JP2001077980A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2001077980A
JP2001077980A JP2000029138A JP2000029138A JP2001077980A JP 2001077980 A JP2001077980 A JP 2001077980A JP 2000029138 A JP2000029138 A JP 2000029138A JP 2000029138 A JP2000029138 A JP 2000029138A JP 2001077980 A JP2001077980 A JP 2001077980A
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JP2000029138A
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English (en)
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Nobutoshi Hamazaki
信年 濱崎
Hiromi Kita
洋実 北
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強制振動減衰部材を用いることなく、安価な
構成部品により構成することができ、かつ過剰品質を防
止する。 【解決手段】 副走査制御条件判断器40では、ユーザ
指定の倍率に従って、予め設定された各倍率(例えば10
0%、150%、200%、300%、400%)の走査制御条件A〜Eのう
ち、ユーザ指定された倍率より大で、これに最も近い倍
率の走査制御条件(走査速度)が選択される。モータ制
御回路27では、選択された走査制御条件に従って、フ
ル/ハーフレートキャリッジ4が副走査方向に走査され
る。また、倍率演算制御回路42では、読み取った画像
データが、ユーザ指定された倍率(副走査方向)の画像
データになるように、縮小演算器(縮小回路)43によ
り副走査方向で縮小され、さらに、主走査変倍演算器3
2により、主走査方向で縮小/拡大(変倍処理)され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像読取装置の
駆動系の変倍制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像読取装置は、フル/ハーフレ
ートキャリッジを用いた縮小光学系が一般的であり、キ
ャリッジを走査することによって原稿全域を読み取るよ
うな構成をとっている。ここで、図9は、一般的な画像
読取装置による原稿読み取り方法および画像読取装置の
構成を示す概念図である。図において、原稿1は、プラ
テンガラス2上に原稿面を下にして載置される。画像読
取時には、原稿面を照射する照明ランプ3が内蔵された
フル/ハーフレートキャリッジ4が副走査方向に走査さ
れる。フル/ハーフレートキャリッジ4は、駆動モータ
5、タイミングベルト6、キャプスタンプーリ7により
所定の速度で駆動される。該走査中、原稿面からの反射
光は、フル/ハーフレートキャリッジ4のミラーにより
結像レンズ8に導かれ、CCDセンサ9上に結像され
る。CCDセンサ9は、原稿画像をRGB信号として後
段の回路へ出力する。
【0003】上記画像読取装置において、原稿画像の縮
拡方法は以下の通りである。ここで、図10は、従来の
画像読取装置の構成を示すブロック図である。図10に
おいて、M/C変倍制御回路20からのユーザ指定の倍
率に応じた変倍信号は、IPS変倍制御回路21へ供給
される。IPS変倍制御回路21では、上記変倍信号か
ら副走査方向に対する変倍制御信号をモータドライバ変
倍制御回路22に供給し、主走査方向に対する変倍制御
信号を主走査変倍演算器32に供給する。
【0004】モータドライバ変倍制御回路22では、上
記変倍制御信号を副走査変倍演算器23へ供給する。副
走査変倍演算器23では、倍率プロファイル演算回路2
4により、変倍制御信号に従って、副走査方向の倍率プ
ロファイルを算出し、駆動電流演算回路25により、該
倍率プロファイルに従って駆動モータ5の駆動電流を算
出し、スキャン長演算回路26により、副走査方向のス
キャン長を算出する。そして、モータ制御回路27で
は、上記駆動モータ5の駆動電流、スキャン長に従っ
て、フル/ハーフレートキャリッジ4を副走査方向に走
査する駆動モータ5を駆動する。これにより、指定され
た倍率に応じた走査速度で、フル/ハーフレートキャリ
ッジ4が副走査方向に走査される。
【0005】また、上記フル/ハーフレートキャリッジ
4の走査により、CCDセンサ9から出力される、原稿
画像に応じたRGB信号は、A/D変換器30によりデ
ジタル信号に変換され、シェーディング補正回路31に
