JP2001075448A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001075448A
JP2001075448A JP25010899A JP25010899A JP2001075448A JP 2001075448 A JP2001075448 A JP 2001075448A JP 25010899 A JP25010899 A JP 25010899A JP 25010899 A JP25010899 A JP 25010899A JP 2001075448 A JP2001075448 A JP 2001075448A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成ジョブにおいて逆極性残トナーが発
生しても、簡単なシステム制御を行うだけでこれを効果
的に回収することができるクリーニング方式を搭載した
画像形成装置を提供する。 【解決手段】 感光体、接触型帯電装置、露光装置、現
像装置、及び接触型転写装置を備えた画像形成装置であ
り、上記接触型転写装置を構成する1つの転写体にはク
リーニング装置を付設し、画像形成ジョブのクリーニン
グモードの際に、このクリーニング装置が付設されたク
リーニング装置付き転写体と上記接触型帯電装置との間
に電位勾配を形成し、上記接触型帯電装置、感光体、及
び接触型転写装置に残留した残トナーをクリーニング装
置付き転写体上に集め、このクリーニング装置付き転写
体上に集められた残トナーをクリーニング装置で一括し
て回収するようにした、画像形成装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真記録方
式、静電記録方式、イオノグラフィー、磁気記録方式等
の画像形成方式を採用する画像形成装置に係り、像担持
体上に静電潜像等の潜像を形成し、この潜像をトナーで
現像してトナー像とし、このトナー像を用紙、OHPシ
ート等の記録シート上に転写し、次いでトナー像を記録
シート上に定着させて記録画像を形成する画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像形成装置においては、像担
持体上に形成したトナー像を記録シート上に転写した
後、この像担持体上に残留した残トナーをクリーニング
装置で回収し、この回収トナーを一時的に回収容器に蓄
積し、回収トナー量が一定量に達したところで廃棄する
ことが行われている。
【0003】また、フルカラー画像形成装置において
は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の
ホスト機器から画像データを受け取り、この画像データ
を基にイエロー、マゼンタ、シアン、及び黒の4色に色
分解し、この色分解された画像情報により像担持体で各
色のトナー像を形成し、この各色のトナー像を中間転写
ロールや中間転写ベルト等の中間転写体上で重ね合わ
せ、次いで一括して記録シート上に転写してフルカラー
画像を得ているが、この場合も上記と同様に、像担持体
上や中間転写体上に残留した残トナーをクリーニング装
置で回収し、この回収トナーを一時的に回収容器に蓄積
し、回収トナー量が一定量に達したところで廃棄するこ
とが行われている。
【0004】そして、このような画像形成装置において
は、像担持体上や中間転写体上に残留した残トナーを除
去するクリーニング工程は、残トナーがそのまま記録画
像におけるゴースト、かぶり等の汚れや混色等による色
むら等の原因になることから、極めて重要な工程とされ
ている。
【0005】しかるに、近年、環境保護の問題がクロー
ズアップされるに伴い、このようにして回収され、廃棄
される残トナーについても、できるだけその回収量を低
減することが要求され、また、回収された残トナーの再
利用を図ることが求められている。
【0006】また、このような環境保護のための廃棄物
量の低減や廃棄物の再利用の問題は、単に像担持体や中
間転写体から回収される残トナーに止まらず、画像形成
装置を形成する種々の構成部品についても要請されてい
るが、像担持体や中間転写体にクリーニング装置を付設
すると、このクリーニング装置のクリーニングブレード
やクリーニングブラシがこれら像担持体や中間転写体の
表面に摺接し、これが摩耗の原因になって像担持体や中
間転写体の長寿命化を図る上での障害になっている。
【0007】そこで、このような観点から、従来におい
ても種々の提案がされている。例えば、特開平 8-314,2
31号公報においては、像担持体上に形成したトナー像を
中間転写体上に一次転写した後、この中間転写体上のト
ナー像を記録シート上に二次転写させる画像形成装置に
おいて、中間転写体には二次転写時に中間転写体上に残
留した残トナーと逆極性の電圧を印加し、これによって
中間転写体上の残トナーを転写ロール上に移動させて除
去するようにし、中間転写体でのクリーニングを不要に
してその摩耗を抑制することが記載されている。
【0008】また、特開平 9-197,750号公報には、像担
持体上に形成したトナー像を中間転写体上に一次転写し
た後、この中間転写体上のトナー像を記録シート上に二
次転写させる画像形成装置において、中間転写体に残ト
ナーを一時的に回収するトナー回収部材を配置し、二次
転写開始時にこのトナー回収部材を中間転写体に当接さ
せて残トナーを回収し、二次転写終了後にトナー回収部
材に回収された残トナーを中間転写体上に移動させ、更
にトナー回収部材を中間転写体から離間させて残トナー
を中間転写体から像担持体上に移動させ、この像担持体
上に移動させた残トナーを像担持体に付設したクリーニ
ング装置で回収することが記載されている。
【0009】更に、特開平10-161,425号公報には、トナ
ー中に、このトナーより小粒径でトナーに対して帯電極
性が逆極性側にある少なくとも2種類の異なる微粒子を
添加し、転写工程で少なくとも1種類の微粒子を像担持
体上に残留させ、現像工程ではこの微粒子を介して像担
持体上にトナー像を形成せしめ、これによってトナー像
と像担持体との間の付着力を低減し、トナー像の転写効
率を顕著に向上させ、クリーニング装置を用いることな
くゴーストやかぶり等の無い記録画像を形成することが
記載されている。
【0010】しかしながら、特開平 8-314,231号公報や
特開平 9-197,750号公報に記載の方法では、像担持体回
りのクリーニング装置を省略することができず、また、
像担持体上や中間転写体上から回収される残トナーの回
収量を低減することもできないという問題もある。
【0011】そこで、本発明者らは、図19に示すよう
なカラー画像形成装置を構成し、特開平10-161,425号公
報に記載されたようなトナー像の転写効率を顕著に向上
せしめて残トナーの発生量を可及的に低減し、像担持体
回りでのクリーニング装置を省略する方法を、例えば特
開平 10-78,686号公報に開示されているような4つの像
担持体を有する、いわゆるタンデム型フルカラー画像形
成装置に適用することを試みた。
【0012】すなわち、図19に示すタンデム型フルカ
ラー画像形成装置において、イエロー(Y)用とマゼン
タ(M)用の2つの像担持体10, 20は一方の第一の中間
転写ロール51に接触し、また、シアン(C)用とブラッ
ク(K)用の他の2つの像担持体30, 40は他方の第一の
中間転写ロール52に接触し、更に、これら一対の第一の
中間転写ロール51, 52は第二の中間転写ロール53に接触
し、ここに示された4つの像担持体10, 20, 30, 40が共
通の接線を有するように構成している。そして、これら
4つの像担持体10, 20, 30, 40には、それぞれその周囲
に、帯電ロール(接触型帯電装置)11, 21, 31, 41、露
光装置12, 22, 32, 42、及び現像装置13, 23, 33, 43が
それぞれ互いに同じ位置関係で配設されており、各装置
の種類毎に部品の共通化が図られている。なお、各現像
装置13, 23, 33, 43は、現像ロール131 、現像剤量規制
部材132 、現像剤搬送部材133 、及び現像剤を搬送し、
また、攪拌するオーガー134 を備えている。
【0013】従って、このタンデム型フルカラー画像形
成装置においては、2つの像担持体10, 20で形成された
各単色トナー像は第一の中間転写ロール51に転写された
後に第二の中間転写ロール53に転写され、また、2つの
像担持体30, 40で形成された各単色トナー像は第一の中
間転写ロール52に転写された後に第二の中間転写ロール
53に転写され、この第二の中間転写ロール53上で重ね合
わされ、次いで搬送ロール91により上記第二の中間転写
ロール53に接触する最終転写ロール61との間に搬送され
てきた用紙(記録シート)P上に一括して転写され、こ
の用紙P上に転写されたトナー像は定着装置70により定
着される。この方式では、複数で用いられる像担持体1
0, 20, 30, 40、帯電ロール11, 21, 31, 41、露光装置1
2, 22, 32, 42、及び現像装置13, 23, 33, 43、第一の
中間転写ロール51, 52等において部品の共通化が図ら
れ、高精度の位置決めが可能になって各単色トナー像の
高精度の位置合わせが可能になるという利点がある。
【0014】しかしながら、各像担持体10, 20, 30, 40
において形成される各単色トナー像は、用紙P上に転写
されるまでに、像担持体30で形成された単色トナー像が
像担持体30と第一の中間転写ロール52との間、第一の中
間転写ロール52と第二の中間転写ロール53との間、及び
第二の中間転写ロール53と用紙Pとの間の合計3回、同
様に、像担持体10, 40で形成された各単色トナー像が合
計4回、更に、像担持体20で形成された各単色トナー像
が合計5回というように、最低でも3回、最高で5回に
も及ぶ転写電界を受けることになる。
【0015】このため、トナー像を形成するトナーは、
転写電界を受ける際における転写ニップ前後でのパッシ
ェン放電や転写ニップ内での電荷注入により、僅かづつ
ではあるが逆極性に帯電し、この逆極性に帯電した逆極
性トナーは画像形成時に正極性トナーとは逆方向に移動
