JP2001071119A - 予備成形体並びに該予備成形体の鋳包み方法 - Google Patents

予備成形体並びに該予備成形体の鋳包み方法

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JP2001071119A
JP2001071119A JP25173799A JP25173799A JP2001071119A JP 2001071119 A JP2001071119 A JP 2001071119A JP 25173799 A JP25173799 A JP 25173799A JP 25173799 A JP25173799 A JP 25173799A JP 2001071119 A JP2001071119 A JP 2001071119A
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Kazuyuki Yoshimoto
和幸 吉本
Nobuyuki Oda
信行 小田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高サイクル疲労による引張応力を低減する。 【解決手段】リップ部用予備成形体41に塩中子26の
熱収縮を抑制するための収縮抑制部材42を接合し、塩
中子26とリップ部用予備成形体41とを別々に昇温さ
せた後、塩中子26をリップ部用予備成形体41の収縮
抑制部材42に嵌め合い保持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のエ
ンジン用ピストンに形成された燃焼室のピストンリップ
部やピストンリング溝を強化するために鋳包む予備成形
体並びに該予備成形体の鋳包み方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム合金は軽量で熱伝導性が良
好なため、自動車用エンジン部品に多く用いられてい
る。
【0003】そして、自動車用ピストンをアルミニウム
合金で鋳造する際には、多孔質の予備成形体に溶湯を含
浸させて鋳包むことにより、ピストンリップ部やピスト
ンリング溝等を強化する場合がある。
【0004】この予備成形体を鋳包む技術として、特開
平9−253827号公報には、予備成形体よりも熱膨
張率の大きな中子を用い、予熱により中子を膨張させて
予備成形体の内周に保持させる手法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディーゼル
エンジン用ピストンを例にとると、図14に示すよう
に、ディーゼルエンジンが高出力化される程、ディーゼ
ルエンジン用ピストンの頂面部に形成される燃焼室に
は、高サイクル疲労として爆発力Gが燃焼室を拡げるよ
うに作用することによりピストンピンに直交する方向に
引張応力F1が繰り返し作用する。このため、燃焼室を
形成する頂面部に作用する引張応力F1を低減する必要
がある。
【0006】本発明は、予備成形体に圧縮残留応力を付
与した状態で鋳包んで、高サイクル疲労による引張応力
を低減できる予備成形体並びに該予備成形体の鋳包み方
法の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するため、本発明の予備成形体は、予備成形体
より熱膨張率の大きい中子が予熱後に係止され、溶湯を
型内に流し込んで溶湯を含浸させて鋳包まれる予備成形
体において、前記中子に当接して該中子の熱収縮を抑制
する収縮抑制部材を配設した。
【0008】また、好ましくは、前記予備成形体と中子
とは別体で予熱される。
【0009】また、本発明の予備成形体の鋳包み方法
は、予備成形体と、該予備成形体より熱膨張率の大きい
中子とを予熱し、前記中子の熱収縮が抑制され得る状態
で、該中子を前記予備成形体に係止させ、前記中子が係
止された予備成形体を型内に配置し、溶湯を型内に流し
込んで該予備成形体に溶湯を含浸させて鋳包む。
【0010】また、好ましくは、前記中子は、前記予備
成形体に設けられた収縮抑制部材に係止される。
【0011】また、好ましくは、前記予備成形体は、自
動車用エンジンのピストン頂部に形成される燃焼室のリ