より、シェーディング補正される。そして、主走査変倍
演算器32において、フィルタ33によるフィルタ処理
後、IPS変倍制御回路21からの変倍制御信号に従っ
て、倍率演算制御回路34、縮小演算器(縮小回路)3
5、拡大演算器(メモリ、拡大回路)36により主走査
方向の縮小/拡大(変倍処理)が行われる。縮小/拡大
処理された原稿画像は、画像データ回路37へ供給され
た後、後段の回路へ供給される。
【0006】このように、従来の画像読取装置では、l
PS変倍制御回路21から変倍制御信号がモータコント
ロール側に伝達することによって、倍率に対応した走査
速度になるようにスキャンプロファイル等のパラメータ
を変更し、副走査方向に対しては変倍処理を施す必要の
ない読み取りデータを作成する。また、主走査方向に対
しては、主走査変倍演算器32によって変倍処理され、
所定の倍率の読み取りデータに変換された後、画像デー
タとして後段の処理が施される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の画像読取装置による縮拡技術では、副走査方向の読み
取りデータに変倍処理を施さないで済むように、走査速
度を倍率に応じて変更している。これは、もともと読み
取りデータに無い情報を画像データとして作成する、い
わゆる補間処理による画質の劣化を防止する目的があ
る。また、カラー複写機の場合、25%〜400%を1
%刻みで変倍するのが一般的であるため、この全変倍領
域で画質を保証しなければならない。
【0008】ところで、通常、カラー画像で問題ない画
質で読み取るためには、副走査方向の読み取り位置のず
れを±0.3画素以下程度にする必要があるとされてお
り、解像度600dpiでの全変倍域での副走査方向の
読み取り位置のずれ目標値は、図11に示すようにな
る。
【0009】この方法の問題点として以下の3点があげ
られる。 倍率間(25%〜400%)の速度変化が8倍と大き
いため、全域で効果のある振動対策がない。 駆動モータ5の励磁周波数の高調波成分は、倍率によ
って図12に示すように変化する。このように、倍率に
よって駆動モータ5の励磁周波数の高調波成分が変化す
るため、必ずどこかの倍率で後段の部品との共振ポイン
トが発生し、振動のピークが発生するため画質が悪化す
る。 従来技術による変倍制御では、図13に示すように、
100%の走査制御条件(倍率プロファイル)を基準に
変倍係数をかけることによって、変倍時の走査制御条件
(倍率プロファイル)を算出しているため、倍率プロフ
ァイルに自由度が少なく、部分的な改善、すなわち任意
の倍率のプロファイルを最適化して読み取り画質を改善
することができない。
【0010】このため、に対しては、主な改善策とし
て、以下のような改善策を組み合わせることにより対応
している。しかしながら、HB5相モータやマグネット
ダンパ等の振動減衰部材を用いることにより、コストア
ップにつながるという問題がある。 ・HB5相モータ等の高精度低振動モータの使用 ・マグネットダンパ等の強制振動減衰部材の使用 ・マイクロステップ等の高精度制御方法の採用 ・フル/ハーフレートキャリッジヘの振動絶縁部材の使
用 ・ミラーに強制振動減衰部材の取り付け
【0011】また、、に対しては、全変倍域で目標
レベルになるように、100%での読み取り品質を改善
している。このため、図14に示すように100%では
過剰品質になるという問題がある。また、上述した高精
度モータや振動減衰部材を用いても、ミラーやキャリッ
ジの固有振動が一致する倍率では、後段の部品との共振
ポイント(共振現象)が発生し、部分的に読み取り画質
が大幅に劣化するという問題がある。
【0012】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、強制振動減衰部材を用いることなく、安価な構
成部品により構成することができ、また、過剰品質を防
止することができる画像読取装置を提供することを目的
としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、請求項1記載の発明では、原稿の画像を主走
査方向に読み取る読取手段と、前記読取手段と前記原稿
の画像とを副走査方向に相対移動走査させる走査手段
と、前記走査手段により副走査方向の相対移動走査を行
う走査制御条件を、予め設定した複数の読取倍率の各々
に対応させて複数記憶する記憶手段と、前記記憶手段に
記憶されている走査制御条件に従って読み取られた画像
に基づいて、前記予め設定した複数の読取倍率に合致し
ない倍率の画像を算出する算出手段とを具備することを
特徴とする。
【0014】この発明によれば、走査手段により副走査
方向の相対移動走査を行う走査制御条件を、予め設定し
た複数の読取倍率の各々に対応させて記憶手段に複数記
憶しておく。原稿画像を読み取る際には、ユーザ指定に
