JP2001069947A - 醗酵薬効食品の製造方法 - Google Patents

醗酵薬効食品の製造方法

Info

Publication number
JP2001069947A
JP2001069947A JP25148599A JP25148599A JP2001069947A JP 2001069947 A JP2001069947 A JP 2001069947A JP 25148599 A JP25148599 A JP 25148599A JP 25148599 A JP25148599 A JP 25148599A JP 2001069947 A JP2001069947 A JP 2001069947A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
family
plant
plants
fermented
lactic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP25148599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3108722B1 (ja
Inventor
Hirochika Matsushima
宏親 松島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IWATA KAGAKU KOGYO
IWATA KAGAKU KOGYO KK
MINATO PHARMACEUTICAL CO Ltd
Original Assignee
IWATA KAGAKU KOGYO
IWATA KAGAKU KOGYO KK
MINATO PHARMACEUTICAL CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IWATA KAGAKU KOGYO, IWATA KAGAKU KOGYO KK, MINATO PHARMACEUTICAL CO Ltd filed Critical IWATA KAGAKU KOGYO
Priority to JP11251485A priority Critical patent/JP3108722B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3108722B1 publication Critical patent/JP3108722B1/ja
Publication of JP2001069947A publication Critical patent/JP2001069947A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ドクダミ等の苦みや独特の香りのある植物を粉
末状の醗酵食品とすることにより、苦みや香りを除去し
て、食べ易くすると共に、ビタミン等の有効成分を増加
させる。 【解決手段】ドクダミ科の植物、ヤマノイモ科の植物、
セリ科の植物、アブラナ科の植物、ユリ科の植物、ナス
科の植物またはサルノコシカケ科のいずれかの植物を乾
燥して粉砕して粉末とし、または前記植物をペーストと
し、且つ前記粉末またはペーストに水を加えると共に、
糖類、無機物およびアミノ酸を培養基として加え、更に
これに乳酸菌を加えて攪拌した後醗酵タンクに入れ密閉
して、温度および時間を一定にして嫌気的に醗酵させ、
然る後加熱殺菌して乳酸菌を死滅させ、粉末化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドクダミ等のドク
ダミ科の植物、ヤマイモ等のヤマノイモ科の植物、ニン
ジンあるいはセロリ等のセリ科の植物、ブロッコリーあ
るいはキャベツ等のアブラナ科の植物、ニンニクあるい
はタマネギ等のユリ科の植物、トマト等のナス科の植物
またはマイタケ等のサルノコシカケ科のいずれかの植物
を用いた醗酵薬効食品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ドクダミ等のドクダミ科の植物、
ヤマイモ等のヤマノイモ科の植物、ニンジンあるいはセ
ロリ等のセリ科の植物、ブロッコリーあるいはキャベツ
等のアブラナ科の植物、ニンニクあるいはタマネギ等の
