JP2001069213A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JP2001069213A
JP2001069213A JP24226899A JP24226899A JP2001069213A JP 2001069213 A JP2001069213 A JP 2001069213A JP 24226899 A JP24226899 A JP 24226899A JP 24226899 A JP24226899 A JP 24226899A JP 2001069213 A JP2001069213 A JP 2001069213A
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antenna
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antenna element
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Hisamitsu Takagi
久光 高木
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信装置の構造に関し、小型軽量化、とくに
薄型化にともなう機械的な剛性強度を得ること。 【解決手段】 一対の合成樹脂製ケース42、43を組
み合わせ内部に通信回路を収容する通信装置41であ
り、このケース42、43の底面と直交する両側壁面に
平行させて金属製の補強壁44、45を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信装置の小型軽
量化にともなう機械的剛性強度ならびに電気的性能の向
上を図ることに関する。なお、本発明が適用される各種
の情報通信などを行なう携帯型の電子装置や、通信装
置、とりわけ携帯電話装置(携帯電話機)、などについ
て、本発明ではこれらを総称し、単に通信装置と略称す
る。
【0002】このような通信装置において、理解を容易
とするために、代表的な携帯電話機をとりあげて以下の
説明をすることとする。
【0003】近年、携帯電話機は急速に普及し、個人が
所有することで誰でもが携行し、いつでも、どこからで
も通信したり、各種の情報の伝達を行なうようになって
きている。このため、携帯電話機がないと生活ができな
いといっても過言ではない環境になっており、重要性が
きわめて高い。
【0004】一方、このような携帯電話機においては、
小型化とともに、かさばることがないよう、薄型化の傾
向にあり、このための電気的性能の向上ならびに機械的
な強度を保証することが重要な課題ともなってきてい
る。
【0005】
【従来の技術】図79は、現在の携帯電話機の外観図で
あり、図(a)に正面図、図(b)に正面図の右側面
図、を示す。図において、携帯電話機1は合成樹脂成型
になる前面側ケース2と背面側ケース3とが組み合わせ
られてなるケース本体の内部に、主として電話機機能と
無線通信機能の回路が収容されている。
【0006】この携帯電話機1の外部には概略、正面の
上から順に、スピーカを内蔵する受話部4、各種の情報
を表示する表示部5、ダイヤル機能や各種の情報を入力
したり機能を選択するための押しボタンによるスイッチ
部6、マイクロホンを内蔵する送話部7、背面側に着脱
可能に取り付けられる電池パック8、背面の上部に設け
られ引き出し可能に収容されている外部アンテナ9、な
どが設けられている。
【0007】この携帯電話機1のケースを含む機械的構
成要素部分は、ほとんどすべての部分が軽量化のために
射出成型可能な、たとえばABSなどのエンジニアリン
グ・プラスチック(略してエンプラ)である合成樹脂材
の成型品であり、その軽量な特性を利用して金属材を可
能な限り使用せずに、たとえば、電気的なシールド遮蔽
を要する箇所などには、蒸着技術による金属めっきを要
部に施すことによって必要とする電気的性能を維持させ
る構造が採用されている。
【0008】ケース2、3が無線周波である高周波に対
して透過性を有する合成樹脂であることから、図示しな
い内部アンテナについては背面側ケース3の内面に固定
的に取り付けて設けられている。
【0009】外部アンテナ9は、図80の要部断面図に
示されるように設けられている。図(a)に収容状態、
図(b)に引き出し状態、が示される。まず、図(a)
を参照すると、背面側ケース3の背面上部に円筒形をな
すアンテナ収容部11が一体に形成されており、アンテ
ナ収容部11の内部に案内機能を有する支持金具12が
ねじ込まれている。
【0010】支持金具12は、上部に円板状の座金部分
13と、その下方周囲のねじ14と、下方に突出する円
筒部分15と、内面凹部に嵌め込まれた筒状の接続用ば
ね16と、からなり、電気伝導性の良好な黄銅材の表面
にニッケルめっきなどが施されたものである。ただし、
接続用ばね16は、ばね用の燐青銅板あるいはベリリウ
ム銅板などからなり、Auめっきなどが施されたもので
ある。
【0011】内部のプリント板からなる回路基板17に
は無線回路に接続される、ほぼU字型をなす板ばね18
が設けられており、その先端が支持金具12の円筒部分
15の外周面とばねの復元力によって弾性接触し電気的
に接続されている。
【0012】支持金具12の下方にはアンテナ収容部1
1の内面に突出する突起19に、支持金具12と同一軸
となるようにアンテナの案内となる柔軟で薄い合成樹脂
製の収容管21が嵌め込まれて取り付けられており、そ
の先端は図示省略しているが背面側ケース3の下端部に
延びケースに位置決め保持されている。
【0013】外部アンテナ9は、ガルトロ式アンテナ構
成であり、同一軸上に下方の第1のアンテナ素子25と
上方の第2のアンテナ素子26とを有してなる。第1の
アンテナ素子25の下端部は筒状の金属導体27に接続
固定されており、その上側の周囲は合成樹脂被膜28に
よって絶縁被覆され、金属導体27の下端部は膨大部の
ストッパ29に形成されている。
【0014】金属線でなる第2のアンテナ素子26の下
端部は直線状の基部31であって、金属導体32の内部
に埋め込まれて接続固定され、上部は螺旋状のヘリカル
アンテナ部33に形成され、全体としては円柱状の合成
樹脂成形体34内に埋め込まれた状態として覆われてな
る。この、第2のアンテナ素子26の金属導体32の下
端部と第1のアンテナ素子25の上端部とは、電気的な
絶縁状態として合成樹脂の連結部材35によって結合さ
れている。
【0015】第1のアンテナ素子25の金属導体27の
外径と第2のアンテナ素子26の金属導体32の外径と
は同一径であり、支持金具12の内径部分に嵌まり込
み、押し込み力または引き出し力によって、その接続用
ばね16を弾性に抗して押し広げることとなり電気的に
良好な接続状態となり得るし、機械的にもその摩擦力に
よって、支持金具12に収容状態または引き出し状態位
置に支持されるようになっている。
【0016】すなわち、支持金具12に接触している板
ばね18を介して、収容状態位置にあっては第2のアン
テナ素子26が回路基板17の無線回路に接続される
し、引き出し状態位置にあっては第1のアンテナ素子2
5が回路基板17の無線回路に接続される。このよう
に、外部アンテナ9の位置状態に応じて選択的に、なら
びに接続支持されるように構成されている。
【0017】両方の金属導体27と32との間は細径な
ことから支持金具12の内部を自由に通過し得る。ま
た、外部アンテナ9が引き出された状態では下方の金属
導体27がストッパ29の膨大部によって支持金具12
内を通過することが阻止されるとともに位置決めされ、
引き抜かれることが防止される。
【0018】外部アンテナ9が収容される過程において
は、第1のアンテナ素子25の下端部である金属導体2
7の部分が収容管21内に押し込まれることから、回路
基板17に接触したり、他の部分へ入り込むなどの不都
合がなく収容位置が一定される。
【0019】第1のアンテナ素子25は柔軟にして弾性
を有する金属線でなり、引き出し状態において容易に彎
曲変形し得るが変形外力を除外させることにより、直ち
に直線状態に復元し得る。したがって、彎曲変形しアン
テナとしての機能を損なったり収容し得ないといった不
都合を生じることがない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記、従来の通信装置
である携帯電話機の構造によると、小型化と軽量化のた
めにケース2、3が強度を有するエンジニアリング・プ
ラスチックから選択された合成樹脂のみで構成されてい
るが、肉厚を必要とする強度上の限界にまで薄く形成さ
せるために、携帯電話機全体構成の厚さを薄くするとケ
ースの箱体構造としての剛性強度が著しく低下すること
が避けられない。
【0021】約100ccの現状のサイズで厚さが20
mm程度とすると、曲げや捩じり強度に対して維持し得
るが、今後、15mm以下の厚さとする要求に応じては
曲げの強度が不足することが避けられず、外力による曲
げの変形が内部の回路部品などへの機械的な負荷の増加
をもたらし、その結果信頼性を保証しかねるといった問
題がある。
【0022】合成樹脂に代えて、強度の大きな軽合金に
置き換えることを考えると合成樹脂は数十分の一程度の
強度である。しかしながら、単純にこのような金属材料
に置き換えることは種々な問題や不都合があり、置換し
得ない。
【0023】本発明は、このような不都合ないしは問題
点の解消された通信装置を提供することを課題とするも
のである。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決される本
発明通信装置の構成要旨とするところの、第1の手段
は、一対の合成樹脂製のケースを組み合わせ内部に通信
回路を収容してなる通信装置であって、ケースの底面と
直交する両側壁面に平行させて金属製の補強壁を設ける
ことにある。
【0025】この第1の手段によると、合成樹脂成形に
なるケース組み立て体の偏平な方向の面の曲げに対して
補強されることから、従来に比してより薄い通信装置を
実現することができる。
【0026】補強壁を設ける手段については、ケースの
側壁から突出される係合片に補強壁を押し込み係合させ
ることによって位置が規定されるとともに、両ケースを
組み合わせて組み立てることにより挟着され強固なもの
となる。
【0027】第2の手段は、合成樹脂製のケースを組み
合わせ内部に通信回路を収容してなる通信装置であっ
て、ケースの底面と直交する両側壁面に平行させて金属
製の補強壁を設けるのであるが、両ケースを組み合わせ
結合させる結合ねじにより補強壁の脚部を挟着結合させ
るようにしたことにある。
【0028】この第2の手段によると、第1の手段同様
にケース組み立て体の偏平な方向の面の曲げに対して補
強されることとなり、より薄型の通信装置を構成し得
る。補強壁はケースの側壁から突出される係合片に押し
込み係合させることで位置が規定される。また、ケース
を組み合わせ結合させる結合ねじに補強壁の脚部を挟着
結合させることにより、より強度が強固となる。
【0029】第3の手段は、合成樹脂製のケースを組み
合わせ内部に通信回路を収容してなる通信装置であっ
て、ケースの底面と直交する両側壁面に平行させて金属
製の補強壁を係合させて取り付け、他方のケースを組み
合わせるとともに補強壁の脚部のねじ孔に結合ねじをね
じ込み結合し組み立てることにある。
【0030】この第3の手段によると、上記手段同様に
ケース組み立て体の偏平な方向の面の曲げに対して補強
され、薄型の通信装置を構成し得る。補強壁は一方のケ
ースに係合させて取り付け、他方のケースを組み合わせ
結合させるのに補強壁の脚部のねじ孔を用いてねじによ
り結合することができる。したがって、補強壁に両ケー
スが取り付けられることから、大幅な強度の向上が得ら
れる。
【0031】第4の手段は、合成樹脂製のケースを組み
合わせ内部に通信回路を収容してなる通信装置であっ
て、ケースの底面と直交する両側壁面に平行させて金属
製の補強壁を、補強壁の係合脚部をケースの係合部に圧
入係合させて結合させ、他方のケースを組み合わせると
ともに補強壁の係合脚部のねじ孔に結合ねじをねじ込み
結合し組み立てることにある。
【0032】この第4の手段によると、上記手段同様に
ケース組み立て体の偏平な方向の面の曲げに対して補強
され、薄型の通信装置を構成し得る。補強壁は一方のケ
ースの係合部に係合脚部を圧入させて結合し取り付け
る。他方のケースは補強壁の係合脚部のねじ孔に結合ね
じをねじ込むことで組み立て結合させることができる。
同様に、補強壁に両ケースが取り付けられることから、
大幅に強度が向上する。
【0033】第5の手段は、少なくとも一方のケースが
軽合金製である一対のケースを組み合わせ内部に通信回
路を収容してなる通信装置であって、軽合金製のケース
の内部に設けられる内部アンテナの箇所を合成樹脂の部
分ケースである合成樹脂製のカバーとしたことにある。
【0034】この第5の手段によると、ケース組み立て
体とした場合少なくとも一方が軽合金製なことから剛性
強度が大きく相当薄型な通信装置を構成し得る。内部ア
ンテナの取り付けられる箇所を合成樹脂による部分ケー
スとすることで外部との無線周波の透過授受に支障を生
じない。ケースが軽合金製なことから内部の電子部品か
ら発生する発熱を効果的に表面全体に伝熱して放熱し得
るし、電気的なシールド遮蔽作用も得られる。
【0035】第6の手段は、一対のケースを組み合わせ
内部に通信回路を収容するとともにケースを貫通しケー
ス内部と外部との間を収容ならびに引き出し位置となる
第1のアンテナ素子と第1のアンテナ素子の先端側に設
けられる第2のアンテナ素子とからなる外部アンテナを
そなえる通信装置であって、第1のアンテナ素子の端部
に第1のアンテナ素子に電気的に接続された金属導体
と、第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子との中間
に第2のアンテナ素子に電気的に接続された金属導体と
をそれぞれに有してなり、この外部アンテナを貫通させ
て収容位置と引き出し位置とに支持する支持金具と、第
1のアンテナ素子の引き出し位置において第1のアンテ
ナ素子の金属導体と電気的に接触接続し、第1のアンテ
ナ素子の収容位置において第2のアンテナ素子の金属導
体と電気的に接触接続する接続導体と、をそなえ、上記
支持金具を通信回路の接地電位としたことにある。
【0036】この第6の手段によると、第1のアンテナ
素子の引き出し状態の位置において第1のアンテナ素子
と内部の無線回路とが接続導体によって接続されるが、
第1のアンテナ素子の端部を囲み支持する支持金具が通
信回路の接地電位なことから同軸構造として結合され、
電気的に整合性の良好な接続がなされる。
【0037】第1のアンテナ素子の収容状態の位置にお
いて第2のアンテナ素子と内部の無線回路とが接続導体
によって接続されるが、第2のアンテナ素子の端部を囲
み支持する支持金具が通信回路の接地電位なことから同
軸構造として結合され、やはり電気的に整合性の良好な
接続がなされる。
【0038】このようなことは、アンテナ接続部の周囲
がそれぞれ選択的に電気的導体によって囲まれるような
状態として有効に機能することである。
【0039】第7の手段は、少なくとも一方のケースが
軽合金製である一対のケースを組み合わせ内部に通信回
路を収容してなる通信装置であって、軽合金製のケース
に設けられるアンテナの箇所を合成樹脂の部分ケースで
ある合成樹脂製のカバーとしたことにある。
【0040】この第7の手段によると、ケース組み立て
体とした場合少なくとも一方が軽合金製なことから剛性
強度が大きく、したがって、相当薄型な通信装置を構成
し得る。内部アンテナや外部アンテナなどを取り付ける
部分ケースを合成樹脂製のカバーとすることで外部との
無線周波の透過授受に支障を生じることがなく、外部ア
ンテナについても格別な構成のアンテナとすることも要
しない。ケースが軽合金製なことから内部の電子部品か
ら発生する発熱を効果的に表面全体に伝熱して放熱し得
るし、電気的なシールド遮蔽作用も得られる。
【0041】第8の手段は、少なくとも一方のケースが
軽合金製である一対のケースを組み合わせ内部に通信回
路を収容してなる通信装置であって、軽合金製のケース
に設けられる受話部のケース部分とその周囲との外側を
合成樹脂成形体で覆ってなることにある。
【0042】この第8の手段によると、ケースの一方ま
たは両方を軽合金製とすることにより剛性強度を大きく
得られることから、薄型な通信装置を構成し得る。使用
に際して受話部を耳にあてがうが通信装置の動作にとも
なう発熱によって軽合金の熱伝導性が良好なことから、
耳に熱を直接感じないよう合成樹脂成形体で覆うことに
よって不快感が除かれる。
【0043】必要に応じて、アンテナ部分についても合
成樹脂成製のカバーとすることは当然に含まれることで
ある。
【0044】第9の手段は、一対のケースを組み合わせ
内部に通信回路を収容してなる通信装置であって、一方
のケースを軽合金製、他方のケースを合成樹脂製、とし
合成樹脂成製のケースに受話部を設けることにある。
【0045】この第9の手段によると、ケースの一方を
合成樹脂製とすることにより、受話部に耳をあてがって
も装置に生じる発熱を耳に感じることが少ないものとな
る。他方を軽合金製とすることにより剛性強度を大きく
し得るから薄型の通信装置を構成し得る。
【0046】軽合金製のケース側について、アンテナ部
については必要に応じて合成樹脂製のカバーを適用し得
るが、内部アンテナを使用しない装置にあっては合成樹
脂のカバーを必ずしも適用する必要はない。
【0047】第10の手段は、一対のケースを組み合わ
せ内部に通信回路を収容してなる通信装置であって、一
方のケースを軽合金製とするとともに、そのケースの受
話部のケース部分とその周囲との外側を合成樹脂成形体
で覆い、第2のケースを合成樹脂成形としたことにあ
る。
【0048】この第10の手段によると、一方のケース
を軽合金製とすることにより剛性強度を大きく得られる
ことから、薄型な通信装置を構成し得る。使用に際して
受話部を耳にあてがうが通信装置の動作にともなう発熱
によって軽合金に伝達される熱は、耳に直接感じないよ
う合成樹脂成形体で覆われることで不快感が除かれる。
第2のケースを合成樹脂成形とすることにより、アンテ
ナ部を設けることが容易となる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明通信装置について、
構成要旨にもとづいた好適実施の形態を示すそれぞれの
図を参照しながら、具体的詳細に説明する。なお、理解
を容易とするために同様部分には同一符号を付して示
し、以下においても、通信装置を代表的な携帯電話機と
して説明する。
【0050】現在、携帯電話機の筐体であるケースを構
成する主要材料としてエンジニアリング・プラスチック
である成型用の合成樹脂材が適用されるが、本発明にお
ける軽合金としては、最近その形成ならびに加工方法
の、たとえば、チクソウ成型(射出成型)、ダイカスト
法、などについて飛躍的な進歩がみられ、家電製品など
に採用されているマグネシウム合金が考えられる。
【0051】携帯電話機に採用されなかった理由には、
合成樹脂よりも比重が大きく薄肉の成形加工が困難なこ
とから、そのまま採用したのでは重量が増加するからで
あった。最近、厚さが1mm以下の成型加工方法が開発
され可能となったことから、その強度を利用することで
携帯電話機に適用し得るものと考えられるようになり、
携帯電話機の薄型化とともに重量の増加がさして問題と
はならない。
【0052】マグネシウム合金はその材料の性質であ
る、電気伝導性、電気的シールド特性、熱伝導性、など
を利用して携帯電話機の種々な性能改善、とりわけ電気
的特性中アンテナ特性を向上させることが可能である。
【0053】そこで、本発明においてはこのようなマグ
ネシウム合金と電気的に絶縁材でもある合成樹脂材料と
を組み合わせることに着目したものであるが、ケースと
してはケース全体をマグネシウム合金とせずとも、複数
組み合わせられるケースの少なくとも一方とすることで
も強度を向上させることが可能である。
【0054】しかしながら、マグネシウム合金に限定さ
れるものではなく、アルミニウム合金、高強度アルミニ
ウム合金やチタン合金、なども適用可能なことはもちろ
んのこと、本発明通信装置には当然に、これらを要所に
組み合わせることが含まれることである。
【0055】携帯電話機は無線による通信装置であるこ
とから、アンテナが必要である。日本国内で使用される
携帯電話機はアンテナが2種類用いられるダイバシティ
方式のものが主流であり、内部アンテナと外部アンテナ
とが設けられる。
【0056】したがって、ケース全体が金属の場合に
は、電波である電磁波遮断効果により内部アンテナが機
能しなくなることと、外部アンテナについても電気的な
整合性が乱されるために、これらについての考慮が必要
なことでもある。
【0057】図1は、本発明通信装置である携帯電話機
の第1の一実施の形態の外観図であり、図(a)に正面
図、図(b)に側面図、を示し、その外観構成は図79