ップ部に鋳包まれ、ピストンリング溝部には別の予備成
形体が鋳包まれる。
【0012】また、好ましくは、前記各予備成形体は別
体で予熱される。
【0013】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、予備成形体より熱膨張率の大きい中子に当接して中
子の熱収縮を抑制する収縮抑制部材を配設したことによ
り、予備成形体に圧縮残留応力を付与した状態で鋳包ん
で、高サイクル疲労による引張応力を低減できる。ま
た、中子を容易に保持できる。
【0014】請求項2の発明によれば、予備成形体と中
子とは別体で予熱されることにより、熱収縮量の異なる
中子により予備成形体に圧縮残留応力を容易に付与でき
る。
【0015】請求項3の発明によれば、予備成形体と、
該予備成形体より熱膨張率の大きい中子とを予熱し、中
子の熱収縮が抑制され得る状態で、該中子を前記予備成
形体に係止させ、中子が係止された予備成形体を型内に
配置し、溶湯を型内に流し込んで該予備成形体に溶湯を
含浸させて鋳包むことにより、予備成形体に圧縮残留応
力を付与した状態で鋳包んで、高サイクル疲労による引
張応力を低減できる。また、中子を容易に保持できる。
【0016】請求項4の発明によれば、中子は、予備成
形体に設けられた収縮抑制部材に係止されることによ
り、予備成形体に圧縮残留応力を付与した状態で鋳包ん
で、高サイクル疲労による引張応力を低減できる。ま
た、中子を容易に保持できる。
【0017】請求項5の発明によれば、予備成形体は、
自動車用エンジンのピストン頂部に形成される燃焼室の
リップ部に鋳包まれ、ピストンリング溝部には別の予備
成形体が鋳包まれることにより、リップ部に対して圧縮
残留応力を付与すると共に、ピストンリング溝部を強化
できる。
【0018】請求項6の発明によれば、各予備成形体は
別体で予熱されることにより、予備成形体と中子とは別
体で予熱されることにより、各予備成形体に応じた最適
な予熱条件にて予熱できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて添付図面を参照して詳細に説明する。 [鋳包み部材]図1は、本実施形態の予備成形体が鋳包
まれたディーゼルエンジン用ピストンの部分断面図であ
る。
【0020】図1に示すように、本実施形態の鋳包み部
材として例示されたアルミニウム合金製ピストン1(以
下、ピストン1と略称)は後述する気体加圧鋳造装置に
より製造され、ピストン本体2の外周部には、トップリ
ングを嵌装するトップリング溝3と、セカンダリリング
を嵌装するセカンダリリング溝4と、オイルリングを嵌
装するオイルリング溝5とが夫々形成されている。ま
た、冷却用オイル通路7が、トップリング溝3に近接し
て、ピストン本体2の径方向内側に形成されている。ま
た、ピストン1は直噴式ディーゼルエンジン用であり、
ピストン頂面部には環状に一様に所定形状の溝が形成さ
れた燃焼室30が形成されている。また、燃焼室30に
は、その開口端縁が軸心方向にわずかに突設された燃焼
室30への出入口を規定する環状のリップ部31が形成
されている。ピストン1には、直径方向に沿ってピスト
ン本体2を貫通するピストンピン挿入孔8が形成されて
いる。
【0021】ピストン1のトップリング溝3は、後述の
ように鋳包み部6として円環状のリング溝用予備成形体
40と一体的に鋳包まれ、ピストン1のリップ部31も
後述のように鋳包み部32として円環状のリップ部用予
備成形体41と一体的に鋳包まれ、トップリング溝3と
リップ部31以外のピストン本体2はアルミニウム合金
によって鋳造される。
【0022】トップリング溝3の鋳包み部6は、例えば
多孔質のセラミック粒子/繊維成形体から構成された予
備成形体を型内に配置してアルミニウム合金溶湯を含浸
させて凝固させることにより形成される。
【0023】リップ部31の鋳包み部32は、ステンレ
ス等からなる金属繊維材を含有する予備成形体を型内に
配置してアルミニウム合金溶湯を含浸させて凝固させる
ことにより形成される。
【0024】尚、トップリング溝3の鋳包み部6を金属
繊維材を含有する予備成形体により複合化してもよい。
【0025】また、金属繊維材としてはステンレス以外