し、最終的には像担持体又はこの像担持体に接触する接
触型帯電器に蓄積する。特に、接触型帯電器を用いた場
合、この接触型帯電器は像担持体まで逆流した逆極性残
トナーを吸着し、長期の使用によって帯電むら等の問題
を引起し、例えばハーフトーン画像での色むら等の原因
になる。
【0016】従って、トナー像の転写効率を顕著に向上
せしめて像担持体回りでのクリーニング装置を省略する
方法においては、残トナーの発生量を可及的に低減せし
めることができ、また、クリーニング装置を省略して像
担持体等の長寿命化を図ることができるが、逆極性残ト
ナーが発生した場合に画像不良が発生するのを防止する
ことが難しいという別の問題がある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる観点
に鑑みて創案されたものであり、その目的とするところ
は、画像形成装置において逆極性残トナーが発生して
も、簡単なシステム制御を行うだけでこれを効果的に回
収することができるクリーニング方式を搭載した画像形
成装置を提供することにある。
【0018】また、本発明の他の目的は、像担持体、接
触型帯電装置、露光装置、現像装置、及び接触型転写装
置を備えた画像形成装置において、接触型転写装置を構
成する1つの転写体にクリーニング装置を付設し、画像
形成装置において不可避的に発生する正極性残トナー及
び逆極性残トナーをこのクリーニング装置付き転写体に
集め、このクリーニング装置で一括してこれら残トナー
を回収できるようにし、これによって像担持体回りのク
リーニング装置を省略して像担持体の長寿命化を図るこ
とができる画像形成装置を提供することにある。
【0019】更に、本発明の他の目的は、像担持体、接
触型帯電装置、露光装置、現像装置、中間転写体、及び
最終転写体を備えた画像形成装置において、最終転写体
にクリーニング装置を付設すると共に中間転写体には一
時保持部材を付設し、画像形成装置の画像形成時に不可
避的に発生する正極性残トナー及び/又は逆極性残トナ
ーの一部又は全部を一時的に一時保持部材で保持し、次
いで画像形成装置のクリーニングモードの際に最終的に
クリーニング装置が付設された最終転写体に集め、この
クリーニング装置で一括してこれら残トナーを回収でき
るようにし、これによって像担持体回りのクリーニング
装置を省略して像担持体の長寿命化を図ることができる
と共に、必要とするクリーニングモードの回数を減少さ
せて連続画像形成時の単位時間当たりの出力枚数の低下
を防止できる画像形成装置を提供することにある。
【0020】更に、本発明の他の目的は、像担持体、帯
電装置、露光装置、現像装置、中間転写体、及び最終転
写体を備えた画像形成装置において、中間転写体に一時
保持部材を付設すると共に最終転写体にクリーニング装
置を付設し、画像形成装置の画像形成時に不可避的に発
生する正極性又は逆極性の残トナーの一部又は全部を一
時的に一時保持部材で保持し、次いで画像形成装置のク
リーニングモードの際に最終的にクリーニング装置が付
設された最終転写体上に集め、このクリーニング装置で
一括してこれら残トナーを回収できるようにし、これに
よって必要とするクリーニングモードの回数を減少させ
て連続画像形成時の単位時間当たりの出力枚数の低下を
防止できる画像形成装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願の第一の
発明は、像担持体と、この像担持体に接触して帯電させ
る接触型帯電装置と、帯電した像担持体表面に潜像を形
成する露光装置と、像担持体表面に形成された潜像を現
像してトナー像を形成する現像装置と、少なくとも1つ
の転写体で構成され、像担持体に接触してこの像担持体
表面に形成されたトナー像を記録シート上に転写せしめ
る接触型転写装置とを備えた画像形成装置であり、上記
接触型転写装置を構成する1つの転写体にはクリーニン
グ装置を付設し、画像形成装置のクリーニングモードの
際に、このクリーニング装置が付設されたクリーニング
装置付き転写体と上記接触型帯電装置との間に電位勾配
を形成し、上記接触型帯電装置、像担持体、及び接触型
転写装置に残留した残トナーをクリーニング装置付き転
写体上に集め、このクリーニング装置付き転写体上に集
められた残トナーをクリーニング装置で一括して回収す
る、画像形成装置である。
【0022】また、本願の第二の発明は、像担持体と、
この像担持体に接触して帯電させる接触型帯電装置と、
帯電した像担持体表面に潜像を形成する露光装置と、像
担持体表面に形成された潜像を現像してトナー像を形成
する現像装置と、像担持体に接触してこの像担持体表面
に形成されたトナー像が転写される中間転写体と、この
中間転写体に接触して中間転写体表面のトナー像を記録
シート上に転写せしめる最終転写体とを備えた画像形成
装置であり、上記最終転写体にはクリーニング装置を付
設すると共に上記中間転写体には一時保持部材を付設
し、画像形成装置の画像形成時に上記一時保持部材で正
極性及び/又は逆極性の残トナーの一部又は全部を一時
的に保持し、画像形成装置のクリーニングモードの際
に、上記接触型帯電装置、像担持体、中間転写体、一時
保持部材、及び最終転写体の間に電位勾配を形成し、一
時保持部材に保持された残トナーも含めて残留した残ト
ナーを最終転写体上に集め、この最終転写体上に集めら
れた残トナーを上記クリーニング装置で回収する、画像
形成装置である。
【0023】更に、本願の第三の発明は、像担持体と、
この像担持体の表面を帯電させる帯電装置と、帯電した
像担持体表面に潜像を形成する露光装置と、像担持体表
面に形成された潜像を現像してトナー像を形成する現像
装置と、像担持体に接触してこの像担持体表面に形成さ
れたトナー像が転写される中間転写体と、この中間転写
体に接触して中間転写体表面のトナー像を記録シート上
に転写せしめる最終転写体とを備えた画像形成装置であ
り、上記中間転写体には一時保持部材を付設すると共に
上記最終転写体にはクリーニング装置を付設し、画像形
成装置の画像形成時に上記一時保持部材で正極性及び/
又は逆極性の残トナーの一部又は全部を一時的に保持
し、画像形成装置のクリーニングモードの際に、上記最
終転写体、中間転写体、及び一時保持部材の間に電位勾
配を形成し、一時保持部材に一時的に保持された残トナ
ーも含めて残留した残トナーを最終転写体上に集め、こ
の最終転写体上に集められた残トナーを上記クリーニン
グ装置で回収する、画像形成装置である。
【0024】〔第一の発明について〕上記本願の第一の
発明において、像担持体及び接触型転写装置の構成とし
ては、特に限定されるものではないが、典型的には以下
の構成のもの、すなわち、 像担持体が1つの像担持体で構成され、接触型転写
装置がこの像担持体に接触する唯一の転写体である最終
転写体で構成され、上記像担持体と最終転写体の間を記
録シートが通過する間に像担持体上に形成されたトナー
像が記録シート上に転写される第一のタイプのもの、
【0025】 像担持体が1つの像担持体で構成さ
れ、接触型転写装置がこの像担持体に接触する中間転写
体とこの中間転写体に接触する最終転写体とで構成され
ており、上記中間転写体と最終転写体の間を記録シート
が通過する間に像担持体から中間転写体上に転写された
トナー像が記録シート上に転写される第二のタイプのも
の、 像担持体がシアン用、マゼンタ用、イエロー用、及
びブラック用の4つの像担持体で構成され、接触型転写
装置がこれら4つの像担持体に接触する中間転写体とこ
の中間転写体に接触する最終転写体とで構成されてお
り、上記中間転写体と最終転写体の間を記録シートが通
過する間に像担持体から中間転写体上に転写されたトナ
ー像が記録シート上に転写される第三のタイプのもの、
【0026】 像担持体がシアン用、マゼンタ用、イ
エロー用、及びブラック用の4つの像担持体で構成さ
れ、接触型転写装置がこれら4つの像担持体のうちの2
つの像担持体に接触する一対の第一の中間転写体と、こ
れら一対の第一の中間転写体に接触する第二の中間転写
体と、この第二の中間転写体に接触する最終転写体とで
構成されており、上記第二の中間転写体と最終転写体の
間を記録シートが通過する間に像担持体から第一の中間
転写体を経て第二の中間転写体上に転写されたトナー像
が記録シート上に転写される第四のタイプのもの、等が
挙げられる。
【0027】これら4つのタイプの像担持体及び接触型
転写装置の構成において、第一及び第二のタイプのもの
については、像担持体に付設する現像装置の数や使用す
る転写体のタイプ、すなわちロールタイプの転写ロール
を用いるか、ベルトタイプの転写ベルトを用いるか等に
より、白黒画像用の画像形成装置として構成することも
できるし、また、赤色と黒色の2色用等の複数色画像用
の画像形成装置として構成することもできるし、更に
は、シアン用、マゼンタ用、イエロー用、及びブラック
用の4つの現像装置を備えたフルカラー画像用の画像形
成装置として構成することもできる。
【0028】そして、接触型転写装置を構成するどの転
写体にクリーニング装置を付設するかは、この接触型転
写装置の転写体構成や付設スペース等の要因を考慮して
適宜選択することができるが、各部材に対する電圧制御
を簡単にするため、この接触型転写装置の転写工程にお
けるトナー像の移動方向下流側がよく、例えば、上記像
担持体及び接触型転写装置の構成において、第二及び第
三のタイプの場合のように接触型転写装置が中間転写体
と最終転写体とで構成されている場合には最終転写体で
あるのがよく、第四のタイプの場合のように接触型転写
装置が一対の第一の中間転写体と、第二の中間転写体
と、最終転写体とで構成されている場合には第二の中間
転写体又は最終転写体がよく、より好ましくは最終転写
体である。
【0029】また、第一の発明において、クリーニング
装置付き転写体と接触型帯電装置との間に電位勾配を形
成する手段については、接触型帯電装置、像担持体、及
び接触型転写装置を構成するクリーニング装置付き転写
体以外の転写体に残留した残トナーをクリーニング装置
付き転写体上に集めことができるように、接触型帯電装
置、像担持体、及び接触型転写装置を構成する各転写体