で説明と同様である。すなわち、携帯電話機41は、前
面側ケース42と背面側ケース43とが組み合わせられ
てなるケース本体の内部に、主として電話機機能と無線
通信機能の回路が収容されている。
【0058】図(a)に図示されている面を正面または
前面、図示裏面側すなわち図(b)の向かって右側を背
面、と称することとする。このことは以下の各実施の形
態においても同様である。そのほか、発明の実施の形態
ならびに説明に必要な箇所のみを概略図示し、直接の関
係がない、たとえば電子部品などは煩雑となることか
ら、その大方の図示を省略してある。
【0059】この携帯電話機41の外部には概略、正面
の上から順に、スピーカを内蔵する受話部4、各種の情
報を表示する表示部5、ダイヤル機能や各種の情報を入
力したり選択するための押しボタンによるスイッチ部
6、マイクロホンを内蔵する送話部7、背面側に着脱可
能に取り付けられる電池パック(図示していない)8、
背面の上部に設けられ引き出し可能に収容されている外
部アンテナ9、などが設けられている。
【0060】この携帯電話機41のケースを含む機械的
要素部分は、ほとんどすべての部分が軽量化のために射
出成型可能な、たとえばABSなどのエンジニアリング
・プラスチック(略してエンプラ)である合成樹脂の成
型品であり、電気的なシールド遮蔽を要する箇所などに
は、蒸着技術による金属めっきを要部に施すことによっ
て必要とする電気的性能を維持させる構造が採用され
る。
【0061】ケース42、43が無線周波である高周波
に対して透過性を有する合成樹脂であることから、図示
しない内部アンテナについては背面側ケース43の内面
に固定的に取り付けて設けられている。
【0062】ケース42、43は、背面側ケース43の
背面から結合用ねじを挿入貫通させ前面側ケース42に
ねじ止め結合させるようにしている。
【0063】図1に点線で示される部分が、内部に設け
られる補強部材であるところの補強壁44、45であ
る。図2の斜視図を参照すると正面側ケースを取り付け
ない状態が示してある。この補強壁44、45は軽合金
の板材である。
【0064】両図を参照し、背面側ケース43の側壁4
6、47の内面に平行するように補強壁44、45が配
置される。補強壁44、45の高さは、箱上の背面側ケ
ースの底面から側壁46、47の縁よりも所定高さ突出
するように設定されている。
【0065】また、側壁46、47に沿って底面から突
出される係合片48、49の溝に押し込み挿入されるこ
とにより位置が決められている。側壁46、47から突
出される係止片51に補強壁44、45の面に設けられ
ている係止孔52が係合することにより抜け止め係止さ
れる。このような圧入はケースの柔軟な弾性変形によっ
て可能なことである。対向する補強壁45側にも係合片
48、49、係止片51、係止孔52、が対称形に設け
られている。
【0066】図2に示される符号の53は、両ケース4
2、43を結合させるためのねじ挿通孔である。
【0067】図4を参照すると、図1におけるA−A部
の断面図が示され、図(a)に両ケース42、43を組
み立てる直前状態に分離した位置に、図(b)に組み立
て状態、が示される。前面側ケース42にも補強壁4
4、45を受け入れる係合片54、55による溝が形成
されており、図(b)の状態に組み立て、結合ねじによ
り締め付けることにより、補強壁44、45は両ケース
42、43間に強固に挟着され、補強の作用、効果を奏
するようになる。
【0068】図5を参照すると、図1におけるB−B部
の断面図が示され、図4と同様、図(a)に両ケース4
2、43を組み立てる直前状態に分離した位置に、図
(b)に組み立て状態、が示される。正面側ケース42
にも補強壁44、45を受け入れる係合片56、57に
よる溝が形成されており、図(b)の状態に組み立て、
結合ねじにより締め付けることにより、補強壁44、4
5は両ケース42、43間に強固に挟着される。
【0069】図3は、本発明通信装置である携帯電話機
第2の一実施の形態の側面図であり、図1の図(b)と
対応するものである。この実施の形態によると、補強壁
61、62が電池パック8の装着領域にまで入り込む高
さ幅であることに特徴がある。
【0070】すなわち、図2の補強壁44、45の高さ
が図5にも示されているように、背面側ケース43の底
面63までであるのに対して、図3のC−C断面が示さ
れる図6の図(a)の分離状態拡大部分断面図のよう
に、側壁46(47)に沿って底面63よりも深い溝6
4が形成されており、その分補強壁61(62)の高さ
幅が広い。
【0071】図(b)のように補強壁61(62)を溝
64に圧入し、ついで図(c)のように前面側ケース4
2を組み合わせて結合ねじで締め付け挟着させる。この
状態が図(d)のようであり、図3にも示される。補強
壁61、62の高さ幅が全長にわたって広いことから、
図1の図(b)に示される実施の形態のものよりも、曲
げ強度が格段に高くなる。
【0072】図7の要部断面図は、補強壁44が導電性
を有することにより、ケース43の係合片49の補強壁
44が嵌まり込む溝の要部を広幅とし、この広幅の溝部
分に図(a)に示されるU字型の金属板ばね65を嵌め
込むようにすることにある。板ばね65は先端開口部分
を補強壁44の厚さよりも僅かに狭くしておくことによ
り、図(b)のように補強壁44を押し込むことで弾性
により拡げられ圧接状態となり板ばね65と補強壁44
との電気的な接続が得られる。図(c)は両ケースの組
み立て状態である。
【0073】板ばね65が嵌められる部分のケース面
を、係合片49とその溝部分を含んで蒸着などによる金
属めっき面としておくことにより、補強壁44が同電位
たとえば接地電位(回路のアース電位)となることから
他の同電位部分とを接続する導体、または外部などとの
電気的なシールド遮蔽作用をはたすことが可能となる。
このような構成は、必要に応じて補強壁構造の本発明に
おける他の実施の形態において任意に適用可能なもので
ある。
【0074】図8は、本発明通信装置である携帯電話機
の第3の一実施の形態の外観図であり、図(a)に正面
図、図(b)に側面図、を示し、その外観構成は既述の
各図と同様である。すなわち、携帯電話機71は、前面
側ケース72と背面側ケース73とが組み合わせられて
なるケース本体の内部に、主として電話機機能と無線通
信機能の回路が収容されている。
【0075】この携帯電話機71の外部には概略、正面
の上から順に、スピーカを内蔵する受話部4、各種の情
報を表示する表示部5、ダイヤル機能や各種の情報を入
力したり選択するための押しボタンによるスイッチ部
6、マイクロホンを内蔵する送話部7、背面側に着脱可
能に取り付けられる電池パック8、背面の上部に設けら
れ引き出し可能に収容されている外部アンテナ9、など
が設けられている。
【0076】この携帯電話機71のケースを含む機械的
要素部分は、ほとんどすべての部分が軽量化のために射
出成型可能な、たとえばABSなどの合成樹脂の成型品
であり、電気的シールド遮蔽を要する箇所などには、蒸
着技術による金属めっきを要部に施すことによって必要
とする電気的性能を維持させる構造が採用される。
【0077】ケース72、73が無線周波である高周波
に対して透過性を有する合成樹脂であることから、図示
しない内部アンテナについては背面側ケース73の内面
に固定的に取り付けて設けられている。
【0078】ケース72、73は、背面側ケース73の
背面から結合用ねじを挿入貫通させ前面側ケース72に
ねじ止め結合させるようにしている。
【0079】図8に点線で示される部分が、内部に設け
られる補強部材であるところの補強壁74、75であ
る。図9の斜視図には補強壁74、75のみが示され
る。この補強壁は軽合金の成形品である。
【0080】両図を参照し、前面側ケース72の側壁7
6、77の内面に平行するように補強壁74、75が配
置される。補強壁74、75の高さは、箱状の前面側ケ
ース72の正面側の底面から側壁76、77の縁よりも
所定高さ突出するように設定されている。
【0081】また、側壁76、77に沿って底面から突
出される係合片78、79とで形成される溝内に押し込
み挿入されることにより位置が決められている。側壁7
6、77から突出される複数の係止片51に、補強壁7
4、75の面に設けられている複数の係止孔52がそれ
ぞれに係合することにより抜け止め係止される。
【0082】このような圧入はケースの柔軟な弾性変形
によって可能なことであるし、係合片78、79と係止
片51とが同一箇所に設けられていないことにもよって
可能なことである。この状態が図11の図(a)に示さ
れる要部拡大断面図に示される。なお、図11は図8の
A−A部分の断面図である。
【0083】図8に示されるように、補強壁74、75
には壁面と直交方向に突出される脚部81、82が形成
されており、それぞれにねじ挿通孔が設けられている。
【0084】図11の図(b)は分離状態が示され、中
間にプリント板でなる回路基板17ならびに回路基板上
に取り付けられた液晶表示パネル83が示される。図
(c)のように組み合わせ、背面側ケース73の背面側
から結合用ねじで締め付けることにより、補強壁74、
75は背面側ケース73の溝内に押し込まれ挟着され
て、両ケース72、73間に強固な補強の作用、効果を
奏するようになる。
【0085】図12を参照すると、図8におけるB−B
部の断面図が示され、図11と同様、図(a)に要部拡
大図、図(b)に組み立てる直前状態に分離した位置
に、図(c)に組み立て状態、が示される。図12によ
ると、補強壁74、75は上述のようにして前面側ケー
ス72に取り付けられており、両ケース72、73を組
み立てることによって背面側ケース73の底面63に圧
接される。
【0086】図10は、組み立て状態の外観図であり、
図(a)に背面図、図(b)に側面図、が示される。図
からよく理解されるように、両ケース72、73は5箇
所で結合用ねじ84によって締め付けられ結合されてい
るが、補強壁74、75の脚部81、82は両ケース7
2、73の間に介在されて4本の結合用ねじ84で強固
に挟着されている。
【0087】なお、図中符号の85に示される部分が背
面側ケースの内面に固定状態に設けられている内部アン
テナである。
【0088】図13は、本発明通信装置である携帯電話
機第4の一実施の形態の外観図であり、図(a)に正面
図、図(b)に側面図、を示し、その外観構成は既述の
各実施の形態と同様である。すなわち、携帯電話機91
は、前面側ケース92と背面側ケース93とが組み合わ
せられてなるケース本体の内部に、主として電話機機能
と無線通信機能の回路が収容されている。
【0089】この携帯電話機91の外部には概略、正面
の上から順に、スピーカを内蔵する受話部4、各種の情
報を表示する表示部5、ダイヤル機能や各種の情報を入
力したり選択するための押しボタンによるスイッチ部
6、マイクロホンを内蔵する送話部7、背面側に着脱可
能に取り付けられる電池パック8、背面の上部に設けら
れ引き出し可能に収容されている外部アンテナ9、など
が設けられている。
【0090】この携帯電話機91のケースを含む機械的
要素部分は、ほとんどすべての部分が軽量化のために射
出成形可能な、たとえばABSなどの合成樹脂の成型品
であり、電気的シールド遮蔽を要する箇所などには、蒸
着技術による金属めっきを要部に施すことによって必要
とする電気的性能を維持させる構造が採用される。
【0091】ケース92、93が無線周波である高周波
に対して透過性を有する合成樹脂であることから、図示
しない内部アンテナについては背面側ケース93の内面
に固定的に取り付けて設けられている。
【0092】ケース92、93は、背面側ケース93の
背面から結合用ねじを挿入貫通させ正面側ケース92に
ねじ止め結合させるようにしている。
【0093】図13に点線で示される部分が、内部に設
けられる補強部材であるところの補強壁94、95であ
る。図14の斜視図には補強壁94、95のみが示され
る。この補強壁は軽合金の成形品である。
【0094】両図を参照し、前面側ケース92の側壁9
6、97の内面に平行するように補強壁94、95が配
置される。補強壁94、95の高さは、箱状の前面側ケ
ース92の前面側の底面から側壁96、97の縁よりも
所定高さ突出するように設定されている。
【0095】また、側壁96、97に沿って底面から突
出される係合片78、79とで形成される溝内に押し込
み挿入されることにより位置が決められている。側壁9
6、97から突出される複数の係止片51に、補強壁9
4、95の面に設けられる複数の係止孔52がそれぞれ
に係合することによって抜け止め係止される。
【0096】このような圧入はケースの柔軟な弾性変形
によって可能なことであるし、係合片78、79と係止
片51とが同一箇所に設けられていないことにもよって
可能なことである。この状態は前実施の形態の図11の
図(a)の要部拡大図と同様なことである。
【0097】補強壁94、95には、壁面と直交方向に
突出される脚部101、102が形成されており、それ
ぞれにねじ孔103と、先端部に突出する係止片104
とが設けられている。
【0098】脚部101、102を前面側ケース92に
取り付けることについて、図15の要部のみを代表的に
示す図(a)の分離状態の斜視図を参照して説明する
と、箱状の正面側ケース92の前面側の底面105に、
脚部101(102)を受け入れる同形の形状に形成さ
れた枠部106と補強壁94(95)を支える壁面10
7とが一体に設けられる。
【0099】枠部106の先端には、脚部101(10
2)先端の係止片104を受け入れる孔108が設けら
れる。この孔108の図示上部には係止片104が孔1
08に入り込むのを案内する斜面109が形成されてい
る。係止片104の端部にも傾斜面111が形成されて
いる。
【0100】以上の構成で、図(b)に示すように、枠
部106内に脚部101(102)を嵌め込み押し込む
ことで図示状態に嵌まり合う。この過程で枠部106先
端の斜面109に係止片104の傾斜面111が嵌まり
合い、互いの面が滑り合いながら押し込まれるが、枠部
106と壁面107とが弾性変形することで係止片10
4の通過を許容する結果、係止片104が孔108内に
入り込む。
【0101】係止片104の端面が孔108の端面と係
合することで相互の平坦面同士の接触となり抜け出るこ
とが阻止され位置固定される。それぞれの弾性変形部分
も復元することでこの状態は維持される。
【0102】図15の図(c)の要部断面図に示される
ように回路基板17ならびに背面側ケース93を組み合
わせ、背面側ケースの背面側から結合用ねじ84を挿入
して回路基板17とともに脚部101(102)のねじ
孔103にねじ込み締め付けることにより全体が締め付
け挟着固定される。なお、図(c)には枠部106に脚
部101(102)が圧入された状態がよく示されてい
る。
【0103】このように結合されることにより、既述し
た各実施の形態同様に補強壁94、95全体にわたって
両ケース92、93間に挟着され強固な補強の作用、効
果を奏するようになる。
【0104】図16は、組み立て状態の外観図であり、
図(a)に背面図、図(b)に側面図、が示される。図
からよく理解されるように、両ケース92、93は5箇
所で結合用ねじ84によって締め付けられ結合されてい
るが、補強壁94、95の脚部101(102)は背面
側ケース93を結合させる4本の結合用ねじ84で強固
に挟着されている。
【0105】なお、図中符号の85に示される部分が背
面側ケースの内面に固定状態に設けられている内部アン
テナである。
【0106】図17は、本発明通信装置である携帯電話
機第5の一実施の形態にかかる前面側ケース115の斜
視図であり、図18の図(a)にその内面図、図(b)
に側面図、図19に図18の斜視図、をそれぞれ示す。
なお、図17は分離状態に示してある。
【0107】この正面側ケース115には、上から順
に、受話部4、表示部5の透明な表示窓、スイッチ部6
の押しボタンを配置し覗かせる多数の孔、送話部7の通
話用孔、などが設けられ形成されている。表示部5の透
明な表示窓以外の部分は射出成型により、たとえばAB
Sなどの合成樹脂成型により一体成形されている。な
お、図17および図19において、スイッチ部6の孔は
一部のみを図示し大方は省略してある。
【0108】周囲を囲むように側壁が形成されており、
左右の両側壁116、117の内部側に平行して補強壁
118、119が設けられるが、この補強壁118、1
19は軽合金の成形品である。補強壁118、119の
高さは、箱状の正面側ケースの前面側の底面から側壁1
16、117の縁よりも所定高さ突出するように設定さ
れている。
【0109】側壁116、117に沿って底面から突出
される係合片121、122とで形成される溝内に押し
込み挿入されることにより位置が決められている。側壁
116、117から突出される複数の係止片51に、補
強壁118、119の面に設けられる複数の係止孔52
がそれぞれに係合することによって抜け止め係止され
る。
【0110】このような圧入はケースの柔軟な弾性変形
によって可能なことであるし、係合片121、122と
係止片51とが同一箇所に設けられていないことによっ
て可能なことである。この状態は前実施の形態の図11
の図(a)の要部拡大図と概略同じである。
【0111】補強壁118、119には、図17によく
示されるように、壁面と直交方向に突出される脚部12
3、124が形成されており、それぞれにねじ孔125
と、両側面に突出する突片126と脚部123、124
の両側にそれぞれ突出する係止片127と、が一体に形
成されている。
【0112】脚部123を前面側ケース115に取り付
けることについて、図17ならびに図20、図21を参
照して説明すると、図20に示されるように、箱状の前
面側ケース115の前面側の底面128に、脚部123
を受け入れる同形の形状に形成された内面視コの字型の
枠部129と補強壁119を支える壁面131とが一体
に設けられる。枠部129の両側面にはそれぞれ脚部1
23の両側面の係止片127を受け入れる孔132が設
けられる。
【0113】なお、図20の図(a)は図17の矢視A
部であり、図(b)はその側面図、である。図21の図
(a)は図17の矢視B部であり、図(b)はその側面
図、である。
【0114】図21を参照すると、脚部123のねじ孔
125の先端は脚部123を二分するような溝133
と、係止片127の先端それぞれには傾斜面134と、
が形成されている。
【0115】以上の構成で、図22に示すように枠部1
29内に脚部123を嵌め込み押し込むことで図示状態
に嵌まり合う。この過程で枠部129の内面に係止片1
27の傾斜面134が嵌まり込むように滑り込むが枠部
129の弾性変形と、脚部123が溝133による両側
の弾性変形と、により係止片127の通過を許容する結
果、係止片127が孔132内に入り込む。
【0116】係止片127の端面が孔132の端面と係
合することで相互の平坦面同士の接触となり抜け出るこ
とが阻止される。それぞれの弾性変形部分も復元するこ
とでこの状態は維持される。
【0117】なお、図22の図(a)は内面視、図
(b)は図(a)のC−C断面図、である。
【0118】他方の脚部124を前面側ケース115に
取り付けることについて、図17ならびに図23、図2
4を参照して説明すると、図23に示されるように、箱
状の前面側ケース115の前面側の底面128に、脚部
124を受け入れる同形の形状に形成された内面視コの
字型の枠部129と補強壁119を支える壁面131と
が一体に設けられる。枠部129の両側面にはそれぞれ
脚部124の両側面の係止片127を受け入れる孔13
2が設けられる。
【0119】なお、図23の図(a)は図17の矢視D
部であり、図(b)はその側面図、である。図24の図
(a)は図17の矢視E部であり、図(b)はその側面
図、である。
【0120】図24を参照すると、脚部124のねじ孔
125の先端は脚部124を二分するような溝133
と、係止片127の先端それぞれには傾斜面134と、
が形成されている。
【0121】以上の構成で、図25に示すように枠部1
29内に脚部124を嵌め込み押し込むことで図示状態
に嵌まり合う。この過程で枠部129の内面に係止片1
27の傾斜面134が嵌まり込むように滑り込むが枠部
129の弾性変形と、脚部124が溝133による両側
の弾性変形と、により係止片127の通過を許容する結
果、係止片128が孔132内に入り込む。
【0122】係止片127の端面が孔132の端面と係
合することで相互の平坦面同士の接触となり抜け出るこ
とが阻止される。それぞれの弾性変形部分も復元するこ
とでこの状態は維持される。
【0123】なお、図25の図(a)は内面視、図
(b)は図(a)のF−F断面図、である。
【0124】本実施の形態は、前面側ケース115のみ
について説明したが、この前面側ケースを図13で説明
した携帯電話機91の前面側ケース92と置き換えて背
面側ケース93と組み合わせ、結合用ねじ84を用いて
結合させることにより、同様の携帯電話機135となし