ユリ科の植物、トマト等のナス科の植物またはマイタケ
等のサルノコシカケ科のいずれかの植物を用いた醗酵薬
効食品は実用に供されていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ドクダミ等のドクダミ
科の植物、ヤマイモ等のヤマノイモ科の植物、ニンジン
あるいはセロリ等のセリ科の植物、ブロッコリーあるい
はキャベツ等のアブラナ科の植物、ニンニクあるいはタ
マネギ等のユリ科の植物、トマト等のナス科の植物また
はマイタケ等のサルノコシカケ科の植物は苦みや独特の
香りがして食しにくいという課題があった。
【0004】本発明は、前記課題を解決すべくなされた
もので、前記植物を醗酵させることによって、該植物が
保有する栄養成分および薬効を損なうことなく、経口摂
取の妨げとなる苦みや香りを除去し食べ易くする醗酵薬
効食品の製造方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ドクダミ科の
植物、ヤマノイモ科の植物、セリ科の植物、アブラナ科
の植物、ユリ科の植物、ナス科の植物またはサルノコシ
カケ科のいずれかの植物を乾燥して粉砕して粉末とし、
且つ前記粉末に水を加えると共に、糖類、無機物および
アミノ酸を培養基として加え、更にこれに乳酸菌または
酵母を加えて、攪拌した後醗酵させ、然る後加熱乾燥す
るという手段、ドクダミ科の植物、ヤマノイモ科の植
物、セリ科の植物、アブラナ科の植物、ユリ科の植物、
ナス科の植物またはサルノコシカケ科のいずれかの植物
をペーストとし、且つ前記ペーストに水を加えると共
に、糖類、無機物およびアミノ酸を培養基として加え、
更にこれに乳酸菌または酵母を加えて、攪拌した後醗酵
させ、然る後加熱乾燥するという手段、のいずれかを採
用することにより、上記課題を解決した。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、苦みや独特の香りを有
して食しにくい植物を用いた醗酵薬効食品の製造方法で
ある。そして、前記苦みや独特の香りを有して食しにく
い植物は、ドクダミ科のドクダミ、ヤマノイモ科のヤマ
イモ、セリ科のニンジン,セロリ,パセリ,ミツバ,セ
リ,ハマボウフウ,アシタバ,フェンネル,コリアンダ
ー,アブラナ科のブロッコリー,キャベツ,ハクサイ,
コールラビー,ケール,コマツナ,キョウナ,タカナ,
ダイコン,カブ,スグキナ,カリフラワー,ナズナ,ワ
サビ,カラシ、ユリ科のニンニク,タマネギ,ネギ,ア
サツキ,ワケギ,ラッキョウ,アスパラガス,カタク
リ,キダチアロエ、ナス科のトマト,ジャガイモ,ナ
ス,ピーマン,トウガラシ,パプリカ,ホオズキ、サル
ノコシカケ科のマイタケ等であり、これらが本発明の製
造方法の材料となる。
【0007】本発明は前記科の植物がすべて材料となる
が、各科のうち代表的な植物の効能等を詳述すると、ド
クダミ科のドクダミは草全体を開花前にとって乾燥した
ものは十薬ともいい、悪臭の成分であるデカノイルアセ
トアルデヒドには抗菌、抗カビ作用がある。また、クエ
ルシトリンには強い利尿作用があるので高血圧や脳出血
予防にもなる。ヤマノイモ科のヤマイモは主成分はデン
プンと粘質物であり、各種の酵素のほかアミノ酸も多
く、滋養強壮食品ともなる。セリ科のセロリは、冷涼を
好む1〜2年生草本で、鉄、ビタミンB1,B2を含
み、神経症、血液の循環をよくするなどの薬用効果があ
るが、特有な香りをもつ。また、セリ科のニンジンは、
糖質6.1%、カロチン(A効力4100IU)、無機
質を含み、その供給源となる。アブラナ科のブロッコリ
ーは炭水化物、タンパク質ともによく、ビタミンA効力
400IU、ビタミンC160mg%を含む。また、キ
ャベツはタンパク質(1.4%)は塩基性アミノ酸を多
く含み、なかでも日本人に不足しがちなリジンは植物性
タンパク質としては多い。また、糖質、イオウを含み、
ビタミンC44mg%,ビタミンAやビタミンUのビタ
ミンに富んでいる。ユリ科のタマネギは炭水化物が多
く、タンパク質、ビタミンも比較的ある。また、ユリ科
のニンニクは、主成分は炭水化物で約29%あり、ビタ
ミン類も豊富である。強精強壮効果のある食品として用
いられてきたが、刺激臭が強い。ナス科のトマトは、炭
水化物が多く、ビタミンも豊富で、特にビタミンA,
B,Cを多く含む。またカルシウムも多く、従ってアル