に、タングステン、モリブデン、炭素鋼等もあるが、ス
テンレス繊維材が最も強度が高くしかも安価なので実用
的である。 [気体加圧鋳造装置]上記ピストン1は、図2及び図3
に示す気体加圧鋳造装置により製造される。図2及び図
3は本実施形態の気体加圧鋳造装置の互いに直交する方
向の概略断面図である。
【0026】図2及び図3に示すように、本実施形態の
気体加圧鋳造装置10は、鋳型11として左右に分割さ
れる割型である外型12L、12Rと、下方に配置され
た中型13と、上方に配置された押湯部14aを有する
上型14とを備え、内部に製品部キャビティ15が形成
されている。この鋳型11内のトップリング溝3に対応
する部位にリング溝用予備成形体40、リップ部31に
対応する部位にリップ部用予備成形体41が夫々配置さ
れ、上型14に形成された押湯部14aには、エアによ
る加圧をこの押湯部14aから行なう場合のパイプ16
が取り付けられている。17はピストンピン挿入孔を形
成する鋳抜きピンである。
【0027】また、外型12L、12Rは外型用シリン
ダ18L、18Rによって、中型13は中型用シリンダ
19によって、上型14は上型用シリンダ20によって
それぞれ駆動可能とされる。
【0028】パイプ16の途中には、押湯部14aを加
圧エア源と大気とに選択的に連通させるバルブ27が設
けられ、押湯部14aをバルブ27を通じて大気に開放
した状態で、湯口22からアルミニウム合金の溶湯を注
湯後、水冷銅塊28のような冷却機構を設けたカバー2
3を下げて湯口22を密閉すると同時に、バルブ27を
操作してパイプ16を加圧エア源に連通させ、パイプ1
6から、工場エアを注入して溶湯を加圧するようにすれ
ばよい。この構成では鋳包み部付近を効果的に加圧でき
る利点がある。
【0029】尚、25は湯口22から製品部キャビティ
15に通じる湯道、26はピストン内に冷却用オイル通
路を形成するために、後述する抑制手段により熱収縮が
抑制されようにリップ部用予備成形体41に保持された
塩中子である。
【0030】以上の構成において、湯口22からアルミ
ニウム合金(例えば、JIS規格のAC8A)の溶湯を
注湯後、カバー23を下げて湯口22を密閉すると同時
に、カバー23に設けられたパイプ16から10気圧以
下(例えば、0.5〜10kg/cm2)の圧力を有する工場
エアを注入して溶湯を約50秒〜1分間加圧する。この
エアによる加圧時には、エア抜き溝21内に溶湯の一部
が流れ込み、エア抜き溝21内で冷却凝固されて、エア
抜き溝21がシールされる。そして、エア抜き溝21内
で凝固した溶湯は、鋳型11の分割に伴ってバリとして
除去される。尚、上記エアによる加圧は、注湯後10〜
30秒以内に開始する必要があるが、この時間範囲は、
一般的には、溶湯凝固前の有効に圧力がかけられる時間
範囲に設定すればよい。 [鋳型内への配置]図4は、鋳型内のリング溝用予備成
形体、リップ部用予備成形体及び塩中子の配置を示す断
面図である。図5は、収縮抑制部材による圧縮残留応力
の付加状態を説明する図である。図6は、リップ部用予
備成形体と塩中子との熱収縮量を示す図である。
【0031】図4に示すように、塩中子26はリップ部
用予備成形体41に保持され、リング溝用予備成形体4
0とは別々に外型12L、12Rの上端部に配置され
る。
【0032】塩中子26とリップ部用予備成形体41と
の予熱後でキャビティ内に配置されるまでの間に、塩中
子26とリップ部用予備成形体41の熱収縮量の差によ
ってリップ部用予備成形体41に圧縮残留応力を付加す
る。このため、図4に示すように、塩中子26とリップ
部用予備成形体41とを別々に昇温させ、予熱温度に昇
温した後に塩中子26とリップ部用予備成形体41とを
耐熱性の接着剤で接着する。また、図5に示すように、
リップ部用予備成形体41に塩中子26の熱収縮を抑制
するための収縮抑制部材42を接合し、塩中子26とリ
ップ部用予備成形体41とを別々に昇温させた後、塩中
子26をリップ部用予備成形体41の収縮抑制部材42
に嵌め合い保持させる。
【0033】塩中子26とリップ部用予備成形体41と
は予熱炉から取り出され、鋳型内に配置される間に自然
冷却される。図6に示すように、リップ部用予備成形体
41の熱膨張係数(例えばステンレス繊維の場合)は、
17×10-6/℃、塩中子26の熱膨張係数は45×1
-6/℃で、塩中子の熱膨張率は、リップ部用予備成形
体41より熱収縮量が大きくなっている。
【0034】これにより、リップ部用予備成形体41に
自然冷却時に塩中子26の熱収縮による圧縮残留応力を
付加した状態で鋳包むことにより、高サイクル疲労によ
るリップ部に加わる引張応力を低減できる。また、各予
備成形体に応じた最適な予熱条件にて予熱できる。
【0035】予熱温度は300〜600℃が望ましく、
300℃以下だと鋳包み性が悪化し、600℃を超える
とリップ部用予備成形体41の金属繊維の酸化が進行し
て強度が低下する。鋳型内へ配置する際の温度は、予熱
温度マイナス50℃〜予熱温度マイナス300℃が望ま
しい。予熱温度との差が50℃未満では十分な圧縮残留
応力が付与できず、300℃以上では鋳包み性が悪化し
てしまう。 [塩中子に対する接着剤の塗布]図7は、塩中子への接
着剤の塗布方法を説明する図である。
【0036】図7に示すように、塩中子とリップ部用予
備成形体とを接着する際、接着剤を塩中子の全面に塗布
することで、塩中子に微細なクラックが残存していて
も、溶湯の差し込みによるバリ7aの発生を防ぐことが
できる。 [リップ部用予備成形体の鋳包み]図8は、リップ部用
予備成形体の鋳包み形状1を示す図である。図9は、図
8のI−I断面図である。図10は、リップ部用予備成
形体の鋳包み形状2を示す図である。
【0037】図8及び図9に示すように、リップ部用予
備成形体41は少なくともピストンピン方向に直交する
方向に配置され、その外縁部が上型14と外型12L、
12Rの型割り面に当接した状態でピストンピン側のリ
ップ部に鋳包まれる。このように配置することで、高サ
イクル疲労として爆発力が燃焼室を拡げるようにピスト
ンピンに直交する方向に作用する引張応力F1を低減で
きる。
【0038】また、リング溝用予備成形体40とリップ
部用予備成形体41とをキャビティ内で重ね合わせて配
置することにより冷却を抑制できる。
【0039】また、リップ部用予備成形体41の外縁が
型割り面14bに当接しているので、エア抜き溝21の
代わりに型割り面からのガス抜きが可能となる。
【0040】尚、図10に示すように、リップ部用予備
成形体41をピストンピン方向に直交する方向にリップ
部の開口縁に沿って配置してもよい。 [実施例1]図11(a)は、実施例1として塩中子と
リップ部用予備成形体の保持状態を示す図、(b)はA
方向から見た図である。
【0041】実施例1では、リップ部用予備成形体にス
テンレス繊維成形体、リング溝用予備成形体にTiO2粒子
成形体を用いた。図11に示すように、ステンレス繊維
成形体は円環状で塩中子を位置決めするための凹溝41
aを全周に亘って形成し、ステンレス繊維成形体と塩中
子とを接合せずに予熱炉に入れて400℃に保持した。
400℃に保持した状態で、塩中子の上端面の3箇所2
6a〜26cにMgO-SiO2系粉末ペーストを塗布し、ステ
ンレス繊維成形体を接着させた。別の予熱炉で600℃
に予熱したTiO2粒子成形体を鋳型内に配置した後、ステ
ンレス繊維成形体及び塩中子を予熱炉から取り出して3
00℃まで冷却してから鋳型内に配置し、アルミニウム
合金AC8Aを鋳型に充填してディーゼルエンジン用ピ
ストンを鋳造した。
【0042】実施例1では、TiO2粒子成形体を破損させ
ることなく、製造コストを低減して生産性よく塩中子を
鋳型内に配置でき、リップ部に発生する引張応力を低減
することができた。尚、リップ部用予備成形体に炭素鋼
繊維成形体、リング溝用予備成形体にアルミナ短繊維成
形体を用いた場合も同様の結果が得られた。 [実施例2]実施例2では、リップ部用予備成形体にス
テンレス繊維成形体、リング溝用予備成形体にTiO2粒子
成形体を用いた。図11に示すように、ステンレス繊維
成形体は円環状で塩中子を位置決めするための凹溝41
aを全周に亘って形成し、ステンレス繊維成形体と塩中
子とを接合せずに予熱炉に入れて400℃に保持した。
400℃に保持した状態で、塩中子の全面にMgO-SiO2系