得るものであり、同様の作用、効果が得られ、強固な機
械的剛性強度を得ることができる。
【0125】図26は、本発明通信装置である携帯電話
機第6の一実施の形態の外観図であり、図(a)に背面
図、図(b)に図(a)の右側面図、図(c)に図
(a)の左側面図、をそれぞれ示し、その外観構成は図
示していないが図1で説明と同様である。すなわち、携
帯電話機141は、前面側ケース142と背面側ケース
143とが組み合わせられてなるケース本体内部に、主
として電話機機能と無線通信機能の回路が収容されてい
る。
【0126】具体的に図示していないが、この携帯電話
機141の正面側の外部には概略、上から順に、スピー
カを内蔵する受話部4、各種の情報を表示する表示部
5、ダイヤル機能や各種の情報を入力したり選択するた
めの押しボタンによるスイッチ部6、マイクロホンを内
蔵する送話部7、背面側に着脱可能に取り付けられる電
池パック(図示していない)8、背面の上部に設けられ
引き出し可能に収容されている外部アンテナ144、な
どが設けられている。
【0127】図(a)において、背面側ケース143の
図示下側は電池パック8取り付けのためのスペースであ
り、電池パック8のロックおよびロック解除のためのス
ライドボタン145の上側は、ABSなどの成型品であ
る合成樹脂製のカバー146で覆われている。また、電
池パック取り付け用スペース内の4本の結合用ねじ84
によって前面側ケース142と背面側ケース143とが
結合されている。
【0128】本実施の形態においては、前面側ケース1
42ならびに背面側ケース143とは軽合金、たとえ
ば、マグネシウム合金によって形成されている。しかし
ながら上記したように背面側ケース143の背面上側は
合成樹脂製のカバー146で構成される。この合成樹脂
製のカバー146の内面には内部アンテナ85が固定し
て取り付けられている。この前面側ケース142と背面
側ケース143との表面には、防錆と意匠とを目的とし
た適宜な表面処理、たとえば塗装が施される。
【0129】この合成樹脂製のカバー146について、
ケースから取り外した状態の、図27の分離状態の斜視
図ならびに図28の背面図を参照して説明すると、合成
樹脂製のカバー146は背面側ケース143の一部を構
成するものであり、取り付けた状態では連続した一体構
造を形成するようであるが、外部アンテナ144を収容
するアンテナ収容部148を背面側ケース143に残し
た形状でもある。
【0130】合成樹脂製のカバー146は、周囲に壁面
が形成された箱状で、下方側には係合突起151が2箇
所に形成されており、上方の内面には鉤状の係合片15
2が2箇所に突設されている。背面側中央部には背面側
ケース143に設けられている呼出し音用スピーカ15
3用の透孔154と、その上側の内面に平面パターン板
でなる内部アンテナ85が接着して取り付けられてい
る。その上方には前面側ケース142と背面側ケース1
43とを結合させるための結合用ねじ84の挿入孔15
5が形成されており、側面には外部送受話器を接続させ
るジャック156を覗かせる開口が形成されている。
【0131】背面側ケース143には下方壁面に係合突
起151を係合させる凹孔157と、仕切り面158の
上方に係合片152を係合させる係合用孔159が2箇
所に形成され、その中間部に内部アンテナ85を回路基
板17の接続用導体部に接続させるための貫通孔161
が設けられている。
【0132】この合成樹脂製のカバー146を背面側ケ
ース143に取り付けるには、係合突起151を凹孔1
57に嵌め合わせながら上方の係合片152を係合用孔
159に合わせて押しつける。係合片152はその弾性
によって撓み鉤状部が係合用孔159を通過すると、弾
性変形が復元し鉤状部が仕切り面158の裏面と係合す
ることにより抜け出ることが阻止される。
【0133】と同時に、カバー146の周囲がケース1
43の周囲と嵌まり合い、一体形状の状態となり位置が
決まる。また、内部アンテナ85の接続用端子162が
仕切り面158の貫通孔161を通って内部に入り込み
回路基板17の接続用導体部に接触接続する。
【0134】このように合成樹脂製のカバー146自体
で背面側ケース143に係合し、外れ出ることはない
が、結合用ねじ84で前面側ケース142に結合固定さ
せることによって確実に結合される。
【0135】図29の側断面図を参照すると、図(a)
は取り付ける直前の分離状態であって、合成樹脂製のカ
バー146の係合突起151、鉤状の係合片152、内
部アンテナ85とその接続用端子162、前面側ケース
142と背面側ケース143との間に挟着された回路基
板17、などの位置関係がよく示されている。
【0136】背面側ケース143には、凹孔157と仕
切り面158に貫通孔161が設けられているが、係合
用孔159は位置の関係で示されていない。仕切り面1
58上には呼出し音用スピーカ153とジャック156
とが取り付けられている。
【0137】合成樹脂製のカバー146を背面側ケース
143へ既述したようにして組み合わせて取り付けるこ
とにより、図(b)のように結合され、内部アンテナ8
5の接続用端子162が仕切り面158の貫通孔161
を通って回路基板17面と接触接続されることも図示さ
れている。
【0138】ここで、前面側ケース142と背面側ケー
ス143と回路基板17との関係について図30の側断
面図を参照すると、前面側ケース142は表示部5の窓
孔を覆う透明な合成樹脂の窓板165と、スイッチ部6
の多数の貫通孔に配置される合成樹脂製の押しボタン1
66と、の部分以外は小孔が存在するものの軽合金によ
る箱型で囲まれるようになっており、背面側ケース14
3についても、周囲壁の内部は貫通孔161などが存在
するものの、そのほとんどの部分は仕切り面158と電
池パック取り付け部の底面167とにより全面が塞がれ
るようになっている。
【0139】回路基板17には表示部5に対応する液晶
表示パネル83や、図示しないその他の電子部品が多数
実装搭載されており、下端部には送話部7のマイクロホ
ン168や、外部回路や電源回路と接続のためのコネク
タ169などが取り付けられている。
【0140】回路基板17は、以上のような軽合金製の
前面側ケース142と背面側ケース143とが組み合わ
せられる内部空間内に挟着支持されることから、外界空
間との電気的な結合がケースを通じて行なわれないこと
から、シールド遮蔽されるので、従来の合成樹脂製のケ
ースに比して蒸着技術などによる金属膜を付着形成する
要がない。
【0141】本実施の形態になる携帯電話機141によ
れば、全体のケースが軽合金製であることから、機械的
な剛性強度が大きく、したがって薄型化を可能なもので
あり、電気的な干渉障害などを大きく低下させることを
可能とする。しかも内部アンテナ85の設けられる部分
を合成樹脂製のカバー146としたことにより、通信に
支障を生じるものでもないようにしている。
【0142】図31は、上記携帯電話機141に適用す
るに好適な外部アンテナの第1の一実施の形態の要部断
面図であり、図(a)に収容状態、図(b)に引き出し
状態、が示される。図32には同様な状態の要部を破断
状態に示す斜視図に示される。
【0143】上述の携帯電話機141の背面側ケース1
43は軽合金製であり、そのアンテナ収容部148も軽
合金なことから、図80で説明の外部アンテナ9と回路
基板17との接続構造では、電気的な結合接続部分が金
属で取り囲まれることによる不整合を生じるといった不
都合がある。このようなことを避け整合性よく結合接続
させるのに同軸モードとして接続させることが必要なこ
とである。そこで本発明になるアンテナとアンテナ接続
構造とを適用する通信装置である携帯電話機とするのが
好ましいことである。
【0144】外部アンテナ171は、まず、図(a)を
参照すると、背面側ケース143の背面上部に円筒形を
なすアンテナ収容部172が一体に形成されており、ア
ンテナ収容部172の内部に案内機能を有する支持金具
12がねじ込まれている。
【0145】支持金具12は、図33の、図(a)の側
断面図、図(b)の正面図、にも示されるように、上部
に円板状の座金部分13と、その下方周囲のねじ14
と、下方に突出する円筒部分15と、内面凹部に嵌め込
まれた筒状の支持接続用ばね16と、からなり、電気伝
導性の良好な黄銅材の表面にニッケルめっきなどが施さ
れたものである。ただし、接続用ばね16はばね用の燐
青銅板あるいはベリリウム銅板などからなる。なお、座
金部分13の端部は、ねじ込み工具のための平行平面が
周囲に形成されている。
【0146】内部のプリント板からなる回路基板17に
は無線回路に接続される、ほぼU字型をなす第1の板ば
ね173が設けられており、その先端が支持金具12の
円筒部分15の外周面とばねの復元力によって弾性接触
し電気的に接続されている。この第1の板ばね173の
下方に同様な第2の板ばね174が回路基板の、やはり
無線回路に接続されている。
【0147】支持金具12の下方にはアンテナ収容部1
72の内面に突出する突起175に、支持金具12と同
一軸となる柔軟で薄い合成樹脂製の収容管21が嵌め込
まれて取り付けられており、その先端は図示省略してい
るが背面側ケース143の下端部に延びてケースに位置
決め保持されている。
【0148】外部アンテナ171は、ガルトロ式アンテ
ナ構成であり、同一軸上に下方の第1のアンテナ素子1
76と上方の第2のアンテナ素子177とを有してな
る。第1のアンテナ素子176の下端部は筒状の金属導
体178に接続固定されており、その上側は筒状の合成
樹脂でなる基部179を介して周囲が合成樹脂被膜18
1によって絶縁被覆され、基部179の下端部は膨大部
のストッパ182に形成されている。ストッパ182よ
りも下方の大径部分に対して金属導体178も同径であ
る。
【0149】金属線でなる第2のアンテナ素子177の
下端部は直線状の基部183であって、金属導体184
の内部に埋め込まれて接続固定され、上部は螺旋状のヘ
リカルアンテナ部185に形成され、全体としては円柱
状の合成樹脂成形体186内に埋め込まれた状態として
覆われてなる。この、第2のアンテナ素子177の金属
導体184の下端部と第1のアンテナ素子176の上端
部とは、電気的な絶縁状態として合成樹脂被膜181の
上端部を介して結合されている。
【0150】第2のアンテナ素子177の金属導体18
4と合成樹脂成形体186との間の基部183周囲は、
合成樹脂製の電気的な絶縁管187によって包囲されて
いる。
【0151】第1のアンテナ素子176の基部179の
外径と第2のアンテナ素子177の金属導体184なら
びに絶縁管187の外径とは、いずれも同一径であり、
支持金具12の内径部分に嵌まり込み、押し込み力また
は引き出し力によって、その接続用ばね16を弾性に抗
して押し広げることとなり、良好な支持状態となり支持
金具12に収容状態または引き出し状態位置に支持され
るようになっている。
【0152】この外部アンテナ171は各図から明らか
なように、収容状態において、絶縁管187が支持金具
12に嵌まり込み支持状態となり、第2のアンテナ素子
177の金属導体184が第2の板ばね174と接触接
続されるようになっている。引き出し状態にあっては、
第1のアンテナ素子176側の下端部の基部179が支
持金具12に嵌まり込み支持状態となり、第1のアンテ
ナ素子176の金属導体178が第2の板ばね174と
接触接続状態となる。
【0153】以上のように支持金具12は、いずれの状
態においても電気的な絶縁物である絶縁管187あるい
は基部179のみと嵌まり合って、その位置状態を支持
するのみであり、第2の板ばね174は第2のアンテナ
素子177と接続されている金属導体184あるいは、
第1のアンテナ素子176と接続されている金属導体1
78と、選択的に電気的な接触接続状態となる。
【0154】すなわち、支持金具12に接触している第
1の板ばね173を介して、回路基板17の無線回路の
接地(アース)電位に接続されることから、いずれの状
態においても第2のアンテナ素子の基部183の周囲、
または第1のアンテナ素子176の下端部周囲を、合成
樹脂である誘電体により電気的間隔を設けて取り囲むこ
ととなり同軸線構造となることにほかならない。
【0155】このようであって、第2の板ばね174が
回路基板17の無線回路に接続されていることにより、
収容位置状態にあっては第2のアンテナ素子177が回
路基板17の無線回路に効果的に接続されるし、引き出
し位置状態にあっては第1のアンテナ素子176が回路
基板17の無線回路に効果的に接続される。このように
外部アンテナ171の位置状態に応じて選択的に接続支
持されるように構成されている。
【0156】両方の金属導体184と基部179との間
は細径なことから支持金具12の内部を自由に通過し得
る。また、外部アンテナ171が引き出された状態では
下方の基部179がストッパ182の膨大部によって支
持金具12内を通過することが阻止されるとともに位置
決めされ、引き抜かれることが防止される。
【0157】外部アンテナ171が収容される過程にお
いては、第1のアンテナ素子176の下端部である金属
導体178の部分が収容管21内に押し込まれることか
ら、回路基板17に接触したり、他の部分へ入り込むな
どの不都合がなく収容位置が一定される。
【0158】第1のアンテナ素子176は柔軟にして弾
性を有する金属線でなり、引き出し状態において容易に
彎曲変形し得るが変形外力を除去させることにより、直
ちに直線状態に復元し得る。彎曲変形しアンテナとして
の機能を損なったり収容し得ないといった不都合を生じ
ることがない。
【0159】図34は、前記携帯電話機141に適用す
るに好適な外部アンテナの第2の一実施の形態の要部断
面図であり、図(a)に収容状態、図(b)に引き出し
状態、が示される。
【0160】前述の携帯電話機141の背面側ケース1
43は軽合金製であり、そのアンテナ収容部148も軽
合金なことから、図80で説明の外部アンテナ9と回路
基板17との接続構造では、電気的な結合接続部分が金
属で取り囲まれることによる不整合を生じるといった不
都合がある。このようなことを避け整合性よく結合接続
させるのに同軸モードとして接続させることが必要なこ
とである。そこで本発明になるアンテナとアンテナ接続
構造とを適用する通信装置である携帯電話機とするのが
好ましいことである。
【0161】外部アンテナ191は、まず、図(a)を
参照すると、背面側ケース143の背面上部に円筒形を
なすアンテナ収容部192が一体に形成されており、ア
ンテナ収容部192の内部に案内機能を有する支持接続
金具193がねじ込まれている。
【0162】支持接続金具193は、図35の図(a)
の側断面図、図(b)の正面図、にも示されるように、
上側の支持金具194と、下側の接続金具195と、そ
の中間部で連結結合する絶縁管196と、からなる。
【0163】支持金具194は、上部に円板状の座金部
分197とその下方周囲のねじ部198と、下方に突出
する円筒部分199と、内面凹部に嵌め込まれた筒状の
支持用ばね201と、からなる。座金部分197の端部
は、ねじ込み工具のための平行平面が周囲に形成されて
いる。
【0164】接続金具195は、その内面凹部に嵌め込
まれた筒状の接続用ばね202をそなえ、下方に柔軟で
薄い合成樹脂製の収容管203が嵌め込まれて取り付け
られており、その先端は図示省略しているが背面側ケー
ス143の下端部に延びてケースに位置決め保持され
る。
【0165】絶縁管196は、合成樹脂などからなり、
両端を支持金具194と接続金具195とに嵌合される
とともに、圧入あるいは接着剤などによって結合固定さ
れ、両金具194、195を電気的絶縁状態に結合す
る。
【0166】支持金具194と接続金具195とは、電
気伝導性の良好な黄銅材の表面にニッケルめっきなどが
施されたものである。支持用ばね201と接続用ばね2
02とは、燐青銅板あるいはベリリウム銅板からなり、
接続用ばね202にはAuめっきが施される。
【0167】内部のプリント板からなる回路基板17に
は無線回路に接続される、ほぼU字型をなす第1の板ば
ね173が設けられており、その先端が支持金具194
の円筒部分199の外周面とばねの復元力によって弾性
接触し電気的に接続されている。この第1の板ばね17
3の下方に接続金具195の周囲と接触接続する同様な
第2の板ばね174が設けられており回路基板17の、
やはり無線回路に接続されている。
【0168】外部アンテナ191は、ガルトロ式アンテ
ナ構成であり、同一軸上に下方の第1のアンテナ素子1
76と上方の第2のアンテナ素子177とを有してな
る。第1のアンテナ素子176の下端部は筒状の金属導
体178に接続固定されており、その上側は筒状の合成
樹脂でなる基部179を介して周囲が合成樹脂被膜18
1によって絶縁被覆され、金属導体178の下端部は膨
大部のストッパ182に形成されている。本実施の形態
では、ストッパ182よりも上側の金属導体178と基
部179とは同径である。
【0169】金属線でなる第2のアンテナ素子177の
下端部は直線状の基部183であって、金属導体184
の内部に埋め込まれて接続固定され、上部は螺旋状のヘ
リカルアンテナ部185に形成され、全体として円柱状
の合成樹脂成形体186内に埋め込まれた状態として覆
われてなる。この、第2のアンテナ素子177の金属導
体184の下端部と第1のアンテナ素子176の上端部
とは、電気的な絶縁状態として合成樹脂被膜181の上
端部を介して結合されている。
【0170】第2のアンテナ素子177の金属導体18
4と合成樹脂成形体186との間の基部183周囲は、
合成樹脂製の電気的な絶縁管187によって包囲されて
いる。
【0171】第1のアンテナ素子176の基部179な
らびに金属導体178の外径と、第2のアンテナ素子1
77の金属導体184ならびに絶縁管187の外径と
は、いずれも同一径であり、支持接続金具193の内径
部分に嵌まり込み、押し込み力または引き出し力によっ
て、その支持用ばね201と接続用ばね202を弾性に
抗して押し広げることとなり、良好な支持状態ならびに
電気な接続状態で支持接続金具193に収容状態または
引き出し状態位置に支持されるようになっている。
【0172】この外部アンテナ191は図から明らかな
ように、収容状態において、絶縁管187が支持接続金
具193の支持金具194部分に嵌まり込み支持状態と
なり、第2のアンテナ素子177の金属導体184が接
続金具195部分に嵌まり込み接続状態となる。
【0173】引き出し状態にあっては、第1のアンテナ
素子176側の下端部の基部179が支持金具194部
分に嵌まり込み支持状態となり、第1のアンテナ素子1
76の金属導体178が接続金具195部分に嵌まり込
み接続状態となる。
【0174】以上のように支持接続金具193の支持金
具194は、いずれの状態においても電気的な絶縁物で
ある絶縁管187あるいは基部179のみと嵌まり合っ
て、その位置状態を支持するのみであり、第2の板ばね
174は第2のアンテナ素子177と接続されている金
属導体184あるいは、第1のアンテナ素子176と接
続されている金属導体178と、選択的に電気的な接触
接続状態となる。
【0175】すなわち、支持金具194に接触している
第1の板ばね173を介して、回路基板17の無線回路
の接地(アース)電位に接続されることから、いずれの
状態においても第2のアンテナ素子の基部183の周
囲、または第1のアンテナ素子176の下端部周囲を、
合成樹脂である誘電体により電気的間隔を設けて取り囲
むこととなり同軸線構造となることにほかならない。
【0176】このようであって、第2の板ばね174が
回路基板17の無線回路に接続されていることにより、
収容位置状態にあっては第2のアンテナ素子177が回
路基板17の無線回路に効果的に接続されるし、引き出
し位置状態にあっては第1のアンテナ素子176が回路
基板17の無線回路に効果的に接続される。このように
外部アンテナ191の位置状態に応じて選択的に接続支
持されるように構成されている。
【0177】両方の金属導体178と基部179との間
は細径なことから支持接続金具193の内部を自由に通
過し得る。また、外部アンテナ191が引き出された状
態では下方の金属導体178がストッパ182の膨大部
によって支持接続金具193内を通過することが阻止さ
れるとともに位置決めされ、引き抜かれることが防止さ
れる。
【0178】外部アンテナ191が収容される過程にお
いては、第1のアンテナ素子176の下端部である金属
導体178の部分が収容管203内に押し込まれること
から、回路基板17に接触したり、他の部分へ入り込む
などの不都合がなく収容位置が一定される。
【0179】第1のアンテナ素子176は柔軟にして弾
性を有する金属線でなり、引き出し状態において容易に
彎曲変形し得るが変形外力を除去させることにより、直
ちに直線状態に復元し得る。彎曲変形しアンテナとして
の機能を損なったり収容し得ないといった不都合を生じ
ることがない。
【0180】図36は、支持接続金具193−1の別な
実施の形態であり接続金具195の下部の収容管203
の結合構造を、図35では内側にそのままの形状で嵌め