カリ度の高い食品である。サルノコシカケ科のマイタケ
にはグルカンという多糖類が含まれ、低下した免疫機能
を正常な状態に戻す作用がある。また、ビタミンDを含
む。
【0008】本発明は、前記科のうち、いずれかの植物
を用いた醗酵薬効食品の製造方法である。以下、その製
造方法について詳細に説明する。
【0009】先ず、ドクダミ科のドクダミ、ヤマノイモ
科のヤマイモ、セリ科のニンジン,セロリ,パセリ,ミ
ツバ,セリ,ハマボウフウ,アシタバ,フェンネル,コ
リアンダー、アブラナ科のブロッコリー,キャベツ,ハ
クサイ,コールラビー,ケール,コマツナ,キョウナ,
タカナ,ダイコン,カブ,スグキナ,カリフラワー,ナ
ズナ,ワサビ,カラシ、ユリ科のニンニク,タマネギ,
ネギ,アサツキ,ワケギ,ラッキョウ,アスパラガス,
カタクリ,キダチアロエ、ナス科のトマト,ジャガイ
モ,ナス,ピーマン,トウガラシ,パプリカ,ホオズ
キ、サルノコシカケ科のマイタケのいずれかを乾燥し
て、細かく粉砕する。そして、前記粉砕したものに、果
糖,麦芽糖,乳糖,しょ糖,ブドウ糖等の糖類、窒素
源,無機塩,炭酸カルシウム等の無機物、およびアラニ
ン,スレオニン,グリシン,セリン,グルタミン酸,ア
スパラギン酸,プロリン,リジン等のアミノ酸を加え
る。これに培養基として、ストレプトコッカス サーモ
フィラス,ラクトバチルスプランタリウム,バチルス
サブティリス等の乳酸菌、またはサッカロマイセス セ
リビジー等の酵母を加えると共に、水を加えて攪拌し、
然る後醗酵タンクに入れ密閉して醗酵させる。この醗酵
は温度を一定にして嫌気的に醗酵させることにより、一
定の品質のものが得られる。前記素材の粉末に水を加え
るのは、該粉末状の素材と糖類、無機物、アミノ酸、乳
酸菌、酵母の混合を促進させるためである。醗酵タンク
の温度は30〜45℃、好ましくは35〜37℃で一定
に保ち、24〜96時間、好ましくは72時間放置して
おく。最後に、前記醗酵したものを70〜100℃の熱
で5〜30分間加熱殺菌し、乳酸菌または酵母を死滅さ
せて粉末状の製品として、本発明製造工程を完了する。
【0010】
【実施例1】粉末ドクダミ30kgに水970kgを加
え、更にこれに含水ブドウ糖40kg,窒素源・無機塩
・炭酸カルシウム22kg,クロレラ熱水抽出液(CG
Fエキス)10kg,ストレプトコッカス サーモフィ
ラス100g,その他少量の消泡剤を加えて混合攪拌し
た。その後、混合攪拌したものを35〜37℃で72時
間醗酵させ、その後80℃で10分間加熱殺菌して、賦
形剤としてデキストリンを160kg加えて7時間乾燥
して、230kgの醗酵ドクダミパウダーが得られた。
そして、前記得られた醗酵ドクダミパウダーの分析結果
を表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】
【実施例2】粉末キャベツ50kgに水950kgを加
え、更にこれに含水ブドウ糖40kg,窒素源・無機塩
・炭酸カルシウム22kg,クロレラ熱水抽出液(CG
Fエキス)10kg,ラクトバチルス プランタリウム
100g,その他少量の消泡剤を加えて混合攪拌した。
その後、混合攪拌したものを35〜37℃で72時間醗
酵させ、その後80℃で10分間加熱殺菌して、賦形剤
としてデキストリンを200kg加えて7時間乾燥し
て、280kgの醗酵キャベツパウダーが得られた。そ
して、前記得られた醗酵キャベツパウダーの分析結果を
表2に示す。
【0013】
【表2】
【0014】前記表1,表2の分析結果からドクダミ・
キャベツが醗酵パウダーとなっても、ドクダミの薬効成
分であるクエルシトリンやハイペリンは、そのまま残留
すると共に、乳酸菌醗酵によって乳酸も豊富であり、ま
たキャベツは薬効成分である塩基性アミノ酸やビタミン
類がそのまま残留すると共に、乳酸菌醗酵によって乳酸
も豊富であることが立証された。また、醗酵産物が生成
されると共に、菌体成分である多糖類が含まれることに
よって、有効成分が増加したことが立証できた。更に、
醗酵パウダーは醗酵によってドクダミやキャベツが有す
る苦みや独特の香りが分解し、食し易くなった。
【0015】なお、前記実施例においてはドクダミとキ
ャベツについて述べたが、その他の植物についてもほぼ
同様の方法により、前記各植物を乾燥して粉砕して粉末