よる読取倍率に依らず、記憶手段に記憶されている走査
制御条件に従って、走査手段により副走査方向の速度を
決定する。そして、読取手段による原稿画像の読み取り
後、算出手段により、前記記憶手段に記憶されている走
査制御条件に従って読み取られた画像に基づいて、前記
予め設定した複数の読取倍率に合致しない倍率の画像を
算出する。したがって、走査制御条件(走査する読取倍
率)を数ポイントとすることにより、強制振動減衰部材
を用いることなく、安価な構成部品により、後段の固有
振動を制御することによって共振を避けることが可能と
なる。また、各走査制御条件を、予め設定した複数の読
取倍率の各々に対応させて設定することにより、各走査
制御条件を最適化することが可能となり、過剰品質を防
止することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に図面を参照してこの発明の実
施形態について説明する。 A−1.実施形態の構成 図1は、本発明の一実施形態による画像読取装置の構成
を示すブロック図である。なお、図10に対応する部分
には同一の符号を付けて説明を省略する。図において、
副走査制御条件判断器40は、予め設定された各倍率の
走査制御条件(倍率プロファイル)A,B,C,D,E
を備えており、モータドライバ変倍制御回路22からの
変倍制御信号に従って、所定の倍率の走査制御条件を選
択する。モータ制御回路27は、上記副走査制御条件判
断器40によって選択された走査制御条件に従って、駆
動モータ5を駆動する。
【0016】上記走査制御条件A,B,C,D,Eは、
次のように設定される。本実施形態では、縮拡時にユー
ザが設定した倍率の走査速度でなく、図2に示すよう
に、予め設定された倍率(例えば、100%、150
%、200%、300%、400%)のいずれかの走査
速度で読み取り、その画像データから情報を減じる縮小
処理を施して、ユーザが指定した倍率の副走査方向の画
像データを作成する。なお、上記倍率の設定方法につい
ては後述する。このとき、走査制御条件としては、ユー
ザ指定の倍率より大で、もっとも近い倍率の走査制御条
件を選択する。ゆえに、拡大処理のように、もともと読
み取った画像データに無い情報を画像データとして作成
する必要ないので、読み取り画質の劣化を防止すること
できる。なお、予め設定された走査速度では、図2に示
すように、ユーザが指定した倍率の走査速度よりも遅く
なるため、生産性が低下するが、設定走査速度を離散的
に数ポイント設けることによって生産性の低下を最小限
度に抑えることができる。
【0017】上記走査制御条件A,B,C,D,Eのパ
ラメータとしては以下のようなものがある。 ・スキャンプロファイル形状 ・立ち上げ時間/加速度 ・立ち上げ分割時間 ・電流値
【0018】ここで、図3は、本実施形態による走査制
御条件、走査速度、変倍対応率および2相モータでの発
生振動との関係を示す概念図である。本実施形態では、
走査制御条件Aは、100%相当の走査速度であり、そ
の変倍対応範囲は、25%〜100%である。同様に、
走査制御条件Bは、150%相当の走査速度であり、そ
の変倍対応範囲は、101%〜150%である。走査制
御条件Cは、200%相当の走査速度であり、その変倍
対応範囲は、151%〜200%である。走査制御条件
Dは、300%相当の走査速度であり、その変倍対応範
囲は、201%〜300%である。走査制御条件Eは、
400%相当の走査速度であり、その変倍対応範囲は、
301%〜400%である。例えば、ユーザが倍率とし
て120%を指定した場合には、該120%より大で、
最も近い倍率である150%の走査制御条件Bが選択さ
れることになる。なお、2相モータでの発生振動につい
ては後述する。
【0019】次に、副走査変倍演算器41は、倍率演算
制御回路42、縮小演算器43を備えている。倍率演算
制御回路42は、IPS変倍制御回路21からの変倍制
御信号に従って、予め設定された倍率(例えば100
%、150%、200%、300%、400%)のいず
れかの走査速度で読み取った画像データを、ユーザが指
定した倍率(副走査方向)の画像データになるように、
縮小演算器(縮小回路)43により副走査方向の縮小
(変倍処理)を行う。例えば、上述したように、ユーザ
が倍率として120%を指定した場合には、150%の
走査制御条件Bで走査されるので、縮小演算器(縮小回
路)43では、150%から120%に縮小されること
になる。副走査方向に縮小された原稿画像は、主走査変
倍演算器32へ供給され、従来技術と同様に、主走査方
向での縮小/拡大(変倍処理)が行われる。
【0020】A−2.実施形態の動作 次に、上述した実施形態の動作について説明する。M/
C変倍制御回路20からのユーザ指定の倍率に応じた変
倍信号は、IPS変倍制御回路21へ供給される。IP
S変倍制御回路21では、上記変倍信号から副走査方向