込む構造としたが、図36では外側に適宜僅かに拡げ弾
力性によって嵌めるようにしたことから組み立て工程な
どの途中、単体での取り扱いにおいて外れたりすること
がないといった好都合なものである。この形態は図34
の図(b)に示されている。
【0181】図37は、前記携帯電話機141に適用す
るに好適な外部アンテナの第3の一実施の形態の要部断
面図であり、図(a)に収容状態、図(b)に引き出し
状態、が示される。
【0182】前述の携帯電話機141の背面側ケース1
43は軽合金製であり、そのアンテナ収容部148も軽
合金なことから、図80で説明の外部アンテナ9と回路
基板17との接続構造では、電気的な結合接続部分が金
属で取り囲まれることによる不整合を生じるといった不
都合がある。このようなことを避け整合性よく結合接続
させるのに同軸モードとして接続させることが必要なこ
とである。そこで本発明になるアンテナとアンテナ接続
構造とを適用する通信装置である携帯電話機とするのが
好ましいことである。
【0183】外部アンテナ211は、まず、図(a)を
参照すると、背面側ケース143の背面上部に円筒形を
なすアンテナ収容部212が一体に形成されており、ア
ンテナ収容部212の内部に案内機能を有する支持金具
213がねじ込まれている。
【0184】支持金具213は、図38の図(a)〜
(d)の分離状態図にも示されるように、上側に支持金
具213、下側に案内支持部材214、が組み合わせら
れてなる。なお、図37との関係で、図38においては
図示右側を上側、左側を下側とする。図38の図(a)
は支持金具の側断面図、図(b)はその正面図、図
(c)は案内部材の側面図、図(d)はその下端面図、
にそれぞれ示される。
【0185】支持金具213は、上部に円板状の座金部
分215とその下方周囲のねじ部216と、下方に突出
する円筒部分217と、内面凹部に嵌め込まれた筒状の
支持用ばね218と、からなる。座金部分215の端部
は、ねじ込み工具のための平行平面が周囲に形成されて
いる。
【0186】案内支持部材214は、円筒形状であって
上部の周囲の細径な嵌め合わせ部分221と下部の周囲
の細径部222と、中央部分の円筒部223は一側面の
切り欠き部224によって側面が開口されている。円筒
部223の細径部222側には切り欠き部224とは丁
度反対側に切り欠き溝225が形成されている。
【0187】案内支持部材214の嵌め合わせ部分22
1は、支持金具213の下端部の内部に嵌め合わせ回転
可能にして同一軸上に嵌合し、結合し得るような直径関
係に形成されている。
【0188】支持金具213は、電気伝導性の良好な黄
銅材の表面にニッケルめっきなどが施されたものであ
り、支持用ばね218は、ばね用の燐青銅板あるいはベ
リリウム銅板からなる。案内支持部材214は、合成樹
脂成型品でなる。
【0189】アンテナ収容部212の内部は、図38の
図(e)の側断面図と、A−A断面を示す図(f)と、
に示されるように、上側の凹所226の下方にねじ孔2
27と、これから離間した下方に突出する突起228に
突条229が形成されてなる。
【0190】以上の構成で、図38の図(g)に示され
るように、アンテナ収容部212のねじ孔227側から
案内支持部材214を挿入して切り欠き部224を図示
上側とし、切り欠き溝225を突起228の突条229
に嵌め合わせることにより、案内支持部材214は軸周
りに回転することが阻止される。
【0191】この状態で、支持金具213を上から挿入
し、ねじ孔227にねじ部216を嵌め込んで適宜な工
具を用いてねじ込ませることにより、下方が案内支持部
材214の上側の嵌め合わせ部分221に嵌まり込み嵌
合状態に結合させられる。この状態が図(h)に示さ
れ、支持金具213と案内支持部材214とは同一軸上
に一致する。
【0192】図(h)の状態で、案内支持部材214の
細径部222に柔軟で薄い合成樹脂製の収容管231を
嵌め込ませ取り付け、その先端を図示省略の背面側ケー
スの下端部に位置決め保持させる。
【0193】支持金具213のねじ込み完了とともに、
案内支持部材214は回転することも、軸方向への移動
も阻止状態に位置決めされ、しかも支持金具213と同
一軸上に位置が固定される。
【0194】以上、図38の説明は、組み立て手順を理
解を容易とするために示したことから、アンテナ本体を
図示しないで示したが、実際には図37に示されるよう
に、これらにアンテナ本体が組み合わせられていること
に留意されたい。
【0195】外部アンテナ211は、ガルトロ式アンテ
ナ構成であり、同一軸上に下方の第1のアンテナ素子1
76と上方の第2のアンテナ素子177とを有してな
る。第1のアンテナ素子176の下端部は筒状の金属導
体178に接続固定されており、その上側は筒状の合成
樹脂でなる基部179を介して周囲が合成樹脂被膜18
1によって絶縁被覆され、金属導体178の下端部は膨
大部のストッパ182に形成されている。ストッパ18
2よりも上側の金属導体178と基部179とは同径で
ある。
【0196】金属線でなる第2のアンテナ素子177の
下端部は直線状の基部183であって、金属導体184
の内部に埋め込まれて接続固定され、上部は螺旋状のヘ
リカルアンテナ部185に形成され、全体として円柱状
の合成樹脂成形体186内に埋め込まれた状態として覆
われてなる。この、第2のアンテナ素子177の金属導
体184の下端部と第1のアンテナ素子176の上端部
とは、電気的な絶縁状態として合成樹脂被膜181の上
端部を介して結合されている。
【0197】第2のアンテナ素子177の金属導体18
4と合成樹脂成形体186との間の基部183周囲は、
合成樹脂製の電気的な絶縁管187によって包囲されて
いる。
【0198】第1のアンテナ素子176の基部179な
らびに金属導体178の外径と、第2のアンテナ素子1
77の金属導体184ならびに絶縁管187の外径と
は、いずれも同一径であり、支持金具213の内径なら
びに案内支持部材214の内径の内部を通過可能であ
る。
【0199】しかしながら、支持金具213内径部分に
基部179または絶縁管187が嵌まり込み、押し込み
力または引き出し力によって、その支持用ばね218を
弾性に抗して押し広げることとなり、良好な支持状態で
外部アンテナ211が収容状態または引き出し状態位置
に支持されるようになっている。
【0200】内部のプリント板からなる回路基板17に
は無線回路に接続される、ほぼU字型をなす第1の板ば
ね173が設けられており、その先端が支持金具213
の円筒部分217の外周面とばねの復元力によって弾性
接触し電気的に接続されている。この第1の板ばね17
3の下方に同様な第2の板ばね174が設けられており
回路基板17の、やはり無線回路に接続されている。第
2の板ばね174の先端は、案内支持部材214の切り
欠き部224内に位置されている。
【0201】この外部アンテナ211は図から明らかな
ように、収容状態において、絶縁管187が支持金具2
13に嵌まり込み支持状態となり、第2のアンテナ素子
177の金属導体184が案内支持部材214の部分に
嵌まり込み、切り欠き部224に位置することで第2の
板ばね174と接触して接続状態となる。
【0202】引き出し状態にあっては、第1のアンテナ
素子176側の下端部の基部179が支持金具213に
嵌まり込み支持状態となり、第1のアンテナ素子176
の金属導体178が案内支持部材214の部分に嵌まり
込み、切り欠き部224に位置することで第2の板ばね
174と接触して接続状態となる。
【0203】以上のように支持金具213は、いずれの
状態においても電気的な絶縁物である絶縁管187ある
いは基部179のみと嵌まり合って、その位置状態を支
持するのみであり、第2の板ばね174は第2のアンテ
ナ素子177と接続されている金属導体184あるい
は、第1のアンテナ素子176と接続されている金属導
体178と、選択的に電気的な接触接続状態となる。
【0204】すなわち、支持金具213に接触している
第1の板ばね173を介して、回路基板17の無線回路
の接地(アース)電位に接続されることから、いずれの
状態においても第2のアンテナ素子の基部183の周
囲、または第1のアンテナ素子176の下端部周囲を、
合成樹脂である誘電体により電気的間隔を設けて取り囲
むこととなり同軸線構造となることにほかならない。
【0205】このようであって、第2の板ばね174が
回路基板17の無線回路に接続されていることにより、
収容位置状態にあっては第2のアンテナ素子177が回
路基板17の無線回路に効果的に接続されるし、引き出
し位置状態にあっては第1のアンテナ素子176が回路
基板17の無線回路に効果的に接続される。このように
外部アンテナ211の位置状態に応じて選択的に接続支
持されるように構成されている。
【0206】両方の金属導体187と基部179との間
は細径なことから支持金具213と案内支持部材214
の内部を自由に通過し得る。また、外部アンテナ211
が引き出された状態では下方の金属導体178がストッ
パ182の膨大部によって案内支持部材214内を通過
することが阻止されるとともに位置決めされ、引き抜か
れることが防止される。
【0207】外部アンテナ211が収容される過程にお
いては、第1のアンテナ素子176の下端部である金属
導体178の部分が収容管231内に押し込まれること
から、回路基板17に接触したり、他の部分へ入り込む
などの不都合がなく収容位置が一定される。
【0208】第1のアンテナ素子176は柔軟にして弾
性を有する金属線でなり、引き出し状態において容易に
彎曲変形し得るが変形外力を除去させることにより、直
ちに直線状態に復元し得る。彎曲変形しアンテナとして
の機能を損なったり収容し得ないといった不都合を生じ
ることがない。
【0209】図39は、本発明通信装置である携帯電話
機第7の一実施の形態の外観図であり、図(a)に背面
図、図(b)に図(a)の右側面図、図(c)に図
(a)の左側面図、をそれぞれ示し、その外観構成は図
示していないが図1で説明と同様である。すなわち、携
帯電話機241は、前面側ケース142と背面側ケース
243とが組み合わせられてなるケース本体内部に、主
として電話機機能と無線通信機能の回路が収容されてい
る。
【0210】具体的に図示していないが、この携帯電話
機241の正面側の外部には概略、上から順に、スピー
カを内蔵する受話部4、各種の情報を表示する表示部
5、ダイヤル機能や各種の情報を入力したり選択するた
めの押しボタンによるスイッチ部6、マイクロホンを内
蔵する送話部7、背面側に着脱可能に取り付けられる電
池パック(図示していない)8、背面の上部に設けられ
引き出し可能に収容されている外部アンテナ244、な
どが設けられている。
【0211】図(a)において、背面側ケース243の
図示下側は電池パック8取り付けのためのスペースであ
り、電池パック8のロックおよびロック解除のためのス
ライドボタン145の上側は、ABSなどの成型品であ
る合成樹脂製のカバー246で覆われている。また、電
池パック取り付け用スペース内の4本の結合用ねじ84
によって前面側ケース142と背面側ケース243とが
結合されている。
【0212】本実施の形態においては、前面側ケース1
42ならびに背面側ケース243とは軽合金、たとえ
ば、マグネシウム合金によって形成されている。しかし
ながら上記したように背面側ケース243の背面上側は
合成樹脂製のカバー246で構成される。この合成樹脂
製のカバー246の内面には内部アンテナ85が固定し
て取り付けられている。この前面側ケース142と背面
側ケース243との表面には、防錆と意匠とを目的とし
た適宜な表面処理、たとえば塗装が施される。
【0213】この合成樹脂製のカバー246について、
ケースから取り外した状態の、図40の分離状態の斜視
図ならびに図41の背面図を参照して説明すると、合成
樹脂製のカバー246は背面側ケース243の一部を構
成するものであり、取り付けた状態では連続した一体構
造を形成するようであり、外部アンテナ244を収容す
るアンテナ収容部248を有する。
【0214】合成樹脂製のカバー246は周囲に壁面が
形成された箱状で、下方側には係合突起151が2箇所
に形成されており、上方の内面には鉤状の係合片152
が2箇所に突設されている。背面側中央部には背面側ケ
ース243に設けられている呼出し音用スピーカ153
用の透孔154を設け、その上側の内面に平面パターン
板でなる内部アンテナ85が接着して取り付けられてい
る。
【0215】その上方には前面側ケース142と背面側
ケース243とを結合させるための結合用ねじ84の挿
入孔155が形成されており、側面には外部送受話器を
接続させるジャック156を覗かせる開口が形成されて
いる。反対側の側方にはアンテナ収容部248が一体形
成されており、外部アンテナ244が引き出し位置の状
態に取り付けられている。また、アンテナを案内する収
容管249とその端部の先端孔251が覗いている。
【0216】背面側ケース243には、下方壁面に係合
突起151を係合させる凹孔157と、仕切り面158
の上方に係合片152を係合させる係合用孔159が2
箇所に形成され、その中間部に内部アンテナ85を回路
基板17の接続用導体部に接続させるための貫通孔16
1が設けられている。
【0217】仕切り面158の側方には内部の回路基板
17に設けられている外部アンテナ接続用の第1の板ば
ね173と第2の板ばね174とを覗かせる貫通孔25
2も設けられている。
【0218】凹孔157の設けられている壁面の側方に
は、合成樹脂製のカバー246の収容管249の先端孔
251に連続する位置に、下方に延びる収容管253も
設けられている。
【0219】この合成樹脂製のカバー246を背面側ケ
ース243に取り付けるには、係合突起151を凹孔1
57に嵌め合わせながら上方の係合片152を係合用孔
159に合わせて押しつける。係合片152はその弾性
によって撓み鉤状部が係合用孔159を通過すると、弾
性変形が復元し鉤状部が仕切り面158の裏面と係合す
ることにより抜け出ることが阻止される。
【0220】と同時に、カバー246の周囲がケース2
43の周囲と嵌まり合い、一体形状の状態となり位置が
決まる。また、内部アンテナ85の接続用端子162が
仕切り面158の貫通孔161を通って内部に入り込み
回路基板17の接続用導体部に接触接続する。同時に、
外部アンテナ244も仕切り面158の貫通孔252か
ら覗いている、第1の板ばね173および第2の板ばね
174と接触し接続される。
【0221】このように合成樹脂製のカバー246自体
で背面側ケース243に係合し、外れ出ることはない
が、結合用ねじ84で前面側ケース142に結合固定さ
せることによって確実に結合される。
【0222】図42の側断面図を参照すると、図(a)
は取り付ける直前の分離状態であって、合成樹脂製のカ
バー246の係合突起151、鉤状の係合片152、内
部アンテナ85とその接続用端子162、前面側ケース
142と背面側ケース243と間に挟着された回路基板
17、などの位置関係がよく示されている。
【0223】背面側ケース243には凹孔157と仕切
り面158には貫通孔161が設けられているが、係合
用孔159は位置の関係で示されていない。仕切り面1
58上には呼出し音用スピーカ153とジャック156
とが取り付けられている。
【0224】合成樹脂製のカバー246を背面側ケース
243へ既述したようにして組み合わせて取り付けるこ
とにより、図(b)のように結合され、内部アンテナ8
5の接続用端子162が仕切り面158の貫通孔161
を通って回路基板17面と接触接続されることも図示さ
れている。
【0225】図43の、組み合わせられた状態の外部ア
ンテナ244の部分で断面した側断面図によると、図
(a)は収容状態位置、図(b)は引き出し状態位置で
あって、外部アンテナ244は、この場合図31を参照
して説明の外部アンテナ171と置き換えるとともに組
み合わせる。したがって、ここでの詳細説明は省略する
ので、既述した図31とその説明を必要に応じて参照さ
れたい。
【0226】図(a)の収容状態においては、アンテナ
収容部248に取り付けられた支持金具12内を貫通す
る絶縁管187を介して金属導体184に取り付け接続
された第2のアンテナ素子177の基部183が中心導
体となり、支持金具12を金属導体の外部導体とする同
軸線路構成の第2のアンテナ素子177とのアンテナ接
続構造となる。
【0227】また、引き出し状態位置の図(b)におい
ては、同様に支持金具12内を貫通する基部179を介
して金属導体178に取り付け接続された第1のアンテ
ナ素子176の下端部が中心導体となり、支持金具12
を金属導体の外部導体とする同軸線路構成の第1のアン
テナ素子176とのアンテナ接続構造となる。
【0228】なお、既述したことではあるが、支持金具
12は第1の板ばね173を介して回路基板17の無線
回路の接地(アース)電位側に接続されており、金属導
体184または178に選択的に接触接続する第2の板
ばね174は、回路基板17の無線回路に接続されてい
る。
【0229】本実施の形態になる携帯電話機241によ
ると、外部アンテナは図31に限定するものではなく、
図34の外部アンテナ191または図37の外部アンテ
ナ211を選択的に設定適用することは任意に行なえる
ことである。しかしながら、合成樹脂製のカバー246
がアンテナ収容部248を一体成型によりそなえている
ことから、図80の外部アンテナ9を外部アンテナ24
4に代えて適用することも可能なことである。
【0230】図43において、第1のアンテナ素子17
6側は、その先端部が合成樹脂製のカバー246側の収
容管249内と、背面側ケース243側の収容管253
との間を先端孔251を介して連続していることによ
り、一定位置に収容されるとともに、これらの間を自在
に移動し得る。
【0231】ここで、前面側ケース142と背面側ケー
ス243と回路基板17との関係について図44の側断
面図を参照すると、前面側ケース142は表示部5の窓
孔を覆う透明な合成樹脂の窓板165と、スイッチ部6
の多数の貫通孔に配置される合成樹脂製の押しボタン1
66と、の部分以外は小孔が存在するものの軽合金によ
る箱型で囲まれるようになっており、背面側ケース24
3についても、軽合金であって周囲壁の内部は貫通孔1
61、252などが存在するものの、そのほとんどの部
分は仕切り面158と電池パック8取り付け部の底面1
67により全面が塞がれるようになっている。
【0232】回路基板17には表示部5に対応する液晶
表示パネル83や、図示しないその他の電子部品が多数
実装搭載されており、下端部には送話部7のマイクロホ
ン168や、外部回路や電源回路と接続のためのコネク
タ169などが取り付けられている。回路基板17は、
以上のような軽合金製の前面側ケース142と背面側ケ
ース243とが組み合わせられる内部空間内に挟着支持
されることから、外界空間と電気的な結合がケースを通
じて行なわれないことから、シールド遮蔽されるので、
従来の合成樹脂製のケースに比して蒸着技術などによる
金属膜を付着形成する要がない。
【0233】本実施の形態になる携帯電話機241によ
れば、全体のケースが軽合金製であることから、機械的
な剛性強度が大きく、したがって薄型化を可能なもので
あり、電気的な干渉障害などを大きく低下させることを
可能とする。しかも内部アンテナ85の設けられる部分
を合成樹脂製のカバー246としたことにより、通信に
支障を生じるものでもないようにしている。
【0234】図45は、本発明通信装置である携帯電話
機第8の一実施の形態の外観図であり、図(a)に正面
図、図(b)に右側面図、図(c)に側断面図、をそれ
ぞれ示す。この携帯電話機255は、前面側ケース25
6と背面側ケース143とが組み合わせられてなるケー
ス本体内に、主として電話機機能と無線通信機能の回路
が収容されている。
【0235】携帯電話機255の外部には概略、正面の
上から順に、スピーカを内蔵する受話部4、各種の情報
を表示する表示部5、ダイヤル機能や各種の情報を入力
したり機能を選択するための押しボタンによるスイッチ
部6、マイクロホンを内蔵する送話部7、背面側に着脱
可能に取り付けられる電池パック(図示していない)
8、背面の上部に引き出し可能に収容されている外部ア
ンテナ144、などが設けられている。
【0236】図(c)において、背面側ケース143の
図示下側は電池パック8取り付けのためのスペースであ
り、電池パック8のロックおよびロック解除のためのス
ライドボタン145の上側は、ABSなどの成型品であ
る合成樹脂製のカバー146で覆われている。また、図
26と同様に電池パック取り付け用スペース内の4本の
結合用ねじ84によって前面側ケース256と背面側ケ
ース143とが結合されている。
【0237】図(a)、図(b)において、前面側ケー
ス256の受話部4、表示部5、の前面側とその周囲と
は、断熱効果を有する合成樹脂成型品の前面カバー25
7によって覆われてなる。
【0238】本実施の形態においては、前面側ケース2
56ならびに背面側ケース143とは軽合金、たとえ