とし、且つ前記粉末に水を加えると共に、糖類、無機物
およびアミノ酸を培養基として加え、更にこれに乳酸菌
または酵母を加えて、攪拌した後醗酵させ、然る後加熱
乾燥することにより醗酵パウダーが得られることは充分
予測できる。また、製造されたいずれの植物の醗酵パウ
ダーもアミノ酸や多糖類が増加し、醗酵産物が生成され
て有効成分も増加し、且つ食し易くなるという効果を有
することも充分予測できる。更に、乳酸菌醗酵の場合は
乳酸が豊富であることもまた充分予測できる。
【0016】前記したものは、前記各科の植物を乾燥し
て粉砕して粉末としたものを原料とした製造方法である
が、前記各科の植物を乾燥することなくそのままペース
トにし、これを原料として醗酵薬効食品の製造も可能で
ある。以下、その製造方法について説明する。
【0017】先ず、ドクダミ科のドクダミ、ヤマノイモ
科のヤマイモ、セリ科のニンジン,セロリ,パセリ,ミ
ツバ,セリ,ハマボウフウ,アシタバ,フェンネル,コ
リアンダー、アブラナ科のブロッコリー,キャベツ,ハ
クサイ,コールラビー,ケール,コマツナ,キョウナ,
タカナ,ダイコン,カブ,スグキナ,カリフラワー,ナ
ズナ,ワサビ,カラシ、ユリ科のニンニク,タマネギ,
ネギ,アサツキ,ワケギ,ラッキョウ,アスパラガス,
カタクリ,キダチアロエ、ナス科のトマト,ジャガイ
モ,ナス,ピーマン,トウガラシ,パプリカ,ホオズ
キ、サルノコシカケ科のマイタケのいずれかをペースト
とする。そして、前記ペーストとしたものに、果糖,麦
芽糖,乳糖,しょ糖,ブドウ糖等の糖類、窒素源,無機
塩,炭酸カルシウム等の無機物、およびアラニン,スレ
オニン,グリシン,セリン,グルタミン酸,アスパラギ
ン酸,プロリン,リジン等のアミノ酸を加える。これに
培養基として、ストレプトコッカス サーモフィラス,
ラクトバチルス プランタリウム,バチルス サブティ
リス等の乳酸菌、またはサッカロマイセスセリビジー等
の酵母を加えると共に、水を加えて攪拌し、然る後醗酵
タンクに入れ密閉して醗酵させる。この醗酵は温度を一
定にして嫌気的に醗酵させることにより、一定の品質の
ものが得られる。前記ペーストに水を加えるのは、該ペ
ーストと糖類、無機物、アミノ酸、乳酸菌、酵母の混合
を促進させるためである。醗酵タンクの温度は30〜4
5℃、好ましくは35〜37℃で一定に保ち、24〜9
6時間、好ましくは72時間放置しておく。最後に、前
記醗酵したものを70〜100℃の熱で5〜30分間加
熱殺菌し、乳酸菌または酵母を死滅させて粉末状の製品
として、本発明製造工程を完了する。
【0018】
【実施例3】ブロッコリーペースト500kgに水50
0kgを加え、更にこれに含水ブドウ糖40kg,窒素
源・無機塩・炭酸カルシウム22kg,クロレラ熱水抽
出液(CGFエキス)10kg,バチルス サブティリ
ス100g,その他少量の消泡剤を加えて混合攪拌し
た。その後、混合攪拌したものを35〜37℃で72時
間醗酵させ、その後80℃で10分間加熱殺菌して、賦
形剤としてデキストリンを200kg加えて7時間乾燥
して、250kgの醗酵ブロッコリーパウダーが得られ
た。
【0019】前記実施例3によって得られた醗酵ブロッ
コリーパウダーの分析結果は示していないが、前記表
1,表2における分析結果から判断して、ブロッコリー
の薬効成分である塩基性アミノ酸やビタミン類が、その
まま残留すると共に、乳酸菌醗酵によって乳酸も豊富で
あることが充分予測できる。
【0020】なお、前記実施例においてはブロッコリー
について述べたが、その他の植物についてもほぼ同様の
方法により、前記各植物をペーストとして水を加えると
共に、糖類、無機物およびアミノ酸を培養基として加
え、更にこれに乳酸菌または酵母を加えて、攪拌した後
醗酵させ、然る後加熱乾燥することにより醗酵パウダー
が得られることは充分予測できる。また、製造されたい
ずれの植物の醗酵パウダーもアミノ酸や多糖類が増加
し、醗酵産物が生成されて有効成分も増加し、且つ食し
易くなるという効果を有することも充分予測できる。更
に、乳酸菌醗酵の場合は乳酸が豊富であることもまた充
分予測できる。
【0021】
【発明の効果】本発明は上述のようであるから、苦みや
独特の香りがして食しにくいドクダミ科、ヤマノイモ
科、セリ科、アブラナ科、ユリ科、ナス科またはサルノ