に所定の電位を付与できるものであればよい。
【0030】この電位勾配付与手段としては、具体的に
は、像担持体及び接触型転写装置の構成が上記第一のタ
イプの場合には、接触型帯電装置、及び最終転写体に電
圧を印加する手段である。
【0031】また、像担持体及び接触型転写装置の構成
が上記第二及び第三のタイプの場合には、クリーニング
装置付き転写体を最終転写体とした場合に、上記第一の
タイプの場合と同様に、接触型帯電装置、中間転写体、
及び最終転写体に電圧を印加する手段を適用できるほ
か、最終転写体に電圧を印加すると共に接地した像担持
体との間の中間転写体を電気的にフロートさせ、最終転
写体、中間転写体、及び像担持体が有する抵抗値の関係
と接触型帯電装置に印加される電圧との関係でこれらの
間に電位勾配を形成せしめる電圧印加手段を適用でき
る。また、クリーニング装置付き転写体を中間転写体と
した場合には、接触型帯電装置、中間転写体、及び最終
転写体に電圧を印加する手段を適用できる。
【0032】更に、像担持体及び接触型転写装置の構成
が上記第四のタイプの場合には、クリーニング装置付き
転写体を最終転写体とした場合に、上記第二及び第三の
タイプの場合と同様に、各接触型帯電装置、各第一の中
間転写体、第二の中間転写体、及び最終転写体に電圧を
印加する手段を適用できるほか、最終転写体に電圧を印
加すると共に接地した像担持体との間の各第一の中間転
写体及び第二の中間転写体を電気的にフロートさせ、最
終転写体、第二の中間転写体、各第一の中間転写体、及
び像担持体が有する抵抗値の関係と接触型帯電装置に印
加される電圧との関係でこれらの間に電位勾配を形成せ
しめる手段を適用できる。また、クリーニング装置付き
転写体を第二の中間転写体とした場合には、各接触型帯
電装置、各第一の中間転写体、第二の中間転写体、及び
最終転写体に電圧を印加する手段を適用できるほか、こ
の第二の中間転写体に電圧を印加すると共に接地した像
担持体との間に位置する各第一の中間転写体を電気的に
フロートさせ、第二の中間転写体、各第一の中間転写
体、及び像担持体が有する抵抗値の関係と第二の中間転
写体及び最終転写体に印加される個々の電圧との関係で
これらの間に電位勾配を形成せしめる手段を適用でき
る。
【0033】ここで、電圧を印加する手段については、
接触型帯電装置、及び接触型転写装置を構成する転写体
にそれぞれの目的で電圧を供給するために接続されてい
る電源をそのまま利用し、画像形成装置の制御系の中で
クリーニングモードの際に必要な電圧を供給できるよう
に対応してもよく、また、この電源とは別に電圧を供給
するための専用の電源を設けてもよい。
【0034】また、電圧を印加すると共に電気的にフロ
ートさせて抵抗値の関係を利用する手段については、例
えば、像担持体や接触型転写装置を構成する転写体(ク
リーニング装置付き転写体以外の転写体)を製造する際
に、予め抵抗値の関係を設計しておき、クリーニング装
置付き転写体と接触型帯電装置との間にそれぞれの目的
で電圧を供給するために接続されている電源を利用し
て、あるいは、この電源とは別の専用の電源を設け、所
定の電圧を印加するようにしてもよい。
【0035】更に、この第一の発明において、像担持体
としては、ドラムタイプの像担持体ドラムであっても、
また、ベルトタイプの像担持体ベルトであってもよく、
画像形成装置が白黒画像用であるか、複数色画像用であ
るか、あるいは、フルカラー画像用であるか等により決
定される。また、接触型帯電装置としてはロールタイプ
の帯電ロール、フィルムタイプの帯電フィルム、あるい
はブラシタイプの帯電ブラシ等を適宜使用することがで
き、また、帯電方式についても、DCのみを印加するタ
イプのものでも、また、DC+ACを印加するタイプの
ものでもよい。
【0036】そして、第一の発明において、接触型転写
装置の転写体については、ロールタイプの転写ロールで
あっても、ドラムタイプの転写ドラムであっても、ベル
トタイプの転写ベルトであってもよく、また、例えば中
間転写体として中間転写ベルト又は中間転写ドラムを用
い、最終転写体として転写ロールを用いる等、これら転
写ロール、転写ドラム、及び転写ベルトを適宜組み合わ
せたものであってもよい。どのようなタイプの転写体を
用いるかは、画像形成装置の設計の際に必要に応じて選
択すればよい。
【0037】この第一の発明において、上記接触型転写
装置を構成する1つの転写体に付設するクリーニング装
置については、それがクリーニングブレードを有するブ
レードタイプのものであっても、クリーニングブラシを
有するブラシタイプのものであってもよいが、好ましく
はクリーニングブレードであるのがよい。
【0038】また、この第一の発明で用いる現像装置に
ついては、特に制限はなく、磁気ブラシ接触型二成分現
像方式のもの、磁性トナーを用いた非接触型の現像方式
のもの等でもよい。この現像装置については、特に接触
型の場合には、クリーニング工程で像担持体に所定の電
位が付与されるので、特に複数色画像用又はフルカラー
画像用の画像形成装置で複数の現像装置を搭載している
場合には、現像装置に逆極性残トナーが逆流して混色が
発生しないように、像担持体に対してリトラクト機構を
備えたもの、像担持体との間を遮蔽するシャッター機構
を備えたもの、クリーニング工程で現像ロールを停止さ
せる制御機構を備えたもの、クリーニング工程で像担持
体の電位変位に合わせて現像ロールの電位を変位させる
制御機構を備えたもの等を用いるのが望ましい。
【0039】〔第二の発明について〕次に、本願の第二
の発明においては、接触型帯電装置、像担持体、露光装
置、現像装置、中間転写体、及び最終転写体を備えた画
像形成装置において、最終転写体にはクリーニング装置
を付設し、中間転写体には一時保持部材を付設し、上記
最終転写体と接触型帯電装置との間には所定の電位勾配
を付与する手段を設け、また、上記一時保持部材には中
間転写体との間に電位勾配を付与する手段を設ける。
【0040】ここで、上記接触型帯電装置、像担持体、
露光装置、現像装置、中間転写体、最終転写体、クリー
ニング装置、及び電位勾配を付与する手段、並びに、像
担持体、中間転写体及び最終転写体の構成(像担持体及
び接触型転写装置の構成)については、上記第一の発明
において中間転写体を用い、クリーニング装置付き転写
体を最終転写体とする場合と同様に考えることができる
が、中間転写体に付設する一時保持部材については、正
極性又は逆極性の残トナーを一時的に保持することがで
きるブラシタイプのブラシクリーニング装置又はロール
タイプのロールクリーニング装置であるのがよい。
【0041】そして、中間転写体が例えば2つの像担持
体に接触する一対の第一の中間転写体とこれら一対の第
一の中間転写体に接触する第二の中間転写体とで構成さ
れているような場合、一時保持部材は、これら一対の第
一の中間転写体及び第二の中間転写体の全てに付設して
もよいほか、一対の第一の中間転写体側にのみ付設して
も、また、第二の中間転写体側にのみ付設してもよく、
更には、1つの第一の中間転写体にのみ付設してもよ
い。また、中間転写体に付設される一時保持部材とし
て、ブラシクリーニング装置又はロールクリーニング装
置の何れを用いるかは、クリーニングの対象である残ト
ナーが正極性か逆極性か、クリーニング性、トナー保持
性、抵抗値選択性等を考慮して決定する。
【0042】例えば、中間転写体に逆極性(+)トナー
が発生しないような転写電圧を印加する場合、残トナー
は正極性(−)になるので一時保持部材には転写電圧よ
り逆極性(+)側に高い電圧を印加する必要が生じる。
この時、一時保持部材側の抵抗値が中間転写体側の抵抗
値より低くなると、一時保持部材が中間転写体を帯電さ
せ、所望の転写電界を変化させてしまい、また、一時保
持部材と中間転写体との間の電位差が縮小してクリーニ
ング性も低下する。そこで、一時保持部材側の抵抗値を
中間転写体側の抵抗値より高く設定する必要が生じる
が、かかる場合には一時保持部材としてロールクリーニ
ング装置を用いるのがよい。この際にロール上に保持さ
れる残トナーの保持量は、ロールの周方向表面積(すな
わち、外径)で決まり、例えば13mmφのクリーニン
グロールの場合にはA4サイズの画像を200枚程度連
続印字しても対応できる。
【0043】また、反対に、転写電圧の印加により逆極
性(+)トナーが発生する場合、一時保持部材には中間
転写体より正極性(−)側の電圧を印加する必要が生じ
る。この場合は、一時保持部材が中間転写体により逆極
性(+)側に帯電され、クリーニング性が低下するの
で、一時保持部材側の抵抗値を中間転写体側の抵抗値よ
り低く設定する必要が生じるが、かかる場合には一時保
持部材として低抵抗でクリーニング性に優れたブラシク
リーニング装置を用いるのがよい。
【0044】更に、例えば中間転写体として4つの像担
持体のうちの2つの像担持体に接触する一対の第一の中
間転写体とこれら一対の第一の中間転写体及び最終転写
体に接触する第二の中間転写体との組み合わせを用いる
ような場合、第二の中間転写体では4色分のトナー像を
受け渡すために転写率の変動が生じる場合があるので、
この第二の中間転写体には正極性(−)の残トナーが生
じやすい。また、このように第一の中間転写体と第二の
中間転写体を組み合わせて使用する場合には各単色トナ
ー像は多数回(3〜5回)の転写電界に晒され、逆極性
(+)トナーが残トナーとして発生しやすくなるが、こ
の逆極性(+)の残トナーは第二の中間転写体から第一
の中間転写体側に戻ってしまう。そこで、このような場
合には、第一の中間転写体に逆極性用の一時保持部材を
付設し、また、第二の中間転写体に正極性用の一時保持
部材を付設するのが好ましい。
【0045】この第二の発明においては、画像形成装置
の画像形成時に上記一時保持部材で中間転写体表面に残
留した正極性又は逆極性の残トナーの一部又は全部を一
時的に保持し、次いで画像形成装置のクリーニングモー
ドの際に上記接触型帯電装置、像担持体、中間転写体、
一時保持部材、及び最終転写体に電位勾配を付与し、一
時保持部材に保持された残トナーも含めて残留した残ト
ナーを最終転写体上に集め、この最終転写体上に集めら