ば、マグネシウム合金によって形成されている。しかし
ながら上記したように、前面側ケース256の前面上側
と背面側ケース143の背面上側とは、合成樹脂製の前
面カバー257ならびに合成樹脂製のカバー146で構
成される。この合成樹脂製のカバー146の内面には内
部アンテナ85が固定して取り付けられている。この前
面側ケース256と背面側ケース143との表面には、
防錆と意匠とを目的とした適宜な表面処理、たとえば塗
装がほどこされる。
【0239】この前面カバー257について、ケースか
ら取り外した状態の図46の分離状態の斜視図を参照し
て説明すると、前面側ケース256には、受話部4のス
ピーカ258と表示部5の液晶表示パネル83の周辺面
と、両側壁面259と上端面261の3方を正規の面よ
りも段付きとして低く設定形成してある。この、両側壁
面259には複数箇所にそれぞれ小径の凹穴または孔2
62を形成する。
【0240】前面カバー257は、受話部4には窪み2
63と受話音を通過させるための孔264を設け、表示
部5は透明な表示窓265を一体形成し、前面側ケース
256の段付き分に相当する厚さの表面部分と3方とを
覆う側壁266とにより構成される。両側壁266の内
面側にはそれぞれ前面側ケースの両側壁面259に形成
された孔262に対応する大きさを有し、その位置に突
起267が突設してある。
【0241】以上の構成になる前面カバー257は、少
なくとも表示窓265の部分が透明であればよいことか
ら、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂などの一体成
型品として製造される。あるいは、表示窓265部分を
透明としてその他の部分を前面側ケース256の表面と
同色に着色してもよく、意匠上の目的から意図的に異色
や模様を着色することも可能である。
【0242】この前面カバー257を前面側ケース25
6の表面にあてがって押しつけることにより段付き面に
嵌まり合い、両側壁面の孔262に突起267が嵌まり
込み、側壁266の弾性によって保持される。適宜な接
着剤あるいは両面接着テープなどを介在させることも好
ましい。このようにして取り付けられた状態は図45に
示されるように全体が平滑面となり外観上の不都合や違
和感はない。
【0243】このように受話部4の周囲を合成樹脂製の
前面カバー257で覆うことは、携帯電話機255の動
作にともなう発熱が前面側ケース256が軽合金なこと
から、この熱が使用者の顔面や耳に直接伝わることを断
熱緩和させる機能を付与させることにある。寒冷時には
最初の冷えきった携帯電話機255の接触感が緩和され
るようにも働く。
【0244】背面側ケース143の合成樹脂製のカバー
146について、ケースから取り外した状態の図47の
斜視図を参照して説明すると、合成樹脂製のカバー14
6は背面側ケース143の一部を構成するものであり、
取り付けた状態では一体構造を形成するようであるが、
外部アンテナ144を収容するアンテナ収容部148を
背面側ケース143に残した形状でもある。
【0245】合成樹脂製のカバー146は周囲に壁面が
形成された箱状で、下方側には係合突起151が2箇所
に形成されており、上方の内面には鉤状の係合片152
が2箇所に突設されている。背面側中央部には背面側ケ
ース143に設けられている呼出し音用スピーカ153
用の透孔154を設け、その上側の内面に平面パターン
板でなる内部アンテナ85が接着して取り付けられてい
る。その上方には前面側ケース256と背面側ケース1
43とを結合させるための結合用ねじ84の挿入孔15
5が形成されており、側面には外部送受話器を接続させ
るジャック156を覗かせる開口が形成されている。
【0246】背面側ケース143には下方壁面に係合突
起151を係合させる凹孔157と、仕切り面158の
上方に係合片152を係合させる係合用孔159が2箇
所に形成され、その中間部に内部アンテナ85を回路基
板17の接続用導体部に接続させるための貫通孔161
が設けられている。
【0247】この合成樹脂製のカバー146を背面側ケ
ース143に取り付けるには、係合突起151を凹孔1
57に嵌め合わせながら上方の係合片152を係合用孔
159に合わせて押しつける。係合片152はその弾性
によって撓み鉤状部が係合用孔159を通過すると、弾
性変形が復元し鉤状部が仕切り面158の裏面と係合す
ることにより抜け出ることが阻止される。
【0248】と同時に、カバー146の周囲がケース1
43の周囲と嵌まり合い、一体形状の状態となり位置が
決まる。また、内部アンテナ85の接続用端子162が
仕切り面158の貫通孔161を通って内部に入り込み
回路基板17の接続用導体部に接触接続される。
【0249】このように合成樹脂製のカバー146自体
で背面側ケース143に係合し、外れ出ることはない
が、結合用ねじ84で前面側ケース256に結合固定さ
せることによって確実に結合される。
【0250】図45の図(c)の側断面図を参照する
と、合成樹脂製のカバー146の係合突起151、鉤状
の係合片152、内部アンテナ85とその接続用端子1
62、前面側ケース256と背面側ケース143との間
に挟着された回路基板17などの位置関係が示されてい
る。
【0251】背面側ケース143には凹孔157と仕切
り面158には貫通孔161が設けられているが、係合
用孔159は位置の関係で示されていない。仕切り面1
58上には呼出し音用スピーカ153とジャック156
とが取り付けられている。
【0252】合成樹脂製のカバー146を背面側ケース
143へ取り付けることにより、内部アンテナ85の接
続用端子162が仕切り面158の貫通孔161を通っ
て回路基板17面と接触接続される。
【0253】ここで、前面側ケース256と背面側ケー
ス143と回路基板17との関係について考えると、前
面側ケース256はその前面上側を表示部5の窓孔を含
んで合成樹脂製の前面カバー257で覆われ、前面側ケ
ース256のスイッチ部6の多数の貫通孔に配置される
合成樹脂製の押しボタン166と、の部分以外は小孔が
存在するものの軽合金による箱型で囲まれるようになっ
ており、背面側ケース143についても、軽合金であっ
て周囲壁の内部は貫通孔161、252などが存在する
ものの、そのほとんどの部分は仕切り面158と電池パ
ック取り付け部の底面167とにより全面が塞がれるよ
うになっている。
【0254】回路基板17には表示部5に対応する液晶
表示パネル83や、図示しないその他の電子部品が多数
実装搭載されており、下端部には送話部7のマイクロホ
ン167や、外部回路や電源回路と接続のためのコネク
タ169などが取り付けられている。
【0255】回路基板17は、以上のような軽合金製の
前面側ケース256と背面側ケース143とが組み合わ
せられる内部空間内に挟着支持されることから、外界空
間との電気的な結合がケースを通じて行なわれないこと
から、シールド遮蔽されるので、従来の合成樹脂製のケ
ースに比して蒸着技術などによる金属膜を付着形成する
要がない。
【0256】本実施の形態になる携帯電話機255によ
れば、全体のケースが軽合金製であることから、機械的
な剛性強度が大きく、したがって薄型化を可能なもので
あり、電気的な干渉障害を大きく低下させることを可能
とする。しかも内部アンテナ85の設けられる部分を合
成樹脂製のカバー146としたことにより、通信に支障
を生じるものでもないようにしている。
【0257】前面側ケース256の受話部4についても
合成樹脂製の前面カバー257で覆ったことにより、熱
による影響を緩和するようにしている。
【0258】この携帯電話機255の外部アンテナ14
4については、図31の外部アンテナ171、図34の
外部アンテナ191、図37の外部アンテナ211、の
ものから任意に選択して適用することにより良好な通信
が行なえるものである。
【0259】図48は、本発明通信装置である携帯電話
機第9の一実施の形態の外観図であり、図(a)に正面
図、図(b)に図(a)の右側面図、図(c)に側断面
図、をそれぞれ示す。この携帯電話機271は、前面側
ケース256と背面側ケース243とが組み合わせられ
てなるケース本体内に、主として電話機機能と無線通信
機能の回路が収容されている。
【0260】携帯電話機271の外部には概略、正面の
上から順に、スピーカを内蔵する受話部4、各種の情報
を表示する表示部5、ダイヤル機能や各種の情報を入力
したり機能を選択するための押しボタンによるスイッチ
部6、マイクロホンを内蔵する送話部7、背面側に着脱
可能に取り付けられる電池パック(図示していない)
8、背面の上部に引き出し可能に収容されている外部ア
ンテナ244、などが設けられている。
【0261】図(c)において、背面側ケース243の
図示下側は電池パック8取り付けのためのスペースであ
り、電池パック8のロックおよびロック解除のためのス
ライドボタン145の上側は、ABSなどの成型品であ
る合成樹脂製のカバー246で覆われている。また、図
39と同様に電池パック取り付け用スペース内の4本の
結合用ねじ84によって前面側ケース256と背面側ケ
ース243とが結合されている。
【0262】図(a)、図(b)において、前面側ケー
ス256の受話部4、表示部5、の前面側とその周囲と
は、断熱効果を有する合成樹脂成型品の前面カバー25
7によって覆われてなる。
【0263】本実施の形態においては、前面側ケース2
56ならびに背面側ケース243とは軽合金、たとえ
ば、マグネシウム合金によって形成されている。しかし
ながら上記したように、前面側ケース256の前面上側
と背面側ケース243の背面上側とは、合成樹脂製の前
面カバー257ならびに合成樹脂製のカバー246で構
成される。この合成樹脂製のカバー246の内面には内
部アンテナ85が固定して取り付けられている。この前
面側ケース256と背面側ケース243との表面には、
防錆と意匠とを目的とした適宜な表面処理、たとえば塗
装がほどこされる。
【0264】この前面カバー257について、ケースか
ら取り外した状態の図49の分離状態の斜視図を参照し
て説明すると、前面側ケース256には、受話部4のス
ピーカ258と表示部5の液晶パネル83の周辺面と、
両側壁面259と上端面261の3方を正規の面よりも
段付きとして低く設定形成してある。この、両側壁面2
59には複数箇所にそれぞれ小径の凹穴または孔262
を形成する。
【0265】前面カバー257は、受話部4には窪み2
63と受話音を通過させるための孔264を設け、表示
部5は透明な表示窓265を一体形成し、前面側ケース
256の段付き分に相当する厚さの表面部分と3方とを
覆う側壁266とにより構成される。両側壁266の内
面側にはそれぞれ前面側ケースの両側壁面259に形成
された孔262に対応する大きさを有し、その位置に突
起267が突設してある。
【0266】以上の構成になる前面カバー257は、少
なくとも表示窓265の部分が透明であればよいことか
ら、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂などの一体成
型品として製造される。あるいは、表示窓265部分を
透明としてその他の部分を前面側ケース256の表面と
同色に着色してもよく、意匠上の目的から意図的に異色
や模様を着色することも可能である。
【0267】この前面カバー257を前面側ケース25
6の表面にあてがって押しつけることにより段付き面に
嵌まり合い、両側壁面の孔262に突起267が嵌まり
込み、側壁266の弾性によって保持される。適宜な接
着剤あるいは両面接着テープなどを介在させることも好
ましい。このようにして取り付けられた状態は図48と
同様であって、全体が平滑面となり外観上の不都合や違
和感とない。
【0268】このように受話部4の周囲を合成樹脂製の
前面カバー257で覆うことは、携帯電話機271の動
作にともなう発熱が前面側ケース256が軽合金なこと
から、この熱が使用者の顔面や耳に直接伝わることを断
熱緩和させる機能を付与させることにある。寒冷時には
最初の冷えきった携帯電話機271の接触感が緩和され
るようにも働く。
【0269】合成樹脂製のカバー246について、ケー
スから取り外した状態の、図50の分離状態の斜視図を
参照して説明すると、合成樹脂製のカバー246は背面
側ケース243の一部を構成するものであり、取り付け
た状態では連続した一体構造を形成するようであり、外
部アンテナ244を収容するアンテナ収容部248を有
する。
【0270】合成樹脂製のカバー246は周囲に壁面が
形成された箱状で、下方側には係合突起151が2箇所
に形成されており、上方の内面には鉤状の係合片152
が2箇所に突設されている。背面側中央部には背面側ケ
ース243に設けられている呼出し音用スピーカ153
用の透孔154を設け、その上側の内面に平面パターン
板でなる内部アンテナ85が接着して取り付けられてい
る。
【0271】その上方には前面側ケース256と背面側
ケース243とを結合させるための結合用ねじ84の挿
入孔155が形成されており、側面には外部送受話器を
接続させるジャック156を覗かせる開口が形成されて
いる。反対側の側方にはアンテナ収容部248が一体形
成されており、外部アンテナ244が引き出し位置の状
態に取り付けられている。また、アンテナを案内する収
容管249とその端部の先端孔251が覗いている。
【0272】背面側ケース243には、下方壁面に係合
突起151を係合させる凹孔157と、仕切り面158
の上方に係合片152を係合させる係合用孔159が2
箇所に形成され、その中間部に内部アンテナ85を回路
基板17の接続用導体部に接続させるための貫通孔16
1が設けられている。
【0273】仕切り面158の側方には内部の回路基板
17に設けられている外部アンテナ接続用の第1の板ば
ね173と第2の板ばね174とを覗かせる貫通孔25
2も設けられている。
【0274】凹孔157の設けられている壁面の側方に
は、合成樹脂製のカバー246の収容管249の先端孔
251に連続する位置に下方に延びる収容管253も設
けられている。このようなことは既述した図41と同様
なことである。
【0275】この合成樹脂製のカバー246を背面側ケ
ース243に取り付けるには、係合突起151を凹孔1
57に嵌め合わせながら上方の係合片152を係合用孔
159に合わせて押しつける。係合片152はその弾性
によって撓み鉤状部が係合用孔159を通過すると、弾
性変形が復元し鉤状部が仕切り面158の裏面と係合す
ることにより抜け出ることが阻止される。
【0276】と同時に、カバー246の周囲がケース2
43の周囲と嵌まり合い、一体形状の状態となり位置が
決まる。また、内部アンテナ85の接続用端子162が
仕切り面158の貫通孔161を通って内部に入り込み
回路基板17の接続用導体部に接触接続する。同時に、
外部アンテナ244も仕切り面158の貫通孔252か
ら覗いている、第1の板ばね173および第2の板ばね
174と接触し接続される。
【0277】このように合成樹脂製のカバー246自体
で背面側ケース243に係合し、外れ出ることはない
が、結合用ねじ84で前面側ケース256に結合固定さ
せることによって確実に結合される。
【0278】図48の図(c)の側断面図を参照する
と、合成樹脂製のカバー246の係合突起151、鉤状
の係合片152、内部アンテナ85とその接続用端子1
62、前面側ケース256と背面側ケース243との間
に挟着された回路基板17などの位置関係が示されてい
る。
【0279】背面側ケース243には凹孔157と仕切
り板158には貫通孔161が設けられているが、係合
用孔159は位置の関係で示されていない。仕切り面1
58上には呼出し音用スピーカ153とジャック156
とが取り付けられている。
【0280】合成樹脂製のカバー246を背面側ケース
243へ取り付けることにより、内部アンテナ85の接
続用端子162が仕切り面158の貫通孔161を通っ
て回路基板17面と接触接続される。
【0281】図51の、組み合わせられた状態の外部ア
ンテナ244の部分で断面した側断面図によると、図
(a)は収容状態位置、図(b)は引き出し状態位置で
あって、外部アンテナ244は、この場合図31を参照
して説明の外部アンテナ171と置き換えるとともに組
み合わせる。したがって、ここでの詳細説明は省略する
ので、既述した図31とその説明を必要に応じて参照さ
れたい。
【0282】図(a)の収容状態においては、アンテナ
収容部248に取り付けられた支持金具12内を貫通す
る絶縁管187を介して金属導体184に取り付け接続
された第2のアンテナ素子177の基部183が中心導
体となり、支持金具12を金属導体の外部導体とする同
軸線路構成の第2のアンテナ素子177とのアンテナ接
続構造となる。
【0283】また、引き出し状態位置の図(b)におい
ては、同様に支持金具12内を貫通する基部179を介
して金属導体178に取り付け接続された第1のアンテ
ナ素子176の下端部が中心導体となり、支持金具12
を金属導体の外部導体とする同軸線路構成の第1のアン
テナ素子176とのアンテナ接続構造となる。
【0284】なお、既述したことではあるが、支持金具
12は第1の板ばね173を介して回路基板17の無線
回路の接地(アース)電位側に接続されており、金属導
体184または178に選択的に接触接続する第2の板
ばね174は、回路基板17の無線回路に接続されてい
る。
【0285】本実施の形態になる携帯電話機271によ
ると、外部アンテナは図31に限定するものではなく、
図34の外部アンテナ191または図37の外部アンテ
ナ211を選択的に設定適用することは任意に行なえる
ことである。しかしながら、合成樹脂製のカバー246
がアンテナ収容部248を一体成型によりそなえている
ことから、図80の外部アンテナ9を外部アンテナ24
4に代えて適用することも可能なことである。
【0286】図51において、第1のアンテナ素子17
6側は、その先端部が合成樹脂製のカバー246側の収
容管249内と、背面側ケース243側の収容管253
との間を先端孔251を介して連続していることによ
り、一定位置に収容されるとともに、これらの間を自在
に移動し得る。
【0287】ここで、前面側ケース256と背面側ケー
ス243と回路基板17との関係について図52の側断
面図を参照すると、前面側ケース256はその前面上側
を表示部5窓孔を含んで合成樹脂製の前面カバー257
で覆われ、前面側ケース256のスイッチ部6の多数の
貫通孔に配置される合成樹脂製の押しボタン166と、
の部分以外は小孔が存在するものの軽合金による箱型で
囲まれるようになっており、背面側ケース243につい
ても、軽合金である周囲の内部は貫通孔161、252
などが存在するものの、そのほとんどの部分は仕切り面
158と電池パック取り付け部の底面167により全面
が塞がれるようになっている。
【0288】回路基板17には表示部5に対応する液晶
表示パネル83や、図示しないその他の電子部品が多数
実装搭載されており、下端部には送話部7のマイクロホ
ン167や、外部回路や電源回路と接続のためのコネク
タ169などが取り付けられている。
【0289】回路基板17は、以上のような軽合金製の
前面側ケース256と背面側ケース243とが組み合わ
せられる内部空間内に挟着支持されることから、外界空
間との電気的な結合がケースを通じて行なわれないこと
から、シールド遮蔽されるので、従来の合成樹脂製のケ
ースに比して蒸着技術などによる金属膜を付着形成する
要がない。
【0290】本実施の形態になる携帯電話機271によ
れば、全体のケースが軽合金製であることから、機械的
な剛性強度が大きく、したがって薄型化を可能なもので
あり、電気的な干渉障害を大きく低下させることを可能
とする。しかも内部アンテナ85の設けられる部分を合
成樹脂製のカバー246としたことにより、通信に支障
を生じるものでもないようにしている。
【0291】図53は、本発明通信装置である携帯電話
機第10の一実施の形態の外観図であり、図(a)に背
面図、図(b)に図(a)の右側面図、図(c)に図
(a)の左側面図、をそれぞれ示し、その外観構成は図
示していないが図1で説明と同様である。すなわち、携
帯電話機275は、前面側ケース276と背面側ケース
243とが組み合わせられてなるケース本体内に、主と
して電話機機能と無線通信機能の回路が収容されてい
る。
【0292】具体的に図示していないが、この携帯電話
機275の正面側の外部には概略、上から順に、スピー
カを内蔵する受話部4、各種の情報を表示する表示部
5、ダイヤル機能や各種の情報を入力したり選択するた
めの押しボタンによるスイッチ部6、マイクロホンを内
蔵する送話部7、背面側に着脱可能に取り付けられる電
池パック(図示していない)8、背面の上部に設けられ
引き出し可能に収容されている外部アンテナ244、な
どが設けられている。
【0293】図(a)において、背面側ケース243の
図示下側は電池パック8取り付けのためのスペースであ
り、電池パック8のロックおよびロック解除のためのス
ライドボタン145の上側は、ABSなどの成型品であ
る合成樹脂製のカバー246で覆われている。また、電