コシカケ科のいずれかの植物を粉末状の醗酵薬効食品と
することにより、前記各植物が本来持っている薬効成分
はそのまま残留するが、苦みや香りは除去され、食べ易
くなると共に、アミノ酸や多糖類が増加し、醗酵産物が
生成され、またビタミン等の有効成分が増加し、更にそ
の有効成分を消化、吸収し易くすることができるのであ
る。そして、特に醗酵パウダーが乳酸菌を用いて得られ
た場合は、乳酸が生成され健康上有用である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月15日(2000.5.1
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ドクダミ科の
植物、ヤマノイモ科の植物、セリ科の植物、アブラナ科
の植物、ユリ科の植物、ナス科の植物またはサルノコシ
カケ科のいずれかの植物を乾燥して粉砕して粉末とし、
且つ前記粉末に水を加えると共に、糖類、無機物および
アミノ酸を培養基として加え、更にこれに乳酸菌を加え
て、攪拌した後醗酵タンクに入れ密閉して、温度および
時間を一定にして嫌気的に醗酵させ、然る後加熱殺菌し
て乳酸菌を死滅させ、粉末化するという手段、ドクダミ
科の植物、ヤマノイモ科の植物、セリ科の植物、アブラ
ナ科の植物、ユリ科の植物、ナス科の植物またはサルノ
コシカケ科のいずれかの植物をペーストとし、且つ前記
ペーストに水を加えると共に、糖類、無機物およびアミ
ノ酸を培養基として加え、更にこれに乳酸菌を加えて、
攪拌した後醗酵タンクに入れ密閉して、温度および時間
を一定にして嫌気的に醗酵させ、然る後加熱殺菌して乳
酸菌を死滅させ、粉末化するという手段、のいずれかを
採用することにより、上記課題を解決した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】先ず、ドクダミ科のドクダミ、ヤマノイモ
科のヤマイモ、セリ科のニンジン,セロリ,パセリ,ミ
ツバ,セリ,ハマボウフウ,アシタバ,フェンネル,コ
リアンダー、アブラナ科のブロッコリー,キャベツ,ハ
クサイ,コールラビー,ケール,コマツナ,キョウナ,
タカナ,ダイコン,カブ,スグキナ,カリフラワー,ナ
ズナ,ワサビ,カラシ、ユリ科のニンニク,タマネギ,
ネギ,アサツキ,ワケギ,ラッキョウ,アスパラガス,
カタクリ,キダチアロエ、ナス科のトマト,ジャガイ
モ,ナス,ピーマン,トウガラシ,パプリカ,ホオズ
キ、サルノコシカケ科のマイタケのいずれかを乾燥し
て、細かく粉砕する。そして、前記粉砕したものに、果
糖,麦芽糖,乳糖,しょ糖,ブドウ糖等の糖類、窒素
源,無機塩,炭酸カルシウム等の無機物、およびアラニ
ン,スレオニン,グリシン,セリン,グルタミン酸,ア
スパラギン酸,プロリン,リジン等のアミノ酸を培養基
として加える。更にこれに、ストレプトコッカス サー
モフィラス,ラクトバチルス プランタリウム,バチル
ス サブティリス等の乳酸菌を加えると共に、水を加え
て攪拌し、然る後醗酵タンクに入れ密閉して醗酵させ
る。この醗酵は温度を一定にして嫌気的に醗酵させるこ
とにより、一定の品質のものが得られる。前記素材の粉
末に水を加えるのは、該粉末状の素材と糖類、無機物、
アミノ酸、乳酸菌の混合を促進させるためである。醗酵
タンクの温度は30〜45℃、好ましくは35〜37℃
で一定に保ち、24〜96時間、好ましくは72時間放
置しておく。最後に、前記醗酵したものを70〜100
℃の熱で5〜30分間加熱殺菌し、乳酸菌を死滅させて
粉末状の製品として、本発明製造工程を完了する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】なお、前記実施例においてはドクダミとキ
ャベツについて述べたが、その他の植物についてもほぼ
同様の方法により、前記各植物を乾燥して粉砕して粉末
とし、且つ前記粉末に水を加えると共に、糖類、無機物
およびアミノ酸を培養基として加え、更にこれに乳酸
加えて、攪拌した後醗酵させ、然る後加熱乾燥するこ
とにより醗酵パウダーが得られることは充分予測でき
る。また、製造されたいずれの植物の醗酵パウダーもア
ミノ酸や多糖類が増加し、醗酵産物が生成されて有効成
分も増加し、且つ食し易くなるという効果を有すること
も充分予測でき、更に、乳酸菌醗酵により乳酸が豊富