粉末ペーストを塗布し、ステンレス繊維成形体を接着さ
せた。別の予熱炉で600℃に予熱したTiO2粒子成形体
を鋳型内に配置した後、ステンレス繊維成形体及び塩中
子を予熱炉から取り出して300℃まで冷却してから鋳
型内に配置し、アルミニウム合金AC8Aを鋳型に充填
してディーゼルエンジン用ピストンを鋳造した。
【0043】実施例2では、TiO2粒子成形体を破損させ
ることなく、製造コストを低減して生産性よく塩中子を
鋳型内に配置でき、リップ部に発生する引張応力を低減
することができた。また、冷却用オイル通路内のバリの
発生を抑えることができた。 [実施例3]図12(a)は、実施例3として塩中子と
リップ部用予備成形体の保持状態を示す図、(b)はB
方向から見た図である。
【0044】実施例3では、リップ部用予備成形体にス
テンレス繊維成形体、リング溝用予備成形体にTiO2粒子
成形体を用いた。図12に示すように、ステンレス繊維
成形体は円環状で塩中子の熱収縮を抑制するための収縮
抑制部材42を設け、ステンレス繊維成形体と塩中子と
を接合せずに予熱炉に入れて400℃に保持した。40
0℃に保持した状態で、3個の収縮抑制部材42a〜4
2cを塩中子の内周面の3箇所に挿入して塩中子を嵌め
合い保持した。別の予熱炉で600℃に予熱したTiO2粒
子成形体を鋳型内に配置した後、ステンレス繊維成形体
及び塩中子を予熱炉から取り出して300℃まで冷却し
てから鋳型内に配置し、アルミニウム合金AC8Aを鋳
型に充填してディーゼルエンジン用ピストンを鋳造し
た。
【0045】上記実施例1、2により、TiO2粒子成形体
を破損させることなく、製造コストを低減して生産性よ
く塩中子を鋳型内に配置でき、リップ部に発生する引張
応力を低減することができた。尚、リップ部用予備成形
体に炭素鋼繊維成形体、リング溝用予備成形体にアルミ
ナ短繊維成形体を用いた場合も同様の結果が得られた。 [実施例4]図13(a)は、実施例4として塩中子と
リップ部用予備成形体の保持状態を示す図、(b)はC
方向から見た図である。
【0046】実施例4では、リップ部用予備成形体にス
テンレス繊維成形体、リング溝用予備成形体にTiO2粒子
成形体を用いた。図13に示すように、ステンレス繊維
成形体は短冊状で塩中子の熱収縮を抑制するための収縮
抑制部材42を設け、ステンレス繊維成形体と塩中子と
を接合せずに予熱炉に入れて400℃に保持した。40
0℃に保持した状態で、3個の収縮抑制部材42a〜4
2cを塩中子の内周面の3箇所に挿入して塩中子を嵌め
合い保持した。別の予熱炉で600℃に予熱したTiO2粒
子成形体を鋳型内に配置した後、ステンレス繊維成形体
及び塩中子を予熱炉から取り出して300℃まで冷却し
てから鋳型内に配置し、アルミニウム合金AC8Aを鋳
型に充填してディーゼルエンジン用ピストンを鋳造し
た。
【0047】実施例4では、TiO2粒子成形体を破損させ
ることなく、製造コストを低減して生産性よく塩中子を
鋳型内に配置でき、リップ部に発生する引張応力を低減
することができた。尚、リップ部用予備成形体に炭素鋼
繊維成形体、リング溝用予備成形体にアルミナ短繊維成
形体を用いた場合も同様の結果が得られた。
【0048】以上が本発明の実施の形態及び実施例の説
明であるが、本発明により製造されるアルミニウム合金
部材は、上述した実施の形態のような気体加圧鋳造法に
よるディーゼルエンジン用ピストンに限られず、他の鋳
造プロセスによるベアリングキャップ、コンロッド、シ
リンダヘッドの製造にも勿論適用できる。また、本発明
によれば、アルミニウム合金以外に、例えばマグネシウ
ム合金等の他の軽合金鋳物も製造可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の予備成形体が鋳包まれたディーゼ
ルエンジン用ピストンの部分断面図である。
【図2】本実施形態の気体加圧鋳造装置の互いに直交す
る方向の概略断面図である。
【図3】本実施形態の気体加圧鋳造装置の互いに直交す
る方向の概略断面図である。
【図4】鋳型内のリング溝用予備成形体、リップ部用予
備成形体及び塩中子の配置を示す断面図である。
【図5】収縮抑制部材による圧縮残留応力の付加状態を
説明する図である。
