JP2001072630A - ハロヒドリンの製造方法 - Google Patents

ハロヒドリンの製造方法

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JP2001072630A JP25284699A JP25284699A JP2001072630A JP 2001072630 A JP2001072630 A JP 2001072630A JP 25284699 A JP25284699 A JP 25284699A JP 25284699 A JP25284699 A JP 25284699A JP 2001072630 A JP2001072630 A JP 2001072630A
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arylpropane
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Takeshi Nakato
毅 中藤
Machiko Narita
真知子 成田
Jun Takehara
潤 竹原
Shuji Ichikawa
修治 市川
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1−ハロゲノ−2−ヒドロキシ−3−アリー
ルプロパンを高選択的に且つ高収率で得る方法の提供。 【解決手段】 銅化合物の存在下、一般式(2) 【化1】 (式中、Xはハロゲン原子を示す)で表されるエピハロ
ヒドリンと一般式(3) 【化2】 (式中、Yはハロゲン原子を示し、R1 及びR2 は、そ
れぞれ独立して、水素原子、トリフルオロメチル基、炭
素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル
基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアル
コキシ基又はニトリル基を示す。但し、R1 及びR
2 は、互いに結合して環を形成してもよい)で示される
アリールグリニャール試薬とを反応させることを特徴と
する一般式(1) 【化3】 (式中、Xは式(2)と同義であり、R1 及びR2 は式
(3)と同義である)で表される1−ハロゲノ−2−ヒ
ドロキシ−3−アリールプロパンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロヒドリンの製
造方法に関する。詳しくは、エピハロヒドリンとアリー
ルグリニャール試薬とを反応させて新規な1−ハロゲノ
−2−ヒドロキシ−3−アリールプロパンを製造する方
法に関する。本発明により得られるハロヒドリンは、医
薬及び農薬の中間体として有用である。
【0002】
【従来の技術】従来、1−ハロゲノ−2−ヒドロキシ−
3−アリールプロパンは、対応するエピハロヒドリンと
炭素求核剤を反応させて合成する方法が一般的であっ
た。例えば、一価銅化合物の存在下、炭素求核剤として
アリールリチウム化合物を用いてエピハロヒドリンを対
応する1−ハロゲノ−2−ヒドロキシ−3−アリールプ
ロパンに変換する方法が開示されている(特開昭63−
174957号公報、HETEROCYCLES,18
25頁(1989年)等)。しかしながら、反応性の高
い有機リチウム化合物を用いるこれらの方法において
は、副反応を抑制するために通常−40℃以下の低温で
行う必要があり、設備的な負荷が大きく、更に反応試剤
が高価である等、工業的な製造方法としては満足のいく
ものではない。
【0003】また、炭素求核剤として臭化物から誘導し
たアリールマグネシウムブロミドを用いてエピハロヒド
リンを対応する1−ハロゲノ−2−ヒドロキシ−3−ア
リールプロパンに変換する方法が開示されている(Eu
r.J.Med.Chem.−Chim.Ther.1
65頁(1979年))。しかし、この方法において
は、目的とする1−ハロゲノ−2−ヒドロキシ−3−ア
リールプロパンが生成するものの副生成物としてアリー
ルマグネシウムブロミド化合物由来の臭素が付加したジ
ハロアルコールが生成し、十分な収率で生成物が得られ