に対する変倍制御信号がモータドライバ変倍制御回路2
2および副走査変倍演算器41に供給され、主走査方向
に対する変倍制御信号が主走査変倍演算器32に供給さ
れる。
【0021】モータドライバ変倍制御回路22では、上
記変倍制御信号が副走査変倍演算器23へ供給される。
副走査制御条件判断器40では、モータドライバ変倍制
御回路22からの変倍制御信号に従って、すなわちユー
ザ指定の倍率に従って、予め設定された各倍率の走査制
御条件(倍率プロファイル)A,B,C,D,Eのう
ち、所定の倍率の走査制御条件が選択される。そして、
モータ制御回路27では、選択された走査制御条件に従
って、フル/ハーフレートキャリッジ4を副走査方向に
走査する駆動モータ5が駆動される。これにより、ユー
ザ指定された倍率より大で、これに最も近い倍率の走査
制御条件(走査速度)で、フル/ハーフレートキャリッ
ジ4が副走査方向に走査される。
【0022】また、上記フル/ハーフレートキャリッジ
4の走査により、CCDセンサ9から出力される、原稿
画像に応じたRGB信号は、A/D変換器30によりデ
ジタル信号に変換され、シェーディング補正回路31に
より、シェーディング補正される。そして、倍率演算制
御回路42では、IPS変倍制御回路21からの変倍制
御信号に従って、予め設定された倍率(例えば100
%、150%、200%、300%、400%)のいず
れかの走査速度で読み取った画像データが、ユーザが指
定した倍率(副走査方向)の画像データになるように、
縮小演算器(縮小回路)43により副走査方向で縮小
(変倍処理)される。さらに、副走査方向に縮小された
原稿画像は、主走査変倍演算器32により、従来技術と
同様に、主走査方向での縮小/拡大(変倍処理)が行わ
れた後、画像データ回路37へ供給される。
【0023】上述した実施形態によれば、従来技術によ
る問題点の3項目は、以下のように改善され、カラーの
画像読み取り装置では実現できていなかったHB2相モ
ータ等の低コストモータでの駆動が可能となり、また、
強制振動減衰部材も削除することが可能となるため、安
価なカラー画像読み取り装置が構成可能となる。
【0024】倍率間の速度変化を4倍程度にすること
ができる。特に縮小側が削除できるため、消質電力が低
減できる。 設定走査速度は、数ポイントであるため、後段の固有
振動を制御することによって共振を避けることが可能で
ある。また、図3に示すように、モータの励磁周波数の
高調波成分(2相モータでの発生振動を参照)が常に一
定の周波数になるように、変倍対応範囲と各走査速度と
を設定することによって、後段の固有振動による共振を
回避することが容易になる。すなわち、このとき振動と
して発生する2相モータの励磁周波数の高調波成分は、
各読取倍率でほぼ重なるため、該高調波成分の周波数を
避けるように、キャリッジやミラーの固有振動を設計す
れば、これらキャリッジやミラーの固有振動による共振
を容易に回避できる。 設定した離散的読み取りポイントの走査制御条件A,
B,C,D,Eは、各々、予め設定した複数の読取倍率
の各々に対応させて独立して設定されているため、その
ポイントで走査制御条件を最適化することができ、これ
によって目標にあった読み取り画質を設定することがで
き、過剰品質となることを防止することができる。
【0025】また、本実施形態による副走査方向読み取
り位置ずれ目標値は、図4に示すように、走査制御条件
A,B,C,D,Eの5ポイントでクリアしていればよ
く、各ポイントのプロファイルのパラメータ(スキャン
プロファイル形状、立ち上げ時間/加速度、立ち上げ分
割時間、電流値)は独立しているため、それぞれのポイ
ント(読取倍率)で副走査方向読み取り位置ずれが最も
小さくなるように設定可能である。
【0026】なお、上述した実施形態では、走査制御条
件A,B,C,D,Eを、倍率100%、150%、2
00%、300%、400%に対応させて設定したが、
これに限らず、例えば、原稿の画像が略特定の用紙サイ
ズとなる変倍率(A4→A3の場合、141%)に対応
させて設定するようにしてもよい。
【0027】ところで、本実施形態において、走査制御
条件A,B,C,D,E毎の読み取り倍率(副走査速
度)の設定値によっては、読み取った画像データをユー
ザ設定の倍率に合わせる縮小処理を行うためのラインバ
ッファを多めに用意しておく必要がある。例えば、ユー
ザ指定の倍率に対して読み取り倍率が4倍となった場合
には、少なくとも、主走査方向の画像データを保持して
おくために、3ライン分のラインバッファが必要とな
る。このように、読み取り倍率の設定の仕方によって
は、用意すべきラインバッファ数が多くなり、コストア
ップにつながる。そこで、ラインバッファ数を最小とす
るためには、読み取り倍率の間隔を、2倍以下となるよ
うに設定すればよい。この場合、ユーザ指定の倍率に対
して選択される読み取り倍率は、必ず2倍以下となり、
1ライン分のラインバッファを用意しておけば、縮小処
理を行うことができる。
【0028】また、上述した画像読取装置において、1
ページ分の画像データを保持するページメモリを備える
構成とした場合には、副走査方向に走査しながら画像デ
ータを読み取ってページメモリへ書き込む速度(以下、
実効走査速度という)に比べて、ページメモリから画像
データを順次読み出して印字する印字速度を少し遅くす
ることで、副走査方向への原稿読み取り開始後、すぐに
印字動作を開始させることが可能となる。すなわち、原
稿読み取りとほぼ同時に印字出力させることが可能とな
り、いわゆるファーストアウトプット時間(FCOT)
を短縮することができ、効率よく動作させることができ
る。しかしながら、上述したように、本実施形態では、
ページメモリに書き込む前に読み取った画像データを縮
小する縮小処理(すなわち間引き処理)を行うため、上
記実効走査速度が低下してしまい、設定された読み取り
倍率によっては、上述した実行走査速度>印字速度とい
う関係が逆転してしまう場合がある。
【0029】このように、速度関係が逆転した場合に
は、副走査方向の原稿読み取り開始後、すぐに印字動作
を開始させると、ページメモリからの画像データを読み
出して印字するという動作が読み取った画像データをペ
ージメモリへ書き込むという動作に追いついてしまう、
あるいは追い越してしまうので、これを防止するための
何らかの制御が必要となる。該制御としては、例えば、
副走査方向への原稿読み取り終了後、すなわちページメ
モリへの画像データの書き込みが終了した時点で、印字
動作を開始させれば、確実に、かつ容易に印字動作を実
行することができる。しかしながら、このような動作制
御では、印字速度に比べて実効走査速度の方が十分速い
場合であっても、原稿読み取り終了後に印字動作が開始
されるので、ファーストアウトプット時間(FCOT)
が走査時間分遅れることになる。そこで、以下では、フ
ァーストアウトプット時間(FCOT)を短縮すること
ができる動作制御について説明する。
【0030】A−3.第1の動作制御例 まず、本実施形態の第1の動作制御例について説明す
る。ここで、図5は、第1の動作制御例を説明するため
のフローチャートであり、図6は、第1の動作制御例を
説明するための概念図である。ユーザからコピー開始が
指示されると、まず、ステップSa1で、ユーザによる
設定倍率を取得し、ステップSa2で、走査制御条件
(=読み取り倍率=走査速度)を決定する。次に、ステ
ップSa3で、上記設定倍率と決定された走査制御条件
の読み取り倍率とに従って実効走査速度を算出する。次
に、ステップSa4で、上記実効走査速度とシステム固
有の印字速度とを比較し、実行走査速度>印字速度であ
るか否かを判断する。そして、実効走査速度>印字速度
である場合、すなわち印字速度に比べて実効走査速度の
方が速い場合には、ステップSa5で、読み取り開始直
後に印字動作を開始するように制御を行う。これは、言
い換えると、図6(a)に示すように、印字時間T2に
比べて実効走査時間T1の方が短い場合であり、読み取
り開始直後に印字動作を開始する。
【0031】一方、実効走査速度>印字速度でない場
合、すなわち、実効走査速度に比べて印字速度の方が速
い場合には、ステップSa6で、読み取り終了後に印字
動作を開始するように制御を行う。これは、言い換える
と、図6(b)に示すように、実効走査時間T1’に比
べて印字時間T2の方が短い場合であり、読み取り終了
後に印字動作を開始する。
【0032】このように、第1の動作制御例では、実効
走査速度と印字速度との大小関係に応じて印字開始タイ
ミングを制御することにより、システムとして可能な限
り、ファーストアウトプット時間(FCOT)を短縮す
ることができる。
【0033】A−4.第2の動作制御例 次に、本実施形態の第2の動作制御例について説明す
る。ここで、図7は、第2の動作制御例を説明するため
のフローチャートであり、図8は、第2の動作制御例を
説明するための概念図である。ユーザからコピー開始が
指示されると、まず、ステップSb1で、ユーザによる
設定倍率およびプラテンガラスに載置された原稿長を取
得し、ステップSb2で、走査制御条件(=読み取り倍
率=走査速度)を決定する。次に、ステップSb3で、
上記設定倍率と決定された走査制御条件の読み取り倍率
とに従って実効走査速度を算出する。
【0034】次に、ステップSb4で、上記実効走査速
度と上記原稿長とに従って、原稿の読み取りが終了する
までの走査終了時間を算出し、ステップSb5で、上記
走査終了時間とシステム固有の印字速度とに従って、印
字開始遅延時間を算出する。すなわち、図8(a)に示
すように、実効走査時間T1、印字速度から得られる印
字時間T2との差分を、印字開始遅延時間DTとして算
出する。次に、ステップSb6で、上記印字開始遅延時
間DT後に印字動作を開始するように動作制御を行う。
例えば、図8(b)に示すように、読み取り倍率が「1
00%」で、このときの実効走査時間T1が印字時間T
2に等しい場合、あるいは実行走査時間T1<印字時間
T2(上述した実効走査速度>印字速度に相当する)の
場合には、印字開始遅延時間DTが「0」となるので、
読み取り開始直後に印字動作を開始するように制御す
る。
【0035】一方、図8(c)に示すように、読み取り
倍率が「200%」で、このときの実効走査時間T1’
が印字時間T2より大(上述した印字速度>実効走査速
度に相当する)である場合には、その差分である印字開
始遅延時間DT1後に印字動作を開始するように制御す
る。この結果、実行走査終了時に印字動作も終了するこ
とになる。
【0036】このように、第2の動作制御例では、実効
走査時間と印字時間と差分である印字開始遅延時間を算
出し、該印字開始遅延時間に従って印字開始タイミング
を制御することにより、読み取り倍率に応じてファース
トアウトプット時間(FCOT)を最短とすることがで
きる。
【0037】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、走査手段により副走査方向の相対移動走査を行う走
査制御条件を、予め設定した複数の読取倍率の各々に対
応させて記憶手段に複数記憶しておき、原稿画像を読み
取る際には、記憶手段に記憶されている走査制御条件に
従って、副走査方向に走査しながら、読取手段によって
原稿画像を読み取り、その後、算出手段により、前記記
憶手段に記憶されている走査制御条件に従って読み取ら
れた画像に基づいて、前記予め設定した複数の読取倍率
に合致しない倍率の画像を算出するようにしたので、強
制振動減衰部材を用いなくても、共振を避けることがで
きるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による画像読取装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】 本実施形態による走査制御条件(倍率)と生
産性との関係を示す概念図である。
【図3】 本実施形態による走査制御条件、走査速度、
変倍対応率および2相モータでの発生振動との関係を示
す概念図である。
【図4】 本実施形態による走査制御条件(倍率)と副
走査方向読み取り位置ずれ量との関係を示す概念図であ
る。
【図5】 本実施形態による画像読取装置の第1の動作
制御例を示すフローチャートである。
【図6】 本第1の動作制御例を説明するための概念図
である。
【図7】 本実施形態による画像読取装置の第2の動作
制御例を示すフローチャートである。
【図8】 本第2の動作制御例を説明するための概念図
である。
【図9】 一般的な画像読取装置による原稿読み取り方
法および画像読取装置の構成を示す概念図である。
【図10】 従来の画像読取装置の構成を示すブロック
図である。
【図11】 カラー画像の画像読取装置における、倍率
と副走査方向の読み取り位置のずれ量との関係(目標
値)を示す概念図である。
【図12】 倍率によって駆動モータ5の励磁周波数の
高調波成分の変化を示す概念図である。
【図13】 従来技術による変倍制御での走査プロファ
イルの変更方法を説明するための概念図である。
【図14】 従来技術による画質劣化の発生を説明する
ための概念図である。
【符号の説明】
4 フル/ハーフレートキャリッジ(走査手段読取手
段) 5 駆動モータ(走査手段) 8 結像レンズ 9 CCDセンサ(読取手段) 32 主走査変倍演算器 40 副走査制御条件判断器(記憶手段) 41 副走査変倍演算器(算出手段) 42 倍率演算制御回路(算出手段) 43 縮小演算器(算出手段) A〜E 走査制御条件
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B047 AA01 BA02 BB02 CA08 CB07 CB10 5C072 AA05 BA09 LA02 MA06 MB01 MB08 MB09 UA11 UA14 5C076 AA21 BA02 BA07 BB31 CA10 CB05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像を主走査方向に読み取る読取
    手段と、 前記読取手段と前記原稿の画像とを副走査方向に相対移
    動走査させる走査手段と、 前記走査手段により副走査方向の相対移動走査を行う走
    査制御条件を、予め設定した複数の読取倍率の各々に対
    応させて複数記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている走査制御条件に従って読
    み取られた画像に基づいて、前記予め設定した複数の読
    取倍率に合致しない倍率の画像を算出する算出手段とを
    具備することを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記算出手段は、前記記憶手段に記憶さ
    れている走査制御条件に従って読み取られた画像のデー
    タ量を減ずる方向に処理することによって、前記予め設
    定した複数の読取倍率に合致しない倍率の画像を算出す
    ることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の走査制御条件は、各々の読取
    倍率において、該走査制御条件に従って前記走査手段に
    より前記読取手段と前記原稿の画像とを副走査方向に相
    対移動走査させるとき、前記走査手段の振動が低くなる
    ように設定されることを特徴とする請求項1記載の画像
    読取装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の走査制御条件は、前記走査手
    段によって発生する振動周波数が略一定となる複数の読
    取倍率の各々に対応させて設定されることを特徴とする
    請求項1記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の走査制御条件は、読取倍率1
    00%の略整数倍となる複数の読取倍率の各々に対応さ
    せて設定されることを特徴とする請求項1記載の画像読
    取装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の走査制御条件は、前記原稿の
    画像が略特定の用紙サイズとなる変倍率に対応させて設
    定されることを特徴とする請求項1記載の画像読取装
    置。
  7. 【請求項7】 前記複数の走査制御条件は、読取倍率1
    00%の2n倍(nは整数)となる複数の読取倍率の各
    々に対応させて設定されることを特徴とする請求項1記
    載の画像読取装置。
  8. 【請求項8】 前記記憶手段に記憶されている走査制御
    条件に従って画像を読み取る読取走査速度と、前記読取
    手段によって読み取られた画像を印字する印字速度とを
    比較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果に基づいて、前記読取手段
    によって読み取られた画像の印字開始タイミングを制御
    する印字開始制御手段とを具備することを特徴とする請
    求項1記載の画像読取装置。
  9. 【請求項9】 前記印字開始制御手段は、前記比較手段
    による比較結果が読取走査速度>印字速度となった場
    合、読み取り動作開始直後に印字動作を開始するように
    印字開始タイミングを制御することを特徴とする請求項
    8記載の画像読取装置。
  10. 【請求項10】 前記印字開始制御手段は、前記比較手
    段による比較結果が読取走査速度<印字速度となった場
    合、読み取り動作完了時に印字動作が終了するように、
    読取走査速度および印字速度に基づいて印字開始タイミ
    ングを制御することを特徴とする請求項8記載の画像読
    取装置。
  11. 【請求項11】 前記印字開始制御手段は、 前記記憶手段に記憶されている走査制御条件に従って画
    像を走査して読み取るのに要する読取走査時間を算出す
    る読取走査時間算出手段と、 前記読取走査時間算出手段により算出された読取走査時
    間に基づいて、読取走査終了時に印字動作が終了するよ
    うに、読取走査開始から印字動作開始までの遅延時間を
    算出する遅延時間算出手段とを備え、 前記遅延時間算出手段により算出された遅延時間に基づ
    いて、印字開始タイミングを制御することを特徴とする
    請求項8記載の画像読取装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7054040B2 (en) 2001-12-14 2006-05-30 Kabushiki Kaisha Toshiba Image processing device and method for controlling the same
CN100356764C (zh) * 2004-04-30 2007-12-19 明基电通股份有限公司 图像处理装置及其控制马达***的方法
US7639408B2 (en) 2004-12-03 2009-12-29 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming device

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