【図6】リップ部用予備成形体と塩中子との熱収縮量を
示す図である。
【図7】塩中子への接着剤の塗布方法を説明する図であ
る。
【図8】リップ部用予備成形体の鋳包み形状1を示す図
である。
【図9】図8のI−I断面図である。
【図10】リップ部用予備成形体の鋳包み形状2を示す
図である。
【図11】(a)は、実施例1として塩中子とリップ部
用予備成形体の保持状態を示す図、(b)はA方向から
見た図である。
【図12】(a)は、実施例3として塩中子とリップ部
用予備成形体の保持状態を示す図、(b)はB方向から
見た図である。
【図13】(a)は、実施例4として塩中子とリップ部
用予備成形体の保持状態を示す図、(b)はC方向から
見た図である。
【図14】爆発力によりピストンリップ部に付加される
引張応力を説明する図である。
【符号の説明】
1…アルミニウム合金製ピストン 2…ピストン本体 3…トップリング溝 6…鋳包み部 11…鋳型 12L、12R…外型 12b、14a…押湯部 14…上型 15…製品部キャビティ 16…パイプ 21、24…エア抜き溝 22…湯口 23…カバー 26…塩中子 40…リング溝用予備成形体 41…リップ部用予備成形体 42…収縮抑制部材
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02F 5/00 F02F 5/00 N

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予備成形体より熱膨張率の大きい中子が
    予熱後に係止され、溶湯を型内に流し込んで溶湯を含浸
    させて鋳包まれる予備成形体において、 前記中子に当接して該中子の熱収縮を抑制する収縮抑制
    部材を配設したことを特徴とする予備成形体。
  2. 【請求項2】 前記予備成形体と中子とは別体で予熱さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の予備成形体。
  3. 【請求項3】 予備成形体と、該予備成形体より熱膨張
    率の大きい中子とを予熱し、 前記中子の熱収縮が抑制され得る状態で、該中子を前記
    予備成形体に係止させ、 前記中子が係止された予備成形体を型内に配置し、 溶湯を型内に流し込んで該予備成形体に溶湯を含浸させ
    て鋳包むことを特徴とする鋳包み方法。
  4. 【請求項4】 前記中子は、前記予備成形体に設けられ
    た収縮抑制部材に係止されることを特徴とする請求項3
    に記載の鋳包み方法。
  5. 【請求項5】 前記予備成形体は、自動車用エンジンの
    ピストン頂部に形成される燃焼室のリップ部に鋳包ま
    れ、ピストンリング溝部には別の予備成形体が鋳包まれ
    ることを特徴とする請求項3又は4に記載の鋳包み方
    法。
  6. 【請求項6】 前記各予備成形体は別体で予熱されるこ
    とを特徴とする請求項5に記載の鋳包み方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004105980A1 (ja) * 2003-05-29 2004-12-09 Kolbenschmidt K.K. 繊維強化アルミニウム合金ピストンの製造装置及びその製造方法
WO2013023866A1 (de) * 2011-08-16 2013-02-21 Federal-Mogul Nürnberg GmbH Verfahren und vorrichtung zum giessen eines kolbens für einen verbrennungsmotor
DE102012204480A1 (de) * 2012-03-21 2013-09-26 Mahle International Gmbh Verfahren zur Herstellung eines gekühlten Ringträgers
CN103624216A (zh) * 2013-12-09 2014-03-12 中国兵器工业第五二研究所 活塞内冷油腔盐芯预制件的制造方法

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