ることもまた充分予測できる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】先ず、ドクダミ科のドクダミ、ヤマノイモ
科のヤマイモ、セリ科のニンジン,セロリ,パセリ,ミ
ツバ,セリ,ハマボウフウ,アシタバ,フェンネル,コ
リアンダー、アブラナ科のブロッコリー,キャベツ,ハ
クサイ,コールラビー,ケール,コマツナ,キョウナ,
タカナ,ダイコン,カブ,スグキナ,カリフラワー,ナ
ズナ,ワサビ,カラシ、ユリ科のニンニク,タマネギ,
ネギ,アサツキ,ワケギ,ラッキョウ,アスパラガス,
カタクリ,キダチアロエ、ナス科のトマト,ジャガイ
モ,ナス,ピーマン,トウガラシ,パプリカ,ホオズ
キ、サルノコシカケ科のマイタケのいずれかをペースト
とする。そして、前記ペーストとしたものに、果糖,麦
芽糖,乳糖,しょ糖,ブドウ糖等の糖類、窒素源,無機
塩,炭酸カルシウム等の無機物、およびアラニン,スレ
オニン,グリシン,セリン,グルタミン酸,アスパラギ
ン酸,プロリン,リジン等のアミノ酸を培養基として
える。更にこれに、ストレプトコッカス サーモフィラ
ス,ラクトバチルスプランタリウム,バチルス サブテ
ィリス等の乳酸菌を加えると共に、水を加えて攪拌し、
然る後醗酵タンクに入れ密閉して醗酵させる。この醗酵
は温度を一定にして嫌気的に醗酵させることにより、一
定の品質のものが得られる。前記ペーストに水を加える
のは、該ペーストと糖類、無機物、アミノ酸、乳酸菌の
混合を促進させるためである。醗酵タンクの温度は30
〜45℃、好ましくは35〜37℃で一定に保ち、24
〜96時間、好ましくは72時間放置しておく。最後
に、前記醗酵したものを70〜100℃の熱で5〜30
分間加熱殺菌し、乳酸菌を死滅させて粉末状の製品とし
て、本発明製造工程を完了する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】なお、前記実施例においてはブロッコリー
について述べたが、その他の植物についてもほぼ同様の
方法により、前記各植物をペーストとして水を加えると
共に、糖類、無機物およびアミノ酸を培養基として加
え、更にこれに乳酸菌を加えて、攪拌した後醗酵させ、
然る後加熱乾燥することにより醗酵パウダーが得られる
ことは充分予測できる。また、製造されたいずれの植物
の醗酵パウダーもアミノ酸や多糖類が増加し、醗酵産物
が生成されて有効成分も増加し、且つ食し易くなるとい
う効果を有することも充分予測でき、更に、乳酸菌醗酵
により乳酸が豊富になることもまた充分予測できる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】
【発明の効果】本発明は上述のようであるから、苦みや
独特の香りがして食しにくいドクダミ科、ヤマノイモ
科、セリ科、アブラナ科、ユリ科、ナス科またはサルノ
コシカケ科のいずれかの植物を粉末状の醗酵薬効食品と
することにより、前記各植物が本来持っている薬効成分
はそのまま残留するが、苦みや香りは除去され、食べ易
くなると共に、アミノ酸や多糖類が増加し、醗酵産物が
生成され、またビタミン等の有効成分が増加し、更にそ
の有効成分を消化、吸収し易くすることができるのであ
る。そして、醗には乳酸菌を用いているので、乳酸が
生成され健康上有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 35/78 A61K 35/78 N V R Fターム(参考) 4B018 LE03 MD53 MD61 MD66 MD81 MD84 MD86 ME14 MF06 MF07 MF13 4C088 AA04 AB15 AB40 AB47 AB48 AB84 AB85 AC01 AC13 AD17 AD22 BA07 CA02 CA11 MA34 MA52 ZC21

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドクダミ科の植物、ヤマノイモ科の植物、
    セリ科の植物、アブラナ科の植物、ユリ科の植物、ナス
    科の植物またはサルノコシカケ科のいずれかの植物を乾
    燥して粉砕して粉末とし、且つ前記粉末に水を加えると
    共に、糖類、無機物およびアミノ酸を培養基として加
    え、更にこれに乳酸菌または酵母を加えて、攪拌した後