ず、更にこれを分離する工程が必要となるといった問題
点を抱えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
技術による方法は、反応試剤が高価である上、設備的負
荷が大きいとか或いは収率が十分でない上、副生物の分
離が必要であるという問題点がある。本発明は、従来法
の問題点を解決し、高収率で1−ハロゲノ−2−ヒドロ
キシ−3−アリールプロパンを製造する方法を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み鋭意検討した結果、銅化合物の存在下、エピハロ
ヒドリンとアリールグリニャール試薬とを反応させるこ
とにより、目的物が高選択的且つ高収率で得られること
を見出し、本発明を完成するに至った。 即ち、本発明
の要旨は、銅化合物の存在下、一般式(2)
【0006】
【化4】
【0007】(式中、Xはハロゲン原子を示す)で表さ
れるエピハロヒドリンと一般式(3)
【0008】
【化5】
【0009】(式中、Yはハロゲン原子を示し、R1
びR2 は、それぞれ独立して、水素原子、トリフルオロ
メチル基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8の
アルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1
〜8のアルコキシ基又はニトリル基を示す。但し、R1
及びR2 は、互いに結合して環を形成してもよい)
【0010】で示されるアリールグリニャール試薬とを
反応させることを特徴とする一般式(1)
【0011】
【化6】
【0012】(式中、Xは式(2)と同義であり、R1
及びR2 は式(3)と同義である)
【0013】で表される1−ハロゲノ−2−ヒドロキシ
−3−アリールプロパンの製造方法、にある。以下、本
発明を詳細に説明する。
【0014】
【発明の実施の形態】(I)アリールグリニャール試薬
(式(3)化合物)の合成 グリニャール試薬である式(2)化合物は、活性化した
金属マグネシウムを無水ジエチルエーテル又は無水テト
ラヒドロフラン等のエーテル系溶媒を0〜100℃の範
囲、好ましくは10〜90℃の範囲で、撹拌下、対応す
るクロロベンゼン誘導体を滴下し、更に0.1〜8時
間、撹拌を継続すると得られる。本発明で使用されるク
ロロベンゼン誘導体とは、式(3′)で表される化合物
である。
【0015】
【化7】
【0016】(式中、Y、R1 及びR2 は、式(3)と
同義である)
【0017】式(3′)において、R1 及びR2 が炭素
数1〜8のアルキル基である場合、その具体例として
は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ヘキシル基、等が挙げられる。
【0018】R1 及びR2 が炭素数2〜8のアルケニル
基である場合、その具体例としては、例えばビニル基、
プロペニル基、ブテニル基、ヘキセニル基、トリフルオ
ロメチルビニル基、等が挙げられる。R1 及びR2 が炭
素数2〜8のアルキニル基である場合、その具体例とし
ては、例えばエチニル基、プロピニル基、ブチニル基、
等が挙げられる。本発明においては、エピハロヒドリン
との反応の際、副生成物が少なく、高収率で目的化合物
が製造できる一般式(3)のYが塩素原子であるアリー
ルマグネシウム化合物及びその誘導体を使用するのが好
ましい。
【0019】そして、式(3′)の化合物の具体例とし
ては、例えばクロロベンゼン、クロロトルエン(o−,
m−,p−置換体)、クロロエチルベンゼン(o−,m
−,p−置換体)、クロロスチレン(o−,m−,p−
置換体)、クロロエチニルベンゼン(o−,m−,p−
置換体)、クロロアニソール(o−,m−,p−置換
体)、クロロトリフルオロメチルベンゼン(o−,m
−,p−置換体)、クロロベンゾニトリル(o−,m
−,p−置換体)、2−クロロ−m−キシレン、2−ク
ロロ−p−キシレン、4−クロロ−o−キシレン、5−
クロロ−1,3−ベンゾジオキソール等及び塩素原子が
それぞれ臭素原子になった前記に対応する化合物が挙げ
られる。そして、これらの中で、クロロベンゼン、クロ
ロトルエン(o−,m−,p−置換体)、クロロアニソ
ール(o−,m−,p−置換体)、5−クロロ−1,3
−ベンゾジオキソールが好ましく、クロロベンゼン、ク
ロロトルエン(o−,m−,p−置換体)が特に好まし
い。
【0020】反応に使用する金属マグネシウムは、市販
のテープ状或いは削り状(チップ状)のものを使用し、
その量はハロベンゼン誘導体の0.5〜2倍モル程度で
ある。また、反応に先立って、金属マグネシウムの活性
化を目的に不活性ガス雰囲気或いは減圧条件でかき混ぜ
たり、微量のヨウ素、ヨウ化メチル、臭化エチル、或い
はジブロモエタン等を添加することは、その後の反応を
円滑に進める上で有効である。使用する溶媒は、テトラ
ヒドロフランやジエチルエーテルの単独或いはこれらと
ベンゼンやトルエン等の混合系であっても同様の結果を
得ることができる。使用する溶媒量としてはクロロベン
ゼン誘導体100重量部に対して50〜10000重量
部であることが好ましく、100〜5000重量部であ
ることがより好ましい。100重量部未満であると反応
収率が著しく低下し、また10000重量部を超えると
反応速度が著しく低下する。
【0021】(II)1−ハロゲノ−2−ヒドロキシ−3
−アリールプロパン(一般式(1)化合物)の合成 (エピハロヒドリン)本発明に用いられる一般式(2)
で示されるエピハロヒドリンとは、具体的には、エピク
ロロヒドリン、エピブロモヒドリン、エピヨードヒドリ
ンを意味し、何れも本反応により高収率で目的とする1
−ハロゲノ−2−ヒドロキシ−3−アリールプロパンが
得られる。主として、工業的製品として流通し、入手の
容易さから、エピクロロヒドリン、エピブロモヒドリン
が好ましい。
【0022】(銅化合物)本発明に用いられる銅化合物
としては、一価又は二価の銅化合物を指し、その具体例
としては、酸化銅、フッ化銅、塩化銅、臭化銅、ヨウ化
銅、硫酸銅、炭酸銅、硝酸銅等の無機塩類:ギ酸銅、酢
酸銅、安息香酸銅、オクタデカン銅等の有機酸塩類:ア
セチルアセトナト銅(I)又は(II)、銅に一酸化炭
素、ニトリル類、アミン類、ホスフィン類、オレフィン
類が配位した錯化合物:それら錯化合物が反応系中で生
成するような化合物類と銅の混合物が挙げられる。これ
ら銅化合物の中、一価の銅化合物が好ましく、目的物の
高い収率、選択性を与えることから、一価の塩化銅、臭
化銅、ヨウ化銅、シアン化銅が特に好ましい。反応に用
いられる銅化合物の量は、特に制限はないが、エピハロ
ヒドリンに対してモル比で10-4〜1の範囲であること
が好ましく、特に10-2〜0.2の範囲であることが好
ましい。
【0023】(反応)反応は、アリールグリニャール試
薬(一般式(3)化合物)、溶媒及び銅化合物を混合
し、エピハロヒドリン(一般式(2)化合物)を滴下
し、更に反応液を所望の温度、時間で継続し反応を完結
させる。使用するアリールグリニャール試薬は、エピハ
ロヒドリンに対してモル比で1〜20の範囲であること
が好ましく、特に1.1〜5の範囲であることが好まし
い。使用する溶媒は、アリールマグネシウムクロライド
を溶解し、反応を妨げないものであれば特に制限はな
い。その具体例としては、例えばジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類が挙げら
れる。操作の観点からアリールマグネシウムクロライド
を合成した溶媒をそのまま使用することが好ましい。使
用する溶媒量は、アリールマグネシウムクロライド10
0重量部に対して50〜10000重量部であることが
好ましく、100〜5000重量部であることがより好
ましい。100重量部未満であると反応収率が著しく低
下し、また10000重量部を超えると反応速度が著し
く低下する。
【0024】反応温度は、−50〜50℃、好ましくは
−30〜20℃の範囲である。反応温度が−50℃より
低い場合には、反応速度が著しく低下し、50℃を超え
ると副反応が進行しやすくなり好ましくない。反応は好
ましくは窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下で実施
する。反応時間は、反応温度により異なるが、通常0.
1〜200時間、好ましくは0.5〜50時間の範囲で
ある。反応終了後は、反応液に塩酸、硫酸、硝酸等の鉱
酸、ギ酸、酢酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸、
或いは塩化アンモニウム水溶液等を加えた後、必要に応
じて溶媒を濃縮留去して、抽出、蒸留、晶析等の一般的
手法で目的の1−ハロゲノ−2−ヒドロキシ−3−アリ
ールプロパンを単離することが可能である。
【0025】
【実施例】以下に実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、これら
の実施例に限定されるものではない。生成物は、ガスク
ロマトグラフィーを用い、内部標準法によって定量分析
し、転化率及び純度を求めた。
【0026】実施例1 窒素置換した50mL容量の四つ口フラスコにチップ状
の金属マグネシウム0.50g(20.6mmol)、
少量のヨウ素及び無水テトラヒドロフラン20mLを加
え撹拌した。クロロベンゼン2.55g(22.7mm
ol)を20℃で10分間を要して滴下し、その後、テ
トラヒドロフランの還流下、6時間撹拌を続けてグリニ
ャール試薬を得た。このグリニャール試薬の一部をとり
加水分解してガスクロマトグラフィーにより分析を行う
と、転化率は99%であった。次いで反応液を室温まで
冷却し、臭化銅0.25g(1.44mmol)を加え
た。反応液を冷却し、0℃を超えないように調整しなが
らエピクロロヒドリン1.59g(17.2mmol)
を20分間かけて滴下した。更に、この反応液を0℃で
2時間撹拌を続けた。反応終了後、反応液の温度が20
℃を超えないように冷却しながら飽和塩化アンモニウム
水溶液10mLを加えた後、テトラヒドロフランを減圧
下留去した。得られた混合物にイオン交換水10mL及
び酢酸エチル20mLを加え、撹拌した後、分液漏斗に
移し、有機層と水層を分液した。更に水層に酢酸エチル
20mLを加え抽出を行い、その後得られた有機層を合
わせて硫酸ナトリウムで乾燥させた。乾燥終了後、酢酸
エチルを減圧下留去し、1−クロロ−2−ヒドロキシ−
3−フェニルプロパン2.90g(収率99%)を得
た。ガスクロマトグラフィーにより分析したところ純度
は、99%であり、1,3−ジクロロ−2−プロパノー
ルの生成は、全く見られなかった。
【0027】実施例2(大量合成) 窒素置換した1L容量の四つ口フラスコにチップ状の金
属マグネシウム18.4g(0.757mol)、少量
のヨウ素及び無水テトラヒドロフラン240mLを加え
撹拌した。クロロベンゼン93.6g(0.831mo
l)及び無水テトラヒドロフラン480mLの混合物を
20℃で1時間を要して滴下し、その後、テトラヒドロ
フランの還流下、6時間撹拌を続けてグリニャール試薬
を得た。このグリニャール試薬の一部をとり加水分解し
てガスクロマトグラフィーにより分析を行うと、転化率
は99%であった。次いで反応液を室温まで冷却し、臭
化銅9.85g(0.0687mol)を加えた。反応
液を冷却し、0℃を超えないように調整しながらエピク
ロロヒドリン63.6g(0.687mol)を1時間
かけて滴下した。更に、この反応液を0℃で2時間撹拌
を続けた。反応終了後、反応液の温度が20℃を超えな
いように冷却しながら飽和塩化アンモニウム水溶液24
0mLを加えた後、テトラヒドロフランを減圧下留去し
た。得られた混合物にイオン交換水240mL及び酢酸
エチル480mLを加え、撹拌した後、分液漏斗に移
し、有機層と水層を分液した。更に水層に酢酸エチル4
80mLを加え抽出を行い、その後得られた有機層を合
わせて硫酸ナトリウムで乾燥させた。乾燥終了後、酢酸
エチルを減圧下留去し、1−クロロ−2−ヒドロキシ−
3−フェニルプロパン116.0g(収率99%)を得
た。ガスクロマトグラフィーにより分析したところ純度
は、99%であり、1,3−ジクロロ−2−プロパノー
ルの生成は、全く見られなかった。
【0028】実施例3 臭化銅の代わりにシアン化銅0.152g(1.70m
mol)を用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、
1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロパン
2.88g(収率98%)を得た。 1H NMR(重ク
ロロホルム溶媒)により分析したところ純度は、99%
であり、1,3−ジクロロ−2−プロパノールの生成
は、全く見られなかった。
【0029】実施例4 エピクロロヒドリンの代わりにエピブロモヒドリン2.
36g(17.2mmol)を用いた以外は実施例1と
同様の操作を行い、1−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−
フェニルプロパン3.63g(収率98%)を得た。ガ
スクロマトグラフィーにより分析したところ純度は、9
9%であり、1−ブロモ−3−クロロ−2−プロパノー
ルの生成は、全く見られなかった。
【0030】実施例5 クロロベンゼンの代わりにp−クロロトルエン2.18
g(17.2mmol)を用いた以外は実施例1と同様
の操作を行い、1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−p−
トリルプロパン3.08g(収率97%)を得た。ガス
クロマトグラフィーにより分析したところ純度は、99
%であり、1,3−ジクロロ−2−プロパノールの生成
は、全く見られなかった。
【0031】実施例6 クロロベンゼンの代わりにブロモベンゼン1.59g
(17.2mmol)を用いた以外は実施例1と同様の
操作を行い、反応混合物2.85gを得た。ガスクロマ
トグラフィーにより分析したところ、1−ブロモ−3−
クロロ−2−プロパノールの生成が13%見られ、目的
物である1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−フェニルプ
ロパンの純度は、87%であった。
【0032】比較例1 臭化銅を用いない以外は実施例6と同様の操作を行い、
反応混合物2.80gを得た。ガスクロマトグラフィー
により分析したところ、1−ブロモ−3−クロロ−2−
プロパノールの生成が50%見られ、目的物である1−
クロロ−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロパンの純度
は、50%であった。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、1−ハロゲノ−2−ヒ
ドロキシ−3−アリールプロパンを高選択的に且つ高収
率で得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹原 潤 茨城県稲敷郡阿見町中央八丁目3番1号 三菱化学株式会社筑波研究所内 (72)発明者 市川 修治 茨城県稲敷郡阿見町中央八丁目3番1号 三菱化学株式会社筑波研究所内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC22 AC41 BA05 BA32 BA37 BA45 BA46 BA48 BB12 BB15 BB25 BC10 BC31 BC34 BN10 EA21 FE11 4H039 CA60 CF90

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅化合物の存在下、一般式(2) 【化1】 (式中、Xはハロゲン原子を示す)で表されるエピハロ
    ヒドリンと一般式(3) 【化2】 (式中、Yはハロゲン原子を示し、R1 及びR2 は、そ
    れぞれ独立して、水素原子、トリフルオロメチル基、炭
    素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル
    基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアル
    コキシ基又はニトリル基を示す。但し、R1 及びR
    2 は、互いに結合して環を形成してもよい)で表される
    アリールグリニャール試薬とを反応させることを特徴と
    する一般式(1) 【化3】 (式中、Xは式(2)と同義であり、R1 及びR2 は式
    (3)と同義である)で表される1−ハロゲノ−2−ヒ
    ドロキシ−3−アリールプロパンの製造方法。
  2. 【請求項2】 一般式(2)のXが塩素原子又は臭素原
    子であることを特徴とする請求項1に記載の1−ハロゲ
    ノ−2−ヒドロキシ−3−アリールプロパンの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 一般式(3)のYが塩素原子又は臭素原
    子であることを特徴とする請求項1又は2に記載の1−
    ハロゲノ−2−ヒドロキシ−3−アリールプロパンの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 一般式(3)のYが塩素原子であること
    を特徴とする請求項3に記載の1−ハロゲノ−2−ヒド
    ロキシ−3−アリールプロパンの製造方法。
  5. 【請求項5】 銅化合物が一価の銅化合物であることを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の1−ハ
    ロ−2−ヒドロキシ−3−アリールプロパンの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 一般式(2)のX及び一般式(3)のY
    が塩素原子及び一般式(3)のR1 及びR2 が水素原子
    であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに
    記載の1−ハロゲノ−2−ヒドロキシ−3−アリールプ
    ロパンの製造方法。
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