れた残トナーを上記クリーニング装置で回収する。
【0046】例えば、中間転写体に正極性用一時保持部
材を付設し、この正極性用一時保持部材に一時的に集め
られた正極性残トナーを最終転写体で最終的に回収する
ためには、接触型帯電装置→像担持体→中間転写体→最
終転写体及び一時保持部材→中間転写体→最終転写体の
方向に(+)側に電位の高い電位勾配を付与すればよ
い。同様に、中間転写体に逆極性用一時保持部材を付設
し、この逆極性用一時保持部材に一時的に集められた逆
極性残トナーを最終転写体で最終的に回収するために
は、接触型帯電装置←像担持体←中間転写体←最終転写
体及び一時保持部材←中間転写体←最終転写体の方向に
(+)側に電位の高い電位勾配を付与すればよい。そし
て、中間転写体に正極性用と逆極性用の2つの一時保持
部材を付設し、これらの一時保持部材に一時的に集めら
れた正極性及び逆極性の残トナーを最終転写体で最終的
に回収するためには、上述した2通りの操作を繰り返せ
ばよい。
【0047】また、この第二の発明において、上記像担
持体にはこの像担持体表面に残留した残トナーをクリー
ニングして一時的に保持するブラシクリーニング装置、
ロールクリーニング装置等の一時保持部材を付設しても
よく、この場合にもこの像担持体用の一時保持部材に一
時的に保持された残トナーを、中間転写体に付設した一
時保持部材の場合と同様に、最終的に最終転写体上に集
め、クリーニング装置で回収することができる。
【0048】〔第三の発明について〕更に、本願の第三
の発明は、帯電装置、像担持体、露光装置、現像装置、
中間転写体、及び最終転写体を備えた画像形成装置にお
いて、中間転写体に一時保持部材を付設すると共に最終
転写体にクリーニング装置を付設し、画像形成装置の画
像形成時に上記一時保持部材で正極性及び/又は逆極性
の残トナーの一部又は全部を一時的に保持し、画像形成
装置のクリーニングモードの際に、上記最終転写体、中
間転写体、及び一時保持部材の間に電位勾配を形成し、
一時保持部材に一時的に保持された残トナーも含めて残
留した残トナーを最終転写体上に集め、この最終転写体
上に集められた残トナーを上記クリーニング装置で回収
するものである。
【0049】ここで、この第三の発明においては、上記
像担持体、露光装置、現像装置、中間転写体、最終転写
体、一時保持部材、クリーニング装置、及び電位勾配を
付与する手段や、像担持体、中間転写体及び最終転写体
の構成(像担持体及び接触型転写装置の構成)について
は、上記第二の発明の場合と同じであるが、帯電装置に
ついては、上記第一及び第二の発明と同様に接触型帯電
装置であっても、また、コロトロン等の非接触型帯電装
置であってもよい。
【0050】〔クリーニングモードを入れるタイミング
について〕上記第一乃至第三の発明において、転写体に
付設したクリーニング装置によるクリーニングを行うタ
イミングについては、例えば、電源投入時、インタ
ーロックスイッチ(I/L)オン時、サイクルイン時
/サイクルアウト時、連続画像形成(定数枚毎)時、
プロセスコントロール実施時、及びクリーニングコ
マンド投入時、等が挙げられる。
【0051】ここで、電源投入時のクリーニング操作
については、電源投入直後にメインモータを回転させ、
正極性残トナーのクリーニングモード(以下「正極クリ
ーニング」という)を動作させ、その後に逆極性残トナ
ーのクリーニングモード(以下「逆極クリーニング」と
いう)を動作させる。この操作で最悪クリーニングでき
ずに帯電装置、像担持体、接触型転写装置(中間転写体
及び最終転写体)等に残留する残トナーは正極性であ
り、その後の画像形成時にカブリ等の問題を起こすこと
を未然に防止することができる。
【0052】次に、I/Lオン時のクリーニング操作
については、単純な機械(カバー)の開閉操作による場
合には、上記電源投入時の場合と同様である。しかしな
がら、記録シートの搬送不良(紙詰まり)が発生した後
のI/Lオン時のクリーニングについては、比較的多量
の正極性残トナーが残留しているので、正極クリーニン
グ→逆極クリーニング→正極クリーニング→逆極クリー
ニングと連動させるのがよく、この場合も、最悪クリー
ニングできずに帯電装置、像担持体、接触型転写装置
(中間転写体及び最終転写体)等に残留する残トナーは
正極性であり、その後の画像形成時にカブリ等の問題を
起こすのを未然に防止することができる。
【0053】また、サイクルイン時/サイクルアウト時
のクリーニング操作については、画像形成開始時に、
メインモータ回転開始後に逆極クリーニングを動作さ
せ、次いで通常の画像形成工程を動作させればよい。こ
の場合、通常の画像形成工程に入った後、実際の画像形
成に入るまでに所定の時間をとれば、この時間の間は正
極クリーニングが実施されることになる。また、画像形
成工程の終了後に、再び逆極クリーニングを動作させ、
画像形成工程の間に発生した逆極性残トナークリーニン
グし、メインモータを停止させて終了する。
【0054】更に、連続画像形成(定数枚毎)時のクリ
ーニング操作については、多数枚の連続画像形成を行
う際に逆極性残トナーが接触型帯電装置に蓄積してカブ
リ等の画像不良を引き起こすのを未然に防止するために
行うもので、画像形成枚数が所定枚数に達したときに、
一時的に画像形成工程を中断し、逆極クリーニング→正
極クリーニング→逆極クリーニングを動作させる。これ
により、接触型帯電装置に逆極性残トナーが蓄積して発
生するカブリ等の画像不良を防止しながら、連続画像形
成を実行することができる。
【0055】更にまた、プロセスコントロール実施時の
クリーニング操作については、上記連続画像形成(定
数枚毎)時のクリーニングと同様に操作をプロセスコン
トロール実施時に行い、逆極性残トナーによるカブリ等
の画像不良を防止する。
【0056】更にまた、クリーニングコマンド投入時の
クリーニング操作は、上記クリーニング操作〜を
実施してもカブリ等の画像不良が発生する場合に実施す
るコマンドであり、逆極クリーニング→正極クリーニン
グ→逆極クリーニングを動作させる。
【0057】そして、以上のクリーニング操作〜
は、必ずしもその全てを動作させる必要はなく、そのう
ちの1つのみを選択して動作させてもよく、また、必要
に応じて2つ以上を適宜組み合わせて動作させてもよい
が、好ましくは2つ以上の種類を幾つか組み合わせて行
うのがよい。
【0058】〔各部材間に必要な電位差(電位勾配)に
ついて〕本発明において、接触型帯電装置、像担持体、
接触型転写装置(中間転写体及び最終転写体)等の各部
材間に付与すべき電位差(電位勾配)については、各部
材間で残トナーがほぼ100%に近い率で移動するだけ
の電位差が必要がある。そして、転写工程での転写電界
が規定の範囲内{必要転写電界(ある範囲をもつ)}で
あればほぼ100%に近い転写率を得ることができ、ま
た、像担持体上に現像されるトナーの電荷は、通常中心
値に対して高帯電側/低滞電側の両側に正規分布してい
る。
【0059】また、例えばトナーの電荷を−25±20
μC/gとした場合、転写工程で転写電界不足が原因で
残留する残トナーは、通常高帯電側のトナーであり、−
35μC/g以上の電荷を有し、また、転写工程で転写
電界過剰が原因で残留する残トナーは、通常低帯電側の
トナーであり、概ね−5〜+10μC/gの電荷を有
し、更に、紙詰まり等が原因で作像中に機械が強制停止
させられて像担持体や接触該転写装置に残留する残トナ
ーは、通常電荷変化はなく、−25±20μC/gであ
る。
【0060】そこで、残トナーの電荷毎の部材間電位差
と部材間トナー移動(クリーニング率)の関係を調べて
みると、図1に示すとおりであり、電荷−25±20μ
C/gのトナーの場合には、300〜800Vの電位差
があればクリーニング率がほほぼ100%に達すること
がわかる。
【0061】従って、本発明においては、画像形成装置
で使用するトナーの電荷を調べ、残トナーの電荷毎の部
材間電位差と部材間トナー移動(クリーニング率)の関
係を調べることにより、接触型帯電装置、像担持体、接
触型転写装置(中間転写体及び最終転写体)等の各部材
間にどのような電位差(電位勾配)を付与すべきかを容
易に設計することができる。
【0062】
【発明の実施の形態】以下、実施例に基づいて、本発明
の好適な実施の形態を具体的に説明する。 〔実施例1〕図2に本発明の実施例1に係るタンデム型
フルカラー画像形成装置が示されている。
【0063】この実施例1のフルカラー画像形成装置
は、先に説明した図19の場合と同様の構成を有してお
り、イエロー(Y)用、マゼンタ(M)用、シアン
(C)用、及びブラック(K)用の4つの感光体(像担
持体)10, 20, 30, 40と、これら感光体10, 20, 30, 40
に接触する帯電ロール(接触型帯電装置)11, 21, 31,
41と、露光装置12, 22, 32, 42と、現像装置13, 23, 3
3, 43と、上記4つの感光体10, 20, 30, 40のうちの2
つの感光体10, 20に接触する一方の第一の中間転写ロー
ル51及び他の2つの感光体30, 40に接触する他方の第一
の中間転写ロール52と、上記一対の第一の中間転写ロー
ル51, 52に接触する第二の中間転写ロール53と、この第
二の中間転写ロール53に接触する最終転写ロール61と、
搬送ロール91と、定着装置70とを備えている。
【0064】また、この実施例1においても、先に説明
した図19の場合と同様に、2つの感光体10, 20で形成
された各単色トナー像は第一の中間転写ロール51に転写
された後に第二の中間転写ロール53に転写され、また、
2つの感光体30, 40で形成された各単色トナー像は第一
の中間転写ロール52に転写された後に第二の中間転写ロ
ール53に転写され、この第二の中間転写ロール53上で重
ね合わされ、次いで搬送ロール91により上記第二の中間
転写ロール53に接触する最終転写ロール61との間に搬送
されてきた用紙(記録シート)P上に一括して転写さ
れ、この用紙P上に転写されたトナー像は定着装置70に
より定着される。
【0065】そして、この実施例1においては、上記感
光体10, 20, 30, 40は、帯電ロール11, 21, 31, 41によ
り−840V程度のDC電圧が印加され、これによって
約−300V程度に逓伝され、また、露光装置12, 22,
32, 42で静電潜像が書き込まれた際にその表面電位は約
−60V程度にまで除電される。
【0066】また、この実施例1において、現像装置1
3, 23, 33, 43は、現像ロール131 、現像剤量規制部材1
32 、現像剤搬送部材133 、及び現像剤を搬送し、ま
た、攪拌するオーガー134 を備えた磁気ブラシ接触型二
成分現像方式の現像装置である。上記現像剤量規制部材
132 によって規制されて現像部に搬送される現像剤量は
約30〜40g/m2 であり、この時に現像ロール131
上に存在するトナーの帯電量は概ね−20〜−30μC
/g程度である。この現像装置13, 23, 33, 43には、A
C+DCの現像電圧を印加して現像が実施されるが、こ
の現像電圧はACが4kHz、1.6kVppで、DCが
−230V程度である。
【0067】更に、この実施例1で用いる第一の中間転
写ロール51, 52は、金属パイプの上にシリコンゴム層を
設け、更にその上に高離型層をコーティングして形成さ
れており、その抵抗値については、通常105 〜109
Ωの範囲のものを使用できるが、ここでは108 Ω程度
とされている。そして、上記感光体10, 20, 30, 40から
この第一の中間転写ロール51, 52にトナー像を転写する
のに必要な表面電位は、通常+250〜500V程度の
範囲であり、トナーの帯電状態、雰囲気温度、湿度等に
より最適値を設定することになるが、ここでは表面電位
+380V程度に設定されている。
【0068】また、この実施例1で用いる第二の中間転
写ロール53も、上記第一の中間転写ロール51, 52と同様
に、金属パイプの上にシリコンゴム層を設け、更にその
上に高離型層をコーティングして形成されており、その
抵抗値については、通常10 8 〜1012Ωの範囲のもの
を使用できるが、ここでは1011Ω程度とされている。
そして、上記第一の中間転写ロール51, 52からこの第二
の中間転写ロール53にトナー像を転写するのに必要な表
面電位は、通常+600〜1200V程度の範囲であ
り、トナーの帯電状態、雰囲気温度、湿度等により最適
値を設定することになるが、ここでは表面電位+880
V程度に設定され、電位差が+500V程度になってい
る。
【0069】更に、この実施例1において、最終転写ロ
ール61は、金属パイプの上にウレタンゴム層を設け、更
にその上にコーティングが施されてており、その抵抗値
については、通常106 〜109 Ωの範囲のものを使用
できるが、ここでは108 Ω程度とされている。そし
て、上記第二の中間転写ロール53から用紙(記録シー
ト)上にトナー像を転写するのにこの最終転写ロール61
に印加する転写電圧は、通常+1200〜5000V程
度の範囲であり、雰囲気温度、湿度、用紙Pの種類(抵
抗値等)等により最適値を設定することになるが、ここ
では定電流方式を採用して常温常湿環境下で約+6μA
を印加し、ほぼ適正な転写電圧+1600〜2000V
程度を得ている。
【0070】この実施例1のフルカラー画像形成装置に
おいては、図19に示したフルカラー画像形成装置とは
異なり、上記最終転写ロール61に対して、クリーニング
ブレード72を有するブレードクリーニング装置71が付設
され、また、上記各帯電ロール11, 21, 31, 41、各第一
の中間転写ロール51, 52、第二の中間転写ロール53、及
び最終転写ロール61には、所定の電圧を印加して各帯電
ロール11, 21, 31, 41、各感光体10, 20, 30, 40、各第
一の中間転写ロール51, 52、第二の中間転写ロール53、
及び最終転写ロール61の間に所定の電位勾配を形成せし
める。
【0071】この実施例1では、ブレードクリーニング
装置71によるクリーニングモードにおいて、正極クリー
ニングの際には各帯電ロール11, 21, 31, 41が−840
V、各感光体10, 20, 30, 40が−300V、各第一の中
間転写ロール51, 52が+380V、第二の中間転写ロー
ル53が+880V、及び最終転写ロール61が+1600
Vになり、また、逆極クリーニングの際には各帯電ロー
ル11, 21, 31, 41が0V、各感光体10, 20, 30, 40が−
300V、各第一の中間転写ロール51,52が−800
V、第二の中間転写ロール53が−1300V、及び最終
転写ロール61が−2000Vとなるように設定されてい
る。なお、この実施例1においては、各帯電ロール11,
21, 31, 41、各第一の中間転写ロール51, 52、第二の中
間転写ロール53、及び最終転写ロール61に対する電圧の
供給は、各部材の金属部(シャフト又はパイプ)に電圧
を供給する方式で行われている。
【0072】次に、この実施例1のフルカラー画像形成
装置における画像形成ジョブのタイミングシーケンスに
ついて説明する。なお、このタイミングシーケンスの説
明において、各部材の符号はそ代表例のみを示す。図3
において、領域Aはサイクルイン時/サイクルアウト時
のクリーニングモードを示し、ここでは逆極クリーニン
グが実施される。また、領域Bは画像形成工程を示し、
30枚の連続画像形成が行われる。更に、領域Cは、連
続画像形成時に定数枚(ここでは30枚)毎に入れるク
リーニングモードであり、逆極クリーニング→正極クリ
ーニング→逆極クリーニングが実施される。
【0073】ここで、上記正極クリーニングと逆極クリ
ーニングを図4〜図6に示すクリーニング実施図に基づ
いて説明すると、図4に示す正極クリーニングの時に
は、通常の転写工程と同様に、帯電ロール11は−840
Vに、感光体10は−300Vに、第一の中間転写ロール
51は+380Vに、第二の中間転写ロール53は+880
Vに、また、最終転写ロール61は+1600Vにそれぞ
れ電位が設定されてこれら各部材間に電位勾配が付与さ
れ、各部材に残留している正極性(−)残トナーは帯電
ロール11→感光体10→第一の中間転写ロール51→第二の
中間転写ロール53→最終転写ロール61へと移行し、図5
に示すように、この最終転写ロール61に付設されたブレ
ードクリーニング装置71により除去される。この時、各
部材に残留している逆極性(+)残トナーは上記正極性
(−)残トナーとは逆方向に移行し、図5に示すよう
に、帯電ロール11に集まる。
【0074】また、図6に示す逆極クリーニングの時に
は、上述したように、帯電ロール11は0Vに、感光体10
は−300Vに、第一の中間転写ロール51は−800V
に、第二の中間転写ロール53は−1300Vに、また、
最終転写ロール61は−2000Vにそれぞれ電位が設定
されてこれら各部材間に電位勾配が付与され、各部材、
特に帯電ロール11に付着している逆極性(+)残トナー
は帯電ロール11→感光体10→第一の中間転写ロール51→
第二の中間転写ロール53→最終転写ロール61へと移行
し、図7に示すように、この最終転写ロール61に付設さ
れたブレードクリーニング装置71により除去される。
【0075】従って、この実施例1のフルカラー画像形
成装置によれば、画像形成ジョブの中に適切に正極クリ
ーニングと逆極クリーニングを入れることにより、正極
性残トナーだけでなく、逆極性残トナーも効率良く確実
に除去することができる。
【0076】なお、この実施例1で用いている現像装置
13, 23, 33, 43の場合のように、磁気ブラシの先端が感
光体10表面に接触する磁気ブラシ接触型二成分現像方式
等の接触型現像装置を用いた場合には、逆極クリーニン
グ時に帯電ロール11から感光体10表面に出てきた逆極性
(+)残トナーが現像装置13の磁気ブラシに接触し、現
像装置13の現像剤中に取り込まれて混色を引き起こす可
能性がある。
【0077】そこで、このような混色の問題が懸念され
る場合には、現像装置13として、図8(a)及び(b)
に示すような牽引装置135 を備えたリトラクト機構付き
の現像装置13を採用し、逆極クリーニングの際に図8
(b)に示すように待避位置に後退させて感光体10から
引き離し、これによって逆極性(+)残トナーが現像装
置13の現像剤中に取り込まれて混色を起こすのを防止す
るようにしてもよい。
【0078】また、同様に、混色の問題が懸念される場
合に、図9(a)及び(b)に示すように、現像装置13
にフィルムからなるシャッター137 を備えたシャッター
機構136 を設け、逆極クリーニングの際に感光体10と現
像装置13の現像ロール131 との間にシャッター137 を装
入し、これら感光体10と現像ロール131 との間を遮断で
きるようにし、これによって逆極性(+)残トナーが現
像装置13の現像剤中に取り込まれて混色を起こすのを防
止するようにしてもよい。
【0079】〔実施例2〕次に、本発明の実施例2に係
るタンデム型フルカラー画像形成装置について説明す
る。なお、以下の説明において、各部材についての符号
はその代表例のみを示す。実施例2のタンデム型フルカ
ラー画像形成装置は、図2に示す実施例1の場合と同じ
基本構成を有しているが、各帯電ロール11、各第一の中
間転写ロール51、第二の中間転写ロール53、及び最終転
写ロール61に電位勾配を付与する手段が上記実施例1の
場合とは異なるものであり、最終転写ロール61に所定の
電圧を印加すると共に接地した各感光体10との間に位置
する各第一の中間転写ロール51及び第二の中間転写ロー
ル53を電気的にフロートさせ、これら最終転写ロール6
1、第二の中間転写ロール53、各第一の中間転写ロール5
1及び各感光体10が有する抵抗値の関係と各帯電ロール1
1に印加される電圧との関係で各帯電ロール11、各感光
体10、各第一の中間転写ロール51、第二の中間転写ロー
ル53、及び最終転写ロール61の間に所定の電位勾配を形
成するようになっている。
【0080】この実施例2の場合においても、上記実施
例1と全く同様に、ブレードクリーニング装置71による
クリーニングモードにおいて、正極クリーニングの際に
は各帯電ロール11が−840V、各感光体10が−300
V、各第一の中間転写ロール51が+380V、第二の中
間転写ロール53が+880V、及び最終転写ロール61が
+1600Vになり、また、逆極クリーニングの際には
各帯電ロール11が0V、各感光体10が−300V、各第
一の中間転写ロール51が−800V、第二の中間転写ロ
ール53が−1300V、及び最終転写ロール61が−20
00Vとなるように設定されている。
【0081】ここで、上記正極クリーニングと逆極クリ
ーニングを図10〜図13に示すクリーニング実施図に
基づいて説明すると、図10に示す正極クリーニングの
時には、図4に示す実施例1の場合と全く同様に各部材
に電位が設定されてこれら各部材間に電位勾配が付与さ
れ、また、各部材に残留している正極性(−)残トナー
は最終的に最終転写ロール61へと移行し、図11に示す
ように、この最終転写ロール61に付設されたブレードク
リーニング装置71により除去される。そして、この時、
各部材に残留している逆極性(+)残トナーは上記正極
性(−)残トナーとは逆方向に移行し、図11に示すよ
うに、帯電ロール11に集まる。
【0082】また、図12に示す逆極クリーニングの時
には、最終転写ロール61に−2000VのDCが印加さ
れ、接地した感光体10との間の第二の中間転写ロール53
は−1300Vに、また、第一の中間転写ロール51は−
800Vにそれぞれ落ち着き、また、この第一の中間転
写ロール51に接する感光体10はこの第一の中間転写ロー
ル51により帯電されて−300Vに設定され、更に帯電
ロール11は接地により0Vが印加される。このため、上
記実施例1の場合と全く同様に、これら最終転写ロール
61、第二の中間転写ロール53、第一の中間転写ロール5
1、感光体10、及び帯電ロール11の間には電位勾配が付
与され、各部材、特に帯電ロール11に付着している逆極
性(+)残トナーは最終的に最終転写ロール61へと移行
し、図13に示すように、この最終転写ロール61に付設
されたブレードクリーニング装置71により除去される。
【0083】従って、この実施例2のフルカラー画像形
成装置の場合も、上記実施例1と同様に、画像形成ジョ
ブの中に適切に正極クリーニングと逆極クリーニングを
入れることにより、正極性残トナーだけでなく、逆極性
残トナーも効率良く確実に除去することができる。
【0084】〔実施例3〕次に、図14に、実施例3の
タンデム型フルカラー画像形成装置を示す。なお、以下
の説明において、各部材についての符号はその代表例の
みを示す場合がある。この実施例3の場合には、実施例
1の場合とは異なり、一対の第一の中間転写ロール51,
52及び第二の中間転写ロール53にはそれぞれ一時保持部
材であるブラシタイプの第一クリーニング部材81, 82及
び第二クリーニング部材83を付設し、第一クリーニング
部材81, 82には第一の中間転写ロール51, 52よりも+側
に300〜800Vの範囲で高い電圧を印加できるよう
にし、また、第二クリーニング部材83にも第二の中間転
写ロール53より+側に300〜800Vの範囲で高い電
圧を印加できるようにしている。
【0085】そして、この実施例3では、画像形成ジョ
ブの画像形成時には、各帯電ロール11が−840V、各
感光体10が−300V、各第一の中間転写ロール51, 52
が+380V、第二の中間転写ロール53が+880V、
及び最終転写ロール61が+1600Vに設定されると共
に、各第一クリーニング部材81, 82が+880Vに、ま
た、第二クリーニング部材83が+1380Vに設定さ
れ、例えば連続画像形成時に各第一クリーニング部材8
1, 82や第二の中間転写ロール53において発生した正極
性(−)残トナーはそれぞれ直ちに各第一クリーニング
部材81, 82及び第二クリーニング部材83で保持されるよ
うになっている。
【0086】このため、この実施例3のフルカラー画像
形成装置によれば、画像形成時、特に連続画像形成時
に、第一の中間転写ロール51, 52や第二の中間転写ロー
ル53に正極性(−)残トナーが発生しても、これら第一
の中間転写ロール51, 52及び第二の中間転写ロール53に
付設した第一クリーニング部材81, 82及び第二クリーニ
ング部材83でこれを一時的に保持することができる。
【0087】また、この実施例3においては、ブレード
クリーニング装置71によるクリーニングモードの際に、
各帯電ロール11、各感光体10、各第一の中間転写ロール
51,52、第二の中間転写ロール53、及び最終転写ロール6
1に対して上記実施例1と同様の電位勾配を付与すると
共に、正極クリーニング時には各第一クリーニング部材
81, 82を0Vに、第二クリーニング部材83を+380V
に設定し、また、逆極クリーニング時には各第一クリー
ニング部材81, 82を−300Vに、第二クリーニング部
材83を−800Vにそれぞれ設定するようになってい
る。
【0088】従って、この実施例3の場合においては、
画像形成ジョブのクリーニングモードにおいて、正極ク
リーニングの際には各帯電ロール11が−840V、各感
光体10が−300V、各第一の中間転写ロール51, 52が
+380V、第二の中間転写ロール53が+880V、及
び最終転写ロール61が+1600Vに設定されると共
に、各第一クリーニング部材81, 82が0Vに、また、第
二クリーニング部材83が+380Vに設定され、そし
て、逆極クリーニングの際には各帯電ロール11が0V、
各感光体10が−300V、各第一の中間転写ロール51,
52が−800V、第二の中間転写ロール53が−1300
V、及び最終転写ロール61が−2000Vとなるように
設定されると共に、各第一クリーニング部材81, 82が−
300Vに、また、第二クリーニング部材83が−800
Vに設定される。
【0089】それ故、この実施例3によれば、正極クリ
ーニングの時には、図15に示すように、各部材に上述
した電位が設定されてこれら各部材間に電位勾配が付与
され、これによって各部材に残留している正極性(−)
残トナーは、図16に示すように、第二の中間転写ロー
ル53の第二クリーニング部材83に捕集されていた正極性
(−)残トナーも含めて、最終的に最終転写ロール61へ
と移行し、図11に示すように、この最終転写ロール61
に付設されたブレードクリーニング装置71により除去さ
れる。そして、そして、この時、各部材に残留している
逆極性(+)残トナーは上記正極性(−)残トナーとは
逆方向に移行し、図16に示すように、第一の中間転写
ロール51, 52の第一クリーニング部材81, 82及び帯電ロ
ール11に集まる。
【0090】また、図17に示す逆極クリーニングの時
には、上述したように、各帯電ロール11は0Vに、各感
光体10は−300Vに、各第一の中間転写ロール51, 52
は−800Vに、第二の中間転写ロール53は−1300
Vに、最終転写ロール61は−2000Vに設定され、ま
た、各第一クリーニング部材81, 82は−300Vに、第
二クリーニング部材83が−800Vにそれぞれ電位が設
定され、これら各部材間に電位勾配が付与され、各部
材、特に帯電ロール11に付着し、また、第一クリーニン
グ部材81, 82に捕集されている逆極性(+)残トナー
は、帯電ロール11→感光体10→第一の中間転写ロール51
〔第一クリーニング部材81, 82→第一の中間転写ロール
51〕→第二の中間転写ロール53(第二クリーニング部材
83→第二の中間転写ロール53)→最終転写ロール61へと
移行し、図18に示すように、この最終転写ロール61に
付設されたブレードクリーニング装置71により除去され
る。
【0091】従って、この実施例3のフルカラー画像形
成装置によれば、実際の画像形成ジョブにおいて、雰囲
気温度、湿度、トナーの帯電量、現像剤量の変動等の要
因で、最適な転写電位や電圧設定が起因して発生する正
極性(−)残トナーによる転写ゴースト等の画像不良を
未然に防止することができるだけでなく、上記実施例1
及び2と同様に、画像形成ジョブの中に適切に正極クリ
ーニングと逆極クリーニングを入れることにより、正極
性残トナーだけでなく、逆極性残トナーも効率良く確実
に除去することができる。
【0092】〔実施例4〕更に、実施例4のタンデム型
フルカラー画像形成装置は、上記実施例3の場合とは異
なり、一対の第一の中間転写ロール51, 52に付設した第
一クリーニング部材81, 82の電位はこれら第一の中間転
写ロール51, 52に印加する電位よりも−100〜−50
0V程度低めに設定され、また、第二の中間転写ロール
53に付設した第二クリーニング部材83については第二の
中間転写ロール53に印加する電位よりも+100〜+5
00V程度高めに設定されている。
【0093】このため、この実施例4のフルカラー画像
形成装置においては、実際の画像形成ジョブにおいて、
雰囲気温度、湿度、トナーの帯電量、現像剤量の変動等
の要因で、最適な転写電位や電圧設定が起因して発生す
る正極性(−)残トナーについては、第二の中間転写ロ
ール53に付設した第二クリーニング部材83で保持し、ま
た、第一の中間転写ロール51, 52と第二の中間転写ロー
ル53との間の二次転写時や第二の中間転写ロール53と最
終転写ロール61との間の三次転写時にパッシュン放電等
の影響で発生した逆極性(−)残トナーについては、帯
電ロール11まで逆流して蓄積される前に、第一の中間転
写ロール51, 52に付設した第二クリーニング部材83で保
持し、これによって帯電ロール11が汚染するのを可及的
に防止することができる。
【0094】この実施例4においても、上記実施例3の
場合と同じブレードクリーニング装置71によるクリーニ
ングモードを適用し、正極クリーニングにより各部材に
残留している正極性(−)残トナーを最終的に最終転写
ロール61へと移行させてブレードクリーニング装置71に
より除去し、また、逆極クリーニングにより各部材、特
に帯電ロール11に付着し、また、第一クリーニング部材
81, 82に捕集されている逆極性(+)残トナーを最終的
に最終転写ロール61へと移行させ、ブレードクリーニン
グ装置71で除去することができる。
【0095】
【発明の効果】本発明の画像形成装置によれば、画像形
成装置において逆極性残トナーが発生しても、簡単なシ
ステム制御を行うだけでこれを効果的に回収することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、残トナーの電荷毎の部材間電位差と
部材間トナー移動(クリーニング率)の関係を示すグラ
フ図である。
【図2】 図2は、本発明の実施例1に係るフルカラー
画像形成装置を示す構成説明図である。
【図3】 図3は、図2に示す実施例1のタイミングシ
ーケンスを示すグラフ図である。
【図4】 図4は、図2に示す実施例1の正極クリーニ
ング時のサイクル開始直後の状態を示す説明図である。
【図5】 図5は、図2に示す実施例1の正極クリーニ
ング時のサイクル終了時の状態を示す説明図である。
【図6】 図6は、図2に示す実施例1の逆極クリーニ
ング時のサイクル開始直後の状態を示す説明図である。
【図7】 図7は、図2に示す実施例1の逆極クリーニ
ング時のサイクル終了時の状態を示す説明図である。
【図8】 図8は、必要により図2に示す実施例1の現
像装置に設けるリトラクト機構を示す概略説明図であ
る。
【図9】 図9は、必要により図2に示す実施例1の現
像装置に設けるシャッター機構を示す概略説明図であ
る。
【図10】 図10は、実施例2の正極クリーニング時
のサイクル開始直後の状態を示す説明図である。
【図11】 図11は、実施例2の正極クリーニング時
のサイクル終了時の状態を示す説明図である。
【図12】 図16は、実施例2の逆極クリーニング時
のサイクル開始直後の状態を示す説明図である。
【図13】 図13は、実施例2の逆極クリーニング時
のサイクル終了時の状態を示す説明図である。
【図14】 図14は、本発明の実施例3に係るフルカ
ラー画像形成装置を示す構成説明図である。
【図15】 図15は、実施例3の正極クリーニング時
のサイクル開始直後の状態を示す説明図である。
【図16】 図16は、実施例3の正極クリーニング時
のサイクル終了時の状態を示す説明図である。
【図17】 図17は、実施例3の逆極クリーニング時
のサイクル開始直後の状態を示す説明図である。
【図18】 図18は、実施例3の逆極クリーニング時
のサイクル終了時の状態を示す説明図である。
【図19】 図19は、本発明の前提として検討したフ
ルカラー画像形成装置を示す構成説明図である。
【符号の説明】
10,20,30,40…感光体(像担持体)、 11,21,31,41…帯
電ロール(接触型帯電装置)、12,22,32,42 …露光装
置、 13,23,33,43…現像装置、 51,52…第一の中間転写
ロール(中間転写体)、53…第二の中間転写ロール(中
間転写体)、61…最終転写ロール(最終転写体)、71…
クリーニング装置、72…クリーニングブレード、 81,82
…第一クリーニング部材(一時保持部材)、83…第二ク
リーニング部材(一時保持部材)、P…用紙(記録シー
ト)。
フロントページの続き (72)発明者 歸山 忠士 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号、富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 三橋 利彦 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号、富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 Fターム(参考) 2H027 EA09 EB04 EB06 ED09 ED27 ED28 EE07 EF09 EF11 2H032 AA05 AA15 BA05 BA08 BA23 BA30 CA13 2H034 AA00 BA05 BC07 BC08 BC09 BC10 BD07 BD08 BD09 BD10 BF00

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、この像担持体に接触して帯
    電させる接触型帯電装置と、帯電した像担持体表面に潜
    像を形成する露光装置と、像担持体表面に形成された潜
    像を現像してトナー像を形成する現像装置と、少なくと
    も1つの転写体で構成され、像担持体に接触してこの像
    担持体表面に形成されたトナー像を記録シート上に転写
    せしめる接触型転写装置とを備えた画像形成装置であ
    り、上記接触型転写装置を構成する1つの転写体にはク
    リーニング装置を付設し、画像形成装置のクリーニング
    モードの際に、このクリーニング装置が付設されたクリ
    ーニング装置付き転写体と上記接触型帯電装置との間に
    電位勾配を形成し、上記接触型帯電装置、像担持体、及
    び接触型転写装置に残留した残トナーをクリーニング装
    置付き転写体上に集め、このクリーニング装置付き転写
    体上に集められた残トナーをクリーニング装置で一括し
    て回収することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 接触型転写装置の転写体が像担持体に接
    触する最終転写体で構成されており、この最終転写体を
    クリーニング装置付き転写体として最終転写体、像担持
    体、及び接触型帯電装置の間に電位勾配を形成し、上記
    接触型帯電装置及び像担持体に残留した残トナーを最終
    転写体に集める請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 接触型帯電装置及び最終転写体に電圧を
    印加し、接触型帯電装置、像担持体、及び最終転写体の
    間に電位勾配を形成する請求項2に記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 接触型転写装置が像担持体に接触する中
    間転写体とこの中間転写体に接触する最終転写体とで構
    成されており、接触型帯電装置、像担持体、中間転写
    体、及び最終転写体の間に電位勾配を形成する請求項1
    に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 最終転写体をクリーニング装置付き転写
    体として最終転写体、中間転写体、像担持体、及び接触
    型帯電装置の間に電位勾配を形成し、接触型帯電装置、
    像担持体、及び中間転写体に残留した残トナーを最終転
    写体に集める請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 中間転写体をクリーニング装置付き転写
    体として中間転写体、像担持体、及び接触型帯電装置の
    間に、及び、中間転写体と最終転写体との間に電位勾配
    を形成し、像担持体及び接触型帯電装置並びに最終転写
    体に残留した残トナーを中間転写体に集める請求項4に
    記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 接触型帯電装置、中間転写体、及び最終
    転写体に電圧を印加し、接触型帯電装置、像担持体、中
    間転写体、及び最終転写体の間に電位勾配を形成する請
    求項5又は6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 最終転写体に電圧を印加すると共に接地
    した像担持体との間の中間転写体を電気的にフロートさ
    せ、最終転写体、中間転写体、及び像担持体が有する抵
    抗値の関係と接触型帯電装置に印加される電圧との関係
    でこれら接触型帯電装置、像担持体、中間転写体、及び
    最終転写体の間に電位勾配を形成する請求項5に記載の
    画像形成装置。
  9. 【請求項9】 像担持体としてシアン用、マゼンタ用、
    イエロー用、及びブラック用の4つの像担持体を備えて
    おり、接触型転写装置がこれら4つの像担持体に接触す
    る中間転写体とこの中間転写体に接触する最終転写体と
    で構成されており、各像担持体に接触する各接触型帯電
    装置、各像担持体、中間転写体、及び最終転写体の間に
    電位勾配を形成する請求項1に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 最終転写体をクリーニング装置付き転
    写体として最終転写体、中間転写体、各像担持体、及び
    各接触型帯電装置の間に電位勾配を形成し、各接触型帯
    電装置、各像担持体、及び中間転写体に残留した残トナ
    ーを最終転写体に集める請求項9に記載の画像形成装
    置。
  11. 【請求項11】 中間転写体をクリーニング装置付き転
    写体として中間転写体、各像担持体、及び各接触型帯電
    装置の間、及び、中間転写体と最終転写体との間に電位
    勾配を形成し、各接触型帯電装置、各像担持体、及び最
    終転写体に残留した残トナーを中間転写体に集める請求
    項9に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 各接触型帯電装置、中間転写体、及び
    最終転写体に電圧を印加し、最終転写体、中間転写体、
    各像担持体、及び各接触型帯電装置の間に電位勾配を形
    成する請求項10又は11に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 最終転写体に電圧を印加すると共に接
    地した各像担持体との間の中間転写体を電気的にフロー
    トさせ、最終転写体、中間転写体、及び各像担持体が有
    する抵抗値の関係と各接触型帯電装置に印加される電圧
    との関係でこれら最終転写体、中間転写体、各像担持
    体、及び各接触型帯電装置の間に電位勾配を形成する請
    求項10に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 像担持体としてシアン用、マゼンタ
    用、イエロー用、及びブラック用の4つの像担持体を備
    えており、接触型転写装置がこれら4つの像担持体のう
    ちの2つの像担持体に接触する一対の第一の中間転写体
    と、これら一対の第一の中間転写体に接触する第二の中
    間転写体と、この第二の中間転写体に接触する最終転写
    体とで構成されており、各像担持体に接触する各接触型
    帯電装置、各像担持体、各第一の中間転写体、第二の中
    間転写体、及び最終転写体の間に電位勾配を形成する請
    求項1に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 最終転写体をクリーニング装置付き転
    写体として最終転写体、第二の中間転写体、各第一の中
    間転写体、各像担持体、及び各接触型帯電装置の間に電
    位勾配を形成し、各接触型帯電装置、各像担持体、各第
    一の中間転写体、及び第二の中間転写体に残留した残ト
    ナーを最終転写体に集める請求項14に記載の画像形成
    装置。
  16. 【請求項16】 第二の中間転写体をクリーニング装置
    付き転写体として第二の中間転写体、各第一の中間転写
    体、各像担持体、及び各接触型帯電装置の間に、及び、
    第二の中間転写体と最終転写体との間に電位勾配を形成
    し、各接触型帯電装置、各像担持体、各第一の中間転写
    体、及び最終転写体に残留した残トナーを第二の中間転
    写体に集める請求項14に記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 各接触型帯電装置、各第一の中間転写
    体、第二の中間転写体、及び最終転写体に電圧を印加
    し、各接触型帯電装置、各像担持体、各第一の中間転写
    体、第二の中間転写体、及び最終転写体の間に電位勾配
    を形成する請求項15又は16に記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 最終転写体に電圧を印加すると共に接
    地した各像担持体との間の各第一の中間転写体及び第二
    の中間転写体を電気的にフロートさせ、最終転写体、各
    第一の中間転写体、第二の中間転写体、及び像担持体が
    有する抵抗値の関係と接触型帯電装置に印加される電圧
    との関係でこれら各接触型帯電装置、各像担持体、各第
    一の中間転写体、第二の中間転写体、及び最終転写体の
    間に電位勾配を形成する請求項15に記載の画像形成装
    置。
  19. 【請求項19】 最終転写体に電圧を印加すると共に各
    第一の中間転写体との間の第二の中間転写体を電気的に
    フロートさせ、最終転写体、各第一の中間転写体、及び
    第二の中間転写体が有する抵抗値の関係と接触型帯電装
    置に印加される電圧との関係でこれら各接触型帯電装
    置、各像担持体、各第一の中間転写体、第二の中間転写
    体、及び最終転写体の間に電位勾配を形成する請求項1
    5に記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 第二の中間転写体に電圧を印加すると
    共に接地した各像担持体との間の各第一の中間転写体を
    電気的にフロートさせ、最終転写体、各第一の中間転写
    体、第二の中間転写体、及び像担持体が有する抵抗値の
    関係と接触型帯電装置に印加される電圧との関係でこれ
    ら各接触型帯電装置、各像担持体、各第一の中間転写
    体、第二の中間転写体、及び最終転写体の間に電位勾配
    を形成する請求項16に記載の画像形成装置。
  21. 【請求項21】 像担持体と、この像担持体に接触して
    帯電させる接触型帯電装置と、帯電した像担持体表面に
    潜像を形成する露光装置と、像担持体表面に形成された
    潜像を現像してトナー像を形成する現像装置と、像担持
    体に接触してこの像担持体表面に形成されたトナー像が
    転写される中間転写体と、この中間転写体に接触して中
    間転写体表面のトナー像を記録シート上に転写せしめる
    最終転写体とを備えた画像形成装置であり、上記最終転
    写体にはクリーニング装置を付設すると共に上記中間転
    写体には一時保持部材を付設し、画像形成装置の画像形
    成時に上記一時保持部材で正極性及び/又は逆極性の残
    トナーの一部又は全部を一時的に保持し、画像形成装置
    のクリーニングモードの際に、上記接触型帯電装置、像
    担持体、中間転写体、一時保持部材、及び最終転写体の
    間に電位勾配を形成し、一時保持部材に保持された残ト
    ナーも含めて残留した残トナーを最終転写体上に集め、
    この最終転写体上に集められた残トナーを上記クリーニ
    ング装置で回収することを特徴とする画像形成装置。
  22. 【請求項22】 像担持体としてシアン用、マゼンタ
    用、イエロー用、及びブラック用の4つの像担持体を備
    えており、これら各像担持体に接触する各接触型帯電装
    置、各像担持体、中間転写体、及び最終転写体の間に電
    位勾配を形成する請求項21に記載の画像形成装置。
  23. 【請求項23】 像担持体としてシアン用、マゼンタ
    用、イエロー用、及びブラック用の4つの像担持体を備
    えており、中間転写体がこれら4つの像担持体のうちの
    2つの像担持体に接触する一対の第一の中間転写体と、
    これら一対の第一の中間転写体及び最終転写体と接触す
    る第二の中間転写体とで構成されており、各像担持体に
    接触する各接触型帯電装置、各像担持体、各第一の中間
    転写体、第二の中間転写体、及び最終転写体の間に電位
    勾配を形成する請求項21に記載の画像形成装置。
  24. 【請求項24】 接触型帯電装置、中間転写体、及び最
    終転写体に電圧を印加し、接触型帯電装置、像担持体、
    中間転写体、一時保持部材、及び最終転写体の間に電位
    勾配を形成する請求項21〜23のいずれかに記載の画
    像形成装置。
  25. 【請求項25】 最終転写体に電圧を印加すると共に接
    地した像担持体との間の中間転写体を電気的にフロート
    させ、最終転写体、中間転写体、及び像担持体が有する
    抵抗値の関係と接触型帯電装置に印加される電圧との関
    係でこれら接触型帯電装置、像担持体、中間転写体、一
    時保持部材、及び最終転写体の間に電位勾配を形成する
    請求項21〜23のいずれかに記載の画像形成装置。
  26. 【請求項26】 像担持体にはこの像担持体表面に残留
    した残トナーをクリーニングして一時的に保持する一時
    保持部材が付設されている請求項21〜23に記載の画
    像形成装置。
  27. 【請求項27】 一時保持部材は、一時的に残トナーを
    保持し得るロールタイプ又はブラシタイプのクリーニン
    グ装置である請求項21〜23のいずれかに記載の画像
    形成装置。
  28. 【請求項28】 像担持体と、この像担持体の表面を帯
    電させる帯電装置と、帯電した像担持体表面に潜像を形
    成する露光装置と、像担持体表面に形成された潜像を現
    像してトナー像を形成する現像装置と、像担持体に接触
    してこの像担持体表面に形成されたトナー像が転写され
    る中間転写体と、この中間転写体に接触して中間転写体
    表面のトナー像を記録シート上に転写せしめる最終転写
    体とを備えた画像形成装置であり、上記中間転写体には
    一時保持部材を付設すると共に上記最終転写体にはクリ
    ーニング装置を付設し、画像形成装置の画像形成時に上
    記一時保持部材で正極性及び/又は逆極性の残トナーの
    一部又は全部を一時的に保持し、画像形成装置のクリー
    ニングモードの際に、上記最終転写体、中間転写体、及
    び一時保持部材の間に電位勾配を形成し、一時保持部材
    に一時的に保持された残トナーも含めて残留した残トナ
    ーを最終転写体上に集め、この最終転写体上に集められ
    た残トナーを上記クリーニング装置で回収することを特
    徴とする画像形成装置。
  29. 【請求項29】 帯電装置が接触型帯電装置である請求
    項28に記載の画像形成装置。
  30. 【請求項30】 帯電装置が非接触型帯電装置である請
    求項28に記載の画像形成装置。
  31. 【請求項31】 像担持体としてシアン用、マゼンタ
    用、イエロー用、及びブラック用の4つの像担持体を備
    えている請求項28に記載の画像形成装置。
  32. 【請求項32】 像担持体としてシアン用、マゼンタ
    用、イエロー用、及びブラック用の4つの像担持体を有
    すると共に、中間転写体が4つの像担持体のうちの2つ
    の像担持体に接触する一対の第一の中間転写体とこの一
    対の第一の中間転写体及び最終転写体と接触する第二の
    中間転写体とで構成されている請求項28に記載の画像
    形成装置。
  33. 【請求項33】 中間転写体、一時保持部材、及び最終
    転写体に電圧を印加し、最終転写体、中間転写体、及び
    一時保持部材の間に電位勾配を形成する請求項28〜3
    2のいずれかに記載の画像形成装置。
  34. 【請求項34】 最終転写体と中間転写体に付設された
    一時保持部材との間に電圧を印加すると共にこれら最終
    転写体と一時保持部材の間に位置する中間転写体を電気
    的にフロートさせ、これら最終転写体、中間転写体、及
    び一時保持部材が有する抵抗値の関係で最終転写体、中
    間転写体、及び一時保持部材の間に電位勾配を形成する
    請求項28〜32のいずれかに記載の画像形成装置。
  35. 【請求項35】 一時保持部材は、一時的に残トナーを
    保持し得るロールタイプ又はブラシタイプのクリーニン
    グ装置である請求項28又は32に記載の画像形成装
    置。
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