    醗酵させ、然る後加熱乾燥することを特徴とする醗酵薬
    効食品の製造方法。
  2. 【請求項2】ドクダミ科の植物、ヤマノイモ科の植物、
    セリ科の植物、アブラナ科の植物、ユリ科の植物、ナス
    科の植物またはサルノコシカケ科のいずれかの植物をペ
    ーストとし、且つ前記ペーストに水を加えると共に、糖
    類、無機物およびアミノ酸を培養基として加え、更にこ
    れに乳酸菌または酵母を加えて、攪拌した後醗酵させ、
    然る後加熱乾燥することを特徴とする醗酵薬効食品の製
    造方法。
JP11251485A 1999-09-06 1999-09-06 醗酵薬効食品の製造方法 Expired - Fee Related JP3108722B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11251485A JP3108722B1 (ja) 1999-09-06 1999-09-06 醗酵薬効食品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11251485A JP3108722B1 (ja) 1999-09-06 1999-09-06 醗酵薬効食品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3108722B1 JP3108722B1 (ja) 2000-11-13
JP2001069947A true JP2001069947A (ja) 2001-03-21

Family

ID=17223516

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11251485A Expired - Fee Related JP3108722B1 (ja) 1999-09-06 1999-09-06 醗酵薬効食品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3108722B1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005002098A (ja) * 2003-04-23 2005-01-06 Morinaga & Co Ltd 整腸作用を有する組成物
JP2005097222A (ja) * 2003-08-26 2005-04-14 Toyo Shinyaku:Kk タマネギ発酵物
JP2005151948A (ja) * 2003-10-31 2005-06-16 Takashi Kondo セリを含有した健康食品の製造方法
JP2006062998A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Ryukyu Bio Resource Kaihatsu:Kk 睡眠改善剤
JP2006256969A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Toyo Shinyaku:Kk 血流改善剤
WO2007023800A1 (ja) * 2005-08-22 2007-03-01 Yasuyuki Yamada 食品
JP2018171017A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 株式会社東洋新薬 食品組成物

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109832618A (zh) * 2019-01-04 2019-06-04 中国食品发酵工业研究院有限公司 一种百合发酵制品及其制备方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005002098A (ja) * 2003-04-23 2005-01-06 Morinaga & Co Ltd 整腸作用を有する組成物
JP4647933B2 (ja) * 2003-04-23 2011-03-09 森永製菓株式会社 整腸作用を有する組成物
JP2005097222A (ja) * 2003-08-26 2005-04-14 Toyo Shinyaku:Kk タマネギ発酵物
