入孔に進出していることを特徴とする水噴射式織機の
    水噴射ポンプ用チェックバルブ。
  3. 【請求項3】 前記弁体は、前記突起部と軸心とが一致
    するスプリング係合突起を有しており、前記弁体押圧部
    は、前記流入孔と軸心とが一致し、前記スプリング係合
    突起に当接して、前記弁体の突起部の軸心を常時、前記
    流入孔の軸心と一致させる弁体規制部分を有することを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の水噴射式織機
    の水噴射ポンプ用チェックバルブ。
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