池パック取り付け用スペース内の4本の結合用ねじ84
によって前面側ケース276と背面側ケース243とが
結合されている。
【0294】本実施の形態においては、前面側ケース2
76はABSなどの合成樹脂の一体成型品であり、背面
側ケース243は軽合金、たとえばマグネシウム合金に
よって形成されている。しかしながら、上記したように
背面側ケース243の背面上側は合成樹脂製のカバー2
46で構成される。この合成樹脂製のカバー246の内
面には内部アンテナ85が固定して取り付けられてい
る。背面側ケース243の表面には、防錆と意匠を目的
とした適宜な表面処理、たとえば塗装が施される。
【0295】この合成樹脂製のカバー246について、
ケースから取り外した状態の、図54の分離状態の斜視
図ならびに図55の背面図を参照して説明すると、合成
樹脂製のカバー246は背面側ケース243の一部を構
成するものであり、取り付けた状態では連続した一体構
造を形成するようであり、外部アンテナ244を収容す
るアンテナ収容部248を有する。
【0296】合成樹脂製のカバー246は周囲に壁面が
形成された箱状で、下方側には係合突起151が2箇所
に形成されており、上方の内面には鉤状の係合片152
が2箇所に突設されている。背面側中央部には背面側ケ
ース243に設けられている呼出し音用スピーカ153
用の透孔154を設け、その上側の内面に平面パターン
板でなる内部アンテナ85が接着して取り付けられてい
る。
【0297】その上方には前面側ケース276と背面側
ケース243とを結合させるための結合用ねじ84の挿
入孔155が形成されており、側面には外部送受話器を
接続させるジャック156を覗かせる開口が形成されて
いる。反対側の側方にはアンテナ収容部248が一体形
成されており、外部アンテナ244が引き出し位置の状
態に取り付けられている。また、アンテナを案内する収
容管249とその端部の先端孔251が覗いている。
【0298】背面側ケース243には、下方壁面に係合
突起151を係合させる凹孔157と、仕切り面158
の上方に係合片152を係合させる係合用孔159が2
箇所に形成され、その中間部に内部アンテナ85を回路
基板17の接続用導体部に接続させるための貫通孔16
1が設けられている。
【0299】仕切り面158の側方には内部の回路基板
17に設けられている外部アンテナ接続用の第1の板ば
ね173と第2の板ばね174とを覗かせる貫通孔25
2も設けられている。
【0300】凹孔157の設けられている壁面の側方に
は、合成樹脂製のカバー246の収容管249の先端孔
251に連続する位置に下方に延びる収容管253も設
けられている。
【0301】この合成樹脂製のカバー246を背面側ケ
ース243に取り付けるには、係合突起151を凹孔1
57に嵌め合わせながら上方の係合片152を係合用孔
159に合わせて押しつける。係合片152はその弾性
によって撓み鉤状部が係合用孔159を通過すると、弾
性変形が復元し鉤状部が仕切り面158の裏面と係合す
ることにより抜け出ることが阻止される。
【0302】と同時に、カバー246の周囲がケース2
43の周囲と嵌まり合い、一体形状の状態となり位置が
決まる。また、内部アンテナ85の接続用端子162が
仕切り面158の貫通孔161を通って内部に入り込み
回路基板17の接続用導体部に接触接続する。同時に、
外部アンテナ244も仕切り面158の貫通孔252か
ら覗いている、第1の板ばね173および第2の板ばね
174と接触し接続される。
【0303】このように合成樹脂製のカバー246自体
で背面側ケース243に係合し、外れ出ることはない
が、結合用ねじ84で前面側ケース276に結合固定さ
せることによって確実に結合される。
【0304】図56の側断面図を参照すると、図(a)
は取り付ける直前の分離状態であって、合成樹脂製のカ
バー246の係合突起151、鉤状の係合片152、内
部アンテナ85とその接続端子162、前面側ケース2
76と背面側ケース243との間に挟着された回路基板
17、などの位置関係がよく示されている。
【0305】背面側ケース243には凹孔157と仕切
り面158には貫通孔161が設けられているが、係合
用孔159は位置の関係で示されていない。仕切り面1
58上には呼出し音用スピーカ153とジャック156
とが取り付けられている。
【0306】合成樹脂製のカバー246を背面側ケース
143へ既述したようにして組み合わせて取り付けるこ
とにより、図(b)のように結合され、内部アンテナ8
5の接続用端子162が仕切り面158の貫通孔161
を通って回路基板17面と接触接続されることも図示さ
れている。
【0307】図57の、組み合わせられた状態の外部ア
ンテナ244の部分で断面した側断面図によると、図
(a)は収容位置状態、図(b)は引き出し状態位置で
あって、外部アンテナ244は、この場合図31を参照
して説明の外部アンテナ171と置き換えるとともに組
み合わせる。したがって、ここでの詳細説明は省略する
ので、既述した図31とその説明を必要に応じて参照さ
れたい。
【0308】図(a)の収容状態においては、アンテナ
収容部248に取り付けられた支持金具12内を貫通す
る絶縁管187を介して金属導体184に取り付け接続
された第2のアンテナ素子177の基部183が中心導
体となり、支持金具12を金属導体の外部導体とする同
軸線路構成の第2のアンテナ素子177とのアンテナ接
続構造となる。
【0309】また、引き出し状態位置の図(b)におい
ては、同様に支持金具12内を貫通する基部179を介
して金属導体178に取り付け接続された第1のアンテ
ナ素子176の下端部が中心導体となり、支持金具12
を金属導体の外部導体とする同軸線路構成の第1のアン
テナ素子176とのアンテナ接続構造となる。
【0310】なお、既述したことではあるが、支持金具
12は第1の板ばね173を介して回路基板17の無線
回路の接地(アース)電位側に接続されており、金属導
体184または178に選択的に接触接続する第2の板
ばね174は、回路基板17の無線回路に接続されてい
る。
【0311】本実施の形態になる携帯電話機275によ
ると、外部アンテナは図31に限定するものではなく、
図34の外部アンテナ191または図37の外部アンテ
ナ211を選択的に設定適用することは任意に行なえる
ことである。しかしながら、合成樹脂製のカバー246
がアンテナ収容部248を一体成型によりそなえている
ことから、図80の外部アンテナ9を外部アンテナ24
4に代えて適用することも可能なことである。
【0312】図57において、第1のアンテナ素子17
6側は、その先端部が合成樹脂製のカバー246側の収
容管249内と、背面側ケース243側の収容管253
との間を先端孔251を介して連続していることによ
り、一定位置に収容されるとともに、これらの間を自在
に移動し得る。
【0313】ここで、前面側ケース276と背面側ケー
ス243と回路基板17との関係について図58の側断
面図を参照すると、前面側ケース276は一体成型にな
る合成樹脂製であり、背面側ケース243は軽合金でな
る周囲壁の内部は貫通孔161、252などが存在する
ものの、そのほとんどの部分は仕切り面158と電池パ
ック8取り付け部の底面167により全面が塞がれるよ
うになっている。
【0314】回路基板17には表示部5に対応する液晶
表示パネル83や、図示しないその他の電子部品が多数
実装搭載されており、下端部には送話部7のマイクロホ
ン168や、外部回路や電源回路と接続のためのコネク
タ169などが取り付けられている。回路基板17は多
層構造のプリント板であって、その内層には回路の接地
層でなる広面積なパターンが形成されている。
【0315】回路基板17は、以上のような合成樹脂製
の前面側ケース276と軽合金製の背面側ケース243
とが組み合わせられる内部空間に挟着支持されることか
ら、回路基板17の背面側は外界空間との電気的な結合
がケースを通じて行なわれないことから、シールド遮蔽
されるので、従来のような合成樹脂製のケースに比して
蒸着技術による金属膜を付着形成する要がない。
【0316】本実施の形態になる携帯電話機275によ
れば、背面側ケース243が軽合金製であることから、
機械的な剛性強度が大きく、したがって薄型化を可能な
ものであり、電気的な干渉障害などを大きく低下させる
ことを可能とする。しかも内部アンテナ85の設けられ
る部分を合成樹脂製のカバー246としたことにより、
通信に支障を生じるものでもないようにしている。
【0317】前面側ケース276を合成樹脂製としたこ
とにより、携帯電話機275の動作にともなう発熱が使
用者の顔面や耳に伝わることを断熱緩和させ、寒冷時に
おいても最初の冷えきった携帯電話機275の接触感が
緩和されるものともなる。
【0318】図59は、本発明通信装置である携帯電話
機第11の一実施の形態の外観図であり、図(a)に背
面図、図(b)に図(a)の右側面図、図(c)に図
(a)の左側面図、をそれぞれ示し、その外観構成は図
示していないが図1で説明と同様である。すなわち、携
帯電話機281は、前面側ケース276と背面側ケース
143とが組み合わせられてなるケース本体内部に、主
として電話機機能と無線通信機能の回路が収容されてい
る。
【0319】具体的に図示していないが、この携帯電話
機281の正面側の外部には概略、上から順に、スピー
カを内蔵する受話部4、各種の情報を表示する表示部
5、ダイヤル機能や各種の情報を入力したり選択するた
めの押しボタンによるスイッチ部6、マイクロホンを内
蔵する送話部7、背面側に着脱可能に取り付けられる電
池パック(図示していない)8、背面の上部に設けられ
引き出し可能に収容されているが外部アンテナ144、
などが設けられている。
【0320】図(a)において、背面側ケース143の
図示下側は電池パック8取り付けのためのスペースであ
り、電池パック8のロックおよびロック解除のためのス
ライドボタン145の上側は、ABSなどの成型品であ
る合成樹脂製のカバー146で覆われている。また、電
池パック取り付け用スペース内の4本の結合用ねじ84
によって前面側ケース276と背面側ケース143とが
結合されている。
【0321】本実施の形態においては、前面側ケース2
76はABSなどの合成樹脂の一体成型品であり、背面
側ケース143は軽合金、たとえばマグネシウム合金に
よって形成されている。しかしながら、上記したように
背面側ケース143の背面上側は合成樹脂製のカバー1
46で構成される。この合成樹脂製のカバー146の内
面には内部アンテナ85が固定して取り付けられてい
る。背面側ケース143の表面には、防錆と意匠を目的
とした適宜な表面処理、たとえば塗装が施される。
【0322】この合成樹脂製のカバー146について、
ケースから取り外した状態の、図60の分離状態の斜視
図ならびに図61の背面図を参照して説明すると、合成
樹脂製のカバー146は背面側ケース143の一部を構
成するものであり、取り付けた状態では連続した一体構
造を形成するようであるが、外部アンテナ144を収容
するアンテナ収容部148を背面側ケース143に残し
た形状でもある。
【0323】合成樹脂製のカバー146は周囲に壁面が
形成された箱状で、下方側には係合突起151が2箇所
に形成されており、上方の内面には鉤状の係合片152
が2箇所に突設されている。背面側中央部には背面側ケ
ース143に設けられている呼出し音用スピーカ153
用の透孔154を設け、その上側の内面に平面パターン
板でなる内部アンテナ85が接着して取り付けられてい
る。その上方には前面側ケース276と背面側ケース1
43とを結合させるための結合用ねじ84の挿入孔15
5が形成されており、側面には外部送受話器を接続させ
るジャック156を覗かせる開口が形成されている。
【0324】背面側ケース143には下方壁面に係合突
起151を係合させる凹孔157と、仕切り面158の
上方に係合片152を係合させる係合用孔159が2箇
所に形成され、その中間部に内部アンテナ85を回路基
板17の接続用導体部に接続させるための貫通孔161
が設けられている。
【0325】この合成樹脂製のカバー146を背面側ケ
ース143に取り付けるには、係合突起151を凹孔1
57に嵌め合わせながら上方の係合片152を係合用孔
159に合わせて押しつける。係合片152はその弾性
によって撓み鉤状部が係合用孔159を通過すると、弾
性変形が復元し鉤状部が仕切り面158の裏面と係合す
ることにより抜け出ることが阻止される。
【0326】と同時に、カバー146の周囲がケース1
43の周囲と嵌まり合い、一体形状の状態となり位置が
決まる。また、内部アンテナ85の接続用端子162が
仕切り面158の貫通孔161を通って内部に入り込み
回路基板17の接続用導体部に接触接続する。
【0327】このように合成樹脂製のカバー146自体
で背面側ケース143に係合し、外れ出ることはない
が、係合用ねじ84で前面側ケース276に結合固定さ
せることによって確実に係結合される。
【0328】図62の側断面図を参照すると、図(a)
は取り付ける直前の分離状態であって、合成樹脂製のカ
バー146の係合突起151、鉤状の係合片152、内
部アンテナ85とその接続用端子162、前面側ケース
276と背面側ケース143と間に挟着された回路基板
17などの位置関係がよく示されている。
【0329】背面側ケース143には凹孔157と仕切
り面158には貫通孔161が設けられているが、係合
用孔159は位置の関係で示されていない。仕切り面1
58上には呼出し音用スピーカ153とジャック156
とが取り付けられている。
【0330】合成樹脂製のカバー146を背面側ケース
143へ既述したようにして組み合わせて取り付けるこ
とにより、図(b)のように結合され、内部アンテナ8
5の接続用端子162が仕切り面158の貫通孔161
を通って回路基板17面と接触接続されることも図示さ
れている。
【0331】図63の、組み合わせられた状態の外部ア
ンテナ144の部分で断面した側断面図によると、図
(a)は収容位置状態、図(b)は引き出し状態位置で
あって、外部アンテナ144は、この場合図31を参照
して説明の外部アンテナ171と置き換えるとともに組
み合わせる。したがって、ここでの説明は省略するの
で、既述した図31とその説明を必要に応じて参照され
たい。
【0332】図(a)の収容状態においては、アンテナ
収容部248に取り付けられた支持金具12内を貫通す
る絶縁管187を介して金属導体184に取り付け接続
された第2のアンテナ素子177の基部183が中心導
体となり、支持金具12を金属導体の外部導体とする同
軸線路構成の第2のアンテナ素子177とのアンテナ接
続構造となる。
【0333】また、引き出し状態位置の図(b)におい
ては、同様に支持金具12内を貫通する基部179を介
して金属導体178に取り付け接続された第1のアンテ
ナ素子176の下端部が中心導体となり、支持金具12
を金属導体の外部導体とする同軸線路構成の第1のアン
テナ素子176とのアンテナ接続構造となる。
【0334】なお、既述したことではあるが、支持金具
12は第1の板ばね173を介して回路基板17の無線
回路の接地(アース)電位に接続されており、金属導体
184または178に選択的に接触接続する第2の板ば
ね174は、回路基板17の無線回路に接続されてい
る。
【0335】図63において、第1のアンテナ素子17
6側は、その先端部が背面側ケース143側の収容管2
1内の一定位置に収容されることになる。
【0336】本実施の形態になる携帯電話機281によ
ると、外部アンテナは図31に限定するものではなく、
図34の外部アンテナ191または図37の外部アンテ
ナ211を選択的に設定適用することは任意に行なえる
ことである。
【0337】ここで、前面側ケース276と背面側ケー
ス143と回路基板17との関係について図64の側断
面図を参照すると、前面側ケース276は一体成型にな
る合成樹脂製であり、背面側ケース143は軽合金でな
る周囲壁の内部は貫通孔161などが存在するものの、
そのほとんどの部分は仕切り面158と電池パック8取
り付け部の底面167により全面が塞がれるようになっ
ている。
【0338】回路基板17には表示部5に対応する液晶
表示パネル83や、図示しないその他の電子部品が多数
実装搭載されており、他幹部には送話部7のマイクロホ
ン168や、外部回路や電源回路と接続のためのコネク
タ169などが取り付けられている。回路基板17は多
層構造のプリント板であって、その内層には回路の接地
層でなる広面積なパターンが形成されている。
【0339】回路基板17は、以上のような合成樹脂製
の前面側ケース276と軽合金製の背面側ケース143
とが組み合わせられる内部空間に挟着支持されることか
ら、回路基板17の背面側は外界空間との電気的な結合
がケースを通じて行なわれないことから、シールド遮蔽
されるので、従来のような合成樹脂製のケースに比して
蒸着技術による金属膜を付着形成する要がない。
【0340】本実施の形態になる携帯電話機281によ
れば、背面側ケース143が軽合金製であることから、
機械的な剛性強度が大きく、したがって薄型化を可能な
ものであり、電気的な干渉障害などを大きく低下させる
ことを可能とする。しかも内部アンテナ85の設けられ
る部分を合成樹脂製のカバー146としたことにより、
通信に支障を生じるものでもないようにしている。
【0341】前面側ケース276を合成樹脂製としたこ
とにより、携帯電話機281の動作にともなう発熱が使
用者の顔面や耳に伝わることを断熱緩和させ、寒冷時に
おいても最初の冷えきった携帯電話機281の接触感が
緩和されるものともなる。
【0342】図65は、本発明通信装置である携帯電話
機第12の一実施の形態の外観図であり、図(a)に正
面図、図(b)に側面図、を示す。また、図66の図
(a)には背面図、図(b)には側断面図、をそれぞれ
示す。
【0343】携帯電話機285は、前面側ケース276
と背面側ケース286とが組み合わせられてなるケース
本体内部に、主として電話機機能と無線通信機能の回路
が収容されている。
【0344】この携帯電話機285の外部には概略、正
面の上から順に、スピーカを内蔵する受話部4、各種の
情報を表示する表示部5、ダイヤル機能や各種の情報を
入力したり機能を選択するための押しボタンによるスイ
ッチ部6、マイクロホンを内蔵する送話部7、背面側に
着脱可能に取り付けられる電池パック(図示していな
い)8、背面の上部に引き出し可能に収容されている外
部アンテナ171、などが設けられている。
【0345】図66の図(a)において、背面側ケース
286の図示下側は電池パック8の取り付けのためのス
ペースであり、その上側には電池パック8のロックおよ
びロック解除のためのスライドボタン145が設けられ
ており、電池パック取り付け用スペース内の4本と最上
部の1本の結合用ねじ84とにより、前面側ケース27
6と背面側ケース286とが結合固定されている。
【0346】このようなことは、図67の背面側ケース
286を分離状態の斜視図に示されるようであり、背面
側ケース286には外部アンテナ171以外の電子部品
類は設けられておらず、回路基板17は図の場合前面側
ケース276内に付属させるよう図示してある。
【0347】本実施の形態においては、前面側ケース2
76はABSなどの合成樹脂の一体成型品であり、背面
側ケース286は軽合金、たとえば、マグネシウム合金
によって形成されている。背面側ケース286の表面に
は、防錆と意匠とを目的とした適宜な表面処理、たとえ
ば塗装が施される。
【0348】図66の図(b)の側断面図によると、回
路基板17は前面側ケース276と背面側ケース286
との間に挟着されるように取り付けられている。この回
路基板17の背面側には支持基板287が取り付けられ
ており、支持基板287には呼出し音用スピーカ153
と外部送受話器を接続させるジャック156とが設けら
れている。したがって、背面側ケース286にはこのス
ピーカ153用の透孔154と、ジャック156を側面
外部に覗かせる開口とが形成されている。
【0349】図68の、組み合わせられた状態の外部ア
ンテナ171の部分で断面した側断面図によると、図
(a)は収容位置状態、図(b)は引き出し状態位置で
あって、外部アンテナは、この場合図31を参照して説
明の外部アンテナ171を適用している。したがって、
ここでの説明は省略するので、既述した図31とともに
その説明を必要に応じて参照されたい。
【0350】図(a)の収容状態においては、アンテナ
収容部288に取り付けられた支持金具12内を貫通す
る絶縁管187を介して金属導体184に取り付け接続
された第2のアンテナ素子177の基部183が中心導
体となり、支持金具12を金属導体の外部導体とする同
軸線路構成の第2のアンテナ素子177とのアンテナ接
続構造となる。
【0351】また、引き出し状態位置の図(b)におい
ては、同様に支持金具12内を貫通する基部179を介
して金属導体178に取り付け接続された第1のアンテ
ナ素子176の下端部が中心導体となり、支持金具12
を金属導体の外部導体とする同軸線路構成の第1のアン