JP2005151948A (ja) * 2003-10-31 2005-06-16 Takashi Kondo セリを含有した健康食品の製造方法
JP2006062998A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Ryukyu Bio Resource Kaihatsu:Kk 睡眠改善剤
JP2006256969A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Toyo Shinyaku:Kk 血流改善剤
WO2007023800A1 (ja) * 2005-08-22 2007-03-01 Yasuyuki Yamada 食品
JP2018171017A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 株式会社東洋新薬 食品組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP3108722B1 (ja) 2000-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Pathak et al. Waste to wealth: a case study of papaya peel
CN101531985B (zh) 一种豆粕发酵用的高效发酵剂以及应用该发酵剂进行豆粕发酵的工艺
CN104152354A (zh) 一种复合益生菌及其生产工艺和在发酵剂上的应用
JP2009540861A (ja) 粉末キムチの製造方法及びこれによって生成されるキムチ組成物
CN104770731A (zh) 锁阳酵素及其制备工艺
KR100894834B1 (ko) 화분 발효물의 제조방법, 이에 의해 제조된 화분 발효물 및이를 포함하는 식품
CN104784261A (zh) 肉苁蓉酵素及其制备工艺
CN105876082A (zh) 一种肽蛋白饲料及其制备方法
CN105061057A (zh) 高产茭白专用有机肥
JP3108722B1 (ja) 醗酵薬効食品の製造方法
JP4010907B2 (ja) 発酵処理植物の製造方法及び乳酸発酵処理物
JP2005143480A (ja) 米糠や大豆オカラやビール粕等の産業廃棄物の製法
KR101426501B1 (ko) 쇠비름 및 미강을 함유하는 발효 조성물 및 그의 제조방법
KR20180111021A (ko) 현미미강을 이용한 천연발효식초가루 제조방법 및 이에 의해 제조된 천연발효식초가루
JP2000032909A (ja) 微生物由来の腸内環境改善による消化吸収向上食品
JP2005097222A (ja) タマネギ発酵物
CN106858472A (zh) 酱香萝卜干及其制备方法
KR101777859B1 (ko) 발효 쌀눈의 제조방법
CN104256557A (zh) 一种果味辣椒酱的制作方法
JP2004201598A (ja) 発酵処理物及びその製造方法
KR20200142271A (ko) 저염 발효조미료 및 그 제조방법
CN108850446A (zh) 一种东洋芽孢杆菌饲料添加剂
CN108402308A (zh) 一种饲用复合微生物添加剂
JP2008245527A (ja) γ−アミノ酪酸を多量に含有する食品素材の製造方法、γ−アミノ酪酸強化食品の製造方法、γ−アミノ酪酸を多量に含有する食品素材、γ−アミノ酪酸強化食品、及びγ−アミノ酪酸製造用食品素材。
KR102253265B1 (ko) 폴리감마글루탐산 함량이 증진된 흰점박이꽃무지 유충 발효물의 분말 제조방법 및 상기 방법에 의해 제조된 폴리감마글루탐산 함량이 증진된 흰점박이꽃무지 유충 발효물의 분말

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080914

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090914

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090914

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees