JP2001071207A - ボールエンドミルによる表面加工方法 - Google Patents

ボールエンドミルによる表面加工方法

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JP2001071207A
JP2001071207A JP24624899A JP24624899A JP2001071207A JP 2001071207 A JP2001071207 A JP 2001071207A JP 24624899 A JP24624899 A JP 24624899A JP 24624899 A JP24624899 A JP 24624899A JP 2001071207 A JP2001071207 A JP 2001071207A
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Japan
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end mill
ball end
work
lines
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JP24624899A
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English (en)
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Masaomi Tsutsumi
正臣 堤
Akinori Saito
明徳 齋藤
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C3/00Milling particular work; Special milling operations; Machines therefor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Milling Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】加工ラインの間で規則性のある模様を可変形成
する。 【解決手段】回転するボールエンドミル2を被加工面3
に当接して送る加工ラインA,Bを一定のピックフィー
ドeを介して多数列形成していく。各加工ラインA,B
の加工始点P1,P5と加工終点P2,P6とをそれぞ
れ同一側の互いに平行な直線上に配置し、先の加工ライ
ンAの加工始点P1でのボールエンドミル2の刃の加工
初期位置に対して後の加工ラインBの加工始点P5での
ボールエンドミル2の刃の加工初期位置を調整すること
により、加工ラインA,Bの間の送り方向の凹凸を位相
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、半球形の底刃か
ら外周刃まで刃が連続したボールエンドミルを利用した
金属材等の表面加工方法に係る技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】 最近、NC制御されたボールエンドミ
ルを利用して、金属材等の研削などの加工から模様加工
まで多様な表面加工が行われるようになってきている。
【0003】従来、ボールエンドミルによる表面加工方
法としては、例えば、回転するボールエンドミルを被加
工面に当接して送る加工ラインを一定のピックフィード
を介して多数列形成していくことが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 前述の従来のボール
エンドミルによる表面加工方法では、ボールエンドミル
の刃の径,ピックフィード等を調整することで模様を可
変することが行われているが、加工ラインの間で規則性
のある模様を可変形成することができないという問題点
がある。
【0005】本発明は、このような問題点を考慮してな
されたもので、加工ラインの間で規則性のある模様を可
変形成することのできるボールエンドミルによる表面加
工方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】 前述の課題を解決する
ため、本発明に係るボールエンドミルによる表面加工方
法は、次のような手段を採用する。
【0007】即ち、請求項1では、回転するボールエン
ドミルを被加工面に当接して送る加工ラインを一定のピ
ックフィードを介して多数列形成していくボールエンド
ミルによる表面加工方法において、各加工ラインの加工
始点と加工終点とをそれぞれ同一側の互いに平行な直線
上に配置し、先の加工ラインの加工始点でのボールエン
ドミルの刃の加工初期位置に対して後の加工ラインの加
工始点でのボールエンドミルの刃の加工初期位置を調整
することにより、加工ラインの間の送り方向の凹凸を位
相させることを特徴とする。
【0008】この手段では、各加工ラインの加工始点で
のボールエンドミルの刃の加工初期位置を調整すること
により、各加工ラインの送り方向の凹凸の位置を精密に
規制し、加工ラインの間の送り方向の凹凸を規則的に位
相させることができるため、加工ラインの間で規則性の
ある模様を可変形成することができる。
【0009】また、請求項2では、請求項1のボールエ
ンドミルによる表面加工方法において、ボールエンドミ
ルの回転軸を被加工面に対して傾斜させることを特徴と
する。
【0010】この手段では、加工ラインの送り方向に対
して相対的に長くなる凹凸が形成される。
【0011】また、請求項3では、請求項1または2の
ボールエンドミルによる表面加工方法において、ボール
エンドミルの回転軸と工具軸とを偏心させることを特徴
とする。
【0012】この手段では、加工ラインの送り方向に対
して大きさの異なる凹凸が形成される。
【0013】
【発明の実施の形態】 以下、本発明に係るボールエン
ドミルによる表面加工方法の実施の形態を図面に基づい
て説明する。
【0014】この実施の形態で使用される装置構成は、
図1に示すように、回転駆動されるコレットチャック1
の中心である回転軸aに対してボールエンドミル2の中
心である工具軸bがある幅c偏心して支持されてなる。
回転軸aは、被加工面3に対してある角度d傾斜するよ
うに設定されている(この実施の形態の実験では、装置
構成を簡略化するために被加工面3を傾斜させてい
る。)。
【0015】回転するボールエンドミル2は、図2に示
すように、被加工面3に当接されて、第1の加工ライン
Aの加工始点P1から加工終点P2まで直線的に送り移
動され、加工終点P2から持上点P3まで上昇移動さ
れ、持上点P3から第1の加工ラインAから一定のピッ
クフィードeを介した第2の加工ラインBの加工始点P
5の上方の持上点P4まで直線的に返り移動される。そ
の後、回転するボールエンドミル2は、持上点P4から
第2の加工ラインBの加工始点P5まで降下移動され、
第2の加工ラインBの加工始点P5から加工終点P6ま
で直線的に送り移動される。
【0016】このボールエンドミル2の移動に対して、
図3に示すように、各加工ラインA,Bの加工始点P
1,P5と加工終点P2,P6とがそれぞれ同一側の互
いに平行な直線X,Y上に配置されている。
【0017】なお、被加工面3に当接したボールエンド
ミル2は、図3に示すように、基本的に円形の加工単位
面4を各加工ラインA,Bの加工始点P1,P5から加
工終点P2,P6まで形成していくが、回転軸aが被加
工面3に対して傾斜していることから楕円形の加工単位
面4を形成していくことになる。また、楕円形の加工単
位面4の中心の軌跡は、回転軸aに対して工具軸bが偏
心していることから波形となる。この結果、加工単位面
4の界面で稜線を形成して送り方向に凹凸4’が形成さ
れる。
【0018】この凹凸4’については、各加工ライン
A,Bの加工始点P1,P5におけるボールエンドミル
2の刃2’の加工初期位置を調整することにより、各加
工ラインA,Bの送り方向の凹凸4’の位置を精密に規
制し、加工ラインA,Bの間の送り方向の凹凸4’を規
則的に位相させることができる。即ち、図4に示すよう
に、先の加工ラインAの加工始点P1でのボールエンド
ミル2の刃2’の加工初期位置に対して、後の加工ライ
ンBの加工始点P5でのボールエンドミル2の刃2’の
加工初期位置の角度ωを調整する。
【0019】この角度ωについては、ボールエンドミル
2の単位時間当たり回転数(S)にボールエンドミル2
の前述のP1〜P5間での総移動時間(Tn)を乗じた
数値(N)の小数部に360を乗じて得られる。なお、
総移動時間(Tn)は、P1〜P2,P2〜P3,P3
〜P4,P4〜P5におけるそれぞれの距離(Lc,L
u,Lm,Ld)を移動速度(Fc,Fu,Fm,F
d)で除した数値の和となる。
【0020】即ち、角度ωは、次式で得られる。
【数1】
【0021】従って、例えば、P1〜P2,P2〜P
3,P3〜P4,P4〜P5におけるそれぞれの距離
(Lc,Lu,Lm,Ld)が固定されている場合、移
動速度(Fc,Fu,Fm,Fd)を調整すれば必要な
角度ωを自由に得ることができる。
【0022】
【実施例】 本発明者等は、ボールエンドミル2として
東芝タンガロイ社製のSBD2100(刃先R:5m
m,刃数:2)を用い、被加工面3として黄銅を採用し
て実験を行った。なお、回転軸aの被加工面3に対する
傾斜の角度dを15度に設定し、回転軸aに対する工具
軸bの偏心の幅cを15μmに設定した。
【0023】この実験によると、角度ωを異ならせるこ
とにより、図5(角度ω=0),図6(角度ω=6
0),図7(角度ω=120),図8(角度ω=18
0),図9(角度ω=240),図10(角度ω=30
0)に示すような凹凸4’が形成された。なお、各図の
横方向がボールエンドミル2の送り方向である。
【0024】これ等の凹凸4’は、共通して変形の6角
形からなり、回転軸aが被加工面3に対して傾斜してい
ることからボールエンドミル2送り方向に長くなり、回
転軸aに対して工具軸bが偏心していることから大小が
交互に連続している。また、凹凸4’は、模式的示され
た図6〜図10の実線の稜線が凸部分となり稜線の中心
に向かって凹む形状になっている。また、これ等の凹凸
4’からは、光沢感も得られる。
【0025】
【発明の効果】 以上のように、本発明に係るボールエ
ンドミルによる表面加工方法は、各加工ラインの加工始
点でのボールエンドミルの刃の加工初期位置を調整する
ことにより、各加工ラインの送り方向の凹凸の位置を精
密に規制し、加工ラインの間の送り方向の凹凸を規則的
に位相させることができるため、加工ラインの間で規則
性のある模様を可変形成することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るボールエンドミルによる表面加
工方法の実施の形態を示す装置構成の斜視図である。
【図2】 図1のボールエンドミルの移動経路を示す斜
視図である。
【図3】 図2の拡大した要部の平面図である。
【図4】 図1のボールエンドミルの刃を示す底面図で
ある。
【図5】 実験により被加工面に形成された凹凸面を示
す模式図である。
【図6】 他の条件の実験により被加工面に形成された
凹凸面を示す模式図である。
【図7】 他の条件の実験により被加工面に形成された
凹凸面を示す模式図である。
【図8】 他の条件の実験により被加工面に形成された
凹凸面を示す模式図である。
【図9】 他の条件の実験により被加工面に形成された
凹凸面を示す模式図である。
【図10】 他の条件の実験により被加工面に形成され
た凹凸面を示す模式図である。
【符号の説明】
2 ボールエンドミル 3 被加工面 P1,P5 加工始点 P2.P6 加工終点 X,Y 直線 ω 加工初期位置の角度

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転するボールエンドミルを被加工面に
    当接して送る加工ラインを一定のピックフィードを介し
    て多数列形成していくボールエンドミルによる表面加工
    方法において、各加工ラインの加工始点と加工終点とを
    それぞれ同一側の互いに平行な直線上に配置し、先の加
    工ラインの加工始点でのボールエンドミルの刃の加工初
    期位置に対して後の加工ラインの加工始点でのボールエ
    ンドミルの刃の加工初期位置を調整することにより、加
    工ラインの間の送り方向の凹凸を位相させることを特徴
    とするボールエンドミルによる表面加工方法。
  2. 【請求項2】 請求項1のボールエンドミルによる表面
    加工方法において、ボールエンドミルの回転軸を被加工
    面に対して傾斜させることを特徴とするボールエンドミ
    ルによる表面加工方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2のボールエンドミルに
    よる表面加工方法において、ボールエンドミルの回転軸
    と工具軸とを偏心させることを特徴とするボールエンド
    ミルによる表面加工方法。
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