テナ素子176とのアンテナ接続構造となる。
【0352】なお、既述したことではあるが、支持金具
12は第1の板ばね173を介して回路基板17の無線
回路の接地(アース)電位に接続されており、金属導体
184または178に選択的に接触接続する第2の板ば
ね174は、回路基板17の無線回路に接続されてい
る。
【0353】図68において、第1のアンテナ素子17
6側は、その先端部が背面側ケース286側の収容管2
1内の一定位置に収容されることになる。
【0354】本実施の形態になる携帯電話機285によ
ると、外部アンテナは図31に限定するものではなく、
同様な同軸線路構成により無線回路とアンテナ間とを接
続構造になし得る、図34の外部アンテナ191または
図37の外部アンテナ211を選択的に設定適用するこ
とは任意に行なえることである。
【0355】ここで、前面側ケース276と背面側ケー
ス286と回路基板17との関係について図69の分離
状態の側断面図を参照すると、前面側ケース276は一
体成型になる合成樹脂製であり、背面側ケース286は
軽合金でなる周囲壁と背面壁289と電池パック取り付
け部の底面167とにより全面が箱型によって塞がれる
ようになっている。
【0356】回路基板17には表示部5に対応する液晶
表示パネル83や、図示しないその他の電子部品が多数
実装搭載されており、背面側に取り付けられた支持基板
287に呼出し音用スピーカ153とジャック156と
が設けられており、下端部には送話部7のマイクロホン
168や、外部回路や電源回路との接続のためのコネク
タ169などが取り付けられている。回路基板17は多
層構造のプリント板であって、その内層には回路の接地
層でなる広面積なパターンが形成されている。
【0357】回路基板17は、以上のような合成樹脂製
の前面側ケース276と軽合金製の背面側ケース286
とが組み合わせられる内部空間内に挟着支持されること
から、回路基板17の背面側は外界空間との電気的な結
合がケースを通じて行なわれないことから、シールド遮
蔽されるので、従来の合成樹脂製のケースに比して蒸着
技術などによる金属膜を付着形成する要がない。
【0358】本実施の形態になる携帯電話機285によ
れば、背面側ケース286が軽合金製であることから、
機械的な剛性強度が大きく、したがって薄型化を可能な
ものであり、電気的な干渉障害などを大きく低下させる
ことを可能とする。内部アンテナに代えて内部の無線回
路とアンテナ結合部を同軸線路による結合構成とした外
部アンテナを受信時の待ち受け用とするとともに、送受
信用のアンテナとすることで、通信に支障を生じるもの
でもないようにしている。
【0359】前面側ケース276を合成樹脂製としたこ
とにより、携帯電話機285の動作にともなう発熱が使
用者の顔面や耳に伝わることを断熱緩和させ、寒冷時に
おいても最初の冷えきった携帯電話機285の接触感が
緩和されるものともなる。
【0360】図70は、本発明通信装置である携帯電話
機第13の一実施の形態の外観図であり、図(a)に正
面図、図(b)に側面図、を示す。図において、携帯電
話機291は、前面側ケース142と背面側ケース29
2とが組み合わせられてなるケース本体内部に、主とし
て電話機機能と無線通信機能の回路が収容されている。
【0361】この携帯電話機291の正面側の外部には
概略、上から順に、スピーカを内蔵する受話部4、各種
の情報を表示する表示部5、ダイヤル機能や各種の情報
を入力したり選択するための押しボタンによるスイッチ
部6、マイクロホンを内蔵する送話部7、背面側に着脱
可能に取り付けられる電池パック(図示していない)
8、背面の上部に設けられ引き出し可能に収容されてい
る外部アンテナ9、などが設けられている。
【0362】図71の図(a)は携帯電話機291の背
面図、図(b)は側断面図、であり、図(a)におい
て、背面側ケース292の図示下方は電池パック8の取
り付けのためのスペースであり、その上側には電池パッ
ク8のロックおよびロック解除のためのスライドボタン
145が設けられており、電池パック取り付け用スペー
ス内の4本と最上部の1本の結合用ねじ84とにより、
前面側ケース142と背面側ケース292とが結合され
ている。
【0363】本実施の形態においては、前面側ケース1
42は軽合金、たとえば、マグネシウム合金によって形
成されており、背面側ケース292はABSなどの合成
樹脂の一体成型品である。この背面側ケース292の上
部内面には内部アンテナ85が固定して取り付けられて
いる。前面側ケース142の表面には、防錆と意匠とを
目的とした適宜な表面処理、たとえば塗装が施される。
【0364】図71の図(b)によると、回路基板17
は前面側ケース142と背面側ケース292との間に挟
着されるように取り付けられている。この回路基板17
の背面側には支持基板287が取り付けられており、支
持基板287には呼出し音用スピーカ153と外部送受
話器を接続させるジャック156とが設けられている。
したがって、背面側ケース292にはこのスピーカ15
3用の透孔154と、ジャック156を側面外部に覗か
せる開口とが形成されている。
【0365】図72の、組み合わせられた状態の外部ア
ンテナ9の部分で断面した側断面図によると、図(a)
は収容位置状態、図(b)は引き出し状態位置であっ
て、外部アンテナ9は図(a)を参照すると、背面側ケ
ース292の背面上部に円筒形をなすアンテナ収容部2
93が一体成形されており、アンテナ収容部293の内
部に案内機能を有する支持金具12がねじ込まれてい
る。
【0366】支持金具12は、上部に円板状の座金部分
13と、その下方周囲のねじ14と、下方に突出する円
筒部分15と、内面凹部に嵌め込まれた筒状の接続用ば
ね16と、からなり、電気伝導性の良好な黄銅材の表面
にニッケルめっきなどが施されたものである。ただし、
接続用ばね16は、ばね用の燐青銅板あるいはベリリウ
ム銅板などからなり、Auめっきなどが施されたもので
ある。
【0367】内部のプリント板からなる回路基板17に
は無線回路に接続される、ほぼU字型をなす板ばね18
が設けられており、その先端が支持金具12の円筒部分
15の外周面とばねの復元力によって弾性接触し電気的
に接続されている。
【0368】支持金具12の下方にはアンテナ収容部2
93の内面に突出する突起19に、支持金具12と同一
軸となるようにアンテナの案内となる柔軟で薄い合成樹
脂製の収容管21が嵌め込まれて取り付けられており、
その先端は図71の図(a)の背面図に示されるよう
に、背面側ケース292の下端部に延びケースに位置決
め保持されている。
【0369】外部アンテナ9は、ガルトロ式アンテナ構
成であり、同一軸上に下方の第1のアンテナ素子25と
上方の第2のアンテナ素子26とを有してなる。第1の
アンテナ素子25の下端部は筒状の金属導体27に接続
固定されており、その上方の周囲は合成樹脂被膜28に
よって絶縁被覆され、金属導体27の下端部は膨大部の
ストッパ29に形成されている。
【0370】金属線でなる第2のアンテナ素子26の下
端部は直線状の基部31であって、金属導体32の内部
に埋め込まれて接続固定され、上部は螺旋状のヘリカル
アンテナ部33に形成され、全体としては円柱状の合成
樹脂成形体34内に埋め込まれた状態として覆われてな
る。この、第2のアンテナ素子26の金属導体32の下
端部と第1のアンテナ素子25の上端部とは、電気的な
絶縁状態として合成樹脂の連結部材35によって結合さ
れている。
【0371】第1のアンテナ素子25の金属導体27の
外径と第2のアンテナ素子26の金属導体32の外径と
は同一径であり、支持金具12の内径部分に嵌まり込
み、押し込み力または引き出し力によって、その接続用
ばね16を弾性に抗して押し広げることとなり、電気的
に良好な接続状態となり得るし、機械的にもその摩擦力
によって、支持金具12に収容状態または引き出し状態
位置に支持されるようになっている。
【0372】すなわち、支持金具12に接触している板
ばね18を介して、収容状態位置にあっては第2のアン
テナ素子26が回路基板17の無線回路に接続される
し、引き出し状態位置にあっては第1のアンテナ素子2
5が回路基板17の無線回路に接続される。このよう
に、外部アンテナ9の位置状態に応じて選択的に接続支
持されるように構成されている。
【0373】両方の金属導体27と32との間は細径な
ことから支持金具12の内部を自由に通過し得る。ま
た、外部アンテナ9が引き出された状態では下方の金属
導体27がストッパ29の膨大部によって支持金具12
内を通過することが阻止されるとともに位置決めされ、
引き抜かれることが防止される。
【0374】外部アンテナ9が収容される過程において
は、第1のアンテナ素子25の下端部である金属導体2
7の部分が収容管21内に押し込まれることから、回路
基板17に接触したり、他の部分へ入り込むなどの不都
合がなく収容位置が一定される。
【0375】第1のアンテナ素子25は柔軟にして弾性
を有する金属線でなり、引き出し状態において容易に彎
曲変形し得るが変形外力を除外させることにより、直ち
に直線状態に復元し得る。したがって、彎曲変形してア
ンテナとしての機能を損なったり収容し得ないといった
不都合を生じることがない。
【0376】ここで、前面側ケース142と背面側ケー
ス292と回路基板17との関係について図73の分離
状態の側断面図を参照すると、前面側ケース142は一
体成形になる軽合金製であり、背面側ケース292は一
体の合成樹脂成型になるもので、背面側の内面に内部ア
ンテナ85が接着して取り付けられている。
【0377】回路基板17には表示部5に対応する液晶
表示パネル83や、図示しないその他の電子部品が多数
実装搭載されており、背面側に取り付けられた支持基板
287に呼出し音用スピーカ153とジャック156と
が設けられており、下端部には送話部7のマイクロホン
168や、外部回路や電源回路との接続のためのコネク
タ169などが取り付けられている。
【0378】回路基板17は、以上のような軽合金製の
前面側ケース142と合成樹脂製の背面側ケース292
とが組み合わせられる内部空間内に挟着支持される。こ
のような組み合わせにともない、内部アンテナ85の接
続用端子162が回路基板17の無線回路の導体端子部
と接触接続され、外部アンテナ9の支持金具12に回路
基板17の板ばね18が図72で説明のように接触接続
される。
【0379】本実施の形態になる携帯電話機291によ
れば、前面側ケース142を軽合金製としたことによ
り、機械的な剛性強度が大きく、したがって薄型化を可
能とし得る。
【0380】図74は、本発明通信装置である携帯電話
機第14の一実施の形態の外観図であり、図(a)に正
面図、図(b)に側面図、を示す。図において、携帯電
話機295は、前面側ケース256と背面側ケース29
2とが組み合わせられてなるケース本体内部に、主とし
て電話機機能と無線通信機能の回路が収容されている。
【0381】この携帯電話機295の正面側の外部には
概略、上から順に、スピーカを内蔵する受話部4、各種
の情報を表示する表示部5、ダイヤル機能や各種の情報
を入力したり選択するための押しボタンによるスイッチ
部6、マイクロホンを内蔵する送話部7、背面側に着脱
可能に取り付けられる電池パック(図示していない)
8、背面上部に設けられ引き出し可能に収容されている
外部アンテナ9、などが設けられている。
【0382】図75の図(a)は携帯電話機295の背
面図、図(b)は側断面図、であり、図(a)におい
て、背面側ケース292の図示下方は電池パック8の取
り付けのためのスペースであり、その上側には電池パッ
ク8のロックおよびロック解除のためのスライドボタン
145が設けられており、電池パック取り付け用スペー
ス内の4本と最上部の1本の結合用ねじ84とにより、
前面側ケース256と背面側ケース292とが結合され
ている。
【0383】本実施の形態においては、前面側ケース2
56は軽合金、たとえば、マグネシウム合金によって形
成されており、前面側ケース256の受話部4、表示部
5、の前面側とその周囲とは、断熱効果を有する合成樹
脂成型品の前面カバー257によって覆われている。こ
の前面側ケース256の表面には、防錆と意匠とを目的
とした適宜な表面処理、たとえば塗装が施される。
【0384】背面側ケース292はABSなどの合成樹
脂の一体成型品であり、上部内面には内部アンテナ85
が固定して取り付けられている。
【0385】この前面カバー257について、ケースか
ら取り外した状態の図76を分離状態の斜視図を参照し
て説明すると、前面側ケース256には、受話部4のス
ピーカ258と表示部5の液晶表示パネル83の周辺面
と、両側壁面259と上端面261の3方を正規の面よ
りも段付きとして低く設定形成してある。この両側壁面
259には複数箇所にそれぞれ小径の凹穴または孔26
2を形成する。
【0386】前面カバー257は、受話部4には窪み2
63と受話音を通過させるための孔264を設け、表示
部5は透明な表示窓265を一体形成し、前面側ケース
256の段付き分に相当する厚さの表面部分と3方とを
覆う側壁266とにより構成される。両側壁266の内
面側にはそれぞれ前面側ケースの両側壁面259に形成
された孔262に対応する大きさを有し、その位置に突
起267が突設してある。
【0387】以上の構成になる前面カバー257は、少
なくとも表示窓265の部分が透明であればよいことか
ら、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂などの一体成
型品として製造される。あるいは、表示窓265部分を
透明としてその他の部分を前面側ケース256の表面と
同色に着色してもよく、意匠上の目的から意図的に異色
や模様を着色することも可能である。
【0388】この前面カバー257を前面側ケース25
6の表面にあてがって押しつけることにより段付き面に
嵌まり合い、両側壁面の孔262に突起267が嵌まり
込み、側壁266の弾性によって保持される。適宜な接
着剤あるいは両面接着テープなどを介在させることも好
ましい。このようにして取り付けられた状態は図74に
示されるように全体が平滑面となり外観上の不都合や違
和感はない。
【0389】このように受話部4の周囲を合成樹脂製の
前面カバー257で覆うことは、携帯電話機295の動
作にともなう発熱が前面側ケース256が軽合金なこと
から、この熱が使用者の顔面や耳に直接伝わること断熱
緩和させる機能を付与させることにある。寒冷時には最
初の冷えきった携帯電話機295の接触感を緩和させる
ようにも働く。
【0390】図75の図(b)によると、回路基板17
は前面側ケース256と背面側ケース292との間に挟
着されるように取り付けられている。この回路基板17
の背面側には支持基板287が取り付けられており、支
持基板287には呼出し音用スピーカ153と外部送受
話器を接続させるジャック156とが設けられている。
したがって、背面側ケース292にはこのスピーカ15
3用の透孔154と、ジャック156を側面外部に覗か
せる開口とが形成されている。
【0391】図77の、組み合わせられた状態の外部ア
ンテナ9の部分で断面した側断面図によると、図(a)
は収容位置状態、図(b)は引き出し状態位置であっ
て、外部アンテナ9は図(a)を参照すると、背面側ケ
ース292の背面上部に円筒形をなすアンテナ収容部2
93が一体成形されており、アンテナ収容部293の内
部に案内機能を有する支持金具12がねじ込まれてい
る。
【0392】支持金具12は、上部に円板状の座金部分
13と、その下方周囲のねじ14と、下方に突出する円
筒部分15と、内面凹部に嵌め込まれた筒状の接続用ば
ね16と、からなり、電気伝導性の良好な黄銅材の表面
にニッケルめっきなどが施されたものである。ただし、
接続用ばね16は、ばね用の燐青銅板あるいはベリリウ
ム銅板などからなり、Auめっきなどが施されたもので
ある。
【0393】内部のプリント板からなる回路基板17に
は無線回路に接続される、ほぼU字型をなす板ばね18
が設けられており、その先端が支持金具12の円筒部分
15の外周面とばねの復元力によって弾性接触し電気的
に接続されている。
【0394】支持金具12の下方にはアンテナ収容部2
93の内面に突出する突起19に、支持金具12と同一
軸となるようにアンテナの案内となる柔軟で薄い合成樹
脂製の収容管21が嵌め込まれて取り付けられており、
その先端は図75の図(a)の背面図に示されるよう
に、背面側ケース292の下端部に延びケースに位置決
め保持されている。
【0395】外部アンテナ9は、ガルトロ式アンテナ構
成であり、同一軸上に下方の第1のアンテナ素子25と
上方の第2のアンテナ素子26とを有してなる。第1の
アンテナ素子25の下端部は筒状の金属導体27に接続
固定されており、その上方の周囲は合成樹脂被膜28に
よって絶縁被覆され、金属導体27の下端部は膨大部の
ストッパ29に形成されている。
【0396】金属線でなる第2のアンテナ素子26の下
端部は直線状の基部31であって、金属導体32の内部
に嵌め込まれて接続固定され、上部は螺旋状のヘリカル
アンテナ部33に形成され、全体としては円柱状の合成
樹脂成形体34内に埋め込まれた状態として覆われてい
る。この、第2のアンテナ素子26の金属導体32の下
端部と第1のアンテナ素子25の上端部とは、電気的な
絶縁状態として合成樹脂の連結部材35によって結合さ
れている。
【0397】第1のアンテナ素子25の金属導体27の
外径と第2のアンテナ素子26の金属導体32の外径と
は同一径であり、支持金具12の内径部分に嵌まり込
み、押し込み力または引き出し力によって、その接続用
ばね16を弾性に抗して押し広げることとなり、電気的
に良好な接続状態となり得るし、機械的にもその摩擦力
によって、支持金具12に収容状態または引き出し状態
位置に支持されるようになっている。
【0398】すなわち、支持金具12に接触している板
ばね18を介して、収容状態位置にあっては第2のアン
テナ素子26が回路基板17の無線回路に接続される
し、引き出し状態位置にあっては第1のアンテナ素子2
5が回路基板17の無線回路に接続される。このよう
に、外部アンテナ9の位置状態に応じて選択的に接続支
持されるように構成されている。
【0399】両方の金属導体27と32との間は細径な
ことから支持金具12の内部を自由に通過し得る。ま
た、外部アンテナ9が引き出された状態では下方の金属
導体27がストッパ29の膨大部によって支持金具12
内を通過することが阻止されるとともに位置決めされ、
引き抜かれることが防止される。
【0400】外部アンテナ9が収容される過程において
は、第1のアンテナ素子25の下端部である金属導体2
7の部分が収容管21内に押し込まれることから、回路
基板17に接触したり、他の部分へ入り込むなどの不都
合がなく収容位置が一定される。
【0401】第1のアンテナ素子25は柔軟にして弾性
を有する金属線でなり、引き出し状態において容易に彎
曲変形し得るが変形外力を除去させることにより、直ち
に直線状態に復元し得る。したがって、彎曲変形してア
ンテナとしての機能を損なったり収容し得ないといった
不都合を生じることがない。
【0402】ここで、前面側ケース256と背面側ケー
ス292と回路基板17との関係について図78の分離
状態の側断面図を参照すると、前面側ケース256は一
体成形になる軽合金製であり、背面側ケース292は一
体の合成樹脂成型になるもので、背面側の内面に内部ア
ンテナ85が接着して取り付けられている。
【0403】回路基板17には表示部5に対応する液晶
表示パネル83や、図示しないその他の電子部品が多数
実装搭載されており、背面側に取り付けられた支持基板
287に呼出し音用スピーカ153とジャック156と
が設けられており、下端部には送話部7のマイクロホン
168や、外部回路や電源回路との接続のためおコネク
タ169などが取り付けられている。
【0404】回路基板17は、以上のような軽合金製の
前面側ケース256と合成樹脂製の背面側ケース292
とが組み合わせられる内部空間内に挟着支持される。こ
のような組み合わせにともない、内部アンテナ85の接
続用端子162が回路基板17の無線回路の導体端子図
と接触接続され、外部アンテナ9の支持金具12に回路
基板17の板ばね18が図77で説明のように接触接続
される。
【0405】本実施の形態になる携帯電話機295によ
れば、前面側ケース256を軽合金製としたことにより
機械的な剛性強度が大きく、したがって薄型化を可能と
し得る。
【0406】また、前面側ケース256の受話部4につ
いても合成樹脂性の前面カバー257で覆ったことによ
り、熱による影響を緩和するようにしている。
【0407】本発明通信装置は、上記実施の形態におい
て通信装置である携帯電話機を代表的に示したが、これ
に限定するものではなく各種の情報通信端末や携帯通信
端末などに適用し得るものである。さらには、個々の実
施の形態についても各形態ならびに形態部分の要部を応
用し、あるいは組み合わせることも可能なことはいうま
でもないことである。
【0408】
【発明の効果】以上、詳細に説明のように本発明通信装
