JP2001077610A - 無線機用アンテナ取付け構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量、小型、安価な、無線機用アンテナ取付け
構造を提供する。 【解決手段】内周面にアンテナ本体１０７を摺動可能に
保持し、外周面に雄螺子１０９が設けられたアンテナホ
ルダ１０８と、無線機ケース１０１に設けられ、内周面
に雌螺子１０６が設けられた貫通孔１０２を有するボス
とからなり、雄螺子１０９を雌螺子１０６に螺合してア
ンテナホルダ１０８を無線機ケース１０１に取り付け
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、無線機用アンテナ
取付け構造に関し、特に携帯電話機に好適な無線機用ア
ンテナ取付け構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図２は、従来の無線機用アンテナ取付け
構造を示す図であり、（ａ）は無線機ケースの断面図、
（ｂ）はリング座の斜視図、（ｃ）はアンテナ本体が取
り付けられたアンテナホルダの軸方向断面図、（ｄ）は
アンテナホルダの斜視図である。

【０００３】図２（ａ）に示すように、無線機ケース１
の例えば上面には、貫通孔２を有するボス３が設けられ
ており、ボス３には、リング座４が嵌入して取り付けら
れている。

【０００４】図２（ｂ）に示すように、リング座４の上
端には、リング座４をボス３の貫通孔２へ嵌入する際の
位置決めを行うためのフランジ５が設けられており、リ
ング座４の外周面には、嵌入後の保持を確実にするため
の例えばローレット加工による刻み目が施されており、
リング座４の内周面には、雌螺子６が設けられている。

【０００５】図２（ｃ）に示すように、アンテナ本体７
は金属製の丸棒からなり、同じく金属製のアンテナホル
ダ８に摺動可能に挿入される。アンテナ本体７の上部と
下部とは、アンテナホルダ８に挿入される部分に比し太
径になっており、アンテナ本体７がアンテナホルダ８か
ら抜け出るのを防止している。

【０００６】図２（ｃ）、（ｄ）に示すように、アンテ
ナホルダ８の外周面には、リング座４の内周面に設けら
れた雌螺子６に適合する雄螺子９が設けられており、雄
螺子９が設けられた部分の下方には、アンテナ本体７に
摺接して適当な圧力を加えるスリワリ部１０が、また雄
螺子９が設けられた部分の上方には、上面にスリット溝
１２が設けられたフランジ１１が設けられている。

【０００７】アンテナ本体７を無線機ケース１に取り付
ける場合には、アンテナホルダ８のフランジ１１のスリ
ット溝１２を用いてドライバでアンテナホルダ８をリン
グ座４へ螺入して取り付けた後、アンテナ本体７をアン
テナホルダ８へ組み込む。アンテナ本体７は、スリワリ
部１０によって加えられる適当な摩擦力によってアンテ
ナホルダ８に摺動可能に保持される。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の無線機用アンテナ取付け構造においては、外周面に
ローレット加工を、内周面に螺子加工を、上端にフラン
ジ加工をそれぞれ施し、金属棒から切削加工して製作す
るリング座４を使用するので、部品製作所要工数が大き
くなり、製作時に切削屑等が生じて材料が無駄に使用さ
れるという問題があった。

【０００９】また、リング座４を無線機ケース１のボス
３の貫通孔２へ嵌入して取り付けるので、温度や嵌め合
い条件によっては、嵌入時に無線機ケース１に割れが生
じて、歩留まりが悪くなるという問題があった。

【００１０】さらに、部品点数が多く、部品製作コスト
が大で、歩留まりが悪いので、安価で、小型、軽量の無
線機を提供することが難しいという問題があった。

【００１１】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、構造を簡略化して、部品点数を削減し、部
品製作コストを低下し、歩留まりを向上し、無線機を小
型、軽量化することが可能な、無線機用アンテナ取付け
構造を提供することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の無線機用アンテナ取付け構造は、内周面に
アンテナ本体を摺動可能に保持し、外周面に雄螺子が設
けられたアンテナホルダと、無線機ケースに設けられ、
内周面に雌螺子が設けられた貫通孔を有するボスとを含
んでなる無線機用アンテナ取付け構造において、上記雄
螺子を上記雌螺子に螺合して上記アンテナホルダを上記
無線機ケースに取り付ける。

【００１３】

【発明の実施の形態】図１は、本発明に係る無線機用ア
ンテナ取付け構造を示す図であり、（ａ）は無線機ケー
スの断面図、（ｂ）はアンテナ本体が取り付けられたア
ンテナホルダの軸方向断面図、（ｃ）はアンテナホルダ
の斜視図である。

【００１４】図１（ａ）に示すように、無線機ケース１
０１の例えば上面に、貫通孔１０２を有するボス１０３
を設け、貫通孔１０２の内周面には雌螺子１０６を設け
る。

【００１５】図１（ｂ）に示すように、アンテナ本体１
０７は金属製の丸棒からなり、同じく金属製のアンテナ
ホルダ１０８に摺動可能に挿入される。アンテナ本体１
０７の上部と下部とは、アンテナホルダ１０８に挿入さ
れる部分に比し太径になっており、アンテナ本体１０７
がアンテナホルダ１０８から抜け出るのを防止してい
る。

【００１６】図１（ｃ）に示すように、アンテナホルダ
１０８の外周面には、ボス１０３の貫通孔１０２の内周
面に設けられた雌螺子１０６と適合する雄螺子１０９を
設け、雄螺子１０９が設けられた部分の下方には、アン
テナ本体１０７に摺接して適当な圧力を加えるスリワリ
部１１０が、また雄螺子９が設けられた部分の上方に
は、上面にスリット溝１１２が設けられたフランジ１１
１を設ける。

【００１７】アンテナ本体１０７を無線機ケース１０１
に取り付ける場合には、アンテナホルダ１０８のフラン
ジ１１１のスリット溝１１２を用いてドライバでアンテ
ナホルダ１０８を貫通孔１０２へ螺入して取り付けた
後、アンテナ本体１０７を組み込む。アンテナ本体１０
７は、スリワリ部１１０によって加えられる適当な摩擦
力によってアンテナホルダ１０８に摺動可能に保持され
る。

【００１８】上述の本発明に係る無線機用アンテナ取付
け構造においては、従来技術におけるリング座を用いる
ことなく、アンテナホルダ１０８を無線機ケース１０１
へ直接螺子止めして取り付けるので、構造を簡略化する
ことができ、部品点数を削減することができ、無線機を
小型、軽量化することが可能となる。

【００１９】また、リング座が不要であるので、その分
の部品製作コストを低下することができる。

【００２０】さらに、無線機ケース１０１の貫通孔１０
２へ嵌入させる部品はないので、無線機ケース１に割れ
が生じることがなく、歩留まりを向上させることができ
る。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る無線
機用アンテナ取付け構造においては、内周面にアンテナ
本体を摺動可能に保持し、外周面に雄螺子が設けられた
アンテナホルダと、無線機ケースに設けられ、内周面に
雌螺子が設けられた貫通孔を有するボスとを含んでなる
無線機用アンテナ取付け構造において、雄螺子を雌螺子
に螺合してアンテナホルダを直接無線機ケースに取り付
けるので、従来技術におけるリング座を用いることがな
くなり、構造を簡略化して、部品点数を削減し、部品製
作コストを低下し、歩留まりを向上し、無線機を小型、
軽量化することが可能となるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る無線機用アンテナ取付け構造を示
す図である。

【図２】従来の無線機用アンテナ取付け構造を示す図で
ある。

【符号の説明】

１０１…無線機ケース １０２…貫通孔 １０３…ボス １０６…雌螺子 １０７…アンテナ本体 １０８…アンテナホルダ １０９…雄螺子 １１０…スリワリ部 １１１…フランジ １１２…スリット溝

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】内周面にアンテナ本体を摺動可能に保持
   し、外周面に雄螺子が設けられたアンテナホルダと、無
   線機ケースに設けられ、内周面に雌螺子が設けられた貫
   通孔を有するボスとを含んでなる無線機用アンテナ取付
   け構造において、上記雄螺子を上記雌螺子に螺合して上
   記アンテナホルダを上記無線機ケースに取り付けたこと
   を特徴とする無線機用アンテナ取付け構造。