置によると、第1に、一対の合成樹脂製のケースを組み
合わせ内部に通信回路を収容してなる通信装置であっ
て、ケースの底面と直交する両側壁面に平行させて金属
製の補強壁を設けることにある。
【0409】第1手段によると、補強壁を設けるのにケ
ースの側壁から突出された係合片に補強壁を押し込み係
合させることで位置決めされ、両ケースを組み合わせて
組み立てることにより補強壁が挟着され強固となる。し
たがって、合成樹脂成形になるケース組み立て体の偏平
な方向の面の曲げに対して補強されるから薄い通信装置
を実現し得る。
【0410】第2に、合成樹脂製のケースを組み合わせ
内部に通信回路を収容してなる通信装置であって、ケー
スの底面と直交する両側壁面に平行させて金属製の補強
壁を設けるについて、両ケースを組み合わせ結合する結
合ねじにより補強壁の脚部を挟着結合させる。
【0411】第2手段によると、補強壁を設けるのにケ
ースの側壁から突出される係合片に押し込み係合させる
ことで位置決めされ、ケースを組み合わせ結合させる結
合ねじに補強壁の脚部を挟着結合させることにより強度
が強固となる。したがって、ケース組み立て体の偏平な
方向の面の曲げに対して補強されるから、より一層薄型
な通信装置を製することができる。
【0412】第3に、合成樹脂製のケースを組み合わせ
内部に通信回路を収容してなる通信装置であって、ケー
スの底面と直交する両側壁面に平行させて金属製の補強
壁を係合させて取り付け、他方のケースを組み合わせる
とともに補強壁の脚部のねじ孔に結合ねじをねじ込み組
み立て結合することにある。
【0413】第3手段によると、補強壁は一方のケース
に係合させて取り付け、他方のケースを組み合わせ結合
させるのに補強壁の脚部のねじ孔にねじによる結合構造
とすることで両ケースが補強壁に取り付けられることと
なり、大幅な強度向上にもとづく薄型な通信装置になし
得る。
【0414】第4に、合成樹脂製のケースを組み合わせ
内部に通信回路を収容してなる通信装置であって、ケー
スの底面と直交する両側壁面に平行させて、金属製の補
強壁の係合脚部をケースの係合部に圧入係合させて補強
壁を結合させ、他方のケースを組み合わせるとともに補
強壁の係合脚部のねじ孔に結合ねじをねじ込み組み立て
結合する。
【0415】第4手段によると、補強壁は一方のケース
の係合部に係合脚部を圧入させて取り付け結合し、他方
のケースは補強壁の係合脚部のねじ孔に結合ねじをねじ
込むことで組み立て結合し得る。このようにして補強壁
に両ケースを取り付けることで、偏平方向への曲げに対
して大幅な強度が得られ、通信装置の薄型化を達成し得
る。
【0416】第5に、少なくとも一方のケースが軽合金
である一対のケースを組み合わせ内部に通信回路を収容
してなる通信装置であって、軽合金製のケースの内部に
設けられる内部アンテナの箇所を合成樹脂の部分ケース
である合成樹脂製のカバーとしたことにある。
【0417】第5手段によると、ケース組み立て体とし
た場合少なくとも一方が軽合金製なことから機械的な剛
性強度が大きくなり相当に薄型な通信装置となし得る。
内部アンテナの取り付けられる箇所を合成樹脂による部
分ケースである合成樹脂製のカバーとすることで、外部
との無線周波の透過授受に支障はない。ケースが軽合金
製なことから内部の電子部品から発生する発熱を効果的
に表面全体に伝熱放散し得る。電気的なシールド遮蔽作
用も得られる。
【0418】第6に、一対のケースを組み合わせ内部に
通信回路を収容するとともにケースを貫通しケースの内
部と外部との間を収容ならびに引き出し位置となる第1
のアンテナ素子と第1のアンテナ素子の先端側に設けら
れる第2のアンテナ素子とからなる外部アンテナをそな
えた通信装置であって、第1のアンテナ素子の端部に第
1のアンテナ素子に電気的に接続された金属導体と、第
1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子との中間に第2
のアンテナ素子に電気的に接続された金属導体とをそれ
ぞれに有してなり、外部アンテナを貫通させて収容位置
と引き出し位置とに支持する支持金具と、第1のアンテ
ナ素子の引き出し位置において第1のアンテナ素子の金
属導体と電気的に接触接続し、第1のアンテナ素子の収
容位置において第2のアンテナ素子の金属導体と電気的
に接触接続する接続導体と、をそなえ、支持金具を通信
回路の接地電位としたことにある。
【0419】第6手段によると、第1のアンテナ素子の
引き出し状態の位置において第1のアンテナ素子と内部
の無線回路とが接続導体によって接続されるが、第1の
アンテナ素子の端部を囲み支持する支持金具が通信回路
の接地電位なことから同軸構造とし結合され、電気的に
整合性の良好な接続がなされる。
【0420】第1のアンテナ素子の収容状態の位置にお
いて第2のアンテナ素子と内部の無線回路とが接続導体
によって接続されるが、第2のアンテナ素子の端部を囲
み支持する支持金具が通信回路の接地電位なことから同
軸構造として結合され、やはり電気的に整合性の良好な
接続がなされる。
【0421】このようなことは、アンテナ接続部の周囲
がそれぞれ金属ケースなどの電気的導体によって囲まれ
るような場合に有効な手段として機能する。
【0422】第7に、少なくとも一方のケースが軽合金
製である一対のケースを組み合わせ内部に通信回路を収
容してなる通信装置であって、軽合金製のケースに設け
られるアンテナの箇所を合成樹脂の部分ケースである合
成樹脂製のカバーとしたことにある。
【0423】第7手段によると、ケース組み立て体とし
た場合少なくとも一方が軽合金製なことから機械的な剛
性強度が大きくなり、相当薄型な通信装置を製し得る。
内部アンテナや外部アンテナなどを取り付ける部分を合
成樹脂製のカバーとすることで、外部との無線周波の透
過授受に支障を生じることなく、外部アンテナについて
も格別なアンテナ構成とする要もなくなる。ケースが軽
合金製なことから、内部の電子部品から発生する発熱を
効果的に表面全体に伝熱して放熱し得るし、電気的なシ
ールド遮蔽作用も得られる。
【0424】第8に、少なくとも一方のケースが軽合金
製でなる一対のケースを組み合わせ内部に通信回路を収
容してなる通信装置であって、軽合金製のケースに設け
られる受話部のケース部分とその周囲との外側を合成樹
脂成形体で覆ってなることにある。
【0425】第8手段によると、ケースの一方または両
方を軽合金製とすることにより機械的な剛性強度を大き
くなし得ることから、薄型な通信装置を製し得る。使用
に際し耳にあてがう受話部が通信装置の動作にともなう
発熱によって軽合金の熱伝導率が良好なことにもかかわ
らず、合成樹脂成形体によって耳に熱を直接感じないこ
とから不快感がない。
【0426】第9に、一対のケースを組み合わせ内部に
通信回路を収容してなる通信装置であって、一方のケー
スを軽合金製、他方のケースを合成樹脂製、とし合成樹
脂製のケースに受話部を設けることにある。
【0427】第9手段によると、ケースの一方を合成樹
脂製とすることにより、受話部を耳にあてがっても装置
に生じる熱を耳に感じることが少ないものとなる。他方
を軽合金製とすることにより機械的な剛性強度を大きく
し薄型の通信装置になし得る。軽合金製のケース側にア
ンテナ部を設ける必要に応じては、該当部分を部分ケー
スである合成樹脂製のカバーとすることで対応し得る。
内部アンテナを適用しない場合には合成樹脂製のカバー
を要するものではない。
【0428】第10に、一対のケースを組み合わせ内部
に通信回路を収容してなる通信装置であって、一方のケ
ースを軽合金製とするとともに、そのケースの受話部の
ケース部分とその周囲との外側を合成樹脂成形体で覆
い、他方のケースを合成樹脂製としたことにある。
【0429】第10手段によると、一方のケースを軽合
金製とすることにより機械的な剛性強度が大きく、した
がって薄型な通信装置を構成し得る。使用に際して受話
部をあてがうが通信装置の動作にともなう発熱が軽合金
製のケースに伝わるが、合成樹脂成形体で覆われている
ことにより耳に直接伝わらないので不快感がない。第2
のケースを合成樹脂製とすることにより、アンテナ部を
設けことが容易となる。
【0430】以上のようであって、本発明通信装置は小
型軽量化、とりわけ装置の薄型化に寄与する実用上の効
果はきわめて顕著なものである。さらには、通信用のア
ンテナを設けるについても、その電気的特性の向上も図
られるといった格別な作用、効果を奏するものでもあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明携帯電話機第1の一実施の形態の外観図
である。
【図2】図1のケース内部を示す斜視図である。
【図3】本発明携帯電話機第2の一実施形態の側面図で
ある。
【図4】図1のA−A断面図である。
【図5】図1のB−B断面図である。
【図6】図3のC−C断面図である。
【図7】ケースと補強壁とを導電接続させる手段であ
る。
【図8】本発明携帯電話機第3の一実施形態の外観図で
ある。
【図9】図8の補強壁の斜視図である。
【図10】組み立て状態の背面図と側面図である。
【図11】図8のA−A断面図である。
【図12】図8のB−B断面図である。
【図13】本発明携帯電話機第4の一実施形態の外観図
である。
【図14】図13の補強壁の斜視図である。
【図15】補強壁とケースとの組み立て説明図である。
【図16】組み立て状態の背面図と側面図である。
【図17】本発明携帯電話機第5の一実施形態にかかる
前面側ケースである。
【図18】図17の組み立て状態における内面図と側面
図である。
【図19】図18の斜視図である。
【図20】図17の矢視A部と側面図である。
【図21】図17の矢視B部と側面図である。
【図22】図20と図21部分の組み立て状態である。
【図23】図17の矢視D部と側面図である。
【図24】図17の矢視E部と側面図である。
【図25】図23と図24部分の組み立て状態である。
【図26】本発明携帯電話機第6の一実施形態の外観図
である。
【図27】図26の合成樹脂製のカバーを取り外した状
態の斜視図である。
【図28】図26の合成樹脂製のカバーを取り外した状
態の背面図である。
【図29】合成樹脂製のカバーの取り付けを説明する側
断面図である。
【図30】前面側ケースと背面側ケースと回路基板との
関係説明図である。
【図31】本発明携帯電話機外部アンテナ第1の一実施
形態である。
【図32】図31の斜視図である。
【図33】支持金具の側断面図と正面図である。
【図34】本発明携帯電話機外部アンテナ第2の一実施
形態である。
【図35】支持接続金具の正面図と側断面図(その1)
である。
【図36】支持接続金具の正面図と側断面図(その2)
である。
【図37】本発明携帯電話機外部アンテナ第3の一実施
形態である。
【図38】図37の組み立て手順を説明する図である。
【図39】本発明携帯電話機第7の一実施形態の外観図
である。
【図40】図39の合成樹脂製のカバーを取り外した状
態の斜視図である。
【図41】図39の合成樹脂製のカバーを取り外した状
態の背面図である。
【図42】合成樹脂製のカバーの取り付けを説明する側
断面図である。
【図43】外部アンテナの状態説明図である。
【図44】前面側ケース取り付け背面側ケースと回路基
板との関係説明図である。
【図45】本発明携帯電話機第8の一実施形態の外観図
と側断面図である。
【図46】図45の前面カバーを分離状態とした斜視図
である。
【図47】図45の合成樹脂製のカバーを取り外した状
態の斜視図である。
【図48】本発明携帯電話機第9の一実施形態の外観図
と側断面図である。
【図49】図48の前面カバーを分離状態とした斜視図
である。
【図50】図48の合成樹脂製のカバーを取り外した状
態の斜視図である。
【図51】外部アンテナの状態説明図である。
【図52】前面側ケースと背面側ケースと回路基板との
関係説明図である。
【図53】本発明携帯電話機第10の一実施形態の外観
図である。
【図54】図53の合成樹脂製のカバーを取り外した状
態の斜視図である。
【図55】図53の合成樹脂製のカバーを取り外した状
態の背面図である。
【図56】合成樹脂製のカバーの取り付けを説明する側
断面図である。
【図57】外部アンテナの状態説明図である。
【図58】前面側ケースと背面側ケースと回路基板との
関係説明図である。
【図59】本発明携帯電話機第11の一実施形態の外観
図である。
【図60】図59の合成樹脂製のカバーを取り外した状
態の斜視図である。
【図61】図59の合成樹脂製のカバーを取り外した状
態の背面図である。
【図62】合成樹脂製のカバーの取り付けを説明する側
断面図である。
【図63】外部アンテナの状態説明図である。
【図64】前面側ケースと背面側ケースと回路基板との
関係説明図である。
【図65】本発明携帯電話機第12の一実施形態の外観
図である。
【図66】図59の背面図と側断面図である。
【図67】背面側ケース分離状態の斜視図である。
【図68】外部アンテナの状態説明図である。
【図69】前面側ケースと背面側ケースと回路基板との
関係説明図である。
【図70】本発明携帯電話機第13の一実施形態の外観
図である。
【図71】図70の背面図と側断面図である。
【図72】外部アンテナの状態説明図である。
【図73】前面側ケースと背面側ケースと回路基板との
関係説明図である。
【図74】本発明携帯電話機第14の一実施形態の外観
図である。
【図75】図74の背面図と側断面図である。
【図76】図74の前面カバーを分離状態とした斜視図
である。
【図77】外部アンテナの状態説明図である。
【図78】前面側ケースと背面側ケースと回路基板との
関係説明図である。
【図79】従来の携帯電話機の外観図である。
【図80】外部アンテナの要部断面図である。
【符号の説明】
1 携帯電話機 2 前面側ケース 3 背面側ケース 4 受話部 5 表示部 6 スイッチ部 7 送話部 8 電池パック 9 外部アンテナ 11 アンテナ収容部 12 支持金具 13 座金部分 14 ねじ 15 円筒部分 16 接続用ばね 17 回路基板 18 板ばね 19 突起 21 収容管 25 第1のアンテナ素子 26 第2のアンテナ素子 27 金属導体 28 合成樹脂被膜 29 ストッパ 31 基部 32 金属導体 33 ヘリカルアンテナ部 34 合成樹脂成形体 35 連結部材 41 携帯電話機 42 前面側ケース 43 背面側ケース 44、45 補強壁 46、47 側壁 48、49 係合片 51 係止片 52 係止孔 53 ねじ挿通孔 54、55 係合片 56、57 係合片 61、62 補強壁 63 底面 64 溝 65 板ばね 71 携帯電話機 72 前面側ケース 73 背面側ケース 74、75 補強壁 76、77 側壁 78、79 係合片 81、82 脚部 83 液晶表示パネル 84 結合用ねじ 85 内部アンテナ 91 携帯電話機 92 前面側ケース 93 背面側ケース 94、95 補強壁 96、97 側壁 101、102 脚部 103 ねじ孔 104 係止片 105 底面 106 枠部 107 壁面 108 孔 109 斜面 111 傾斜面 115 前面側ケース 116、117 側壁 118、119 補強壁 121、122 係合片 123、124 脚部 125 ねじ孔 126 突片 127 係止片 128 底面 129 枠部 131 壁面 132 孔 133 溝 134 傾斜面 135 携帯電話機 141 携帯電話機 142 前面側ケース 143 背面側ケース 144 外部アンテナ 145 スライドボタン 146 合成樹脂製のカバー 148 アンテナ収容部 151 係合突起 152 係合片 153 呼出し音用スピーカ 154 透孔 155 挿入孔 156 ジャック 157 凹孔 158 仕切り面 159 係合用孔 161 貫通孔 162 接続用端子 165 窓板 166 押しボタン 167 底面 168 マイクロホン 169 コネクタ 171 外部アンテナ 172 アンテナ収容部 173 第1の板ばね 174 第2の板ばね 175 突起 176 第1のアンテナ素子 177 第2のアンテナ素子 178 金属導体 179 基部 181 合成樹脂被膜 182 ストッパ 183 基部 184 金属導体 185 ヘリカルアンテナ部 186 合成樹脂成形体 187 絶縁管 191 外部アンテナ 192 アンテナ収容部 193 支持接続金具 194 支持金具 195 接続金具 196 絶縁管 197 座金部分 198 ねじ部 199 円筒部分 201 支持用ばね 202 接続用ばね 203 収容管 211 外部アンテナ 212 アンテナ収容部 213 支持金具 214 案内支持部材 215 座金部分 216 ねじ部 217 円筒部分 218 支持用ばね 221 嵌め合わせ部分 222 細径部 223 円筒部 224 切り欠き部 225 切り欠き溝 226 凹所 227 ねじ孔 228 突起 229 突条 231 収容管 241 携帯電話機 243 背面側ケース 244 外部アンテナ 246 合成樹脂製のカバー 248 アンテナ収容部 249 収容管 251 先端孔 252 貫通孔 253 収容管 255 携帯電話機 256 前面側ケース 257 前面カバー 258 スピーカ 259 側壁面 261 上端面 262 孔 263 窪み 264 孔 265 表示窓 266 側壁 267 突起 271 携帯電話機 275 携帯電話機 276 前面側ケース 281 携帯電話機 285 携帯電話機 286 背面側ケース 287 支持基板 288 アンテナ収容部 289 背面壁 291 携帯電話機 292 背面側ケース 293 アンテナ収容部 295 携帯電話機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 5/03 H05K 5/03 H // H05K 9/00 9/00 C Fターム(参考) 4E360 AA02 AB03 AB08 AB12 AB42 AB51 BA12 BA15 BC05 BD03 CA03 EA13 EA24 EC05 ED02 ED03 ED08 ED23 ED27 EE03 EE12 FA12 FA13 FA15 GA06 GA12 GA24 GA32 GA34 GA52 GB26 GC04 GC08 5E321 AA03 AA14 BB23 CC22 GG01 GG05 5J020 BD01 CA06 5J047 AA06 AA10 AB06 FA09 FA12 FD01 5K023 AA07 BB03 BB28 LL05 LL06 QQ02 QQ05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の合成樹脂製ケースを組み合わせ内
    部に通信回路を収容してなる通信装置であって、上記ケ
    ースの底面と直交する両側壁面に平行させて金属製の補
    強壁を設けたことを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも一方のケースが軽合金製であ
    る一対のケースを組み合わせ内部に通信回路を収容して
    なる通信装置であって、上記軽合金製のケースの内部に
    設けられる内部アンテナの箇所を合成樹脂の部分ケース
    である合成樹脂製のカバーとしたことを特徴とする通信
    装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも一方のケースが軽合金製であ
    る一対のケースを組み合わせ内部に通信回路を収容して
    なる通信装置であって、上記軽合金製のケースに設けら
    れる受話部とその周囲の外側を合成樹脂成形体で覆った
    ことを特徴とする通信装置。
  4. 【請求項4】 一対のケースを組み合わせ内部に通信回
    路を収容してなる通信装置であって、一方のケースを軽
    合金製、他方のケースを合成樹脂製、とし合成樹脂製の
    ケースに受話部を設けたことを特徴とする通信装置。
  5. 【請求項5】 一対のケースを組み合わせ内部に通信回
    路を収容するとともにケースを貫通しケース内部と外部
    との間を収容ならびに引き出し位置となる第1のアンテ
    ナ素子と第1のアンテナ素子の先端側に設けられる第2
    のアンテナ素子とからなる外部アンテナをそなえる通信
    装置であって、 第1のアンテナ素子の端部に第1のアンテナ素子に電気
    的に接続された金属導体と、第1のアンテナ素子と第2
    のアンテナ素子との中間に第2のアンテナ素子に電気的
    に接続された金属導体をそれぞれに有してなり、 外部アンテナを貫通させて収容位置と引き出し位置とに
    支持する支持金具と、第1のアンテナ素子の引き出し位
    置において第1のアンテナ素子の金属導体と電気的に接
    触接続し第1のアンテナ素子の収容位置において第2の
    アンテナ素子の金属導体と電気的に接触接続する接続導
    体と、をそなえ、上記支持金具を通信回路の接地電位と
    したことを特徴とする通信装置。
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